JP2003112888A - 作業機械の伸縮ブーム - Google Patents

作業機械の伸縮ブーム

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JP2003112888A JP2001310878A JP2001310878A JP2003112888A JP 2003112888 A JP2003112888 A JP 2003112888A JP 2001310878 A JP2001310878 A JP 2001310878A JP 2001310878 A JP2001310878 A JP 2001310878A JP 2003112888 A JP2003112888 A JP 2003112888A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビル屋上等の限られた作業領域と作業設備に
おいても容易に作業機械の伸縮ブームに内臓する伸縮シ
リンダをブームセクションから取外し・組立する作業が
可能となるよう、伸縮ブームのシリンダをブームセクシ
ョンから取外し・組立する作業の際に、ブームセクショ
ン相互の抜き差しを不要とし、そのシリンダを伸縮ブー
ム基端側から脱着できるようにする。 【解決手段】 第1ブームセクション41側板には、第
1シリンダ47縮小時に第1シリンダのトラニオン50
が位置する箇所にピン脱着用穴63が明けられ、前記第
1シリンダ47および第2シリンダ48縮小時に前記第
2シリンダのトラニオン70が位置する箇所にピン脱着
用穴75が明けられており、さらに、前記第2ブームセ
クション42側板には、前記第2シリンダ48縮小時に
前記第2シリンダのトラニオン70が位置する箇所にピ
ン脱着用穴74が明けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮ブームを構成
する内側のブームセクションを外側のブームセクション
から引き抜くことなく、伸縮ブーム内部に配置された伸
縮シリンダを伸縮ブーム基端部側から着脱することがで
きる作業機械の伸縮ブームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に従来の技術による3段伸縮ブーム
10の基端部断面図を示す。1は外側の第1ブームセク
ションであり、2は第1ブームセクション1内に伸縮自
在に嵌挿された第2ブームセクションである。3は第2
ブームセクション2内に伸縮自在に嵌挿された第3ブー
ムセクションである。4は前記第1ブームセクション1
と第2ブームセクション2との間に配置された伸縮用の
第1シリンダである。前記第1シリンダ4のロッドエン
ド6は前記第1ブームセクション基端部1aにピン7に
より連結されており、前記第1シリンダ4のトラニオン
8はピン9により第2ブームセクション基端部2aに連
結されている。第1シリンダ4を伸縮させることにより
前記第1ブームセクション1に対して、第2ブームセク
ション2が伸縮動作するようになっている。
【0003】11は前記ロッドエンド6に固着されたロ
ッド側部材であり、12は前記第1ブームセクション基
端部1aに固着されたブーム側部材である。ロッド側部
材11とブーム側部材12はその内部を上下に貫通する
ボルト穴を有しており、当該ボルト穴に挿通されたボル
ト13とナット14により両者は連結されている。この
構成により前記ロッドエンド6は前記ピン7回りの回転
を拘束されるので、ロッド15の座屈に対する強度が増
すようになっている。
【0004】5は前記第2ブームセクション2と第3ブ
ームセクション3との間に配置された伸縮用の第2シリ
ンダである。第2シリンダ5と第2ブームセクション2
および第3ブームセクション3との関係は、上述した第
1シリンダ4と第1ブームセクション1および第2ブー
ムセクション2との関係と基本的に同じである。すなわ
ち、前記第2シリンダ5のロッドエンド16は前記第2
ブームセクション基端部2aにピン17により連結され
ており、前記第2シリンダ5のトラニオン18はピン1
9により第3ブームセクション基端部3aに連結されて
いる。第2シリンダ5を伸縮させることにより前記第2
ブームセクション2に対して、第3ブームセクション3
が伸縮動作するようになっている。
【0005】21は前記ロッドエンド16に固着された
ロッド側部材であり、22は前記第2ブームセクション
基端部2aに固着されたブーム側部材である。ロッド側
部材21とブーム側部材22はその内部を上下に貫通す
るボルト穴を有しており、当該ボルト穴に挿通されたボ
ルト13とナット14により両者は連結されている。こ
の構成により前記ロッドエンド16は前記ピン17回り
の回転を拘束されるので、ロッド25の座屈に対する強
度が増すようになっている。
【0006】上述した作業機械のブーム10のシリンダ
4、5をブームセクション1、2、3から取り外す際は
以下のような手順で行っていた。
【0007】まず、図7の状態から第1シリンダ4のロ
ッドエンド6を第1ブームセクション基端部1aと連結
しているピン7を抜く。これにより、第1シリンダ4と
第1ブームセクション1との連結が解除される。次に第
1シリンダ4のトラニオン8と第2ブームセクション基
端部2aを連結するピン9を抜かなければならないが、
当該ピン9の外側には第1ブームセクション1の側板が
あるため、抜くことができない。また、仮に図7の状態
のままでピン9を抜くことができたとしても、第1ブー
ムセクション基端部1aに固着されている前記ブーム側
部材12が邪魔になって第1シリンダ4を第1ブームセク
ション1基端側から抜き出すことができない。そのた
め、図7に示した第2ブームセクション2と第3ブーム
セクション3および第1シリンダ4と第2シリンダ5を
一体として第1ブームセクション1の先端側から引き抜
く作業が必要となる。
【0008】次に、第1シリンダ4のトラニオン8と第
2ブームセクション基端部2aとを連結しているピン9
を抜く。すると、第1シリンダ4と第2ブームセクショ
ン2との連結が解除されるので、第1シリンダ4を第2
ブームセクション2の基端側から引き抜くことができ
る。
【0009】以下、同様に第2シリンダ5のロッドエン
ド16を第2ブームセクション基端部2aと連結してい
るピン17を抜く。すると、第2シリンダと第2ブーム
セクション2との連結が解除される。この状態におい
て、次に第2シリンダ5のトラニオン18と第3ブーム
セクション基端部3aを連結するピン19を抜かなけれ
ばならないが、当該ピン19の外側には第2ブームセク
ション2の側板があるため、抜くことができない。ま
た、ピン19を抜くことができたとしても、第2ブーム
セクション基端部2aに固着された前記ブーム側部材2
2が邪魔になって第2シリンダ5を第2ブームセクショ
ン2基端側から抜き出すことができない。そこで、第3
ブームセクション3と第2シリンダ5を一体として第2
ブームセクション2の先端側から引き抜く作業が必要と
なる。次に、第2シリンダ5のトラニオン18と第3ブ
ームセクション基端部3aを連結しているピン19を抜
く。すると、第2シリンダ5と第3ブームセクション3
との連結が解除されるので、第2シリンダ5を第3ブー
ムセクション3の基端側から引き抜くことができる。
【0010】なお、上記取り外した作業機械のブーム1
0のシリンダ4、5をブームセクション1、2、3に組
付けする際は上記手順を逆に行なうのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した作業機械のブ
ーム10のシリンダ4、5をブームセクション1、2、
3から取外し・組立てする作業は、ブームセクション相
互の抜き差しを伴なうものであるため、その作業を行う
ことができる作業場と作業設備を必要とするものであっ
た。
【0012】伸縮ブームを有する作業機械としては、ビ
ル清掃のゴンドラをビルの屋上から吊り下げるものがあ
り、このような作業機械の伸縮ブームから内蔵する伸縮
シリンダを取外し・組立する作業が必要となる場合があ
る。この場合の作業はビル屋上の限られた作業領域と作
業設備の下での上述した作業となるため非常に困難を伴
なうものであり、その改善が望まれていた。
【0013】そこで本発明は、ビル屋上等の限られた作
業領域と作業設備においても容易に作業機械の伸縮ブー
ムに内臓する伸縮シリンダをブームセクションから取外
し・組立する作業が可能となる伸縮ブームを提供しよう
とするものである。具体的には、伸縮ブームのシリンダ
をブームセクションから取外し・組立する作業の際に、
ブームセクション相互の抜き差しを不要とし、そのシリ
ンダを伸縮ブーム基端側から脱着できるようにするもの
である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載さ
れた発明は、外側の第1ブームセクションと、第1ブー
ムセクション内に伸縮自在に嵌挿された第2ブームセク
ションと、第2ブームセクション内に伸縮自在に嵌挿さ
れた第3ブームセクションと、第1ブームセクションと
第2ブームセクションとの間に配置された第1シリンダ
と、第2ブームセクションと第3ブームセクションとの
間に配置された第2シリンダと、からなる作業機械の伸
縮ブームにおいて、前記第1シリンダのロッドエンドは
前記第1ブームセクション基端部にピン連結され、前記
第1シリンダのトラニオンは前記第2ブームセクション
基端部にピン連結されており、さらに、前記第2シリン
ダのロッドエンドは前記第2ブームセクション基端部に
ピン連結され、前記第2シリンダのトラニオンは前記第
3ブームセクション基端部にピン連結されており、一
方、前記第1ブームセクション側板には、前記第1シリ
ンダ縮小時に前記第1シリンダのトラニオンが位置する
箇所にピン脱着用穴が明けられ、前記第2シリンダのロ
ッドエンドが位置する箇所にピン脱着用穴が明けられ、
前記第1シリンダおよび第2シリンダ縮小時に前記第2
シリンダのトラニオンが位置する箇所にピン脱着用穴が
明けられており、さらに、前記第2ブームセクション側
板には、前記第2シリンダ縮小時に前記第2シリンダの
トラニオンが位置する箇所にピン脱着用穴が明けられて
いることを特徴としている。
【0015】この構成により、伸縮ブームを構成する外
側の第1ブームセクションに第2ブームセクションおよ
び第3ブームセクションが嵌挿され、全縮小した状態
で、前記第1シリンダのトラニオンと第2ブームセクシ
ョン基端部を連結するピンを第1ブームセクションに明
けた穴から抜くことができるようになるのである。ま
た、同様に前記第2シリンダのロッドエンドと第2ブー
ムセクションを連結するピンを第1ブームセクションに
明けた穴から抜くことができるのである。さらに、前記
第2シリンダのトラニオンと第3ブームセクション基端
部とを連結するピンを、第1ブームセクションと第2ブ
ームセクションに明けた穴から抜くことができるのであ
る。
【0016】これにより、伸縮ブームを構成する第1ブ
ームセクションに第2ブームセクションおよび第3ブー
ムセクションが嵌挿され、全縮小した状態で、第1シリ
ンダおよび第2シリンダと伸縮ブームを構成するブーム
セクションとの連結を全て解除することができるので、
伸縮ブームのブームセクション相互の抜き差しを行うこ
となく、そのシリンダを伸縮ブーム基端側から脱着でき
るようになるのである。
【0017】本願の請求項2に記載された発明は、前記
第1シリンダのロッドエンドが前記第1ブームセクショ
ン基端部に脱着可能なストッパにより前記ロッドエンド
を連結するピン回りの回転を規制され、かつ前記第2シ
リンダのロッドエンドが前記第2ブームセクション基端
部に脱着可能なストッパにより前記ロッドエンドを連結
するピン回りの回転を規制されることを特徴としてい
る。
【0018】この構成により、シリンダのロッド座屈防
止のための前記ストッパを取り外すことができるので、
前記第1シリンダと第2シリンダを伸縮ブーム基端側へ
脱着する際の障害とならないのである。
【0019】本願の請求項3に記載された発明は、外側
の第1ブームセクションと、第1ブームセクション内に
伸縮自在に嵌挿された第2ブームセクションと、第2ブ
ームセクション内に伸縮自在に嵌挿された第3ブームセ
クションと、第1ブームセクションと第2ブームセクシ
ョンとの間に配置された第1シリンダと、第2ブームセ
クションと第3ブームセクションとの間に配置された第
2シリンダと、からなる作業機械の伸縮ブームにおい
て、前記第1シリンダのロッドエンドは前記第1ブーム
セクション基端部にピン連結され、前記第1シリンダの
トラニオンは前記第2ブームセクション基端部にピン連
結されており、さらに、前記第2シリンダのロッドエン
ドは前記第1シリンダのトラニオンと一体に構成され、
前記第2シリンダのトラニオンは前記第3ブームセクシ
ョン基端部にピン連結されており、一方、前記第1ブー
ムセクション側板には、前記第1シリンダ縮小時に前記
第1シリンダのトラニオンが位置する箇所にピン脱着用
穴が明けられ、前記第1シリンダおよび第2シリンダ縮
小時に前記第2シリンダのトラニオンが位置する箇所に
ピン脱着用穴が明けられており、さらに、前記第2ブー
ムセクション側板には、前記第2シリンダ縮小時に前記
第2シリンダのトラニオンが位置する箇所にピン脱着用
穴が明けられていることを特徴としている。
【0020】この構成により、伸縮ブームを構成する外
側の第1ブームセクションに第2ブームセクションおよ
び第3ブームセクションが嵌挿され、全縮小した状態
で、前記第1シリンダのトラニオンと第2ブームセクシ
ョン基端部を連結するピンを第1ブームセクションに明
けた穴から抜くことができるようになるのである。さら
に、前記第2シリンダのトラニオンと第3ブームセクシ
ョン基端部とを連結するピンを、第1ブームセクション
と第2ブームセクションに明けた穴から抜くことができ
るのである。
【0021】これにより、伸縮ブームを構成する第1ブ
ームセクションに第2ブームセクションおよび第3ブー
ムセクションが嵌挿され、全縮小した状態で、一体とし
て構成されている第1シリンダおよび第2シリンダと伸
縮ブームを構成するブームセクションとの連結を全て解
除することができるので、伸縮ブームのブームセクショ
ン相互の抜き差しを行うことなく、前記第1シリンダと
第2シリンダを一体となった状態で伸縮ブーム基端側か
ら脱着できるようになるのである。
【0022】本願の請求項4に記載された発明は、前記
第1シリンダのトラニオンが前記第2ブームセクション
基端部に脱着可能なストッパにより前記トラニオンを連
結するピン回りの回転を規制されることを特徴としてい
る。
【0023】この構成により、シリンダのロッド座屈防
止のための前記ストッパを取り外すことができるので、
前記シリンダを伸縮ブーム基端側へ脱着する際の障害と
ならないのである。
【0024】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の実施の形態に係
る伸縮ブームを搭載した作業機械の例としてビル清掃の
ゴンドラをビルの屋上から吊り下げる作業機械30を示
す。
【0025】作業機械30はビルの屋上に据え付けられ
る基台31と、基台31上部でブーム根元支点ピン33
により起伏自在に枢着された伸縮ブーム40と、基台3
1と伸縮ブーム40の間に介装された起伏シリンダ32
から構成されている。
【0026】伸縮ブーム40は、前記基台31に枢着さ
れるベースブーム41と、ベースブーム41内に伸縮自
在に嵌挿されるセカンドブーム42と、セカンドブーム
42に伸縮自在に嵌挿されるトップブーム43とから構
成されている。なお、上記ベースブーム41、セカンド
ブーム42、トップブーム43はそれぞれ特許請求の範
囲に記載された第1ブームセクション、第2ブームセク
ション、第3ブームセクションに対応している。
【0027】トップブーム43の先端部にはゴンドラ取
付け装置44が支点ピン45により枢着されており、ゴ
ンドラ取付け装置44とトップブーム43先端部との間
にはレベリングシリンダ46が介装されている。
【0028】図2は伸縮ブーム40の基端部の断面詳細
図である。47はベースブーム41とセカンドブーム4
2との間に配置された第1シリンダであり、48はセカ
ンドブーム42とトップブーム43との間に配置された
第2シリンダである。
【0029】49は第1シリンダ47のロッドエンドで
あり、50は第1シリンダ47のシリンダチューブのロ
ッド側端部を構成するトラニオンである。図3は図2の
A矢視図であって、前記ロッドエンド49とベースブー
ム41との連結状態を示すものである。
【0030】ベースブーム基端部41aの両側板にはボ
ス52が固着されており、前記ロッドエンド49とボス
52をピン53が貫通することにより、前記ロッドエン
ド49がベースブーム基端部41aに連結されている。
ピン53の両端はスナップリング溝が切られており、当
該スナップリング溝にスナップリングが装着されること
によりピン53が抜け止めされる。54はベースブーム
基端部41aのカバーであって、ボルトにより取付けら
れている。55はベースブーム基端部41aに固着され
ているブーム根元支点ボスである。ブーム根元支点ボス
55はベースブーム41の箱組み断面より下方に位置し
て取付けられており、後述するように第1シリンダ47
と第2シリンダ48をベースブーム基端部41aの後方
へ抜き出す際に障害とならない位置に取付けられてい
る。
【0031】図4は図2のB矢視断面図であって、前記
第1シリンダ47のトラニオン50とセカンドブーム基
端部42aとの連結状態を示すものである。
【0032】60はセカンドブーム基端部42aの両側
板部に設けられたボスである。前記第1シリンダのトラ
ニオン50には両側からピン穴が所定の深さで明けられ
ており、前記側板のボス60側からピン61が挿入され
ることにより、トラニオン50とセカンドブーム基端部
42aが連結される。ボス60には、入り口から所定の
深さの位置にスナップリング溝が切られており、前記ピ
ン61を挿入後スナップリングを当該スナップリング溝
に装着することにより、ピン61の抜け止めがされる。
また、ピン61の外向きの端部にはネジタップ穴62が
切られている。これは、ピン61をボス60から抜き取
ろうとする際にボルト等をねじこんで引き抜き作業でき
るようにしたものである。
【0033】63はベースブーム基端部41aの側板に
明けられた前記ピン61脱着用の穴である。側板の穴6
3は、前記第1シリンダ47が最縮小した時にそのトラ
ニオン50が位置する箇所に明けられている。64は前
記穴63を覆うカバーであって、複数個のボルトにより
ベースブーム基端部41aの側板に取付けられている。
【0034】第2シリンダ48のロッドエンドは前記第
1シリンダ47のトラニオン50と一体に構成されてい
る。したがって、第1シリンダ47と第2シリンダ48
は一体として伸縮ブーム40に脱着されるようになる。
【0035】65は前記第1シリンダ47のトラニオン
50に固着され、下方に向かって張出されているレバー
である。66はストッパであって、前記セカンドブーム
基端部42aの下部に固着された台座67にボルト止め
されている。図5は図4のD矢視図であって、前記スト
ッパ66が台座67に取り付けられた状態を示してい
る。ストッパ66には前記トラニオン50から延びてき
たレバー65の一端が当接している。したがって、前記
トラニオン50はピン61回りの回転を規制されること
となり、第1シリンダ47と第2シリンダ48の座屈に
対する強度向上が図られている。
【0036】図6は図2のC矢視断面図であって、前記
第2シリンダ48のトラニオン70とトップブーム基端
部43aとの連結状態を示すものである。
【0037】71はトップブーム基端部43aの両側板
部に設けられたボスである。前記第2シリンダのトラニ
オン70には両側からピン穴が所定の深さで明けられて
おり、前記側板のボス71側からピン72が挿入される
ことにより、トラニオン70とトップブーム基端部43
aが連結される。ボス71には、入り口から所定の深さ
の位置にスナップリング溝が切られており、前記ピン7
2を挿入後スナップリングを当該スナップリング溝に装
着することにより、ピン72の抜け止めがされる。ま
た、ピン72の外向きの端部にはネジタップ穴73が切
られている。これは、ピン72をボス71から抜き取ろ
うとする際にボルト等をねじこんで引き抜き作業できる
ようにしたものである。
【0038】74はセカンドブーム基端部42aの側板
に明けられた前記ピン72脱着用の穴である。当該ピン
脱着用の穴74は、前記第2シリンダ48が最縮小した
時にそのトラニオン70が位置する箇所に明けられてい
る。また、75はベースブーム基端部41aの側板に明
けられた前記ピン72脱着用の穴である。当該ピン脱着
用の穴75は、前記第1シリンダ47および第2シリン
ダ48が最縮小した時にそのトラニオン70が位置する
箇所に明けられている。76は前記ベースブーム基端部
41a側板の穴75を覆うカバーであって、複数個のボ
ルトによりベースブーム基端部41aの側板に取付けら
れている。
【0039】以上、その構成を説明した作業機械の伸縮
ブーム40の第1シリンダ47と第2シリンダ48の取
り外し作業は以下の通りである。 (1)ベースブーム後端カバーの取り外し図3に示すベ
ースブーム41後端のカバー54を取り付けているボル
トを外し、カバー54を取り外す。 (2)ベースブーム側板のカバー取り外し図4と図5に
示したベースブーム基端部41aの両側板に取付けられ
ている伸縮シリンダ取付けのピンのカバー64、76の
取付けボルトを外し、カバー64、76を外す。 (3)シリンダ取付けピンの取り外し図3に示した、第
1シリンダのロッドエンド49の取付けピン53端部の
スナップリングを取り外したのち、ピン53をロッドエ
ンド49から抜く。
【0040】次に、図4に示した、ベースブーム基端部
41aの左右の穴63からセカンドブーム基端部42a
のボス60内側のスナップリングを取り外す。そのの
ち、穴63を通して第1シリンダのトラニオン50の2
本の取付けピン61を抜き取る。
【0041】さらに、図6に示した、ベースブーム基端
部41aの左右の穴75とセカンドブーム基端部42a
の左右の穴74からトップブーム基端部43aのボス7
1内側のスナップリングを取り外す。そののち、穴75
と穴74を通して第2シリンダのトラニオン70の2本
の取付けピン72を抜き取る。 (4)座屈防止ストッパの取り外し図2、図4、図5に
示したストッパ66を取付け座67に取付けているボル
トを外し、ストッパ66を取り外す。 (5)シリンダの取外し第1シリンダ47と第2シリン
ダ48を一体としてベースブーム41の後端から取外
す。この時の第1シリンダ47'と第2シリンダ48'の
状態を図2に破線で示す。
【0042】以上が伸縮ブーム40からの第1シリンダ
47と第2シリンダ48の取り外し作業であり、組付け
作業は上記手順を逆に行えばよいのである。上記の実施
の形態が請求項3と4に記載された発明に該当するもの
である。
【0043】なお、上述した実施の形態は第1シリンダ
47のトラニオン50が第2シリンダ48のロッドエン
ドと一体となった構成のシリンダで説明したが、第2シ
リンダ48が独立したロッドエンドを有するシリンダの
構成の場合は、第2シリンダのロッドエンドをセカンド
ブーム基端部42aに取り付けるピンが必要となるの
で、そのピンを脱着するための穴を別にブースブーム基
端部41aに設ければよいのである。この場合が請求項
1と2に記載された発明に該当することになる。
【0044】また、本願発明は3段ブームの場合につい
てのものであるが、4段以上の伸縮ブームについても全
縮小状態のシリンダ取付けピンが位置する箇所の外側ブ
ームの側板に穴を明けるという本願発明の技術思想によ
り、同様に伸縮ブームを構成することが可能であり、そ
の場合も同様の効果を得られることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】以上の如く構成し作用するものであるか
ら、本願発明による作業機械の伸縮ブームでは、伸縮ブ
ームが全縮小した状態のままで、内蔵したシリンダの全
ての連結ピンを、ブームセクションに明けた穴から抜き
取ることができるのである。また、ブームセクション基
端部の座屈防止用ストッパがシリンダ取外し・組付けの
際の邪魔にならないのである。
【0046】これにより、伸縮ブームが全縮小した状態
で、内蔵するシリンダと伸縮ブームを構成するブームセ
クションとの連結を全て解除することができるので、伸
縮ブームのブームセクション相互の抜き差しを行うこと
なく、そのシリンダを伸縮ブーム基端側から脱着できる
ようになるのである。
【0047】したがって、ビル清掃のゴンドラをビル屋
上から吊り下げる作業機械のようにビル屋上等の限られ
た作業領域と作業設備となるものにあっても、容易に伸
縮ブームの伸縮シリンダをブームセクションから取外し
・組立する作業ができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明に係る伸縮ブームを搭載したビル清
掃のゴンドラをビルの屋上から吊り下げる作業機械の側
面図である。
【図2】全縮小状態の伸縮ブームの基端部の断面詳細図
である。
【図3】図2のA矢視図である。
【図4】図2のB矢視断面図である。
【図5】図4のD矢視図である。
【図6】図2のC矢視断面図である。
【図7】従来の作業機械の伸縮ブームの基端部断面図で
ある。
【符号の説明】
1は第1ブームセクション、2は第2ブームセクショ
ン、3は第3ブームセクション、4は第1シリンダ、5
は第2シリンダ、6と16はロッドエンド、7と17は
ピン、8と18はトラニオン、9と19はピン、10は
伸縮ブーム、11と21はロッド側部材、12と22は
ブーム側部材、13はボルト、14はナット、15と2
5はロッド、30は作業機械、31は基台、32は起伏
シリンダ、33はブーム根元支点ピン、40は伸縮ブー
ム、41はベースブーム、42はセカンドブーム、43
はトップブーム、44はゴンドラ取付け装置、45は支
点ピン、46はレベリングシリンダ、47は第1シリン
ダ、48は第2シリンダ、49はロッドエンド、50と
70はトラニオン、52と55と60と71はボス、5
3と61と72はピン、54はカバー、62と73はネ
ジタップ穴、63と74と75はピン脱着用穴、64と
76はカバー、65はレバー、66はストッパ、67は
台座、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側の第1ブームセクションと、第1ブ
    ームセクション内に伸縮自在に嵌挿された第2ブームセ
    クションと、第2ブームセクション内に伸縮自在に嵌挿
    された第3ブームセクションと、第1ブームセクション
    と第2ブームセクションとの間に配置された第1シリン
    ダと、第2ブームセクションと第3ブームセクションと
    の間に配置された第2シリンダと、からなる作業機械の
    伸縮ブームにおいて、 前記第1シリンダのロッドエンドは前記第1ブームセク
    ション基端部にピン連結され、前記第1シリンダのトラ
    ニオンは前記第2ブームセクション基端部にピン連結さ
    れており、さらに、前記第2シリンダのロッドエンドは
    前記第2ブームセクション基端部にピン連結され、前記
    第2シリンダのトラニオンは前記第3ブームセクション
    基端部にピン連結されており、 一方、前記第1ブームセクション側板には、前記第1シ
    リンダ縮小時に前記第1シリンダのトラニオンが位置す
    る箇所にピン脱着用穴が明けられ、前記第2シリンダの
    ロッドエンドが位置する箇所にピン脱着用穴が明けら
    れ、前記第1シリンダおよび第2シリンダ縮小時に前記
    第2シリンダのトラニオンが位置する箇所にピン脱着用
    穴が明けられており、さらに、前記第2ブームセクショ
    ン側板には、前記第2シリンダ縮小時に前記第2シリン
    ダのトラニオンが位置する箇所にピン脱着用穴が明けら
    れていることを特徴とする作業機械の伸縮ブーム。
  2. 【請求項2】 前記第1シリンダのロッドエンドが前記
    第1ブームセクション基端部に脱着可能なストッパによ
    り前記ロッドエンドを連結するピン回りの回転を規制さ
    れ、かつ前記第2シリンダのロッドエンドが前記第2ブ
    ームセクション基端部に脱着可能なストッパにより前記
    ロッドエンドを連結するピン回りの回転を規制されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の作業機械の伸縮ブーム。
  3. 【請求項3】 外側の第1ブームセクションと、第1ブ
    ームセクション内に伸縮自在に嵌挿された第2ブームセ
    クションと、第2ブームセクション内に伸縮自在に嵌挿
    された第3ブームセクションと、第1ブームセクション
    と第2ブームセクションとの間に配置された第1シリン
    ダと、第2ブームセクションと第3ブームセクションと
    の間に配置された第2シリンダと、からなる作業機械の
    伸縮ブームにおいて、 前記第1シリンダのロッドエンドは前記第1ブームセク
    ション基端部にピン連結され、前記第1シリンダのトラ
    ニオンは前記第2ブームセクション基端部にピン連結さ
    れており、さらに、前記第2シリンダのロッドエンドは
    前記第1シリンダのトラニオンと一体に構成され、前記
    第2シリンダのトラニオンは前記第3ブームセクション
    基端部にピン連結されており、 一方、前記第1ブームセクション側板には、前記第1シ
    リンダ縮小時に前記第1シリンダのトラニオンが位置す
    る箇所にピン脱着用穴が明けられ、前記第1シリンダお
    よび第2シリンダ縮小時に前記第2シリンダのトラニオ
    ンが位置する箇所にピン脱着用穴が明けられており、さ
    らに、前記第2ブームセクション側板には、前記第2シ
    リンダ縮小時に前記第2シリンダのトラニオンが位置す
    る箇所にピン脱着用穴が明けられていることを特徴とす
    る作業機械の伸縮ブーム。
  4. 【請求項4】 前記第1シリンダのトラニオンが前記第
    2ブームセクション基端部に脱着可能なストッパにより
    前記トラニオンを連結するピン回りの回転を規制される
    ことを特徴とする請求項3記載の作業機械の伸縮ブー
    ム。
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