JP4144232B2 - 液晶セルおよび液晶セル集合体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、薄膜トランジスタ(以下、TFTと記す)を能動素子とするアクティブマトリックス型の液晶セルおよび液晶セル集合体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
TFTを能動素子とするアクティブマトリックス型の液晶セルは、マトリックス状に配列した複数の画素電極と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続された複数のTFTと、前記複数のTFTにゲート信号を供給する複数のゲート配線と、前記複数のTFTにデータ信号を供給する複数のデータ配線とが設けられた第1の基板と、前記複数の画素電極に対向する対向電極が設けられた第2の基板とを、その間に前記画素電極がマトリックス状に配列した表示エリアを囲んで設けられた枠状シール材により接合した構成となっている。
【0003】
この液晶セルは、前記第1と第2の基板間の前記枠状シール材により囲まれた領域に液晶を充填して液晶表示素子とされるが、前記液晶表示素子の複数の画素電極と対向電極とが互いに対向する複数の画素部の液晶層厚を予め定められた値にするためには、前記画素部の基板間ギャップ、つまり基板間の液晶が充填される空間の高さを、前記予め定められた値にする必要がある。
【0004】
この種の液晶セルには、前記第1と第2のいずれか一方の基板上に粒子状スペーサを散布し、その粒子状スペーサを第1と第2の基板間に挟持させて前記基板間ギャップを規定しているものと、一方の基板に柱状スペーサを所定のピッチで設け、これらの柱状スペーサを他方の基板に当接させて前記基板間ギャップを規定しているものとがある。
【0005】
しかし、前記粒子状スペーサにより基板間ギャップを規定した液晶セルは、前記基板上に散布された粒子状スペーサが画素部内にも分布するだけでなく、複数の画素部の基板間ギャップを均一に規定することが難しい。
【0006】
そのため、前記粒子状スペーサにより基板間ギャップを規定した液晶セルに液晶を充填して製造された液晶表示素子は、前記粒子状スペーサに対応する部分から光が漏れ、表示のコントラストが低下するとともに、複数の画素部の液晶層厚が不均一で、表示むらを発生する。
【0007】
一方、前記柱状スペーサは、基板上に樹脂材料を所定の膜厚に塗布し、その樹脂膜をパターニングすることにより形成されるため、複数の柱状スペーサを、画素部を避けた任意の位置に、しかも略均一な高さに設けることができる。
【0008】
そのため、この柱状スペーサにより基板間ギャップを規定した液晶セルは、画素部内にスペーサが存在せず、また複数の画素部の基板間ギャップが略均一であり、したがって、この液晶セルに液晶を充填して製造された液晶表示素子は、画素部に光漏れを生じることがなく、また複数の画素部の液晶層厚が略均一で、表示むらを発生することがない。
【0009】
図10は前記柱状スペーサにより基板間ギャップを規定した従来のアクティブマトリックス型液晶セルの一部分の断面図であり、互いに対向する第1と第2の透明基板1,2のうち、第1の基板、例えば表示の観察側とは反対側である後側の基板1の内面(第2の基板2に対向する面)に、マトリックス状に配列した複数の画素電極3と、前記複数の画素電極3にそれぞれ接続された複数のTFT4と、前記複数のTFT4にゲート信号およびデータ信号を供給する複数のゲート配線およびデータ配線(いずれも図示せず)とが設けられている。
【0010】
前記TFT4は、後側の基板1面に形成されたゲート電極5と、このゲート電極5を覆って設けられたゲート絶縁膜6と、前記ゲート絶縁膜6の上に前記ゲート電極5と対向させて形成されたi型半導体膜7と、このi型半導体膜7のチャンネル領域の上に設けられたブロッキング絶縁膜8と、前記i型半導体膜7の両側部の上にn型半導体膜9を介して形成されたソース電極10sおよびドレイン電極10dと、その上に設けられたオーバーコート絶縁膜11との積層膜からなっている。
【0011】
そして、前記複数の画素電極3は、前記ゲート絶縁膜6の上に形成されており、これらの画素電極3にそれぞれ、その画素電極3に対応するTFT4のソース電極10sが接続されている。
【0012】
さらに、前記後側基板1の最も内面には、前記複数の画素電極3を覆って配向膜12が設けられている。
【0013】
一方、第2の基板、つまり表示の観察側である前側の基板2の内面(後側基板1に対向する面)には、前記複数の画素電極3に対向する部分に開口が設けられ遮光膜13と、前記複数の画素電極3に対向する一枚膜状の対向電極14とが設けられるとともに、前記複数の画素電極3と対向電極14とが互いに対向する複数の画素部の基板間ギャップを規定するための複数の柱状スペーサ15が、前記画素部を避けた任意の位置、例えば前記後側基板1に設けられた複数のTFT4にそれぞれ対応する位置に設けられている。
【0014】
前記複数の柱状スペーサ15は、前側基板2上(遮光膜13と対向電極14との積層膜の上)に、樹脂材料、例えば感光性樹脂をスピンコート法により所定の厚さに塗布し、その樹脂膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、前記画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた高さに形成されている。
【0015】
さらに、前記前側基板2の最も内面には、前記対向電極14および複数の柱状スペーサ15を覆って配向膜16が設けられている。
【0016】
そして、前記後側基板1と前側基板2は、前側基板2の内面に設けられた前記複数の柱状スペーサ15を、後側基板1の内面に設けられた複数のTFT4上に両基板1,2の最も内面に形成された配向膜12,16を介して当接させることにより、前記複数の画素部の基板間ギャップを前記複数の柱状スペーサ15により規定され、これらの基板1,2の間に前記表示エリアを囲んで設けられた図示しない枠状シール材により接合されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記液晶セルの画素部の基板間ギャップは、従来、4μm〜5μm程度に規定されているが、最近では、液晶表示素子の液晶層厚を小さくして応答速度を速くするために、前記画素部の基板間ギャップを例えば1,5μm程度に小さくすることが望まれている。
【0018】
しかし、上記従来の液晶セルは、画素部の基板間ギャップを小さくすために前記柱状スペーサ15の高さを小さくすると、複数の画素部の基板間ギャップが不均一になり、液晶表示素子に表示むらを発生させる。
【0019】
すなわち、前記柱状スペーサ15は、上述したように、基板2上に樹脂材料(例えば感光性樹脂)をスピンコート法により所定の厚さに塗布し、その樹脂膜をパターニングすることにより形成されているが、スピンコート法による樹脂材料の塗布厚の精度は±0.2μm程度であり、それが形成された柱状スペーサ15の高さの精度になるため、画素部の基板間ギャップに±0.2μm程度のバラツキが生じる。
【0020】
そして、液晶セルの画素部の基板間ギャップを4μm〜5μm程度の比較的大きい値にする場合は、その基板間ギャップに対する画素部の基板間ギャップのバラツキ量(±0.2μm程度)の比率は極く小さいため、前記複数の画素部の基板間ギャップは略均一であると見なしてよい。
【0021】
しかし、液晶表示素子の液晶層厚を小さくして応答速度を速くするために、前記画素部の基板間ギャップを例えば1,5μm程度に小さくする場合は、その基板間ギャップに対する画素部の基板間ギャップのバラツキ量(±0.2μm程度)の比率が無視できない大きさになり、前記複数の画素部の基板間ギャップが不均一になる。
【0022】
この発明は、画素部の基板間ギャップを小さくし、しかも複数の画素部の基板間ギャップを均一にすることができるアクティブマトリックス型の液晶セルを提供するとともに、画素部の基板間ギャップが小さく、しかも複数の画素部の基板間ギャップが均一な液晶セルを得ることができる液晶セル集合体を提供することを目的としたものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
この発明の液晶セルは、マトリックス状に配列した複数の画素電極と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続された複数の薄膜トランジスタと、前記複数の薄膜トランジスタにゲート信号を供給する複数のゲート配線と、前記複数の薄膜トランジスタにデータ信号を供給する複数のデータ配線とが設けられた第1の基板と、下地膜と、この下地膜の上に形成され、前記複数の画素電極に対向する対向電極とが設けられた第2の基板と、前記第1と第2の基板間に前記複数の画素電極がマトリックス状に配列した表示エリアを囲んで設けられた枠状シール材と、前記第2の基板に、表示エリアと枠状シール材によるシール部との間の領域に対応させて設けられ、前記表示エリアより外側の領域の基板間ギャップを規定する複数のエリア外スペーサと、からなり、前記下地膜は、前記第2の基板面に前記表示エリアの全域に対向させて設けられた透明膜により形成され、前記複数の薄膜トランジスタは、前記画素電極と対向電極とが互いに対向する画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた高さに形成され、前記複数のエリア外スペーサは、前記薄膜トランジスタによって規定される前記画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた前記第1と第2の基板間の間隔に対応する高さに形成され、前記第1と第2の基板が、前記複数の薄膜トランジスタを前記第2の基板の前記対向電極上に当接させて、且つ前記複数のエリア外スペーサを第1の基板に当接させて前記枠状シール材により接合されていることを特徴とするものである。
【0024】
この液晶セルにおいて、前記TFTは、スパッタ装置やプラズマCVD装置により成膜された複数の膜が積層した構造であるため、その高さの精度が非常に高い。
【0025】
そして、この液晶セルは、複数の薄膜トランジスタを形成した第1の基板と、下地膜の上に対向電極を形成した第2の基板と、表示エリアより外側の領域に基板間ギャップを規定する複数のエリア外スペーサを備え,前記第1の基板に設けられた高さ精度の高い複数のTFTを、前記画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた高さに形成し、前記第1と第2の基板を、前記複数のTFTを前記第2の基板の対向電極上に当接させ、且つ前記薄膜トランジスタによって規定される前記画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた前記第1と第2の基板間の間隔に対応する高さに形成された複数のエリア外スペーサを第1の基板に当接させて枠状シール材により接合したものであるため、前記画素部の基板間ギャップを小さくし、しかも複数の画素部の基板間ギャップを均一にすることができる。
【0026】
このように、この発明の液晶セルは、第1の基板に設けられた複数のTFTを画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた高さに形成し、前記第1と第2の基板を、前記複数のTFTを前記第2の基板の対向電極上に当接させて前記枠状シール材により接合することにより、前記画素部の基板間ギャップを小さくし、しかも複数の画素部の基板間ギャップを均一にすることができるようにしたものである。
【0027】
この発明の液晶セルにおいては、前記TFTを構成するゲート電極とゲート絶縁膜と半導体膜とソースおよびドレイン電極とオーバーコート絶縁膜との積層膜のうち、前記ソースおよびドレイン電極と前記オーバーコート絶縁膜の少なくとも一つを、前記積層膜の高さを画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた高さと略一致させる膜厚に形成するのが好ましい。
【0030】
また、この発明の液晶セルは、マトリックス状に配列した複数の画素電極と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続された複数の薄膜トランジスタと、前記複数の薄膜トランジスタにゲート信号を供給する複数のゲート配線と、前記複数の薄膜トランジスタにデータ信号を供給する複数のデータ配線とが設けられた第1の基板と、前記複数の画素電極に対向する対向電極が設けられた第2の基板と、前記第1と第2の基板間に前記複数の画素電極がマトリックス状に配列された表示エリアを囲んで設けられた枠状シール材と、第1と第2のいずれか一方の基板に、表示エリアと枠状シール材によるシール部との間の領域に対応させて設けられ、前記表示エリアより外側の領域の基板間ギャップを規定する複数のエリア外スペーサとからなり、前記複数の薄膜トランジスタは、前記画素電極と対向電極とが互いに対向する画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた高さに形成され、前記複数のエリア外スペーサは、前記第1の基板に、前記薄膜トランジスタと同じ積層構造と高さを有する積層膜により形成され、前記第1と第2の基板が、前記複数の薄膜トランジスタを前記第2の基板の前記対向電極上に当接させて前記枠状シール材により接合されていることを特徴とする。
【0031】
さらに、この発明の液晶セル集合体は、液晶セルの第1の基板となる複数の基板領域を有し、前記複数の基板領域にそれぞれ、マトリックス状に配列した複数の画素電極と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続された複数の薄膜トランジスタと、前記複数の薄膜トランジスタにゲート信号を供給する複数のゲート配線と、前記複数の薄膜トランジスタにデータ信号を供給する複数のデータ配線とが設けられた第1の基板材と、前記液晶セルの第2の基板となる複数の基板領域を有し、前記複数の基板領域にそれぞれ、前記複数の画素電極に対向する対向電極が設けられた第2の基板材と、前記第1の基板材または第2の基板材の前記複数の基板領域の間の捨て領域に設けられた複数の捨てスペーサと、前記第1と第2の基板材の間に、前記複数の基板領域の前記画素電極がマトリックス状に配列した表示エリアをそれぞれ囲んで設けられた複数の枠状シール材とからなり、前記複数の薄膜トランジスタが、前記画素電極と対向電極とが互いに対向する画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた高さに形成され、第1の基板材の複数の基板領域にそれぞれ設けられた複数のゲート配線およびデータ配線は、前記基板領域の枠状シール材によるシール部の外側に突出する張り出し部に導出され、前記複数の捨てスペーサは、前記第1の基板材に薄膜トランジスタと同じ積層構造と高さを有する積層膜により形成され、前記第1の基板材の捨て領域と、前記張り出し部のうちの該張り出し部に導出された前記ゲート配線およびデータ配線の少なくともドライバ接続端子を除く部分とに設けられ、前記第1と第2の基板材が、前記複数の薄膜トランジスタを前記第2の基板材の前記対向電極上に当接させるとともに、前記複数の捨てスペーサを対向する基板材に当接させて前記複数の枠状シール材により接合されていることを特徴とするものである。
【0032】
この液晶セル集合体は、第1の基板材の複数の基板領域にそれぞれ設けられた複数のゲート配線およびデータ配線が、前記基板領域の枠状シール材によるシール部の外側に突出する張り出し部に導出され、前記複数の捨てスペーサが、前記第1の基板材に薄膜トランジスタと同じ積層構造と高さを有する積層膜により形成され、前記第1の基板材の捨て領域と、前記張り出し部のうちの該張り出し部に導出された前記ゲート配線およびデータ配線の少なくともドライバ接続端子を除く部分とに設けられ、前記第1と第2の基板材が、前記複数の薄膜トランジスタを前記第2の基板材の前記対向電極上に当接させるとともに、前記複数の捨てスペーサを対向する基板材に当接させて前記複数の枠状シール材により接合させたものであるため、両方の基板材の基板領域の画素部の基板間ギャップを前記TFTにより規定し、前記画素部の基板間ギャップを小さく、しかも均一にするとともに、前記両方の基板材の前記捨て領域の間隔を前記複数の捨てスペーサにより規定し、前記基板領域の画素部の基板間ギャップを、表示エリアの全域にわたって前記TFTにより規定される値にすることができる。
【0033】
したがって、この液晶セル集合体の第1と第2の基板材をそれぞれ前記複数の基板領域毎に分離することにより、画素部の基板間ギャップが小さく、しかも複数の画素部の基板間ギャップが均一な液晶セルを得ることができる。
【0034】
このように、この発明の液晶セル集合体は、第1の基板材の複数の基板領域にそれぞれ設けられた複数のTFTを画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた高さに形成し、第1の基板材の複数の基板領域にそれぞれ設けられた複数のゲート配線およびデータ配線を、前記基板領域の枠状シール材によるシール部の外側に突出する張り出し部に導出させ、前記複数の捨てスペーサを、前記第1の基板材に薄膜トランジスタと同じ積層構造と高さを有する積層膜により形成し、前記第1の基板材の捨て領域と、前記張り出し部のうちの該張り出し部に導出された前記ゲート配線およびデータ配線の少なくともドライバ接続端子を除く部分とに設け、前記第1と第2の基板材を、前記複数の薄膜トランジスタを前記第2の基板材の前記対向電極上に当接させるとともに、前記複数の捨てスペーサを対向する基板材に当接させて前記複数の枠状シール材により接合することにより、画素部の基板間ギャップが小さく、しかも複数の画素部の基板間ギャップが均一な液晶セルを得ることができるようにしたものである。
【0037】
【発明の実施の形態】
図1〜図4はこの発明の液晶セルの第1の実施例を示しており、図1は液晶セルの平面図、図2は前記液晶セルの第1の基板の一部分の配向膜とオーバーコート絶縁膜を省略した拡大平面図。図3は図2のIII―III線に沿う拡大断面図、図4は図1のIV−IV線に沿う拡大断面図である。
【0038】
この液晶セルは、フィールドシーケンシャル表示装置用または白黒画像表示装置用の液晶表示素子を構成するためのアクティブマトリックス型液晶セルであり、図1〜図4に示したように、互いに対向する第1と第2の透明基板21,22のうち、第1の基板、例えば表示の観察側とは反対側である後側の基板21の内面(第2の基板22に対向する面)に、マトリックス状に配列した複数の画素電極23と、前記複数の画素電極23にそれぞれ接続された複数のTFT24と、前記複数のTFT24にゲート信号を供給する複数のゲート配線32と、前記複数のTFT24にデータ信号を供給する複数のデータ配線33とが設けられている。
【0039】
前記TFT24は、図2および図3に示したように、後側基板21の基板面に形成されたゲート電極25と、このゲート電極25を覆って設けられたゲート絶縁膜26と、前記ゲート絶縁膜26の上に前記ゲート電極25と対向させて形成されたi型半導体膜27と、このi型半導体膜27のチャンネル領域の上に設けられたブロッキング絶縁膜28と、前記i型半導体膜27の両側部の上にn型半導体膜29を介して形成されたソース電極30sおよびドレイン電極30dと、その上に設けられたオーバーコート絶縁膜31との積層膜からなっている。
【0040】
なお、前記ゲート電極25は低抵抗のアルミニウム系合金膜により形成され、前記ゲート絶縁膜26とブロッキング絶縁膜28とオーバーコート絶縁膜32は窒化シリコン膜により形成されている。また、前記i型半導体膜27とn型半導体膜29はアモルファスシリコン膜またはポリシリコン膜からなっており、さらに、前記ソース電極30sとドレイン電極30dは、図2では単層膜としているが、前記n型半導体膜29とのコンタクト層であるクロム膜と、その上に形成されたアルミニウム系合金膜との積層膜からなっている。
【0041】
そして、前記複数のTFT24はそれぞれ、前記複数の画素電極23と後述する第2の基板22に形成された対向電極36とが互いに対向する複数の画素部の予め定められた基板間ギャップ、つまり基板21,22間の液晶が充填される空間の高さ)dに応じた高さに形成されている。
【0042】
この実施例では、前記TFT24を構成する前記積層膜のうち、ソースおよびドレイン電極30s,30dとオーバーコート絶縁膜31を、前記積層膜の高さを前記画素部の予め定められた基板間ギャップdに応じた高さと略一致させる膜厚に形成している。
【0043】
すなわち、この実施例では、前記TFT24の各層のうち、ソースおよびドレイン電極30s,30dとオーバーコート絶縁膜31の膜厚を厚くし、前記TFT24を、前記画素部の予め定められた基板間ギャップdに応じた高さに形成している。
【0044】
また、前記複数のゲート配線32は、後側基板21の基板面に、各画素電極行の一側にそれぞれ沿わせて、前記TFT24のゲート電極25と同じ金属膜(アルミニウム系合金膜)により、前記ゲート電極25と一体に形成されている。なお、この実施例では、図2に示したように、前記ゲート配線32の各画素電極23に対応する部分をそれぞれ前記ゲート電極25としている。
【0045】
また、前記ゲート絶縁膜26は、後側基板21の全体に、前記複数のゲート配線32を覆って形成されており、前記複数の画素電極23は、前記ゲート絶縁膜26の上にITO膜により形成され、これらの画素電極23にそれぞれ、その画素電極23に対応するTFT24のソース電極30sが接続されている。
【0046】
一方、前記複数のデータ配線33は、前記ゲート絶縁膜26の上に、各画素電極列の一側にそれぞれ沿わせて、前記TFT24のソースおよびドレイン電極30s,30dと同じ金属膜(クロム膜とアルミニウム系合金膜との積層膜)により、前記データ配線33と一体に形成されている。
【0047】
さらに、前記オーバーコート絶縁膜31は、前記後側基板21の全体に、前記複数のデータ配線33を覆って、前記複数の画素電極23に対応する部分が開口した格子膜状に形成されている。
【0048】
また、前記後側基板21は、その左右の側縁のいずれか一方と、上下の側縁のいずれか一方、例えば図1において左側の側縁と上側の側縁とに、枠状シール材41によるシール部の外側に突出する張り出し部21a,21bを有しており、前記複数のゲート配線32は、前記左側の張り出し部21aに導出され、前記複数のデータ配線33は、前記上側の張り出し部21bに導出されている。
【0049】
前記張り出し部21a,21bに導出された複数のゲート配線32およびデータ配線33は、図示しないが、前記張り出し部21a,21bにそれぞれ搭載されるゲート側ドライバおよびデータ側ドライバの複数の出力端子に対応する位置に導かれており、これらの配線32,33の端部にそれぞれドライバ接続端子が形成されている。
【0050】
なお、前記複数のゲート配線32のドライバ接続部は、その上のゲート絶縁膜26とオーバーコート絶縁膜31に開口を設けることにより露出されており、前記複数のデータ配線33のドライバ接続部は、その上のオーバーコート絶縁膜31に開口を設けることにより露出されている。
【0051】
図1において、二点鎖線で囲まれた領域Aは、前記複数の画素電極23がマトリックス状に配列した表示エリアを示し、前記表示エリアAの左側と上側の二点鎖線で囲まれた領域B,Cはそれぞれ、前記複数のゲート配線32の導出領域と、前記複数のデータ配線33の導出領域を示しており、これらの配線導出領域の端部の領域Ba,Caは、前記ドライバ接続端子の配列領域を示している。
【0052】
また、前記後側基板21の最も内面には、後述する枠状シール材41により囲まれた領域の略全域に、ポリイミドからなる配向膜34が、前記複数の画素電極23を覆って設けられている。
【0053】
一方、第2の基板、つまり表示の観察側である前側の基板22の内面(後側基板21に対向する面)には、前記複数の画素電極23に対向する部分に開口が設けられた格子膜状の遮光膜35と、前記複数の画素電極23に対向する対向電極36とが設けられている。
【0054】
なお、図3および図4では前記遮光膜35を単層膜としているが、この遮光膜35は、前記後側基板22の基板面に形成された酸化クロム膜とその上に形成されたクロム膜とからなる膜厚が0.17μmの積層膜からなっており、その外周縁部が枠状シール材41によるシール部に重なる外形に形成されている。
【0055】
また、前記対向電極36は、ITO膜からなる一枚膜状の電極であり、前記遮光膜35を覆って、この遮光膜35の外形と略同じ形状に形成されている。
【0056】
さらに、この前側基板22の内面には、図4に示したように、前記複数の画素電極23がマトリックス状に配列した表示エリアAと枠状シール材41によるシール部との間の領域(以下、エリア外領域と言う)の略全域に対応させて、複数のエリア外スペーサ37が設けられている。
【0057】
このエリア外スペーサ37は、樹脂膜からなる柱状スペーサであり、前側基板22上に樹脂材料、例えば感光性樹脂をスピンコート法により所定の厚さに塗布し、その樹脂膜をフォトグラフィ法によりパターニングすることにより形成されている。
【0058】
そして、前記複数のエリア外スペーサ37は、前記エリア外領域の各辺に対応させて、その各辺部の幅方向および長さ方向に、前記複数のTFT24の配列ピッチと同程度のピッチで配列させて設けられている。
【0059】
図1において、二点鎖線で囲まれた枠状の領域Dは、前記エリア外スペーサ37の配列領域を示しており、図では、この領域Dに斜線を施している。
【0060】
また、前記前側基板22の最も内面には、枠状シール材41により囲まれた領域の略全域に、ポリイミドからなる配向膜38が、前記対向電極36および複数のエリア外スペーサ37を覆って設けられている。
【0061】
そして、前記後側基板21と前側基板22は、前記後側基板21の内面に設けられた前記複数のTFT24を、前記前側基板22の内面に設けられた対向電極36の前記遮光膜35に重なった部分の上に、両基板21,22の最も内面に形成された配向膜34,38を介して当接させることにより、前記複数の画素部の基板間ギャップdを前記複数のTFT24によって規定されるとともに、前記前側基板22の内面に前記エリア外領域に対応させて設けられた複数のエリア外スペーサ37を、前記後側基板21の内面全体に形成された前記ゲート絶縁膜26とオーバーコート絶縁膜31との積層膜上に前記配向膜34,38を介して当接させることにより、前記エリア外領域の基板間ギャップdを前記複数のエリア外スペーサ37によって規定され、枠状シール材41により接合されている。
【0062】
なお、前記枠状シール材41は、熱硬化性樹脂からなっており、後側基板21の張り出し部21a,21bに対応しない側の1つの辺部に、その辺部を部分的に欠落させて形成された液晶注入口42が設けられている。
【0063】
この液晶セルは、前後の基板21,22のいずれか一方の内面に前記枠状シール材41をスクリーン印刷により印刷し、これらの基板21,22を重ね合わせて加圧することにより、前記複数の画素部およびエリア外領域の基板間ギャップd,dを前記複数のTFT24およびエリア外スペーサ37により規定される値に調整した後、その状態で前記枠状シール材37を硬化させて前後の基板21,22を接合することにより組立てられる。
【0064】
なお、図では省略しているが、前記後側基板21の内面には、前記枠状シール材41によるシール部の角部の外側に近接させて、対向電極接続用のクロス電極と、このクロス電極を前記張り出し部21a,21bに搭載されるゲート側およびデータ側ドライバの一方または両方の基準電位端子に接続するための基準電位配線が設けられ、前記前側基板22の内面に設けられた対向電極36には、その角部から前記シール部の外側に延長されたクロス電極接続部が形成されており、前記対向電極36は、そのクロス電極接続部と前記クロス電極とを導電性樹脂等からなるクロス材により接続することにより、前記基準電位配線に接続されている。
【0065】
この液晶セルは、その後側基板21に設けられた複数のTFT24を前記画素部の予め定められた基板間ギャップdに応じた高さに形成し、前記後側基板21と前側基板22を、前記複数のTFT24を前記前側基板22の対向電極36上に当接させて前記枠状シール材41により接合したものであるため、前記画素部の基板間ギャップdを小さくし、しかも複数の画素部の基板間ギャップdを均一にすることができる。
【0066】
すなわち、前記TFT24のゲート配線25とソースおよびドレイン電極30s,30dとなる金属膜(アルミニウム系合金膜またはクロム膜とアルミニウム系合金膜との積層膜)の成膜はスパッタ装置により行なうため、誤差がオングストローム単位の非常に高い精度で成膜することができる。
【0067】
また、前記TFT24のゲート絶縁膜26とブロッキング絶縁膜28およびオーバーコート絶縁膜32となる窒化シリコン膜や、i型半導体膜27およびn半導体膜29となるアモルファスシリコン膜またはポリシリコン膜の成膜は、プラズマCVD装置により行なうため、誤差がオングストローム単位の非常に高い精度で成膜することができる。
【0068】
このように、前記TFT24は、スパッタ装置やプラズマCVD装置により成膜された複数の膜が積層した構造であるため、その高さの精度が非常に高い。
【0069】
そして、前記液晶セルは、前記後側基板21に設けられた高さ精度の高い複数のTFT24を、前記画素部の予め定められた基板間ギャップdに応じた高さに形成し、前記後側基板21前側基板22を、前記複数のTFT24を前記前側基板22の対向電極36上に当接させて枠状シール材41により接合したものであるため、前記画素部の基板間ギャップdを小さくし、しかも複数の画素部の基板間ギャップdを均一にすることができる。
【0070】
前記画素部の基板間ギャップdと前記TFT24の高さとの関係を説明すると、前記画素部の基板間ギャップdは、後側基板21と前側基板22の最も内面に設けられた配向膜34,38間の間隔であり、後側基板21の配向膜34の画素部に対応する部分は、前記TFT24のゲート絶縁膜26と画素電極23との積層膜の上に形成され、前側基板22の配向膜38の前記画素部に対応する部分は、対向電極36の上に形成されているため、前記画素部の基板間ギャップdを予め定めた値にしたときの両基板21,22の基板面間の間隔dは、前記画素部の基板間ギャップdに前記ゲート絶縁膜26と画素電極23と対向電極36と配向膜34,38の膜厚の合計値を加算した値になる。
【0071】
一方、前記TFT24は前記後側基板21の基板面上に形成されており、前側基板22の内面に設けられた対向電極36の前記遮光膜35に重なった部分の上に、前記配向膜34,38を介して当接しているため、前記画素部の基板間ギャップdを予め定めた値にするために必要なTFT24の高さは、前記画素部の基板間ギャップdを予め定めた値にしたときの前記基板面間の間隔dから、前記遮光膜35と対向電極36と配向膜34,38の膜厚の合計値を差し引いた値である。
【0072】
この実施例では、前記TFT24のゲート電極25と基板21面との段差を小さくするために、前記ゲート電極25を0.23μmの膜厚に形成するとともに、良好な特性のTFTが得られるように、ゲート絶縁膜26を0.25μm、i型半導体膜27とn型半導体膜29をそれぞれ0.025μmの膜厚に形成し、さらに、ブロッキング絶縁膜28と前記i型半導体膜27との段差を小さくするために、前記ブロッキング絶縁膜28を0.1μmの膜厚に形成している。
【0073】
また、この実施例では、前記画素電極23を0.05μmの膜厚に形成し、前側基板22の内面の遮光膜35を0.17μm、対向電極36を0.14μmの膜厚に形成し、さらに両基板21,22の最も内面の配向膜34,38をそれぞれ0.05μmの膜厚に形成している。
【0074】
したがって、前記画素部の基板間ギャップdを予め定めた値にしたときの前記基板面間の間隔dは、前記画素部の基板間ギャップdに、前記ゲート絶縁膜26と画素電極23と対向電極36と配向膜34,38の膜厚の合計値である0.54μmを加算した値になり、例えば、前記画素部の基板間ギャップdを1.5μmにしたときの前記基板面間の間隔dは、d=1.5μm+0.54μm=2.04μmになる。
【0075】
そのため、前記画素部の基板間ギャップdを1.5μmにするために必要なTFT24の高さは、前記基板面間の間隔dである2.04μmから、前記遮光膜35と対向電極36と配向膜34,38の膜厚の合計値である0.41μmを差し引いた値である。
【0076】
すなわち、前記画素部の基板間ギャップdを1.5μmにするために必要なTFT24の高さは、2.04μm−0.41μm=1.63μmである。
【0077】
そして、この実施例では、上記のようにゲート電極25の膜厚を0.23μm、ゲート絶縁膜26の膜厚を0.25μm、i型半導体膜27およびn型半導体膜29の膜厚をそれぞれ0.025μm、ブロッキング絶縁膜28の膜厚を0.1μmとしているため、これらの膜厚の合計値は、0.63μmであり、したがって、前記TFT24の高さを上記1.63μmにするには、前記ソースおよびドレイン電極30s,30dとオーバーコート絶縁膜31の膜厚を、その両方の膜厚の合計値が1.63μm−0.63μm=1.00μmになるように調整すればよい。
【0078】
そのため、この実施例では、前記ソースおよびドレイン電極30s,30dを、従来の液晶セルのTFTのソースおよびドレイン電極の膜厚(0.4μm程度)よりも充分に厚い0.65μmの膜厚に形成するとともに、前記オーバーコート絶縁膜31を、従来の液晶セルのTFTのオーバーコート絶縁膜の膜厚(0.2μm程度)よりも充分に厚い0.35μmの膜厚に形成し、上記1.63μmの高さのTFT24を形成している。
【0079】
このように、この実施例では、前記TFT24の各層のうち、ソースおよびドレイン電極30s,30dとオーバーコート絶縁膜31の膜厚を調整することにより、前記TFT24を前記画素部の予め定められた基板間ギャップdに応じた高さに形成しているため、前記ソースおよびドレイン電極30s,30dと前記ドレイン電極30dと一体に形成されたドレイン配線33の膜厚を厚くしてその抵抗を小さくし、前記ドレイン配線33からTFT24を介して画素電極23に供給されるデータ信号の電位降下を小さくすることができるとともに、前記オーバーコート絶縁膜31によるTFT24の保護効果を高くすることができる。
【0080】
そして、前記液晶セルは、前記画素部の基板間ギャップdを上述したように例えば1.5μmに小さくし、しかも複数の画素部の基板間ギャップdを均一にすることができるため、この液晶セル内に液晶を封入することにより、液晶層厚を小さくして応答速度を速くした液晶表示素子を得ることができ、したがって、特に、フィールドシーケンシャル表示装置用の液晶表示素子に好適である。
【0081】
また、この実施例の液晶セルは、上述したように、前側基板22の内面に、前記表示エリアAと前記枠状シール材41によるシール部との間のエリア外領域の略全域に対応させて、他方の基板である後側基板21に当接する複数のエリア外スペーサ37を、前記複数のTFT24の配列ピッチと同程度のピッチで設けているため、前記エリア外領域の基板間ギャップdを前記複数のエリア外スペーサ37により規定し、前記表示エリアAの全域にわたって前記画素部の基板間ギャップdを均一にすることができる。
【0082】
すなわち、前記エリア外スペーサ37が無い場合は、後側基板21および前側基板22の前記エリア外領域に対応する部分がセル内側に撓み変形し、その影響により、前記表示エリアAの外周部付近の画素部の基板間ギャップdが変化する。
【0083】
しかし、この実施例の液晶セルは、後側基板21および前側基板22の前記エリア外領域に対応する部分が前記エリア外スペーサ37によりセル内側から支えられるため、前記基板21,22の前記エリア外領域に対応する部分がセル内側に撓み変形することはなく、したがって、前記画素部の基板間ギャップdを、前記表示エリアAの全域にわたって、前記TFT24により規定される値にすることができる。
【0084】
なお、この実施例では、図4に示したように、前記エリア外スペーサ37を、前側基板22の内面に設けられた遮光膜35と対向電極36との積層膜の上に樹脂膜により形成し、このエリア外スペーサ37を、前記後側基板21の内面全体に形成された前記ゲート絶縁膜26とオーバーコート絶縁膜31との積層膜に前記配向膜34,38を介して当接させている。
【0085】
そのため、前記基板21,22のエリア外領域に対応する部分を撓み変形させないように支えるために必要な前記エリア外スペーサ37の高さは、前記画素部の基板間ギャップdを予め定めた値にしたときの前記基板面間の間隔dから、前記ゲート絶縁膜26とオーバーコート絶縁膜31と遮光膜35と対向電極36と配向膜34,38の膜厚の合計値を差し引いた値である。
【0086】
この実施例の液晶セルは、上述したように、例えば前記画素部の基板間ギャップdを1.5μmにしたときの前記基板面間の間隔dが2.04μmである。
【0087】
そして、前記ゲート絶縁膜26の膜厚は0.25μm、オーバーコート絶縁膜31の膜厚は0.35μm、遮光膜35の膜厚は0.17μm、対向電極36の膜厚は0.14μm、配向膜34,38の膜厚はそれぞれ0.05μmであり、これらの膜厚の合計値は1.01μmであるため、前記基板21,22のエリア外領域に対応する部分を撓み変形させないようにするために必要な前記エリア外スペーサ38の高さは、2.04μm−1.01μm=1.03μmである。
【0088】
ただし、前記樹脂膜からなるエリア外スペーサ37は、前側基板22上に樹脂材料をスピンコート法により塗布し、その樹脂膜をパターニングすることにより形成されるため、このエリア外スペーサ37の高さの精度は、[発明が解決しようとする課題]でも説明したように、±0.2μm程度である。
【0089】
しかし、前記エリア外スペーサ37は、後側基板21および前側基板22の前記エリア外領域に対応する部分をセル内側に撓み変形しないように支えるためのものであり、画素部の基板間ギャップdは前記TFT24により規定されるため、前記エリア外スペーサ37の±0.2μm程度の高さの精度は、前記画素部の基板間ギャップdにはほとんど影響しない。
【0090】
また、この実施例では、前記複数のエリア外スペーサ37を、前記エリア外領域の各辺に対応させて前記複数のTFT24の配列ピッチと同程度のピッチで配列させて設けているため、前記枠状シール材41を部分的に欠落させて形成された液晶注入口42の近傍にも前記エリア外スペーサ37があり、したがって、前後の基板21,22を重ね合わせて加圧し、これらの基板21,22を前記枠状シール材37により接合する際に、基板21,22の液晶注入口42に対応する部分がセル内側に撓み変形するのを前記エリア外スペーサ37により防ぎ、前記液晶注入口42の潰れを無くすことができる。
【0091】
図5はこの発明の液晶セルの第2の実施例を示す一部分の断面図であり、この実施例の液晶セルは、前側基板22の内面に、その基板面に設けられた遮光膜35を覆って、上述した表示エリアA(図1参照)の全域に対向する透明な下地膜39を形成し、前記下地膜39の上に対向電極36を設けるとともに、前記前側基板22の内面に、前記下地膜39の無いエリア外領域(表示エリアAと枠状シール材41によるシール部との間の領域)に対応させて、樹脂膜により形成された複数のエリア外スペーサ37を設けたものである。
【0092】
なお、この実施例の液晶セルの他の構成は、上述した第1の実施例と同じであるから、重複する説明は省略する。
【0093】
すなわち、この実施例の液晶セルは、前側基板22の内面に遮光膜35を覆って、表示エリアAの全域に対向する下地膜39を設け、前記下地膜39の上に形成された対向電極36上に、後側基板21の内面に設けられたTFT24を、前後の基板21,22の最も内面にそれぞれ設けられた配向膜34,38を介して当接させることにより、前記TFT24によって画素部の基板間ギャップdを規定するとともに、前記前側基板22の内面の遮光膜35と対向電極36との積層膜の上に前記下地膜39の無いエリア外領域に対応させて設けられた前記複数のエリア外スペーサ37を前記後側基板21の内面のゲート絶縁膜26とオーバーコート絶縁膜31との積層膜に前記配向膜34,38を介して当接させることにより、前記複数のエリア外スペーサ37によって前記エリア外領域の基板間ギャップdを規定したものである。
【0094】
この実施例において、前記下地膜39は、前側基板22上に樹脂材料、例えば感光性樹脂をスピンコート法により所定の厚さに塗布し、その樹脂膜をフォトグラフィ法によりパターニングすることにより、1μm〜2μmの膜厚に形成されている。
【0095】
この樹脂膜からなる下地膜39の高さの精度は±0.2μm程度であり、したがって、前記画素部の基板間ギャップdは前記TFT24により非常に高い精度で規定されるのに対し、前後の基板21,22の基板面間の間隔dには、前記下地膜39の高さの精度に応じた±0.2μm程度の誤差があるが、この程度の基板面間の間隔dの誤差は特に問題にはならない。
【0096】
すなわち、前記液晶セル内に液晶を充填して製造される液晶表示素子の電気光学特性は、前記画素部の基板間ギャップdとによって決まる液晶層厚と、画素電極23と対向電極36との間の距離であり、前記液晶セルは、前記画素部の基板間ギャップdが均一であり、また、前記対向電極36が前記下地膜39の上に設けられているために電極23,36間の距離も一定である。
【0097】
この実施例の液晶セルは、後側基板21の内面に、前記遮光膜35を覆って、表示エリアAの全域に対向する下地膜39を形成し、前記下地膜39の上に対向電極36を設けているため、画素部の基板間ギャップdを予め定めた値にしたときの基板面間の間隔dが、上記第1の実施例よりも前記下地膜41の膜厚だけ大きくなる。
【0098】
すなわち、前記画素部の基板間ギャップdを1.5μmにしたときの前記基板面間の間隔dは、第1の実施例では上述したように2.04μmであるのに対し、この実施例では、例えば前記下地膜39を1.5μmの膜厚に形成した場合で、2.04μm+1.5μm=3.54μmになる。
【0099】
したがって、前記画素部の基板間ギャップdを1.5μmにしたときの前記基板21,22のエリア外領域に対応する部分を撓み変形させないように支えるために必要な前記エリア外スペーサ37の高さは、前記基板面間の間隔d=3.54μmから、ゲート絶縁膜26とオーバーコート絶縁膜31と遮光膜35と対向電極36と配向膜34,38の膜厚の合計値を差し引いた値、つまり、第1の実施例におけるエリア外スペーサ37の高さ(1.03μm)よりも1.5μm大きい2.53μmである。
【0100】
そして、前記樹脂膜からなるエリア外スペーサ37の高さの精度は、上述したように±0.2μm程度であるが、このエリア外スペーサ37の高さが大きいほど、その高さのバラツキ量(±0.2μm程度)の比率が小さくなるため、前記エリア外スペーサ37の高さの均一度が高くなる。
【0101】
したがって、この実施例の液晶セルによれば、前記エリア外スペーサ37により規定される前記エリア外領域の基板間ギャップdを上述した第1の実施例よりもさらに均一にし、前記画素部の基板間ギャップdを、前記表示エリアAの全域にわたって前記TFT24により規定される値にすることができる。
【0102】
なお、上記第1および第2の実施例では、エリア外スペーサ37を前側基板22に設けているが、樹脂膜からなる前記エリア外スペーサ37は、後側基板21に設けて他方の基板である前側基板22に当接させてもよい。
【0103】
図6はこの発明の液晶セルの第3の実施例を示す一部分の断面図であり、この実施例の液晶セルは、エリア外領域(表示エリアA1と枠状シール材41によるシール部との間の領域)に対応する複数のエリア外スペーサ40を、TFT24が設けられた後側基板21の内面に、画素部の予め定められた基板間ギャップdに応じた高さに形成された複数のTFT24と同じ積層構造と高さを有する積層膜により形成したものである。
【0104】
なお、この実施例の液晶セルの他の構成は、上述した第1の実施例と同じであるから、重複する説明は省略する。
【0105】
この実施例において、前記複数のエリア外スペーサ40は、前記後側基板21の基板面に前記TFTのゲート電極25と同じ材質(アルミニウム系合金)および膜厚の下部金属膜25aと、前記TFT24のゲート絶縁膜26と、前記TFT24のi型半導体膜27と同じ材質(アモルファスシリコンまたはポリシリコン)および膜厚のi型半導体膜27aと、前記TFT24のブロッキング絶縁膜28と同じ材質(窒化シリコン)および膜厚の中間絶縁膜28aと、前記TFT24のn型半導体膜29と同じ材質(アモルファスシリコンまたはポリシリコン)および膜厚のn型半導体膜29aと、前記TFT24のソースおよびドレイン電極30s,30dと同じ材質(クロム膜とアルミニウム系合金膜との積層膜)および膜厚の上部金属膜30aと、前記TFT24のオーバーコート絶縁膜31との積層膜により形成されている。
【0106】
なお、前記複数のエリア外スペーサ40のうち、前記ゲート電極25と一体に形成されたゲート配線32の前記エリア外領域を通る部分に重なるエリア外スペーサ40は、前記ゲート配線32の一部を前記下部金属膜25aとして形成され、前記ドレイン電極30dと一体に形成されたデータ配線33の前記エリア外領域を通る部分に重なるエリア外スペーサ40は、前記データ配線33の一部を前記上部金属膜30aとして形成されている。
【0107】
すなわち、前記エリア外スペーサ40は、前記TFT24と同様に、スパッタ装置やプラズマCVD装置により成膜された複数の膜が積層した構造であり、したがって、その高さの精度が非常に高い。
【0108】
そして、前記複数のエリア外スペーサ40は、前記TFT24と同様に、前側基板22の内面に設けられた対向電極36の外周部の前記遮光膜35に重なった部分の上に、両基板21,22の最も内面に形成された配向膜34,38を介して当接され、前記エリア外領域の基板間ギャップdを規定している。
【0109】
この実施例の液晶セルは、後側基板21の内面に、前記エリア外領域に対応させて、前記TFT24と同じ積層構造と高さを有する積層膜により形成された高さの精度が非常に高い複数のエリア外スペーサ40を設け、このエリア外スペーサ40により前記エリア外領域の基板間ギャップdを規定しているため、前記エリア外領域の基板間ギャップdを高い精度で均一にし、前記画素部の基板間ギャップdを、前記表示エリアAの全域にわたって前記TFT24により規定される値にすることができる。
【0110】
しかも、この実施例では、TFT24と同じ積層構造と高さを有する積層膜からなる前記エリア外スペーサ40を、前記TFT24が設けられた後側基板21に設けているため、このエリア外スペーサ40を前記TFT24の形成工程を利用して形成することができ、したがって、液晶セルの製造コストを低減することができる。
【0111】
なお、上述した第1〜第3の実施例では、TFT24のソースおよびドレイン電極30s,30dとオーバーコート絶縁膜31の膜厚を調整することにより、前記TFT24を画素部の予め定められた基板間ギャップdに応じた高さに形成しているが、前記TFT24の高さは、前記TFT24の他の層の膜厚を調整することにより、前記画素部の基板間ギャップdに応じた高さに形成してもよい。
【0112】
ただし、前記TFT24のゲート電極25の膜厚は、このゲート電極25と基板21面との段差を小さくするために、できるだけ薄くするのが望ましく、また前記ゲート絶縁膜26とi型半導体膜27とn型半導体膜29の膜厚は、良好な特性のTFTを得られるように選ぶ必要があり、さらに、前記ブロッキング絶縁膜28は、前記i型半導体膜27との段差を小さくするために比較的薄い膜厚に形成するのが好ましい。
【0113】
したがって、前記TFT24は、前記ソースおよびドレイン電極30s,30dとオーバーコート絶縁膜31の少なくとも一つの膜厚を調整することにより、前記画素部の基板間ギャップdに応じた高さに形成するのが好ましく、前記ソースおよびドレイン電極30s,30dの膜厚を厚くすることにより、その抵抗を小さくして前記データ信号の電位降下を小さくすることができ、また、前記オーバーコート絶縁膜31の膜厚を厚くすることにより、このオーバーコート絶縁膜31によるTFT24の保護効果を高くすることができる。
【0114】
次に、この発明の液晶セル集合体の実施例を説明する。図7および図8はこの発明の液晶セル集合体の第1の実施例を示しており、図7は液晶セル集合体の一部分の平面図、図8は図7のVIII―VIII線に沿う拡大断面図である。なお、この実施例の液晶セル集合体は、図1〜図4に示した上記第1の実施例の液晶セルの集合体である。
【0115】
この液晶セル集合体は、前記液晶セルの第1の基板(後側基板)21と第2の基板(前側基板)22のうち、第1の基板21となる複数の基板領域110を有する第1の基板材101と、第2の基板22となる複数の基板領域120を有する第2の基板材102とを、これらの基板材101,102の前記複数の基板領域110,120の間にそれぞれ設けられた一辺に液晶注入口42を有する複数の枠状シール材41を介して接合したものであり、この液晶セル集合体は、前記第1の基板材101をその複数の基板領域110の各辺に沿った切断ラインL1に沿って切断して前記複数の基板領域110毎に切離し、前記第2の基板材102をその複数の基板領域120の各辺に沿った切断ラインL2に沿って切断して前記複数の基板領域120毎に切離すことにより、個々の液晶セルに分離される。
【0116】
まず、第1の基板材101について説明すると、この第1の基板材101は、ゲート側ドライバおよびデータ側ドライバがそれぞれ搭載される張り出し部21a,21bを有する前記第1の基板21となる複数の基板領域110と、これらの基板領域110の間に確保された最終的に廃棄される捨て領域111とを有している。
【0117】
そして、この第1の基板材101の複数の基板領域101の内面(第2の基板材102に対向する面)にはそれぞれ、図1〜図4に示したように、マトリックス状に配列した複数の画素電極23と、前記複数の画素電極23にそれぞれ接続された複数のTFT24と、前記複数のTFT24にゲート信号を供給する複数のゲート配線32と、前記複数のTFT24にデータ信号を供給する複数のデータ配線33とが設けられ、その最も内面の前記枠状シール材41により囲まれた領域に配向膜34が形成されている。
【0118】
図7において、二点鎖線で囲まれた領域Aは、前記複数の画素電極23がマトリックス状に配列した表示エリアを示し、前記表示エリアAの左側と上側の二点鎖線で囲まれた領域B,Cはそれぞれ、前記複数のゲート配線32の導出領域と、前記複数のデータ配線33の導出領域を示しており、これらの配線導出領域の端部の領域Ba,Caは、前記張り出し部21a,21bにそれぞれ導出された前記複数のゲート配線32およびデータ配線33の端部にそれぞれ形成された図示しないドライバ接続端子の配列領域を示している。
【0119】
前記複数のTFT24は、図3に示したように、ゲート電極25と、ゲート絶縁膜26と、i型半導体膜27と、ブロッキング絶縁膜28と、n型半導体膜29と、ソース電極30sおよびドレイン電極30dと、オーバーコート絶縁膜31との積層膜からなっており、上述したように、画素部の予め定められた基板間ギャップdに応じた高さに形成されている。
【0120】
なお、前記TFT24のゲート絶縁膜26とオーバーコート絶縁膜31はそれぞれ、図8に示したように、前記第1の基板材101の全体にわたって形成されている。
【0121】
次に、第2の基板材102について説明すると、この第2の基板材102は、前記第2の基板22となる複数の基板領域120と、これらの基板領域120の間に確保された最終的に廃棄される捨て領域121とを有している。
【0122】
そして、前記第2の基板材2Aの複数の基板領域2aの内面(第1の基板材101に対向する面)にはそれぞれ、図2〜図4に示したように、遮光膜35と前記遮光膜35を覆って形成された対向電極36とが設けられるとともに、前記表示エリアAと枠状シール材41によるシール部との間のエリア外領域に対応させて、図4に示した複数のエリア外スペーサ37が設けられ、その最も内面の前記枠状シール材41により囲まれた領域に配向膜38が形成されている。
【0123】
なお、図7には前記エリア外スペーサ37の配列領域を示していないが、前記エリア外スペーサ37は、図1にその配列領域Dを示したように、前記エリア外領域の略全域に対応させて、前記TFT24の配列ピッチと同程度のピッチで設けられている。
【0124】
さらに、この第2の基板材102の前記複数の基板領域120の間に確保された捨て領域121の内面には、図8に示したように、前記複数の基板領域120にそれぞれ外周縁部が枠状シール材41によるシール部に重なる外形に形成された前記対向電極36の表面高さと同じ高さに形成された複数の捨てスペーサ支持膜122が形成されており、この複数の捨てスペーサ支持膜122の上にそれぞれ複数の捨てスペーサ123が設けられている。
【0125】
前記捨てスペーサ支持膜122は、前記遮光膜35と同じ材質(酸化クロム膜とクロム膜との積層膜)および膜厚の疑似遮光膜35aと、前記対向電極36と同じ材質(ITO)および膜厚の疑似対向電極36aとの積層膜からなっており、前記捨てスペーサ123よりも僅かに大きい面積に形成されている。
【0126】
また、前記捨てスペーサ123は、前記エリア外領域に対応させて設けられたエリア外スペーサ37と同じ樹脂膜により、前記エリア外スペーサ37と同じ高さに形成されている。
【0127】
図7において、二点鎖線で囲まれた枠状の領域Eは、前記捨てスペーサ123の配列領域を示しており、図では、この領域Eに斜線を施している。
【0128】
図7に示したように、前記捨てスペーサ123の配列領域Eは、前記第1と第2の基板材101,102のそれぞれの切断ラインL1,L2を避けた複数箇所に確保されており、前記複数の捨てスペーサ支持膜122およびその上の捨てスペーサ123は、これらの領域Eの長さ方向および幅方向に、前記第1の基板材101の複数の基板領域110に設けられた前記複数のTFT24の配列ピッチと同程度のピッチで配列させて設けられている。
【0129】
また、前記複数の捨てスペーサ123のうち、前記第1の基板材101の複数の基板領域110の前記張り出し部21a,21bに対応する捨てスペーサ配列領域Eの捨てスペーサ123は、前記第1の基板材101の複数の基板領域110に設けられて前記張り出し部21a,21bに導出された前記複数のゲート配線32およびデータ配線33と、これらのゲート配線32およびデータ配線33の端部に形成された図示しないドライバ接続端子およびドライバ搭載部を避けて設けられている。
【0130】
そして、前記第1の基板材101と第2の基板材102は、前記第1の基板材101の複数の基板領域110の表示エリアAに設けられた複数のTFT24を前記第2の基板材102の複数の基板領域120に設けられた前記対向電極36上にそれぞれの基板領域110,120の最も内面に設けられた配向膜34,38を介して当接させ、前記第2の基板材102の複数の基板領域120のエリア外領域に設けられた複数のエリア外スペーサ37を前記第1の基板材101の内面のゲート絶縁膜26とオーバーコート絶縁膜31との積層膜上に配向膜34,38を介して当接させるとともに、前記第2の基板材102の前記捨て領域121に設けられた複数の捨てスペーサ123を前記第1の基板材101の複数の基板領域110の張り出し部21a,21bおよび捨て領域111の内面の前記ゲート絶縁膜26とオーバーコート絶縁膜31との積層膜上に当接させて、両基板材101,102の前記複数の基板領域110,120の間にそれぞれ設けられた複数の枠状シール材41により接合されている。
【0131】
この液晶セル集合体は、前記第1の基板材101の複数の基板領域110にそれぞれ設けられた高さ精度の高い複数のTFT24を、上述した液晶セルの画素部の予め定められた基板間ギャップdに応じた高さに形成するとともに、前記第2の基板材102の前記捨て領域121に複数の捨てスペーサ123を設け、前記第1と第2の基板材101,102を、前記複数のTFT24を前記第2の基板材102の対向電極24上に当接させ、前記複数の捨てスペーサ123を前記第1の基板材101に当接させて前記複数の枠状シール材41により接合したものであるため、両方の基板材101,102の基板領域110,120の画素部の基板間ギャップdを前記TFT24により規定し、前記画素部の基板間ギャップdを小さく、しかも均一にするとともに、前記両方の基板材101,102の前記捨て領域111,121の間隔を前記複数の捨てスペーサ123により規定して前記基板材101,102の捨て領域111,121の内面側への撓み変形を防止し、前記基板領域110,120の画素部の基板間ギャップdを、前記表示エリアAの全域にわたって前記TFT24により規定される値にすることができる。
【0132】
なお、前記両方の基板材101,102の最も内面の配向膜34,38は、前記基板領域110,120の枠状シール材41により囲まれた両記だけに設けられているため、前記TFT24は前記第2の基板材102の内面の対向電極36上に前記配向膜34,38を介して当接するのに対し、前記捨てスペーサ123は、前記第1の基板材101の内面のゲート絶縁膜26とオーバーコート絶縁膜31との積層膜上に直接当接するが、前記配向膜34,38の膜厚はそれぞれ上述したように0.05μmと極く薄く、したがって、前記捨てスペーサ123と前記第1の基板材101の内面のゲート絶縁膜26とオーバーコート絶縁膜31との積層膜との間に配向膜34,38が無いことによる前記基板材101,102の前記捨て領域111,121の内面側への撓み変形は無視できる。
【0133】
しかも、この実施例では、前記樹脂膜により形成された複数のエリア外スペーサ123を、前記第1の基板材101の複数の基板領域110の張り出し部21a,21bに導出された複数のゲート配線32およびデータ配線33を避けて設けているため、前記複数のエリア外スペーサ123を同じ高さに形成することにより、両方の基板材101,102の前記捨て領域111,121の間隔を略均一に規定することができる。
【0134】
なお、図7に示した複数の捨てスペーサ配列領域Eの間の間隔、つまり前記捨てスペーサ123が存在しない領域の幅は、8mm以下にするのが望ましく、前記捨てスペーサ123が存在しない領域の幅をこの程度にすることにより、前記基板材101,102の捨て領域111,121の撓み変形を、前記捨て領域111,121の全域にわたって防ぐことができる。
【0135】
しかも、この実施例の液晶セル集合体は、前記第2の基板材102の複数の基板領域120のエリア外領域に複数のエリア外スペーサ37を設けているため、両方の基板材101,102の基板領域110,120の前記エリア外領域の基板間ギャップd2(図4参照)を前記エリア外スペーサ37により規定して前記基板材101,102のエリア外領域の撓み変形も防止し、前記基板領域110,120の画素部の基板間ギャップdを、前記表示エリアAの全域にわたって前記TFT24により規定される値にすることができる。
【0136】
したがって、この液晶セル集合体の第1と第2の基板材101,102をそれぞれ前記切断ラインL1,L2に沿って切断して前記複数の基板領域110,120毎に分離することにより、画素部の基板間ギャップdが小さく、しかも複数の画素部の基板間ギャップdが均一な液晶セルを得ることができる。
【0137】
なお、上記第1の実施例の液晶セル集合体は、図1〜図4に示した第1の実施例の液晶セルの集合体であるが、この発明は、図5に示した第2の実施例の液晶セルの集合体にも適用することができ、その場合は、前記捨てスペーサ123を、図5に示したエリア外スペーサ37と同じ高さに形成すればよい
また、上記実施例の液晶セル集合体は、前記捨てスペーサ123を第2の基板材102に設けたものであるが、前記捨てスペーサ123は、第1の基板材101に設けて前記第2の基板材102に当接させてもよい。
【0138】
さらに、上記実施例の液晶セル集合体は、前記捨てスペーサ123を樹脂膜により形成したものであるが、前記基板材101,102の捨て領域111,121に設ける複数の捨てスペーサは、TFT24が設けられた第1の基板材101の捨て領域111に、前記TFT24と同じ積層構造と高さを有する積層膜により形成してもよい。
【0139】
図9はこの発明の液晶セル集合体の第2の実施例を示す一部分の断面図であり、この実施例の液晶セル集合体は、TFT24が設けられた第1の基板材101の捨て領域111に、前記TFT24と同じ積層構造と高さを有する積層膜により形成された捨てスペーサ124を設けたものである。
【0140】
なお、前記捨てスペーサ124は、図5に示した第3の実施例の液晶セルのエリア外スペーサ40と同じ積層構造であり、また、この実施例の液晶セル集合体の前記捨てスペーサ124およびエリア外スペーサ40以外の構成は上記第1の実施例の液晶セル集合体と同じであるから、重複する説明は省略する。
【0141】
この実施例のように、第1の基板材101の捨て領域111に、前記TFT24と同じ積層構造と高さを有する積層膜により形成された捨てスペーサ124を設ける場合、前記捨てスペーサ124は、前記第1の基板材101の捨て領域111と、この第1の基板材101の基板領域110の張り出し部21a,21bのうちの該張り出し部21a,21bに導出された前記ゲート配線32およびデータ配線33の少なくともドライバ接続端子およびドライバ搭載部を避けて設ければよい。
【0142】
また、前記第1の基板材101の基板領域110の張り出し部21a,21bに対応する前記複数の捨てスペーサ124のうち、一部の捨てスペーサを前記ゲート配線32およびデータ配線33に重なる位置に設ける場合は、前記ゲート配線32に重なる捨てスペーサ124を、前記ゲート配線32の一部を前記下部金属膜25aとして形成し、前記データ配線33に重なる捨てスペーサ124を、前記データ配線33の一部を前記上部金属膜30aとして形成すればよい。
【0143】
この実施例の液晶セル集合体は、両方の基板材101,102の前記捨て領域111,121の間隔を、前記TFT24と同じ積層構造と高さを有する積層膜により形成された捨てスペーサ124により規定しているため、前記基板領域110,120の画素部の基板間ギャップdを、上記第1の実施例の液晶セル集合体よりもさらに確実に、前記表示エリアAの全域にわたって前記TFT24により規定される値にすることができ、したがって、画素部の基板間ギャップdが小さく、しかも複数の画素部の基板間ギャップdがより均一な液晶セルを得ることができる。
【0144】
なお、上記第1および第2の実施例の液晶セル集合体は、前記複数の捨てスペーサ123,124により両方の基板材101,102の捨て領域111,121の間隔を規定するだけでも、前記基板材101,102の基板領域110,120の画素部の基板間ギャップdを、前記表示エリアAの全域にわたって前記TFT24により規定される値にすることができるため、前記基板領域110,120のエリア外領域に対応するエリア外スペーサ37,40を省略してもよい。
【0145】
【発明の効果】
この発明の液晶セルは、複数の薄膜トランジスタを形成した第1の基板と、下地膜の上に対向電極を形成した第2の基板と、表示エリアより外側の領域に基板間ギャップを規定する複数のエリア外スペーサを備え,前記第1の基板に設けられた高さ精度の高い複数のTFTを、前記画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた高さに形成し、前記第1と第2の基板を、前記複数のTFTを前記第2の基板の対向電極上に当接させ、且つ前記薄膜トランジスタによって規定される前記画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた前記第1と第2の基板間の間隔に対応する高さに形成された複数のエリア外スペーサを第1の基板に当接させて枠状シール材により接合したものであるため、前記画素部の基板間ギャップを小さくし、しかも複数の画素部の基板間ギャップを均一にすることができる。
【0146】
この発明の液晶セルにおいては、前記TFTを構成するゲート電極とゲート絶縁膜と半導体膜とソースおよびドレイン電極とオーバーコート絶縁膜との積層膜のうち、前記ソースおよびドレイン電極と前記オーバーコート絶縁膜の少なくとも一つを、前記積層膜の高さを画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた高さと略一致させる膜厚に形成するのが好ましく、前記ソースおよびドレイン電極の膜厚を厚くすることにより、その抵抗を小さくしてデータ信号の電位降下を小さくすることができ、また、前記オーバーコート絶縁膜の膜厚を厚くすることにより、このオーバーコート絶縁膜によるTFTの保護効果を高くすることができる。
【0148】
この発明の液晶セルにおいて、前記複数のエリア外スペーサは、樹脂膜により形成するのが好ましい。
また、この発明の液晶セルは、前記複数の薄膜トランジスタを、前記画素電極と対向電極とが互いに対向する画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた高さに形成し、複数のエリア外スペーサを、第1の基板に、薄膜トランジスタと同じ積層構造と高さを有する積層膜により形成し、前記第1と第2の基板が、前記複数の薄膜トランジスタを前記第2の基板の前記対向電極上に当接させて前記枠状シール材により接合させることにより、前記エリア外スペーサにより規定される前記エリア外領域の基板間ギャップをさらに均一にし、前記画素部の基板間ギャップを、前記表示エリアの全域にわたって前記TFTにより規定される値にすることができる。
【0150】
また、この発明の液晶セル集合体は、前記複数の薄膜トランジスタを、前記画素電極と対向電極とが互いに対向する画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた高さに形成し、第1の基板材の複数の基板領域にそれぞれ設けられた複数のゲート配線およびデータ配線は、前記基板領域の枠状シール材によるシール部の外側に突出する張り出し部に導出され、前記複数の捨てスペーサを、前記第1の基板材に薄膜トランジスタと同じ積層構造と高さを有する積層膜により形成し、前記第1の基板材の捨て領域と、前記張り出し部のうちの該張り出し部に導出された前記ゲート配線およびデータ配線の少なくともドライバ接続端子を除く部分とに設け、前記第1と第2の基板材が、前記複数の薄膜トランジスタを前記第2の基板材の前記対向電極上に当接させるとともに、前記複数の捨てスペーサを対向する基板材に当接させて前記複数の枠状シール材により接合したものであるため、画素部の基板間ギャップが小さく、しかも複数の画素部の基板間ギャップが均一な液晶セルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の液晶セルの第1の実施例を示す平面図。
【図2】前記液晶セルの第1の基板の一部分の配向膜とオーバーコート絶縁膜を省略した拡大平面図。
【図3】図2のIII―III線に沿う拡大断面図。
【図4】図1のIV−IV線に沿う拡大断面図。
【図5】この発明の液晶セルの第2の実施例を示す一部分の断面図。
【図6】この発明の液晶セルの第3の実施例を示す一部分の断面図。
【図7】この発明の液晶セル集合体の第1の実施例を示す一部分の平面図。
【図8】図7のVIII―VIII線に沿う拡大断面図。
【図9】この発明の液晶セル集合体の第2の実施例を示す一部分の断面図。
【図10】従来の液晶セルの一部分の断面図。
【符号の説明】
21,22…基板
23…画素電極
24…TFT
25…ゲート電極
26…ゲート絶縁膜
27…i型半導体膜
28…ブロッキング絶縁膜
29…n型半導体膜
30s…ソース電極
30d…ドレイン電極
31…オーバーコート絶縁膜
32…ゲート配線
33…データ配線
34…配向膜
35…遮光膜
36…対向電極
37…樹脂膜により形成されたエリア外スペーサ
38…配向膜
39…下地膜
40…TFTと同じ積層膜により形成されたエリア外スペーサ
41…枠状シール材
42…液晶注入口
101…第1の基板材
102…第2の基板材
110,120…基板領域
111,121…捨て領域
L1,L2…切断ライン
122…スペーサ支持膜
123…樹脂膜により形成された捨てスペーサ
40…TFTと同じ積層膜により形成された捨てスペーサ

Claims (5)

  1. マトリックス状に配列した複数の画素電極と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続された複数の薄膜トランジスタと、前記複数の薄膜トランジスタにゲート信号を供給する複数のゲート配線と、前記複数の薄膜トランジスタにデータ信号を供給する複数のデータ配線とが設けられた第1の基板と、
    下地膜と、この下地膜の上に形成され、前記複数の画素電極に対向する対向電極とが設けられた第2の基板と、
    前記第1と第2の基板間に前記複数の画素電極がマトリックス状に配列した表示エリアを囲んで設けられた枠状シール材と、
    前記第2の基板に、表示エリアと枠状シール材によるシール部との間の領域に対応させて設けられ、前記表示エリアより外側の領域の基板間ギャップを規定する複数のエリア外スペーサと、からなり、
    前記下地膜は、前記第2の基板面に前記表示エリアの全域に対向させて設けられた透明膜により形成され、
    前記複数の薄膜トランジスタは、前記画素電極と対向電極とが互いに対向する画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた高さに形成され、
    前記複数のエリア外スペーサは、前記薄膜トランジスタによって規定される前記画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた前記第1と第2の基板間の間隔に対応する高さに形成され、
    前記第1と第2の基板が、前記複数の薄膜トランジスタを前記第2の基板の前記対向電極上に当接させて、且つ前記複数のエリア外スペーサを第1の基板に当接させて前記枠状シール材により接合されていることを特徴とする液晶セル。
  2. 薄膜トランジスタは、ゲート電極とゲート絶縁膜と半導体膜とソースおよびドレイン電極とオーバーコート絶縁膜との積層膜からなっており、前記積層膜のうち、前記ソースおよびドレイン電極と前記オーバーコート絶縁膜の少なくとも一つが、前記積層膜の高さを画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた高さと略一致させる膜厚に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶セル。
  3. 複数のエリア外スペーサは、樹脂膜により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶セル集合体。
  4. マトリックス状に配列した複数の画素電極と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続された複数の薄膜トランジスタと、前記複数の薄膜トランジスタにゲート信号を供給する複数のゲート配線と、前記複数の薄膜トランジスタにデータ信号を供給する複数のデータ配線とが設けられた第1の基板と、
    前記複数の画素電極に対向する対向電極が設けられた第2の基板と、
    前記第1と第2の基板間に前記複数の画素電極がマトリックス状に配列された表示エリアを囲んで設けられた枠状シール材と、
    第1と第2のいずれか一方の基板に、表示エリアと枠状シール材によるシール部との間の領域に対応させて設けられ、前記表示エリアより外側の領域の基板間ギャップを規定する複数のエリア外スペーサと、からなり、
    前記複数の薄膜トランジスタは、前記画素電極と対向電極とが互いに対向する画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた高さに形成され、
    前記複数のエリア外スペーサは、前記第1の基板に、前記薄膜トランジスタと同じ積層構造と高さを有する積層膜により形成され、
    前記第1と第2の基板が、前記複数の薄膜トランジスタを前記第2の基板の前記対向電極上に当接させて前記枠状シール材により接合されていることを特徴とする液晶セル。
  5. 液晶セルの第1の基板となる複数の基板領域を有し、前記複数の基板領域にそれぞれ、マトリックス状に配列した複数の画素電極と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続された複数の薄膜トランジスタと、前記複数の薄膜トランジスタにゲート信号を供給する複数のゲート配線と、前記複数の薄膜トランジスタにデータ信号を供給する複数のデータ配線とが設けられた第1の基板材と、
    前記液晶セルの第2の基板となる複数の基板領域を有し、前記複数の基板領域にそれぞれ、前記複数の画素電極に対向する対向電極が設けられた第2の基板材と、
    前記第1の基板材または第2の基板材の前記複数の基板領域の間の捨て領域に設けられた複数の捨てスペーサと、
    前記第1と第2の基板材の間に、前記複数の基板領域の前記画素電極がマトリックス状に配列した表示エリアをそれぞれ囲んで設けられた複数の枠状シール材とからなり、
    前記複数の薄膜トランジスタが、前記画素電極と対向電極とが互いに対向する画素部の予め定められた基板間ギャップに応じた高さに形成され、
    第1の基板材の複数の基板領域にそれぞれ設けられた複数のゲート配線およびデータ配線は、前記基板領域の枠状シール材によるシール部の外側に突出する張り出し部に導出され、
    前記複数の捨てスペーサは、前記第1の基板材に薄膜トランジスタと同じ積層構造と高さを有する積層膜により形成され、前記第1の基板材の捨て領域と、前記張り出し部のうちの該張り出し部に導出された前記ゲート配線およびデータ配線の少なくともドライバ接続端子を除く部分とに設けられ、
    前記第1と第2の基板材が、前記複数の薄膜トランジスタを前記第2の基板材の前記対向電極上に当接させるとともに、前記複数の捨てスペーサを対向する基板材に当接させて前記複数の枠状シール材により接合されていることを特徴とする液晶セル集合体。
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