JP4553634B2 - 距離計測装置及び距離計測方法 - Google Patents

距離計測装置及び距離計測方法 Download PDF

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Description

本発明は、距離計測装置及び距離計測方法に関するものである。
従来、電波の伝播時間を計測して2点間の距離を求める距離計測装置がある(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1のものでは、移動体端末のような被測定物から送信された無線信号を受信する少なくとも3つの隔置された受信局が備えられている。各受信局は、他の受信局のクロック信号と同期したクロック信号を発生させ、そのクロック信号に従って受信信号を受信する。
そして、各受信局は、受信した受信信号のなかから同じデータ配列を探し、同じデータ配列の到達時間差(シフト時間)を求め、求めた到達時間差に基づいて被測定物までの距離を計測している。
特許文献2のものでは、位置が異なる複数の受信局が移動体からの送信信号を受信するとともに、1つの基準信号送信手段からの参照信号を受信する。各受信局は、移動体端末の送信信号からパルスを検出し、受信した基準信号送信手段からの参照信号を基準として、検出したパルスの遅延時間をクロックで計数する。各受信局は、自局も含め、各受信局で求めた遅延時間の差に基づいて移動体端末までの距離を求めるようにしている。
特開平6−167562号公報(第2−4頁、図2,3) 特開2003−194908号公報(第2,3頁、図2)
しかし、このような従来の距離計測装置では、移動体端末までの距離を計測するには、複数の受信局の位置が既知である必要がある。即ち、位置が固定した複数の受信局が必要になってくる。従って、2つの移動体端末間の距離を計測する場合でも、大きな設備が必要となる。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡易な構成で距離を計測することが可能な距離計測装置及び距離計測方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る距離計測装置は、
自端末と相手端末との双方に設けられ、自端末と相手端末との間の信号伝播時間を計測するための計測用信号を送受信することで自端末と相手端末の間の距離を計測する距離計測装置であって
自端末と相手端末とで同じ時間長の周期で送信用タイミングを発生するクロックと、
前記送信用タイミングにて、前記計測用信号を生成すると共に当該計測用信号を相手端末に送信する送信部と、
手端末から計測用信号を受信する受信部と、
自端末の送信部が計測用信号を生成した送信用タイミングと、同自端末の受信部が相手端末から当該計測用信号を受信した時刻との時間を計測する時間計測部と、を備え、
相手端末の時間計測部は、同相手端末の受信部が自端末から計測用信号を受信した時刻と、その直前の送信用タイミングとの時間差を計測し、同相手端末の送信部は、前記時間差を含む時間差信号をその計測直後の送信用タイミングで自端末に送信するものであり、
自端末の時間計測部は、同自端末の受信部が前記相手端末から計測用信号を受信した時刻と、その受信直前の送信用タイミングとの時間差を計測するものであり、
自端末の距離計測装置は
相手端末からの時間差信号に基づき、当該時間差を取得する計測時間取得部と、
前記時間計測部が計測した時間差と前記計測時間取得部が取得した時間差とに基づいて、自端末と相手端末との間での計測用信号の信号伝播時間を取得する信号伝播時間取得部と、
前記信号伝播時間取得部が取得した信号伝播時間に基づいて、自端末と相手端末との間の距離を取得する距離取得部と、を備えたことを特徴とする。
自端末である端末iの信号伝播時間取得部は、
相手端末である端末jの受信部が端末iから計測用信号を受信した時刻と、同相手端末における、その直前の送信用タイミングとの時間差Δtijと、
端末iの送信部が計測用信号を生成した送信用タイミングと、相手端末から計測用信号を受信した時刻との時間差Δtijと、を用い、
数1に従って前記信号伝播時間であるTを取得すると共に、当該Tに光速を乗算することにより端末iと端末jの間の距離を取得するようにしてもよい。
Figure 0004553634
自端末である端末iの送信部は、計測用信号を生成する第1周期、第(n1+1)(n1;自然数)及び第(n1+n2+1)周期(n1,n2;自然数)の送信用タイミングのそれぞれにおいて、前記計測用信号を相手端末である端末jに送信するものであり、
端末iの信号伝播時間取得部は、
端末jの受信部が、端末iから前記第1周期目の送信用タイミングで生成された計測用信号を受信した時刻と、その受信直前の端末jの送信用タイミングとの時間差Δtji0と、
端末iの送信部が、前記第(n1+1)周期目の送信用タイミングで計測用信号を生成した送信用タイミングと、端末iの受信部が端末jから当該計測用信号を受信した時刻との時間差Δtji1と、
端末jの受信部が、端末iから前記第(n1+n2+1)周期目の送信用タイミングで生成された計測用信号を受信した時刻と、その受信直前の端末jの送信用タイミングとの時間差Δtji2と、を用い、
数2に従って前記信号伝播時間であるTを取得すると共に、当該Tに光速を乗算することにより端末iと端末jの間の距離を取得するようにしてもよい。
Figure 0004553634
前記自端末の送信部は、前記送信用タイミングにて、疑似乱数コードを生成すると共に当該疑似乱数コードを含む前記計測用信号を相手端末に送信するものであり、
前記自端末の計測時間取得部は、同自端末の送信部が生成した疑似乱数コードと相手端末の送信部が生成した疑似乱数コードとの位相差に基づいて前記時間差を取得するようにしてもよい。
本発明の第2の観点に係る距離計測方法は、
自端末と相手端末との間の信号伝播時間を計測するための計測用信号を送受信することで自端末と相手端末の間の距離を計測する距離計測方法であって、
自端末と相手端末とで同じ時間長の周期で送信用タイミングを発生する送信用タイミング発生ステップと、
前記送信用タイミングにて、前記計測用信号を生成すると共に当該計測用信号を相手端末に送信する送信ステップと、
手端末から計測用信号を受信する受信ステップと、
自端末が計測用信号を生成した送信用タイミングと、自端末が相手端末から当該計測用信号を受信した時刻との時間を計測する時間計測ステップと、を備え、
相手端末では、前記時間計測ステップにて、前記受信ステップで自端末から計測用信号を受信した時刻と、その受信直前の送信用タイミングとの時間差を計測すると共に、前記時間差を含む時間差信号をその計測直後の送信用タイミングで自端末に送信し、
自端末では、前記時間計測ステップにて、前記受信ステップで相手端末から計測用信号を受信した時刻と、その受信直前の送信用タイミングとの時間差を計測し、
自端末において行われる距離計測ステップを備え、
前記距離計測ステップは、相手端末からの時間差信号に基づき、当該時間差を取得する計測時間取得ステップと、
前記自端末が計測した時間差と相手端末から取得した時とに基づいて、自端末と相手端末との間での計測用信号の信号伝播時間を取得する信号伝播時間取得ステップと、
前記信号伝播時間取得ステップで取得した信号伝播時間に基づいて、自端末と相手端末との間の距離を取得する距離取得ステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成で距離を計測することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る距離計測装置を図面を参照して説明する。
(実施形態1)
実施形態1に係る距離計測装置の構成を図1に示す。
実施形態1に係る距離計測装置10は、送信部としての送信回路11と、受信部としての受信回路12と、制御部13と、を備える。
この距離計測装置10は、図2に示すようにワイヤレスネットワークを形成する通信端末としての各ノード1a〜1gに備えられている。各ノード1a〜1gは、例えばウルトラワイドバンド通信(UWB)に従って自端末と相手端末との間で無線通信を行う。
ノード1a〜1gのうち、ノード1a〜1dは、例えば、部屋の隅のように、位置が既知の場所に配置される。ノード1e〜1gは、適当な場所に位置する。そして、各ノード1a〜1gの距離計測装置10は、破線で示すように、相手端末との間で無線通信を行うことにより相手端末との距離を計測する。
図1に戻り、送信回路11は、信号を送信するものであり、PNコード発生器21と、変調器22と、アンテナ切換器23と、アンテナ24と、を備える。送信する信号には、自端末と相手端末との間の信号伝播時間を計測するための計測用信号も含まれる。
PN(Pseudo-random Noise;疑似乱数)コード発生器21は、一定のパルス列からなるPNコードを生成するものであり、生成したPNコードを変調器22に出力する。また、PNコード発生器21は、遅延生成器26にもPNコードを出力する。
変調器22は、制御部13から送信データが供給され、PNコード発生器21から出力されたPNコードに対して、供給された送信データにより変調を行うものであり、変調方式には、例えば、パルス位置変調(PPM)が用いられる。
アンテナ切換器23は、変調器22の出力信号のアンテナ24への出力とアンテナ24が受信した信号のLNA25への出力との切り換えを行うものである。
アンテナ24は、アンテナ切換器23を介して変調器22の出力信号を電波として送出し、また、電波を受信するためのものである。
受信回路12は、相手端末から送信された計測用信号を受信するものであり、アンテナ切換器23と、アンテナ24と、LNA25と、遅延生成器26と、相関器27と、復調器28と、を備える。尚、アンテナ切換器23とアンテナ24とは、送信回路11と共用のものである。
LNA(Low Noise Amplifier;低ノイズアンプ)25は、アンテナ24が受信した信号を増幅するものである。
遅延生成器26は、PNコード発生器21から供給されたPNコードを、相関器27が生成した位相差データに基づいて、位相差が0となるように遅延させるものであり、遅延させたPNコードを相関器27に出力する。
相関器27は、遅延生成器26から出力されたPNコードとLNA25から出力された信号との相関を計測することにより、同期させるためのものである。また、相関器27は、相関を計測して、位相差データを生成して、遅延生成器26と制御部13とに出力する。
復調器28は、遅延生成器26から出力されたPNコードを用いてLNA25から出力された信号を復調するものである。
制御部13は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等によって構成されたものであり、図3に示す回路を備えて、距離計測装置10の各部を制御する。
また、制御部13は、機能的には、送信制御回路13aと、受信制御回路13bと、時間計測回路13cと、計測時間取得回路13dと、信号伝播時間取得回路13eと、距離計測回路13fと、を備える。
送信制御回路13aは、送信回路11の各部を制御するものである。受信制御回路13bは、受信回路12の各部を制御するものである。時間計測回路13cは、前記送信部が前記計測用信号を生成してから、前記相手端末が送信した計測用信号を前記受信部が受信するまでの時間を計測するものである。
計測時間取得回路13dは、前記相手端末が前記計測用信号を生成してから、前記送信部が送信した前記計測用信号が、前記相手端末によって受信されるまでの計測時間を取得するものである。
信号伝播時間取得回路13eは、前記時間計測部が計測した時間と前記計測時間取得部が取得した計測時間とに基づいて前記計測用信号の信号伝播時間を取得するものである。距離計測回路13fは、信号伝播時間取得部が取得した信号伝播時間に基づいて前記相手端末との間の距離を取得するものである。
具体的には、制御部13の送信制御回路13aは、相手端末に送信データを送信する場合、送信データに自端末のノード番号の情報を付加して、変調器22に出力する。また、制御部13は、計測用信号を生成して送信回路11に供給する。
制御部13の送信制御回路13aは、この送信データを、ウルトラワイドバンド通信に従って送信するように、PNコード発生器21、変調器22、アンテナ切換器23を制御する。
また、制御部13は、相手端末からの電波を受信するようにアンテナ切換器23を切り換え、アンテナ24が相手端末からの電波を受信すると、受信した電波から受信データを復調するように、LNA25、PNコード発生器21、遅延生成器26、相関器27、復調器28を制御する。制御部13は、復調器28が復調した受信データを取得する。
また、各ノード1a〜1gの距離計測装置10は、変調器22の出力信号を、自端末と相手端末との間の信号伝播時間を計測するための計測用信号として用いて、相互に送受信する。従って、変調器22の出力信号にはPNコードが含まれている。そして、各ノード1a〜1gの距離計測装置10は、相手端末との間の距離を求める。
相手端末との間の距離は、以下のようにして求められる。
図2に示すノード1a〜1gのうちのいずれかをノードi,jとする。ノードiは、図4(a)に示すように、1周期目において、ノードiのPNコード発生器21が生成したPNコードを含む信号を送信するものとする。
ノードjは、図4(b)に示すように、PNコードの区切りを示すパルスを基準として、ノードiがパルスを送信してから時間αが経過したときに、ノードjのPNコード発生器21が基準パルスを生成するものとする。
また、ノードjは、図4(c)に示すように、基準パルスを生成してから時間差Δtji経過後にノードiからの基準パルスを受信するものとする。ノードiは、図4(d)に示すように、基準パルスを生成してから時間差Δtij経過後にノードjからの基準パルスを受信するものとする。
時間αと時間差Δtij,Δtji,信号伝播時間Tの間には、次の数3が成り立つ。
Figure 0004553634
この数3を変形すると、次の数4が得られる。
Figure 0004553634
制御部13は、この信号伝播時間Tに光速を乗算することによりノードiとノードjとの間の距離を求める。
尚、このとき、ノードiのクロックとノードjのクロックとは、同期する必要はない。但し、各クロックの周波数の差による誤差は、2回の通信時間間隔が十分短いために無視できる。
次に実施形態1に係るノードi,jの動作を説明する。
ノードiがノードjとの間の距離計測を行う場合、ノードi,jは、図5に示すフローチャートに従って距離計測を行う。
ノードiの送信制御回路13aは、ノードiとノードjとの間の信号伝播時間を計測するため、図4(a)に示すようなPNコードを含む信号を生成し、送信回路11を制御して、この信号を送信する(ステップS11)。
ノードjの受信制御回路13bは、受信回路12を制御して、ノードiから送信された信号を受信し、送信データに付加されたノード番号に基づいて、受信した信号がノードiから送信された信号であることを識別する(ステップS12)。
ノードjの送信制御回路13aは、図4(b)に示すようなPNコードを含む信号を生成し、送信回路11を制御して、この信号を送信する(ステップS13)。
ノードiの受信制御回路13bは、受信回路12を制御して、ノードjから送信された信号を受信し、送信データに付加されたノード番号に基づいて、受信した信号がノードjから送信された信号であることを識別する(ステップS14)。
ノードiの時間計測回路13cは、ノードiが基準パルスを生成してから、ノードjからの基準パルスを受信するまでの時間差Δtijを計測する(ステップS15)。
ノードjの時間計測回路13cは、ノードjが基準パルスを生成してから、ノードiからの基準パルスを受信するまでの時間差Δtjiを計測する(ステップS16)。ノードjは、計測の結果、得られた時間差Δtjiを送信する(ステップS17)。
ノードiの計測時間取得回路13dは、このノードjから送信された信号を受信して、受信した信号から、ノードjが計測した時間差Δtjiを取得する(ステップS18)。
ノードiの信号伝播時間取得回路13eは、ノードiが計測した時間差Δtijとノードjが計測した時間差Δtjiとに基づいて、数4に従って信号伝播時間Tを算出する(ステップS19)。
ノードiの距離計測回路13fは、算出した信号伝播時間Tに光速を乗算して、ノードjまでの距離を求める(ステップS20)。尚、Δtji,Δtijは基準パルスの時間差として説明したが、別の言い方をすれば、PNコードパルス列の位相差を意味する。
以上説明したように、本実施形態1によれば、ノードi,jが互いに、PNコードを含む信号を送受信し、自端末が信号を送信してから相手端末からの信号を受信するまでの時間差Δtij,Δtjiに基づいて2つのノードi,j間の距離を計測するようにした。
従って、ノードi,j間の距離を計測する場合に受信局のような設備を必要とせず、簡易な構成でノードi,j間の距離を計測することができる。
また、2つのノード間でクロックを同期させる必要もなく、PLL回路のような同期処理に必要とされる回路を備える必要もなく、構成を簡略化してコストを低減することができる。
また、特に、UWB通信やスペクトラム拡散通信では、PNコードでの送信や、受信側の相関器27等、既に備えられている機器を用いて上記機能を実現できるため、距離計測装置を複雑化することなく、安価に構成することができる。また、電波伝播時間を高精度で計測することができ、距離計測を正確に行うことができる。
(実施形態2)
実施形態2に係る距離計測装置は、3つの時間データに基づいて信号伝播時間を求め、2つのノード間の距離を計測するようにしたものである。
実施形態2に係るノードi,jは、実施形態1に係る距離計測装置10と同様の構成のものを備える。
次に実施形態2に係る距離計測装置10の距離計測の方法を、図6に示すタイミングチャートに基づいて説明する。
ノードiは、第1周期と第(n1+n2+1)周期においてPNコードを含む信号を送信し、ノードjは、第(n1+1)周期において、PNコードを含む信号を送信するものとする。尚、tcは、PNコードの1周期を示す。
ノードjは、図6(c)に示すように、それぞれ、第1、第(n1+n2+1)周期において、基準パルスを生成してから、Δtji0経過後に、ノードiが送信した基準パルスを受信するものとする。ノードiは、図6(d)に示すように、第(n1+1)周期において、基準パルスを生成してから、Δtij1経過後に、ノードjが送信した基準パルスを受信するものとする。
ノードiのクロック周波数とノードjのクロック周波数との差を考慮する必要があり、差が一定であるとすると、このクロック周波数の差によるクロック時刻の差は、時間に比例する。このクロック周波数の差によるクロック時刻の差の比例定数をeとする。ノードi,jの(n1+1)周期目の通信と(n1+n2+1)周期目の通信とのクロック時刻差αは、次の数5によって表される。
Figure 0004553634
尚、(n2・tc・e)は、(n1+1)周期目の通信と(n1+n2+1)周期目の通信とのクロック時刻差αに対する補正項である。精度が要求される場合、この補正項が必要になってくる。数5を変形すると、次の数6が得られる。
Figure 0004553634
同様に、1周期目の通信と(n1+n2+1)周期目の通信とから、次の数7が成立する。
Figure 0004553634
尚、((n1+n2)・tc・e)は、1周期目の通信と(n1+n2+1)周期目の通信とのクロック時刻差αに対する補正項である。この場合も、精度が要求される場合、この補正項が必要になってくる。n1,n2は、ノードjによってカウントされる。数7を変形すると、次の数8が得られる。
Figure 0004553634
数8に示す比例定数eを数6の比例定数eに代入すると、信号伝播時間Tは、次の数9によって求められる。
Figure 0004553634
PNコードの1周期tcを約分して、数9を整理すると、数9は、次の数10に変形される。
Figure 0004553634
この数10によって求められた信号伝播時間Tに光速を乗算すれば、ノードiとノードjとの間の距離が求められる。
次に実施形態2に係るノードi,jの動作を説明する。
ノードiがノードjとの間の距離計測を行う場合、ノードi,jは、図7に示すフローチャートに従って距離計測を行う。
実施形態1と同様に、ノードiの送信制御回路13aは、1,(n1+n2+1)周期目において、PNコードを含む信号を生成し、送信回路11を制御して、この信号を送信する(ステップS31,S37)。ノードjの送信制御回路13aは、(n1+1)周期目において、PNコードを含む信号を生成し、送信回路11を制御して、この信号を送信する(ステップS34)。そして、ノードi,jの受信制御回路13bは、受信回路12を制御して相互に信号を受信する(ステップS32,S35,S38)。
ノードiの時間計測回路13cは、(n1+1)周期目において、ノードiが基準パルスを生成してからノードjからの基準パルスを受信するまでの時間差Δtij1を計測する(ステップS36)。
ノードjの時間計測回路13cは、1,(n1+n2+1)周期目において、基準パルスを生成してから、ノードiからの基準パルスを受信するまでの時間差Δtji0,Δtji2を計測する(ステップS33,S39)。ノードjは、計測の結果、得られた時間差Δtji0,Δtji2を送信する(ステップS40)。
ノードiの計測時間取得回路13dは、このノードjから送信された信号を受信して、受信した信号から、ノードjが計測した時間差Δtji0,Δtji2を取得する(ステップS41)。
ノードiの信号伝播時間取得回路13eは、ノードiが計測した時間差Δtij2とノードjが計測した時間差Δtji0,Δtji2と、周期数n1,n2に基づき、数10に従って信号伝播時間Tを算出する(ステップS42)。
ノードiの距離計測回路13fは、算出した信号伝播時間Tに光速を乗算して、ノードjまでの距離を求める(ステップS43)。
以上説明したように、本実施形態2によれば、3つの時間差Δtji0,Δtij1,Δtji2に基づいて信号伝播時間Tを求め、2つのノードi,j間の距離を計測するようにした。
従って、時間を計測する周期が不連続であっても、2つのノードi,j間の距離を計測することができる。
また、実施形態1と同様に、ノードiのクロックとノードjのクロックとは、同期させる必要はない。
しかもノードi,jのクロック周波数に差があっても、その影響を受けずに正確に距離を計測することができる。
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、ノード1a〜1g間の距離を計測する場合、図2の破線で示すように、9対のノード間で通信が行われる。実施形態1を例にすると、1対のノード間で距離を計測するためには、2回の通信を必要とする。従って、9対のノード間の距離を計測するためには、少なくとも18回の通信を必要とする。
しかし、例えば、図8に示すように、ノード1gが1回送信した電波をノード1a,1c,1dが受信して時間を取得し、信号伝播時間Tを計測すれば、通信回数をノードの数、即ち、7回にすることができる。
この通信回数の低減効果は、ノードの数が増えるに従って大きくなる。図2に示す例では、全ノード間が通信可能であり、すべての距離を計測する場合、21対のノード間通信が可能になる。
このため、1対で2回の通信を行う場合、42回の通信が必要になる。これに対して、図8に示す例では、7回となり、すべてのノード間で通信を行う場合と比較して1/3になる。
しかも、ネットワークの初期化のための通信が必要な場合、ネットワーク初期化の際に、時間データを送受信することにより、距離計測のための通信は不要となる。
実施形態2では、ノードiが、PNコードの周期数にPNコードの周期を乗算することにより、通信間隔の時間を求めている。しかし、ノードiが、直接、周期を計測するようにしてもよい。
上記実施形態では、UWB通信を利用した場合について説明した。しかし、これに限られるものでなく、スペクトラム拡散方式の無線通信に上記実施形態に係る距離計測装置を適用することができる。
また、上記実施形態では、各ノードのクロックと受信信号のクロックとの差を求めるためにPNコードパルス列の相関値を求めるようにした。しかし、PNコードパルス列を用いずに、送信データに送信側の時刻データを付加し、受信側で受信時刻を計測し、受信データ内の時刻データとの差を求めてクロックの差を求めることもできる。
また、ノード間の距離を計測することができれば、位置が既知であるノードを利用して、上記実施形態の距離計測装置10を、各ノードの位置を計測する位置計測装置としても用いることができる。
即ち、通信可能なノード1a〜1g間の距離が求められると、これらの距離データと位置が既知のノード1a〜1dの位置データから、位置が未知のノード1e〜1gの位置を求めることができる。各ノード1a〜1gのクロックの差の測定分解能を1nsとすると、測定距離の分解能は、約30cmと非常に高くなる。各ノード1a〜1gのクロックの位相ずれ、周波数ずれの影響も排除されるので、高精度に位置を計測することができる。
本発明の実施形態1に係る距離計測装置の構成を示すブロック図である。 図1の距離計測装置を備えるノードのネットワークを示す説明図である。 図1の制御部の構成を示すブロック図である。 2つのノード間の距離を計測する方法を説明するためのタイミングチャートである。 実施形態1に係るノードの距離計測処理の内容を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る2つのノード間の距離を計測する方法を説明するためのタイミングチャートである。 実施形態2に係るノードの距離計測処理の内容を示すフローチャートである。 通信回数を低減するための方法を説明するための説明図である。
符号の説明
1a〜1g ノード
10 距離計測装置
11 送信回路
12 受信回路
13 制御部
13a 送信制御回路
13b 受信制御回路
13c 時間計測回路
13d 計測時間取得回路
13e 信号伝播時間取得回路
13f 距離計測回路

Claims (5)

  1. 自端末と相手端末との双方に設けられ、自端末と相手端末との間の信号伝播時間を計測するための計測用信号を送受信することで自端末と相手端末の間の距離を計測する距離計測装置であって
    自端末と相手端末とで同じ時間長の周期で送信用タイミングを発生するクロックと、
    前記送信用タイミングにて、前記計測用信号を生成すると共に当該計測用信号を相手端末に送信する送信部と、
    手端末から計測用信号を受信する受信部と、
    自端末の送信部が計測用信号を生成した送信用タイミングと、同自端末の受信部が相手端末から当該計測用信号を受信した時刻との時間を計測する時間計測部と、を備え、
    相手端末の時間計測部は、同相手端末の受信部が自端末から計測用信号を受信した時刻と、その直前の送信用タイミングとの時間差を計測し、同相手端末の送信部は、前記時間差を含む時間差信号をその計測直後の送信用タイミングで自端末に送信するものであり、
    自端末の時間計測部は、同自端末の受信部が前記相手端末から計測用信号を受信した時刻と、その受信直前の送信用タイミングとの時間差を計測するものであり、
    自端末の距離計測装置は、
    相手端末からの時間差信号に基づき、当該時間差を取得する計測時間取得部と、
    前記時間計測部が計測した時間差と前記計測時間取得部が取得した時間差とに基づいて、自端末と相手端末との間での計測用信号の信号伝播時間を取得する信号伝播時間取得部と、
    前記信号伝播時間取得部が取得した信号伝播時間に基づいて、自端末と相手端末との間の距離を取得する距離取得部と、を備えた、
    ことを特徴とする距離計測装置。
  2. 自端末である端末iの信号伝播時間取得部は、
    相手端末である端末jの受信部が端末iから計測用信号を受信した時刻と、同相手端末における、その直前の送信用タイミングとの時間差Δtijと、
    端末iの送信部が計測用信号を生成した送信用タイミングと、相手端末から計測用信号を受信した時刻との時間差Δtijと、を用い、
    数1に従って前記信号伝播時間であるTを取得すると共に、当該Tに光速を乗算することにより端末iと端末jの間の距離を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の距離計測装置。
    Figure 0004553634
  3. 自端末である端末iの送信部は、計測用信号を生成する第1周期、第(n1+1)(n1;自然数)及び第(n1+n2+1)周期(n1,n2;自然数)の送信用タイミングのそれぞれにおいて、前記計測用信号を相手端末である端末jに送信するものであり、
    端末iの信号伝播時間取得部は、
    端末jの受信部が、端末iから前記第1周期目の送信用タイミングで生成された計測用信号を受信した時刻と、その受信直前の端末jの送信用タイミングとの時間差Δtji0と、
    端末iの送信部が、前記第(n1+1)周期目の送信用タイミングで計測用信号を生成した送信用タイミングと、端末iの受信部が端末jから当該計測用信号を受信した時刻との時間差Δtji1と、
    端末jの受信部が、端末iから前記第(n1+n2+1)周期目の送信用タイミングで生成された計測用信号を受信した時刻と、その受信直前の端末jの送信用タイミングとの時間差Δtji2と、を用い、
    数2に従って前記信号伝播時間であるTを取得すると共に、当該Tに光速を乗算することにより端末iと端末jの間の距離を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の距離計測装置。
    Figure 0004553634
  4. 前記自端末の送信部は、前記送信用タイミングにて、疑似乱数コードを生成すると共に当該疑似乱数コードを含む前記計測用信号を相手端末に送信するものであり、
    前記自端末の計測時間取得部は、同自端末の送信部が生成した疑似乱数コードと相手端末の送信部が生成した疑似乱数コードとの位相差に基づいて前記時間差を取得する、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の距離計測装置。
  5. 自端末と相手端末との間の信号伝播時間を計測するための計測用信号を送受信することで自端末と相手端末の間の距離を計測する距離計測方法であって、
    自端末と相手端末とで同じ時間長の周期で送信用タイミングを発生する送信用タイミング発生ステップと、
    前記送信用タイミングにて、前記計測用信号を生成すると共に当該計測用信号を相手端末に送信する送信ステップと、
    手端末から計測用信号を受信する受信ステップと、
    自端末が計測用信号を生成した送信用タイミングと、自端末が相手端末から当該計測用信号を受信した時刻との時間を計測する時間計測ステップと、を備え、
    相手端末では、前記時間計測ステップにて、前記受信ステップで自端末から計測用信号を受信した時刻と、その受信直前の送信用タイミングとの時間差を計測すると共に、前記時間差を含む時間差信号をその計測直後の送信用タイミングで自端末に送信し、
    自端末では、前記時間計測ステップにて、前記受信ステップで相手端末から計測用信号を受信した時刻と、その受信直前の送信用タイミングとの時間差を計測し、
    自端末において行われる距離計測ステップを備え、
    前記距離計測ステップは、相手端末からの時間差信号に基づき、当該時間差を取得する計測時間取得ステップと、
    前記自端末が計測した時間差と相手端末から取得した時とに基づいて、自端末と相手端末との間での計測用信号の信号伝播時間を取得する信号伝播時間取得ステップと、
    前記信号伝播時間取得ステップで取得した信号伝播時間に基づいて、自端末と相手端末との間の距離を取得する距離取得ステップと、を備えた、
    ことを特徴とする距離計測方法。
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