JPH10217454A - プリンタのインクジェット式記録ヘッド - Google Patents

プリンタのインクジェット式記録ヘッド

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JPH10217454A
JPH10217454A JP4162597A JP4162597A JPH10217454A JP H10217454 A JPH10217454 A JP H10217454A JP 4162597 A JP4162597 A JP 4162597A JP 4162597 A JP4162597 A JP 4162597A JP H10217454 A JPH10217454 A JP H10217454A
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ink
drive
center plate
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jet recording
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JP4162597A
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Shiyuuhei Hiwada
周平 鶸田
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/20Modules

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の複数のインク通路に対応させて設けた
複数のアクチュエータを駆動する駆動ICから発生する
熱の放熱効果を高め、しかも駆動ICと複数の電極との
電気的接続構造を簡単化する。 【解決手段】 複数の平行な隔壁45,55で仕切られ
た複数の細溝43,53が夫々形成された圧電材料製の
1対のヘッド基板40,50間にセンタープレート60
を挟着し、各隔壁45,55の側面に電極48,58を
付設し、これら電極48,58に駆動信号を供給する駆
動IC77をセンタープレート60の内部に組み込んだ
ので、インク噴射の連続作動で発生した駆動IC77の
熱は、センタープレート60を介して隣接する1対のヘ
ッド基板40,50の各々に伝達されて効率良く放熱さ
れる。しかも、センタープレート60に形成した複数の
引出し電極64,67により、駆動IC77と複数の電
極との電気的接続構造を簡単化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタのインクジェット式記録ヘッドに関し、特に1対
の基板に夫々形成された細溝からなる複数のインク通路
に対応させて設けた複数のアクチュエータを、1対の基
板間に挟着したセンタープレートに組み込んだ駆動IC
で駆動するようにしたものに関する。
【0002】従来、インク供給源からのインクが供給さ
れるインク通路に連通するインクジェットノズルから微
小量のインク滴を噴射するインクジェットプリンタとし
ては、小型化でき且つ高速記録が可能なオンディマンド
方式の特に圧力制御方式や熱による泡制御方式を採用し
たものが一般に普及している。圧力制御方式では、圧電
セラミックなどの圧電素子を用いた圧電方式を採用した
インクジェットプリンタが実用化されるとともに、種々
提案されている。
【0003】この圧電方式を採用したインクジェットプ
リンタにおいては、インク供給源からのインクが供給さ
れる複数のインク通路と、これらインク通路を構成する
圧電素子からなる複数の隔壁と、これら隔壁の左右1対
の側壁に設けられた複数の電極とを有する記録ヘッドを
備え、ドライバICからの駆動信号をインク噴射させる
インク通路に対応する隔壁の電極に所定微小時間だけ供
給することで、隣接する2つの隔壁がインク通路の容積
を拡大するように夫々せん断歪みにより変形した後元の
形状に復帰するときに、インク通路に補充されたインク
がその先端の噴射ノズルから噴射するようになってい
る。
【0004】例えば、本出願人の先の出願(特願平7─
246870号)には、細溝からなる複数のインク通路
を形成した圧電部材からなる2つの基板を、プレート部
材の両側に相対向状に接着固定し、各基板の後端にマニ
ホールド部材を夫々接合し、インク通路を形成する各隔
壁に電極を設け、駆動信号をインク噴射すべきインク通
路に対応する電極に供給することでインク通路の容積が
変化してその中のインクがインクジェットノズルから噴
射するようにしたインクジェット式記録ヘッドが記載さ
れている。
【0005】また、特開平7−304168号公報に
は、複数の細溝と隔壁とを交互に形成した圧電セラミッ
クスプレートに、これら細溝を塞ぐカバープレートを接
着して一体形成し、細溝からなるインク通路を形成する
各隔壁の側面に電極を設けるとともに、これら複数の電
極に駆動信号を供給する駆動ICをカバープレート上に
設けて記録ヘッドを構成し、インク噴射毎の作動により
発生する駆動ICの熱が、カバープレートや圧電セラミ
ックスプレートを介してインク通路のインクに伝達され
ることから、インクの温度が上昇してその粘性が低くな
り、インク噴射を良好にできる上、駆動ICの冷却効果
を高めるようにしたインク噴射装置が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記特願平7−246
870号に記載のインクジェット式記録ヘッドにおいて
は、駆動信号を各電極に供給する為には、各基板の表面
に、複数の電極から延びる複数の引き出し電極をスパッ
タリング等により形成し、複数の電極と駆動ICとをF
PC(フレキシブル・プリント・サーキット)により相
互に接続することになる。ところが、FPCに設ける信
号線数が多いことから、そのFPCの各信号線と引き出
し電極や駆動ICとの電気的接続構造が複雑化するとい
う問題がある。また、各基板の外表面に張り出してFP
Cを接続しなければならないため、記録ヘッド全体が大
型化する。
【0007】更に、前記駆動ICは、通常、インク付着
による腐食防止の為に樹脂などで被覆されているので、
インク噴射の為の連続作動で発生した熱を十分に放熱で
きないという問題がある。一方、特開平7−30416
8号公報に記載のインク噴射装置においては、駆動IC
はカバープレート上に設けられているので、駆動ICで
発生した熱をカバープレート側の片面からでしか放熱さ
せることができないという問題がある。
【0008】更に、複数の細溝のうちの1つおきの細溝
をインク通路として使用することから、1列状に設けた
ノズル列のノズル間ピッチが大きくなっており、記録解
像度を高くする為に、ノズル列を追加して2列状に設け
る場合には、駆動ICを有する記録ヘッドを追加するこ
とになり、記録ヘッドが複雑な構造になり、コスト高に
なるという問題がある。そこで、1つの駆動ICでこれ
ら2列状の記録ヘッドを駆動することも考えられるが、
その駆動ICと追加した駆動ヘッドとの電気的接続構造
が複雑化するという問題がある。
【0009】本発明の目的は、基板の複数のインク通路
に対応させて設けた複数のアクチュエータを駆動する駆
動ICから発生する熱の放熱効果を高め、しかも駆動I
Cと複数の電極との電気的接続構造を簡単化し得るよう
なプリンタのインクジェット式記録ヘッドを提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1のプリンタのイ
ンクジェット式記録ヘッドは、複数のインク通路とそれ
らインク通路の近傍部に設けられた複数のアクチュエー
タとを備えたプリンタのインクジェット式記録ヘッドに
おいて、平行に相対向状に配設され、相対向する対向面
側に複数の平行な隔壁にて仕切られた複数の細溝が夫々
形成された1対の基板と、1対の基板の間に挟着されて
たセンタープレートと、各基板において複数対の隣接す
る隔壁間の細溝からなる複数のインク通路と、各基板に
おける複数のインク通路に対応するように設けられた複
数のアクチュエータと、両基板の複数のアクチュエータ
に駆動信号を供給する為の駆動ICであって、前記セン
タープレートに組み込まれた駆動ICとを備えたもので
ある。
【0011】センタープレートに組み込まれた駆動IC
は、そのセンタープレートの両側に相対向状に配設され
た1対の基板の複数のアクチュエータに駆動信号を供給
するので、そのアクチュエータによりインク通路内のイ
ンクが加圧されて噴射される。ここで、その駆動ICは
連続的な噴射作動により熱を発生することになるが、そ
の熱はセンタープレートを介して隣接する1対の基板の
各々に伝達され、インク通路のインクに伝達される。即
ち、インク噴射回数が頻繁なときには、駆動ICからの
発熱量が多くなるが、その発生した熱は両方の基板の夫
々に効率良く伝達され、インクの噴射量が増えること
で、インク通路内のインク流が大きくなり、インクによ
る吸熱が大きくなる一方、インク噴射回数が少ないとき
には、駆動ICからの発熱量が少なくなるが、インクの
噴射量が少なくなることでインク流が小さくなり、イン
クに駆動ICの熱を効率良く放熱できる。しかも、セン
タープレートの両側にインク通路を高密度に配置して記
録解像度を高くでき、その多くのアクチュエータを駆動
する駆動ICの熱を両側へ効率良く放熱できる。また、
アクチュエータと駆動ICとを接続する線が外部に出な
いので、記録ヘッド全体を小型にできる。
【0012】請求項2のプリンタのインクジェット式記
録ヘッドは、請求項1の発明において、前記各アクチュ
エータは、インク通路の両側の圧電材料製の前記隔壁
と、その隔壁の細溝側の側面に付設された複数の電極と
を含むものである。この場合、隔壁は圧電材料製なの
で、駆動ICから電極に供給された駆動信号によりせん
断変形するときに、細溝からなるインク通路の容積が変
化し、インク通路内のインクを確実に加圧して噴射させ
ることできる。その他、請求項1と同様の作用を奏す
る。
【0013】請求項3のプリンタのインクジェット式記
録ヘッドは、請求項1または2の発明において、前記セ
ンタープレートは、電気絶縁材料からなるものである。
この場合には、センタープレートは絶縁性や熱伝導性に
優れているので、センタープレートに組み込まれた駆動
ICからの熱を各基板に効率良く伝達できるとともに、
駆動ICとセンタープレートとの絶縁性を高めることが
できる。その他、請求項1または2と同様の作用を奏す
る。
【0014】請求項4のプリンタのインクジェット式記
録ヘッドは、請求項3の発明において、前記センタープ
レートには、複数の電極を駆動ICへ接続する複数の引
出し電極が形成されたものである。この場合、センター
プレートには、複数の電極を駆動ICへ接続する複数の
引出し電極が形成されているので、FPC(フレキシブ
ル・プリント・サーキット)などの接続線を用いて結線
することなく、駆動ICをセンタープレートに組み込む
だけでよい。その他、請求項3と同様の作用を奏する。
【0015】請求項5のプリンタのインクジェット式記
録ヘッドは、請求項1〜4の何れか1項の発明におい
て、前記駆動ICから発生する熱をセンタープレートを
介して複数のインク通路内のインクへ放熱するように構
成したものである。この場合には、駆動ICから発生す
る熱をセンタープレートを介して複数のインク通路内の
インクへ放熱されるので、駆動ICで発生する熱の放熱
効果を高め得ることができるだけでなく、インクの温度
が適度に上昇してその粘性を低くしてインク噴射を良好
にすることができる。その他、請求項1〜4の何れか1
項と同様の作用を奏する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。本実施形態は、C(シア
ン:青緑)、M(マゼンタ:赤紫)、Y(イエロー:
黄)、K(ブラック:黒)の4色のインクを記録用紙に
噴射してカラー画像を記録するカラーインクジェットプ
リンタのインクジェット式記録ヘッドに本発明を適用し
た場合のものである。
【0017】図1に示すように、本実施形態のカラーイ
ンクジェットプリンタ1は、基本的に、本体カバー2内
に設けられた本体フレーム3に、ゴム製のプラテン11
を含む用紙搬送機構10と、キャリッジ21を移動駆動
するキャリッジ駆動機構20と、用紙Pにカラー画像を
記録する為のインク噴射機構30等を設けたものであ
り、キャリッジ21上に取付けられたヘッドホルダー3
1に、C、M、Y、Kの4色のインクを収容したインク
カートリッジ5〜8が夫々着脱自在に装着されている。
【0018】先ず、用紙搬送機構10について説明する
と、前記プラテン11は左右方向向きに配設され、その
プラテン軸11aは左右両端部において、本体フレーム
3の側壁板3a,3bに夫々回転自在に枢支され、プラ
テン軸11aの左端部に取付けられたプラテンギヤ12
が図示外のギヤ機構を介してフィードモータにより回転
駆動され、プラテン11が所定の用紙送り方向に回転さ
れる。
【0019】次に、キャリッジ駆動機構20について説
明すると、前記プラテン11の前側には、キャリッジ2
1が水平状に配設され、そのキャリッジ21は後端部に
おいて、プラテン11と平行に配設され、本体フレーム
3の側壁板3a,3cに夫々固着されたガイドロッド2
2により左右方向移動自在に支持されるとともに、その
前端部において、本体フレーム3の前端部のガイドレー
ル3dにより左右方向移動自在に支持されている。
【0020】一方、キャリッジ21の移動範囲の左端部
には、従動プーリー23が側壁板3cに回転可能に枢支
されるとともに、その右端部には、ステッピングモータ
からなるキャリッジ駆動モータ25の駆動軸に取付けら
れた駆動プーリ24が設けられ、無端状のタイミングベ
ルト26がこれら両プーリ23,24に亙って掛け渡さ
れ、キャリッジ21の下端部においてこのタイミングベ
ルト26に連結されている。そして、キャリッジ駆動モ
ータ25が駆動パルスにより回転駆動されると、これら
両プーリー23,24とタイミングベルト26とを介し
て、キャリッジ21が、これらガイドロッド22及びガ
イドレール部3dに支持されて、プラテン11と平行な
走査方向に往復移動駆動される。
【0021】ここで、キャリッジ21の下側には、図2
に示すように、黒の細線を微小間隔毎に印刷した薄いフ
ィルムからなり左右方向に延びる帯状のエンコーダ部材
27が水平に設けられ、その左右両端部は、側壁板3
a,3cに夫々固着されている。そして、発光素子と受
光素子とからなる光学センサであるフォトセンサ(図示
略)が、そのエンコーダ部材27に臨むようにキャリッ
ジ21の下側に取付けられている。
【0022】次に、用紙Pにインク滴を噴射して印字す
るインク噴射機構30について、図1・図2に基づいて
説明する。前記キャリッジ21上には、上方及び前方が
開放状で箱状のヘッドホルダー31が装着されている。
そのヘッドホルダー31の後端の立壁部31aの背面部
に、インクジェット式のシアン用記録ヘッド35と、マ
ゼンタ用記録ヘッド36と、イエロー用記録ヘッド37
と、ブラック用記録ヘッド38とが夫々設けられ、4つ
のインクカートリッジ5〜8をこれら記録ヘッド35〜
38に対応させて着脱自在に装着するようになってい
る。
【0023】次に、インクジェット式記録ヘッド35〜
38について説明するが、各記録ヘッド35〜38は同
様の構成なので、シアン用記録ヘッド35について説明
し、その他の記録ヘッド36〜38については、同一符
号を付して説明を省略するものとする。図2〜図4に示
すように、ヘッドホルダ31の直ぐ後側には、分極され
た圧電材料製の1対の薄板状のヘッド基板40,50が
平行に相対向状に配設され、薄板状のセンタープレート
60がこれら1対のヘッド基板40,50の間に接着剤
により挟着されている。
【0024】各ヘッド基板40,50のセンタープレー
ト60側端部には、前後方向に延びる複数の平行な細溝
43,53が微小間隔毎に形成され、これら複数の細溝
43,53の各々はセンタープレート60で塞がれてい
る。これらヘッド基板40,50とセンタープレート6
0との後端には、合成樹脂製で複数のインクジェットノ
ズル76を形成したノズル形成板75が接着固定される
とともに、それらの前端には、インクカートリッジ5か
らのインクを筒状のインク導入部71を介して導入する
インク導入部材70が取付けられている。
【0025】前記1対のヘッド基板40,50は、同様
の構成なので、右側のヘッド基板40について説明する
と、分極方向をセンタープレート60の方向と反対方向
(右方向き)に向けた薄板状の圧電材料(例えば、圧電
セラミックス)からなる圧電板41と、分極方向をセン
タープレート60の方向(左方向き)に向けた薄板状の
圧電材料からなる圧電板42とを接着して一体化し、こ
れら両圧電板41,42に亙って複数の細溝43を形成
するとともに、これら複数の細溝43を仕切るように複
数の隔壁45が形成されたものである。そして、複数の
細溝43のうち、複数対の隣合う隔壁45間の1つおき
の細溝43で、例えば、32個のインク通路44が形成
されている。そして、インクカートリッジ5からインク
導入部材70に導入されたインクがこれら複数のインク
通路44の各々に供給可能になっている。
【0026】そして、図5、図7に示すように、前記各
隔壁45の上下両側面には、インク通路44の略全長に
延びる接地側の電極47と、駆動側の電極48とが夫々
付設されている。即ち、図7に示すように、各隔壁45
のインク通路44に面する側面には、接地された電極4
7が付設され、各隔壁45のインク通路44でない細溝
43に面する側面には、後述する駆動IC77からの駆
動電圧Vが供給される電極48が付設されている。ここ
で、インク通路44の両側の隔壁45と、それら隔壁4
5の側面に付設された電極47,48などでアクチュエ
ータが構成されている。
【0027】即ち、ヘッド基板50は同様に、複数の細
溝53が形成された1対の圧電板51,52からなり、
複数の細溝53を仕切る複数の隔壁55により、ヘッド
基板40のインク通路44と隣接しないように、ジグザ
グ状に並ぶように、例えば、32個のインク通路54が
形成され、インク導入部材70のインクがこれら複数の
インク通路54の各々に供給可能になっている。そし
て、各隔壁55の両側面には、接地側の電極57と、駆
動側の電極58とが夫々付設されている。
【0028】即ち、図8に示すように、インク通路44
に隣接する2つの隔壁45の電極48に、駆動IC77
から出力される駆動電圧Vが供給されると、インク通路
44の上側の隔壁45は、1点鎖線の矢印で示す分極方
向と直交する上側に、略く字状にせん断変形(厚みすべ
り変形)し、インク通路44の下側の隔壁45は下側に
略く字状にせん断変形する。このとき、インク通路44
にインクが補充され、その後、電極48への駆動電圧V
の供給が停止されたときに、隔壁45のせん断変形が解
除されるのに伴って、インク通路44のインクがインク
ジェットノズル76から噴射される。次に、前記駆動I
C77を組み込んだセンタープレート60について、図
5、図6に基づいて説明する。
【0029】センタープレート60は熱伝導性及び絶縁
性の良いセラミック等の電気絶縁材料製であり、ベース
板61と、中央部に矩形状の切欠きを設けた中間板62
と、カバー板63とからなり、ベース板61に駆動IC
77が取付けられている。駆動IC77のヘッド基板4
0を駆動する複数の駆動信号を出力する複数の信号端子
の各々は、ベース板61に形成した複数の引き出し電極
64を介して後端部の貫通端子65に電気的に接続さ
れ、各貫通端子65は、ヘッド基板40の複数の電極4
8に接続した接続線49に夫々電気的に接続できるよう
になっている。
【0030】また、駆動IC77に設けられた、ヘッド
基板50を駆動する複数の駆動信号を出力する複数の信
号端子の各々は、同様に、ベース板61に形成した複数
の引き出し電極66を介して前端部の端子67に電気的
に接続され、各端子67は、中間板62とカバー板63
に夫々設けた貫通端子68を介して、ヘッド基板50の
複数の電極58に接続した接続線(図示略)に夫々電気
的に接続できるようになっている。即ち、駆動IC77
からの駆動信号は、複数の引き出し電極64と貫通端子
65と接続線49とを介して電極48に夫々供給される
とともに、複数の引き出し電極66と貫通端子68とを
介して電極58に夫々供給されるようになっている。ま
た、両ヘッド基板40,50の各接地電極47,57
も、他の引き出し電極64,66及び他の貫通端子6
5,68を介して結線され、後述するフレキシブル基板
73に接続されている。
【0031】ここで、図6に示すように、中間板62の
切欠き62aの内部には、熱伝導性に優れた樹脂材料6
9(例えば、エポキシ系)が充填されており、駆動IC
77が連続的な噴射作動するときに発生する熱が、取付
けられているベース板61の全体に伝達されて、ベース
板61に接着されたヘッド基板40に伝達されるだけで
なく、その樹脂材料69を介して中間板62やカバー板
63に伝達されて、カバー板63に接着されたヘッド基
板50に伝達されるようになっている。
【0032】そして、駆動IC77の入力端子と、ヘッ
ドホルダー31に取付けた接続基板72とは、数本の信
号線を有するフレキシブルプリント基板73で接続さ
れ、この接続基板72と図示外の印字制御回路とはフレ
キシブルプリント基板74で接続されている。フレキシ
ブル基板73は、クロックライン、データライン、電圧
ライン及びアースラインに接続されている。駆動IC7
7は、クロックラインから供給された連続するクロック
パルスに基づいて、データライン上に現れるデータか
ら、どのインク通路からインクの噴射を行うべきかを判
断し、対応する電極48,58に電圧ラインの電圧が印
加するものである。次に、駆動IC77で発生した熱を
放熱する作動について説明する。駆動IC77は、フレ
キシブルプリント基板74,73を介して噴射指令信号
の入力で駆動電圧を出力するときに、連続的な噴射作動
により熱を発生する。この熱は、センタープレート60
のベース板61を介してヘッド基板40に伝達され、イ
ンク通路44のインクに伝達される。
【0033】一方、駆動IC77の熱は、更に、樹脂部
材69や中間板62やカバー板63を介してヘッド基板
50にも伝達され、インク通路54のインクに伝達され
る。即ち、インク噴射回数が頻繁なときには、駆動IC
77からの発熱量が多くなるが、その発生した熱は両方
のヘッド基板40,50の夫々に効率良く伝達され、イ
ンクの噴射量が増えることで、インク通路44,54内
のインク流が大きくなり、インクによる吸熱が大きくな
る一方、インク噴射回数が少ないときには、駆動IC7
7からの発熱量が少なくなるが、インクの噴射量が少な
くなることでインク流が小さくなり、駆動IC77の熱
は効率良くインクを介して放熱される。
【0034】以上説明したように、平行に相対向状に配
設され、相対向する対向面側に複数の平行な隔壁45,
55で仕切られた複数の細溝43,53が夫々形成され
た圧電材料製の1対のヘッド基板40,50間に、セン
タープレート60を接着により挟着して両ヘッド基板4
0,50の細溝43,53を塞ぎ、各ヘッド基板40,
50の隔壁45,55の側面に、複数の電極47,4
8、57,58を付設し、これら複数の電極47,4
8、57,58に駆動信号を供給する駆動IC77をセ
ンタープレート60の内部に組み込んだので、インク噴
射の連続動作で発生した駆動IC77の熱は、センター
プレート60を介して隣接する1対のヘッド基板40,
50の各々に伝達されてインクが温められ、インクは常
に粘性の低いインク噴射に適した温度に保持され、しか
も駆動IC77の熱が両ヘッド基板40,50により効
率良く放熱される。また、各電極と駆動IC77とを接
続する線が従来のように外へ張り出さないので、記録ヘ
ッド全体を小型にできる。
【0035】また、前記隔壁45,55は圧電材料製な
ので、複数対の電極47,48、57,58に駆動信号
を供給することで、隔壁45,55のせん断変形時に細
溝43,53からなるインク通路44,54の容積が変
化することで、インク通路44,54内のインクを確実
に加圧して噴射させることできる。また、センタープレ
ート60は、セラミック材料からなるので、センタープ
レート60に組み込まれた駆動IC77で発生する熱を
各ヘッド基板40,50に効率良く伝達できるととも
に、駆動IC77とセンタープレート60との絶縁性を
高めることができる。
【0036】更に、センタープレート60には、複数の
電極47,48、57,58を駆動IC77へ接続する
複数の引出し電極64,67が形成されたので、FPC
(フレキシブル・プリント・サーキット)などの接続線
を用いて結線することなく、駆動IC77をセンタープ
レート60に組み込むだけでよく、駆動IC77と複数
の電極47,48、57,58との電気的接続構造を簡
単化することができる。
【0037】ここで、前記実施形態の変更態様として、
センタープレート60は、ベース板61と中間板62と
を一体化したものとカバー板63とで構成するようにし
てもよく、ベース板61とカバー板63をフレキシブル
プリント基板73から一体に延長した部分で構成するこ
ともできる。更に、細溝43,53が形成された1対の
基板40,50を、その細溝43,53がそれぞれセン
タープレート60に対して外に向くように配置してもよ
く、2つのヘッド基板40,50により2色のインクを
噴射させるように構成してもよい。また、前記ヘッド基
板40,50を、1つの分極方向を有する1枚の圧電板
で構成し、各隔壁45,55の側面のうち、基端側又は
先端側の約半分だけに電極を設け、各隔壁45,55を
同様に略く字状にせん断変形させてもよい。更に、バブ
ルジェット式記録ヘッドなど、種々のインクジェットプ
リンタに用いるインクジェット式記録ヘッドに本発明を
適用することが可能であり、バブルジェット式記録ヘッ
ドの場合には、駆動ICをセンタープレートの表面に設
けるようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】請求項1のプリンタのインクジェット式
記録ヘッドによれば、複数のインク通路とそれらインク
通路の近傍部に設けられた複数のアクチュエータとを備
えたプリンタのインクジェット式記録ヘッドにおいて、
平行に相対向状に配設された1対の基板と、1対の基板
の間に挟着されたセンタープレートと、各基板において
複数対の隣接する隔壁間の細溝からなる複数のインク通
路と、各基板における複数のインク通路に対応するよう
に設けられた複数のアクチュエータと、両基板の複数の
アクチュエータに駆動信号を供給する為の駆動ICであ
って、前記センタープレートに組み込まれた駆動ICと
を備えたので、インク噴射の連続動作で発生した駆動I
Cの熱は、センタープレートを介して隣接する1対の基
板の各々に伝達されてインクが温められ、インクは常
に、粘性を低くしてインク噴射に適した温度に保持され
る。しかも、センタープレートの両側にインク通路を高
密度に配置して記録解像度を高くでき、その多くのアク
チュエータを駆動する駆動ICの熱が両基板により効率
良く放熱される。また、アクチュエータと駆動ICとを
接続する線が外へ出ないので、記録ヘッド全体を小型に
できる。
【0039】請求項2のプリンタのインクジェット式記
録ヘッドによれば、請求項1と同様の効果を奏するが、
前記各アクチュエータは、インク通路の両側の圧電材料
製の隔壁と、その隔壁の細溝側の側面に付設された複数
の電極とを含むので、駆動信号による隔壁のせん断変形
時に細溝からなるインク通路の容積が変化することで、
インク通路内のインクを確実に加圧して噴射させること
できる。請求項3のプリンタのインクジェット式記録ヘ
ッドによれば、請求項1または2と同様の効果を奏する
が、前記センタープレートは、セラミック材料からなる
ので、センタープレートに組み込まれた駆動ICからの
熱を各基板に効率良く伝達できるとともに、駆動ICと
センタープレートとの絶縁性を高めることができる。
【0040】請求項4のプリンタのインクジェット式記
録ヘッドによれば、請求項3と同様の効果を奏するが、
前記センタープレートには、複数の電極を駆動ICへ接
続する複数の引出し電極が形成されたので、FPC(フ
レキシブル・プリント・サーキット)などの接続線を用
いて結線することなく、駆動ICをセンタープレートに
組み込むだけでよく、駆動ICと複数の電極との電気的
接続構造を簡単化することができる。
【0041】請求項5のプリンタのインクジェット式記
録ヘッドによれば、請求項1〜4の何れか1項と同様の
効果を奏するが、前記駆動ICから発生する熱をセンタ
ープレートを介して複数のインク通路内のインクへ放熱
するように構成したので、駆動ICから発生する熱をセ
ンタープレートを介して複数のインク通路内のインクへ
放熱されるので、駆動ICで発生する熱の放熱効果を高
め得るだけでなく、インクの温度が適度に上昇してその
粘性を低くして、インク噴射を良好にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカラーインクジェット
プリンタの内部機構を示す概略斜視図である。
【図2】キャリッジ及びインク噴射機構の拡大平面図で
ある。
【図3】キャリッジ及びインク噴射機構の拡大背面図で
ある。
【図4】インクジェット式記録ヘッドの拡大斜視図であ
る。
【図5】ヘッド基板とセンタープレートの分解斜視図で
ある。
【図6】図3のVI─VI線拡大断面図である。
【図7】非駆動時のヘッド基板の部分拡大縦断面図であ
る。
【図8】駆動時の図7相当図である。
【符号の説明】
1 カラーインクジェットプリンタ 35 シアン用記録ヘッド 36 マゼンタ用記録ヘッド 37 イエロー用記録ヘッド 38 ブラック用記録ヘッド 40、50 ヘッド基板 41〜42、51〜52 圧電板 43、53 細溝 44、54 インク通路 45、55 隔壁 47、57 接地側の電極 48、58 駆動側の電極 60 センタープレート 64、66 引き出し電極 77 駆動IC

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のインク通路とそれらインク通路の
    近傍部に設けられた複数のアクチュエータとを備えたプ
    リンタのインクジェット式記録ヘッドにおいて、 平行に相対向状に配設され、相対向する対向面側に複数
    の平行な隔壁にて仕切られた複数の細溝が夫々形成され
    た1対の基板と、 前記1対の基板の間に挟着されたセンタープレートと、 前記各基板において複数対の隣接する隔壁間の細溝から
    なる複数のインク通路と、 前記各基板における複数のインク通路に対応するように
    設けられた複数のアクチュエータと、 前記両基板の複数のアクチュエータに駆動信号を供給す
    る為の駆動ICであって、前記センタープレートに組み
    込まれた駆動ICと、 を備えたことを特徴とするプリンタのインクジェット式
    記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記各アクチュエータは、インク通路の
    両側の圧電材料製の前記隔壁と、その隔壁の細溝側の側
    面に付設された複数の電極とを含むことを特徴とする請
    求項1に記載のプリンタのインクジェット式記録ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記センタープレートは、電気絶縁材料
    からなることを特徴とする請求項1または2に記載のプ
    リンタのインクジェット式記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記センタープレートには、前記複数の
    電極を駆動ICへ接続する複数の引出し電極が形成され
    たことを特徴とする請求項3に記載のプリンタのインク
    ジェット式記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記駆動ICから発生する熱をセンター
    プレートを介して複数のインク通路内のインクへ放熱す
    るように構成したことを特徴とする請求項1〜4の何れ
    か1項に記載のプリンタのインクジェット式記録ヘッ
    ド。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7316470B2 (en) 2002-09-12 2008-01-08 Konica Corporation Inkjet recording head
US7646136B2 (en) 2007-05-07 2010-01-12 Panasonic Corporation Piezoelectric element, vibratory actuator and drive unit
JP2010120202A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Brother Ind Ltd 液体吐出ヘッド
JP2015027762A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 エスアイアイ・プリンテック株式会社 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2015171802A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 エスアイアイ・プリンテック株式会社 液体噴射ヘッド、及び液体噴射装置

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