JP2003109971A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2003109971A
JP2003109971A JP2001302190A JP2001302190A JP2003109971A JP 2003109971 A JP2003109971 A JP 2003109971A JP 2001302190 A JP2001302190 A JP 2001302190A JP 2001302190 A JP2001302190 A JP 2001302190A JP 2003109971 A JP2003109971 A JP 2003109971A
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forming
electrode
insulating film
semiconductor device
manufacturing
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Tadashi Hayashida
匡史 林田
Yujiro Tominaga
雄二郎 富永
Masaya Takahashi
雅也 高橋
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 GaAs半導体プロセスにおいて、ドレイン
電極とゲート電極とソース電極間のアライメント精度を
向上させ、トランジスタ特性がウエハ上でばらつきのな
い半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 ドレイン領域とソース領域とチャネル層
上に無機質絶縁膜14を堆積する工程と、ゲート電極を
形成する工程と、ドレイン電極とソース電極を形成する
工程を有する半導体装置の製造方法であって、無機質絶
縁膜14を堆積する工程後、ゲート電極を形成する工程
およびドレイン電極とソース電極を形成する工程の前工
程として無機質絶縁膜上にゲート電極とドレイン電極と
ソース電極を形成するための電極形成用絶縁膜触刻部1
9,20,21を一括して形成する工程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に、IC内蔵ホールセンサチップのGa
As電界効果トランジスタを形成するための半導体装置
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】GaAs半導体プロセスにおいて、Ga
Asウエハ上にレジストパターンを形成しアライメント
マーク形成、イオン注入工程、アニール工程を経てチャ
ネル層は完成する。その後、オーミック接合により接合
するソース電極とドレイン電極、ショットキー接合によ
り接合するゲート電極を形成する。
【0003】図6と図7は、従来のGaAs電界効果ト
ランジスタ(GaAsMESFET)の製造工程を示す
フローチャートである。GaAsMESFETの製造工
程は、ドレイン領域、ソース領域およびチャネル層形成
工程(ST100)とゲート電極形成工程(ST11
0)とドレイン電極およびソース電極形成工程(ST1
20)から成っている。
【0004】ゲート電極形成工程(ST110)は、ゲ
ート電極用メタル堆積工程(ST111)とレジストパ
ターニング工程(ST112)と反応性イオンエッチン
グ工程(ST113)とレジスト剥離工程(ST11
4)から成っている。
【0005】ドレイン電極およびソース電極形成工程
(ST120)は、無機質絶縁膜堆積工程(ST12
1)とドレイン電極およびソース電極窓開け工程(ST
122)とイメージリバースパターニングによるレジス
トパターニング工程(ST126)とドレインメタルお
よびソースメタル堆積工程(ST127)とリフトオフ
工程(ST128)から成っている。
【0006】ドレイン電極およびソース電極窓開け工程
(ST122)は、レジストパターニング工程(ST1
23)とドライエッチングによりゲート電極を形成する
部分の無機質絶縁膜をエッチングする工程(ST12
4)とレジスト剥離工程(ST125)から成ってい
る。
【0007】ドレイン領域、ソース領域およびチャネル
層形成工程(ST100)は、まず、アライメントマー
クが形成されたGaAs半導体基板にドレイン領域とソ
ース領域を構成する高不純物濃度活性層を形成するため
に、適当なマスクを通して、160keV,2.0×1
13/cm2の高ドーズのSi+イオン注入を行う。次
に、そのGaAs半導体基板にチャネル層を形成するた
めに、適当なマスクを通して、Si+を120keV,
2.0×1012/cm2でイオン注入する。その後、G
aAs半導体基板をアニール炉の中に入れ、アルシン
(AsH3)雰囲気中で、850℃で約15分間加熱す
る。それにより、Siイオンが活性化され、チャネル
層、ドレイン領域、ソース領域が形成される。
【0008】ゲート電極形成工程(ST110)は、次
のように行われる。図8は、ゲート電極形成工程(ST
110)の各工程でのGaAs半導体基板の断面図であ
る。
【0009】ゲート電極用メタル堆積工程(ST11
1)では、ゲートメタルは、図8(a)において、チャ
ネル層100、ドレイン領域101、ソース領域102
が形成されたGaAs半導体基板103に、例えば、チ
タンタングステン(Ti/W)104を3000オング
ストロームの膜厚でスパッタリングにより成膜する。そ
の後、図8(b)において、レジスト105でレジスト
パターニングを行い(ST112)、図8(c)におい
て、反応性イオンエッチング(RIE)によりチタンタ
ングステン(Ti/W)104をエッチングする(ST
113)。その後、レジストを除去することにより(S
T114)、ゲート電極106を形成する。(図8
(d))。
【0010】ドレイン電極およびソース電極形成工程
(ST120)は、次のように行われる。図9と図10
は、ドレイン電極およびソース電極形成工程(ST12
0)の各工程でのGaAs半導体基板の断面図である。
【0011】無機質絶縁膜堆積工程(ST121)は、
図9(a)において、図8(d)で示したチャネル層1
00、ドレイン領域101、ソース領域102が形成さ
れ、ゲート電極106が形成されたGaAs半導体基板
103の上にプラズマCVDにより、3600オングス
トロームの膜厚のSiO2膜107を無機質絶縁膜とし
て成膜する。
【0012】ドレイン電極およびソース電極窓開け工程
(ST122)は、まず、図9(b)において、GaA
s半導体基板103上に堆積した無機質絶縁膜であるS
iO 2膜107の上にレジスト108をスピンコータな
どにより、均一に塗布する。次に、ドレイン電極および
ソース電極を形成する部分が光を通すようになっている
マスクをGaAs半導体基板103上の無機質絶縁膜で
あるSiO2膜107上のレジスト108に密着させ、
レジスト108が反応する波長の光により露光し、その
後、現像液に浸けることによりレジストの露光された部
分が溶け、開口109,110を形成する(ST12
3)。そして、リンス液により現像液を洗浄する。
【0013】その後、レジスト108中に存在する現像
液あるいはリンス液を除き、レジスト108と無機質絶
縁膜であるSiO2膜107との接着性を増すため、ポ
ストベークを行う。
【0014】次に、図9(c)において、反応性イオン
エッチング(RIE)により、レジスト108の開口部
109,110のSiO2を除去する(ST124)。
そして、図9(d)において、レジストを除去する(S
T125)。
【0015】その後、図10(a)において、レジスト
111を塗布し、イメージリバースパターニングを行っ
てレジストパターンを形成する(ST126)。ドレイ
ンメタルおよびソースメタルは、図10(b)におい
て、例えば、AuGe/Ni/Au膜112を3600
オングストロームの膜厚に蒸着して成膜する(ST12
7)。その後、リフトオフすることにより(ST12
8)、ドレイン電極113およびソース電極114を形
成する。(図10(c))。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体装置の製造方法においては、ゲート電極形成
工程と、ドレイン電極およびソース電極形成工程では、
各レジストパターン用マスクのアライメントマークとG
aAsウエハのアライメントマークをステッパーを用い
て合わせた後、露光を行う必要がある。電極形成には、
数回の各レジストパターン用マスクを使用するが、その
精度は、各レジストパターン用マスクのアライメントマ
ークの形状、位置等の精度、アライメントマーク合わせ
こみの精度などのステッパーの能力等の影響に依存す
る。それゆえ、当然、露光回数が多いほど、MESFE
Tの電極形成用絶縁膜触刻部の位置の精度は、悪くなり
完成した半導体装置のトランジスタ特性がウエハ上でば
らつきを伴い、安定しないという問題点を生じていた。
【0017】本発明の目的は、上記問題を解決するた
め、GaAs半導体プロセスにおいて、ドレイン電極と
ゲート電極とソース電極間のアライメント精度を向上さ
せ、トランジスタ特性がウエハ上でばらつきのない半導
体装置の製造方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
半導体装置の製造方法は、上記の目的を達成するため
に、次のように構成される。
【0019】第1の半導体装置の製造方法(請求項1に
対応)は、GaAs半導体基板に複数回のイオン注入工
程と少なくとも1回のアニール工程によって形成され
た、ドレイン電極と接合するドレイン領域を構成する高
不純物濃度活性層と、ソース電極と接合するソース領域
を構成する高不純物濃度活性層と、ドレイン領域を構成
する高不純物濃度活性層とソース領域を構成する高不純
物濃度活性層に介在してゲート電極と接合するチャネル
層を備えた半導体装置の製造方法において、ドレイン領
域とソース領域とチャネル層上に無機質絶縁膜を堆積す
る工程と、ゲート電極を形成する工程と、ドレイン電極
とソース電極を形成する工程を有する半導体装置の製造
方法であって、無機質絶縁膜を堆積する工程後、ゲート
電極を形成する工程およびドレイン電極とソース電極を
形成する工程の前工程として無機質絶縁膜上にゲート電
極とドレイン電極とソース電極を形成するための電極形
成用絶縁膜触刻部を一括して形成する工程を有すること
で特徴づけられる。
【0020】第1の半導体装置の製造方法によれば、ゲ
ート電極を形成する工程およびドレイン電極とソース電
極を形成する工程の前工程として無機質絶縁膜上にゲー
ト電極とドレイン電極とソース電極を形成するための電
極形成用絶縁膜触刻部を一括して形成する工程を有する
ため、ソース電極とゲート電極とドレイン電極間パター
ン精度を向上することができる。それにより、半導体装
置のトランジスタ特性にばらつきがなく安定にすること
ができる。
【0021】第2の半導体装置の製造方法(請求項2に
対応)は、上記の方法において、好ましくは電極形成用
絶縁膜触刻部を一括して形成する工程において用いるレ
ジストパターニング用マスクの枚数は、1枚であること
で特徴づけられる。
【0022】第2の半導体装置の製造方法によれば、電
極形成用絶縁膜触刻部を一括して形成する工程において
用いるレジストパターニング用マスクの枚数は、1枚で
あるため、ソース電極とゲート電極とドレイン電極間パ
ターン精度を向上することができる。
【0023】第3の半導体装置の製造方法(請求項3に
対応)は、上記の方法において、好ましくは電極形成用
絶縁膜触刻部を一括して形成する工程は、レジストパタ
ーニング用マスクを用いて第1のレジストパターニング
をする工程と、ドライエッチングにより無機質絶縁膜に
触刻部を形成する工程と、触刻部を形成する工程の後、
レジストパターンを除去する工程と、を有することで特
徴づけられる。
【0024】第4の半導体装置の製造方法(請求項4に
対応)は、上記の方法において、好ましくは触刻部を形
成する工程において、触刻部の深さは、無機質絶縁膜の
膜厚より小さいことで特徴づけられる。
【0025】第4の半導体装置の製造方法によれば、触
刻部を形成する工程において、触刻部の深さは、無機質
絶縁膜の膜厚より小さいため、プラズマによるチャネル
層、ドレイン領域およびソース領域へのダメージを生じ
ない。それにより、ダメージによる半導体装置のトラン
ジスタ特性にばらつくがなく安定にすることができる。
【0026】第5の半導体装置の製造方法(請求項5に
対応)は、上記の方法において、好ましくはドライエッ
チングが、反応性イオンエッチング(RIE)であるこ
とで特徴づけられる。
【0027】第5の半導体装置の製造方法によれば、ド
ライエッチングが反応性イオンエッチング(RIE)で
あるため、異方性に優れた微細パターンの加工が可能で
ある。
【0028】第6の半導体装置の製造方法(請求項6に
対応)は、上記の方法において、好ましくは無機質絶縁
膜は、シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜であること
で特徴づけられる。
【0029】第6の半導体装置の製造方法によれば、無
機質絶縁膜がシリコン酸化膜あるいはシリコン窒化膜で
あるため、熱CVD、プラズマCVD、スパッタ法によ
り容易に形成することができる。また、基板との熱的安
定性、緻密性、密着性、耐クラック性、基板構成物質の
無機質絶縁膜中への拡散がない。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
添付図面に基づいて説明する。
【0031】実施形態で説明される構成、形状、大きさ
および配置関係については本発明が理解・実施できる程
度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構
成の組成(材質)については例示にすぎない。従って本
発明は、以下に説明される実施形態に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を
逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
【0032】図1と図2は、本発明の実施形態に係る半
導体装置の製造方法によりGaAs電界効果トランジス
タ(GaAsMESFET)を製造する工程を示すフロ
ーチャートである。GaAsMESFETの製造工程
は、ドレイン領域、ソース領域およびチャネル層形成工
程(ST10)と無機質絶縁膜堆積工程(ST11)と
電極形成用絶縁膜触刻部一括形成工程(ST20)とゲ
ート電極形成工程(ST30)とドレイン電極およびソ
ース電極形成工程(ST40)から成っている。
【0033】電極形成用絶縁膜触刻部一括形成工程(S
T20)は、第1のレジストパターニング工程(ST2
1)とドライエッチングによりゲート電極とドレイン電
極とソース電極を形成する部分の第1の開口により露出
する無機質絶縁膜を所定の膜厚までエッチングして触刻
部を形成する工程(ST22)と第1のレジスト剥離工
程(ST23)から成っている。
【0034】ゲート電極形成工程(ST30)は、イメ
ージリバースパターニングにより、第1のレジストパタ
ーンのゲート電極形成用の第1の開口の位置と同一の箇
所に第1の開口より開口幅の広い第2の開口を有する第
2のレジストパターニング工程(ST31)とアッシン
グ工程(ST32)とウェットエッチングによりゲート
電極形成用の第1の開口により露出していた所定の膜厚
の無機質絶縁膜を取り除くまでエッチングする工程(S
T33)とゲート電極用メタル堆積工程(ST34)と
リフトオフ工程(ST35)から成っている。
【0035】ドレイン電極およびソース電極形成工程
(ST40)は、イメージリバースパターニングにより
第1のレジストパターンのドレイン電極およびソース電
極用の第1の開口の位置と同一の箇所に第1の開口より
開口幅の広い第2の開口を有する第2のレジストパター
ニング工程(ST41)とアッシング工程(ST42)
とウェットエッチングにより第1の開口により露出して
いた所定の膜厚の残りの無機質絶縁膜をエッチングする
工程(ST43)とドレインメタルおよびソースメタル
堆積工程(ST44)とリフトオフ工程(ST45)か
ら成っている。
【0036】ドレイン領域、ソース領域およびチャネル
層形成工程(ST10)は、従来の技術と同様に、ま
ず、アライメントマークが形成されたGaAs半導体基
板にドレイン領域とソース領域を構成する高不純物濃度
活性層を形成するために、適当なマスクを通して、16
0keV,2.0×1013/cm2の高ドーズのSi+
オン注入を行う。次に、そのGaAs半導体基板にチャ
ネル層を形成するために、適当なマスクを通して、Si
+を120keV,2.0×1012/cm2でイオン注入
する。その後、キャップ膜としてGaAs半導体基板上
にSiOX膜を成膜し、そのGaAs半導体基板をアニ
ール炉の中に入れ、水素(H2)雰囲気中で、850℃
で約15分間加熱する。それにより、Siイオンが活性
化され、チャネル層、ドレイン領域、ソース領域が形成
される。
【0037】電極形成用絶縁膜触刻部一括形成工程(S
T20)は、次のように行われる。図3は、電極形成用
絶縁膜触刻部一括形成工程(ST20)の各工程でのG
aAs半導体基板の断面図である。
【0038】まず、無機質絶縁膜堆積工程(ST11)
において、図3(a)で示すように、チャネル層10、
ドレイン領域11、ソース領域12が形成されたGaA
s半導体基板13にプラズマCVDにより、3000オ
ングストロームの膜厚のSiO2膜14を無機質絶縁膜
として成膜する。
【0039】第1のレジストパターニング工程(ST2
1)は、まず、図3(b)において、GaAs半導体基
板13上に堆積した無機質絶縁膜であるSiO2膜14
の上に第1のレジスト15をスピンコータなどにより、
均一に塗布する。次に、ゲート電極とドレイン電極とソ
ース電極を形成する部分が光を通すようになっているマ
スクをGaAs半導体基板13上の無機質絶縁膜である
SiO2膜14上のレジスト15に密着させ、レジスト
15が反応する波長の光により露光し、その後、現像液
に浸けることによりレジストの露光された部分が溶け、
ゲート電極形成用の第1の開口16とドレイン電極形成
用の第1の開口17とソース電極形成用の第1の開口1
8を形成する(ST21)。そして、リンス液により現
像液を洗浄する。
【0040】その後、第1のレジスト15中に存在する
現像液あるいはリンス液を除き、第1のレジスト15と
無機質絶縁膜であるSiO2膜14との接着性を増すた
め、ポストベークを行う。
【0041】次に、図3(c)において、反応性イオン
エッチング(RIE)により、触刻部の深さが無機質絶
縁膜の膜厚より小さくなるように、レジスト15の第1
の開口部16,17,18のSiO2を500オングス
トロームのSiO2膜を残すようにエッチングして触刻
部19,20,21を形成する(ST22)。その後、
図3(d)において、第1のレジスト15を剥離する
(ST23)。このように、電極形成用絶縁膜触刻部一
括形成工程で用いるレジストパターニング用マスクの枚
数は1枚であるため、ソース電極とゲート電極とドレイ
ン電極間パターン精度を向上することができる。
【0042】図4は、ゲート電極形成工程(ST30)
の各工程でのGaAs半導体基板の断面図である。ゲー
ト電極形成工程(ST30)では、図4(a)において
イメージリバースパターニングにより、第1のレジスト
パターンのゲート電極形成用の第1の開口16の位置と
同一の箇所に第1の開口16より開口幅の広い第2の開
口22を有する第2のレジストパターン23を形成する
(ST31)。
【0043】この第2のレジストパターン23を形成す
る工程では、まず、ポジ型レジストをウエハ全面に塗布
する。次に、紫外線によりゲート電極を形成する第1の
開口16上に第1の開口16より広くネガ露光する。次
に、イメージリバース処理として、110℃のベークを
行い、その後、ウエハ全面に紫外線露光を行い現像を行
ってレジスト膜のネガ露光時の未感光部を除去する。こ
れにより、第1の開口16上に開口幅が広くかつリフト
オフが可能であるようにアンダーカット形状を有する第
2の開口22が形成される。
【0044】次に、現像残査を除去するために、プラズ
マアッシング装置により酸素(O2)プラズマを発生さ
せて、アッシングを行う(ST32)。その後、図4
(b)において触刻部19の残りの500オングストロ
ームの厚さのSiO2膜をバッファードふっ酸(BH
F)によるウェットエッチングによって除去する(ST
33)。そのとき、第2の開口22により露出した部分
のSiO2膜も上部がエッチングされる。
【0045】ゲート電極用メタル堆積工程(ST34)
では、ゲートメタルは、図4(c)において、例えば、
チタン金チタン(Ti/Au/Ti)24を3000オ
ングストロームの膜厚で蒸着法により成膜する。その
後、図4(d)においてリフトオフ(ST35)によ
り、ゲート電極25を形成する。これにより、ゲート電
極25がT型となるため、電極の端からの薬液のしみ込
みを防ぐことができる。また、平坦度も向上する。
【0046】ドレイン電極およびソース電極形成工程
(ST40)は、次のように行われる。図5は、ドレイ
ン電極およびソース電極形成工程(ST40)の各工程
でのGaAs半導体基板の断面図である。
【0047】図5(a)においてイメージリバースパタ
ーニングにより、第1のレジストパターンのドレイン電
極、ソース電極形成用の第1の開口17,18の位置と
同一の箇所に第1の開口より開口幅の広い第2の開口2
6,27を有する第2のレジストパターン28を形成す
る(ST41)。
【0048】この第2のレジストパターン28を形成す
る工程では、まず、ポジ型レジストをウエハ全面に塗布
する。次に、紫外線によりゲート電極を形成する第1の
開口17,18上に第1の開口より広くネガ露光する。
次に、イメージリバース処理として、110℃のベーク
を行い、その後、ウエハ全面に紫外線露光を行い現像を
行ってレジスト膜のネガ露光時の未感光部を除去する。
これにより、第1の開口上に開口幅が広くかつリフトオ
フが可能であるようにアンダーカット形状を有する第2
の開口26,27が形成される。
【0049】次に、現像残査を除去するために、プラズ
マアッシング装置により酸素(O2)プラズマを発生さ
せて、アッシングを行う(ST42)。その後、図5
(b)において、触刻部20,21の残りの500オン
グストロームの厚さのSiO2膜をバッファードふっ酸
(BHF)によるウェットエッチングによって除去する
(ST43)。そのとき、第2の開口26,27により
露出した部分のSiO2膜も上部がエッチングされる。
【0050】次に、図5(c)において、ドレインメタ
ルおよびソースメタルとして、例えば、AuGe/Ni
/Au膜29を3000オングストロームの膜厚で蒸着
により成膜する(ST44)。その後、リフトオフ技術
により(ST45)、ドレイン領域およびソース領域以
外のメタルを剥離することにより、ドレインメタル電極
30およびソースメタル電極31を形成する(図5
(d))。これにより、ゲート電極がT型となるため、
電極の端からの薬液のしみ込みを防ぐことができる。ま
た、平坦度も向上する。
【0051】このように、電極形成用絶縁膜触刻部をゲ
ート電極形成用とドレイン電極形成用とソース電極形成
用とで一括して形成するため、ソース電極とゲート電極
とドレイン電極の間のパターン精度を向上することがで
き、MESFETのパターン精度を完成した半導体装置
のトランジスタ特性を安定することができる。また、第
1の開口16,17,18により露出する無機質絶縁膜
であるSiO2を所定の膜厚になるまでドライエッチン
グによりエッチングして触刻部を形成する工程と、第1
の開口上に第1の開口幅よりも広い第2の開口を形成し
た後に、第1の開口により露出していた所定の膜厚の無
機質絶縁膜を取り除くまでウェットエッチングによりエ
ッチングする工程によりエッチングするため、プラズマ
によるドレイン領域およびソース領域へのダメージを生
じない。それにより、ダメージによる半導体装置のトラ
ンジスタ特性にばらつきがなくなり安定となる。
【0052】なお、本実施形態においては、無機系絶縁
層として、SiO2膜を用いて説明したが、無機系絶縁
層としてSiNxを用いて行うこともできる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、次の効果を奏する。
【0054】GaAs半導体プロセスにおいて、電極形
成用絶縁膜触刻部をゲート電極形成用とドレイン電極形
成用とソース電極形成用とで一括して形成するため、ソ
ース電極とゲート電極とドレイン電極の間のパターン精
度を向上することができ、MESFETのパターン精度
が向上し、完成した半導体装置のトランジスタ特性を安
定することができる。また、触刻部を形成する工程にお
いて、触刻部の深さが無機質絶縁膜の膜厚より小さいた
め、チャネル層全体、ドレイン領域およびソース領域へ
のプラズマ、有機系薬品によるダメージを防ぐことがで
きる。さらに電極をT型にすることにより、電極の端か
らの薬液のしみ込みを防ぐ効果がある。また、チャネル
層へのダメージも少なく、電極との接合状態も良好であ
るため、完成した半導体装置のトランジスタ特性も安定
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法
によりGaAs電界効果トランジスタ(GaAsMES
FET)を製造する工程を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法
によりGaAs電界効果トランジスタ(GaAsMES
FET)を製造する工程を示すフローチャートである。
【図3】電極形成用絶縁膜触刻部一括形成工程の各工程
でのGaAs半導体基板の断面図である。
【図4】ゲート電極形成工程の各工程でのGaAs半導
体基板の断面図である。
【図5】ドレイン電極およびソース電極形成工程の各工
程でのGaAs半導体基板の断面図である。
【図6】従来のGaAs電界効果トランジスタ(GaA
sMESFET)の製造工程を示すフローチャートであ
る。
【図7】従来のGaAs電界効果トランジスタ(GaA
sMESFET)の製造工程を示すフローチャートであ
る。
【図8】従来のゲート電極形成工程の各工程でのGaA
s半導体基板の断面図である。
【図9】従来のドレイン電極およびソース電極形成工程
の各工程でのGaAs半導体基板の断面図である。
【図10】従来のドレイン電極およびソース電極形成工
程の各工程でのGaAs半導体基板の断面図である。
【符号の説明】
10 チャネル層 11 ドレイン領域 12 ソース領域 13 GaAs半導体基板 14 SiO2膜 15 レジスト 16 第1の開口 17 第1の開口 18 第1の開口 19 触刻部 20 触刻部 21 触刻部 ST10 ドレイン領域、ソース領域およびチ
ャネル層形成工程 ST11 無機質絶縁膜堆積工程 ST20 電極形成用絶縁膜触刻部一括形成工
程 ST21 第1のレジストパターニング工程 ST22 ドライエッチングにより第1の開口
で露出した部分の無機質絶縁膜を所定の膜厚までエッチ
ングして触刻部を形成する工程 ST23 第1のレジスト剥離工程 ST30 ゲート電極形成工程 ST31 イメージリバースパターニングによ
る第2のレジストパターニング工程 ST32 アッシング ST33 ウェットエッチングにより第1の開
口で露出していた部分の所定の膜厚の残りの絶縁膜をエ
ッチングする工程 ST34 ゲート電極用メタル堆積工程 ST35 リフトオフ ST40 ドレイン電極およびソース電極形成
工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 雅也 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4M104 AA05 BB11 BB14 CC01 CC03 DD07 DD08 DD09 DD16 DD68 FF07 FF13 GG12 5F004 AA12 AA16 BA09 DB03 DB07 EA17 EA29 5F102 GB01 GC01 GD01 GJ05 GL05 GM05 GS04 GT02 GT03 GV07 GV08 HA03 HA20 HB07 HB09 HC11 HC15 HC19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GaAs半導体基板に複数回のイオン注
    入工程と少なくとも1回のアニール工程によって形成さ
    れた、ドレイン電極と接合するドレイン領域を構成する
    高不純物濃度活性層と、ソース電極と接合するソース領
    域を構成する高不純物濃度活性層と、前記ドレイン領域
    を構成する前記高不純物濃度活性層と前記ソース領域を
    構成する前記高不純物濃度活性層に介在してゲート電極
    と接合するチャネル層を備えた半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記ドレイン領域とソース領域とチャネル層上に無機質
    絶縁膜を堆積する工程と、前記ゲート電極を形成する工
    程と、前記ドレイン電極と前記ソース電極を形成する工
    程を有する半導体装置の製造方法であって、 前記無機質絶縁膜を堆積する工程後、 前記ゲート電極を形成する工程および前記ドレイン電極
    と前記ソース電極を形成する工程の前工程として前記無
    機質絶縁膜上に前記ゲート電極と前記ドレイン電極と前
    記ソース電極を形成するための電極形成用絶縁膜触刻部
    を一括して形成する工程を有することを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記電極形成用絶縁膜触刻部を一括して
    形成する工程において用いるレジストパターニング用マ
    スクの枚数は、1枚であることを特徴とする請求項1記
    載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記電極形成用絶縁膜触刻部を一括して
    形成する工程は、前記レジストパターニング用マスクを
    用いて第1のレジストパターニングをする工程と、 ドライエッチングにより前記無機質絶縁膜に触刻部を形
    成する工程と、 前記触刻部を形成する工程の後、レジストパターンを除
    去する工程と、を有することを特徴とする請求項1記載
    の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記触刻部を形成する工程において、前
    記触刻部の深さは、前記無機質絶縁膜の膜厚より小さい
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記ドライエッチングは、反応性イオン
    エッチング(RIE)であることを特徴とする請求項1
    記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記無機質絶縁膜は、シリコン酸化膜ま
    たはシリコン窒化膜であることを特徴とする請求項1記
    載の半導体装置の製造方法。
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