JP2003113557A - 緯糸検知用フィーラヘッド及びこれを用いた緯糸検知装置 - Google Patents

緯糸検知用フィーラヘッド及びこれを用いた緯糸検知装置

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JP2003113557A
JP2003113557A JP2001309696A JP2001309696A JP2003113557A JP 2003113557 A JP2003113557 A JP 2003113557A JP 2001309696 A JP2001309696 A JP 2001309696A JP 2001309696 A JP2001309696 A JP 2001309696A JP 2003113557 A JP2003113557 A JP 2003113557A
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weft
feeler head
yarn
slit
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Shinichi Hongo
真一 本郷
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Tsudakoma Corp
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Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の光路が緯糸通過領域に形成される
にもかかわらず、それらの光路を容易に設定可能にする
ことにある。 【解決手段】 フィーラヘッドは、光を緯糸通過領域に
指向させる投光部と、光入射部及び光出射部を有し、投
光部からの光が前記緯糸通過領域を複数回通過するよう
に配置された1以上の光案内部材と、該光案内部材から
の光を受けるべく緯糸通過領域を挟んで案内部材の光出
射部に対向して配置された受光部とを含む。光案内部材
は、投光部から緯糸通過領域に投光された光を、緯糸通
過領域を挟んで投光部に対向された光入射部に受け、受
けた光をその向きを変えて案内して緯糸通過領域に指向
させる光ファイバを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を緯糸通過領域
に指向させることによりフィーラヘッド及びこれを用い
る緯糸検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水噴射式織機のような流体噴射式織機に
おける緯糸検知装置の1つとして、緯入れされた緯糸が
通過する幅の狭いスリットが形成された保持部材と、一
端がスリットを介して対向した状態に保持部材に配置さ
れた一対の光ファイバとによりフィーラヘッドを形成
し、一方及び他方の光ファイバの他端にそれぞれ投光器
及び受光器を配置することにより光電センサを形成し、
緯入れされた緯糸がスリット内を移動するとき、その緯
糸で両光ファイバ間の光を遮光するように構成したもの
がある(特開平7−258942号公報)。
【0003】緯糸検知装置の他の1つとして、緯糸飛走
路を上下に挟むように一対のミラー部材を対向して配置
し、投光器と受光器との間で光を両ミラー部材によりジ
グザグ状に多数回反射させながら通過させるものがある
(特開昭58−174660号公報)。
【0004】
【解決しようとする課題】しかし、前者では、スリット
内に1つの光軸すなわち光路が形成されるにすぎないか
ら、実際には緯糸がその光路を通過しているにも関わら
ず、緯入れ用流体として用いた水の揺らぎ等の問題によ
り糸信号が出力されないことがあり、したがって空止ま
りなどの誤停止を織機に生じさせる。
【0005】また、後者では、投光器、受光器及び両ミ
ラー部材の向きの調整が難しく、実用面で問題がある。
【0006】本発明の目的は、複数の光路が緯糸通過領
域に形成されるにもかかわらず、それらの光路を容易に
設定可能にすることにある。
【0007】
【解決手段、作用、効果】本発明に係るフィーラヘッド
は、光を緯糸通過領域に指向させる投光部と、光入射部
及び光出射部を有し、前記投光部からの光が前記緯糸通
過領域を複数回通過するように配置された1以上の光案
内部材と、該光案内部材からの光を受けるべく前記緯糸
通過領域を挟んで前記光案内部材の光出射部に対向して
配置された受光部とを含む。前記光案内部材は、前記投
光部から前記緯糸通過領域に投光された光を、前記緯糸
通過領域を挟んで前記投光部に対向された光入射部に受
け、受けた光をその向きを変えて案内して前記緯糸通過
領域に指向させる光ファイバを含む。
【0008】投光部及び受光部は、それぞれ、投光素子
及び受光素子自体であってもよいし、フィーラヘッドか
ら離れた箇所の投光素子及び受光素子に光ファイバのよ
うな光転送手段を介して連絡されていてもよい。
【0009】投光部、光案内部材及び受光部により複数
の光路が緯糸通過領域に形成されるから、緯入れされた
各緯糸はそれらの光路を通過し、それにより一回の緯入
れで複数の糸信号が得られる。また、複数の光路が緯糸
通過領域に形成されるにもかかわらず、反射ミラーやプ
リズムのような精密な光路調整が不要であり、光路の設
定が容易になる。
【0010】フィーラヘッドは、さらに、前記緯糸通過
領域を形成すべく緯糸の通過方向に伸びるスリットを有
する保持部材を含み、前記投光部、前記受光部及び前記
光案内部材は前記光が前記スリットを通過するように前
記保持部材に配置されていてもよい。
【0011】前記保持部材は、前記投光部及び前記受光
部に対し緯糸通過領域を挟んで対向する位置に前記光案
内部材の光入射部及び光出射部の向きを調整する穴を有
していることができる。そのようにすれば、光案内部材
(光ファイバ)の光入射部及び光出射部の向きを容易に
設定することができる。
【0012】前記保持部材は、さらに、前記穴に通じる
溝であって前記光案内部材が埋め込み固定された溝を備
えていることができる。そのようにすれば、光ファイバ
を保持部材の溝に埋め込むときに、より正確な光路設定
を行うことができる。また、光案内部材が保持部材内に
完全に収納されるから、光案内部材に傷が付く等のダメ
ージがなく、より長命になる。
【0013】本発明に係る緯糸検知装置は、上記のよう
なフィーラヘッドと、前記受光部に入射した光を基に糸
ありを意味する糸信号を発生する糸信号発生器と、前記
糸信号を計数するカウンタと、該カウンタの計数値を閾
値と比較して論理信号を発生する比較回路とを含む。前
記閾値は、前記投光部、前記受光部及び前記光案内部材
により前記緯糸通過領域内に形成される光路数の範囲内
の値であってゼロを除く値に設定されている。前記比較
回路は、前記計数値が前記閾値に満たないとき、緯入れ
ミス信号を出力する。
【0014】閾値を光路の数に等しく定めると、精度の
高い緯糸検知が可能になる。これに対し、閾値を光路の
数より少なく定めると、織機の空止まりのような誤停止
を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1を参照するに、緯糸検知装置
は、緯糸12を圧力水により緯入れする水噴射式織機
に、緯入れされた緯糸12を反緯入れ側において検出す
る装置として用いられている。
【0016】水噴射式織機は、緯入れする緯糸12に対
応された緯入ノズル14を備えており、緯糸12を緯入
ノズル14からの圧力水の噴射流にのせて、その緯糸1
2を経糸16の開口に緯入れし、筬18により織布20
の織前22に筬打ちする。
【0017】筬打ちされた緯糸12は、その先端部(反
緯入れ側の端部)を複数の絡み糸24に絡み付けられ、
その後適宜なタイミングで反緯入れ側の織布端26と絡
み糸24との間に配置されてカッタ28により先端部を
織布20からまとめて切り離される。
【0018】緯糸検知装置は、カッタ28と絡み糸24
との間に緯入れ方向に間隔をおいて配置された検知ヘッ
ドすなわちフィーラヘッド30を含む。フィーラヘッド
30は、ブラケット32により織機のステー34に組み
付けられた板状のブロック36を含む。ステー34は、
織機のフレームに支持されている。
【0019】ブラケット32は、緯入ノズル14から噴
射される圧力水がフィーラヘッド30に衝突することを
防止する遮蔽板38を支持している。緯入ノズル14の
上流側には、1ピック分の緯糸12を測長して貯留する
図示しない緯糸測長貯留装置が設けられている。
【0020】ブロック36は、筬打ち時に緯糸12の先
端部が通過することを許すスリット40と、そのスリッ
ト40を通過した緯糸を受け入れる空間42を備えてい
る。スリット40の間隔は、緯糸12が通過可能の大き
さを有している。スリット40を形成する上下面のう
ち、筬18の側(すなわち、先端側)の箇所は、それぞ
れ経糸供給方向に向かって互いに離間するように設けら
れて開口部を形成し、好ましくは緯糸12を確実に受け
入れるための弧面とされている。
【0021】筬打ち時、緯糸12の先端部は、スリット
40をその先端側から後端側へ移動して、空間42に達
する。それゆえに、スリット40は、筬打ちされる緯糸
の先端部が通過する緯糸通過領域として作用する。
【0022】ブロック36は、また、図2及び図3に示
すように、ブロック36をスリット40の長手方向に間
隔をおいて上下方向に貫通する貫通穴44,46並びに
48,50を備えている。貫通穴44,46,48,5
0は、貫通穴44と48並びに貫通穴46と50とがス
リット40を介して対向するように、スリット40に開
放されている。
【0023】ブロック36は、さらに、先端部(筬側の
端部)において貫通穴44及び46に連通された一対の
溝52a及び54と、一端部において貫通穴48に連通
されていると共に他端部において貫通穴50に連通され
たU字状の溝56とを備えている。溝52,54,56
は、ブロック36の厚さ方向における一方の面に開放さ
れている。
【0024】溝52及び54は、スリット40よりも上
方となる高さ位置を上下方向に間隔をおいて後端部(反
筬側の端部)から先端部に向けて伸びており、先端部が
貫通穴44及び46と平行に伸びて貫通穴44及び46
に相通じており、スリット40にそれぞれ開放するよう
に、先端部において斜め上向きの弧状に曲げられてい
る。
【0025】溝56は、一端部及び他端部が貫通穴48
及び50と平行に伸びて貫通穴48及び50に相通じて
おり、スリット40にそれぞれ開放されている。
【0026】溝52,54及び56には、それぞれ、光
ファイバ58,60及び62が配置されている。光ファ
イバ52及び54は、それぞれ、先端部を貫通穴44及
び46に差し込まれて先端面をスリット40に向けてい
る。光ファイバ56は、一端部及び他端部をそれぞれ貫
通穴48及び50に差し込まれて、端面をスリット40
に向けている。
【0027】光ファイバ58の先端面と光ファイバ62
の一端面並びに光ファイバ60の先端面と光ファイバ6
2の他端面とは、それぞれ、スリット40を介して対面
されている。
【0028】光ファイバ58,60及び62は、それぞ
れ、溝52,54及び56に配置された状態で樹脂のよ
うな接着剤64により、少なくとも対応する貫通穴及び
溝が重複する箇所において、ブロック36に固定されて
いることにより、ブロック36に保持されている。それ
ゆえに、ブロック36は保持部材として作用する。
【0029】緯糸検知用の光は、図示しない投光器から
光ファイバ58の後端面に入射され、光ファイバ58の
先端面からスリット40に投光され、スリット40から
光りファイバ62にこれの一端面から入射し、光ファイ
バ62の他端面からスリット40に再度投光され、スリ
ット40から光りファイバ60にこれの先端面から入射
し、光ファイバ62の後端面から図示しない受光器に至
る。
【0030】それゆえに、光ファイバ48の一端部は、
緯糸検知用の光をスリット40に指向させる投光部とし
て作用する。光ファイバ62は、スリット40に投光さ
れた光を先端部(光入射部)に受け、受けた光を他端部
(光出射部)からスリット40に指向させる光案内部材
として作用する。光ファイバ60の一端部は、光ファイ
バ62によりスリット40に再度指向された光を受ける
受光部として作用する。
【0031】フィーラヘッド30によれば、緯糸検知用
の複数の光路が緯糸通過領域としてのスリット40に形
成されるから、緯入れされた緯糸12は筬打ちにともな
ってそれら複数の光路を通過する。これにより、一回の
緯入れで複数の糸信号が得られる。
【0032】フィーラヘッド30によれば、また、反射
ミラーやプリズムを用いることなく、緯糸検知用の複数
の光路をスリット40に形成しているから、緯糸検知用
の複数の光路を備えているにもかかわらず、精密な光路
調整が不要であり、光路の設定が容易になる。
【0033】フィーラヘッド30によれば、さらに、光
ファイバ52,54,56を溝44,46,48,50
に埋め込んで接着剤64によりブロック36に固定して
いるから、光ファイバの光入射面及び光出射面の向きの
設定を、光ファイバをブロック36の溝に埋め込むとき
に行うことができ、その結果、より正確な光路設定が可
能になる。しかも、光ファイバがブロック36内に完全
に収納されるため、光ファイバに傷が付くなどのダメー
ジがなく、より長命になる。
【0034】しかし、埋め込み固定のための溝の形成を
省略してもよい。すなわち、ブロック36の下側下端部
の貫通穴48,50より光ファイバ58,60を挿入
し、ブロック36の下側で光ファイバ48,50を湾曲
させるようにしてもよく、光ファイバ46,48を保持
部材すなわちブロック36内で完全に収納する形態には
限定されない。
【0035】図3は、上記のようなフィーラヘッド30
を備えた無杼織機における緯糸検知装置70の電気回路
の一実施例を示す。
【0036】緯入れ検知装置70は、フィーラヘッド3
0のほかに、緯糸検知用の光をフィーラヘッド30の光
ファイバ52に供給する投光器(図示せず)と、フィー
ラヘッド30からの光を受けて電気的に処理する信号処
理回路72とを含む。信号処理回路72は、近接スイッ
チ74からのタイミング信号FTと、図示しない主制御
装置からの織機運転信号LTとを受ける。
【0037】近接スイッチ74は、織機の主軸76に組
み付けられたドグ78を検出することにより、緯糸の有
無を記憶すべきタイミングに対応するとき高レベルにな
る矩形波状のタイミング信号FTを発生する公知の装置
である。織機運転信号LTは、織機が運転状態にあると
き、高レベルになる矩形波状の信号である。
【0038】信号処理回路72は、受光用の光ファイバ
54からの光を受光器80の受光素子に受けて、受光量
に対応する電気信号を増幅器82に出力する。増幅器8
2で増幅された信号S1は、比較器84において閾値設
定器86に設定された閾値と比較される。受光器80の
出力信号及び増幅器82の出力信号S1のレベルは、受
光量が少ないほど、低くなる。
【0039】比較器84は、増幅器82の出力信号S1
のレベルが閾値設定器86に設定された閾値に満たない
ときだけHレベルになる信号S2をアンド回路88の一
方の入力端子に供給する。タイミング信号FTは、アン
ド回路88の他方の入力端子に供給される。
【0040】アンド回路88の出力信号は、タイミング
信号FTが入力しているときに、比較器84の出力信号
S2がHレベルのときだけ、Hレベルになる。アンド回
路88の出力信号は、カウンタ90の加算端子CNTに
供給される。
【0041】カウンタ90の計数値は、タイミング信号
FTを基にパルス発生器92で発生されたパルス信号P
1の立ち上がり時にクリアされる。パルス信号P1は、タ
イミング信号FTの立ち上がり時と同時に立ち上がる。
このため、カウンタ90は、タイミング信号FTの立ち
上がり時にクリアされた後に、アンド回路88ひいては
比較器84の出力信号S2の立ち下がり回数を計数す
る。
【0042】比較回路94は、例えばフリップフロップ
で構成されており、カウンタ90の計数値、パルス発生
器96からのパルス信号P2、及びパルス発生器98か
らのパルス信号P3、及び設定器100に設定された閾
値を、それぞれ、データ入力端子、比較指令入力端子、
クリア入力端子、及び基準値入力端子に受ける。
【0043】つまり、比較回路94は、織機が運転状態
にあることを表す運転信号LTを基にパルス発生器98
で発生されたパルス信号P3の立ち上がり時にクリアさ
れ、タイミング信号FTを基にパルス発生器96で発生
されたパルス信号P2の立ち下がり時にカウンタ90の
計数値を取り込んで、その計数値を設定器100に設定
された閾値と比較する。
【0044】信号処理回路72において、比較器84及
びアンド回路88の出力信号は、タイミング信号FTが
発生されている間に、緯糸12がフィーラヘッド30の
スリット54を通過すると、受光量が減少することによ
り、ON(糸あり)となり、緯糸12がフィーラヘッド
30のスリット54を通過しないと、受光量が多いこと
により、OFF(糸なし)を維持する。
【0045】このため、カウンタ90は、アンド回路8
8の出力がOFF(糸なし)からON(糸あり)に変化
するたびに計数値を+1する。比較回路94は、カウン
タ90の計数値を受け、その計数値を設定器100に設
定された閾値と比較し、計数値が閾値と等しいとき、タ
イミング信号P2のOFF時点で糸あり又は糸なしに対
応する出力信号を発生する。
【0046】設定器100に設定される閾値は、スリッ
ト54に形成される緯糸検知用光路の数の範囲内のゼロ
を除く値とすることができる。比較回路94は、カウン
タ90の計数値が閾値に満たないとき、緯入れミス信号
S3を出力する。緯糸検知用の光路数は、図示のフィー
ラヘッド30の場合、2である。
【0047】それゆえに、設定器100に設定する閾値
を緯糸検知用光路の数に等しい値にすると、信号の欠落
を異常とはんだんすることができるため、精度の高い緯
糸検知が可能になる。これに対し、閾値を緯糸検知用光
路の数より少ない値、例えば1にすると、ある光路にお
いて水の揺らぎ等、何らかの問題で偶発的に糸信号が出
力されない場合にも、他の光路において糸信号が再度発
生される機会が存在するから、織機の空止まりのような
誤停止を防止することができる。
【0048】糸なしのときの比較回路94からの緯入れ
ミス信号S3は、織機を停止させる織機停止信号とし
て、織機の主制御装置に供給される。
【0049】比較回路94は、カウンタ90の計数値を
複数の閾値と比較して、計数値が閾値未満であるか否か
を表す信号を閾値毎に出力するようにしてもよい。その
ようにすれば、作業者は、閾値に対応する比較回路の出
力信号を基に織機の異常を認識することができる。
【0050】上記実施例では、緯糸通過領域として作用
するスリット40に2つの緯糸検知用の光路を形成して
いるが、スリット40に3以上の光路を形成してもよ
い。また、光ファイバ58,60及び62の上下関係を
逆にしてもよいし、光ファイバ58及び60を配置する
溝の大部分を共通にしてもよい。
【0051】図5を参照するに、フィーラヘッド110
は、板状の保持部材すなわちブロック112に、光ファ
イバ58及び60の後端側の大部分が配置された共通の
溝114と、光ファイバ58及び60の先端部が配置さ
れた別個の溝116,118とを形成し、これによりス
リット40に2つの光路を形成している。
【0052】溝116,118は、溝114の先端部に
おいて分岐されている。光ファイバ58及び60のう
ち、後端側の部分は、溝114にブロック112の厚さ
方向に重ねて配置されており、先端部は溝116,11
8に配置されている。光ファイバ58及び60は、少な
くとも先端部において、接着剤(図示せず)によりブロ
ック112に接着・固定されている。
【0053】図6を参照するに、フィーラヘッド120
は、板状の保持部材すなわちブロック122に、共通の
溝124と別個の溝126,128とを形成し、これに
よりスリット40に2つの光路を形成している。溝12
4,126,128と溝56との上下位置関係、並び
に、光ファイバ58,60と光ファイバ62との上下位
置関係は、図5に示す実施例と逆にされている。
【0054】溝126,128は、溝124の先端部に
おいて分岐されている。光ファイバ58及び60のう
ち、後端側の部分は、溝124にブロック122の厚さ
方向に重ねて配置されており、先端部は溝126,12
8に配置されている。光ファイバ58及び60は、少な
くとも先端部において、接着剤(図示せず)によりブロ
ック122に接着・固定されている。
【0055】図7を参照するに、フィーラヘッド130
は、板状の保持部材すなわちブロック132に、共通の
溝124と別個の溝136,138とを光ファイバ5
8,60のために形成すると共に、U字状をした3つの
溝140,142,144を形成し、それらの溝14
0,142,144に光り案内部材としての光ファイバ
146,148,150を配置している。
【0056】フィーラヘッド130において、スリット
40側の各光ファイバの端面は、スリット40を介して
対向する光ファイバの端面と対向されて、緯糸検知用の
光の入射面又は出射面とされている。また、各光ファイ
バは、少なくとも先端部において、接着剤(図示せず)
によりブロック142に接着・固定されている。
【0057】フィーラヘッド130において、緯糸検知
用の光は、光ファイバ58,146,148,150及
び60の順に通過する。これにより、スリット40に4
つの光路が形成される。
【0058】図8を参照するに、フィーラヘッド160
は、板状の保持部材すなわちブロック162に、光ファ
イバ58及び60用の2つの溝164,166を形成す
ると共に、U字状をした2つの溝168,170を形成
し、溝168,170に光ファイバ172,174を配
置している。
【0059】フィーラヘッド160において、スリット
40側の各光ファイバの端面は、スリット40を介して
対向する光ファイバの端面と対向されて、緯糸検知用の
光の入射面又は出射面とされている。また、各光ファイ
バは、少なくとも先端部において、接着剤(図示せず)
によりブロック162に接着・固定されている。
【0060】フィーラヘッド160において、緯糸検知
用の光は、光ファイバ58,146,148,150及
び60の順に通過する。これにより、スリット40に3
つの光路が形成される。
【0061】上記実施例は、いずれの光案内部材として
光ファイバを用いているが、ミラーやプリズム等、1以
上の他の光案内部材を用いてもよい。
【0062】図9を参照するに、フィーラヘッド180
は、溝168,170に光ファイバの代わりに、4つの
ミラー182,184,186,188を配置している
点で、図8に示すフィーラヘッド160と相違する。
【0063】フィーラヘッド180において、緯糸検知
用の光は、光ファイバ58、ミラー182,184,1
86,188及び光ファイバ60の順に通過する。これ
により、スリット40に3つの光路が形成される。
【0064】上記実施例は、いずれも、光ファイバをブ
ロックの溝に配置しているが、光ファイバをそのように
配置する代わりに、ブロックの側面に装着してもよい。
投光部及び受光部を形成する手段として、光ファイバ5
8及び60の代わりに、投光器及び受光器を用いてもよ
いし、ミラーやプリズム等を用いてもよい。
【0065】本発明は、水噴射式織機のみならず、空気
噴射式織機のような他の無杼織機にも適用することがで
きる。また、織機のフレームに組み付けるタイプのフィ
ーラヘッド及び緯糸検知装置のみならず、筬に組み付け
るタイプのフィーラヘッド及び緯糸検知装置のも適用す
ることができる。
【0066】本発明は、さらに、単一の緯糸を緯入れす
る単色緯入れの織機のみならず、緯入れ可能の複数の緯
糸を選択的に緯入れする多色緯入れの織機にも適用する
ことができる。この場合、1つのフィーラヘッドを複数
の緯糸で共通に使用してもよいし、緯入れ可能の緯糸に
個々に対応された複数のフィーラヘッドを用いてもよ
い。また、1つの信号処理回路を複数の緯糸で共通に使
用してもよいし、緯入れ可能の緯糸に個々に対応された
複数の信号処理回路を用いてもよい。
【0067】本発明は、上記実施例に限定されない。例
えば、本発明は、フィーラヘッドが織機のフレームに支
持される技術のみならず、フィーラヘッドが筬に支持さ
れて筬と共に移動される技術にも適用することができる
し、また、水噴射式織機のみならず空気噴射式織機のよ
うな他の無杼織機にも適用することができる。それゆえ
に、本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る緯糸検知装置を備えた織機の主要
部の一実施例を示す図である。
【図2】本発明に係るフィーラヘッドの一実施例を示す
図である。
【図3】図2における3−3線に沿って得た断面図であ
る。
【図4】本発明に係る緯糸検知装置の電気回路の一実施
例を示すブロック図である。
【図5】本発明に係るフィーラヘッドの第2の実施例を
示す図である。
【図6】本発明に係るフィーラヘッドの第3の実施例を
示す図である。
【図7】本発明に係るフィーラヘッドの第4の実施例を
示す図である。
【図8】本発明に係るフィーラヘッドの第5の実施例を
示す図である。
【図9】本発明に係るフィーラヘッドの第6の実施例を
示す図である。
【符号の説明】
12 緯糸 14 緯入ノズル 16 経糸 18 筬 20 織布 28 カッタ 30,110,120,130,160,180 フィ
ーラヘッド 36,112,122,132,162 ブロック(保
持部材) 40 スリット 44,46,48,50 貫通穴 52,54,56 溝 58,60,62 光ファイバ 64 接着剤 70 緯糸検知装置 80 受光器 92,96,98 パルス発生器 114,116,118 溝 124,126,128 溝 134,136,138,140,142,144 溝 146,148,150 光ファイバ 164,166,168,170 溝 172,174 光ファイバ 182,184,186,188 ミラー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を緯糸通過領域に指向させる投光部
    と、光入射部及び光出射部を有し、前記投光部からの光
    が前記緯糸通過領域を複数回通過するように配置された
    1以上の光案内部材と、該光案内部材からの光を受ける
    べく前記緯糸通過領域を挟んで前記光案内部材の光出射
    部に対向して配置された受光部とを含み、前記光案内部
    材は、前記投光部から前記緯糸通過領域に投光された光
    を、前記緯糸通過領域を挟んで前記投光部に対向された
    光入射部に受け、受けた光をその向きを変えて案内して
    前記緯糸通過領域に指向させる光ファイバを含む、緯糸
    検知用フィーラヘッド。
  2. 【請求項2】 さらに、前記緯糸通過領域を形成すべく
    緯糸の通過方向に伸びるスリットを有する保持部材を含
    み、前記投光部、前記受光部及び前記光案内部材は前記
    光が前記スリットを通過するように前記保持部材に配置
    されている、請求項1に記載のフィーラヘッド。
  3. 【請求項3】 前記保持部材は、前記投光部及び前記受
    光部に対し緯糸通過領域を挟んで対向する位置に前記光
    案内部材の光入射部及び光出射部の向きを調整する穴を
    有している、請求項2に記載のフィーラヘッド。
  4. 【請求項4】 前記保持部材は、さらに、前記穴に通じ
    る溝であって前記光案内部材が埋め込み固定された溝を
    備えている、請求項3に記載のフィーラヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項に記載の
    フィーラヘッドと、前記受光部に入射した光を基に糸あ
    りを意味する糸信号を発生する糸信号発生器と、前記糸
    信号を計数するカウンタと、該カウンタの計数値を閾値
    と比較して論理信号を発生する比較回路とを含み、 前記閾値は、前記投光部、前記受光部及び前記光案内部
    材により前記緯糸通過領域内に形成される光路数の範囲
    内の値であってゼロを除く値に設定されており、前記比
    較回路は、前記計数値が前記閾値に満たないとき、緯入
    れミス信号を出力する、緯糸検知装置。
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