JP2003118378A - 自動車のバックドア構造 - Google Patents

自動車のバックドア構造

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JP2003118378A
JP2003118378A JP2001315971A JP2001315971A JP2003118378A JP 2003118378 A JP2003118378 A JP 2003118378A JP 2001315971 A JP2001315971 A JP 2001315971A JP 2001315971 A JP2001315971 A JP 2001315971A JP 2003118378 A JP2003118378 A JP 2003118378A
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JP
Japan
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opening
closing body
back door
upper opening
opened
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Pending
Application number
JP2001315971A
Other languages
English (en)
Inventor
Stefan Schwarz
シュワルツ ステファン
Enzo Zanoni
エンゾ ザノーニ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体後部のドア開口部を、その下半部側のみ
を小さく開口できると共に、バックドア全開時には開閉
スイングアークを小さくすることができるバックドア構
造の提供を図る。 【解決手段】 バックドア3の下部開閉体6を平行リン
ク機構7により上部開閉体5の外側へ重なるように開動
することにより、ドア開口部2の下半部分が開口して小
さな荷物の積み降ろしを容易に行え、バックドア3を全
開する場合には下部開閉体6を上部開閉体5の外側へ重
ねた状態でヒンジ点4を中心に開ければ、開閉スイング
アークを非常に小さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のバックドア
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】バックドア型車の中には、例えば特開2
001−138743号公報、実公平7−37964号
公報に示されているように、車体後部のドア開口部に跳
ね上げ開閉自在に装着したバックドアにサブ開口を設け
て、該サブ開口にサブドアを上下方向に開閉自在に装着
したものが知られている。
【0003】これらのバックドア構造によれば、車両後
部への小さな荷物の積み降ろしは、サブドアを開けるだ
けでよいので荷物の積み降ろしが容易であり、また、車
両後端と車両後方の塀等の障害物との間の空きスペース
はサブドアの上下長さだけあればよいので、前記空きス
ペースが小さくてもサブドアの開閉が可能であり利便性
を向上できる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のバ
ックドア構造では、大きさ荷物を積み降ろしするために
バックドアを開閉しようとすると、車両後端と車両後方
の塀等の障害物との間の空きスペースを多く必要として
しまう不具合がある。
【0005】そこで、本発明は小さな荷物の積み降ろし
を容易に行えることは勿論、大きな荷物の積み降ろしの
際にはバックドアの開閉スイングアークを小さくでき
て、車両後端と車両後方の障害物との間の空きスペース
が小さくてもバックドアの開閉が可能で利便性をより一
層高めることができる自動車のバックドア構造を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、車体後部に設けたドア開口部に上下方向に開閉自在
に配設したバックドアを、ドア開口部の上縁部にヒンジ
点を持つ上部開閉体と、前記上部開閉体の下端部にリン
ク機構を介して連設した下部開閉体と、で構成し、前記
下部開閉体を上部開閉体に対して、その下端が上部開閉
体の下端に近づくように開動可能としたことを特徴とし
ている。
【0007】請求項2の発明にあっては、請求項1に記
載の自動車のバックドア構造において、前記リンク機構
は、上部開閉体と下部開閉体とに跨って連結した2本の
リンク部材を備えた平行リンク機構を構成し、前記下部
開閉体を上部開閉体に対して、該上部開閉体の後側に略
平行に重なるように開動可能としたことを特徴としてい
る。
【0008】請求項3の発明にあっては、請求項2に記
載の自動車のバックドア構造において、前記2本のリン
ク部材のうち一方のリンク部材を、上部開閉体の下端に
設けた上部ブラケットと、下部開閉体に設けた下部ブラ
ケットの各上側部に連結し、他方のリンク部材を前記上
部ブラケットと、下部ブラケットの各下側部に連結する
と共に、少なくとも前記一方のリンク部材を、下部開閉
体の全開状態で上部開閉体の下端との干渉を回避可能な
側面略くの字状に形成したことを特徴としている。
【0009】請求項4の発明にあっては、請求項3に記
載の自動車のバックドア構造において、前記一方のリン
ク部材の上下連結点と、他方のリンク部材の上下連結点
とを、下部開閉体の全閉状態で、側面視して上下方向に
略一線上に揃えて設定したことを特徴としている。
【0010】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、車両後
部に小さな荷物を積み降ろしする際には、下部開閉体を
開ければドア開口部の下半部分が開口するので荷物の積
み降ろしを容易に行える。
【0011】また、この下部開閉体は上部開閉体に対し
て、その下端が上部開閉体の下端に近付くようになるの
で、車両後方への張り出し量が小さく、従って、該下部
開閉体のみを開く場合に、車両後端と車両後方の塀等の
障害物との間の空きスペースが小さくてもその開閉が可
能となる。
【0012】更に、大きな荷物の積み降ろしの際には、
前述のように下部開閉体を開いた状態で該下部開閉体と
共に上部開閉体をそのヒンジ点を中心に上下方向に開閉
すれば、バックドアの開閉スイングアークを下部開閉た
が閉じたままの状態での開閉スイングアークよりも小さ
くすることができるため、前記車両後方の空きスペース
を多く必要とすることがなく利便性を一段と高めること
ができる。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、下部開閉体は平行リンク機構に
よって上部開閉体の外側に重なるように開動されるた
め、バックドアの開閉スイングアークを極力小さくする
ことができる。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
の発明の効果に加えて、平行リンク機構の2本のリンク
部材のうち、下部開閉体の開動時に上部開閉体の下端に
近接する一方のリンク部材は該上部開閉体の下端との干
渉を回避可能な側面略くの字状に形成してあるため、下
部開閉体の上部開閉体に対する重なり度合いを極力大き
くできて、ドア開口部下半部の有効開口面積を拡大でき
ると共に、該下部開閉体の下端を上部開閉体の下端に極
力近づけられて、バックドアの開閉スイングアークを更
に小さくすることができる。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
の発明の効果に加えて、平行リンク機構の一方のリンク
部材の上下連結点と、他方のリンク部材の上下連結点と
を、下部開閉体の全閉状態で、側面視して上下方向に略
一線上に揃えて設定してあるため、下部開閉体にその厚
み幅を極力小さくして平行リンク機構を収めることがで
きて、車両後部室の前後方向スペースが挟まるのを抑制
できると共に軽量化を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面と
共に詳述する。
【0017】図1〜4において、車体1の後部にはドア
開口部2を形成してあり、該ドア開口部2にバックドア
3を上下方向に開閉自在に配設してある。
【0018】バックドア3は、ドア開口部2の上縁部の
左右両側部にヒンジ点としてのドアヒンジ4を介して連
結されて、上下方向に開閉自在な上部開閉体5と、該上
部開閉体5の下端部に左右一対のリンク機構7を介して
連結した下部開閉体6とを備えていて、この下部開閉体
6を前記上部開閉体5に対して、その下端が上部開閉体
5の下端に近付くように開動可能としてある。
【0019】本実施形態では前記リンク機構7を、上部
開閉体5と下部開閉体6とに跨って連結した2本のリン
ク部材8,9を備えた平行リンク機構として構成して、
前記下部開閉体6を上部開閉体5に対して、該上部開閉
体5の後側に略平行に重なるように開動可能としてあ
る。
【0020】具体的には、前記上部開閉体5の下端両側
に上部ブラケット11を突設してある一方、下部開閉体
6の左右両側部に下部ブラケット12を設けてあって、
これら上部ブラケット11と下部ブラケット12とに跨
って前記リンク部材8,9を連結してある。
【0021】一方のリンク部材8は上部ブラケット11
および下部ブラケット12の各上側部に連結ピン13
a,13bを介して連結してあり、他方のリンク部材9
は上部ブラケット11および下部ブラケット12の各下
側部に連結ピン14a,14bを介して連結してある。
【0022】前記一方のリンク部材8は、下部開閉体6
を上部開閉体5の外側に重なるように全開した状態で、
該上部開閉体5の下端との干渉を回避し得るように側面
略くの字状に形成してあり、本実施形態では他方のリン
ク部材9もこの一方のリンク部材8と上下対称的に側面
略くの字状に形成してある。
【0023】また、前記一方のリンク部材8の上下連結
点(連結ピン13a、13b)と、他方のリンク部材9
の上下連結点(連結ピン14a,14b)とを、下部開
閉体6の全閉状態で、側面視して上下方向に略一線上に
揃えて設定してある。
【0024】下部開閉体6の車室側の側面は、前記リン
ク機構7の配設部分を含めて装飾用のトリム材15で被
覆されるが、該トリム材15には前記上部ブラケット1
1および2本のリンク部材8,9の移動用のスリット1
6が設けられている。
【0025】ドア開口部2の左右両側縁部の上部と、上
部開閉体5の左右両側部とに跨って、バックドア3の全
開保持と開動助勢力を付与するガスステイ17を配設し
てある。
【0026】また、下部開閉体6の左右両側の上部に設
けたステイブラケット18と、左右リンク機構7におけ
る各一方のリンク部材8の連結点13b寄りの部分とに
跨って、該下部開閉体6の全開保持と開動助勢力を付与
するガスステイ19をピン20により連結してある。
【0027】図1中、21は下部開閉体6の左右両側部
に設けられて、ドア開口部2の左右両側縁部の下部に設
けたストライカ22と係脱するドアロック機構を示す。
【0028】以上の実施形態の構造によれば、車両後部
のラッゲージルームL・Rに小さな荷物を積み降ろしす
る際には、下部開閉体6を開ければドア開口部2の下半
部分が開口するので荷物の積み降ろしを容易に行うこと
ができる。
【0029】この下部開閉体6は上部開閉体5に対し
て、該下部開閉体6が開いた状態ではその下端が上部開
閉体5の下端に近付くようになるので、車両後方への張
り出し量が小さく、従って、該下部開閉体6のみを開く
場合に、車両後端と車両後方の塀等の障害物との間の空
きスペースが小さくてもその開閉が可能となって利便性
を高めることができる。
【0030】特に、本実施形態では前記下部開閉体6は
リンク機構としての平行リンク機構7の2本のリンク部
材8,9が上部ブラケット11側の各連結点13a、1
4aを中心として外方へ揺動することによって、図3の
鎖線に示す全閉位置から実線で示すように上部開閉体5
の外側に重なるように開動されるため、該下部開閉体6
の後方張り出し量を極力小さくすることができる。
【0031】しかも、この平行リンク機構7を構成する
2本のリンク部材8,9のうち、一方のリンク部材8を
下部開閉体6の開動時に上部開閉体5の下端との干渉を
回避可能な側面略くの字状に形成してあるため、該下部
開閉体6の上部開閉体5に対する重なり度合いを極力大
きくでき、該下部開閉体6の下端を上部開閉体5の下端
により近付けられてドア開口部2の下半部の有効開口面
積を拡大でき、荷物の積み降ろし作業性を向上すること
ができる。
【0032】また、大きな荷物の積み降ろしの際には、
前述のように下部開閉体6を上部開閉体5の外側に重な
るように開いた状態で、該下部開閉体6と共に上部開閉
体5をそのヒンジ点(ドアヒンジ4)を中心に上下方向
に開閉すれば、該ヒンジ点と下部開閉体6の最下端との
間の距離を回転半径とするバックドア3の開閉スイング
アークを、図4の鎖線で示す下部開閉体6が閉じたまま
の状態での開閉スイングアークよりも小さくすることが
できる。
【0033】従って、このような大きな荷物の積み降ろ
しの際にも、車両後端と車両後方の塀等の障害物との間
の空きスペースを多く必要とすることがなく利便性を一
段と高めることができ、特に前述のように下部開閉体6
が上部開閉体5の外側に重なる全開形態と、平行リンク
機構7の一方のリンク部材8と上部開閉体5下端との干
渉回避構造とによって、前記バックドア3の開閉スイン
グアークをより小さくすることができる。
【0034】更に、本実施形態では前記平行リンク機構
7の一方リンク部材8の上下連結点13a、13bと、
他方のリンク部材9の上下連結点14A、14bとを、
下部開閉体6の全閉状態で、側面視して上下方向に略一
線上に揃えて設定してあるため、平行リンク機構7の前
後方向占有スペースが小さくなって、下部開閉体6にそ
の厚み幅を極力小さくして平行リンク機構7を収めるこ
とができて、ラッゲージルームL・Rの前後方向スペー
スが狭まるのを抑制できると共に軽量化を図ることがで
きる。
【0035】なお、前記実施形態ではバックドア3の下
部開閉体6を上部開閉体5の外側に重なるように開動す
るようにした好ましい例を示したが、これに限ることな
く本発明の主旨を逸脱しない範囲で各種実施形態を採る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す車体後部の斜視図。
【図2】本発明の一実施形態におけるリンク機構配設状
態を示す斜視図。
【図3】本発明の一実施形態における下部開閉体の全開
状態を示す側面説明図。
【図4】本発明の一実施形態におけるバックドアの全閉
状態と全開状態を示す側面説明図。
【符号の説明】
1 車体 2 ドア開口部 3 バックドア 4 ドアヒンジ(ヒンジ点) 5 上部開閉体 6 下部開閉体 7 平行リンク機構(リンク機構) 8 一方のリンク部材 9 他方のリンク部材 11 上部ブラケット 12 下部ブラケット 13a,13b 一方のリンク部材の連結ピン(連結
点) 14a,14b 他方のリンク部材の連結ピン(連結
点)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ザノーニ エンゾ イタリア国 トリノ リヴォリ 10090 カッシーニ ヴィカ ヴィア フェレーロ 9

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体後部に設けたドア開口部に上下方向
    に開閉自在に配設したバックドアを、 ドア開口部の上縁部にヒンジ点を持つ上部開閉体と、 前記上部開閉体の下端部にリンク機構を介して連設した
    下部開閉体と、で構成し、 前記下部開閉体を上部開閉体に対して、その下端が上部
    開閉体の下端に近づくように開動可能としたことを特徴
    とする自動車のバックドア構造。
  2. 【請求項2】 リンク機構は、上部開閉体と下部開閉体
    とに跨って連結した2本のリンク部材を備えた平行リン
    ク機構を構成し、 前記下部開閉体を上部開閉体に対して、該上部開閉体の
    後側に略平行に重なるように開動可能としたことを特徴
    とする請求項1に記載の自動車のバックドア構造。
  3. 【請求項3】 2本のリンク部材のうち一方のリンク部
    材を、上部開閉体の下端に設けた上部ブラケットと、下
    部開閉体に設けた下部ブラケットの各上側部に連結し、 他方のリンク部材を前記上部ブラケットと、下部ブラケ
    ットの各下側部に連結すると共に、 少なくとも前記一方のリンク部材を、下部開閉体の全開
    状態で上部開閉体の下端との干渉を回避可能な側面略く
    の字状に形成したことを特徴とする請求項2に記載の自
    動車のバックドア構造。
  4. 【請求項4】 一方のリンク部材の上下連結点と、他方
    のリンク部材の上下連結点とを、下部開閉体の全閉状態
    で、側面視して上下方向に略一線上に揃えて設定したこ
    とを特徴とする請求項3に記載の自動車のバックドア構
    造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013516357A (ja) * 2010-01-11 2013-05-13 ブラジミロヴィッチ ドルギフ,イーゴリ 自動車後部ドア
CN115110878A (zh) * 2022-06-29 2022-09-27 重庆长安汽车股份有限公司 一种背门结构、汽车及背门开启方法
WO2024209716A1 (ja) * 2023-04-03 2024-10-10 Vantech株式会社 キャンピングカー

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