JP2003110442A - 携帯端末および携帯端末のノイズ除去方法 - Google Patents

携帯端末および携帯端末のノイズ除去方法

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JP2003110442A
JP2003110442A JP2001302515A JP2001302515A JP2003110442A JP 2003110442 A JP2003110442 A JP 2003110442A JP 2001302515 A JP2001302515 A JP 2001302515A JP 2001302515 A JP2001302515 A JP 2001302515A JP 2003110442 A JP2003110442 A JP 2003110442A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステレオヘッドフォンのケーブルを介して送
られる音声信号に重畳されるノイズをノイズ対策部品の
追加をせずに軽減する。 【解決手段】 通話時には、セレクタ123、125及
び130、並びに、スイッチ回路131がCPU108
により所定に制御され、送受信信号処理部102の出力
のモノラル音声信号がアンプ121を介してレシーバ1
33Lの一方の入力端に供給されると共に、反転バッフ
ァ126で位相を反転されてレシーバ133Lの他方の
入力端に供給される。レシーバ133Lが互いに逆相の
音声信号により差動信号駆動され、通常の2倍の音声出
力が得られる。一方、音声信号に重畳される高周波のバ
ーストノイズ等は、ホワイトノイズに近いため、レベル
が二乗平均となり出力レベルが減少する。Lch側のレ
ベルを元のレベルに合わせるために1/2にすると、ノ
イズが1/√2になり圧縮される。レシーバ133R
は、ミュートされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、音楽再生機能を
備え、ステレオヘッドフォンが使用可能な携帯端末およ
び携帯端末のノイズ除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、極めて小型軽量に構成され、
無線通信によって電話通信を行うようにされた携帯用の
電話装置が急激な普及を遂げている。このような携帯用
の電話装置には、現状では、例えば周波数帯が800M
Hz帯、1.5GHz帯の電波を用い、出力が500m
W程度と比較的大きな出力を有するPDC方式携帯電話
や、周波数帯が1.9GHz帯の電波を用い、出力が1
0mW程度の小出力とされたPHS(Personal Handy-ph
one System)がある。以下では、これらに用いられる電
話装置をまとめて携帯端末と称する。携帯端末は、所定
に設けられた基地局を介して他の電話装置などとの通信
を行う。
【0003】また、近年では、携帯端末において、従来
からの通話などの通信を行う機能だけでなく、音楽再生
機能を有するものが出現している。この、音楽再生機能
付き携帯端末は、例えば、音声出力手段としてステレオ
ヘッドフォンを利用可能にされていると共に、メモリユ
ニットを装填可能とされている。また、音楽再生機能付
き携帯端末は、所定の方式で圧縮符号化された音楽デー
タを復号し再生する機能を有する。ユーザは、所定の方
式で圧縮符号化された音楽データをメモリユニットに格
納して音楽再生機能付き携帯端末に所定に装填し、ステ
レオヘッドフォンを両耳に装着して携帯端末に対して所
定の操作を行うことで、メモリユニットに格納された音
楽データを再生して楽しむことができる。
【0004】従来では、このような、ステレオヘッドフ
ォンを使用可能な携帯端末におけるヘッドフォンへの送
り出し信号について、携帯端末本体と、ステレオヘッド
フォンやリモコンユニットとの接続信号線本数を減らす
ために、左チャンネル(以下、Lch)および右チャン
ネル(以下、Rch)のマイナス端子側をアースとして
共通に使用するシングルエンド(Single-End)方式が採用
されることが殆どであった。
【0005】ここで、ステレオヘッドフォンを使用する
と、両耳が塞がれるので周囲音が聞こえない事態が発生
する可能性があり、音楽モードから通話モードへの移行
時の安全性を配慮する必要がある。さらに、従来から携
帯端末用として用いられてきた、片耳シングルレシーバ
タイプのヘッドフォンあるいはイヤホンと、両耳タイプ
のステレオヘッドフォンとの互換性を確保する必要があ
る。
【0006】そのため、従来では、通話モード時には、
片チャンネル、例えばRch経路をミュートし、両耳タ
イプのステレオヘッドフォンを片耳タイプのレシーバと
して使用するか、両耳、すなわちLchおよびRchか
ら同一のモノラル信号を出力する方式の何方かが用いら
れていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯端末
は、高周波による電波を受信して電話通話などを行って
いる。そのため、通話モード時にヘッドフォンのケーブ
ルを介して送られる音声信号に対して、電波搬送波など
の高周波系バーストノイズや、携帯端末内部で用いられ
る基準信号源ノイズ、電源やグラウンドからのスパイク
ノイズなどが重畳され、通話品質が劣化するという問題
点があった。
【0008】特に、上述した、LchおよびRchから
同一のモノラル信号を出力する方式が採用されている場
合には、音声信号と共にこのノイズ成分が倍増されてし
まうという問題点があった。
【0009】従来では、このノイズを取り除くために
は、ノイズ対策部品を携帯端末に搭載するしかなかっ
た。より小型に構成することが望まれる携帯端末におい
ては、部品点数が増えることは、問題であった。
【0010】したがって、この発明の目的は、ステレオ
ヘッドフォンを用いた際のヘッドフォンケーブルを介し
て送られる音声信号に重畳されるノイズを、ノイズ対策
部品の追加をせずに軽減できるような携帯端末および携
帯端末のノイズ除去方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、無線による音声信号の通信を行う
ようにされると共に、記憶媒体に記憶された音声データ
を再生する音声データ再生機能を備え、音声信号の通信
および音声データ再生の際にステレオヘッドフォンを使
用可能な携帯端末において、無線により音声の通信を行
う通信手段と、記憶媒体に記憶された音声データを再生
しステレオで出力可能な音声再生手段と、通信手段から
出力される音声信号に対し、音声信号のレベルを変えず
に音声信号の位相を反転する位相反転手段と、ステレオ
音声信号の第1および第2のチャンネルの音声出力手段
をそれぞれ備えたステレオヘッドフォンと、通信手段に
基づく音声信号を出力する第1のモードと、音声再生手
段に基づく音声信号を出力する第2のモードとを切り替
えるように制御する制御手段とを有し、制御手段は、第
1のモードに切り替えられたときに、ステレオヘッドフ
ォンの第1のチャンネルの音声出力手段を、通信手段か
ら出力された音声信号と、通信手段から出力された音声
信号が位相反転手段で位相反転された音声信号とで差動
信号駆動するようにしたことを特徴とする携帯端末であ
る。
【0012】また、この発明は、無線による音声信号の
通信を行うようにされると共に、記憶媒体に記憶された
音声データを再生する音声データ再生機能を備え、音声
信号の通信および音声データ再生の際にステレオヘッド
フォンを使用可能な携帯端末のノイズ除去方法におい
て、無線により音声の通信を行う通信のステップと、記
憶媒体に記憶された音声データを再生しステレオで出力
可能な音声再生のステップと、通信のステップから出力
される音声信号に対し、音声信号のレベルを変えずに音
声信号の位相を反転する位相反転のステップと、ステレ
オ音声信号の第1および第2のチャンネルの音声出力手
段をそれぞれ備えたステレオヘッドフォンと、通信のス
テップに基づく音声信号を出力する第1のモードと、音
声再生のステップに基づく音声信号を出力する第2のモ
ードとを切り替えるように制御する制御のステップとを
有し、制御のステップは、第1のモードに切り替えられ
たときに、ステレオヘッドフォンの第1のチャンネルの
音声出力手段を、通信のステップから出力された音声信
号と、通信のステップから出力された音声信号が位相反
転のステップ位相反転された音声信号とで差動信号駆動
するようにしたことを特徴とする携帯端末のノイズ除去
方法である。
【0013】上述したように、この発明は、無線により
音声の通信を行う第1のモードと記憶媒体に記憶された
音声データを再生してステレオで出力する第2のモード
のうち、第1のモードに切り替えられたときに、ステレ
オヘッドフォンの大1および第2のチャンネルの何方か
一方の音声出力手段を、無線による音声通信の出力信号
と、その出力信号の位相が反転された信号とで差動信号
駆動しているため、ステレオヘッドフォンの一方の音声
出力手段の出力を2倍にすると共に、高周波に基づくノ
イズ成分を低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態
を、図面を参照しながら説明する。図1は、この実施の
一形態に適用可能なステレオヘッドフォン付き携帯端末
10(以下、単に携帯端末10と称する)の一例の外観
を示す。この携帯端末10は、例えば携帯電話やPHS
といった通信の携帯端末として用いることが可能なもの
である。以下では、この携帯端末10が通信システムと
してPDC(Personal Digital Cellular)方式を用い、
TDMA(Time Division Multiple Access)方式で接続
する携帯電話の通信端末であるとして説明する。また、
詳細は後述するが、携帯端末10は、圧縮符号化された
ステレオ音声データを復号化して再生するステレオ音声
再生手段を有し、ステレオヘッドフォンを接続して、再
生されたステレオ音声データを出力することができる。
【0015】筐体11に対して、表側面に受話部24、
表示部23、操作部25、テンキー部27および送話部
28が設けられると共に、上部にアンテナ26が設けら
れる。受話部24および送話部28は、それぞれ小型の
スピーカおよびマイクロフォンからなり、携帯端末10
の電話通話の際の音声出力やユーザ音声の収音を行う。
表示部23は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)
といった表示素子からなる。操作部25は、例えば通話
開始や終話を指示する複数のキーや一体化された上下左
右指示キーからなり、表示部23の表示内容に応じた操
作を所定に行うことができるようにされている。また、
テンキー部27の各キーには、「#」、「*」および数
字以外にアルファベットや記号が所定に割り当てられて
おり、これらを組み合わせて用いることで、テキストデ
ータを入力することができる。
【0016】さらに、筐体11に対して、側面にジャッ
クターミナル22およびメモリカードスロット29が設
けられる。メモリカードスロット29に対応するメモリ
カード50を装填することで、メモリカード50に格納
されたデータの携帯端末10への読み込みと、携帯端末
10内部のデータのメモリカード50への書き込みを行
うことができる。
【0017】ジャックターミナル22には、ステレオヘ
ッドフォンユニット30や、図示されない片耳レシーバ
を接続することができる。ステレオヘッドフォンユニッ
ト30は、ヘッドフォン部31とリモートコントローラ
部32(以下、リモコン部32)とからなる。ヘッドフ
ォン部31は、それぞれ小型スピーカが内蔵された左右
耳用のレシーバ84Lおよび84R、ケーブル85、な
らびに、プラグ86からなる。
【0018】リモコン部32は、上述のプラグ86に対
応するジャック87、リモコン本体90、マイクロフォ
ン91、ケーブル92およびプラグ93からなり、リモ
コン本体90には、図示は省略されているが、操作部が
設けられる。プラグ93は、上述したジャックターミナ
ル22と対応するもので、プラグ93をジャックターミ
ナル22に挿入することで、リモコン本体90に設けら
れた操作部から、携帯端末10の一部の機能を制御する
ことができる。さらにプラグ86をジャック87に挿入
することで、携帯端末10から出力される音声をヘッド
フォン部85のレシーバ84Lおよび84Rで再生する
ことができる。また、リモコン本体90に設けられたマ
イクロフォン91を同時に用いることで、ヘッドフォン
ユニット30による携帯端末10のハンズフリー通話を
行うことができる。
【0019】また例えば、所定の方式で圧縮符号化され
た音声データが格納されたメモリカード50をメモリカ
ードスロット29に挿入すれば、メモリカード50に格
納された音声データを読み出して上述のステレオ音声再
生手段で復号化し、音声信号を再生することができる。
音声信号は、ジャックターミナル22から出力される。
ジャックターミナル22にヘッドフォンユニット30を
接続することで、音声信号がリモコン部90を介してヘ
ッドフォン部85に供給され、音声として出力される。
【0020】図2は、上述した携帯端末10の一例の構
成を示す。無線送受信部101は、送信時には、供給さ
れた送信ディジタルデータを所定に変調して送信電波と
して、アンテナ100から送信する。受信時には、アン
テナ100で受信された電波を所定に検波、復調し、受
信ディジタルデータとして出力する。
【0021】送受信信号処理部102は、例えばDSP
(Digital Signal Processor)からなり、送信時には、供
給されたアナログ音声信号をディジタル音声信号に変換
し、このディジタル音声信号を所定に符号化して送信デ
ィジタルデータとして無線送受信部101に供給する。
受信時には、無線送受信部101から供給された受信デ
ィジタルデータを所定に復号化してディジタル音声信号
とし、このディジタル音声信号をモノラルアナログ音声
信号に変換して出力する。また、送受信信号処理部10
2では、DTMF(Dual Tone Multi-Frequency)の生成
も行われる。
【0022】送受信信号処理部102には、上述した送
話部28および受話部24にそれぞれ対応するマイクロ
フォン110およびスピーカ111が接続される。マイ
クロフォン110から出力されたアナログ音声信号は、
送受信信号処理部102に供給され、ディジタル音声信
号に変換され、所定に符号化され無線送受信部101に
供給される。また、送受信信号処理部102から出力さ
れたアナログ音声信号がスピーカ111に供給され、音
声出力がなされる。
【0023】一方、送受信信号処理部102から出力さ
れたアナログ音声信号は、音声信号切り替え処理部10
5のセレクタ123の入力端123Aにも供給される。
セレクタ123は、CPU(Central Processing Unit)
108の制御に基づき入力端123Aおよび123Bが
切り替えられる。
【0024】一方、半導体メモリ104は、上述したメ
モリカード50に対応するもので、例えばフラッシュメ
モリからなる。なお、半導体メモリ104は、これに限
らず、筐体11に内蔵としてもよい。ここでは、半導体
メモリ104には、楽曲のステレオ音声データが所定の
方式で圧縮符号化され、ディジタル1ビット情報とされ
て格納されているものとする。以下、楽曲のステレオ音
声データを音楽データと称する。
【0025】半導体メモリ104に格納された音楽デー
タは、CPU108の制御に基づきアドレス制御されて
読み出され、音楽再生処理部103に供給される。音楽
データは、音楽再生処理部103で、CPU108の制
御に基づき所定に復号化されてステレオのディジタル音
声信号とされる。さらに、このステレオのディジタル音
声信号は、左チャンネル(Lch)および右チャンネル
(Rch)のアナログ音声信号とされて出力される。
【0026】音楽再生処理部103から出力されたLc
hアナログ音声信号は、セレクタ123の入力端123
Bに供給される。Rchアナログ音声データは、アンプ
124を介して、セレクタ125の入力端125Aに供
給される。セレクタ125は、CPU108の制御に基
づき入力端125Aおよび125Bが切り替えられる。
【0027】セレクタ123の出力は、CPU108に
よりゲインが制御されるアンプ121に供給される。そ
れと共に、セレクタ123の出力は、入力信号に対して
出力が反転するようにされ、CPU108によりゲイン
が制御される反転アンプ126に供給される。反転アン
プ126の出力は、セレクタ125の入力端125Bに
供給される。
【0028】アンプ121の出力は、ジャックターミナ
ル106を介してヘッドフォンユニット107に入力さ
れ、レシーバ133Lの一方の入力端に供給される。す
なわち、セレクタ123において入力端123Bが選択
されているとき、アンプ121の出力は、音声信号処理
部103のステレオ音声信号のうちのLch信号であ
る。一方、セレクタ125の出力は、ジャックターミナ
ル106を介してヘッドフォンユニット107に入力さ
れ、セレクタ130に供給される。
【0029】また、セレクタ125において入力端12
5Aが選択されているとき、セレクタ125の出力は、
音声信号処理部103のステレオ音声信号のうちのRc
hである。
【0030】なお、ジャックターミナル106は、図1
で上述したジャックターミナル22と対応するものであ
る。同様に、ヘッドフォンユニット107は、図1で上
述したヘッドフォンユニット30と対応するものであ
る。図2は、ジャックターミナル22にプラグ93が挿
入され筐体11の内部回路とヘッドフォンユニット10
7とが接続された状態が表されている。同様に、リモコ
ン本体90とヘッドフォン部31とが接続された状態が
表されている。
【0031】ヘッドフォンユニット107において、セ
レクタ130および後述するスイッチ131は、ジャッ
クターミナル106を介して供給されるCPU108の
制御信号に基づき制御される。
【0032】セレクタ130の出力端130Aの出力
は、レシーバ133Lの他方の入力端に供給される。セ
レクタ130の出力端130Bの出力は、レシーバ13
3Rの一方の入力端に供給される。レシーバ133Rの
他方の入力端は、アース電位に接続される。アース電位
は、ジャックターミナル106を介して筐体11内部の
アース電位と接続されている。レシーバ133Lの他方
の入力端は、スイッチ131を介して上述のアース電位
と接続される。また、レシーバ133Rの一方の入力端
は、抵抗132を介してアース電位と接続される。
【0033】上述したように、ヘッドフォンユニット1
07には、上述の図1におけるマイクロフォン91に対
応するマイクロフォン230が組み込まれている。マイ
クロフォン230から出力されたアナログ音声信号は、
ジャックターミナル106を介して筐体11内部の音声
信号切り替え処理部105に入力され、アンプ120を
介して送受信信号処理部102に供給される。このアナ
ログ音声データは、ディジタル音声データに変換され所
定に符号化されて無線送受信部101に供給される。
【0034】CPU108は、プログラムメモリ109
に予め記憶されたプログラムデータに従い、この携帯端
末10の各部を制御する。また、図示されない操作部2
5およびテンキー部27からユーザのキー操作に応じて
出力された制御信号がCPU108に供給される。プロ
グラムデータに従い、CPU108により、供給された
制御信号に応じた制御がなされる。
【0035】例えば、送受信信号処理部102に入力さ
れるアナログ音声信号の切り替え、送受信信号処理部1
02から出力されるアナログ音声信号の出力先の切り替
えがCPU108の制御に基づきなされる。また、音楽
再生処理部103による半導体メモリ103からの音楽
データの読み出しの制御や、読み出された音楽データの
再生、停止の制御などがCPU108の制御に基づきな
される。
【0036】さらに、CPU108では、ジャックター
ミナル106にヘッドフォンユニット107が接続され
ているか否かの判断を行うことができる。例えばジャッ
クターミナル106部分に、マイクロスイッチなどの機
械的なセンサを設け、これによりヘッドフォンユニット
107の接続を検知することができる。これに限らず、
ジャックターミナル106を介してヘッドフォンユニッ
ト107と常に通信を行うようにして、この通信に基づ
きヘッドフォンユニット107の接続を検知することも
可能である。
【0037】上述のような構成において、先ず、ジャッ
クターミナル106にヘッドフォンユニット107が接
続されていない場合の、携帯端末10の動作について説
明する。この場合には、マイクロフォン110およびス
ピーカ111が用いられ、筐体11にそれぞれ設けられ
た送話部28および受話部24による通常の電話通話が
行われる。このとき、筐体11において、音声信号切り
替え処理部105、音楽再生処理部103および半導体
メモリ104は用いられない構成とされる。
【0038】例えば送話時は、マイクロフォン110で
収音された音声がアナログ音声信号として出力され、送
受信信号処理部102に供給される。このアナログ音声
信号は、送受信信号処理部102でディジタル音声信号
に変換され、所定に符号化されて送信ディジタルデータ
とされて無線送受信部101に供給される。この送信デ
ィジタルデータは、無線送受信部101で所定に変調お
よび増幅され、アンテナ100から送信される。
【0039】受話時は、アンテナ100により受信され
た電波が無線送受信部101で所定に検波、復調され、
受信ディジタルデータに変換される。この受信ディジタ
ルデータは、送受信信号処理部102に供給され、復号
化されてディジタル音声データとされ、さらにアナログ
音声信号に変換される。このアナログ音声信号がスピー
カ111に供給されて、音声として出力される。
【0040】次に、ジャックターミナル106にヘッド
フォンユニット107が接続され、且つ、半導体メモリ
104に予め格納された、例えば音楽データであるディ
ジタル音声データを再生するとき(以下、音楽モードと
称する)の、携帯端末10の動作について説明する。音
楽モードは、音楽再生処理部103、半導体メモリ10
4、音声信号切り替え処理部105、CPU108、メ
モリ109およびヘッドフォンユニット107により動
作される。音楽モード中に通信によるデータのやりと
り、例えば携帯端末10の基地局とのデータのやりとり
がなされる待ち受け状態などでは、さらに、送受信信号
処理部102および無線送受信部101が動作されるこ
とになる。
【0041】例えば、ヘッドフォンユニット107がジ
ャックターミナル106に接続され、筐体11の操作部
25に対して所定の操作が行われることで、CPU10
8の制御により、半導体メモリ104に格納された音楽
データの再生が開始される。
【0042】このとき、先ず、CPU108の制御に基
づき、図2に示すように、セレクタ123において入力
端123Bが選択され、セレクタ125において入力端
125Aが選択され、アンプ121および反転アンプ1
26のゲインがそれぞれ所定に設定される。同時に、C
PU108の制御信号がジャックターミナル106を介
してヘッドフォンユニット107に供給され、セレクタ
130において出力端130Bが選択され、スイッチ回
路131が閉状態とされる。これらの動作は、同期的に
なされる。
【0043】半導体メモリ104から読み出された音楽
データは、音楽再生処理部103で圧縮符号を復号化さ
れ、ステレオ音声ディジタル信号とされる。音声再生処
理部103から出力されるステレオ音声ディジタル信号
のうち、Lch信号は、セレクタ123を介してアンプ
121に供給され、アンプ121からジャックターミナ
ル106を介してヘッドフォンユニット107に入力さ
れ、レシーバ133Lの一方の入力端に供給される。反
転アンプ126を介してセレクタ125に供給される経
路は、セレクタ125において入力端125Aが選択さ
れているため、遮断されている。
【0044】一方、音声再生処理部103から出力され
るステレオ音声ディジタル信号のうち、Rch信号は、
アンプ124を介してセレクタ125に供給され、セレ
クタからジャックターミナル106を介してヘッドフォ
ンユニット107に入力される。そして、セレクタ13
0を介してレシーバ133Rの一方の入力端に供給され
る。
【0045】上述したように、スイッチ回路131が閉
状態に制御されているため、レシーバ133Lの他方の
入力端は、スピーカ113Rの他方の入力端と同様に、
アース電位と接続される。
【0046】音楽モードでは、上述のようにして各セレ
クタやスイッチ回路が制御されるため、レシーバ133
Lおよび133Rからは、それぞれステレオ音声の左チ
ャンネル信号(Lch)と右チャンネル信号(Rch)
とが出力され、レシーバ84Lおよび84Rをそれぞれ
両耳に装着したユーザは、再生された音楽をステレオで
楽しむことができる。
【0047】次に、ジャックターミナル106にヘッド
フォンユニット107が接続され、且つ、無線送受信部
101に対して電話通信の着信があった場合(以下、通
話モードと称する)の携帯端末10の動作について、図
3を用いて説明する。なお、図3は、上述した図2にお
けるセレクタ123、125および130、ならびに、
スイッチ回路131の状態が変化したことを示す。
【0048】通話モードにおいては、CPU108の制
御により、セレクタ123が入力端123A、セレクタ
125が入力端125B、セレクタ130が出力端13
0Aに切り替えられる。スイッチ回路131は、CPU
108により開状態に制御される。
【0049】送受信信号処理部102から出力されたア
ナログ音声信号は、セレクタ123の入力端123Aに
入力され、セレクタ123を介してアンプ121に供給
される。アンプ121の出力は、ジャックターミナル1
06を介してヘッドフォンユニット107に供給され、
レシーバ133Lの一方の入力端に入力される。
【0050】それと共に、送受信信号処理部102から
出力されたアナログ音声信号は、セレクタ123の出力
から反転アンプ126にも供給される。反転アンプ12
6で位相が反転されたアナログ音声信号(以下、適宜、
反転アナログ音声信号と称する)は、セレクタ125の
入力端125Bに入力される。セレクタ125の出力
は、ジャックターミナル106を介してヘッドフォンユ
ニット107に供給され、セレクタ130に入力され
る。
【0051】なお、このとき、アンプ121および反転
アンプ126のゲインは、出力のレベルが互いに略等し
くなるように、CPU108により制御される。したが
って、アンプ121および反転アンプ126からは、レ
ベルが略同一で互いに逆位相の信号がそれぞれ出力され
ることになる。ゲインの制御は、AGC(Auto Gain Con
trol)によって行ってもよい。
【0052】セレクタ130では、上述したように、出
力端130Aが選択されている。そのため、セレクタ1
30に入力された反転アナログ音声信号は、出力端13
0Aから出力されレシーバ133Lの他方の入力端に入
力される。このとき、スイッチ回路131は、開状態と
されており、レシーバ133Lは、入力の両端がアース
電位に対してフローティングさせられる。したがって、
レシーバ133Lは、アンプ121および反転アンプ1
26からそれぞれ出力された、互いに逆位相のアナログ
音声信号SL、SRによって差動信号駆動される。これ
により、レシーバ133Lでは、Lch信号だけが入力
される場合に比して、2倍の音声出力が得られる。
【0053】一方、ケーブル85および92、携帯端末
10の筐体11内部などで、送受信信号処理部102か
ら出力されたアナログ音声信号に重畳されるノイズ成分
である、RF信号に起因する高周波成分は、略ホワイト
ノイズである。この場合、レシーバ133Lの一方およ
び他方の入力端に入力されるそれぞれのノイズ成分N
L、NRの和は、二乗平均になるので、ノイズ成分は減
少される。また、上述のように、ノイズ成分以外の信号
レベルが2倍とされているので、ノイズ成分が全体的に
圧縮されることになる。
【0054】ここで、可聴周波数帯域の音声信号は、例
えば周波数1kHzで周期1msと、比較的周期が長
い。そのため、レシーバ133Lの一方および他方の入
力端に入力される信号において、システムのディレイな
どでずれが生じても、人間の耳で聞いた際に障害となる
レベルでの影響は、出ない。
【0055】また、上述では、通話モードにおけるレシ
ーバ133Lの再生出力が音楽モード(ステレオ出力)
におけるレシーバ133Lの再生出力の2倍となってい
るが、これはこの例に限定されない。CPU108によ
りアンプ121および反転アンプ126のゲインを所定
に設定し、通話モードにおける互いに反転した信号によ
る差分信号駆動出力がステレオ出力時の片チャンネルの
出力と同程度になるようにしてもよい。この場合でも、
上述したノイズ成分のレベルも同時に小さくなるので、
結果的にノイズが圧縮されることになる。
【0056】例えば、片チャンネル側(Lch側)のレ
ベルを元のレベルに合わせるために、出力信号を1/2
にすると、ノイズ成分のレベルが1/√2倍となり、結
果的にノイズ成分レベルが圧縮される。
【0057】さらに、上述では、セレクタ123の出力
がアンプ121および反転アンプ126にそれぞれ直接
的に供給されているが、これはこの例に限定されない。
例えば、セレクタ123の出力をアンプ121に供給
し、アンプ121の出力をLch信号として出力すると
共に、ゲインが1である反転バッファに供給する。この
反転バッファの出力をRch信号としてセレクタ125
の入力端125Bに入力するようにできる。
【0058】なお、レシーバ133Rは、セレクタ13
0により入力信号を遮断されると共に、ヘッドフォンユ
ニット107内部の抵抗132によってアース電位に接
続されているため、結果的にミュートされる。なお、抵
抗132の抵抗値は、レシーバ133Rの特性インピー
ダンスなどに基づき適正に設定する必要がある。
【0059】図4は、音楽モード中に着信があった場合
の一例の処理を示すフローチャートである。先ず、ステ
ップS10で携帯端末10が音楽モードにされ、半導体
メモリ104に格納された音楽データが所定に読み出さ
れ、所定に再生される。このとき、上述したように、セ
レクタ123で入力端123Bが、セレクタ125で入
力端125Aが、セレクタ130で入力端130Bがそ
れぞれ選択される共に、スイッチ回路131が閉状態と
される。これにより、上述したように、音楽データが再
生されたアナログ音声信号のうちLch信号がレシーバ
133Lに入力され、Rch信号がレシーバ133Rに
入力される。
【0060】ステップS11で、この携帯端末10に対
する着信が待機される。例えば、送受信信号処理部10
2において、無線送受信部101から供給された信号に
基づき、着信を示す信号を含む電波が受信されたかどう
かが判断される。若し着信があったと判断されれば、処
理はステップS12に移行する。
【0061】ステップS12では、音楽モードが通話モ
ードへと移行され、音楽再生が中止される。
【0062】モードの切り替えは、例えば、操作部25
に対して所定の操作を行うことでなされる。操作部25
に対する所定の操作に基づく制御信号が操作部25から
CPU108に供給される。CPU108では、この制
御信号に基づき携帯端末10の各部を所定に制御するこ
とで、モードが切り替えられる。CPU108にこのよ
うな処理を行わせるプログラムデータは、メモリ109
に予め記憶されている。
【0063】音楽モードが通話モードへと切り替えられ
ると、上述したように、セレクタ123において入力端
123Bから入力端123Aに切り替えられ、セレクタ
125において入力端125Aから入力端125Bに切
り替えられる。また、セレクタ130において入力端1
30Bから入力端130Aに切り替えられ、スイッチ回
路131が開状態とされる。
【0064】さらに、ステップS12で、所定にオフフ
ック処理がなされ、電話による通話が可能な状態とされ
る。ユーザの音声は、ヘッドフォンユニット107のマ
イクロフォン130で収音される。マイクロフォン13
0から出力されたアナログ音声信号がジャックターミナ
ル106を介して筐体11に供給され、アンプ120を
介して送受信信号処理部102に供給される。このアナ
ログ音声信号は、ディジタル音声信号に変換され、所定
に符号化され、無線送受信部101に供給される。この
信号は、無線送受信部101で所定に変調され、送信さ
れる。
【0065】また、受信された電波が無線送受信部10
1で所定に復調され、送受信信号処理部102に供給さ
れる。この信号は、送受信信号処理部102で所定に復
号化され、アナログ変換され、アナログ音声信号として
出力される。このアナログ音声信号は、上述したよう
に、Lch信号がそのままの位相で、レシーバ133L
の一方の入力端に入力され、Rch信号が反転アンプ1
26で位相が反転され、レシーバ133Lの他方の入力
端に入力され、レシーバ133Lが差動信号駆動され
る。レシーバ133Rは、ミュートされる。これによ
り、ユーザは、Lch側のレシーバ84Lのみから受話
音声を聞くことができる。
【0066】なお、CPU108により、通話が終了し
終話処理を行う際の終話キーが押下されたことが検知さ
れると、通話モードから音楽モードへ、自動的にモード
を切り替えるようにできる。ここで、着信により音楽再
生が中断された位置に対応する、音楽データの半導体メ
モリ104上のアドレスをメモリ109やCPU108
のレジスタなどに記憶しておくことで、通話モードから
音楽モードへ切り替えられたときに、着信直前に音楽デ
ータが再生されていた位置の続きから、音楽データの再
生を行うようにできる。
【0067】上述では、セレクタ123が恰もスイッチ
回路で構成されているように説明したが、これはこの例
に限られない。セレクタ123は、2チャンネルのミキ
サ回路により構成することができる。図5は、セレクタ
123が2チャンネルのミキサ回路により構成された、
音声信号切り替え処理部105の一例の構成を示す。な
お、この図5では、マイクロフォン230側のアンプ1
20が省略されている。また、図5において、上述した
図2および図3と共通する部分には同一の符号を付し
て、詳細な説明を省略する。
【0068】送受信信号処理部102からモノラルで出
力されたアナログ音声信号がミキサ223Aおよび22
3Bの一方の入力端にそれぞれ入力される。音声信号処
理部103からすれてオーディオデータ出力されたアナ
ログ音声信号のうち、Lch信号およびRch信号は、
それぞれミキサ223Aおよび223Bの他方の入力端
に入力される。ミキサ223Aの出力は、アンプ121
に供給される。ミキサ223Bの出力は、アンプ124
および反転アンプ126に供給される。
【0069】ミキサ223Aおよび223Bは、図示さ
れないレジスタに格納された値に基づきそれぞれの状態
が制御される。レジスタは、CPU108から供給され
た例えば2ビットの値が格納される。図6は、レジスタ
に格納される2ビットの値と、この携帯端末10の動作
モードとの対応関係の一例を示す。この例では、レジス
タに格納された値が”00”で音楽モード、”01”で
通話モード、”11”で音楽通話モードとされる。ま
た、この例において値”10”は、未定義である。
【0070】レジスタに格納された値が”00”とさ
れ、音楽モードが指示されたら、ミキサ223Aおよび
223Bにおいて、一方の入力端側、すなわち、送受信
信号処理部102からのアナログ音声信号が供給される
側の出力のレベルが例えば最小とされ、他方の入力端
側、すなわち、音楽再生処理部103からのアナログ音
声信号が供給される側の出力レベルが例えば最大とされ
る。これに対して、レジスタに格納された値が”01”
とされ、通話モードが指示されたら、ミキサ223Aお
よび223Bにおいて、一方の入力端側の出力レベルが
例えば最大とされ、他方の入力端側の出力レベルが例え
ば最小とされる。
【0071】レジスタの値”11”で示される音楽通話
モードは、例えば、音楽モードから着信され通話モード
に移行した際に、通話をしながらそれまでに聴いていた
音楽をも聴けるようにしたモードである。この場合、ミ
キサ223Aおよび223Bにおいて、一方の入力端側
の出力レベルが例えば最大とされ、他方の入力端側の出
力レベルが、一方の入力端側の出力レベルよりも低い所
定のレベルとされる。
【0072】なお、この音楽通話モードにおいては、セ
レクタ123、125、130およびスイッチ回路13
1の設定は、音楽モードのときと同一とされる。こうす
ることで、ユーザは、音楽が再生されたステレオアナロ
グ音声信号を小音量で聴くことができると共に、通話音
声が音楽の再生レベルよりも大きなレベルで、Lch側
からのみ聞こえる。そのため、ユーザは、音楽の再生音
に邪魔されずに通話を行うことができるようになる。
【0073】上述では、2ビットのデータでミキサ22
3Aおよび223Bを制御するように説明したが、これ
はこの例に限定されない。例えば、音楽通話モードを設
けず、動作モードを音楽モードおよび通話モードのみと
すれば、1ビットのデータでミキサ223Aおよび22
3Bを制御することができる。また、3ビット以上のデ
ータを用いてミキサ223Aおよび223Bを制御すれ
ば、さらに細かい設定が可能である。例えば、音楽通話
モードの際の音楽再生の音量を段階的に制御することが
可能である。
【0074】また、上述では、通話モードの際にはレシ
ーバ133Lのボイスコイルの両端に入力される信号の
一方の位相を反転させ、且つ、レシーバ133Rに入力
される信号をミュートしているが、これはこの例に限定
されない。送受信信号処理部102から出力されるアナ
ログ音声信号に対する反転アンプ126での位相反転処
理をバイパスすることで、レシーバ133Lおよび13
3Rのそれぞれに、同一のアナログ音声信号を同一のレ
ベルで供給するようにもできる。このとき、セレクタ1
23および125は、それぞれ入力端123Aおよび1
25Bが選択され、セレクタ130は出力端130Bが
選択される。また、スイッチ回路131は、閉状態に制
御される。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、携帯端末をステレオヘッドフォンで使用する際に、
通話モードにおいて一方のチャンネルをミュートし、他
方のチャンネルは、アース電位からフローティングさせ
ると共に、互いに逆相の信号をボイスコイルの両端に入
力してレシーバを差動信号駆動するようにしているた
め、通話時の高周波バーストノイズをノイズ対策部品無
しにキャンセルすることができる効果がある。
【0076】また、携帯端末をステレオヘッドフォンで
使用する際に、通話時に片チャンネルがミュートされ、
片耳通話とされるため、周囲音などを通話中に識別する
ことができ、安全性を配慮することができるという効果
がある。
【0077】さらに、通話時に片チャンネルのレシーバ
を差動信号駆動しているため、その片チャンネル側の信
号レベルが2倍に増加するという効果がある。
【0078】さらにまた、通話時に片チャンネルが差動
信号駆動され、もう一方の片チャンネルがミュートされ
るため、消費電力の削減が可能であるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この実施の一形態に適用可能なステレオヘッド
フォン付き携帯端末10の一例の外観を示す外観図であ
る。
【図2】この実施の一形態による携帯端末の一例の構成
を示すブロック図である。
【図3】この実施の一形態による携帯端末の通話モード
における動作を説明するためのブロック図である。
【図4】音楽モード中に着信があった場合の一例の処理
を示すフローチャートである。
【図5】セレクタが2チャンネルのミキサ回路により構
成された音声信号切り替え処理部の一例の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】レジスタに格納される2ビットの値と携帯端末
の動作モードとの対応関係の一例を示す略線図である。
【符号の説明】
10・・・ステレオヘッドフォン付き携帯端末、11・
・・筐体、22・・・ジャックターミナル、24・・・
受話部、25・・・操作部、27・・・テンキー部、2
8・・・送話部、29・・・メモリカードスロット、3
0・・・ステレオヘッドフォンユニット、31・・・ヘ
ッドフォン部、32・・・リモコン部、50・・・メモ
リカード、84L,84R・・・レシーバ、91・・・
マイクロフォン、102・・・送受信信号処理部、10
3・・・音楽再生処理部、104・・・半導体メモリ、
105・・・音声信号切り替え処理部、106・・・ジ
ャックターミナル、107・・・ヘッドフォンユニッ
ト、108・・・CPU、109・・・メモリ、12
0,121,124・・・アンプ、123・・・セレク
タ、125・・・セレクタ、126・・・反転アンプ、
130・・・セレクタ、131・・・スイッチ回路、1
33L,133R・・・レシーバ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線による音声信号の通信を行うように
    されると共に、記憶媒体に記憶された音声データを再生
    する音声データ再生機能を備え、音声信号の通信および
    音声データ再生の際にステレオヘッドフォンを使用可能
    な携帯端末において、 無線により音声の通信を行う通信手段と、 記憶媒体に記憶された音声データを再生しステレオで出
    力可能な音声再生手段と、 上記通信手段から出力される音声信号に対し、該音声信
    号のレベルを変えずに該音声信号の位相を反転する位相
    反転手段と、 ステレオ音声信号の第1および第2のチャンネルの音声
    出力手段をそれぞれ備えたステレオヘッドフォンと、 上記通信手段に基づく音声信号を出力する第1のモード
    と、上記音声再生手段に基づく音声信号を出力する第2
    のモードとを切り替えるように制御する制御手段とを有
    し、 上記制御手段は、上記第1のモードに切り替えられたと
    きに、上記ステレオヘッドフォンの上記第1のチャンネ
    ルの音声出力手段を、上記通信手段から出力された音声
    信号と、該通信手段から出力された音声信号が上記位相
    反転手段で位相反転された音声信号とで差動信号駆動す
    るようにしたことを特徴とする携帯端末。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の携帯端末において、 上記制御手段により上記第1のモードに切り替えられて
    いるときは、上記ステレオヘッドフォンの上記第2のチ
    ャンネルの音声出力手段を使用しないようにしたことを
    特徴とする携帯端末。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の携帯端末において、 上記制御手段により上記第2のモードに切り替えられて
    いるときは、上記ステレオヘッドフォンの上記第1およ
    び第2のチャンネルそれぞれの音声出力手段の、一方の
    入力端が上記音声再生手段の上記ステレオ出力の第1の
    チャンネルおよび第2のチャンネルの音声信号とそれぞ
    れ接続され、他方の入力端がそれぞれアース電位に接続
    されるようにしたことを特徴とする携帯端末。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の携帯端末において、 上記制御手段により上記第1のモードに切り替えられて
    いるときは、上記通信手段の出力に基づく音声信号を、
    上記ステレオヘッドフォンの上記第1および第2のチャ
    ンネルの音声出力手段のそれぞれに対し、同位相、且
    つ、同レベルで供給するようにしたことを特徴とする携
    帯端末。
  5. 【請求項5】 無線による音声信号の通信を行うように
    されると共に、記憶媒体に記憶された音声データを再生
    する音声データ再生機能を備え、音声信号の通信および
    音声データ再生の際にステレオヘッドフォンを使用可能
    な携帯端末のノイズ除去方法において、 無線により音声の通信を行う通信のステップと、 記憶媒体に記憶された音声データを再生しステレオで出
    力可能な音声再生のステップと、 上記通信のステップから出力される音声信号に対し、該
    音声信号のレベルを変えずに該音声信号の位相を反転す
    る位相反転のステップと、 ステレオ音声信号の第1および第2のチャンネルの音声
    出力手段をそれぞれ備えたステレオヘッドフォンと、 上記通信のステップに基づく音声信号を出力する第1の
    モードと、上記音声再生のステップに基づく音声信号を
    出力する第2のモードとを切り替えるように制御する制
    御のステップとを有し、 上記制御のステップは、上記第1のモードに切り替えら
    れたときに、上記ステレオヘッドフォンの上記第1のチ
    ャンネルの音声出力手段を、上記通信のステップから出
    力された音声信号と、該通信のステップから出力された
    音声信号が上記位相反転のステップ位相反転された音声
    信号とで差動信号駆動するようにしたことを特徴とする
    携帯端末のノイズ除去方法。
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