JP2003107653A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JP2003107653A
JP2003107653A JP2001296493A JP2001296493A JP2003107653A JP 2003107653 A JP2003107653 A JP 2003107653A JP 2001296493 A JP2001296493 A JP 2001296493A JP 2001296493 A JP2001296493 A JP 2001296493A JP 2003107653 A JP2003107653 A JP 2003107653A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補充液タンク液の補充液の補給作業を容易に
すると共に、確実な補給が可能となるようにする。 【解決手段】 補充液タンク140、142は、タンク
部214の上部の載置部216にキュービテーナ220
を倒立させて載せた状態で台車206に搭載されてPS
版プロセッサーに装填される。また、補充液タンクのタ
ンク部214に設けられている接続ノズル222は、ホ
ルダ224を介して取り付けされていることにより揺動
可能となっており、キャップ236との間でフレキシブ
ルチューブ230が接続された状態でキュービテーナを
倒立させながら載置部に載置するときに、接続ノズルが
揺動して、フレキシブルチューブに折れや無理な曲がり
が生じないようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理液によって感
光材料を処理する感光材料処理装置に関する。詳細に
は、予め設定されている所定のタイミングで補充液タン
ク内の補充液を処理槽に補充すると共に、補充液タンク
への補充液の補充が行われる感光材料処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動現像装置などの感光材料処理装置で
は、画像露光した感光材料を搬送しながら、この感光材
料を処理液に浸漬したり、感光材料の表面に処理液を吹
き付けるなどして、現像処理等の処理液処理を行なう。
【0003】アルミニウム等の支持体に感光層を設けた
感光材料である感光性平版印刷版(以下「PS版」と言
う)を処理する自動現像装置であるPS版プロセッサー
では、PS版を現像液に浸漬して処理する現像工程に加
えて、現像処理の終了したPS版の表裏面に水洗水を吹
き付けて水洗処理する水洗工程、水洗処理したPS版の
表裏面にガム液等の不感脂化処理液を塗布して不感脂化
処理を行なう不感脂化工程等の処理工程が設けられてい
る。
【0004】このようなPS版プロセッサーでは、PS
版の処理量に応じて補充液を補充する処理補充や、経過
時間に応じて補充液を補充する経時補充を行うことによ
り、処理槽に貯留している処理液の処理性能を、PS版
を適切に仕上げることができる範囲に維持するようにし
ている。
【0005】ところで、PS版プロセッサーには、補充
液を貯留する補充液タンクが設けられており、補充ポン
プを所定のタイミングで作動させることにより、処理槽
へ補充液を補充するようになっている。また、処理槽へ
補充液を補充することにより、補充液タンク内の補充液
が減少したときには、補充液タンクに補充液を投入する
必要がある。
【0006】この補充液タンクに投入する補充液は、補
充液ケースに封入されており、PS版プロセッサーで
は、この補充液ケースに設けているキャップに、補充液
タンクからの配管を接続した後、補充液ケースを倒立さ
せて、補充液ケースから補充液タンクに補充液を流し落
とすようにしたものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、配管を
接続した状態で補充液ケースを倒立させると、この配管
に折れや不自然な曲がりが生じて、補充液が補充液タン
ク内に確実に流れ落ちずに、配管内や補充液ケース内に
液残りが生じてしまうことがある。
【0008】また、補充液が充填されている補充液ケー
スを倒立させながら装置下部に装填する作業は、その作
業姿勢や作業高さのために、やり辛い作業となってい
る。
【0009】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、補充液が充填されている補充液ケースの装填を容
易とすると共に、配管や補充液ケース内での液残りの発
生を防止可能とする感光材料処理装置を提案することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、予め設定されている所定のタイミングで補
充ポンプを作動させることにより、補充液タンク内の処
理液の補充液を処理槽に供給しながら感光材料を処理液
で処理する感光材料処理装置であって、機枠の上部に設
けられて前記感光材料の処理液処理又は前記感光材料の
処理液処理と乾燥処理を行う感光材料処理部と、前記機
枠内の前記感光材料処理部の下方のスペースと前記機枠
外の引き出し位置との間を移動可能な台車と、前記台車
に配置されて前記感光材料の処理に用いる処理液の補充
液を収容する補充液タンクと、を含むことを特徴とす
る。
【0011】この発明によれば、補充液タンクを台車に
搭載して、機枠内に設けたスペースに移動することによ
り、補充液タンクが機枠内に装填されるようにし、台車
を機枠内から引き出すことにより、補充液タンクを機外
に引き出すことができるようにしている。
【0012】これにより、補充液を補充液タンクに補充
する時に、機枠外で作業を行うことができるので、補充
液の補給が極めて容易となる。請求項2に係る発明は、
前記補充液タンク上に前記補充液が封入されている略矩
形箱体形状の補充液ケースを載置する載置部が形成され
ていると共に、前記台車を前記機枠内の所定位置に移動
したときの前記補充液タンクと前記感光材料処理部との
間に前記補充液ケースが挿入可能となっていることを特
徴とする。
【0013】この発明によれば、補充液タンクの上部に
補充液が封入された補充液ケースを載せることができる
ようにしている。
【0014】これにより、補充液ケースを補充液タンク
に載せて、補充液を補充液ケースから補充液タンクに流
し落とすようにすることができるので、補充液タンクへ
の補充液の補給作業が楽になる。また、補充液ケースを
補充液タンクに載せて台車を移動し、機枠内に装填でき
るので、補充液タンクへの補充液の補給作業の時間を短
縮することができる。すなわち、補充液ケースから補充
液が補充液タンクへ流れ落ちるようにして、補充液ケー
スを機枠内に装填すればよいので、補充液ケースの補充
液の全量が補充液タンクへ流れ込むまで待たなくてもよ
くなる。
【0015】請求項3に係る発明は、前記補充液タンク
に設けられて前記補充液ケースの補充液流出口との間を
フレキシブルチューブで接続するノズルが、前記補充液
タンクの補充液注入口に設けたホルダに揺動可能に支持
されていることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、補充液タンクの注入口
に設けているホルダにノズルが揺動可能に取付けられて
おり、このノズルに接続しているフレキシブルチューブ
を、補充液ケースの補充液流出口に接続する。この状態
で、補充液ケースを倒立させて補充液ケースを補充液タ
ンクに載せるときに、ノズルが揺動することにより、フ
レキシブルチューブに折れ等が生じるのを防止すること
ができ、フレキシブルチューブに折れ等が生じることに
より、補充液ケース内に補充液が残るのを防ぐことがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1には、感光材料処置装置の一
例として適用した感光性平版印刷版処理装置(以下「P
S版プロセッサー10」と言う)の概略構成を示してい
る。このPS版プロセッサー10は、感光材料として図
示しない露光装置によって画像露光された感光性平版印
刷版(以下「PS版12」と言う)の処理液処理を行
う。なお、PS版12は、アルミニウム板等の薄肉矩形
平板を支持体として、この支持体に感光層を形成してい
る。なお、PS版12としては、光接合層、光重合層及
びオーバーコート層を重ねて感光層を形成し、レーザ光
により画像の露光がなされることにより光重合層の画像
部の重合反応が促進されるフォトポリマー版等の適用も
可能である。
【0018】PS版プロセッサー10は、PS版12を
現像液によって処理するための現像部14と、現像液に
よって処理されたPS版12に水洗水を供給して水洗す
る水洗部16と、水洗後のPS版12に版面保護用のガ
ム液を塗布して不感脂化処理する不感脂化処理部18
と、PS版12を乾燥させる乾燥部20と、が配設され
ている。すなわち、PS版プロセッサー10では、PS
版12の搬送方向(図1の矢印A)方向に沿って、現像
工程、水洗工程、不感脂化処理工程及び乾燥工程が順に
配置されている。
【0019】PS版プロセッサー10内には、処理タン
ク22が設けられている。この処理タンク22には、処
理槽として現像部14となる位置に現像槽24が形成さ
れ、水洗部16及び不感脂化処理部18となる位置に水
洗槽26及び不感脂化処理槽28が形成されている。
【0020】処理タンク22を覆う外板パネル30に
は、スリット状の挿入口32が形成され、処理タンク2
2には、現像部14の挿入口32側に挿入部34が形成
されている。
【0021】PS版プロセッサー10には、処理タンク
22の上部及び乾燥部20の上部を覆うカバー36、3
8が設けられている。挿入口32側のカバー36は、処
理タンク22の挿入部34から水洗部16の上部を覆
い、カバー38は、水洗部16の上部から乾燥部20の
上部の間を覆うように配置される。
【0022】また、カバー36には、現像部14と水洗
部16との間にPS版12を挿入するためのリエントリ
ー用の挿入口(副挿入口)40が設けられている。その
副挿入口40は、現像部14での処理を除くPS版プロ
セッサー10での処理を行うためのPS版12の挿入用
となっている。
【0023】挿入口32に隣接する挿入部34には、ゴ
ム製の搬送ローラ対42が配設されている。画像が焼付
けられたPS版12は、挿入口32から矢印A方向に沿
って挿入されることにより、搬送ローラ対42の間に送
り込まれる。
【0024】搬送ローラ対42は、回転駆動されること
により、このPS版12を挿入口32から引き入れなが
ら、水平方向に対して約15°から31°の範囲の角度
で現像部14へ送り込む。なお、本実施の形態では、支
持体の一方の面に感光層を形成した片面タイプのPS版
12を用いており、PS版12は、感光層が上方へ向け
られた状態で挿入口32からPS版プロセッサー10内
へ挿入される。
【0025】処理タンク22に形成されている現像槽2
4は、底部中央が下方へ向けて突出された略山形状とな
っており、PS版12の現像処理を行うための現像液を
貯留する。この現像槽24には、PS版12の搬送方向
に沿った下側にガイド板44、46が、底部に沿って配
設されている。また、現像槽24には、上流部(挿入部
34側)、中流部及び下流部(水洗部16側)に、搬送
ローラ対48、50、52及びガイド板44、46が配
設されている。
【0026】搬送ローラ対42によって挿入口32から
引き入れられたPS版12は、搬送ローラ対48の間へ
送り込まれ、搬送ローラ対48は、このPS版12を現
像槽24内に引き入れて、ガイド板46上へ送り出す。
【0027】ガイド板44は、搬送ローラ対48、50
の間に配置され、搬送ローラ対48によって送り出され
るPS版12を、搬送ローラ対50へ向けて斜め下方へ
案内する。また、ガイド板46は、搬送ローラ対50、
52の間に配置されて、搬送ローラ対50から送り出さ
れるPS版12を、現像槽24の底面に沿って斜め上方
へ向けて案内する。
【0028】これにより、PS版12は、現像槽24内
を略U字状に案内搬送されながら、現像液に浸漬され
る。
【0029】また、搬送ローラ対52は、例えば外周部
がゴム製のローラによって形成されており、ガイド板4
6によって案内されるPS版12を挟持して現像槽24
から引き出しながら、水洗部16へ送り込む。このと
き、搬送ローラ対52は、現像槽24から引き出された
PS版12から現像液を絞り落としながら送り出す。
【0030】現像槽24内には、ガイド板44、46の
下面側にスプレーパイプ54、56が設けられている。
また、ガイド板44、46のそれぞれには、多数の通液
孔(図示省略)が穿設されている。
【0031】スプレーパイプ54、56は、後述する循
環手段によって現像槽24内に貯留されている現像液が
供給されることにより、この現像液を噴出する。これに
より、現像槽24内の現像液が攪拌されて、PS版12
の均一な処理が可能となるようにしている。このとき、
ガイド板44、46に形成さている通液孔からPS版1
2の搬送路側に現像液を回り込ませることにより、PS
版12の迅速な現像処理と処理ムラの発生を防止するよ
うにしている。
【0032】また、現像槽24内には、ガイド板46に
対向してブラシローラ58、搬送ローラ60が設けられ
ている。このブラシローラ58は、現像液に浸漬されな
がらガイド板46上を搬送されるPS版12の表面に毛
材を接触させながら回転することにより、PS版12の
表面をブラッシングして、PS版12の表面からの不要
な感光層の除去を促進している。このとき、搬送ローラ
60は、ブラシローラ58によってブラッシングされる
PS版12が、ガイド板46から浮き上がるのを防止し
ている。
【0033】PS版12は、このようにして現像液に浸
漬されながら現像槽24内を搬送されることにより、露
光されることにより不要となった感光層が除去される。
【0034】水洗部16には、水洗槽26の上方に配設
された搬送ローラ対62、64によってPS版12を略
水平状態で搬送する搬送路が形成されており、PS版1
2は、搬送ローラ対62、64に挟持されて水洗槽26
の上方を水平搬送される。
【0035】水洗部16には、搬送ローラ対62、64
の間に、PS版12の搬送路を挟んで上下に対で、スプ
レーパイプ66、68が設けられている。スプレーパイ
プ66、68は軸線方向がPS版12の幅方向(搬送方
向と直交する方向)に沿って配置され、PS版12の搬
送路に対向する複数の吐出孔(図示省略)が、軸線方向
に沿って形成されている。
【0036】水洗槽26には、水洗水が貯留されてお
り、この水洗水を、PS版12の搬送に同期させてスプ
レーパイプ66、68に供給する。これにより、水洗水
が、スプレーパイプ66、68からPS版12へ向けて
噴出されて、PS版12は、表面に付着している現像液
が洗い流される。
【0037】PS版12に供給された水洗水は、PS版
12が搬送ローラ対64に挟持されて送り出されること
により、PS版12表裏面に付着していた現像液と共に
PS版12の表裏面から絞り落とされ、水洗槽26内に
回収される。なお、スプレーパイプ66、68からの水
洗水の噴出方向は、スプレーパイプ66がPS版12の
搬送方向上流側で、スプレーパイプ68がPS版12の
搬送方向下流側としているが、これに限定されず他の方
向であっても良い。
【0038】不感脂化処理部18には、不感脂化処理槽
28の上方に搬送ローラ対70が設けられ、PS版12
は、搬送ローラ対64によって搬送ローラ対70へ向け
て搬送されることにより、不感脂化処理部18内を搬送
された後に、搬送ローラ対70によって挟持されて乾燥
部20へ向けて送られる。
【0039】不感脂化処理部18には、PS版12の搬
送路の上方側にスプレーパイプ72が設けられ、搬送路
の下方側にスプレーパイプ74が設けられている。スプ
レーパイプ72、74は、長手方向(軸線方向)がPS
版12の幅方向に沿い、PS版12の搬送路を挟んで上
下に配置されている。また、スプレーパイプ72、74
には、PS版12の幅方向に沿って複数の吐出孔が形成
されている。
【0040】不感脂化処理槽28には、PS版12の版
面保護に用いるガム液が貯留されており、このガム液が
PS版12の搬送に同期してスプレーパイプ72、74
に供給される。スプレーパイプ72は、このガム液をP
S版12へ向けて滴下してPS版12の表面に広げて塗
布する。また、スプレーパイプ74は、吐出孔からPS
版12の裏面へ向けてガム液を吐出して、PS版12の
裏面にガム液を塗布する。
【0041】PS版12は、表裏面に塗布されるガム液
によって保護膜が形成される。なお、スプレーパイプ7
2からのガム液の吐出方向は、PS版12の搬送方向下
流側に限らず、他の方向であっても良く、また、整流板
を設け、この整流板へ向けて噴出したガム液を、整流板
でPS版12の幅方向に沿って均一に拡散させながら、
PS版12の表面に流し落として塗布するようにしても
よい。また、スプレーパイプ74に換えて、吐出したガ
ム液にPS版12が接触しながら移動することによりP
S版12の裏面にガム液を塗布する吐出ユニット等を用
いても良い。
【0042】なお、不感脂化処理部18には、搬送ロー
ラ対70の上方に洗浄スプレー76が設けられ、搬送ロ
ーラ対70の上方のローラに接触しながら回転する洗浄
ローラ78が設けられており、予め設定している所定の
タイミングで、この洗浄スプレー76から搬送ローラ対
70の上方のローラと洗浄ローラ78の接触位置に、整
流板80を介して洗浄水を滴下することにより、洗浄水
を搬送ローラ対70の上方のローラの周面に均一に拡散
させて、搬送ローラ対70の上下のローラの周面からガ
ム液を洗い流し、ローラの周面にガム液が固着してPS
版12を損傷させてしまうのを防止するようにしてい
る。
【0043】不感脂化処理部18でガム液が塗布された
PS版12は、搬送ローラ対70に挟持されて、表裏面
にガム液が若干残った状態で乾燥部20へ送られる。
【0044】PS版プロセッサー10には、不感脂化処
理部18と乾燥部20の間に、仕切り板82が設けられ
ている。この仕切り板82は、PS版12の搬送路の上
方に、処理タンク22の上端と対向するように配置され
ており、これにより、不感脂化処理部18と乾燥部20
の間にスリット状の挿通口84が形成されている。な
お、仕切り板82は、二重構造となっており、これによ
り、挿通口84の乾燥部20側に溝状の通気路が形成さ
れ、乾燥部20内の空気がこの通気路内に入り込むこと
により、乾燥部20内の空気が挿通口84から不感脂化
処理部18内に入り込んでしまうのを防止している。
【0045】乾燥部20内には、挿通口84の近傍に、
PS版12を支持する支持ローラ86が配設され、ま
た、PS版12の搬送方向の中央部及び、排出口88の
近傍には、搬送ローラ対90及び搬送ローラ対92が配
設されている。PS版12は、支持ローラ86及び搬送
ローラ対90、92によって乾燥部20内を搬送され
る。
【0046】支持ローラ86と搬送ローラ対90との
間、及び搬送ローラ対90と搬送ローラ対92との間に
は、PS版12の搬送路を挟んで対でダクト94、96
が配設されている。ダクト94、96は、長手方向がP
S版12の幅方向に沿って配設されており、PS版12
の搬送路に対向する面にスリット孔98が設けられてい
る。
【0047】ダクト94、96は、図示しない乾燥風発
生手段によって発生された乾燥風が、長手方向の一端側
から供給されると、この乾燥風をスリット孔98からP
S版12の搬送路へ向けて吐出し、PS版12に吹き付
ける。これにより、PS版12は、表裏面に塗布されて
いるガム液が乾燥され、保護膜が形成される。
【0048】一方、現像部14には、下面が現像槽24
に貯留される現像液の液面より下方となるように遮蔽蓋
100が配置され、現像槽24内の現像液の液面が空気
と接触する面積を狭めている。また、カバー36の副挿
入口(リエントリー用の挿入口)40には、図示しない
遮蔽部材によって閉塞されており、この遮蔽部材によっ
て外気が現像部14内に入り込むのを防止している。さ
らに、遮蔽蓋100は、液面から突出する搬送ローラ対
48、52の上側のローラ等との間が狭められており、
これにより、現像槽24内の現像液が空気中の炭酸ガス
等と接触してしまうことによる劣化を防止するようにし
ている。なお、遮蔽蓋100及び処理タンク22と搬送
ローラ対48、52等の間にシリコンゴム等によって形
成したブレード状の遮蔽部材を設けて、現像槽24内の
現像液が新鮮な外気と接触したり、現像液中の水分が蒸
発してしまうのを防止してもよい。
【0049】図2には、PS版プロセッサー10での処
理液の配管系統を示している。PS版プロセッサー10
の処理タンク22には、現像槽24の底部に配管102
の一端が接続されている。この配管102の他端は、現
像槽24内に配置しているスプレーパイプ54、56に
接続し、中間部に、循環ポンプ104及びフィルタ10
6が設けられている。これにより、循環ポンプ104が
作動することにより、現像槽24内の現像液がスプレー
パイプ54、56に供給され、スプレーパイプ54、5
6から現像槽24内に噴出されることにより、現像液の
循環および攪拌を行う。このとき、現像液は、フィルタ
106を通過するときに浮遊物が除去される。
【0050】水洗槽26の底部には、配管110の一端
が接続している。この配管110の他端は、スプレーパ
イプ66、68に接続しており、また、中間部に循環ポ
ンプ112及びフィルタ114が設けられている。これ
により、循環ポンプ112の作動によって水洗槽26内
の水洗水が、フィルタ114によって浮遊物が除去され
ながらスプレーパイプ66、68に供給される。
【0051】また、不感脂化処理槽28には、底部に配
管116の一端が接続している。この配管116は、他
端がスプレーパイプ72、74に接続し、中間部に循環
ポンプ118及びフィルタ120が設けられている。こ
れにより、循環ポンプ118が作動すると、不感脂化処
理槽28内のガム液がフィルタ120によって浮遊物が
除去されながらスプレーパイプ72、74に供給され
る。
【0052】現像槽24には、オーバーフロー管122
が設けられている。このオーバーフロー管122には、
配管124の一端が接続しており、配管124の他端が
図示しない廃液タンクに接続している。また、水洗槽2
6には、オーバーフロー管126が設けられ、不感脂化
処理槽28には、オーバーフロー管128が設けられて
いる。オーバーフロー管126、128のそれぞれに
は、配管130、132の一端が接続しており、配管1
30、132の他端が図示しない廃液タンクに接続して
いる。
【0053】これにより、現像槽24、水洗槽26及び
不感脂化処理槽28で余剰となった現像液、水洗水及び
ガム液が、オーバーフロー管122、126、128に
流れ込むことにより廃液タンクに排出される。
【0054】現像液の循環用の配管102は、循環ポン
プ104の入り側で分岐され、廃液バルブ134を介し
て配管124に接続している。また、水洗水の循環用の
配管110及び、ガム液の循環用の配管116は、循環
ポンプ112、118の入り側で分岐され、廃液バルブ
136、138を介して配管130、132に接続して
いる。
【0055】これにより、廃液バルブ134、136、
138を開放することにより、現像槽24内の現像液、
水洗槽26内の水洗水及び不感脂化処理槽28内のガム
液を排出することができるようになっている。
【0056】一方、PS版プロセッサー10には、現像
槽24へ現像液の補充液として供給する現像補充液を貯
留する補充液タンク140と、不感脂化処理槽28へガ
ム液の補充液として供給するガム補充液を貯留する補充
液タンク142と、水を貯留する補充水タンク144が
設けられている。補充水タンク144に貯留される水
は、現像補充液やガム補充液の希釈及び水洗槽26への
水洗水の補充に用いられる。なお、この補充水タンク1
44には、図示しない配管を介して水道水が供給される
ことにより、貯留している水の量が所定範囲に維持され
ている。
【0057】また、PS版プロセッサー10には、現像
槽24の近傍に混合槽146が設けられている。この混
合槽146には、配管148、150の一端が開口して
いる。配管148の他端は、補充液タンク140に接続
しており、中間部に補充ポンプ152が設けられてい
る。また、配管150の他端は、補充水タンク144に
挿入されており、中間部に補充水ポンプ154が設けら
れている。
【0058】PS版プロセッサー10では、現像槽24
へ補充液を補充するときに、補充ポンプ152及び補充
水ポンプ154を所定のタイミングで作動させ、混合槽
146内に現像補充液とこの現像補充液を所定の比率で
希釈する水(希釈水)を補充液として供給する。
【0059】混合槽146の底部には、配管156の一
端が接続している。この配管156の他端は、循環ポン
プ104の入り側に接続している。これにより、混合槽
146に供給された補充液が、循環ポンプ104が作動
することにより吸引されて、現像槽24内の現像液と混
合されながらスプレーパイプ54、56に供給される。
【0060】また、PS版プロセッサー10には、水洗
槽26及び不感脂化処理槽28のそれぞれに隣接して補
助槽158、160が設けられている。水洗槽26側の
補助槽158には、配管162の一端が開口し、この配
管162の他端が補充水タンク144内に開口してい
る。また、不感脂化処理槽28側の補助槽160には、
配管164、166の一端が開口し、配管164の他端
が補充液タンク142に接続していると共に、配管16
6の他端が補充水タンク144内に開口している。
【0061】配管162、166には、中間部に補充水
ポンプ168、170が設けられ、配管164には、中
間部に補充ポンプ172が設けられている。
【0062】これにより、補充水ポンプ168が作動す
ることにより補助槽156に補充水タンク144内の水
が水洗水の新液として供給され、補充ポンプ172及び
補充水ポンプ170が作動することにより、補助槽15
8に補充液タンク142内のガム補充液とこのガム補充
液を所定比率で希釈する水が、不感脂化処理槽28への
ガム液の補充液として供給される。
【0063】補助槽156には、底部に配管174の一
端が接続され、この配管174の他端が、循環ポンプ1
12の入り側に接続している。また、補助槽158に
は、底部に配管176の一端が接続され、この配管17
6の他端が循環ポンプ118の入り側に接続している。
【0064】これにより、循環ポンプ112が作動する
ことにより、補助槽156内の水が水洗槽26内の水洗
水と混合されながらスプレーパイプ66、68に供給さ
れ、循環ポンプ118が作動することにより、補助槽1
58内の補充液が不感脂化処理槽28内のガム液と混合
されながらスプレーパイプ72、74に供給される。
【0065】PS版プロセッサー10では、予め設定さ
れた条件に基づいて循環ポンプ104、112、11
8、補充ポンプ152、172及び補充水ポンプ15
4、168、170の作動を制御することにより、現像
液、水洗水及びガム液の循環、現像槽24、水洗槽26
及び不感脂化処理槽28への補充液の補充を行う。
【0066】なお、この制御は、従来公知の方法を適用
でき、本実施の形態では詳細な説明を省略する。
【0067】また、PS版プロセッサー10には、一端
が洗浄スプレー76に接続して、他端が補充水タンク1
44内に開口している配管178が設けられ、この配管
178の中間部に洗浄ポンプ180が設けられており、
洗浄ポンプ180が作動することにより、補充水タンク
144内の水を洗浄ノズル76に供給して、不感脂化処
理処理槽28の搬送ローラ対70の洗浄が行われるよう
にしている。
【0068】このとき、搬送ローラ対70を洗浄した水
を不感脂化処理槽28に回収するようにして、不感脂化
処理槽28に回収した水を、ガム補充液の希釈に用いる
ようにしているが、配管166及び補充水ポンプ170
を省略して、洗浄水ポンプ180を用いてガム補充液を
希釈する水を供給するようにしても良い。
【0069】ところで、図1に示すように、PS版プロ
セッサー10では、PS版12を搬送しながら処理する
現像部14から乾燥部20が設けられている処理タンク
22が、装置上部に配置されている。すなわち、PS版
12を搬送しながら処理液処理及び乾燥処理を行うPS
版処理部200が、装置上部に配置されている。
【0070】また、図3乃至図5に示すように、PS版
プロセッサー10は、外板パネル30に囲われて、上部
にPS版処理部200が設けられている機枠202を備
えている。また、外板パネル30は、PS版12の搬送
方向と直交する幅方向の一端側(以下「外板パネル30
A(図3参照)」とする)が取り外し可能となってい
る。なお、図4及び図5は、外板パネル30Aを取り外
した状態を示している。
【0071】図4及び図5に示すように、PS版プロセ
ッサー10は、外板パネル30Aを取外すことにより装
置下部の機枠202内が解放される。
【0072】PS版プロセッサー10には、この機枠2
02内に現像槽24等から排出される現像液等を回収す
る廃液タンク204が装填される。また、この機枠20
2内には、台車206が装填されるようになっている。
なお、PS版プロセッサー10では、一例として、現像
槽24側に二つの廃液タンク204が収容され、乾燥部
20側に台車206が装填可能となっている。
【0073】図6に示すように、台車206は、平面形
状が略矩形形状の基台208を備え、この基台208の
四隅にキャスタ210が取り付けられており、このキャ
スタ210によってPS版プロセッサー10が設置され
ている床面上を移動可能となっている。また、台車20
6には、基台210の一辺側に、把手212が形成され
ており、この把手212を把持して機枠202内の装填
位置と、機枠202からの引き出し位置の間を移動する
ことができるようになっている。
【0074】この台車206には、基台208上に補充
液タンク140、142が搭載されている。これによ
り、補充液タンク140、142は、台車206を機枠
202内に装填することにより、機枠202内に配置さ
れる。なお、台車206の基台208には、補充液タン
ク140、142に加えて、PS版プロセッサー10で
使用する薬剤を収容している薬剤タンク182が搭載可
能となっている。
【0075】一方、補充液タンク140、142は、補
充液(現像補充液、ガム補充液)が収容されるタンク部
214と、タンク部214の上部に、側面形状が略台形
形状の載置部216が一体に形成されている。ここで、
補充液タンク140、142は、同一形状となっている
ので、主に補充液タンク140について説明する。な
お、補充液タンク140、142に収容している補充液
はそれぞれ、現像補充液、ガム補充液である。
【0076】載置部216は、上面218が平面状とな
っており、この上面218に補充液が封入された補充液
ケースであるキュービテーナ220が載置される。
【0077】キュービテーナ220は、例えばダンボー
ル製の外箱内に樹脂製の密封容器を収容し、この樹脂製
の密封容器内に補充液(現像補充液又はガム補充液)が
封入されている。
【0078】補充液タンク140には、タンク部214
の上部に接続ノズル222が設けられている。この接続
ノズル222は、タンク部214の上面に取付けられて
いるホルダ224に装着されている。
【0079】ホルダ224は、タンク部214の上面の
一端部に取り付けられており、補充液タンク140は、
このホルダ224側が把手212側となるように台車2
06の基台208上に並べて搭載される。
【0080】図7乃至図9に示すように、ホルダ224
は、平面形状が略円板状に形成されており、中心部に接
続ノズル222の取付け孔226(図7では図示省略)
が形成されている。図6に示すように、この取付け孔2
26の長手方向の一端側が台車206の把手212側
で、他端側が載置部216側となるようにホルダ224
がタンク部214上に取付けられている。
【0081】図7及び図9に示すように、ホルダ224
のタンク部214内側には、ガイド228が対で突設さ
れている。このガイド228は、取付け孔226の幅方
向の両側に設けられて略半円板状に形成されている。す
なわち、ガイド228は、取付け孔226を挟むように
対で形成されている。
【0082】一方、図7乃至図9に示すように、接続ノ
ズル222は、内部に管路が形成されて棒状となってお
り、一端側が、フレキシブルチューブ230に挿入され
て接続される接続部232となっている。また、図7に
示すように、接続ノズル222は、中間部から他端側が
拡径部234となっている。
【0083】接続ノズル222は、接続部232側の外
径が、ホルダ224に形成している取付け孔226の開
口幅より小さくなっているが、拡径部234側の外径
が、取付け孔226の開口幅より大きくなっている。ま
た、フレキシブルチューブ230は、外径がホルダ22
4の取付け孔226の開口幅より大きく、ホルダ224
に対で形成しているガイド228の間隔が、接続ノズル
222の拡径部234の外径よりも僅かに広くなってい
る。
【0084】この接続ノズル222は、接続部232側
がタンク部214の上方に突出するように、接続部23
2側からホルダ224の取付け孔226に挿入されて、
接続部232にフレキシブルチューブ230が接続され
る。
【0085】接続ノズル222は、取付け孔226に挿
入された状態でフレキシブルチューブ230が接続され
ることにより、取付け孔226から抜けないようになっ
ている。
【0086】また、接続ノズル222は、拡径部234
が一対のガイド228の間に配置されることにより、取
付け孔226の長手方向に移動可能となっていると共
に、取付け孔226の長手方向に沿って揺動可能となっ
ている。すなわち、接続ノズル222は、取付け孔22
6内で取付け孔226の幅方向側への傾倒が制限され、
ホルダ224から上方に突出している接続部232が、
載置部216側と、載置部216と反対方向側であるP
S版プロセッサー10の外方側のそれぞれに傾倒可能と
なっている。
【0087】一方、図6に示すように、キュービテーナ
220には、補充液の流出口にキャップ236が取付け
られており、このキャップ236に、フレキシブルチュ
ーブ230が接続される。キュービテーナ220は、キ
ャップ236にフレキシブルチューブ230を接続し
て、補充液タンク140のタンク部214より高い位置
で、キャップ236が下側となるように倒立させること
により、内部の補充液が補充液タンク140内に流出す
るようになっている。
【0088】図5及び図6に示すように、補充液タンク
140(142)の載置部216には、接続ノズル22
2側の端部に平面形状が半円状の凹部238が形成され
ている。この凹部238には、キャップ236を下方に
向けた状態で、キュービテーナ220を載置部216の
上面218上に載置したときに、キャップ236が入り
込むようになっている。
【0089】また、図6に示すように、補充液タンク1
40の載置部216には、接続ノズル222と反対側の
端部に略矩形形状の凹部240が形成されており、この
凹部240内に吸出しノズル242が設けられている。
また、台車206には、基台208に、内部の管路が略
L字形状に屈曲された複数のエルボ244が取り付けら
れている。
【0090】補充液タンク140の吸出しノズル242
のそれぞれは、配管246によってエルボ244の一端
側に接続している。また、エルボ244には、補充ポン
プ152の入り側に接続している配管148(148
A)と、補充ポンプ152の入り側に接続している配管
148(148A)が接続している。これにより、補充
ポンプ152が作動することにより、補充液タンク14
0内から現像補充液が吸出され、また、同様に補充ポン
プ172が作動することにより補充液タンク142から
ガム補充液が吸い出される。
【0091】なお、エルボ244と補充ポンプ152、
172を接続する配管148A、164Aのそれぞれに
は、予め所定の弛みが設けられており、台車206を機
枠202内の装填位置から機枠202外の引き出し位置
に移動させたときに、配管148A、164Aが無理に
引っ張られてしまったり、台車206の移動を阻んでし
まうことがないようにしている。
【0092】このように構成されているPS版プロセッ
サー10では、図示しない焼付装置によって露光される
ことにより画像が記録されたPS版12が、挿入口32
から挿入されると、搬送ローラ42を回転駆動させる。
これにより、PS版12は、搬送ローラ対42によって
挟持されて、PS版プロセッサー10内に引き入れられ
る。
【0093】なお、PS版プロセッサー10では、挿入
口32の近傍に、挿入口32を通過するPS版12を検
出するセンサが設けられており、このセンサがPS版1
2の挿入を検出することにより、搬送ローラ対42等の
回転駆動を開始するとともに、このセンサによるPS版
12の検出に基づいたタイミングで、水洗部16のスプ
レーパイプ66、68からの水洗水の吐出及び不感脂化
処理部18のスプレーパイプ72、74からのガム液の
吐出を行うようにしている。
【0094】搬送ローラ対42は、挿入口32から引き
入れたPS版12を、水平方向に対して15°〜31°
の範囲の挿入角度で、現像槽24へ送り込む。これによ
り、PS版12は、ガイド板44、46によって案内さ
れながら搬送ローラ対48〜52によって現像槽24内
を搬送されて、現像槽24内に貯留されている現像液に
浸漬され、17°〜31°の範囲の排出角度で、現像液
中から送り出される。
【0095】PS版12は、現像槽24内で現像液に浸
漬されることにより、露光画像に応じて不要な感光層が
膨潤し、膨潤した感光層が支持体から除去される。この
とき、PS版プロセッサー10では、現像槽24内に配
置しているブラシローラ58によってPS版12の表面
(感光層側の面)がブラッシングされることにより、P
S版12の表面からの不要な感光層の除去を促進するよ
うにしている。
【0096】なお、PS版プロセッサー10としては、
複数のブラシローラを用いてPS版12の表面をブラッ
シングするものであってもよく、また、ブラシローラを
用いずにPS版12の処理を行うものであっても良い。
【0097】現像処理が行われて、現像槽24から送り
出されるPS版12は、搬送ローラ対52によって水洗
部16へ送られる。このとき、搬送ローラ対52は、P
S版12の表裏面に付着している現像液を、絞り落と
す。
【0098】水洗部16では、このPS版12を搬送ロ
ーラ対62、64によって挟持して略水平状態で搬送し
ながら、スプレーパイプ66、68から水洗水を噴出す
る。また、PS版12の搬送方向の下流側に配置してい
る搬送ローラ対64は、PS版12の表裏面に供給した
水洗水を、搬送ローラ対52によって絞り切れずに残っ
た現像液とともに絞り落としながら、このPS版12を
不感脂化処理部18へ送り出す。
【0099】これにより、PS版12は、水洗部16を
通過するときに、表裏面に残っている現像液が洗い落と
される。
【0100】不感脂化処理部18へ送られたPS版12
は、スプレーパイプ72、74の間を通過し、搬送ロー
ラ対70に挟持されることにより、この搬送ローラ対7
0によって不感脂化処理部18から送り出される。
【0101】このとき、不感脂化処理部18では、スプ
レーパイプ72、74からガム液を吐出して、PS版1
2の表裏面にガム液を拡散させながら均一に塗布する。
搬送ローラ対70は、PS版12を挟持搬送して、余剰
となったガム液をPS版12の表裏面から絞り落とすこ
とにより、PS版12の表裏面にガム液の均一な薄膜を
形成する。
【0102】ガム液が塗布されたPS版12は、搬送ロ
ーラ対70によって挿通口84からから乾燥部20へ送
り込まれる。なお、挿通口84にシャッタを設けている
ときには、PS版12の処理開始のタイミングないしP
S版12が不感脂化処理部18から送り出されるタイミ
ングで、シャッタを作動させて、挿通口84を開放し、
PS版12の非通過時に乾燥部20の乾燥風が不必要に
不感脂化処理部18へ入り込んで、搬送ローラ対70に
ガム液が固着してしまうのを防止すると共に、挿通口8
4から空気が入り込み、現像部14にまで及んで空気中
の炭酸ガスにより現像液が劣化するのを防止したり、現
像液中の水分や水洗水さらにガム液中の水分が蒸発して
挿通口84から出てしまうのを防止している。
【0103】乾燥部20では、支持ローラ86及び搬送
ローラ対90、92によってPS版12を搬送しなが
ら、ダクト94、96からこのPS版12の表裏面に乾
燥風を吹き付ける。これにより、PS版12は、表面に
塗布されているガム液による保護膜が形成されて排出口
88から排出される。
【0104】ところで、PS版プロセッサー10では、
例えばPS版12の処理量に応じて、補充ポンプ152
及び補充水ポンプ154を作動させて、現像槽24へ現
像補充液とこの現像補充液を所定の比率で希釈する水を
供給することにより、補充液を補充する。また、PS版
プロセッサー10では、水洗槽26に水洗水の新液
(水)を補充すると共に、補充ポンプ172と補充水ポ
ンプ170を作動させて不感脂化処理槽28へガム補充
液とこのガム補充液を所定比率で希釈する希釈水を供給
することによりガム液の補充を行う。
【0105】現像槽24への現像補充液の供給及び不感
脂化処理槽28へのガム補充液の供給を行うことにより
補充液タンク140内の現像補充液及び補充液タンク1
42内のガム補充液が減少するので、現像補充液及びガ
ム補充液の補給を行う必要が生じる。
【0106】PS版プロセッサー10で、補充液タンク
140、142に現像補充液及びガム補充液を補給する
ときには、まず、外板パネル30Aを外して機枠202
内を解放したのち、機枠202内に装填している台車2
06を機枠202外に引き出す。
【0107】これにより、PS版プロセッサー10内に
装填されていた補充液タンク140、142と、キュー
ビテーナ220を機外に引き出すことができ、空になっ
ているキュービテーナ220を、容易に取り外すことが
できる。
【0108】一方、補充液タンク140に補充液を補給
するときには、空のキュービテーナ220を外したのち
に、新たなキュービテーナ220のキャップ236に、
補充液タンク140の接続ノズル222に接続している
フレキシブルチューブ230を接続する。これにより、
キュービテーナ220から補充液を補充液タンク140
へ流し込むことができるようになる。
【0109】この後に、キュービテーナ220を傾倒さ
せて反転させ、補充液タンク140の上部に形成してい
る載置部216の上面218に載置する。これにより、
キュービテーナ220から補充液が、補充液タンク14
0内に流れ出す。
【0110】この時、キュービテーナ220のキャップ
236と補充液タンク140の接続ノズル222を接続
しているフレキシブルチューブ230の移動にあわせ
て、接続ノズル222が、ホルダ224の取付け孔22
6内をその長手方向に沿って移動しながら、さらに傾倒
することにより、フレキシブルチューブ230に無理な
曲がりや折れなどが生じないようにしている。
【0111】したがって、キュービテーナ220内に、
補充液が残ってしまったり、キュービテーナ220から
補充液が流れ落ちない状態となるのを確実に防止するこ
とができる。
【0112】このようにして、キュービテーナ220を
補充液タンク140に載せたのちに、台車206を機枠
202内へ移動させて、補充液タンク140と共にキュ
ービテーナ220をPS版プロセッサー10に装填し、
外板パネル30Aによって閉じる。
【0113】補充液タンク140に載せたキュービテー
ナ220からは、補充液タンク140内の補充液の量に
あわせて補充液が流れ落ちる。すなわち、補充液タンク
140内の補充液の液面が上昇して、接続ノズル222
の拡径部234側の端部開口が、補充液の液面に接する
と、補充液の流出が停止する。したがって、補充液タン
ク140内の補充液の量にあわせてキュービテーナ22
0から補充液の補給を行うことができる。
【0114】このようにPS版プロセッサー10では、
補充液タンク140、142と、補充液タンク140、
142のそれぞれへ補給する補充液が封入されているキ
ュービテーナ220を台車206に搭載して、機枠20
2内に装填するようにしているので、キュービテーナ2
20を機外で扱うことができ、補充液タンク140、1
42への現像補充液及びガム補充液の補給作業が極めて
容易となる。
【0115】また、補充液タンク140、142に設け
ている接続ノズル222を、キュービテーナ220を傾
倒する方向に沿って揺動可能としているため、補充液タ
ンク140、142のそれぞれとキュービテーナ220
を接続しているフレキシブルチューブ230に無理な曲
がりや折れ等を生じさせてしまうことがないため、フレ
キシブルチューブ230の折れや無理な曲がりが原因と
なって、キュービテーナ内に現像補充液やガム補充液が
残ってしまうのを確実に防止することができる。
【0116】これにより、キュービテーナ220の交換
を行うときに、キュービテーナ220に残っている現像
補充液やガム補充液を補充液タンク140、142に流
し込む作業が不要となり、補充液の補給作業を、より一
層容易な作業にすることができる。
【0117】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではない。本実施の形態では、
感光材料処理装置として、PS版12を処理するPS版
プロセッサー10を例に説明したが、本発明はこれに限
らず、写真フィルムや印画紙等の各種感光材料を処理液
によって処理する任意の構成の感光材料処理装置に摘要
することができる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、補
充液タンクと補充液タンクに補給する補充液を封入して
いる補充液ケースを一緒に、台車に搭載して、機枠外に
引き出すことができるので、補充液タンクに補充液を補
給する作業が極めて容易となるという優れた効果が得ら
れる。また、本発明では、補充液タンクに設けているノ
ズルを揺動可能としているので、補充液ケースと接続し
ている配管に折れ等が生じるのを防止して、補充液ケー
ス内の補充液が、残らず補充液タンクに流れ落ちるよう
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に摘要したPS版プロセッサーの
概略構成図である、
【図2】PS版プロセッサーでの処理液の循環及び補充
液の補充を行う配管系統を示す概略図である。
【図3】PS版プロセッサーの概観を示す概略斜視図で
ある。
【図4】機枠内を開放した状態を示すPS版プロセッサ
ーの概略斜視図である。
【図5】機枠内を開放した状態を示すPS版プロセッサ
ーの概略側面図である。
【図6】台車と台車に搭載している補充液タンクを示す
概略斜視図である。
【図7】本実施の形態に係るホルダとノズルをホルダの
一方(上方)側から見た概略斜視図である。
【図8】本実施の形態に係るホルダとノズルをホルダの
他方(下方)側から見た概略斜視図である。
【図9】ホルダとノズルの概略側面図である。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサー(感光材料処理装置) 12 PS版(感光材料) 14 現像部 18 不感脂化処理部 24 現像槽 28 不感脂化処理槽 140、142 補充液タンク 152、172 補充ポンプ 200 PS版処理部 202 機枠 206 台車 208 基台 210 キャスタ 214 タンク部 216 載置部 220 キュービテーナ(補充液ケース) 222 接続ノズル 224 ホルダ 230 フレキシブルチューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 秀章 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内 Fターム(参考) 2H098 BA15 BA18 EA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定されている所定のタイミングで
    補充ポンプを作動させることにより、補充液タンク内の
    処理液の補充液を処理槽に供給しながら感光材料を処理
    液で処理する感光材料処理装置であって、 機枠の上部に設けられて前記感光材料の処理液処理又は
    前記感光材料の処理液処理と乾燥処理を行う感光材料処
    理部と、 前記機枠内の前記感光材料処理部の下方のスペースと前
    記機枠外の引き出し位置との間を移動可能な台車と、 前記台車に配置されて前記感光材料の処理に用いる処理
    液の補充液を収容する補充液タンクと、 を含むことを特徴とする感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記補充液タンク上に前記補充液が封入
    されている略矩形箱体形状の補充液ケースを載置する載
    置部が形成されていると共に、前記台車を前記機枠内の
    所定位置に移動したときの前記補充液タンクと前記感光
    材料処理部との間に前記補充液ケースが挿入可能となっ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の感光材料処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記補充液タンクに設けられて前記補充
    液ケースの補充液流出口との間をフレキシブルチューブ
    で接続するノズルが、前記補充液タンクの補充液注入口
    に設けたホルダに揺動可能に支持されていることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の感光材料処理装
    置。
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