JP2003015137A - 液晶セルおよびその集合体 - Google Patents

液晶セルおよびその集合体

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JP2003015137A JP2001198395A JP2001198395A JP2003015137A JP 2003015137 A JP2003015137 A JP 2003015137A JP 2001198395 A JP2001198395 A JP 2001198395A JP 2001198395 A JP2001198395 A JP 2001198395A JP 2003015137 A JP2003015137 A JP 2003015137A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画素部の基板間ギャップを狭くし、しかも前記
表示エリア内スペーサを均一な高さに形成して基板間隔
を均一にし、前記画素部の基板間ギャップを均一にする
ことができるアクティブマトリックス型液晶セルを提供
する。 【解決手段】画素電極3とTFT4とゲート配線12お
よびドレイン配線13が設けられた第1の基板1と、対
向電極30が設けられた第2の基板2とのうち、一方の
基板1の表示エリア内に所定のピッチで設けられ、前記
第1と第2の基板1,2の間隔を規定する複数の表示エ
リア内スペーサ33を、前記画素電極3とTFT4を避
けて形成するとともに、前記ゲート配線12とドレイン
配線13とゲート絶縁膜6とオーバーコート絶縁膜と
を、前記表示エリア内スペーサ33を避けて形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、薄膜トランジス
タ(以下、TFTと記す)を能動素子とするアクティブ
マトリックス型の液晶セルおよび液晶セル集合体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】TFTを能動素子とするアクティブマト
リックス型の液晶セルは、マトリックス状に配列する複
数の画素電極と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続さ
れた複数のTFTと、前記複数のTFTにゲート信号を
供給する複数のゲート配線と、前記複数のTFTにデー
タ信号を供給する複数のドレイン配線とが設けられた第
1の基板と、前記複数の画素電極に対向する対向電極が
設けられた第2の基板とを、これらの基板間に前記画素
電極がマトリックス状に配列する表示エリアを囲んで設
けられた枠状シール材を介して接合したものであり、前
記第1と第2の一対の基板の間隔は、前記表示エリアに
配置された複数の表示エリア内スペーサにより、前記複
数の画素電極と前記対向電極とが互いに対向する複数の
画素部の基板間ギャップ(セルギャップ)が4μm〜5
μmの値になるように規定されている。
【0003】この液晶セルは、その内部、つまり一対の
基板間の枠状シール材により囲まれた領域に、前記枠状
シール材を部分的に欠落させて形成された液晶注入口か
ら液晶を注入し、前記注入口を封止することにより液晶
表示素子とされる。
【0004】前記液晶セルには、一方の基板上の表示エ
リア内に粒子状スペーサを散布し、その粒子状スペーサ
を基板間に挟持させて基板間隔を規定しているものと、
一方の基板上の表示エリア内に柱状のスペーサを所定の
ピッチで設け、これらの柱状スペーサを他方の基板に当
接させて基板間隔を規定しているものとがある。
【0005】しかし、前記基板上に散布される粒子状ス
ペーサは、画素部内にも分布するため、液晶表示素子の
画素部に、前記粒子状スペーサに対応する部分から光が
漏れて表示のコントラストを低下させるだけでなく、基
板間ギャップを均一に制御するのが難しいため、基板間
ギャップにムラが発生する。
【0006】一方、前記柱状のスペーサは、基板上に樹
脂材料を所定の膜厚に塗布し、その樹脂膜をパターニン
グすることにより形成されるため、画素部を避けた所定
の位置に設けることができ、したがって、液晶表示素子
の画素部に光漏れを生じさせることは無く、また基板間
ギャップの均一性も優れている。
【0007】前記柱状のスペーサを備えたアクティブマ
トリックス型液晶セルは、従来、前記樹脂材料の膜厚を
均一に厚く塗布することが困難であるため、一方の基
板、例えば対向電極が設けられた第2の基板の表示エリ
ア内に、第1の基板に設けられた複数のTFTにそれぞ
れ対応させて前記スペーサを設け、これらのスペーサを
前記第1の基板のTFT上の最も高く盛り上った部分に
当接させて基板間隔を規定した構成となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶表示素
子の画素部の液晶層厚は、応答速度を速くするために、
できるだけ小さくにすることが望まれており、そのため
には、前記液晶セルの基板間隔を小さくし、前記画素部
の基板間ギャップを、例えば1.5μm程度に狭くする
必要がある。
【0009】しかし、前記柱状のスペーサをTFTに対
応させて設けている従来の液晶セルは、基板間隔を小さ
くすると、複数のスペーサの高さにばらつきが生じて複
数の画素部の基板間ギャップが不均一になり、この液晶
セル内に液晶を注入して製造される液晶表示素子に表示
むらを生じさせる。
【0010】すなわち、前記柱状のペーサは、上述した
ように、基板上に樹脂材料を所定の厚さに塗布し、その
樹脂膜をパターニングすることにより形成されている。
【0011】このスペーサの形成における基板上への樹
脂材料の塗布は、スピンコート法により行なわれてお
り、その塗布厚は、前記樹脂材料の粘性に応じて基板の
回転速度と回転時間を制御することによりコントロール
されている。
【0012】しかし、前記樹脂材料の塗布厚を精度良く
コントロールすることができる塗布厚値の範囲には限界
があり、その範囲外の厚さに樹脂材料を塗布する場合
は、その厚さを薄くするほど、または厚くするほど、塗
布厚のコントロールが難しくなる。
【0013】上記従来の液晶セルは、前記スペーサを、
第1の基板に設けられたTFT上の最も高く盛り上った
部分に設けているため、基板間隔を、前記画素部の基板
間ギャップが例えば1.5μm以下になるように小さく
するには、前記スペーサの高さを極端に小さくしなけれ
ばならない。
【0014】そして、このような高さが極端に小さいス
ペーサを形成するには、前記樹脂材料を、その塗布厚を
精度良くコントロールすることができる塗布厚値の範囲
よりも薄く塗布しなければならないため、その塗布厚に
むらが生じ、前記樹脂膜をパターニングして形成された
複数のスペーサの高さが不均一になる。
【0015】そのため、前記複数のスペーサにより規定
される液晶セルの基板間隔が不均一になり、複数の画素
部の基板間ギャップが不均一になって、前記液晶セル内
に液晶を注入して製造される液晶表示素子に表示むらを
生じさせてしまう。
【0016】この発明は、画素部の基板間ギャップを狭
くし、しかも基板間隔を規定する複数のスペーサを均一
な高さに形成して前記基板間隔を均一にし、前記画素部
の基板間ギャップを均一にすることができるアクティブ
マトリックス型の液晶セルおよびその集合体を提供する
ことを目的としたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の液晶セルは、
マトリックス状に配列する複数の画素電極と、前記複数
の画素電極にそれぞれ接続された複数のTFTと、前記
複数のTFTにゲート信号を供給する複数のゲート配線
と、前記複数のTFTにデータ信号を供給する複数のド
レイン配線とが設けられた第1の基板と、前記複数の画
素電極に対向する対向電極が設けられた第2の基板と、
前記第1と第2の基板間に前記複数の画素電極がマトリ
ックス状に配列する表示エリアを囲んで設けられ、前記
第1と第2の基板を接合する枠状シール材と、前記第1
と第2のいずれか一方の基板の前記表示エリア内に所定
のピッチで設けられ、前記第1と第2の基板の間隔を規
定する複数の表示エリア内スペーサとからなり、前記表
示エリア内スペーサが、前記画素電極と前記TFTを避
けて形成されるとともに、前記ゲート配線とドレイン配
線の少なくとも一方が、前記表示エリア内スペーサを避
けて形成されていることを特徴とする。
【0018】この液晶セルは、前記表示エリア内スペー
サを、前記画素電極とTFTを避けて形成するととも
に、前記ゲート配線とドレイン配線の少なくとも一方
を、前記表示エリア内スペーサを避けて形成したもので
あるため、前記表示エリア内スペーサの高さを極端に小
さくしなくても、このスペーサにより規定される基板間
隔を小さくし、前記複数の画素電極と対向電極とが互い
に対向する複数の画素部の基板間ギャップを狭くするこ
とができる。
【0019】そのため、この液晶セルによれば、前記画
素部の基板間ギャップを狭くし、しかも前記表示エリア
内スペーサを均一な高さに形成して基板間隔を均一に
し、前記画素部の基板間ギャップを均一にすることがで
きる。
【0020】このように、この発明の液晶セルは、複数
の画素電極とTFTとゲート配線および複数のドレイン
配線が設けられた第1の基板と、対向電極が設けられた
第2の基板とのうち、いずれか一方の基板の表示エリア
内に所定のピッチで設けられ、前記第1と第2の基板の
間隔を規定する複数の表示エリア内スペーサを、前記画
素電極とTFTを避けて形成するとともに、前記ゲート
配線とドレイン配線の少なくとも一方を、前記表示エリ
ア内スペーサを避けて形成することにより、前記画素部
の基板間ギャップを狭くし、しかも前記表示エリア内ス
ペーサを均一な高さに形成して基板間隔を均一にし、前
記画素部の基板間ギャップを均一にしたものである。
【0021】この発明の液晶セルにおいて、前記複数の
画素電極と前記対向電極とが互いに対向する複数の画素
部の基板間ギャップは、0.7μm〜2.2μmが好ま
しく、前記表示エリア内スペーサの高さは、0.5μm
〜2.0μmが好ましい。
【0022】また、この液晶セルにおいて、前記ゲート
配線とドレイン配線は、その両方を、前記表示エリア内
スペーサを避けて形成するのが望ましい。
【0023】さらに、この液晶セルにおいて、前記第1
の基板に設けられた前記TFTのゲート絶縁膜が前記ゲ
ート配線を覆って形成されるとともに、前記TFTとド
レイン配線を覆ってオーバーコート絶縁膜が設けられて
いる場合、前記ゲート配線とドレイン配線とゲート絶縁
膜とオーバーコート絶縁膜とを、前記表示エリア内スペ
ーサを避けて形成するのが好ましい。
【0024】また、この液晶セルにおいては、前記表示
エリアの外側に、複数の表示エリア外スペーサを所定の
ピッチで設け、前記複数の表示エリア内スペーサと複数
の前記表示エリア外スペーサをそれぞれ、前記一方の基
板に前記複数の表示エリア内スペーサおよび表示エリア
外スペーサにそれぞれ対応させて形成された同じ高さの
複数のスペーサ支持部の上に同じ高さに形成するととも
に、他方の基板に、前記複数の表示エリア内スペーサお
よび表示エリア外スペーサにそれぞれ対応させて複数の
スペーサ当接部を同じ高さに形成し、前記複数の表示エ
リア内スペーサと表示エリア外スペーサをそれぞれ前記
複数のスペーサ当接部に当接させるのが望ましい。
【0025】また、この発明の液晶セル集合体は、液晶
セルの第1の基板となる複数の基板領域を有し、前記複
数の基板領域にそれぞれ、マトリックス状に配列する複
数の画素電極と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続さ
れた複数のTFTと、前記複数のTFTにゲート信号を
供給する複数のゲート配線と、前記複数のTFTにデー
タ信号を供給する複数のドレイン配線とが設けられた第
1の基板材と、前記液晶セルの第2の基板となる複数の
基板領域を有し、前記複数の基板領域にそれぞれ、前記
複数の画素電極に対向する対向電極が設けられた第2の
基板材と、前記第1と第2の基板材間に、前記複数の基
板領域の前記画素電極がマトリックス状に配列する表示
エリアをそれぞれ囲んで設けられ、前記第1と第2の基
板材を接合する複数の枠状シール材と、前記第1と第2
のいずれか一方の基板材の前記複数の基板領域の前記表
示エリア内にそれぞれ所定のピッチで設けられ、前記第
1と第2の基板材の間隔を規定する複数の表示エリア内
スペーサとからなり、前記表示エリア内スペーサが、前
記画素電極と前記TFTを避けて形成されるとともに、
前記ゲート配線とドレイン配線の少なくとも一方が、前
記表示エリア内スペーサを避けて形成されていることを
特徴とする。
【0026】この液晶セル集合体は、前記第1と第2の
基板材を前記複数の基板領域毎に切離すことにより、個
々の液晶セルに分離される。
【0027】この液晶セル集合体は、前記一方の基板材
の複数の基板領域の表示エリア内にそれぞれ設けられた
前記表示エリア内スペーサを、前記画素電極とTFTを
避けて形成するとともに、前記ゲート配線とドレイン配
線の少なくとも一方を、前記表示エリア内スペーサを避
けて形成したものであるため、前記表示エリア内スペー
サの高さを極端に小さくしなくても、このスペーサによ
り規定される前記第1と第2の基板材の間隔、つまり各
液晶セルの基板間隔を小さくし、前記各液晶セルの複数
の画素電極と対向電極とが互いに対向する複数の画素部
の基板間ギャップを狭くすることができる。
【0028】そのため、この液晶セル集合体によれば、
前記画素部の基板間ギャップを狭くし、しかも前記表示
エリア内スペーサを均一な高さに形成して各液晶セルの
基板間隔を均一にし、前記各液晶セルの画素部の基板間
ギャップを均一にすることができる。
【0029】このように、この発明の液晶セル集合体
は、複数の基板領域にそれぞれ画素電極とTFTとゲー
ト配線およびドレイン配線が設けられた第1の基板材
と、複数の基板領域にそれぞれ対向電極が設けられた第
2の基板とのうち、いずれか一方の基板材の複数の基板
領域の表示エリア内にそれぞれ所定のピッチで設けら
れ、前記第1と第2の基板材の間隔を規定する複数の表
示エリア内スペーサを、前記画素電極とTFTを避けて
形成するとともに、前記ゲート配線とドレイン配線の少
なくとも一方を、前記表示エリア内スペーサを避けて形
成することにより、各液晶セルの画素部の基板間ギャッ
プを狭くし、しかも前記表示エリア内スペーサを均一な
高さに形成して基板間隔を均一にし、前記各液晶セルの
画素部の基板間ギャップを均一にしたものである。
【0030】この発明の液晶セル集合体においては、前
記表示エリア内スペーサが設けられた一方の基板材の複
数の基板領域の外側に、前記基板材を前記複数の基板領
域に分離する際に切り捨てられる捨て領域を設け、その
捨て領域に、前記表示エリア内スペーサと同じ高さに形
成された複数の捨てスペーサを所定のピッチで設けると
ともに、前記一方の基板材の前記捨てスペーサの支持部
を、前記表示エリア内スペーサの支持部と同じ高さに形
成し、他方の基板材の前記捨てスペーサの当接部を、前
記表示エリア内スペーサの当接部と同じ高さに形成する
のが好ましい。
【0031】
【発明の実施の形態】図1〜図9はこの発明の液晶セル
の第1の実施例を示しており、図1は液晶セルの平面
図、図2は前記液晶セルの第1の基板に設けられた画素
電極とTFTとゲート配線およびドレイン配線の等価回
路的平面図、図3は前記第1の基板の表示エリア内の一
部分の拡大平面図、図4は図3のIV―IV線に沿う拡大断
面図である。
【0032】この実施例の液晶セルは、フィールドシー
ケンシャル液晶表示装置の液晶表示素子に用いられるア
クティブマトリックス型液晶セルであり、基本的には、
マトリックス状に配列する複数の画素電極3と、前記複
数の画素電極3にそれぞれ接続された複数の書込み用T
FT4と、前記複数の書込み用TFT4にゲート信号を
供給する複数の書込み用ゲート配線12と、前記複数の
書込み用TFT4に画像データに応じたデータ信号を供
給する複数の書込み用ドレイン配線13とが設けられた
第1の基板1と、前記複数の画素電極3に対向する対向
電極30が設けられた第2の基板2とを、これらの基板
1,2間に前記複数の画素電極3がマトリックス状に配
列する表示エリアを囲んで設けられた枠状シール材39
により接合した構成となっている。
【0033】なお、この実施例では、前後一対の基板の
うち、後側の基板(図4において下側の基板)を第1の
基板1とし、前側の基板(図4において上側の基板)を
第2の基板2としている。以下、前記第1の基板1を後
側基板と言い、前記第2の基板2を前側基板と言う。
【0034】前記後側基板1と前側基板2は、いずれ
も、ガラス等からなる透明基板であり、後側基板1は、
その左右の側縁のいずれか一方と上下の側縁のいずれか
一方、例えば図1および図2において右側の側縁と下側
の側縁に、前側基板2の外側に張出した端子配列部1
a,1bを有している。
【0035】まず、前記後側基板1について説明する
と、前記複数の画素電極3は、後側基板1の内面(前側
基板2との対向面)の前側基板2と対向する領域(端子
配列部1a,1bを除く領域)に、その外周部を除い
て、行方向(図1および図2において左右方向)および
列方向(図1および図2において上下方向)にマトリッ
クス状に配列させて設けられている。
【0036】そして、前記複数の書込み用ゲート配線1
2は、各画素電極行毎に前記行方向に沿わせて形成さ
れ、前記複数の書込み用ドレイン配線13は、各画素電
極列毎に前記列方向に沿わせて形成されており、前記複
数の書込み用ゲート配線12の一端は、図2において右
側の一方の端子配列部1aに導出され、前記複数の書込
み用ドレイン配線13の一端は、図2において下側の他
方の端子配列部1bに導出されている。
【0037】前記一方の端子配列部1aに導出された前
記複数の書込み用ゲート配線12はそれぞれ、前記端子
配列部1aの上に搭載される図示しないゲートドライバ
(例えばLSI)の搭載部に導かれており、その導出端
に、前記ゲートドライバの複数の出力端子にそれぞれ対
応するドライバ接続端子12aが形成されている。
【0038】また、前記他方の端子配列部1aに導出さ
れた前記複数の書込み用ドレイン配線13はそれぞれ、
前記端子配列部1bの上に搭載される図示しないドレイ
ンドライバ(例えばLSI)の搭載部に導かれており、
その導出端に、前記ドレインドライバの複数の出力端子
にそれぞれ対応するドライバ接続端子13aが形成され
ている。
【0039】さらに、前記後側基板1の内面には、前記
複数の画素電極3にそれぞれ接続された複数のリセット
用TFT4Rと、前記複数のリセット用TFT4Rにゲ
ート信号を供給する複数のリセット用ゲート配線12R
と、前記複数のリセット用TFT4Rにリセット信号を
供給する複数のリセット用ドレイン配線13Rとが設け
られている。
【0040】これらのTFT4Rとゲート配線12Rお
よびドレイン配線13Rは、1フィールド毎に全ての画
素部の書込み状態を一括してリセットするために設けら
れており、前記複数のリセット用ゲート配線12Rは、
前記書込み用ゲート配線12の導出側とは反対側に画素
電極形成領域の外側に沿わせて設けられた1本のリセッ
ト用ゲート信号供給配線14に接続され、前記複数のリ
セット用ドレイン配線13Rは、前記書込み用ドレイン
配線12の導出側とは反対側に画素電極形成領域の外側
に沿わせて設けられた1本のリセット信号供給配線15
に接続されている。
【0041】そして、前記リセット用ゲート信号供給配
線14の一端は、前記一方の端子配列部1aに導出さ
れ、前記リセット信号供給配線15の一端は、前記他方
の端子配列部1b導出されており、前記リセット用ゲー
ト信号供給配線14の導出端に、外部から供給されるリ
セット用ゲート信号の入力端子14aが形成され、前記
リセット信号供給配線15の導出端に、外部から供給さ
れるリセット信号の入力端子15aが形成されている。
【0042】なお、図2では便宜上、画素電極3と書込
み用およびリセット用TFT4,4Rを大きなピッチで
示しているが、前記画素電極3と書込み用およびリセッ
ト用TFT4,4Rは、100μm〜300μmのピッ
チで設けられている。
【0043】前記書込み用ゲート配線12とリセット用
ゲート配線12Rは、後側基板1の基板面に、同じ金属
膜により形成されており、前記書込み用TFT4は、各
画素電極行の一側(図2おいて下側)にそれぞれ沿わせ
て設けられ、前記リセット用ゲート配線12Rは、各画
素電極行の他側(図2おいて上側)にそれぞれ沿わせて
設けられている。
【0044】なお、前記書込み用およびリセット用ゲー
ト配線12,12Rは、低抵抗のアルミニウム系合金膜
により形成されており、これらのゲート配線12,12
Rは、前記基板面との段差を小さくするために、例えば
0.23μmの極く薄い膜厚に形成されている。
【0045】前記書込み用TFT4は、前記各画素電極
行の前記書込み用ゲート配線12が設けられた側に、各
行の画素電極3にそれぞれ対応させて設けられ、前記リ
セット用TFT4Rは、前記各画素電極行の前記リセッ
ト用ゲート配線12Rが設けられた側に、各行の画素電
極3にそれぞれ対応させて設けられている。
【0046】この書込み用TFT4とリセット用TFT
4Rは、平面形状が対称形な同じ積層構造のものであ
り、図3および図4に示したように、後側基板1の基板
面に形成されたゲート電極5と、このゲート電極5を覆
って基板全体に形成されたゲート絶縁膜6と、前記ゲー
ト絶縁膜6の上に前記ゲート電極5と対向させて形成さ
れたi型半導体膜7と、このi型半導体膜7のチャンネ
ル領域となる中央部の上に設けられたブロッキング絶縁
膜8と、前記i型半導体膜7の両側部の上にn型半導体
膜9を介して形成されたソース電極10およびドレイン
電極11とからなっている。
【0047】なお、この実施例では、前記書込み用TF
T4を前記書込み用ゲート配線12の上に形成し、前記
書込み用ゲート配線12の各書込み用TFT4に対応す
る部分をそれぞれ前記書込み用TFT4のゲート電極5
とするとともに、前記リセット用TFT4Rを前記リセ
ット用ゲート配線12Rの上に形成し、前記リセット用
ゲート配線12Rの各リセット用TFT4Rに対応する
部分をそれぞれ前記リセット用TFT4Rのゲート電極
5としている。
【0048】また、図4では前記ソース電極10とドレ
イン電極11を単層膜として示しているが、このソース
電極10とドレイン電極11は、前記n型半導体膜9と
のコンタクト層であるクロム膜と、その上に形成された
アルミニウム系合金膜とからなっている。
【0049】前記書込み用ドレイン配線13とリセット
用ドレイン配線13Rは、前記ゲート絶縁膜6の上に形
成されており、前記書込み用ドレイン配線13は、各画
素電極列の一側(図2おいて左側)にそれぞれ沿わせて
設けられ、前記リセット用ドレイン配線13Rは、各画
素電極列の他側(図2おいて右側)にそれぞれ沿わせて
設けられている。
【0050】この書込み用ドレイン配線13Rとリセッ
ト用ドレイン配線13Rは、前記書込み用およびリセッ
ト用TFT4,4Rのソース,ドレイン電極10,11
と同じ金属膜(クロム膜とその上に形成されたアルミニ
ウム系合金膜との積層膜)により形成されており、前記
書込み用TFT4のドレイン電極11は、前記書込み用
ドレイン配線13に一体に形成され、前記リセット用T
FT4Rのドレイン電極11は、前記リセット用ドレイ
ン配線13Rに一体に形成されている。
【0051】なお、前記書込み用およびリセット用ドレ
イン配線13,13Raは、その抵抗による前記画像デ
ータ信号およびリセット信号の電位降下をできるだけ小
さくするため、前記書込み用およびリセット用ゲート配
線12,12Rの膜厚よりも充分に厚い膜厚、例えば
0.425μmの膜厚に形成されている。
【0052】また、前記リセット用ゲート信号供給配線
14は、前記ゲート絶縁膜6の上に、前記TFT4,4
Rのソース,ドレイン電極10,11と同じ金属膜によ
り前記ドレイン配線13,13Rと平行に形成されてお
り(図8参照)、前記ゲート絶縁膜6に設けられたコン
タクト孔において前記複数のリセット用ゲート配線12
Rに接続されている。
【0053】一方、前記リセット信号供給配線15は、
後側基板1の基板面に、前記書込み用およびリセット用
ゲート配線12,12Rと同じ金属膜により前記ゲート
配線12,12Rと平行に形成されており(図9参
照)、前記複数のリセット用ドレイン配線13Rは、前
記ゲート絶縁膜6に設けられたコンタクト孔において前
記リセット信号供給配線15に接続されている。
【0054】そして、前記画素電極3は、前記ゲート絶
縁膜6の上にITO膜等の透明導電膜により形成されて
おり、この画素電極3の上下の縁部のうち、一方の縁部
に前記書込み用TFT4のソース電極10が接続され、
他方の縁部に前記リセット用TFT4Rのソース電極1
0が接続されている。
【0055】さらに、前記後側基板1の内面には、静電
気による前記書込み用TFT4およびリセット用TFT
4Rのゲート―ドレイン間の絶縁破壊や短絡を防ぐため
の短絡配線16と保護素子17が設けられている。
【0056】前記短絡配線16は、画素電極形成領域を
取り囲んで設けられており、前記保護素子17は、前記
画素電極形成領域の外側に、前記複数の書込み用および
リセット用ゲート配線12,12Rと前記複数の書込み
用およびリセット用ドレイン配線13,13Rの各配線
毎に、これらの配線12,12R,13,13Rと前記
短絡配線16との間に介在させて設けられている。
【0057】なお、前記短絡配線16のうち、行方向に
沿う配線、つまり前記書込み用およびリセット用ゲート
配線12,12Rと平行な配線16aは、後側基板1の
基板面に前記ゲート配線12,12Rと同じ金属膜によ
り形成されており、列方向に沿う配線、つまり前記書込
み用およびリセット用ドレイン配線13Rと平行な配線
16bは、前記ゲート絶縁膜6の上に前記ドレイン配線
13,13Rと同じ金属膜により形成され、前記ゲート
絶縁膜6に設けられたコンタクト孔において前記行方向
に沿う配線16aと接続されている。
【0058】また、前記保護素子17は、2端子の非線
型抵抗素子、例えば薄膜ダイオードであり、この保護素
子17は、後側基板1の内面にその全体にわたって形成
された前記ゲート絶縁膜6の上に形成されている。
【0059】図5は液晶セルの保護素子17が設けられ
た部分の拡大断面図であり、前記保護素子17は、前記
ゲート絶縁膜6の上に形成されたi型半導体膜18と、
このi型半導体膜18の中央部の上に設けられたブロッ
キング絶縁膜19と、前記i型半導体膜18の両側部の
上にn型半導体膜20を介して形成された一対の電極2
1,22とからなっており、その一方の電極が前記短絡
配線16に接続され、他方の電極が、前記複数の書込み
用およびリセット用ゲート配線12,12Rと前記複数
の書込み用およびリセット用ドレイン配線13,13R
のいずれかに接続されている。
【0060】なお、前記短絡配線16のうちの基板面に
形成された行方向に沿う配線16aに接続される保護素
子17の電極21または22は、前記ゲート絶縁膜6に
設けられたコンタクト孔において配線16aに接続さ
れ、ゲート絶縁膜6上に形成された列方向に沿う配線1
6bに接続される保護素子17の電極21または22
は、前記配線16aと一体に形成されている。
【0061】また、前記基板面に形成された書込み用ゲ
ート配線12およびリセット用ゲート配線12Rに接続
される保護素子17の電極21または22は、前記ゲー
ト絶縁膜6に設けられたコンタクト孔において前記ゲー
ト配線12,12Rに接続され、ゲート絶縁膜6上に形
成された書込み用ドレイン配線13およびリセット用ド
レイン配線13Rに接続される保護素子17の電極21
または22は、前記ドレイン配線13,13Rと一体に
形成されている。
【0062】また、前記後側基板1の内面には、前記短
絡配線16を接地電位に接続するための接地配線23
が、前記枠状シール材39に対応させて設けられてい
る。
【0063】図1において、二点鎖線で囲まれた矩形領
域Aは、前記複数の画素電極3がマトリックス状に配列
する表示エリア、この表示エリアAの右側の二点鎖線で
囲まれた外側に向かって幅が狭くなる領域Bは、前記書
込み用ゲート配線12の導出領域、前記表示エリアAの
下側の二点鎖線で囲まれた外側に向かって幅が狭くなる
領域Cは、前記書込み用ドレイン配線13の導出領域で
あり、前記接地配線23は、後側基板1の上縁部および
前記書込み用データ配線12が導出された端子配列部1
aとは反対側の側縁部に対応する部分と、前記書込み用
ゲート配線12の導出領域Bと前記書込み用ドレイン配
線13の導出領域Cとの間に対応する部分とに設けられ
ている。
【0064】これらの接地配線23にはそれぞれ短絡配
線接続用リード部23aが形成されており、この配線接
続用リード部23aを介して前記短絡配線16に接続さ
れている。
【0065】なお、前記接地配線23は、例えば、後側
基板1の基板面に前記ゲート配線12,12Rと同じ金
属膜により形成されており、この接地配線23の短絡配
線接続用リード部23aは、前記短絡配線16のうち、
基板面に前記ゲート配線12,12Rと同じ金属膜によ
り形成された行方向に沿う配線16aと一体に形成され
ている。
【0066】そして、これらの接地配線23はそれぞ
れ、前記端子配列部1a,1bのいずれかに導出されて
おり、その導出端に、図示しない接地電位に接続される
端子23bが形成されている。
【0067】また、上述したリセット用ゲート信号供給
配線14およびリセット信号供給配線15には、図1お
よび図2に示したように、前記端子配列部1a,1bに
導出される一端側に、枠状シール材39に対応する延長
部14b,15bが一体に形成されている。
【0068】なお、前記枠状シール材39は、図1に二
点鎖線で示したように、前記複数の画素電極3がマトリ
ックス状に配列する表示エリアAの周囲を所定のスペー
スを存して囲むように設けられており、この枠状シール
材39の各辺部のうち、前記後側基板1の端子配列部1
a,1bに沿う2つの辺部以外の辺部、例えば前記書込
み用ゲート配線12が導出された端子配列部1aとは反
対側の辺部に、その辺部を部分的に欠落させて形成され
た液晶注入口40が設けられている。
【0069】そして、前記リセット用ゲート信号供給配
線14の枠状シール材39に対応する延長部14bは、
前記リセット用ゲート信号供給配線14から前記書込み
用ゲート配線12の導出領域Bの近傍にわたって形成さ
れており、前記リセット信号供給配線15の枠状シール
材39に対応する延長部15bは、前記書込み用ドレイ
ン配線13の導出領域Bの近傍から前記液晶注入口40
の近傍にわたって形成されている。
【0070】また、前記接地配線23のうち、後側基板
1の上縁部および書込み用データ配線12が導出された
端子配列部1aとは反対側の側縁部に対応する一方の接
地配線23は、前記書込み用ゲート配線12の近傍から
前記液晶注入口40の近傍にわたって形成されており、
書込み用ゲート配線12の導出領域Bと書込み用ドレイ
ン配線13の導出領域Cとの間に対応する他方の接地配
線23は、前記書込み用ゲート配線12の導出領域Bの
近傍から前記書込み用ドレイン配線13の導出領域Cの
近傍にわたって形成されている。
【0071】さらに、前記後側基板1の内面には、前記
複数の画素電極3にそれぞれ対応する部分に開口が形成
されたオーバーコート絶縁膜24が基板全体にわたって
設けられており、前記端子配列部1a,1bに導出され
た複数の書込み用ゲート配線12および書込み用ドレイ
ン配線13と、リセット用ゲート信号供給配線14およ
びリセット信号供給配線15と、接地配線23の導出端
に形成された端子12a,13a,14a,15a,2
3bは、それぞれ、その上のオーバーコート絶縁膜24
または前記ゲート絶縁膜6と前記オーバーコート絶縁膜
24の両方に開口を設けることにより露出されている。
【0072】図6は図1のVI―VI線に沿う拡大断面図、
図7は図1のVII―VII線に沿う拡大断面図、図8は図1
のVIII―VIII線に沿う拡大断面図、図9は図1のIX―IX
線に沿う拡大断面図であり、前記複数の書込み用ゲート
配線12および書込み用ドレイン配線13の導出部と、
前記リセット用ゲート信号供給配線14の導出部および
前記枠状シール材39に対応する延長部14bと、前記
リセット信号供給配線15の導出部および前記枠状シー
ル材39に対応する延長部15bと、前記枠状シール材
39に対応させて設けられた前記接地配線23はそれぞ
れ、前記オーバーコート絶縁膜24の前記枠状シール材
39に対応する部分の膜面高さが同じになるように、同
じ厚さの積層構造とされている。
【0073】すなわち、前記複数の書込み用ゲート配線
12の導出部はそれぞれ、図6に示したように、その上
に前記ドレイン配線13,13Rと同じ金属膜からなる
疑似配線25を設けた積層構造とされており、前記疑似
配線25は、前記書込み用ゲート配線12を覆って設け
られたゲート絶縁膜6の上に、前記書込み用ゲート配線
12の導出部と同じ形状に形成されている。
【0074】なお、前記書込み用ゲート配線12は上述
したように極く薄い膜厚に形成されているため、この実
施例では、前記疑似配線25を、前記書込み用ゲート配
線12のドライバ接続端子12aの上まで延長させて形
成し、この疑似配線25の端部を前記ゲート絶縁膜6に
設けられた開口内において前記ドライバ接続端子12a
の上に直接積層することにより、前記ドライバ接続端子
12aの抵抗を小さくしている。
【0075】また、前記複数の書込み用ドレイン配線1
3の導出部はそれぞれ、図7に示したように、その下に
前記ゲート配線12,12Rと同じ金属膜からなる疑似
配線26を設けた積層構造とされており、前記疑似配線
26は、前記ゲート絶縁膜6の下、つまり後側基板1の
基板面に、前記書込み用ドレイン配線13の導出部と同
じ形状に形成されている。
【0076】一方、前記リセット用ゲート信号供給配線
14は、上述したように、ゲート絶縁膜6の上に前記ド
レイン配線13,13Rと同じ金属膜により形成されて
おり、前記ゲート絶縁膜6に設けられたコンタクト孔に
おいて、基板面に設けられた複数のリセット用ゲート配
線12Rと接続されている。
【0077】そして、このリセット用ゲート信号供給配
線14の導出部と前記枠状シール材39に対応する延長
部14bは、図8に示したように、その下に前記ゲート
配線12,12Rと同じ金属膜からなる疑似配線27を
設けた積層構造とされており、前記疑似配線27は、前
記ゲート絶縁膜6の下、つまり後側基板1の基板面に、
前記リセット用ゲート信号供給配線14の導出部および
枠状シール材39に対応する延長部14bと同じ形状に
形成されている。
【0078】また、前記リセット信号供給配線15は、
上述したように、基板面に前記ゲート配線12,12R
と同じ金属膜により形成されており、前記ゲート絶縁膜
6に設けられたコンタクト孔において、前記ゲート絶縁
膜6の上に設けられた複数のリセット用ゲート配線12
Rと接続されている。
【0079】そして、このリセット信号供給配線15の
導出部と前記枠状シール材39に対応する延長部15b
は、その部分の断面は図示していないが、上述した書込
み用ゲート配線12の枠状シール材39の導出部(図6
参照)と同様に、その上に前記ドレイン配線13,13
Rと同じ金属膜からなる疑似配線を設けた積層構造とさ
れており、その疑似配線は、前記ゲート絶縁膜6の上
に、前記書込み用ゲート配線12の導出部および枠状シ
ール材39に対応する延長部15bと同じ形状に形成さ
れている。
【0080】さらに、前記枠状シール材39に対応させ
て設けられた接地配線23は、上述したように、例えば
基板面に前記ゲート配線12,12Rと同じ金属膜によ
り形成されており、この接地配線23に形成された短絡
配線接続用リード部23bを介して前記短絡配線16に
接続されている。
【0081】そして、この接地配線23は、図9に示し
たように、その上に前記ドレイン配線13,13Rと同
じ金属膜からなる疑似配線28を設けた積層構造とされ
ており、前記疑似配線28は、前記ゲート絶縁膜6の上
に、前記接地配線23の前記短絡配線接続用リード部2
3bを除く部分と同じ形状に形成され、前記ゲート絶縁
膜6により覆われている。
【0082】このように、前記複数の書込み用ゲート配
線12および書込み用ドレイン配線13の導出部と、前
記リセット用ゲート信号供給配線14の導出部および枠
状シール材39に対応する延長部14bと、前記リセッ
ト信号供給配線15の導出部および前記枠状シール材3
9に対応する延長部15bと、前記枠状シール材39に
対応させて設けられた前記接地配線23はそれぞれ、同
じ厚さの積層構造とされており、したがって、前記オー
バーコート絶縁膜24の前記枠状シール材39に対応す
る部分の膜面は同じ高さになっている。
【0083】なお、この実施例では、前記接地配線23
を基板面にゲート配線12,12Rと同じ金属膜により
形成し、この接地配線23に対応する疑似配線28を前
記ゲート絶縁膜6の上にドレイン配線13,13Rと同
じ金属膜により形成しているが、それと逆に、前記接地
配線23を前記ゲート絶縁膜6の上にドレイン配線1
3,13Rと同じ金属膜により形成し、この接地配線2
3に対応する疑似配線28を基板面にゲート配線12,
12Rと同じ金属膜により形成してもよい。
【0084】そして、前記後側基板1の最も内面、つま
り前記オーバーコート絶縁膜24の上には、前記枠状シ
ール材39により囲まれた領域の全体にわたって、ポリ
イミド等からなる配向膜29が設けられている。
【0085】次に、前側基板2について説明すると、こ
の前側基板2の内面(後側基板1との対向面)には、前
記複数の画素電極3と対向する一枚膜状の対向電極30
と、前記複数の画素電極3の間の領域に対応する遮光膜
31とが設けられるとともに、最も内面に配向膜32が
設けられている。
【0086】前記遮光膜31は、前記複数の画素電極3
と対応する領域に、それぞれ開口が設けられた格子状膜
であり、前側基板1の基板面に、前記枠状シール材32
の外周縁よりも僅かに内側の領域に対応させて形成され
ている。
【0087】なお、図4〜図9では前記遮光膜31を単
層膜として示しているが、この遮光膜31は、前記基板
面に形成された酸化クロム膜とその上に形成されたクロ
ム膜とからなっている。
【0088】また、前記対向電極30は、ITO膜等の
透明導電膜からなっており、この対向電極30は、前記
遮光膜31を覆って、前記遮光膜31と同じ外形に形成
されている。
【0089】なお、図では省略しているが、前記対向電
極30には、前記枠状シール材39に対応する部分また
は前記枠状シール材39の外側に導出された複数のクロ
ス接続部が形成され、前記後側基板1の内面には、前記
対向電極30の複数のクロス接続部に対応するクロス電
極と、このクロス電極から端子配列部1a,1bの一方
または両方に導出された対向電極用端子とが設けられて
おり、前記対向電極30のクロス接続部は、前記枠状シ
ール材39内またはその外側に設けられた導電性クロス
材により前記クロス電極に接続されている。
【0090】また、前記配向膜32はポリイミド等から
なっており、この配向膜32は、前記対向電極30の上
に、前記枠状シール材39により囲まれた領域の全体に
わたって形成されている。
【0091】さらに、前記後側基板1と前側基板2のい
ずれか一方、例えば前側基板2の内面には、前記複数の
画素電極3がマトリックス状に配列する表示エリアA内
と、前記表示エリアの外側とにそれぞれ、複数の柱状ス
ペーサ33,34が所定のピッチで設けられている。
【0092】以下、前記表示エリアAに設けられた複数
の柱状スペーサ33を表示エリア内スペーサと言い、前
記前記表示エリアAの外側に設けられた複数の柱状スペ
ーサ34を表示エリア外スペーサと言う。
【0093】図1において、破線で囲まれた領域Sa,
Sbは、前記表示エリア内スペーサ33の形成領域と、
前記表示エリア外スペーサ34の形成領域を示してお
り、前記表示エリア内スペーサ33は、図3に示したよ
うに、前記複数の画素電極3と書込み用およびリセット
用TFT4,4Rを避けて、前記書込み用TFT4およ
びリセット用TFT4Rの側方に、前記TFT4,4R
の配列ピッチと同じピッチで設けられている。
【0094】また、前記表示エリア外スペーサ34は、
前記表示エリアAと枠状シール材39との間の領域に、
前記書込み用ゲート配線12の導出領域Bおよび書込み
用ドレイン配線13の導出領域Cと、前記リセット用ゲ
ート信号供給配線14およびリセット信号供給配線15
と、短絡配線16および保護素子17と、前記接地配線
23とを避けて、前記表示エリア内スペーサ33の配列
ピッチと同じピッチで設けられている。
【0095】前記複数の表示エリア内スペーサ33は、
前記前側基板2の表示エリアAの内面に、前記複数の表
示エリア内スペーサ33にそれぞれ対応させて形成され
た複数のスペーサ支持部(以下、エリア内スペーサ支持
部と言う)35の上に形成されており、前記表示エリア
外スペーサ34は、前記前側基板2の表示エリアAと枠
状シール材39との間の領域の内面に、前記複数の表示
エリア外スペーサ34にそれぞれ対応させて、前記エリ
ア内スペーサ支持部35と同じ高さに形成された複数の
スペーサ支持部(以下、エリア外スペーサ支持部と言
う)36上に形成されている。
【0096】この実施例では、前記前側基板2の内面に
設けられた対向電極30の表示エリア内スペーサ33お
よび表示エリア外スペーサ34にそれぞれ対応する部分
に開口を設けることにより、前記エリア内スペーサ支持
部35とエリア外スペーサ支持部36をそれぞれ、前記
前側基板2の基板面に設けられた遮光膜31により形成
している。
【0097】そして、前記複数の表示エリア内スペーサ
33と複数の表示エリア外スペーサ34は、前側基板2
の内面に前記遮光膜31と対向電極30とを形成し、前
記対向電極30の前記表示エリア内スペーサ33および
表示エリア外スペーサ34に対応する部分を開口させて
前記遮光膜31からなる複数のエリア内スペーサ支持部
35およびエリア外スペーサ支持部36を形成した後、
この前側基板2の内面上に、例えばフォトレジストから
なる樹脂材料を、スピンコート法により、前記表示エリ
ア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34の高
さに応じた膜厚に塗布し、その樹脂膜をフォトグラフィ
法により表示エリア内スペーサ33および表示エリア外
スペーサ34の形状にパターニングすることにより、前
記複数のエリア内スペーサ支持部35および複数のエリ
ア外スペーサ支持部36の上に、同じ高さに形成されて
いる。
【0098】なお、前記前側基板2の最も内面に設けら
れた配向膜32は、前記表示エリア内スペーサ33およ
び表示エリア外スペーサ34の形成後に形成されてお
り、したがって、前記複数の表示エリア内スペーサ33
と表示エリア外スペーサ34は、いずれも前記配向膜3
2により覆われている。
【0099】一方、後側基板1の内面には、前記表示エ
リアA内に、前記複数の表示エリア内スペーサ33にそ
れぞれ対応させて複数のスペーサ当接部(以下、エリア
内スペーサ当接部と言う)37が形成されるとともに、
前記表示エリアAと枠状シール材39との間の領域に、
前記複数の表示エリア外スペーサ34にそれぞれ対応さ
せて複数のスペーサ当接部(以下、エリア外スペーサ当
接部と言う)38が、前記エリア内スペーサ当接部37
と同じ高さに形成されている。
【0100】この実施例では、図3および図4、図5、
図8、図9に示したように、前記書込み用およびリセッ
ト用ゲート配線12,12Rと前記書込み用およびリセ
ット用ドレイン配線13,13Rとを、前記表示エリア
内スペーサ33を避けて形成するとともに、前記ゲート
絶縁膜6とオーバーコート絶縁膜24の前記表示エリア
内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34にそれ
ぞれ対応する部分に開口を設けることにより、このゲー
ト絶縁膜6とオーバーコート絶縁膜24とを前記表示エ
リア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を
避けて形成し、前記エリア内スペーサ当接部37とエリ
ア外スペーサ当接部38を、前記後側基板2の最も内面
に設けられた配向膜29により形成している。
【0101】なお、この実施例では、図3に示したよう
に、前記表示エリア内スペーサ33を、前記書込み用T
FT4およびリセット用TFT4Rと前記書込み用およ
びリセット用ドレイン配線13,13Rとの間に設けて
おり、したがって、前記書込み用およびリセット用ドレ
イン配線13,13Rは前記表示エリア内スペーサ33
に対応する部分を避けて形成されている。
【0102】そして、この実施例では、前記書込み用お
よびリセット用ゲート配線12,12Rの前記表示エリ
ア内スペーサ33に対応する部分を切欠することによ
り、この書込み用およびリセット用ゲート配線12,1
2Rを、前記表示エリア内スペーサ33を避けて形成し
ている。
【0103】この液晶セルは、前記後側基板1と前側基
板2のいずれか一方の内面に、熱硬化性樹脂からなるシ
ール材39を、液晶注入口40となる部分を欠落させた
枠状に印刷した後、これらの基板1,2を重ね合わせて
加圧することにより、前側基板1の内面に設けられた前
記複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外
スペーサ34を、後側基板1の内面に形成された前記エ
リア内スペーサ当接部37およびエリア外スペーサ当接
部38に、これらのスペーサ33,34を覆う配向膜3
2を介して当接させて後側基板1と前側基板2との基板
間隔(基板面間の間隔)dを前記スペーサ33,34
により規定し、その状態で前記シール材39を硬化させ
ることにより組立てられる。
【0104】なお、この実施例では、上述したように、
オーバーコート絶縁膜24の前記枠状シール材39に対
応する部分の膜面を同じ高さにしているため、上記液晶
セルの組立てにおける枠状シール材39の潰れ広がり量
をその全周にわたって均等にし、前記枠状シール材39
の形状の乱れを防ぐことができる。
【0105】この実施例の液晶セルは、例えば、液晶分
子を一方向にホモジニアス配向させたホモジニアス配向
型液晶表示素子用のものであり、後側基板1と前側基板
2の最も内面にそれぞれ設けられた配向膜29,32
は、ほぼ平行で且つ互いに逆向きに配向処理されてい
る。
【0106】そして、前記ホモジニアス配向型液晶表示
素子は、上記液晶セル内(一対の基板1,2間の枠状シ
ール材39により囲まれた領域)に液晶注入口40から
真空注入法により液晶を注入して前記液晶注入口40を
封止するとともに、前記液晶セルの一対の基板1,2の
外面にそれぞれ偏光板を配置し、いずれか一方の基板と
その基板側の前記偏光板との間に、表示のコントラスト
を高くするとともに視野角を広くするための位相板を配
置して構成される。
【0107】この実施例の液晶セルは、前記表示エリア
A内に複数の表示エリア内スペーサ33を所定のピッチ
(書込み用およびリセット用TFT4,4Rの配列ピッ
チと同じピッチ)で設けるとともに、前記表示エリアA
の外側(表示エリアAと枠状シール材39との間の領
域)に、複数の表示エリア外スペーサ34を所定のピッ
チ(表示エリア内スペーサ33の配列ピッチと同じピッ
チ)で設け、前記複数の表示エリア内スペーサ33と表
示エリア外スペーサ34をそれぞれ、前側基板2の内面
に前記複数の表示エリア内スペーサ33および表示エリ
ア外スペーサ34にそれぞれ対応させて形成された同じ
高さの複数のスペーサ支持部35,36の上に同じ高さ
に形成するとともに、後側基板1に、前記複数の表示エ
リア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34に
それぞれ対応する複数のスペーサ当接部37,38を同
じ高さに形成し、前記複数の表示エリア内スペーサ33
と表示エリア外スペーサ34をそれぞれ前記複数のスペ
ーサ当接部37,38に当接させているため、前記基板
間隔dを、前記表示エリアA内から表示エリア外にわ
たって前記表示エリア内スペーサ33と表示エリア外ス
ペーサ34とにより規定することができる。
【0108】そして、この液晶セルでは、前記複数の表
示エリア内スペーサ33を、画素電極3と書込み用およ
びリセット用TFT4,4Rを避けて形成するととも
に、書込み用およびリセット用ゲート配線12,12R
と書込み用およびリセット用ドレイン配線13,13R
の両方を前記表示エリア内スペーサ33を避けて形成
し、さらに、前記表示エリア内スペーサ33と前記表示
エリア外スペーサ34とを、前記前側基板2の内面に形
成された遮光膜31からなるエリア内スペーサ支持部3
5およびエリア外スペーサ支持部36の上に形成し、こ
れらのスペーサ33,34を、後側基板1の内面に形成
された配向膜29からなるエリア内スペーサ当接部37
およびエリア外スペーサ当接部38に当接させているた
め、前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外
スペーサ34の高さを極端に小さくしなくても、これら
のスペーサ33,34により規定される基板間隔d
小さくし、複数の画素電極3と対向電極30とが互いに
対向する複数の画素部の基板間ギャップ(配向膜29,
32間の間隔)dを狭くすることができる。
【0109】すなわち、例えば後側基板1の内面に設け
られたゲート絶縁膜6の膜厚を0.25μm、画素電極
3の膜厚を0.05μm、その上の配向膜29の膜厚を
0.05μmとし、前側基板2の内面に設けられた対向
極30の膜厚を0.14μm、その上の配向膜32の膜
厚を0.05μmとすると、前記画素部の基板間ギャッ
プdを例えば1.5μmにするには、前記表示エリア内
スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を、前記
基板間隔dを2.04μmに規定できる高さに形成す
ればよい。
【0110】この実施例では、前側基板2の内面に設け
られた対向電極30の表示エリア内スペーサ33および
表示エリア外スペーサ34に対応する部分に開口を設
け、前記前側基板2の基板面に形成された遮光膜31に
よりエリア内スペーサ支持部35およびエリア外スペー
サ支持部36を形成しているため、前記エリア内スペー
サ支持部35およびエリア外スペーサ支持部36の高さ
は、前記遮光膜31の膜厚と同じである。
【0111】また、この実施例では、後側基板2の内面
に設けられた配向膜29によりエリア内スペーサ当接部
37およびエリア外スペーサ当接部38を形成している
ため、前記エリア内スペーサ当接部37およびエリア外
スペーサ38の高さは、前記配向膜29の膜厚と同じで
ある。
【0112】そして、この実施例では、前側基板2の内
面に形成された前記遮光膜31からなる複数のエリア内
スペーサ支持部35およびエリア外スペーサ36の上に
それぞれ表示エリア内スペーサ33および表示エリア外
スペーサ34を形成し、これらのスペーサ33,34
を、このスペーサ33,34を覆って設けられた配向膜
32を介して後側基板1の内面に形成された配向膜29
からなる複数のエリア内スペーサ当接部37およびエリ
ア外スペーサ当接部38にそれぞれ当接させているた
め、例えば前記遮光膜31の膜厚を0.17μmとし、
前記配向膜29,32の膜厚を上記のようにそれぞれ
0.05μmとすると、前記基板間隔dを2.04μ
mに規定するために必要な表示エリア内スペーサ33お
よび表示エリア外スペーサ34の高さは、1.77μm
である。
【0113】一方、表示エリア内スペーサ33および表
示エリア外スペーサ34は、上述したように、前側基板
2の内面上に、例えばフォトレジストからなる樹脂材料
を、スピンコート法により、前記表示エリア内スペーサ
33および表示エリア外スペーサ34の高さに応じた膜
厚に塗布し、所定の膜厚に塗布し、その樹脂膜をフォト
グラフィ法によりパターニングすることにより形成す
る。
【0114】その場合、前記樹脂材料の塗布厚は、前記
樹脂材料の粘性に応じて基板2の回転速度と回転時間を
調整することによりコントロールするが、前記樹脂材料
の塗布厚を精度良くコントロールすることができる塗布
厚値は、0.5μm〜2.0μmの範囲であり、それよ
りも塗布厚を厚くしたり薄くしたりすると、塗布厚にむ
らが生じ、その樹脂膜をパターニングすることにより形
成されたスペーサ33,34の高さが不均一になる。
【0115】しかし、この実施例では、基板間隔d
2.04μmに規定して画素部の基板間ギャップdを
1.5μmにするのに必要な表示エリア内スペーサ33
および表示エリア外スペーサ34の高さが上記のように
1.77μmであるため、前記樹脂材料の塗布厚は、そ
の厚さを精度良くコントロールすることができる0.5
μm〜2.0μmの範囲内であり、したがって、前記樹
脂材料を均一な厚さに塗布し、前記複数の表示エリア内
スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を均一な
高さに形成することができる。
【0116】そのため、この液晶セルによれば、画素部
の基板間ギャップdを狭くし、しかも複数の表示エリア
内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を均一
な高さに形成して基板間隔dを均一にし、複数の画素
部の基板間ギャップdを均一にすることができ、したが
って、この液晶セル内に液晶を注入して製造される液晶
表示素子に表示むらを生じさせることは無い。
【0117】なお、前記画素部の基板間ギャップdは、
上述した1.5μmに限らず、前記表示エリア内スペー
サ33の高さを選択することにより任意に設定すること
ができる。
【0118】前記画素部の基板間ギャップdは、0.7
μm〜2.2μm、望ましくは1.0μm〜1.73μ
mの範囲が好ましく、この範囲であれば、液晶表示素子
の応答速度を充分速くすることができるとともに、前記
画素部の基板間ギャップdが狭すぎないため、液晶表示
素子の液晶の屈折率異方性Δnと液晶層厚(画素部の基
板間ギャップ)dとの積Δndの値を所定の値にするた
めの適切な液晶材料の選択や、液晶表示素子の製造が容
易である。
【0119】一方、上記実施例の液晶セルにおける表示
エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34
の高さは0.5μm〜2.0μmの範囲が望ましく、こ
の範囲内の高さであれば、前記複数の表示エリア内スペ
ーサ33および表示エリア外スペーサ34を均一な高さ
に形成することができる。
【0120】したがって、この実施例の液晶セルの好ま
しい画素部の基板間ギャップdは0.7μm〜1.73
μmの範囲であり、前記画素部の基板間ギャップdがこ
の範囲であれば、前記複数の表示エリア内スペーサ33
および表示エリア外スペーサ34を均一な高さに形成し
て基板間隔dを均一にし、複数の画素部の基板間ギャ
ップdを均一にすることができる。
【0121】なお、上記実施例では、書込み用およびリ
セット用ゲート配線12,12Rと書込み用およびリセ
ット用ドレイン配線13,13の両方を表示エリア内ス
ペーサ33を避けて形成しているが、前記ゲート配線1
2,12Rとドレイン配線13,13のいずれか一方
は、前記表示エリア内スペーサ33に対応していてもよ
く、その場合は、前記ゲート配線12,12Rとドレイ
ン配線13,13のうち、膜厚の厚いドレイン配線1
3,13を表示エリア内スペーサ33を避けて形成し、
膜厚の薄いゲート配線12,12Rを前記表示エリア内
スペーサ33に対応させるのが望ましい。
【0122】図10〜図15はこの発明の液晶セルの第
2の実施例を示しており、図10は液晶セルの平面図、
図11は前記液晶セルの後側基板の表示エリア内の一部
分の拡大平面図、図12は図11のXII―XII線に沿う拡
大断面図、図13は図10のXIII―XIII線に沿う拡大断
面図、図14は図10のXIV―XIV線に沿う拡大断面図、
図15は図10のXV―XV線に沿う拡大断面図である。な
お、この実施例において、上述した第1の実施例と同じ
ものについては、図に同符号を付してその説明を省略す
る。
【0123】この実施例の液晶セルは、表示エリア内ス
ペーサ33を、書込み用TFT4およびリセット用TF
T4Rと書込み用およびリセット用ドレイン配線13,
13Rとの間に、書込み用およびリセット用ゲート配線
12,12Rに対応させて設けたものであり、前記書込
み用およびリセット用ドレイン配線13,13Rは、前
記表示エリア内スペーサ33を避けて形成されている。
【0124】そして、この実施例では、オーバーコート
絶縁膜24の前記表示エリア内スペーサ33に対応する
部分に開口を設けることにより、このオーバーコート絶
縁膜24を前記表示エリア内スペーサ33を避けて形成
し、前記書込み用およびリセット用ゲート配線12,1
2Rと、その上のゲート絶縁膜6と、その上の配向膜2
9とにより、エリア内スペーサ当接部37aを形成して
いる。
【0125】さらに、この実施例では、複数の表示エリ
ア外スペーサ34を、図10にその形成領域Sbを破線
で囲んで示したように、表示エリアAと枠状シール材3
9との間の領域にその全周にわたって所定のピッチ(例
えば表示エリア内スペーサ33の配列ピッチと同じピッ
チ)で設けている。
【0126】これらの表示エリア外スペーサ34はそれ
ぞれ、前側基板2の内面に前記遮光膜31により前記エ
リア内スペーサ支持部35と同じ高さに形成された複数
のエリア内スペーサ支持部35の上に、前記表示エリア
内スペーサ33と同じ高さに形成されている。
【0127】また、後側基板1の内面には、前記複数の
表示エリア外スペーサ34にそれぞれ対応させて、複数
のエリア外スペーサ支持部38aが、前記エリア内スペ
ーサ当接部27aと同じ高さに形成されている。
【0128】すなわち、この実施例では、図13に示し
たように、書込み用ゲート配線12の導出部の上(ゲー
ト絶縁膜6の上)に形成されたドレイン配線13,13
Rと同じ金属膜からなる疑似配線25とオーバーコート
絶縁膜24の前記表示エリア外スペーサ34に対応する
部分に開口を設けるとともに、書込み用ドレイン配線1
2の導出部の下(ゲート絶縁膜6の下)に形成された前
記ゲート配線12,12Rと同じ金属膜からなる疑似配
線26(図7参照)と前記オーバーコート絶縁膜24の
前記表示エリア外スペーサ34に対応する部分に開口を
設けることにより、書込み用ゲート配線12の導出領域
Bおよび書込み用ドレイン配線13の導出領域Cのエリ
ア外スペーサ支持部38aをそれぞれ、前記書込み用ゲ
ート配線12の導出部または書込み用ドレイン配線13
の導出部と前記ゲート絶縁膜6とその上の配向膜29と
により形成している。
【0129】また、この実施例では、図10および図1
4に示したように、書込み用およびリセット用ドレイン
配線13,13Rと同じ金属膜からなるリセット用ゲー
ト信号供給配線14を、枠状シール材39に対応する部
分から前記表示エリア外スペーサ34の形成領域Sbに
対応する部分にわたる幅に形成するとともに、このリセ
ット用ゲート信号供給配線14の全体を、その下(ゲー
ト絶縁膜6の下)に書込み用およびリセット用ゲート配
線12,12Rと同じ金属膜からなる疑似配線27を設
けた積層構造とし、前記リセット用ゲート信号供給配線
14とオーバーコート絶縁膜24の前記表示エリア外ス
ペーサ34に対応する部分に開口を設けることにより、
前記リセット用ゲート信号供給配線14に対応する領域
のエリア外スペーサ支持部38aを、前記疑似配線27
と前記ゲート絶縁膜6とその上の配向膜29とにより形
成している。
【0130】さらに、この実施例では、図10および図
15に示したように、前記ゲート配線12,12Rと同
じ金属膜からなるリセット信号供給配線15を、前記表
示エリア外スペーサ34の形成領域Sbに対応する部分
にわたる幅に形成し、このリセット信号供給配線15と
オーバーコート絶縁膜24の前記表示エリア外スペーサ
34に対応する部分に開口を設けることにより、前記リ
セット信号供給配線15に対応する領域のエリア外スペ
ーサ支持部38aを、前記リセット信号供給配線15と
前記ゲート絶縁膜6とその上の配向膜29とにより形成
している。
【0131】この実施例の液晶セルは、表示エリアAの
外側(表示エリアAと枠状シール材39との間の領域)
に、その全周にわたって複数の表示エリア外スペーサ3
4を所定のピッチで設け、複数の表示エリア内スペーサ
33と前記複数の表示エリア外スペーサ34をそれぞ
れ、前側基板2の内面に形成された同じ高さの複数のス
ペーサ支持部35,36の上に同じ高さに形成するとと
もに、後側基板1の内面に、前記複数の表示エリア内ス
ペーサ33および表示エリア外スペーサ34にそれぞれ
対応させて複数のスペーサ当接部37a,38aを同じ
高さに形成し、前記複数の表示エリア内スペーサ33と
表示エリア外スペーサ34をそれぞれ前記複数のスペー
サ当接部37a,38aに当接させているため、前記書
込み用ゲート配線12および書込み用ドレイン配線13
の導出領域B,Cの基板間隔dも、前記表示エリア外
スペーサ34により規定することができる。
【0132】そして、この実施例では、前側基板2の内
面に、遮光膜31からなる同じ高さの複数のエリア内ス
ペーサ支持部35およびエリア外スペーサ支持部36を
形成し、その上に複数の表示エリア内スペーサ33およ
び表示エリア外スペーサ34を同じ高さに形成するとと
もに、後側基板1の内面に、ゲート配線12,12Rま
たはそれと同じ金属膜(書込み用ドレイン配線13の導
出部に対応する疑似配線26、リセット用ゲート信号供
給配線14に対応する疑似配線27、リセット信号供給
配線15)とゲート絶縁膜6と配向膜29とからなる複
数のエリア内スペーサ当接部37aおよびエリア外スペ
ーサ支持部38aを形成し、前記複数の表示エリア内ス
ペーサ33および表示エリア外スペーサ34を、これら
のスペーサ33,34を覆って設けられた配向膜32を
介して前記複数のエリア内スペーサ当接部37aおよび
エリア外スペーサ支持部38aにそれぞれ当接させてい
るため、基板間隔dを上述した第1の実施例の液晶セ
ルと同じに規定するために必要な表示エリア内スペーサ
33および表示エリア外スペーサ34の高さは、前記第
1の実施例よりも前記書込み用およびリセット用ゲート
配線12,12Rとゲート絶縁膜6との両方の膜厚分だ
け小さい高さである。
【0133】すなわち、対向電極30と遮光膜31と配
向膜29,32の膜厚が第1の実施例の液晶セルと同じ
(対向電極30の膜厚が0.14μm、遮光膜31の膜
厚が0.17μm、配向膜29,32の膜厚がそれぞれ
0.05μm)であり、さらに、前記書込み用およびリ
セット用ゲート配線12,12Rの膜厚が0.23μ
m、前記ゲート絶縁膜6の膜厚が0,25μmであると
すると、例えば基板間隔dを2.04μmに規定して
画素部の基板間ギャップdを1.5μmにするために必
要な表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペ
ーサ34の高さは、1.29μmである。
【0134】そのため、この1.29μmの高さの表示
エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34
を形成するための樹脂材料(フォトレジスト)の塗布厚
は、その厚さを精度良くコントロールすることができる
0.5μm〜2.0μmの範囲内であり、したがって、
前記樹脂材料を均一な厚さに塗布し、前記複数の表示エ
リア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を
均一な高さに形成することができる。
【0135】そのため、この液晶セルによれば、前記画
素部の基板間ギャップdを狭くし、しかも前記複数の表
示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ3
4を均一な高さに形成して基板間隔dを均一にし、複
数の画素部の基板間ギャップdを均一にすることができ
る。
【0136】なお、上述した第1の実施例で記載したよ
うに、前記画素部の基板間ギャップdは、0.7μm〜
2.2μm、望ましくは1.0μm〜1.73μmの範
囲が好ましく、また、均一な高さに形成することができ
る表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペー
サ34の高さは0.5μm〜2.0μmの範囲である。
【0137】したがって、この第2の実施例の液晶セル
の好ましい画素部の基板間ギャップdは0.71μm〜
2.2μmの範囲であり、前記画素部の基板間ギャップ
dがこの範囲であれば、前記複数の表示エリア内スペー
サ33および表示エリア外スペーサ34を均一な高さに
形成して基板間隔dを均一にし、複数の画素部の基板
間ギャップdを均一にすることができる。
【0138】また、この実施例では、後側基板1の内面
のエリア内スペーサ当接部37aおよびエリア外スペー
サ当接部38aを、ゲート配線12,12Rまたはそれ
と同じ金属膜(書込み用ドレイン配線13の導出部に対
応する疑似配線26、リセット用ゲート信号供給配線1
4に対応する疑似配線27、リセット信号供給配線1
5)と、ゲート絶縁膜6と、配向膜29との積層膜によ
り形成しているが、これらのスペーサ当接部37a,3
8aは、前記ゲート配線12,12Rまたはそれと同じ
金属膜と、ゲート絶縁膜6と、オーバーコート絶縁膜2
4と、配向膜29との積層膜により形成し、前記表示エ
リア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34の
高さを、上記実施例の高さよりも前記オーバーコート絶
縁膜24の膜厚分だけ小さくしてもよい。
【0139】そのときの前記表示エリア内スペーサ33
および表示エリア外スペーサ34の高さは、前記オーバ
ーコート絶縁膜24の膜厚を0.20μmとすると、例
えば基板間隔dを上述したように2.04μmに規定
して画素部の基板間ギャップdを1.5μmにする場合
で1.09μmであり、したがって、前記表示エリア内
スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を形成す
るための樹脂材料(フォトレジスト)の塗布厚は、その
厚さを精度良くコントロールすることができる0.5μ
m〜2.0μmの範囲内である。
【0140】また、上記第1および第2の実施例では、
前側基板2のエリア内スペーサ支持部35およびエリア
外スペーサ当接部36を遮光膜31により形成している
が、これらのスペーサ当接部37a,38aは、前記遮
光膜31と対向電極30との積層膜により形成し、前記
表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ
34の高さを、前記対向電極30の膜厚分だけ小さくし
てもよい。
【0141】そのときの前記表示エリア内スペーサ33
および表示エリア外スペーサ34の高さは、前記スペー
サ当接部37a,38aをゲート配線12,12Rまた
はそれと同じ金属膜とゲート絶縁膜6とオーバーコート
絶縁膜24と配向膜29との積層膜により形成した場
合、前記対向電極30の膜厚を0.05μmとすると、
例えば基板間隔dを上述したように2.04μmに規
定して画素部の基板間ギャップdを1.5μmにする場
合で1.04μmであり、したがって、前記表示エリア
内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34を形成
するための樹脂材料(フォトレジスト)の塗布厚は、そ
の厚さを精度良くコントロールすることができる0.5
μm〜2.0μmの範囲内である。
【0142】ただし、前記エリア内スペーサ支持部35
およびエリア外スペーサ支持部36の高さと、前記エリ
ア内スペーサ当接部37およびエリア外スペーサ当接部
38の高さは、小さい方が好ましく、前記スペーサ支持
部35,36とスペーサ当接部37,38の高さが小さ
いほど、画素部の基板間ギャップdをより狭くし、しか
も、前記表示エリア内スペーサ33および表示エリア外
スペーサ34を均一な高さに形成して基板間隔dを均
一にし、前記画素部の基板間ギャップdを均一にするこ
とができる。
【0143】したがって、前記表示エリア内スペーサ3
3および表示エリア外スペーサ34は、上記第1および
第2の実施例のように遮光膜31により形成するのが望
ましく、また、前記エリア内スペーサ当接部37および
エリア外スペーサ当接部38は、上記第1および第2の
実施例のように、ゲート配線12,12Rまたはそれと
同じ金属膜と、ゲート絶縁膜6と、配向膜29との積層
膜により形成するのが望ましく、より好ましくは、上記
第1の実施例のように配向膜29により形成するのが望
ましい。
【0144】図16および図17はこの発明の液晶セル
の第3の実施例を示しており、図16は液晶セルの平面
図、図17は図16のXVII―XVII線に沿う拡大断面図で
ある。
【0145】この実施例の液晶セルは、リセット用ゲー
ト信号供給配線14およびリセット信号供給配線15と
接地配線23とを、表示エリアAにできるだけ近付けて
設ける形成することにより、枠状シール材39を前側基
板2の外周縁との間にスペースをとって設け、複数の表
示エリア外スペーサ34を、図16にその形成領域Sb
を破線で囲んで示したように、前記枠状シール材39の
外側に、その全周にわたって所定のピッチ(例えば表示
エリア内スペーサ33の配列ピッチと同じピッチ)で設
けたものである。
【0146】この実施例では、前側基板2の前記枠状シ
ール材39の外側の周縁部の内面に、遮光膜31と同じ
金属膜からなる疑似電極31aを設けて複数のエリア外
スペーサ支持部36bを形成し、その上に前記表示エリ
ア外スペーサ34を表示エリア内スペーサ33(図4参
照)と同じ高さに形成するとともに、これらの表示エリ
ア外スペーサ34を、前側基板2の枠状シール材39に
より囲まれた領域に設けられた配向膜32と同じ膜厚の
疑似配向膜32aにより覆っている。
【0147】さらに、この実施例では、複数の書込み用
ゲート配線12およびドレイン配線13の導出部(図6
および図7参照)を、前記複数の表示エリア外スペーサ
34を避けて形成するとともに、後側基板1の内面にそ
の全体にわたって設けられたゲート絶縁膜6とオーバー
コート絶縁膜24の前記枠状シール材39の外側に突出
する部分に、前記複数の表示エリア外スペーサ34にそ
れぞれ対応する開口を設け、その部分に後側基板1の枠
状シール材39により囲まれた領域に設けられた配向膜
29と同じ膜厚の疑似配向膜29aを設けることによ
り、前記エリア内スペーサ当接部37と同じ高さの複数
のエリア外スペーサ当接部38bを形成している。
【0148】そして、前記複数の表示エリア外スペーサ
34はそれぞれ、これらのスペーサ34を覆う前記疑似
配向膜32aを介して前記複数のエリア外スペーサ当接
部38bに当接され、前記枠状シール材39の外側にお
いて基板間隔dを規定している。
【0149】なお、この実施例の液晶セルは、枠状シー
ル材39を前側基板2の外周縁との間にスペースをとっ
て設け、この前記枠状シール材39の外側に複数の表示
エリア外スペーサ34を設けたものであるが、他の構成
は図1〜図9に示した第1の実施例の液晶セルと同じで
あるから、重複する説明は図に同符号を付して省略す
る。
【0150】この実施例の液晶セルにおいても、上述し
た第1の実施例の液晶セルと同様に、基板間隔dを、
表示エリアA内から表示エリア外にわたって表示エリア
内スペーサ33と表示エリア外スペーサ34とにより規
定することができるとともに、画素部の基板間ギャップ
dを狭くし、しかも複数の表示エリア内スペーサ33お
よび表示エリア外スペーサ34を均一な高さに形成して
基板間隔dを均一にし、複数の画素部の基板間ギャッ
プdを均一にすることができる。
【0151】なお、上記第1〜第3の実施例では、表示
エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34
を、フォトレジストからなる樹脂材料により形成してい
るが、表示エリア内スペーサ33および表示エリア外ス
ペーサ34は、フォトレジスト以外の樹脂材料を基板2
上にスピンコート法により塗布してその樹脂膜をフォト
グラフィ法によりパターニングすることにより形成して
もよく、その場合も、スペーサ高さが0.5μm〜2.
0μmの範囲であれば、これらのスペーサ33,34を
均一な高さに形成して基板間隔dを均一にし、複数の
画素部の基板間ギャップdを均一にすることができる。
【0152】また、上記第1〜第3の実施例の液晶セル
は、1フィールド毎に全ての画素部の書込み状態を一括
してリセットするためのリセット用のTFT4Rとゲー
ト配線12Rおよびドレイン配線13Rと、静電気によ
る書込み用TFT4およびリセット用TFT4Rのゲー
ト―ドレイン間の絶縁破壊や短絡を防ぐための短絡配線
16と保護素子17とを備えたものであるが、前記リセ
ット用のTFT4Rとゲート配線12Rおよびドレイン
配線13Rは、必ずしも必要ではなく、また前記短絡配
線16と保護素子17は、省略してもよい。
【0153】さらに、上記実施例の液晶セルは、ホモジ
ニアス配向型のアクティブマトリックス液晶表示素子に
限らず、液晶分子をツイスト配向させたTN(ツイステ
ッドネマティック)型のアクティブマトリックス液晶表
示素子、あるいは強誘電性液晶または反強誘電性液晶を
用いたアクティブマトリックス液晶表示素子用等の液晶
セルにも、さらに、フィールドシーケンシャル液晶表示
装置に用いられる液晶表示素子に限らず、白黒画像を表
示するアクティブマトリックス液晶表示素子用の液晶セ
ルにも適用することができる。
【0154】また、上記第1〜第3実施例の液晶セル
は、表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペ
ーサ34を対向電極25が設けられた前側基板2の内面
に設けたものであるが、これらのスペーサ33,34
は、画素電極3とTFT4,4Rとゲート配線12,1
2Rおよびドレイン配線13,13Rが設けられた後側
基板1の内面に設けてもよい。
【0155】図18〜図20はこの発明の液晶セル集合
体の一実施例を示しており、図18は液晶セル集合体の
一部分の平面図、図19は図18のXIX―XIXに沿う拡大
断面図、図20は図18のXX―XXに沿う拡大断面図であ
る。
【0156】この液晶セル集合体は、上述した液晶セル
の後側基板1となる複数の基板領域51aを有する第1
の基板材51と、前記液晶セルの前側基板2となる複数
の基板領域52aを有する第2の基板材52とを、これ
らの基板材51,52の前記複数の基板領域51a,5
2aの間にそれぞれ設けられた複数の枠状シール材39
を介して接合したものであり、前記第1の基板材51を
図18に一点鎖線で示した切断ラインL1に沿って切断
して前記複数の基板領域51a毎に切離し、前記第2の
基板材52を図18に二点鎖線で示した切断ラインL2
に沿って切断して前記複数の基板領域52a毎に切離す
ことにより、個々の液晶セルに分離される。
【0157】前記第1の基板材51は、前記液晶セルの
後側基板1となる複数の基板領域51aと、これらの基
板領域51aの間に確保され、前記基板材51を前記複
数の基板領域51aに分離する際に切り捨てられる捨て
領域51bとを有しており、前記第2の基板材52は、
前記液晶セルの前側基板2となる複数の基板領域52a
と、これらの基板領域52aの間に確保され、前記基板
材52を前記複数の基板領域52aに分離する際に切り
捨てられる捨て領域52bとを有している。
【0158】この実施例の液晶セル集合体は、図1〜図
9に示した第1の実施例の液晶セルの集合体であり、前
記第1の基板材51の複数の基板領域51aの内面には
それぞれ、図1〜図9に示したように、複数の画素電極
3と、複数の書込み用およびリセット用TFT4,4R
と、複数の書込み用およびリセット用ゲート配線12,
12Rと、複数の書込み用およびリセット用ドレイン配
線13,13Rと、リセット用ゲート信号供給配線14
およびリセット信号供給配線15と、短絡配線16およ
び保護素子17と、接地配線23と、オーバーコート絶
縁膜24と配向膜29が設けられるとともに、前記配向
膜29からなる複数のエリア内スペーサ当接部37およ
び複数のエリア外スペーサ当接部38が形成されてい
る。
【0159】また、前記第2の基板材52の複数の基板
領域52aの内面にはそれぞれ、図1〜図9に示したよ
うに、基板面に形成された遮光膜31とその上に形成さ
れた対向電極30とが設けられるとともに、前記遮光膜
31からなる複数のエリア内スペーサ支持部35および
複数のエリア外スペーサ支持部36が形成されており、
これらのスペーサ支持部35,36の上に複数の表示エ
リア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34が
それぞれ形成され、その上に配向膜32が設けられてい
る。
【0160】一方、前記第1の基板材51の複数の基板
領域51aの間の捨て領域51bの内面には、前記複数
の基板領域51aの各辺にそれぞれ沿わせて、この第1
の基板材51の基板領域51aの枠状シール材39に対
応する部分と同じ高さの捨てシール材接合部53が設け
られ、前記第2の基板材55の複数の基板領域52aの
間の捨て領域52bの内面には、前記第1の基板材51
の捨て領域51bの内面に設けられた前記複数の捨てシ
ール材接合部53にそれぞれ対応させて、この第2の基
板材52の基板領域52aの枠状シール材39に対応す
る部分と同じ高さの捨てシール材接合部54が設けられ
ている。
【0161】すなわち、前記第1の基板材51の捨て領
域51bの内面に設けられた捨てシール材接合部53
は、図19に示したように、この第1の基板材51の基
板領域51aの内面に設けられた書込み用およびリセッ
ト用ゲート配線12,12Rと同じ金属膜からなる第1
の疑似電極53aと、前記基板領域51aから捨て領域
52bにわたって形成されたゲート絶縁膜6と、書込み
用およびリセット用ドレイン配線13,13Rと同じ金
属膜からなる第2の疑似電極53bと、前記基板領域5
1aから捨て領域52bにわたって形成されたオーバー
コート絶縁膜24との積層膜からなっており、したがっ
て、この捨てシール材接合部53の高さは、前記第1の
基板材51の基板領域51aの枠状シール材39に対応
する部分の高さと同じである。
【0162】また、前記第2の基板材52の捨て領域5
2bの内面に設けられた捨てシール材接合部54は、図
19に示したように、この第2の基板材52の基板領域
52aの内面に設けられた遮光膜31と同じ金属膜54
aと、前記遮光膜31の上に設けられた対向電極30と
同じITO膜54bとの積層膜からなっており、したが
って、この捨てシール材接合部54の高さは、前記第2
の基板材52の基板領域52aの枠状シール材39に対
応する部分の高さと同じである。
【0163】さらに、前記第2の基板材52の捨て領域
52bの内面には、前記複数の基板領域52aの各角部
にそれぞれ対応させて、複数の捨てスペーサ55(図2
0参照)が、前記基板領域52aの内面に設けられた複
数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペ
ーサ34と同じピッチで設けられている。図18におい
て、破線で囲まれた領域Scは、前記捨てスペーサ55
の形成領域を示している。
【0164】この捨てスペーサ55は、図20に示した
ように、前記第2の基板材52の捨て領域52bの内面
の捨てスペーサ形成領域Scに、この第2の基板材52
の基板領域52aの内面のエリア内スペーサ支持部35
およびエリア外スペーサ支持部36と同じ高さに形成さ
れた捨てスペーサ支持部56の上に、前記表示エリア内
スペーサ33および表示エリア外スペーサ34と同じ形
成され、前記基板領域52aの枠状シール材39により
囲まれた領域に設けられた配向膜32と同じ膜厚の疑似
配向膜32bにより覆われている。
【0165】前記捨てスペーサ支持部56は、前記基板
領域52aの内面に設けられた遮光膜31と同じ金属膜
からなる疑似遮光膜56aからなっており、したがっ
て、この捨てスペーサ支持部56の高さは、前記エリア
内スペーサ支持部35およびエリア外スペーサ支持部3
6の高さと同じである。
【0166】また、前記第1の基板材52の捨て領域5
1bの内面には、前記捨てスペーサ形成領域Scに対応
させて、この第1の基板材51の基板領域51aの内面
のエリア内スペーサ当接部37およびエリア外スペーサ
当接部38と同じ高さの捨てスペーサ当接部57が形成
されている。
【0167】この捨てスペーサ当接部57は、図20に
示したように、前記基板領域51aから捨て領域52b
にわたって形成されたゲート絶縁膜6とオーバーコート
絶縁膜24の前記複数の捨てスペーサ55にそれぞれ対
応する部分に開口を設け、その部分に、前記基板領域5
1aの枠状シール材39により囲まれた領域に設けられ
た配向膜29と同じ膜厚の疑似配向膜29bを設けるこ
とにより形成されており、したがって、この捨てスペー
サ当接部57の高さは、前記エリア内スペーサ当接部3
7およびエリア外スペーサ当接部38の高さと同じであ
る。
【0168】そして、前記第1と第2の基板材51,5
2は、第2の基板材52の各基板領域52aの内面に設
けられた複数の表示エリア内スペーサ33および表示エ
リア外スペーサ34を、図4〜図9に示したように、こ
れらのスペーサ33,34を覆う配向膜32を介して、
第1の基板材51の各基板領域51aの内面に設けられ
た複数のエリア内スペーサ当接部37およびエリア外ス
ペーサ当接部38に当接させるとともに、前記第2の基
板材52の各捨て領域52bの内面に設けられた複数の
捨てスペーサ55を、図20に示したように、この捨て
スペーサ55を覆う疑似配向膜32bを介して前記第1
の基板材51の各捨て領域51bの内面に設けられた複
数の捨てスペーサ当接部57に当接させることにより、
前記基板領域51a,52aの基板間隔と前記捨て領域
51b,52bの基板間隔を前記表示エリア内スペーサ
33および表示エリア外スペーサ34と捨てスペーサ5
5により規定され、これらの基板材51,52の各基板
領域51a,52aの間にそれぞれ表示エリアAを囲ん
で設けられた複数の枠状シール材39と、前記複数の捨
て領域51b,52bの間にそれぞれ、前記第1と第2
の基板材51,52のうちの前記枠状シール材39を印
刷した基板材に、前記捨てシール材接合部53,54に
対応させて、前記枠状シール材39と同じ樹脂(例えば
熱硬化性樹脂)を前記枠状シール材39と同じ厚さに印
刷することにより設けられた複数の捨てシール材58
(図19参照)とを介して接合されている。
【0169】この液晶セル集合体は、前記複数の基板領
域51a,52aにそれぞれ対応させて複数の表示エリ
ア内スペーサ33および複数の表示エリア外スペーサ3
4を所定のピッチで設けるとともに、前記複数の基板領
域51a,52aの間の捨て領域51b,52bにそれ
ぞれ対応させて複数の捨てスペーサ55を設け、前記複
数の表示エリア内スペーサ33および表示エリア外スペ
ーサ34と前記複数の捨てスペーサ55とをそれぞれ、
前記第2の基板材52の内面に形成された同じ高さのス
ペーサ支持部35,36,54の上に同じ高さに形成す
るとともに、第1の基板材51に、前記複数の表示エリ
ア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34と前
記捨てスペーサ55にそれぞれ対応するスペーサ当接部
37,38,57を同じ高さに形成し、前記複数の表示
エリア内スペーサ33および表示エリア外スペーサ34
と前記捨てスペーサ55とをそれぞれ前記スペーサ当接
部37,38,57に当接させているため、前記複数の
基板領域51a,52aの基板間隔を、前記表示エリア
A内から表示エリア外にわたって前記表示エリア内スペ
ーサ33と表示エリア外スペーサ34とにより規定する
とともに、前記捨て領域51b,52bの基板間隔も前
記捨てスペーサ55により規定ことができる。
【0170】そして、この液晶セル集合体では、前記複
数の表示エリア内スペーサ33を、画素電極3と書込み
用およびリセット用TFT4,4Rを避けて形成すると
ともに、書込み用およびリセット用ゲート配線12,1
2Rと書込み用およびリセット用ドレイン配線13,1
3Rの両方とゲート絶縁膜6とオーバーコート絶縁膜2
4とを前記表示エリア内スペーサ33を避けて形成し、
さらに、前記表示エリア内スペーサ33および表示エリ
ア外スペーサ34と前記捨てスペーサ55とを、第2の
基板材52の内面に形成された遮光膜31または疑似遮
光膜56aからなるスペーサ支持部35,36,56の
上に形成し、これらのスペーサ33,34,55を、第
1の基板材51の内面に形成された配向膜29または疑
似配向膜29aからなるスペーサ当接部37,38,5
7に当接させているため、前記表示エリア内スペーサ3
3および表示エリア外スペーサ34と捨てスペーサ55
の高さを極端に小さくしなくても、これらのスペーサ3
3,34,55により規定される基板間隔を小さくし、
前記各基板領域51a,52a複数の画素部の基板間ギ
ャップを狭くすることができる。
【0171】しかも、この実施例では、前記第1の基板
材51と第2の基板材52の捨て領域51b,52bを
前記捨てシール材58を介して接合しているため、例え
ば液晶セル集合体を個々の液晶セルに組立てる際に、前
記第1と第2の基板材51,52の捨て領域51b,5
2bのうちの前記捨てスペーサ55の形成領域Sc以外
の部分が外部からの加圧力により内面側に撓み変形し、
前記基板材51,52と前記枠状シール材39との間に
剥離を生じのを防ぐことができる。
【0172】なお、前記捨てシール材58および捨てシ
ール材接合部53,54と、前記捨てスペーサ55およ
び捨てスペーサ支持部56と、捨てスペーサ当接部57
は、前記液晶セル集合体の第1および第2の基板材5
1,52を切断ラインL1,L2に沿って切断して個々
の液晶セルに分離することにより、前記捨て領域51
b,52bと一緒に除去される。
【0173】なお、上記実施例の液晶セル集合体は、図
1〜図9に示した第1の実施例の液晶セルの集合体であ
るが、この発明は、図10〜図15に示した第2の実施
例の液晶セルの集合体にも、また、図16および図17
に示した第3の実施例の液晶セルの集合体にも適用する
ことができる。
【0174】
【発明の効果】この発明の液晶セルは、複数の画素電極
とTFTとゲート配線および複数のドレイン配線が設け
られた第1の基板と、対向電極が設けられた第2の基板
とのうち、いずれか一方の基板の表示エリア内に所定の
ピッチで設けられ、前記第1と第2の基板の間隔を規定
する複数の表示エリア内スペーサを、前記画素電極とT
FTを避けて形成するとともに、前記ゲート配線とドレ
イン配線の少なくとも一方を、前記表示エリア内スペー
サを避けて形成したものであるため、画素部の基板間ギ
ャップを狭くし、しかも前記表示エリア内スペーサを均
一な高さに形成して基板間隔を均一にし、前記画素部の
基板間ギャップを均一にすることができる。
【0175】この発明の液晶セルにおいて、前記複数の
画素電極と前記対向電極とが互いに対向する複数の画素
部の基板間ギャップは、0.7μm〜2.2μmが好ま
しく、この範囲であれば、液晶表示素子の応答速度を充
分速くすることができる。
【0176】さらに、前記表示エリア内スペーサの高さ
は、0.5μm〜2.0μmが好ましく、この範囲内の
高さであれば、複数の表示エリア内スペーサを均一な高
さに形成して基板間隔を均一にし、複数の画素部の基板
間ギャップを均一にすることができる。
【0177】また、この液晶セルにおいて、前記ゲート
配線とドレイン配線は、その両方を、前記表示エリア内
スペーサを避けて形成するのが望ましく、このようにす
ることにより、前記画素部の基板間ギャップをより狭く
し、しかも、前記表示エリア内スペーサを均一な高さに
形成して基板間隔を均一にし、前記画素部の基板間ギャ
ップを均一にすることができる。
【0178】さらに、この液晶セルにおいて、前記第1
の基板に設けられた前記TFTのゲート絶縁膜が、前記
ゲート配線を覆って形成され、前記ゲート絶縁膜の上に
前記TFTおよびドレイン配線を覆ってオーバーコート
絶縁膜が設けられている場合、前記ゲート配線とドレイ
ン配線とゲート絶縁膜とオーバーコート絶縁膜とを、前
記表示エリア内スペーサを避けて形成するのが好まし
く、このようにすることにより、前記画素部の基板間ギ
ャップをさらに狭くし、しかも、前記表示エリア内スペ
ーサを均一な高さに形成して基板間隔を均一にし、前記
画素部の基板間ギャップを均一にすることができる。
い。
【0179】また、この液晶セルにおいては、前記表示
エリアの外側に、複数の表示エリア外スペーサを所定の
ピッチで設け、前記複数の表示エリア内スペーサと複数
の前記表示エリア外スペーサをそれぞれ、前記一方の基
板に前記複数の表示エリア内スペーサおよび表示エリア
外スペーサにそれぞれ対応させて形成された同じ高さの
複数のスペーサ支持部の上に同じ高さに形成するととも
に、他方の基板に、前記複数の表示エリア内スペーサお
よび表示エリア外スペーサにそれぞれ対応させて複数の
スペーサ当接部を同じ高さに形成し、前記複数の表示エ
リア内スペーサと表示エリア外スペーサをそれぞれ前記
複数のスペーサ当接部に当接させるのが望ましく、この
ようにすることにより、基板間隔を前記表示エリア内か
ら表示エリア外にわたって、表示エリア内スペーサおよ
び表示エリア外スペーサにより規定することができる。
【0180】また、この発明の液晶セル集合体は、複数
の基板領域にそれぞれ画素電極とTFTとゲート配線お
よびドレイン配線が設けられた第1の基板材と、複数の
基板領域にそれぞれ対向電極が設けられた第2の基板と
のうち、いずれか一方の基板材の複数の基板領域の表示
エリア内にそれぞれ所定のピッチで設けられ、前記第1
と第2の基板材の間隔を規定する複数の表示エリア内ス
ペーサを、前記画素電極とTFTを避けて形成するとと
もに、前記ゲート配線とドレイン配線の少なくとも一方
を、前記表示エリア内スペーサを避けて形成したもので
あるため、各液晶セルの画素部の基板間ギャップを狭く
し、しかも前記表示エリア内スペーサを均一な高さに形
成して基板間隔を均一にし、前記各液晶セルの画素部の
基板間ギャップを均一にすることができる。
【0181】この発明の液晶セル集合体においては、前
記表示エリア内スペーサが設けられた一方の基板材の複
数の基板領域の外側に、前記基板材を前記複数の基板領
域に分離する際に切り捨てられる捨て領域を設け、その
捨て領域に、前記表示エリア内スペーサと同じ高さに形
成された複数の捨てスペーサを所定のピッチで設けると
ともに、前記一方の基板材の前記捨てスペーサの支持部
を、前記表示エリア内スペーサの支持部と同じ高さに形
成し、他方の基板材の前記捨てスペーサの当接部を、前
記表示エリア内スペーサの当接部と同じ高さに形成する
のが好ましく、このようにすることにより、前記複数の
基板領域の基板間隔を、前記表示エリア内から表示エリ
ア外にわたって前記表示エリア内スペーサと表示エリア
外スペーサとにより規定するとともに、前記捨て領域の
基板間隔も前記捨てスペーサにより規定ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の液晶セルの第1の実施例を示す平面
図。
【図2】前記液晶セルの液晶セルの後側基板に設けられ
た画素電極とTFTとゲート配線およびドレイン配線の
等価回路的平面図。
【図3】前記第1の基板の表示エリア内の一部分の拡大
平面図。
【図4】図3のIV―IV線に沿う拡大断面図。
【図5】前記液晶セルの保護素子が設けられた部分の拡
大断面図。
【図6】図1のVI−VI線に沿う拡大断面図。
【図7】図1のVII―VII線に沿う拡大断面図。
【図8】図1のVIII―VIII線に沿う拡大断面図。
【図9】図1のIX―IX線に沿う拡大断面図。
【図10】この発明の液晶セルの第2の実施例を示す平
面図。
【図11】第2の実施例の液晶セルの後側基板の表示エ
リア内の一部分の拡大平面図。
【図12】図11のXII―XII線に沿う拡大断面図。
【図13】図10のXIII―XIII線に沿う拡大断面図。
【図14】図10のXIV―XIV線に沿う拡大断面図。
【図15】図10のXV―XV線に沿う拡大断面図。
【図16】この発明の液晶セルの第3の実施例を示す平
面図。
【図17】図16のXVII―XVII線に沿う拡大断面図。
【図18】この発明の液晶セル集合体の一実施例を示す
一部分の平面図。
【図19】図18のXIX―XIXに沿う拡大断面図。
【図20】図18のXX―XXに沿う拡大断面図。
【符号の説明】
1,2…基板 3…画素電極 4…書込み用TFT 4R…リセット用TFT 12…書込み用ゲート配線 12R…リセット用ゲート配線 13…書込み用ドレイン配線 13R…リセット用ドレイン配線 14…リセット用ゲート信号供給配線 15…リセット信号供給配線 16…短絡配線 17…保護素子 23…接地配線 24…オーバーコート絶縁膜 29…配向膜 30…対向電極 31…遮光膜 32…配向膜 33…表示エリア内スペーサ 34…表示エリア外スペーサ 35…エリア内スペーサ支持部 36…エリア外スペーサ支持部 37…エリア内スペーサ当接部 38…エリア外スペーサ当接部 39…枠状シール材 40…液晶注入口 51…第1の基板材 52…第2の基板材 51a,52a…基板領域 51b,52b…捨て領域 L1,L2…切断ライン 55…捨てスペーサ 56…捨てスペーサ支持部 57…捨てスペーサ当接部 58…捨てシール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/35 G09F 9/35 Fターム(参考) 2H089 LA09 LA12 LA13 LA19 LA24 NA05 NA14 NA37 QA14 RA05 RA10 RA13 RA14 TA02 TA04 TA09 TA13 2H092 GA40 GA64 JA26 JA37 JB22 JB31 JB56 KB04 NA01 NA25 PA02 PA03 PA04 PA06 QA07 QA10 QA13 QA14 5C094 AA03 AA16 BA03 BA43 CA19 EA04 EA07 EC03 JA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリックス状に配列する複数の画素電極
    と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続された複数の薄
    膜トランジスタと、前記複数の薄膜トランジスタにゲー
    ト信号を供給する複数のゲート配線と、前記複数の薄膜
    トランジスタにデータ信号を供給する複数のドレイン配
    線とが設けられた第1の基板と、 前記複数の画素電極に対向する対向電極が設けられた第
    2の基板と、 前記第1と第2の基板間に前記複数の画素電極がマトリ
    ックス状に配列する表示エリアを囲んで設けられ、前記
    第1と第2の基板を接合する枠状シール材と、 前記第1と第2のいずれか一方の基板の前記表示エリア
    内に所定のピッチで設けられ、前記第1と第2の基板の
    間隔を規定する複数の表示エリア内スペーサとからな
    り、 前記表示エリア内スペーサが、前記画素電極と前記薄膜
    トランジスタを避けて形成されるとともに、前記ゲート
    配線とドレイン配線の少なくとも一方が、前記表示エリ
    ア内スペーサを避けて形成されていることを特徴とする
    液晶セル。
  2. 【請求項2】複数の画素電極と対向電極とが互いに対向
    する複数の画素部の基板間ギャップが0.7μm〜2.
    2μmであることを特徴とする請求項1に記載の液晶セ
    ル。
  3. 【請求項3】表示エリア内スペーサの高さは、0.5μ
    m〜2.0μmであることを特徴とする請求項1に記載
    の液晶セル。
  4. 【請求項4】ゲート配線とドレイン配線の両方が、表示
    エリア内スペーサを避けて形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の液晶セル。
  5. 【請求項5】第1の基板に設けられた薄膜トランジスタ
    のゲート絶縁膜がゲート配線を覆って形成されるととも
    に、前記薄膜トランジスタとドレイン配線を覆ってオー
    バーコート絶縁膜が設けられており、前記ゲート配線と
    ドレイン配線とゲート絶縁膜とオーバーコート絶縁膜
    が、表示エリア内スペーサを避けて形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の液晶セル。
  6. 【請求項6】表示エリアの外側に、複数の表示エリア外
    スペーサが所定のピッチで設けられ、複数の表示エリア
    内スペーサと前記複数の表示エリア外スペーサがそれぞ
    れ、一方の基板に前記複数の表示エリア内スペーサおよ
    び表示エリア外スペーサにそれぞれ対応させて形成され
    た同じ高さの複数のスペーサ支持部の上に同じ高さに形
    成されるとともに、他方の基板に、前記複数の表示エリ
    ア内スペーサおよび表示エリア外スペーサにそれぞれ対
    応する複数のスペーサ当接部が同じ高さに形成されてお
    り、前記複数の表示エリア内スペーサと表示エリア外ス
    ペーサがそれぞれ前記複数のスペーサ当接部に当接して
    いることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    液晶セル。
  7. 【請求項7】液晶セルの第1の基板となる複数の基板領
    域を有し、前記複数の基板領域にそれぞれ、マトリック
    ス状に配列する複数の画素電極と、前記複数の画素電極
    にそれぞれ接続された複数の薄膜トランジスタと、前記
    複数の薄膜トランジスタにゲート信号を供給する複数の
    ゲート配線と、前記複数の薄膜トランジスタにデータ信
    号を供給する複数のドレイン配線とが設けられた第1の
    基板材と、 前記液晶セルの第2の基板となる複数の基板領域を有
    し、前記複数の基板領域にそれぞれ、前記複数の画素電
    極に対向する対向電極が設けられた第2の基板材と、 前記第1と第2の基板材間に、前記複数の基板領域の前
    記画素電極がマトリックス状に配列する表示エリアをそ
    れぞれ囲んで設けられ、前記第1と第2の基板材を接合
    する複数の枠状シール材と、 前記第1と第2のいずれか一方の基板材の前記複数の基
    板領域の前記表示エリア内にそれぞれ所定のピッチで設
    けられ、前記第1と第2の基板材の間隔を規定する複数
    の表示エリア内スペーサとからなり、 前記表示エリア内スペーサが、前記画素電極と前記薄膜
    トランジスタを避けて形成されるとともに、前記ゲート
    配線とドレイン配線の少なくとも一方が、前記表示エリ
    ア内スペーサを避けて形成されていることを特徴とする
    液晶セル集合体。
  8. 【請求項8】表示エリア内スペーサが設けられた一方の
    基板材の複数の基板領域の外側に、前記基板材を前記複
    数の基板領域に分離する際に切り捨てられる捨て領域が
    設けられており、その捨て領域に、前記表示エリア内ス
    ペーサと同じ高さに形成された複数の捨てスペーサが所
    定のピッチで設けられるとともに、前記一方の基板材の
    前記捨てスペーサの支持部が、前記表示エリア内スペー
    サの支持部と同じ高さに形成され、他方の基板材の前記
    捨てスペーサの当接部が、前記表示エリア内スペーサの
    当接部と同じ高さに形成されていることを特徴とする請
    求項6に記載の液晶セル集合体。
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