JP2003107491A - 液晶セル集合体 - Google Patents

液晶セル集合体

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JP2003107491A JP2001294682A JP2001294682A JP2003107491A JP 2003107491 A JP2003107491 A JP 2003107491A JP 2001294682 A JP2001294682 A JP 2001294682A JP 2001294682 A JP2001294682 A JP 2001294682A JP 2003107491 A JP2003107491 A JP 2003107491A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第1と第2の基板材の基板領域間のギャップを
狭くし、液晶層厚が小さい高応答速度の液晶表示素子を
得ることができる液晶セル集合体を提供する。 【解決手段】複数の基板領域11,21とこれらの基板
領域の周囲に確保された切り捨て部12,22とを有す
る第1と第2の基板材10,20のうち、第2の基板材
20の切り捨て部22に、基板領域21を囲んで、第1
の基板材10に当接する捨てスペーサ50を設けること
により、第1と第2の基板材10,20の複数の基板領
域11,21をそれぞれ接合する枠状シール材57にギ
ャップ材を混入すること無く前記第1と第2の基板材1
0,20の間隔dを規定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は液晶セル集合体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶セル集合体は、液晶セルの一方の基
板となる複数の基板領域を有し、前記複数の基板領域に
それぞれ第1の電極が設けられた第1の基板材と、前記
液晶セルの他方の基板となる複数の基板領域を有し、前
記複数の基板領域にそれぞれ前記第1の電極と対向する
第2の電極が設けられた第2の基板材とを、これらの基
板材の間に前記複数の基板領域にそれぞれ対応させて設
けられた複数の枠状シール材を介して接合したものであ
り、前記第1と第2の基板材の間隔は、前記枠状シール
材に球状粒子からなるギャップ材を混入し、そのギャッ
プ材を前記第1の基板材と第2の基板材との間に挟持さ
せることにより、第1と第2の基板材の基板領域間のギ
ャップ(セルギャップ)が所定の値になるように規定さ
れている。
【0003】前記液晶セル集合体は、前記第1の基板材
と第2の基板材とをそれぞれ、前記複数の基板領域の輪
郭に沿って切断することにより個々の液晶セルに分離さ
れ、分離された液晶セルは、その内部、つまり一対の基
板間の前記枠状シール材により囲まれた領域に、前記枠
状シール材を部分的に欠落させて形成された液晶注入口
から液晶を注入し、前記注入口を封止することにより液
晶表示素子とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、TN型の液
晶表示素子の液晶層厚は4μm〜5μmに設定されてい
るが、最近では、液晶表示素子の応答速度を速くするた
めに液晶層厚をできるだけ小さくすることが望まれてお
り、そのためには、前記液晶セル集合体の第1と第2の
基板材の基板領域間のギャップを、例えば1.5μm程
度に狭くする必要がある。
【0005】しかし、第1と第2の基板材の複数の基板
領域をそれぞれ接合する複数の枠状シール材に球状粒子
からなるギャップ材を混入し、そのギャップ材により第
1と第2の基板材の間隔を規定している従来の液晶セル
集合体は、前記ギャップ材の小径化に限界があるため、
第1と第2の基板材の基板領域間のギャップを狭くする
ことができず、したがって、液晶層厚が小さい高応答速
度の液晶表示素子を得ることはできなかった。
【0006】この発明は、第1と第2の基板材の基板領
域間のギャップを狭くし、液晶層厚が小さい高応答速度
の液晶表示素子を得ることができる液晶セル集合体を提
供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の液晶セル集合
体は、液晶セルの一方の基板となる複数の基板領域とこ
れらの基板領域の周囲に確保された切り捨て部とを有
し、前記複数の基板領域にそれぞれ第1の電極が設けら
れた第1の基板材と、前記液晶セルの他方の基板となる
複数の基板領域とこれらの基板領域の周囲に確保された
切り捨て部とを有し、前記複数の基板領域にそれぞれ前
記第1の電極と対向する第2の電極が設けられた第2の
基板材とのうち、いずれか一方の基板材の前記切り捨て
部に、前記複数の基板領域をそれぞれ囲んで、他方の基
板材に当接する複数の捨てスペーサが所定のピッチで設
けられており、前記第1と第2の基板材が、その間隔を
前記複数の捨てスペーサにより規定され、これらの基板
材の間に前記複数の基板領域にそれぞれ対応させて設け
られた複数の枠状シール材を介して接合されていること
を特徴とするものである。
【0008】この液晶セル集合体は、第1と第2の基板
材のいずれか一方の基板材の複数の基板領域の周囲に確
保された切り捨て部に、前記複数の基板領域をそれぞれ
囲んで、他方の基板材に当接する複数の捨てスペーサを
所定のピッチで設けているため、前記第1と第2の基板
材の複数の基板領域をそれぞれ接合する複数の枠状シー
ル材にギャップ材を混入すること無く、前記第1と第2
の基板材の間隔を、前記複数の捨てスペーサにより、前
記第1と第2の基板材の基板領域間のギャップが所定の
値になるように規定することができる。
【0009】なお、前記捨てスペーサは、前記液晶セル
集合体の第1の基板材と第2の基板材とをそれぞれ前記
複数の基板領域の輪郭に沿って切断して個々の液晶セル
に分離する際に、前記切り捨て部と一緒に除去される
が、前記複数の枠状シール材を介して接合された第1と
第2の基板材の間隔は、前記捨てスペーサにより規定さ
れた値に保たれる。
【0010】そして、前記捨てスペーサは、前記基板材
の上に樹脂材料を所定の膜厚に塗布し、その樹脂膜をパ
ターニングすることにより形成することができるため、
この捨てスペーサの高さは任意に選ぶことができる。
【0011】したがって、この液晶セル集合体によれ
ば、前記捨てスペーサの高さを小さくすることにより前
記第1と第2の基板材の基板領域間のギャップを狭く
し、液晶層厚が小さい高応答速度の液晶表示素子を得る
ことができる。
【0012】このように、この発明の液晶セル集合体
は、複数の基板領域とこれらの基板領域の周囲に確保さ
れた切り捨て部とを有する第1と第2の基板材のうち、
いずれか一方の基板材の前記切り捨て部に、前記複数の
基板領域をそれぞれ囲んで、他方の基板材に当接する複
数の捨てスペーサを所定のピッチで設けることにより、
前記第1と第2の基板材の複数の基板領域をそれぞれ接
合する枠状シール材にギャップ材を混入すること無く前
記第1と第2の基板材の間隔を規定したものであるた
め、前記第1と第2の基板材の基板領域間のギャップを
狭くし、液晶層厚が小さい高応答速度の液晶表示素子を
得ることができる。
【0013】この発明の液晶セル集合体において、前記
捨てスペーサは、前記第1と第2の基板材の間隔を、こ
れらの基板材の基板領域間のギャップが0.7μm〜
2.2μmの範囲になる値に規定する高さに形成するの
が好ましい。
【0014】また、この液晶セル集合体において、前記
第1の基板材の複数の基板領域に、第2の基板材の複数
の基板領域の外側に張り出す端子配列部が形成されてい
る場合は、前記第2の基板材の切り捨て部を前記第1の
基板材の切り捨て部と前記基板領域の端子配列部とに対
向させるとともに、前記第2の基板材の前記切り捨て部
に、前記第1の基板材の切り捨て部と前記基板領域の端
子配列部とに当接する複数の捨てスペーサを設けるのが
望ましい。
【0015】さらに、この発明を、前記第1の基板材の
複数の基板領域にそれぞれ、マトリックス状に配列する
複数の画素電極と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続
された複数の薄膜トランジスタと、前記複数の薄膜トラ
ンジスタにゲート信号を供給する複数のゲート配線と、
前記複数の薄膜トランジスタにデータ信号を供給する複
数のドレイン配線とが設けられ、第2の基板材の複数の
基板領域にそれぞれ前記複数の画素電極と対向する対向
電極が設けられるとともに、前記第1の基板材の複数の
基板領域にそれぞれ設けられた前記複数のゲート配線お
よびドレイン配線の一端が前記第1の基板材の基板領域
の端子配列部に導出されたアクティブマトリックス型液
晶セルの集合体に適用する場合は、前記第1の基板材の
基板領域の端子配列部の前記ゲート配線およびドレイン
配線の導出部と、前記端子配列部のゲート配線およびド
レイン配線の導出領域以外の部分と、切り捨て部とにそ
れぞれ同じ高さの捨てスペーサ当接部を形成するととも
に、前記第2の基板材の切り捨て部に、前記第1の基板
材の前記捨てスペーサ当接部にそれぞれ対応させて複数
の捨てスペーサが同じ高さに形成するのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜図8はこの発明の第1の実
施例を示しており、図1は液晶セル集合体の一部分の平
面図、図2は前記液晶セル集合体の第1の基板材の1つ
の基板領域とその周囲の切り捨て部の拡大平面図、図3
は前記第1の基板の基板領域の1つの画素部の拡大平面
図、図4および図5は図3のIV―IV線およびV―V線に沿
う拡大断面図、図6は図2のVI―VI線に沿う拡大断面
図、図7は図2のVII―VII線に沿う拡大断面図、図8は
図2のVIII―VIII線に沿う拡大断面図である。
【0017】この液晶セル集合体は、液晶セルの一方の
基板、例えば光の入射側である後側の基板となる複数の
基板領域11とこれらの基板領域11の周囲に確保され
た切り捨て部12とを有し、前記複数の基板領域11に
それぞれ第1の電極30が設けられた第1の基板材10
と、前記液晶セルの他方の基板、例えば光の出射側であ
る前側の基板となる複数の基板領域21とこれらの基板
領域21の周囲に確保された切り捨て部22とを有し、
前記複数の基板領域21にそれぞれ前記第1の電極30
と対向する第2の電極46が設けられた第2の基板材3
0とを、これらの基板材10,20の間に前記複数の基
板領域11,21にそれぞれ対応させて設けられた複数
の枠状シール材57を介して接合したものである。
【0018】なお、前記第1と第2の基板材10,20
は、0.7mm程度の厚さの透明板(例えばガラス板)
からなっており、前記第1の基板材10は、その複数の
基板領域11の輪郭に対応するカットラインL10に沿
って切断することにより、前記複数の基板領域11と切
り捨て部12とに切り離され、前記第2の基板材20
は、その複数の基板領域21の輪郭に対応するカットラ
インL20に沿って切断することにより、前記複数の基
板領域21と切り捨て部22とに切り離される。
【0019】この実施例の液晶セル集合体は、薄膜トラ
ンジスタ(以下、TFTと記す)を能動素子とするアク
ティブマトリックス型液晶セルの集合体であり、前記第
1の基板材10の複数の基板領域11に設けられた第1
の電極30は、行方向および列方向にマトリックス状に
配列形成された複数の画素電極、前記第2の基板材20
の複数の基板領域21に設けられた第2の電極46は、
前記複数の画素電極30と対向する一枚膜状の対向電極
である。
【0020】まず、第1の基板材10について説明する
と、この第1の基板材10の複数の基板領域11はそれ
ぞれ、図1および図2に示したように、その左右の側縁
のいずれか一方と、上下の側縁のいずれか一方、例えば
図において右側の側縁と、下側の側縁に、前記第2の基
板材20の複数の基板領域21の外側に張り出す端子配
列部11a,11bを有しており、これらの基板領域1
1の前記端子配列部11a,11bを除く領域の周縁部
が、前記枠状シール材57によるシール部となってい
る。
【0021】そして、この第1の基板材10の複数の基
板領域11にはそれぞれ、前記枠状シール材57により
囲まれた領域内にマトリックス状に配列形成された前記
複数の画素電極30と、前記複数の画素電極30にそれ
ぞれ接続された複数のTFT31と、前記複数のTFT
31にゲート信号を供給する複数のゲート配線39と、
前記複数のTFT31にデータ信号を供給する複数のド
レイン配線40が設けられており、前記複数のゲート配
線39の一端は、前記基板領域11の右側縁の端子配列
部11aに導出され、前記複数のドレイン配線40の一
端は、前記基板領域11の下側縁のドライバ搭載部11
bに導出されている。
【0022】図1および図2において、二点鎖線で囲ま
れた領域Aは、前記複数の画素電極30の配列領域を示
しており、また、二点鎖線で囲まれた領域B,Cは、前
記複数のゲート配線39の導出領域と、前記複数のドレ
イン配線40の導出領域を示している。
【0023】前記複数のTFT31は、図3および図4
に示したように、基板材10面に形成されたゲート電極
32と、このゲート電極32を覆って基板材全体に形成
されたゲート絶縁膜33と、前記ゲート絶縁膜33の上
に前記ゲート電極32と対向させて形成されたi型半導
体膜34と、このi型半導体膜34のチャンネル領域と
なる中央部の上に設けられたブロッキング絶縁膜35
と、前記i型半導体膜34の両側部の上にn型半導体膜
36を介して形成されたソース電極37およびドレイン
電極38とからなっている。
【0024】なお、図4では前記ソース電極37とドレ
イン電極38を単層膜として示しているが、このソース
電極37とドレイン電極38は、前記n型半導体膜36
とのコンタクト層であるクロム膜と、その上に形成され
たアルミニウム系合金膜とからなっている。
【0025】また、前記複数のゲート配線39は、基板
材10面に、各画素電極行の一側にそれぞれ沿わせて形
成されており、これらのゲート配線39の前記端子配列
部11aに導出された端部に、前記端子配列部11aに
搭載される図示しないゲートドライバ(例えばLSI)
の複数の出力端子にそれぞれ対応するドライバ接続端子
部39a(図6参照)が形成されている。
【0026】前記ゲート配線39は、基板材10面との
段差を小さくするために、低抵抗のアルミニウム系合金
膜により極く薄い膜厚に形成されており、前記TFT3
1のゲート電極32は、前記ゲート配線39に一体に形
成されている。
【0027】なお、この実施例では、図3に示したよう
に、前記ゲート配線39の各画素電極30に対応する部
分を前記TFT31のゲート電極32とするとともに、
前記i型半導体膜34とn型半導体膜36およびソー
ス,ドレイン電極37,38を前記ゲート配線39の長
さ方向に沿わせて横長に形成することにより、チャンネ
ル幅の大きい大電流TFT31を形成している。
【0028】一方、前記複数のドレイン配線40はそれ
ぞれ、前記ゲート絶縁膜33の上に、各画素電極列の一
側にそれぞれ沿わせて形成されており、これらのドレイ
ン配線40の前記端子配列部11bに導出された端部
に、前記端子配列部11bに搭載される図示しないドレ
インドライバ(例えばLSI)の複数の出力端子にそれ
ぞれ対応するドライバ接続端子部40a(図7参照)が
形成されている。
【0029】前記ドレイン配線40は、前記TFT31
のソース,ドレイン電極37,38と同じ金属膜(クロ
ム膜とその上に形成されたアルミニウム系合金膜との積
層膜)により形成されており、前記TFT31のドレイ
ン電極38は、前記ドレイン配線40に一体に形成され
ている。
【0030】なお、前記TFT31のソース,ドレイン
電極37,38と前記ドレイン配線40は、その抵抗に
よるデータ信号の電位降下をできるだけ小さくするため
に、前記ゲート配線39の膜厚よりも充分に厚い膜厚に
形成されている。
【0031】そして、前記複数の画素電極30は、前記
ゲート絶縁膜33の上にITO膜等の透明導電膜により
形成されており、この画素電極30の縁部に前記TFT
31のソース電極37が接続されている。
【0032】また、前記第1の基板材10には、図1お
よび図2に示したように、前記枠状シール材57による
シール部の各角部の外側にそれぞれ形成された複数の対
向電極接続用クロス電極41が設けられており、これら
のクロス電極41は、基板材10面に、前記ゲート配線
39と同じ金属膜(アルミニウム系合金膜からなるゲー
ト配線12と同じ膜厚の金属膜)により形成されてい
る。
【0033】さらに、前記第1の基板材10の複数の基
板領域11の端子配列部11a,11bには、その外縁
の一部に接続される図示しない外部回路から前記端子配
列部11a,11bに搭載される図示しないゲートドラ
イバおよびドレインドライバの複数の入力端子に信号を
供給するための複数の信号供給配線が設けられている。
図2において、二点鎖線で囲まれた領域Dは、前記信号
供給配線の形成領域を示している。
【0034】そして、前記枠状シール材60によるシー
ル部の各角部の外側にそれぞれ設けられた前記複数のク
ロス電極41は、前記複数の信号供給配線のうちの前記
外部回路の基準電位に接続される基準電位配線42に接
続されている。
【0035】なお、図2には、前記信号供給配線の形成
領域Dの近くに位置する2つのクロス電極41に接続さ
れた基準電位配線42を示したが、前記基準電位配線4
2は、前記基板領域11の端子配列部11a,11bと
は反対側の縁部(枠状シール材57によるシール部より
も外側の部分)を迂回させて形成され、他の2つのクロ
ス電極41にも接続されている。
【0036】また、前記第1の基板材10には、図4〜
図8に示したように、前記複数の基板領域11にそれぞ
れ設けられた複数の画素電極30に対応する部分に開口
が形成されたオーバーコート絶縁膜43が基板材全体に
わたって設けられており、前記複数の基板領域11にそ
れぞれ設けられた前記複数のTFT31と複数のドレイ
ン配線40は、前記オーバーコート絶縁膜43により覆
われている。
【0037】なお、前記複数のゲート配線39のドライ
バ端子部39aと、前記複数のドレイン配線40のドラ
イバ接続端子部40aと、前記対向電極接続用クロス電
極41と、前記信号供給配線形成領域Dに形成された複
数の信号供給配線の外部回路接続端子部およびドライバ
接続端子部はそれぞれ、その上のゲート絶縁膜33また
は前記ゲート絶縁膜33とオーバーコート絶縁膜43と
に開口を設けることにより露出されている。
【0038】そして、前記第1の基板材10の複数の基
板領域11にはそれぞれ、前記枠状シール材57により
囲まれた領域の略全域に、ポリイミド等からなる配向膜
44が、前記複数の画素電極30と前記オーバーコート
絶縁膜43を覆って設けられている。
【0039】次に、第2の基板材20について説明する
と、この第2の基板材20の複数の基板領域21はそれ
ぞれ、図1に示したように、前記第1の基板材10の基
板領域11の端子配列部11a,11bを除く部分と同
じ形状および面積を有しており、これらの基板領域21
の周縁部が、前記枠状シール材57によるシール部とな
っている。
【0040】したがって、この第2の基板材20の前記
基板領域21の周囲の切り捨て部22のうち、図1にお
いて右側の切り捨て部22は、前記第1の基板材10の
基板領域の端子配列部とその右側の切り捨て部12とに
対向し、下側の切り捨て部22は、前記第1の基板材1
0の基板領域の端子配列部とその右側の切り捨て部12
とに対向している。
【0041】そして、この第2の基板材20の複数の基
板領域21にはそれぞれ、図3〜図8に示したように、
前記第1の基板材10の基板領域11に設けられた複数
の画素電極30の間の領域に対応する遮光膜45が設け
られており、この遮光膜45の上に、前記一枚膜状の対
向電極46が設けられている。
【0042】前記遮光膜45は、前記複数の画素電極3
0に対応する領域にそれぞれ開口が設けられた格子状膜
であり、この遮光膜45は、その周縁が前記枠状シール
材57によるシール部の内周縁部に僅かな幅で重なる外
形に形成されている。
【0043】なお、図では前記遮光膜45を単層膜とし
て示しているが、この遮光膜45は、前記第2の基板材
20面に形成された酸化クロム膜と、その上に形成され
たクロム膜とからなっている。
【0044】また、前記対向電極46は、ITO膜等の
透明導電膜により、その周縁が前記シール部より内側に
位置する外形に形成されており、この対向電極46の各
角部に、図1に示したように前記シール部の外側に延出
して前記第1の基板材10の基板領域11に設けられた
複数のクロス電極41にそれぞれ対応するクロス電極接
続部47が一体に形成されている。
【0045】そして、前記第2の基板材20の複数の基
板領域21にはそれぞれ、前記枠状シール材57により
囲まれた領域の略全域に、ポリイミド等からなる配向膜
48が、前記対向電極46を覆って設けられている。
【0046】また、前記第1と第2の基板材10,20
のいずれか一方、例えば遮光膜45と対向電極46が設
けられた第2の基板材20の複数の基板領域21には、
前記第1の基板材10の基板領域11に設けられた複数
の画素電極30の配列領域(以下、表示エリアと言う)
Aに対応させて、柱状の複数の表示エリアスペーサ49
(図3および図4参照)が所定のピッチで設けられると
ともに、前記枠状シール材57の一辺(第1の基板材1
0の基板領域11の端子配列部11a,11bに対応し
ない辺)を部分的に欠落させて形成された液晶注入口5
8に対応させて、前記液晶注入口58の潰れを防ぐため
の柱状の複数の注入口スペーサ(図示せず)が所定のピ
ッチで設けられており、さらに、この第2の基板材20
の複数の基板領域21の周囲の切り捨て領域22には、
前記第1の基板材10の基板領域11の端子配列部11
a,11bと切り捨て部12とに対応させて、柱状の複
数の捨てスペーサ50(図6〜図8参照)が所定のピッ
チで設けられている。
【0047】図2において、破線で囲まれた領域S1
は、前記注入口スペーサの配置領域を示し、破線で囲ま
れた領域S2は、前記捨てスペーサ50の配置領域を示
している。
【0048】前記注入口スペーサの配置領域S1は、図
2のように、前記液晶注入口58の中央部に対応してお
り、この注入口スペーサの配置領域S1内に、前記複数
の注入口スペーサが所定のピッチで設けられている。
【0049】また、前記捨てスペーサ50の配置領域S
2は、図2のように、前記第1の基板材10の基板領域
11の端子配列部11a,11bと切り捨て部12とに
対応しており、これらのスペーサ配置領域S2のうち、
前記第1の基板材10の基板領域11の端子配列部11
a,11bに対応する捨てスペーサ50の配置領域S2
は、前記端子配列部11a,11bのドライバ搭載位置
と前記第2の基板材20のカットラインL20とを避け
て、前記ゲート配線39およびドレイン配線40の導出
領域B,Cのドライバ接続部を除く部分と、前記ゲート
配線39およびドレイン配線40の導出領域B,C以外
の部分とに対応している。
【0050】また、前記第1の基板材10の切り捨て部
12に対応する捨てスペーサ50の配置領域S2は、前
記第1の基板材20のカットラインL10と前記第2の
基板材20のカットラインL20とを避けて、前記切り
捨て部12の長さ方向の複数箇所に対応している。
【0051】そして、前記前記第1の基板材10の切り
捨て部12に対応する複数の捨てスペーサ50は、前記
捨てスペーサ配置領域S2内にそれぞれ所定のピッチで
設けられている。
【0052】なお、この実施例では、前記第1の基板材
10の切り捨て部12に対応する捨てスペーサ配置領域
S2を間隔をおいて設け、これらの捨てスペーサ配置領
域S2の間の領域に捨てシール材57aを設けることに
より、前記第1の基板材10と第2の基板材20の切り
捨て部12,22を、前記捨てシール材57aにより接
合している。
【0053】一方、前記第1の基板材10の複数の基板
領域21には、前記表示エリアAに、前記複数の表示エ
リアスペーサ49にそれぞれ対応する複数の表示エリア
スペーサ当接部51(図3および図5参照)が形成され
るとともに、前記液晶注入口58に対応させて、前記注
入口スペーサ配置領域S1に対応する注入口スペーサ当
接部52(図2参照)が形成されており、さらに、この
第1の基板材10の基板領域11の端子配列部11a,
11bと切り捨て部12には、前記複数の捨てスペーサ
配置領域S2にそれぞれ対応させて複数の捨てスペーサ
当接部53,54,55,56が形成されている。
【0054】前記表示エリアスペーサ当接部51は、図
3に示したように、第1の基板材10の基板領域11に
設けられた前記複数のTFT31の側方にそれぞれ、前
記複数のゲート配線39にそれぞれ対応させて設けられ
ており、前記表示エリアスペーサ49は、前記表示エリ
アスペーサ当接部51にそれぞれ対応させて、前記TF
T31の配列ピッチと同じピッチで設けられている。
【0055】前記表示エリアスペーサ当接部51は、図
5に示したように、前記第1の基板材10に設けられた
ゲート配線39と、このゲート配線39を覆うゲート絶
縁膜33と、前記ゲート絶縁膜33の上にドレイン配線
40と同じ金属膜(クロム膜とその上に形成されたアル
ミニウム系合金膜との積層膜)により形成された疑似電
極51aと、前記オーバーコート絶縁膜43とにより形
成されており、前記表示エリアスペーサ49は、第2の
基板材20に設けられた前記遮光膜45と対向電極46
との積層膜の上に所定の高さに形成されている。
【0056】また、前記注入口スペーサ当接部52は、
前記液晶注入口58の中央部に対応させて、前記液晶注
入口58の幅よりも小さい幅に形成されており、前記注
入口スペーサは、前記注入口スペーサ当接部52にそれ
ぞれ対応させて前記表示エリアスペーサ49の配列ピッ
チと同程度のピッチで設けられている。
【0057】前記注入口スペーサ当接部52は、その構
造は図示しないが、第1の基板材10面に前記ゲート配
線39と同じ金属膜(アルミニウム系合金膜)により形
成された下疑似電極と、前記ゲート絶縁膜33と、前記
ゲート絶縁膜33の上に前記ドレイン配線40と同じ金
属膜(クロム膜とその上に形成されたアルミニウム系合
金膜との積層膜)により形成された上疑似電極と、前記
オーバーコート絶縁膜43とにより形成されている。
【0058】すなわち、この注入口スペーサ当接部52
は、前記表示エリアスペーサ当接部51と同じ積層構造
の積層膜により、前記表示エリアスペーサ当接部51と
高さに形成されている。
【0059】また、前記注入口スペーサは、図示しない
が、第2の基板材20に設けられた前記遮光膜45と、
この遮光膜45の上に前記注入口スペーサ配置領域S1
に対応させて前記対向電極46と同じ透明導電膜(IT
O膜)により形成された疑似対向電極との積層膜の上
に、前記表示エリアスペーサ48と同じ高さに形成され
ている。
【0060】さらに、前記複数の捨てスペーサ当接部5
3,54,55,56のうち、前記ゲート配線39およ
びドレイン配線40の導出領域B,Cに対応する捨てス
ペーサ50の当接部53,54は、前記複数のゲート配
線39およびドレイン配線40の導出部の前記ドライバ
接続端子39a,40aを除いた部分に形成され、前記
信号供給配線形成領域Dに対応する捨てスペーサ50の
当接部55は、前記複数の信号供給配線の両端の外部回
路接続端子部およびドライバ接続端子部を除いた部分に
形成され、他の捨てスペーサ当接部56は、前記捨てス
ペーサ当接部53,54,55,56にそれぞれ対応さ
せて前記表示エリアスペーサ49および注入口スペーサ
の配列ピッチと同程度のピッチで設けられている。
【0061】なお、これらの捨てスペーサ50のうち、
前記複数のゲート配線39およびドレイン配線40の導
出部の捨てスペーサ当接部53,54に対応する捨てス
ペーサ50と、前記信号供給配線のスペーサ当接部55
に対応する捨てスペーサ55はそれぞれ、前記ゲート配
線39およびドレイン配線40のスペーサ当接部53
と、前記信号供給配線のスペーサ当接部55とにそれぞ
れ対応するように位置調整して設けられている。
【0062】前記ゲート配線39の導出部の捨てスペー
サ当接部53は、図6に示したように、前記ゲート配線
39と、ゲート絶縁膜33と、前記ゲート絶縁膜33の
上にドレイン配線40と同じ金属膜(クロム膜とその上
に形成されたアルミニウム系合金膜との積層膜)により
形成された疑似電極53aと、前記オーバーコート絶縁
膜43とにより形成されている。
【0063】また、前記ドレイン配線40の導出部の捨
てスペーサ当接部54は、図7に示したように、第1の
基板材10面に前記ゲート配線39と同じ金属膜(アル
ミニウム系合金膜)により前記ドレイン配線40の捨て
スペーサ配置領域対応部と略同じ形状に形成された疑似
電極54aと、前記疑似電極54aを覆う前記ゲート絶
縁膜33と、前記ゲート絶縁膜33の上に形成された前
記ドレイン配線40の捨てスペーサ配置領域対応部と、
前記オーバーコート絶縁膜43とにより形成されてい
る。
【0064】なお、この実施例では、前記ゲート配線3
9の導出部の捨てスペーサ当接部53の疑似電極(ドレ
イン配線40と同じ金属膜)53aをゲート配線39の
導出端まで延長させて形成し、この疑似電極53aの端
部を前記ゲート絶縁膜33に設けられた開口においてゲ
ート配線39のドライバ接続端子部39aに重ねること
により、前記ゲート配線39のドライバ接続端子部39
aを二層膜とするとともに、前記ドレイン配線40の導
出部の捨てスペーサ当接部54の疑似電極(ゲート配線
39と同じ金属膜)54aをドレイン配線40の導出端
まで延長させて形成し、前記ドレイン配線40のドライ
バ接続端子部40aを前記ゲート絶縁膜33に設けられ
た開口において前記疑似電極54aの端部に重ねること
により、前記ドレイン配線40のドライバ接続端子部4
0aを、前記ゲート配線39のドライバ接続端子部39
aと同じ二層膜としている。
【0065】また、前記信号供給配線は、その構造は図
示しないが、第1の基板材10面に前記ゲート配線39
と同じ金属膜により形成された下配線と、前記下層配線
を覆う前記ゲート絶縁膜33の上に前記ドレイン配線4
0と同じ金属膜により形成された上配線とからなってお
り、この信号供給配線の両端の外部回路接続端子部およ
びドライバ接続端子部はそれぞれ、前記上配線の両端部
を前記ゲート絶縁膜33に設けられた開口において前記
下配線の両端部に重ねた二層膜となっている。
【0066】そして、前記信号供給配線は、前記外部回
路接続端子部およびドライバ接続端子部を除いて前記オ
ーバーコート絶縁膜43により覆われており、この信号
供給配線の捨てスペーサ50の当接部55は、前記信号
供給配線の下配線および上配線と、その間のゲート絶縁
膜33と、前記オーバーコート絶縁膜43とにより形成
されている。
【0067】また、他のスペーサ当接部56は、図8に
示したように、前記ゲート配線39と同じ金属膜により
形成された下疑似電極56aと、前記ゲート絶縁膜33
と、前記ゲート絶縁膜33の上に前記ドレイン配線40
と同じ金属膜により形成された上疑似電極56bと、前
記オーバーコート絶縁膜43とにより形成されている。
【0068】すなわち、前記捨てスペーサ当接部53,
54,55,56は、いずれも、前記表示エリアスペー
サ当接部51および注入口スペーサ当接部52と同じ積
層構造の積層膜により、前記表示エリアスペーサ当接部
51および注入口スペーサ当接部52と高さに形成され
ている。
【0069】また、前記第2の基板材20の複数の捨て
スペーサ配置領域にはそれぞれ、図6〜図8に示したよ
うに、前記遮光膜45と同じ金属膜(酸化クロム膜とク
ロム膜との積層膜)からなる疑似遮光膜45aと、前記
対向電極46と同じ透明導電膜からなる疑似対向電極4
6aとの積層膜が形成されており、前記複数の捨てスペ
ーサ50は、前記積層膜の上に、前記表示エリアスペー
サ48および注入口スペーサと同じ高さに形成されてい
る。
【0070】前記表示エリアスペーサ48および注入口
スペーサと前記捨てスペーサ50は、前記第2の基板材
20の上にフォトレジスト等の樹脂材料をスピンコート
法により所定の膜厚に塗布し、その樹脂膜をフォトリソ
グラフィ法により柱状にパターニングすることにより、
同じ工程で一括して形成されている。
【0071】なお、前記表示エリアスペーサ49は、前
記第2の基板材20の複数の基板領域21に設けられた
配向膜48により覆われており、また、前記表示エリア
スペーサ当接部51は、前記第1の基板材10の複数の
基板領域11に設けられた配向膜44により覆われてい
る。
【0072】そして、前記第1の基板材10と第2の基
板材20は、前記第2の基板材20の基板領域21と切
り捨て部22とに同じ高さに形成された前記表示エリア
スペーサ49および注入口スペーサと捨てスペーサ50
を、前記第1の基板材10の基板領域11と切り捨て部
12とに同じ高さに形成された前記スペーサ当接部5
3,54,55,56にそれぞれ当接させることによ
り、前記各スペーサ49,50により基板材10,20
の間隔(基板材面間の間隔)dを規定されるととも
に、前記前記第1の基板材10に設けられた対向電極接
続用クロス電極41と、前記第2の基板材20に設けら
れた対向電極46のクロス電極接続部47とを図示しな
い導電性クロス材により電気的に接続した状態で、これ
らの基板材10,20の間に前記複数の基板領域11,
12にそれぞれ対応させて設けられた複数の枠状シール
材57と、前記第1の基板材10の切り捨て部12に対
応する複数の捨てスペーサ配置領域S2の間の領域に設
けられた捨てシール材57aとを介して接合されてい
る。
【0073】この液晶セル集合体は、一方の基板材、例
えば第2の基板材1の内面に、一辺を部分的に欠落させ
て液晶注入口58を形成した前記枠状シール材57と前
記捨てシール材57aとを印刷するとともに、前記クロ
ス電極41と前記対向電極46のクロス電極接続部47
とのいずれかの上に前記導電性クロス材を印刷し、前記
第1と第2の基板材10,20を重ね合わせて加圧する
ことにより、前記シール材57および捨てシール材57
aと前記クロス材とを押し潰しながら、前記第2の基板
材20に設けられた前記表示エリアスペーサ49および
注入口スペーサと捨てスペーサ50を前記第1の基板材
10に形成された前記スペーサ当接部53,54,5
5,56にそれぞれ当接させて前記基板材10,20の
間隔dを規定し、その状態で前記シール材57および
捨てシール材57aを硬化させることにより、前記第1
と第2の基板材10,20を前記枠状シール材27およ
び捨てシール材57aを介して接合するとともに、前記
クロス電極41と前記対向電極46のクロス電極接続部
47との間に挟持された前記クロス材を硬化または乾燥
させることにより組立てられる。
【0074】そして、前記液晶セル集合体は、前記第1
の基板材10を、その複数の基板領域11の輪郭に対応
するカットラインL10に沿って切断して前記複数の基
板領域11と切り捨て部12とに切り離すとともに、前
記第2の基板材20を、その複数の基板領域21の輪郭
に対応するカットラインL20に沿って切断して前記複
数の基板領域21と切り捨て部22とに切り離すことに
より、個々の液晶セルに分離される。
【0075】また、分離された前記液晶セルは、その内
部、つまり一対の基板間の前記枠状シール材57により
囲まれた領域に、前記枠状シール材57を部分的に欠落
させて形成された液晶注入口58から液晶を注入し、前
記注入口58を封止することにより液晶表示素子とされ
る。
【0076】前記液晶セル集合体は、前記第2の基板材
20の複数の基板領域21の周囲に確保された切り捨て
部22に、前記複数の基板領域21をそれぞれ囲んで、
他方の基板材である第1の基板材10に当接する複数の
捨てスペーサ50を所定のピッチで設けているため、前
記第1と第2の基板材10,20の複数の基板領域1
1,21をそれぞれ接合する前記複数の枠状シール材5
7にギャップ材を混入すること無く、前記第1と第2の
基板材10,20の前記枠状シール材57によるシール
部の間隔dを、前記複数の捨てスペーサ50により、
前記第1と第2の基板材10,20の基板領域11,2
1間のギャップ、つまりセルギャップ(複数の画素電極
30と対向電極46とが互いに対向する複数の画素部の
配向膜44,48間の間隔)dが所定の値になるように
規定することができる。
【0077】なお、前記捨てスペーサ50は、前記液晶
セル集合体の第1の基板材10と第2の基板材20とを
それぞれ前記複数の基板領域の輪郭(カットラインL
10,L20)に沿って切断して個々の液晶セルに分離
する際に、前記切り捨て部12,22と一緒に除去され
るが、前記複数の枠状シール材を介して接合された第1
と第2の基板材10,20の間隔dは、前記捨てスペ
ーサ50により規定された値に保たれる。
【0078】そして、前記表示エリアスペーサ48およ
び注入口スペーサと前記捨てスペーサ50は、上述した
ように、前記第2の基板材20の上に樹脂材料を所定の
膜厚に塗布し、その樹脂膜をパターニングすることによ
り形成することができるため、前記表示エリアスペーサ
48および注入口スペーサと前記捨てスペーサ50の高
さは任意に選ぶことができる。
【0079】したがって、この液晶セル集合体によれ
ば、前記表示エリアスペーサ48および注入口スペーサ
と前記捨てスペーサ50の高さを小さくすることにより
前記第1と第2の基板材10,20の基板領域11,2
1間のギャップdを狭くし、液晶層厚が小さい高応答速
度の液晶表示素子を得ることができる。
【0080】また、この実施例では、前記第2の基板材
20の切り捨て部22を前記第1の基板材10の切り捨
て部12と前記基板領域11の端子配列部11a,11
bとに対向させるとともに、前記第2の基板材20の前
記切り捨て部22に、前記第1の基板材10の切り捨て
部12と前記基板領域11の端子配列部11a,11b
とに当接する複数の捨てスペーサ50を設けているた
め、前記基板領域11の端子配列部11a,11bにお
いても、前記捨てスペーサ50により前記第1と第2の
基板材10,20の間隔dを規定することができる。
【0081】さらに、この実施例では、前記第1の基板
材10の基板領域11の端子配列部11a,11bのゲ
ート配線39およびドレイン配線40の導出部と、前記
端子配列部11a,11bのゲート配線およびドレイン
配線の導出領域B,C以外の部分と、切り捨て部12と
にそれぞれ同じ高さの捨てスペーサ当接部53,54,
55,56を形成するとともに、前記第2の基板材20
の切り捨て部22に、前記第1の基板材10の前記捨て
スペーサ当接部53,54,55,56にそれぞれ対応
させて複数の捨てスペーサ50を同じ高さに形成してい
るため、前記第1と第2の基板材10,20の間隔d
を、枠状シール材57によるシール部の全周にわたって
均一にすることができる。
【0082】しかも、この実施例では、前記捨てスペー
サ当接部53,54,55,56を、前記表示エリアス
ペーサ支持部51および注入口スペーサ支持部52を形
成する積層膜と同じ積層構造の積層膜により形成すると
ともに、前記捨てスペーサ50を、前記表示エリアスペ
ーサ49および注入口スペーサと同じ高さに形成してい
るため、前記第1と第2の基板材10,20の間隔d
を、前記基板領域11,21の全域にわたって均一にす
ることができる。
【0083】なお、前記表示エリアスペーサ当接部51
と表示エリアスペーサ49は上述したように配向膜4
4,48により覆われているのに対し、前記注入口スペ
ーサ当接部52および捨てスペーサ当接部53,54,
55,56、22と注入口スペーサおよび捨てスペーサ
50の上には配向膜が無いため、前記注入口スペーサお
よび捨てスペーサ50により規定される基板材10,2
0の間隔は、前記表示エリアスペーサ49により規定さ
れる間隔よりも前記配向膜44,48の両方の膜厚分だ
け小さくなる。
【0084】しかし、前記配向膜44,48の膜厚は、
0.05μm程度と極めて薄いため、前記注入口スペー
サおよび捨てスペーサ50により規定される基板材間隔
と、前記表示エリアスペーサ49により規定される基板
材間隔との差は0.1μm程度であり、この程度の差で
あれば、第1と第2の基板材10,20の間隔dが、
前記基板領域11,21の全体にわたって均一であると
見なすことができる。
【0085】この液晶セル集合体において、前記表示エ
リアスペーサ48および注入口スペーサと前記捨てスペ
ーサ50捨てスペーサは、前記第1と第2の基板材1
0,20の間隔dを、これらの基板材10,20の基
板領域11,21間のギャップdが0.7μm〜2.2
μmの範囲になる値に規定する高さに形成するのが好ま
しく、このようにすることにより、前記液晶表示素子の
液晶層厚を0.7μm〜2.2μmの範囲にすることが
できる。
【0086】そして、前記液晶表示素子の液晶層厚がこ
の範囲であれば、応答速度を充分速くするとともに、液
晶層厚が小さすぎないため、液晶表示素子のΔnd(液
晶の屈折率異方性Δnと液晶層厚dとの積)の値を所定
の値にするための適切な液晶材料の選択が容易である。
【0087】この液晶表示素子は、その高応答速度が速
いため、例えばフィールドシーケンシャル液晶表示装置
の液晶表示素子に適している。
【0088】このような液晶層厚が0.7μm〜2.2
μmの液晶表示素子を得るには、前記液晶セル集合体の
表示エリアスペーサ49および注入口スペーサと捨てス
ペーサ50の高さを、前記第1と第2の基板材10,2
0の基板領域11,21間のギャップ(以下、セルギャ
ップと言う)dが0.7μm〜2.2μmになるように
設定すればよい。
【0089】例えば、前記液晶セル集合体において、前
記ゲート配線39の膜厚を0.23μm、ゲート絶縁膜
33の膜厚を0.25μm、画素電極30の膜厚を0.
05μm、ドレイン配線40の膜厚を0.425μm、
オーバーコート絶縁膜43の膜厚を0.20μm、遮光
膜45の膜厚を0.17μm、対向電極46の膜厚を
0.14μmとし、配向膜44,48の膜厚をそれぞれ
0.05μmとすると、前記セルギャップdを例えば
1.5μmにするには、前記第1と第2の基板材10,
20の間隔dを2.04μmにすればよい。
【0090】この実施例では、図5に示したように、前
記表示エリアスペーサ49を、遮光膜45と対向電極4
6との積層膜の上に形成し、前記表示エリアスペーサ当
接部51を、ゲート配線39と、ゲート絶縁膜33と、
ドレイン配線40と同じ金属膜からなる疑似電極51a
と、オーバーコート絶縁膜43との積層膜により形成し
て、前記表示エリアスペーサ49を前記表示エリアスペ
ーサ当接部51に、前記表示エリアスペーサ49を覆っ
て設けられた配向膜48と前記表示エリアスペーサ当接
部51を覆って設けられた配向膜44とを介して当接さ
せているため、前記基板材10,20の間隔dを2.
13μmに規定するために必要な前記表示エリアスペー
サ49の高さは0.525μmである。
【0091】また、この実施例では、前記注入口スペー
サと捨てスペーサ50を、前記表示エリアスペーサ49
の下地膜である前記遮光膜45と対向電極46の積層膜
と同じ積層構造の積層膜の上に形成するとともに、前記
注入口スペーサ当接部52と捨てスペーサ当接部53,
54,55,56を、前記表示エリアスペーサ当接部5
1と同じ積層構造の積層膜により形成しているため、前
記基板材10,20の間隔dを上記のように2.13
μmに規定するためには、前記注入口スペーサと捨てス
ペーサ50とをそれぞれ、前記表示エリアスペーサ49
と同じ0.525μmの高さに形成すればよい。
【0092】一方、前記枠状シール材57と捨てシール
材57aは、前記第1と第2の基板材10,20の間隔
を前記表示エリアスペーサ49と注入口スペーサと
捨てスペーサ50とにより規定される値に調整したとき
の前記枠状シール材57によるシール部の各部の基板材
間ギャップ(第1の基板材10のオーバーコート絶縁膜
43と第2の基板材20の基板材面との間隔)および前
記捨てシール材57aによる接合部の基板材間ギャップ
のうち、最も大きい基板材間ギャップよりも厚く印刷す
ればよい。
【0093】この実施例では、前記第1の基板材10の
枠状シール材57によるシール部のうち、ゲート配線3
9上のシール部が、図6に示したように、前記ゲート配
線39とゲート絶縁膜33とオーバーコート絶縁膜43
との積層膜からなっており、ドレイン配線40上のシー
ル部が、図7に示したように、前記ゲート絶縁膜33と
ドレイン配線40とオーバーコート絶縁膜43との積層
膜からなっており、ゲート配線39およびドレイン配線
40の無い部分のシール部が、図8に示したように、前
記ゲート絶縁膜33とオーバーコート絶縁膜43との積
層膜からなっている。また、前記第1の基板材10の捨
てシール材57aによる接合部は、図示しないが、前記
ゲート絶縁膜33とオーバーコート絶縁膜43との積層
膜からなっている。
【0094】すなわち、前記シール部の各部の基板材間
ギャップのうち、最も大きい基板材間ギャップは、前記
ゲート配線39およびドレイン配線40の無い部分のシ
ール部のギャップであり、前記捨てシール材57aによ
る接合部の基板材間ギャップは、前記ゲート配線39お
よびドレイン配線40の無い部分のシール部のギャップ
と同じである。
【0095】したがって、前記枠状シール材57と捨て
シール材57aは、前記ゲート配線39およびドレイン
配線40の無い部分のシール部と、前記捨てシール材5
7aによる接合部の基板材間ギャップよりも厚く印刷す
ればよく、このような厚さに前記枠状シール材57と捨
てシール材57aを印刷することにより、前記第1と第
2の基板材10,20の基板領域11,21を、前記枠
状シール材57により前記シール部の全域にわたって確
実に接合するとともに、前記第1と第2の基板材10,
20の切り捨て領域12,22を、前記捨てシール材5
7aにより確実に接合することができる。
【0096】さらに、この実施例では、前記表示エリア
スペーサ支持部51および注入口スペーサ支持部52と
捨てスペーサ当接部53,54,55,56とをそれぞ
れ同じ積層構造の積層膜により形成し、前記表示エリア
スペーサ49および注入口スペーサと捨てスペーサ50
とをそれぞれ同じ高さに形成しているため、前記表示エ
リアスペーサ支持部51および注入口スペーサ支持部5
2と捨てスペーサ当接部53,54,55,56とを同
じ工程で一括して形成するとともに、前記表示エリアス
ペーサ49および注入口スペーサと捨てスペーサ50と
を同じ工程で一括して形成することができ、したがっ
て、液晶セル集合体の製作コストを低減することができ
る。
【0097】なお、上記第1の実施例では、第2の基板
材20に設けられた遮光膜45を、その周縁が前記枠状
シール材57によるシール部の内周縁部に僅かな幅で重
なる外形に形成し、前記遮光膜45の上の対向電極46
を、その周縁が前記シール部より内側に位置する外形に
形成することにより、前記第2の基板材20のシール部
を、この第2の基板材20の基板材面により形成してい
るが、前記第2の基板材20のシール部は、前記遮光膜
45と対向電極46のいずれか一方または両方を、その
周縁が前記シール部の外周縁近くに位置する外形に形成
することにより、前記遮光膜45と対向電極46のいず
れか一方または両方により形成してもよく、また、前記
第1の基板材10のシール部も、上記実施例の構造に限
らず、他の構造としてもよい。
【0098】図9〜図11はこの発明の第2の実施例を
示しており、図9は液晶セル集合体のゲート配線39上
のシール部の断面図、図10は前記液晶セル集合体のド
レイン配線40上のシール部の断面図、図11は前記液
晶セル集合体のゲート配線39およびドレイン配線40
の無い部分のシール部の断面図である。
【0099】この実施例の液晶セル集合体は、第2の基
板材20に設けられた遮光膜45と対向電極46の両方
を、その周縁が枠状シール材57によるシール部の外周
縁近くに位置する外形に形成することにより、前記第2
の基板材20のシール部を、前記遮光膜45と対向電極
46との積層膜により形成したものであり、第1の基板
材10のシール部は、上述した第1の実施例と同じであ
る。
【0100】図12〜図14はこの発明の第3の実施例
を示しており、図12は液晶セル集合体のゲート配線3
9上のシール部の断面図、図13は前記液晶セル集合体
のドレイン配線40上のシール部の断面図、図14は前
記液晶セル集合体のゲート配線39およびドレイン配線
40の無い部分のシール部の断面図である。
【0101】この実施例の液晶セル集合体は、第2の基
板材20のシール部を、前記第2の実施例と同様に、遮
光膜45と対向電極46との積層膜により形成するとと
もに、第1の基板材10に設けられたゲート絶縁膜33
とオーバーコート絶縁膜43をシール部に対応する部分
を欠落させた形状に形成することにより、第1の基板材
10のシール部のうち、ゲート配線39上のシール部
を、図12に示したように、前記ゲート配線39のみの
単層膜により形成し、ドレイン配線40上のシール部
を、図13に示したように、前記ドレイン配線40のみ
の単層膜により形成し、ゲート配線39およびドレイン
配線40の無い部分のシール部を、図14に示したよう
に、第1の基板材10の基板材面により形成したもので
ある。
【0102】図15〜図17はこの発明の第4の実施例
を示しており、図15は液晶セル集合体のゲート配線3
9上のシール部の断面図、図16は前記液晶セル集合体
のドレイン配線40上のシール部の断面図、図17は前
記液晶セル集合体のゲート配線39およびドレイン配線
40の無い部分のシール部の断面図である。
【0103】この実施例の液晶セル集合体は、第2の基
板材20のシール部を、前記第1の実施例と同様に、第
1の基板材10の基板材面により形成し、第1の基板材
10のゲート配線39上のシール部と、ドレイン配線4
0上のシール部と、ゲート配線39およびドレイン配線
40の無い部分のシール部をそれぞれ、前記第3の実施
例と同様に、ゲート配線39のみの単層膜と、ドレイン
配線40のみの単層膜と、第1の基板材10の基板材面
により形成したものである。
【0104】図18〜図20はこの発明の第5の実施例
を示しており、図18は液晶セル集合体のゲート配線3
9上のシール部の断面図、図19は前記液晶セル集合体
のドレイン配線40上のシール部の断面図、図20は前
記液晶セル集合体のゲート配線39およびドレイン配線
40の無い部分のシール部の断面図である。
【0105】この実施例の液晶セル集合体は、第1の基
板材10のゲート配線39上のシール部と、ドレイン配
線40上のシール部と、ゲート配線39およびドレイン
配線40の無い部分のシール部とを、同じ積層構造の積
層膜により同じ高さに形成したものである。
【0106】すなわち、この実施例では、ゲート配線3
9上のシール部を、図18に示したように、前記ゲート
配線39と、ゲート絶縁膜33と、前記ゲート絶縁膜3
3の上にドレイン配線40と同じ金属膜により形成され
た疑似電極59と、オーバーコート絶縁膜43とにより
形成し、ドレイン配線40上のシール部を、図19に示
したように、第1の基板材10面にゲート配線39と同
じ金属膜により形成された疑似電極60と、ゲート絶縁
膜33と、前記ドレイン配線40と、オーバーコート絶
縁膜43とにより形成し、ゲート配線39およびドレイ
ン配線40の無い部分のシール部を、図20に示したよ
うに、第1の基板材10面にゲート配線39と同じ金属
膜により形成された疑似電極61と、ゲート絶縁膜33
と、前記ゲート絶縁膜33の上にドレイン配線40と同
じ金属膜により形成された疑似電極62と、オーバーコ
ート絶縁膜43とにより形成している。
【0107】この実施例の液晶セル集合体は、第1の基
板材10のゲート配線39上のシール部と、ドレイン配
線40上のシール部と、ゲート配線39およびドレイン
配線40の無い部分のシール部とを同じ高さに形成した
ものであれるため、第1の実施例で説明したように第1
と第2の基板材10,20を重ね合わせて加圧すること
により前記基板材10,20の間隔を表示エリアスペー
サ49と注入口スペーサと捨てスペーサ50により規定
する際の枠状シール材57の潰れ広がり幅を、シール部
の全周にわたって略均一にし、各辺が直線状の良好な枠
形状のシール部を形成することができる。
【0108】なお、この実施例では、第2の基板材20
のシール部を、図18〜図20のように遮光膜45と対
向電極46との積層膜により形成しているが、前記第2
の基板材20のシール部は、前記遮光膜45と対向電極
46のいずれか一方または両方により形成してもよい。
【0109】また、上述した第1の実施例では、スペー
サ当接部51,52,53,54,55,56を、ゲー
ト配線39またはそれと同じ金属膜により形成された疑
似電極51a,56aと、ゲート絶縁膜33と、ドレイ
ン配線40またはそれと同じ金属膜により形成された疑
似電極53a,56bと、オーバーコート絶縁膜43と
の積層膜により形成しているが、前記スペーサ当接部5
1,52,53,54,55,56は、前記積層膜のう
ちの一部の膜を省略した構造としてもよく、あるいは、
第1の基板材10に設けられた前記各膜に開口を形成す
ることにより、前記第1の基板材10面をスペーサ当接
部としてもよい。
【0110】さらに、上記第1の実施例では、表示エリ
アスペーサ49と注入口スペーサと捨てスペーサ50を
遮光膜45と対向電極46が設けられた第2の基板材2
0に設け、画素電極30とTFT31とゲート配線39
およびドレイン配線40が設けられた第1の基板材10
に前記スペーサの当接部51,52,53,54,5
5,56を形成しているが、前記スペーサを前記第1の
基板材に設け、前記スペーサの当接部を前記第2の基板
材に形成してもよい。
【0111】また、上記実施例の液晶セル集合体は、ア
クティブマトリックス型液晶セルの集合体であるが、こ
の発明は、単純マトリックス型液晶セルの集合体にも適
用することができる。
【0112】
【発明の効果】この発明の液晶セル集合体は、複数の基
板領域とこれらの基板領域の周囲に確保された切り捨て
部とを有する第1と第2の基板材のうち、いずれか一方
の基板材の前記切り捨て部に、前記複数の基板領域をそ
れぞれ囲んで、他方の基板材に当接する複数の捨てスペ
ーサを所定のピッチで設けることにより、前記第1と第
2の基板材の複数の基板領域をそれぞれ接合する枠状シ
ール材にギャップ材を混入すること無く前記第1と第2
の基板材の間隔を規定したものであるため、前記第1と
第2の基板材の基板領域間のギャップを狭くし、液晶層
厚が小さい高応答速度の液晶表示素子を得ることができ
る。
【0113】この発明の液晶セル集合体において、前記
捨てスペーサは、前記第1と第2の基板材の間隔を、こ
れらの基板材の基板領域間のギャップが0.7μm〜
2.2μmの範囲になる値に規定する高さに形成するの
が好ましく、このようにすることにより、前記液晶表示
素子の液晶層厚を0.7μm〜2.2μmの範囲にする
ことができる。
【0114】そして、前記液晶表示素子の液晶層厚がこ
の範囲であれば、応答速度を充分速くするとともに、液
晶層厚が小さすぎないため、液晶表示素子のΔndの値
を所定の値にするための適切な液晶材料の選択が容易で
ある。
【0115】また、この液晶セル集合体において、前記
第1の基板材の複数の基板領域に、第2の基板材の複数
の基板領域の外側に張り出す端子配列部が形成されてい
る場合は、前記第2の基板材の切り捨て部を前記第1の
基板材の切り捨て部と前記基板領域の端子配列部とに対
向させるとともに、前記第2の基板材の前記切り捨て部
に、前記第1の基板材の切り捨て部と前記基板領域の端
子配列部とに当接する複数の捨てスペーサを設けるのが
望ましく、このようにすることにより、前記基板領域の
端子配列部においても、前記捨てスペーサにより前記第
1と第2の基板材の間隔を規定することができる。
【0116】さらに、この発明を、前記第1の基板材の
複数の基板領域にそれぞれ、マトリックス状に配列する
複数の画素電極と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続
された複数の薄膜トランジスタと、前記複数の薄膜トラ
ンジスタにゲート信号を供給する複数のゲート配線と、
前記複数の薄膜トランジスタにデータ信号を供給する複
数のドレイン配線とが設けられ、第2の基板材の複数の
基板領域にそれぞれ前記複数の画素電極と対向する対向
電極が設けられるとともに、前記第1の基板材の複数の
基板領域にそれぞれ設けられた前記複数のゲート配線お
よびドレイン配線の一端が前記第1の基板材の基板領域
の端子配列部に導出されたアクティブマトリックス型液
晶セルの集合体に適用する場合は、前記第1の基板材の
基板領域の端子配列部の前記ゲート配線およびドレイン
配線の導出部と、前記端子配列部のゲート配線およびド
レイン配線の導出領域以外の部分と、切り捨て部とにそ
れぞれ同じ高さの捨てスペーサ当接部を形成するととも
に、前記第2の基板材の切り捨て部に、前記第1の基板
材の前記捨てスペーサ当接部にそれぞれ対応させて複数
の捨てスペーサが同じ高さに形成するのが好ましく、こ
のようにすることにより、前記第1と第2の基板材の間
隔を、枠状シール材によるシール部の全周にわたって均
一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す液晶セル集合体
の一部分の平面図。
【図2】同じく前記液晶セル集合体の第1の基板材の1
つの基板領域とその周囲の切り捨て部の拡大平面図。
【図3】同じく前記液晶セル集合体の第1の基板の基板
領域の1つの画素部の拡大平面図。
【図4】図3のIV―IV線に沿う拡大断面図
【図5】図3のV―V線に沿う拡大断面図。
【図6】図2のVI―VI線に沿う拡大断面図。
【図7】図2のVII―VII線に沿う拡大断面図。
【図8】図2のVIII―VIII線に沿う拡大断面図。
【図9】この発明の第2の実施例を示す液晶セル集合体
のゲート配線上のシール部の断面図。
【図10】同じく前記液晶セル集合体のドレイン配線上
のシール部の断面図。
【図11】同じく前記液晶セル集合体のゲート配線およ
びドレイン配線の無い部分のシール部の断面図。
【図12】この発明の第3の実施例を示す液晶セル集合
体のゲート配線上のシール部の断面図。
【図13】同じく前記液晶セル集合体のドレイン配線上
のシール部の断面図。
【図14】同じく前記液晶セル集合体のゲート配線およ
びドレイン配線の無い部分のシール部の断面図。
【図15】この発明の第4の実施例を示す液晶セル集合
体のゲート配線上のシール部の断面図。
【図16】同じく前記液晶セル集合体のドレイン配線上
のシール部の断面図。
【図17】同じく前記液晶セル集合体のゲート配線およ
びドレイン配線の無い部分のシール部の断面図。
【図18】この発明の第5の実施例を示す液晶セル集合
体のゲート配線上のシール部の断面図。
【図19】同じく前記液晶セル集合体のドレイン配線上
のシール部の断面図。
【図20】同じく前記液晶セル集合体のゲート配線およ
びドレイン配線の無い部分のシール部の断面図。
【符号の説明】
10,20…基板材 11,21…基板領域 11a,11b…端子配列部 12,21…切り捨て部 L10,L20…カットライン 30…画素電極 31…TFT(薄膜トランジスタ) 32…ゲート電極 33…ゲート絶縁膜 34…i型半導体膜 36…n型半導体膜 37…ソース電極 38…ドレイン電極 39…ゲート配線 40…ドレイン配線 44…配向膜 45…遮光膜 46…対向電極 48…配向膜 49…表示エリアスペーサ 50…捨てスペーサ 51…表示エリアスペーサ当接部 53,54,55,56…捨てスペーサ当接部 57…枠状シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 FA26 HA01 HA08 JA05 MA10 MA17 2H089 LA10 NA05 QA12 QA14 QA16 RA05 TA01 TA07 TA09 2H090 JB02 JC13 JC17 KA05 LA01 LA02 LA04 2H092 GA24 GA60 JA28 JB21 JB31 JB51 JB57 NA05 NA25 PA01 PA03 PA06 PA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶セルの一方の基板となる複数の基板領
    域とこれらの基板領域の周囲に確保された切り捨て部と
    を有し、前記複数の基板領域にそれぞれ第1の電極が設
    けられた第1の基板材と、前記液晶セルの他方の基板と
    なる複数の基板領域とこれらの基板領域の周囲に確保さ
    れた切り捨て部とを有し、前記複数の基板領域にそれぞ
    れ前記第1の電極と対向する第2の電極が設けられた第
    2の基板材とのうち、いずれか一方の基板材の前記切り
    捨て部に、前記複数の基板領域をそれぞれ囲んで、他方
    の基板材に当接する複数の捨てスペーサが所定のピッチ
    で設けられており、前記第1と第2の基板材が、その間
    隔を前記複数の捨てスペーサにより規定され、これらの
    基板材の間に前記複数の基板領域にそれぞれ対応させて
    設けられた複数の枠状シール材を介して接合されている
    ことを特徴とする液晶セル集合体。
  2. 【請求項2】捨てスペーサは、第1と第2の基板材の間
    隔を、これらの基板材の基板領域間のギャップが0.7
    μm〜2.2μmの範囲になる値に規定する高さに形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶セル
    集合体。
  3. 【請求項3】第1の基板材の複数の基板領域は、第2の
    基板材の複数の基板領域の外側に張り出す端子配列部を
    有しており、前記第2の基板材の切り捨て部が前記第1
    の基板材の切り捨て部と前記基板領域の端子配列部とに
    対向しているとともに、前記第2の基板材の前記切り捨
    て部に、前記第1の基板材の切り捨て部と前記基板領域
    の端子配列部とに当接する複数の捨てスペーサが設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載の液晶セル集
    合体。
  4. 【請求項4】第1の基板材の複数の基板領域にそれぞ
    れ、マトリックス状に配列する複数の画素電極と、前記
    複数の画素電極にそれぞれ接続された複数の薄膜トラン
    ジスタと、前記複数の薄膜トランジスタにゲート信号を
    供給する複数のゲート配線と、前記複数の薄膜トランジ
    スタにデータ信号を供給する複数のドレイン配線とが設
    けられ、第2の基板材の複数の基板領域にそれぞれ前記
    複数の画素電極と対向する対向電極が設けられるととも
    に、前記第1の基板材の複数の基板領域にそれぞれ設け
    られた前記複数のゲート配線およびドレイン配線の一端
    が前記第1の基板材の基板領域の端子配列部に導出され
    ており、 前記第1の基板材の基板領域の端子配列部の前記ゲート
    配線およびドレイン配線の導出部と、前記端子配列部の
    ゲート配線およびドレイン配線の導出領域以外の部分
    と、切り捨て部とにそれぞれ同じ高さの捨てスペーサ当
    接部が形成されるとともに、前記第2の基板材の切り捨
    て部に、前記第1の基板材の前記捨てスペーサ当接部に
    それぞれ対応させて複数の捨てスペーサが同じ高さに形
    成されていることを特徴とする請求項3に記載の液晶セ
    ル集合体。
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