JP4368774B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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本発明は、電子機器の表示部等に用いられる液晶表示装置に関する。
図15は、ディップ式の真空注入法を用いて作製された従来の一般的な液晶表示パネルの構成を示している。図15に示すように、液晶表示パネル101は、対向配置された一対の透明な基板102、104と、両基板102、104間に挟持された液晶と、液晶を外部と隔離させるために両基板102、104の外周部に塗布形成されたシール材156とを有している。液晶表示パネル101の一端辺側には、シール材156の切れ目である液晶注入口157が形成されている。液晶注入口157は、封止材158により封止されている。基板102、104の一方には、表示領域を画定し、表示領域の外側の額縁領域を遮光する遮光膜(BM)148が形成されている。
シール材156は、液晶表示パネル101の外周部に沿って枠状に形成された枠状部156aと、液晶注入口157を挟んだ両側で液晶表示パネル101の一端辺側に向かって延びる首状部156bとを有している。一般に、未硬化の状態で液晶に接触する封止材158には、熱硬化型樹脂ではなく紫外線硬化型樹脂が用いられる。このため、液晶注入口157に塗布される封止材158が、紫外線を遮蔽してしまうBM148の形成領域にまで侵入しないように、シール材156には首状部156bが設けられる。
一般的な液晶表示パネルの製造工程のうちパネル工程では、まず所定の工程を経て作製された一対の基板102、104の一方のパネル毎の外周部に、熱硬化型のシール材156を一部が液晶注入口157として開口されるように描画する。次に、両基板102、104を重ね合わせ、加圧しながら加熱して両基板102、104を貼り合わせて所定のセルギャップを形成するホットプレス工程を行う。次に、貼り合わせた基板102、104をスクライブ工程及びブレーク工程によりパネル毎に分断し、複数の空セルを作製する。次に、ディップ式の真空注入法を用い、液晶注入口157から空セル内に液晶を注入する。次に、液晶注入口157に紫外線硬化型の封止材158を塗布し、紫外線を照射して封止材158を硬化させる。以上の工程により液晶表示パネル101が作製される。
ところで、図15に示したような形状にシール材156が形成されると、首状部156bの先端である端部156cは、液晶表示パネル101の一端辺、すなわち基板102、104の分断面102a、104aに近接することになる。端部156cと分断面102a、104aとの距離dは、パネル分断工程及び液晶封止工程等に影響する。距離dが長いと、封止材158による液晶注入口157の封止が困難になり、液晶の漏れが生じ易くなる。それとともに、液晶表示装置の額縁領域が広くなってしまう。したがって、液晶表示装置の高歩留り及び狭額縁化のためには、距離dを短くする方がよい。しかし一方で、端部156cが分断面102a、104aより外側に位置してしまうと、ブレーク工程でのパネルの分断が困難になるため、距離dをある程度長くする必要がある。
このように、シール材156の端部156cの分断面102a、104aに対する位置は正確に制御される必要がある。ところが、シール材156の塗布位置やパネル毎の分断位置には誤差が生じる。また、ホットプレス工程においては、両基板102、104が外側から加圧されることによってシール材156の幅が広くなるとともに長さも長くなる。このため、基板貼合せ後の端部156cの位置は、基板貼合せ前の位置よりも分断面102a、104a側に移動する。したがって、シール材156の端部156cと分断面102a、104aとの間の距離dを正確に制御するのは困難である。
多面取り方式の場合、複数枚のパネルがマザーガラス上にレイアウトされる。シール材156の端部156cが分断面102a、104aより外側に位置してしまう場合があることを考慮すると、マザーガラス上で隣接するパネル間の間隔を空ける必要がある。このため、面取り数が減少するという不具合が生じ、液晶表示パネル1枚当たりの製造コストが増加してしまうという問題が生じる。
図16は、従来の液晶表示パネルの他の構成を示している。図15に示した構成では、シール材156の枠状部と首状部が連続的に描画されるが、図16に示す構成では、枠状部のシール材160を描画する工程と、首状部のシール材159を描画する土手付け工程とよばれる工程との2工程によりシール材159、160が塗布される。シール材159、160を独立した2工程で描画することによって、枠状部と首状部との境界近傍でシール材が円弧状に描画されてしまうことがなくなる。しかしながらこの構成では、上記と同様の問題が生じるのに加えて、シール材塗布工程が煩雑になるという問題も生じる。
特開平7−159795号公報
本発明の目的は、低い製造コスト及び容易な製造工程で狭額縁化が可能な液晶表示装置を提供することにある。
上記目的は、対向配置された一対の基板と、前記一対の基板間の外周部に形成され、前記一対の基板を貼り合わせるシール材と、前記シール材が前記一対の基板の一端辺側で部分的に開口された液晶注入口と、前記一対の基板間に充填された液晶と、前記一対の基板の少なくとも一方に形成され、前記一対の基板が貼り合わされたときに前記シール材が前記一端辺側に延伸するのを抑制する構造物と、前記液晶注入口を封止する封止材とを有することを特徴とする液晶表示装置によって達成される。
本発明によれば、低い製造コスト及び容易な製造工程で狭額縁化が可能な液晶表示装置を実現できる。
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置について図1乃至図8を用いて説明する。まず、本実施の形態による液晶表示装置の概略構成について説明する。図1は、本実施の形態による液晶表示装置の概略構成を示している。図1に示すように、液晶表示装置は、薄膜トランジスタ(TFT)基板2と、対向基板4と、両基板2、4間に封止された液晶6(図示せず)とを備えた液晶表示パネル1を有している。TFT基板2には、絶縁膜を介して互いに交差するゲートバスライン及びドレインバスラインと、画素毎に配置されたTFT及び画素電極とが形成されている。対向基板4には、カラーフィルタ(CF)や共通電極が形成されている。
TFT基板2には、複数のゲートバスラインを駆動するドライバICが実装されたゲートバスライン駆動回路80と、複数のドレインバスラインを駆動するドライバICが実装されたドレインバスライン駆動回路82とが接続されている。これらの駆動回路80、82は、制御回路84から出力された所定の信号に基づいて、走査信号やデータ信号を所定のゲートバスラインあるいはドレインバスラインに出力するようになっている。TFT基板2のTFT素子形成面と反対側の面には偏光板87が配置され、対向基板4の共通電極形成面と反対側の面には、偏光板87とクロスニコルに配置された偏光板86が配置されている。偏光板87のTFT基板2と反対側の面にはバックライトユニット88が配置されている。
図2は本実施の形態による液晶表示装置の液晶表示パネル1の構成を示し、図3は図2のA−A線で切断した液晶表示パネル1の断面構成を示している。図2及び図3に示すように、TFT基板2及び対向基板4間の外周部には、両基板2、4を貼り合わせる熱硬化型のシール材56と、シール材56の一部が開口された液晶注入口57とが形成されている。シール材56は、液晶表示パネル1の外周部の各端辺に沿って枠状に形成された枠状部56aと、液晶注入口57を挟んだ両側で枠状部56aから液晶表示パネル1の端辺1a側に向かって延びる首状部56bとを有している。首状部56bの端部と液晶表示パネル1の端辺1aとの間には、端辺1aにほぼ平行に延びる断面凸形状の凸状構造物60が対向基板4側に形成されている。凸状構造物60は、基板2、4を貼り合わせたときに、シール材56が端辺1a側に延伸するのを抑制するために設けられている。これにより首状部56bの先端部56dは、凸状構造物60に沿って図中左右の2方向に延びている。凸状構造物60は、表示領域αに形成される赤(R)、緑(G)、青(B)各色のCF樹脂層40のいずれかと同一の形成材料で同時に形成されている。シール材56が形成される面を基準にすると、凸状構造物60の高さは例えば1〜2μm程度である。また、R、G、BのCF樹脂層40とそれぞれ同一の形成材料からなりそれぞれ同時に形成される層を複数積層することにより、凸状構造物60の高さをさらに高くすることもできる。液晶注入口57は、紫外線硬化型の封止材58(図3では図示せず)により封止されている。また対向基板4上には、表示領域αを画定し、表示領域αの外側の額縁領域を遮光するBM48(図3では図示せず)が形成されている。
ここで、本実施の形態による液晶表示装置の製造方法について説明する。まず、所定の工程によりTFT基板2及び対向基板4を作製する。対向基板4を作製する際には、基板貼合せ後に液晶注入口57となる領域と、パネル毎に分断される際に分断面4aとなる領域との間に、図2に示したような凸状構造物60を形成する。凸状構造物60は、例えばR、G、B各色のCF樹脂層40とそれぞれ同一の形成材料からなりそれぞれ同時に形成される層を3層積層して形成される。
次に、TFT基板2及び対向基板4のうち一方のパネル毎の外周部に、熱硬化型のシール材56を一部が液晶注入口57として開口されるように描画する。シール材56の描画は、ディスペンサ方式又はスクリーン印刷方式を用いて行われる。次に、両基板2、4を重ね合わせて、加圧しながら加熱して両基板2、4を貼り合わせ、シール材56を硬化させるホットプレス工程を行う。次に、貼り合わせた両基板2、4をスクライブ工程及びブレーク工程によりパネル毎に分断し、複数の空セルを作製する。
図4は作製された空セルの構成を示し、図5は図4のB−B線で切断した空セルの断面構成を示している。なお図4では、基板貼合せ前のシール材54を併せて示している。図4及び図5に示すように、凸状構造物60は、R、G、BのCF樹脂層40とそれぞれ同一の形成材料からなる層を3層積層して形成され、両基板2、4の分断面2a、4aにほぼ平行に延びている。凸状構造物60の幅は150〜200μm程度であり、高さは3.1〜3.5μm程度である。また、基板貼合せ前のシール材54の幅は200〜300μm程度である。基板貼合せ後のシール材56の幅は1100〜1300μm程度であり、高さ(シールギャップ)は6.2μm程度である。
凸状構造物60を有さない従来の構成では、基板貼合せ前のシール材54の先端54aから、基板貼合せによって分断面2a’、4a’側に延伸したシール材56’の先端56cまでの距離は、600〜800μm程度であった。このため、150μm程度のスクライブマージンを含め、シール材54の先端54aと分断面2a’、4a’との間を間隔850μm程度(750〜950μm)空ける必要があった。
これに対して本実施の形態では、凸状構造物60により、分断面2a、4a側へのシール材56の延伸が抑制され、基板貼合せ時のシール材56の先端部56dは凸状構造物60に沿う2方向(又は1方向)に延伸する。このため、基板貼合せ前のシール材54の先端54aと分断面2a、4aとの間に必要な間隔は、従来の850μmよりも400μm狭い450μm程度である。したがって、本実施の形態によれば、液晶表示パネル1の液晶注入口57側の額縁領域を狭くすることができる。
次に、ディップ式の真空注入法を用い、液晶注入口57から空セル内に液晶6を注入する。ディップ式の真空注入法では、真空中で液晶注入口57を液晶皿に満たした液晶に接触させ、大気圧に戻すことによって毛細管現象により空セル内に液晶6を充填する。次に、液晶注入口57に紫外線硬化型の封止材58を塗布し、紫外線を照射して封止材58を硬化させる。以上の工程により液晶表示パネル1が作製される。その後、所定のモジュール工程を経て、液晶表示装置が完成する。
本実施の形態では、分断面2a、4a側へのシール材56の延伸を凸状構造物60により抑制しているため、シール材56の端部と分断面2a、4aとの距離dをほぼ一定に制御できる。このため、液晶表示パネル1の額縁領域を狭くでき、多面取り方式の場合でも面取り数の減少が生じない。また凸状構造物60は、CF樹脂層40と同一の形成材料で同時に形成されるため、製造工程及び製造コストが増加することもない。したがって、本実施の形態によれば、低い製造コスト及び容易な製造工程で狭額縁化が可能な液晶表示装置を実現できる。
図6は本実施の形態による液晶表示パネル1の構成の変形例を示し、図7は図6のC−C線で切断した液晶表示パネル1の断面構成を示している。図6及び図7に示すように、本変形例の液晶表示パネル1は、例えば負の誘電率異方性を有する液晶6の配向を規制する配向規制用突起42を表示領域αに有している。広視野角の得られる垂直配向(VA)モードの液晶表示装置では、配向規制用突起42が一般に形成される。配向規制用突起42は、例えばフォトリソグラフィ工程でエッチングマスクの形成材料として用いられるレジスト材料等の非導電性材料で形成される。本変形例では、端辺1a側へのシール材56の延伸を抑制する凸状構造物61が、配向規制用突起42と同一の形成材料で同時に形成されている。凸状構造物61の高さは、例えば1.5〜2.5μm程度である。なお、本例では凸状構造物61を対向基板4側に形成しているが、TFT基板2側に形成してもよい。本変形例によっても、図2乃至図5に示した構成と同様の効果が得られる。
図8は、本実施の形態による液晶表示パネル1の構成の他の変形例である。図8に示すように、本変形例では、CF樹脂層40と同一の形成材料で同時に形成された第1層41と、配向規制用突起42と同一の形成材料で同時に形成された第2層43とを積層することにより、凸状構造物62を形成している。第1層41と第2層43とを積層することによって、凸状構造物62の高さは4.6〜5.0μmとなり、図5に示した凸状構造物60や図7に示した凸状構造物61の高さより高くなる。凸状構造物62の高さを高くすることによって、端辺1a側へのシール材56の延伸を抑制する効果がより高まる。なお、一般に液晶や封止材はシール材よりも粘度が低いため、シールギャップ(6.2μm)と凸状構造物62の高さとの差が1μm程度あれば、液晶6を注入する際、及び液晶注入口57を封止する際に支障が生じることはない。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置について図9及び図10を用いて説明する。図9は、本実施の形態による液晶表示装置の液晶表示パネル1の構成を示し、図10は図9のD−D線で切断した液晶表示パネル1の断面構成を示している。図9及び図10に示すように、本実施の形態では、端辺1a側へのシール材56の延伸を抑制するために、端辺1aにほぼ平行に延びる断面凹形状の凹状構造物63がTFT基板2側に形成されている。凹状構造物63は、TFT基板2のゲートバスライン上に形成されるシリコン窒化膜(SiN膜)やドレインバスライン上に形成されるSiN膜等の絶縁膜30を部分的に除去して形成されている。凹状構造物63の形成は、例えばTFTのソース電極上、ゲートバスラインに接続されるゲートバスライン端子上、及びドレインバスラインに接続されるドレインバスライン端子上の絶縁膜30を除去してコンタクトホールを形成する工程と同時に行われる。凹状構造物63の深さは、例えば0.7〜0.9μmである。シール材56の首状部56bの一部は凹状構造物63に重なって配置され、首状部56bの先端部56dは、凹状構造物63の例えば側壁に沿って図中左右の2方向に延びている。
本実施の形態による液晶表示装置の製造工程のホットプレス工程において、凹状構造物63より内側に塗布されたシール材56の首状部56bは分断面2a、4a側に延びるが、凹状構造物63に流れ込んだ後は凹状構造物63に沿う2方向(又は1方向)に延伸する。したがって、本実施の形態によれば、シール材56の端部と分断面2a、4aとの距離dをほぼ一定に制御できる。このため、液晶表示パネル1の額縁領域を狭くでき、多面取り方式の場合でも面取り数の減少が生じない。また凹状構造物63は、TFTのソース電極上などの絶縁膜30を除去してコンタクトホールを形成するのと同時に形成されるため、製造工程が増加することもない。したがって、本実施の形態によれば、低い製造コスト及び容易な製造工程で狭額縁化が可能な液晶表示装置を実現できる。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態による液晶表示装置について図11乃至図14を用いて説明する。図11は、本実施の形態による液晶表示装置の液晶表示パネル1の構成を示し、図12は図11のE−E線で切断した液晶表示パネル1の断面構成を示している。本実施の形態による液晶表示装置は、BM−on−Array構造を有している。BM−on−Array構造は画素の開口率を向上させる技術であり、TFT基板2上に形成されるゲートバスライン及びドレインバスラインが画素領域間を遮光するBMとして用いられる。対向基板4側には画素領域間を遮光するBMが形成されていないため、両基板2、4の貼合せ精度等を考慮する必要がなく、高い開口率が得られる。BM−on−Array構造では、基板面に垂直に見ると画素電極端部がバスラインに重なって配置される。したがって、画素電極とバスラインとの間に形成される電気容量を低減させるために、図11及び図12に示すように、感光性樹脂等からなり比較的膜厚の厚い(2〜3μm程度)オーバーコート(OC)層32がドレインバスライン上に形成される。一般にOC層32は表示領域αのみに形成されるが、本実施の形態では表示領域αの外側にもOC層32が形成されている。なお本例では、表示領域α周囲の額縁領域を遮光するBM48は対向基板4上に設けられている。
シール材56の首状部56bの端部近傍には、端辺1a側へのシール材56の延伸を抑制するために、端辺1aにほぼ平行に延びる断面凹形状の凹状構造物64がTFT基板2側に形成されている。本実施の形態の凹状構造物64は、液晶注入口57の外側に向かう方向にのみ延びている。また、シール材56の形成される領域の基板表面は平坦であることが望ましいため、本実施の形態では、TFT基板2外周のシール材56の描画される領域にも凹状構造物65が形成されている。凹状構造物64、65は、OC層32を部分的に除去して形成される。シール材56は凹状構造物65に重なって配置され、首状部56bの一部は凹状構造物64に重なって配置されている。首状部56bの先端部56dは、凹状構造物64の例えば端辺1a側の側壁に沿って液晶注入口57の外側に向かう方向に延びている。
ここで、本実施の形態による液晶表示装置の製造方法について説明する。まず、所定の工程によりOC層32を備えたTFT基板2と対向基板4とを作製する。TFT基板2を作製する際には、図11に示したように、シール材56が塗布される領域のOC層32を除去して凹状構造物65を形成し、シール材56の首状部56bの端部が配置される領域近傍のOC層32を除去して凹状構造物64が形成される。
次に、TFT基板2及び対向基板4のうち一方のパネル毎の外周部に、熱硬化型のシール材56を一部が液晶注入口57として開口されるように描画する。シール材56の描画は、ディスペンサ方式又はスクリーン印刷方式を用いて行われる。次に、両基板2、4を重ね合わせて、加圧しながら加熱して両基板2、4を貼り合わせ、シール材56を硬化させるホットプレス工程を行う。次に、貼り合わせた両基板2、4をスクライブ工程及びブレーク工程によりパネル毎に分断し、複数の空セルを作製する。
図13は、作製された空セルの構成を示し、図14は図13のF−F線で切断した空セルの断面構成を示している。なお図13では、基板貼合せ前のシール材54を併せて示している。図13及び図14に示すように、基板貼合せ前のシール材54の幅は200〜300μm程度である。基板貼合せ後のシール材56の幅は1100〜1300μm程度であり、高さ(シールギャップ)は8.2μm程度である。
凹状構造物64を有さない従来の構成では、基板貼合せ前のシール材54の先端54aから、基板貼合せによって分断面2a’、4a’側に延伸したシール材56’の先端56cまでの距離は、600〜800μm程度であった。このため、150μm程度のスクライブマージンを含め、シール材54の先端54aと分断面2a’、4a’との間を間隔850μm程度(750〜950μm)空ける必要があった。
これに対して本実施の形態では、凹状構造物64により、分断面2a、4a側へのシール材56の延伸が抑制され、基板貼合せ時のシール材56の先端部56dは、凹状構造物64に沿って液晶注入口57の外側に向かう方向に延伸する。このため、基板貼合せ前のシール材54の先端54aと分断面2a、4aとの間に必要な間隔は、従来の850μmよりも400μm狭い450μm程度である。また、凹状構造物64の分断面2a、4a側の側壁と分断面2a、4aとの間に必要な間隔は、スクライブマージン分の150μm程度である。したがって、本実施の形態によれば、液晶表示パネル1の液晶注入口57側の額縁領域を狭くすることができる。
次に、ディップ式の真空注入法を用い、液晶注入口57から空セル内に液晶6を注入する。ディップ式の真空注入法では、真空中で液晶注入口57を液晶皿に満たした液晶に接触させ、大気圧に戻すことによって毛細管現象により空セル内に液晶6を充填する。次に、液晶注入口57に紫外線硬化型の封止材58を塗布し、紫外線を照射して封止材58を硬化させる。以上の工程により液晶表示パネル1が作製される。その後、所定のモジュール工程を経て、液晶表示装置が完成する。
本実施の形態では、分断面2a、4a側へのシール材56の延伸を凹状構造物64により抑制しているため、シール材56の端部と分断面2a、4aとの距離dをほぼ一定に制御できる。このため、液晶表示パネル1の額縁領域を狭くでき、多面取り方式の場合でも面取り数の減少が生じない。また凹状構造物64(及び65)は、OC層32のパターニング形状を変更するだけで形成できるため、製造工程及び製造コストが増加することもない。したがって、本実施の形態によれば、低い製造コスト及び容易な製造工程で狭額縁化が可能な液晶表示装置を実現できる。
なお、本例ではTFT基板2上のOC層32を除去して凹状構造物64、65を形成しているが、対向基板4側にOC層32が形成される場合には凹状構造物64、65を対向基板4側に形成することもでき、もちろんTFT基板2及び対向基板4の双方に凹状構造物64、65を形成することもできる。両基板2、4の双方に凹状構造物64、65を形成すれば、分断面2a、4a側へのシール材56の延伸をより確実に抑制できる。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態ではアクティブマトリクス型の液晶表示装置を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、単純マトリクス型の液晶表示装置にも適用できる。
以上説明した実施の形態による液晶表示装置は、以下のようにまとめられる。
(付記1)
対向配置された一対の基板と、
前記一対の基板間の外周部に形成され、前記一対の基板を貼り合わせるシール材と、
前記シール材が前記一対の基板の一端辺側で部分的に開口された液晶注入口と、
前記一対の基板間に充填された液晶と、
前記一対の基板の少なくとも一方に形成され、前記一対の基板が貼り合わされたときに前記シール材が前記一端辺側に延伸するのを抑制する構造物と、
前記液晶注入口を封止する封止材と
を有することを特徴とする液晶表示装置。
(付記2)
付記1記載の液晶表示装置において、
前記構造物は、前記一端辺にほぼ平行に延びていること
を特徴とする液晶表示装置。
(付記3)
付記1又は2に記載の液晶表示装置において、
前記構造物は凸形状を有し、前記シール材と前記一端辺との間に配置されていること
を特徴とする液晶表示装置。
(付記4)
付記3記載の液晶表示装置において、
前記シール材は、前記一対の基板の外周部に沿う枠状部と、前記液晶注入口を挟んだ両側で前記枠状部から前記一端辺側に向かって延びる首状部とを有し、
前記構造物は、前記シール材の両端部と前記一端辺との間に配置されていること
を特徴とする液晶表示装置。
(付記5)
付記3又は4に記載の液晶表示装置において、
前記一対の基板の一方に形成されたカラーフィルタ樹脂層をさらに有し、
前記構造物は、前記カラーフィルタ樹脂層と同一の形成材料で形成されていること
を特徴とする液晶表示装置。
(付記6)
付記3又は4に記載の液晶表示装置において、
前記液晶を配向規制するために前記一対の基板の一方に形成された配向規制用突起をさらに有し、
前記構造物は、前記配向規制用突起と同一の形成材料で形成されていること
を特徴とする液晶表示装置。
(付記7)
付記1又は2に記載の液晶表示装置において、
前記構造物は凹形状を有していること
を特徴とする液晶表示装置。
(付記8)
付記7記載の液晶表示装置において、
前記シール材は、前記一対の基板の外周部に沿う枠状部と、前記液晶注入口を挟んだ両側で前記枠状部から前記一端辺側に向かって延びる首状部とを有し、
前記首状部の少なくとも一部は、前記構造物に重なって配置されていること
を特徴とする液晶表示装置。
(付記9)
付記7又は8に記載の液晶表示装置において、
前記構造物は、前記一対の基板の一方に形成された絶縁膜を部分的に除去して形成されていること
を特徴とする液晶表示装置。
(付記10)
付記7又は8に記載の液晶表示装置において、
前記一対の基板の一方に形成されたオーバーコート層をさらに有し、
前記構造物は、前記オーバーコート層を部分的に除去して形成されていること
を特徴とする液晶表示装置。
本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置の概略構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置の液晶表示パネル1の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置の液晶表示パネル1の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置の製造工程における空セルの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置の製造工程における空セルの構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置の構成の変形例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置の構成の変形例を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置の構成の他の変形例を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置の液晶表示パネル1の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置の液晶表示パネル1の構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態による液晶表示装置の液晶表示パネル1の構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態による液晶表示装置の液晶表示パネル1の構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態による液晶表示装置の製造工程における空セルの構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態による液晶表示装置の製造工程における空セルの構成を示す断面図である。 従来の液晶表示パネルの構成を示す図である。 従来の他の液晶表示パネルの構成を示す図である。
符号の説明
1 液晶表示パネル
1a 端辺
2 TFT基板
2a、4a 分断面
4 対向基板
6 液晶
30 絶縁膜
32 OC層
40 CF樹脂層
41 第1層
42 配向規制用突起
43 第2層
48 BM
54、56、56’ シール材
54a 先端
56a 枠状部
56b 首状部
56c 先端
56d 先端部
57 液晶注入口
58 封止材
60、61、62 凸状構造物
63、64、65 凹状構造物
80 ゲートバスライン駆動回路
82 ドレインバスライン駆動回路
84 制御回路
86、87 偏光板
88 バックライトユニット

Claims (6)

  1. 対向配置された一対の基板と、
    前記一対の基板間の外周部に形成され、前記一対の基板を貼り合わせるシール材と、
    前記シール材が前記一対の基板の一端辺側で部分的に開口された液晶注入口と、
    前記一対の基板間に充填された液晶と、
    前記一対の基板の少なくとも一方に形成され、前記一対の基板が貼り合わされたときに前記シール材が前記一端辺側に延伸するのを抑制する構造物と、
    前記液晶注入口を封止する封止材とを有し、
    前記シール材は、前記一対の基板の外周部に沿う枠状部と、前記液晶注入口を挟んだ両側で前記枠状部から前記一端辺側に向かって延びる首状部とを有すること
    を特徴とする液晶表示装置。
  2. 請求項1記載の液晶表示装置において、
    前記構造物は、前記一端辺にほぼ平行に延びていること
    を特徴とする液晶表示装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液晶表示装置において、
    前記構造物は凸形状を有し、前記シール材と前記一端辺との間に配置されていること
    を特徴とする液晶表示装置。
  4. 請求項3記載の液晶表示装置において
    記構造物は、前記シール材の両端部と前記一端辺との間に配置されていること
    を特徴とする液晶表示装置。
  5. 請求項1又は2に記載の液晶表示装置において、
    前記構造物は凹形状を有していること
    を特徴とする液晶表示装置。
  6. 請求項5記載の液晶表示装置において
    記首状部の少なくとも一部は、前記構造物に重なって配置されていること
    を特徴とする液晶表示装置。
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