JP2003220740A - インクジェット式記録装置及びこれに用いるフレキシブルフラットケーブル - Google Patents

インクジェット式記録装置及びこれに用いるフレキシブルフラットケーブル

Info

Publication number
JP2003220740A
JP2003220740A JP2002020614A JP2002020614A JP2003220740A JP 2003220740 A JP2003220740 A JP 2003220740A JP 2002020614 A JP2002020614 A JP 2002020614A JP 2002020614 A JP2002020614 A JP 2002020614A JP 2003220740 A JP2003220740 A JP 2003220740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flexible flat
flat cable
ink
ink jet
recording apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002020614A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Togashi
隆之 富樫
Takemi Hiramoto
剛己 平本
Tomoaki Takahashi
智明 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002020614A priority Critical patent/JP2003220740A/ja
Publication of JP2003220740A publication Critical patent/JP2003220740A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】インクジェット式記録装置において、第1と第
2のフレキシブルフラットケーブルの導電パターン間に
発生する相互インダクタンスを効果的に引き下げて印字
品質を向上させる。 【解決手段】信号発生回路からの駆動電気信号を伝送す
る多数の導電パターンが配列された複数枚のフレキシブ
ルフラットケーブルが、シールド手段を介して積層構造
をなすことで、各フレキシブルフラットケーブル間の相
互インダクタンスによる電流量の低下を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力発生室を圧力
発生手段により加圧してノズル開口からインク滴を吐出
させるインクジェット式記録ヘッドを備えた記録装置、
より詳細には記録ヘッド等の駆動対象に駆動電気信号を
供給するフレキシブルフラットケーブルの構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、図1に示
したようにキャリッジにアクチュエータによりインクを
加圧してノズル開口からインク滴を吐出させるインクジ
ェット式記録ヘッド1を搭載し、キャリッジ2を記録紙
3に対して主走査方向に往復動させながら記録ヘッド1
にフレキシブルフラットケーブル4を介して信号発生回
路5の駆動電気信号を供給してインク滴を吐出させるよ
うに構成されている。
【0003】上記フレキシブルフラットケーブル4はキ
ャリッジ2のスムーズな運動を確保するため、記録ヘッ
ド1の移動スパンのほぼ2倍の長さのものが用いられて
いる。また、このフレキシブルフラットケーブル4は、
図6に示すように、多数の導電線である導電パターンが
平行に配列された帯状の形態であり、可撓性に富み湾曲
変形に耐久性のある合成樹脂にモールドされている。導
電パターン自体も上記合成樹脂と同様の耐久性を保有さ
せるために、銅合金製の薄い板材を細く短冊状に切断し
てある。
【0004】上記導電パターンは、インクの種類数によ
って決まる圧電振動子の駆動信号線、アース線、温度検
知信号線及びその他の駆動電源線等からなり、昨今で
は、印刷品質の向上等の要求から、インク種類の多様
化、記録装置が設置されている場所の温度や湿度等の環
境に順応させるために、信号発生回路から記録ヘッドに
入力される信号の種類も増加を余儀なくされている。
【0005】このような要求に対応する最も簡単な手法
は、フレキシブルフラットケーブルの幅を大きくして導
電パターンの本数を増やすことが考えられるが、フレキ
シブルフラットケーブルの幅が大きくなると、印刷時の
連続的な湾曲変形の際に近在の関連部材にフレキシブル
フラットケーブルが干渉してキャリッジの動作に支障を
きたすという問題がある。
【0006】そこで、上述の問題を解決するために、図
6に示すように、フレキシブルフラットケーブルを第1
のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレキシブル
フラットケーブルに分割して、第1及び第2のフレキシ
ブルフラットケーブルを積層構造にする手法が用いられ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな積層構造において、異極同士が対向している両導電
パターンに同時に通電されていると、両導電パターンの
磁界が図7のように逆方向に発生するので、両導電パタ
ーン間の相互インダクタンスにより、信号発生回路から
フレキシブルフラットケーブルを介して記録ヘッドに流
れる電流量が低下する現象が発生する。記録ヘッドに流
れる電流量が低下すると、圧電振動子の変位量が減少
し、正常なインク量が吐出されないという不具合が生じ
る。
【0008】すなわち、記録ヘッドの特定のノズル列だ
けにインク吐出量の不足が発生し、そのノズル列の影響
により、全体としての印刷仕上がりが低下してしまう。
【0009】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、第1と第2のフレキシブルフラットケ
ーブルの導電パターン間に発生する相互インダクタンス
を効果的に引き下げて印字品質を向上させたインクジェ
ット式記録装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のインクジェット式記録装置は、インク滴を
吐出するノズル開口に連通する圧力発生室を加圧する圧
力発生手段を備えた記録ヘッドと、前記圧力発生手段を
作動させる駆動電気信号を発生する駆動電気信号発生手
段と、印字データに対応して前記駆動電気信号を選択的
に前記圧力発生手段に印加するスイッチング手段と、前
記駆動電気信号を前記スイッチング手段に伝送する帯状
のフレキシブルフラットケーブルとを備えたインクジェ
ット式記録装置において、上記フレキシブルフラットケ
ーブルは第1及び第2のフレキシブルフラットケーブル
の積層構造からなり、第1及び第2のフレキシブルフラ
ットケーブル間には可撓性のスペーサからなるシールド
手段が設けられている。これにより、上記両フレキシブ
ルフラットケーブル間の相互インダクタンスの影響は低
減され、圧電振動子に入力される電流量は減少すること
はなく、インク吐出量に不足をきたすことがほとんどな
く、正常な印刷が実行される。
【0011】また、シールド手段としては上記スペーサ
以外にも、上記両フレキシブルフラットケーブル間の非
可動部にアルミテープ等の金属フィルムを貼り付けてシ
ールドすることでも同様の効果が得られる。
【0012】また、上記第1及び第2のフレキシブルフ
ラットケーブルの可動部において内側になる一方(例え
ば第1のケーブル)の長さを他方(ここでは第2のケーブ
ル)よりも短くすることで、可動部においてスペースが
でき、このスペースがシールド手段としての機能を発揮
して、同様の効果が得られると同時に、スペーサやアル
ミテープ等部品点数は増加することなく相互インダクタ
ンスによる弊害を回避することができる。
【0013】また、上記複数の手法を組み合わせること
により、第1及び第2のフレキシブルフラットケーブル
の導電パターン間に発生する相互インダクタンスをより
効果的に引き下げることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。図1は、インクジェット式記録
装置の概略構造の一例を示す図である。この装置は、上
部にインクカートリッジ6が搭載され、下面に記録ヘッ
ド1が取り付けられたキャリッジ2を備えている。
【0015】上記キャリッジ2は、タイミングベルト7
を介してステッピングモータ8に接続され、ガイドバー
9に案内されて記録紙3の紙幅方向(主走査方向)に往復
運動するようになっている。上記キャリッジ2は、上部
に開放する箱型を呈し、記録紙3と対向する面(この例
では下面)に、記録ヘッド1のノズル面が露呈するよう
取り付けられるとともに、インクカートリッジ6が装着
されるようになっている。
【0016】そして、上記記録ヘッド1にインクカート
リッジ6からインクが供給され、キャリッジ2を移動さ
せながら、信号発生回路5からの電気信号である駆動電
気信号をフレキシブルフラットケーブル4を介して記録
ヘッド1へ伝送し、記録紙3上面にインク滴を吐出させ
て記録紙に画像や文字をドットマトリックスにより印刷
するようになっている。
【0017】図2及び図3は本発明のインクジェット式
記録装置に使用する記録ヘッドの一実施例を示すもので
あって、流路ユニット10は、ノズル開口11を一定ピ
ッチで穿設したノズルプレート12と、ノズル開口11
に連通する圧力発生室13、これにインク供給口14を
介してインクを供給するリザーバ15を備えた流路形成
基板16と、圧電振動ユニット17の縦振動モードの各
圧電振動子18の先端に当接して圧力発生室13の容積
を膨張、縮小させる弾性板19とを一体に積層して構成
されている。
【0018】圧電振動ユニット17は外部からの駆動電
気信号を伝達するケーブル20に接続された上で収容室
21に収容、固定され、また流路ユニット10は、高分
子材料の射出成形等により構成されたホルダ22の開口
面23に固定されて、ノズルプレート側にシールド材を
兼ねる枠体24を挿入して記録ヘッドに構成されてい
る。
【0019】圧電振動ユニット17を構成する縦振動モ
ードの圧電振動子18は、この実施例では一方の極とな
る内部電極25と、他方の極となる内部電極26とを圧
電材料27を介してサンドイッチ状に積層し、一方の内
部電極25を先端側に、また他方の内部電極26を後端
側に露出させて、各端面でセグメント電極28、及びコ
モン電極29に接続した圧電定数d31のものとして構成
されている。
【0020】そして図4に示したように圧力発生室13
の配列ピッチに一致させて固定基板30に固定されて圧
電ユニット17に纏められている。そして、この実施例
において圧電振動子18は、1枚の圧電振動板を櫛歯状
に歯割りして後端側が連続するように構成され、各圧電
振動子18のコモン電極29を連続体として形成されて
いる。
【0021】この実施例において、信号発生回路5から
図5(イ)に示したような台形状の駆動電気信号が出力さ
れると、半導体集積回路31によりインク滴を吐出させ
るべき圧電振動子18に駆動電気信号が印加される。駆
動電気信号の立ち上がり部により圧電振動子18を収
縮させて圧力発生室13を膨張させ、インク供給口14
を経由して圧力発生室13にインクが供給される。
【0022】圧力発生室13の膨張状態を平坦部によ
り所定時間保持した後、立ち下がり部により圧電振動
子18が放電されると、圧電振動子18が元の状態に伸
長、復帰して圧力発生室13を収縮させ、ノズル開口1
1からインク滴が吐出する。
【0023】駆動電気信号の立ち上がり部による圧力
発生室13の膨張により生じるメニスカスの運動位相を
積極的に利用してインク滴の重量を制御する駆動方法に
あっては、このような駆動電気信号の平坦部の時間T
を操作することが行われ、特にグラフィック印刷に適し
たインク量が5ng程度のインク滴を吐出させる場合に
は、時間Tが極端に短く、例えば2μ秒程度に設定され
る。
【0024】このような状況では、後述のフレキシブル
フラットケーブル4の構造により発生するインダクタン
ス成分が比較的大きい場合には、図5(ロ)に示すよう
に、立ち上が部の終端でインダクタンス成分による起電
力ΔE2によりオーバシュートを生じる。ここで、点線
は圧電振動子の駆動に要求される駆動電気信号波形であ
り、実線は実際に圧電振動子に入力される駆動電気信号
波形である。
【0025】この傾向はケーブルに流れる電流が大きい
場合、つまり同時に駆動する圧電振動子18の数が多い
場合に顕著であるため、ベタ画像(インク吐出量の多い
画像)等のような同時に駆動される圧電振動子18の数
が多い状態では、インク滴の吐出速度やインク滴を構成
するインク量が増加し、飛行曲がりを生じたり、またド
ット抜け等が発生しやすくなる。
【0026】これらの現象は、駆動電気信号の立ち下が
り部でも同様に発生し、特に微小インク滴を吐出させる
ために、平坦部の時間Tを短くした場合には駆動信号の
相対的歪みが大きくなり、インク滴の吐出特性を著しく
低下させる。
【0027】そこで、本発明では後述するようにインク
ジェット式記録装置に用いられるフレキシブルフラット
ケーブル4にシールド手段を施すことで、第1のフレキ
シブルフラットケーブル4Aと、第2のフレキシブルフ
ラットケーブル4B間で相互作用する磁界の影響を引き
下げ、フレキシブルフラットケーブル4全体の相互イン
ダクタンスを低減することが可能となり、図5(ハ)に示
したように抵抗Rによる若干の減衰が生じるものの、イ
ンダクタンス成分に起因する立ち上がり部終端での逆起
電力が抵抗Rによりダンピングされ、同時に駆動する圧
電振動子18の数に関わりなく信号発生回路5の駆動電
気信号波形に近い駆動信号を圧電振動子18に供給で
き、したがって圧電振動子18の変位量や変位速度をほ
ぼ一定に維持できて高い印字品質で印字することができ
る。
【0028】図6に示すように、信号発生回路5からの
駆動電気信号を記録ヘッド1に伝送するフレキシブルフ
ラットケーブル4は第1のフレキシブルケーブル4Aと
第2のフレキシブルケーブル4Bの積層構造となってい
る。このフレキシブルフラットケーブル4は、多数の導
通線である導電パターン32が平行に配列された帯状の
形態であり、可撓性に富み、湾曲変形に耐久性のある合
成樹脂35にモールドされている。導電パターン32自
体も上記合成樹脂35と同様の耐久性を保有させるた
め、銅合金製の薄い板材を細く短冊状に切断してあり、
その厚さは極めて薄いものとしてある。
【0029】図6において、ハッチングを施した導電パ
ターン32が正極側導電パターン32Aであり、白抜き
の導電パターン32が負極側導電パターン32Bであ
る。正極側導電パターン1本(COM A)と負極側導電
パターン2本(GND A)が1組である1種類のイン
ク圧電振動子18(ここではA列の色種)の駆動電気信号
が記録ヘッド1に伝送され、各組の導電パターン32は
規則正しく順列にパターニングされている。ここで、負
極側の導電パターン32Bが2本パターニングされてい
るのは、1本に流れる電流が半分となるため、これに隣
接する他の導電パターン32と相互作用する磁界が少な
くなり、フレキシブルフラットケーブル4の相互インダ
クタンスを引き下げる効果があるためである。
【0030】図6に示したように、上記の組が6つ(A
〜F列)ある場合は、6列の圧電振動子18に対応して
合計6色のインクを吐出することになる。6列のインク
の列としては、最も基本的な構成として、ブラック、シ
アン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼ
ンタである。
【0031】また、上記フレキシブルフラットケーブル
4には、圧電振動子18の駆動信号線の他にも、アース
線、温度検知信号線及びその他の駆動電源線等がパター
ニングされている。
【0032】ここで、積層構造となっている第1のフレ
キシブルフラットケーブル4Aと第2のフレキシブルフ
ラットケーブル4Bの各組(例えばA列とB列、ここで
は37Aと37B)の正極と負極が対向しているため
に、A列とB列が同時に駆動している時、図7に示すよ
うな磁界が発生する。そのため、両導電パターン間の相
互インダクタンスにより、例えば記録ヘッド1のB列
(37B)が駆動しているかいないかによって、それと対
向するA列(37A)に流れる電流量が増減し、要求通り
の駆動電気信号波形が入力されないという現象が発生す
る。
【0033】そこで、本発明では、図8に示すように第
1のフレキシブルフラットケーブル4A及び第2のフレ
キシブルフラットケーブル4B間に前記相互インダクタ
ンスに対するシールド効果を有するシールド手段として
の可撓性スペーサ33を接着して設け、両導電パターン
間にスペースを与えることで、両導電パターン間で相互
作用する磁界の影響を低減し、両導電パターン間の相互
インダクタンスを低下させることで記録ヘッド1に入力
される電流量の変化を抑制することができる。
【0034】ここで、この可撓性スペーサ33はスポン
ジ等の柔軟材からなり、キャリッジのスムーズな運動を
確保するため、厚さ約5mm程度が望ましい。
【0035】また、フレキシブルフラットケーブル4の
構造は、正極側導電パターン1本(COM A)と負極側
導電パターン2本(GMD A)が1組である1種類の
インク圧電振動子18(ここではA列の色種)の駆動電気
信号が記録ヘッド1に伝送され、各組の導電パターン3
2は規則正しく順列にパターニングされている。ここ
で、負極側の導電パターン32Bが2本パターニングさ
れているのは、1本に流れる電流が半分となるため、こ
れに隣接する他の導電パターン32と相互作用する磁界
が少なくなり、フレキシブルフラットケーブル4の相互
インダクタンスを引き下げる効果があるためである。
【0036】次に、第2の実施例として、図9に示すよ
うに上記第1のフレキシブルフラットケーブル4Aと第
2のフレキシブルフラットケーブル4Bの対向する表面
に、シールド手段としてのアルミニウムテープ等の金属
フィルム34を貼り付けたものである。これにより、両
フレキシブルフラットケーブル4間に発生する磁界によ
る相互インダクタンスの影響を低下させることが出来
る。しかし、アルミニウムテープ等の金属フィルムを貼
り付けることでキャリッジ2のスムーズな運動を妨げな
いため、両フレキシブルフラットケーブル4の非可動部
のみ貼り付けることとする。ここで、フレキシブルフラ
ットケーブル4の非可動部とはキャリッジ2の運動の影
響を受けない部分であり、可動部とはキャリッジ2の運
動により湾曲変形を繰り返す部分である。
【0037】次に、第3の実施例として、図10に示す
ように上記第1のフレキシブルフラットケーブル4Aと
第2のフレキシブルフラットケーブル4Bの可動部にお
いて内側になる一方(例えば第1のケーブル4A)の長さ
を他方(ここでは第2のケーブル4B)よりも短くするこ
とで、可動部においてスペース36を設け、このスペー
ス36により、両フレキシブルケーブル4A、4B間の
相互インダクタンスの影響を低下させることが出来る。
【0038】また、上記第1のフレキシブルフラットケ
ーブル4Aと第2のフレキシブルフラットケーブル4B
の非可動部には、上記第1あるいは第2の実施例を、可
動部には上記第3の実施例を組み合わせて施すことによ
り、両フレキシブルケーブル4A,4B間の相互インダ
クタンスの影響を効果的に低下させることが出来る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット式記録装置によれば、上記フレキシブルフラット
ケーブルは少なくとも第1のフレキシブルフラットケー
ブルと第2のフレキシブルフラットケーブルによる複数
枚の積層構造とされ、上記積層構造の対向している第1
のフレキシブルフラットケーブルの導電パターンと第2
のフレキシブルフラットケーブルの導電パターンとの間
には、シールド手段が設けられているため、相互インダ
クタンスの影響は低下し、短時間での電流の増減を必要
とする写真画質の高い印字品質を得ることができる。
【0040】このように、フレキシブルフラットケーブ
ルの積層化に伴う問題が解消されるので、フレキシブル
フラットケーブルを介する電気信号の種類が増加して
も、フレキシブルフラットケーブル自体の幅を拡大する
ことなく対処することができる。また、積層構造にする
ことで、従来のケーブル幅よりも小さくすることもでき
るため、フレキシブルフラットケーブルが占有する空間
を少なくして、記録装置の小型化にもつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット式記録装置の一例を示す概略斜
視図である。
【図2】記録ヘッドの一実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図3】記録ヘッドのセグメント電極での断面構造を示
す断面図である。
【図4】振動子ユニットの一実施例を示す斜視図であ
る。
【図5】(イ)駆動信号発生源の信号波形、(ロ)従来
のフレキシブケーブルにより圧電振動子に印加される駆
動信号、(ハ)本発明における圧電振動子に印加される
駆動信号を示す図である。
【図6】従来のフレキシブルフラットケーブルの一例を
示す断面図である。
【図7】フレキシブルフラットケーブル間に発生する磁
界の様子を示した断面模式図である。
【図8】本発明に係るスペーサを設けたフレキシブルフ
ラットケーブルの例を示す断面模式図である。
【図9】本発明に係るアルミテープを貼り付けたフレキ
シブルフラットケーブルの例を示す断面模式図である。
【図10】本発明に係るフレキシブルフラットケーブル
の可動部においてスペースを設けた例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1.記録ヘッド 2.キャリッジ 3.記録紙 4.フレキシブルフラットケーブル 4A.第1のフレキシブルフラットケーブル 4B.第2のフレキシブルフラットケーブル 5.信号発生回路 6.インクカートリッジ 7.タイミングベルト 8.ステッピングモータ 9.ガイドバー 10.流路ユニット 11.ノズル開口 12.ノズルプレート 13.圧力発生室 14.インク供給口 15.リザーバ 16.流路形成基板 17.圧電振動ユニット 18.圧電振動子 19.弾性板 20.ケーブル 21.収容室 22.ホルダ 23.開口面 24.枠体 25.内部電極 26.内部電極 27.圧電材料 28.セグメント電極 29.コモン電極 30.固定基板 31.半導体集積回路 32.導電パターン 32A.正極側導電パターン 32B.負極側導電パターン 33.スペーサ 34.金属フィルム 35.合成樹脂 36.スペース 37A.A列導電パターン 37B.B列導電パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 智明 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA04 EA23 FA04 FA10 HA52 2C061 AQ05 CG03 CG06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号発生回路からの電気信号を伝送する多
    数の導電パターンが配列された帯状のフレキシブルフラ
    ットケーブルがシールド手段を介して複数枚の積層構造
    からなるフレキシブルフラットケーブル。
  2. 【請求項2】信号発生回路からの電気信号により記録ヘ
    ッドを駆動させてインク滴を吐出するインクジェット式
    記録装置であって、上記記録ヘッドはインクが供給され
    る圧力室と、上記圧力室に圧力を発生させる圧電振動子
    と、上記圧力室に連通してインク滴を吐出するノズル開
    口から構成され、上記信号発生回路からの電気信号は、
    請求項1記載のフレキシブルフラットケーブルに通電さ
    れて上記記録ヘッドの圧電振動子に入力されることを特
    徴とするインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】上記フレキシブルフラットケーブルは、少
    なくとも第1のフレキシブルフラットケーブルと第2の
    フレキシブルフラットケーブルからなり、第1及び第2
    のフレキシブルフラットケーブルの間に前期シールド手
    段として、可撓性スペーサを設けた請求項2記載のイン
    クジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】上記フレキシブルフラットケーブルは、少
    なくとも第1のフレキシブルフラットケーブルと第2の
    フレキシブルフラットケーブルからなり、第1及び第2
    のフレキシブルフラットケーブルの間に前期シールド手
    段として、アルミニウムテープ等の金属製フィルムを備
    えたことを特徴とする請求項2記載のインクジェット式
    記録装置。
  5. 【請求項5】上記各フレキシブルフラットケーブルの対
    向している導電パターンは、一方のフレキシブルフラッ
    トケーブルの導電パターンによってある種類のインクに
    対応した圧電振動子に駆動電気信号が入力され、他方の
    フレキシブルフラットケーブルの導電パターンにより他
    の種類のインクに対応した圧電振動子に駆動電気信号が
    入力される請求項1から4のいずれか記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  6. 【請求項6】上記各導電パターンは、信号発生回路の正
    極と圧電振動子の正極とを接続する正極側導電パターン
    と、信号発生回路の負極と圧電振動子の負極とを接続す
    る負極側導電パターンとが1組になって1つの種類のイ
    ンクに対応した圧電振動子と信号発生回路とが接続され
    ている請求項2から5のいずれか1項に記載のインクジ
    ェット式記録装置。
  7. 【請求項7】上記正極側導電パターンが1本、負極側導
    電パターンが2本設けられて信号発生回路から1つの圧
    電振動子に駆動電気信号が入力される請求項6記載のイ
    ンクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】上記第1のフレキシブルフラットケーブル
    と第2のフレキシブルフラットケーブルにおける各々の
    正極側導電パターンと負極側導電パターンの配列順序が
    同一である請求項6又は7記載のインクジェット式記録
    装置。
  9. 【請求項9】信号発生回路からの駆動電気信号により記
    録ヘッドを駆動させてインク滴を吐出するインクジェッ
    ト式記録装置であって、上記記録ヘッドはインクが供給
    される圧力室と、上記圧力室に圧力を発生させる圧電振
    動子と、上記圧力室に連通してインク滴を吐出するノズ
    ル開口から構成され、上記信号発生回路からの駆動電気
    信号は、多数の導電パターンが配列された帯状のフレキ
    シブルフラットケーブルに通電されて上記記録ヘッドの
    圧電振動子に入力され、上記フレキシブルフラットケー
    ブルは少なくとも第1のフレキシブルフラットケーブル
    と第2のフレキシブルフラットケーブルによる複数枚の
    積層構造であり、上記複数のフレキシブルフラットケー
    ブルの可動部において内側になる一方を他方よりも短く
    することで、上記複数のフレキシブルフラットケーブル
    の可動部においてスペースを設けたことを特徴とするイ
    ンクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】上記フレキシブルフラットケーブルは、
    少なくとも第1のフレキシブルフラットケーブルと第2
    のフレキシブルフラットケーブルからなり、第1及び第
    2のフレキシブルフラットケーブル間の非可動部に可撓
    性スペーサを設けた請求項9記載のインクジェット式記
    録装置。
  11. 【請求項11】上記第1のフレキシブルフラットケーブ
    ルと第2のフレキシブルフラットケーブルの非可動部に
    おいて対向する表面にアルミテープ等の金属製フィルム
    を貼り付けた請求項9記載のインクジェット式記録装
    置。
JP2002020614A 2002-01-29 2002-01-29 インクジェット式記録装置及びこれに用いるフレキシブルフラットケーブル Withdrawn JP2003220740A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002020614A JP2003220740A (ja) 2002-01-29 2002-01-29 インクジェット式記録装置及びこれに用いるフレキシブルフラットケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002020614A JP2003220740A (ja) 2002-01-29 2002-01-29 インクジェット式記録装置及びこれに用いるフレキシブルフラットケーブル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003220740A true JP2003220740A (ja) 2003-08-05

Family

ID=27744069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002020614A Withdrawn JP2003220740A (ja) 2002-01-29 2002-01-29 インクジェット式記録装置及びこれに用いるフレキシブルフラットケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003220740A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009119759A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、および、その制御方法
JP2013018270A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Canon Inc インクジェット記録装置及びその配線方法
JP2013094991A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Brother Industries Ltd 画像記録装置
US8851632B2 (en) 2012-04-19 2014-10-07 Seiko Epson Corporation Recording apparatus
WO2014175157A1 (ja) 2013-04-26 2014-10-30 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
CN106559603A (zh) * 2015-09-24 2017-04-05 富士施乐株式会社 噪声抑制装置、图像读取装置和图像形成设备
JP2019130821A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009119759A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、および、その制御方法
JP2013018270A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Canon Inc インクジェット記録装置及びその配線方法
JP2013094991A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Brother Industries Ltd 画像記録装置
US8851632B2 (en) 2012-04-19 2014-10-07 Seiko Epson Corporation Recording apparatus
WO2014175157A1 (ja) 2013-04-26 2014-10-30 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
US9423754B2 (en) 2013-04-26 2016-08-23 Kyocera Document Solutions Inc. Image forming apparatus
CN106559603A (zh) * 2015-09-24 2017-04-05 富士施乐株式会社 噪声抑制装置、图像读取装置和图像形成设备
JP2019130821A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6264830B2 (ja) 液体噴射装置、および、液体噴射装置の制御方法
JP2007001109A (ja) 液体噴射装置
JP2014042995A (ja) 液体噴射装置、および、液体噴射装置の制御方法
JP2000141647A (ja) インクジェット記録装置
JP2003136710A (ja) 偏向電極を備えたインクジェットプリンタ用ライン型記録ヘッド
JP3890943B2 (ja) インクジェット式記録装置
US8764142B2 (en) Liquid ejection apparatus and control method thereof
JP2003220740A (ja) インクジェット式記録装置及びこれに用いるフレキシブルフラットケーブル
JP2004025681A (ja) 液体噴射装置
JP3991842B2 (ja) 液滴噴射装置
JPH08150716A (ja) インクジェット式記録ヘッド
JP2000190488A (ja) インクジェット式記録装置
JP2003170588A (ja) インクジェット記録装置
JP3555650B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP6488806B2 (ja) ヘッドユニットおよび液体吐出装置
JP6471797B2 (ja) 液体噴射装置
JP2002036535A (ja) インクジェット式記録装置
US20030095159A1 (en) Image formation apparatus that can form an image efficiently
JP2003305843A (ja) インクジェット式記録装置
JPS62225364A (ja) インクジエツトプリンタの印字ヘツド
JPH1191113A (ja) インクジェット記録装置
JP4398121B2 (ja) インクジェットヘッドの駆動装置、インクジェットヘッドの駆動方法、インクジェットプリンタ
JPH10217455A (ja) プリンタのインク噴射装置
JPH10217454A (ja) プリンタのインクジェット式記録ヘッド
JPH1142779A (ja) インクジェット式記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040604

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060526

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060606

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20060803

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761