JP2003114074A - 調湿型長期保存庫 - Google Patents

調湿型長期保存庫

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JP2003114074A
JP2003114074A JP2002115705A JP2002115705A JP2003114074A JP 2003114074 A JP2003114074 A JP 2003114074A JP 2002115705 A JP2002115705 A JP 2002115705A JP 2002115705 A JP2002115705 A JP 2002115705A JP 2003114074 A JP2003114074 A JP 2003114074A
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humidity
storage
ice
opening
temperature
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JP2002115705A
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English (en)
Inventor
Yoshio Seoka
良雄 瀬岡
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/04Treating air flowing to refrigeration compartments
    • F25D2317/041Treating air flowing to refrigeration compartments by purification
    • F25D2317/0413Treating air flowing to refrigeration compartments by purification by humidification
    • F25D2317/04131Control means therefor

Landscapes

  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 庫内を所定温度とし、かつ湿度を調整可能と
した、消費エネルギーの少ない調湿型長期保存庫を提供
すること。 【解決手段】 氷点温度保存庫14の内部に、多量の氷
60及び水62を投入し、調湿保存庫26の中に貯蔵す
べき物品29を収納して、開閉扉24及び開閉扉12を
閉める。調湿保存庫26は、氷点温度保存庫14の庫内
の空気で冷却され、物品は略0°Cで保存される。ま
た、調湿保存庫26の内部の湿度は、調湿ユニット32
にて調整可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調湿型長期保存庫
にかかり、特に、庫内を所定の温度で、かつ湿度を調整
可能とした調湿型長期保存庫に関する。
【0002】
【従来の技術】低温で物品を貯蔵する装置として、例え
ば、特開平5−196338号、実公平7−01403
号、特公昭61−13149号等に開示の装置がある。
【0003】特開平5−196338号に開示の装置
は、冷却手段と乾燥手段を備え、収納室内を外気温度に
対して一定の温度差をなす低温状態で、しかも低湿度状
態に維持する収納庫である。
【0004】実公平7−01403号に開示の装置は、
キャビネットに乾燥器と加湿器とを併設して、キャビネ
ット内を除湿または加湿処理可能とした中湿庫である。
【0005】また、特公昭61−13149号には、冷
蔵庫内に0°C〜+1°Cの飽和湿度の空気を循環させ
る不凍最低温調湿冷蔵装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−196338号に開示の装置では、物品を高湿度状
態で保管することができない。
【0007】実公平7−010403号に開示の装置で
は、0°C付近で物品を保管することができない。
【0008】また、特公昭61−13149号の装置で
は、低湿度で物品を保管することができない。
【0009】このように、従来では、物品を0°C付近
で、かつ低湿から高湿までの所望の湿度下で保管するこ
とが出来なかった。
【0010】また、冷却するためには多大なエネルギー
を消費する冷却装置が必要であった。
【0011】さらに、これらの装置では、高温(室温よ
りも高い温度)で、かつ低湿から高湿までの所望の湿度
下で保管することも出来ない。
【0012】本発明は上記事実を考慮し、物品を所定の
温度で、かつ低湿から高湿までの所望の湿度下で保管す
ることが可能な調湿型長期保存庫を提供することが目的
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の調湿型
長期保存庫は、冷却媒体を貯留可能な第1の収納部と、
前記第1の収納部内に設けられ、物品を収納可能とする
と共に、前記冷却媒体の温度を内部に伝達可能とする第
2の収納部と、前記第2の収納部内の湿度を調整する湿
度調整手段と、を有することを特徴としている。
【0014】次に、請求項1に記載の調湿型長期保存庫
の作用を説明する。
【0015】請求項1に記載の調湿型長期保存庫では、
第1の収納部に低温の冷却媒体を貯留する。
【0016】冷却保管したい物品は、第2の収納部に保
管する。
【0017】第2の収納部は冷却媒体の温度を内部に伝
達するので、第2の収納部の内部は低温となり、低温下
で物品を保管することができる。
【0018】また、湿度調整手段にて第2の収納部内の
湿度を調整することができるので、低温かつ所望の湿度
で、物品を保管することができる。
【0019】なお、第2の収納部は、例えば、ステンレ
ススチール、アルミニューム等の金属、ポリスチレン、
ポリカーボネイト等の合成樹脂で形成することができる
が、これら以外の材料で形成しても良い。
【0020】冷却媒体としては、0°C付近で凝固点を
もつ固液共存媒体が好ましい。
【0021】ここで、この調湿型長期保存庫において、
冷却媒体は、少なくとも氷を含んでいても良い。また、
冷却媒体は、氷の他に水を含んでいても良い。
【0022】これにより、第2の収納部内の物品を0°
Cまたは0°C付近の低温で保管することができる。
【0023】冷却媒体として氷及び水を用いることで、
ランニングコストを低く抑えることができる、という優
れた効果がある。
【0024】この調湿型長期保存庫において、第1の収
納部は、空気を循環させる循環手段を有していても良
い。
【0025】循環手段が第1の収納部の中の空気を循環
させ、第1の収納部の内部の温度ムラを防止することが
でき、これにより、第1の収納部の中に設けた第2の収
納部を均一に冷却することができる。したがって、第2
の収納部内の物品を均一に冷却することができる、とい
う優れた効果がある。
【0026】さらに、この調湿型長期保存庫において、
第1の収納部内の氷の有無を検出する氷検出手段を設け
ても良い。これにより、氷検出手段によって第1の収納
部内の氷の有無を検出することができる。
【0027】このため、目視せずに、第1の収納部内の
氷の有無を把握することができる、という優れた効果が
ある。
【0028】なお、氷検出手段によって第1の収納部内
に氷が無いと検出された場合に、ランプを点灯させた
り、ブザーを鳴らす等しても良く、さらに、製氷装置を
設けた場合には、製氷装置で製造した氷を自動で第1の
収納部内に供給するようにしても良い。
【0029】さらに、この調湿型長期保存庫において、
氷を製造する製氷装置を第1の収納部に連結しても良
い。
【0030】氷を製造する製氷装置を第1の収納部に連
結することで、第1の収納部内の氷が不足した場合等
に、第1の収納部に氷を素早く供給することができる、
という優れた効果を有する。
【0031】請求項2に記載の調湿型長期保存庫は、内
部を加熱するヒータを有する第1の収納部と、前記第1
の収納部内に設けられ、物品を収納可能とすると共に、
前記ヒータによる熱を内部に伝達可能とする第2の収納
部と、前記第2の収納部内の湿度を調整する湿度調整手
段と、を有することを特徴としている。
【0032】次に、請求項2に記載の調湿型長期保存庫
の作用を説明する。
【0033】請求項2に記載の調湿型長期保存庫では、
保管したい物品は、第2の収納部に保管する。
【0034】第2の収納部はヒータの熱を内部に伝達す
るので、第2の収納部の内部が設置環境よりも高温とな
り、高温下で物品を保管することができる。
【0035】また、湿度調整手段にて第2の収納部内の
湿度を調整することができるので、高温かつ所望の湿度
で、物品を保管することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]以下、図面を
参照して本発明の第1の実施形態を図1乃至図4にした
がって説明する。
【0037】図1及び図2に示すように、本実施形態の
低温調湿型長期保存庫10は、開閉扉12の取り付けら
れた箱状の断熱保存庫14を備えている。
【0038】断熱保存庫14の壁面及び開閉扉12の内
部には、グラスール、発泡樹脂等の断熱材が設けられて
いる。
【0039】断熱保存庫14は、防水構造となってお
り、内部には、冷却媒体としての氷60及び水62を貯
留することができる。
【0040】断熱保存庫14には、氷60の有無を検出
する氷有無確認センサ16が設けられている。
【0041】氷有無確認センサ16は、圧力センサ18
と、圧力センサ18を上下に移動するアクチュエータ2
0を備えている。
【0042】これら圧力センサ18及びアクチュエータ
20は、図3に示すように、制御装置22に接続されて
いる。
【0043】なお、圧力センサ18は、例えば、圧力が
変化すると電気抵抗が変化するものである。
【0044】制御装置22は、定期的にアクチュエータ
20を制御して圧力センサ18を氷水内で上下に移動さ
せる。
【0045】氷が多量に存在する場合には、動かした圧
力センサ18に氷がぶつかるため、圧力変化(電気抵抗
の変化)が大きいが、氷が無くなった場合には、氷がぶ
つからないため圧力変化(電気抵抗の変化)が生じな
い。
【0046】したがって、制御装置22は、圧力センサ
18の電気抵抗の変化を見ることで氷の有無を判断する
ことができる。
【0047】図1及び図2に示すように、断熱保存庫1
4の内部には、開閉扉24の取り付けられた箱状の調湿
保存庫26が設けられている。
【0048】この調湿保存庫26も防水構造となってお
り、開閉扉24を閉めることにより内部を密閉すること
ができる。
【0049】なお、調湿保存庫26は、断熱保存庫14
の内壁面からスペーサー28で離されている。
【0050】調湿保存庫26の壁面及び開閉扉24は、
例えば、ステンレススチール、アルミニューム等の金
属、ポリスチレン、ポリカーボネイト等の合成樹脂で形
成されている。
【0051】開閉扉12及び開閉扉24を開けることに
より、調湿保存庫26の内部に物品29を収納すること
ができる。
【0052】断熱保存庫14の内壁面には、内部の空気
を循環するためのファン30が取り付けられている。な
お、ファン30は制御装置22に接続されて制御されて
いる。
【0053】次に、調湿保存庫26の側壁面には、乾燥
ユニット32A及び加湿ユニット32Bが取り付けられ
ており、上壁面内側には湿度センサ34が取り付けられ
ている。
【0054】先ず最初に、乾燥ユニット32Aの構造を
説明する。
【0055】図4(A)には、調湿保存庫26の内部を
乾燥している状態の乾燥ユニット32Aが示されてい
る。
【0056】乾燥ユニット32Aは、調湿保存庫26の
壁面26Aに形成された開口26Bを塞ぐように取り付
けられた箱35を備えている。
【0057】箱35には、開口26Bと連通する第1の
開口36と、断熱保存庫14の内部と連通する第2の開
口38を備えている。
【0058】箱35の内部には、メッシュ等で形成され
た湿気を透過可能な乾燥剤収納体40が設けられてお
り、その乾燥剤収納体40の中にシリカゲル等の乾燥剤
42が詰められている。
【0059】また、乾燥剤収納体40の内部には、乾燥
剤42を加熱する電気ヒータ44が設けられている。な
お、電気ヒータ44への通電は制御装置22により制御
される。
【0060】箱35には、第1の開口36の外側に第1
のシャッター46が、第2の開口38の外側に第2のシ
ャッター48が配置されている。
【0061】第1のシャッター46と第2のシャッター
48は連結部材50で互いに連結されている。
【0062】箱35には、連結部材50を調湿保存庫2
6の内部方向(矢印IN方向)へ付勢するばね52と、
連結部材50を調湿保存庫26の外部方向(矢印OUT
方向)へ付勢する形状記憶合金ばね51とが設けられて
いる。
【0063】通常は、ばね52の方が形状記憶合金ばね
51よりも付勢する力が大きいため、図4(A)に示す
ように、第1のシャッター46は第1の開口36を塞が
ず、第2のシャッター48は第2の開口38を塞いでい
る。
【0064】このため、乾燥剤42は、調湿保存庫26
の内部の水分を吸収でき、調湿保存庫26の内部を乾燥
(除湿)することができる。
【0065】ここで、水分を吸収した乾燥剤42を乾燥
させるには、電気ヒータ44を加熱する。
【0066】電気ヒータ44により形状記憶合金ばね5
1が加熱されると、図4(B)に示すように、形状記憶
合金ばね51が縮んで連結部材50が矢印OUT方向に
移動され、第1のシャッター46が第1の開口36を塞
ぐと共に、第2の開口38が開放され、加熱された乾燥
剤42は、吸着した水分を調湿保存庫26の外部(断熱
保存庫14の内部)に排出し、乾燥される。
【0067】次に、加湿ユニット32Bの構造を説明す
る。
【0068】図5(A),(B)に示すように、加湿ユ
ニット32Bは、乾燥ユニット32Aとほぼ同様の構成
であるが、図5(A)に示すように、箱35には、連結
部材50を調湿保存庫26の内部方向(矢印IN方向)
へ付勢する形状記憶合金ばね55と、連結部材50を調
湿保存庫26の外部方向(矢印OUT方向)へ付勢する
ばね57とが設けられている点が異なっている。
【0069】加湿ユニット32Bでは、通常は、ばね5
7の方が形状記憶合金ばね55よりも付勢する力が大き
いため、図5(A)に示すように、第1のシャッター4
6は第1の開口36を塞ぎ、第2のシャッター48は第
2の開口38を塞がないでいる。
【0070】このため、加湿ユニット32Bの乾燥剤4
2は、断熱保存庫14の内部の水分を吸収する。
【0071】ここで、調湿保存庫26の内部を加湿した
い場合には、電気ヒータ44を加熱する。
【0072】電気ヒータ44で形状記憶合金ばね55が
加熱されると、図5(B)に示すように、形状記憶合金
ばね55が縮んで連結部材50が矢印IN方向に移動さ
れ、第1の開口36が開放されると共に、第2の開口3
8が塞がれ、加熱された乾燥剤42は吸着した水分を調
湿保存庫26の内部に排出し、調湿保存庫26の内部を
加湿する。
【0073】図2に示すように、本実施形態の低温調湿
型長期保存庫10の側方には、製氷機53が設けられて
いる。
【0074】製氷機53で作られた氷60は、断熱保存
庫14の壁面に形成された孔54を介して断熱保存庫1
4の内部に投入可能となっている。
【0075】なお、製氷機53は、制御装置22に連結
されており、制御装置22は、断熱保存庫14の氷60
が無いと判断したときに、製氷機53を制御して氷60
を断熱保存庫14の内部へ自動的に投入させることがで
きる。
【0076】なお、本実施形態では、氷を自動的に投入
したいがために低温調湿型長期保存庫10の側方に製氷
機53を設けているが、手作業で氷を投入することもで
きるので、必ずしも低温調湿型長期保存庫10の側方に
製氷機53が設けられていなくても良い。
【0077】また、本実施形態の低温調湿型長期保存庫
10には、図3に示すように、太陽電池56、蓄電池5
8、及び充電回路59が設けられている。
【0078】なお、通常は、アクチュエータ20、制御
装置22、ファン30、電気ヒータ44、及び製氷機5
3は、外部電源(家庭用100V等)により電力の供給
を受けて作動するが、太陽電池56で発電された電力、
蓄電池58に貯められた電力を用いることもできる。
【0079】このため、停電等の場合であっても、ある
程度の時間は各部を作動させることができる。
【0080】また、断熱保存庫14の内部には、水位セ
ンサ64が設けられており、開閉扉12を開けたときに
水62が溢れないように、水位があるレベルを超えない
ように氷60の投入を停止するようになっている。
【0081】また、制御装置22には、図3に示すよう
に、調湿保存庫26の庫内の湿度を設定する湿度調節器
66が接続されている。
【0082】(作用)次に、本実施形態の低温調湿型長
期保存庫10の作用を説明する。
【0083】先ず、断熱保存庫14の内部に、多量の氷
60及び水62を投入する。
【0084】次に、開閉扉24を開けて調湿保存庫26
の中に貯蔵すべき物品29を収納し、開閉扉24及び開
閉扉12を閉める。
【0085】なお、開閉扉12が閉められると、一定時
間毎一定時間だけ、または連続的にファン30が作動
し、断熱保存庫14の内部の空気が撹拌される。
【0086】断熱保存庫14の内部には、多量の氷60
が貯留されているので、断熱保存庫14の庫内温度は0
°Cに近づく。
【0087】調湿保存庫26の壁面及び開閉扉24は、
断熱保存庫14の庫内の空気で冷却され、しばらくする
と調湿保存庫26の庫内温度が低下し、物品29を低温
(例えば、10°C以下、ほぼ0°Cとなる場合もあ
る)で保存することができる。
【0088】なお、時間がたつと、氷60が溶けて無く
なる場合がある。
【0089】本実施形態では、氷有無確認センサ16が
一定時間毎に作動し、氷60の有無を確認する。
【0090】制御装置22が氷は無いと判断すると、製
氷機53を制御して一定量の氷60を断熱保存庫14の
内部へ投入させる。
【0091】なお、氷60と水62の割合(重量比)
は、例えば、1:99〜99:1の範囲内であり、少な
くとも氷60が存在し、水62の温度が0°C付近であ
ることが好ましいのは勿論である。
【0092】また、長期に渡って調湿保存庫26の庫内
温度を低温に保つためには、氷60の割合が多い方が良
いのは勿論である。
【0093】ここで、調湿保存庫26の内部の湿度は、
湿度センサ34で検出されており、予め設定した値より
も湿度が低くい場合には庫内を加湿し、予め設定した値
よりも湿度が高い場合には庫内を乾燥する。
【0094】なお、調湿保存庫26の庫内の湿度は、湿
度調節器66によって設定される。
【0095】次に、加湿ユニット32Bの作用を説明す
る。
【0096】調湿保存庫26の内部の湿度が予め設定し
た値よりも低い場合には、制御装置22は、加湿ユニッ
ト32Bの電気ヒータ44を加熱する。
【0097】これにより、図5(B)に示すように、第
1の開口36が開放されると共に、第2の開口38が塞
がれ、乾燥剤42が吸着した水分が調湿保存庫26の内
部に排出され、調湿保存庫26の内部が加湿される。
【0098】なお、加湿が終了したら、電気ヒータ44
への通電を停止する。これにより温度が低下すると、図
5(A)に示すように、第1の開口36が塞がれ、第2
の開口38が開放され、乾燥剤42が断熱保存庫14の
庫内の空気の水分(加湿に用いる)を吸収する。
【0099】次に、乾燥ユニット32Aの作用を説明す
る。
【0100】先ず最初に、調湿保存庫26の乾燥を何時
でも行えるように、乾燥ユニット32Aの乾燥剤42を
予め乾燥させておく必要がある。
【0101】先ず、電気ヒータ44で乾燥剤42及び形
状記憶合金ばね51を加熱し、図4(B)に示すよう
に、第1のシャッター46で第1の開口36を塞ぐと共
に、第2の開口38を開放し、乾燥剤42を乾燥させて
おく。
【0102】調湿保存庫26の内部の湿度が予め設定し
た値よりも高い場合には、制御装置22は、乾燥ユニッ
ト32Aの電気ヒータ44への通電を止める。
【0103】これにより温度が低下すると、形状記憶合
金ばね51の力が弱まるため、図4(A)に示すよう
に、連結部材50が矢印IN方向に移動され、第1の開
口36が開放され、第2の開口38が塞がれ、箱35の
内部と、調湿保存庫26の内部とが開口26B及び第1
の開口36を介して連通し、乾燥剤42が調湿保存庫2
6の内部の湿気を吸収し、調湿保存庫26の湿度を低下
させる。
【0104】なお、調湿保存庫26の乾燥が終了した
ら、電気ヒータ44を加熱する。
【0105】これにより温度が上昇すると、形状記憶合
金ばね51が縮んで第1のシャッター46が第1の開口
36を塞ぐと共に、第2の開口38が開放され、加熱さ
れた乾燥剤42が、吸着した水分を調湿保存庫26の外
部(断熱保存庫14の内部)に排出し、乾燥される(図
4(B)参照)。
【0106】このように乾燥ユニット32Aと加湿ユニ
ット32Bを用いることにより、調湿保存庫26の庫内
の湿度を一定(例えば、20〜80%の範囲内の任意の
湿度で)に保つことができる。
【0107】したがって、本実施形態の低温調湿型長期
保存庫10では、調湿保存庫26の内部を低温で、かつ
所定の湿度に保つことができるので、物品29を長期に
渡って劣化させずに保管することができる。
【0108】また、本実施形態の低温調湿型長期保存庫
10では、冷却に氷60及び水62を用いているので、
エネルギーの消費が少なくて済む。
【0109】さらに、太陽電池56及び蓄電池58を備
えているので、光がある場合には更に省エネとなり、ま
た、停電時等でもある程度の時間は各部を作動させるこ
とができる。
【0110】また、冷却に氷60及び水62を用いてい
るので、調湿保存庫26の庫内温度がマイナスになるこ
とは無く、物品29を凍結させて損傷させることが無
い。
【0111】この調湿保存庫26に保管する物品29と
しては、例えば、写真、フィルム等をはじめとする文化
財的価値物体、生物標本、食料品等を上げることができ
るが、何でも構わない。[第2の実施形態]以下、図面
を参照して本発明の第2の実施形態を図6及び図7にし
たがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成に
は同一符号を付し、その説明は省略する。
【0112】図6には、本実施形態に係る高温調湿型長
期保存庫68が断面図にて示されている。
【0113】この高温調湿型長期保存庫68は、第1の
実施形態の低温調湿型長期保存庫10とは断熱保存庫1
4の構造が異なっている。
【0114】本実施形態では、断熱保存庫14の内部
に、庫内の空気を加熱するための電気ヒータ70がファ
ン30の前に設けられており、氷有無確認センサ16、
及び水位センサ64は設けられていない。また、断熱保
存庫14の内部には、断熱保存庫14の庫内の温度を検
出するための温度センサ72が設けられている。
【0115】図7に示すように、温度センサ72、電気
ヒータ70、断熱保存庫14の内部温度の設定を行う温
度設定装置74が制御装置22に接続されている。
【0116】なお、その他の構造は第1の実施形態と同
様の構造である。
【0117】次に、本実施形態の高温調湿型長期保存庫
68の作用を説明する。
【0118】先ず、開閉扉24を開けて調湿保存庫26
の中に貯蔵すべき物品29を収納し、開閉扉24及び開
閉扉12を閉める。
【0119】次に、温度設定装置74を用いて、断熱保
存庫14の内部温度の設定を行う。
【0120】制御装置22は、温度設定装置74で設定
された庫内温度となるように、電気ヒータ70の通電を
コントロールする。
【0121】なお、電気ヒータ70の通電時には、一定
時間毎一定時間だけ、または連続的にファン30が作動
し、断熱保存庫14の内部の空気が撹拌される。
【0122】調湿保存庫26の壁面及び開閉扉24は、
断熱保存庫14の庫内の空気で加熱され、しばらくする
と調湿保存庫26の庫内温度が設定された温度まで上昇
し、物品29を高温下で保存することができる。
【0123】なお、調湿保存庫26の内部の湿度は、第
1の実施形態と同様に、乾燥ユニット32Aと加湿ユニ
ット32Bを用いることにより、一定に保たれる。
【0124】したがって、本実施形態の高温調湿型長期
保存庫68では、調湿保存庫26の内部を所定の温度
(高温)で、かつ所定の湿度に保つことができ、例え
ば、物品29の加速試験を容易に行うことができる。
【0125】なお、本実施形態では、温度センサ72を
断熱保存庫14の内部に設けたが、調湿保存庫26の内
部に設けても良い。これにより、調湿保存庫26内の温
度をより精密に設定可能となる。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
調湿型長期保存庫は上記の構成としたので、第2の収納
部内を低温かつ所望の湿度に設定でき、写真をはじめと
する文化財的価値物体を長期に渡って劣化させずに保存
することができる、という優れた効果を有する。また、
冷却に電力を用いないので、省エネ、省資源を達成する
ことができる、という優れた効果を有する。
【0127】また、請求項2に記載の調湿型長期保存庫
は上記の構成としたので、第2の収納部内を高温かつ所
望の湿度に設定して物品を保存することができる、とい
う優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の低温調湿型長期保存庫の断面図で
ある。
【図2】本実施形態の低温調湿型長期保存庫の正面図で
ある。
【図3】本実施形態の低温調湿型長期保存庫の電気系の
ブロック図である。
【図4】(A)は乾燥ユニットの第1の状態を示す断面
図であり、(B)は乾燥ユニットの第2の状態を示す断
面図である。
【図5】(A)は加湿ユニットの第1の状態を示す断面
図であり、(B)は加湿ユニットの第2の状態を示す断
面図である。
【図6】本実施形態の高温調湿型長期保存庫の断面図で
ある。
【図7】本実施形態の高温調湿型長期保存庫の電気系の
ブロック図である。
【符号の説明】
10 低温調湿型長期保存庫(調湿型長期保存庫) 14 断熱保存庫(第1の収納部) 16 氷有無確認センサ(氷検出手段) 26 調湿保存庫(第2の収納部) 30 ファン(循環手段) 32A 乾燥ユニット(湿度調整手段) 32B 加湿ユニット(湿度調整手段) 53 製氷機(製氷装置) 60 氷(冷却媒体) 68 高温調湿型長期保存庫(調湿型長期保存庫) 70 電気ヒータ(ヒータ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却媒体を貯留可能な第1の収納部と、 前記第1の収納部内に設けられ、物品を収納可能とする
    と共に、前記冷却媒体の温度を内部に伝達可能とする第
    2の収納部と、 前記第2の収納部内の湿度を調整する湿度調整手段と、 を有することを特徴とする調湿型長期保存庫。
  2. 【請求項2】 内部を加熱するヒータを有する第1の収
    納部と、 前記第1の収納部内に設けられ、物品を収納可能とする
    と共に、前記ヒータによる熱を内部に伝達可能とする第
    2の収納部と、 前記第2の収納部内の湿度を調整する湿度調整手段と、 を有することを特徴とする調湿型長期保存庫。
JP2002115705A 2001-08-02 2002-04-18 調湿型長期保存庫 Pending JP2003114074A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106287955A (zh) * 2016-08-11 2017-01-04 北海华源电子有限公司 用于存储显示屏的存储仓
JP2018105609A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 東洋リビング株式会社 保管庫
JP2020125901A (ja) * 2016-09-21 2020-08-20 東洋リビング株式会社 保管庫

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