JP2003117928A - 表皮一体発泡成形品、その表皮の製造方法及び表皮一体発泡成形品の製造方法 - Google Patents

表皮一体発泡成形品、その表皮の製造方法及び表皮一体発泡成形品の製造方法

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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
    • B29C44/34Auxiliary operations
    • B29C44/35Component parts; Details or accessories
    • B29C44/351Means for preventing foam to leak out from the foaming device during foaming

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表皮のシール用側面とコアの凹部側壁間から
の発泡原料の漏出を生じ難くし、表皮とコアとの位置合
わせに厳密な精度が必要なく、さらに表皮一体発泡成形
品の設計自由度が高くなる表皮一体発泡成形品、その表
皮の簡単な製造方法及び表皮一体発泡品の製造方法を提
供する。 【解決手段】 コア11とプラスチック製表皮22と、
コア11の凹部13と表皮22間で発泡成形された発泡
体30とからなり、表皮22のシール用側面24には、
複数の屈曲頂点を有し該屈曲頂点が薄肉となった複合屈
曲部26が当該シール用側面裏側25へ屈曲形成されて
いると共に、シール用側面の自由端24b(26b)が
コアの凹部内底面13aに当接又は近接するシール部に
なっている表皮一体発泡成形品10、その表皮22の製
造方法及び表皮一体発泡成形品10の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表皮一体発泡成
形品、その表皮の製造方法及び表皮一体発泡成形品の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のインストルメントパネルやその
他の自動車内装材等においては、プラスチック製コアと
プラスチック製表皮を発泡成形型の型内に配置し、前記
コアと表皮間でポリウレタン等の液状発泡原料を発泡さ
せて、コア表面に発泡体と該発泡体を覆う表皮を一体に
形成した表皮一体発泡成形品が多用されている。また、
前記表皮一体発泡成形品には、図21及びその断面図で
ある図22に示すように前記発泡体が表皮で覆われたパ
ット62をコア61の表面の一部に有する部分パッドタ
イプのものが、自動車の種類や内装デザイン等に応じて
しばしば用いられている。
【0003】前記部分パッドタイプの表皮一体発泡成形
品60はコア61表面の所要部に凹部63が形成され、
該凹部63内に発泡体70の表面が表皮66で覆われた
パッド62が設けられた構造からなる。前記表皮66の
意匠面67周縁の少なくとも一部は表皮裏側へ折れ曲が
ってシール用側面68とされ、該シール用側面68の外
面が前記コア61の凹部63の側壁64内面65と当接
している。
【0004】前記部分パッドタイプの表皮一体発泡成形
品の製造は、図23に示すように、発泡成形型75の上
型76に前記コア61を凹部63内底面が下型77を向
くように配置し、他方、下型77に前記表皮66を意匠
面67の裏側67aがコア61の凹部63内底面63a
を向くように配置し、前記表皮66とコア61との間に
液状発泡原料Lを注入して前記発泡体70を発泡成形す
ることによりなされている。その際、前記表皮66のシ
ール用側面68は、コア61の凹部63の側壁64内面
65と対向するようにして配置され、前記液状発泡原料
Lの発泡によって増大する型内圧力、及び型内に充満す
る液状発泡原料L(発泡体)により外向きに押圧されて
凹部63の側壁内面65に圧着し、それによって表皮周
縁をシールして液状発泡原料が表皮周縁から意匠面側へ
バリとなって漏出するのを防止する。なお、図示の符号
61aは予めコア61に形成された原料注入孔、78は
原料注入ヘッド、78aは原料注入ヘッドの先端、79
は予め上型76に形成された原料注入ヘッド先端を挿入
するための挿入孔を表す。
【0005】ところで、前記部分パッドタイプの表皮一
体発泡成形品の製造にあっては、液状発泡原料Lが前記
表皮66のシール用側面68とコア61の凹部63の側
壁内面65間から漏出して、表皮66の意匠面67にバ
リが付着し易いといった問題がある。
【0006】そこで、図24に示すように、前記シール
用側面68の自由端69と基部70Aとの中間位置に断
面コの字形状の凹溝71を設けた表皮72を用いること
が提案されている。その場合、前記シール用側面68に
おける凹溝71両側、すなわち自由端69側と基部70
A側をコア61の凹部63側壁64内面65に密着させ
てシールし、前記表皮72のシール用側面68とコアの
凹部側壁内面65間に侵入する発泡原料については表皮
の凹溝71に収容して、それ以上表皮72の意匠面側へ
漏出しないようにされる。
【0007】しかし、前記凹溝71に収容される発泡原
料の量が多いと、表皮72はシール用側面68の基部7
0Aを支点として、シール用側面68がコア61の凹部
63内方へ変形し、それによって生じるシール用側面6
8とコアの凹部側壁内65間の隙間から表皮72の意匠
面に発泡原料が漏出することがある。
【0008】さらに、前記シール用側面68の隙間によ
る漏出量を少しでも減らすためには、コアの凹部63の
側壁内面65と重なるシール用側面68の長さdを長く
する必要があり、その結果、発泡成形品の設計に制約を
受け、デザイン等の自由度が少なくなる問題が発生す
る。また、前記シール用側面68は凹溝71両側の部分
68a,68bが面一に成形されているため、表皮一体
発泡成形時に表皮のシール用側面68とコアの凹部側壁
内面65間に僅かな位置ずれがあっても発泡原料がシー
ル用側面68とコアの凹部側壁内面65間から漏出し易
くなる。したがって、表皮一体発泡成形時における表皮
とコアの位置精度を厳しく行う必要があり、製造作業が
面倒になる。しかも、作業にはバラツキが避けられない
ため、一定して正確な位置精度を得るのは極めて難しか
った。
【0009】また、近年では、図25に示すように、前
記シール用側面68に薄肉ヒンジ部68cを一カ所設け
て断面略くの字形状にしたもの、さらには薄肉ヒンジ部
68cより先端側68dを薄くしたものが提案されてい
る。しかし、このものにあっては、前記薄肉ヒンジ部6
8cより先端側68dが波打ちやすく、シール側面68
が充分にそのシール効果を発揮できないことがある。さ
らに、前記薄肉ヒンジ部68cにおいては、前記表皮の
シール用側面68とコアの凹部側壁内面65間に侵入す
る発泡原料の量が多い場合、その侵入発泡原料を確実に
収容することができず、確実なシール効果が得られない
おそれがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の点
に鑑み提案されたもので、表皮一体発泡成形品の製造に
際して表皮のシール用側面とコアの凹部側壁間からの発
泡原料の漏出を生じ難くし、しかも、表皮とコアとの位
置合わせに厳密な精度が必要なく、さらに表皮一体発泡
成形品の設計自由度が高くなる表皮一体発泡成形品、そ
の表皮の簡単な製造方法及び表皮一体発泡品の製造方法
を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、表面
に凹部が形成されたコアと、前記凹部の側壁内面に対す
るシール用側面が意匠面の周縁に形成されて前記意匠面
裏側がコアの凹部内底面と対向するようにして該凹部内
に配置されたプラスチック製表皮と、前記コアの凹部と
表皮間で発泡成形された発泡体とよりなる表皮一体発泡
成形品において、前記表皮のシール用側面には、複数の
屈曲頂点を有し該屈曲頂点が薄肉となった複合屈曲部が
当該シール用側面裏側へ屈曲形成されていると共に、前
記シール用側面の自由端がコアの凹部内面に当接又は近
接していることを特徴とする。
【0012】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、シール用側面の自由端から該自由端に最も近い屈曲
頂点までの間に当該自由端に最も近い屈曲頂点よりも厚
みの大なる厚肉部を設けたことを特徴とする。
【0013】さらに、請求項3の発明は、加熱したスラ
ッシュ成形型の型面にプラスチックパウダーを付着さ
せ、溶融後冷却して型面形状に賦形されたプラスチック
皮膜を脱型して表皮を得るパウダースラッシュ成形法を
用い、表皮一体発泡成形時のコアに対するシール用側面
が表皮の意匠面周縁の少なくとも一部に形成された表皮
一体発泡成形品用表皮を製造するに際し、前記スラッシ
ュ成形型には、表皮のシール用側面を形成する型面に、
該成形型内へ突出する三つ以上の頂点を有する突条を形
成しておき、前記スラッシュ成形型の型面にプラスチッ
クパウダーを付着させる際、前記突条における三つ以上
の内方突出頂点でプラスチックパウダーの付着量を少な
くし、前記型面に付着したプラスチックパウダーの溶融
冷却後、前記各内方突出頂点で形成された三つ以上の屈
曲頂点が他の部分よりも薄肉になった屈曲部分をシール
用側面に有するプラスチック被膜を脱型し、その後、前
記プラスチック被膜の屈曲部分における三つ以上の屈曲
頂点のうち当該被膜の意匠面から最も遠い屈曲頂点で切
断することによって、シール用側面裏側へ屈曲し、かつ
二つ以上の屈曲頂点を有する複合屈曲部がシール用側面
に形成された表皮を得ることを特徴とする表皮一体発泡
成形品用表皮の製造方法に係る。
【0014】請求項4の発明は、加熱したスラッシュ成
形型の型面にプラスチックパウダーを付着させ、溶融後
冷却して型面形状に賦形されたプラスチック皮膜を脱型
して表皮を得るパウダースラッシュ成形法を用い、表皮
一体発泡成形時のコアに対するシール用側面が表皮の意
匠面周縁の少なくとも一部に形成された表皮一体発泡成
形品用表皮を製造するに際し、前記スラッシュ成形型に
は、表皮のシール用側面を形成する型面に、該成形型内
へ突出する二つの頂点を有する突条を形成しておき、前
記スラッシュ成形型の型面にプラスチックパウダーを付
着させる際、前記突条における二つの内方突出頂点でプ
ラスチックパウダーの付着量を少なくし、前記型面に付
着したプラスチックパウダーの溶融冷却後、前記各内方
突出頂点で形成された二つの屈曲頂点が他の部分よりも
薄肉になった屈曲部分をシール用側面に有するプラスチ
ック被膜を脱型し、その後、前記プラスチック被膜にお
ける該被膜の意匠面から遠い屈曲頂点よりも先端側の位
置で切断することによって、シール用側面裏側へ屈曲
し、かつ二つの屈曲頂点を有する複合屈曲部がシール用
側面に形成された表皮を得ることを特徴とする表皮一体
発泡成形品用表皮の製造方法に係る。
【0015】加えて、請求項5の発明は、請求項3又は
4において、スラッシュ成形型の型面の突条において、
複数の頂点のうち、少なくとも前記表皮の意匠面を形成
する型面から最も遠い頂点が、前記表皮の意匠面を形成
する型面から突条までのシール用側面を形成する型面の
延長線よりもスラッシュ成形型の外方側に位置している
ことを特徴とする。
【0016】また、請求項6の発明は、コアの表面に形
成された凹部と、前記凹部の側壁内面に対するシール用
側面が意匠面の周縁に形成されて前記意匠面裏側がコア
の凹部内底面と対向するようにして該凹部内に配置され
たプラスチック製表皮との間で液状発泡原料を発泡させ
て、前記コア及び表皮と一体に発泡体を形成する表皮一
体発泡成形品の製造方法において、前記表皮のシール用
側面には、複数の屈曲頂点を有し該屈曲頂点が薄肉とな
った複合屈曲部を当該シール用側面裏側へ屈曲形成して
おき、前記表皮をコアの凹部に配置して前記発泡原料の
発泡を行うことを特徴とする。
【0017】請求項7の発明は、請求項6において、シ
ール用側面の自由端を、表皮の意匠面から複合屈曲部基
部までの間のシール用側面の延長線よりも表皮外方へ突
出した状態で形成しておき、前記表皮をコアの凹部内に
配置した際に前記シール用側面の自由端をコアの凹部外
方へ付勢した状態で凹部内壁面に圧接させることを特徴
とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係る表
皮一体発泡成形品の断面図、図2は図1のA部分拡大断
面図、図3は他の実施例に係る表皮一体発泡成形品の断
面図である。図4はこの発明の表皮の製造方法に係る一
実施例を示すスラッシュ成形装置の断面図、図5は図4
のB部分拡大断面図、図6は同実施例におけるプラスチ
ックパウダー付着時を示すスラッシュ成形装置の断面
図、図7は図6のC部分拡大断面図、図8は同実施例に
おける脱型後のプラスチック被膜の断面図、図9は図8
のD部分における屈曲頂点での切断時を示す拡大断面図
である。また、図10はこの発明の表皮一体発泡成形品
の製造方法に係る一実施例を示す発泡成形型の断面図、
図11は図10のE部分における拡大断面図、図12は
同実施例における発泡時を示す発泡成形型の断面図、図
13は図12のF部分の拡大断面図、図14はこの発明
の他の実施例に係る表皮一体発泡成形品製造時における
発泡成形型の部分拡大断面図である。図15はこの発明
のさらに他の実施例の表皮の製造方法に係るスラッシュ
成形装置の断面図、図16は図15のG部分拡大断面
図、図17は同実施例におけるプラスチックパウダー付
着時を示すスラッシュ成形装置の断面図、図18は図1
7のH部分拡大断面図、図19は同実施例における脱型
後のプラスチック被膜の断面図、図20は図19のI部
分における屈曲頂点より先端側での切断時を示す拡大断
面図である。
【0019】図1及び図2に示す表皮一体発泡成形品1
0は、この発明の一実施例に係るもので、従来技術の項
で説明した図21と同様の自動車のインストルメントパ
ネルに用いられる。この表皮一体発泡成形品10は、車
両前後方向に対応する成形品前後方向の一部に、車幅方
向と対応する成形品左右方向両端まで、プラスチック製
コア11の表面12の一部にパッド21が形成された、
いわゆる部分パッド一体発泡成形品と称されるものであ
る。
【0020】前記コア11は表皮一体発泡成形品10の
本体部となるもので、所望の成形品(この例ではインス
トルメントパネル)形状に形成されており、表面12の
パッド21が設けられる部分に、パッド21の大きさに
合致した凹部13が形成されている。前記凹部13は、
周縁の少なくとも一部に側壁14が形成され、表皮一体
発泡成形品の形状や大きさ等に応じて所望の深さとされ
ている。
【0021】パッド21は、表皮22によってポリウレ
タン等の発泡体30が覆われたものからなり、前記コア
11の凹部13に配置された表皮22と該凹部13の内
底面13a間で液状発泡原料から発泡体30を形成する
ことにより、表皮22と発泡体30が一体に形成され、
かつその際の発泡体30の接着性を利用してコア11の
凹部13及び表皮22と発泡体30が接着したものであ
る。
【0022】前記表皮22は、前記コア11の凹部13
にはまる大きさ及び形状にパウダースラッシュ成形され
た軟質塩化ビニル樹脂やオレフィン系熱可塑性エラスト
マー等のプラスチック製からなり、意匠面23周縁の少
なくとも一部には前記凹部13の側壁14内面15に対
するシール用側面24が表皮22の裏側へ屈曲形成さ
れ、表皮22の意匠面23裏側がコアの凹部13内底面
13aと対向するようにして凹部13に配置されてい
る。前記シール用側面24は、パッド21の発泡体30
を発泡成形する際にコア11の凹部側壁内面15と圧着
してシールし、液状発泡原料が表皮22の周縁から漏出
するのを防止するものであり、コア11の凹部側壁内面
15と対向する位置に複合屈曲部26が形成されてい
る。
【0023】前記複合屈曲部26は、複数(この例では
二つ)の屈曲頂点26a,26cがシール用側面裏側2
5へ屈曲して該複数の屈曲頂点26a,26cが薄肉に
なったもので、前記表皮22の意匠面23と略平行の突
条にシール用側面24に設けられている。また、この例
の複合屈曲部26は、その自由端(開放端)26bがシ
ール用側面24の自由端(開放端)24bとなるように
形成されると共に、コア11の凹部13内面と当接する
シール部になっている。
【0024】前記表皮22の複合屈曲部26にあって
は、複合屈曲部の自由端26bとシール用側面の自由端
24bが一致しているため、表皮22の意匠面23から
シール用側面の自由端24b(複合屈曲部の自由端26
b)までの距離、すなわちシール用側面24の長さを、
従来の部分パッド表皮一体発泡成形品における表皮のシ
ール用側面の長さよりも短くでき、表皮22、コア11
及び表皮一体発泡成形品10の設計自由度を高めること
ができる。
【0025】また、前記表皮22の複合屈曲部26にあ
っては、この表皮一体発泡成形品10の製造時、発泡体
30のための発泡原料が表皮22とコア11の凹部13
内面間で充満し、さらに表皮22の複合屈曲部自由端2
6bとコアの凹部13側壁内面15間を通って表皮22
の意匠面23側へ漏出しようとする場合、その漏出しよ
うとする発泡原料を複合屈曲部26内に収容して表皮意
匠面23まで漏出するのを防止することができる。しか
も、前記表皮22のシール用側面24の自由端24bは
コアの凹部13内面(この例では側壁内面15)に当接
又は近接した状態となり、当該シール用側面24の自由
端24bとコアの凹部13内面間から発泡原料が侵入し
難くなっている。
【0026】さらに、前記複合屈曲部26は、その複数
の屈曲頂点26a,26cが薄肉となっているために拡
縮変形可能性に優れる。したがって、前記シール用側面
24とコアの凹部13側壁内面15間に侵入する発泡原
料の多い少ないによって複合屈曲部26が変形し、前記
侵入発泡原料を確実に収容保持できる。それに加えて、
前記表皮22及びコア11の成形上のバラツキ及び表皮
22をコアの凹部13に配置する際の位置関係のバラツ
キ等によって、前記シール用側面24の自由端24bが
コアの凹部13側壁内面15と干渉する場合でも、前記
複合屈曲部26が変形してシール用側面の自由端24b
をコアの凹部側壁内面15に圧接し、前記漏出を効率良
く防止できる。特に、後に説明する図9に示すように、
予め前記表皮22のシール用側面24の自由端24b
を、表皮22の複合屈曲部26と意匠面23間のシール
用側面24aの延長線mよりも表皮外方側Sへ突出した
状態で形成しておけば、前記シール用側面24の自由端
24bをコア11の凹部13外方へ付勢した状態でコア
の凹部13内面に圧接できるため、前記シール性がより
高くなる。
【0027】また、前記シール用側面24は前記複合屈
曲部26の存在によって剛性が高まっているのみなら
ず、さらにこの例では前記シール用側面24の自由端2
4bから該自由端24bに最も近い屈曲頂点26cまで
の間に、当該自由端24bに最も近い屈曲頂点26cよ
りも厚みの大なる厚肉部26Gを設けたため、その厚肉
部26Gの存在によってシール用側面24の自由端24
b側でも剛性が高くなっている。その剛性増大により、
前記シール用側面24の波打ちをより効果的に抑えるこ
とができ、前記シール用側面24の自由端24b側をコ
アの凹部13内面に当接あるいは近接し易くなり、確実
なシール効果が得られる。
【0028】また、図3に示す他の実施例の表皮一体発
泡成形品10Aのように、前記構成の表皮22をコア1
1の凹部13に配置して表皮一体発泡成形する際に、前
記表皮22の複合屈曲部26が開いてその自由端26b
側がコアの凹部13における側壁14間で凹部内底面1
3aに圧接した場合でも、前記複合屈曲部26及びその
自由端26b側による良好なシール性が、図1の実施例
の場合と同様に得られる。そのため、表皮一体発泡成形
時に表皮22の配置にバラツキがあっても、製造された
表皮一体発泡成形品10Aの品質が一定し、美観が良好
になる。
【0029】前記表皮22の製造は、公知のパウダース
ラッシュ成形法を利用して次のようにして行われる。図
4は前記表皮の製造に用いられる一実施例のスラッシュ
成形装置40の断面図、図5はそのB部分の拡大断面図
である。スラッシュ成形装置40はバケット41とスラ
ッシュ成形型45とよりなる。
【0030】前記バケット41は、プラスチックパウダ
ーPを収容するもので、上方が開口した容器状に形成さ
れている。このバケット41の開口42外周には、パウ
ダースラッシュ成形型45と合着できるように、フラン
ジ部42fが形成されている。前記プラスチックパウダ
ーPは、軟質塩化ビニル樹脂やオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー等、パウダースラッシュ成形に用いられる公
知のプラスチックパウダーから適宜選択される。
【0031】前記スラッシュ成形型45は電鋳型からな
り、前記表皮形状の型面46を内側に有する。符号46
aは前記表皮の意匠面23を形成する型面(以下意匠面
形成用型面)、46bは表皮のシール用側面24を形成
する型面(以下シール用側面形成用型面)である。前記
シール用側面形成用型面46bには、該成形型45内へ
突出する三つの頂点49a〜49cを有する突条49を
意匠面形成用型面46aから離して、且つ意匠面形成用
型面46aと略平行方向に形成されている。なお、前記
突条49は、この例のように三つの頂点を有するものに
限られず、それ以上の頂点を有するものであってもよ
い。また、この例では、前記突条49の三つの頂点49
a〜49cのうち、前記意匠面形成用型面46aから最
も遠い位置の頂点49cが、前記意匠面形成用型面46
aと突条49間のシール用側面を形成する型面46cの
延長線nよりも、スラッシュ成形型の外方側Tに位置し
ている。前記突条49のサイズ等は適宜とされるが、一
例として前記三つの頂点49a〜49cにおけるd1が
2mm、d2が1.5mm、d3が3mm、d4が2m
mの場合を挙げる。
【0032】また、前記型面46の外周には前記バケッ
ト41のフランジ部42fに対応するフランジ部46f
が設けられ、該フランジ部46fを前記バケット41の
フランジ部42fと合着させることにより、当該スラッ
シュ成形型45がバケット41と組み合わされる。さら
に、前記スラッシュ成形型45の外面には、パウダース
ラッシュ成形時に前記型面46を所要温度に加熱するた
めに、加熱オイル等の熱媒を循環させるパイプ等からな
る加熱手段47が適宜数設けられている。
【0033】このパウダースラッシュ成形装置40は、
図示しない回転機構により、前記バケット41とスラッ
シュ成形型45とを組み合わせた状態でそれらが交互に
倒立するように回転可能に構成されている。
【0034】上記成形装置40を用いる表皮の製造にお
いては、公知のパウダースラッシュ成形法に従い、ま
ず、バケット41とスラッシュ成形型45をクランプ等
により組み合わせ、前記スラッシュ成形型45の型面4
6を加熱手段47により加熱しながらバケット41及び
成形型45を所要回数,所要時間回転させることによ
り、バケット41内のプラスチックパウダーPを、加熱
された成形型45の型面46へ移動及び付着させて、図
6及び図7に示すように、所要厚みのプラスチックパウ
ダー付着層22aを型面46に形成する。前記成形装置
40の回転の際、スラッシュ成形型45が下方位置にな
ったとき、当該成形型の型面46では、平坦部分及び谷
部分でプラスチックパウダーPが堆積し易いのに対し、
突部ではプラスチックパウダーPが堆積し難いため、前
記シール用側面形成用型面46bの突条49における三
つの頂点49a〜49cではプラスチックパウダーPの
付着量が少なくなり、頂点49a,49b間のV溝49
d部分(谷部分)及び頂点49b,49c間のV溝49
e部分(谷部分)でプラスチックパウダーPの付着量が
多くなる。
【0035】前記型面に付着したプラスチックパウダー
Pが型面の熱により溶融ゲル化した後、前記加熱を停止
して冷却し、前記型面46にプラスチック被膜22bを
形成する。そのプラスチック被膜22bは、前記突条4
9における三つの頂点49a〜49cで形成された三つ
の屈曲頂点26a,26c,26e(26eは後の自由
端26bと一致)が薄肉、該屈曲頂点26a,26c間
の26d、屈曲頂点26c,26e間の26fが厚肉と
なって内面が前記三つの頂点49a〜49cを有する突
条49と対応する形状に形成された蛇腹状凹溝27を、
前記シール用側面形成用型面46bで形成されたシール
用側面24に有する。なお、前記成形型45の型面46
の加熱温度及び回転数(加熱時間)等の成形条件は、プ
ラスチックパウダーPの溶融温度及び形成する表皮の厚
み等を考慮して定められる。
【0036】前記プラスチック被膜22bを脱型し、そ
の後、図8及び図9に示すように、プラスチック被膜2
2bの凹溝27における三つの屈曲頂点26a,26
c,26eのうち当該被膜22bの意匠面23から最も
遠い位置の屈曲頂点26eで切断して、略M字形状にシ
ール用側面24裏側25へ屈曲して突出した蛇腹状の複
合屈曲部26をシール用側面24に有する表皮22を得
る。前記屈曲頂点26eの切断部はシール用側面24の
自由端24bとなり、この例では複合屈曲部26の自由
端26bを構成する。また、前記切断時に被膜22bの
屈曲頂点26eで切断するため、切断位置を間違えにく
く、しかも切断する屈曲頂点26eが前記のように薄肉
になっているため、切断し易く、切断作業が容易であ
る。さらに、前記表皮22はシール用側面24の自由端
24b(切断位置の屈曲頂点26e)と屈曲頂点26c
間の部分26Gが前記のように厚肉部となっている。
【0037】さらに、前記のように被膜22bの凹溝2
7は、屈曲頂点26a,26c間の26d及び屈曲頂点
26c,26e間の26fのそれぞれが、前記型面の突
条49の頂点49a,49b間のV字形状及び前記突条
49の頂点49b,49c間のV字形のそれぞれを反転
させた三角形状に形成され、屈曲頂点26a,26c間
の中央位置26gから屈曲頂点26a,26c及び屈曲
頂点26c,26e間の中央位置26hから屈曲頂点2
6c,26eに向けてそれぞれ厚みが薄くなっており、
前記屈曲頂点26eで切断して形成された自由端26b
の厚みが、凹溝27の他の部分である前記屈曲頂点26
a,26cの厚みよりも厚くなっているため、前記自由
端26bの剛性が高まる。この自由端26bは前記コア
の凹部13の内面に対するシール部とされる。
【0038】さらにまた、前記のように被膜22bの凹
溝27を形成する型面の突条49は、該突条49の三つ
の頂点49a〜49cのうち、前記表皮の意匠面形成用
型面46aから最も遠い位置の頂点49cが、前記意匠
面形成用型面46aと突条49間のシール用側面形成用
型面46c延長線nよりも、スラッシュ成形型の外方側
Tに位置している。そのため、前記最も遠い位置の頂点
49cで成形されてその後切断形成されるシール用側面
の自由端24bは、図9のように、表皮22の複合屈曲
部26と意匠面23間のシール用側面24aの延長線m
よりも表皮外方側Sへ突出して位置することになる。
【0039】次に、前記表皮22を用いる表皮一体発泡
成形品10の製造方法について、図10ないし図13に
基づいて説明する。なお、図示の発泡成形型50は、従
来から表皮一体発泡成形に用いられているものであっ
て、上型51と下型55とを備える分割式のものであ
る。
【0040】図10及び図11に示すように、発泡成形
型50内に前記コア11と表皮22を配置する。コア1
1は凹部13内底面13aが下型55を向くように上型
51の型面52側に配置され、他方、表皮22は意匠面
23の裏側がコア11の凹部13内底面13aと対向す
るように下型55の型面56側に配置される。その際、
前記表皮22のシール用側面24は、コア11の凹部1
3の側壁14内面15と対向するようにして配置され、
前記シール用側面24の自由端24bがコアの凹部の側
壁内面15に当接又は近接する。その際、前記シール用
側面22は複合屈曲部26の存在により剛性が高くなる
のみならず、前記厚肉部26Gの存在により自由端24
b側の剛性が高まるので、シール用側面24の波打ち等
の変形を防止して、シール用側面24の自由端24bを
確実に凹部の側壁内面15に当接あるいは近接させるこ
とができる。さらに前記複合屈曲部26はその屈曲頂点
26a,26cが薄肉になっているため、表皮22とコ
ア11の製造時及び配置時に複合屈曲部26とコアの凹
部側壁14間に位置のバラツキがあってシール用側面2
4における自由端24bがコアの凹部側壁14と干渉す
ることがあっても、複合屈曲部26が有する薄肉の屈曲
頂点26a,26cが変形可能性に優れる構造であるた
め、この構造を有する複合屈曲部26が変形し、シール
用側面24の自由端24bがコアの凹部側壁内面15に
当接又は近接することができる。
【0041】さらに、前記のようにシール用側面24の
自由端24bが、前記複合屈曲部26と意匠面23間の
シール用側面24aの延長線mよりも表皮22外方へ突
出して位置するように形成されているため、コア11と
表皮22の配置時、シール用側面24の自由端24bが
コアの凹部13の側壁内面15と干渉して自由端24b
側が側壁内面15により表皮22内方へ押し曲げられた
状態になる。しかも前記複合屈曲部26の屈曲頂点26
a,26cが薄肉になっているため、該複合屈曲部26
の変形可能性が優れており、前記干渉が強い場合でも複
合屈曲部26の押し曲げ変形が可能になる。そして前記
押し曲げに対する反発によって、シール用側面24の自
由端24bは、コアの凹部13外方へ付勢された状態と
なり、コアの凹部側壁内面15に圧着してコアの凹部側
壁内面15と表皮のシール用側面24間をより確実にシ
ールする。しかも、前記のように表皮22とコア11の
位置関係にバラツキがあっても、そのバラツキをより確
実に吸収できる。なお、前記発泡成形型50へのコア1
1と表皮22の配置は、下型55に表皮22とコア11
を配置して発泡成形型50を閉じる方法であっても、あ
るいはその他の方法であってもよく、適宜選択される。
【0042】続いて、前記コア11の凹部13内底面1
3aと表皮22との間にポリウレタン等の液状発泡原料
Lを所定量注入し、図12のように、コア11と表皮2
2間で発泡体30を発泡成形し、その際の接着性によっ
てコア11と表皮22と発泡体30が一体となった表皮
一体発泡成形品10を発泡成形型50内に成形する。図
示の符号16は予めコア11に形成された原料注入孔、
53は原料注入ヘッド、53aは原料注入ヘッド53の
先端、54は予め上型51に形成された原料注入ヘッド
先端53aを挿入するための挿入孔を表す。なお、この
実施例では、発泡成形型の型閉め後に液状発泡原料Lを
原料注入ヘッド53によって注入するクローズド注入法
が採用されているが、発泡成形型の型閉め前に液状発泡
原料を注入するオープン注入法を採用してもよい。
【0043】前記発泡成形の際、前記表皮22のシール
用側面24は、自由端24bがコアの凹部側壁内面15
と当接し、さらに該自由端24bが発泡成形時の圧力で
もって押圧されて、コア11の凹部13の側壁内面15
に圧着し、それによって前記シール用側面24と前記凹
部側壁14間に液状発泡原料Lが侵入するのを阻止す
る。さらに前記シール用側面24の自由端24bと凹部
側壁内面15間を強引に通ってシール用側面24と凹部
側壁14間に液状発泡原料Lが侵入する場合には、図1
3に示すように、前記複合屈曲部26内に発泡原料L
(発泡体)を収容し、それ以上表皮22の意匠面23側
へ漏出するのを防止する。
【0044】前記発泡成形後、発泡成形型50の型開き
及び成形品の脱型を行えば、図1に示した部分パッドタ
イプの表皮一体発泡成形品10が得られる。
【0045】また、図14のように、前記表皮22をコ
ア11の凹部13に配置する際、表皮22の複合屈曲部
26がシール用側面24の自由端24bとコアの凹部内
底面13aが接触して開いた場合にも、前記と同様に自
由端24bによるシール効果及び複合屈曲部26内への
発泡原料収容の両方によって発泡原料の漏出を防止する
ことができる。
【0046】さらに、前記パウダースラッシュ成形法を
利用した他の実施例に係る表皮22の製造方法につい
て、図15ないし図18を用いて説明する。図15はこ
の実施例の表皮の製造に用いられるスラッシュ成形装置
40A断面図、図16はそのG部分の拡大断面図であ
る。このスラッシュ成形装置40Aは、前述した実施例
と同様のバケット41とスラッシュ成形型45Aとより
なる。
【0047】この実施例のスラッシュ成形型45Aは、
そのシール用側面形成用型面46bに、前記成形型45
A内へ突出する二つの頂点49f,49g間がV溝49
hとなった断面略M字形状の突条49Aを意匠面形成用
型面46aから離して、且つ該意匠面形成用型面46a
と略平行方向に形成されている。なお、前記M字の形
は、この例のように二つの頂点49f,49gが広がる
ように拡開する等適宜の形状とすればよい。また、この
例では、前記突条49の二つの頂点49f,49gのう
ち、前記意匠面形成用型面46aから遠い位置の頂点4
9gが、前記意匠面形成用型面46aと突条49A間の
シール用側面を形成する型面46cの延長線oよりも、
スラッシュ成形型の外方側Uに位置している。前記突条
49Aのサイズ等は適宜とされるが、一例として前記V
溝49hの谷から頂点49f,49gまでの距離が2m
m、d5の値が2mm、前記延長線oと頂点49g間の
距離xが1.5mmの場合を挙げる。
【0048】この成形装置40Aを用いる表皮の製造に
おいては、前述した実施例と同様に、公知のパウダース
ラッシュ成形法によって、図17及び図18に示すよう
に、所要厚みのプラスチックパウダー付着層22aが型
面46に形成される。この実施例においても、スラッシ
ュ成形型45Aの型面46におけるシール用側面形成用
型面46bの突条49Aでの二つの頂点49f,49g
ではプラスチックパウダーPの付着量が少なく、頂点4
9f,49g間のV溝49h部分(谷部分)及び突条4
9Aの意匠面形成用型面46aから遠い側の基部でプラ
スチックパウダーPの付着量が多くなる。
【0049】その後、前記型面46に形成されたプラス
チックパウダー付着層22aが所定の成形条件によって
溶融後に冷却固化されたプラスチック被膜22bは、前
記突条49Aにおける二つの頂点49f,49gで形成
された二つの屈曲頂点26C,26Dが薄肉、該屈曲頂
点26C,26D間の26E及び前記突条49Aの意匠
面形成用型面46aから遠い側の基部で形成された部分
26Fが厚肉となって内面が前記突条49AのM字と対
応する断面略W字形状に形成された凹溝27を、前記シ
ール用側面形成用型面46bで形成されたシール用側面
24に有する。
【0050】そして、前記プラスチック被膜22bを脱
型後、図19及び図20に示すように、プラスチック被
膜22bの凹溝27における二つの屈曲頂点26C,2
6Dのうち、当該被膜22bの意匠面23から遠い位置
の屈曲頂点26Dよりも表皮外方側であるYの値が3〜
4mmの位置で切断し、略M字形状にシール用側面24
裏側25へ屈曲した複合屈曲部26をシール用側面24
に有する表皮22を得る。前記切断部は、シール用側面
24の自由端24bとなる。これにより、前記表皮22
のシール用側面24は自由端24b側に前記厚肉部26
Gが存在して自由端側の剛性が高められるため、この表
皮22を用いた表示一体発泡成形品の製造においては、
前記表皮22の複合屈曲部26によるシール用側面24
の剛性増大と、前記厚肉部26Gによるシール用側面2
4の自由端24b側の剛性増大により、シール用側面2
4の波打ちを確実に防止でき、前記シール用側面24が
コアの凹部13内面に発泡圧で密着し、高いシール性を
発揮することができる。また、前記シール用側面24と
コアの凹部13側壁14間に発泡原料が侵入することが
あってもその侵入した発泡原料を複合屈曲部26に収容
保持できるため、発泡原料の漏出を防止することができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上図示し説明したように、請求項1に
係る表皮一体発泡成形品の発明によれば、表皮のシール
用側面が有する複合屈曲部により、表皮のシール用側面
とコアの凹部側壁間を通って表皮の意匠面側へ漏出しよ
うとする発泡原料を前記複合屈曲部に収容することがで
きるため、表皮のシール用側面とコアの凹部側壁間から
の発泡原料の漏出に起因する意匠面のバリを生じ難くで
き、しかも、この表皮一体発泡成形品にあっては、表皮
とコアとの位置合わせに厳密な精度が必要なくなり、さ
らに表皮一体発泡成形品の設計自由度が高くなるという
効果が得られる。加えて、表皮のシール用側面は、前記
複合屈曲部の存在によりその剛性を高めることができる
ため、表皮のシール用側面とコアの凹部側壁間からの発
泡原料の漏出に起因する意匠面のバリを生じ難くするこ
とができる。
【0052】また、請求項2に係る表皮一体発泡成形品
の発明によれば、シール用側面の自由端から該自由端に
最も近い屈曲頂点までの間に当該自由端に最も近い屈曲
頂点よりも厚みの大なる厚肉部が設けられており、その
厚肉部によりシール用側面の自由端の剛性が高められる
ため、前記シール用側面が有する複合屈曲部と合わせた
剛性の増大により、シール用側面の波打ちを確実に防止
することができ、前記シール用側面のコアの凹部側壁に
対するシール性を高め、表皮のシール用側面とコアの凹
部側壁間からの発泡原料の漏出に起因する意匠面のバリ
を生じ難くすることができる。
【0053】さらに、請求項3ないし5に係る表皮一体
発泡成形品用表皮の製造方法の発明によれば、表皮一体
発泡成形品の製造時に表皮のシール用側面とコアの凹部
側壁間からの発泡原料の漏出に起因する意匠面のバリを
生じ難くでき、しかも、表皮とコアとの位置合わせに厳
密な精度が必要なくなり、さらに表皮一体発泡成形品の
設計自由度が高くなる利点を有する表皮を容易に、かつ
精度良く得ることができる。
【0054】加えて、請求項6及び7に係る表皮一体発
泡成形品の製造方法の発明によれば、表皮のシール用側
面とコアの凹部側壁間からの発泡原料の漏出に起因する
意匠面のバリを生じ難くでき、しかも、表皮とコアとの
位置合わせに厳密な精度が必要なくなり、さらに表皮一
体発泡成形品の設計自由度が高くなるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る表皮一体発泡成形品
の断面図である。
【図2】図1のA部分拡大断面図である。
【図3】他の実施例に係る表皮一体発泡成形品の断面図
である。
【図4】この発明の表皮の製造方法に係る一実施例を示
すスラッシュ成形装置の断面図である。
【図5】図4のB部分拡大断面図である。
【図6】同実施例におけるプラスチックパウダー付着時
を示すスラッシュ成形装置の断面図である。
【図7】図6のC部分拡大断面図である。
【図8】同実施例における脱型後のプラスチック被膜の
断面図である。
【図9】図8のD部分における屈曲頂点での切断時を示
す拡大断面図である。
【図10】この発明の表皮一体発泡成形品の製造方法に
係る一実施例を示す発泡成形型の断面図である。
【図11】図10のE部分における拡大断面図である。
【図12】同実施例における発泡時を示す発泡成形型の
断面図である。
【図13】図12のF部分の拡大断面図である。
【図14】この発明の他の実施例に係る表皮一体発泡成
形品製造時における発泡成形型の部分拡大断面図であ
る。
【図15】この発明のさらに他の実施例の表皮の製造方
法に係るスラッシュ成形装置の断面図である。
【図16】図15のG部分拡大断面図である。
【図17】同実施例におけるプラスチックパウダー付着
時を示すスラッシュ成形装置の断面図である。
【図18】図17のH部分拡大断面図である。
【図19】同実施例における脱型後のプラスチック被膜
の断面図である。
【図20】図19のI部分における屈曲頂点より先端側
での切断時を示す拡大断面図である。
【図21】従来における表皮一体発泡成形品を示す斜視
図である。
【図22】図21の断面図である。
【図23】従来の表皮一体発泡成形品の製造時を示す発
泡成形型の断面図である。
【図24】従来の他の例における発泡成形型の要部を示
す部分断面図である。
【図25】従来のさらに他の例における発泡成形型の要
部を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10 表皮一体発泡成形品 11 コア 13 コアの凹部 14 コアの凹部側壁 15 コアの凹部側壁内面 21 パッド 22 表皮 23 表皮の意匠面 24 表皮のシール用側面 24b シール用側面の自由端 25 シール用側面裏側 26 複合屈曲部 26G 厚肉部 26a,26c,26C,26D 屈曲頂点 26e,26D 意匠面から遠い位置の屈曲頂点 30 発泡体 40,40A スラッシュ成形型 46 型面 49 突条 49a,49b,49c,49f,49g 内方突出頂
点 49c,49g 意匠面形成用型面から遠い位置の内方
突出頂点 50 発泡成形型 n,o スラッシュ成形型のシール用側面形成用型面延
長線 L 液状発泡原料 P プラスチックパウダー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に凹部が形成されたコアと、前記凹
    部の側壁内面に対するシール用側面が意匠面の周縁に形
    成されて前記意匠面裏側がコアの凹部内底面と対向する
    ようにして該凹部内に配置されたプラスチック製表皮
    と、前記コアの凹部と表皮間で発泡成形された発泡体と
    よりなる表皮一体発泡成形品において、 前記表皮のシール用側面には、複数の屈曲頂点を有し該
    屈曲頂点が薄肉となった複合屈曲部が当該シール用側面
    裏側へ屈曲形成されていると共に、前記シール用側面の
    自由端がコアの凹部内面に当接又は近接していることを
    特徴とする表皮一体発泡成形品。
  2. 【請求項2】 シール用側面の自由端から該自由端に最
    も近い屈曲頂点までの間に当該自由端に最も近い屈曲頂
    点よりも厚みの大なる厚肉部を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の表皮一体発泡成形品。
  3. 【請求項3】 加熱したスラッシュ成形型の型面にプラ
    スチックパウダーを付着させ、溶融後冷却して型面形状
    に賦形されたプラスチック皮膜を脱型して表皮を得るパ
    ウダースラッシュ成形法を用い、表皮一体発泡成形時の
    コアに対するシール用側面が表皮の意匠面周縁の少なく
    とも一部に形成された表皮一体発泡成形品用表皮を製造
    するに際し、 前記スラッシュ成形型には、表皮のシール用側面を形成
    する型面に、該成形型内へ突出する三つ以上の頂点を有
    する突条を形成しておき、 前記スラッシュ成形型の型面にプラスチックパウダーを
    付着させる際、前記突条における三つ以上の内方突出頂
    点でプラスチックパウダーの付着量を少なくし、 前記型面に付着したプラスチックパウダーの溶融冷却
    後、前記各内方突出頂点で形成された三つ以上の屈曲頂
    点が他の部分よりも薄肉になった屈曲部分をシール用側
    面に有するプラスチック被膜を脱型し、 その後、前記プラスチック被膜の屈曲部分における三つ
    以上の屈曲頂点のうち当該被膜の意匠面から最も遠い屈
    曲頂点で切断することによって、シール用側面裏側へ屈
    曲し、かつ二つ以上の屈曲頂点を有する複合屈曲部がシ
    ール用側面に形成された表皮を得ることを特徴とする表
    皮一体発泡成形品用表皮の製造方法。
  4. 【請求項4】 加熱したスラッシュ成形型の型面にプラ
    スチックパウダーを付着させ、溶融後冷却して型面形状
    に賦形されたプラスチック皮膜を脱型して表皮を得るパ
    ウダースラッシュ成形法を用い、表皮一体発泡成形時の
    コアに対するシール用側面が表皮の意匠面周縁の少なく
    とも一部に形成された表皮一体発泡成形品用表皮を製造
    するに際し、 前記スラッシュ成形型には、表皮のシール用側面を形成
    する型面に、該成形型内へ突出する二つの頂点を有する
    突条を形成しておき、 前記スラッシュ成形型の型面にプラスチックパウダーを
    付着させる際、前記突条における二つの内方突出頂点で
    プラスチックパウダーの付着量を少なくし、 前記型面に付着したプラスチックパウダーの溶融冷却
    後、前記各内方突出頂点で形成された二つの屈曲頂点が
    他の部分よりも薄肉になった屈曲部分をシール用側面に
    有するプラスチック被膜を脱型し、 その後、前記プラスチック被膜における該被膜の意匠面
    から遠い屈曲頂点よりも先端側の位置で切断することに
    よって、シール用側面裏側へ屈曲し、かつ二つの屈曲頂
    点を有する複合屈曲部がシール用側面に形成された表皮
    を得ることを特徴とする表皮一体発泡成形品用表皮の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 スラッシュ成形型の型面の突条におい
    て、複数の頂点のうち、少なくとも前記表皮の意匠面を
    形成する型面から最も遠い頂点が、前記表皮の意匠面を
    形成する型面から突条までのシール用側面を形成する型
    面の延長線よりもスラッシュ成形型の外方側に位置して
    いることを特徴とする請求項3又は4に記載の表皮一体
    発泡成形品用表皮の製造方法。
  6. 【請求項6】 コアの表面に形成された凹部と、前記凹
    部の側壁内面に対するシール用側面が意匠面の周縁に形
    成されて前記意匠面裏側がコアの凹部内底面と対向する
    ようにして該凹部内に配置されたプラスチック製表皮と
    の間で液状発泡原料を発泡させて、前記コア及び表皮と
    一体に発泡体を形成する表皮一体発泡成形品の製造方法
    において、 前記表皮のシール用側面には、複数の屈曲頂点を有し該
    屈曲頂点が薄肉となった複合屈曲部を当該シール用側面
    裏側へ屈曲形成しておき、 前記表皮をコアの凹部に配置して前記発泡原料の発泡を
    行うことを特徴とする表皮一体発泡成形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 シール用側面の自由端を、表皮の意匠面
    から複合屈曲部基部までの間のシール用側面の延長線よ
    りも表皮外方へ突出した状態で形成しておき、前記表皮
    をコアの凹部内に配置した際に前記シール用側面の自由
    端をコアの凹部外方へ付勢した状態で凹部内壁面に圧接
    させることを特徴とする請求項6に記載の表皮一体発泡
    成形品の製造方法。
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