JP2003112424A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2003112424A JP2001309108A JP2001309108A JP2003112424A JP 2003112424 A JP2003112424 A JP 2003112424A JP 2001309108 A JP2001309108 A JP 2001309108A JP 2001309108 A JP2001309108 A JP 2001309108A JP 2003112424 A JP2003112424 A JP 2003112424A
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    • B41J2/14274Structure of print heads with piezoelectric elements of stacked structure type, deformed by compression/extension and disposed on a diaphragm
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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】積層化したフレキシブルフラットケーブルにお
いて、対向する導電パターン間の相互インダクタンスに
よって、駆動回路から圧力発生素子へ入力される駆動信
号に異常を来さないようにし、もって印字を安定化させ
ることのできるインクジェット式記録装置を提供する。 【解決手段】インクが供給される圧力室19と、この圧
力室19に圧力を発生させる圧力発生素子と、上記圧力
室19に連通してインク滴を吐出するノズル開口17と
を有する記録ヘッド2と駆動回路9から圧力発生素子に
駆動電流を入力するフレキシブルフラットケーブル12
を含んで構成されるインクジェット式記録装置であっ
て、上記フレキシブルフラットケーブル12は少なくと
も第1のフレキシブルフラットケーブル12Aと第2の
フレキシブルフラットケーブル12Bによる複数枚の積
層構造とされ、上記積層構造の対向している第1のフレ
キシブルフラットケーブル12Aの導電パターン14と
第2のフレキシブルフラットケーブル12Bの導電パタ
ーン14とは、各々の極性が同一極性とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズル開口からイ
ンク滴を吐出させて画像や文字を記録用紙に記録するイ
ンクジェット式記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は、従来から一般的に採用されて
いるインクジェット式記録装置の周辺構造の一例を示す
図である。この装置は、上部にインクカートリッジ1が
搭載され、下面に記録ヘッド2が取り付けられたキャリ
ッジ3と、記録ヘッド2を封止等するキャップ4とを備
えている。
【0003】上記キャリッジ3は、タイミングベルト5
を介してステッピングモータ6に接続され、ガイドバー
7に案内されて記録用紙8の紙幅方向に往復移動するよ
うになっている。そして、記録ヘッド2からのインク吐
出状態を制御するために、駆動回路9が設けられてい
る。この駆動回路9は収容ケース10内に配置され、こ
の収容ケース10が壁枠部材11に固定されている。駆
動回路9からの駆動信号や各種の制御信号はフレキシブ
ルフラットケーブル12を経て記録ヘッド2に入力され
ている。
【0004】上記キャリッジ3には、記録用紙8と対向
する面(この例では下面)に、記録ヘッド2が取り付け
られている。そして、この記録ヘッド2にインクカート
リッジ1からインクが供給され、キャリッジ3を移動さ
せながら記録用紙8上面にインク滴を吐出させて画像や
文字をドットマトリックスにより印刷するようになって
いる。
【0005】上記キャップ4は、キャリッジ3の移動範
囲内の非印刷領域に設けられ、印刷休止中に記録ヘッド
2のノズル面を封止することによりノズル開口の乾燥を
できるだけ防ぐようになっている。また、キャップ4
は、吸引ポンプ13に接続され、クリーニング動作時に
は記録ヘッド2のノズル開口に負圧を与えてノズル開口
からインクを吸引するようになっている。さらに、この
キャップ4は、フラッシング動作によって記録ヘッド2
から吐出されたインク滴を受ける容器として機能するこ
ともある。なお、記録ヘッド2に設けられているノズル
面やノズル開口は一般的によく知られた構造であるが、
これらについては後述の記録ヘッドの説明において詳し
く説明する。
【0006】上記キャリッジ3に往復移動をさせながら
印刷をするときに、フレキシブルフラットケーブル12
に連続的な湾曲変形をさせながら駆動回路9から記録ヘ
ッド2に駆動信号等が入力されている。このフレキシブ
ルフラットケーブル12は、図18に示したように、多
数の導通線である導電パターン14が平行に配列された
帯状の形態であり、可撓性に富み湾曲変形に耐久性のあ
る合成樹脂15にモールドされている。導電パターン1
4自体も上記合成樹脂15と同様の耐久性を保有させる
ために、銅合金製の薄い板材を細く短冊状に切断してあ
り、その厚さはきわめて薄いものとしてある。
【0007】導電パターン14の本数は、インクの種類
数によってきまる圧力発生素子の個数やアース線、温度
検知信号線、その他の駆動電源線等も加算されて、たと
えば約30本にもおよぶ数量である。昨今では、印刷品
質の向上等からインクの種類を増大させたり、記録装置
が設置されている場所の温度や湿度等の環境に順応させ
るために、駆動回路9から記録ヘッド2に入力される信
号の種類も増大を余儀なくされている。
【0008】このような要請に対応する最も簡単な手法
は、フレキシブルフラットケーブル12の幅を大きくし
て導電パターン14の本数を増やすことが考えられる。
しかし、このようにフレキシブルフラットケーブル12
の幅を拡大すると、印刷時の連続的な湾曲変形の際に近
在の関連部材に同ケーブル12が干渉して円滑な印刷動
作に支障を来すという問題がある。あるいは、幅が拡大
されていると、フレキシブルフラットケーブル12にね
じり変形が付与されていたりすると、印刷動作の変形時
にケーブル端の伸び量が大きくなって、このケーブル端
が裂けるおそれが生じてくる。
【0009】上述の問題を解決するために、図19に示
したように、フレキシブルフラットケーブル12を第1
のフレキシブルフラットケーブル12Aと第2のフレキ
シブルフラットケーブル12Bに分割して、両ケーブル
12A,12Bを積層構造とする方法が検討されてい
る。
【0010】図20(A)は、第1および第2の両フレ
キシブルフラットケーブル12A,12Bにおける導電
パターン14,14の極性の関係を示す断面図であり、
ここではハッチングを施した導電パターン14が正極側
を、ハッチングを施していない白抜きの導電パターン1
4が負極側を表している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに積層構造のなかで異極同士が対向していて両導電パ
ターン14,14に同時に通電されていると、両導電パ
ターン14,14の磁界が図20の矢線のように逆方向
に発生するので両導電パターン間の相互インダクタンス
により、記録ヘッド2に投入される電流量に低減現象が
発生する。したがって、記録ヘッド2の圧力発生素子の
駆動エネルギーに不足を来すこととなり、正常なインク
吐出がなされないという不具合を生じる可能性がある。
【0012】すなわち、記録ヘッド2の特定のノズル開
口列だけにインク吐出量の不足が発生し、そのノズル開
口列による印刷不良部分が発生して、全体としての印刷
仕上がりが異常なものとなってしまう。なお、図20
(B)は、理解しやすくするために、極性を中心にして
図示した断面図である。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、積層構造とされた第1および第2の各フレキシ
ブルフラットケーブルの導電パターン間に発生する相互
インダクタンスによる問題を解消することを主たる目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のインクジェット式記録装置は、駆動回路か
らの駆動信号によって記録ヘッドを作動させてインク滴
を吐出するインクジェット式記録装置であって、上記記
録ヘッドはインクが供給される複数の圧力室群と、上記
複数の圧力室に圧力を発生させる複数の圧力発生素子群
と、上記圧力室に連通してインク滴を吐出する複数ノズ
ル開口群とを含んで構成され、上記駆動回路からの駆動
信号は、駆動回路の正極と圧力発生素子の正極とを接続
する正極側導電パターンと、駆動回路の負極と圧力発生
素子の負極とを接続する負極側導電パターンを少なくと
も含む多数の導電パターンが配列された帯状のフレキシ
ブルフラットケーブルに通電されて上記記録ヘッドの圧
力発生素子群に入力され、上記フレキシブルフラットケ
ーブルは少なくとも第1のフレキシブルフラットケーブ
ルと第2のフレキシブルフラットケーブルによる複数枚
の積層構造とされ、上記積層構造の対向している第1の
フレキシブルフラットケーブルのある圧力発生素子群に
供給される導電パターンと第2のフレキシブルフラット
ケーブルの別の圧力発生素子群に供給される導電パター
ンとは、各々の極性が同一極性とされていることを要旨
とする。
【0015】すなわち、上記フレキシブルフラットケー
ブルは少なくとも第1のフレキシブルフラットケーブル
と第2のフレキシブルフラットケーブルによる複数枚の
積層構造とされ、上記積層構造の対向している第1のフ
レキシブルフラットケーブルの導電パターンと第2のフ
レキシブルフラットケーブルの導電パターンとは、各々
の極性が同一極性とされている。したがって、上記両導
電パターンに通電されているときには、両導電パターン
に発生する磁界は同方向となり、相互インダクタンスの
影響が少なくなる。このような現象によって、圧力発生
素子群に入力される電流量が期待どおりに確保され、イ
ンク吐出量に不足を来すことがほとんどなく、正常な印
刷が実行される。
【0016】このようにフレキシブルフラットケーブル
の積層化に伴う問題が解消されるので、フレキシブルフ
ラットケーブルが媒介する信号の種類が増加しても、フ
レキシブルフラットケーブル自体の幅を拡大することな
く対処することができる。むしろ、積層構造とすること
によって、従来のケーブル幅よりも小さな寸法の幅にす
ることもできて、フレキシブルフラットケーブルの移動
占有空間を少なくして、記録装置のコンパクト化に役立
てることができる。
【0017】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記各フレキシブルフラットケーブルの対向してい
る導電パターンは、一方のフレキシブルフラットケーブ
ルの導電パターンによってある種のインクに対応した圧
力発生素子群に駆動信号が通電され、他方のフレキシブ
ルフラットケーブルの導電パターンによって他の種のイ
ンクに対応した圧力発生素子群に駆動信号が通電される
場合には、両導電パターン間の相互インダクタンスの影
響が減少されていることから、上記のある種のインクの
ための圧力発生素子群と上記の他の種のインクのための
圧力発生素子群とが正常に駆動され、両インクのための
導電パターンが対向していても、吐出インク量に不足を
来すことがほとんどなく、印刷不良の発生が著しく減少
する。
【0018】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記各導電パターンは、駆動回路の正極と圧力発生
素子の正極とを接続する正極側導電パターンと、駆動回
路の負極と圧力発生素子の負極とを接続する負極側導電
パターンとが1組になって1つの種類のインクに対応し
た圧力発生素子群と駆動回路とが接続されている場合に
は、第1および第2のフレキシブルフラットケーブルの
各々に配置された上記の正極側導電パターンと負極側導
電パターンとの組が対向していても、相互インダクタン
スの影響が減少されていることから、各インクに対応し
た圧力発生素子群を正常に作動させることができて、吐
出インク量に不足を来すことがほとんどなく、印刷不良
の発生が著しく減少する。
【0019】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記正極側導電パターンが1本、負極側導電パター
ンが2本設けられて駆動回路から各々の圧力発生素子群
に対する通電が行われる場合には、負極側導電パターン
に流れる電流が半減することから、第1および第2のフ
レキシブルフラットケーブル間の相互インダクタンスの
影響が少なくなることから、各インクに対応した圧力発
生素子をより一層正常に作動させることができて、吐出
インク量に不足を来すことがほとんどなく、印刷不良の
発生が著しく減少する。
【0020】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、各々の圧力発生素子群毎に上記正極側導電パターン
が2本、上記負極側導電パターンが2本設けられている
とともに、正極側導電パターンと負極側導電パターンと
が交互に配列されている場合には、1本の正極側導電パ
ターンと負極側導電パターンに流れる電流量が減少され
ることから、各導電パターンからの磁気的影響の度合い
を低減させて、周辺機器に対する外乱的影響を著しく少
なくすることができる。
【0021】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記第1のフレキシブルフラットケーブルと第2の
フレキシブルフラットケーブルにおける各々の正極側導
電パターンと負極側導電パターンの配列順序が同一順序
である場合には、第1,第2のフレキシブルフラットケ
ーブルの各々に配置した正極側および負極側の導電パタ
ーンを直接的に対向させればよいことから、相互インダ
クタンスによる弊害を最も単純な方法で回避できる。
【0022】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、いずれか一方のフレキシブルフラットケーブルを他
方のフレキシブルフラットケーブルに対してフレキシブ
ルフラットケーブルの幅方向にずらすことにより両フレ
キシブルフラットケーブルの対向する導電パターンの極
性が同一とされた場合には、正極側導電パターンと負極
側導電パターンの配列順序が同一順序でなくても、同極
対向の原則が成立することから、正極側導電パターンと
負極側導電パターンとの配列順序の自由度が拡大され
る。
【0023】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記第1のフレキシブルフラットケーブルと第2の
フレキシブルフラットケーブルにおける各々の正極側導
電パターンと負極側導電パターンとが逆向きの順序であ
る場合には、このように逆向きの関係であっても両フレ
キシブルフラットケーブルをずらした関係にすることか
ら、同極対向の原則が成立する。換言すると、駆動回路
と圧力発生素子の各端子の極性の関係で、上述のような
逆向きの関係を選択することがあっても、同極対向が実
行できる。
【0024】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記積層構造のフレキシブルフラットケーブルにお
ける圧力発生素子への駆動信号が通電される導電パター
ンと対向する箇所に、圧力発生素子への駆動信号が通電
されない補助導電パターンを設け、この補助導電パター
ンに上記駆動信号との間で相互に影響の少ない電流等を
通電させるように構成した場合には、余剰の導電パター
ンを活用できることから、補助導電パターンを、例えば
アース線,温度検知線,他の目的の電源等に活用し、上
記駆動信号に副作用が及ばないような選択を可能として
いる。
【0025】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記フレキシブルフラットケーブルが、第1のフレ
キシブルフラットケーブルと第2のフレキシブルフラッ
トケーブルが長手方向に沿った折れ線を介して折り重ね
られたものである場合は、幅広のフレキシブルフラット
ケーブルを使用できることから、二つ折りによってスペ
ース的な不利益を回避することができる。同時に、1枚
のフレキシブルフラットケーブルを折り曲げるものであ
るから、部品点数は増加することなく、かつ製造しやす
いというメリットにより、原価低減にきわめて有利であ
る。
【0026】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記フレキシブルフラットケーブルが、第1のフレ
キシブルフラットケーブルと第2のフレキシブルフラッ
トケーブルが接着層を介して接着されたものである場合
には、接着手法による両フレキシブルフラットケーブル
の一体化ができることから、印刷動作で連続的な湾曲変
形が繰り返されても、両フレキシブルフラットケーブル
が簡単に剥離したりすることがなく、同極対向の原則が
確実に維持される。
【0027】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記圧力発生素子が、縦振動モードの圧電振動子,
たわみ振動モードの圧電振動子,圧力室内のインクを加
熱する加熱素子の少なくともいずれかである場合には、
このような各種の圧電振動子や加熱素子を用いた記録装
置においても、上述のような種々な作用効果を享受する
ことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0029】図1から図4は、本発明のインクジェット
式記録装置の第1の実施の形態を示す図である。図1
は、インクジェット式記録装置の周辺構造の一例を示す
図であり、基本的には図17に示すものと同様であり、
以下同様の部分は同じ符号を用いて説明する。
【0030】このインクジェット式記録装置は、上部に
インクカートリッジ1が搭載され、下面に記録ヘッド2
が取り付けられたキャリッジ3と、記録ヘッド2を封止
等するキャップ4とを備えている。
【0031】上記キャリッジ3は、タイミングベルト5
を介してステッピングモータ6に接続され、ガイドバー
7に案内されて記録用紙8の紙幅方向に往復移動するよ
うになっている。そして、記録ヘッド2からのインク吐
出状態を制御するために、駆動回路9が設けられてい
る。この駆動回路9は収容ケース10内に配置され、こ
の収容ケース10が壁枠部材11に固定されている。駆
動回路9からの駆動信号や各種の制御信号はフレキシブ
ルフラットケーブル12を経て記録ヘッド2に入力され
ている。
【0032】上記キャリッジ3には、記録用紙8と対向
する面(この例では下面)に、記録ヘッド2が取り付け
られている。そして、この記録ヘッド2にインクカート
リッジ1からインクが供給され、キャリッジ3を移動さ
せながら記録用紙8上面にインク滴を吐出させて画像や
文字をドットマトリックスにより印刷するようになって
いる。
【0033】上記キャップ4は、キャリッジ3の移動範
囲内の非印刷領域に設けられ、印刷休止中に記録ヘッド
2のノズル面を封止することによりノズル開口の乾燥を
できるだけ防ぐようになっている。また、キャップ4
は、吸引ポンプ13に接続され、クリーニング動作時に
は記録ヘッド2のノズル開口に負圧を与えてノズル開口
からインクを吸引するようになっている。さらに、この
キャップ4は、フラッシング動作によって記録ヘッド2
から吐出されたインク滴を受ける容器として機能するこ
ともある。なお、記録ヘッド2に設けられているノズル
面やノズル開口については、後述の記録ヘッドの説明に
おいて詳しく説明する。
【0034】上記キャリッジ3に往復移動をさせながら
印刷をするときに、フレキシブルフラットケーブル12
に連続的な湾曲変形をさせながら駆動回路9から記録ヘ
ッド2に駆動信号等が入力されている。このフレキシブ
ルフラットケーブル12は、図4(A)に示したよう
に、多数の導通線である導電パターン14が平行に配列
された帯状の形態であり、可撓性に富み湾曲変形に対し
て耐久性のある合成樹脂15にモールドされている。導
電パターン14自体も上記合成樹脂15と同様な耐久性
を保有させるために、銅合金製の薄い板材を細く短冊状
に切断してあり、その厚さはきわめて薄いものとしてあ
る。
【0035】上記記録ヘッド2について説明する。図2
に示すように、流路ユニット16は、ノズル開口17が
列設されたノズルプレート18と、各ノズル開口17に
連通する圧力室19が列設された流路基板20と、各圧
力室19の下部開口を塞ぐ振動板21とが積層されて構
成されている。流路基板20には、各圧力室19とイン
ク流路22を介して連通し、各圧力室19に導入される
インクを貯留するインク貯留室23が形成されている。
【0036】上記記録ヘッド2の基部材をなすヘッドケ
ース24は、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂が射出成形さ
れてなり、上下に貫通する空間25に圧力発生素子であ
る圧電振動子26が収容されるようになっている。圧電
振動子26は、後端側がヘッドケース24に取り付けら
れた固定基板27に固着されるとともに、先端面が振動
板21下面の島部21Aに固着されている。
【0037】上記各圧力室19,圧電振動子26,ノズ
ル開口17は、図2における紙面に垂直な方向に多数配
列されている。すなわち、この例では2列のノズル列が
形成され、各ノズル列を1単位として同種のインクを吐
出するようになっている。
【0038】上記圧電振動子26の各々には、図2に示
したように入力用の導通線28が接続され、図3に示す
ように、各導通線28はヘッド基板29に接続されてい
る。そして、フレキシブルフラットケーブル12とヘッ
ド基板29の端部に設けられたコネクタ30を結合し
て、導通線28とフレキシブルフラットケーブル12が
ヘッド基板29を介して電気的に接続されている。この
ような導通経路で圧電振動子26に駆動信号が入力され
ると、圧電振動子26が長手方向に伸縮させられ、圧力
室19内の圧力を変動させることにより、圧力室19内
のインクをノズル開口17からインク滴として吐出させ
る。
【0039】図4に示した例は、第1の実施の形態の要
部であり、フレキシブルフラットケーブル12が第1の
フレキシブルフラットケーブル12Aと第2のフレキシ
ブルフラットケーブル12Bの積層構造とされている。
図4(A)において、ハッチングを施した導電パターン
14が正極側導電パターン14Aであり、ハッチングを
施していない白抜きの導電パターン14が負極側導電パ
ターン14Bである。各フレキシブルフラットケーブル
12A,12Bに配列されている正極側導電パターン1
4Aと負極側導電パターン14Bとは同極同士がほとん
どずれることなく対向している。すなわち、対向関係に
ある導電パターン14は同一極性とされている。なお、
図4(B)は、理解しやすくするために、極性を中心に
して示した断面図であり、以下の実施の形態の説明は、
この例にならって図示する。
【0040】図4に示した例は、駆動回路9から圧電振
動子26への入力線が、正極側導電パターン14Aと負
極側導電パターン14Bとが1本ずつで構成され、同時
に配列順序が、図示の左側から+−+−・・・と同一順
序にされている場合である。正極側導電パターン14A
と負極側導電パターン14Bとが1組になって1つの種
類のインクに対応した圧電振動子26に駆動信号を入力
するように構成されている。したがって、図4に示した
ように上記の組が6つある場合は、6列のノズル列に対
応して合計6色のインクを吐出することになる。6色の
インクの例としては、例えば、ブラック,イエロー,マ
ゼンダ,シアン,ライトマゼンダ,ライトシアンであ
る。なお、上述の積層構造とするためには、両フレキシ
ブルフラットケーブル12Aと12Bを接着剤で一体化
するのが適当である。この接着方式については、後述の
実施の形態で詳しく説明する。
【0041】この第1の実施の形態によれば、正極側導
電パターン14Aと負極側導電パターン14Bとが同一
順序で配列されているので、両フレキシブルフラットケ
ーブル12Aと12Bとの導電パターン14同士は同極
の関係におかれ、前述のような相互インダクタンスによ
る電流量の低減が発生せず、圧電振動子26には正常な
駆動信号が入力されて、ノズル開口17からのインク吐
出状態の適正化が図られる。
【0042】さらに、フレキシブルフラットケーブル1
2の積層構造によって、導電パターン14A,14Bの
配列数量が大幅に拡大できるので、駆動回路9から圧電
振動子26への入力信号の種類を増大させることが実現
し、記録ヘッド2の機能向上にとって有利である。
【0043】図5に示した例は、第2の実施の形態であ
る。これは、駆動回路9の正極と圧電振動子26の正極
とを接続する正極側導電パターン14Aが1本、駆動回
路9の負極と圧電振動子26の負極とを接続する負極側
導電パターン14Bが2本で構成され、正極側導電パタ
ーン14Aと負極側導電パターン14Bとの配列は、図
示の左側から+−−+−−・・・と同一順序にされてい
る。それ以外の構成は、上記実施の形態と同様であり、
同様の部分には同じ符号を付している。
【0044】この第2の実施の形態によれば、負極側導
電パターン14Bが2本とされているためにそこに流れ
る電流が半減し、第1および第2のフレキシブルフラッ
トケーブル12A,12B間の相互インダクタンスの影
響が少なくなる。したがって、各インクに対応した圧電
振動子26をより一層正常に作動させることができて、
吐出インク量に不足を来すことがなく、印刷不良の発生
が著しく減少する。それ以外は、上記実施の形態と同様
の作用効果を奏する。
【0045】図6に示した例は、第3の実施の形態であ
る。これは、正極側導電パターン14Aと負極側導電パ
ターン14Bとがそれぞれ2本ずつ設けられ、しかも、
図示の左側から+−+−・・・と交互に配列されてい
る。この場合には、同極対向とするために第1のフレキ
シブルフラットケーブル12Aに対して第2のフレキシ
ブルフラットケーブル12Bが導電パターン2本分だけ
ずらされている。なお、このようにずらさないで図5の
ような対応関係にしてもよい。それ以外は、上記各実施
の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付して
いる。
【0046】この第3の実施の形態によれば、1本の正
極側導電パターン14Aと負極側導電パターン14Bに
流れる電流量が減少されることから、各導電パターンか
らの磁気的影響の度合いを低減させて、周辺機器に対す
る外乱的影響を著しく少なくすることができる。それ以
外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0047】図7に示した例は、第4の実施の形態であ
る。これは、第1のフレキシブルフラットケーブル12
Aと第2のフレキシブルフラットケーブル12Bが幅方
向に導電パターン1本分ずれていて、第1のフレキシブ
ルフラットケーブル12Aにおける正極側と負極側との
導電パターンの配列順序と第2のフレキシブルフラット
ケーブル12Bにおける正極側と負極側との導電パター
ンの配列順序が逆になっている場合である。そして、正
極側導電パターン14Aと負極側導電パターン14Bは
それぞれ1本ずつである。すなわち、この例では、図示
の上側の第1のフレキシブルフラットケーブル12Aで
は、導電パターンが図示の左側から+−+−・・・と配
列され、図示下側の第2のフレキシブルフラットケーブ
ル12Bでは、導電パターンが図示の左側から−+−+
・・・と配列されている。それ以外は、上記各実施の形
態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付してい
る。
【0048】この第4の実施の形態によれば、上記配列
順序が逆向きの関係であっても両フレキシブルフラット
ケーブル12A,12Bをずらすだけで、同極対向の原
則が成立する。換言すると、駆動回路9と圧力発生素子
の各端子の極性の関係で、上述のような逆向きの関係を
選択することがあっても、同極対向が実行できる。それ
以外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0049】図8に示した例は、第5の実施の形態であ
る。これは、上記実施の形態と同様に、第1のフレキシ
ブルフラットケーブル12Aと第2のフレキシブルフラ
ットケーブル12Bが幅方向に導電パターン1本分ずれ
ていて、第1のフレキシブルフラットケーブル12Aに
おける正極側と負極側との導電パターンの配列順序と第
2のフレキシブルフラットケーブル12Bにおける正極
側と負極側との導電パターンの配列順序が逆になってい
る場合である。そして、正極側導電パターン14Aは1
本、負極側導電パターン14Bは2本とされている。す
なわち、この例では、図示の上側の第1のフレキシブル
フラットケーブル12Aでは、導電パターンが図示の左
側から+−−+−−・・・と配列され、図示下側の第2
のフレキシブルフラットケーブル12Bでは、導電パタ
ーンが図示の左側から−−+−−+・・・と配列されて
いる。それ以外は、各上記実施の形態と同様であり、同
様の部分には同じ符号を付している。
【0050】この第5の実施の形態によれば、上記配列
順序が逆向きの関係であっても両フレキシブルフラット
ケーブル12A,12Bをずらすだけで、同極対向の原
則が成立する。換言すると、駆動回路と圧力発生素子の
各端子の極性の関係で、上述のような逆向きの関係を選
択することがあっても、同極対向が実行できる。それ以
外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0051】図9に示した例は、第6の実施の形態であ
る。これは、第1のフレキシブルフラットケーブル12
Aと第2のフレキシブルフラットケーブル12Bが幅方
向に導電パターン1本分ずれていて、第1のフレキシブ
ルフラットケーブル12Aにおける正極側と負極側との
導電パターンの配列順序と第2のフレキシブルフラット
ケーブル12Bにおける正極側と負極側との導電パター
ンの配列順序が逆になっている場合である。すなわち、
この例では、図示の上側の第1のフレキシブルフラット
ケーブル12Aでは、導電パターンが図示の左側から+
−+−+−+−・・・と配列され、図示下側の第2のフ
レキシブルフラットケーブル12Bでは、導電パターン
が図示の左側から−+−+−+−+・・・と配列されて
いる。そして、正極側導電パターン14Aと負極側導電
パターン14Bはそれぞれ2本ずつである。それ以外
は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同
じ符号を付している。
【0052】この第6の実施の形態でも、上記各実施の
形態と同様の作用効果を奏する。
【0053】図10に示した例は、第7の実施の形態で
ある。これは、第1のフレキシブルフラットケーブル1
2Aと第2のフレキシブルフラットケーブル12Bが幅
方向に導電パターン1本分ずれていて、正極側導電パタ
ーン14Aが1本、負極側導電パターン14Bが2本で
1組を構成している。正負両極の配列については、すな
わち、この例では、図示の上側の第1のフレキシブルフ
ラットケーブル12Aでは、導電パターンが図示の左側
から−+−−+−・・・と配列され、図示下側の第2の
フレキシブルフラットケーブル12Bでは、導電パター
ンが図示の左側から+−−+−−・・・と配列されてい
る。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様
の部分には同じ符号を付している。
【0054】この第7の実施の形態でも、上記各実施の
形態と同様の作用効果を奏する。
【0055】図11に示した例は、第8の実施の形態で
ある。これは、上記積層構造のフレキシブルフラットケ
ーブル12A,12Bにおける圧電振動子26への駆動
信号が通電される導電パターン14と対向する箇所に、
圧電振動子26への駆動信号が通電されない補助導電パ
ターン33を設け、この補助導電パターン33に上記駆
動信号との間で相互に影響の少ない信号、例えばアー
ス,温度検知用信号,その他の電源等を通電させるよう
に構成した場合である。それ以外は、上記各実施の形態
と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0056】この第8の実施の形態によれば、余剰の導
電パターンを活用できるので、アース線,温度検知線,
他の目的の電源等に活用し、上記駆動信号に副作用が及
ばないような選択を可能としている。それ以外は、上記
各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0057】図12に示した例は、第9の実施の形態で
ある。これは、上記補助導電パターン33がフレキシブ
ルフラットケーブル12Aと12Bの各々に設けられた
もので、図示のように補助導電パターン33は左右に離
隔した配置とされている。それ以外は、上記各実施の形
態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付してい
る。
【0058】この第9の実施の形態によれば、補助導電
パターン33が2箇所に配置できるので、余剰の導電パ
ターンをより一層多角的に活用できる。それ以外は、上
記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0059】図13および図14に示した例は、第10
の実施の形態である。これは、フレキシブルフラットケ
ーブル12を3層の積層構造にした場合である。それ以
外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には
同じ符号を付している。
【0060】この第10の実施の形態によれば、3層構
造のフレキシブルフラットケーブル12とすることによ
り、より多くの駆動信号や各種の制御信号を記録ヘッド
2に入力させることができる。同時に、3層化によっ
て、フレキシブルフラットケーブル12の幅を狭くする
ことができ、印刷作動時の湾曲変形領域を少なくし、記
録装置の小型化に有効である。それ以外は、上記各実施
の形態と同様の作用効果を奏する。
【0061】図15に示した例は、第11の実施の形態
である。これは、フレキシブルフラットケーブル12を
同ケーブルの長手方向に伸びる折れ線12Cを介して折
り重ねた場合である。上記折れ線12Cは、このように
重ね合わせたときに、正極側導電パターン14Aや負極
側導電パターン14Bが前述のような同極対向となるよ
うに、その位置が設定されている。それ以外は、上記各
実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付
している。
【0062】この第11の実施の形態によれば、幅広の
フレキシブルフラットケーブル12を使用できるので、
二つ折りによってスペース的な不利益を回避することが
できる。同時に、1枚のフレキシブルフラットケーブル
12を折り曲げるものであるから、部品点数は増加する
ことなく、かつ製造しやすいというメリットにより、原
価低減にきわめて有利である。
【0063】図16に示した例は、第12の実施の形態
である。これは、上記フレキシブルフラットケーブル1
2が、第1のフレキシブルフラットケーブル12Aと第
2のフレキシブルフラットケーブル12Bが接着剤や両
面テープ等の接着層32を介して接着されたものであ
る。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様
の部分には同じ符号を付している。
【0064】この第12の実施の形態によれば、接着手
法による両フレキシブルフラットケーブル12Aと12
Bの一体化ができるので、印刷動作で連続的な湾曲変形
が繰り返されても、両フレキシブルフラットケーブル1
2Aと12Bが簡単に剥離したりすることがなく、同極
対向の原則が確実に維持される。
【0065】なお、上記各実施の形態では、圧力発生素
子として縦振動モードの圧電振動子26を用いた例を示
したが、これに限定するものではなく、たわみ振動モー
ドの圧電振動子や圧力室内のインクを加熱する加熱素子
を用いることもできる。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明のインクジェット
式記録装置によれば、上記フレキシブルフラットケーブ
ルは少なくとも第1のフレキシブルフラットケーブルと
第2のフレキシブルフラットケーブルによる複数枚の積
層構造とされ、上記積層構造の対向している第1のフレ
キシブルフラットケーブルの導電パターンと第2のフレ
キシブルフラットケーブルの導電パターンとは、各々の
極性が同一極性とされている。したがって、上記両導電
パターンに通電されているときには、両導電パターンに
発生する磁界は同方向となり、相互インダクタンスの影
響が少なくなる。このような現象によって、圧力発生素
子に入力される電流量が期待どおりに確保され、インク
吐出量に不足を来すことがほとんどなく、正常な印刷が
実行される。
【0067】このようにフレキシブルフラットケーブル
の積層化に伴う問題が解消されるので、フレキシブルフ
ラットケーブルが媒介する信号の種類が増加しても、フ
レキシブルフラットケーブル自体の幅を拡大することな
く対処することができる。むしろ、積層構造とすること
によって、従来のケーブル幅よりも小さな寸法の幅にす
ることもできて、フレキシブルフラットケーブルの移動
占有空間を少なくして、記録装置のコンパクト化に役立
てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録装置の周辺構造
を説明する斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のインクジェット式
記録装置の記録ヘッドを示す断面図である。
【図3】本発明のインクジェット式記録装置の記録ヘッ
ドを、簡略的に示す側面図である。
【図4】本発明のインクジェット式記録装置のフレキシ
ブルフラットケーブルを示す断面図である。
【図5】第2の実施の形態を示したもので、フレキシブ
ルフラットケーブルの断面図である。
【図6】第3の実施の形態を示したもので、フレキシブ
ルフラットケーブルの断面図である。
【図7】第4の実施の形態を示したもので、フレキシブ
ルフラットケーブルの断面図である。
【図8】第5の実施の形態を示したもので、フレキシブ
ルフラットケーブルの断面図である。
【図9】第6の実施の形態を示したもので、フレキシブ
ルフラットケーブルの断面図である。
【図10】第7の実施の形態を示したもので、フレキシ
ブルフラットケーブルの断面図である。
【図11】第8の実施の形態を示したもので、フレキシ
ブルフラットケーブルの断面図である。
【図12】第9の実施の形態を示したもので、フレキシ
ブルフラットケーブルの断面図である。
【図13】第10の実施の形態を示したもので、フレキ
シブルフラットケーブルの断面図である。
【図14】第10の実施の形態の変形例を示したもの
で、フレキシブルフラットケーブルの断面図である。
【図15】第11の実施の形態を示したもので、フレキ
シブルフラットケーブルを二つ折りにした場合の斜視図
である。
【図16】第12の実施の形態を示したもので、接着剤
でフレキシブルフラットケーブルを貼り合わせた場合の
斜視図である。
【図17】従来のインクジェット式記録装置の周辺構造
を示す斜視図である。
【図18】従来のフレキシブルフラットケーブルを示す
斜視図である。
【図19】従来のフレキシブルフラットケーブルを積層
した場合の断面図である。
【図20】導電パターンに生じる磁界の状態を示すフレ
キシブルフラットケーブルの断面図である。
【符号の説明】
1 インクカートリッジ 2 記録ヘッド 3 キャリッジ 4 キャップ 5 タイミングベルト 6 ステッピングモータ 7 ガイドバー 8 記録用紙 9 駆動回路 10 収容ケース 11 壁枠部材 12 フレキシブルフラットケーブル 12A 第1のフレキシブルフラットケーブル 12B 第2のフレキシブルフラットケーブル 12C 折れ線 13 吸引ポンプ 14 導電パターン 15 合成樹脂 16 流路ユニット 17 ノズル開口 18 ノズルプレート 19 圧力室 20 流路基板 21 振動板 21A 島部 22 インク流路 23 インク貯留室 24 ヘッドケース 25 空間 26 圧電振動子 27 固定基板 28 導通線 29 ヘッド基板 30 コネクタ 31 ダンパ用凹部 32 接着層 33 補助導電パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 FA03 FA04 HA52 2C057 AF82 AG47 AP25 AR14 BA03 BA13 BA14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動回路からの駆動信号によって記録ヘ
    ッドを作動させてインク滴を吐出するインクジェット式
    記録装置であって、上記記録ヘッドはインクが供給され
    る複数の圧力室群と、上記複数の圧力室に圧力を発生さ
    せる複数の圧力発生素子群と、上記圧力室に連通してイ
    ンク滴を吐出する複数ノズル開口群とを含んで構成さ
    れ、上記駆動回路からの駆動信号は、駆動回路の正極と
    圧力発生素子の正極とを接続する正極側導電パターン
    と、駆動回路の負極と圧力発生素子の負極とを接続する
    負極側導電パターンを少なくとも含む多数の導電パター
    ンが配列された帯状のフレキシブルフラットケーブルに
    通電されて上記記録ヘッドの圧力発生素子群に入力さ
    れ、上記フレキシブルフラットケーブルは少なくとも第
    1のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレキシブ
    ルフラットケーブルによる複数枚の積層構造とされ、上
    記積層構造の対向している第1のフレキシブルフラット
    ケーブルのある圧力発生素子群に供給される導電パター
    ンと第2のフレキシブルフラットケーブルの別の圧力発
    生素子群に供給される導電パターンとは、各々の極性が
    同一極性とされていることを特徴とするインクジェット
    式記録装置。
  2. 【請求項2】 上記各フレキシブルフラットケーブルの
    対向している導電パターンは、一方のフレキシブルフラ
    ットケーブルの導電パターンによってある種のインクに
    対応した圧力発生素子群に駆動信号が通電され、他方の
    フレキシブルフラットケーブルの導電パターンによって
    他の種のインクに対応した圧力発生素子群に駆動信号が
    通電される請求項1記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 上記各導電パターンは、駆動回路の正極
    と圧力発生素子の正極とを接続する正極側導電パターン
    と、駆動回路の負極と圧力発生素子の負極とを接続する
    負極側導電パターンとが1組になって1つの種類のイン
    クに対応した圧力発生素子群と駆動回路とが接続されて
    いる請求項1または2記載のインクジェット式記録装
    置。
  4. 【請求項4】 上記正極側導電パターンが1本、負極側
    導電パターンが2本設けられて駆動回路から各々の圧力
    発生素子群に対する通電が行われる請求項1〜3のいず
    れか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 各々の圧力発生素子群毎に上記正極側導
    電パターンが2本、上記負極側導電パターンが2本設け
    られているとともに、正極側導電パターンと負極側導電
    パターンとが交互に配列されている請求項1〜3のいず
    れか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 上記第1のフレキシブルフラットケーブ
    ルと第2のフレキシブルフラットケーブルにおける各々
    の正極側導電パターンと負極側導電パターンの配列順序
    が同一順序である請求項1〜5のいずれか一項に記載の
    インクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 いずれか一方のフレキシブルフラットケ
    ーブルを他方のフレキシブルフラットケーブルに対して
    フレキシブルフラットケーブルの幅方向にずらすことに
    より両フレキシブルフラットケーブルの対向する導電パ
    ターンの極性が同一とされた請求項1〜6のいずれか一
    項に記載のインクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 上記第1のフレキシブルフラットケーブ
    ルと第2のフレキシブルフラットケーブルにおける各々
    の正極側導電パターンと負極側導電パターンとが逆向き
    の順序である請求項1〜5のいずれか一項に記載のイン
    クジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】 上記積層構造のフレキシブルフラットケ
    ーブルにおける圧力発生素子への駆動信号が通電される
    導電パターンと対向する箇所に、圧力発生素子への駆動
    信号が通電されない補助導電パターンを設け、この補助
    導電パターンに上記駆動信号との間で相互に影響の少な
    い電流等を通電させるように構成した請求項1〜8のい
    ずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 上記フレキシブルフラットケーブル
    が、第1のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレ
    キシブルフラットケーブルが長手方向に沿った折れ線を
    介して折り重ねられたものである請求項1〜9のいずれ
    か一項に記載のインクジェット式記録装置。
  11. 【請求項11】 上記フレキシブルフラットケーブル
    が、第1のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレ
    キシブルフラットケーブルが接着層を介して接着された
    ものである請求項1〜10のいずれか一項に記載のイン
    クジェット式記録装置。
  12. 【請求項12】 上記圧力発生素子が、縦振動モードの
    圧電振動子,たわみ振動モードの圧電振動子,圧力室内
    のインクを加熱する加熱素子の少なくともいずれかであ
    る請求項1〜11のいずれか一項に記載のインクジェッ
    ト式記録装置。
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