JP2004015166A - 携帯電話装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電話部に関する音声とオーディオ部に関する音声とを重要度に応じて出力させることができる携帯電話装置を提供する。
【解決手段】電話部1に関する音声信号とオーディオ部3に関する音声信号が同時に音声選択部2に入力された場合、優先度の高い方の音声信号が選択されて出力される。また、両音声信号の優先度が同じであった場合、電話部1に関する音声信号とオーディオ部3に関する音声信号とが同時に音声選択部2から出力される。このように、優先度の設定や変更により優先して出力したい音声信号を選択でき、これにより、両音声信号を重要度に応じて使い分けることができ、ユーザにとって汎用性の高い携帯電話装置を得ることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】電話部1に関する音声信号とオーディオ部3に関する音声信号が同時に音声選択部2に入力された場合、優先度の高い方の音声信号が選択されて出力される。また、両音声信号の優先度が同じであった場合、電話部1に関する音声信号とオーディオ部3に関する音声信号とが同時に音声選択部2から出力される。このように、優先度の設定や変更により優先して出力したい音声信号を選択でき、これにより、両音声信号を重要度に応じて使い分けることができ、ユーザにとって汎用性の高い携帯電話装置を得ることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電話機能の他に音楽などを記録・再生できる機能をも有する携帯電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話装置は、携帯用二次電池の小型化かつ蓄積電気量の増大による高性能化、電子部品の低消費電力化、CPUの高性能化、メモリ容量の増大などに伴って、機能が年々増加され、性能が高まってきている。そして、携帯電話装置の中でも、音楽などのように長時間の音声を記録・再生できる機能をも有する携帯電話装置が普及しつつある。この種の携帯電話装置に関する従来技術として以下のようなものが知られている。
【0003】
例えば、実開平5−6958号公報に示されるヘッドホンステレオ付携帯電話機は、ヘッドホンステレオ部と、電話部と、一対のイヤホン等と、前記ヘッドホンステレオ部または前記電話部の何れか一方と前記イヤホン等とを接続する切換部とを備え、更に、前記ヘッドホンステレオ部の再生よりも前記電話部の呼出音の再生を優先させる呼出音優先回路を備えている。
【0004】
また、特開平5−91583号公報に示されるイヤホンは、携帯電話機と携帯音響機器とが一体化された携帯電話装置に接続するもので、左右一対のイヤホンの一方に送話用のマイクを設けたものである。
【0005】
また、特開平9−187060号公報に示されるワイヤレスイヤホン付き携帯電話機は、オーディオ再生部と無線電話機とを一体的に有する本体部と、この本大部と無線接続されたイヤホンマイク部とで構成され、前記本体部で再生または受信された音声信号を前記イヤホンマイク部で音声に変換し、かつイヤホンマイク部で生成された音声信号を前記本体部から送信し得るように構成されている。特に前記本体部は、オーディオ音声の再生中は再生した音声信号を前記イヤホンマイク部に送信すると共に、電話の待ち受けを行い、着信があったときにオーディオ音声の再生を中止し、前記イヤホンマイク部に呼出音信号を送信するように構成されている。
【0006】
また、特開2001−203787号公報に示されるヘッドホンステレオアダプタは、ヘッドホンステレオで音声を聴取中に携帯電話機に着信があった際、通話に入るための信号を前記携帯電話機に通知して、音声信号を前記ヘッドホンステレオから前記携帯電話機に切り換えてマイク付きイヤホンでハンズフリー通話を行うことができると共に、通話を終了して再び音声信号を前記ヘッドホンステレオに切り換えて前記ヘッドホンステレオから音声を聴くことができるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した実開平5−6958号公報に示されるヘッドホンステレオ付携帯電話機では、ヘッドホンステレオ部の再生よりも電話部の呼出音の再生を優先させる呼出音優先回路を備えているので、オーディオの再生中に電話の呼出があると、オーディオの再生を中止して電話の呼出が優先的に行われるが、オーディオの再生を聴きながら電話の呼出音を聴いたりすることができない。即ち、この従来技術では、オーディオ部の音声を出力しているときに、電話部の着信があった場合、オーディオ部の音声出力を中止し、電話部の着信音のみを出力するようにしているので、音楽などを聴きながら電話の着信音を聴くことができない。
【0008】
また、特開平5−91583号公報に示されるイヤホンは、携帯電話機と携帯音響機器とが一体化された携帯電話装置に接続すると、この携帯電話装置をカバンやポケットに入れたままで電話機として通話が可能となるだけで、オーディオ部の音声と電話部の音声のどちらを優先して出力するかについては記載されていない。
【0009】
また、特開平9−187060号公報に示されるワイヤレスイヤホン付き携帯電話機は、電話の待ち受けを行い、着信があったときにオーディオ音声の再生を中止し、前記イヤホンマイク部に呼出音信号を送信するように構成されているので、オーディオ音声の再生中に着信があった場合の電話機能への切り換え制御のみが考慮されているだけである。即ち、この従来技術も、オーディオ部の音声を出力しているときに、電話部の着信があった場合、オーディオ部の音声出力を中止し、電話部の着信音のみを出力するようにしているので、音楽などを聴きながら電話の着信音を聴くことができない。
【0010】
また、特開2001−203787号公報に示されるヘッドホンステレオアダプタは、オーディオ音声の再生中に着信があった場合の電話機能への切り換え制御のみが考慮されているだけである。即ち、この従来技術も、オーディオ部の音声を出力しているときに、電話部の着信があった場合、オーディオ部の音声出力を中止し、電話部の着信音のみを出力するようにしているので、音楽などを聴きながら電話の着信音を聴くことができない。
【0011】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、電話部に関する音声とオーディオ部に関する音声とを重要度に応じて出力させることができる携帯電話装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
斯かる課題を解決するべく本発明は、無線で通話を行う電話部と、音声信号の記録・再生を行うオーディオ部とを備え、更に、前記電話部に関する音声信号と前記オーディオ部に関する音声信号とを優先度に従って選択して出力する音声選択部を備えた携帯電話装置を提供する。
【0013】
本発明によれば、電話部に関する音声信号とオーディオ部に関する音声信号が同時に前記音声選択部に入力された場合、優先度の高い方の音声信号が選択されて出力される。また、両音声信号の優先度が同じであった場合、電話部に関する音声信号とオーディオ部に関する音声信号とが同時に前記音声選択部から出力される。したがって、両音声信号の優先度が同じに設定されている場合は、例えばユーザが音楽を聴いているときに電話の着信が入っても、音楽の再生を中止しなくても着信音も聴くことが可能になる。このように、優先度の設定や変更により優先して出力したい音声信号を選択でき、これにより、両音声信号を重要度に応じて使い分けることができ、ユーザにとって汎用性の高い携帯電話装置を得ることができる。
【0014】
また、本発明は、無線で通話を行う電話部と、音声信号の記録・再生を行うオーディオ部とを備え、更に前記電話部に関する音声信号と前記オーディオ部に関する音声信号とを優先度に従って選択し、選択された音声信号が1個の場合は該音声信号をミキシングせずに出力し、選択された音声信号が複数個の場合は該音声信号をミキシングして出力する音声選択部を備えた携帯電話装置を提供する。
【0015】
本発明によれば、電話部に関する音声信号とオーディオ部に関する音声信号が同時に前記音声選択部に入力された場合、優先度の高い方の音声信号が選択されて出力される。また、両音声信号の優先度が同じであった場合、電話部に関する音声信号とオーディオ部に関する音声信号とがミキシングされ前記音声選択部から出力される。したがって、両音声信号の優先度が同じに設定されている場合は例えば、ユーザが音楽を聴いているときに電話の着信が入っても、音楽の再生を中止しなくても着信音も聴くことが可能になる。このように、優先度の設定や変更により、優先して出力したい音声信号を選択でき、これにより、両音声信号を重要度に応じて使い分けることができ、ユーザにとって汎用性の高い携帯電話装置を得ることができる。
【0016】
また、本発明では、前記電話部に関する音声信号の優先度と前記オーディオ部に関する音声信号の優先度は、ユーザの操作情報により設定または変更することができるので、ユーザが希望するように優先度を設定したり変更したりすることができる。初期設定の優先度は記憶装置に予め記憶させておき、ユーザが変更を必要とする音声信号の優先度を操作により、変更をすれば、優先度の設定が簡単にできるので、好ましい。
【0017】
また、本発明では、前記音声選択部は、前記電話部に関する音声信号および前記オーディオ部に関する音声信号を優先度に従って選択して入力する入力セレクタと、該入力セレクタにより選択された音声信号が1個の場合は該音声信号をミキシングせずに出力し、選択された音声信号が複数個の場合は該音声信号をミキシングして出力するミキシング回路とを備えたので、前記電話部に関する音声信号および前記オーディオ部に関する音声信号は優先度に従って選択され、選択された音声信号が1個の場合はミキシングせずに出力され、選択された音声信号が複数個の場合はミキシングされて出力される。このような構成の音声選択部により、前記電話部に関する音声信号および前記オーディオ部に関する音声信号の何れかを優先して出力させたり、両音声信号を同時に出力させたりすることが可能になる。即ち、音声信号の重要度に応じて出力したい音声信号を選択することができる。
【0018】
また、本発明では、前記電話部に関する音声信号の優先度と前記オーディオ部に関する音声信号の優先度とが同一に設定された場合、前記音声選択部は前記電話部に関する音声信号と前記オーディオ部に関する音声信号とを同時に出力するようにしたので、例えば、ユーザが例えば音楽を聴いているときに電話の着信が入っても、音楽の再生を中止しなくても着信音を聴くことが可能になる。
【0019】
また、本発明では、前記オーディオ部に関する音声信号と同時に出力する前記電話部に関する音声信号は、電話着信時を示す着信音信号であるので、ユーザが例えば音楽を聴いているときに電話の着信が入っても、音楽と着信音を同時に聴くことが可能になる。
【0020】
また、本発明では、前記オーディオ部に関する音声信号と同時に出力する前記電話部に関する音声信号は、応答メッセージであるので、ユーザが例えば音楽を聴いているときに電話が入っても、音楽を聴きながら応答メッセージも聴くことが可能になり、その応答メッセージを確認することができる。
【0021】
また、本発明では、前記オーディオ部に関する音声信号と同時に出力する前記電話部に関する音声信号は、通話相手への音声信号であるので、ユーザは通話相手に音楽とコメントを同時に送ることが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。この携帯電話装置は、装置全体を制御するCPU4と、CPU4の動作に必要なデータを記憶する記憶装置6と、CPU4により制御され無線で相手と通話やメール通信を行う電話部1と、電話部1に接続されたアンテナAと、CPU4により制御され入出力される音声データの切り換え処理やミキシング処理を行う音声選択部2と、CPU4により制御され音楽データなどの音声データの録音・再生処理を行うオーディオ部3と、音声を入力するマイクおよび音声を発生するスピーカを有するマイク・スピーカ部5とを備えている。なお、マイク・スピーカ部5は、本携帯電話装置に内蔵されたマイクとスピーカ、および本携帯電話装置に接続される外部のマイクとスピーカを含んでいる。
【0023】
電話部1は、CPU4と音声選択部2などに接続されており、CPU4の制御に従って音声選択部2との信号の入出力を行う。音声選択部2は、電話部1とCPU4とオーディオ部3とマイク・スピーカ部5などに接続されており、CPU4の制御に従って、電話部1とオーディオ部3とマイク・スピーカ部5との信号の入出力をそれぞれ行う。オーディオ部3は、CPU4と音声選択部2などに接続されており、CPU4の制御に従って音声選択部2との信号の入出力を行う。マイク・スピーカ部5は、音声選択部5に接続されており、音声選択部5と信号の入出力を行う。
【0024】
図2は図1に示した電話部1の詳細な構成を示すブロック図である。この電話部1は、アンテナA、送受信部11、変調部12、復調部13、入力部14、表示部15、リンガ制御部16、およびOGM(応答メッセージ)制御部17を備えている。CPU4および記憶装置6は、図1で説明したように携帯電話装置に備えられたものである。
【0025】
受信時における処理では、アンテナAより受信した音声データは、送受信部11に入力され、CPU4に従って制御される復調部13により復調された後、音声選択部2(図1参照)に送られる。送信時における処理では、音声選択部2から送られてきた音声データは、CPU4に従って制御される変調部12により変調された後、送受信部11に入力され、アンテナAより電波として送信される。
【0026】
着信時における処理では、記憶装置6に予め記憶された着信音データがCPU4の制御により読み出されてリンガ制御部16に入力され、リンガ制御部16から着信音信号として出力される。この後、着信音信号は音声選択部2に送られ、マイク・スピーカ部5のスピーカで音声化され、着信時音として出力される。
【0027】
着信応答後の留守録応答メッセージの出力処理では、記憶装置6に予め記憶された留守録応答メッセージデータがCPU4の制御により読み出されてOGM制御部17に入力され、OGM制御部17から留守録応答メッセージ信号として出力される。この後、留守録応答メッセージ信号は音声選択部2に送られ、マイク・スピーカ部5のスピーカで音声化され、留守録応答メッセージとして出力される。なお、応答メッセージとしては留守録応答メッセージに限らず、着信時の応答メッセージでも良い。
【0028】
ユーザの各種設定処理では、表示部15に表示された情報に従ってユーザが入力部14を操作して設定情報を入力する。この入力された設定情報はCPU4の制御により記憶装置6に記憶され、ユーザの希望する設定が完了する。
【0029】
図3は、図1に示した音声選択部2の詳細な構成を示すブロック図である。この音声選択部2は、電話部1に関する音声信号およびオーディオ部3に関する音声信号を優先度に従って選択して入力する入力セレクタ21と、この入力セレクタ21により選択された音声信号が1個の場合は該音声信号をミキシングせずに出力し、選択された音声信号が複数個の場合は該音声信号をミキシングして出力するミキシング回路22と、マイク・スピーカ部5のスピーカやイヤホンを選択しミキシング回路22からの音声信号をその選択したスピーカやイヤホンに出力する出力セレクタ23とを備えている。CPU4は、記憶装置6に記憶された入力セレクタデータにより入力セレクタ21のセレクタ動作を制御する。また、CPU4は、記憶装置6に記憶された音量調整データおよびミキシングデータによりミキシング回路22内の音量調整およびミキシング動作を制御する。また、CPU4は、記憶装置6に記憶された出力セレクタデータにより出力セレクタ23セレクタ動作を制御する。
【0030】
電話部1やオーディオ部3から発生した音声信号は入力セレクタ21により選択され、選択された音声信号はミキシング回路22により音量調整およびミキシングが行われる。そして、ミキシング回路22より出力された音声信号は、出力セレクタ23により出力先が決定され、出力先へ出力される。なお、ミキシング回路22に入力された音声信号が1個のときはミキシングされない。
【0031】
図4は図1に示したオーディオ部3の詳細な構成を示すブロック図である。オーディオ部3は、CPU4と記憶装置6などに接続されている。音声再生時は、オーディオ部3は、記憶装置6に記憶されている音声データをCPU4の制御により入力して音声信号を作成し、この音声信号を音声選択部2(図1参照)に送る。音声録音時は、オーディオ部3は、音声選択部2から送られてきた音声データをCPU4の制御により記憶装置6に書き込む。
【0032】
図5は図1に示したマイク・スピーカ部5に含まれる構成要素を示すブロック図である。図5において、51は携帯電話装置に接続されるイヤホンマイクの構成例を示し、このイヤホンマイク51はイヤホン51a,51bとマイク51cを備えている。音声入力時は、マイク51cで音声を入力して、音声信号に変換し、この音声信号を音声選択部2に送る。音声出力時は、音声選択部2から送られてきた音声信号をイヤホン51a,51bに入力して、音声としてイヤホン51a,51bから出力する。
【0033】
52は携帯電話装置に内蔵された携帯電話マイク・スピーカの構成例を示し、この携帯電話マイク・スピーカ52はスピーカ52aとマイク52bを備えている。音声入力時は、マイク52bで音声を入力して、音声信号に変換し、この音声信号を音声選択部2に送る。音声出力時は、音声選択部2から送られてきた音声信号をスピーカ52aに入力し、音声としてスピーカ52aから出力する。
【0034】
53は携帯電話装置に接続されるイヤホン/ヘッドホンの構成例を示し、このイヤホン/ヘッドホン53は携帯電話装置に接続されるイヤホン53a,53bを備えている。音声出力時は、音声選択部2から送られてきた音声信号をイヤホン/ヘッドホン入出力セレクタ54を介してイヤホン53a,53bに入力し、音声としてイヤホン53a,53bから出力する。なお、イヤホン53a,53bはスピーカであっても良い。
【0035】
以上のように構成された携帯電話装置において、ユーザは、オーディオ、リンガ音、応答メッセージ、通話中の音声受話、通話中の音声送話、音声入出力に関する設定を、表示部15の内容を見ながら、入力部14を操作して行う。設定内容は、オーディオ優先設定、通話優先設定、イヤホン入出力設定などがある。
【0036】
次に図2〜図5に示す構成要素間の接続構成について説明する。図2中の変調部12のラインL12は、図3中の出力セレクタ23のライン12に接続されている。図2中の復調部23のラインL5は、図3中の入力セレクタ21のラインL5に接続されている。図2中のリンガ制御部16のラインL6は、図3中の入力セレクタ21のラインL6に接続されている。図2中のOGM制御部17のラインL7は、図3中の入力セレクタ21のラインL7に接続されている。
【0037】
図4中のオーディオ部3のラインL11は、図3中の出力セレクタ23のラインL11に接続されている。図4中のオーディオ部3のラインL3は、図3中の入力セレクタ21のラインL3に接続されている。図4中のオーディオ部3のラインL4は、図3中の出力セレクタ23のラインL4に接続されている。
【0038】
図5中のイヤホン51aのラインL8は、図3中の出力セレクタ23のラインL8に接続されている。図5中のイヤホン51bのラインL9は、図3中の出力セレクタ23のラインL9に接続されている。図5中のマイク51cのラインL1は、図3中の入力セレクタ23のラインL1に接続されている。
【0039】
図5中のスピーカ52aのラインL10は、図3中の出力セレクタ23のラインL10に接続されている。図5中のマイク52bのラインL2は、図3中の入力セレクタ23のラインL2に接続されている。
【0040】
図5中のイヤホン/ヘッドホン入出力セレクタ54のラインL8は、図3中の出力セレクタ23のラインL8に接続されている。図5中のイヤホン/ヘッドホン入出力セレクタ54のラインL9は、図3中の出力セレクタ23のラインL9に接続されている。図5中のイヤホン/ヘッドホン入出力セレクタ54のラインL1は、図3中の出力セレクタ23のラインL1に接続されている。
【0041】
以下、図1〜図5を参照して携帯電話装置の動作について説明する。先ず、外部のイヤホンマイク51を携帯電話装置に接続してオーディオ再生および通話を行う動作について説明する。
【0042】
例えば、音楽などのオーディオを再生する際は、オーディオ部3は、CPU4の制御およびCPU4により記憶装置6から読み出された音声データに基づいて音声信号(ステレオの場合は左側音声信号と右側音声信号)を作成し、左側音声信号s3をラインL3に出力し、右側音声信号s4をラインL4に出力する。入力セレクタ21は、CPU4の制御およびCPU4により記憶装置6から読み出された入力セレクタデータに基づいて、ラインL3およびラインL4を選択し、左側音声信号s3および右側音声信号s4を入力してミキシング回路22に与える。
【0043】
ミキシング回路22は、CPU4の制御およびCPU4により記憶装置6から読み出された音量調整データに基づいて音楽などのオーディオの音量を調整し、ミキシングなしで、出力セレクタ23に左側音声信号および右側音声信号を与える。出力セレクタ23は、CPU4の制御およびCPU4により記憶装置6から読み出された出力セレクタデータに基づいてラインL8およびラインL9を選択し、イヤホン51aおよびイヤホン51bに音量調整された左側音声信号s8および右側音声信号s9を与える。これにより、イヤホン51a,51bから音楽などのオーディオの音声が出力される。
【0044】
次に音楽などのオーディオを再生中に電話の着信があった場合を説明する。音楽などのオーディオを再生中に電話の着信があると、リンガ制御部16は、CPU4の制御およびCPU4により記憶装置6から読み出された着信音データに基づいて着信音信号s6を作成し、この着信音信号s6をラインL6に出力する。入力セレクタ21は、CPU4の制御およびCPU4により記憶装置6から読み出された入力セレクタデータに基づいてラインL6を選択して着信音信号s6を入力する。ここで、ユーザ設定がオーディオ優先に設定されている場合、入力セレクタ21は、ラインL6の着信音信号s6およびラインL3,L4の音声信号s3,s4をミキシング回路22に入力し、着信優先の場合はラインL6の着信音信号s6のみをミキシング回路22に入力する。
【0045】
ミキシング回路22は、CPU4の制御に基づくと共に、CPU4により記憶装置6から読み出された音量調整データとミキシングデータに基づいて入力信号の音量調整およびミキシングを行い、この音量調整およびミキシングされた音声信号を出力セレクタ23に入力する。出力セレクタ23は、CPU4の制御およびCPU4により記憶装置6から読み出された出力セレクタデータに基づいて音声信号の出力先を選択し、例えばラインL8およびラインL9を選択すると、ラインL8およびラインL9を介して左側音声信号s8および右側音声信号s9がイヤホン51aおよびイヤホン51bにそれぞれ入力され。これにより、イヤホン51aからは左側の音声が出力され、イヤホン51bからは右側の音声が出力される。
【0046】
留守録応答メッセージの再生の場合は、OGM制御部17は、CPU4の制御およびCPU4により記憶装置6から読み出された留守録応答メッセージデータに基づいて応答メッセージ信号s7を作成し、この応答メッセージ信号s7を、ラインL7を介して入力セレクタ22に入力する。その後は、同様な処理により例えば、イヤホン51a,51bまたはスピーカ52aまたはイヤホン53a,53bにより応答メッセージが出力される。
【0047】
また、通話時の受話の場合は、アンテナAを介して受信した送受信部11からの受話信号を復調部13で復調し、通話音声信号s5としてラインL5を介して入力セレクタ21に入力する。その後は、同様な処理により例えば、イヤホン51a,51bまたはスピーカ52aまたはイヤホン53a,53bにより受話の音声が出力される。
【0048】
以上説明したように本実施形態によれば、オーディオ部3からのオーディオ音声信号s3,s4および復調部13からの通話音声信号s5を音声選択部2によりミキシングし、イヤホンマイク51のイヤホン51a,51bまたは携帯電話マイク・スピーカ52のスピーカ52aまたはイヤホン/ヘッドホン53のイヤホン(またはスピーカ)53a,53bに出力するので、重要なオーディオの再生中においても通話が可能となる。
【0049】
また、オーディオ部3からのオーディオ音声信号s3,s4および復調部13からの通話音声信号s5を音声選択部2によりミキシングし、イヤホンマイク51のイヤホン51a,51bまたは携帯電話マイク・スピーカ52のスピーカ52aまたはイヤホン/ヘッドホン53のイヤホン(またはスピーカ)53a,53bに出力する場合に、ユーザが入力部14および表示部15を用いて予め記憶装置6に記憶した優先度情報、または通話中にユーザが入力部14および表示部15を用いて設定する優先度情報に基づいてオーディオ音声信号s3,s4と通話音声信号s5とのどちらを優先させて出力するかを決定するので、ユーザの設定により、オーディオ音声信号s3,s4および通話音声信号s5のそれぞれを音量・ミュート制御でき、重要なオーディオの再生中は通話音量を下げ、重要な通話の場合はオーディオ再生をミュートするなどの制御が可能となる。
【0050】
また、オーディオ部3からのオーディオ音声信号s3,s4およびリンガ制御部16からの着信音信号s6を音声選択部2によりミキシングし、イヤホンマイク51のイヤホン51a,51bまたは携帯電話マイク・スピーカ52のスピーカ52aまたはイヤホン/ヘッドホン53のイヤホン(またはスピーカ)53a,53bに出力するので、重要なオーディオの再生中においても再生を中止することなく電話の着信を認識することが可能となる。
【0051】
また、オーディオ部3からのオーディオ音声信号s3,s4およびリンガ制御部16からの着信音信号s6を音声選択部2によりミキシングし、イヤホンマイク51のイヤホン51a,51bまたは携帯電話マイク・スピーカ52のスピーカ52aまたはイヤホン/ヘッドホン53のイヤホン(またはスピーカ)53a,53bに出力する場合に、ユーザが入力部14および表示部15を用いて予め記憶装置6に記憶した優先度情報、または通話中にユーザが入力部14および表示部15を用いて設定する優先度情報に基づいてオーディオ音声信号s3,s4と着信音信号s6とのどちらを優先させて出力するかを決定するので、ユーザの設定により、入力セレクタ21でオーディオ音声信号s3,s4をカットすることが可能であり、着信音信号s6の優先度が高い場合にはオーディオ音声信号s3,s4をカットでき、逆にオーディオ音声信号s3,s4の優先度が高い場合には着信音信号s6をカットすることが可能である。
【0052】
また、オーディオ部3からのオーディオ音声信号s3,s4およびOGM制御部17からの応答メッセージ信号s7を音声選択部2によりミキシングし、イヤホンマイク51のイヤホン51a,51bまたは携帯電話マイク・スピーカ52のスピーカ52aまたはイヤホン/ヘッドホン53のイヤホン(またはスピーカ)53a,53bに出力するので、重要なオーディオの再生中において再生を中断することなく、応答メッセージを確認することが可能になる。
【0053】
また、オーディオ部3からのオーディオ音声信号s3,s4およびOGM制御部17からの応答メッセージ信号s7を音声選択部2によりミキシングし、イヤホンマイク51のイヤホン51a,51bまたは携帯電話マイク・スピーカ52のスピーカ52aまたはイヤホン/ヘッドホン53のイヤホン(またはスピーカ)53a,53bに出力する場合に、ユーザが入力部14および表示部15を用いて予め記憶装置6に記憶した優先度情報、または通話中にユーザが入力部14および表示部15を用いて設定する優先度情報に基づいてオーディオ音声信号s3,s4と応答メッセージ信号s7とのどちらを優先させて出力するかを決定するので、ユーザの設定により、入力セレクタ21でオーディオ音声信号s3,s4をカットすることが可能であり、応答メッセージ信号s7の優先度が高い場合にはオーディオ音声信号s3,s4をカットでき、逆にオーディオ音声信号s3,s4の優先度が高い場合には応答メッセージ信号s7をカットすることが可能である。
【0054】
また、オーディオ部3からの音声信号s3,s4およびマイク51cからの音声信号s1またはマイク52bからの音声信号s2またはイヤホン53bからの音声信号s1を音声選択部2によりミキシングし、変調部13を介して通話相手に出力するので、重要なオーディオの音声信号s3,s4を通話相手に通知しつつ、コメントを付加することが可能になる。
【0055】
また、オーディオ部3からの音声信号s3,s4およびマイク51cからの音声信号s1またはマイク52bからの音声信号s2またはイヤホン53bからの音声信号s1を2によりミキシングし、変調部13を介して通話相手に出力する場合に、ユーザが入力部14および表示部15を用いて予め記憶装置6に記憶した優先度情報、または通話中にユーザが入力部14および表示部15を用いて設定する優先度情報に基づいてオーディオ音声信号s3,s4とマイク51cからの音声信号s1またはマイク52bからの音声信号s2またはイヤホン53bからの音声信号s1とのどちらを優先させて出力するかを決定するので、ユーザの設定により、入力セレクタ21でオーディオ音声信号s3,s4をカットすることが可能であり、マイク51cからの音声信号s1またはマイク52bからの音声信号s2またはイヤホン53bからの音声信号s1の優先度が高い場合にはオーディオ音声信号s3,s4をカットでき、逆にオーディオ音声信号s3,s4の優先度が高い場合にはマイク51cからの音声信号s1またはマイク52bからの音声信号s2またはイヤホン53bからの音声信号s1をカットすることが可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、電話部に関する音声信号とオーディオ部に関する音声信号とを優先度に従って選択して出力する音声選択部を備えたので、電話部に関する音声信号とオーディオ部に関する音声信号が同時に前記音声選択部に入力された場合、優先度の高い方の音声信号を選択して出力でき、また、両音声信号の優先度が同じであった場合、電話部に関する音声信号とオーディオ部に関する音声信号とを同時に出力できる。したがって、優先度の設定や変更により、優先して出力したい音声信号を選択でき、これにより、両音声信号を重要度に応じて使い分けることができ、ユーザにとって汎用性の高い携帯電話装置を得ることができる。
【0057】
また、本発明によれば、電話部に関する音声信号とオーディオ部に関する音声信号とを優先度に従って選択し、選択された音声信号が1個の場合は該音声信号をミキシングせずに出力し、選択された音声信号が複数個の場合は該音声信号をミキシングして出力する音声選択部を備えたので、前記電話部に関する音声信号と前記オーディオ部に関する音声信号が同時に前記音声選択部に入力された場合、優先度の高い方の音声信号を選択して出力でき、また、両音声信号の優先度が同じであった場合、前記電話部に関する音声信号と前記オーディオ部に関する音声信号とをミキシングして出力できる。したがって、優先度の設定や変更により、優先して出力したい音声信号を選択でき、これにより、両音声信号を重要度に応じて使い分けることができ、ユーザにとって汎用性の高い携帯電話装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した電話部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示した音声選択部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示したオーディオ部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示したマイク・スピーカ部に含まれる構成要素を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 電話部
2 音声選択部
3 オーディオ部
21 入力セレクタ
22 ミキシング回路
【発明の属する技術分野】
本発明は電話機能の他に音楽などを記録・再生できる機能をも有する携帯電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話装置は、携帯用二次電池の小型化かつ蓄積電気量の増大による高性能化、電子部品の低消費電力化、CPUの高性能化、メモリ容量の増大などに伴って、機能が年々増加され、性能が高まってきている。そして、携帯電話装置の中でも、音楽などのように長時間の音声を記録・再生できる機能をも有する携帯電話装置が普及しつつある。この種の携帯電話装置に関する従来技術として以下のようなものが知られている。
【0003】
例えば、実開平5−6958号公報に示されるヘッドホンステレオ付携帯電話機は、ヘッドホンステレオ部と、電話部と、一対のイヤホン等と、前記ヘッドホンステレオ部または前記電話部の何れか一方と前記イヤホン等とを接続する切換部とを備え、更に、前記ヘッドホンステレオ部の再生よりも前記電話部の呼出音の再生を優先させる呼出音優先回路を備えている。
【0004】
また、特開平5−91583号公報に示されるイヤホンは、携帯電話機と携帯音響機器とが一体化された携帯電話装置に接続するもので、左右一対のイヤホンの一方に送話用のマイクを設けたものである。
【0005】
また、特開平9−187060号公報に示されるワイヤレスイヤホン付き携帯電話機は、オーディオ再生部と無線電話機とを一体的に有する本体部と、この本大部と無線接続されたイヤホンマイク部とで構成され、前記本体部で再生または受信された音声信号を前記イヤホンマイク部で音声に変換し、かつイヤホンマイク部で生成された音声信号を前記本体部から送信し得るように構成されている。特に前記本体部は、オーディオ音声の再生中は再生した音声信号を前記イヤホンマイク部に送信すると共に、電話の待ち受けを行い、着信があったときにオーディオ音声の再生を中止し、前記イヤホンマイク部に呼出音信号を送信するように構成されている。
【0006】
また、特開2001−203787号公報に示されるヘッドホンステレオアダプタは、ヘッドホンステレオで音声を聴取中に携帯電話機に着信があった際、通話に入るための信号を前記携帯電話機に通知して、音声信号を前記ヘッドホンステレオから前記携帯電話機に切り換えてマイク付きイヤホンでハンズフリー通話を行うことができると共に、通話を終了して再び音声信号を前記ヘッドホンステレオに切り換えて前記ヘッドホンステレオから音声を聴くことができるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した実開平5−6958号公報に示されるヘッドホンステレオ付携帯電話機では、ヘッドホンステレオ部の再生よりも電話部の呼出音の再生を優先させる呼出音優先回路を備えているので、オーディオの再生中に電話の呼出があると、オーディオの再生を中止して電話の呼出が優先的に行われるが、オーディオの再生を聴きながら電話の呼出音を聴いたりすることができない。即ち、この従来技術では、オーディオ部の音声を出力しているときに、電話部の着信があった場合、オーディオ部の音声出力を中止し、電話部の着信音のみを出力するようにしているので、音楽などを聴きながら電話の着信音を聴くことができない。
【0008】
また、特開平5−91583号公報に示されるイヤホンは、携帯電話機と携帯音響機器とが一体化された携帯電話装置に接続すると、この携帯電話装置をカバンやポケットに入れたままで電話機として通話が可能となるだけで、オーディオ部の音声と電話部の音声のどちらを優先して出力するかについては記載されていない。
【0009】
また、特開平9−187060号公報に示されるワイヤレスイヤホン付き携帯電話機は、電話の待ち受けを行い、着信があったときにオーディオ音声の再生を中止し、前記イヤホンマイク部に呼出音信号を送信するように構成されているので、オーディオ音声の再生中に着信があった場合の電話機能への切り換え制御のみが考慮されているだけである。即ち、この従来技術も、オーディオ部の音声を出力しているときに、電話部の着信があった場合、オーディオ部の音声出力を中止し、電話部の着信音のみを出力するようにしているので、音楽などを聴きながら電話の着信音を聴くことができない。
【0010】
また、特開2001−203787号公報に示されるヘッドホンステレオアダプタは、オーディオ音声の再生中に着信があった場合の電話機能への切り換え制御のみが考慮されているだけである。即ち、この従来技術も、オーディオ部の音声を出力しているときに、電話部の着信があった場合、オーディオ部の音声出力を中止し、電話部の着信音のみを出力するようにしているので、音楽などを聴きながら電話の着信音を聴くことができない。
【0011】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、電話部に関する音声とオーディオ部に関する音声とを重要度に応じて出力させることができる携帯電話装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
斯かる課題を解決するべく本発明は、無線で通話を行う電話部と、音声信号の記録・再生を行うオーディオ部とを備え、更に、前記電話部に関する音声信号と前記オーディオ部に関する音声信号とを優先度に従って選択して出力する音声選択部を備えた携帯電話装置を提供する。
【0013】
本発明によれば、電話部に関する音声信号とオーディオ部に関する音声信号が同時に前記音声選択部に入力された場合、優先度の高い方の音声信号が選択されて出力される。また、両音声信号の優先度が同じであった場合、電話部に関する音声信号とオーディオ部に関する音声信号とが同時に前記音声選択部から出力される。したがって、両音声信号の優先度が同じに設定されている場合は、例えばユーザが音楽を聴いているときに電話の着信が入っても、音楽の再生を中止しなくても着信音も聴くことが可能になる。このように、優先度の設定や変更により優先して出力したい音声信号を選択でき、これにより、両音声信号を重要度に応じて使い分けることができ、ユーザにとって汎用性の高い携帯電話装置を得ることができる。
【0014】
また、本発明は、無線で通話を行う電話部と、音声信号の記録・再生を行うオーディオ部とを備え、更に前記電話部に関する音声信号と前記オーディオ部に関する音声信号とを優先度に従って選択し、選択された音声信号が1個の場合は該音声信号をミキシングせずに出力し、選択された音声信号が複数個の場合は該音声信号をミキシングして出力する音声選択部を備えた携帯電話装置を提供する。
【0015】
本発明によれば、電話部に関する音声信号とオーディオ部に関する音声信号が同時に前記音声選択部に入力された場合、優先度の高い方の音声信号が選択されて出力される。また、両音声信号の優先度が同じであった場合、電話部に関する音声信号とオーディオ部に関する音声信号とがミキシングされ前記音声選択部から出力される。したがって、両音声信号の優先度が同じに設定されている場合は例えば、ユーザが音楽を聴いているときに電話の着信が入っても、音楽の再生を中止しなくても着信音も聴くことが可能になる。このように、優先度の設定や変更により、優先して出力したい音声信号を選択でき、これにより、両音声信号を重要度に応じて使い分けることができ、ユーザにとって汎用性の高い携帯電話装置を得ることができる。
【0016】
また、本発明では、前記電話部に関する音声信号の優先度と前記オーディオ部に関する音声信号の優先度は、ユーザの操作情報により設定または変更することができるので、ユーザが希望するように優先度を設定したり変更したりすることができる。初期設定の優先度は記憶装置に予め記憶させておき、ユーザが変更を必要とする音声信号の優先度を操作により、変更をすれば、優先度の設定が簡単にできるので、好ましい。
【0017】
また、本発明では、前記音声選択部は、前記電話部に関する音声信号および前記オーディオ部に関する音声信号を優先度に従って選択して入力する入力セレクタと、該入力セレクタにより選択された音声信号が1個の場合は該音声信号をミキシングせずに出力し、選択された音声信号が複数個の場合は該音声信号をミキシングして出力するミキシング回路とを備えたので、前記電話部に関する音声信号および前記オーディオ部に関する音声信号は優先度に従って選択され、選択された音声信号が1個の場合はミキシングせずに出力され、選択された音声信号が複数個の場合はミキシングされて出力される。このような構成の音声選択部により、前記電話部に関する音声信号および前記オーディオ部に関する音声信号の何れかを優先して出力させたり、両音声信号を同時に出力させたりすることが可能になる。即ち、音声信号の重要度に応じて出力したい音声信号を選択することができる。
【0018】
また、本発明では、前記電話部に関する音声信号の優先度と前記オーディオ部に関する音声信号の優先度とが同一に設定された場合、前記音声選択部は前記電話部に関する音声信号と前記オーディオ部に関する音声信号とを同時に出力するようにしたので、例えば、ユーザが例えば音楽を聴いているときに電話の着信が入っても、音楽の再生を中止しなくても着信音を聴くことが可能になる。
【0019】
また、本発明では、前記オーディオ部に関する音声信号と同時に出力する前記電話部に関する音声信号は、電話着信時を示す着信音信号であるので、ユーザが例えば音楽を聴いているときに電話の着信が入っても、音楽と着信音を同時に聴くことが可能になる。
【0020】
また、本発明では、前記オーディオ部に関する音声信号と同時に出力する前記電話部に関する音声信号は、応答メッセージであるので、ユーザが例えば音楽を聴いているときに電話が入っても、音楽を聴きながら応答メッセージも聴くことが可能になり、その応答メッセージを確認することができる。
【0021】
また、本発明では、前記オーディオ部に関する音声信号と同時に出力する前記電話部に関する音声信号は、通話相手への音声信号であるので、ユーザは通話相手に音楽とコメントを同時に送ることが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。この携帯電話装置は、装置全体を制御するCPU4と、CPU4の動作に必要なデータを記憶する記憶装置6と、CPU4により制御され無線で相手と通話やメール通信を行う電話部1と、電話部1に接続されたアンテナAと、CPU4により制御され入出力される音声データの切り換え処理やミキシング処理を行う音声選択部2と、CPU4により制御され音楽データなどの音声データの録音・再生処理を行うオーディオ部3と、音声を入力するマイクおよび音声を発生するスピーカを有するマイク・スピーカ部5とを備えている。なお、マイク・スピーカ部5は、本携帯電話装置に内蔵されたマイクとスピーカ、および本携帯電話装置に接続される外部のマイクとスピーカを含んでいる。
【0023】
電話部1は、CPU4と音声選択部2などに接続されており、CPU4の制御に従って音声選択部2との信号の入出力を行う。音声選択部2は、電話部1とCPU4とオーディオ部3とマイク・スピーカ部5などに接続されており、CPU4の制御に従って、電話部1とオーディオ部3とマイク・スピーカ部5との信号の入出力をそれぞれ行う。オーディオ部3は、CPU4と音声選択部2などに接続されており、CPU4の制御に従って音声選択部2との信号の入出力を行う。マイク・スピーカ部5は、音声選択部5に接続されており、音声選択部5と信号の入出力を行う。
【0024】
図2は図1に示した電話部1の詳細な構成を示すブロック図である。この電話部1は、アンテナA、送受信部11、変調部12、復調部13、入力部14、表示部15、リンガ制御部16、およびOGM(応答メッセージ)制御部17を備えている。CPU4および記憶装置6は、図1で説明したように携帯電話装置に備えられたものである。
【0025】
受信時における処理では、アンテナAより受信した音声データは、送受信部11に入力され、CPU4に従って制御される復調部13により復調された後、音声選択部2(図1参照)に送られる。送信時における処理では、音声選択部2から送られてきた音声データは、CPU4に従って制御される変調部12により変調された後、送受信部11に入力され、アンテナAより電波として送信される。
【0026】
着信時における処理では、記憶装置6に予め記憶された着信音データがCPU4の制御により読み出されてリンガ制御部16に入力され、リンガ制御部16から着信音信号として出力される。この後、着信音信号は音声選択部2に送られ、マイク・スピーカ部5のスピーカで音声化され、着信時音として出力される。
【0027】
着信応答後の留守録応答メッセージの出力処理では、記憶装置6に予め記憶された留守録応答メッセージデータがCPU4の制御により読み出されてOGM制御部17に入力され、OGM制御部17から留守録応答メッセージ信号として出力される。この後、留守録応答メッセージ信号は音声選択部2に送られ、マイク・スピーカ部5のスピーカで音声化され、留守録応答メッセージとして出力される。なお、応答メッセージとしては留守録応答メッセージに限らず、着信時の応答メッセージでも良い。
【0028】
ユーザの各種設定処理では、表示部15に表示された情報に従ってユーザが入力部14を操作して設定情報を入力する。この入力された設定情報はCPU4の制御により記憶装置6に記憶され、ユーザの希望する設定が完了する。
【0029】
図3は、図1に示した音声選択部2の詳細な構成を示すブロック図である。この音声選択部2は、電話部1に関する音声信号およびオーディオ部3に関する音声信号を優先度に従って選択して入力する入力セレクタ21と、この入力セレクタ21により選択された音声信号が1個の場合は該音声信号をミキシングせずに出力し、選択された音声信号が複数個の場合は該音声信号をミキシングして出力するミキシング回路22と、マイク・スピーカ部5のスピーカやイヤホンを選択しミキシング回路22からの音声信号をその選択したスピーカやイヤホンに出力する出力セレクタ23とを備えている。CPU4は、記憶装置6に記憶された入力セレクタデータにより入力セレクタ21のセレクタ動作を制御する。また、CPU4は、記憶装置6に記憶された音量調整データおよびミキシングデータによりミキシング回路22内の音量調整およびミキシング動作を制御する。また、CPU4は、記憶装置6に記憶された出力セレクタデータにより出力セレクタ23セレクタ動作を制御する。
【0030】
電話部1やオーディオ部3から発生した音声信号は入力セレクタ21により選択され、選択された音声信号はミキシング回路22により音量調整およびミキシングが行われる。そして、ミキシング回路22より出力された音声信号は、出力セレクタ23により出力先が決定され、出力先へ出力される。なお、ミキシング回路22に入力された音声信号が1個のときはミキシングされない。
【0031】
図4は図1に示したオーディオ部3の詳細な構成を示すブロック図である。オーディオ部3は、CPU4と記憶装置6などに接続されている。音声再生時は、オーディオ部3は、記憶装置6に記憶されている音声データをCPU4の制御により入力して音声信号を作成し、この音声信号を音声選択部2(図1参照)に送る。音声録音時は、オーディオ部3は、音声選択部2から送られてきた音声データをCPU4の制御により記憶装置6に書き込む。
【0032】
図5は図1に示したマイク・スピーカ部5に含まれる構成要素を示すブロック図である。図5において、51は携帯電話装置に接続されるイヤホンマイクの構成例を示し、このイヤホンマイク51はイヤホン51a,51bとマイク51cを備えている。音声入力時は、マイク51cで音声を入力して、音声信号に変換し、この音声信号を音声選択部2に送る。音声出力時は、音声選択部2から送られてきた音声信号をイヤホン51a,51bに入力して、音声としてイヤホン51a,51bから出力する。
【0033】
52は携帯電話装置に内蔵された携帯電話マイク・スピーカの構成例を示し、この携帯電話マイク・スピーカ52はスピーカ52aとマイク52bを備えている。音声入力時は、マイク52bで音声を入力して、音声信号に変換し、この音声信号を音声選択部2に送る。音声出力時は、音声選択部2から送られてきた音声信号をスピーカ52aに入力し、音声としてスピーカ52aから出力する。
【0034】
53は携帯電話装置に接続されるイヤホン/ヘッドホンの構成例を示し、このイヤホン/ヘッドホン53は携帯電話装置に接続されるイヤホン53a,53bを備えている。音声出力時は、音声選択部2から送られてきた音声信号をイヤホン/ヘッドホン入出力セレクタ54を介してイヤホン53a,53bに入力し、音声としてイヤホン53a,53bから出力する。なお、イヤホン53a,53bはスピーカであっても良い。
【0035】
以上のように構成された携帯電話装置において、ユーザは、オーディオ、リンガ音、応答メッセージ、通話中の音声受話、通話中の音声送話、音声入出力に関する設定を、表示部15の内容を見ながら、入力部14を操作して行う。設定内容は、オーディオ優先設定、通話優先設定、イヤホン入出力設定などがある。
【0036】
次に図2〜図5に示す構成要素間の接続構成について説明する。図2中の変調部12のラインL12は、図3中の出力セレクタ23のライン12に接続されている。図2中の復調部23のラインL5は、図3中の入力セレクタ21のラインL5に接続されている。図2中のリンガ制御部16のラインL6は、図3中の入力セレクタ21のラインL6に接続されている。図2中のOGM制御部17のラインL7は、図3中の入力セレクタ21のラインL7に接続されている。
【0037】
図4中のオーディオ部3のラインL11は、図3中の出力セレクタ23のラインL11に接続されている。図4中のオーディオ部3のラインL3は、図3中の入力セレクタ21のラインL3に接続されている。図4中のオーディオ部3のラインL4は、図3中の出力セレクタ23のラインL4に接続されている。
【0038】
図5中のイヤホン51aのラインL8は、図3中の出力セレクタ23のラインL8に接続されている。図5中のイヤホン51bのラインL9は、図3中の出力セレクタ23のラインL9に接続されている。図5中のマイク51cのラインL1は、図3中の入力セレクタ23のラインL1に接続されている。
【0039】
図5中のスピーカ52aのラインL10は、図3中の出力セレクタ23のラインL10に接続されている。図5中のマイク52bのラインL2は、図3中の入力セレクタ23のラインL2に接続されている。
【0040】
図5中のイヤホン/ヘッドホン入出力セレクタ54のラインL8は、図3中の出力セレクタ23のラインL8に接続されている。図5中のイヤホン/ヘッドホン入出力セレクタ54のラインL9は、図3中の出力セレクタ23のラインL9に接続されている。図5中のイヤホン/ヘッドホン入出力セレクタ54のラインL1は、図3中の出力セレクタ23のラインL1に接続されている。
【0041】
以下、図1〜図5を参照して携帯電話装置の動作について説明する。先ず、外部のイヤホンマイク51を携帯電話装置に接続してオーディオ再生および通話を行う動作について説明する。
【0042】
例えば、音楽などのオーディオを再生する際は、オーディオ部3は、CPU4の制御およびCPU4により記憶装置6から読み出された音声データに基づいて音声信号(ステレオの場合は左側音声信号と右側音声信号)を作成し、左側音声信号s3をラインL3に出力し、右側音声信号s4をラインL4に出力する。入力セレクタ21は、CPU4の制御およびCPU4により記憶装置6から読み出された入力セレクタデータに基づいて、ラインL3およびラインL4を選択し、左側音声信号s3および右側音声信号s4を入力してミキシング回路22に与える。
【0043】
ミキシング回路22は、CPU4の制御およびCPU4により記憶装置6から読み出された音量調整データに基づいて音楽などのオーディオの音量を調整し、ミキシングなしで、出力セレクタ23に左側音声信号および右側音声信号を与える。出力セレクタ23は、CPU4の制御およびCPU4により記憶装置6から読み出された出力セレクタデータに基づいてラインL8およびラインL9を選択し、イヤホン51aおよびイヤホン51bに音量調整された左側音声信号s8および右側音声信号s9を与える。これにより、イヤホン51a,51bから音楽などのオーディオの音声が出力される。
【0044】
次に音楽などのオーディオを再生中に電話の着信があった場合を説明する。音楽などのオーディオを再生中に電話の着信があると、リンガ制御部16は、CPU4の制御およびCPU4により記憶装置6から読み出された着信音データに基づいて着信音信号s6を作成し、この着信音信号s6をラインL6に出力する。入力セレクタ21は、CPU4の制御およびCPU4により記憶装置6から読み出された入力セレクタデータに基づいてラインL6を選択して着信音信号s6を入力する。ここで、ユーザ設定がオーディオ優先に設定されている場合、入力セレクタ21は、ラインL6の着信音信号s6およびラインL3,L4の音声信号s3,s4をミキシング回路22に入力し、着信優先の場合はラインL6の着信音信号s6のみをミキシング回路22に入力する。
【0045】
ミキシング回路22は、CPU4の制御に基づくと共に、CPU4により記憶装置6から読み出された音量調整データとミキシングデータに基づいて入力信号の音量調整およびミキシングを行い、この音量調整およびミキシングされた音声信号を出力セレクタ23に入力する。出力セレクタ23は、CPU4の制御およびCPU4により記憶装置6から読み出された出力セレクタデータに基づいて音声信号の出力先を選択し、例えばラインL8およびラインL9を選択すると、ラインL8およびラインL9を介して左側音声信号s8および右側音声信号s9がイヤホン51aおよびイヤホン51bにそれぞれ入力され。これにより、イヤホン51aからは左側の音声が出力され、イヤホン51bからは右側の音声が出力される。
【0046】
留守録応答メッセージの再生の場合は、OGM制御部17は、CPU4の制御およびCPU4により記憶装置6から読み出された留守録応答メッセージデータに基づいて応答メッセージ信号s7を作成し、この応答メッセージ信号s7を、ラインL7を介して入力セレクタ22に入力する。その後は、同様な処理により例えば、イヤホン51a,51bまたはスピーカ52aまたはイヤホン53a,53bにより応答メッセージが出力される。
【0047】
また、通話時の受話の場合は、アンテナAを介して受信した送受信部11からの受話信号を復調部13で復調し、通話音声信号s5としてラインL5を介して入力セレクタ21に入力する。その後は、同様な処理により例えば、イヤホン51a,51bまたはスピーカ52aまたはイヤホン53a,53bにより受話の音声が出力される。
【0048】
以上説明したように本実施形態によれば、オーディオ部3からのオーディオ音声信号s3,s4および復調部13からの通話音声信号s5を音声選択部2によりミキシングし、イヤホンマイク51のイヤホン51a,51bまたは携帯電話マイク・スピーカ52のスピーカ52aまたはイヤホン/ヘッドホン53のイヤホン(またはスピーカ)53a,53bに出力するので、重要なオーディオの再生中においても通話が可能となる。
【0049】
また、オーディオ部3からのオーディオ音声信号s3,s4および復調部13からの通話音声信号s5を音声選択部2によりミキシングし、イヤホンマイク51のイヤホン51a,51bまたは携帯電話マイク・スピーカ52のスピーカ52aまたはイヤホン/ヘッドホン53のイヤホン(またはスピーカ)53a,53bに出力する場合に、ユーザが入力部14および表示部15を用いて予め記憶装置6に記憶した優先度情報、または通話中にユーザが入力部14および表示部15を用いて設定する優先度情報に基づいてオーディオ音声信号s3,s4と通話音声信号s5とのどちらを優先させて出力するかを決定するので、ユーザの設定により、オーディオ音声信号s3,s4および通話音声信号s5のそれぞれを音量・ミュート制御でき、重要なオーディオの再生中は通話音量を下げ、重要な通話の場合はオーディオ再生をミュートするなどの制御が可能となる。
【0050】
また、オーディオ部3からのオーディオ音声信号s3,s4およびリンガ制御部16からの着信音信号s6を音声選択部2によりミキシングし、イヤホンマイク51のイヤホン51a,51bまたは携帯電話マイク・スピーカ52のスピーカ52aまたはイヤホン/ヘッドホン53のイヤホン(またはスピーカ)53a,53bに出力するので、重要なオーディオの再生中においても再生を中止することなく電話の着信を認識することが可能となる。
【0051】
また、オーディオ部3からのオーディオ音声信号s3,s4およびリンガ制御部16からの着信音信号s6を音声選択部2によりミキシングし、イヤホンマイク51のイヤホン51a,51bまたは携帯電話マイク・スピーカ52のスピーカ52aまたはイヤホン/ヘッドホン53のイヤホン(またはスピーカ)53a,53bに出力する場合に、ユーザが入力部14および表示部15を用いて予め記憶装置6に記憶した優先度情報、または通話中にユーザが入力部14および表示部15を用いて設定する優先度情報に基づいてオーディオ音声信号s3,s4と着信音信号s6とのどちらを優先させて出力するかを決定するので、ユーザの設定により、入力セレクタ21でオーディオ音声信号s3,s4をカットすることが可能であり、着信音信号s6の優先度が高い場合にはオーディオ音声信号s3,s4をカットでき、逆にオーディオ音声信号s3,s4の優先度が高い場合には着信音信号s6をカットすることが可能である。
【0052】
また、オーディオ部3からのオーディオ音声信号s3,s4およびOGM制御部17からの応答メッセージ信号s7を音声選択部2によりミキシングし、イヤホンマイク51のイヤホン51a,51bまたは携帯電話マイク・スピーカ52のスピーカ52aまたはイヤホン/ヘッドホン53のイヤホン(またはスピーカ)53a,53bに出力するので、重要なオーディオの再生中において再生を中断することなく、応答メッセージを確認することが可能になる。
【0053】
また、オーディオ部3からのオーディオ音声信号s3,s4およびOGM制御部17からの応答メッセージ信号s7を音声選択部2によりミキシングし、イヤホンマイク51のイヤホン51a,51bまたは携帯電話マイク・スピーカ52のスピーカ52aまたはイヤホン/ヘッドホン53のイヤホン(またはスピーカ)53a,53bに出力する場合に、ユーザが入力部14および表示部15を用いて予め記憶装置6に記憶した優先度情報、または通話中にユーザが入力部14および表示部15を用いて設定する優先度情報に基づいてオーディオ音声信号s3,s4と応答メッセージ信号s7とのどちらを優先させて出力するかを決定するので、ユーザの設定により、入力セレクタ21でオーディオ音声信号s3,s4をカットすることが可能であり、応答メッセージ信号s7の優先度が高い場合にはオーディオ音声信号s3,s4をカットでき、逆にオーディオ音声信号s3,s4の優先度が高い場合には応答メッセージ信号s7をカットすることが可能である。
【0054】
また、オーディオ部3からの音声信号s3,s4およびマイク51cからの音声信号s1またはマイク52bからの音声信号s2またはイヤホン53bからの音声信号s1を音声選択部2によりミキシングし、変調部13を介して通話相手に出力するので、重要なオーディオの音声信号s3,s4を通話相手に通知しつつ、コメントを付加することが可能になる。
【0055】
また、オーディオ部3からの音声信号s3,s4およびマイク51cからの音声信号s1またはマイク52bからの音声信号s2またはイヤホン53bからの音声信号s1を2によりミキシングし、変調部13を介して通話相手に出力する場合に、ユーザが入力部14および表示部15を用いて予め記憶装置6に記憶した優先度情報、または通話中にユーザが入力部14および表示部15を用いて設定する優先度情報に基づいてオーディオ音声信号s3,s4とマイク51cからの音声信号s1またはマイク52bからの音声信号s2またはイヤホン53bからの音声信号s1とのどちらを優先させて出力するかを決定するので、ユーザの設定により、入力セレクタ21でオーディオ音声信号s3,s4をカットすることが可能であり、マイク51cからの音声信号s1またはマイク52bからの音声信号s2またはイヤホン53bからの音声信号s1の優先度が高い場合にはオーディオ音声信号s3,s4をカットでき、逆にオーディオ音声信号s3,s4の優先度が高い場合にはマイク51cからの音声信号s1またはマイク52bからの音声信号s2またはイヤホン53bからの音声信号s1をカットすることが可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、電話部に関する音声信号とオーディオ部に関する音声信号とを優先度に従って選択して出力する音声選択部を備えたので、電話部に関する音声信号とオーディオ部に関する音声信号が同時に前記音声選択部に入力された場合、優先度の高い方の音声信号を選択して出力でき、また、両音声信号の優先度が同じであった場合、電話部に関する音声信号とオーディオ部に関する音声信号とを同時に出力できる。したがって、優先度の設定や変更により、優先して出力したい音声信号を選択でき、これにより、両音声信号を重要度に応じて使い分けることができ、ユーザにとって汎用性の高い携帯電話装置を得ることができる。
【0057】
また、本発明によれば、電話部に関する音声信号とオーディオ部に関する音声信号とを優先度に従って選択し、選択された音声信号が1個の場合は該音声信号をミキシングせずに出力し、選択された音声信号が複数個の場合は該音声信号をミキシングして出力する音声選択部を備えたので、前記電話部に関する音声信号と前記オーディオ部に関する音声信号が同時に前記音声選択部に入力された場合、優先度の高い方の音声信号を選択して出力でき、また、両音声信号の優先度が同じであった場合、前記電話部に関する音声信号と前記オーディオ部に関する音声信号とをミキシングして出力できる。したがって、優先度の設定や変更により、優先して出力したい音声信号を選択でき、これにより、両音声信号を重要度に応じて使い分けることができ、ユーザにとって汎用性の高い携帯電話装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した電話部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示した音声選択部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示したオーディオ部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示したマイク・スピーカ部に含まれる構成要素を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 電話部
2 音声選択部
3 オーディオ部
21 入力セレクタ
22 ミキシング回路
Claims (8)
- 無線で通話を行う電話部と、音声信号の記録・再生を行うオーディオ部とを有する携帯電話装置において、前記電話部に関する音声信号と前記オーディオ部に関する音声信号とを優先度に従って選択して出力する音声選択部を設けたことを特徴とする携帯電話装置。
- 無線で通話を行う電話部と、音声信号の記録・再生を行うオーディオ部とを備えた携帯電話装置において、前記電話部に関する音声信号と前記オーディオ部に関する音声信号とを優先度に従って選択し、選択された音声信号が1個の場合は該音声信号をミキシングせずに出力し、選択された音声信号が複数個の場合は該音声信号をミキシングして出力する音声選択部を設けたことを特徴とする携帯電話装置。
- 前記電話部に関する音声信号の優先度と前記オーディオ部に関する音声信号の優先度は、ユーザの操作情報により設定または変更することが可能であることを特徴とする請求項2に記載の携帯電話装置。
- 前記音声選択部は、前記電話部に関する音声信号および前記オーディオ部に関する音声信号を優先度に従って選択して入力する入力セレクタと、該入力セレクタにより選択された音声信号が1個の場合は該音声信号をミキシングせずに出力し、選択された音声信号が複数個の場合は該音声信号をミキシングして出力するミキシング回路とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の携帯電話装置。
- 前記電話部に関する音声信号の優先度と前記オーディオ部に関する音声信号の優先度とが同一に設定された場合、前記音声選択部は前記電話部に関する音声信号と前記オーディオ部に関する音声信号とを同時に出力することを特徴とする請求項2に記載の携帯電話装置。
- 前記オーディオ部に関する音声信号と同時に出力する前記電話部に関する音声信号は、電話着信時を示す着信音信号であることを特徴とする請求項5に記載の携帯電話装置。
- 前記オーディオ部に関する音声信号と同時に出力する前記電話部に関する音声信号は、応答メッセージであることを特徴とする請求項5に記載の携帯電話装置。
- 前記オーディオ部に関する音声信号と同時に出力する前記電話部に関する音声信号は、通話相手への音声信号であることを特徴とする請求項5に記載の携帯電話装置。
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2002
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