JPH10230600A - プリンタのインクジェット式フルライン記録ヘッド - Google Patents

プリンタのインクジェット式フルライン記録ヘッド

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JPH10230600A
JPH10230600A JP5099097A JP5099097A JPH10230600A JP H10230600 A JPH10230600 A JP H10230600A JP 5099097 A JP5099097 A JP 5099097A JP 5099097 A JP5099097 A JP 5099097A JP H10230600 A JPH10230600 A JP H10230600A
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JP
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head
ink jet
ink
nozzle
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JP5099097A
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English (en)
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Hisayoshi Morioka
久喜 森岡
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/20Modules

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用できないインクジェットノズルを発生さ
せることなく記録解像度を高め、小型で簡単な構造に構
成することができるプリンタのインクジェット式フルラ
イン記録ヘッドを提供することである。 【解決手段】 各記録ヘッド分割体20において、等間
隔Pに形成された複数のインクジェットノズル36のう
ち、右端のインクジェットノズル36aとヘッド本体2
1の右端までの間隔をP/2に形成し、左端のインクジ
ェットノズル36bとヘッド本体21の左端までの間隔
がP/2に形成し、第1ヘッド層15に対して第2ヘッ
ド層16を左方へP/2ずらして配設することで、ノズ
ルピッチをP1をP/2にして記録解像度を記録ヘッド
分割体20の2倍に高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタのインク
ジェット式フルライン記録ヘッドに関し、特に、板状の
ヘッド本体に複数のインクジェットノズルを等間隔に形
成した記録ヘッド分割体を、インクジェットノズルの配
列方向へ複数個並べるとともに、ヘッド本体の厚さ方向
に複数層に積層したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタのキャリッジ搭載型のイ
ンクジェット式記録ヘッドにおいては、板状のヘッド本
体に等間隔に形成された複数のインク通路とこれらイン
ク通路の先端部に形成されて1列状に配設された複数の
インクジェットノズルを有する記録ヘッド分割体を、ヘ
ッド本体の厚さ方向に積層するとともに、互いにインク
ジェットノズルの列方向へ所定ピッチずらして配設する
ことで、ノズルピッチを記録ヘッド分割体のノズルピッ
チより小さくして、記録解像度を高める技術が広く実用
に供されている。インクジェット式記録ヘッドにおける
この種の技術は記録解像度を高めるのに有効である。
【0003】例えば、特開平4−341856号公報の
インクジェット式記録ヘッド110 は、フルライン記録ヘ
ッドとしてではなくキャリッジに搭載して適用されるも
のであり、図11に示すように、ヘッド本体117 に等し
いノズルピッチPで形成された複数のインク通路115 及
びインクジェットノズル116 を夫々有する4組の記録ヘ
ッド分割体111 〜114 を、積層するとともに左右方向へ
互いにP/4ずらして配設することにより、ノズルピッ
チをP/4にして記録解像度を高めている。
【0004】一方、最近では、用紙搬送手段で搬送され
る記録媒体に対して、その用紙全幅に亙って一度に記録
可能なプリンタのインクジェット式フルライン記録ヘッ
ドとして、板状のヘッド本体に等間隔に形成された複数
のインク通路とこれらインク通路の先端部に形成されて
1列状に配設された複数のインクジェットノズルを有す
る記録ヘッド分割体を備え、複数の記録ヘッド分割体
を、インクジェットノズルの配列方向へ並べ、更に、ヘ
ッド本体の厚さ方向に複数層に積層したものが実用化さ
れつつある。
【0005】特開平2−11330号公報のインクジェ
ット式記録ヘッド100 は、図12に示すように、複数の
記録ヘッド分割体101 を左右方向に夫々並べた3組の記
録ヘッド層105 〜107 を有する。各記録ヘッド層105 〜
107 において、各記録ヘッド分割体101 の右端のインク
ジェットノズル102 から、その右側に隣接する記録ヘッ
ド分割体101 の左端のインクジェットノズル102 までの
間隔αには、インクジェットノズル102 が形成されてお
らず、間隔αはノズルピッチよりも大きいので、複数の
インクジェットノズル102 は部分的に等間隔で配設され
ていない。
【0006】それ故、記録ヘッド層105 に対して記録ヘ
ッド層106 を右方へαずらし、記録ヘッド層106 に対し
て記録ヘッド層107 を右方へαずらすことで、記録ヘッ
ド100 の左右方向略全幅に亙って、3組の記録ヘッド層
105 〜107 のうちの2組の記録ヘッド層の複数のインク
ジェットノズル102 を交互に等間隔で配設し、ノズルピ
ッチを記録ヘッド分割体101 のノズルピッチの1/2に
して、記録解像度を高めるように構成してある。そし
て、このインクジェット式記録ヘッド100 は、フルライ
ン記録ヘッドとして適用可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平4−34185
6号公報のインクジェット式記録ヘッド110 は、左右方
向に小型に構成され、キャリッジに搭載して適用される
ものである。但し、各記録ヘッド分割体111 〜114 を記
録媒体の用紙全幅に亙って一体的に構成してフルライン
記録ヘッドとして適用できるが、板状のヘッド本体に多
数のインク通路及びインクジェットノズルを形成しなけ
ればならないため、製作上(製作技術面、設備面、製作
コスト面等)非常に不利である。
【0008】特開平2−11330号公報のインクジェ
ット式記録ヘッド100 では、3組の記録ヘッド層105 〜
107 を左右方向へ互いにαずらして配設するため、記録
ヘッド層105 の左端に位置する記録ヘッド分割体101aに
おける左端側の幅α部分のインクジェットノズル102
と、記録ヘッド層107 の右端に位置する記録ヘッド分割
体101bにおける右端側の幅α部分のインクジェットノズ
ル102 は、記録ヘッドとして使用することができない。
【0009】しかも、ノズルピッチを記録ヘッド分割体
101 のノズルピッチの1/2にするのに、3組の記録ヘ
ッド層105 〜107 が必要になるため、インクジェット式
記録ヘッド100 が上下方向に大型化するとともに、使用
する記録ヘッド分割体101 の数が非常に多くなるため、
構造も複雑化して製作コストが非常に高価になる。本発
明の目的は、複数の記録ヘッド分割体からなるプリンタ
のインクジェット式フルライン記録ヘッドにおいて、使
用できないインクジェットノズルを発生させることなく
記録解像度を高め、小型で簡単な構造に構成することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1のプリンタのイ
ンクジェット式フルライン記録ヘッドは、各記録ヘッド
分割体が、板状のヘッド本体に等間隔に形成された複数
のインク通路とこれらインク通路の先端部に形成されて
1列状に配設された複数のインクジェットノズルとを備
え、複数の記録ヘッド分割体をインクジェットノズルの
配列方向へ並べてなるプリンタのインクジェット式フル
ライン記録ヘッドにおいて、記録ヘッド分割体の列方向
終端のインクジェットノズルから、その列方向終端側に
隣接する記録ヘッド分割体の列方向始端のインクジェッ
トノズルまでの間隔が、前記等間隔と等しく形成された
ものである。
【0011】記録ヘッド分割体の列方向終端のインクジ
ェットノズルから、その列方向終端側に隣接する記録ヘ
ッド分割体の列方向始端のインクジェットノズルまでの
間隔が、前記等間隔と等しく形成されているので、複数
の記録ヘッド分割体をインクジェットノズルの配列方向
へ並べると、複数のインクジェットノズルが全て等間隔
に配列し、使用できないインクジェットノズルを発生さ
せないで、複数の記録ヘッド分割体の全てのインクジェ
ットノズルを記録ヘッドとして使用できる。
【0012】請求項2のプリンタのインクジェット式フ
ルライン記録ヘッドは、請求項1の発明において、前記
各記録ヘッド分割体において、そのヘッド本体の一端か
ら列方向始端のインクジェットノズルまでの間隔が前記
等間隔の1/2以下に形成されるとともに、そのヘッド
本体の他端から列方向終端のインクジェットノズルまで
の間隔が前記等間隔の1/2以下に形成されたことを特
徴とするものである。
【0013】それ故、記録ヘッド分割体の列方向終端の
インクジェットノズルから、その列方向終端側に隣接す
る記録ヘッド分割体の列方向始端のインクジェットノズ
ルまでの間隔が前記等間隔と等しくなるように、複数の
記録ヘッド分割体をインクジェットノズルの配列方向へ
並べて、インクジェット式フルライン記録ヘッドを容易
に構成することができる。その他請求項1と同様の作用
を奏する。
【0014】請求項3のプリンタのインクジェット式フ
ルライン記録ヘッドは、請求項1又は2の発明におい
て、前記複数の記録ヘッド分割体を前記ヘッド本体の厚
さ方向に複数層に積層したことを特徴とするものであ
る。各層の複数のインクジェットノズルは全て等間隔に
形成されているため、複数の層の記録ヘッド分割体をイ
ンクジェットノズルの配列方向へ所定ピッチだけ互いに
ずらすことで、使用不能なインクジェットノズルを発生
させることなく記録解像度を高めることが可能になる。
その他請求項1又は2と同様の作用を奏する。
【0015】請求項4のプリンタのインクジェット式フ
ルライン記録ヘッドは、請求項3の発明において、前記
複数層はn層(但し、nは2以上の整数)であり、これ
らn層の記録ヘッド分割体は、インクジェットノズルの
配列方向へ前記等間隔の1/nだけ互いにずらして配設
されたことを特徴とするものである。n層の記録ヘッド
分割体をインクジェットノズルの配列方向へ前記等間隔
の1/nだけ互いにずらすことで、ノズルピッチが記録
ヘッド分割体のノズルピッチの1/nになり、記録解像
度は記録ヘッド分割体のn倍に高められる。その他請求
項3と同様の作用を奏する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。本実施形態は、インクジェ
ットプリンタにおける、記録紙の全幅に亙って一度に記
録可能な圧電方式のインクジェット式フルライン記録ヘ
ッドに、本発明を適用した場合の例である。
【0017】図1に示すように、インクジェットプリン
タ1は、基本的に、本体カバー2内の本体フレーム3
に、ゴム製のプラテン6を含む用紙搬送機構5、プラテ
ン6と対向状に設けられたインクジェット式フルライン
記録ヘッド10(以下、記録ヘッドという)、記録ヘッ
ド10の前端部に接続されたインク導入部材11等を設
けた構造で、インク導入部材11にはインクを供給する
インクカートリッジ12が着脱自在に装着されている。
【0018】前記プラテン6は、左右方向向きに配設さ
れ、その左右両端部のプラテン軸6aが本体フレーム3
の側板3a,3bに回転自在に枢支され、用紙搬送機構
5により、左側のプラテン軸6aの左端部に取付けられ
たギヤ7が、フィードモータ、ギヤ機構(図示略)等に
より回転駆動され、記録紙Pが搬送されるように構成し
てある。
【0019】前記インクジェット式フルライン記録ヘッ
ド10について説明する。図1、図2に示すように、記
録ヘッド10は、複数の板状の記録ヘッド分割体20を
左右方向に並べた第1ヘッド層15と、複数の板状の記
録ヘッド分割体20を左右方向に並べた第2ヘッド層1
6を相対向させた状態で積層するとともに、第1ヘッド
層15に対して第2ヘッド層16を左方(インクジェッ
トノズル36の配列方向左側)へP1だけずらした構造
に構成されている。
【0020】先ず、記録ヘッド分割体20について図3
に基づいて説明する。記録ヘッド分割体20は、前後方
向向きの複数の溝22が等間隔に形成された板状の圧電
材料製のヘッド本体21と、複数の溝22を覆うように
ヘッド本体21上端部に固着された合成樹脂又はセラミ
ック製のカバー部材30と、ヘッド本体21とカバー部
材20の背面に固着された合成樹脂又はセラミック製の
ノズル形成板35等で構成されている。
【0021】ヘッド本体21の複数の溝22は複数の隔
壁25により夫々仕切られ、各溝22のサイズは、例え
ば、幅W=0.01〜0.1mm 、高さH=0.02〜0.2mm 、長さ
L=10〜40mmである。複数の溝22をカバー板30で覆
うことで形成される複数の通路のうち、左右両端の通路
を含む1つおきの通路がインク通路28に、その他の1
つおきの通路が複数の隔壁25を変形させる為の隔壁変
形空間29になる。ヘッド本体21の左右両端部には、
幅W/2、高さH、長さLの1対の切欠き部23が夫々
形成され、図2に示すように、隣り合う1対の記録ヘッ
ド分割体20の1対の切欠き部23とカバー板30によ
り、隔壁変形空間29が形成される。
【0022】前記複数の隔壁25の各々は、図4に示す
ように、上下方向中央部を境界として矢印a,bの分極
方向をもち、その左右両側面(溝側側面)に隔壁25全
体に駆動電圧を印加する為の左右1対の電極26が、全
面に亙って例えばスパッタリング加工で夫々形成され、
その後端部上面に左右1対の電極26に夫々電気的に接
続された1対の端子27が例えばスパッタリング加工で
形成されている。
【0023】カバー板30の表面部には、複数の電極2
6に駆動信号を出力するICチップ31が固着され、ま
た、ICチップ31の接続端子からカバー板30の後端
の裏面部まで延びる複数の引出し電極32と、ICチッ
プ31の接続端子から前端側へ延びる複数の駆動信号ラ
イン33が夫々形成され、複数の引出し電極32にヘッ
ド本体21の複数の端子27が、ロウ付けにより夫々電
気的に接続されている。尚、駆動信号ライン33は、デ
ータライン、クロックライン、給電ライン、アースライ
ン等を含み、図示していないが、可撓性のプリント基板
(FPC)等を介してプリンタ制御部(図示略)に接続
されている。
【0024】ノズル形成板35には、ヘッド本体21の
複数のインク通路28に対応する複数のインクジェット
ノズル36が等間隔P(例えばP=0.04〜0.4mm )で形
成されるとともに、それら複数のインクジェットノズル
36のうち、右端のインクジェットノズル36a(イン
クジェットノズル36の配列方向始端のインクジェット
ノズルに相当する)とヘッド本体21の右端までの間隔
がP/2に形成され、左端のインクジェットノズル36
b(インクジェットノズル36の配列方向終端のインク
ジェットノズルに相当する)とヘッド本体21の左端ま
での間隔がP/2に形成されている。
【0025】それ故、各ヘッド層15,16において、
各記録ヘッド分割体20の左端のインクジェットノズル
36bと、その左端側に隣接する記録ヘッド分割体20
の右端のインクジェットノズル36aまでの間隔がPに
なり、複数のインクジェットノズル36は全て等間隔P
になる。そして、第1ヘッド層15に対して第2ヘッド
層16は、左方へP/2(=P1)だけずらして配設さ
れ、各記録ヘッド分割体20のノズルピッチがPである
のに対して、記録ヘッド10のノズルピッチP1はP/
2になる。
【0026】ここで、インク通路28のインクをインク
ジェットノズル36から噴射させる原理について説明す
る。ICチップ31により、複数の駆動信号ライン33
を介して供給される駆動制御信号に基づいて、噴射すべ
きインクジェットノズル36に対応1対の隔壁25の電
極26に駆動電圧vが印加されると、そのインクジェッ
トノズル36からインク通路28内のインクが噴射され
る。
【0027】例えば、図4に示すように、インク通路2
8aのインクをインクジェットノズル36から噴射させ
る場合、インク通路28aの左右1対の隔壁25aに対
応する4つの電極26a,26bのうち、2つの電極2
6bに駆動電圧vを印加することにより、矢印a,bの
分極方向に直交する電界が発生し、図5に示すように、
隔壁25aは前記分極方向と直交する方向へ剪断変形す
る。その結果、インク通路28aの容積が増大し、イン
ク通路28aには、増大した容積分のインクがインク導
入部材11から導入される。
【0028】次に、1対の電極26bへの駆動電圧vの
印加を停止すると、剪断変形していた隔壁25aが、図
4に示す初期の形状に復帰し、インク通路28aの容積
も初期の容積に戻り、インク通路28a内のインクは加
圧されてインクジェットノズル36から噴射される。
尚、図4の状態から、1対の隔壁25aを図5と反対側
に剪断変形させてインクを噴射するように構成してもよ
い。この場合、隔壁25aの分極方向を前記矢印a,b
の方向と反対にするか、或いは、各隔壁25aに印加す
る駆動電圧vの方向を反対にすることで実現できる。
【0029】前記記録ヘッド10の作用・効果について
説明する。各記録ヘッド分割体20において、等間隔P
に形成された複数のインクジェットノズル36のうち、
右端のインクジェットノズル36aからヘッド本体21
の右端までの間隔をP/2に、左端のインクジェットノ
ズル36bからヘッド本体21の左端までの間隔をP/
2に形成したので、各ヘッド層15,16においては、
各記録ヘッド分割体20の左端のインクジェットノズル
36bと、その左端側に隣接する記録ヘッド分割体20
の右端のインクジェットノズル36aまでの間隔がPに
なり、複数のインクジェットノズル36は全て等間隔P
になる。
【0030】そして、第1ヘッド層15に対して第2ヘ
ッド層16は、左方へP/2(=P1)だけずらして配
設したので、記録ヘッド10のノズルピッチP1が、記
録ヘッド分割体10のノズルピッチPの1/2になり、
使用できないインクジェットノズルを発生させることな
く、記録解像度を(記録ヘッド分割体の2倍に)高める
ことができる。しかも、記録解像度を記録ヘッド分割体
の2倍に高めるのに、2組のヘッド層(第1,第2ヘッ
ド層15,16)を設けることで実現できるため、記録
ヘッド10においては、上下方向に大型化せず使用する
記録ヘッド分割体20の数も必要以上に設けなくてよい
ため、構造が簡単化して非常に安価に製作することが可
能になる。
【0031】次に別実施形態について説明する。但し、
前記実施形態と同じものには同一符号を付して説明す
る。 第1別実施形態・・・図6参照 この記録ヘッド10Aは、複数の記録ヘッド分割体20
を左右方向に夫々並べてなる第1〜第3ヘッド層15A
〜17Aを有し、第1ヘッド層15Aに対して第2ヘッ
ド層16Aが左方へP/3だけずらして配設され、第2
ヘッド層16Aに対して第3ヘッド層17Aが左方へP
/3だけずらして配設されている。それ故、記録ヘッド
10AのノズルピッチP2が、記録ヘッド分割体20の
ノズルピッチPの1/3になり、使用不能なインクジェ
ットノズルを発生させないで記録解像度を(記録ヘッド
分割体の3倍に)更に高めることができる。
【0032】第2別実施形態・・・図7、図8参照 記録ヘッド10Bは、複数の記録ヘッド分割体20Bを
左右方向に並べた第1ヘッド層15Bと、複数の記録ヘ
ッド分割体20Bを左右方向に並べた第2ヘッド層16
Bを、夫々のインク通路28を最接近させるよにう相対
向させた状態で積層するとともに、第1ヘッド層15B
に対して第2ヘッド層16Bを左方へP1だけずらした
構造に構成されている。各記録ヘッド分割体20Bにお
いては、カバー板30B及びノズル形成板35Bが、少
なくとも相対向する記録ヘッド分割体20Bと共通に構
成されている。それ故、記録ヘッド10Bが部材数の少
ない簡単な構造になり製作コスト的にも非常に有利にな
る。その他前記実施形態と同様の作用・効果を奏する。
【0033】第3別実施形態・・・図9、図10参照 この記録ヘッド10Cは、複数の記録ヘッド分割体20
Cを左右方向に並べてなる第1ヘッド層15Cと、複数
の記録ヘッド分割体20Cを左右方向に並べてなる第2
ヘッド層16Cを、相対向させた状態で積層するととも
に、第1ヘッド層15Cに対して第2ヘッド層16C
を、左方へP1だけずらて配設した構造になっている。
【0034】各記録ヘッド分割体20は、複数の溝42
が形成された板状の圧電材料製のヘッド本体41、IC
チップ51が搭載され複数の引出し電極52と駆動信号
ライン53が形成されたカバー部材50、複数のインク
ジェットノズル56が形成されたノズル形成板55等で
構成され、複数の溝42をカバー板50で覆うことで、
左右両端の通路を含む1つおきの通路がインク通路28
Cに、その他の1つおきの通路が複数の隔壁25を変形
させる為の隔壁変形空間29Cになる。
【0035】ヘッド本体41の右端部には、溝42と同
じ幅、高さ、長さを有する切欠き部43が形成され、隣
合う1対の記録ヘッド分割体20Cの切欠き部43と隔
壁45とカバー板50とで隔壁変形空間29Cが形成さ
れる。尚、複数の隔壁45の各々は、前記実施形態と同
様、上下方向中央部を境界として上下逆向きの分極方向
をもち、その左右両側面(溝側側面)に1対の電極46
が形成され、その後端部上面に1対の端子47が形成さ
れている。
【0036】ノズル形成板55の複数のインクジェット
ノズル56は等間隔Pで形成され、それら複数のインク
ジェットノズル56のうち、右端のインクジェットノズ
ル56aとヘッド本体41の右端までの間隔はaに、左
端のインクジェットノズル56bとヘッド本体41の左
端までの間隔はbに形成され、前期間隔aと間隔bとの
和が記録ヘッド分割体のノズルピッチPと等しくなるよ
うに構成されている。
【0037】つまり、各ヘッド層15C,16Cにおい
て、各記録ヘッド分割体20Cの左端のインクジェット
ノズル56bから、その左側に隣接する記録ヘッド分割
体20Cの右端のインクジェットノズル56aまでの間
隔がP(=a+b)となり、複数のインクジェットノズ
ル56は全て等間隔Pになる。そして、第1ヘッド層1
5Cに対して第2ヘッド層16Cを、左方へP/2だけ
ずらして配設することで、記録ヘッド10Cのノズルピ
ッチP3が、記録ヘッド分割体のノズルピッチPの1/
2になり、使用不能なインクジェットノズルを発生させ
ないで記録解像度を高めることが可能になる。その他前
記メイン実施形態と同様の作用・効果を奏する。
【0038】次に、前記実施形態の変更形態について説
明する。 1〕前記各記録ヘッド分割体において、ヘッド本体の一
端から列方向始端のインクジェットノズルまでの間隔を
前記等間隔の1/2以下に形成し、ヘッド本体の他端か
ら列方向終端のインクジェットノズルまでの間隔を前記
等間隔の1/2以下に形成してもよい。この場合、各ヘ
ッド層において複数の記録ヘッド分割体を所定ピッチ空
けて夫々並べることで、各記録ヘッド分割体の列方向終
端のインクジェットノズルから、その列方向終端側に隣
接する記録ヘッド分割体の列方向始端のインクジェット
ノズルまでの間隔を前記等間隔と等しくすることができ
る。
【0039】2〕記録ヘッドを、複数の記録ヘッド分割
体を前記ヘッド本体の厚さ方向に4層以上積層して構成
することも可能である。例えば、n層に構成した場合、
n層の記録ヘッド分割体をインクジェットノズルの配列
方向へ前記等間隔の1/nだけ互いにずらすことで、ノ
ズルピッチが記録ヘッド分割体のノズルピッチの1/n
になり、記録解像度は記録ヘッド分割体のn倍に高めら
れる。
【0040】3〕前記隔壁変形空間29,29Cをイン
ク通路として使用してもよい。 4〕前記記録ヘッドにおいては、圧電方式のものに限ら
ず、その内部の構造を部分的に変更して、熱変換方式
(バブルジェット方式)等のインクジェット式フルライ
ン記録ヘッドにも勿論適用することができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1のプリンタのインクジェット式
フルライン記録ヘッドによれば、記録ヘッド分割体の列
方向終端のインクジェットノズルから、その列方向終端
側に隣接する記録ヘッド分割体の列方向始端のインクジ
ェットノズルまでの間隔を、記録ヘッド分割体の隣合う
インクジェットノズルの間隔と等しく形成したので、複
数の記録ヘッド分割体をインクジェットノズルの配列方
向へ並べて、フルラインに亙る複数のインクジェットノ
ズルを等間隔に形成することができ、しかも記録ヘッド
の両端部に使用不能のインクジェットノズルが生じるこ
ともない。
【0042】それ故、少なくとも2層の記録ヘッド分割
体で1色分のフルライン記録ヘッドを構成することがで
き、前記等間隔を小さくして記録解像度を高めれば1層
の記録ヘッド分割体で1色分のフルライン記録ヘッドを
構成することができるので、記録ヘッド分割体の数を格
段に少なくすることができ、記録ヘッドを小型化でき、
記録ヘッドの製作コストを格段に低減することができ
る。しかも、記録解像度を更に高める必要のある場合に
は、複数の記録ヘッド分割体をヘッド本体の厚さ方向に
複数層に積層し、複数の層の記録ヘッド分割体をインク
ジェットノズルの配列方向へ所定ピッチだけ互いにずら
すことで対処できるので、汎用性に優れ、複数色のイン
クを使用するフルカラーのフルライン記録ヘッドに好適
のものとなる。
【0043】請求項2のプリンタのインクジェット式フ
ルライン記録ヘッドによれば、請求項1と同様の効果を
奏するが、各記録ヘッド分割体において、そのヘッド本
体の一端から列方向始端のインクジェットノズルまでの
間隔を前記等間隔の1/2以下に形成するとともに、そ
のヘッド本体の他端から列方向終端のインクジェットノ
ズルまでの間隔を前記等間隔の1/2以下に形成したの
で、記録ヘッド分割体の列方向終端のインクジェットノ
ズルから、その列方向終端側に隣接する記録ヘッド分割
体の列方向始端のインクジェットノズルまでの間隔を前
記等間隔と等しくなるように、複数の記録ヘッド分割体
をインクジェットノズルの配列方向へ並べて、インクジ
ェット式フルライン記録ヘッドを容易に構成できる。
【0044】請求項3のプリンタのインクジェット式フ
ルライン記録ヘッドによれば、請求項1又は2と同様の
効果を奏するが、複数の記録ヘッド分割体を前記ヘッド
本体の厚さ方向に複数層に積層したので、複数の層の記
録ヘッド分割体をインクジェットノズルの配列方向へ所
定ピッチ(例えば、前記複数の層が2層の場合前記等間
隔の1/2、前記複数の層が3層の場合前記等間隔の1
/3)だけ互いにずらすことで、使用不能なインクジェ
ットノズルを発生させることなく記録解像度を高めるこ
とが可能になり、しかも、上下方向に大型化せず使用す
る記録ヘッド分割体の数も少なくすることができるた
め、構造が簡単化して製作コスト的に有利である。
【0045】請求項4のプリンタのインクジェット式フ
ルライン記録ヘッドによれば、請求項3と同様の効果を
奏するが、前記複数層はn層(但し、nは2以上の整
数)であり、これらn層の記録ヘッド分割体を、インク
ジェットノズルの配列方向へ前記等間隔の1/nだけ互
いにずらして配設したので、ノズルピッチが記録ヘッド
分割体のノズルピッチの1/nになり、記録解像度を記
録ヘッド分割体のn倍に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインクジェット式フル
ライン記録ヘッドを備えたインクジェットプリンタの斜
視図である。
【図2】図1のフルライン記録ヘッドの部分背面図であ
る。
【図3】図2の各記録ヘッド分割体の分解斜視図であ
る。
【図4】フルライン記録ヘッドの(噴射原理を示す)要
部縦断面図である。
【図5】フルライン記録ヘッドの(噴射原理を示す)要
部縦断面図である。
【図6】第1別実施形態に係るフルライン記録ヘッドの
部分背面図である。
【図7】第2別実施形態に係るフルライン記録ヘッドの
部分背面図である。
【図8】図7のフルライン記録ヘッドの縦断面図であ
る。
【図9】第3別実施形態に係るフルライン記録ヘッドの
部分背面図である。
【図10】図9の各記録ヘッド分割体の分解斜視図であ
る。
【図11】従来技術に係るインクジェット式記録ヘッド
の背面図である。
【図12】別の従来技術に係るインクジェット式記録ヘ
ッドの背面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 10,10A,10B,10C フルライン記録ヘッ
ド 20,20B,20C 記録ヘッド分割体 21,41 ヘッド本体 28,28C インク通路 36,36a,36b,56,56a,56b イン
クジェットノズル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各記録ヘッド分割体が、板状のヘッド本
    体に等間隔に形成された複数のインク通路とこれらイン
    ク通路の先端部に形成されて1列状に配設された複数の
    インクジェットノズルとを備え、複数の記録ヘッド分割
    体をインクジェットノズルの配列方向へ並べてなるプリ
    ンタのインクジェット式フルライン記録ヘッドにおい
    て、 前記記録ヘッド分割体の列方向終端のインクジェットノ
    ズルから、その列方向終端側に隣接する記録ヘッド分割
    体の列方向始端のインクジェットノズルまでの間隔が、
    前記等間隔と等しく形成されたことを特徴とするプリン
    タのインクジェット式フルライン記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記各記録ヘッド分割体において、その
    ヘッド本体の一端から列方向始端のインクジェットノズ
    ルまでの間隔が前記等間隔の1/2以下に形成されると
    ともに、そのヘッド本体の他端から列方向終端のインク
    ジェットノズルまでの間隔が前記等間隔の1/2以下に
    形成されたことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ
    のインクジェット式フルライン記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記複数の記録ヘッド分割体を前記ヘッ
    ド本体の厚さ方向に複数層に積層したことを特徴とする
    請求項1〜2の何れか1項に記載のプリンタのインクジ
    ェット式フルライン記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記複数層はn層(但し、nは2以上の
    整数)であり、これらn層の記録ヘッド分割体は、イン
    クジェットノズルの配列方向へ前記等間隔の1/nだけ
    互いにずらして配設されたことを特徴とする請求項3に
    記載のプリンタのインクジェット式フルライン記録ヘッ
    ド。
JP5099097A 1997-02-18 1997-02-18 プリンタのインクジェット式フルライン記録ヘッド Pending JPH10230600A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1005987A3 (en) * 1998-12-04 2000-11-02 Konica Corporation Ink jet head and method of manufacturing ink jet head
US6560833B2 (en) 1998-12-04 2003-05-13 Konica Corporation Method of manufacturing ink jet head

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1005987A3 (en) * 1998-12-04 2000-11-02 Konica Corporation Ink jet head and method of manufacturing ink jet head
US6560833B2 (en) 1998-12-04 2003-05-13 Konica Corporation Method of manufacturing ink jet head

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