JP2003280007A - 液晶セルおよび液晶セル集合体 - Google Patents

液晶セルおよび液晶セル集合体

Info

Publication number
JP2003280007A
JP2003280007A JP2002086979A JP2002086979A JP2003280007A JP 2003280007 A JP2003280007 A JP 2003280007A JP 2002086979 A JP2002086979 A JP 2002086979A JP 2002086979 A JP2002086979 A JP 2002086979A JP 2003280007 A JP2003280007 A JP 2003280007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
seal
gap
liquid crystal
crystal cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002086979A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryota Mizusako
亮太 水迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2002086979A priority Critical patent/JP2003280007A/ja
Publication of JP2003280007A publication Critical patent/JP2003280007A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】画素部の基板間ギャップを小さくし、しかも良
好なシール形状およびシール性のシール部を形成するこ
とができるアクティブマトリックス型の液晶セルを提供
する。 【解決手段】一方の基板2の内面に、表示エリアAを囲
むシール部Cに対応させて、前記シール部Cのシール幅
よりも大きい幅の凹部21を形成し、一対の基板1,2
を、前記シール部Cにおいて枠状シール材25を介して
接合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、薄膜トランジス
タ(以下、TFTと記す)を能動素子とするアクティブ
マトリックス型の液晶セルおよび液晶セル集合体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】TFTを能動素子とするアクティブマト
リックス型の液晶セルは、対向配置された一対の基板の
うち、一方の基板の他方の基板と対向する内面に、表示
エリア内にマトリックス状に配列形成された複数の画素
電極と、前記複数の画素電極にそれぞれ接続された複数
のTFTと、前記複数のTFTにゲート信号を供給する
複数のゲート配線と、前記複数のTFTにデータ信号を
供給する複数のデータ配線とが設けられ、他方の基板の
前記一方の基板と対向する内面に、前記複数の画素電極
に対向する対向電極が設けられ、これらの基板が、前記
表示エリアを囲むシール部において枠状シール材を介し
て接合された構成となっている。
【0003】この液晶セルは、前記一対の基板間の枠状
シール材により囲まれた領域に液晶を充填して液晶表示
素子とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記液晶セ
ルの画素部の基板間ギャップ(一方の基板の最も内面と
他方の基板の最も内面との間の間隔)は、従来、5μm
程度とされているが、最近では、液晶表示素子の画素部
(画素電極と対向電極とが互いに対向する領域)の液晶
層厚を小さくして応答速度を速くするために、前記液晶
セルの画素部の基板間ギャップを例えば1μm〜2μm
程度に小さくすることが望まれている。
【0005】しかし、従来の液晶セルは、画素部の基板
間ギャップを小さくすると、前記枠状シール材のゲート
配線およびデータ配線の交差部に対応する部分に、シー
ル材幅の太りが生じる。
【0006】すなわち、前記液晶セルは、前記一対の基
板のいずれかの内面上に、表示エリアを囲むシール部に
対応させて枠状シール材を印刷した後、前記一対の基板
を重ね合わせて加圧することにより、前記シール材を押
し潰して前記一対の基板の間隔を前記画素部の基板間ギ
ャップが予め定められた値になるように調整し、その状
態で前記シール材を硬化させて一対の基板を前記枠状シ
ール材を介して接合することにより組立てられる。
【0007】この液晶セルの組立てにおいて、前記枠状
シール材は、スクリーン印刷により、基板間隔を画素部
の基板間ギャップが予め定められた値になるように調整
したときのシール部の基板間ギャップよりも厚く、且
つ、前記基板間隔の調整により押し潰されたシール材幅
が、予め定められた目標シール幅になるような幅に印刷
される。
【0008】一方、前記液晶セルの一対の基板のうち、
複数の画素電極とTFTと複数のゲート配線およびデー
タ配線が設けられた一方の基板は、両側縁のいずれか一
方と、上下縁のいずれか一方とに、他方の基板の外方に
突出する張り出し部を有しており、前記複数のゲート配
線は、前記シール部と交差させて一方の張り出し部に導
出され、前記複数のデータ配線は、前記シール部と交差
させて他方の張り出し部に導出されている。
【0009】そのため、前記シール部の基板間ギャップ
は、シール部の全周にわたって一定ではなく、前記複数
のゲート配線およびデータ配線が交差している部分のギ
ャップが、他の部分のギャップよりも前記配線の膜厚に
応じた厚さだけ小さい。
【0010】したがって、基板間隔を調整する際の枠状
シール材の潰れは、前記シール部の全周にわたって一様
ではなく、前記シール材のうち、前記複数のゲート配線
およびデータ配線の交差部に対応する部分が、他の部分
よりもさらに押し潰され、その部分のシール材幅が太く
なる。
【0011】なお、前記ゲート配線およびデータ配線は
0.2μm〜0.7μmの膜厚に形成されているため、
画素部の基板間ギャップが5μm程度の液晶セルを組立
てる場合は、前記配線の交差部に対応する部分と他の部
分とのシール材の潰れ量の比が極く小さく、したがっ
て、配線交差部に対応する部分のシール材幅の太りは、
ほとんど問題にならない程度である。
【0012】しかし、画素部の基板間ギャップが1μm
〜2μmの狭ギャップ液晶セルを組立てる場合は、配線
交差部に対応する部分と他の部分とのシール材の潰れ量
の比がかなり大きくなるため、ゲート配線およびデータ
配線に対応する部分に顕著なシール材幅の太りが生じ、
良好なシール形状が得られなくなる。
【0013】しかも、熱硬化性樹脂からなる前記シール
材は、その硬化温度に加熱する過程で一旦粘度が急激に
低くなり、その後に硬化するが、前記画素部の基板間ギ
ャップが1μm〜2μmの狭ギャップ液晶セルを組立て
る場合は、一方の基板のゲート配線およびデータ配線部
分と他方の基板との間隔が極く小さくなるため、硬化過
程で粘度が低くなったシール材が、毛細管現象により、
シール部から前記配線上の基板間隙に沿って流れ出し、
シール材幅がさらに大きくなるとともに、液晶セル内に
充填される液晶とシール材との接触面積が大きくなり、
シール材から液晶中へのイオン性不純物の溶け込みを増
大させるなどの影響を及ぼすようになる。
【0014】図13は、従来の狭ギャップ液晶セルの配
線交差部のシール形状を示しており、(a)は、シール
材を目標シール幅が得られる幅に印刷したときのシール
形状を示し、(b)は、前記シール材を目標シール幅が
得られる幅よりも小さい幅に印刷したときのシール形状
を示している。
【0015】図13(a),(b)のように、従来の狭
ギャップ液晶セルは、シール材aの配線(ゲート配線ま
たはデータ配線)bの交差部に対応する部分の前記配線
b上に沿った流れ出し部を含むシール材幅が他の部分の
シール材幅よりも太く、良好なシール形状が得られな
い。
【0016】そして、前記シール材aを目標シール幅S
が得られる幅に印刷した場合は、図13(a)のよう
に、配線交差部に対応する部分の前記流れ出し部を含む
シール材幅が目標シール幅Wに比べて極端に太くなる。
【0017】一方、前記シール材aを目標シール幅Wが
得られる幅よりも小さい幅に印刷した場合は、図13
(b)のように、前記配線交差部に対応する部分の前記
流れ出し部を含むシール材幅が目標シール幅Sに近くな
るが、その場合は、隣り合う配線b上に沿った流れ出し
部の間の部分のシール材幅が目標シール幅Wよりも小さ
くなり、その部分のシール性が低下し、シール不良を発
生する。
【0018】この発明は、画素部の基板間ギャップを小
さくし、しかも良好なシール形状およびシール性のシー
ル部を形成することができるアクティブマトリックス型
の液晶セルを提供するとともに、画素部の基板間ギャッ
プが小さく、しかもシール部のシール形状およびシール
性が良好な液晶セルを得ることができる液晶セル集合体
を提供することを目的としたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明の液晶セルは、
対向配置された一対の基板のうち、一方の基板の他方の
基板と対向する内面に、表示エリア内にマトリックス状
に配列形成された複数の画素電極と、前記複数の画素電
極にそれぞれ接続された複数のTFTと、前記複数のT
FTにゲート信号を供給する複数のゲート配線と、前記
複数のTFTにデータ信号を供給する複数のデータ配線
とが設けられ、他方の基板の前記一方の基板と対向する
内面に、前記複数の画素電極に対向する対向電極が設け
られるとともに、前記一対の基板の少なくとも一方の内
面に、前記表示エリアを囲むシール部の少なくとも前記
複数のゲート配線およびデータ配線の交差部に対応させ
て、前記シール部のシール幅よりも大きい幅の凹部が形
成され、前記一対の基板が、前記シール部において枠状
シール材を介して接合されていることを特徴とする。
【0020】この液晶セルは、一対の基板の少なくとも
一方の内面に、表示エリアを囲むシール部の少なくとも
複数のゲート配線およびデータ配線の交差部に対応させ
て、前記シール部のシール幅よりも大きい幅の凹部を形
成し、前記一対の基板を、前記シール部において枠状シ
ール材を介して接合したものであるため、前記一対の基
板の間隔を画素部の基板間ギャップが予め定められた値
になるように調整する際の前記シール材の配線交差部に
対応する部分と他の部分との潰れ量の比を小さくし、前
記配線交差部に対応する部分のシール材幅の太りをほと
んど無くすとともに、前記シール部における一方の基板
のゲート配線およびデータ配線部分と他方の基板との間
隔を大きくし、前記シール部から前記配線上への毛細管
現象によるシール材の流れ出しを無くすことができる。
【0021】したがって、この液晶セルによれば、画素
部の基板間ギャップを小さくし、しかも良好なシール形
状およびシール性のシール部を形成することができる。
【0022】このように、この発明の液晶セルは、一対
の基板の少なくとも一方の内面に、表示エリアを囲むシ
ール部の少なくとも複数のゲート配線およびデータ配線
が交差する部分に対応させて、前記シール部のシール幅
よりも大きい幅の凹部を形成し、前記一対の基板を、前
記シール部において枠状シール材を介して接合すること
により、画素部の基板間ギャップを小さくし、しかも良
好なシール形状およびシール性のシール部を形成するこ
とができるようにしたものである。
【0023】この発明の液晶セルにおいて、前記シール
部に対応する凹部は、前記シール部の全周にわたって形
成するのが望ましい。
【0024】また、この液晶セルにおいては、一方の基
板の内面に設けられた複数のゲート配線およびデータ配
線のシール部と交差する部分にそれぞれ同じ高さのギャ
ップ材受け部を形成するとともに、前記一方の基板の内
面に、前記シール部のうちの前記ゲート配線およびデー
タ配線が交差しない領域に対応させて、前記ギャップ材
受け部と同じ高さのギャップ材受け凸部を形成し、一対
の基板を、前記シール部において、ギャップ材が混入さ
れた枠状シール材を介して接合するのが好ましい。
【0025】また、この発明の液晶セル集合体は、対向
配置された第1と第2の一対の基板材のうち、液晶セル
の一方の基板となる複数の基板領域を有する第1の基板
材の前記複数の基板領域の第2の基板材と対向する内面
にそれぞれ、表示エリア内にマトリックス状に配列形成
された複数の画素電極と、前記複数の画素電極にそれぞ
れ接続された複数のTFTと、前記複数のTFTにゲー
ト信号を供給する複数のゲート配線と、前記複数のTF
Tにデータ信号を供給する複数のデータ配線とが設けら
れ、液晶セルの他方の基板となる複数の基板領域を有す
る第2の基板材の前記複数の基板領域の前記第1の基板
材と対向する内面にそれぞれ、前記複数の画素電極に対
向する対向電極が設けられるとともに、前記一対の基板
材の少なくとも一方の基板材の前記複数の基板領域の内
面にそれぞれ、前記表示エリアを囲むシール部の少なく
とも前記複数のゲート配線およびデータ配線の交差部に
対応させて、前記シール部のシール幅よりも大きい幅の
凹部が形成され、前記一対の基板材の前記複数の基板領
域がそれぞれ、前記シール部において枠状シール材を介
して接合されていることを特徴とする。
【0026】この液晶セル集合体は、一対の基板材の少
なくとも一方の基板材の複数の基板領域の内面にそれぞ
れ、表示エリアを囲むシール部の少なくとも複数のゲー
ト配線およびデータ配線の交差部に対応させて、前記シ
ール部のシール幅よりも大きい幅の凹部を形成し、前記
一対の基板材の前記複数の基板領域をそれぞれ、前記シ
ール部において枠状シール材を介して接合したものであ
るため、前記一対の基板材の間隔を前記複数の基板領域
の画素部の基板間ギャップが予め定められた値になるよ
うに調整する際の前記シール材の配線交差部に対応する
部分と他の部分との潰れ量の比を小さくし、前記配線交
差部に対応する部分のシール材幅の太りをほとんど無く
すとともに、前記シール部における一方の基板材のゲー
ト配線およびデータ配線部分と他方の基板材との間隔を
大きくし、シール部から前記配線上への毛細管現象によ
るシール材の流れ出しを無くすことができる。
【0027】したがって、この液晶セル集合体の第1と
第2の基板材をそれぞれ前記複数の基板領域毎に分離す
ることにより、画素部の基板間ギャップが小さく、しか
もシール部のシール形状およびシール性が良好な液晶セ
ルを得ることができる。
【0028】このように、この発明の液晶セル集合体
は、一対の基板材の少なくとも一方の基板材の複数の基
板領域の内面にそれぞれ、表示エリアを囲むシール部の
少なくとも複数のゲート配線およびデータ配線の交差部
に対応させて、前記シール部のシール幅よりも大きい幅
の凹部を形成し、前記一対の基板材の前記複数の基板領
域をそれぞれ、前記シール部において枠状シール材を介
して接合することにより、画素部の基板間ギャップが小
さく、しかもシール部のシール形状およびシール性が良
好な液晶セルを得ることができるようにしたものであ
る。
【0029】この発明の液晶セル集合体においては、前
記複数の基板領域のシール部に対応する凹部は、前記シ
ール部の全周にわたって均一な深さに形成し、前記第1
の基板材の複数の基板領域の内面に設けられた複数のゲ
ート配線およびデータ配線のシール部と交差する部分に
それぞれ同じ高さのギャップ材受け部を形成するととも
に、少なくとも一方の基板材の複数の基板領域の内面に
それぞれ、前記シール部のうちの前記ゲート配線および
データ配線が交差しない領域に対応させて、前記ギャッ
プ材受け部と同じ高さのギャップ材受け凸部を形成し、
前記一対の基板材の複数の基板領域をそれぞれ、前記シ
ール部において、ギャップ材が混入された枠状シール材
を介して接合するのが好ましい。
【0030】さらに、この液晶セル集合体においては、
少なくとも一方の基板材の複数の基板領域の間の捨て領
域の複数箇所の内面に、前記基板領域のシール部に対応
する凹部と同じ深さの捨て凹部を形成するとともに、前
記第1の基板材の前記捨て領域の内面に、前記複数の捨
て凹部にそれぞれ対応させて、前記複数のゲート配線お
よびデータ配線の前記シール部と交差する部分に形成さ
れたギャップ材受け部および前記シール部のうちの前記
ゲート配線およびデータ配線が交差しない領域に対応さ
せて形成されたギャップ材受け凸部と同じ高さの捨てギ
ャップ材受け凸部を形成し、前記一対の基板材の前記捨
て領域を、前記複数の捨て凹部内に対応する部分におい
て、前記シール部に対応する枠状シール材中のギャップ
材と同じ径のギャップ材が混入された捨てシール材を介
して接合するのが望ましい。
【0031】
【発明の実施の形態】図1〜図8はこの発明の液晶セル
の第1の実施例を示しており、図1は液晶セルの平面
図、図2は図1のI―I線に沿う断面図、図3は前記液晶
セルの一方の基板の一部分の配向膜とオーバーコート絶
縁膜を省略した拡大平面図、図4および図5は図3のIV
―IV線およびV―V線に沿う拡大断面図、図6は図1のVI
―VI線に沿う拡大断面図、図7は図1のVII―VII線に沿
う拡大断面図、図8は図1のVIII―VIII線に沿う拡大断
面図である。
【0032】この液晶セルは、フィールドシーケンシャ
ル表示装置用または白黒画像表示装置用の液晶表示素子
を構成するためのアクティブマトリックス型液晶セルで
あり、図1〜図8に示したように、対向配置された一対
の透明基板1,2のうち、一方の基板、例えば表示の観
察側とは反対側である後側の基板1の内面、つまり他方
の基板である前側の基板2と対向する面に、表示エリア
(図1において二点鎖線で囲まれた領域)A内にマトリ
ックス状に配列形成された複数の画素電極3と、前記複
数の画素電極3にそれぞれ接続された複数のTFT4
と、前記複数のTFT4にゲート信号を供給する複数の
ゲート配線13と、前記複数のTFT4にデータ信号を
供給する複数のデータ配線14とが設けられている。
【0033】前記TFT4は、図3および図4に示した
ように、後側基板1の基板面に形成されたゲート電極5
と、このゲート電極5を覆って設けられたゲート絶縁膜
6と、前記ゲート絶縁膜6の上に前記ゲート電極5と対
向させて形成されたi型半導体膜7と、このi型半導体
膜7のチャンネル領域の上に設けられたブロッキング絶
縁膜8と、前記i型半導体膜7の両側部の上にn型半導
体膜9を介して形成されたソース電極10およびドレイ
ン電極11と、その上に設けられたオーバーコート絶縁
膜12との積層膜からなっている。
【0034】なお、前記ゲート電極5は低抵抗のアルミ
ニウム系合金膜により形成され、前記ゲート絶縁膜6と
ブロッキング絶縁膜8とオーバーコート絶縁膜12は窒
化シリコン膜により形成されている。また、前記i型半
導体膜7とn型半導体膜9はアモルファスシリコン膜ま
たはポリシリコン膜からなっており、さらに、前記ソー
ス電極10とドレイン電極11は、図2では単層膜とし
ているが、前記n型半導体膜9とのコンタクト層である
クロム膜と、その上に形成されたアルミニウム系合金膜
との積層膜からなっている。
【0035】また、前記複数のゲート配線13は、後側
基板1の基板面に、各画素電極行の一側にそれぞれ沿わ
せて、前記TFT4のゲート電極5と同じ金属膜(アル
ミニウム系合金膜)により、前記ゲート電極5と一体に
形成されている。この実施例では、図3に示したよう
に、前記ゲート配線13の各画素電極3に対応する部分
をそれぞれ前記ゲート電極5としている。
【0036】なお、前記TFT4のゲート絶縁膜6は、
後側基板1の全体に、前記複数のゲート配線12を覆っ
て形成されており、前記複数の画素電極3は、前記ゲー
ト絶縁膜6の上にITO膜により形成され、これらの画
素電極3にそれぞれ、その画素電極3に対応するTFT
4のソース電極10が接続されている。
【0037】一方、前記複数のデータ配線14は、前記
ゲート絶縁膜6の上に、各画素電極列の一側にそれぞれ
沿わせて、前記TFT4のソース,ドレイン電極10,
11と同じ金属膜(クロム膜とアルミニウム系合金膜と
の積層膜)により、前記ドレイン電極11と一体に形成
されている。
【0038】さらに、前記TFT4のオーバーコート絶
縁膜12は、後側基板1の全体に、前記複数のデータ配
線14を覆って、前記複数の画素電極3に対応する部分
が開口した格子膜状に形成されている。
【0039】また、前記後側基板1は、その両側縁のい
ずれか一方(図1では右側縁)と、上下縁のいずれか一
方(図1では下縁)とに、他方の基板である前側基板2
の外方に突出する張り出し部1a,1bを有しており、
前記複数のゲート配線13は、前記表示エリアAを囲む
シール部Cと交差させて一方の張り出し部1aに導出さ
れ、前記複数のデータ配線14は、前記シール部Cと交
差させて他方の張り出し部1bに導出されている。
【0040】前記張り出し部1a,1bに導出された複
数のゲート配線13およびデータ配線14は、前記張り
出し部1a,1bにそれぞれ搭載されるゲート側ドライ
バおよびデータ側ドライバ(図示せず)の複数の出力端
子に対応する位置に導かれている。
【0041】図1において、前記表示エリアAの右側と
下側の二点鎖線で囲まれた領域B1,B2はそれぞれ、
前記複数のゲート配線13の導出領域と、前記複数のデ
ータ配線14の導出領域を示している。
【0042】そして、前記後側基板1の最も内面には、
前記シール部Cにより囲まれた領域の略全域にわたっ
て、ポリイミドからなる配向膜15が設けられている。
【0043】また、表示の観察側である前側の基板2の
前記後側基板1に対向する内面には、前記複数の画素電
極3に対向する部分に開口が設けられた格子膜状の遮光
膜16と、前記複数の画素電極3に対向する対向電極1
7とが設けられている。
【0044】なお、図では前記遮光膜16を単層膜とし
ているが、この遮光膜16は、前記後側基板2の基板面
に形成された酸化クロム膜とその上に形成されたクロム
膜との積層膜からなっており、その外周縁部が前記シー
ル部Cに重なる外形に形成されている。
【0045】また、前記対向電極17は、ITO膜から
なる一枚膜状の電極であり、前記遮光膜16を覆って、
この遮光膜16の外形と略同じ形状に形成されている。
【0046】そして、この前側基板2の最も内面には、
前記シール部Cにより囲まれた領域の略全域にわたっ
て、ポリイミドからなる配向膜18が設けられている。
【0047】さらに、前記前側基板2の内面には、前記
表示エリアA内に、前記複数のTFT4の側方の位置に
それぞれ対応させて、一対の基板1,2間の間隔を規定
するための複数のエリア内スペーサ19a(図5参照)
が、前記TFT4の配列ピッチと同じピッチで設けられ
るとともに、前記表示エリアAと前記シール部Cの間の
領域(以下、エリア外領域と言う)の略全域に、前記エ
リア内スペーサ19aと同じ高さの複数のエリア外スペ
ーサ19b(図8参照)が、前記エリア内スペーサ19
aの配列ピッチと同程度のピッチで設けられている。
【0048】このエリア内スペーサ19aおよびエリア
外スペーサ19bは、いずれも樹脂膜からなる柱状スペ
ーサであり、前記遮光膜16と対向電極17との積層膜
の上に形成され、前記配向膜18により覆われている。
【0049】一方、前記後側基板1の内面には、前記表
示エリアA内に、前記複数のエリア内スペーサ19aに
それぞれ対応する複数のエリア内スペーサ当接部20a
(図3および図5参照)が形成されるとともに、前記表
示エリアAと前記シール部Cの間のエリア外領域に、前
記複数のエリア外スペーサ19bにそれぞれ対応する複
数のエリア外スペーサ当接部20b(図8参照)が、前
記エリア内スペーサ当接部20aと同じ高さに形成され
ている。
【0050】前記エリア内スペーサ当接部20aは、図
5に示したように、後側基板1の基板面に設けられた前
記ゲート配線13のTFT4の側方の部分と、その上の
ゲート絶縁膜6と、前記ゲート絶縁膜6の上に前記デー
タ配線14と同じ金属膜により形成された疑似電極14
aと、この疑似電極14aを覆って設けられた前記オー
バーコート絶縁膜12との積層膜により形成され、前記
エリア外スペーサ当接部20bは、図8に示したよう
に、後側基板1の基板面に前記ゲート配線13と同じ金
属膜により形成された第1の疑似電極13aと、この疑
似電極13aを覆って設けられた前記ゲート絶縁膜6
と、前記ゲート絶縁膜6の上に前記データ配線14と同
じ金属膜により形成された第2の疑似電極14bと、こ
の疑似電極14bを覆って設けられた前記オーバーコー
ト絶縁膜12との積層膜により形成されている。
【0051】また、前記一対の基板1,2のいずれか一
方、例えば前側基板1の内面には、表示エリアAを囲む
シール部Cの全周にわたって、前記シール部Cのシール
幅(充分なシール性と基板接合強度が得られるシール
幅)よりも大きい幅の凹部21が均一な深さに形成され
ている。
【0052】この凹部21は、前記シール部Cの内周縁
から基板外周縁にわたる幅に形成されており、前側基板
2の内面に設けられた遮光膜16と対向電極17の外周
部は、前記凹部21の側面および底面上に形成されてい
る。
【0053】前記凹部21は、ガラスからなる前側基板
2の内面を凹部形成領域を除いてマスクし、この基板内
面の前記凹部形成領域をHF(フッ化水素)等のエッチ
ング液によりエッチングすることにより形成されたもの
であり、この凹部21の側面は、サイドエッチングによ
り凹部底面から基板内面に向かって基板中央方向に傾斜
するテーパー面に形成されているため、前記凹部21の
形成後に前側基板2の内面に形成する遮光膜16と対向
電極17を、基板内面から前記凹部21の側面および底
面上にわたって断線を生じさせること無く成膜すること
ができる。
【0054】前記凹部21を形成するためのエッチング
マスクは、例えば、基板内面に感光性レジストを塗布
し、そのレジスト膜を焼成した後に露光および現像処理
して形成するが、その場合は、前記レジスト膜の焼成温
度を低くして基板内面に対するマスクの密着度を弱くす
るのが好ましく、このようにすることにより、サイドエ
ッチングが進行しやすくして凹部側面をより緩やかな傾
斜角のテーパー面とし、遮光膜16と対向電極17を成
膜する際の断線をさらに効果的に無くすことができる。
【0055】また、前記エッチングマスクは、感光性を
有するラミネートフィルムを用いて作成したフィルムマ
スクを基板内面に密着させて行なってもよく、その場合
も、サイドエッチングが進行しやすくして凹部側面をよ
り緩やかな傾斜角のテーパー面とし、遮光膜16と対向
電極17を成膜する際の断線をさらに効果的に無くすこ
とができる。
【0056】なお、前記いずれのエッチングマスクを用
いる場合も、そのマスクにアライメントマークパターン
を形成し、前記凹部21の形成時に、前記基板2の外周
部(最終的に切り捨てられる部分がある場合はその部
分)の任意箇所の内面にアライメントマークを同時にエ
ッチング形成するのが好ましく、このようにすることに
より、そのアライメントマークを利用して、後工程の遮
光膜16および対向電極17の形成時におけるこれらの
パターニング用マスクの位置合わせや、後述する枠状シ
ール材25の印刷位置合わせを行なうことができる。
【0057】また、前記後側基板1の内面に設けられた
前記複数のゲート配線13およびデータ配線14の前記
シール部Cと交差する部分にはそれぞれ、その配線に他
方の配線と同じ金属膜からなる疑似配線を積層してなる
同じ高さのギャップ材受け部22,23が形成されてい
る。
【0058】すなわち、前記複数のゲート配線13のシ
ール部Cと交差するギャップ材受け部22は、図6に示
したように、ゲート配線13を覆うゲート絶縁膜6の上
に、前記ゲート配線13に対応させて、前記データ配線
14と同じ金属膜からなる疑似配線14cを形成するこ
とにより、前記ゲート配線13とゲート絶縁膜6と前記
疑似配線14cとオーバーコート絶縁膜12との積層膜
により形成されている。
【0059】なお、前記ゲート配線13の導出部は、そ
の上のゲート絶縁膜6を除去することにより露出されて
おり、前記データ配線14と同じ金属膜からなる疑似配
線14cは、前記ゲート配線13の導出部の電気抵抗を
下げるために、前記ゲート配線13の導出部の上に延長
され、このゲート配線13の導出部にその全長にわたっ
て直接積層されている。
【0060】そして、前記疑似配線14cが積層された
前記ゲート配線13の導出部のドライバ接続端は、前記
オーバーコート絶縁膜12に開口を設けることにより露
出されている。
【0061】また、前記複数のデータ配線14のシール
部Cと交差するギャップ材受け部23は、図7に示した
ように、後側基板1の基板面に、前記データ配線14に
対応させて、前記ゲート配線13と同じ金属膜からなる
疑似配線13bを形成することにより、疑似配線13b
とゲート絶縁膜6とデータ配線14とオーバーコート絶
縁膜12との積層膜により形成されている。
【0062】なお、前記疑似配線13bは、前記シール
部Cとの交差部だけに形成されており、したがって、前
記データ配線14の導出部は単層膜からなっている。そ
して、このデータ配線14の導出部のドライバ接続端
は、前記オーバーコート絶縁膜12に開口を設けること
により露出されている。
【0063】さらに、前記後側基板1の内面には、図8
に示したように、前記シール部Cのうちの前記ゲート配
線13およびデータ配線14が交差しない領域に対応さ
せて、前記ギャップ材受け部22,23と同じ高さの複
数のギャップ材受け凸部24が、前記配線13,14が
交差しない領域の全周にわたり、前記ゲート配線13お
よびデータ配線14のピッチと同程度のピッチで形成さ
れている。
【0064】このギャップ材受け凸部24は、前記シー
ル部Cの幅方向に沿わせて、前記ゲート配線13および
データ配線14と同程度の幅に、且つ前記シール部Cの
シール幅よりも若干短い長さに形成された短配線状の凸
部であり、後側基板1の基板面に、前記ゲート配線13
と同じ金属膜からなる第1の疑似配線13cを形成する
とともに、前記ゲート絶縁膜6の上に、前記第1の疑似
配線13cに対応させて、前記データ配線14と同じ金
属膜からなる第2の疑似配線14dを形成することによ
り、前記第1の疑似配線13cとゲート絶縁膜6と第2
の疑似配線14dとオーバーコート絶縁膜12との積層
膜により形成されている。
【0065】そして、前記後側基板1と前側基板2は、
前側基板2に設けられた前記複数のエリア内スペーサ1
9aおよびエリア外スペーサ19bを、後側基板1に設
けられたエリア内スペーサ当接部20aおよびエリア外
スペーサ当接部20bに、両基板1,2の最も内面に形
成された配向膜15,18を介して当接させることによ
り、表示エリアA内の複数の画素部の基板間ギャップ
(両基板1,2の最も内面間の間隔)dおよび前記表
示エリアAとシール部Cとの間のエリア外領域の基板間
ギャップ(画素部の基板間ギャップdと同じ)を前記
エリア内スペーサ19aおよびエリア外スペーサ19b
により規定され、前記シール部Cにおいて枠状シール材
25を介して接合されている。
【0066】前記枠状シール材25は、ガラス等からな
る粒子状のギャップ材26が混入された熱硬化性樹脂で
あり、前記シール部Cの基板間ギャップd2a,d2b
は、前記シール材25中のギャップ材26を、後側基板
1の内面の前記ギャップ材受け部22,23およびギャ
ップ材受け凸部24と前側基板2の内面の対向電極17
の外周縁部との間に挟持させることにより規定されてい
る。
【0067】なお、前記枠状シール材25は、その各辺
のうち、後側基板1の張り出し部1a,1bに対応しな
い側の1つの辺部に、その辺部を部分的に欠落させて形
成された液晶注入口27が設けられている。
【0068】この液晶セルは、前側基板2の内面にシー
ル部Cに対応させて設けられた凹部21の底面に枠状シ
ール材25を印刷し、これらの基板1,2を重ね合わせ
て加圧することにより、一対の基板1,2の間隔(基板
面間の間隔)dを、前記表示エリアA内の複数の画素
部の基板間ギャップdおよびエリア外領域の基板間ギ
ャップが前記エリア内スペーサ19aおよびエリア外ス
ペーサ19bにより規定される値になり、前記シール部
の基板間ギャップが前記枠状シール材25に混入された
ギャップ材26により規定される値になるように調整し
た後、その状態で前記枠状シール材25を硬化させて一
対の基板1,2を接合することにより組立てられる。
【0069】なお、図では省略しているが、前記後側基
板1の内面には、前記シール部Cの角部の外側に近接さ
せて、対向電極接続用のクロス電極と、このクロス電極
を後側基板1の張り出し部1a,1bに搭載されるゲー
ト側およびデータ側ドライバの一方または両方の基準電
位端子に接続するための基準電位配線が設けられ、前記
前側基板2の内面に設けられた対向電極17には、その
角部から前記シール部Cの外側に延長されたクロス電極
接続部が形成されており、前記対向電極17は、そのク
ロス電極接続部と前記クロス電極とを導電性樹脂等から
なるクロス材により接続することにより、前記基準電位
配線に接続される。
【0070】この液晶セルは、前側基板2の内面に、表
示エリアAを囲むシール部Cに対応させて、前記シール
部Cのシール幅よりも大きい幅の凹部21を形成し、一
対の基板1,2を、前記シール部Cにおいて枠状シール
材25を介して接合したものであるため、前記一対の基
板1,2の間隔dを上記のように調整する際の前記シ
ール材25のゲート配線13およびデータ配線14の配
線交差部に対応する部分と他の部分との潰れ量の比を小
さくし、前記配線13,14の交差部に対応する部分の
シール材幅の太りをほとんど無くすとともに、前記シー
ル部における後側基板1のゲート配線13およびデータ
配線14部分と前側基板2との間隔を大きくし、前記シ
ール部Cからゲート配線13およびデータ配線14上へ
の毛細管現象によるシール材25の流れ出しを無くすこ
とができる。
【0071】したがって、この液晶セルによれば、前記
画素部の基板間ギャップdを小さくし、しかも良好な
シール形状およびシール性のシール部Cを形成すること
ができる。
【0072】この液晶セルにおいて、前側基板2の内面
にシール部Cに対応させて形成された凹部21の深さ
は、予め定められた画素部の基板間ギャップdに応じ
て選べばよい。
【0073】すなわち、前記画素部の基板間ギャップd
は、後側基板1と前側基板2の最も内面に設けられた
配向膜15,18間の間隔であり、後側基板1の配向膜
15の画素部に対応する部分は、TFT4のゲート絶縁
膜6と画素電極3との積層膜の上に形成され、前側基板
2の配向膜18の前記画素部に対応する部分は、対向電
極17の上に形成されているため、前記画素部の基板間
ギャップdを予め定められた値にしたときの基板間隔
(両基板1,2の基板面間の間隔)dは、前記画素部
の基板間ギャップdに前記ゲート絶縁膜6と画素電極
3と対向電極17と配向膜15,18の膜厚の合計値を
加算した値になる。
【0074】前記ゲート絶縁膜6の膜厚は0.2〜0.
3μm、画素電極3の膜厚は約0.05μm、対向電極
17の膜厚は約0.1〜0.2μm、配向膜15,18
の膜厚はそれぞれ約0.05μmであり、したがって、
前記画素部の基板間ギャップdを例えば1μmにした
ときの基板間隔dは、約1.45〜1.65μmにな
る。
【0075】一方、前記シール部Cの基板間ギャップ
は、後側基板1のシール部Cに対応する部分の最も内面
と、前側基板2に形成された凹部21の最も内面との間
の間隔であるが、このシール部Cの基板間ギャップは、
シール部Cの全周にわたって一定ではなく、前記複数の
ゲート配線13およびデータ配線14のギャップ材受け
部22,23と、前記ゲート配線13およびデータ配線
14が交差しない領域に対応させて前記ギャップ材受け
部22,23と同じ高さに形成された複数のギャップ材
受け凸部24とに対応する部分の基板間ギャップd2a
が、前記シール部Cの他の部分の基板間ギャップd2b
よりも、前記ゲート配線13とデータ配線14の両方の
膜厚の合計値に応じた厚さだけ小さい。
【0076】一方、前記枠状シール材25は、スクリー
ン印刷により、基板間隔dを画素部の基板間ギャップ
を予め定められた値に調整したときのシール部Cの
基板間ギャップd2a,d2bよりも厚く、且つ、前記
基板間隔dの調整により押し潰されたシール材幅が、
予め定められた目標シール幅になるような幅に印刷す
る。
【0077】そのため、前記基板間隔dを調整する際
の枠状シール材25の潰れは、前記シール部Cの全周に
わたって一様ではなく、前記シール材25のうち、前記
複数のゲート配線13およびデータ配線14のギャップ
材受け部22,23と複数のギャップ材受け凸部24と
に対応する部分が、他の部分よりもさらに押し潰され、
その部分のシール材幅が太くなる。
【0078】しかし、この液晶セルでは、前側基板2の
内面に、前記シール部Cに対応させて、前記シール部C
のシール幅よりも大きい幅の凹部21を形成しているた
め、前記シール部Cのギャップ材受け部22,23およ
びギャップ材受け凸部24に対応する部分の基板間ギャ
ップd2aと、前記シール部Cの他の部分の基板間ギャ
ップd2bとの比を小さくし、前記シール部Cのギャッ
プ材受け部22,23およびギャップ材受け凸部24に
対応する部分と他の部分とのシール材25の潰れ量の比
を小さくすることができる。
【0079】前記凹部21の深さは、前記画素部の基板
間ギャップdに対して反比例の関係に設定するのが好
ましく、画素部の基板間ギャップdを1μmとする場
合の好ましい凹部21の深さは2μm以上、画素部の基
板間ギャップdを2μmとする場合の好ましい凹部2
1の深さは1μm以上である。
【0080】すなわち、例えば画素部の基板間ギャップ
を1μmとしたときの基板間隔dは、上述したよ
うに約1.45〜1.65μm程度であるため、前記凹
部21の深さを2μmとすると、前記シール部Cの基板
間隔(後側基板1の基板面と前側基板2の凹部21の底
面との間の間隔)は、約3.45〜3.65μmにな
る。
【0081】一方、前記ゲート絶縁膜6の膜厚は上述し
たように0.2〜0.3μmであり、また、ゲート配線
13の膜厚は0.2〜0.4μm、データ配線14の膜
厚は0.4〜0.7μm、オーバーコート絶縁膜12の
膜厚は0.2〜0.3μm、遮光膜16の膜厚は0.1
5〜0.2μm、対向電極17の膜厚は上述したように
約0.1〜0.2μmである。
【0082】したがって、画素部の基板間ギャップd
を1μmとし、前記凹部21の深さを2μmとしたと
き、つまりシール部Cの基板間隔が約3.45〜3.6
5μmであるときの前記シール部Cのギャップ材受け部
22,23およびギャップ材受け凸部24に対応する部
分の基板間ギャップd2aと、前記シール部Cの他の部
分の基板間ギャップd2bは、 d2a=約2.15〜2.2μm d2b=約2.65〜2.8μm となる。
【0083】そして、前記枠状シール材25は、前記シ
ール部Cのギャップ材受け部22,23およびギャップ
材受け凸部24に対応する部分の基板間ギャップd2a
と前記シール部Cの他の部分の基板間ギャップd2b
の比(d2a/d2b)に対応した比率で押し潰される
ため、前記シール部Cのギャップ材受け部22,23お
よびギャップ材受け凸部24に対応する部分のシール材
25の潰れ量は、前記シール部Cの他の部分のシール材
25の潰れ量に対して、約1.2〜1.3倍程度であ
る。
【0084】これに対して、前側基板2にシール部Cに
対応する凹部21を形成しないときの前記シールCのギ
ャップ材受け部22,23およびギャップ材受け凸部2
4に対応する部分の基板間ギャップは約0.15〜0.
2μm、前記シール部Cの他の部分の基板間ギャップは
約0.65〜0.8μmであり、その場合のシール部C
のギャップ材受け部22,23およびギャップ材受け凸
部24に対応する部分のシール材25の潰れ量は、前記
シール部Cの他の部分のシール材25の潰れ量に対して
約4倍である。
【0085】このように、この実施例の液晶セルは、前
記シール部Cのギャップ材受け部22,23およびギャ
ップ材受け凸部24に対応する部分と他の部分とのシー
ル材25の潰れ量の比が、前側基板2にシール部Cに対
応する凹部21を形成していないものに比べて極く小さ
く、そのため、前記ギャップ材受け部22,23および
ギャップ材受け凸部24に対応する部分のシール材幅の
太りをほとんど無くすことができる。
【0086】しかも、この液晶セルは、前記シール部C
のギャップ材受け部22,23およびギャップ材受け凸
部24に対応する部分の基板間ギャップd2aが、上述
したように、画素部の基板間ギャップdを1μmと
し、前記凹部21の深さを2μmとしたときで約2.1
5〜2.2μmと充分に大きいため、前記シール部Cか
らゲート配線13およびデータ配線14上への毛細管現
象によるシール材25の流れ出しも無くすことができ
る。
【0087】したがって、この液晶セルによれば、画素
部の基板間ギャップdを小さくし、しかも良好なシー
ル形状およびシール性のシール部Cを形成することがで
きる。
【0088】この液晶セルは、前記画素部の基板間ギャ
ップdを上述したように例えば1μmに小さくするこ
とができるため、この液晶セル内に液晶を充填すること
により、液晶層厚を小さくして応答速度を速くした液晶
表示素子を得ることができ、したがって、特に、フィー
ルドシーケンシャル表示装置用の液晶表示素子に好適で
ある。
【0089】しかも、この実施例の液晶セルは、前側基
板2の内面の前記凹部21を、シール部Cの全周にわた
って、前記シール部Cの内周縁から基板外周縁にわたる
幅に形成しているため、前側基板2のシール部Cの外側
に突出する外周縁部と後側基板1との隙間が充分大き
く、したがって、セル内に真空注入法により液晶を充填
する際に、液晶皿内の液晶が前側基板2の前記外周縁部
と後側基板1との隙間を毛細管現象により伝い上がるの
を防ぐことができる。
【0090】なお、前記前側基板2の内面にシール部C
に対応させて設けられた凹部21は、前記液晶注入口2
7に対応する非シール部を含んで前側基板2の全周にわ
たって形成するのが好ましく、前記凹部21をこのよう
に形成することにより、前記液晶注入口27の高さを大
きくし、狭ギャップ液晶セルでありながら、セル内への
液晶の注入効率を高くすることができる。
【0091】ただし、前記凹部21は、前記液晶注入口
27に対応する非シール部を除いて、前記シール部Cの
全周にわたって形成してもよい。
【0092】また、この実施例の液晶セルは、上述した
ように、前側基板2の内面の表示エリアA内に、複数の
エリア内スペーサ19aをTFT4の配列ピッチと同じ
ピッチで設けるとともに、前記表示エリアAと前記シー
ル部Cの間のエリア外領域の略全域に、複数のエリア外
スペーサ19bを前記エリア内スペーサ19aの配列ピ
ッチと同程度のピッチで設けているため、前記エリア外
領域の基板間ギャップを前記複数のエリア外スペーサ1
9bにより規定することができる。
【0093】すなわち、前記エリア外スペーサ19bが
無い場合は、後側基板1および前側基板2の前記エリア
外領域に対応する部分がセル内側に撓み変形し、その影
響により、表示エリアAの外周部付近の画素部の基板間
ギャップdが変化する。
【0094】しかし、この実施例の液晶セルは、後側基
板1および前側基板2の前記エリア外領域に対応する部
分が前記エリア外スペーサ19bによりセル内側から支
えられるため、基板1,2のエリア外領域に対応する部
分がセル内側に撓み変形することはなく、したがって、
前記画素部の基板間ギャップdを、表示エリアAの全
域にわたって均一にすることができる。
【0095】さらに、この実施例の液晶セルは、後側基
板1の内面に設けられた複数のゲート配線13およびデ
ータ配線14のシール部Cと交差する部分にそれぞれ同
じ高さのギャップ材受け部22,23を形成するととも
に、前記前側基板2の内面に、前記シール部Cのうちの
前記ゲート配線13およびデータ配線14が交差しない
領域に対応させて、前記ギャップ材受け部22,23と
同じ高さの複数のギャップ材受け凸部24を形成し、一
対の基板1,2を、前記シール部Cにおいて、ギャップ
材26が混入された枠状シール材25を介して接合てい
るため、前記シール材25中のギャップ材26により、
前記シール部Cの基板間ギャップd2a,d2bを、前
記シール部Cの全周にわたって均一に、且つ前記画素部
の基板間ギャップdに応じて規定し、前記シール部付
近での基板1,2の反り変形を無くし、前記画素部の基
板間ギャップdを、表示エリアAの全域にわたってよ
り均一にすることができる。
【0096】前記シール材25に混入するギャップ材2
6は、前記シール部Cのギャップ材受け部22,23お
よびギャップ材受け凸部24に対応する部分の基板間ギ
ャップd2aと実質的に同じ直径のものであればよく、
例えば画素部の基板間ギャップdを1μmとし、前記
凹部21の深さを2μmとする場合は、直径が約2.1
5〜2.2μmのギャップ材を用いればよい。
【0097】なお、上記実施例の液晶セルでは、シール
材部Cに対応する凹部21を、対向電極17が設けられ
た基板(実施例では前側基板)2に形成しているが、前
記凹部21は、画素電極3およびTFT4とゲート配線
13およびデータ配線14が設けられた基板(実施例で
は後側基板)1に形成しても、あるいは両方の基板に形
成してもよい。
【0098】ただし、前記ゲート配線13とデータ配線
14は、その断線を防ぐために、できるだけ平坦面上に
形成するのが好ましく、したがって、前記凹部21は、
上記実施例のように対向電極17が設けられた基板2に
形成するのが望ましい。
【0099】また、上記実施例では、前記シール材部C
に対応する枠状シール材25にギャップ材26を混入さ
せているが、前記枠状シール材25はギャップ材を混入
しないものでもよく、その場合は、前記ゲート配線13
およびデータ配線14のシール部Cと交差する部分のギ
ャップ材受け部22,23と、前記シール部Cのうちの
前記ゲート配線13およびデータ配線14が交差しない
領域に対応する複数のギャップ材受け凸部24は不要で
ある。
【0100】さらに、上記実施例では、シール部Cに対
応する凹部21を、前記シール部Cの全周にわたって均
一な深さに形成しているが、前記枠状シール材25にギ
ャップ材を混入させない場合は、前記凹部21を、前記
シール部Cのうちの複数のゲート配線13およびデータ
配線14が交差する部分だけに形成してもよい。
【0101】ただし、前記凹部21をシール部Cのうち
のゲート配線13およびデータ配線14の交差部だけに
形成すると、前記シール部Cの凹部内と基板面との間の
段差部のシール性が悪くなるおそれがある。
【0102】そのため、前記凹部21は、上記実施例の
ようにシール部Cの全周にわたって均一な深さに形成す
るのが好ましく、このようにすることにより、前記シー
ル部Cをその全周にわたって、充分なシール性と基板接
合強度で均一にシールすることができる。
【0103】次に、この発明の液晶セル集合体の実施例
を説明する。図9〜図12はこの発明の液晶セル集合体
の第1の実施例を示しており、図9は液晶セル集合体の
一部分の平面図、図10は図9のX―X線に沿う断面図、
図11および図12は図9のXI―XI線およびXII―XII線
に沿う拡大断面図である。なお、この実施例の液晶セル
集合体は、図1〜図8に示した液晶セルの集合体であ
る。
【0104】この液晶セル集合体は、前記液晶セルの後
側基板1となる複数の基板領域110を有する第1の基
板材101と、前記液晶セルの前側基板2となる複数の
基板領域120を有する第2の基板材102とを、これ
らの基板材101,102の前記複数の基板領域11
0,120の間にそれぞれ設けられた一辺に液晶注入口
27を有する複数の枠状シール材25を介して接合した
ものであり、この液晶セル集合体は、前記第1の基板材
101をその複数の基板領域110の各辺に沿った切断
ラインL1に沿って切断して前記複数の基板領域110
毎に切離し、前記第2の基板材102をその複数の基板
領域120の各辺に沿った切断ラインL2に沿って切断
して前記複数の基板領域120毎に切離すことにより、
個々の液晶セルに分離される。
【0105】まず、第1の基板材101について説明す
ると、この第1の基板材101は、前記液晶セルの後側
基板1となる複数の基板領域110と、これらの基板領
域110の間に確保された最終的に切り捨てられる捨て
領域111とを有している。
【0106】そして、この第1の基板材101の複数の
基板領域101の第2の基板材102と対向する内面に
はそれぞれ、図3〜図8に示したように、表示エリアA
内にマトリックス状に配列した複数の画素電極3と、前
記複数の画素電極3にそれぞれ接続された複数のTFT
4と、前記複数のTFT4にゲート信号を供給する複数
のゲート配線13と、前記複数のTFT4にデータ信号
を供給する複数のデータ配線14とが設けられるととも
に、前記表示エリアA内に複数のエリア内スペーサ当接
部20aが形成され、前記表示エリアAとシール部Cの
間の前記エリア外領域に複数のエリア外スペーサ当接部
20bが形成されており、その最も内面に、シール部C
により囲まれた領域の略全域にわたって配向膜15が設
けられている。
【0107】なお、前記TFT4のゲート絶縁膜6とオ
ーバーコート絶縁膜12はそれぞれ、図11および図1
2に示したように、前記第1の基板材101の全体にわ
たって形成されている。
【0108】次に、第2の基板材102について説明す
ると、この第2の基板材102は、前記液晶セルの前側
基板2となる複数の基板領域120と、これらの基板領
域120の間に確保された最終的に切り捨てられる捨て
領域121とを有している。
【0109】そして、この第2の基板材102の複数の
基板領域120の前記第1の基板材101と対向する内
面にはそれぞれ、図4〜図8に示したように、遮光膜1
6と前記遮光膜16を覆って形成された対向電極17と
が設けられるとともに、前記表示エリアA内に複数のエ
リア内スペーサ19aが設けられ、前記エリア外領域に
複数のエリア外スペーサ19bが設けられており、その
最も内面に、前記シール部Cにより囲まれた領域の略全
域にわたって配向膜18が形成されている。
【0110】また、この第2の基板材102の複数の基
板領域120の内面には、前記シール部Cにその全周に
わたって対応する凹部21が、前記シール部Cの内周縁
から前記捨て領域121にまたがる幅に、且つ均一な深
さに形成されており、前記遮光膜16と対向電極17の
外周部は、前記凹部21の前記基板領域120内の側面
および底面上に形成されている。
【0111】一方、前記第1の基板材101の複数の基
板領域110の内面に設けられた前記複数のゲート配線
13およびデータ配線14の前記シール部Cと交差する
部分にはそれぞれ、図6および図7に示したように、そ
の配線13または14に他方の配線14または13と同
じ金属膜からなる疑似配線14cまたは13bを積層し
てなる同じ高さのギャップ材受け部22,23が形成さ
れており、さらに、前記複数の基板領域110の内面に
は、図8に示したように、前記シール部Cのうちの前記
ゲート配線13およびデータ配線14が交差しない領域
に対応させて、前記ギャップ材受け部22,23と同じ
高さの複数のギャップ材受け凸部24が、前記ゲート配
線13およびデータ配線14のピッチと同程度のピッチ
で形成されている。
【0112】さらに、図9〜図11に示したように、前
記第2の基板材102の捨て領域121の内面には、前
記シール部Cに対応する凹部21と同じ深さの複数の捨
て凹部21aが、前記捨て領域121の全域にわたって
略均一な間隔で形成されている。
【0113】なお、この実施例では図のように、前記捨
て凹部21aを、その捨て凹部21aの形成部に近い基
板領域120のシール部Cに対応する凹部21と連続さ
せて形成しているが、この捨て凹部21aは、前記シー
ル部Cに対応する凹部21と連続させずに独立状態で形
成してもよい。
【0114】そして、第1の基板材101の捨て領域1
11の内面には、前記複数の捨て凹部21aにそれぞれ
対応させて、前記ゲート配線13およびデータ配線14
のギャップ材受け部22,23と同じ高さの複数の捨て
ギャップ材受け凸部24aが形成されており、また、第
2の基板材102の前記捨て領域121の底面には、前
記複数の捨てギャップ材受け凸部24aにそれぞれ対応
させて、前記基板領域110に設けられた遮光膜16お
よび対向電極17と同じ疑似遮光膜16aと疑似対向電
極17aが積層して形成されている。
【0115】また、図12に示したように、前記第2の
基板材102の捨て領域121の内面には、前記複数の
捨て凹部21aの形成部を除く全域にわたって、複数の
捨てスペーサ19cが、前記基板領域120のエリア内
スペーサ19aおよびエリア外スペーサ19bの配列ピ
ッチと同程度のピッチで設けられており、前記第1の基
板材101の捨て領域111の内面には、前記複数の捨
てスペーサ19cにそれぞれ対応させて、複数の捨てス
ペーサ当接部20cが形成されている。
【0116】なお、前記捨てスペーサ19cは、第2の
基板材102の捨て領域121の内面の捨てスペーサ形
成部に形成された疑似遮光膜16bと疑似対向電極17
bとの積層膜上に、前記エリア内スペーサ19aおよび
エリア外スペーサ19bと同じ高さに形成されており、
また、前記捨てスペーサ当接部20cは、前記エリア外
スペーサ当接部20bと同様に、基板材面にゲート配線
13と同じ金属膜により形成された第1の疑似電極13
aと、ゲート絶縁膜6と、データ配線14と同じ金属膜
により形成された第2の疑似電極14bと、オーバーコ
ート絶縁膜12との積層膜により、前記エリア内スペー
サ当接部20aと同じ高さに形成されている。
【0117】そして、前記第1の基板材101と第2の
基板材102は、第2の基板材102の複数の基板領域
120に設けられた複数のエリア内スペーサ19aおよ
びエリア外スペーサ19bを、第1の基板材101の複
数の基板領域120に設けられたエリア内スペーサ当接
部20aおよびエリア外スペーサ当接部20bに配向膜
15,18を介して当接させるととも、前記第2の基板
材102の捨て領域121に設けられた複数の捨てスペ
ーサ20cを、前記第1の基板材101の捨て領域11
1に形成された捨てスペーサ当接部20cに直接当接さ
せることにより、前記基板領域110,120の表示エ
リアA内の画素部の基板間ギャップd(図6〜図8参
照)およびエリア外領域の基板間ギャップと前記捨て領
域111,121の基板間ギャップとを前記エリア内ス
ペーサ19aおよびエリア外スペーサ19bと捨てスペ
ーサ20cにより規定され、複数の基板領域110,1
20のシール部Cに対応する枠状シール材25と、前記
捨て領域111,121の複数の捨て凹部21aにそれ
ぞれ対応する複数の捨てシール材25aとを介して接合
されている。
【0118】前記枠状シール材25と捨てシール材25
aは、いずれも、ガラス、シリカ、或いは樹脂等からな
る同じ径の粒子状ギャップ材26が混入された熱硬化性
樹脂であり、前記複数の基板領域110,120のシー
ル部Cの基板間ギャップd ,d2b(図8参照)
は、前記シール材25中のギャップ材26を、第1の基
板材101のギャップ材受け部22,23およびギャッ
プ材受け凸部24と第2の基板材102の対向電極17
の外周縁部との間に挟持させることにより規定され、前
記捨て領域の基板間ギャップは、前記捨てシール材25
a中のギャップ材26を、第1の基板材101の捨てギ
ャップ材受け凸部24aと第2の基板材102の疑似対
向電極17aとの間に挟持させることにより規定されて
いる。
【0119】この液晶セル集合体は、液晶セルの前側基
板2となる複数の基板領域120を有する第2の基板材
102の複数の基板領域120の内面にそれぞれ、表示
エリアAを囲むシール部Cに対応させて、前記シール部
Cのシール幅よりも大きい幅の凹部21を形成し、前記
液晶セルの後側基板1となる複数の基板領域110を有
する第1の基板材101と前記第2の基板材102との
複数の基板領域110,120をそれぞれ、前記シール
部Cにおいて枠状シール材25を介して接合したもので
あるため、これらの基板材101,102の間隔d
(図4および図5参照)を前記複数の基板領域11
0,120の画素部の基板間ギャップdが予め定めら
れた値になるように調整する際の前記シール材25のゲ
ート配線13およびデータ配線14の交差部に対応する
部分と他の部分との潰れ量の比を小さくし、前記配線1
3,14の交差部に対応する部分のシール材幅の太りを
ほとんど無くすとともに、前記シール部21における第
1の基板材101のゲート配線13およびデータ配線1
4部分と第2の基板材102との間隔を大きくし、シー
ル部Cから前記配線13,14上への毛細管現象による
シール材25の流れ出しを無くすことができる。
【0120】したがって、この液晶セル集合体の第1と
第2の基板材101,102をそれぞれ前記複数の基板
領域110,120毎に分離することにより、画素部の
基板間ギャップdが小さく、しかもシール部Cのシー
ル形状およびシール性が良好な液晶セルを得ることがで
きる。
【0121】しかも、この実施例においては、前記複数
の基板領域110,120のシール部Cに対応する凹部
21を、前記シール部Cの全周にわたって均一な深さに
形成し、第1の基板材101の複数の基板領域110の
内面に設けられた複数のゲート配線13およびデータ配
線14のシール部Cと交差する部分にそれぞれ同じ高さ
のギャップ材受け部22,23を形成するとともに、前
記第1の基板材101の複数の基板領域110の内面に
それぞれ、前記シール部Cのうちの前記ゲート配線13
およびデータ配線14が交差しない領域に対応させて、
前記ギャップ材受け部22,23と同じ高さのギャップ
材受け凸部24を形成し、前記一対の基板材101,1
02の複数の基板領域110,120をそれぞれ、前記
シール部Cにおいて、ギャップ材26が混入された枠状
シール材25を介して接合しているため、前記シール材
25中のギャップ材26により、前記シール部Cの基板
間ギャップd2a,d2bを、前記シール部Cの全周に
わたって均一に、且つ前記画素部の基板間ギャップd
に応じて規定し、前記シール部付近での基板材101,
102の反り変形を無くし、前記画素部の基板間ギャッ
プdを、表示エリアAの全域にわたってより均一にす
ることができる。
【0122】さらに、この実施例では、前記第1の基板
材101の複数の基板領域110の間の捨て領域111
の複数箇所の内面に、前記基板領域110のシール部C
に対応する凹部21と同じ深さの捨て凹部21aを形成
するとともに、前記第1の基板材101の前記捨て領域
111の内面に、前記複数の捨て凹部21aにそれぞれ
対応させて、前記複数のゲート配線13およびデータ配
線14の前記シール部Cと交差する部分に形成されたギ
ャップ材受け部22,23および前記シール部Cのうち
の前記ゲート配線13およびデータ配線14が交差しな
い領域に対応させて形成されたギャップ材受け凸部24
と同じ高さの捨てギャップ材受け凸部24aを形成し、
前記一対の基板材101,102の前記捨て領域11
1,121を、前記複数の捨て凹部24a内に対応する
部分において、前記シール部Cに対応する枠状シール材
25中のギャップ材と同じギャップ材26が混入された
捨てシール材25aを介して接合しているため、この捨
てシール材25a中のギャップ材26により、一対の基
板材101,102の捨て領域111,121の基板間
ギャップを前記画素部の基板間ギャップdに応じて規
定し、前記捨て領域111,121での基板材101,
102の反り変形を無くし、前記画素部の基板間ギャッ
プdを、表示エリアAの全域にわたってさらに均一に
することができる。
【0123】また、この実施例では、上述したように、
第2の基板材102の捨て領域121の内面に、前記複
数の捨て凹部21aの形成部を除く全域にわたって、複
数の捨てスペーサ19cを、基板領域120のエリア内
スペーサ19aおよびエリア外スペーサ19bの配列ピ
ッチと同程度のピッチで、且つ前記エリア内スペーサ1
9aおよびエリア外スペーサ19bと同じ高さに設け、
第1の基板材101の捨て領域111の内面に、基板領
域110のエリア内スペーサ当接部20aおよびエリア
外スペーサ当接部20bと同じ高さの複数の捨てスペー
サ当接部20cを形成しているため、前記複数の捨てス
ペーサ19cにより、前記捨て領域111,121での
基板材101,102の反り変形をさらに確実に防ぎ、
前記画素部の基板間ギャップdを、表示エリアAの全
域にわたってさらに均一にすることができる。
【0124】ただし、前記両方の基板材101,102
の最も内面の配向膜15,18は、前記基板領域11
0,120のシール材部Cにより囲まれた領域だけに設
けられているため、前記エリア内スペーサ19aおよび
エリア外スペーサ19bは前記配向膜15,18を介し
て前記エリア内スペーサ当接部20aおよびエリア外ス
ペーサ当接部20bに当接するのに対し、前記捨てスペ
ーサ19cは、前記捨てスペーサ当接部20cに直接当
接するが、前記配向膜15,18の膜厚はそれぞれ0.
05μm程度と極く薄く、したがって、前記捨てスペー
サ19cと捨てスペーサ当接部20cとの間に配向膜1
5,18が無いことによる捨て領域111,121での
基板材101,102の内面側への撓み変形は無視でき
る。
【0125】なお、上記実施例の液晶セル集合体では、
複数の基板領域110,120のシール材部Cに対応す
る凹部21と、捨て領域111,121に対応する捨て
凹部21aとを、基板領域120に対向電極17が設け
られた第2の基板材102に形成しているが、これらの
凹部21,21aは、基板領域110に画素電極3およ
びTFT4とゲート配線13およびデータ配線14が設
けられた第1の基板材1に形成しても、あるいは両方の
基板材101,102に形成してもよい。
【0126】ただし、前記ゲート配線13とデータ配線
14は、その断線を防ぐために、できるだけ平坦面上に
形成するのが好ましいため、前記凹部21は、上記実施
例のように、基板領域120に対向電極17が設けられ
た第2の基板2に形成するのが望ましい。
【0127】また、上記実施例では、前記シール材部C
に対応する枠状シール材25と、捨て領域111,12
1に対応する捨てシール材25aとにギャップ材26を
混入させているが、前記枠状シール材25および捨てシ
ール材25aは、ギャップ材を混入しないものでもよ
く、その場合は、前記ゲート配線13およびデータ配線
14のシール部Cと交差する部分のギャップ材受け部2
2,23と、前記シール部Cのうちの前記ゲート配線1
3およびデータ配線14が交差しない領域に対応する複
数のギャップ材受け凸部24および前記捨て凹部21a
内の捨てギャップ材受け凸部24aは不要である。
【0128】
【発明の効果】この発明の液晶セルは、一対の基板の少
なくとも一方の内面に、表示エリアを囲むシール部の少
なくとも複数のゲート配線およびデータ配線が交差する
部分に対応させて、前記シール部シール幅よりも大きい
幅の凹部を形成し、前記一対の基板を、前記シール部に
おいて枠状シール材を介して接合したものであるため、
画素部の基板間ギャップを小さくし、しかも良好なシー
ル形状およびシール性のシール部を形成することができ
る。
【0129】この発明の液晶セルにおいて、前記シール
部に対応する凹部は、前記シール部の全周にわたって形
成するのが望ましく、このようにすることにより、前記
シール部をその全周にわたって、充分なシール性と基板
接合強度で均一にシールすることができる。
【0130】また、この液晶セルにおいては、一方の基
板の内面に設けられた複数のゲート配線およびデータ配
線のシール部と交差する部分にそれぞれ同じ高さのギャ
ップ材受け部を形成するとともに、前記一方の基板の内
面に、前記シール部のうちの前記ゲート配線およびデー
タ配線が交差しない領域に対応させて、前記ギャップ材
受け部と同じ高さのギャップ材受け凸部を形成し、一対
の基板を、前記シール部において、ギャップ材が混入さ
れた枠状シール材を介して接合するのが好ましく、この
ようにすることにより、前記画素部の基板間ギャップ
を、表示エリアの全域にわたってより均一にすることが
できる。
【0131】また、この発明の液晶セル集合体は、一対
の基板材の少なくとも一方の基板材の複数の基板領域の
内面にそれぞれ、表示エリアを囲むシール部の少なくと
も複数のゲート配線およびデータ配線の交差部に対応さ
せて、前記シール部のシール幅よりも大きい幅の凹部を
形成し、前記一対の基板材の前記複数の基板領域をそれ
ぞれ、前記シール部において枠状シール材を介して接合
したものであるため、画素部の基板間ギャップが小さ
く、しかもシール部のシール形状およびシール性が良好
な液晶セルを得ることができる。
【0132】この発明の液晶セル集合体においては、前
記複数の基板領域のシール部に対応する凹部は、前記シ
ール部の全周にわたって均一な深さに形成し、前記第1
の基板材の複数の基板領域の内面に設けられた複数のゲ
ート配線およびデータ配線のシール部と交差する部分に
それぞれ同じ高さのギャップ材受け部を形成するととも
に、少なくとも一方の基板材の複数の基板領域の内面に
それぞれ、前記シール部のうちの前記ゲート配線および
データ配線が交差しない領域に対応させて、前記ギャッ
プ材受け部と同じ高さのギャップ材受け凸部を形成し、
前記一対の基板材の複数の基板領域をそれぞれ、前記シ
ール部において、ギャップ材が混入された枠状シール材
を介して接合するのが好ましく、このようにすることに
より、前記画素部の基板間ギャップを、表示エリアの全
域にわたってより均一にすることができる。
【0133】さらに、この液晶セル集合体においては、
少なくとも一方の基板材の複数の基板領域の間の捨て領
域の複数箇所の内面に、前記基板領域のシール部に対応
する凹部と同じ深さの捨て凹部を形成するとともに、前
記第1の基板材の前記捨て領域の内面に、前記複数の捨
て凹部にそれぞれ対応させて、前記複数のゲート配線お
よびデータ配線の前記シール部と交差する部分に形成さ
れたギャップ材受け部および前記シール部のうちの前記
ゲート配線およびデータ配線が交差しない領域に対応さ
せて形成されたギャップ材受け凸部と同じ高さの捨てギ
ャップ材受け凸部を形成し、前記一対の基板材の前記捨
て領域を、前記複数の捨て凹部内に対応する部分におい
て、前記シール部に対応する枠状シール材中のギャップ
材と同じ径のギャップ材が混入された捨てシール材を介
して接合するのが望ましく、このようにすることによ
り、前記画素部の基板間ギャップを、表示エリアの全域
にわたってさらに均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の液晶セルの一実施例を示す平面図。
【図2】図1のI―I線に沿う断面図。
【図3】前記液晶セルの一方の基板の一部分の配向膜と
オーバーコート絶縁膜を省略した拡大平面図。
【図4】図3のIV―IV線に沿う拡大断面図。
【図5】図3のV―V線に沿う拡大断面図。
【図6】図1のVI―VI線に沿う拡大断面図。
【図7】図1のVII―VII線に沿う拡大断面図。
【図8】図1のVIII―VIII線に沿う拡大断面図。
【図9】この発明の液晶セル集合体の一実施例を示す一
部分の平面図。
【図10】図9のX―X線に沿う断面図。
【図11】図9のXI―XI線に沿う拡大断面図。
【図12】図9のXII―XII線に沿う拡大断面図。
【図13】従来の狭ギャップ液晶セルの配線交差部のシ
ール形状を示す図。
【符号の説明】
1,2…基板 3…画素電極 4…TFT 12…オーバーコート絶縁膜 13…ゲート配線 14…データ配線 15…配向膜 16…遮光膜 17…対向電極 18…配向膜 19a…エリア内スペーサ 19b…エリア外スペーサ 19c…捨てスペーサ 21…凹部 21a…捨て凹部 22,23…ギャップ材受け部 24…ギャップ材受け凸部 24a…捨てギャップ材受け凸部 25…枠状シール材 25a…捨てシール材 26…ギャップ材 27…液晶注入口 101…第1の基板材 102…第2の基板材 110,120…基板領域 111,121…捨て領域 L1,L2…切断ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H089 KA15 LA07 LA09 LA15 LA16 LA19 LA20 LA32 LA33 LA43 LA45 LA47 MA04Y NA06 NA12 NA19 NA24 NA28 NA32 NA39 NA45 QA03 QA11 QA12 QA14 5C094 AA03 AA13 AA43 AA46 AA48 AA55 BA03 BA43 CA19 DA07 DA12 DB01 DB02 EA04 EA05 EB02 EC02 EC03 FA01 FA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向配置された一対の基板のうち、一方の
    基板の他方の基板と対向する内面に、表示エリア内にマ
    トリックス状に配列形成された複数の画素電極と、前記
    複数の画素電極にそれぞれ接続された複数の薄膜トラン
    ジスタと、前記複数の薄膜トランジスタにゲート信号を
    供給する複数のゲート配線と、前記複数の薄膜トランジ
    スタにデータ信号を供給する複数のデータ配線とが設け
    られ、他方の基板の前記一方の基板と対向する内面に、
    前記複数の画素電極に対向する対向電極が設けられると
    ともに、前記一対の基板の少なくとも一方の内面に、前
    記表示エリアを囲むシール部の少なくとも前記複数のゲ
    ート配線およびデータ配線の交差部に対応させて、前記
    シール部シール幅よりも大きい幅の凹部が形成され、前
    記一対の基板が、前記シール部において枠状シール材を
    介して接合されていることを特徴とする液晶セル。
  2. 【請求項2】シール部に対応する凹部は、前記シール部
    の全周にわたって均一な深さに形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の液晶セル。
  3. 【請求項3】一方の基板の内面に設けられた複数のゲー
    ト配線およびデータ配線のシール部と交差する部分にそ
    れぞれ同じ高さのギャップ材受け部が形成されるととも
    に、前記一方の基板の内面に、前記シール部のうちの前
    記ゲート配線およびデータ配線が交差しない領域に対応
    させて、前記ギャップ材受け部と同じ高さのギャップ材
    受け凸部が形成されており、一対の基板が、前記シール
    部において、ギャップ材が混入された枠状シール材を介
    して接合されていることを特徴とする請求項2に記載の
    液晶セル。
  4. 【請求項4】対向配置された第1と第2の一対の基板材
    のうち、液晶セルの一方の基板となる複数の基板領域を
    有する第1の基板材の前記複数の基板領域の第2の基板
    材と対向する内面にそれぞれ、表示エリア内にマトリッ
    クス状に配列形成された複数の画素電極と、前記複数の
    画素電極にそれぞれ接続された複数の薄膜トランジスタ
    と、前記複数の薄膜トランジスタにゲート信号を供給す
    る複数のゲート配線と、前記複数の薄膜トランジスタに
    データ信号を供給する複数のデータ配線とが設けられ、
    液晶セルの他方の基板となる複数の基板領域を有する第
    2の基板材の前記複数の基板領域の前記第1の基板材と
    対向する内面にそれぞれ、前記複数の画素電極に対向す
    る対向電極が設けられるとともに、前記一対の基板材の
    少なくとも一方の基板材の前記複数の基板領域の内面に
    それぞれ、前記表示エリアを囲むシール部の少なくとも
    前記複数のゲート配線およびデータ配線の交差部に対応
    させて、前記シール部のシール幅よりも大きい幅の凹部
    が形成され、前記一対の基板材の前記複数の基板領域が
    それぞれ、前記シール部において枠状シール材を介して
    接合されていることを特徴とする液晶セル集合体。
  5. 【請求項5】複数の基板領域のシール部に対応する凹部
    は、前記シール部の全周にわたって均一な深さに形成さ
    れ、第1の基板材の複数の基板領域の内面に設けられた
    複数のゲート配線およびデータ配線のシール部と交差す
    る部分にそれぞれ同じ高さのギャップ材受け部が形成さ
    れるとともに、少なくとも一方の基板材の複数の基板領
    域の内面にそれぞれ、前記シール部のうちの前記ゲート
    配線およびデータ配線が交差しない領域に対応させて、
    前記ギャップ材受け部と同じ高さのギャップ材受け凸部
    が形成されており、一対の基板材の複数の基板領域がそ
    れぞれ、前記シール部において、ギャップ材が混入され
    た枠状シール材を介して接合されていることを特徴とす
    る請求項4に記載の液晶セル集合体。
  6. 【請求項6】一対の基板材はそれぞれ、その複数の基板
    領域の間に捨て領域を有しており、少なくとも一方の基
    板材の前記捨て領域の複数箇所の内面に、前記基板領域
    のシール部に対応する凹部と同じ深さの捨て凹部が形成
    されるとともに、第1の基板材の前記捨て領域の内面
    に、前記複数の捨て凹部にそれぞれ対応させて、複数の
    ゲート配線およびデータ配線の前記シール部と交差する
    部分に形成されたギャップ材受け部および前記シール部
    のうちの前記ゲート配線およびデータ配線が交差しない
    領域に対応させて形成されたギャップ材受け凸部と同じ
    高さの捨てギャップ材受け凸部が形成され、前記一対の
    基板材の前記捨て領域が、前記複数の捨て凹部内に対応
    する部分において、前記シール部に対応する枠状シール
    材中のギャップ材と同じ径のギャップ材が混入された捨
    てシール材を介して接合されていることを特徴とする請
    求項5に記載の液晶セル集合体。
JP2002086979A 2002-03-26 2002-03-26 液晶セルおよび液晶セル集合体 Pending JP2003280007A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002086979A JP2003280007A (ja) 2002-03-26 2002-03-26 液晶セルおよび液晶セル集合体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002086979A JP2003280007A (ja) 2002-03-26 2002-03-26 液晶セルおよび液晶セル集合体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003280007A true JP2003280007A (ja) 2003-10-02

Family

ID=29233384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002086979A Pending JP2003280007A (ja) 2002-03-26 2002-03-26 液晶セルおよび液晶セル集合体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003280007A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7671939B2 (en) 2005-12-23 2010-03-02 Mitsubishi Electric Corporation Liquid crystal display element
JP2010060619A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Seiko Epson Corp 電気光学装置及びその製造方法並びに電子機器
JP2011203289A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Seiko Epson Corp 液晶装置および電子機器
JP2014145890A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Seiko Epson Corp 電気光学装置および電子機器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7671939B2 (en) 2005-12-23 2010-03-02 Mitsubishi Electric Corporation Liquid crystal display element
JP2010060619A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Seiko Epson Corp 電気光学装置及びその製造方法並びに電子機器
JP2011203289A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Seiko Epson Corp 液晶装置および電子機器
US8867012B2 (en) 2010-03-24 2014-10-21 Seiko Epson Corporation Liquid crystal device and electronic equipment
JP2014145890A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Seiko Epson Corp 電気光学装置および電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6573957B1 (en) Liquid crystal display device
JP3471579B2 (ja) マルチパネル方式液晶表示装置
US9310651B2 (en) Liquid crystal display device with first and second substrates sealed by sealing material with an end of protective material on second substrate being disposed between inner and outer wall surfaces of the sealing material
US7019800B2 (en) Liquid crystal display device
US7605901B2 (en) Liquid crystal cell assembly and liquid crystal cell manufacturing method
US7671939B2 (en) Liquid crystal display element
US10564486B2 (en) Liquid crystal display and method for manufacturing the same
KR20040012547A (ko) 액정 표시 장치
JP2004272012A (ja) 表示装置
JP2003280007A (ja) 液晶セルおよび液晶セル集合体
JP4092898B2 (ja) 液晶セル集合体
JP2003015137A (ja) 液晶セルおよびその集合体
KR101496054B1 (ko) 액정 표시 장치 및 그 제조 방법
JPH0943616A (ja) 液晶表示装置
JP2004294799A (ja) 液晶表示素子
US20120086900A1 (en) Common electrode panel and method for manufacturing the same
JP4036001B2 (ja) 液晶表示素子
JP2003186020A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
US8330929B2 (en) Display panel
JP4368774B2 (ja) 液晶表示装置
JP2002328373A (ja) 液晶セルおよび液晶セル集合体
JP2004093844A (ja) 液晶装置、液晶装置の製造方法、電子機器
JP2004271590A (ja) 液晶表示素子
JP4120305B2 (ja) 液晶表示素子
JP2009093066A (ja) 液晶表示装置