JP2009175568A - 液晶表示装置 - Google Patents

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JP2009175568A JP2008015867A JP2008015867A JP2009175568A JP 2009175568 A JP2009175568 A JP 2009175568A JP 2008015867 A JP2008015867 A JP 2008015867A JP 2008015867 A JP2008015867 A JP 2008015867A JP 2009175568 A JP2009175568 A JP 2009175568A
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光保香 飯田
Hideki Kaneko
英樹 金子
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Abstract

【課題】開口度、外力からの耐性及び基板間の位置決め精度を向上させた液晶表示装置を
提供すること。
【解決手段】本発明は、アレイ基板ARとカラーフィルタ基板CFの間に液晶層40を挟
持してシール材2で貼り合わせてなる液晶表示装置1であって、アレイ基板ARは、複数
本の走査線11及び信号線12と、TFTからなるスイッチング素子と、スイッチング素
子を含む基板全体を覆う層間膜17と、層間膜17上に形成された少なくとも1つの電極
と、を有し、カラーフィルタ基板CFは、所定色のカラーフィルタ層32を有し、さらに
、アレイ基板ARのスイッチング素子のチャネル部CRを覆う層間膜17には開口部OP
が設けられており、カラーフィルタ基板CFの開口部OPに平面視で重なる部分には遮光
層31が延設されているとともに、一部が開口部OPに埋め込まれるように第1柱状スペ
ーサSP1が配設されている。
【選択図】図3

Description

本発明は液晶表示装置に関し、特に、一対の基板間に配設される柱状スペーサの配設位
置を工夫することにより、外力からの高い耐性及び高開口度を実現した液晶表示装置に関
するものである。
近年の携帯電話機等に代表される携帯型の機器に多く使用される液晶表示装置は、一対
の基板間距離、すなわち液晶のセルギャップを一定とするため、スペーサが使用されてい
る。このスペーサとしては球状スペーサや柱状スペーサが知られている。このうち、柱状
スペーサを使用すると、この柱状スペーサは、一方の基板側に一体化して形成でき、しか
も高さを一定にできると共に表示領域を避けて配置することができるので、表示品質が良
好となる利点を有している。
このような柱状スペーサを用いた液晶表示装置としては、例えば下記特許文献1〜4に
開示されたものが知られている。
これらの下記特許文献1〜4に開示された発明は、いずれも柱状スペーサをスイッチン
グ素子としての薄膜トランジスタ(以下、「TFT」という)のチャネル部に合わせて配
設するとともに、このTFTが形成された位置が遮光層に覆われる構造を採用している。
更に詳しく述べれば、例えば下記特許文献1には、柱状スペーサを一方の基板に形成さ
れるTFT遮光用の遮光層と同時に形成して、TFT上に載置した液晶表示装置の発明が
開示されている。
また、下記特許文献2には、柱状スペーサの頂部を粗面加工することにより一対の基板
間に反り、撓み等が発生した際の柱状スペーサに加わる応力に起因する基板ずれを防止し
た液晶表示装置の発明が開示されている。
特開平7−5475号公報 特開2005−31414号公報 特開2001−27762号公報 特開2005−316375号公報
上記特許文献1〜4に開示された発明によれば、柱状スペーサを遮光層により遮光され
たTFT上に配設することでこの柱状スペーサに起因して生じる配向ずれ等は視認できな
くなるため、表示品質の高い液晶表示装置が得られる。
ところで、液晶表示装置においては、外部からの応力によって基板にずれや反り、ある
いは撓みが発生しないように外力からの耐性に優れたものが求められている。このような
要求は近年のタッチパネル式表示装置の需要拡大に合わせてますます高まってきている。
しかしながら、上記特許文献1〜4に開示された液晶表示装置において、外力が例えば横
方向から生じた場合には、柱状スペーサは一方の基板表面を擦りながら移動し、縦方向か
ら生じた場合には柱状スペーサが形成された位置に応力が集中する。したがって、柱状ス
ペーサが基板表面を擦りながら移動した場合には、基板表面の膜、例えば配向膜の剥離、
異質物化を誘発する恐れがあるし、柱状スペーサが形成された位置に応力が集中した場合
には、この位置が基板の反り、撓み等の起点となってしまうという恐れがある。
なお、上記特許文献2に開示された液晶表示装置には、基板の反り、撓み等による基板
ずれを防止する目的で、柱状スペーサの頂部を粗面加工し、基板間の静止摩擦係数を上げ
るという構造が記載されている。この構造を採用すれば、一応外力に対する基板ずれがよ
り生じにくくなる。しかし、この構造を採用したとしても、横方向からの外力に起因して
基板が実際にずれてしまった際には上述したように柱状スペーサが基板表面を擦りながら
移動することになり、上述したものと同様の課題が顕在してしまう。また、柱状スペーサ
の頂部を粗面加工して得られる静止摩擦力では外力に対する基板ずれを防止するには十分
とはいえない。
また、公知の液晶表示装置は、通常、一対の基板のうちの一方に柱状スペーサを形成し
、これらの基板を対向させてシール材を用いて貼り合わせ、内部に液晶を封入することで
組み立てられている。この一連の組立工程において、一対の基板を貼り合わせる際には、
例えば基板に予めアライメントマーク等を形成して位置合わせを行い貼り合わせている。
しかしながら、この位置合わせは各基板に形成された配線等が非常に高精細であるために
、例えばナノメータオーダーでの作業となっている。したがってこの位置決め制御は非常
に煩雑となっている。
本発明は、上述した種々の課題を解決するためになされたものであって、柱状スペーサ
に基板貼り合わせ時の位置決め機能を付加し、加えて外力に対する耐性をも高めることが
可能な構造を採用したことにより、高い開口度、外力からの高い耐性及び基板間の高い位
置決め精度を実現した液晶表示装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本願の液晶表示装置の発明は一対の基板間に液晶層を挟持
し、前記一対の基板のうち、一方の基板は、表示領域に絶縁膜を介してマトリクス状に形
成された複数の走査線及び信号線と、前記走査線及び信号線の交差部近傍に形成されたス
イッチング素子と、前記スイッチング素子、前記走査線及び信号線が設けられた基板全体
を覆うように形成される層間膜と、前記層間膜上の前記走査線及び信号線で囲まれた領域
毎に形成された少なくとも1つの電極と、を有し、他方の基板は、所定色のカラーフィル
タ層を有し、前記一対の基板をシール材で貼り合わせてなる液晶表示装置において、
前記一方の基板の前記スイッチング素子のチャネル部を覆う前記層間膜には開口部が設
けられており、前記他方の基板の前記開口部に平面視で重なる部分には遮光層が延設され
ているとともに、一部が前記開口部に埋め込まれるように第1柱状スペーサが配設されて
いることを特徴とする。
上記発明によれば、一方の基板のスイッチング素子のチャネル部を覆う層間膜に開口部
が形成され、他方の基板の開口部に対向する位置に遮光層及びこの開口部に一部が埋め込
まれる第1柱状スペーサが形成された構成を備えている。つまり、両基板が貼り合わされ
た状態で、第1柱状スペーサは開口部により横方向及び縦方向の何れの方向にもその移動
が規制されることになる。したがって、この第1柱状スペーサは横方向あるいは縦方向の
応力に対して基板のずれあるいは反り等を規制する効果を奏することになり、外力からの
耐性に優れた液晶表示装置を得ることができるようになる。また、第1柱状スペーサの頂
部の開口部内への埋め込みは、両基板を貼り合わせた際に行われるため、この基板貼り合
わせ時においては位置合わせを補完する役目を果たすことができる。したがって、高精度
な位置合わせが要求される両基板の貼り合わせ工程が簡単になる。さらに、この第1の柱
状スペーサは本来遮光層で遮光されて非表示領域となるスイッチング素子上に形成するの
で、この柱状スペーサにより画素領域内の開口面積が小さくなることがなく、開口度を低
下させない構造とすることができる。
また、上記発明において、前記少なくとも1つの電極は、前記層間膜に形成されたコン
タクトホールを経て前記スイッチング素子の電極に電気的に接続されており、一部が前記
コンタクトホールに埋め込まれるように第2柱状スペーサが配設されていると好ましい。
上記好ましい態様によれば、上述した開口部と同様に、スイッチング素子の電極と少な
くとも1つの電極とが接続する位置は、スイッチング素子の電極が、通常遮光性金属材料
で形成されることから非表示領域となるため、この位置に第2柱状スペーサを配設しても
開口度を低下させることがない。また、走査線及び信号線で囲まれた領域(1画素領域)
に対して柱状スペーサを2つ配設することが可能となるのでセルギャップの均一性も十分
に維持することができる。さらに、このコンタクトホールに第2柱状スペーサの頂部が埋
め込まれるので、液晶表示装置の外力からの耐性をさらに高くすることができる。なお、
層間膜の開口部とコンタクトホールとは平面視で繋がっていてもよい。その場合、前記コ
ンタクトホールと開口部が連続することで拡大された開口部に埋め込まれるように柱状ス
ペーサが配設されていると好ましい。
また、上記発明において、前記少なくとも1つの電極は、前記層間膜上に形成されると
共に前記層間膜に形成された前記コンタクトホールを経て前記スイッチング素子の電極に
電気的に接続された第1電極と、前記一方の基板の前記表示領域の周縁部に沿って形成さ
れたコモン配線に電気的に接続された第2電極と、からなり、前記第1及び第2電極には
複数のスリットが形成されるとともに、くし歯状に互いに噛み合うように一定間隔を隔て
て配置されていると好ましい。
上記好ましい態様によれば、一方の基板に第1、第2電極を形成しているので、いわゆ
る横電界方式の液晶表示装置のうち、特にIPSモードの液晶表示装置においても上述の
効果が得られるようになる。
また、上記発明において、前記少なくとも1つの電極は、前記層間膜上に形成されると
共に前記層間膜に形成された前記コンタクトホールを経て前記スイッチング素子の電極に
電気的に接続された第1電極と、前記一方の基板の前記表示領域の周縁部に沿って形成さ
れたコモン配線に電気的に接続された第2電極と、からなり、前記第2電極には複数のス
リットが形成されるとともに、無機透明絶縁材料からなる電極間絶縁膜を介して前記第1
電極の前記液晶層側に対向配置されていると好ましい。
上記好ましい態様によれば、一方の基板に第1、第2電極を形成しているので、いわゆ
る横電界方式の液晶表示装置のうち、特にFFSモードの液晶表示装置においても上述の
効果が得られるようになる。
また、上記発明において、前記層間膜は前記スイッチング素子の電極を直接被覆してお
り、前記電極間絶縁膜は前記開口部を介して前記チャネル部を直接被覆していると好まし
い。
上記好ましい態様によれば、FFSモードの液晶表示装置においては、電極間絶縁膜が
直接チャネル部を被覆する構成を採用することにより、従来スイッチング素子の絶縁性及
び耐湿性を補償するために成膜される無機絶縁層、いわゆるパッシベーション膜を形成す
る必要がなくなる。よって製造工数を少なくすることができる。
また、上記発明において、前記少なくとも1つの電極は、前記層間膜上に形成されると
共に前記層間膜に形成された前記コンタクトホールを経て前記スイッチング素子の電極に
電気的に接続された第1電極からなり、さらに、前記他方の基板には第2電極が形成され
ており、前記一方の基板は前記スイッチング素子を直接被覆する無機絶縁層を備えている
と好ましい。
上記好ましい態様によれば、一対の基板のそれぞれに第1、第2電極を形成しているの
で、TNモード、VAモードあるいはMVAモードに代表されるいわゆる縦電界方式の液
晶表示装置において上述した効果を得ることができるようになる。
また、上記発明において、前記柱状スペーサと前記シール材とは同一材料を用いて形成
されていると好ましい。
上記好ましい態様によれば、第1及び第2柱状スペーサとシール材に同一材料を使用で
きるので、複数種の材料を用意する必要がなく製造コストを安価にすることが可能となる
。また、第1及び第2の柱状スペーサもシール材も同一の基板に形成あるいは塗布されて
用いられるものであり、しかも第1及び第2の柱状スペーサの高さ方向の全長と一対の基
板の基板間距離はほぼ同一であるので、第1及び第2の柱状スペーサの形成プロセスとシ
ール材の塗布プロセスとを同時に行うことも可能となる。よって製造工数を少なくできる
また、上記発明において、前記第1柱状スペーサあるいは第2柱状スペーサの前記開口
部あるいは前記コンタクトホールに埋め込まれる部分の長さは、前記第1柱状スペーサあ
るいは第2柱状スペーサの全長の1/4以上の長さであると好ましい。
上記好ましい態様によれば、第1あるいは第2の柱状スペーサの開口部あるいはコンタ
クトホール内への埋め込み長さを第1あるいは第2の柱状スペーサの全長の1/4以上と
すれば、外力からの耐性が極めて向上するので好ましい。なお、第1柱状スペーサの全長
から開口部内への埋め込み長さを引いた長さ、あるいは第2柱状スペーサの全長からコン
タクトホール内への埋め込み長さを引いた長さはセルギャップとほぼ同一となるので、セ
ルギャップの調整と合わせて第1あるいは第2の柱状スペーサの長さを調節すれば簡単に
上述の関係にすることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態
は、本発明の技術思想を具体化するための液晶表示装置を例示するものであって、本発明
をこの液晶表示装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれる
その他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。
図1は本発明の実施例1に係る液晶表示装置を示す平面図である。図2は図1に示す液
晶表示装置のアレイ基板表面の1画素部分を拡大して示す要部拡大図である。図3は図2
のIII−III線で切断した断面図である。図4は本発明の実施例2に係る液晶表示装置を示
す平面図である。図5は図4の液晶表示装置のカラーフィルタ基板を透視して示す3画素
分の拡大平面図である。図6は図5のVI−VI線で切断した断面図である。図7は実施例2
の液晶表示装置の変形例を示す図6に対応する断面図である。図8は本発明の実施例3に
係る液晶表示装置の図6に対応する断面図である。
なお、ここで述べるアレイ基板及びカラーフィルタ基板の「表面」とは各種配線が形成
された面ないしは液晶と対向する側の面を示すものとする。また、この明細書における説
明のために用いられた各図面においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大き
さとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも実際の寸法に
比例して表示されているものではない。
本実施例1に係る液晶表示装置1は、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertica
l Alignment)モードあるいはMVA(Multi-domain Vertical Alignment)モードで駆動
するいわゆる縦電界方式の液晶表示装置である。また、図1に示すように、アレイ基板A
R及びカラーフィルタ基板CFと、両基板AR、CFを貼り合わせるシール材2と、アレ
イ基板AR、カラーフィルタ基板CF及びシール材2により囲まれた領域に封入された液
晶層40(図3参照)と、から構成されたいわゆるCOG(Chip On Glass)型の液晶表
示装置である。この液晶表示装置1においては、シール材2により囲まれた領域が表示領
域DAを形成しており、この表示領域DAの外側が額縁部分となっている。なお、図1に
は表示領域DAに当たる領域に格子状のハッチングが施されている。
アレイ基板ARは、図1〜図3に示すように、矩形状のガラス基板からなる透明基板1
0の表面に液晶駆動用の各種配線等が形成されたものである。このアレイ基板ARはカラ
ーフィルタ基板CFよりもその長手方向の長さが長く、両基板AR、CFを貼り合わせた
際に外部に延在する延在部10aが形成されるようになっている。この延在部10aには
駆動信号を出力するICチップあるいはLSI等からなるドライバDrが設けられている
アレイ基板10の表示領域DA内には、図2に示すように、マトリクス状に複数本の走
査線11及び信号線12が形成されており、この複数本の走査線11及び信号線12は、
表示領域DA外まで延出されて引回されてドライバDrに接続されている。
更に、アレイ基板ARの表示領域DA内には、図3に示すように、複数本の走査線11
及び信号線12に加えて、複数本の走査線11間に設けられこの走査線11と平行な複数
本の補助容量線13と、ソース電極S、ゲート電極G、ドレイン電極D、及び半導体層1
54からなるスイッチング素子としてのTFT(Thin Film Transistor)と、走査線11
と信号線12とで囲まれた領域を覆う画素電極18と、が設けられている。なお、TFT
の半導体層15としてはポリシリコン(p−Si)、アモルファスシリコン(a−Si)
あるいはLTPS(Low Temperature Poly Silicon)が通常用いられる。また、複数本の
走査線11及び信号線12により囲まれた領域が1画素領域(サブピクセル)PA1を形
成している。
次に、主に図2及び図3を参照して、アレイ基板ARの表面に形成された各種配線等の
製造工程について簡単に説明する。
先ず、透明基板10上に所定厚のアルミニウム、モリブデン、クロム、チタンあるいは
これらの合金からなる導電物質を成膜する。なお、前述した材料以外の材料でも可能であ
る。そして、周知のフォトリソグラフィ法を用いてパターニングすることによりその一部
をエッチング除去して、横方向に伸びる複数本の走査線11と、これら複数本の走査線1
1間に位置する補助容量線13と、走査線11から延在するゲート電極Gと、補助容量線
13の一部を拡幅して形成される補助容量電極13aと、を形成する。
次に、前記工程によって走査線11や補助容量線13等が形成された透明基板10上を
覆うように公知のプラズマCVD法あるいはスパッタリング法等を用いて所定厚のゲート
絶縁膜14が成膜される。このゲート絶縁膜14としては窒化シリコン(SiN)、酸
化シリコン(SiO)等からなる透明な無機絶縁材料が用いられる。
次に、ゲート絶縁膜14上に半導体材料、例えばa−Siを成膜する。そして、ゲート
電極Gを覆う部分を残してa−Si層をエッチング除去し、TFTの一部となる半導体層
15を形成する。そして同様の手法により、上述の工程で複数の層が形成された透明基板
10上に更に導電性物質を成膜し、走査線11に交差する方向に延びる複数本の信号線1
2、この信号線12から延設され半導体層15に接続されるソース電極S、補助容量電極
13a上を覆うとともに一端が半導体層15に接続されるドレイン電極Dをパターニング
する。これにより、透明基板10の走査線11と信号線12との交差部近傍にTFTが形
成される。
さらにまた、これらの各種配線を覆うように表面の安定化のための透明な無機絶縁材料
、例えばSiNあるいはSiOからなるパッシベーション膜16を成膜し、続いて、
アレイ基板ARの表面を平坦化するための透明な感光性樹脂材料、例えばフォトレジスト
からなる層間膜17が成膜される。そして、この層間膜17のTFTのチャネル部CRを
覆う位置には開口部OPが形成されている。加えて、層間膜17及びパッシベーション膜
16の補助容量電極13a上に位置する部分には、後述する画素電極18とドレイン電極
Dとを電気的に接続するためのコンタクトホールCHが設けられている。
層間膜17の成膜工程について詳述すると、先ずTFTが形成された透明基板10の表
面にフォトレジスト等の感光性樹脂材料からなる膜を形成し、プリベークした後、公知の
露光装置を用いて露光すると共に現像処理して、表示領域DAに層間膜17を形成した後
、光反応処理及びベーキング処理を行なう。このうち、光反応処理は、感光性樹脂膜の透
明性を向上させる目的でUV光を照射して感光性官能基を光反応させる処理である。また
、ベーキング処理は、加熱処理を行うことにより、パターン形成された感光性樹脂を焼成
し、樹脂内の化学反応(主には架橋反応)によって化学的、物理的に安定な絶縁膜として
基板上に形成する処理である。なお、ここで形成された層間膜14の厚さは、例えば1.
5〜3.0μmとすることが好ましい。層間膜14の厚さが1.5μm未満であると、T
FT等の存在箇所で段差が生じるようになるので、以降の工程で形成される下電極17や
上電極21にも段差が生じるようになり、セルギャップが不均一となるので好ましくない
。また、層間膜14の厚さが3.0μmを超えると、層間膜14による光吸収率が大きく
なって表示領域DAの明るさが低下するので好ましくない。
開口部OPは露光形成される層間膜17の成膜プロセス時に同時に形成されるものであ
り、開口部OPの底部にはTFTのチャネル部CRを覆うパッシベーション膜16が露出
している。また、コンタクトホールCHは露光形成される層間膜17の成膜プロセス時に
層間膜17に形成された穴の底部に露出したパッシベーション膜16をエッチング除去す
ることにより形成される。なお、このコンタクトホールCHは、補助容量電極13aが所
定の容量を得られる程度にその面積が大きく取られているため、開口部OPに比して大き
な径を備えるものである。
そして、走査線11及び信号線12によって囲まれた1画素領域PA1ごとに例えばI
TO(Indium Tin Oxide)またはIZO(Indium Zinc Oxide)からなる画素電極19を
形成する。このとき好ましくはその外縁部が走査線11及び信号線12上に位置し、かつ
隣接する画素電極19同士が非接続状態となるように設ける。最後に、上述の工程を経て
複数層が形成された基板上に配向膜19を成膜し、配向膜19の表面をラビング処理する
。以上の工程によりアレイ基板ARが製造される。なお、このようにして製造されたアレ
イ基板ARの開口部OP及びコンタクトホールCHは、窪み状に維持されており、後述す
る第1、第2柱状スペーサSP1、SP2の頂部が収容可能な状態となっている。
カラーフィルタ基板CFは、図1及び図3に示すように、矩形状のガラス基板からなる
透明基板30の表面に液晶駆動用の各種配線等が形成されたものである。詳しくは、アレ
イ基板ARに形成された走査線11及び信号線12に合わせて格子状に形成されるととも
にアレイ基板ARに形成されたTFT上を覆うように形成された遮光層31と、各画素領
域PA1にそれぞれ形成された複数色、例えば赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各
色からなるカラーフィルタ層32と、遮光層31及びカラーフィルタ層32とを覆う保護
膜33とを備えている。なお、遮光層31の形状は、上記のような格子状に必ずしも限定
されるものではなく、例えばストライプ状やTFT上を覆うだけの形状であってもよい。
加えて、この保護膜33の表面には、アレイ基板ARに設けられた画素電極18との間
で電界を形成し液晶層40を駆動するためのITOまたはIZOからなる共通電極34と
、この共通電極34の表面を覆う配向膜35と、が形成されている。共通電極34は、カ
ラーフィルタ基板CFの額縁部分に形成されたトランスファ電極T(図1参照)を介して
アレイ基板AR側に引回されており、ドライバDrに接続されている。
そして、配向膜35の表面には、所定高さの第1、第2柱状スペーサSP1、SP2が
設けられている。第1柱状スペーサSP1は、TFTの表面を覆う遮光層31上に間に保
護層34や共通電極35等を介して設けられており、その径は、アレイ基板ARの開口部
OP内にその先端部が埋め込み可能なように調節されている。また、第2柱状スペーサS
P2は、アレイ基板ARのコンタクトホールCHが形成された位置に設けられており、こ
のコンタクトホールCH内にその先端部が埋め込み可能な径を有している。なお、この第
2柱状スペーサSP2が形成される位置は、補助容量電極13aが通常遮光性材料から形
成されるため、非表示領域となる。したがって、この位置にも遮光層31を延設させてお
けば、この位置に生じる配向ずれに起因する光漏れ等を抑制することができる。また、こ
の第2柱状スペーサSP2は、コンタクトホールCHが開口部OPに比して大きく設けら
れているので、その径を大きく取ることができ、セルギャップの均一性及び外力からの耐
性を飛躍的に向上させることができるようになるため、好ましい。
次に、主に図3を参照して、カラーフィルタ基板CFの表面に形成された各種配線等の
製造工程について簡単に説明する。
先ず、透明基板30表面に金属クロム又は金属クロムと酸化クロムを塗布し、公知のス
パッタリング法で走査線11、信号線12及びTFT上を遮光する遮光層31を成膜する
。次いで、複数色のカラーフィルタ層32を例えばストライプ状あるいはモザイク状等の
所定の配置でそれぞれの色毎に順次成膜を行う。次に、遮光層31及びカラーフィルタ層
32を保護するとともにこれらの部材と後述する共通電極34との密着性を向上させるた
めのシリカ等からなる保護膜33を成膜する。
そして、上に示した工程を経て得られた基板の表面全体に亘ってITO又はIZO等か
らなる共通電極34を成膜する。また、この共通電極34の表面には配向膜35が成膜さ
れ、この配向膜35の表面はラビングローラ等によりラビングされる。さらに、この配向
膜35の表面には紫外線硬化樹脂、例えばアクリル樹脂等を所定厚で塗布し、公知のフォ
トリソグラフィ法を用いて少なくともTFT上を覆う遮光層31上、及びドレイン電極D
と画素電極18とが接続された部分に対向する位置に第1、第2柱状スペーサSP1、S
P2を形成する。以上の工程によりカラーフィルタ基板CFが製造される。なお、このよ
うに製造されるアレイ基板AR及びカラーフィルタ基板CFの外面には偏光板41が設け
られている。
以上のように形成されたアレイ基板AR及びカラーフィルタ基板CFの貼り合わせは、
先ず、カラーフィルタ基板CF側の表示領域DAを覆うように額縁状に、例えばディスペ
ンサ等を用いて紫外線硬化樹脂からなるシール材2を塗布する。なお、このシール材2は
後に液晶が封入される液晶封入口2a(図1参照)を一部に形成するように塗布される。
次いで、アレイ基板ARとカラーフィルタ基板CFの表面同士を互いに対向させて重ね合
わせる。この際、第1、第2柱状スペーサSP1、SP2の頂部が開口部OP及びコンタ
クトホールCH内に埋め込まれるように位置合わせを行う。このように第1、第2柱状ス
ペーサSP1、SP2と開口部OP及びコンタクトホールCHとを位置合わせして重ね合
わせると、位置決め精度が向上すると共に、以降のシール材硬化工程時等に横方向から何
らかの外力が発生したとしてもこの応力によって基板がずれることを第1、第2柱状スペ
ーサSP1、SP2が抑制する働きをするため、基板ずれが生じることがない。
上述のように両基板AR、CFを重ね合わせた後、シール材2に紫外線を照射すること
によりシール材2が硬化されて、一対の基板AR、CFからなる空セルが形成される。そ
して、この空セルの液晶注入口2aから液晶を注入し、その後液晶注入口2aを封止剤で
封止することにより液晶表示装置1が製造される。
このようにして製造された液晶表示装置1は、図3に示すように、第1、第2柱状スペ
ーサSP1、SP2の頂部が開口部OP及びコンタクトホールCH内に埋め込まれるよう
にして配置している。したがって、例えば一方の基板に横方向の外力が生じた場合には、
開口部OP及びコンタクトホールCH内に埋め込まれている第1、第2柱状スペーサSP
1、SP2の頂部が開口部OP及びコンタクトホールCHの側壁面に接触し、横方向の外
力に対して基板ずれを抑制する効果が得られる。加えて、第1、第2柱状スペーサSP1
、SP2の頂部がアレイ基板AR側の配向膜19を擦るように横方向に移動することがな
いので、配向膜19の剥離あるいは異質物化が生じることもない。
また、例えば一方の基板に縦方向の外力が生じた場合にも、第1、第2柱状スペーサS
P1、SP2の頂部が開口部OP及びコンタクトホールCH内に埋め込まれているので、
この第1、第2柱状スペーサSP1、SP2が外力により横方向に変形することなく、緩
衝材として基板を強固に支持することができる。
次に、図4〜図6を参照して、他の態様に係る液晶表示装置1Aについて説明を行う。
なお、本実施例2において上記実施例1の液晶表示装置1と同様の構成からなる部分につ
いては同一の符号を付してその詳細な説明は省略し、異なる構成についてのみ詳述する。
本実施例2に係る液晶表示装置1Aは、いわゆる横電界方式の液晶表示装置に関するも
のであって、ここでは、特にFFS(Fringe Field Switching)モードの液晶表示装置1
Aについて説明を行う。この液晶表示装置1Aは、図4に示すように、アレイ基板AR1
及びカラーフィルタ基板CF1と、両基板AR1、CF1を貼り合わせるシール材2と、
アレイ基板AR1、カラーフィルタ基板CF1及びシール材2により囲まれた領域に封入
された液晶層40(図6参照)と、から構成されたいわゆるCOG型の液晶表示装置であ
る。この液晶表示装置1Aにおいては、シール材2により囲まれた領域が表示領域DAを
形成しており、この表示領域DAの外側は額縁領域となっている。また、シール材2の一
部には液晶を注入するための液晶注入口2aが形成されている。なお、図4には表示領域
DAに当たる領域に格子状のハッチングが施されている。
アレイ基板AR1は、透明基板10上に各種配線が設けられたものからなり、カラーフ
ィルタ基板CF1よりもその長手方向の長さが長く、両基板AR1、CF1を貼り合わせ
た際に外部に延在する延在部10aが形成されるようになっており、この延在部10aに
はドライバDrが設けられている。そして、このアレイ基板AR1の額縁領域には、ドラ
イバDrからの各種信号を後述する走査線11及び信号線12に送るために各種引回し線
(図示省略)が形成されており、更には、後述する下電極21に接続されるコモン配線C
omも形成されている。なお、本実施例2の液晶表示装置1Aにはトランスファ電極Tは
形成されていない。
次に各基板の構成について、図5及び図6を参照して説明を行う。先ず、アレイ基板A
R1には、図5及び図6に示すように、透明基板10の表面に例えばMo/Alの2層配
線からなる複数の走査線11が互いに平行になるように形成されている。また、この走査
線11が形成された透明基板10の表面全体に亘ってSiNないしはSiO等の無機
透明絶縁材料からなるゲート絶縁膜14が被覆されている。更に、このゲート絶縁膜14
の表面のスイッチング素子(例えばTFT)が形成される領域にはa−Si等からなる半
導体層15が形成されている。この半導体層15が形成されている位置の走査線11の領
域がTFTのゲート電極Gを形成する。
また、ゲート絶縁膜14の表面には、例えばMo/Al/Moの3層構造の導電性層か
らなるソース電極Sを含む信号線12及びドレイン電極Dが形成されている。この信号線
12のソース電極S部分及びドレイン電極Dは、いずれも半導体層15の表面に部分的に
重なっている。更に、このアレイ基板AR1の表面全体に透明な無機絶縁材料からなるパ
ッシベーション膜16が形成されている。そして、このパッシベーション膜16の表面全
体に感光性材料からなる層間膜17が被覆されており、加えて、この層間膜17のチャネ
ル部CRに対応する位置には開口部OPが形成され、ドレイン電極Dに対応する位置には
コンタクトホールCHが形成されている。
そして、図2に示したパターンとなるように、走査線11及び信号線12で囲まれた領
域の層間膜17上に透明導電性材料、例えばITOないしIZOからなる下電極(画素電
極)18が形成されている。この下電極18はコンタクトホールCHを介してドレイン電
極Dと電気的に接続されている。更に、この下電極18上には電極間絶縁膜22が形成さ
れている。この電極間絶縁膜18には、例えばSiN等の無機透明絶縁材料が使用され
る。そして、この電極間絶縁膜18上には走査線11及び信号線12で囲まれた領域に複
数のスリット20を有する透明導電性材料、例えばITOないしIZOからなる上電極(
共通電極)21が形成されている。なお、この上電極21は、各画素領域に形成されてい
るとともに、それぞれが連結部21Bで互いに連結され、液晶表示装置1Aの額縁領域に
配線されたコモン配線Comに電気的に接続されている。なお、このコモン配線Comと
上電極21とは例えば図4のX部分で接続され、コモン配線Comの他端部はドライバD
rに接続されている。このように上電極21を額縁領域に配線されたコモン配線Comに
接続する構成とすると、画素領域PA2内に補助容量線13等を形成する必要がないので
開口度を向上させることができる。そして、この基板の表面全体に亘り所定の配向膜19
が形成されている。
スリット20を有する上電極21は、走査線11及び信号線12で囲まれた領域毎に平
面視で例えばくし歯状となるよう、スリット20の信号線12側の一端の幅が大きい開放
端20aとなっているとともに他端が閉鎖端20bとなっている。これにより、開放端2
0a側の開口度が向上し、より明るい表示を行うことができるようになっている。
カラーフィルタ基板CF1は、図6に示すように、透明基板30の表面に走査線11、
信号線12及びTFTに対応する位置を被覆するように遮光層31が形成されている。更
に、遮光層31で囲まれた透明基板30の表面には、複数色、例えばR、G、Bの3色か
らなるカラーフィルタ層32が形成され、更に遮光層31及びカラーフィルタ層32の表
面を被覆するように保護膜33が形成されている。そして、この基板の表面全体に亘り所
定の配向膜35が形成されている。
そして、配向膜35の表面には、上記実施例1の液晶表示装置1と同様に、所定高さの
第1、第2柱状スペーサSP1、SP2が設けられている。第1柱状スペーサSP1は、
TFTの表面を覆う遮光層31上に間に保護層34や共通電極35等を介して設けられて
おり、その径は、アレイ基板AR1の開口部OP内にその先端部が埋め込み可能なように
調節されている。また、第2柱状スペーサSP2は、アレイ基板AR1のコンタクトホー
ルCHが形成された位置に設けられており、このコンタクトホールCH内にその先端部が
埋め込み可能な径を有している。
以上の構成を有するアレイ基板AR1及びカラーフィルタ基板CF1の貼り合わせは、
先ず、カラーフィルタ基板CF1側の表示領域DAを覆うように額縁状に、例えばディス
ペンサ等を用いて紫外線硬化樹脂からなるシール材2を塗布する。なお、このシール材2
は後に液晶が封入される液晶封入口2a(図4参照)を一部に形成するように塗布される
。次いで、アレイ基板AR1とカラーフィルタ基板CF1の表面同士を互いに対向させて
重ね合わせる。この際、第1、第2柱状スペーサSP1、SP2の頂部が開口部OP及び
コンタクトホールCH内に埋め込まれるように位置合わせを行う。このように第1、第2
柱状スペーサSP1、SP2と開口部OP及びコンタクトホールCHとを位置合わせして
重ね合わせると、位置決め精度が向上すると共に、以降のシール材硬化工程時等に横方向
から何らかの外力が発生したとしてもこの応力によって基板がずれることを第1、第2柱
状スペーサSP1、SP2が抑制する働きをするため、基板ずれが生じることがない。
上述のように両基板AR1、CF1を重ね合わせた後、シール材2に紫外線を照射する
ことによりシール材2が硬化されて、一対の基板AR1、CF1からなる空セルが形成さ
れる。そして、この空セルの液晶注入口2aから液晶を注入し、その後液晶注入口2aを
封止剤で封止することにより液晶表示装置1Aが製造される。
このようにして製造された液晶表示装置1Aは、図6に示すように、第1、第2柱状ス
ペーサSP1、SP2の頂部が開口部OP及びコンタクトホールCH内に埋め込まれるよ
うにして配置している。したがって、例えば一方の基板に横方向の外力が生じた場合には
、開口部OP及びコンタクトホールCH内に埋め込まれている第1、第2柱状スペーサS
P1、SP2の頂部が開口部OP及びコンタクトホールCHの側壁面に接触し、横方向の
外力に対して基板ずれを抑制する効果が得られる。加えて、第1、第2柱状スペーサSP
1、SP2の頂部がアレイ基板AR1側の配向膜19を擦るように横方向に移動すること
がないので、配向膜19の剥離あるいは異質物化が生じることもない。
なお、本実施例2においては、FFSモードの液晶表示装置1Aについて説明したが、
他の横電界方式、詳しくはIPS(In-Plane Switching)モードの液晶表示装置において
も同様の構成を採用できる。なお、このIPSモードの液晶表示装置は、FFSモードの
液晶表示装置1Aに比して、画素電極及び共通電極のそれぞれにスリットが形成され、こ
れらの電極が互いにくし歯状に噛み合うように同一層に配設される点のみ異なり、その他
の構成についてはほぼ同一である。
また、本実施例2においては、コンタクトホールCHに対向する位置に第2柱状スペー
サSP2を形成したものを説明したが、図7に示す変形例としての画素領域PA2'のよ
うに、この第2柱状スペーサSP2を設けることなく、第1柱状スペーサSP1のみでセ
ルギャップを保持する構造とすることももちろん可能である。
次に、本発明の実施例3として、上記実施例2に示した横電界方式の液晶表示装置1A
を改良したものについて、図8を参照して説明を行う。なお、図8は上記実施例2の図6
と対応するように図示したものであり、実施例2の液晶表示装置1Aと同様の構成である
部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例3に係る液晶表示装置は、上記実施例2の液晶表示装置1Aに比して、アレイ
基板AR2の成膜構造が異なるのみであり、カラーフィルタ基板CF2の構成、及びアレ
イ基板AR2とカラーフィルタ基板CF2との貼り合わせ作業等は液晶表示装置1Aのも
のと同一である。したがって、以下には本実施例3に係る液晶表示装置のアレイ基板AR
2の成膜構造についてのみ説明する。
アレイ基板AR2は、透明基板10上に各種配線が設けられたものからなり、カラーフ
ィルタ基板CF2よりもその長手方向の長さが長く、両基板AR2、CF2を貼り合わせ
た際に外部に延在する延在部10aが形成されるようになっており、この延在部10aに
はドライバDrが設けられている。そして、このアレイ基板AR1の額縁領域には、ドラ
イバDrからの各種信号を後述する走査線11及び信号線12に送るために各種引回し線
(図示省略)が形成されており、更には、後述する下電極21に接続されるコモン配線C
omも形成されている。なお、本実施例2の液晶表示装置1Aにはトランスファ電極Tは
形成されていない。
このアレイ基板AR1には、図8に示すように、透明基板10の表面に例えばMo/A
lの2層配線からなる複数の走査線11が互いに平行になるように形成されている。また
、この走査線11が形成された透明基板10の表面全体に亘ってゲート絶縁膜14が被覆
されている。更に、このゲート絶縁膜14の表面のTFTが形成される領域にはa−Si
等からなる半導体層15が形成されている。この半導体層15が形成されている位置の走
査線11の領域がTFTのゲート電極Gを形成する。また、ゲート絶縁膜14の表面には
、例えばMo/Al/Moの3層構造の導電性層からなるソース電極Sを含む信号線12
及びドレイン電極Dが形成されている。この信号線12のソース電極S部分及びドレイン
電極Dは、いずれも半導体層15の表面に部分的に重なっている。
そして、上記実施例2においては、ソース電極Sを含む信号線12及びドレイン電極D
が形成された後、このアレイ基板AR1の表面全体に透明な無機絶縁材料からなるパッシ
ベーション膜16が形成されている。しかしながら、本実施例3においては、このパッシ
ベーション膜16は形成せずに、直ちに層間膜17を形成する。すなわち、TFTが形成
された透明基板10の表面にフォトレジスト等の感光性材料からなる膜を形成し、プリベ
ークした後、公知の露光装置を用いて露光すると共に現像処理して、表示領域DAに層間
膜17を形成した後、光反応処理及びベーキング処理を行なう。従って、層間膜17はT
FTのチャネル部CR、ソース電極S及びドレイン電極Dの表面を直接被覆するように形
成される。加えて、この層間膜17のチャネル部CRに対応する位置には開口部OPが形
成され、ドレイン電極Dに対応する位置にはコンタクトホールCHが形成されている。
以降は、上記実施例2に示したものと同様に、下電極(画素電極)18、電極間絶縁膜
22、複数のスリット20を有する上電極(共通電極)21及び配向膜19が順次形成さ
れる。なお、電極間絶縁膜22は開口部OP内にまで延在するように成膜されている。ま
た、上電極21は液晶表示装置の額縁領域に配線されたコモン配線Comに電気的に接続
されている。
このように、本実施例3に係る液晶表示装置においては、アレイ基板AR2にパッシベ
ーション膜16が形成されていないので、実施例2に示すアレイ基板AR1に対して、パ
ッシベーション膜16の成膜プロセスと、下電極18とドレイン電極Dとを電気的に接続
するための、ドレイン電極D上に成膜されたパッシベーション膜16のエッチングプロセ
スと、が不要となる。したがって製造工程数を削減することが可能となる。また、開口部
OPの底部は透明な無機絶縁材料からなる電極間絶縁膜22により覆われているので、チ
ャネル部CRの絶縁性及び耐湿性が低下する恐れもない。そして、本実施例3の液晶表示
装置においても上記実施例3に示した液晶表示装置1Aと同様の効果が得られることは明
らかである。
なお、上記各実施例において、好ましくは第1柱状スペーサSP1あるいは第2柱状ス
ペーサSP2の全長L1と、この第1柱状スペーサSP1あるいは第2柱状スペーサSP
2の頂部が開口部OPあるいはコンタクトホールCH内に埋め込まれる長さL2の関係を
以下の式(1)に示す関係となるように設定すれば、外力に対する耐性が十分に得られる
ようになる。なお、図面中では第1柱状スペーサSP1の全長をL1とし、この第1柱状
スペーサSP1が開口部OPに埋め込まれる長さをL2として示している。
L2≧(1/4)L1 ・・・(1)
さらにまた、上記実施例1においては、第1、第2柱状スペーサSP1、SP2とシー
ル材2とはいずれも紫外線硬化樹脂により形成されているので、材料を統一することがで
き、製造単価を安くすることができる。加えて、第1、第2柱状スペーサSP1、SP2
の全長L1はアレイ基板ARとカラーフィルタ基板CFとの基板間距離とほぼ等しいため
、カラーフィルタ基板CFへの第1、第2柱状スペーサSP1、SP2の形成プロセスと
シール材2塗布プロセスとを同時に行うことが可能となり、製造工程を少なくすることが
できるようになる。
さらに加えて、上記各実施例で述べた第1、第2柱状スペーサSP1、SP2の頂部と
開口部OP及びコンタクトホールCHの底部とは当接した状態で図示したが(図3、図6
及び図8参照)、計時変化によって基板が僅かに反ったり、あるいは柱状スペーサ形成時
の成膜精度のばらつき等によりこの部分が離間する場合がある。すると、従来の液晶表示
装置においては横方向の外力に対してはシール材の接着力のみで基板ずれを抑えるしかな
くなるが、本発明の液晶表示装置においては、依然として第1、第2柱状スペーサSP1
、SP2が基板ずれの抑制効果を奏する。また、縦方向の応力が生じた場合であっても第
1、第2柱状スペーサSP1、SP2の頂部と開口部OP及びコンタクトホールCHの底
部との間に生じた隙間に入り込んだ液晶が緩衝材の役目を果たし、外力からの耐性を確保
することができる。なお、第1、第2柱状スペーサSP1、SP2の頂部と開口部OP及
びコンタクトホールCHの底部との間の少なくともいずれかに予め僅かな隙間を形成して
おくことももちろん可能である。
本発明の実施例1に係る液晶表示装置を示す平面図である。 図1に示す液晶表示装置のアレイ基板表面の1画素部分を拡大して示す要部拡大図である。 図2のIII−III線で切断した断面図である。 本発明の実施例2に係る液晶表示装置を示す平面図である。 図4の液晶表示装置のカラーフィルタ基板を透視して示す3画素分の拡大平面図である。 図5のVI−VI線で切断した断面図である。 実施例2の液晶表示装置の変形例を示す図6に対応する断面図である。 本発明の実施例3に係る液晶表示装置の図6に対応する断面図である。
符号の説明
1、1A:液晶表示装置 2:シール材 10、30:透明基板 11:走査線 12:
信号線 13:補助容量線 13a:補助容量電極 14:ゲート絶縁膜 15:半導体
層 16:パッシベーション膜 17:層間膜 18:画素電極 19、35:配向膜
20:スリット 21、34:共通電極 31:遮光膜 32:カラーフィルタ層 33
:保護膜 AR、AR1、AR2:アレイ基板 CF、CF1、CF2:カラーフィルタ
基板 OP:開口部 CH:コンタクトホール SP1、SP2:第1、第2柱状スペー
サ CR:チャネル部 S:ソース電極 D:ドレイン電極 G:ゲート電極 DA:表
示領域 PA1、PA2、PA2'、PA3:画素領域 Dr:ドライバ T:トランス
ファ電極 Com:コモン配線

Claims (8)

  1. 一対の基板間に液晶層を挟持し、前記一対の基板のうち、一方の基板は、表示領域に絶
    縁膜を介してマトリクス状に形成された複数の走査線及び信号線と、前記走査線及び信号
    線の交差部近傍に形成されたスイッチング素子と、前記スイッチング素子、前記走査線及
    び信号線が設けられた基板全体を覆うように形成される層間膜と、前記層間膜上の前記走
    査線及び信号線で囲まれた領域毎に形成された少なくとも1つの電極と、を有し、他方の
    基板は、所定色のカラーフィルタ層を有し、前記一対の基板をシール材で貼り合わせてな
    る液晶表示装置において、
    前記一方の基板の前記スイッチング素子のチャネル部を覆う前記層間膜には開口部が設
    けられており、前記他方の基板の前記開口部に平面視で重なる部分には遮光層が延設され
    ているとともに、一部が前記開口部に埋め込まれるように第1柱状スペーサが配設されて
    いることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記少なくとも1つの電極は、前記層間膜に形成されたコンタクトホールを経て前記ス
    イッチング素子の電極に電気的に接続されており、一部が前記コンタクトホールに埋め込
    まれるように第2柱状スペーサが配設されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶
    表示装置。
  3. 前記少なくとも1つの電極は、前記層間膜上に形成されると共に前記層間膜に形成され
    た前記コンタクトホールを経て前記スイッチング素子の電極に電気的に接続された第1電
    極と、前記一方の基板の前記表示領域の周縁部に沿って形成されたコモン配線に電気的に
    接続された第2電極と、からなり、前記第1及び第2電極には複数のスリットが形成され
    るとともに、くし歯状に互いに噛み合うように一定間隔を隔てて配置されていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記少なくとも1つの電極は、前記層間膜上に形成されると共に前記層間膜に形成され
    た前記コンタクトホールを経て前記スイッチング素子の電極に電気的に接続された第1電
    極と、前記一方の基板の前記表示領域の周縁部に沿って形成されたコモン配線に電気的に
    接続された第2電極と、からなり、前記第2電極には複数のスリットが形成されるととも
    に、無機透明絶縁材料からなる電極間絶縁膜を介して前記第1電極の前記液晶層側に対向
    配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
  5. 前記層間膜は前記スイッチング素子の電極を直接被覆しており、前記電極間絶縁膜は前
    記開口部を介して前記チャネル部を直接被覆していることを特徴とする請求項3及び4に
    記載の液晶表示装置。
  6. 前記少なくとも1つの電極は、前記層間膜上に形成されると共に前記層間膜に形成され
    た前記コンタクトホールを経て前記スイッチング素子の電極に電気的に接続された第1電
    極からなり、さらに、前記他方の基板には第2電極が形成されており、前記一方の基板は
    前記スイッチング素子を直接被覆する無機絶縁層を備えていることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の液晶表示装置。
  7. 前記柱状スペーサと前記シール材とは同一材料を用いて形成されていることを特徴とす
    る請求項1〜6の何れかに記載の液晶表示装置。
  8. 前記第1柱状スペーサあるいは第2柱状スペーサの前記開口部あるいは前記コンタクト
    ホールに埋め込まれる部分の長さは、前記第1柱状スペーサあるいは第2柱状スペーサの
    全長の1/4以上の長さであることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の液晶表示
    装置。
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