JP2003110536A - デジタル放送受信装置 - Google Patents

デジタル放送受信装置

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JP2003110536A
JP2003110536A JP2001294167A JP2001294167A JP2003110536A JP 2003110536 A JP2003110536 A JP 2003110536A JP 2001294167 A JP2001294167 A JP 2001294167A JP 2001294167 A JP2001294167 A JP 2001294167A JP 2003110536 A JP2003110536 A JP 2003110536A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1セグメント方式および3セグメント方式の
放送が受信可能で、かつ、3セグメント方式放送の受信
をすみやかに行なうことができるデジタル放送受信装置
を提供する。 【解決手段】 受信開始時には、CPU12は、ブラン
チ1を1セグメント放送を受信するように設定し、ブラ
ンチ2を3セグメント放送を受信するように設定する。
TMCC信号が復号されると、CPU12は、TMCC
信号に応じて設定が異なっているブランチに正しい放送
形態を再設定する。ダイバーシティ部16は、受信開始
時には、正しい設定がされていたブランチの出力を選択
し、TMCC復号後両ブランチに正しい設定がされてか
らは、ブランチ1,2の受信の良好度合いに応じてブラ
ンチ1の出力とブランチ2の出力とを合成、またはいず
れかの出力を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル放送受
信装置に関し、より特定的には、直交周波数分割多重
(OFDM)伝送方式で変調された信号を受信する地上
波デジタル放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、映像信号または音声信号を伝送す
るシステムにおいて、高品質な伝送や周波数有効率の向
上に優れた方式として、直交周波数分割多重(OFD
M)方式が提案されている。OFDM(Orthogonal Fre
quency Division Multiplexing)とは、直交周波数分割
多重方式すなわち、各搬送波を互いに直交させ、各々の
搬送波ごとにデジタル変調する多重化方式のことであ
る。2003年から放送開始予定の地上波デジタル放送
では、このOFDM方式が採用されている。
【0003】たとえば、社団法人電波産業会(以下「A
RIB」という)の規格ARIBSTD−B31による
地上デジタルテレビ放送は、1チャンネルの伝送帯域を
13個の帯域(OFDMセグメント)に分割する。OF
DMセグメントとは、データキャリアに制御信号キャリ
アを付加した伝送信号の基本帯域(テレビチャンネル帯
域の1/13)信号である。
【0004】13セグメントに分割された1チャンネル
の伝送帯域は、セグメントごとに、伝送パラメータや伝
送する情報を設定することができる。
【0005】このため、1チャンネルで高精細テレビジ
ョン放送を放送したり、1チャンネルで複数の標準テレ
ビジョン放送やデータ放送などさまざまなサービスを組
み合わせて放送したりすることができる。
【0006】また、一部のセグメントの伝送パラメータ
を妨害に強く設定することにより、家庭での受信に加え
て、自動車等の移動体での受信や携帯端末の受信に適し
たサービスを行なうことも可能である。
【0007】一方、規格ARIB STD−B29等に
定められる地上デジタル音声放送では、デジタルテレビ
ジョン放送と同じ構造のOFDMセグメントを1個使用
する1セグメント方式とOFDMセグメント3個を使用
する3セグメント方式の2つの放送形態が予定されてい
る。
【0008】図8は、1セグメント形式の音声放送のセ
グメント構造を示した図である。図8を参照して、1セ
グメント形式の音声放送は、約429kHZの帯域幅を
有するOFDMセグメントを1セグメント用いて、音声
やデータを受信機に伝送することが予定されている。デ
ータには、たとえば文字、静止画、簡易動画などが含ま
れる。
【0009】図9は、3セグメント形式の音声放送のセ
グメント構造を示した図である。図9を参照して、3セ
グメント形式の音声放送は、約429kHZの帯域幅を
有するOFDMセグメントを3セグメント用いて、音声
やデータを受信機に伝送することが予定されている。デ
ータには、たとえば文字、静止画、簡易動画などが含ま
れる。3セグメント形式の音声放送は、1セグメント形
式の場合よりも高音質、高品質な画像等が伝送できる。
【0010】3セグメント形式の音声放送は、図9に示
すように3セグメントを使用するが、このうち中央のセ
グメントは、1セグメント形式の受信機で受信可能であ
る。このように、3セグメントのうちの一部を受信する
ことを部分受信という。部分受信されるセグメントを部
分受信セグメントという。
【0011】3セグメント放送の信号を受信するには、
まず入力信号が1セグメント信号であるか3セグメント
信号であるかを判別する必要がある。このため、受信機
では、部分受信セグメントのみを受信し、この部分受信
セグメントで伝送されてくるTMCC(Transmission a
nd Multiplexing Configuration Control)信号を復調
する。TMCC信号には同期ワードおよび各種伝送パラ
メータに加えて、放送が1セグメント形式であるか3セ
グメント形式であるかの識別情報が含まれている。
【0012】図10は、従来の地上波デジタル放送受信
機のフロントエンドブロック500の構成を示したブロ
ック図である。
【0013】図10を参照して、アンテナ(図示せず)
から入力される高周波信号入力(RF信号入力)は、チ
ューナ部504に入力される。チューナ部504では、
RF信号を中間周波数(IF周波数)にダウンコンバー
トし、IFフィルタで所望の周波数を抜出した後、さら
に周波数変換が施されIF周波数の信号はベースバンド
信号に変換される。
【0014】ベースバンド信号はA/D変換部506に
入力される。A/D変換部506では、ベースバンド信
号がアナログからデジタルの信号に変換される。
【0015】A/D変換部506の出力は同期処理部5
08に与えられる。同期処理部508は、ヒルベルト変
換を行なうヒルベルト変換部532と、遅延処理を行な
う遅延回路534と、狭帯域自動周波数同調(AFT:
Auto Frequency Tuning)、クロック再生、シンボル同
期の処理を行なう処理部536とを含む。処理部536
は、実軸(以下、「I軸」と呼ぶ)成分の信号(同相検
波軸信号)と、虚軸(以下、「Q軸」と呼ぶ)成分の信
号(直交検波軸信号)とを出力する。同相検波軸信号と
直交検波軸信号とは高速フーリエ変換部(以下、「FF
T部」と呼ぶ)510に与えられる。
【0016】FFT部510は、入力信号に対して高速
フーリエ変換を行ない、時間軸データを周波数軸データ
に変換する。FFT部510の出力は広帯域AFT部5
12に与えられる。広帯域AFT部512は、データ内
に所定の規格に定められた配置位置で配置されている多
数のパイロット信号のパターンマッチングを行なうこと
により、各放送形態でのキャリア間隔単位の周波数ずれ
を調整する。
【0017】キャリア間隔単位の周波数ずれが調整され
ると、フレーム同期/TMCC復号部514は、1シン
ボルにつきTMCC(Transmission and Multiplexing
Configuration Control)信号を1ビット復号する。T
MCC信号には同期ワードおよび各種伝送パラメータが
含まれている。
【0018】1フレーム分のTMCC信号が復号される
と、同期ワードを検出することにより、フレーム先頭位
置が決定され、フレーム同期がとられる。その後TMC
C信号の誤り訂正が行われ、そして復調部518におい
てTMCC信号に含まれる各種伝送パラメータに基づい
てDQPSK(Differential Quadrature Phase Shift
Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulat
ion)、64QAM、QPSK(Quadrature Phase Shif
t Keying)の各変調方式が判別され復調が行なわれる。
復調部518の出力はデインタリーブおよび誤り訂正を
行なう後処理部522に与えられる。
【0019】後処理部522は、周波数デインタリーブ
部542と、時間デインタリーブ部544と、デマッピ
ング部546と、ビットデインタリーブ部548と、多
重フレーム構成部550と、ビタビ復号部552と、バ
イトデインタリーブ部554と、エネルギ拡散部556
と、RS復号部558とを含む。
【0020】周波数デインタリーブ部542では、電波
の反射などによる特定周波数の信号の欠落を補うために
行なわれた周波数インタリーブを元に戻す処理を行な
う。周波数デインタリーブ部542の出力は、時間デイ
ンタリーブ部544に与えられる。時間デインタリーブ
部544は、対フェージングなどのために施された時間
インタリーブを元に戻す処理を行なう。
【0021】時間デインタリーブが行なわれたI軸成分
の信号およびQ軸成分の信号は、デマッピング部546
において、6ビット(QPSKの場合)、12ビット
(16QAMの場合)または18ビット(64QAMの
場合)の信号にそれぞれ変換される。
【0022】デマッピング部546で変換が行なわれた
信号は、誤り耐性を増加させる目的で行なわれたビット
インタリーブが、ビットデインタリーブ部548におい
て解除され、その後ビタビ復号部552により送信側で
行なわれた畳込み符号を用いて誤り訂正が行なわれる。
【0023】ビタビ復号が行なわれた信号は、ビットイ
ンタリーブ同様、誤り耐性を増加させる目的で行なわれ
たバイトインタリーブがバイトデインタリーブ部554
において解除された後、エネルギ拡散処理が行なわれ、
リードソロモン復号(以下、「RS復号」と呼ぶ)がR
S復号部558において行われる。RS復号部558
は、誤り訂正されたトランスポートストリームTSを出
力する。
【0024】トランスポートストリームTSは、図示し
ないMPEGデコード部において圧縮信号が伸張され、
図示しないデジタル/アナログ変換部を経由してアナロ
グ映像やアナログ音声に変換される。
【0025】図10のような受信機では、チューナ部5
04、同期処理部508、FFT部510、広帯域AF
Tは、1セグメント放送を受信する場合と3セグメント
放送を受信する場合とで内部で処理の切換が行なわれる
のが普通である。
【0026】たとえば、チューナ部504では、受信信
号が1セグメント信号の場合は、内蔵するIFフィルタ
の通過帯域幅を1セグメント幅とし、受信信号が3セグ
メント信号の場合は、内蔵するIFフィルタの通過帯域
幅を3セグメント幅とする。これば、信号が1セグメン
ト信号である場合、IFフィルタの通過帯域幅が広いま
まであると、隣接チャンネル間妨害による信号劣化が予
想されるため、この信号劣化を避けるためである。
【0027】また、たとえば、FFT部では、受信セグ
メント数に対応したポイント数分の計算を行なうように
受信信号のセグメント数に応じて切換が行なわれる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】1セグメント放送と3
セグメント放送を両方受信可能な受信機を検討すると、
3セグメント放送が正常に受信開始できるまでにはある
程度の時間を要することが予想される。
【0029】図11は、図10のフロントエンドブロッ
ク500で3セグメントの音声放送を受信する場合の信
号処理を時間を横軸にとって示した図である。図11で
は、図10のチューナ部504からフレーム同期/TM
CC復号部514までを「ブランチ1」と表しており、
周波数デインターリーブ部542からRS復号部558
までを「後処理」として表している。
【0030】図10、図11を参照して、期間T1で
は、まず、部分受信をするために、チューナ部504に
内蔵されたSAWフィルタの帯域幅を1セグメントとし
て受信チャンネルの信号がベースバンド信号に変換され
る。期間T2においてチューナ部504から出力された
ベースバンド信号がアナログ信号からデジタル信号に変
換される。
【0031】続いて、期間T3、T4、T5において、
1セグメント用の前同期処理、1セグメント用のFFT
処理、1セグメント用の広帯域AFT処理がそれぞれ行
なわれる。そして、期間T6において、1セグメント用
のフレーム同期がとられ、TMCC信号が復号される
と、復号されたTMCC信号の内容によって受信した信
号が3セグメント放送のものであったことがわかる。
【0032】以上、期間T1〜T6において、1セグメ
ントが部分受信されTMCC信号が復号される。受信し
た信号が1セグメント放送のものであれば、このまま処
理データを後処理部に伝達して処理を進めれば良いが、
受信した信号が3セグメント放送のものであった場合に
は、放送の受信に必要なデータのうちの部分受信分しか
フレーム同期/TMCC復号部514に到達していない
のでこのまま処理を進めても正常な受信はできない。
【0033】そこで、期間T6でTMCC信号が復号さ
れ、受信信号が3セグメント放送のものであることが判
明すると、チューナ部504、同期処理部508、FF
T部510、広帯域AFTを3セグメント放送を受信す
るように内部の処理の切換が行なわれる。
【0034】そして、期間T7において、チューナ部5
04に内蔵されたSAWフィルタの帯域幅を3セグメン
トとして受信チャンネルの信号がベースバンド信号に変
換される。期間T8においてチューナ部504から出力
されたベースバンド信号がアナログ信号からデジタル信
号に変換される。
【0035】続いて、期間T9、T10、T11におい
て、3セグメント用の前同期処理、3セグメント用のF
FT処理、3セグメント用の広帯域AFT処理がそれぞ
れ行なわれる。そして、期間T12において、1セグメ
ント用のフレーム同期がとられ、TMCC信号が復号さ
れると、期間T13において、差動復調または同期復調
が行われる。そして、期間T14以後、ブランチ1は、
3セグメント放送の受信が正常に行なわれるようにな
る。そして、期間T14以後、後処理部で3セグメント
用の各種デインタリーブや各種誤り訂正が行なわれる。
【0036】以上、説明したように、デジタル音声放送
を受信するデジタル放送受信機には、1セグメント放送
を受信する場合に比べて、3セグメント放送を受信する
場合には、正常に受信可能となるためにある程度時間を
要するという問題がある。
【0037】ところで、地上デジタル音声放送には、高
品質音声放送や静止画等のデータ伝送という要求に加え
て、安定した移動受信ができ、受信機の小型化が可能で
あることも要求されている。
【0038】従来、移動体における受信には、ダイバー
シティ受信という技術が用いられ、移動体例えば自動車
などに搭載されるデジタル放送受信機にもダイバーシテ
ィ受信が用いられることが予想される。
【0039】図12は、ダイバーシティ受信が適用され
た地上波デジタル放送受信機のフロントエンドブロック
の構成を示す第1のブロック図である。
【0040】図12を参照して、このフロントエンドブ
ロックは、ブランチBR1と、ブランチBR2と、ブラ
ンチBR1、BR2の受信の良好度合いに応じて出力を
合成または選択するダイバーシティ部520と、ダイバ
ーシティ部520の出力を受けて各種デインタリーブ処
理および誤り訂正処理を行なう後処理部522とを含
む。たとえば、移動体が自動車の場合には、ブランチB
R1は車外設置アンテナに接続され、ブランチBR2は
車内の窓ガラス埋め込みアンテナに接続される。
【0041】ブランチBR1は、図示しない第1のアン
テナからのRF信号を一旦中間周波数(IF)信号に変
換し帯域制限を行ないさらにベースバンド信号に変換す
るチューナ部504aと、チューナ部504aの出力を
アナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換部
506aと、A/D変換部506aの出力を受けてシン
ボル同期、クロック同期および狭帯域自動周波数同調
(AFT)の処理を行なう同期処理部508aと、同期
処理部508aの出力に応じて高速フーリエ変換を行な
うFFT部510aとを含む。FFT部510aにおい
て、時間軸データが周波数軸データに変換される。
【0042】ブランチBR1は、さらに、周波数軸デー
タに変換された信号を受けてパイロット信号を検出して
パターンマッチングを行ないキャリア間隔単位の周波数
ずれを調整する広帯域自動周波数同調(AFT)部51
2aと、広帯域AFT部512aの出力に応じてTMC
C信号を復号しフレーム同期を行い、かつTMCC信号
の誤り訂正を行うフレーム同期/TMCC復号部514
aと、フレーム同期/TMCC復号部514aで復号さ
れたTMCC信号に基づいて同期差動切換信号を作成す
る同期差動切換制御信号作成部516aと、同期差動切
換制御信号作成部516aの出力に応じて同期復調と差
動復調とのいずれか一方を行なう復調部518aとを含
む。
【0043】ブランチBR2は、図示しない第2のアン
テナからのRF信号を一旦中間周波数(IF)信号に変
換し帯域制限を行ないさらにベースバンド信号に変換す
るチューナ部504bと、チューナ部504bの出力を
アナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換部
506bと、A/D変換部506bの出力を受けてシン
ボル同期、クロック同期および狭帯域自動周波数同調
(AFT)の処理を行なう同期処理部508bと、同期
処理部508bの出力に応じて高速フーリエ変換を行な
うFFT部510bとを含む。FFT部510bにおい
て、時間軸データが周波数軸データに変換される。
【0044】ブランチBR2は、さらに、周波数軸デー
タに変換された信号を受けてパイロット信号を検出して
パターンマッチングを行ないキャリア間隔単位の周波数
ずれを調整する広帯域自動周波数同調(AFT)部51
2bと、広帯域AFT部512bの出力に応じてTMC
C信号を復号しフレーム同期を行なうフレーム同期/T
MCC復号部514bと、フレーム同期/TMCC復号
部514bで復号されたTMCC信号に基づいて同期差
動切換信号を作成する同期差動切換制御信号作成部51
6bと、同期差動切換制御信号作成部516bの出力に
応じて同期復調と差動復調とのいずれか一方を行なう復
調部518bとを含む。
【0045】後処理部522は、図10で説明したフロ
ントエンドブロック500に含まれているものと同様な
構成であるので、説明は繰り返さない。
【0046】図13は、ダイバーシティ受信が適用され
た地上波デジタル放送受信機のフロントエンドブロック
の構成を示す第2のブロック図である。
【0047】図13を参照して、このフロントエンドブ
ロックは、図12で示したフロントエンドブロックの構
成において、ダイバーシティ部520の出力を受ける後
処理部522に代えて、ブランチBR1に後処理部52
2aをさらに含み、ブランチBR2に後処理部522b
をさらに含む点が図12の場合と異なる。そして、ダイ
バーシティ部520は、トランスポートストリームTS
を出力する。
【0048】図12、図13に示したように、ダイバー
シティ受信を行なう場合に、どこまで2系統の受信機能
を備えるかは、回路規模と性能とのトレードオフとな
る。このため、図13のように処理の後部の方にダイバ
ーシティ部があれば図12の場合よりも性能は向上する
と思われるが、その反面、回路規模は大きくなる。
【0049】この発明は、ダイバーシティ受信を行なう
場合に、3セグメント放送を受信するときの、正常に受
信可能となるために要する時間が短縮されたデジタル放
送受信装置を提供することである。
【0050】
【課題を解決するための手段】この発明に従うと、各々
が直交周波数分割多重伝送方式で変調され、1チャンネ
ルあたりの帯域幅が異なる複数の放送波をそれぞれ用い
る複数の放送形態のデジタル放送の受信が可能なデジタ
ル放送受信装置であって、第1、第2のブランチを備
え、各第1、第2のブランチは、高周波信号を受け、放
送形態の種別に応じた帯域制限を行なうチューナ部と、
チューナ部の出力をデジタル信号に変換し、高速フーリ
エ変換を行う前信号処理部と、前信号処理部の出力を受
けてフレーム同期を行ない、前信号処理部の出力から放
送形態の種別を抽出する後信号処理部とを含み、受信開
始時には、第1のブランチに対して第1の放送形態に適
した信号処理を指示し、第2のブランチに対して第2の
放送形態に適した信号処理を指示し、受信開始後第1、
第2のブランチのいずれかの後信号処理部において受信
した放送の放送形態の種別が抽出されると、抽出された
放送形態の種別に適した信号処理を行なうように第1、
第2のブランチに対して指示する制御部と、第1、第2
のブランチの各受信の良好さの度合いに応じて、第1、
第2のブランチの出力を受けて信号出力をするダイバー
シティ部とをさらに備える。
【0051】好ましくは、放送形態の種別は、放送がデ
ジタル音声放送の1セグメント形式であるかデジタル音
声放送の3セグメント形式であるかの識別情報をさらに
含む。
【0052】より好ましくは、前信号処理部は、制御部
から指示された識別情報に応じてFFTサイズを変更し
て高速フーリエ変換を行なうFFT部を有する。
【0053】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中
同一符号は同一または相当部分を示す。
【0054】図1は、本発明のデジタル放送受信装置の
フロントエンドブロックを示したブロック図である。
【0055】図1を参照して、本発明のデジタル放送受
信装置は、ユーザからの音声放送の放送形態の種別やチ
ャンネル選局情報を含む指示信号に応じて装置全体の切
換制御を行なうCPU12と、CPU12の出力に応じ
て、図示しない第1、第2のアンテナからRF信号をそ
れぞれ受けて帯域制限、アナログ信号からデジタル信号
への変換、各種同期、高速フーリエ変換およびTMCC
(Transmission and Multiplexing Configuration Cont
rol)信号の復号、各種復調などを行なうブランチ1、
2と、ブランチ1、2から復号されたTMCC信号を受
けて1セグメント受信か3セグメント受信かを決定する
TMCC信号決定部14と、ブランチ1、2の復調した
信号を受けて受信の良好度合いに応じてブランチ1の出
力とブランチ2の出力とを合成し、または、いずれかの
出力を選択するダイバーシティ部16と、ダイバーシテ
ィ部16の出力を受けて、各種デインタリーブを行なう
デインタリーブ部18と、デインタリーブ部18の出力
を受けて誤り訂正処理を行ないトランスポートストリー
ムTSを出力する誤り訂正部20とを含む。
【0056】ブランチ1は、第1のアンテナからRF信
号を受けて帯域制限を行なうチューナ部4aと、チュー
ナ部4aの出力信号を受けてアナログ信号からデジタル
信号への変換および各種同期を行なうA/Dおよび同期
部6aと、A/Dおよび同期部6aの出力を受けて高速
フーリエ変換を行なうFFT部8aと、FFT部8aの
出力を受けて広帯域AFT、フレーム同期、TMCC復
号および各種復調処理を行なう処理部10aとを含む。
【0057】ブランチ2は、第2のアンテナからRF信
号を受けて帯域制限を行なうチューナ部4bと、チュー
ナ部4bの出力信号を受けてアナログ信号からデジタル
信号への変換および各種同期を行なうA/Dおよび同期
部6bと、A/Dおよび同期部6bの出力を受けて高速
フーリエ変換を行なうFFT部8bと、FFT部8bの
出力を受けて広帯域AFT、フレーム同期、TMCC復
号および各種復調処理を行なう処理部10bとを含む。
【0058】デインタリーブ部18および誤り訂正部2
0の詳細な構成は、図10で説明した後処理部522と
同様であるので説明は繰返さない。
【0059】図2は、図1におけるCPU12の制御を
説明するためのフローチャートである。
【0060】図1、図2を参照して、地上デジタル音声
放送には1セグメント放送と3セグメント放送の2種類
しか存在しないので、ステップS1においてこの状況に
適した初期設定を行なう。つまり、ブランチ1を1セグ
メント放送受信の動作、ブランチ2を3セグメント放送
受信の動作に設定する。
【0061】つづいて、ステップS2において、受信信
号が両ブランチにおいて、チューナ、A/Dおよび各種
同期、FFT、広帯域AFT、フレーム同期およびTM
CC復号の処理が終了するまで待つ。
【0062】すると、受信信号が1セグメント放送であ
った場合には、1セグメント受信用に設定されていたブ
ランチ1の処理部10aより、正確なTMCC信号が得
られる。このとき、3セグメント受信用に設定されてい
たブランチ2の処理部10bからは正確なTMCC信号
は得られない。したがって、TMCC信号決定部14
は、受信信号が1セグメントの信号であることをCPU
12に伝える。
【0063】一方、受信信号が3セグメント放送であっ
た場合には、3セグメント受信用に設定されていたブラ
ンチ2の処理部10bより、正確なTMCC信号が得ら
れる。また、1セグメント受信用に設定されていたブラ
ンチ1の処理部10aは部分受信を行なうので、やは
り、正確なTMCC信号が得られる。そして、TMCC
信号決定部14は、両ブランチからTMCC信号を受け
取って、受信信号が3セグメントの信号であることをC
PU12に伝える。
【0064】つづいて、ステップS3において、CPU
12がTMCCの内容が1セグメント信号であることを
示しているか否かを判断する。TMCCの内容が1セグ
メント信号であることを示している場合には、ステップ
S4に進み、初期設定で3セグメント受信動作に設定さ
れていたブランチ2を1セグメント受信動作に設定しな
おす。そして、両ブランチへの受信の設定が終了する。
【0065】一方、ステップS3において、TMCCの
内容が3セグメント信号であることを示していると判断
された場合には、ステップS5に進み、初期設定で1セ
グメント受信動作に設定されていたブランチ1を3セグ
メント受信動作に設定しなおす。そして、両ブランチへ
の受信の設定が終了する。
【0066】図3は、TMCC信号が復号され、両ブラ
ンチへのCPU12による受信設定が終了した状態を示
す図である。
【0067】図3を参照して、受信信号が3セグメント
信号であり、TMCC信号にその情報が含まれており、
CPUがブランチ1、2ともに3セグメント受信動作を
設定完了した状態が示されている。
【0068】図4は、図1のフロントエンドブロックの
両ブランチをやや詳細に示した図である。
【0069】図4を参照して、ブランチ1は、図示しな
い第1のアンテナからRF信号を受けて帯域制限を行な
うチューナ部4aと、チューナ部4aの出力信号を受け
てアナログ信号からデジタル信号への変換および各種同
期を行なうA/D変換部6a1と、A/D変換部6a1
の出力するデジタル信号を受けて前同期処理を行なう同
期部6a2と、同期部6a2の出力を受けて高速フーリ
エ変換を行なうFFT部8aと、FFT部8aの出力を
受けてキャリア間隔単位の周波数ずれを調整する広帯域
AFT部10a1と、広帯域AFT部10a1の出力を
受けてフレーム同期処理を行なうとともにTMCC信号
の復号処理を行なうフレーム同期&TMCC復号部10
a2と、フレーム同期&TMCC復号部10a2の出力
を受けて各種復調処理を行なう復調部10a3とを含
む。
【0070】ブランチ2は、図示しない第2のアンテナ
からRF信号を受けて帯域制限を行なうチューナ部4b
と、チューナ部4bの出力信号を受けてアナログ信号か
らデジタル信号への変換および各種同期を行なうA/D
変換部6b1と、A/D変換部6b1の出力するデジタ
ル信号を受けて前同期処理を行なう同期部6b2と、同
期部6b2の出力を受けて高速フーリエ変換を行なうF
FT部8bと、FFT部8bの出力を受けてキャリア間
隔単位の周波数ずれを調整する広帯域AFT部10b1
と、広帯域AFT部10b1の出力を受けてフレーム同
期処理を行なうとともにTMCC信号の復号処理を行な
うフレーム同期&TMCC復号部10b2と、フレーム
同期&TMCC復号部10b2の出力を受けて各種復調
処理を行なう復調部10b3とを含む。
【0071】ブランチ1、2以外の構成については、図
1の場合と同様であり説明は繰り返さない。
【0072】ブランチ1、2はCPU12によって1セ
グメント受信用と3セグメント受信用の動作切換の制御
がされている。たとえば、チューナ部4a、4bは、内
蔵する表面弾性波フィルタ(SAWフィルタ)の通過帯
域が1セグメント、3セグメントのいずれかにCPU1
2によって設定される。また、FFT部8a、8bはF
FTサイズが1セグメント用、3セグメント用のいずれ
かにCPU12によって設定される。
【0073】図5は、ダイバーシティ受信時の各ブラン
チにおけるデータの流れを説明するためのフローチャー
トである。
【0074】図4、図5を参照して、まず、A部におい
てブランチ1のデータの流れを説明する。初期状態にお
いては、図2で説明したようにブランチ1は1セグメン
ト受信動作に設定されている。
【0075】ステップS11において、チューナ部4a
では、SAWフィルタの通過帯域が1セグメントに設定
され、検波処理が行なわれる。つづいて、ステップS1
2においてチューナ部4aの出力がA/D変換部6a1
でA/D変換され、A/D変換された信号は、ステップ
S13において同期部6a2で1セグメント用の前同期
処理がされる。
【0076】つづいて、ステップS14において、前同
期処理が終わった信号がFFT部8aにおいて1セグメ
ント用のFFTサイズで高速フーリエ変換される。そし
て、FFT部8aの出力は、ステップS15において広
帯域AFT部10a1によって1セグメント用のキャリ
ア間隔単位の周波数ずれの調整処理が行なわれる。周波
数ずれの調整が行なわれるとステップS16において、
1セグメント用のフレーム同期処理およびTMCC復号
処理がフレーム同期&TMCC復号部10a2によって
行なわれる。
【0077】続いてステップS17において、復号され
たTMCC信号の内容が受信信号が1セグメント信号で
あることを示すか、それとも、受信信号が3セグメント
信号であることを示すかが判断される。
【0078】ステップS17において受信信号が1セグ
メント信号であると判断された場合には、ブランチ1の
設定は1セグメント動作のまま、ステップS18に進み
1セグメント用の各種復調が行なわれる。
【0079】一方、ステップS17において受信信号が
3セグメント信号であると判断された場合には、ブラン
チ1の設定は3セグメント動作に変更され、ステップS
19に進み再び最初から受信処理が行なわれる。
【0080】ステップS19では、チューナ部4aのS
AWフィルタの通過帯域が3セグメントに設定変更さ
れ、検波処理が行なわれる。つづいて、ステップS20
においてチューナ部4aの出力がA/D変換部6a1で
A/D変換され、A/D変換された信号は、ステップS
21において同期部6a2で3セグメント用の前同期処
理がされる。
【0081】つづいて、ステップS22において、前同
期処理が終わった信号がFFT部8aにおいて3セグメ
ント用のFFTサイズで高速フーリエ変換される。そし
て、FFT部8aの出力は、ステップS23において広
帯域AFT部10a1によって3セグメント用のキャリ
ア間隔単位の周波数ずれの調整処理が行なわれる。周波
数ずれの調整が行なわれるとステップS24において、
3セグメント用のフレーム同期処理およびTMCC復号
処理がフレーム同期&TMCC復号部10a2によって
行なわれる。つづくステップS25では、3セグメント
用の各種復調が行なわれる。
【0082】次に、B部に示したブランチ2のデータの
流れについて説明する。初期状態においては、図2で説
明したようにブランチ2は3セグメント受信動作に設定
されている。
【0083】ステップS61において、チューナ部4b
では、SAWフィルタの通過帯域が3セグメントに設定
され、検波処理が行なわれる。つづいて、ステップS6
2においてチューナ部4bの出力がA/D変換部6b1
でA/D変換され、A/D変換された信号は、ステップ
S63において同期部6b2で3セグメント用の前同期
処理がされる。
【0084】つづいて、ステップS64において、前同
期処理が終わった信号がFFT部8bにおいて3セグメ
ント用のFFTサイズで高速フーリエ変換される。そし
て、FFT部8bの出力は、ステップS65において広
帯域AFT部10b1によって3セグメント用のキャリ
ア間隔単位の周波数ずれの調整処理が行なわれる。周波
数ずれの調整が行なわれるとステップS66において、
3セグメント用のフレーム同期処理およびTMCC復号
処理がフレーム同期&TMCC復号部10b2によって
行なわれる。
【0085】続いてステップS67において、復号され
たTMCC信号の内容が受信信号が1セグメント信号で
あることを示すか、それとも、受信信号が3セグメント
信号であることを示すかが判断される。
【0086】ステップS67において受信信号が3セグ
メント信号であると判断された場合には、ブランチ2の
設定は3セグメント動作のまま、ステップS68に進み
3セグメント用の各種復調が行なわれる。
【0087】一方、ステップS67において受信信号が
1セグメント信号であったときには、TMCC復号の結
果は正常な値とならないので、その結果、ブランチ2の
設定は1セグメント動作に変更され、ステップS69に
進み再び最初から受信処理が行なわれる。
【0088】ステップS69では、チューナ部4bのS
AWフィルタの通過帯域が1セグメントに設定変更さ
れ、検波処理が行なわれる。つづいて、ステップS70
においてチューナ部4bの出力がA/D変換部6b1で
A/D変換され、A/D変換された信号は、ステップS
71において同期部6b2で1セグメント用の前同期処
理がされる。
【0089】つづいて、ステップS72において、前同
期処理が終わった信号がFFT部8bにおいて1セグメ
ント用のFFTサイズで高速フーリエ変換される。そし
て、FFT部8bの出力は、ステップS73において広
帯域AFT部10b1によって1セグメント用のキャリ
ア間隔単位の周波数ずれの調整処理が行なわれる。周波
数ずれの調整が行なわれるとステップS74において、
1セグメント用のフレーム同期処理およびTMCC復号
処理がフレーム同期&TMCC復号部10b2によって
行なわれる。つづくステップS75では、1セグメント
用の各種復調が行なわれる。
【0090】A、B部の処理でブランチ1、2の設定が
なされ、復調された結果は、ステップS76でダイバー
シティ受信処理がされる。そして、TMCC信号のしめ
す1セグメントまたは3セグメント用の各種デインタリ
ーブが行なわれ(ステップS77)、その後各種誤り訂
正が行なわれトランスポートストリームTSが出力され
る(ステップS78)。
【0091】図6は、1セグメント信号を受信していた
場合の図5のフローに従う動作を説明するための図であ
る。
【0092】図6を参照して、初期設定では、ブランチ
1は1セグメント受信動作に設定され、ブランチ2は3
セグメント受信動作に設定されている。
【0093】期間T1〜T7では、1セグメント動作に
設定されたブランチ1においてチューナ、A/D変換、
前同期、FFT、広帯域AFT、フレーム同期、1セグ
メント用の各種復調の各処理が行なわれる。これと並行
して、やはり期間T1〜T6で、3セグメント動作に設
定されたブランチ2においてチューナ、A/D変換、前
同期、FFT、広帯域AFT、フレーム同期の各処理が
行なわれる。
【0094】期間T6においてTMCC復号がされた結
果、受信信号が1セグメント信号であることが判明した
ので、ブランチ2が1セグメント動作に設定される。期
間T7〜T13では、1セグメント動作に設定されたブ
ランチ2においてチューナ、A/D変換、前同期、FF
T、広帯域AFT、フレーム同期、1セグメント用の各
種復調の各処理が行なわれる。
【0095】一方、正常な受信動作をしていたブランチ
1は、受信動作の結果をそのまま生かすことができる。
したがって、ダイバーシティ部は、期間T8〜T13の
間は、ブランチ1の出力を選択して後処理部に出力す
る。後処理部では、期間T9において、1セグメント用
各種デインタリーブが行なわれ、期間T10において各
種誤り訂正が行われ、期間T11〜T16はブランチ1
の出力結果によるトランスポートストリームTSを出力
する。
【0096】期間T14では、ブランチ2も1セグメン
ト信号を正常に受信しているので、ダイバーシティ部
は、ブランチ1、2の受信の良好度合いに応じてブラン
チ1の出力とブランチ2の出力とを合成、またはいずれ
かの出力を選択して後処理部に伝える。そして、後処理
部は、ダイバーシティ部の出力を用いてトランスポート
ストリームTSを出力する。
【0097】図7は、3セグメント信号を受信していた
場合の図5のフローに従う動作を説明するための図であ
る。
【0098】図7を参照して、初期設定では、ブランチ
1は1セグメント受信動作に設定され、ブランチ2は3
セグメント受信動作に設定されている。
【0099】期間T1〜T6では、1セグメント動作に
設定されたブランチ1においてチューナ、A/D変換、
前同期、FFT、広帯域AFT、フレーム同期の各処理
が行なわれる。これと並行して、やはり期間T1〜T7
で、3セグメント動作に設定されたブランチ2において
チューナ、A/D変換、前同期、FFT、広帯域AF
T、フレーム同期、3セグメント用の各種復調の各処理
が行なわれる。
【0100】期間T6においてTMCC復号がされた結
果、受信信号が3セグメント信号であることが判明した
ので、ブランチ1が3セグメント動作に設定される。期
間T7〜T13では、3セグメント動作に設定されたブ
ランチ1においてチューナ、A/D変換、前同期、FF
T、広帯域AFT、フレーム同期、3セグメント用の各
種復調の各処理が行なわれる。
【0101】一方、正常な受信動作をしていたブランチ
2は、受信動作の結果をそのまま生かすことができる。
したがって、ダイバーシティ部は、期間T8〜T13の
間は、ブランチ2の出力を選択して後処理部に出力す
る。後処理部では、期間T9において、3セグメント用
各種デインタリーブが行なわれ、期間T10において各
種誤り訂正が行われ、期間T11〜T16はブランチ2
の出力結果によるトランスポートストリームTSを出力
する。
【0102】期間T14では、ブランチ1も3セグメン
ト信号を正常に受信しているので、ダイバーシティ部
は、ブランチ1、2の受信の良好度合いに応じてブラン
チ1の出力とブランチ2の出力とを合成、またはいずれ
かの出力を選択して後処理部に伝える。そして、後処理
部は、ダイバーシティ部の出力を用いてトランスポート
ストリームTSを出力する。
【0103】期間T11〜T16の間は、ダイバーシテ
ィ受信による最良の状態ではない場合もあるが、早期に
3セグメントの音声放送の受信開始ができる。もちろ
ん、ブランチ2の方がブランチ1よりも良好な受信状態
にある場合には、期間T11以降最良の受信を行なうこ
とができる。そして、期間T17以降は、ブランチ1の
方がブランチ2よりも良好な受信状態にある場合であっ
ても、ダイバーシティ受信により最良の状態での受信が
可能となる。
【0104】図11のダイバーシティ受信を行なわない
デジタル放送受信装置の場合と比較して、本発明のデジ
タル放送受信装置は、図7で示すように3セグメント放
送を正常受信するまでに要する時間を短縮することがで
きる。
【0105】なお、本明細書の実施の形態では、2つの
ブランチを有する典型的なダイバーシティ受信を行なう
場合について説明したが、ブランチ数は2つ以上であっ
ても良い。例えば、放送形態が2より多い場合、放送形
態の数の複数のブランチを設け、複数のブランチの初期
設定をそれぞれ異なる放送形態の受信動作に設定してお
けば、同様に正常受信するまでに要する時間の短縮をす
ることができる。
【0106】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0107】
【発明の効果】本発明によれば、地上波デジタル音声放
送受信機において、ダイバーシティ受信技術を利用し、
TMCC復号前の段階では、一方のブランチを1セグメ
ント受信に設定し、もう一方のブランチを3セグメント
受信に設定する。
【0108】TMCC復号後は1セグメント放送か3セ
グメント放送かが判明するので、その後は両ブランチを
判明した放送形態に合わせ、通常のダイバーシティ受信
とを行なう。このようにすることにより、素早く地上波
デジタル音声放送の3セグメント放送が受信可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のデジタル放送受信装置のフロントエ
ンドブロックを示したブロック図である。
【図2】 図1におけるCPU12の制御を説明するた
めのフローチャートである。
【図3】 TMCC信号が復号され、両ブランチへのC
PU12による受信設定が終了した状態を示す図であ
る。
【図4】 図1のフロントエンドブロックの両ブランチ
をやや詳細に示した図である。
【図5】 ダイバーシティ受信時の各ブランチにおける
データの流れを説明するためのフローチャートである。
【図6】 1セグメント信号を受信していた場合の図5
のフローに従う動作を説明するための図である。
【図7】 3セグメント信号を受信していた場合の図5
のフローに従う動作を説明するための図である。
【図8】 1セグメント形式の音声放送のセグメント構
造を示した図である。
【図9】 3セグメント形式の音声放送のセグメント構
造を示した図である。
【図10】 従来の地上波デジタル放送受信機のフロン
トエンドブロック500の構成を示したブロック図であ
る。
【図11】 図10のフロントエンドブロック500で
3セグメントの音声放送を受信する場合の信号処理を時
間を横軸にとって示した図である。
【図12】 ダイバーシティ受信が適用された地上波デ
ジタル放送受信機のフロントエンドブロックの構成を示
す第1のブロック図である。
【図13】 ダイバーシティ受信が適用された地上波デ
ジタル放送受信機のフロントエンドブロックの構成を示
す第2のブロック図である。
【符号の説明】
1,2 ブランチ、4a,4b チューナ、6a,6b
A/Dおよび同期部、6a1,6b1 A/D変換
部、6a2,6b2 同期部、8a,8b FFT部、
10a,10b 処理部、10a1,10b1 広帯域
AFT部、10a2,10b2 フレーム同期&TMC
C復号部、10a3,10b3 復調部、14 TMC
C信号決定部、16 ダイバーシティ部、18 デイン
タリーブ部、20 誤り訂正部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/44 H04N 5/44 Z 5K061 5/60 5/60 B 7/08 7/08 Z 7/081 Fターム(参考) 5C025 AA30 BA18 BA25 CA19 DA01 5C026 DA00 DA04 DA21 5C063 AB03 AB07 AC01 AC05 AC10 CA23 DA07 DA13 5K022 DD01 DD33 DD42 5K059 CC03 DD24 DD25 EE01 5K061 BB06 CC45 JJ06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が直交周波数分割多重伝送方式で変
    調され、1チャンネルあたりの帯域幅が異なる複数の放
    送波をそれぞれ用いる複数の放送形態のデジタル放送の
    受信が可能なデジタル放送受信装置であって、 第1、第2のブランチを備え、 各前記第1、第2のブランチは、 高周波信号を受け、放送形態の種別に応じた帯域制限を
    行なうチューナ部と、 前記チューナ部の出力をデジタル信号に変換し、高速フ
    ーリエ変換を行う前信号処理部と、 前記前信号処理部の出力を受けてフレーム同期を行な
    い、前記前信号処理部の出力から前記放送形態の種別を
    抽出する後信号処理部とを含み、 受信開始時には、前記第1のブランチに対して第1の放
    送形態に適した信号処理を指示し、前記第2のブランチ
    に対して第2の放送形態に適した信号処理を指示し、受
    信開始後前記第1、第2のブランチのいずれかの前記後
    信号処理部において受信した放送の前記放送形態の種別
    が抽出されると、抽出された前記放送形態の種別に適し
    た信号処理を行なうように前記第1、第2のブランチに
    対して指示する制御部と、 前記第1、第2のブランチの各受信の良好さの度合いに
    応じて、前記第1、第2のブランチの出力を受けて信号
    出力をするダイバーシティ部とをさらに備える、デジタ
    ル放送受信装置。
  2. 【請求項2】 前記放送形態の種別は、 前記放送がデジタル音声放送の1セグメント形式である
    かデジタル音声放送の3セグメント形式であるかの識別
    情報をさらに含む、請求項1に記載のデジタル放送受信
    装置。
  3. 【請求項3】 前記前信号処理部は、 前記制御部から指示された前記識別情報に応じてFFT
    サイズを変更して高速フーリエ変換を行なうFFT部を
    有する、請求項2に記載のデジタル放送受信装置。
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