JP4092894B2 - 液晶セルおよびその集合体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、薄膜トランジスタ(以下、TFTと記す)を能動素子とするアクティブマトリックス型の液晶セルおよび液晶セル集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】
TFTを能動素子とするアクティブマトリックス型の液晶セルは、マトリックス状に配列する複数の画素電極と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続された複数のTFTと、前記複数のTFTにゲート信号を供給する複数のゲート配線と、前記複数のTFTにデータ信号を供給する複数のドレイン配線とが設けられた第1の基板と、前記複数の画素電極に対向する対向電極が設けられた第2の基板とを、これらの基板間に前記画素電極がマトリックス状に配列する表示エリアを囲んで設けられた枠状シール材を介して接合したものであり、前記第1と第2の一対の基板の間隔は、前記表示エリアに配置された複数の表示エリア内スペーサにより、前記複数の画素電極と前記対向電極とが互いに対向する複数の画素部の基板間ギャップ(セルギャップ)が4μm〜5μmの値になるように規定されている。
【0003】
この液晶セルは、その内部、つまり一対の基板間の枠状シール材により囲まれた領域に、前記枠状シール材を部分的に欠落させて形成された液晶注入口から液晶を注入し、前記注入口を封止することにより液晶表示素子とされる。
【0004】
前記液晶セルには、一方の基板上の表示エリア内に粒子状スペーサを散布し、その粒子状スペーサを基板間に挟持させて基板間隔を規定しているものと、一方の基板上の表示エリア内に柱状のスペーサを所定のピッチで設け、これらの柱状スペーサを他方の基板に当接させて基板間隔を規定しているものとがある。
【0005】
しかし、前記基板上に散布される粒子状スペーサは、画素部内にも分布するため、液晶表示素子の画素部に、前記粒子状スペーサに対応する部分から光が漏れて表示のコントラストを低下させるだけでなく、基板間ギャップを均一に制御するのが難しいため、基板間ギャップにムラが発生する。
【0006】
一方、前記柱状のスペーサは、基板上に樹脂材料を所定の膜厚に塗布し、その樹脂膜をパターニングすることにより形成されるため、画素部を避けた所定の位置に設けることができ、したがって、液晶表示素子の画素部に光漏れを生じさせることは無く、また基板間ギャップの均一性も優れている。
【0007】
前記柱状のスペーサを備えたアクティブマトリックス型液晶セルは、従来、前記樹脂材料の膜厚を均一に厚く塗布することが困難であるため、一方の基板、例えば対向電極が設けられた第2の基板の表示エリア内に、第1の基板に設けられた複数のTFTにそれぞれ対応させて前記スペーサを設け、これらのスペーサを前記第1の基板のTFT上の最も高く盛り上った部分に当接させて基板間隔を規定した構成となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、液晶表示素子の画素部の液晶層厚は、応答速度を速くするために、できるだけ小さくにすることが望まれており、そのためには、前記液晶セルの基板間隔を小さくし、前記画素部の基板間ギャップを、例えば1.5μm程度に狭くする必要がある。
【0009】
しかし、前記柱状のスペーサをTFTに対応させて設けている従来の液晶セルは、基板間隔を小さくすると、複数のスペーサの高さにばらつきが生じて複数の画素部の基板間ギャップが不均一になり、この液晶セル内に液晶を注入して製造される液晶表示素子に表示むらを生じさせる。
【0010】
すなわち、前記柱状のペーサは、上述したように、基板上に樹脂材料を所定の厚さに塗布し、その樹脂膜をパターニングすることにより形成されている。
【0011】
このスペーサの形成における基板上への樹脂材料の塗布は、スピンコート法により行なわれており、その塗布厚は、前記樹脂材料の粘性に応じて基板の回転速度と回転時間を制御することによりコントロールされている。
【0012】
しかし、前記樹脂材料の塗布厚を精度良くコントロールすることができる塗布厚値の範囲には限界があり、その範囲外の厚さに樹脂材料を塗布する場合は、その厚さを薄くするほど、または厚くするほど、塗布厚のコントロールが難しくなる。
【0013】
上記従来の液晶セルは、前記スペーサを、第1の基板に設けられたTFT上の最も高く盛り上った部分に設けているため、基板間隔を、前記画素部の基板間ギャップが例えば1.5μm以下になるように小さくするには、前記スペーサの高さを極端に小さくしなければならない。
【0014】
そして、このような高さが極端に小さいスペーサを形成するには、前記樹脂材料を、その塗布厚を精度良くコントロールすることができる塗布厚値の範囲よりも薄く塗布しなければならないため、その塗布厚にむらが生じ、前記樹脂膜をパターニングして形成された複数のスペーサの高さが不均一になる。
【0015】
そのため、前記複数のスペーサにより規定される液晶セルの基板間隔が不均一になり、複数の画素部の基板間ギャップが不均一になって、前記液晶セル内に液晶を注入して製造される液晶表示素子に表示むらを生じさせてしまう。
【0016】
この発明は、画素部の基板間ギャップを狭くし、しかも基板間隔を規定する複数のスペーサを均一な高さに形成して前記基板間隔を均一にし、前記画素部の基板間ギャップを均一にすることができるアクティブマトリックス型の液晶セルおよびその集合体を提供することを目的としたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明の液晶セルは、
マトリックス状に配列する複数の画素電極と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続された複数の薄膜トランジスタと、前記複数の薄膜トランジスタにゲート信号を供給する複数のゲート配線と、前記複数の薄膜トランジスタにデータ信号を供給する複数のドレイン配線とが設けられた第1の基板と、
前記複数の画素電極の間の領域に対応する遮光膜と、前記複数の画素電極に対向する対向電極が設けられた第2の基板と、
前記第1と第2の基板の互いに対向する面それぞれに形成された配向膜と、
前記第1と第2の基板間に前記複数の画素電極がマトリックス状に配列する表示エリアを囲んで設けられ、前記第1と第2の基板を接合する枠状シール材と、
前記第1と第2のいずれか一方の基板の前記表示エリア内に所定のピッチで設けられ、前記第1と第2の基板の間隔を規定する複数の表示エリア内スペーサとからなり、
前記表示エリア内スペーサは、前記画素電極と前記薄膜トランジスタが設けられた領域以外の領域に設けられた前記遮光膜の上に形成され、
前記表示エリア内スペーサに対応する前記ゲート配線とドレイン配線の少なくとも一方は、前記表示エリア内スペーサを避けて形成され、
前記第2の基板の前記遮光膜の上に形成された前記表示エリア内スペーサが、配向膜以外の膜が形成されていない前記第1の基板の部分に当接していることを特徴とする。
【0018】
この液晶セルは、表示エリア内スペーサを、前記画素電極と前記薄膜トランジスタが設けられた領域以外の領域に設けられた前記遮光膜の上に形成し、前記表示エリア内スペーサに対応する前記ゲート配線とドレイン配線の少なくとも一方を、前記表示エリア内スペーサを避けて形成し、前記第2の基板の前記遮光膜の上に形成された前記表示エリア内スペーサを、配向膜以外の膜が形成されていない前記第1の基板の部分に当接させたものであるため、前記表示エリア内スペーサの高さを極端に小さくしなくても、このスペーサにより規定される基板間隔を小さくし、前記複数の画素電極と対向電極とが互いに対向する複数の画素部の基板間ギャップを狭くすることができる。
【0019】
そのため、この液晶セルによれば、前記画素部の基板間ギャップを狭くし、しかも前記表示エリア内スペーサを均一な高さに形成して基板間隔を均一にし、前記画素部の基板間ギャップを均一にすることができる。
【0020】
このように、この発明の液晶セルは、複数の画素電極とTFTとゲート配線および複数のドレイン配線が設けられた第1の基板と、遮光膜と対向電極が設けられた第2の基板とを、画素電極と前記薄膜トランジスタが設けられた領域以外の領域に設けられた前記遮光膜上の表示エリア内に所定のピッチで設けられ、前記第1と第2の基板の間隔を規定する複数の表示エリア内スペーサを、配向膜以外の膜が形成されていない前記第1の基板の部分に当接させることにより、前記画素部の基板間ギャップを狭くし、しかも前記表示エリア内スペーサを均一な高さに形成して基板間隔を均一にし、前記画素部の基板間ギャップを均一にしたものである。
【0021】
この発明の液晶セルにおいて、前記複数の画素電極と前記対向電極とが互いに対向する複数の画素部の基板間ギャップは、0.7μm〜2.2μmが好ましく、前記表示エリア内スペーサの高さは、0.5μm〜2.0μmが好ましい。
【0022】
また、この液晶セルにおいて、前記ゲート配線とドレイン配線は、その両方を、前記表示エリア内スペーサを避けて形成するのが望ましい。
【0023】
さらに、この液晶セルにおいて、前記第1の基板に設けられた前記TFTのゲート絶縁膜が前記ゲート配線を覆って形成されるとともに、前記TFTとドレイン配線を覆ってオーバーコート絶縁膜が設けられている場合、前記ゲート配線とドレイン配線とゲート絶縁膜とオーバーコート絶縁膜とを、前記表示エリア内スペーサを避けて形成するのが好ましい。
【0024】
また、この液晶セルにおいては、前記表示エリアの外側に、複数の表示エリア外スペーサを所定のピッチで設け、前記複数の表示エリア内スペーサと複数の前記表示エリア外スペーサをそれぞれ、前記一方の基板に前記複数の表示エリア内スペーサおよび表示エリア外スペーサにそれぞれ対応させて形成された同じ高さの複数のスペーサ支持部の上に同じ高さに形成するとともに、他方の基板に、前記複数の表示エリア内スペーサおよび表示エリア外スペーサにそれぞれ対応させて複数のスペーサ当接部を同じ高さに形成し、前記複数の表示エリア内スペーサと表示エリア外スペーサをそれぞれ前記複数のスペーサ当接部に当接させるのが望ましい。
【0025】
また、この発明の液晶セル集合体は、液晶セルの第1の基板となる複数の基板領域を有し、前記複数の基板領域にそれぞれ、マトリックス状に配列する複数の画素電極と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続された複数の薄膜トランジスタと、前記複数の薄膜トランジスタにゲート信号を供給する複数のゲート配線と、前記複数の薄膜トランジスタにデータ信号を供給する複数のドレイン配線とが設けられた第1の基板材と、
前記液晶セルの第2の基板となる複数の基板領域を有し、前記複数の基板領域にそれぞれ、前記複数の画素電極の間の領域に対応する遮光膜と、前記複数の画素電極に対向する対向電極が設けられた第2の基板材と、
前記第1と第2の基板材の互いに対向する面それぞれに、前記複数の基板領域にそれぞれ対応させて形成された配向膜と、
前記第1と第2の基板材間に、前記複数の基板領域の前記画素電極がマトリックス状に配列する表示エリアをそれぞれ囲んで設けられ、前記第1と第2の基板材を接合する複数の枠状シール材と、
前記第1と第2のいずれか一方の基板材の前記複数の基板領域の前記表示エリア内にそれぞれ所定のピッチで設けられ、前記第1と第2の基板材の間隔を規定する複数の表示エリア内スペーサとからなり、
前記表示エリア内スペーサは、前記画素電極と前記薄膜トランジスタが設けられた領域以外の領域に設けられた前記遮光膜の上に形成され、
前記第2の基板の前記遮光膜の上に形成された前記表示エリア内スペーサが、配向膜以外の膜が形成されていない前記第1の基板の部分に当接していることを特徴とする。
【0026】
この液晶セル集合体は、前記第1と第2の基板材を前記複数の基板領域毎に切離すことにより、個々の液晶セルに分離される。
【0027】
この液晶セル集合体は、前記一方の基板材の複数の基板領域の表示エリア内にそれぞれ設けられた前記表示エリア内スペーサを、前記画素電極と前記薄膜トランジスタが設けられた領域以外の領域に設けられた前記遮光膜の上に形成し、前記表示エリア内スペーサに対応する前記ゲート配線とドレイン配線の少なくとも一方を、前記表示エリア内スペーサを避けて形成し、前記第2の基板の前記遮光膜の上に形成された前記表示エリア内スペーサを、配向膜以外の膜が形成されていない前記第1の基板の部分に当接させたものであるため、前記表示エリア内スペーサの高さを極端に小さくしなくても、このスペーサにより規定される前記第1と第2の基板材の間隔、つまり各液晶セルの基板間隔を小さくし、前記各液晶セルの複数の画素電極と対向電極とが互いに対向する複数の画素部の基板間ギャップを狭くすることができる。
【0028】
そのため、この液晶セル集合体によれば、前記画素部の基板間ギャップを狭くし、しかも前記表示エリア内スペーサを均一な高さに形成して各液晶セルの基板間隔を均一にし、前記各液晶セルの画素部の基板間ギャップを均一にすることができる。
【0029】
このように、この発明の液晶セル集合体は、複数の基板領域にそれぞれ画素電極とTFTとゲート配線およびドレイン配線が設けられた第1の基板材と、複数の基板領域にそれぞれ遮光膜と対向電極が設けられた第2の基板とを、画素電極と前記薄膜トランジスタが設けられた領域以外の領域に設けられた前記遮光膜の上の表示エリア内にそれぞれ所定のピッチで設けられ、前記第1と第2の基板の間隔を規定する複数の表示エリア内スペーサを、配向膜以外の膜が形成されていない前記第1の基板の部分に当接させることにより、各液晶セルの画素部の基板間ギャップを狭くし、しかも前記表示エリア内スペーサを均一な高さに形成して基板間隔を均一にし、前記各液晶セルの画素部の基板間ギャップを均一にしたものである。
【0030】
この発明の液晶セル集合体においては、前記表示エリア内スペーサが設けられた一方の基板材の複数の基板領域の外側に、前記基板材を前記複数の基板領域に分離する際に切り捨てられる捨て領域を設け、その捨て領域に、前記表示エリア内スペーサと同じ高さに形成された複数の捨てスペーサを所定のピッチで設けるとともに、前記一方の基板材の前記捨てスペーサの支持部を、前記表示エリア内スペーサの支持部と同じ高さに形成し、他方の基板材の前記捨てスペーサの当接部を、前記表示エリア内スペーサの当接部と同じ高さに形成するのが好ましい。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1〜図9はこの発明の液晶セルの第1の実施例を示しており、図1は液晶セルの平面図、図2は前記液晶セルの第1の基板に設けられた画素電極とTFTとゲート配線およびドレイン配線の等価回路的平面図、図3は前記第1の基板の表示エリア内の一部分の拡大平面図、図4は図3のIV―IV線に沿う拡大断面図である。
【0032】
この実施例の液晶セルは、フィールドシーケンシャル液晶表示装置の液晶表示素子に用いられるアクティブマトリックス型液晶セルであり、基本的には、マトリックス状に配列する複数の画素電極3と、前記複数の画素電極3にそれぞれ接続された複数の書込み用TFT4と、前記複数の書込み用TFT4にゲート信号を供給する複数の書込み用ゲート配線12と、前記複数の書込み用TFT4に画像データに応じたデータ信号を供給する複数の書込み用ドレイン配線13とが設けられた第1の基板1と、前記複数の画素電極3に対向する対向電極30が設けられた第2の基板2とを、これらの基板1,2間に前記複数の画素電極3がマトリックス状に配列する表示エリアを囲んで設けられた枠状シール材39により接合した構成となっている。
【0033】
なお、この実施例では、前後一対の基板のうち、後側の基板(図4において下側の基板)を第1の基板1とし、前側の基板(図4において上側の基板)を第2の基板2としている。以下、前記第1の基板1を後側基板と言い、前記第2の基板2を前側基板と言う。
【0034】
前記後側基板1と前側基板2は、いずれも、ガラス等からなる透明基板であり、後側基板1は、その左右の側縁のいずれか一方と上下の側縁のいずれか一方、例えば図1および図2において右側の側縁と下側の側縁に、前側基板2の外側に張出した端子配列部1a,1bを有している。
【0035】
まず、前記後側基板1について説明すると、前記複数の画素電極3は、後側基板1の内面(前側基板2との対向面)の前側基板2と対向する領域(端子配列部1a,1bを除く領域)に、その外周部を除いて、行方向(図1および図2において左右方向)および列方向(図1および図2において上下方向)にマトリックス状に配列させて設けられている。
【0036】
そして、前記複数の書込み用ゲート配線12は、各画素電極行毎に前記行方向に沿わせて形成され、前記複数の書込み用ドレイン配線13は、各画素電極列毎に前記列方向に沿わせて形成されており、前記複数の書込み用ゲート配線12の一端は、図2において右側の一方の端子配列部1aに導出され、前記複数の書込み用ドレイン配線13の一端は、図2において下側の他方の端子配列部1bに導出されている。
【0037】
前記一方の端子配列部1aに導出された前記複数の書込み用ゲート配線12はそれぞれ、前記端子配列部1aの上に搭載される図示しないゲートドライバ(例えばLSI)の搭載部に導かれており、その導出端に、前記ゲートドライバの複数の出力端子にそれぞれ対応するドライバ接続端子12aが形成されている。
【0038】
また、前記他方の端子配列部1aに導出された前記複数の書込み用ドレイン配線13はそれぞれ、前記端子配列部1bの上に搭載される図示しないドレインドライバ(例えばLSI)の搭載部に導かれており、その導出端に、前記ドレインドライバの複数の出力端子にそれぞれ対応するドライバ接続端子13aが形成されている。
【0039】
さらに、前記後側基板1の内面には、前記複数の画素電極3にそれぞれ接続された複数のリセット用TFT4Rと、前記複数のリセット用TFT4Rにゲート信号を供給する複数のリセット用ゲート配線12Rと、前記複数のリセット用TFT4Rにリセット信号を供給する複数のリセット用ドレイン配線13Rとが設けられている。
【0040】
これらのTFT4Rとゲート配線12Rおよびドレイン配線13Rは、1フィールド毎に全ての画素部の書込み状態を一括してリセットするために設けられており、前記複数のリセット用ゲート配線12Rは、前記書込み用ゲート配線12の導出側とは反対側に画素電極形成領域の外側に沿わせて設けられた1本のリセット用ゲート信号供給配線14に接続され、前記複数のリセット用ドレイン配線13Rは、前記書込み用ドレイン配線12の導出側とは反対側に画素電極形成領域の外側に沿わせて設けられた1本のリセット信号供給配線15に接続されている。
【0041】
そして、前記リセット用ゲート信号供給配線14の一端は、前記一方の端子配列部1aに導出され、前記リセット信号供給配線15の一端は、前記他方の端子配列部1b導出されており、前記リセット用ゲート信号供給配線14の導出端に、外部から供給されるリセット用ゲート信号の入力端子14aが形成され、前記リセット信号供給配線15の導出端に、外部から供給されるリセット信号の入力端子15aが形成されている。
【0042】
なお、図2では便宜上、画素電極3と書込み用およびリセット用TFT4,4Rを大きなピッチで示しているが、前記画素電極3と書込み用およびリセット用TFT4,4Rは、100μm〜300μmのピッチで設けられている。
【0043】
前記書込み用ゲート配線12とリセット用ゲート配線12Rは、後側基板1の基板面に、同じ金属膜により形成されており、前記書込み用TFT4は、各画素電極行の一側(図2おいて下側)にそれぞれ沿わせて設けられ、前記リセット用ゲート配線12Rは、各画素電極行の他側(図2おいて上側)にそれぞれ沿わせて設けられている。
【0044】
なお、前記書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rは、低抵抗のアルミニウム系合金膜により形成されており、これらのゲート配線12,12Rは、前記基板面との段差を小さくするために、例えば0.23μmの極く薄い膜厚に形成されている。
【0045】
前記書込み用TFT4は、前記各画素電極行の前記書込み用ゲート配線12が設けられた側に、各行の画素電極3にそれぞれ対応させて設けられ、前記リセット用TFT4Rは、前記各画素電極行の前記リセット用ゲート配線12Rが設けられた側に、各行の画素電極3にそれぞれ対応させて設けられている。
【0046】
この書込み用TFT4とリセット用TFT4Rは、平面形状が対称形な同じ積層構造のものであり、図3および図4に示したように、後側基板1の基板面に形成されたゲート電極5と、このゲート電極5を覆って基板全体に形成されたゲート絶縁膜6と、前記ゲート絶縁膜6の上に前記ゲート電極5と対向させて形成されたi型半導体膜7と、このi型半導体膜7のチャンネル領域となる中央部の上に設けられたブロッキング絶縁膜8と、前記i型半導体膜7の両側部の上にn型半導体膜9を介して形成されたソース電極10およびドレイン電極11とからなっている。
【0047】
なお、この実施例では、前記書込み用TFT4を前記書込み用ゲート配線12の上に形成し、前記書込み用ゲート配線12の各書込み用TFT4に対応する部分をそれぞれ前記書込み用TFT4のゲート電極5とするとともに、前記リセット用TFT4Rを前記リセット用ゲート配線12Rの上に形成し、前記リセット用ゲート配線12Rの各リセット用TFT4Rに対応する部分をそれぞれ前記リセット用TFT4Rのゲート電極5としている。
【0048】
また、図4では前記ソース電極10とドレイン電極11を単層膜として示しているが、このソース電極10とドレイン電極11は、前記n型半導体膜9とのコンタクト層であるクロム膜と、その上に形成されたアルミニウム系合金膜とからなっている。
【0049】
前記書込み用ドレイン配線13とリセット用ドレイン配線13Rは、前記ゲート絶縁膜6の上に形成されており、前記書込み用ドレイン配線13は、各画素電極列の一側(図2おいて左側)にそれぞれ沿わせて設けられ、前記リセット用ドレイン配線13Rは、各画素電極列の他側(図2おいて右側)にそれぞれ沿わせて設けられている。
【0050】
この書込み用ドレイン配線13Rとリセット用ドレイン配線13Rは、前記書込み用およびリセット用TFT4,4Rのソース,ドレイン電極10,11と同じ金属膜(クロム膜とその上に形成されたアルミニウム系合金膜との積層膜)により形成されており、前記書込み用TFT4のドレイン電極11は、前記書込み用ドレイン配線13に一体に形成され、前記リセット用TFT4Rのドレイン電極11は、前記リセット用ドレイン配線13Rに一体に形成されている。
【0051】
なお、前記書込み用およびリセット用ドレイン配線13,13Raは、その抵抗による前記画像データ信号およびリセット信号の電位降下をできるだけ小さくするため、前記書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rの膜厚よりも充分に厚い膜厚、例えば0.425μmの膜厚に形成されている。
【0052】
また、前記リセット用ゲート信号供給配線14は、前記ゲート絶縁膜6の上に、前記TFT4,4Rのソース,ドレイン電極10,11と同じ金属膜により前記ドレイン配線13,13Rと平行に形成されており(図8参照)、前記ゲート絶縁膜6に設けられたコンタクト孔において前記複数のリセット用ゲート配線12Rに接続されている。
【0053】
一方、前記リセット信号供給配線15は、後側基板1の基板面に、前記書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rと同じ金属膜により前記ゲート配線12,12Rと平行に形成されており(図9参照)、前記複数のリセット用ドレイン配線13Rは、前記ゲート絶縁膜6に設けられたコンタクト孔において前記リセット信号供給配線15に接続されている。
【0054】
そして、前記画素電極3は、前記ゲート絶縁膜6の上にITO膜等の透明導電膜により形成されており、この画素電極3の上下の縁部のうち、一方の縁部に前記書込み用TFT4のソース電極10が接続され、他方の縁部に前記リセット用TFT4Rのソース電極10が接続されている。
【0055】
さらに、前記後側基板1の内面には、静電気による前記書込み用TFT4およびリセット用TFT4Rのゲート―ドレイン間の絶縁破壊や短絡を防ぐための短絡配線16と保護素子17が設けられている。
【0056】
前記短絡配線16は、画素電極形成領域を取り囲んで設けられており、前記保護素子17は、前記画素電極形成領域の外側に、前記複数の書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rと前記複数の書込み用およびリセット用ドレイン配線13,13Rの各配線毎に、これらの配線12,12R,13,13Rと前記短絡配線16との間に介在させて設けられている。
【0057】
なお、前記短絡配線16のうち、行方向に沿う配線、つまり前記書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rと平行な配線16aは、後側基板1の基板面に前記ゲート配線12,12Rと同じ金属膜により形成されており、列方向に沿う配線、つまり前記書込み用およびリセット用ドレイン配線13Rと平行な配線16bは、前記ゲート絶縁膜6の上に前記ドレイン配線13,13Rと同じ金属膜により形成され、前記ゲート絶縁膜6に設けられたコンタクト孔において前記行方向に沿う配線16aと接続されている。
【0058】
また、前記保護素子17は、2端子の非線型抵抗素子、例えば薄膜ダイオードであり、この保護素子17は、後側基板1の内面にその全体にわたって形成された前記ゲート絶縁膜6の上に形成されている。
【0059】
図5は液晶セルの保護素子17が設けられた部分の拡大断面図であり、前記保護素子17は、前記ゲート絶縁膜6の上に形成されたi型半導体膜18と、このi型半導体膜18の中央部の上に設けられたブロッキング絶縁膜19と、前記i型半導体膜18の両側部の上にn型半導体膜20を介して形成された一対の電極21,22とからなっており、その一方の電極が前記短絡配線16に接続され、他方の電極が、前記複数の書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rと前記複数の書込み用およびリセット用ドレイン配線13,13Rのいずれかに接続されている。
【0060】
なお、前記短絡配線16のうちの基板面に形成された行方向に沿う配線16aに接続される保護素子17の電極21または22は、前記ゲート絶縁膜6に設けられたコンタクト孔において配線16aに接続され、ゲート絶縁膜6上に形成された列方向に沿う配線16bに接続される保護素子17の電極21または22は、前記配線16aと一体に形成されている。
【0061】
また、前記基板面に形成された書込み用ゲート配線12およびリセット用ゲート配線12Rに接続される保護素子17の電極21または22は、前記ゲート絶縁膜6に設けられたコンタクト孔において前記ゲート配線12,12Rに接続され、ゲート絶縁膜6上に形成された書込み用ドレイン配線13およびリセット用ドレイン配線13Rに接続される保護素子17の電極21または22は、前記ドレイン配線13,13Rと一体に形成されている。
【0062】
また、前記後側基板1の内面には、前記短絡配線16を接地電位に接続するための接地配線23が、前記枠状シール材39に対応させて設けられている。
【0063】
図1において、二点鎖線で囲まれた矩形領域Aは、前記複数の画素電極3がマトリックス状に配列する表示エリア、この表示エリアAの右側の二点鎖線で囲まれた外側に向かって幅が狭くなる領域Bは、前記書込み用ゲート配線12の導出領域、前記表示エリアAの下側の二点鎖線で囲まれた外側に向かって幅が狭くなる領域Cは、前記書込み用ドレイン配線13の導出領域であり、前記接地配線23は、後側基板1の上縁部および前記書込み用データ配線12が導出された端子配列部1aとは反対側の側縁部に対応する部分と、前記書込み用ゲート配線12の導出領域Bと前記書込み用ドレイン配線13の導出領域Cとの間に対応する部分とに設けられている。
【0064】
これらの接地配線23にはそれぞれ短絡配線接続用リード部23aが形成されており、この配線接続用リード部23aを介して前記短絡配線16に接続されている。
【0065】
なお、前記接地配線23は、例えば、後側基板1の基板面に前記ゲート配線12,12Rと同じ金属膜により形成されており、この接地配線23の短絡配線接続用リード部23aは、前記短絡配線16のうち、基板面に前記ゲート配線12,12Rと同じ金属膜により形成された行方向に沿う配線16aと一体に形成されている。
【0066】
そして、これらの接地配線23はそれぞれ、前記端子配列部1a,1bのいずれかに導出されており、その導出端に、図示しない接地電位に接続される端子23bが形成されている。
【0067】
また、上述したリセット用ゲート信号供給配線14およびリセット信号供給配線15には、図1および図2に示したように、前記端子配列部1a,1bに導出される一端側に、枠状シール材39に対応する延長部14b,15bが一体に形成されている。
【0068】
なお、前記枠状シール材39は、図1に二点鎖線で示したように、前記複数の画素電極3がマトリックス状に配列する表示エリアAの周囲を所定のスペースを存して囲むように設けられており、この枠状シール材39の各辺部のうち、前記後側基板1の端子配列部1a,1bに沿う2つの辺部以外の辺部、例えば前記書込み用ゲート配線12が導出された端子配列部1aとは反対側の辺部に、その辺部を部分的に欠落させて形成された液晶注入口40が設けられている。
【0069】
そして、前記リセット用ゲート信号供給配線14の枠状シール材39に対応する延長部14bは、前記リセット用ゲート信号供給配線14から前記書込み用ゲート配線12の導出領域Bの近傍にわたって形成されており、前記リセット信号供給配線15の枠状シール材39に対応する延長部15bは、前記書込み用ドレイン配線13の導出領域Bの近傍から前記液晶注入口40の近傍にわたって形成されている。
【0070】
また、前記接地配線23のうち、後側基板1の上縁部および書込み用データ配線12が導出された端子配列部1aとは反対側の側縁部に対応する一方の接地配線23は、前記書込み用ゲート配線12の近傍から前記液晶注入口40の近傍にわたって形成されており、書込み用ゲート配線12の導出領域Bと書込み用ドレイン配線13の導出領域Cとの間に対応する他方の接地配線23は、前記書込み用ゲート配線12の導出領域Bの近傍から前記書込み用ドレイン配線13の導出領域Cの近傍にわたって形成されている。
【0071】
さらに、前記後側基板1の内面には、前記複数の画素電極3にそれぞれ対応する部分に開口が形成されたオーバーコート絶縁膜24が基板全体にわたって設けられており、前記端子配列部1a,1bに導出された複数の書込み用ゲート配線12および書込み用ドレイン配線13と、リセット用ゲート信号供給配線14およびリセット信号供給配線15と、接地配線23の導出端に形成された端子12a,13a,14a,15a,23bは、それぞれ、その上のオーバーコート絶縁膜24または前記ゲート絶縁膜6と前記オーバーコート絶縁膜24の両方に開口を設けることにより露出されている。
【0072】
図6は図1のVI―VI線に沿う拡大断面図、図7は図1のVII―VII線に沿う拡大断面図、図8は図1のVIII―VIII線に沿う拡大断面図、図9は図1のIX―IX線に沿う拡大断面図であり、前記複数の書込み用ゲート配線12および書込み用ドレイン配線13の導出部と、前記リセット用ゲート信号供給配線14の導出部および前記枠状シール材39に対応する延長部14bと、前記リセット信号供給配線15の導出部および前記枠状シール材39に対応する延長部15bと、前記枠状シール材39に対応させて設けられた前記接地配線23はそれぞれ、前記オーバーコート絶縁膜24の前記枠状シール材39に対応する部分の膜面高さが同じになるように、同じ厚さの積層構造とされている。
【0073】
すなわち、前記複数の書込み用ゲート配線12の導出部はそれぞれ、図6に示したように、その上に前記ドレイン配線13,13Rと同じ金属膜からなる疑似配線25を設けた積層構造とされており、前記疑似配線25は、前記書込み用ゲート配線12を覆って設けられたゲート絶縁膜6の上に、前記書込み用ゲート配線12の導出部と同じ形状に形成されている。
【0074】
なお、前記書込み用ゲート配線12は上述したように極く薄い膜厚に形成されているため、この実施例では、前記疑似配線25を、前記書込み用ゲート配線12のドライバ接続端子12aの上まで延長させて形成し、この疑似配線25の端部を前記ゲート絶縁膜6に設けられた開口内において前記ドライバ接続端子12aの上に直接積層することにより、前記ドライバ接続端子12aの抵抗を小さくしている。
【0075】
また、前記複数の書込み用ドレイン配線13の導出部はそれぞれ、図7に示したように、その下に前記ゲート配線12,12Rと同じ金属膜からなる疑似配線26を設けた積層構造とされており、前記疑似配線26は、前記ゲート絶縁膜6の下、つまり後側基板1の基板面に、前記書込み用ドレイン配線13の導出部と同じ形状に形成されている。
【0076】
一方、前記リセット用ゲート信号供給配線14は、上述したように、ゲート絶縁膜6の上に前記ドレイン配線13,13Rと同じ金属膜により形成されており、前記ゲート絶縁膜6に設けられたコンタクト孔において、基板面に設けられた複数のリセット用ゲート配線12Rと接続されている。
【0077】
そして、このリセット用ゲート信号供給配線14の導出部と前記枠状シール材39に対応する延長部14bは、図8に示したように、その下に前記ゲート配線12,12Rと同じ金属膜からなる疑似配線27を設けた積層構造とされており、前記疑似配線27は、前記ゲート絶縁膜6の下、つまり後側基板1の基板面に、前記リセット用ゲート信号供給配線14の導出部および枠状シール材39に対応する延長部14bと同じ形状に形成されている。
【0078】
また、前記リセット信号供給配線15は、上述したように、基板面に前記ゲート配線12,12Rと同じ金属膜により形成されており、前記ゲート絶縁膜6に設けられたコンタクト孔において、前記ゲート絶縁膜6の上に設けられた複数のリセット用ゲート配線12Rと接続されている。
【0079】
そして、このリセット信号供給配線15の導出部と前記枠状シール材39に対応する延長部15bは、その部分の断面は図示していないが、上述した書込み用ゲート配線12の枠状シール材39の導出部(図6参照)と同様に、その上に前記ドレイン配線13,13Rと同じ金属膜からなる疑似配線を設けた積層構造とされており、その疑似配線は、前記ゲート絶縁膜6の上に、前記書込み用ゲート配線12の導出部および枠状シール材39に対応する延長部15bと同じ形状に形成されている。
【0080】
さらに、前記枠状シール材39に対応させて設けられた接地配線23は、上述したように、例えば基板面に前記ゲート配線12,12Rと同じ金属膜により形成されており、この接地配線23に形成された短絡配線接続用リード部23bを介して前記短絡配線16に接続されている。
【0081】
そして、この接地配線23は、図9に示したように、その上に前記ドレイン配線13,13Rと同じ金属膜からなる疑似配線28を設けた積層構造とされており、前記疑似配線28は、前記ゲート絶縁膜6の上に、前記接地配線23の前記短絡配線接続用リード部23bを除く部分と同じ形状に形成され、前記ゲート絶縁膜6により覆われている。
【0082】
このように、前記複数の書込み用ゲート配線12および書込み用ドレイン配線13の導出部と、前記リセット用ゲート信号供給配線14の導出部および枠状シール材39に対応する延長部14bと、前記リセット信号供給配線15の導出部および前記枠状シール材39に対応する延長部15bと、前記枠状シール材39に対応させて設けられた前記接地配線23はそれぞれ、同じ厚さの積層構造とされており、したがって、前記オーバーコート絶縁膜24の前記枠状シール材39に対応する部分の膜面は同じ高さになっている。
【0083】
なお、この実施例では、前記接地配線23を基板面にゲート配線12,12Rと同じ金属膜により形成し、この接地配線23に対応する疑似配線28を前記ゲート絶縁膜6の上にドレイン配線13,13Rと同じ金属膜により形成しているが、それと逆に、前記接地配線23を前記ゲート絶縁膜6の上にドレイン配線13,13Rと同じ金属膜により形成し、この接地配線23に対応する疑似配線28を基板面にゲート配線12,12Rと同じ金属膜により形成してもよい。
【0084】
そして、前記後側基板1の最も内面、つまり前記オーバーコート絶縁膜24の上には、前記枠状シール材39により囲まれた領域の全体にわたって、ポリイミド等からなる配向膜29が設けられている。
【0085】
次に、前側基板2について説明すると、この前側基板2の内面(後側基板1との対向面)には、前記複数の画素電極3と対向する一枚膜状の対向電極30と、前記複数の画素電極3の間の領域に対応する遮光膜31とが設けられるとともに、最も内面に配向膜32が設けられている。
【0086】
前記遮光膜31は、前記複数の画素電極3と対応する領域に、それぞれ開口が設けられた格子状膜であり、前側基板1の基板面に、前記枠状シール材32の外周縁よりも僅かに内側の領域に対応させて形成されている。
【0087】
なお、図4〜図9では前記遮光膜31を単層膜として示しているが、この遮光膜31は、前記基板面に形成された酸化クロム膜とその上に形成されたクロム膜とからなっている。
【0088】
また、前記対向電極30は、ITO膜等の透明導電膜からなっており、この対向電極30は、前記遮光膜31を覆って、前記遮光膜31と同じ外形に形成されている。
【0089】
なお、図では省略しているが、前記対向電極30には、前記枠状シール材39に対応する部分または前記枠状シール材39の外側に導出された複数のクロス接続部が形成され、前記後側基板1の内面には、前記対向電極30の複数のクロス接続部に対応するクロス電極と、このクロス電極から端子配列部1a,1bの一方または両方に導出された対向電極用端子とが設けられており、前記対向電極30のクロス接続部は、前記枠状シール材39内またはその外側に設けられた導電性クロス材により前記クロス電極に接続されている。
【0090】
また、前記配向膜32はポリイミド等からなっており、この配向膜32は、前記対向電極30の上に、前記枠状シール材39により囲まれた領域の全体にわたって形成されている。
【0091】
さらに、前記後側基板1と前側基板2のいずれか一方、例えば前側基板2の内面には、前記複数の画素電極3がマトリックス状に配列する表示エリアA内と、前記表示エリアの外側とにそれぞれ、複数の柱状スペーサ33,34が所定のピッチで設けられている。
【0092】
以下、前記表示エリアAに設けられた複数の柱状スペーサ33を表示エリア内スペーサと言い、前記前記表示エリアAの外側に設けられた複数の柱状スペーサ34を表示エリア外スペーサと言う。
【0093】
図1において、破線で囲まれた領域Sa,Sbは、前記表示エリア内スペーサ33の形成領域と、前記表示エリア外スペーサ34の形成領域を示しており、前記表示エリア内スペーサ33は、図3に示したように、前記複数の画素電極3と書込み用およびリセット用TFT4,4Rを避けて、前記書込み用TFT4およびリセット用TFT4Rの側方に、前記TFT4,4Rの配列ピッチと同じピッチで設けられている。
【0094】
また、前記表示エリア外スペーサ34は、前記表示エリアAと枠状シール材39との間の領域に、前記書込み用ゲート配線12の導出領域Bおよび書込み用ドレイン配線13の導出領域Cと、前記リセット用ゲート信号供給配線14およびリセット信号供給配線15と、短絡配線16および保護素子17と、前記接地配線23とを避けて、前記表示エリア内スペーサ33の配列ピッチと同じピッチで設けられている。
【0095】
前記複数の表示エリア内スペーサ33は、前記前側基板2の表示エリアAの内面に、前記複数の表示エリア内スペーサ33にそれぞれ対応させて形成された複数のスペーサ支持部(以下、エリア内スペーサ支持部と言う)35の上に形成されており、前記表示エリア外スペーサ34は、前記前側基板2の表示エリアAと枠状シール材39との間の領域の内面に、前記複数の表示エリア外スペーサ34にそれぞれ対応させて、前記エリア内スペーサ支持部35と同じ高さに形成された複数のスペーサ支持部(以下、エリア外スペーサ支持部と言う)36上に形成されている。
【0096】
この実施例では、前記前側基板2の内面に設けられた対向電極30の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34にそれぞれ対応する部分に開口を設けることにより、前記エリア内スペーサ支持部35とエリア外スペーサ支持部36をそれぞれ、前記前側基板2の基板面に設けられた遮光膜31により形成している。
【0097】
そして、前記複数の表示エリア内スペーサ33と複数の表示エリア外スペーサ34は、前側基板2の内面に前記遮光膜31と対向電極30とを形成し、前記対向電極30の前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34に対応する部分を開口させて前記遮光膜31からなる複数のエリア内スペーサ支持部35およびエリア外スペーサ支持部36を形成した後、この前側基板2の内面上に、例えばフォトレジストからなる樹脂材料を、スピンコート法により、前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34の高さに応じた膜厚に塗布し、その樹脂膜をフォトグラフィ法により表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34の形状にパターニングすることにより、前記複数のエリア内スペーサ支持部35および複数のエリア外スペーサ支持部36の上に、同じ高さに形成されている。
【0098】
なお、前記前側基板2の最も内面に設けられた配向膜32は、前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34の形成後に形成されており、したがって、前記複数の表示エリア内スペーサ33と表示エリア外スペーサ34は、いずれも前記配向膜32により覆われている。
【0099】
一方、後側基板1の内面には、前記表示エリアA内に、前記複数の表示エリア内スペーサ33にそれぞれ対応させて複数のスペーサ当接部(以下、エリア内スペーサ当接部と言う)37が形成されるとともに、前記表示エリアAと枠状シール材39との間の領域に、前記複数の表示エリア外スペーサ34にそれぞれ対応させて複数のスペーサ当接部(以下、エリア外スペーサ当接部と言う)38が、前記エリア内スペーサ当接部37と同じ高さに形成されている。
【0100】
この実施例では、図3および図4、図5、図8、図9に示したように、前記書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rと前記書込み用およびリセット用ドレイン配線13,13Rとを、前記表示エリア内スペーサ33を避けて形成するとともに、前記ゲート絶縁膜6とオーバーコート絶縁膜24の前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34にそれぞれ対応する部分に開口を設けることにより、このゲート絶縁膜6とオーバーコート絶縁膜24とを前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を避けて形成し、前記エリア内スペーサ当接部37とエリア外スペーサ当接部38を、前記後側基板2の最も内面に設けられた配向膜29により形成している。
【0101】
なお、この実施例では、図3に示したように、前記表示エリア内スペーサ33を、前記書込み用TFT4およびリセット用TFT4Rと前記書込み用およびリセット用ドレイン配線13,13Rとの間に設けており、したがって、前記書込み用およびリセット用ドレイン配線13,13Rは前記表示エリア内スペーサ33に対応する部分を避けて形成されている。
【0102】
そして、この実施例では、前記書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rの前記表示エリア内スペーサ33に対応する部分を切欠することにより、この書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rを、前記表示エリア内スペーサ33を避けて形成している。
【0103】
この液晶セルは、前記後側基板1と前側基板2のいずれか一方の内面に、熱硬化性樹脂からなるシール材39を、液晶注入口40となる部分を欠落させた枠状に印刷した後、これらの基板1,2を重ね合わせて加圧することにより、前側基板1の内面に設けられた前記複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を、後側基板1の内面に形成された前記エリア内スペーサ当接部37およびエリア外スペーサ当接部38に、これらのスペーサ33,34を覆う配向膜32を介して当接させて後側基板1と前側基板2との基板間隔(基板面間の間隔)dを前記スペーサ33,34により規定し、その状態で前記シール材39を硬化させることにより組立てられる。
【0104】
なお、この実施例では、上述したように、オーバーコート絶縁膜24の前記枠状シール材39に対応する部分の膜面を同じ高さにしているため、上記液晶セルの組立てにおける枠状シール材39の潰れ広がり量をその全周にわたって均等にし、前記枠状シール材39の形状の乱れを防ぐことができる。
【0105】
この実施例の液晶セルは、例えば、液晶分子を一方向にホモジニアス配向させたホモジニアス配向型液晶表示素子用のものであり、後側基板1と前側基板2の最も内面にそれぞれ設けられた配向膜29,32は、ほぼ平行で且つ互いに逆向きに配向処理されている。
【0106】
そして、前記ホモジニアス配向型液晶表示素子は、上記液晶セル内(一対の基板1,2間の枠状シール材39により囲まれた領域)に液晶注入口40から真空注入法により液晶を注入して前記液晶注入口40を封止するとともに、前記液晶セルの一対の基板1,2の外面にそれぞれ偏光板を配置し、いずれか一方の基板とその基板側の前記偏光板との間に、表示のコントラストを高くするとともに視野角を広くするための位相板を配置して構成される。
【0107】
この実施例の液晶セルは、前記表示エリアA内に複数の表示エリア内スペーサ33を所定のピッチ(書込み用およびリセット用TFT4,4Rの配列ピッチと同じピッチ)で設けるとともに、前記表示エリアAの外側(表示エリアAと枠状シール材39との間の領域)に、複数の表示エリア外スペーサ34を所定のピッチ(表示エリア内スペーサ33の配列ピッチと同じピッチ)で設け、前記複数の表示エリア内スペーサ33と表示エリア外スペーサ34をそれぞれ、前側基板2の内面に前記複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34にそれぞれ対応させて形成された同じ高さの複数のスペーサ支持部35,36の上に同じ高さに形成するとともに、後側基板1に、前記複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34にそれぞれ対応する複数のスペーサ当接部37,38を同じ高さに形成し、前記複数の表示エリア内スペーサ33と表示エリア外スペーサ34をそれぞれ前記複数のスペーサ当接部37,38に当接させているため、前記基板間隔dを、前記表示エリアA内から表示エリア外にわたって前記表示エリア内スペーサ33と表示エリア外スペーサ34とにより規定することができる。
【0108】
そして、この液晶セルでは、前記複数の表示エリア内スペーサ33を、画素電極3と書込み用およびリセット用TFT4,4Rを避けて形成するとともに、書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rと書込み用およびリセット用ドレイン配線13,13Rの両方を前記表示エリア内スペーサ33を避けて形成し、さらに、前記表示エリア内スペーサ33と前記表示エリア外スペーサ34とを、前記前側基板2の内面に形成された遮光膜31からなるエリア内スペーサ支持部35およびエリア外スペーサ支持部36の上に形成し、これらのスペーサ33,34を、後側基板1の内面に形成された配向膜29からなるエリア内スペーサ当接部37およびエリア外スペーサ当接部38に当接させているため、前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34の高さを極端に小さくしなくても、これらのスペーサ33,34により規定される基板間隔dを小さくし、複数の画素電極3と対向電極30とが互いに対向する複数の画素部の基板間ギャップ(配向膜29,32間の間隔)dを狭くすることができる。
【0109】
すなわち、例えば後側基板1の内面に設けられたゲート絶縁膜6の膜厚を0.25μm、画素電極3の膜厚を0.05μm、その上の配向膜29の膜厚を0.05μmとし、前側基板2の内面に設けられた対向極30の膜厚を0.14μm、その上の配向膜32の膜厚を0.05μmとすると、前記画素部の基板間ギャップdを例えば1.5μmにするには、前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を、前記基板間隔dを2.04μmに規定できる高さに形成すればよい。
【0110】
この実施例では、前側基板2の内面に設けられた対向電極30の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34に対応する部分に開口を設け、前記前側基板2の基板面に形成された遮光膜31によりエリア内スペーサ支持部35およびエリア外スペーサ支持部36を形成しているため、前記エリア内スペーサ支持部35およびエリア外スペーサ支持部36の高さは、前記遮光膜31の膜厚と同じである。
【0111】
また、この実施例では、後側基板2の内面に設けられた配向膜29によりエリア内スペーサ当接部37およびエリア外スペーサ当接部38を形成しているため、前記エリア内スペーサ当接部37およびエリア外スペーサ38の高さは、前記配向膜29の膜厚と同じである。
【0112】
そして、この実施例では、前側基板2の内面に形成された前記遮光膜31からなる複数のエリア内スペーサ支持部35およびエリア外スペーサ36の上にそれぞれ表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を形成し、これらのスペーサ33,34を、このスペーサ33,34を覆って設けられた配向膜32を介して後側基板1の内面に形成された配向膜29からなる複数のエリア内スペーサ当接部37およびエリア外スペーサ当接部38にそれぞれ当接させているため、例えば前記遮光膜31の膜厚を0.17μmとし、前記配向膜29,32の膜厚を上記のようにそれぞれ0.05μmとすると、前記基板間隔dを2.04μmに規定するために必要な表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34の高さは、1.77μmである。
【0113】
一方、表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34は、上述したように、前側基板2の内面上に、例えばフォトレジストからなる樹脂材料を、スピンコート法により、前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34の高さに応じた膜厚に塗布し、所定の膜厚に塗布し、その樹脂膜をフォトグラフィ法によりパターニングすることにより形成する。
【0114】
その場合、前記樹脂材料の塗布厚は、前記樹脂材料の粘性に応じて基板2の回転速度と回転時間を調整することによりコントロールするが、前記樹脂材料の塗布厚を精度良くコントロールすることができる塗布厚値は、0.5μm〜2.0μmの範囲であり、それよりも塗布厚を厚くしたり薄くしたりすると、塗布厚にむらが生じ、その樹脂膜をパターニングすることにより形成されたスペーサ33,34の高さが不均一になる。
【0115】
しかし、この実施例では、基板間隔dを2.04μmに規定して画素部の基板間ギャップdを1.5μmにするのに必要な表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34の高さが上記のように1.77μmであるため、前記樹脂材料の塗布厚は、その厚さを精度良くコントロールすることができる0.5μm〜2.0μmの範囲内であり、したがって、前記樹脂材料を均一な厚さに塗布し、前記複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を均一な高さに形成することができる。
【0116】
そのため、この液晶セルによれば、画素部の基板間ギャップdを狭くし、しかも複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を均一な高さに形成して基板間隔dを均一にし、複数の画素部の基板間ギャップdを均一にすることができ、したがって、この液晶セル内に液晶を注入して製造される液晶表示素子に表示むらを生じさせることは無い。
【0117】
なお、前記画素部の基板間ギャップdは、上述した1.5μmに限らず、前記表示エリア内スペーサ33の高さを選択することにより任意に設定することができる。
【0118】
前記画素部の基板間ギャップdは、0.7μm〜2.2μm、望ましくは1.0μm〜1.73μmの範囲が好ましく、この範囲であれば、液晶表示素子の応答速度を充分速くすることができるとともに、前記画素部の基板間ギャップdが狭すぎないため、液晶表示素子の液晶の屈折率異方性Δnと液晶層厚(画素部の基板間ギャップ)dとの積Δndの値を所定の値にするための適切な液晶材料の選択や、液晶表示素子の製造が容易である。
【0119】
一方、上記実施例の液晶セルにおける表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34の高さは0.5μm〜2.0μmの範囲が望ましく、この範囲内の高さであれば、前記複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を均一な高さに形成することができる。
【0120】
したがって、この実施例の液晶セルの好ましい画素部の基板間ギャップdは0.7μm〜1.73μmの範囲であり、前記画素部の基板間ギャップdがこの範囲であれば、前記複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を均一な高さに形成して基板間隔dを均一にし、複数の画素部の基板間ギャップdを均一にすることができる。
【0121】
なお、上記実施例では、書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rと書込み用およびリセット用ドレイン配線13,13の両方を表示エリア内スペーサ33を避けて形成しているが、前記ゲート配線12,12Rとドレイン配線13,13のいずれか一方は、前記表示エリア内スペーサ33に対応していてもよく、その場合は、前記ゲート配線12,12Rとドレイン配線13,13のうち、膜厚の厚いドレイン配線13,13を表示エリア内スペーサ33を避けて形成し、膜厚の薄いゲート配線12,12Rを前記表示エリア内スペーサ33に対応させるのが望ましい。
【0122】
図10〜図15はこの発明の液晶セルの第2の実施例を示しており、図10は液晶セルの平面図、図11は前記液晶セルの後側基板の表示エリア内の一部分の拡大平面図、図12は図11のXII―XII線に沿う拡大断面図、図13は図10のXIII―XIII線に沿う拡大断面図、図14は図10のXIV―XIV線に沿う拡大断面図、図15は図10のXV―XV線に沿う拡大断面図である。なお、この実施例において、上述した第1の実施例と同じものについては、図に同符号を付してその説明を省略する。
【0123】
この実施例の液晶セルは、表示エリア内スペーサ33を、書込み用TFT4およびリセット用TFT4Rと書込み用およびリセット用ドレイン配線13,13Rとの間に、書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rに対応させて設けたものであり、前記書込み用およびリセット用ドレイン配線13,13Rは、前記表示エリア内スペーサ33を避けて形成されている。
【0124】
そして、この実施例では、オーバーコート絶縁膜24の前記表示エリア内スペーサ33に対応する部分に開口を設けることにより、このオーバーコート絶縁膜24を前記表示エリア内スペーサ33を避けて形成し、前記書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rと、その上のゲート絶縁膜6と、その上の配向膜29とにより、エリア内スペーサ当接部37aを形成している。
【0125】
さらに、この実施例では、複数の表示エリア外スペーサ34を、図10にその形成領域Sbを破線で囲んで示したように、表示エリアAと枠状シール材39との間の領域にその全周にわたって所定のピッチ(例えば表示エリア内スペーサ33の配列ピッチと同じピッチ)で設けている。
【0126】
これらの表示エリア外スペーサ34はそれぞれ、前側基板2の内面に前記遮光膜31により前記エリア内スペーサ支持部35と同じ高さに形成された複数のエリア内スペーサ支持部35の上に、前記表示エリア内スペーサ33と同じ高さに形成されている。
【0127】
また、後側基板1の内面には、前記複数の表示エリア外スペーサ34にそれぞれ対応させて、複数のエリア外スペーサ支持部38aが、前記エリア内スペーサ当接部27aと同じ高さに形成されている。
【0128】
すなわち、この実施例では、図13に示したように、書込み用ゲート配線12の導出部の上(ゲート絶縁膜6の上)に形成されたドレイン配線13,13Rと同じ金属膜からなる疑似配線25とオーバーコート絶縁膜24の前記表示エリア外スペーサ34に対応する部分に開口を設けるとともに、書込み用ドレイン配線12の導出部の下(ゲート絶縁膜6の下)に形成された前記ゲート配線12,12Rと同じ金属膜からなる疑似配線26(図7参照)と前記オーバーコート絶縁膜24の前記表示エリア外スペーサ34に対応する部分に開口を設けることにより、書込み用ゲート配線12の導出領域Bおよび書込み用ドレイン配線13の導出領域Cのエリア外スペーサ支持部38aをそれぞれ、前記書込み用ゲート配線12の導出部または書込み用ドレイン配線13の導出部と前記ゲート絶縁膜6とその上の配向膜29とにより形成している。
【0129】
また、この実施例では、図10および図14に示したように、書込み用およびリセット用ドレイン配線13,13Rと同じ金属膜からなるリセット用ゲート信号供給配線14を、枠状シール材39に対応する部分から前記表示エリア外スペーサ34の形成領域Sbに対応する部分にわたる幅に形成するとともに、このリセット用ゲート信号供給配線14の全体を、その下(ゲート絶縁膜6の下)に書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rと同じ金属膜からなる疑似配線27を設けた積層構造とし、前記リセット用ゲート信号供給配線14とオーバーコート絶縁膜24の前記表示エリア外スペーサ34に対応する部分に開口を設けることにより、前記リセット用ゲート信号供給配線14に対応する領域のエリア外スペーサ支持部38aを、前記疑似配線27と前記ゲート絶縁膜6とその上の配向膜29とにより形成している。
【0130】
さらに、この実施例では、図10および図15に示したように、前記ゲート配線12,12Rと同じ金属膜からなるリセット信号供給配線15を、前記表示エリア外スペーサ34の形成領域Sbに対応する部分にわたる幅に形成し、このリセット信号供給配線15とオーバーコート絶縁膜24の前記表示エリア外スペーサ34に対応する部分に開口を設けることにより、前記リセット信号供給配線15に対応する領域のエリア外スペーサ支持部38aを、前記リセット信号供給配線15と前記ゲート絶縁膜6とその上の配向膜29とにより形成している。
【0131】
この実施例の液晶セルは、表示エリアAの外側(表示エリアAと枠状シール材39との間の領域)に、その全周にわたって複数の表示エリア外スペーサ34を所定のピッチで設け、複数の表示エリア内スペーサ33と前記複数の表示エリア外スペーサ34をそれぞれ、前側基板2の内面に形成された同じ高さの複数のスペーサ支持部35,36の上に同じ高さに形成するとともに、後側基板1の内面に、前記複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34にそれぞれ対応させて複数のスペーサ当接部37a,38aを同じ高さに形成し、前記複数の表示エリア内スペーサ33と表示エリア外スペーサ34をそれぞれ前記複数のスペーサ当接部37a,38aに当接させているため、前記書込み用ゲート配線12および書込み用ドレイン配線13の導出領域B,Cの基板間隔dも、前記表示エリア外スペーサ34により規定することができる。
【0132】
そして、この実施例では、前側基板2の内面に、遮光膜31からなる同じ高さの複数のエリア内スペーサ支持部35およびエリア外スペーサ支持部36を形成し、その上に複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を同じ高さに形成するとともに、後側基板1の内面に、ゲート配線12,12Rまたはそれと同じ金属膜(書込み用ドレイン配線13の導出部に対応する疑似配線26、リセット用ゲート信号供給配線14に対応する疑似配線27、リセット信号供給配線15)とゲート絶縁膜6と配向膜29とからなる複数のエリア内スペーサ当接部37aおよびエリア外スペーサ支持部38aを形成し、前記複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を、これらのスペーサ33,34を覆って設けられた配向膜32を介して前記複数のエリア内スペーサ当接部37aおよびエリア外スペーサ支持部38aにそれぞれ当接させているため、基板間隔dを上述した第1の実施例の液晶セルと同じに規定するために必要な表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34の高さは、前記第1の実施例よりも前記書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rとゲート絶縁膜6との両方の膜厚分だけ小さい高さである。
【0133】
すなわち、対向電極30と遮光膜31と配向膜29,32の膜厚が第1の実施例の液晶セルと同じ(対向電極30の膜厚が0.14μm、遮光膜31の膜厚が0.17μm、配向膜29,32の膜厚がそれぞれ0.05μm)であり、さらに、前記書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rの膜厚が0.23μm、前記ゲート絶縁膜6の膜厚が0,25μmであるとすると、例えば基板間隔dを2.04μmに規定して画素部の基板間ギャップdを1.5μmにするために必要な表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34の高さは、1.29μmである。
【0134】
そのため、この1.29μmの高さの表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を形成するための樹脂材料(フォトレジスト)の塗布厚は、その厚さを精度良くコントロールすることができる0.5μm〜2.0μmの範囲内であり、したがって、前記樹脂材料を均一な厚さに塗布し、前記複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を均一な高さに形成することができる。
【0135】
そのため、この液晶セルによれば、前記画素部の基板間ギャップdを狭くし、しかも前記複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を均一な高さに形成して基板間隔dを均一にし、複数の画素部の基板間ギャップdを均一にすることができる。
【0136】
なお、上述した第1の実施例で記載したように、前記画素部の基板間ギャップdは、0.7μm〜2.2μm、望ましくは1.0μm〜1.73μmの範囲が好ましく、また、均一な高さに形成することができる表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34の高さは0.5μm〜2.0μmの範囲である。
【0137】
したがって、この第2の実施例の液晶セルの好ましい画素部の基板間ギャップdは0.71μm〜2.2μmの範囲であり、前記画素部の基板間ギャップdがこの範囲であれば、前記複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を均一な高さに形成して基板間隔dを均一にし、複数の画素部の基板間ギャップdを均一にすることができる。
【0138】
また、この実施例では、後側基板1の内面のエリア内スペーサ当接部37aおよびエリア外スペーサ当接部38aを、ゲート配線12,12Rまたはそれと同じ金属膜(書込み用ドレイン配線13の導出部に対応する疑似配線26、リセット用ゲート信号供給配線14に対応する疑似配線27、リセット信号供給配線15)と、ゲート絶縁膜6と、配向膜29との積層膜により形成しているが、これらのスペーサ当接部37a,38aは、前記ゲート配線12,12Rまたはそれと同じ金属膜と、ゲート絶縁膜6と、オーバーコート絶縁膜24と、配向膜29との積層膜により形成し、前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34の高さを、上記実施例の高さよりも前記オーバーコート絶縁膜24の膜厚分だけ小さくしてもよい。
【0139】
そのときの前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34の高さは、前記オーバーコート絶縁膜24の膜厚を0.20μmとすると、例えば基板間隔dを上述したように2.04μmに規定して画素部の基板間ギャップdを1.5μmにする場合で1.09μmであり、したがって、前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を形成するための樹脂材料(フォトレジスト)の塗布厚は、その厚さを精度良くコントロールすることができる0.5μm〜2.0μmの範囲内である。
【0140】
また、上記第1および第2の実施例では、前側基板2のエリア内スペーサ支持部35およびエリア外スペーサ当接部36を遮光膜31により形成しているが、これらのスペーサ当接部37a,38aは、前記遮光膜31と対向電極30との積層膜により形成し、前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34の高さを、前記対向電極30の膜厚分だけ小さくしてもよい。
【0141】
そのときの前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34の高さは、前記スペーサ当接部37a,38aをゲート配線12,12Rまたはそれと同じ金属膜とゲート絶縁膜6とオーバーコート絶縁膜24と配向膜29との積層膜により形成した場合、前記対向電極30の膜厚を0.05μmとすると、例えば基板間隔dを上述したように2.04μmに規定して画素部の基板間ギャップdを1.5μmにする場合で1.04μmであり、したがって、前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を形成するための樹脂材料(フォトレジスト)の塗布厚は、その厚さを精度良くコントロールすることができる0.5μm〜2.0μmの範囲内である。
【0142】
ただし、前記エリア内スペーサ支持部35およびエリア外スペーサ支持部36の高さと、前記エリア内スペーサ当接部37およびエリア外スペーサ当接部38の高さは、小さい方が好ましく、前記スペーサ支持部35,36とスペーサ当接部37,38の高さが小さいほど、画素部の基板間ギャップdをより狭くし、しかも、前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を均一な高さに形成して基板間隔dを均一にし、前記画素部の基板間ギャップdを均一にすることができる。
【0143】
したがって、前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34は、上記第1および第2の実施例のように遮光膜31により形成するのが望ましく、また、前記エリア内スペーサ当接部37およびエリア外スペーサ当接部38は、上記第1および第2の実施例のように、ゲート配線12,12Rまたはそれと同じ金属膜と、ゲート絶縁膜6と、配向膜29との積層膜により形成するのが望ましく、より好ましくは、上記第1の実施例のように配向膜29により形成するのが望ましい。
【0144】
図16および図17はこの発明の液晶セルの第3の実施例を示しており、図16は液晶セルの平面図、図17は図16のXVII―XVII線に沿う拡大断面図である。
【0145】
この実施例の液晶セルは、リセット用ゲート信号供給配線14およびリセット信号供給配線15と接地配線23とを、表示エリアAにできるだけ近付けて設ける形成することにより、枠状シール材39を前側基板2の外周縁との間にスペースをとって設け、複数の表示エリア外スペーサ34を、図16にその形成領域Sbを破線で囲んで示したように、前記枠状シール材39の外側に、その全周にわたって所定のピッチ(例えば表示エリア内スペーサ33の配列ピッチと同じピッチ)で設けたものである。
【0146】
この実施例では、前側基板2の前記枠状シール材39の外側の周縁部の内面に、遮光膜31と同じ金属膜からなる疑似電極31aを設けて複数のエリア外スペーサ支持部36bを形成し、その上に前記表示エリア外スペーサ34を表示エリア内スペーサ33(図4参照)と同じ高さに形成するとともに、これらの表示エリア外スペーサ34を、前側基板2の枠状シール材39により囲まれた領域に設けられた配向膜32と同じ膜厚の疑似配向膜32aにより覆っている。
【0147】
さらに、この実施例では、複数の書込み用ゲート配線12およびドレイン配線13の導出部(図6および図7参照)を、前記複数の表示エリア外スペーサ34を避けて形成するとともに、後側基板1の内面にその全体にわたって設けられたゲート絶縁膜6とオーバーコート絶縁膜24の前記枠状シール材39の外側に突出する部分に、前記複数の表示エリア外スペーサ34にそれぞれ対応する開口を設け、その部分に後側基板1の枠状シール材39により囲まれた領域に設けられた配向膜29と同じ膜厚の疑似配向膜29aを設けることにより、前記エリア内スペーサ当接部37と同じ高さの複数のエリア外スペーサ当接部38bを形成している。
【0148】
そして、前記複数の表示エリア外スペーサ34はそれぞれ、これらのスペーサ34を覆う前記疑似配向膜32aを介して前記複数のエリア外スペーサ当接部38bに当接され、前記枠状シール材39の外側において基板間隔dを規定している。
【0149】
なお、この実施例の液晶セルは、枠状シール材39を前側基板2の外周縁との間にスペースをとって設け、この前記枠状シール材39の外側に複数の表示エリア外スペーサ34を設けたものであるが、他の構成は図1〜図9に示した第1の実施例の液晶セルと同じであるから、重複する説明は図に同符号を付して省略する。
【0150】
この実施例の液晶セルにおいても、上述した第1の実施例の液晶セルと同様に、基板間隔dを、表示エリアA内から表示エリア外にわたって表示エリア内スペーサ33と表示エリア外スペーサ34とにより規定することができるとともに、画素部の基板間ギャップdを狭くし、しかも複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を均一な高さに形成して基板間隔dを均一にし、複数の画素部の基板間ギャップdを均一にすることができる。
【0151】
なお、上記第1〜第3の実施例では、表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を、フォトレジストからなる樹脂材料により形成しているが、表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34は、フォトレジスト以外の樹脂材料を基板2上にスピンコート法により塗布してその樹脂膜をフォトグラフィ法によりパターニングすることにより形成してもよく、その場合も、スペーサ高さが0.5μm〜2.0μmの範囲であれば、これらのスペーサ33,34を均一な高さに形成して基板間隔dを均一にし、複数の画素部の基板間ギャップdを均一にすることができる。
【0152】
また、上記第1〜第3の実施例の液晶セルは、1フィールド毎に全ての画素部の書込み状態を一括してリセットするためのリセット用のTFT4Rとゲート配線12Rおよびドレイン配線13Rと、静電気による書込み用TFT4およびリセット用TFT4Rのゲート―ドレイン間の絶縁破壊や短絡を防ぐための短絡配線16と保護素子17とを備えたものであるが、前記リセット用のTFT4Rとゲート配線12Rおよびドレイン配線13Rは、必ずしも必要ではなく、また前記短絡配線16と保護素子17は、省略してもよい。
【0153】
さらに、上記実施例の液晶セルは、ホモジニアス配向型のアクティブマトリックス液晶表示素子に限らず、液晶分子をツイスト配向させたTN(ツイステッドネマティック)型のアクティブマトリックス液晶表示素子、あるいは強誘電性液晶または反強誘電性液晶を用いたアクティブマトリックス液晶表示素子用等の液晶セルにも、さらに、フィールドシーケンシャル液晶表示装置に用いられる液晶表示素子に限らず、白黒画像を表示するアクティブマトリックス液晶表示素子用の液晶セルにも適用することができる。
【0154】
また、上記第1〜第3実施例の液晶セルは、表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を対向電極25が設けられた前側基板2の内面に設けたものであるが、これらのスペーサ33,34は、画素電極3とTFT4,4Rとゲート配線12,12Rおよびドレイン配線13,13Rが設けられた後側基板1の内面に設けてもよい。
【0155】
図18〜図20はこの発明の液晶セル集合体の一実施例を示しており、図18は液晶セル集合体の一部分の平面図、図19は図18のXIX―XIXに沿う拡大断面図、図20は図18のXX―XXに沿う拡大断面図である。
【0156】
この液晶セル集合体は、上述した液晶セルの後側基板1となる複数の基板領域51aを有する第1の基板材51と、前記液晶セルの前側基板2となる複数の基板領域52aを有する第2の基板材52とを、これらの基板材51,52の前記複数の基板領域51a,52aの間にそれぞれ設けられた複数の枠状シール材39を介して接合したものであり、前記第1の基板材51を図18に一点鎖線で示した切断ラインL1に沿って切断して前記複数の基板領域51a毎に切離し、前記第2の基板材52を図18に二点鎖線で示した切断ラインL2に沿って切断して前記複数の基板領域52a毎に切離すことにより、個々の液晶セルに分離される。
【0157】
前記第1の基板材51は、前記液晶セルの後側基板1となる複数の基板領域51aと、これらの基板領域51aの間に確保され、前記基板材51を前記複数の基板領域51aに分離する際に切り捨てられる捨て領域51bとを有しており、前記第2の基板材52は、前記液晶セルの前側基板2となる複数の基板領域52aと、これらの基板領域52aの間に確保され、前記基板材52を前記複数の基板領域52aに分離する際に切り捨てられる捨て領域52bとを有している。
【0158】
この実施例の液晶セル集合体は、図1〜図9に示した第1の実施例の液晶セルの集合体であり、前記第1の基板材51の複数の基板領域51aの内面にはそれぞれ、図1〜図9に示したように、複数の画素電極3と、複数の書込み用およびリセット用TFT4,4Rと、複数の書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rと、複数の書込み用およびリセット用ドレイン配線13,13Rと、リセット用ゲート信号供給配線14およびリセット信号供給配線15と、短絡配線16および保護素子17と、接地配線23と、オーバーコート絶縁膜24と配向膜29が設けられるとともに、前記配向膜29からなる複数のエリア内スペーサ当接部37および複数のエリア外スペーサ当接部38が形成されている。
【0159】
また、前記第2の基板材52の複数の基板領域52aの内面にはそれぞれ、図1〜図9に示したように、基板面に形成された遮光膜31とその上に形成された対向電極30とが設けられるとともに、前記遮光膜31からなる複数のエリア内スペーサ支持部35および複数のエリア外スペーサ支持部36が形成されており、これらのスペーサ支持部35,36の上に複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34がそれぞれ形成され、その上に配向膜32が設けられている。
【0160】
一方、前記第1の基板材51の複数の基板領域51aの間の捨て領域51bの内面には、前記複数の基板領域51aの各辺にそれぞれ沿わせて、この第1の基板材51の基板領域51aの枠状シール材39に対応する部分と同じ高さの捨てシール材接合部53が設けられ、前記第2の基板材55の複数の基板領域52aの間の捨て領域52bの内面には、前記第1の基板材51の捨て領域51bの内面に設けられた前記複数の捨てシール材接合部53にそれぞれ対応させて、この第2の基板材52の基板領域52aの枠状シール材39に対応する部分と同じ高さの捨てシール材接合部54が設けられている。
【0161】
すなわち、前記第1の基板材51の捨て領域51bの内面に設けられた捨てシール材接合部53は、図19に示したように、この第1の基板材51の基板領域51aの内面に設けられた書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rと同じ金属膜からなる第1の疑似電極53aと、前記基板領域51aから捨て領域52bにわたって形成されたゲート絶縁膜6と、書込み用およびリセット用ドレイン配線13,13Rと同じ金属膜からなる第2の疑似電極53bと、前記基板領域51aから捨て領域52bにわたって形成されたオーバーコート絶縁膜24との積層膜からなっており、したがって、この捨てシール材接合部53の高さは、前記第1の基板材51の基板領域51aの枠状シール材39に対応する部分の高さと同じである。
【0162】
また、前記第2の基板材52の捨て領域52bの内面に設けられた捨てシール材接合部54は、図19に示したように、この第2の基板材52の基板領域52aの内面に設けられた遮光膜31と同じ金属膜54aと、前記遮光膜31の上に設けられた対向電極30と同じITO膜54bとの積層膜からなっており、したがって、この捨てシール材接合部54の高さは、前記第2の基板材52の基板領域52aの枠状シール材39に対応する部分の高さと同じである。
【0163】
さらに、前記第2の基板材52の捨て領域52bの内面には、前記複数の基板領域52aの各角部にそれぞれ対応させて、複数の捨てスペーサ55(図20参照)が、前記基板領域52aの内面に設けられた複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34と同じピッチで設けられている。図18において、破線で囲まれた領域Scは、前記捨てスペーサ55の形成領域を示している。
【0164】
この捨てスペーサ55は、図20に示したように、前記第2の基板材52の捨て領域52bの内面の捨てスペーサ形成領域Scに、この第2の基板材52の基板領域52aの内面のエリア内スペーサ支持部35およびエリア外スペーサ支持部36と同じ高さに形成された捨てスペーサ支持部56の上に、前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34と同じ形成され、前記基板領域52aの枠状シール材39により囲まれた領域に設けられた配向膜32と同じ膜厚の疑似配向膜32bにより覆われている。
【0165】
前記捨てスペーサ支持部56は、前記基板領域52aの内面に設けられた遮光膜31と同じ金属膜からなる疑似遮光膜56aからなっており、したがって、この捨てスペーサ支持部56の高さは、前記エリア内スペーサ支持部35およびエリア外スペーサ支持部36の高さと同じである。
【0166】
また、前記第1の基板材52の捨て領域51bの内面には、前記捨てスペーサ形成領域Scに対応させて、この第1の基板材51の基板領域51aの内面のエリア内スペーサ当接部37およびエリア外スペーサ当接部38と同じ高さの捨てスペーサ当接部57が形成されている。
【0167】
この捨てスペーサ当接部57は、図20に示したように、前記基板領域51aから捨て領域52bにわたって形成されたゲート絶縁膜6とオーバーコート絶縁膜24の前記複数の捨てスペーサ55にそれぞれ対応する部分に開口を設け、その部分に、前記基板領域51aの枠状シール材39により囲まれた領域に設けられた配向膜29と同じ膜厚の疑似配向膜29bを設けることにより形成されており、したがって、この捨てスペーサ当接部57の高さは、前記エリア内スペーサ当接部37およびエリア外スペーサ当接部38の高さと同じである。
【0168】
そして、前記第1と第2の基板材51,52は、第2の基板材52の各基板領域52aの内面に設けられた複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を、図4〜図9に示したように、これらのスペーサ33,34を覆う配向膜32を介して、第1の基板材51の各基板領域51aの内面に設けられた複数のエリア内スペーサ当接部37およびエリア外スペーサ当接部38に当接させるとともに、前記第2の基板材52の各捨て領域52bの内面に設けられた複数の捨てスペーサ55を、図20に示したように、この捨てスペーサ55を覆う疑似配向膜32bを介して前記第1の基板材51の各捨て領域51bの内面に設けられた複数の捨てスペーサ当接部57に当接させることにより、前記基板領域51a,52aの基板間隔と前記捨て領域51b,52bの基板間隔を前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34と捨てスペーサ55により規定され、これらの基板材51,52の各基板領域51a,52aの間にそれぞれ表示エリアAを囲んで設けられた複数の枠状シール材39と、前記複数の捨て領域51b,52bの間にそれぞれ、前記第1と第2の基板材51,52のうちの前記枠状シール材39を印刷した基板材に、前記捨てシール材接合部53,54に対応させて、前記枠状シール材39と同じ樹脂(例えば熱硬化性樹脂)を前記枠状シール材39と同じ厚さに印刷することにより設けられた複数の捨てシール材58(図19参照)とを介して接合されている。
【0169】
この液晶セル集合体は、前記複数の基板領域51a,52aにそれぞれ対応させて複数の表示エリア内スペーサ33および複数の表示エリア外スペーサ34を所定のピッチで設けるとともに、前記複数の基板領域51a,52aの間の捨て領域51b,52bにそれぞれ対応させて複数の捨てスペーサ55を設け、前記複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34と前記複数の捨てスペーサ55とをそれぞれ、前記第2の基板材52の内面に形成された同じ高さのスペーサ支持部35,36,54の上に同じ高さに形成するとともに、第1の基板材51に、前記複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34と前記捨てスペーサ55にそれぞれ対応するスペーサ当接部37,38,57を同じ高さに形成し、前記複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34と前記捨てスペーサ55とをそれぞれ前記スペーサ当接部37,38,57に当接させているため、前記複数の基板領域51a,52aの基板間隔を、前記表示エリアA内から表示エリア外にわたって前記表示エリア内スペーサ33と表示エリア外スペーサ34とにより規定するとともに、前記捨て領域51b,52bの基板間隔も前記捨てスペーサ55により規定ことができる。
【0170】
そして、この液晶セル集合体では、前記複数の表示エリア内スペーサ33を、画素電極3と書込み用およびリセット用TFT4,4Rを避けて形成するとともに、書込み用およびリセット用ゲート配線12,12Rと書込み用およびリセット用ドレイン配線13,13Rの両方とゲート絶縁膜6とオーバーコート絶縁膜24とを前記表示エリア内スペーサ33を避けて形成し、さらに、前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34と前記捨てスペーサ55とを、第2の基板材52の内面に形成された遮光膜31または疑似遮光膜56aからなるスペーサ支持部35,36,56の上に形成し、これらのスペーサ33,34,55を、第1の基板材51の内面に形成された配向膜29または疑似配向膜29aからなるスペーサ当接部37,38,57に当接させているため、前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34と捨てスペーサ55の高さを極端に小さくしなくても、これらのスペーサ33,34,55により規定される基板間隔を小さくし、前記各基板領域51a,52a複数の画素部の基板間ギャップを狭くすることができる。
【0171】
しかも、この実施例では、前記第1の基板材51と第2の基板材52の捨て領域51b,52bを前記捨てシール材58を介して接合しているため、例えば液晶セル集合体を個々の液晶セルに組立てる際に、前記第1と第2の基板材51,52の捨て領域51b,52bのうちの前記捨てスペーサ55の形成領域Sc以外の部分が外部からの加圧力により内面側に撓み変形し、前記基板材51,52と前記枠状シール材39との間に剥離を生じのを防ぐことができる。
【0172】
なお、前記捨てシール材58および捨てシール材接合部53,54と、前記捨てスペーサ55および捨てスペーサ支持部56と、捨てスペーサ当接部57は、前記液晶セル集合体の第1および第2の基板材51,52を切断ラインL1,L2に沿って切断して個々の液晶セルに分離することにより、前記捨て領域51b,52bと一緒に除去される。
【0173】
なお、上記実施例の液晶セル集合体は、図1〜図9に示した第1の実施例の液晶セルの集合体であるが、この発明は、図10〜図15に示した第2の実施例の液晶セルの集合体にも、また、図16および図17に示した第3の実施例の液晶セルの集合体にも適用することができる。
【0174】
【発明の効果】
この発明の液晶セルは、表示エリア内スペーサを、前記画素電極と前記薄膜トランジスタが設けられた領域以外の領域に設けられた前記遮光膜の上に形成し、前記表示エリア内スペーサに対応する前記ゲート配線とドレイン配線の少なくとも一方を、前記表示エリア内スペーサを避けて形成し、前記第2の基板の前記遮光膜の上に形成された前記表示エリア内スペーサを、配向膜以外の膜が形成されていない前記第1の基板の部分に当接させたものであるため、画素部の基板間ギャップを狭くし、しかも前記表示エリア内スペーサを均一な高さに形成して基板間隔を均一にし、前記画素部の基板間ギャップを均一にすることができる。
【0175】
この発明の液晶セルにおいて、前記複数の画素電極と前記対向電極とが互いに対向する複数の画素部の基板間ギャップは、0.7μm〜2.2μmが好ましく、この範囲であれば、液晶表示素子の応答速度を充分速くすることができる。
【0176】
さらに、前記表示エリア内スペーサの高さは、0.5μm〜2.0μmが好ましく、この範囲内の高さであれば、複数の表示エリア内スペーサを均一な高さに形成して基板間隔を均一にし、複数の画素部の基板間ギャップを均一にすることができる。
【0177】
また、この液晶セルにおいて、前記ゲート配線とドレイン配線は、その両方を、前記表示エリア内スペーサを避けて形成するのが望ましく、このようにすることにより、前記画素部の基板間ギャップをより狭くし、しかも、前記表示エリア内スペーサを均一な高さに形成して基板間隔を均一にし、前記画素部の基板間ギャップを均一にすることができる。
【0178】
さらに、この液晶セルにおいて、前記第1の基板に設けられた前記TFTのゲート絶縁膜が、前記ゲート配線を覆って形成され、前記ゲート絶縁膜の上に前記TFTおよびドレイン配線を覆ってオーバーコート絶縁膜が設けられている場合、前記ゲート配線とドレイン配線とゲート絶縁膜とオーバーコート絶縁膜とを、前記表示エリア内スペーサを避けて形成するのが好ましく、このようにすることにより、前記画素部の基板間ギャップをさらに狭くし、しかも、前記表示エリア内スペーサを均一な高さに形成して基板間隔を均一にし、前記画素部の基板間ギャップを均一にすることができる。い。
【0179】
また、この液晶セルにおいては、前記表示エリアの外側に、複数の表示エリア外スペーサを所定のピッチで設け、前記複数の表示エリア内スペーサと複数の前記表示エリア外スペーサをそれぞれ、前記一方の基板に前記複数の表示エリア内スペーサおよび表示エリア外スペーサにそれぞれ対応させて形成された同じ高さの複数のスペーサ支持部の上に同じ高さに形成するとともに、他方の基板に、前記複数の表示エリア内スペーサおよび表示エリア外スペーサにそれぞれ対応させて複数のスペーサ当接部を同じ高さに形成し、前記複数の表示エリア内スペーサと表示エリア外スペーサをそれぞれ前記複数のスペーサ当接部に当接させるのが望ましく、このようにすることにより、基板間隔を前記表示エリア内から表示エリア外にわたって、表示エリア内スペーサおよび表示エリア外スペーサにより規定することができる。
【0180】
また、この発明の液晶セル集合体は、一方の基板材の複数の基板領域の表示エリア内にそれぞれ設けられた前記表示エリア内スペーサを、前記画素電極と前記薄膜トランジスタが設けられた領域以外の領域に設けられた前記遮光膜の上に形成し、前記表示エリア内スペーサに対応する前記ゲート配線とドレイン配線の少なくとも一方を、前記表示エリア内スペーサを避けて形成し、前記第2の基板の前記遮光膜の上に形成された前記表示エリア内スペーサを、配向膜以外の膜が形成されていない前記第1の基板の部分に当接させたものであるため、各液晶セルの画素部の基板間ギャップを狭くし、しかも前記表示エリア内スペーサを均一な高さに形成して基板間隔を均一にし、前記各液晶セルの画素部の基板間ギャップを均一にすることができる。
【0181】
この発明の液晶セル集合体においては、前記表示エリア内スペーサが設けられた一方の基板材の複数の基板領域の外側に、前記基板材を前記複数の基板領域に分離する際に切り捨てられる捨て領域を設け、その捨て領域に、前記表示エリア内スペーサと同じ高さに形成された複数の捨てスペーサを所定のピッチで設けるとともに、前記一方の基板材の前記捨てスペーサの支持部を、前記表示エリア内スペーサの支持部と同じ高さに形成し、他方の基板材の前記捨てスペーサの当接部を、前記表示エリア内スペーサの当接部と同じ高さに形成するのが好ましく、このようにすることにより、前記複数の基板領域の基板間隔を、前記表示エリア内から表示エリア外にわたって前記表示エリア内スペーサと表示エリア外スペーサとにより規定するとともに、前記捨て領域の基板間隔も前記捨てスペーサにより規定ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の液晶セルの第1の実施例を示す平面図。
【図2】前記液晶セルの液晶セルの後側基板に設けられた画素電極とTFTとゲート配線およびドレイン配線の等価回路的平面図。
【図3】前記第1の基板の表示エリア内の一部分の拡大平面図。
【図4】図3のIV―IV線に沿う拡大断面図。
【図5】前記液晶セルの保護素子が設けられた部分の拡大断面図。
【図6】図1のVI−VI線に沿う拡大断面図。
【図7】図1のVII―VII線に沿う拡大断面図。
【図8】図1のVIII―VIII線に沿う拡大断面図。
【図9】図1のIX―IX線に沿う拡大断面図。
【図10】この発明の液晶セルの第2の実施例を示す平面図。
【図11】第2の実施例の液晶セルの後側基板の表示エリア内の一部分の拡大平面図。
【図12】図11のXII―XII線に沿う拡大断面図。
【図13】図10のXIII―XIII線に沿う拡大断面図。
【図14】図10のXIV―XIV線に沿う拡大断面図。
【図15】図10のXV―XV線に沿う拡大断面図。
【図16】この発明の液晶セルの第3の実施例を示す平面図。
【図17】図16のXVII―XVII線に沿う拡大断面図。
【図18】この発明の液晶セル集合体の一実施例を示す一部分の平面図。
【図19】図18のXIX―XIXに沿う拡大断面図。
【図20】図18のXX―XXに沿う拡大断面図。
【符号の説明】
1,2…基板
3…画素電極
4…書込み用TFT
4R…リセット用TFT
12…書込み用ゲート配線
12R…リセット用ゲート配線
13…書込み用ドレイン配線
13R…リセット用ドレイン配線
14…リセット用ゲート信号供給配線
15…リセット信号供給配線
16…短絡配線
17…保護素子
23…接地配線
24…オーバーコート絶縁膜
29…配向膜
30…対向電極
31…遮光膜
32…配向膜
33…表示エリア内スペーサ
34…表示エリア外スペーサ
35…エリア内スペーサ支持部
36…エリア外スペーサ支持部
37…エリア内スペーサ当接部
38…エリア外スペーサ当接部
39…枠状シール材
40…液晶注入口
51…第1の基板材
52…第2の基板材
51a,52a…基板領域
51b,52b…捨て領域
L1,L2…切断ライン
55…捨てスペーサ
56…捨てスペーサ支持部
57…捨てスペーサ当接部
58…捨てシール材

Claims (8)

  1. マトリックス状に配列する複数の画素電極と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続された複数の薄膜トランジスタと、前記複数の薄膜トランジスタにゲート信号を供給する複数のゲート配線と、前記複数の薄膜トランジスタにデータ信号を供給する複数のドレイン配線とが設けられた第1の基板と、
    前記複数の画素電極の間の領域に対応する遮光膜と、前記複数の画素電極に対向する対向電極が設けられた第2の基板と、
    前記第1と第2の基板の互いに対向する面それぞれに形成された配向膜と、
    前記第1と第2の基板間に前記複数の画素電極がマトリックス状に配列する表示エリアを囲んで設けられ、前記第1と第2の基板を接合する枠状シール材と、
    前記第1と第2のいずれか一方の基板の前記表示エリア内に所定のピッチで設けられ、前記第1と第2の基板の間隔を規定する複数の表示エリア内スペーサとからなり、
    前記表示エリア内スペーサは、前記画素電極と前記薄膜トランジスタが設けられた領域以外の領域に設けられた前記遮光膜の上に形成され、
    前記表示エリア内スペーサに対応する前記ゲート配線とドレイン配線の少なくとも一方は、前記表示エリア内スペーサを避けて形成され、
    前記第2の基板の前記遮光膜の上に形成された前記表示エリア内スペーサが、配向膜以外の膜が形成されていない前記第1の基板の部分に当接していることを特徴とする液晶セル。
  2. 複数の画素電極と対向電極とが互いに対向する複数の画素部の基板間ギャップが0.7μm〜2.2μmであることを特徴とする請求項1に記載の液晶セル。
  3. 表示エリア内スペーサの高さは、0.5μm〜2.0μmであることを特徴とする請求項1に記載の液晶セル。
  4. ゲート配線とドレイン配線の両方が、表示エリア内スペーサを避けて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶セル。
  5. 第1の基板に設けられた薄膜トランジスタのゲート絶縁膜がゲート配線を覆って形成されるとともに、前記薄膜トランジスタとドレイン配線を覆ってオーバーコート絶縁膜が設けられており、前記ゲート配線とドレイン配線とゲート絶縁膜とオーバーコート絶縁膜が、表示エリア内スペーサを避けて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶セル。
  6. 表示エリアの外側に、複数の表示エリア外スペーサが所定のピッチで設けられ、複数の表示エリア内スペーサと前記複数の表示エリア外スペーサがそれぞれ、一方の基板に前記複数の表示エリア内スペーサおよび表示エリア外スペーサにそれぞれ対応させて形成された同じ高さの複数のスペーサ支持部の上に同じ高さに形成されるとともに、他方の基板に、前記複数の表示エリア内スペーサおよび表示エリア外スペーサにそれぞれ対応する複数のスペーサ当接部が同じ高さに形成されており、前記複数の表示エリア内スペーサと表示エリア外スペーサがそれぞれ前記複数のスペーサ当接部に当接していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液晶セル。
  7. 液晶セルの第1の基板となる複数の基板領域を有し、前記複数の基板領域にそれぞれ、マトリックス状に配列する複数の画素電極と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続された複数の薄膜トランジスタと、前記複数の薄膜トランジスタにゲート信号を供給する複数のゲート配線と、前記複数の薄膜トランジスタにデータ信号を供給する複数のドレイン配線とが設けられた第1の基板材と、
    前記液晶セルの第2の基板となる複数の基板領域を有し、前記複数の基板領域にそれぞれ、前記複数の画素電極の間の領域に対応する遮光膜と、前記複数の画素電極に対向する対向電極が設けられた第2の基板材と、
    前記第1と第2の基板材の互いに対向する面それぞれに、前記複数の基板領域にそれぞれ対応させて形成された配向膜と、
    前記第1と第2の基板材間に、前記複数の基板領域の前記画素電極がマトリックス状に配列する表示エリアをそれぞれ囲んで設けられ、前記第1と第2の基板材を接合する複数の枠状シール材と、
    前記第1と第2のいずれか一方の基板材の前記複数の基板領域の前記表示エリア内にそれぞれ所定のピッチで設けられ、前記第1と第2の基板材の間隔を規定する複数の表示エリア内スペーサとからなり、
    前記表示エリア内スペーサは、前記画素電極と前記薄膜トランジスタが設けられた領域以外の領域に設けられた前記遮光膜の上に形成され、
    前記第2の基板の前記遮光膜の上に形成された前記表示エリア内スペーサが、配向膜以外の膜が形成されていない前記第1の基板の部分に当接していることを特徴とする液晶セル集合体。
  8. 表示エリア内スペーサが設けられた一方の基板材の複数の基板領域の外側に、前記基板材を前記複数の基板領域に分離する際に切り捨てられる捨て領域が設けられており、その捨て領域に、前記表示エリア内スペーサと同じ高さに形成された複数の捨てスペーサが所定のピッチで設けられるとともに、前記一方の基板材の前記捨てスペーサの支持部が、前記表示エリア内スペーサの支持部と同じ高さに形成され、他方の基板材の前記捨てスペーサの当接部が、前記表示エリア内スペーサの当接部と同じ高さに形成されていることを特徴とする請求項7に記載の液晶セル集合体。
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