JP5476744B2 - 移動式クレーン - Google Patents

移動式クレーン Download PDF

Info

Publication number
JP5476744B2
JP5476744B2 JP2009052026A JP2009052026A JP5476744B2 JP 5476744 B2 JP5476744 B2 JP 5476744B2 JP 2009052026 A JP2009052026 A JP 2009052026A JP 2009052026 A JP2009052026 A JP 2009052026A JP 5476744 B2 JP5476744 B2 JP 5476744B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
hose reel
attached
posture
cabin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009052026A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010202385A (ja
Inventor
勉 毛利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Construction Machinery Co Ltd filed Critical Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2009052026A priority Critical patent/JP5476744B2/ja
Publication of JP2010202385A publication Critical patent/JP2010202385A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5476744B2 publication Critical patent/JP5476744B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、小型のクレーンに関するものである。
従来から、例えば、特許文献1に開示されるような小型のクレーンが知られている。図7は、特許文献1に係るクレーンの概略構成を示す側面図である。
図7を参照して、クレーン100は、クローラ式の下部走行体101と、下部走行体101上に旋回可能に搭載された上部旋回体102と、上部旋回体102に起伏可能に設けられた箱型伸縮式のブーム103と、ブーム103を起伏させるためのブーム起伏シリンダ104とを備えている。
前記クレーン100のように、箱型伸縮式のブーム103を採用する場合、ブーム103を最も伸張させるとともに最も起立させたときにおける吊り荷位置をできるだけ高くするため(地上揚程を大きくするため)に、ブーム103の基端部が上部旋回体102の比較的高い位置に支持されている。具体的に、図7に示す特許文献1のクレーン100では、ブーム103が機械室105の上面よりも上のブームフットピン106によって支持されている。
前記ブーム103としては、例えば、図8及び図9に示す3段式のブーム110を用いることができる。
図8及び図9を参照して、3段式のブーム110は、1段目ブーム111と、2段目ブーム112と、3段目ブーム113と、1段目ブーム111に対して2段目ブーム112を伸縮させるための2段目シリンダ114と、2段目ブーム112に対して3段目ブーム113を伸縮させるための3段目シリンダ115とを備えている。2段目シリンダ114は、その基端部が1段目ブーム111に固定されているとともに、その先端部が2段目ブーム112に固定されている。3段目シリンダ115は、その基端部が2段目ブーム112に固定されているとともに、その先端部が3段目ブーム113に固定されている。
ブーム110を伸張させる場合、図9に示すように、2段目シリンダ114が伸張することにより2段目ブーム112が先端側へ移動し、この2段目ブーム112に設けられた3段目シリンダ115が伸張することにより3段目ブーム113が先端側へ移動する。このように、3段式のブーム110では、2段目シリンダ114の伸縮に応じて3段目シリンダ115が移動するため、この移動に応じて、3段目シリンダ115に作動油を供給するためのホースを繰り出し、及び巻き取るためのホースリール116を設ける必要がある。具体的に、箱型のブーム110に対してはその基端部側からホース116aを導入することを要するため、ホースリール116は、ブーム110の基端部付近に配置される。
なお、図8及び図9では、3段式のブーム110について説明したが、2段式のブーム、又は4段式以上のブームにおいてもホースリール116を要する場合があることは同様である。
特開2006−96506号公報
前記特許文献1のような小型のクレーン100を用いた作業に際しては、天井の低い場所を通過しなければならない場合がある。このような場合には、図7に示すように、ブーム103を略水平の姿勢に前倒させて走行することになる。
しかしながら、ホースリール116を設けた場合、ブームよりも上に配置されたホースリール116が天井に接触してしまう場合があった。
そこで、ホースリール116の固定位置を下げることが考えられるが、ブームの基端部(ブームフットピン106)の下には他の機器(図7の例では、機械室105)が配置されているため、メンテナンス等を考慮すると、これら他の機器の上のスペースも確保する必要がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、天井の低い場所を通過する際の高さを抑えながら、ホースリールとその下の機器との間のメンテナンス用のスペースも有効に確保することができる移動式クレーンを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、移動式のクレーンであって、自走式の下部走行体と、前記下部走行体上に設けられた上部体と、前記上部体に立設された支持部と、予め設定された前倒姿勢と起立姿勢との間で前記支持部に起伏可能に支持された多段伸縮式のブームと、前記ブームに設けられ、前記ブームを伸縮させるための伸縮シリンダと、前記支持部に取り付けられ、前記各伸縮シリンダに接続されたホースを繰り出し及び巻取り可能なホースリールと、前記上部体と着脱可能となるように前記上部体上に立設されたキャビンと、前記上部体上に設けられた機器と、前記機器の上方及び周囲を覆う被覆部とを備え、前記被覆部は、前記ホースリールの下方に位置する開口を有する本体部と、前記開口を被覆した姿勢と露出させた姿勢との間で前記本体部に対し水平方向の軸回りに回動する扉部とを有し、前記支持部の上端及び前記前倒姿勢にあるブームの上端は、前記キャビンの上端よりも低く配置され、前記支持部は、前記ホースリールが着脱可能に取り付けられる取付位置として第1取付位置及び第2取付位置を有し、前記第1取付位置は、この第1取付位置に取り付けられるホースリールの上端が前記支持部の上端及び前記前倒姿勢にあるブームの上端よりも高く、前記キャビンの上端よりも低くり、かつ、前記第1取付位置に取り付けられる前記ホースリールの下端が前記扉部の回動範囲よりも上となる位置であり、前記第2取付位置は、この第取付位置に取り付けられるホースリールの上端が前記支持部の上端、前記前倒姿勢にあるブームの上端のうちの高い方の上端と同等の高さ位置又はこれよりも低くなる位置であることを特徴とする移動式クレーン提供する。
本発明によれば、ホースリールを第1取付位置と第2取付位置の2箇所に着脱することができるので、移動時の高さを抑えながら、ホースリールの下の機器のメンテナンス用スペースを確保することができる。
具体的に、天井の低い場所を通過することのない通常の作業時においては、ホースリールを第1取付位置に取り付ける。これにより、ホースリールを支持部及び前倒姿勢にあるブームの上端よりも高い位置に配置することができるので、ホースリールを支持部に取り付けたままで、当該ホースリールの下の機器のメンテナンスを行うことができる。
一方、天井の低い場所を通過する際には、ホースリールを第2取付位置に取り付けることにより、ホースリールの上端を、支持部の上端、前倒姿勢にあるブームの上端のうち高い方の上端と同等又はこれよりも低い位置に配置することができる。そのため、支持部及び前倒姿勢にあるブームが通れる天井高さの場所であれば、ホースリールが邪魔になることなく、移動式クレーンを通過させることができる。
したがって、本発明によれば、天井の低い場所を通過する際の高さを抑えながら、ホースリールとその下の機器との間のメンテナンス用のスペースも有効に確保することができる。
なお、「前倒姿勢」とは、ブームを倒すことができる最も低い姿勢として移動式クレーンに予め設定された姿勢のことである。
また、本発明によれば、キャビンを上部体から取り外すとともにホースリールを第2取付位置に取り付けることにより、キャビンの上端よりも低く、支持部及びブームの上端よりも高い天井の場所であっても、移動式クレーンを通過させることができる。
さらに、本発明によれば、キャビンが接触することのない天井の高さの場所であれば、キャビンを脱着することなく、ホースリールを第1取付位置に取り付けたままで、移動式クレーンを通過させることができる。
また、本発明によれば、ホースリールを第1取付位置に取り付けたままで、扉部を回動して開口を露出させることができるので、この開口を介してホースリールの下方に配置された機器のメンテナンスを行うことができる。
本発明によれば、天井の低い場所を通過する際の高さを抑えながら、ホースリールとその下の機器との間のメンテナンス用のスペースも有効に確保することができる。
本発明の実施形態に係る移動式クレーンの全体構成を示す斜視図である。 図1の移動式クレーンの一部を省略して示す左側面図である。 図1の移動式クレーンの上部旋回体のフレームを主に示す斜視図である。 第1取付位置で支持フレームに取り付けられたホースリールを拡大して示す側面図である。 1段目ブームから2段目ブームを伸張させた状態を示す図4相当図である。 第2取付位置で支持フレームに取り付けられたホースリールを拡大して示す側面図である。 特許文献1に係るクレーンの概略構成を示す側面図である。 一般的な箱型伸縮式のブームの構造を示す側面断面図である。 図8の箱型伸縮式のブームの2段目ブームが伸長した状態を示す側面断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る移動式クレーンの全体構成を示す斜視図である。図2は、図1の移動式クレーンの一部を省略して示す左側面図である。図3は、図1の移動式クレーンの上部旋回体のフレームを主に示す斜視図である。
図1〜図3を参照して、移動式クレーン1は、一対のクローラ2aを有する下部走行体2と、下部走行体2上に設けられ、キャビン8を有する上部旋回体3と、上部旋回体3に起伏可能に軸支されたブーム4とを備えている。なお、キャビン8内の乗員から見た前後左右方向を用いて以下説明する。
ブーム4の基端部は、ブームフットピン20回りに回動可能に上部旋回体3に対して支持されている。そして、ブーム4は、上部旋回体3との間に設けられた起伏シリンダ21の伸縮に応じて前後に起伏するようになっている。具体的に、ブーム4は、図1に示す前倒姿勢と、図2に示す起立姿勢との間で起伏可能とされている。ここで、前倒姿勢とは、ブーム4を倒すことができる最も低い姿勢としてクレーン1に予め設定された姿勢のことであり、例えば、ブームが略水平に前倒した姿勢のことを意味する。ここで、「略水平に前倒した姿勢」とは、水平に前倒した姿勢だけでなく、この姿勢よりも若干起立した姿勢、又は倒れた姿勢を含む趣旨である。
ブーム4は、上部旋回体3に軸支された1段目ブーム22と、1段目ブーム22に対して伸縮可能な2段目ブーム23と、2段目ブーム23に対して伸縮可能な3段目ブーム24と、3段目ブーム24に対して伸縮可能な4段目ブーム25と、5段目ブーム26とを備えた箱型伸縮式のブーム(5段伸縮式のブーム)である。また、ブーム4は、1段目ブーム22と2段目ブーム23との間に設けられた1段目シリンダ27(伸縮シリンダ:図4参照)と、2段目ブーム23と5段目ブーム26との間に設けられた2段目シリンダ30(伸縮シリンダ:図4参照)とを備えている。1段目シリンダ27が伸縮すると、1段目ブーム22に対して2〜5段目ブーム23〜26の全体が伸縮する。2段目シリンダ30が伸縮すると、2段目ブーム23に対して3〜5段目ブーム24〜26が隣り合うブームとの関係で同時に伸縮する。したがって、図4に示すように、1段目シリンダ27が伸張する前の状態においては、2段目シリンダ30がブーム4の基端部付近に位置するのに対し、図5に示すように、1段目シリンダ27が伸張すると、2段目シリンダ30がブーム4の先端部側へ移動することになる。
上部旋回体3は、下部走行体2上に旋回可能に取り付けられた旋回フレーム(図3参照)5と、旋回フレーム5の左右方向の略中央位置に立設された一対の支持フレーム(支持部)6、7と、支持フレーム7の左側で旋回フレーム5上に立設されたキャビン8と、各支持フレーム6、7及びキャビン8の後方で旋回フレーム5上に設けられたエンジン(図2参照)9と、エンジン9の上方及び周囲を覆うガード10と、各支持フレーム6、7の前端部上に支持されたウィンチ11と、各支持フレーム6、7の上端後部に支持されたホースリール12とを備えている。
支持フレーム6、7は、それぞれ厚み方向を左右方向に沿わせた状態で前後方向に延びる板部材である。各支持フレーム6、7の側面形状について説明すると、図2及び図3に示すように、旋回フレーム5との連結部分14が前後方向に長く、この連結部分14の前後方向の略中央部分から延出部15が上に延びており、この延出部15の上端から傾斜部16が上方斜め後ろに延びている。
各支持フレーム6、7の延出部15の間には、左右方向に延びる軸J1が設けられ、各支持フレーム6、7の間に位置する前記起伏シリンダ21の基端部が軸J1回りに回動可能に軸支されている。
各支持フレーム6、7の傾斜部16の上端P3の位置は、図2に示すように、キャビン8の上端P1よりも下で、かつ、ガード10の上端P8よりも上である。これら傾斜部16の間には、前記ブームフットピン20が設けられ、各支持フレーム6、7間に位置するブーム4の基端部がブームフットピン20回りに起伏可能に軸支されている。図1に示す前倒姿勢とされたブーム4の上端P5は、図4に示すように、各支持フレーム6、7の傾斜部16の上端P3よりも若干下に位置する。
また、支持フレーム7の傾斜部16には、前記ブームフットピン20よりも後方で、支持フレーム7を左右に貫く上下一対の貫通孔16a、16b(図3参照)が形成されている。これら貫通孔16a、16bを利用して、支持フレーム7にホースリール12が取り付けられている。
図4は、図1及び図2のホースリールを拡大して示す側面図である。
図4を参照して、ホースリール12は、ベース17と、このベース17に保持された左右方向の軸(図示せず)まわりに回転可能なスプール18と、このスプール18によって繰り出し及び巻き取り可能に保持されたホース19と、このホース19に外力が与えられていない状態において前記スプール18をホース19の巻取り方向へ回転させる自動巻取り機構(図示せず)とを備えている。ベース17は、前記支持フレーム7の貫通孔16a、16bに対応するピッチで形成された雌ねじ17a、17bを上下に2組有している。
下の組の雌ねじ17a、17bと支持フレーム7の貫通孔16a、16bとを合致させた状態で支持フレーム7の右側にベース17をあてがい、左側からボルトを挿入することにより、図4に示すように、ホースリール12の上端(スプール18の上端)P2が支持フレーム7の上端P3よりも上に配置された第1取付位置でホースリール12を取り付けることができる。そして、ボルトを抜き取ることにより、支持フレーム7からホースリール12を取り外すことができる。
一方、上の組の雌ねじ部17a、17bと支持フレーム7の貫通孔16a、16bとを合致させた状態で支持フレーム7の右側にベース17をあてがい、左側からボルトを挿入することにより、図6に示すように、ホースリール12の上端(スプール18の上端)P4が支持フレーム7の上端P3と同等の高さ位置に配置された第2取付位置でホースリール12を取り付けることができる。
ここで、ブーム4を前倒姿勢とした状態における各構成の高さ位置を整理する。
本実施形態に係る移動式クレーン1では、図2、図4及び図6に示すように、キャビン8の上端P1の位置が最も高く、第1取付位置にあるホースリール12の上端P2の位置がその次に高く、支持フレーム6、7の上端P3の位置及び第2取付位置にあるホースリール12の上端P4の位置がその次に高く、ブーム4の上端P5の位置がその次に高く、第1取付位置にあるホースリール12の下端P6の位置がその次に高く、第2取付位置にあるホースリール12の下端P7の位置がその次に高く、ガード10の上端P8の位置がその次に高い。なお、本実施形態では、第2取付位置にあるホースリール12の上端P4の位置が支持フレーム6、7の上端P3の位置と同等となるように構成しているが、支持フレーム6、7の上端P3の位置よりも低くなるように構成してもよい。
再び図2を参照して、本実施形態では、前記第1取付位置で取り付けられたホースリール12の上端P2がキャビン8の上端P1よりも下に配置されるように、支持フレーム7(貫通孔16a、16b)の高さが設定されている。そのため、キャビン8が通過することができる高さの天井であれば、第1取付位置で取り付けられたホースリール12が接触することはない。
キャビン8は、旋回フレーム5に装着された図1及び図2に示す状態と、旋回フレーム5から脱着された図3に示す状態との間で着脱可能に構成されている。
エンジン9は、図2に示すように、前記各支持フレーム6、7の延出部15の後ろに配置されている。
ガード10は、図2に示すように、ホースリール12の下方に位置する開口(図示せず)を有する本体部10aと、この本体部10aに対して水平軸回りに回動可能に取り付けられたボンネット(扉部)10bとを備えている。ボンネット10bは、本体部10aの開口を被覆した姿勢と露出させた姿勢との間の回動範囲E1で回動するようになっている。
本実施形態では、前記第1取付位置で取り付けられたホースリール12がボンネット10bの回動範囲E1よりも上に位置するように、支持フレーム7(貫通孔16a、16b)の高さが設定されている。そのため、第1取付位置で取り付けられたホースリール12が干渉することなく、ボンネット10bの開閉を行うことができ、本体部10aの開口を介してエンジン9のメンテナンスを行うことができる。
ウィンチ11は、各支持フレーム6、7の連結部分14の前端上に固定されている。このウィンチ11から導出されたロープRは、図2に示すように、各支持フレーム6、7間に設けられたシーブ28を介してブーム4に沿って配索され、ブーム4の先端で折り返されてフック29に接続されている。
前記移動式クレーン1の作用について説明する。
エンジン9のメンテナンスを要する条件下では、図2及び図4に示すようにホースリール12を第1取付位置に取り付ける。この状態では、ホースリール12の上端P2がキャビン8の上端P1よりも下に位置するため、キャビン8が接触しない高さの天井の場所であれば、ホースリール12も天井に接触することなく、移動式クレーン1を通過させることができる。
また、第1取付位置に取り付けられたホースリール12の下端P6は、図2に示すように、ボンネット10bの回動範囲E1よりも上に配置されるため、当該ボンネット10bの開閉を行うことができる。したがって、ホースリール12を第1取付位置に取り付けた状態においては、エンジン9のメンテナンスも有効に行うことができる。
一方、キャビン8よりも低く、支持フレーム6、7よりも高い天井(例えば、地面から2.5mの高さの天井)の場所を通過する場合には、図6に示すように、ホースリール12を第2取付位置に取り付けるとともに、キャビン8を旋回フレーム5から取り外す。この状態では、支持フレーム6、7の上端P3と同等の高さ位置にホースリール12の上端P4が位置することになるため、ホースリール12が天井に接触することなく、前記場所に移動式クレーン1を通過させることができる。
以上説明したように、前記移動式クレーン1によれば、ホースリール12を第1取付位置と第2取付位置の2箇所に着脱することができるので、移動時の高さを抑えながら、ホースリール12の下の機器のメンテナンス用スペースを確保することができる。
具体的に、天井の低い場所を通過することのない通常の作業時においては、ホースリール12を第1取付位置に取り付ける。これにより、ホースリール12の上端P2を支持フレーム6、7及び前倒姿勢にあるブーム4の上端P3よりも高い位置に配置することができるので、ホースリール12を支持フレーム6、7に取り付けたままで、エンジン9のメンテナンスを行うことができる。
一方、天井の低い場所を通過する際には、ホースリール12を第2取付位置に取り付けることにより、ホースリール12の上端P4を、支持フレーム6、7の上端P3と同等の高さ位置に配置することができる。そのため、支持フレーム6、7の通れる天井高さの場所であれば、ホースリール12が邪魔になることなく、移動式クレーン1を通過させることができる。
したがって、本発明によれば、天井の低い場所を通過する際の高さを抑えながら、ホースリール12とエンジン9との間のメンテナンス用のスペースも有効に確保することができる。
前記実施形態のように、旋回フレーム5と着脱可能なキャビン8を備え、支持フレーム6、7の上端P3がキャビン8の上端P1よりも低く配置されている構成によれば、キャビン8を旋回フレーム5から取り外すとともにホースリール12を第2取付位置に取り付けることにより、キャビン8の上端P1よりも低く、支持フレーム6、7の上端P3よりも高い天井の場所であっても、移動式クレーン1を通過させることができる。
前記実施形態のように、第1取付位置に取り付けられたホースリール12の上端P2がキャビン8の上端P1よりも低く配置された構成によれば、キャビン8が接触することのない天井の高さの場所であれば、キャビン8を脱着することなく、ホールリール12を第1取付位置に取り付けたままで、移動式クレーン1を通過させることができる。
前記実施形態のように、第1取付位置に取り付けられたホースリール12がボンネット10bの回動範囲E1よりも上となる構成によれば、ホースリール12を第1取付位置に取り付けたままで、ボンネット10bを回動してエンジン9のメンテナンスを行うことができる。
なお、前記実施形態では、1〜5段目ブーム22〜26を有する5段伸縮式のブーム4について説明したが、伸縮の段数にかかわらず多段伸縮式のブームを伸縮させるための伸縮シリンダに接続されたホースを巻き取り及び繰り出し可能なホースリールを配設する場合には、前記実施形態の構成を採用することができる。
1 移動式クレーン
2 下部走行体
3 上部旋回体(上部体)
4 ブーム
6、7 支持フレーム(支持部)
8 キャビン
9 エンジン(機器)
10 ガード(被覆部)
10a 本体部
10b ボンネット(扉部)
12 ホースリール
19 ホース
22〜25 1〜4段目ブーム
27、30 シリンダ(伸縮シリンダ)

Claims (1)

  1. 移動式のクレーンであって、
    自走式の下部走行体と、
    前記下部走行体上に設けられた上部体と、
    前記上部体に立設された支持部と、
    予め設定された前倒姿勢と起立姿勢との間で前記支持部に起伏可能に支持された多段伸縮式のブームと、
    前記ブームに設けられ、前記ブームを伸縮させるための伸縮シリンダと、
    前記支持部に取り付けられ、前記各伸縮シリンダに接続されたホースを繰り出し及び巻取り可能なホースリールと
    前記上部体と着脱可能となるように前記上部体上に立設されたキャビンと、
    前記上部体上に設けられた機器と、
    前記機器の上方及び周囲を覆う被覆部とを備え、
    前記被覆部は、前記ホースリールの下方に位置する開口を有する本体部と、前記開口を被覆した姿勢と露出させた姿勢との間で前記本体部に対し水平方向の軸回りに回動する扉部とを有し、
    前記支持部の上端及び前記前倒姿勢にあるブームの上端は、前記キャビンの上端よりも低く配置され、
    前記支持部は、前記ホースリールが着脱可能に取り付けられる取付位置として第1取付位置及び第2取付位置を有し、
    前記第1取付位置は、この第1取付位置に取り付けられるホースリールの上端が前記支持部の上端及び前記前倒姿勢にあるブームの上端よりも高く、前記キャビンの上端よりも低くり、かつ、前記第1取付位置に取り付けられる前記ホースリールの下端が前記扉部の回動範囲よりも上となる位置であり、
    前記第2取付位置は、この第取付位置に取り付けられるホースリールの上端が前記支持部の上端、前記前倒姿勢にあるブームの上端のうちの高い方の上端と同等の高さ位置又はこれよりも低くなる位置であることを特徴とする移動式クレーン。
JP2009052026A 2009-03-05 2009-03-05 移動式クレーン Active JP5476744B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009052026A JP5476744B2 (ja) 2009-03-05 2009-03-05 移動式クレーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009052026A JP5476744B2 (ja) 2009-03-05 2009-03-05 移動式クレーン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010202385A JP2010202385A (ja) 2010-09-16
JP5476744B2 true JP5476744B2 (ja) 2014-04-23

Family

ID=42964272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009052026A Active JP5476744B2 (ja) 2009-03-05 2009-03-05 移動式クレーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5476744B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01109090U (ja) * 1988-01-12 1989-07-24
JP2000289984A (ja) * 1999-04-02 2000-10-17 Komatsu Ltd 移動式クレーン車
JP3925767B2 (ja) * 1999-12-28 2007-06-06 日立建機株式会社 油圧クレーン
JP4424141B2 (ja) * 2004-09-29 2010-03-03 コベルコ建機株式会社 クレーン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010202385A (ja) 2010-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5475960B2 (ja) 高容量移動式リフトクレーン用のマスト起き上げ構造及び工程
JP6079269B2 (ja) 起伏部材
JP5800848B2 (ja) シリンダ格納装置、ブーム装置およびクローラクレーン
US10099905B2 (en) Crane
JP2007191286A (ja) クレーンおよびクレーンの分解方法
JP2883860B2 (ja) クレーンのジブ張出、格納装置及びその張出、格納方法
JP6147029B2 (ja) アースドリル
JP5222568B2 (ja) 移動式クレーン
JP5747518B2 (ja) マスト起伏用アダプタ、マスト起伏装置及びウィンチ取り外し方法
JP5476744B2 (ja) 移動式クレーン
JP6632591B2 (ja) クレーン
JP2008081242A (ja) クレーンのラフィングジブ装置
JP5445403B2 (ja) 作業機械のカウンタウェイト脱着装置
JP2020033192A (ja) クレーン
JP6418321B2 (ja) 車両搭載型クレーン用旋回ポスト
JP6653965B2 (ja) 建設機械の組立方法
JP7326898B2 (ja) 建設機械
JP3706330B2 (ja) 多段伸縮式アームおよび作業機
JP2014167197A (ja) アースドリル
JP7435580B2 (ja) コネクタ格納装置
JP7110601B2 (ja) ジブ引込装置およびジブ引込方法
JP6816647B2 (ja) ジブ引込装置およびジブ引込方法
JP2009143710A (ja) 移動式クレーンの補助ジブ
JP7032866B2 (ja) クレーン
JP6862056B2 (ja) 杭打機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20111102

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20130315

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130528

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20140127

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5476744

Country of ref document: JP