JP2006226847A - 無線センシング装置及び無線センシング方法 - Google Patents

無線センシング装置及び無線センシング方法 Download PDF

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卓 藤田
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Abstract

【課題】 車載レーダ等の各種センシング装置において、コストの上昇及び消費電力の増大を低く抑えながらも距離精度を高めることができると共にセンシング距離を長くすることができるようにする。
【解決手段】 無線周波数帯の信号を発振する発振器101を間欠的且つ発振動作期間を変えて発振動作させ、発振動作期間の信号を送信アンテナ503より空中へ放射すると共に、空中へ放射した送信波が被測定物1000を反射して戻ってくる反射波を受信アンテナ504にて受信し、受信した反射後と先に送信した送信波とに基づいて被測定物1000に対する距離を求める。これにより、送信ピーク電力を高くすることなく近距離における高い距離分解能の無線センシングと遠距離の無線センシングの性能を実現することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被測定物との相対距離又は相対速度を求める無線センシング装置及び無線センシング方法に関する。
従来、被測定物との相対距離を求める無線センシング装置として、FM−CWレーダが広く用いられている(例えば、非特許文献1参照)。図13は、非特許文献1で開示されたFM−CWレーダの概略構成を示すブロック図である。この図に示すFM−CWレーダは、FM変調器800と、発振器501と、方向性結合器502及び505と、送信アンテナ503と、受信アンテナ504と、ミキサ506と、アンプ507とを備えている。この構成によれば、FM変調器800でFM変調した信号を発振器501に入力して発振器501の発振信号を変調し、変調した発振信号を送信アンテナ503から空中へ放射するとともに、送信波が被測定物に当たって反射して戻ってくる反射波を受信アンテナ504で受信する。そして、送信波と反射波とをミキサ506で混合してビート信号を取り出し、それをアンプ507で増幅して出力する。アンプ507で増幅して得られたビート信号から被測定物に対する距離が求められる。
一方、従来、アナログ波形からパルスを発生させる回路が各種案出されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。図14は、特許文献1で開示されたパルス発生回路の概略構成を示すブロック図である。この図に示すパルス発生回路は、任意のアナログ波形信号を発生するアナログ波形発生回路600と、インダクタ601と、安定領域と不安定領域とを有する負性抵抗素子からなる回路602とを備えている。負性抵抗素子からなる回路602は、アナログ波形発生回路600で発生されたアナログ波形信号に応答して安定領域と不安定領域にその動作状態を変化させ、不安定領域で発振することによってアナログ波形信号の1パルスを複数の短いパルスに分割する。
図15は、特許文献2で開示されたパルス信号復調回路の概略構成を示すブロック図である。この図に示すパルス信号復調回路は、アンテナ700と、受信ユニット701と、それぞれが他と異なるパルス発生基準を有する受信パルス発生回路702と、合成判定回路703とを備えている。受信ユニット701は、送信されてきたパルス列信号をアンテナ700にて受信してアナログ信号に変換し、変換して得られた受信信号を各受信パルス発生回路702に入力する。各受信パルス発生回路702は、受信ユニット701から入力されたアナログのパルス列信号からパルス信号を発生する。合成判定回路703は、各受信パルス発生回路702が発生したパルス信号を並べて受信データ信号列を生成する。
上瀧 實偏、「ミリ波技術の手引きと展開」、リアライズ社、平成5年6月30日、p.85、図11 特表2003−513501号公報(第15頁、図3) 米国特許第6,452,530号明細書(第2頁、図1)
しかしながら、従来のFM−CWレーダにおいては、発振器の周波数変調における非線形性などにより、送信波と反射波とのビート信号を基にした距離検出では十分な距離分解能が得られず、距離精度を高めるためには複雑な信号処理が必要となり、これによってコストが嵩むと共に消費電力が増大するという問題がある。
また、従来のアナログ波形からパルスを発生させる回路においては、送受信に用いるパルス幅は固定であり、センシングできる距離を長くするためにはパルスのピーク電力を高くする必要があり、高価な電力増幅器もしくは低雑音の受信機が必要となって上記の場合と同様にコストが嵩むと共に消費電力が増大するという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、コストの上昇及び消費電力の増大を低く抑えながらも距離精度を高めることができると共にセンシング距離を長くすることができる無線センシング装置及び無線センシング方法を提供することを目的とする。
(1) 本発明の無線センシング装置は、無線周波数帯の信号を発振する発振手段と、前記発振手段を間欠的且つ発振動作期間を変えて発振動作させるための制御信号を発生する制御信号発生手段と、前記発振手段が発振した信号を空中へ放射するための送信アンテナと、前記送信アンテナから空中へ放射された送信波が被測定物を反射して戻ってくる反射波を受信するための受信アンテナと、送信波と反射波との相関に基づいて前記被測定物に対する距離を求める演算手段と、を具備する構成を採る。
上記構成によれば、発振手段を間欠的且つ発振動作期間を変えて発振動作させてパルス幅の異なるパルス波形の信号を送信するので、送信ピーク電力を高くすることなく近距離における高い距離分解能の無線センシングと遠距離の無線センシングの性能を実現することが可能となる。
(2) 上記(1)の発明の無線センシング装置において、前記制御信号発生手段は、少なくとも2種類のパルス幅の異なるパルスからなる制御信号を発生する構成を採る。
(3) 上記(2)の発明の無線センシング装置において、前記演算手段は、相対距離の異なる前記被測定物に対し、短距離の場合には前記制御信号のパルス幅の短い第1のパルスによる前記発振手段の発振動作期間で距離を求め、長距離の場合には前記制御信号のパルス幅の長い第2のパルスによる前記発振手段の発振動作期間で距離を求める構成を採る。
上記(2)及び(3)の構成によれば、パルス幅の異なる少なくとも2種類のパルス波形の信号を送信することで、被測定物が近距離にあっても遠距離にあっても検知することができる。すなわち。パルス幅を短くすることにより、距離分解能が上がり近距離にある被測定物を検知することができる。この場合、パルス幅を短くすることによって送信電力の平均値が下がるため受信信号のSN比が下がってしまい、遠い距離の被測定物を検知でき難くなる。そこで、パルス幅の長いパルスを設けることで、距離分解能が下がるもののパルス幅の短いパルスと比べて遠い距離の被測定物を検知することが可能となる。したがって、パルス幅の異なる複数のパルス波形の信号を送信することで、被測定物が近距離にあっても遠距離にあっても検知することが可能となる。
(4) 上記(3)の発明の無線センシング装置において、前記発振手段は、周波数変調機能を有し、前記第2のパルスによる前記発振手段の発振動作期間に所定のパターンで周波数変調をかけるための第2の制御信号を発生する第2の制御信号発生手段を具備し、前記演算手段は、前記第2のパルスによる前記発振手段の発振動作期間では、送信波と反射波のビート信号から前記被測定物に対する距離と相対速度を求め、前記第1のパルスによる前記発振手段の発振動作期間では、送信波と反射波の遅延時間から距離を求める構成を採る。
上記構成によれば、パルス幅の長い第2のパルスによる発振動作期間において周波数変調を行うので、遠距離の無線センシングの精度向上が図られると共に相対的に移動する物体の相対速度を検出することができる。すなわち、パルス幅の異なる2つのパルスが混在した状態で相関値を積分すると、パルス幅の大きい方のパルスによる相関値が支配的となり、パルス幅の小さい方のパルスによる距離分解能を得ることができない。そこで、パルス幅の大きい方の区間において周波数変調をかけることで、反射波と送信波との相関が最も高くなるときの送信波に対する遅延量を”τ”に設定した場合において、実際の反射波の遅延量が”τ”からずれている時に相関出力が周波数成分を持つことになるので、パルス幅の小さい方のパルスによる相関出力とパルス幅の大きい方のパルスによる相関出力を分離することができる。これにより、パルス幅の異なるパルスが混在する信号を送信しても、パルス幅の小さいパルスによる距離分解能を得ることが可能となる。
(5) 上記(2)から(4)のいずれかの発明の無線センシング装置において、パルス幅の異なる複数のパルス夫々の帯域幅に応じたカットオフ周波数を持つ複数の低域通過フィルタと、前記複数の低域通過フィルタを送信する信号のパルス幅に応じて切り替えるフィルタ切替え手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、帯域幅に応じた最適なフィルタに時分割で切り替えることができるので、パルス幅の異なる送信波が混在した場合でも常に最良なSN比でセンシング動作をすることができ、これにより近距離、遠距離とも感度の高い無線センシングが可能となる。
(6) 上記(5)の発明の無線センシング装置において、前記制御信号発生手段は、少なくとも3種類のパルス幅の異なるパルスを複数個単位で且つ最もパルス幅の長いパルスからなるパルス列から最もパルス幅の短いパルスからなるパルス列の順で並ぶ制御信号を発生する構成を採る。
この構成によれば、最初にパルス幅の最も長いパルスを送出するので、受信信号のSN比が最も高く取れ、これにより検出範囲全ての被測定物の有無判定が可能となる。合わせて高い距離精度は得られないが、距離もセンシングすることができる。パルス幅が長い場合には被測定物からの反射波を捕捉しやすくなるため、被測定物を捕捉した後に距離精度を高める処理を行うことで検出ミスを回避することが可能となる。
(7) 上記(1)から(6)のいずれかの発明の無線センシング装置において、前記制御信号発生手段は、装置固有のパルス発生パターンを持つ制御信号を発生する構成を採る。
上記構成によれば、制御信号のパルス発生パターンを装置固有のものとすることで、他の装置から発射された電波と分離することが可能となり、干渉性を高めることが可能となる。
(8) 本発明の無線センシング装置は、それぞれ無線周波数帯の信号を発振する第1及び第2の発振手段と、前記第1の発振手段を間欠的且つ発振動作期間を変えて発振動作させるための制御信号を発生する第1の制御信号発生手段と、前記第2の発振手段を前記第1の発振手段の発振動作期間よりも長い発振動作期間で発振動作させるための制御信号を発生する第2の制御信号発生手段と、遅延量の制御が可能であって、前記第2の制御信号発生手段による制御信号の発生を遅延させる可変遅延手段と、前記第1の発振手段が発振した信号を空中へ放射するための送信アンテナと、前記送信アンテナから空中へ放射された送信波が被測定物を反射して戻ってくる反射波を受信するための受信アンテナと、前記第2の発振手段が発振した信号と反射波である受信信号との相関をとる相関手段と、前記相関手段の相関出力が最大となるように前記可変遅延手段の遅延量を制御する遅延量制御手段と、を具備する構成を採る。
上記構成によれば、実際に送信する信号よりもパルス幅の広いパルスの信号を用いて反射波と相関をとるので、受信したパルス即ち反射波のパルスの捕捉確率を高くでき、多重反射等による誤検出の低減が図れる。
(9) 上記(8)の発明の無線センシング装置において、前記第1の制御信号発生手段は、少なくとも3種類のパルス幅の異なるパルスを複数個単位で且つ最もパルス幅の長いパルスからなるパルス列から最もパルス幅の短いパルスからなるパルス列の順で並ぶ制御信号を発生し、前記第2の制御信号発生手段は、前記第1の制御信号発生手段が発生する制御信号よりもパルス幅の大きな制御信号を発生する構成を採る。
この構成によれば、実際に送信する信号よりもパルス幅の広いパルスの信号を用いて反射波と相関をとる処理を、送信するパルス幅並びに疑似パルス幅を短くする毎に繰り返し、その都度疑似パルスと反射波との相関をとるので、高精度で距離検出を行うことが可能となる。
(10) 上記(8)又は(9)の発明の無線センシング装置において、前記第1及び第2の制御信号発生手段は、それぞれ装置固有のパルス発生パターンを持つ制御信号を発生する構成を採る。
この構成によれば、第1及び第2の制御信号夫々のパルス発生パターンを装置固有のものとすることで、他の装置から発射された電波と分離することが可能となり、干渉性を高めることが可能となる。
(11) 本発明の無線伝送装置は、無線周波数帯の信号を発振する第1の発振手段と、前記第1の発振手段が発振する信号と逆相の信号を発振する第2の発振手段と、前記第1及び第2の発振手段夫々を間欠的且つ発振動作期間を変えて発振動作させるための制御信号を発生する制御信号発生手段と、2値データに従って前記第1の発振手段と前記第2の発振手段の出力の切替えを行って位相変調信号を生成する切替え手段と、前記切替え手段が生成した位相変調信号を空中へ放射するための送信アンテナと、前記送信アンテナから空中へ放射された位相変調信号の送信波が被測定物を反射して戻ってくる反射波を受信するための受信アンテナと、送信波と反射波との相関に基づいて前記被測定物に対する距離を求める演算手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、被測定物に対して情報を伝送することができると共に被測定物に対する距離を検知することが可能となる。
(12) 本発明の無線センシング方法は、無線周波数帯の信号を発振する発振手段を間欠的且つ発振動作期間を変えて発振動作させ、発振動作期間の信号を送信アンテナより空中へ放射すると共に、空中へ放射した送信波が被測定物を反射して戻ってくる反射波を受信アンテナにて受信し、受信した反射後と先に送信した送信波とに基づいて前記被測定物に対する距離を求める。
上記方法によれば、発振手段を間欠的且つ発振動作期間を変えて発振動作させて、パルス幅の異なるパルス波形の信号を送信するので、送信ピーク電力を高くすることなく近距離における高い距離分解能の無線センシングと遠距離の無線センシングの性能を実現することが可能となる。
(13) 本発明の無線センシング方法は、無線周波数帯の信号を発振する第1の発振手段を間欠的且つ発振動作期間を変えて発振動作させると共に、無線周波数帯の信号を発振する第2の発振手段を前記第1の発振手段の発振動作期間よりも長い発振動作期間で発振動作させ、第1の発振手段が発振した信号を送信アンテナより空中へ放射すると共に、空中へ放射した送信波が被測定物を反射して戻ってくる反射波を受信アンテナにて受信し、受信した反射後と前記第2の発振手段が発振した信号との相関をとり、その相関値が最大となるように前記第2の発振手段が信号を発振するタイミングを遅延させる。
上記方法によれば、実際に送信する信号よりもパルス幅の広いパルスの信号を用いて反射波と相関をとるので、受信したパルス即ち反射波のパルスの捕捉確立を高くでき、多重反射等による誤検出の低減が図れる。
(14) 本発明の無線伝送方法は、無線周波数帯の信号を発振する第1の発振手段及びこの第1の発振手段が発振する信号と逆相の信号を発振する第2の発振手段夫々を間欠的且つ発振動作期間を変えて発振動作させ、2値データに従って前記第1の発振手段と前記第2の発振手段の出力の切替えを行って位相変調信号を生成し、生成した位相変調信号を送信アンテナより空中へ放射すると共に、空中へ放射した位相変調信号の送信波が被測定物を反射して戻ってくる反射波を受信し、受信した反射後と先に送信した送信波とに基づいて前記被測定物に対する距離を求める。
この方法によれば、被測定物に対して情報を伝送することができると共に、被測定物に対する距離を検知することが可能となる。
本発明によれば、コストの上昇及び消費電力の増大を低く抑えながらも距離精度を高めることができると共にセンシング距離を長くすることができる無線センシング装置及び無線センシング方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線センシング装置の送受信部の概略構成を示すブロック図である。なお、この図において図13と同じ構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。本実施の形態に係る無線センシング装置の送受信部100は、被測定物1000との相対距離を求めるものであり、発振器(発振手段)101と、電源スイッチ102と、パルス発生器(制御信号発生手段)103と、変調器(第2の制御信号発生手段)104と、方向性結合器502と、送信アンテナ503と、受信アンテナ504と、可変遅延回路105と、相関器106と、演算部(演算手段)109とを備えて構成される。
発振器101には変調器104から周波数変調信号が入力される。電源スイッチ102は、発振器101の電源をオン/オフする。パルス発生器103は、電源スイッチ102をオン/オフさせるための制御信号を発生する。この場合、制御信号のレベルが“H”の時にスイッチオン、“L”のときにスイッチオフとなる。相関器106は、乗算器107と低域通過フィルタ(LPF)108とから構成され、送信波と反射波の相関係数に応じた相関信号SREを出力する。
図2は、図1の送受信部100の主要部分における時間波形図である。この図において、(a)は電源スイッチ102をオン/オフさせる制御信号Scを示す波形図、(b)は発振器101に入力される変調信号Smを示す波形図、(c)は送信アンテナ503から空中へ放射される送信信号STX(送信波)の電解強度を示す波形図、(d)は受信アンテナ504で受信される受信信号SRX(反射波)の電解強度を示す波形図、(e)は相関信号SREの波形図である。
制御信号Scは“H”が短い区間のパルスAと長い区間のパルスBからなる信号である。発振器101は制御信号Scの振幅レベルが“H”の区間発振し、“L”の区間で発振停止する。この場合、“H”が長い区間のパルスBの区間において変調信号Smにより発振器101の周波数が周期的に変化する。本実施の形態では鋸歯状の周波数制御波形を与えている。このようにして得られた発振波形は、図2の(c)で示したような間欠的な発振波形となり、かつパルスBの区間において発振する信号は周波数が所定の周期で変化した波形となる。図2の(c)で示した送信信号STXが送信アンテナ503より放射されて被測定物1000を反射して受信アンテナ504に到達する際に、被測定物1000までの距離に比例した時間遅延τが発生する。
この場合、時間遅延τと同じ遅延量を可変遅延回路105に設定した場合、送信波と反射波の相関係数は最も高くなり、低域通過フィルタ108からの出力レベルが最も高くなる。この場合、低域通過フィルタ108からの出力レベルが最も高くなるように、可変遅延回路105の値を調整し、得られた遅延量を”τ”とすれば、”τ”の値と光速Cとから式(1)を用いて被測定物1000までの距離Dを算出することができる。すなわち、演算部109は、相関信号SREを観察しながら可変遅延回路105の遅延量を調整し、相関信号SREが最大となる遅延量を見つけ出す。そして、当該遅延量を見つけ出すと、それを式(1)に代入して被測定物1000までの距離Dを算出する。
D=(C・τ)/2 …(1)
特に、パルスAの区間に対しては、そのパルス幅以内に時間精度を合わせないと、送信波と反射波の相関係数がゼロとなるため(即ち相関信号SREがゼロになるため)、求める距離精度はパルス幅に依存し、パルス幅をTとすれば、距離精度△Dは、式(2)のように表すことができる。
△D<C・T …(2)
例えば、パルス幅を100psecとすると、約3cmの距離分解能を実現できることになる。このようにパルスAのパルス幅を短くすることにより、距離分解能が上がるものの送信電力の平均値が下がるため、受信信号のSN比が下がり、検知できる距離が短くなるという課題が生じる。そこで、パルス幅の長いパルスBを挿入することで、距離分解能が下がるもののパルスAと比べて遠い距離の物体を検出することが可能となる。ここで、パルスAとパルスBが混在した状態で相関値を積分すると、パルスBによる相関値が支配的となり、パルスAによる距離分解能を得ることができない。そこで、パルスBの区間においては周波数変調をかけることで、遅延回路の値が”τ”からずれている時に相関出力が周波数成分を持つため、パルスAによる相関出力とパルスBによる相関出力を分離することができる。
また、被測定物1000が相対的に静止している場合、パルスAだけでは1つのパルスから相対速度を検出することが困難である。そこで、相対速度を検出するためにパルスBを用いる。パルスBの区間では周波数が鋸歯状に変調されているため、FM−CWレーダとして動作させることができる。FM−CWレーダは、送信波と反射波のビート周波数を観測し、その変化により相対速度を算出するものである。
図3の(a)は被測定物1000が近づいている場合の反射波(受信信号SRX)を示す波形図、図3の(b)は被測定物1000が遠ざかる場合の反射波を示す波形図である。(a)に示すように、パルスBの区間で周波数が単調増加、単調減少する場合において、被測定物1000が近づいている場合には反射波はドップラ効果により、相対的に周波数が高く受信されるため、パルスBの区間において受信される周波数は、前半をf、後半をfとすると、f<fとなる。逆に(b)に示すように被測定物1000が遠ざかる場合には、反射波の周波数はf>fとなる。なお、FM−CW動作をさせる場合には可変遅延回路105を動作させず固定の遅延量に設定する。
また、パルスAとパルスBの挿入パターンを機器固有とすることで、他の機器から発射された電波と分離することも可能なため、干渉性を高めることも可能である。
このように、本実施の形態の無線センシング装置によれば、発振器101にパルス状の電源を与えて間欠的且つ発振動作期間を変えて発振動作させて、パルス幅の異なるパルス波形を送信するので、送信ピーク電力を高くすることなく近距離における高い距離分解能の無線センシングと遠距離の無線センシングの性能を実現することが可能となる。また、パルス幅の長い区間において周波数変調を行うので、遠距離の無線センシングの精度向上が図られると共に相対的に移動する物体の相対速度を検出することができる。
なお、本実施の形態において、反射波に対して直接相関検波を行うとしたが、低雑音増幅器を挿入し、受信SN比を改善した後に相関検波を行うようにしても構わない。
また、本実施の形態において、パルス状の発振出力を得るために発振器101の電源をオン、オフするようにしたが、発振器101の発振条件を制御することにより同様の動作を行うことも勿論可能である。
また、本実施の形態において、FM−CW動作させる場合において、可変遅延回路105を固定の遅延量に設定するとしたが、通常動作の可変遅延としてもよい。被測定物1000が動いた場合、ドップラ効果により、パルスBの区間の相関出力の周波数が変わる。このパルスBの区間の相関信号の絶対周波数を計測することにより、被測定物1000の動きを検出することが可能である。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る無線センシング装置の送受信部の概略構成を示すブロック図である。なお、この図において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。本実施の形態に係る無線センシング装置の送受信部200は、上述した実施の形態1に係る無線センシング装置の送受信部100と同一の構成の他に、フィルタ切替え用スイッチ110と、低域通過フィルタ108と異なるカットオフ周波数を持つ低域通過フィルタ111と、フィルタ切替え用スイッチ110を制御して低域通過フィルタ108と低域通過フィルタ111を択一的に切り替えるフィルタ切替え器(フィルタ切替え手段)112とを備えている。
パルスの有する周波数帯域はそのパルス幅の逆数に比例するため、パルスBの区間による送信波の占有する周波数帯域はパルスAの区間より狭い帯域幅である。低域通過フィルタ108のカットオフ周波数をパルスAの周波数帯域、低域通過フィルタ111のカットオフ周波数をパルスBの周波数帯域とし、パルスAによる相関波形出力には低域通過フィルタ108を用い、パルスBによる相関波形出力には低域通過フィルタ111を用いるように、フィルタ切替え器112によって時分割でフィルタ切替え用スイッチ110を切替え制御する。
このように、本実施の形態の無線センシング装置によれば、帯域幅に応じた最適なフィルタに時分割で切り替えることができるので、パルス幅の異なる送信波が混在した場合でも常に最良なSN比でセンシング動作をすることができ、これにより近距離、遠距離とも感度の高い無線センシングが可能となる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に係る無線センシング装置の送受信部の概略構成を示すブロック図である。なお、この図において、図1及び図4と同じ構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。本実施の形態に係る無線センシング装置の送受信部300は、相関器120と、マルチプレクサ(フィルタ切替え手段)121とを備えている。相関器120は、低域通過フィルタ108及び111の他に、低域通過フィルタ108及び111とカットオフ周波数の異なる低域通過フィルタ122及び123と、乗算器107の出力を4つの低域通過フィルタ108、111、122及び123夫々に同相配分する同相分配器124とを備えて構成される。マルチプレクサ121は演算部109からの選択信号SSELに従って、4つの低域通過フィルタ108、111、122及び123夫々からの相関信号(ビート信号)SREを択一的に選択する。
図6は、図5の送受信部300の主要部分における時間波形図である。この図において、(a)は電源スイッチ102をオン/オフさせる制御信号Scを示す波形図、(b)は送信アンテナ503から空中へ放射される送信信号STX(送信波)の電解強度を示す波形図、(c)は低域通過フィルタ108、111、122及び123のカットオフ周波数である。最初のTフレーム区間においてパルス幅Tのパルス列を送出し、次のTフレーム区間においてパルス幅Tのパルス列を送出する。その後、順次、パルス幅T、Tのパルス列を送出するとともに、送信したパルス幅で決定される周波数帯域幅に応じた帯域幅のカットオフ周波数を持ったフィルタに切り替えて受信処理を行う。この場合、パルス幅は、T>T>T>Tであり、また夫々のパルスの中心周波数およびピーク電力は一定である。
このように、本実施の形態の無線センシング装置によれば、最初にパルス幅の最も長いパルスを送出するので、受信信号のSN比が最も高く取れ、これにより検出範囲全ての被測定物1000の有無判定が可能となる。合わせて高い距離精度は得られないが、距離もセンシングすることができる。パルス幅が長い場合には被測定物1000からの反射波を捕捉しやすくなるため、被測定物1000を捕捉した後に距離精度を高める処理を行うことで検出ミスを回避することができる。このような回路動作は発振器101に与えるパルス幅を制御するだけで簡易に実現することができる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4に係る無線センシング装置の送受信部の概略構成を示すブロック図である。なお、この図において、図1及び図4と同じ構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。本実施の形態に係る無線センシングの送受信部400は、発振器(第1の発振手段)101と、発振器(第2の発振手段)125と、電源スイッチ102及び126と、パルス発生器103(第1の制御信号発生手段)と、パルス発生器(第2の制御信号発生手段)128と、相関器129と、可変遅延回路(可変遅延手段)135と、フレーム生成回路136と、スーパーフレーム生成回路137と、極大値探索回路(遅延量制御手段)138と、送信アンテナ503と、受信アンテナ504とを備えて構成される。
電源スイッチ102及び126は、制御信号Sca及びScbのレベルが夫々“H”の時にスイッチオン、“L”のときにスイッチオフとなる。相関器129は、乗算器130と低域通過フィルタ131からなる。相関器129の出力は最大値探索回路138に入力される。パルス発生器103は、クロック信号SCLKの入力タイミングに応じて制御信号Scaを発生する。パルス発生器128は、クロック信号SCLKの入力タイミングに応じて制御信号Scbを発生する。可変遅延回路135は、極大値探索回路138からの遅延制御信号Sdcにより時間遅延量が制御される。
図8は、図7の送受信部400の主要部分における時間波形図である。この図において、(a)はパルス発生器103が発生する制御信号Scaの波形図、(b)はパルス発生器128が発生する制御信号Scbの波形図である。パルス発生器103では、クロック信号SCLKの入力タイミングに応じてパルス幅Tでパルス列を発生し、このパルス列で発振器101を制御することで所望の周波数帯に変換し、送信アンテナ503を通じて被測定物1000に向けて発射される。
一方、クロック信号SCLKに対し、可変遅延回路135を通したタイミングにおいて、パルス発生器128でパルス幅Tのパルス列を発生し、受信アンテナ504で受信されたパルス列との相関計算を相関器129で行う。ここで、被測定物1000に対して反射して戻るまでの時間をτとすると、可変遅延回路135による遅延時間が”τ”の場合に、相関器129の出力信号は極大値となる。しかしながら、通常は、被測定物1000からの反射時間は未知であるから、可変遅延回路135の遅延量を変えながら相関器129の出力が極大値を示す遅延量を探索する必要がある。そこで、極大値探索回路138では、相関器129の出力信号を計測しながら、可変遅延回路135の遅延量を制御するための遅延制御信号Sdcを制御し、相関値が極大値を与える遅延量を探索する。この極大値探索回路138の機能は、上述した実施の形態1〜4の各演算部109が持つ機能と同様である。すなわち、実施の形態1〜4の各演算部109は極大値探索回路138と同じ機能の回路を有している。
ところで、被測定物1000との距離検出の精度を高めるためにはパルス幅を短くする必要がある。しかしながら、パルス幅を短くすると、相関器129の出力電圧レベルが小さくなって、受信したパルスを捕えることが困難になったり、多重反射等により誤検出が増えたりする可能性が高くなる。そこで、送信したパルス幅Tに対し、それよりパルス幅の広いTのパルス(以下、疑似パルスと言う)で相関を取ることによりパルス捕捉の確率を高めている。この一連の動作を1フレーム内での動作とし、1フレーム終了後に、パルス発生器103、パルス発生器128夫々に制御信号SCONTが与えられた時点で、パルス発生器103、パルス発生器128の発生するパルス幅をそれぞれT、Tと短くする。パルス幅を短くした後、同様の相関値の極大値を検出する動作をする。このようなフレーム動作を所定の回数繰り返したものをスーパーフレームとし、1スーパーフレームの動作が完了した後にリセット信号SRSTで初期状態に戻す。送信パルスをTからTへと短くするために、前回の送信パルスでの距離検出よりも精度が高くなる。さらに前フレームであるパルスの捕捉ができているので、パルスの捕捉もし易くなる。
このように、本実施の形態の無線センシング装置によれば、送信したパルス幅Tに対し、それよりパルス幅の広いTの疑似パルスで反射波と相関をとるので、受信したパルス即ち反射波のパルスの捕捉確立を高くでき、多重反射等による誤検出の低減が図れる。また、上記処理を、送信するパルス幅並びに疑似パルス幅を短くする毎に繰り返し、その都度疑似パルスと反射波との相関をとるので、高精度で距離検出を行うことができる。
(実施の形態5)
図9は、本発明の実施の形態5に係る無線伝送装置の送受信部の概略構成を示すブロック図である。なお、この図において、図1及び図4と同じ構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。本実施の形態に係る無線伝送装置の送受信部500は、発振器101及び125と、電源スイッチ102及び126と、パルス発生器103と、変調用スイッチ127と、切替え器132と、方向性結合器502と、送信アンテナ503と、受信アンテナ504と、可変遅延回路105と、相関器129とを備えて構成される。相関器129は、乗算器130と低域通過フィルタ131とから構成される。なお、変調用スイッチ127と切替え器132は切替え手段を構成する。
電源スイッチ102及び126は、制御信号Scのレベルが“H”のときにスイッチオン、“L”のときにスイッチオフする。発振器125は、発振器101と逆相で発振する。変調用スイッチ127は、発振器101と発振器125の出力を切り替える。切替え器132は、入力される2値データに従って変調用スイッチ127の切替えを行う。発振器101と発振器125の出力を切り替えることで位相変調のかかったパルス出力を得ることができる。このようにすることにより、送信パルス信号に情報を重畳して送信することが可能となる。そして、受信時にはパルス発生器103の出力を固定値とし、受信信号の相関出力SREが最も大きくなるように可変遅延回路105の”τ”の値を調整することで、復調することができる。
図10は、変調動作を示すために各部の波形を示したものである。この図において、制御信号Scに対して、発振器101と発振器125は夫々逆相で発振する、これらの出力を2値のデータに応じて変調用スイッチ127で切り替えることで位相変調信号が得られる。
図11は、復調動作を示すために各部の波形を示したものである。この図において、(a)はパルス変調された信号を受信した受信波形、(b)は可変遅延回路105の出力波形で、受信機内部で発生した無変調のパルス波形、(c)は相関計算をする乗算器130の出力波形、(d)は低域通過フィルタ131の出力波形である。変調された受信波形に同期して無変調のパルス波形を乗算することにより、位相に応じた波形として(c)が得られる。低域通過フィルタ131で積分することで(d)のような復調波形が得られる。
図12は、本実施の形態に係る無線伝送装置の送受信部500を用いて伝送する際の同期用シンボル構成について示したものである。この図において、(a)は送信側において同期用のパルスを発生させるタイミング波形でパルス入力波形、(b)は変調用スイッチ127に与える変調データ、(c)は変調して得られた送信出力波形である。このように同期用信号を送信する際に、まず長いパルス幅のパルスBを変調して送信する。前述したように、パルス幅が長い場合には受信側のSN比が高く取れるためにパルスの捕捉がしやすく、おおよその同期を高速に取ることができる。その後に短いパルスに変更し、送信することで、より厳密な同期を容易に取ることができる。
このように、本実施の形態の無線伝送装置によれば、発振器101の出力と、発振器101と逆相で発振する発振器125の出力を切り替えて位相変調のかかったパルスを出力できるので、送信パルス信号に情報を重畳して送信することができる。
本発明は、パルス状に発振する発振器を用い、与えるパルス幅を可変とすることで、長距離のセンシング感度と近距離における高い距離精度を有し、車載レーダやセンサ等として有用である。また、近距離用の広帯域無線伝送装置にも適用できるとともに、簡便な回路構成で実現が可能であるため、これらの装置を安価に提供するという点でも有用である。
本発明は、車載レーダ等の各種センシング装置や近距離用の広帯域無線伝送装置に適用して好適である。
本発明の実施の形態1に係る無線センシング装置の送受信部の概略構成を示すブロック図 実施の形態1に係る無線センシング装置の送受信部における動作を説明するための波形図 実施の形態1に係る無線センシング装置の送受信部における動作を説明するための波形図 本発明の実施の形態2に係る無線センシング装置の送受信部の概略構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る無線センシング装置の送受信部の概略構成を示すブロック図 実施の形態3に係る無線センシング装置の送受信部における動作を説明するための波形図 本発明の実施の形態4に係る無線センシング装置の送受信部の概略構成を示すブロック図 実施の形態4に係る無線センシング装置の送受信部における動作を説明するための波形図 本発明の実施の形態5に係る無線伝送装置の送受信部の概略構成を示すブロック図 実施の形態5に係る無線伝送装置の送受信部における動作を説明するための波形図 実施の形態5に係る無線伝送装置の送受信部における動作を説明するための波形図 実施の形態5に係る無線伝送装置の送受信部における動作を説明するための波形図 従来のFM−CWレーダの概略構成を示すブロック図 従来のパルス発生器の概略構成を示すブロック図 従来のパルス信号復調回路の概略構成を示すブロック図
符号の説明
100、200、300、400、500 送受信部
101、125 発振器
102、126 電源スイッチ
103、128 パルス発生器
104 変調器
105、135 可変遅延回路
106、120、129 相関器
107、130 乗算器
108、111、122、123、131 低域通過フィルタ
109 演算部
110 フィルタ切替え用スイッチ
112 フィルタ切替え器
121 マルチプレクサ
124 同相分配器
127 変調用スイッチ
132 切替え器
136 フレーム生成回路
137 スーパーフレーム生成回路
138 極大値探索回路
502 方向性結合器
503 送信アンテナ
504 受信アンテナ
1000 被測定物

Claims (14)

  1. 無線周波数帯の信号を発振する発振手段と、
    前記発振手段を間欠的且つ発振動作期間を変えて発振動作させるための制御信号を発生する制御信号発生手段と、
    前記発振手段が発振した信号を空中へ放射するための送信アンテナと、
    前記送信アンテナから空中へ放射された送信波が被測定物を反射して戻ってくる反射波を受信するための受信アンテナと、
    送信波と反射波との相関に基づいて前記被測定物に対する距離を求める演算手段と、
    を具備する無線センシング装置。
  2. 前記制御信号発生手段は、少なくとも2種類のパルス幅の異なるパルスからなる制御信号を発生する請求項1に記載の無線センシング装置。
  3. 前記演算手段は、相対距離の異なる前記被測定物に対し、短距離の場合には前記制御信号のパルス幅の短い第1のパルスによる前記発振手段の発振動作期間で距離を求め、長距離の場合には前記制御信号のパルス幅の長い第2のパルスによる前記発振手段の発振動作期間で距離を求める請求項2に記載の無線センシング装置。
  4. 前記発振手段は、周波数変調機能を有し、
    前記第2のパルスによる前記発振手段の発振動作期間に所定のパターンで周波数変調をかけるための第2の制御信号を発生する第2の制御信号発生手段を具備し、
    前記演算手段は、前記第2のパルスによる前記発振手段の発振動作期間では、送信波と反射波のビート信号から前記被測定物に対する距離と相対速度を求め、前記第1のパルスによる前記発振手段の発振動作期間では、送信波と反射波の遅延時間から距離を求める請求項3に記載の無線センシング装置。
  5. パルス幅の異なる複数のパルス夫々の帯域幅に応じたカットオフ周波数を持つ複数の低域通過フィルタと、
    前記複数の低域通過フィルタを送信する信号のパルス幅に応じて切り替えるフィルタ切替え手段と、
    を具備する請求項2から請求項4のいずれかに記載の無線センシング装置。
  6. 前記制御信号発生手段は、少なくとも3種類のパルス幅の異なるパルスを複数個単位で且つ最もパルス幅の長いパルスからなるパルス列から最もパルス幅の短いパルスからなるパルス列の順で並ぶ制御信号を発生する請求項5に記載の無線センシング装置。
  7. 前記制御信号発生手段は、装置固有のパルス発生パターンを持つ制御信号を発生する請求項1から請求項6のいずれかに記載の無線センシング装置。
  8. それぞれ無線周波数帯の信号を発振する第1及び第2の発振手段と、
    前記第1の発振手段を間欠的且つ発振動作期間を変えて発振動作させるための制御信号を発生する第1の制御信号発生手段と、
    前記第2の発振手段を前記第1の発振手段の発振動作期間よりも長い発振動作期間で発振動作させるための制御信号を発生する第2の制御信号発生手段と、
    遅延量の制御が可能であって、前記第2の制御信号発生手段による制御信号の発生を遅延させる可変遅延手段と、
    前記第1の発振手段が発振した信号を空中へ放射するための送信アンテナと、
    前記送信アンテナから空中へ放射された送信波が被測定物を反射して戻ってくる反射波を受信するための受信アンテナと、
    前記第2の発振手段が発振した信号と反射波である受信信号との相関をとる相関手段と、
    前記相関手段の相関出力が最大となるように前記可変遅延手段の遅延量を制御する遅延量制御手段と、
    を具備する無線センシング装置。
  9. 前記第1の制御信号発生手段は、少なくとも3種類のパルス幅の異なるパルスを複数個単位で且つ最もパルス幅の長いパルスからなるパルス列から最もパルス幅の短いパルスからなるパルス列の順で並ぶ制御信号を発生し、
    前記第2の制御信号発生手段は、前記第1の制御信号発生手段が発生する制御信号よりもパルス幅の大きな制御信号を発生する請求項8に記載の無線センシング装置。
  10. 前記第1及び第2の制御信号発生手段は、それぞれ装置固有のパルス発生パターンを持つ制御信号を発生する請求項8又は請求項9に記載の無線センシング装置。
  11. 無線周波数帯の信号を発振する第1の発振手段と、
    前記第1の発振手段が発振する信号と逆相の信号を発振する第2の発振手段と、
    前記第1及び第2の発振手段夫々を間欠的且つ発振動作期間を変えて発振動作させるための制御信号を発生する制御信号発生手段と、
    2値データに従って前記第1の発振手段と前記第2の発振手段の出力の切替えを行って位相変調信号を生成する切替え手段と、
    前記切替え手段が生成した位相変調信号を空中へ放射するための送信アンテナと、
    前記送信アンテナから空中へ放射された位相変調信号の送信波が被測定物を反射して戻ってくる反射波を受信するための受信アンテナと、
    送信波と反射波との相関に基づいて前記被測定物に対する距離を求める演算手段と、
    を具備する無線伝送装置。
  12. 無線周波数帯の信号を発振する発振手段を間欠的且つ発振動作期間を変えて発振動作させ、発振動作期間の信号を送信アンテナより空中へ放射すると共に、空中へ放射した送信波が被測定物を反射して戻ってくる反射波を受信アンテナにて受信し、受信した反射後と先に送信した送信波とに基づいて前記被測定物に対する距離を求める無線センシング方法。
  13. 無線周波数帯の信号を発振する第1の発振手段を間欠的且つ発振動作期間を変えて発振動作させると共に、無線周波数帯の信号を発振する第2の発振手段を前記第1の発振手段の発振動作期間よりも長い発振動作期間で発振動作させ、第1の発振手段が発振した信号を送信アンテナより空中へ放射すると共に、空中へ放射した送信波が被測定物を反射して戻ってくる反射波を受信アンテナにて受信し、受信した反射後と前記第2の発振手段が発振した信号との相関をとり、その相関値が最大となるように前記第2の発振手段が信号を発振するタイミングを遅延させる無線センシング方法。
  14. 無線周波数帯の信号を発振する第1の発振手段及びこの第1の発振手段が発振する信号と逆相の信号を発振する第2の発振手段夫々を間欠的且つ発振動作期間を変えて発振動作させ、2値データに従って前記第1の発振手段と前記第2の発振手段の出力の切替えを行って位相変調信号を生成し、生成した位相変調信号を送信アンテナより空中へ放射すると共に、空中へ放射した位相変調信号の送信波が被測定物を反射して戻ってくる反射波を受信し、受信した反射後と先に送信した送信波とに基づいて前記被測定物に対する距離を求める無線伝送方法。
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