JP2003114274A - 測距装置及びこの測距装置を備えたレーダ装置 - Google Patents
測距装置及びこの測距装置を備えたレーダ装置Info
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Abstract
信デューティ(パルス間隔が狭い)が必要となるパルス
ドップラ方式、あるいは連続波(CW)ドップラ方式の
レーダでは、測定可能最大距離が短くなってしまう。 【解決手段】 基準発振器1a及び1bは、同一周波数
で位相が0とπに設定された2信号を発振する。一方、
符号発生回路5によりM系列符号に相当するパルスを発
振し、この符号に対応してスイッチ3で前記2信号のど
ちらかの信号を選択して出力する。分散型遅延回路13
では、基準発振源4で決定される送信パルス間隔ΔTの
整数倍の遅延時間が設定され、前記符号をΔTずつ遅延
させたパルス群を符号数の数だけ形成する。このパルス
群と受信パルスとの相関を比較し、相関が取れるパルス
群の遅延時間から送受信の時間差を検出する。
Description
距離が送信パルス間隔に関係しない距離測定装置および
この測距装置を備えたレーダ装置に関するものである。
例えばその反射波が帰ってくるまでの時間をもとに対象
物までの距離を測定する方法(以下測距方法という)が
ある。図10は、例えば特開平11−52050号公報
に示された従来の測距装置を示す図である。図におい
て、16はPN符号を発生させる変調用符号発生器、1
7は所定の周波数で変調用符号発生器16を駆動して符
号の周期を決める基準発振器、18は変調用符号発生器
16からの符号出力により符号変調あるいはスペクトル
拡散された電磁波を測距対象物に向けて送出する送信
器、19は対象物で反射した電磁波を捕捉するための受
信器、20は変調用符号発生器16と同一の符号を発生
する参照用符号発生器、21は基準発振器17と微小に
異なる周波数で参照用符号発生器20を駆動する参照用
発振器、22は変調用符号発生器16からの符号と参照
用符号発生器20からの符号との相関値を求める送信側
相関器、23は受信器19からの受信符号と参照用符号
発生器20からの符号との相関値を求める受信側相関
器、24は送信側相関器22の出力と受信側相関器23
の出力信号の時間差から対象物までの距離を求めるプロ
セッサである。
説明する。図において131はクロック信号、132は
送信波形、133は受信波形である。変調用符号発生器
16はM系列やGOLD系列などのPN符号を発生す
る。基準発振器17は所定の周波数(クロック131)
で変調用符号発生器16を起動して前記PN符号の周期
を決める。送信器18は変調用符号発生器16からの符
号出力により符号変調された、あるいはスペクトル拡散
された電磁波(赤外線やミリ波等)を測距対象物に向け
て送出する。受信器19は測距対象物で反射した前記電
磁波を受信する。参照用符号発生器20は変調用符号発
生器16と同一の符号を発生する。参照発振器21は基
準発振器17とわずかに異なる周波数で参照用符号発生
器20を駆動して前記変調用符号とわずかに周期の異な
る参照用符号を発生させる。送信側相関器22は変調用
符号発生器16からの変調用符号(送信波形132と同
じ)と参照用符号発生器20からの参照用符号との相関
値を求める(送信符号の位相を検出する)。受信側相関
器23は受信器19の受信符号133と参照用符号発生
器20から参照用符号との相関値を求める(受信符号の
位相を検出する)。プロセッサ4は、送信側相関器22
の相関値出力信号134と、受信側相関器23の相関値
出力信号135の時間差Δtを求めて前記測距対象物ま
での距離に換算する演算手段を備えている。
説明する。基準発振器17の周波数F1を30MHz
(クロック131が30MHz)とする。変調用符号発
生器16は符号長N=31のM系列のPN符号132を
発生させる。その符号の1チップ時間は1/30μsec
となる。一方、参照用発振器21の周波数F2は基準発
振器17の周波数F1より例えば310Hzだけ低く設
定されている。参照用符号発生器20はこの周波数F2
で駆動され、変調用符号発生器16と同じ符号長N=3
1のM系列のPN符号を発生する。周波数がΔF=31
0Hzだけ異なるので、送信に使われる変調用符号と参
照用符号とではその1エポック時間は310/30,0
00,000=約10ppmだけ異なる。この時間差は
微小であるが、送信側相関器22と受信側相関器23に
おいて2入力の位相同期状態を明確に弁別できる差であ
る。
とは、それぞれT=31/310=0.1secの周期
で位相が一致するため、送信側相関器22からの位相同
期信号134と、受信側相関器23からの位相同期信号
135との間には時間差Δtがあり、その時間差Δtが
測距対象物までの距離Lに対応している。プロセッサ2
4は前記時間差Δtを検出して距離Lを計算する。
5 (m)=Δt×1550 mとなる。また、距離分解能は、例えば、プロセッサ2
4のサンプリング周波数を10KHz(=0.1mse
c)とすると、 155×(サンプリング周期/T)=155m×0.1
msec/0.1sec=0.155mとなる。
いられていた符号化方式(公知であるので説明を省略す
る)で測距する場合の分解能は、 (1/2)×光速c×1符号幅(=1/送信周波数)=1/2×3.0×108×(1/F) (m) と表されることから、0.155mの距離分解能を得る
ためには1/2×3.0×108×(1/F)=0.155(m)
からF≒967(MHz)で送信する必要があるから、前記
公報に開示された測距装置では、基準周波数を上げない
でも距離分解能を向上することが可能であるという特長
を備えているといえる。しかし、送信用の基準発振器1
7と、受信用の基準発振器が別々に構成されているた
め、例えばドップラレーダのように、ドップラ変調を測
定するため送受信信号間で位相において高コヒーレント
な信号を要求される方式の測距装置には使用することが
できない。念のため、一般的なパルスドップラ方式のレ
ーダ原理を図12に示す。図12に示すように、例えば
航空機に搭載したレーダなどでクラッタの十分ない領域
で目標を検出することを想定した場合、パルス繰り返し
周波数を十分短くする必要があることが分かる。このた
め、パルス間隔が短くなるため、そのままでは測距する
ことができない。また、最大探知距離も送信周波数F1
に反比例して決定されてしまうため、移動体搭載用など
アンテナの大きさに制約があることから、高い周波数で
送信する必要のある場合には、探知距離が実用上支障と
なるほどに短くなってしまう等の問題点があった。
のように構成されていたので、距離分解能を向上するこ
とは容易であるが、送信用の基準発振器と受信用の基準
発振器が別々に構成されているため、例えばドップラレ
ーダのようにドップラ変調を測定するために、送受信信
号間で位相において高コヒーレントな信号を要求される
方式の測距装置には使用できないという問題点があっ
た。
比例して決定されてしまうため、アンテナの大きさの制
約から高い周波数で送信する必要のある用途で用いる測
距装置では、探知距離が短くなってしまう等の問題点が
あった。
るためになされたもので、パルスドップラ方式のレーダ
においても使用可能とすることを目的とするとともに、
受信した信号は高い位相のコヒーレント性を有し、その
ドップラ周波数を検出することで相対速度の検出も可能
とすることを目的とする。
同じ周波数で互いの位相がほぼπ異なる2つの信号を発
振する発振器、任意の周期の変調用符号信号を発生する
符号発生装置、前記変調用符号信号により駆動され、前
記2つの信号を前記変調用符号信号に応じて切り替えて
選択し、符号変調信号を発生させるスイッチ回路、この
符号変調信号を送信する送信回路、前記変調用符号信号
を基準として、互いに前記変調用符号信号の前記周期に
相当する時間差ずつ遅延させた複数の変調用符号信号を
発生する分散型遅延回路、前記符号変調信号が対象物に
より反射された反射波を受信する受信回路、受信した反
射波を復調して得た復調信号と前記複数の遅延した変調
用符号信号との相関係数をそれぞれ演算し、前記相関係
数が最も高い前記変調用符号信号の前記遅延時間をもと
に、前記対象物までの距離を演算する距離演算回路とを
備えたものである。
発生するものである。
記基準発振器から発振された信号の位相を180度変更
する位相器とを備えたものである。
記基準発振器とは異なる他の発振器から発振された信号
の位相を180度変更する位相器と、前記基準発振器の
出力と前記他の発振器の出力又は前記位相器の出力とを
混合しその差又は和の周波数を得るミキサとを備えたも
のである。
部発振回路を兼ねるものである。
同じ周波数の信号はCW信号であるものである。
器と、ディジタルメモリと、D/A変換器とを含むDigi
tal RF Memoryで構成されたものである。
回路、及び前記距離演算回路は、A/D変換器とデジタ
ルメモリ及びプロセッサを含むディジタル回路で構成さ
れたものである。
きる送信装置と、前記送信装置が送信する前記M系列信
号を予め記憶し、前記送信信号を受信して前記送信装置
との距離を算出する機能を備えた受信装置とを含むこと
を特徴とする測距装置。
に記載の測距装置を備えたものである。
実施の形態1の測距装置の構成を図について説明する。
図1において、4は基準発振源であり次のものを含む、
即ち1a及び1bは同一周波数の基準発振器、2は基準
発振器1aと1bの位相を調整する位相制御器、3はス
イッチ回路である。5は符号発生回路、6a及び6bは
ミキサ、7は局部発振器8a、8b及び8cはバンドパ
スフィルタ、9は大電力増幅器、10はサーキュレー
タ、11は送受信アンテナ、12は低雑音増幅器、13
は分散型遅延回路、14は復調回路、15は距離/速度
算出回路である。
数で発振する。基準発振器1a及び1bは、位相制御回
路2によって0またはπ(180度位相遅れ)に位相が設
定されている。この基準発振器1a及び1bの信号を符
号発生回路5によりM系列符号に相当するパルスの選択
を行い、スイッチ3でどちらの信号を出力するか選択す
る。出力された信号は、ミキサ6aにて局部発振器7か
ら出力される局部信号と混合され、任意のRF周波数に
変換される。バンドパスフィルタ8aでイメージ周波数
成分を除去した後、大電力増幅器9で大電力信号に増幅
し、サーキュレータ10を通って送受信アンテナ11か
ら空間に出力する。
ナ11から、サーキュレータ10を介して低雑音増幅器
12で増幅される。不要信号をバンドパスフィルタ8b
で除去した後、ミキサ6bで局部発振器7の周波数と混
合されIF周波数に変換される。この信号は、バンドパ
スフィルタ8cでイメージ周波数を除去した後、分散型
遅延回路13に出力される。分散型遅延回路13では、
基準発振源4で決定される送信パルス間隔に基づき、遅
延時間間隔ΔTと符号長分だけの遅延時間が設定されて
いる。この分散型遅延回路14は、符号発生回路5で決
定されるパルスの符号をΔTずつ遅延させたパルス群を
符号の数分形成する。このパルス群とバンドパスフィル
タ8cから出力され復調回路14で復調された受信パル
ス群との相関を求める。この時相関値が取れるパルス群
が遅延時間がいくらのパルス群であるかを計算すること
で、送信から受信までの時間差を検出することができ
る。
説明を行なう。図2に示すように、M系列符号1フレー
ム分の信号201を取り出し、その最初のパルスと、そ
のパルスを送信した時刻t1から最初に受信した受信パ
ルス202の受信時刻t2までの時間差をδとする。こ
の最初に受信したパルス202を基準として、送信パル
ス周期のΔTずつ、M系列符号1フレーム分の送信パル
ス群の時間をずらした遅延パルス列(図中210〜21
3)を作り、このパルス列群210〜213の全てを、
前記受信パルスと相関を取る。K番目のパルスで相関が
取れたとすると、送信パルス201と受信パルス202
間の遅延時間は、δ+(k−1)・ΔTであったことが
分かる。この遅延時間から距離を算出することが可能で
ある。
スドップラ方式のレーダでは測距が困難であったが、本
発明によれば、パルスドップラ方式のレーダでも図1の
回路を構成することで、図2で説明したように測距する
ことが可能である。また、発振源及びパルス毎の変調条
件が分かっているため、送信信号と受信信号の位相のコ
ヒーレント性を確保することが可能であり、ドップラ周
波数等の微小な周波数変調も検出することが可能であ
る。
ーダ装置の構成を図3に示す。図3のものは実施の形態
1の図1の基準発振源4の構成を変えることで比較的高
価な基準発振器を削減したものである。
の部分についてのみ図示説明する。図3の4aは、図1
の基準発振源4の代替となる実施の形態2の発振源を示
している。基準発振器1aからの信号を分配器25で2
分配する。2分配した片方の信号を180度位相器26
で位相を180度遅らせることで、位相が0とπの2種
類の符号化された信号を作り出すことが可能となる。基
準発振器1aはドップラレーダ等の場合、非常に高い安
定度を必要とするため、水晶発振器等の高価な発振源を
必要とするが、基準発振源4aを採用すれば基準発振器
1a1つで2つの信号を作り出すことができ、安価に構
成できるという効果が得られる。
を、CWドップラレーダ方式のレーダ装置に適用した例
について図4、図5により説明する。図5は説明のため
図4の一部を拡大した図である。
ップラレーダ等においても、一定の時間間隔で仮想的な
パルスのように区切って(位相を0とπに切り替えて)
送信することで、各区間を1つのパルス符号として符号
を送信することで、受信後に符号の時間遅れを検出し
て、実施の形態1と同じ効果を生むことができる。
を、無線通信装置に適用した例について図6により説明
する。図6は送信者と受信者間で例えば無線電話のよう
な通信を行なっている状態を示している。通信装置の搬
送波(通常CW波である)に、実施の形態3で示したよう
な一定の時間間隔で仮想的なパルスのように区切って0
とπで変調して送信すると、通信した信号を受信した側
で復調することができる。また、受信者側では実施の形
態1で説明したような受信信号の符号の相関解析を行な
うことができるものとする。この条件として、予め送信
者と受信者側で変調コード及びその時間同期を最初に設
定しておく(必要なコードなどを記憶しておく)必要が
ある。無論、その後、相関解析を実行している間には、
時間同期は狂わないか、支障が生じるほど狂うまでの間
に、相関解析を完了するものとする。このようにするこ
とで、図6に示した受信者は、送信者の距離を算出する
ことができる。通常、通信は送受信双方向で行われるた
め、両者でこの機能を持っていれば、離れている両者間
で距離を互いに知ることができる。この距離算出方式の
メリットは、予め送信コード及びタイミングを知ってい
るものしか距離を算出できないことから、第三者に自身
の位置を特定されないということである。従って、この
ようなサービスを実施した場合にはこのサービスの提供
を受けないものには距離情報が分からないという効果が
ある。
回路の代わりにディジタルRFメモリ(DRFM(Digi
tal RF Memory)とも言う)を用いることも可能である。
明する。分散型遅延回路では、最小遅延時間ΔTは固定
値であるが、DRFMとすることで、この最小遅延時間を可
変にすることができる。この最小遅延時間を可変にする
ことが可能なDRFMの構成を図7に示す。図において、2
7はA/D変換器、28はデジタルメモリ、29はD/
A変換器を示す。図のように構成したDRFMを図1の分散
型遅延回路13の代わりに配置することで、DRFMの特性
であるメモリでの波形記憶と任意の時間での取り出しが
可能であるという点を活用して、DRFMの性能の範囲内に
おいて、任意の最小時間間隔ΔTでの分散遅延を作り出
すことが可能である。
回路、復調回路及び距離算出回路の代わりにA/D変換
器、デジタルメモリ及びプロセッサで構成することも可
能である。
き説明する。図8に示すようにスイッチ3及びバンドパ
スフィルタ8cからの入力を、A/D変換器27でデジ
タル信号に変換して、それぞれデジタルメモリ28に蓄
積する。実施の形態1で示した処理と同じ処理をプロセ
ッサ24で実施することで距離算出が可能となる。
変調を実施する発振器を基準発振器1a,1bではな
く、局部発振器7とすることでも同じ機能を構成するこ
とができる。以下、実施の形態1と異なる部分につき説
明する。図9に示すように局部発振器7の信号を分配器
25で分配し、片方の信号は180度位相器26で18
0度位相を変更する。スイッチ3で任意のM系列符号パ
ルスを発生し、送信系のミキサ6a及び分散型遅延線1
3に出力する。分散型遅延線13で遅延させた信号をス
イッチ3で切り替えて受信系のミキサ6bに入力する。
このような構成とすることでミキサ6bの出力は、遅延
量が伝搬時間差とそろった場合には位相がそろった信号
となるため、後段でドップラ処理等をより行い安いとい
う特徴がある。
型遅延線及びスイッチの部分をDRFMに置き換えることも
可能である。以下、実施の形態7と異なる部分につき説
明する。図9の分散型遅延線13とその出力先のスイッ
チ3を図7のDRFMに置き換えることが可能である。実施
の形態7の回路構成では、符号発生回路5で符号を発生
させるタイミングは受信パルスタイミングと合わせる必
要がある。これは、分散型遅延線13が固定の遅延量し
か作り出せないためである。これをこの実施の形態のよ
うにDRFMとすることで固定遅延量及び受信パルスタイミ
ングの同期を併せて実施できるため、回路規模を小さく
して安価に構成することが可能となる。
受信した反射波を復調して得た復調信号と複数の遅延し
た変調用符号信号との相関係数を演算し、相関係数が最
も高い変調用符号信号の遅延時間をもとに、対象物まで
の距離を演算する距離演算回路を備えたので、パルス間
隔の狭いパルスドップラ方式やCWドップラ方式のレー
ダにおいても距離を正確に測定することができる。
るので、構成が容易である。
器は、1つの基準発振器とこの発振器の信号の位相を調
整してもう一つの信号を得る位相器とを備えているので
安価に構成できる。
器は、1つの基準発振器と、基準発振器ではない他の発
振器とを使用できるので安価に構成できる。
波に周波数変更するための局部発振器を使用できるので
安価に構成できる。
途が広い。
とすることにより、安価に構成できる。
で構成できるので、安価に構成できる。
きる送信機と、このM系列信号をあらかじめ記憶し、受
信した信号との相関から、送信機との距離を計測できる
受信機とを含むので、あらかじめ設定した送受信機間で
のみ距離の測定ができるという効果が得られる。
使用しているので、安価に構成できる。
成を示す図である。
説明する図である。
る。
装置をCW信号に応用した場合の波形説明図である。
明図である。
る。
る。
る。
する図である。
相制御回路、3 スイッチ、 4 基準発振源、
5 符号発生回路、6a ミキサ、 6b ミキサ、
7 局部発振器、8a,8b,8c バンドパスフ
ィルタ、9 大電力増幅器、 10 サーキュレ
ータ、11 送受信空中線、 12 増幅器、 1
3 分散型遅延回路、14 復調回路、 15 距離
算出回路、16 変調用符号発生器 17 基準発振
器 18 送信器、 19 受信器、 20 参照用符
号発生器、21 参照用発振器、 22 送信側相関
器、23 受信側相関器、 24 プロセッサ、
25 分配器、26 180度位相器、 27 A/
D変換器、28 デジタルメモリ、 29 D/A変
換器。
Claims (10)
- 【請求項1】 同じ周波数で互いの位相がほぼπ異なる
2つの信号を発振する発振器、任意の周期の変調用符号
信号を発生する符号発生装置、前記変調用符号信号によ
り駆動され、前記2つの信号のいずれかを前記変調用符
号信号に応じて選択し、符号変調信号を発生させるスイ
ッチ回路、この符号変調信号を空間に送信する送信回
路、前記変調用符号信号を基準として、互いに前記変調
用符号信号の前記周期に相当する時間差ずつ遅延させた
複数の遅延信号を発生する分散型遅延回路、前記符号変
調信号が対象物により反射された反射波を受信する受信
回路、受信した反射波を復調して得た復調信号と前記複
数の遅延信号との相関係数をそれぞれ演算し、前記相関
係数が最も高い前記遅延信号の前記遅延時間をもとに、
前記対象物までの距離を演算する距離演算回路とを備え
たことを特徴とする測距装置。 - 【請求項2】 前記変調用符号信号はM系列符号である
ことを特徴とする請求項1に記載の測距装置。 - 【請求項3】 前記発振器は、一つの基準発振器と、前
記基準発振器から発振された信号の位相を180度変更
する位相器とを備えたことを特徴とする請求項1又は2
に記載の測距装置。 - 【請求項4】 前記発振器は、一つの基準発振器と、前
記基準発振器とは異なる他の発振器から発振された信号
の位相を180度変更する位相器と、前記基準発振器の
出力と前記他の発振器の出力又は前記位相器の出力とを
混合しその差又は和の周波数を得るミキサとを備えたこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の測距装置。 - 【請求項5】 前記他の発振器は前記受信回路又は前記
送信回路の局部発振回路を兼ねることを特徴とする請求
項4に記載の測距装置。 - 【請求項6】 前記同じ周波数で位相がほぼπ異なる2
つの信号は、CW信号であることを特徴とする請求項1
または2に記載の測距装置。 - 【請求項7】 前記分散型遅延回路は、A/D変換器
と、ディジタルメモリと、D/A変換器とを含むディジ
タルRFメモリで構成されたことを特徴とする請求項1
乃至4のいずれか一項に記載の測距装置。 - 【請求項8】 前記分散型遅延回路、前記スイッチ回
路、及び前記距離演算回路は、A/D変換器とデジタル
メモリ及びプロセッサを含むディジタル回路で構成され
たことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記
載の測距装置。 - 【請求項9】 送信信号にM系列符号を付加することが
できる送信装置と、前記送信装置と時間同期がとられて
いるとともに、前記送信装置が予め定めたタイミングで
送信する前記M系列信号のパターンを予め記憶し、前記
送信信号を受信してその受信信号と前記記憶したM系列
信号との相関を演算することにより、前記送信信号が送
信されてから受信されるまでの時間を演算して、この時
間をもとに前記送信装置との距離を算出する機能を備え
た受信装置とを含むことを特徴とする測距装置。 - 【請求項10】 請求項1乃至8のいずれか一項に記載
の測距装置を備えたことを特徴とするレーダ装置。
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