JP2003101902A - デジタル放送受信装置 - Google Patents

デジタル放送受信装置

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JP2003101902A
JP2003101902A JP2001291690A JP2001291690A JP2003101902A JP 2003101902 A JP2003101902 A JP 2003101902A JP 2001291690 A JP2001291690 A JP 2001291690A JP 2001291690 A JP2001291690 A JP 2001291690A JP 2003101902 A JP2003101902 A JP 2003101902A
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signal
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broadcasting
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JP2001291690A
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English (en)
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Toshiya Iwasaki
利哉 岩▲崎▼
Nobufumi Ueno
展史 上野
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Television Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模を抑えつつ、テレビジョン放送と音
声放送の受信が可能なデジタル放送受信装置を提供す
る。 【解決手段】 AD変換部6、同期部8、FFT部10
はクロック速度およびFFTサイズをテレビジョン用に
設定しておくことにより回路の共通化を図る。音声放送
を受信する際には、1セグメントの部分受信を当初行な
うことによりTMCC信号を検出してチューナ部4およ
び広帯域AFT部12などの切換を行なう。チューナ部
4ではガードインターバルにおいて切換を行ない、広帯
域AFT部12ではシンボル境界で切換を行ない、TM
CC信号は、当初部分受信で復号した値を保持しておく
ことにより3セグメント放送の受信開始に要する時間を
短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル放送受
信装置に関し、より特定的には、直交周波数分割多重
(OFDM)伝送方式で変調された信号を受信する地上
波デジタル放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、映像信号または音声信号を伝送す
るシステムにおいて、高品質な伝送や周波数有効率の向
上に優れた方式として、直交周波数分割多重(OFD
M)方式が提案されている。OFDM(Orthogonal Fre
quency Division Multiplexing)とは、直交周波数分割
多重方式すなわち、各搬送波を互いに直交させ、各々の
搬送波ごとにデジタル変調する多重化方式のことであ
る。2003年から放送開始予定の地上波デジタル放送
では、このOFDM方式が採用されている。
【0003】たとえば、社団法人電波産業会(以下「A
RIB」という)の規格ARIBSTD−B31による
地上デジタルテレビ放送は、1チャンネルの伝送帯域を
13個の帯域(OFDMセグメント)に分割する。OF
DMセグメントとは、データキャリアに制御信号キャリ
アを付加した伝送信号の基本帯域(テレビチャンネル帯
域の1/13)である。
【0004】13セグメントに分割された1チャンネル
の伝送帯域は、セグメントごとに、伝送パラメータや伝
送する情報を設定することができる。
【0005】このため、1チャンネルで高精細テレビジ
ョン放送を放送したり、1チャンネルで複数の標準テレ
ビジョン放送やデータ放送などさまざまなサービスを組
み合わせて放送したりすることができる。
【0006】また、一部のセグメントの伝送パラメータ
を妨害に強く設定することにより、家庭での受信に加え
て、自動車等の移動体での受信や携帯端末の受信に適し
たサービスを行なうことも可能である。
【0007】図15は、従来の地上波デジタル放送受信
機のフロントエンドブロックの構成を示したブロック図
である。
【0008】図15を参照して、アンテナ(図示せず)
から入力される高周波信号入力(RF信号入力)は、チ
ューナ504に入力される。チューナ504では、RF
信号を中間周波数(IF周波数)にダウンコンバート
し、IFフィルタで所望の周波数を抜出した後、さらに
周波数変換が施されIF周波数の信号はベースバンド信
号に変換される。
【0009】ベースバンド信号はA/D変換部506に
入力される。A/D変換部506では、ベースバンド信
号がアナログからデジタルの信号に変換される。
【0010】A/D変換部506の出力は同期処理部5
08に与えられる。同期処理部508は、ヒルベルト変
換を行なうヒルベルト変換部532と、遅延処理を行な
う遅延回路534と、狭帯域自動周波数同調(AFT:
Auto Frequency Tuning)、クロック再生、シンボル同
期の処理を行なう処理部536とを含む。処理部536
は、実軸(以下、「I軸」と呼ぶ)成分の信号(同相検
波軸信号)と、虚軸(以下、「Q軸」と呼ぶ)成分の信
号(直交検波軸信号)とを出力する。同相検波軸信号と
直交検波軸信号とは高速フーリエ変換部(以下、「FF
T部」と呼ぶ)510に与えられる。
【0011】FFT部510は、入力信号に対して高速
フーリエ変換を行ない、時間軸データを周波数軸データ
に変換する。FFT部510の出力は広帯域AFT部5
12に与えられる。広帯域AFT部512は、データ内
に所定の規格に定められた配置位置で配置されている多
数のパイロット信号のパターンマッチングを行なうこと
により、各放送形態でのキャリア間隔単位の周波数ずれ
を調整する。
【0012】キャリア間隔単位の周波数ずれが調整され
ると、フレーム同期/TMCC復号514は、1シンボ
ルにつきTMCC(Transmission and Multiplexing Co
nfiguration Control)信号を1ビットを復号する。T
MCC信号には同期ワードおよび各種伝送パラメータが
含まれている。
【0013】1フレーム分のTMCC信号が復号される
と、同期ワードを検出することにより、フレーム先頭位
置が決定され、フレーム同期がとられる。その後、TM
CC信号の誤り訂正が行なわれ、そして差動復調/同期
復調部518においてTMCC信号に含まれる各種伝送
パラメータに基づいてDQPSK(Differential Quadr
ature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature
Amplitude Modulation)、64QAM、QPSK(Qua
drature Phase Shift Keying)の各変調方式が判別され
復調が行なわれる。差動復調/同期復調部518の出力
はデインタリーブおよび誤り訂正部522に与えられ
る。
【0014】デインタリーブおよび誤り訂正部522
は、周波数デインタリーブ部542と、時間デインタリ
ーブ部544と、デマッピング部546と、ビットデイ
ンタリーブ部548と、多重フレーム構成部550と、
ビタビ復号部552と、バイトデインタリーブ部554
と、エネルギ拡散部556と、RS復号部558とを含
む。
【0015】周波数デインタリーブ部542では、電波
の反射などによる特定周波数の信号の欠落を補うために
行なわれた周波数インタリーブを元に戻す処理を行な
う。周波数デインタリーブ部542の出力は、時間デイ
ンタリーブ部544に与えられる。時間デインタリーブ
部544は、対フェージングなどのために施された時間
インタリーブを元に戻す処理を行なう。
【0016】時間デインタリーブが行なわれたI軸成分
の信号およびQ軸成分の信号は、デマッピング部546
において、6ビット(QPSKの場合)、12ビット
(16QAMの場合)または18ビット(64QAMの
場合)の信号にそれぞれ変換される。
【0017】デマッピング部546で変換が行なわれた
信号は、誤り耐性を増加させる目的で行なわれたビット
インタリーブが、ビットデインタリーブ部548におい
て解除され、その後ビタビ復号部552により送信側で
行なわれた畳込み符号を用いて誤り訂正が行なわれる。
【0018】ビタビ復号が行なわれた信号は、ビットイ
ンタリーブ同様、誤り耐性を増加させる目的で行なわれ
たバイトインタリーブがバイトデインタリーブ部554
において解除された後、エネルギ拡散処理が行なわれ、
リードソロモン復号(以下、「RS復号」と呼ぶ)がR
S復号部558において行われる。RS復号部558
は、誤り訂正されたトランスポートストリームTSを出
力する。
【0019】トランスポートストリームTSは、図示し
ないMPEGデコード部において圧縮信号が伸張され、
図示しないデジタル/アナログ変換部を経由してアナロ
グ映像やアナログ音声に変換される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】一方、規格ARIB
STD−B29等に定められる地上デジタル音声放送で
は、デジタルテレビジョン放送と同じ構造のOFDMセ
グメントを1個あるいは3個を使用する。地上デジタル
音声放送には、高品質音声放送、安定した移動受信に加
え受信機の小型化が可能であることが要求されている。
その一方で、ベースバンド信号での地上デジタルテレビ
ジョン放送との共通性も考慮されている。
【0021】テレビジョン放送の受信と、音声放送の受
信では、受信回路のクロック周波数やFFT(Fast Fou
rier Transform)サイズが異なるのが一般的である。テ
レビジョン放送用の動画の映像信号と音声放送向けの音
声信号や静止画の信号では、音声放送の信号の方がデー
タ処理量が少なく、処理回路のクロック周波数も低くて
すみ、またFFTの回路規模も小さくて済む。
【0022】したがって、移動体や携帯用の音声放送の
専用受信機を実現する上では、クロック周波数を低くし
音声専用のFFT回路を用いる。消費電力やコスト面に
おいて有利だからである。OFDMセグメントパラメー
タのうち、FFTサンプル速度は、規格上は、テレビジ
ョン放送では、約8.13MHzであり、音声放送の1
セグメント形式では、約1.02MHzであり、音声放
送の3セグメント形式では、約2.03MHzである。
【0023】しかし、地上デジタル音声放送は、使用周
波数帯を地上デジタルテレビ放送と同じVHF帯(90MH
z〜108MHz、及び170MHz〜222MHz)とすることが予定さ
れており、テレビジョン放送を受信する装置でデジタル
音声放送も受信できることが望ましい。
【0024】このようなテレビジョン放送と音声放送の
両方を受信できる受信装置を実現する場合、TV放送用
の13セグメントのOFDMセグメントを受信する装置
と音声放送用の1または3セグメントのOFDMセグメ
ントを受信する装置の両方を備え、これらを切換えて使
用するのでは、全体の回路規模が大きくなってしまう。
【0025】この発明の目的は、回路規模を抑えつつ、
テレビジョン放送と音声放送が受信可能なデジタル放送
受信装置を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明に従うと、各々
が直交周波数分割多重伝送方式で変調され、1チャンネ
ルあたりの帯域幅が異なる複数の放送波をそれぞれ用い
る複数の放送形態のデジタル放送の受信が可能なデジタ
ル放送受信装置であって、高周波信号を受け、放送形態
の種別に応じた帯域制限を行なうチューナ部と、チュー
ナ部の出力をデジタル信号に変換し、放送形態の種別に
拘らず、共通クロックおよび共通サイズの高速フーリエ
変換を行う前信号処理部と、前信号処理部の出力を受け
てフレーム同期を行ない、放送形態の種別に応じた復調
処理を行なう、後信号処理部とを備える。
【0027】好ましくは、放送形態の種別は、ユーザか
らのテレビジョン放送と音声放送の区別の指示を含む。
【0028】より好ましくは、放送形態の種別は、指示
された放送形態が音声放送であるときに、音声放送が1
セグメント形式であるか3セグメント形式であるかの受
信した信号に含まれる識別情報をさらに含む。
【0029】さらに好ましくは、チューナ部は、テレビ
ジョン放送用の第1の帯域制限用フィルタと、1セグメ
ント形式の音声放送用の第2の帯域制限用フィルタと、
3セグメント形式の音声放送用の第3の帯域制限用フィ
ルタと、第1〜第3の帯域制限用フィルタのいずれか1
つを選択する選択手段とを含み、後信号処理部は、前信
号処理部の出力を受けて、各放送形態でのキャリア間隔
単位の周波数ずれを調整する広帯域自動周波数同調部
と、各放送形態に応じて、前信号処理部の出力のフレー
ム同期および前信号処理部の出力から識別情報の抽出処
理を行なう同期処理部とを含み、識別情報が同期処理部
によって抽出されると、直交周波数分割多重伝送信号の
ガードインターバル期間に選択手段に対して抽出された
識別情報に応じた切換を指示し、直交周波数分割多重伝
送信号のシンボル境界部分で広帯域自動周波数同調部に
対して抽出された識別情報に応じたキャリア間隔単位の
周波数ずれの調整の動作切換を指示し、直交周波数分割
多重伝送信号のフレーム境界部分で同期処理部に対して
抽出された識別情報に応じた動作切換を指示する切換制
御部をさらに備える。
【0030】好ましくは、放送形態の種別は、前記指示
された放送形態が音声放送であるときに、音声放送が1
セグメント形式であるか3セグメント形式であるかの受
信した信号に含まれる識別情報を含む。
【0031】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中
同一符号は同一または相当部分を示す。
【0032】[デジタル放送受信装置1の構成]図1
は、本発明のデジタル放送受信装置のフロントエンドブ
ロックを示したブロック図である。
【0033】図1を参照して、デジタル放送受信装置1
は、ユーザからのテレビジョン放送、音声放送の放送形
態の種別やチャンネル選局情報とを含む指示信号SIG
1に応じて装置全体の切換制御を行なうCPU24と、
CPU24から出力される内部信号ISIG1に応じて
アンテナ2からのRF信号を一旦中間周波数(IF)信
号に変換し帯域制限を行ないさらにベースバンド信号に
変換するチューナ部4とを備える。内部信号ISIG1
は、チャンネル選局情報、テレビジョン/音声放送の種
別、および音声放送の場合は1セグメント/3セグメン
トの放送形態を知らせる信号である。
【0034】チューナ部4は、ローカル信号Lo1を出
力する第1局部発振回路26と、ローカル信号Lo1と
アンテナからのRF信号を受けて第1次検波を行なうミ
クサ28と、信号ISIG1に応じてミクサ28の出力
を切換える切換スイッチ30と、切換スイッチ30を経
由して選択的にミクサ28の出力を受ける表面弾性波
(SAW,surface-acoustic-wave)フィルタ32,3
4,36とを含む。
【0035】SAWフィルタ32は13セグメントを使
用するテレビジョン放送用のフィルタである。SAWフ
ィルタ34は、3セグメントを使用する音声放送用のフ
ィルタである。SAWフィルタ36は、1セグメントを
使用する音声放送用のフィルタである。なお、音声専用
放送受信装置の場合には、SAWフィルタ32を含まな
くてもかまわない。
【0036】チューナ部4はさらに、信号ISIG1に
応じてSAWフィルタ32,34,36のいずれか1つ
の出力を後段に伝達する切換スイッチ38と、ローカル
信号Lo2を出力する第2次局部発振回路40と、切換
スイッチ38の出力信号とローカル信号Lo2とを受け
て第2次検波を行なうミクサ42とを含む。
【0037】なお、チューナからIF信号を直接出力
し、そのIF信号をA/D変換部6でアンダーサンプリ
ングしてベースバンド信号に変換する場合は、第2次局
部発振回路40およびミクサ42を含まなくてもかまわ
ない。
【0038】デジタル放送受信装置1は、さらに、チュ
ーナ部4の出力をアナログ信号からデジタル信号に変換
するA/D変換部6と、A/D変換部6の出力を受けて
シンボル同期、クロック同期および狭帯域自動周波数同
調(AFT)の処理を行なう同期処理部8と、同期処理
部8の出力に応じて高速フーリエ変換を行なうFFT部
10とを含む。FFT部10において、時間軸データが
周波数軸データに変換される。
【0039】デジタル放送受信装置1は、さらに、周波
数軸データに変換された信号を受けてパイロット信号を
検出してパターンマッチングを行ないキャリア間隔単位
の周波数ずれを調整する広帯域自動周波数同調(AF
T)部12と、広帯域AFT部12の出力に応じてTM
CC信号を復号しフレーム同期を行ない、かつTMCC
信号の誤り訂正を行なうフレーム同期/TMCC復号部
14と、TMCC信号に基づいて同期差動切換信号を作
成する同期差動切換制御信号作成部16と、同期差動切
換制御信号作成部16の出力に応じて同期復調と差動復
調とのいずれか一方を行なう復調部18と、同期復調ま
たは差動復調がされた信号を処理するための制御信号を
TMCC信号およびCPU24からの信号ISIG2に
応じて生成する信号処理切換制御信号作成部20と、信
号処理切換制御信号作成部20によって作成された制御
信号に基づいてデインタリーブおよび誤り訂正処理を行
なうデインタリーブ/誤り訂正部22とを含む。デイン
タリーブ/誤り訂正部22の詳細な構成は、図15で説
明したデインタリーブ/誤り訂正部522と同様である
ので説明は繰返さない。
【0040】デインタリーブ/誤り訂正部22は、トラ
ンスポートストリームTSを出力する。このトランスポ
ートストリームは図示しないMPEGデコード部におい
て圧縮信号が伸張され、DA変換器などを介してアナロ
グ映像およびアナログ音声信号に変換される。
【0041】デジタル放送受信装置1は、簡単な回路構
成で、音声放送とテレビジョン放送とを共通して受信可
能な受信機を実現している。
【0042】[デジタル放送受信装置1の特徴]図1で
示したように、チューナ部には、CPU24から内部信
号ISIGが与えられ、テレビジョン放送(13セグメ
ント)、3セグメントの音声放送、1セグメントの音声
放送の放送形態の違いにより、通過帯域幅の異なる3つ
のSAWフィルタを切換えて用いる。また、周波数領域
での信号を扱う広帯域AFT部12以降のブロックで
は、テレビジョン放送、3セグメントの音声放送、1セ
グメントの音声放送の放送形態の違いにより動作の切換
が必要である。
【0043】しかし、A/D変換部6,同期処理部8,
FFT部10については、受信する放送形態の中でも、
最もサイズが大きいテレビジョン放送対応のFFTサイ
ズと、最も速度が速いテレビジョン放送用のクロック速
度を用いることにより、3つの放送形態に拘らず共通な
回路とすることができる。このようにすることで、全体
の回路規模を抑えることができる。
【0044】[各部の動作説明]図2は、図1のチュー
ナ部のテレビジョン放送受信時の動作を説明するための
模式図である。
【0045】図1、図2を参照して、テレビジョン放送
を受信する場合には、CPU24から与えられる内部信
号ISIG1によって切換スイッチ30,38が制御さ
れ、ミクサ28の出力はSAWフィルタ32を介してミ
クサ42に伝達される。まず、ミクサ28においてロー
カル信号Lo1による第1次検波が行なわれる。RF帯
における13セグメントの放送帯域よりもやや高い周波
数にローカル信号Lo1の周波数を設定することにより
RF帯に受信信号を変換することができる。この場合、
放送信号よりも低い周波数のローカル信号Lo1′が用
いられる場合もある。
【0046】続いて、SAWフィルタ32を通ることに
より、帯域制限が行なわれ、隣接するチャンネルの放送
波の信号は除去される。そしてIF帯に落とされた13
セグメントの信号よりもやや高い周波数の第2局部発振
回路40が出力するローカル信号Lo2を用いてミクサ
42により第2検波を行なうことにより、受信波はベー
スバンド信号に周波数が変換される。この場合、IF帯
の放送信号よりも低い周波数のローカル信号Lo2′が
用いられる場合もある。テレビジョン放送の場合には、
変換されたベースバンド信号に含まれるのはセグメント
SEG0〜SEG12である。
【0047】図3は、3セグメントの音声放送を受信す
る場合のチューナ部の動作を説明するための図である。
【0048】図3を参照して、3種類の放送A,B,C
が近接したRF帯の信号としてアンテナに入力されてい
る場合を考える。放送Aを受信する場合には、第1局部
発振回路26が出力するローカル信号Lo1の周波数
は、図3のローカル信号Lo1Aで示される周波数が用
いられる。放送Bを受信する場合にはローカル信号Lo
1の周波数は、図3のローカル信号Lo1Bで示す周波
数が用いられる。放送Cを受信する場合には、ローカル
信号Lo1の周波数は図3のローカル信号Lo1Cで示
される周波数が用いられる。
【0049】このように、受信する放送によってローカ
ル周波数を変えることにより、受信した放送波の帯域を
SAWフィルタ34の通過帯域に合せることができる。
【0050】なお、ローカル信号Lo1A,Lo1B,
Lo1Cに代えてそれぞれローカル信号Lo1A′,L
o1B′,Lo1C′が用いられる場合もある。
【0051】続いて、ミクサ28の出力はSAWフィル
タ34を通過する。すると、3セグメントの音声放送1
チャンネル分の信号だけがミクサ42に向って出力され
る。ミクサ42では、IF帯からベースバンドへの周波
数の変換が行なわれる。この変換にはローカル信号Lo
2が用いられる。なお、IF帯における放送信号の周波
数より低いローカル信号Lo2′が用いられる場合もあ
る。
【0052】そして、ミクサ42からはベースバンドに
変換されたセグメントSEG0〜SEG2を含む音声放
送のベースバンド信号が出力される。
【0053】図4は、1セグメントの音声放送を受信す
る場合のチューナ部4の動作を説明するための模式図で
ある。
【0054】図4を参照して、3種類の放送A,B,C
が近接したRF帯の信号としてアンテナに入力されてい
る場合を考える。放送Aを受信する場合には、第1局部
発振回路26が出力するローカル信号Lo1の周波数
は、図4のローカル信号Lo1Aで示される周波数が用
いられる。放送Bを受信する場合にはローカル信号Lo
1の周波数は、図4のローカル信号Lo1Bで示す周波
数が用いられる。放送Cを受信する場合には、ローカル
信号Lo1の周波数は図4のローカル信号Lo1Cで示
される周波数が用いられる。
【0055】このように、受信する放送によってローカ
ル周波数を変えることにより、受信した放送波の帯域を
SAWフィルタ36の通過帯域に合せることができる。
【0056】なお、ローカル信号Lo1A,Lo1B,
Lo1Cに代えてそれぞれローカル信号Lo1A′,L
o1B′,Lo1C′が用いられる場合もある。
【0057】続いて、ミクサ28の出力はSAWフィル
タ36を通過する。すると、1セグメントの音声放送1
チャンネル分の信号だけがミクサ42に向って出力され
る。ミクサ42では、IF帯からベースバンドへの周波
数の変換が行なわれる。この変換にはローカル信号Lo
2が用いられる。なお、IF帯における放送信号の周波
数より低いローカル信号Lo2′が用いられる場合もあ
る。
【0058】そして、ミクサ42からはベースバンドに
変換されたセグメントSEG0のみを含む音声放送のベ
ースバンド信号が出力される。
【0059】図5は、地上波デジタル放送のデータ構成
を説明するための図である。図5を参照して、1OFD
Mフレーム期間には、シンボル0〜シンボル203が含
まれている。このシンボル0〜シンボル203はシンボ
ル0を先頭に順次アンテナを経由して入力されAD変換
される。そして、シンボル毎にFFT部10で高速フー
リエ変換がなされ周波数領域のデータに変換される。
【0060】図6は、地上波デジタル放送のデータ構成
を示す第2の図である。図6を参照して、シンボル毎に
周波数領域に変換されたデータは、ヌル信号および有効
データ区間の信号を含む。有効データ区間の始まりはデ
ータスタートパルスで定められる。そして、TMCC信
号およびその他のパイロット信号が通常の信号よりも大
きなレベルで一見ランダムな周波数位置に配置されてい
る。但し、この配置位置は、規格で定められた配置位置
である。シンボル0からシンボル203まで同様なデー
タ構成となっている。
【0061】図1の広帯域AFT部12では、FFT部
10の出力を受けてパイロット信号の規格で定められた
配置位置とパターンマッチングを行なうことにより、キ
ャリア間隔単位の周波数ずれを調整する。
【0062】再び、図5を参照して、1OFDMシンボ
ル期間には、セグメント0からセグメントmが含まれ
る。但し放送形態によりセグメント数mは異なる。各セ
グメントにはキャリア0からキャリアnが含まれる。伝
送モード等によりキャリア数nは異なる。
【0063】たとえばセグメント0からセグメント2ま
でをA階層、セグメント2より後からセグメントmまで
をB階層として用いることができる。A階層、B階層の
他に1OFDMシンボル期間には無効信号たとえば各種
パイロット信号やガードインターバルの信号を含む。階
層が異なるとは、変調方式、誤り訂正やインターリーブ
の深さのパラメータが異なる信号であることを示す。
【0064】図7は、広帯域AFT部12でキャリア間
隔単位の周波数ずれが調整され有効データ区間が決定さ
れた状態を放送形態毎に示した図である。
【0065】図7を参照して、テレビジョン放送の場合
には、データスタートパルス1を先頭に13セグメント
に対応する有効データ区間13Wが設定される。3セグ
メントの音声放送では、データスタートパルス位置を先
頭に3セグメントの有効データ区間3Wが設定される。
1セグメントの音声放送では、データスタートパルスを
先頭に1セグメントの有効データ区間1Wが定められ
る。
【0066】この有効データ区間の切換は、図1のCP
U24からのテレビ/音声の区別を示す内部信号ISI
G2と1セグメント放送か3セグメント放送かの情報を
含んだTMCC信号に応じて設定される。
【0067】有効データ区間が定められると、図1のフ
レーム同期/TMCC復号部14でまずTMCC信号の
復号が行なわれる。TMCC信号は、1つのOFDMシ
ンボルに対して1ビット含まれている。そして、その変
調方式は、通常の信号と異なりノイズに強いDBPSK
変調が施されている。
【0068】図8、図9は、DBPSK復調の説明をす
るための図である。図8を参照して、DBPSK復調
は、位相変化を検出する復調である。位相変化を検出
し、位相の変化量が0度に近ければ“0”と復調され
る。
【0069】図9を参照して、位相変化を検出し、位相
の変化量が180度に近ければ“1”と復調される。
【0070】OFDMシンボルは、シンボル毎に同じ位
置にTMCC信号が配置されており、シンボル間で、同
じ位置のTMCC信号によるDBPSK復調を行なう。
その後、同一シンボル内で多数決判定を行なうことによ
り、そのシンボルでのTMCC信号が1ビット決定され
る。つまり、1フレームには204シンボルが含まれて
いるので、図5の1OFDMフレーム期間の復調を行な
うことにより、204ビットのTMCC信号が生成され
る。ここで、TMCC信号には同期ワードおよび各種伝
送パラメータが含まれている。16ビットの同期ワード
をまず検出し、フレーム先頭が判明する。その後、TM
CC信号の誤り訂正復号を行なうことにより、各種伝送
パラメータが判明する。
【0071】図10は、各種放送形態によるDBPSK
復調する範囲を示した図である。図10を参照して、テ
レビジョン放送では13セグメントに相当するデータ範
囲がDBPSK復調される。3セグメントの音声放送で
は、3セグメントに対応するデータ範囲がDBPSK復
調される。1セグメントの音声放送の場合は、1セグメ
ントに相当するデータ範囲でTMCC信号のDBPSK
復調が行なわれる。
【0072】図11は、図1における同期差動切換制御
信号作成部16の動作を説明するための模式図である。
【0073】図11を参照して、フレーム同期/TMC
C復号部14において復号されたTMCC信号から、同
期差動切換制御信号作成部16は各セグメント単位で同
期変調および差動変調部分を認識する。この認識に基づ
き、同期差動切換制御信号が作成される。
【0074】たとえばテレビジョン放送では13セグメ
ントのうちの中央のSEG0が差動復調に切換えられ、
3セグメントの音声放送では、中央のSEG0が差動復
調に切換えられる。1セグメントの音声放送の場合に
は、同期差動切換信号はHレベルに固定され、常に差動
復調がされる。
【0075】図12は、信号処理切換制御信号作成部2
0の動作を説明するための模式図である。
【0076】図12を参照して、復号されたTMCC信
号から、セグメント単位での各種の信号処理切換制御信
号が作成される。デインターリーブおよび誤り訂正部2
2では、作成された制御信号に従い各種信号処理が行な
われる。デインターリーブおよび誤り訂正部22では、
階層毎にデータの処理が行なわれる。
【0077】各放送形態によって一例を示すと、テレビ
ジョン放送の場合はA,B,C階層に対応する切換制御
信号が作成されてこれに基づき各種の信号処理が行なわ
れる。3セグメントの音声放送の場合には、階層A,B
に対応して切換制御信号が作成されこれに基づいて各種
信号処理が行なわれる。1セグメントの音声放送の場合
には、階層はA階層のみであり、A階層用の制御信号が
切換制御信号として与えられこれに基づいて各種信号処
理が行なわれる。なお、各種信号処理とは、図15で示
した信号処理部522に含まれる各種の信号処理であ
る。
【0078】図13は、デジタル放送受信装置の音声放
送受信時の1セグメントから3セグメントへの受信切替
の動作を説明するためのフローチャートである。
【0079】図13では、フロントエンドブロックの概
略図の下に各図で行なわれるステップがそれぞれ示され
ている。
【0080】地上波デジタル音声放送の3セグメント放
送を受信するためには、まずTMCC信号を復号し3セ
グメント放送であるという情報を抽出した後でなければ
受信は行なうことができない。このため、まずTMCC
信号を復号するためにCPUは1セグメント放送として
の受信動作をチューナ、広帯域AFT部、TMCC復号
部、同期復調/差動復調部、各種信号処理部に指示す
る。
【0081】まず、ステップS1でフレーム同期がとら
れると、続いてステップS2においてTMCC復号部で
TMCC信号の復号が行なわれる。これによりTMCC
信号の内容を参照することにより受信する信号が1セグ
メント放送か3セグメントの放送かが判別できる。この
情報を受けてCPUは、チューナに対してSAWフィル
タの切換を指示する。受信した信号が3セグメント放送
の信号である場合には、切換信号を受けた直後に直ちに
チューナのSAWフィルタが1セグメント用から3セグ
メント用に切換えられる。この切換は、できればガード
インターバル期間中に切換えることが望ましい。ガード
インターバル期間中に即座に切換を行なうことにより、
当初受信していた1セグメントの部分受信の信号が破壊
されずにそのまま使い続けることができる。
【0082】ステップS3にほぼ並行してステップS4
が行なわれる。ステップS4では、FFT後の広帯域A
FT部でTMCC信号に基づく切換信号を認識すると、
シンボル境界において1セグメント用から3セグメント
用への動作切換が行なわれる。具体的には、キャリア間
隔単位の周波数同期の対象となる周波数領域の信号を1
セグメントから3セグメントに変更する。
【0083】ステップS5においては、切換信号を受け
た直後のフレームからフレームスタートパルスおよびデ
ータスタートパルスの位置の切換が行なわれる。但し、
当初部分受信により復号されたTMCC信号は、たとえ
ば、TMCC復号部やCPUの内部で保持され、そのま
ま用いられることになる。
【0084】ステップS6においては、同期復調/差動
復調の切換信号を受けた直後のフレームから行なわれ
る。
【0085】ステップS7において後段の各種信号処理
も切換信号を受けた直後のフレームからの切換が行なわ
れる。
【0086】図14は、1セグメントから3セグメント
に切換が行なわれた前後のデータの流れを説明するため
の模式図である。
【0087】図14を参照して、まず初期状態では、地
上デジタル音声放送は1セグメント放送か3セグメント
放送かがわからない。この場合には、期間T1において
まず1セグメント放送として信号を受信する。1セグメ
ント放送として信号を受信し、TMCC信号を復号して
初めて受信している放送が1セグメント放送か3セグメ
ント放送かが判明する。
【0088】1セグメント放送の場合はチューナ部、広
帯域AFT部、同期復調/差動復調部、各種信号処理部
の設定はそのままでよいが、TMCC信号の内容が3セ
グメント放送を示している場合には、受信機動作を切換
える必要がある。
【0089】この場合、期間T1で、まず3セグメント
放送であるTMCC信号の情報を認識すると、即座にシ
ンボルの境界部分のガードインターバル期間中に、チュ
ーナ内にあるSAWフィルタの切換を行ない、通過帯域
幅を1セグメント用から3セグメント用に切換える。
【0090】この動作に並行して、FFT部の後の広帯
域AFT部では、3セグメント放送であるというTMC
C信号に含まれる情報を認識した後に即座にシンボル境
界で動作の切換が行なわれる。具体的には、キャリア間
隔単位の周波数同期の対象となる周波数領域の信号が1
セグメントから3セグメント用に変更される。
【0091】期間T2に示すように、切換直後において
は3セグメント分の信号は広帯域AFT部にはまだ達し
ておらず、期間T1においてFFT処理された信号が伝
達されてきている。期間T2,T3においては、まだ3
セグメント信号が広帯域AFT部に到達していないの
で、でたらめな動作を行なっていることになるが、受信
機動作に悪影響が考えられる場合にはキャリア間隔単位
の周波数ずれ判定を工夫すればよい。たとえば、キャリ
ア間隔単位の周波数ずれ判定に保護回路を付加する等で
ある。
【0092】また、しばらく時間が経過した後の期間T
4においては、3セグメント信号が到達するので、広帯
域AFT部は3セグメントの信号の受信の正常動作を行
なう。
【0093】同様に、フレーム同期/TMCC復号部で
は、1セグメントから3セグメントへの切換を認識する
と、即座にフレーム境界において動作を切換える。具体
的には、動作対象となる周波数領域の信号を1セグメン
トから3セグメントへ変更する。
【0094】切換当初の期間T2〜T4では、3セグメ
ントの信号がフレーム同期/TMCC復号部まで到達し
ていないので、でたらめな動作を行なっていることにな
るが、3セグメント信号受信時のフレーム先頭位置は、
1セグメント信号受信時のフレーム先頭位置から簡単に
決定できる。
【0095】したがって、TMCC信号については、1
セグメントで当初部分受信していたとき(期間T1)の
TMCC信号をそのまま用いることが可能である。その
ため、受信機動作に悪影響は及ぼさない。また、しばら
く時間が経過して、期間T5以降は3セグメント信号が
フレーム同期/TMCC復号部に到達するので、3セグ
メント信号の受信の正常動作が行なわれる。
【0096】同期復調/差動復調部以降のブロックにお
いても1セグメントから3セグメントへの切換の認識
後、即座にフレーム境界で動作の切換が行なわれる。具
体的には、動作対象となる周波数領域の信号を1セグメ
ントから3セグメントへ変更する。期間T2〜T5では
同期復調/差動復調部にまだ3セグメント信号が到達し
ていない。
【0097】また各種信号処理を行なうブロックには期
間T2〜T6においては3セグメント信号がまだ到達し
ていない。したがってこれらの期間ではでたらめな動作
が行なわれることになるが、既に受信可能となっている
1セグメント信号(部分受信)に関しては独立した階層
信号として扱われるので、壊れる心配はない。また、し
ばらく時間が経過し、同期復調/差動復調部は期間T6
以降、各種信号処理部においては期間T7以降において
は、3セグメントの信号が到達するので、その後3セグ
メント受信が正常に行なわれる。なお、図14は、以上
の切換動作の時間的流れをセグメント単位データ(周波
数領域の信号)とデータスタートパルスの観点から示し
ている。
【0098】なお、本明細書の実施の形態では、テレビ
ジョン放送、3セグメント音声放送、1セグメント音声
放送の3つの放送形態の放送が受信可能なデジタル放送
受信装置を例に示したが、これに限定されるものではな
い。複数の放送形態の放送が受信可能なデジタル放送受
信装置、例えば、3セグメント音声放送と1セグメント
音声放送の2つの放送形態の放送のみ受信可能なデジタ
ル放送受信装置にも本発明を適用することができる。こ
の場合には、共通クロックおよびFFTサイズとして3
セグメント音声放送の受信に通常用いられるものを選択
すれば良い。
【0099】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、テレビジョン放送と音
声放送の受信機を共用することができ、かつ、音声放送
でも1セグメント放送と3セグメント放送の受信機を共
用することができる。クロック速度やFFTサイズを共
通することにより、回路規模を抑えることができる。
【0101】また、音声放送において1セグメントから
3セグメントへの受信の切換を行なう場合には、チュー
ナ内部のSAWフィルタでは、TMCC信号の内容によ
り3セグメント放送であることを認識した後にガードイ
ンターバル期間中に直ちにフィルタ通過帯域幅を音声3
セグメント用に切換える。FFT直後の広帯域AFTブ
ロックにおいては、3セグメント放送であることを認識
した後に、直ちにシンボル境界で動作を音声3セグメン
ト用に切換える。フレーム同期/TMCC復号以降のブ
ロックでは、即座にフレーム境界で音声3セグメント用
に切換える。
【0102】このようにすることにより、回路が複雑に
なることなく、テレビジョン放送と音声放送、あるいは
音声の1セグメント放送と3セグメント放送が1つの受
信機で受信可能となる。また、音声放送の1セグメント
から3セグメントへの受信切換の際に、部分受信によっ
て復調再生された1セグメント信号の破壊をすることな
く切換を実現できる。したがって、3セグメント放送の
受信開始に要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のデジタル放送受信装置のフロントエ
ンドブロックを示したブロック図である。
【図2】 図1のチューナ部のテレビジョン放送受信時
の動作を説明するための模式図である。
【図3】 3セグメントの音声放送を受信する場合のチ
ューナ部の動作を説明するための図である。
【図4】 1セグメントの音声放送を受信する場合のチ
ューナ部4の動作を説明するための模式図である。
【図5】 地上波デジタル放送のデータ構成を説明する
ための図である。
【図6】 地上波デジタル放送のデータ構成を示す第2
の図である。
【図7】 広帯域AFT部12でパターンマッチングが
行なわれ有効データ区間が決定された状態を放送形態毎
に示した図である。
【図8】 DBPSK復調の説明をするための第1の図
である。
【図9】 DBPSK復調の説明をするための第2の図
である。
【図10】 各種放送形態によるDBPSK復調する範
囲を示した図である。
【図11】 図1における同期差動切換制御信号作成部
16の動作を説明するための模式図である。
【図12】 信号処理切換制御信号作成部20の動作を
説明するための模式図である。
【図13】 デジタル放送受信装置の音声放送受信時の
1セグメントから3セグメントへの受信切替の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図14】 1セグメントから3セグメントに切換が行
なわれた前後のデータの流れを説明するための模式図で
ある。
【図15】 従来の地上波デジタル放送受信機のフロン
トエンドブロックの構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
1 デジタル放送受信装置、2 アンテナ、4 チュー
ナ部、6 A/D変換部、8 同期処理部、10 FF
T部、12 広帯域AFT部、14 フレーム同期/T
MCC復号部、16 同期差動切換制御信号作成部、1
8 復調部、20 信号処理切換制御信号作成部、22
デインターリーブおよび誤り訂正部、26,40 局
部発振回路、28,42 ミクサ、30,38 切換ス
イッチ、32,34,36 SAWフィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/455 H04N 5/455 7/08 7/08 Z 7/081 Fターム(参考) 5C025 AA17 AA25 DA01 5C026 DA04 DA21 5C063 AB03 AB06 AB15 5K022 DD01 DD13 DD33 DD42 5K061 BB06 BB07 CC45 JJ24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が直交周波数分割多重伝送方式で変
    調され、1チャンネルあたりの帯域幅が異なる複数の放
    送波をそれぞれ用いる複数の放送形態のデジタル放送の
    受信が可能なデジタル放送受信装置であって、 高周波信号を受け、放送形態の種別に応じた帯域制限を
    行なうチューナ部と、 前記チューナ部の出力をデジタル信号に変換し、前記放
    送形態の種別に拘らず、共通クロックおよび共通サイズ
    の高速フーリエ変換を行う前信号処理部と、 前記前信号処理部の出力を受けてフレーム同期を行な
    い、前記放送形態の種別に応じた復調処理を行なう、後
    信号処理部とを備える、デジタル放送受信装置。
  2. 【請求項2】 前記放送形態の種別は、ユーザからのテ
    レビジョン放送と音声放送の区別の指示を含む、請求項
    1に記載のデジタル放送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記放送形態の種別は、前記指示された
    放送形態が音声放送であるときに、音声放送が1セグメ
    ント形式であるか3セグメント形式であるかの受信した
    信号に含まれる識別情報をさらに含む、請求項2に記載
    のデジタル放送受信装置。
  4. 【請求項4】 前記チューナ部は、 前記テレビジョン放送用の第1の帯域制限用フィルタ
    と、 前記1セグメント形式の音声放送用の第2の帯域制限用
    フィルタと、 前記3セグメント形式の音声放送用の第3の帯域制限用
    フィルタと、 前記第1〜第3の帯域制限用フィルタのいずれか1つを
    選択する選択手段とを含み、 前記後信号処理部は、 前記前信号処理部の出力を受けて、各前記放送形態での
    キャリア間隔単位の周波数ずれを調整する広帯域自動周
    波数同調部と、 各前記放送形態に応じて、前記前信号処理部の出力のフ
    レーム同期および前記前信号処理部の出力から前記識別
    情報の抽出処理を行なう同期処理部とを含み、 前記識別情報が前記同期処理部によって抽出されると、
    直交周波数分割多重伝送信号のガードインターバル期間
    に前記選択手段に対して抽出された前記識別情報に応じ
    た切換を指示し、直交周波数分割多重伝送信号のシンボ
    ル境界部分で前記広帯域自動周波数同調部に対して抽出
    された前記識別情報に応じた前記キャリア間隔単位の周
    波数ずれの調整の動作切換を指示し、直交周波数分割多
    重伝送信号のフレーム境界部分で前記同期処理部に対し
    て抽出された前記識別情報に応じた動作切換を指示する
    切換制御部をさらに備える、請求項3に記載のデジタル
    放送受信装置。
  5. 【請求項5】 前記放送形態の種別は、前記指示された
    放送形態が音声放送であるときに、音声放送が1セグメ
    ント形式であるか3セグメント形式であるかの受信した
    信号に含まれる識別情報を含む、請求項1に記載のデジ
    タル放送受信装置。
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