JP2003118822A - シート状被加工物搬送装置 - Google Patents
シート状被加工物搬送装置Info
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Abstract
吊支し、連続メッキ装置などに搬送する搬送装置におい
ては、小型の被加工物なら問題なく搬送が行えるが、上
下方向に幅の大きい比較的大型の被加工物の場合、移動
の際に最下部での振れが大きくなりやすく、安定した搬
送を行うことは困難であった。 【解決手段】環状に連なって運行するローラチェーン2
の隣接するローラ8,8を連結するリンクプレート9,
9´の下方に断面がL字形をなした固定部12を吊設
し、両側の固定部12に跨って方形状の取付板13を吊
下固定し、該取付板13の左右方向ほぼ等間隔で上下方
向にスリット20,21,22を設け、取付板13の下
辺で、前記スリット20,21,22のほぼ下方に位置
する箇所に、下端が1つおきに上方に位置した矩形状切
欠部26,26´を互い違いに設け、取付板13と被加
工物との接触ポイントを上下2段とした。
Description
送装置、詳しくは大型のシート状被加工物をより安定し
た状態で搬送することが出来るシート状被加工物搬送装
置に関するものである。
トガラス、鍍金前の金属板、セラミックス基板などを、
積重ねた状態より一枚ずつ取出して搬送装置で吊下し、
順次自動的に加工装置(例えば連続メッキ槽、洗浄液槽
等)の液槽に浸漬させるなどしつつ移動させ、一定時間
の経過後、加工装置から取出し、連続的に一枚ずつ集積
位置に搬送するシート状被加工物搬送装置は、幾つか開
示されている。
は、半導体素子をフレーム上に合成樹脂で封止したリー
ドフレームを収納治具より1枚ずつ分離して取り出し、
連続的に移動するコンベアの爪により直接クランプして
メッキ処理し、終了したものを再び収納治具に収納する
装置が開示されている。
国特許第4775046号明細書には、連続した板状の
ベルト上に、薄板材料を締付けるための弾力的締結手段
の一端を固定し、他端にある自由締付手段が帯状ベルト
との間で板材を懸吊挾持できるようにした構造の帯状材
料処理装置が開示されている。
おいては、移動コンベアの爪に装着するものの場合に
は、コンベア速度とコンベアの運動方向に停止した状態
にある被加工物を誤りなく確実にコンベアの爪に装着す
る手段についての開示がされていない。又、被加工物把
握部分に処理用薬液が残留し、加工面に過度の侵蝕やか
げりを与えることがある。
おいては、ベルトの寿命が比較的短く、且つその交換保
守の費用が高価である欠点があった。
号としてローラチェーンを用い、シート状被加工物を連
続的かつ確実に懸吊して搬送できる装置を提案した。
連なって運行するローラチェーンの隣接するローラを連
結するリンクプレートに断面がL字形をなす固定部を設
け、両側の固定部に跨って取付板を固定し、取付板の複
数個所に夫々垂直方向に3個のスリットを設けてコイル
スプリング状の保持部材の巻状部を中央のスリットに、
上下の係止部と挾持部を夫々上下のスリットから突出さ
せて取付板の反対側に位置させ、又取付板の下端に各保
持部材の挾持部の下端が挿入できる挾持用スリットを設
け、各挾持用スリット間に浸漬液面よりやや高い位置ま
で矩形状に切欠いて加工液の滞溜を防止する切欠部を設
け、取付板と挾持部とで被加工物を確実に吊下保持でき
るようにしたものである。
イルスプリング状の保持部材の下端の挾持部と取付板と
の間でシート状被加工物を弾性的に保持するものであ
り、シート状被加工物を確実に保持し得るすぐれた特徴
を有している。しかしながら、シート状被加工物と取付
板及び保持部材との接触点が横一列となる為、シート状
被加工物の上下方向の幅(長さ)が短い場合には何ら問
題ないが、長くなるにつれ、最下点での振れが大きくな
ってしまい、安定した吊下搬送に支障が生じるといった
欠点があった。又、シート状被加工物が十分に厚く、撓
りや反りを起こしにくいものなら格別問題はないが、厚
みが薄く、バキュームパッドで直立状態に吸い上げたと
き、撓りや反りをおこす被加工物の場合、取付板に被加
工物の上辺を挿入しようとするとき、部分的に保持でき
ない箇所が生じることがあった。
特開平8−12040号の欠点を除去したものであり、
より大型の被加工物でも振れが生じることなく安定した
姿勢で確実に搬送することができると共に、厚みが薄く
撓りや反りが生じやすい被加工物でも確実に保持できる
シート状被加工物搬送装置を提供することを目的とする
ものである。
て運行するローラチェーン2の隣接するローラ8,8を
連結するリンクプレート9,9´の下方に断面がL字形
をなした固定部12を吊設し、両側の固定部12に跨っ
て方形状の取付板13を吊下固定し、該取付板13の左
右方向ほぼ等間隔で上下方向にスリット20,21,2
2を設け、中央部分に巻状部23を有し、両端が略ハの
字状に延長されて上脚27、下脚28となっとなってお
り、上脚27の上端部はハの字の外側に曲げられて上係
止部24、下脚28の下端部はハの字の外側に曲げられ
て下係止部25となったねじりコイルバネ状の保持部材
19を、前記上脚27の上端寄り部分をスリット20
に、下脚28の下端寄り部分をスリット22に、それぞ
れ挿入すると共に、巻状部23の一部をスリット21に
挿入することにより、それ自体の弾性によって取付板1
3に取付け、該保持部材19の下脚28下端と取付板1
3の下部側面とで板状をなくした被加工物の上辺を弾性
的に挟持して吊支する様にしたシート状被加工物搬送装
置において、取付板13の下辺で、前記スリット20,
21,22のほぼ下方に位置する箇所に、下端が1つお
きに上方に位置した矩形状切欠部26,26´を互い違
いに設け、取付板13と被加工物との接触ポイントを上
下2段とすることにより上記課題を解決せんとするもの
である。又その際、矩形状切欠部26,26´間に、テ
ーパ状の切り込み63を形成しても良い。
に説明する。被加工物1を搬送するローラチェーン2を
駆動するスプロケットホイル3,3が基台4の両側に設
置されている。即ち、両スプロケットホイル3,3は図
1に示すように基台4の両側壁5,5´の上部に対向し
て固定した2枚の支持盤6,6´間で回転自在に支持さ
れ、一方のスプロケットホイル3(図2において左側)
が駆動源7によって駆動されるようになっている。
8,8(図5,6参照)がリンクプレート9,9´で挾
持され、リンクピン10で連結されてなるものである。
そして、他方の隣り合うローラ8,8はリンクプレート
9,9´にリンクプレート11,11´を重ねるように
して連結されている。この際、下側に位置するリンクプ
レート11´の連結部を除いて、その下方にはL字形を
形成するように突出して固定部12が形成されている。
って、方形状の取付板13の上部両端がボルト14,1
4で固定されている。
右方向にほぼ等間隔で被加工物1を支持するための保持
部材19を取付ける為のスリット20,21,22が上
下方向に設けられている。
し、その中央部分は巻状部23、その両側は略ハの字状
に延設されて上脚27及び下脚28となっており、上脚
27の上端部はハの字の外側に曲げられ上係止部24,
下脚28の下端部はハの字の外側に曲げられ下係止部2
5となっている。
7の上端寄りの部分即ち上係止部24をスリット20
に、下脚28の下端寄りの部分即ち下係止部25をスリ
ット22にそれぞれ挿入すると共に、巻状部23の一部
をスリット21に挿入することにより、それ自体の弾発
力によって取付板13に弾性的に取付けられている。
スリット21は保持部材19の巻状部23の巻状に合う
様にわずかに傾斜させられており、その上下のスリット
20,22は同一軸線上ではなく、上係止部24,下係
止部25のそれぞれの軸線と一致するように若干ずれた
位置に設けられている。
0,21,22のほぼ下方に位置する箇所には、下端が
1つおきに上方に位置した矩形状切欠部26,26´が
互い違いに設けられていると共に、これら矩形状切欠部
26,26´間にはテーパ状の切り込み63が形成され
ており、取付板13の下辺はあたかも鋸歯状の外観を呈
している。つまり、矩形状切欠部26,26´の下端間
には、図5に示す様に段差Aが設けられている。
天板28(図1,2参照)が固定されており、進行方向
に平行な2本の移動溝29,29´が設けられている。
この移動溝29,29´の中央で天板28の下面にガイ
ド30が両側壁に跨がるように固定されている。そし
て、両移動溝29,29´内を移動する支持板31,3
1´は上部を天板28上において両側端が2個の連結板
32,32´で連結され、前記ガイド30に嵌合する2
個の台形をした案内具33,33´で天板28の下方を
連結している。
外側にコ字形をしたシリンダ取付部材34,34,34
´,34´が対向して設けられ、夫々の内側に取付板ク
ランプシリンダ35,35,35´,35´が取付けら
れている。そして、各取付板クランプシリンダ35,3
5´…のピストンにはリング状の挾持パッド36(図3
参照)が取付けられ、移動する取付板13の両側を挾持
し、取付板13の移動に伴って両支持板31,31´は
図1において矢印方向へ移動するようになっている。
介してローダ戻しシリンダ38が固定されており、該ロ
ーダ戻しシリンダ38のロッド39の先端には連結板3
2´を固定し、このローダ戻しシリンダ38の伸縮運動
によって両支持板31,31´を元位置に戻すようにな
っている。
は支持片40を介してクランプバネ開閉用シリンダ41
(図3参照)か取付けられており、そのロッド42で昇
降棒43の中央を支持する様になっている。この昇降棒
43の両端には夫々ベルクランク44,44の一端が固
定され、両ベルクランク44,44の中央を連結した軸
45の両端は夫々支持板31´に固定した軸受46,4
6で軸支されている。そして、一枚の取付板13に装着
した各保持部材19,19…の巻状部23の下側に位置
した下係止部25を押圧して下係止部25の下端を開放
する一本の押圧部材47が前記両ベルクランク44,4
4の自由端に取付けられている。尚、両ベルクランク4
4,44等は支持板31に設けられた作動穴48から支
持板31側に突出するようになっている。
て作動穴部49が形成され、支持板31の両下端に軸受
50,50を固定して作動軸51を回転自在に軸支し、
作動軸51の一部(背面側)にヘッド昇降用シリンダ5
2が固定されている。このヘッド昇降用シリンダ52に
は水平なバキュウムヘッド取付板53が取付けられてお
り、バキュウムヘッド取付板53に複数個のバキュウム
ヘッド54,54…を取付け、被加工物1を吸着するよ
うになっている。
ら突出させ、支持板31の一端に取付片55を介して取
付けた正反転用シリンダ56のロッド57にアーム58
を介して取付けられ、ロッド57の昇降に伴ってアーム
58を介して作動軸51を回転させ、バキュウムヘッド
取付板53を水平方向と垂直方向とに変位させるように
なっている。一方、図中59,59は被加工物1を搬送
するための案内部材、60は搬送部材で、61はローラ
チェーン2の支持ガイド、62は押圧部材47が保持部
材19の下端の挾持部25を押圧する時に、取付板13
が曲げ力を受ける時の受板で、挾持パッド36と連動し
て取付板13を挾持するようになっている。
材19に関する部分を除いて、先に提案した特開平8−
12040号に係る装置と基本的に同じである。本発明
の主要部はあくまで取付板13及び保持部材19に関す
る部分であり、他の部分については、同形式の公知の他
の搬送手段を用いても良いことは当然である。
ので、昇降用シリンダ52を駆動してバキュウムヘッド
取付板53を下降させ、案内部材59,59(図3参
照)により案内されてきた被加工物1を、多数のバキュ
ウムヘッド54,54…で吸着保持する。その後、正反
転用シリンダ56を駆動して作動軸51を回転させてバ
キュームヘッド取付板53を垂直方向に反転させ、取付
板13の下側に被加工物1を垂直状態で待機させる。
に移送されて両支持板31,31´の所望位置に移動し
てきた際に、各取付板クランプシリンダ35,35´…
を駆動して両側から挾持パッド36,36…で取付板1
3を挾持する。この取付板13の挾持により両支持板3
1,31´がガイド30の案内で取付板13と共に移動
する。この移動中にクランプバネ開閉用シリンダ41を
駆動して昇降棒43を下降させ、ベルクランク44,4
4を介して押圧部材47を突出させる。この押圧部材4
7の突出により各保持部材19,19…の巻状部23の
下側を押圧し、下端の下係止部25を取付板13から離
して開放状態にする。その後、直ちに昇降用シリンダ5
2を入側に作動させて被加工物1を上昇させ、取付板1
3と下係止部25との間に被加工物1の上辺を挿入す
る。
反対方向に駆動して保持部材19,19…から押圧部材
47を離脱させ、保持部材19,19…の弾性力で下係
止部25,25…と取付板13とで被加工物1の上辺を
弾性的に挾持吊支する。
着を開放し、取付板クランプシリンダ55,55´…を
逆方向に作動させて取付板13を開放する。その後、ロ
ーダ戻しシリンダ38を駆動して両支持板31,31´
を元に戻し、正反転用シリンダ56を逆方向に駆動して
バキュウムヘッド取付板53を水平方向に戻す。取付板
13は被加工物1を吊支したまま、ローラチェーン2の
移動に伴い所定場所に搬送され、連続メッキ槽などで各
種の薬液処理が行われる。
0,21,22のほぼ下方に位置する箇所には、下端が
1つおきに上方に変位した矩形状切欠部26,26´が
互い違いに設けられているので、この取付板13によっ
て挟持吊支される被加工物1の保持部材19の押圧ポイ
ントは横一列ではなく上下2段になる為、振れに対する
抵抗力が強まり、振れの少ない安定した姿勢での搬送が
行われる。又、厚みが薄く、バキュームパッドで直立状
態に吸い上げた際に撓りや反りが生じやすい被加工物で
も、上下2段の押圧ポイントで取付板13に押し付け
て、平面で保持するので、より確実な吊支が行える。
ーパ状の切り込みが形成されており、被加工物1を連続
メッキ槽などに浸漬した後に引き上げた際、処理用の薬
液の流下がスムーズに行われ、被加工物1への処理用薬
液の残留がおこりにくい。更に、保持部材19とは点接
触となる為、被加工物1の表裏のメッキ厚の平均性が十
分に確保できる。
置は上記の通りの構成を有するものであり、取付板の下
辺の形状に工夫をこらして、取付板と被加工物の接触ポ
イントを上下2段としているので、上下方向に幅の大き
い被加工物でも振れを生じさせることはなく、安定的な
姿勢で吊支して搬送することができる効果を有する。
又、取付板下辺の矩形状切欠部の間にテーパ状切り込み
を形成したものにおいては、被加工物を連続メッキ槽な
どに浸漬した後、これから引き上げた際、残留薬液の流
下がスムーズに行われ、被加工物表面への薬液の残留付
着によるトラブルを防ぐことができる効果も有する。
ーズな搬送がむずかしかった比較的大型の配線基板の加
工等に特に有効であり、極めて高い実用的価値を有す
る。
実施例の正面図。
拡大縦断面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 環状に連なって運行するローラチェーン
2の隣接するローラ8,8を連結するリンクプレート
9,9´の下方に断面がL字形をなした固定部12を吊
設し、両側の固定部12に跨って方形状の取付板13を
吊下固定し、該取付板13の左右方向ほぼ等間隔で上下
方向にスリット20,21,22を設け、中央部分に巻
状部23を有し、両端が略ハの字状に延長されて上脚2
7、下脚28となっており、上脚27の上端部はハの字
の外側に曲げられて上係止部24、下脚28の下端部は
ハの字の外側に曲げられて下係止部25となったねじり
コイルバネ状の保持部材19を、前記上脚27の上端寄
り部分をスリット20に、下脚28の下端寄り部分をス
リット22に、それぞれ挿入すると共に、巻状部23の
一部をスリット21に挿入することにより、それ自体の
弾性によって取付板13に取付け、該保持部材19の下
脚28下端と取付板13の下部側面とで板状をなくした
被加工物の上辺を弾性的に挟持して吊支する様にしたシ
ート状被加工物搬送装置において、取付板13の下辺
で、前記スリット20,21,22のほぼ下方に位置す
る箇所に、下端が1つおきに上方に位置した矩形状切欠
部26,26´を互い違いに設け、取付板13と被加工
物との接触ポイントが上下2段となっていることを特徴
とするシート状被加工物搬送装置。 - 【請求項2】 矩形状切欠部26,26´間に、テーパ
状の切り込み63を形成したことを特徴とする請求項1
記載のシート状被加工物搬送装置。 - 【請求項3】 被加工物を搬送する対象が連続メッキ槽
であることを特徴とする請求項1記載のシート状被加工
物搬送装置。
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- 2001-10-17 JP JP2001319126A patent/JP3825673B2/ja not_active Expired - Fee Related
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