JP2003106873A - 指針式計器 - Google Patents

指針式計器

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JP2003106873A
JP2003106873A JP2001301078A JP2001301078A JP2003106873A JP 2003106873 A JP2003106873 A JP 2003106873A JP 2001301078 A JP2001301078 A JP 2001301078A JP 2001301078 A JP2001301078 A JP 2001301078A JP 2003106873 A JP2003106873 A JP 2003106873A
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Osamu Okubo
修 大久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、例えばオートバイや自動車をはじ
めとする各種車両に搭載される指針式計器に関するもの
で、指標部に立体感を付与することが可能な指針式計器
を提供する。 【解決手段】 指針4と、この指針4の指示対象となる
指標部51を有する表示板5とを備えており、表示板5
には目盛部53に対応する開口部Hが形成され、表示板
5の背後には表示部材6が配置され、この表示部材6に
は開口部Hから表示板上に突出して目盛部53の一部を
形成する隆起部62が形成される。これにより表示板5
上に突出する立体構造物からなる隆起部63が表示板5
の目盛部53に対応した突出目盛として視認される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばオートバイ
や自動車をはじめとする各種車両に搭載される指針式計
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種車両に搭載される指針式計器とし
て、計器本体の回転軸の先端に指針を装着し、この指針
の背後に目盛、文字、マーク等からなる指標部を有する
表示板を配置し、指標部上を回転する指針によって、計
測値を表示するものが知られている。
【0003】表示板には、指標部と合わせてこの指標部
の背景を形成する地色部が形成されるが、これら指標部
と地色部は普通、基板への印刷によって形成されるた
め、表示板の見え方自体は平面的なものであった。
【0004】表示板を立体的に見せる手法としては、予
め印刷を施したフラットな基板を突成型または絞り成型
により変形させ、表示板に傾斜面を形成したり、凹凸面
を形成する手法が知られている。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】しかしながら、この手法によれば、表示板
の板面自体に立体感を持たせることは可能であるが、指
標部を形成する限られた領域だけを立体的に成型するの
は、不向きであり、基板の板厚分のR(曲率)がついて
しまう等、指標部をシャープな形状に成型するのは困難
であった。
【0006】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
り、その主な目的は、指標部に立体感を付与することが
可能な指針式計器を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、指針と、この指針の指示対象となる指標部を
有する表示板とを備え、前記表示板に前記指標部に対応
する開口部を設け、前記表示板の背後に表示部材を設
け、この表示部材に前記開口部から前方に突出し少なく
とも前記指標部の一部を形成する隆起部を設けたことを
特徴とする。
【0008】前記隆起部の外径形状が前記開口部の内径
形状に対応することを特徴とする。
【0009】前記表示部材が弾性部を介して連結された
複数のブロック体からなることを特徴とする。
【0010】前記指標部が目盛部を含み、この目盛部に
対応して前記開口部が形成されることを特徴とする。
【0011】前記表示板を照明する光源を有し、前記表
示部材が前記光源の光を透過する導光部材からなること
を特徴とする。
【0012】前記隆起部に前記光源の光を透過する着色
層を設け、この着色層がメタリック色であることを特徴
とする。
【0013】前記指針が透光性材料からなる指示部材を
有し、この指示部材の少なくとも表面に前記光源または
別途設けられた他の光源の光を透過するメタリック色層
を設けたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態として指針式
計器は、指針と、この指針の指示対象となる指標部を有
する表示板とを備えており、表示板には指標部に対応す
る開口部が形成され、表示板の背後には表示部材が配置
され、この表示部材には開口部から前方に突出し少なく
とも指標部の一部を形成する隆起部が形成される。この
ように表示部材の隆起部が表示板の背後から開口部を通
じて表面側に突出し指標部の一部を形成するため、隆起
部が表示板上に突出する立体構造物として視認され、こ
れにより指標部に立体感を与えることができる。
【0015】表示部材の隆起部と、表示板の開口部との
関係は、開口部に隆起部が挿入され、隆起部が表示板上
で指標部の少なくとも一部を構成する立体構造物として
視認されれば任意であるが、隆起部の外径形状を開口部
の内径形状に対応させることで、開口部と隆起部との隙
間を小さくでき、これにより表示品質を向上させること
ができる。
【0016】このように隆起部の外径形状を開口部の内
径形状に対応させる場合、表示部材を、弾性部を介して
連結された複数のブロック体で形成すると、指標部が指
針の動作に応じて複数配置される場合であっても、弾性
部によって寸法誤差や組み付け誤差を吸収でき、表示板
と表示部材との組み付け性を向上させることができる共
に、隆起部と開口部と間のクリアランス寸法を必要最小
限に抑えることができ、表示品質を向上させることがで
きる。
【0017】また指標部が目盛部と文字部を含む場合、
開口部及び隆起部は、指標部を構成する目盛部、文字
部、マーク部のうち、少なくとも一つに対応させて形成
すればよいが、開口部及び隆起部の形成にあっては、比
較的形状がシンプルな目盛部に対応させた方が形成上、
容易である。
【0018】また表示板を照明する光源が配置される場
合、表示部材を、光源の光を透過可能な導光部材から形
成すると、隆起部を発光させることができ、立体構造物
からなる隆起部が発光することにより、照明時において
も指標部に立体感を与えることができる。
【0019】この際、隆起部に光源の光を透過するメタ
リック色の着色層を形成すると、光源の非点灯時には隆
起部を反射光によりメタリック色で表示し、光源の点灯
時には隆起部を透過光によりメタリック色とは異なる所
定の色で発光表示することができ、これにより隆起部の
見せ方に変化を与え、表示品質を向上させることができ
る。
【0020】また指針が透光性材料からなる指示部材を
有する場合、この指示部材の少なくとも表面に光源から
の光を透過するメタリック色層を設けると、光源の非点
灯時には指示部材を反射光によりメタリック色で表示
し、光源の点灯時には透過光により指示部材をメタリッ
ク色とは異なる所定の色で発光表示することができ、こ
れにより指標部だけでなく、指針の見せ方にも変化を与
え、表示品質を向上させることができる。
【0021】
【実施例】以下、添付図面に基づき、本発明による指針
式表示装置の実施例を説明する。
【0022】図1から図4は本発明の第1実施例を示
し、図1は指針式計器の正面図、図2は図1のA−A線
に沿った断面図、図3は図2中、矢印B領域の拡大断面
図、図4は表示板と表示部材の要部を示す分解斜視図で
ある。
【0023】図1,図2において、本実施例による指針
式計器は、回路基板1と、この回路基板1に導通装着さ
れ回転軸2が前方に延びる計器本体3と、回転軸2の先
端側に装着される指針4と、この指針4と回路基板1と
の間に配置される表示板5と、この表示板5の背後に配
置される表示部材6と、回転軸2の周囲に位置して回路
基板1の前方側位置に配置される光源7と、表示板5と
回路基板1との間に配置される反射体8とから構成され
ている。なお図2では、図1中、中央に位置する計器部
分の構成のみが示されているが、図1中、他の計器部分
も同様の構成を有しているため、図2記載の計器部分を
代表構造として説明する。
【0024】回路基板1は、例えばガラスエポキシ系基
材に配線パターン(図示せず)を施した硬質回路基板か
らなり、計器本体3の駆動・制御を行う駆動手段(図示
せず)や例えば抵抗、コンデンサ等の各種回路部品(図
示せず)が前記配線パターンに導通接続されている。
【0025】計器本体3は、可動磁石式計器またはステ
ッピングモータからなり、この例では回転軸2が回路基
板1に形成した軸孔を貫通するように、回路基板1の背
後に装着され、且つ半田付け等の適宜導通手段により前
記配線パターン(前記駆動手段)に電気接続されている
が、回路基板1の前方側に計器本体3を配置してもよ
い。
【0026】指針4は、光透過性の合成樹脂からなり、
図2に詳しく示すように、光透過性合成樹脂からなり後
述する指標部を指示する指示部材41と、同じく光透過
性合成樹脂からなり指示部材41と回転軸2との間に配
置される基部42と、この基部42及び指示部材41の
回転中心側所要部を覆う遮光性合成樹脂よりなるカバー
部43とで構成され、基部42を通じて回転軸2の先端
に連結されている。
【0027】指示部材41は、その先端側が表示板5の
後述する指標部に向けて延びており、その表面には光源
7からの光を透過する半透過性のメタリック色層44が
形成され、このメタリック層44の反対側には、基部4
2を通じて導入された光をメタリック色層44側に反射
する反射層45が形成されている。
【0028】メタリック層44は、例えばメタリック粒
子を混入させた塗料を指示部材41の表面に薄く塗布す
ることにより形成され、光源7の非点灯時には外光反射
により例えばシルバーメタリック調の金属色調を伴って
視認され、光源7の点灯時にはその光がメタリック粒子
の隙間から透過することにより所定色を伴って視認され
る膜厚に設定されている。
【0029】反射層45は、例えば白色を有する皮膜を
ホットスタンピングによって指示部材41の背面に被着
して形成される、光反射率の良好なホットスタンプ層か
らなる。
【0030】基部42は、回転軸2に圧入固定されるボ
ス部と光源7からの光を指示部材41に供給する光供給
部とを有し、またカバー部43は、例えば黒色またはシ
ルバーメタリック調の色調を有している。
【0031】表示板5は、指針4の回転軌道に沿った円
弧状の配列形状を有して配置され、指針4の指示対象と
なる指標部51と、指標部51の背景となる地色部52
とを有している。
【0032】指標部51は、目盛部53とこの目盛部5
3に対応した文字部54とからなり、この場合、目盛部
53は表示部材6の後述する隆起部の外径形状に応じて
表示板5自体を開口させた開口孔(開口部)Hからな
る。
【0033】地色部52は、目盛部53に沿って帯状に
形成され目盛部53の背景を形成する第1の地色部55
と、この第1の地色部55の周囲に形成されその一部が
文字部54の背景を形成する第2の地色部56とからな
る。
【0034】このような構成を有する指標部51と地色
部52は、表示板5の基材(母材)となる基板5aに第
1〜第3の印刷層L1〜L3をスクリーン印刷すること
によって形成されている。
【0035】すなわち、透明もしくは半透明の合成樹脂
からなる基板5aの表面略全域に第1の印刷層L1を印
刷形成する。この第1の印刷層L1は、例えばメタリッ
ク粒子を混入させた印刷塗料からなり、それ自体、光源
7の非点灯時には外光反射により例えばシルバーメタリ
ック調の金属色調を伴って視認され、光源7の点灯時に
はその光をメタリック粒子の隙間から透過し所定色を伴
って発光する半透過性を有している。
【0036】この第1の印刷層L1の表側には、文字部
54及び第1の地色部55となる帯状領域を除いて第2
の印刷層L2が印刷形成されている。この第2の印刷層
L2は、例えば黒色で遮光性を有する印刷塗料からな
り、第2の地色部56を形成している。また第2の印刷
層L2を形成せずに第1の印刷層L1が露出する領域に
よって文字部54及び第1の地色部55が形成される。
【0037】第3の印刷層L3は、第1の地色部55に
対応する基板5aの背面領域であって、目盛部53を除
く領域に帯状に形成されている。この第3の印刷層L3
は、第2の印刷層L2と同様、例えば黒色で遮光性を有
する印刷塗料からなる。
【0038】従って、第1の印刷層L2の露出領域とな
る文字部54は、光源7の非点灯時には、シルバーメタ
リック調の金属色調に視認され、光源7の点灯時にはそ
の光を透過し所定色にて視認される半透過性を有する。
同じく第1の印刷層L2の露出領域となる第2の地色部
55は、光源7の非点灯時には、シルバーメタリック調
の金属色調に視認されるが、光源7の点灯時には、その
光は第3の印刷層L3により遮断されるため、透過光に
よる発光表示はされない。
【0039】なお表示板5には、回転軸2に対応した位
置に貫通孔57が設けられ、この貫通孔57を通じて回
転軸2と指針4とが連結できるようになっている。
【0040】表示部材6は、透明もしくは半透明の合成
樹脂(導光部材)からなり、第1の地色部55に沿った
略帯状を有して表示板5の背後に装着されている。なお
本例においては表示部材6は例えば透明な両面テープを
通じて表示板5に装着されているが、表示部材6の装着
固定は任意である。
【0041】この表示部材6は、図3,図4に示すよう
に、表示板5の背面に沿って帯状に延びるベース部61
と、このベース部61から表示板5側に突出する隆起部
62とを有し、この隆起部62は、表示板5の目盛部5
3(開口部H)の内径形状に対応した外径形状を有して
複数形成され、更にその表面には着色層63が形成され
ている。
【0042】着色層63は、指針4のメタリック層44
や第1の印刷層L1と同様、例えばメタリック粒子を混
入させた塗料を隆起部62の前面及び側面全体に薄く塗
布することにより形成され、光源7の非点灯時には外光
反射により、例えばシルバーメタリック調の金属色調を
伴って視認され、光源7の点灯時にはその光がメタリッ
ク粒子の隙間から透過することにより所定色を伴って視
認される半透過層からなる。なお本例では着色層63を
隆起部62の前面及び側面全体に形成しているが、前面
のみに形成してもよいし、その側面にだけ形成してもよ
いし、隆起部62全体を含んでベース部61の表面に形
成してもよい。
【0043】このように形成された表示部材6は、表示
板5の背面から隆起部62が表示板5の開口部Hに嵌入
するように、表示板5に装着される(図4参照)。これ
により隆起部62が開口部Hを通じて表示板5の表面側
に突出し、指標部51の一部として表示板5の目盛部5
3に対応した突出目盛を形成する。
【0044】光源7は、回路基板1の前方側に配置され
た例えばチップ型発光ダイオードからなり、指針4と表
示板5との各々に対応して複数個配置されている。
【0045】これら光源7は、回転軸2付近に位置する
回路基板1の前面側領域に集中配置され、指針4を照ら
す光源(指針用光源)7が回路基板1の軸孔に近接し、
その外側に表示板5を照らす光源(表示板用光源)7が
配置されている。なお指針用光源7は、指針4の基部4
2の回転動作に応じて複数個配置され、表示板用光源7
は、反射体8の後述する第1の反射壁に対向するよう回
転軸2を中心とした同心円上に複数個に配置されてい
る。
【0046】反射体8は、白色系の合成樹脂にてケース
形状に形成された射出成形体からなり、図2に示すよう
に、表示板5の貫通孔57に対応する内径を有して回転
軸2及び指針用光源7の周囲を取り巻く筒状部81と、
この筒状部81の外壁部から表示板用光源7と対向する
ように斜め前方に延びる第1の反射壁82と、空間部を
隔てて表示板5の背面に対向する第2の反射壁83とを
有している。
【0047】筒状部81は、指針用光源7からの光を指
針4側に導く導光筒として機能し、また第1の反射壁8
2は、表示板用光源7からの光を回転軸2を中心とした
外周方向に向けて放射状に反射する反射板として機能
し、第2の反射壁83は、第1の反射壁83側からの光
を空間部を介して表示板5及び表示部材6側に反射する
反射板として機能する。
【0048】以上の構成において、光源7の非点灯時に
は、指針4の指示部材41、表示板5の文字部54、第
1の地色部55、表示部材6の隆起部62表面が外光反
射を通じてシルバーメタリック調の金属色調を伴って視
認される。
【0049】指針用光源7の点灯時には、その光が反射
体8の筒状部81、指針4の基部42及び指示部材41
を通じてメタリック層44を透過し、指示部材41が例
えば指針用光源7自体の発光色である赤色に発光する。
【0050】表示板用光源7の点灯時には、その光が反
射体8の第1,第2の反射壁82,83を通じて第1の
印刷層L1の露出部として形成された文字部54を透過
し、文字部54が例えば指針用光源7自体の発光色であ
る白色に発光するが、第1の地色部55は第3の印刷層
L3によって光の透過が遮断されるため、透過光によっ
ては発光しない。
【0051】また表示板用光源7の光は、ベース部61
を通じて隆起部62に至り着色層63を透過し、隆起部
62が指針用光源7自体の発光色である白色に発光す
る。また表示板用光源7の光は、表示板5上に位置する
隆起部62の側面から外部にも放出され、この放出光が
第1の地色部55を形成する第1の印刷層L1で反射す
ることによって、第1の地色部55がシルバーメタリッ
ク調の金属色調を伴ってぼんやりと視認される。
【0052】以上のように本実施例によれば、指針4
と、この指針4の指示対象となる指標部51を有する表
示板5とを備えており、表示板5には目盛部53に対応
する開口部Hが形成され、表示板5の背後には表示部材
6が配置され、この表示部材6には開口部Hから表示板
上に突出して目盛部53の一部を形成する隆起部62が
形成されることにより、表示板5上に突出する立体構造
物からなる隆起部63が表示板5の目盛部53に対応し
た突出目盛として視認されるため、目盛部51に立体感
を与えることができる。
【0053】また本実施例では、隆起部62の外径形状
を開口部Hの内径形状に対応させており、これにより、
開口部Hと隆起部62との隙間を小さくでき、表示品質
を向上させることができる。
【0054】また本実施例では、表示部材6を、光源7
の光を透過可能な導光部材から形成したことにより、隆
起部62を発光させることができ、立体構造物からなる
隆起部62が発光することにより、照明時においても目
盛部53に立体感を与えることができる。
【0055】また本実施例では、隆起部62に光源7の
光を透過するメタリック色でなる着色層63を形成した
ことにより、光源7の非点灯時には隆起部62を反射光
によりメタリック色で表示し、光源7の点灯時には隆起
部62を透過光によりメタリック色とは異なる所定の色
で発光表示することができ、これにより隆起部62の見
せ方に変化を与え、表示品質を向上させることができ
る。
【0056】また本実施例では、指針4の指示部材41
の少なくとも表面に光源からの光を透過するメタリック
色層44を設けたことにより、光源7の非点灯時には指
示部材41を反射光によりメタリック色で表示し、光源
7の点灯時には透過光により指示部材41をメタリック
色とは異なる所定の色で発光表示することができ、これ
により指針4の見せ方に変化を与え、表示品質を向上さ
せることができる。
【0057】図5は本発明の第2の実施例を示す要部正
面図であり、本例では、表示部材6を複数のブロック体
64に分割すると共にこれらブロック体64どうしを弾
性部65によって連結したものである。各ブロック体6
4には、隆起部62が3つずつ形成され、また弾性部6
4は、この例では略「U」字形の薄肉片から構成されて
いる。
【0058】このように構成することによって、指標部
51が指針4の動作に応じて複数配置される場合であっ
ても、弾性部65によって寸法誤差や組み付け誤差を吸
収でき、表示板5と表示部材6との組み付け性を向上さ
せることができる。また寸法誤差や組み付け誤差を吸収
できることにより、隆起部62と開口部Hと間のクリア
ランス寸法を必要最小限に抑えることができため、表示
品質を向上させることができる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
所期の目的を達成することができ、指標部に立体感を付
与することが可能な指針式計器を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施例による指針式計器
の正面図。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図。
【図3】図2中、矢印B領域の拡大断面図。
【図4】本発明の第1の実施例による表示板と表示部材
の要部を示す分解斜視図。
【図5】本発明の第2の実施例を示す要部正面図。
【符号の説明】
1 回路基板 2 回転軸 3 計器本体 4 指針 5 表示板 5a 基板 6 表示部材 7 光源 8 反射体 41 指示部材 42 基部 43 カバー部 44 メタリック層 45 反射層 51 指標部 52 地色部 53 目盛部 54 文字部 55 第1の地色部 56 第2の地色部 57 貫通孔 61 ベース部 62 隆起部 63 着色層 81 筒状部 82 第1の反射壁 83 第2の反射壁 L1〜L3 第1〜第3の印刷層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指針と、この指針の指示対象となる指標
    部を有する表示板とを備え、前記表示板に前記指標部に
    対応する開口部を設け、前記表示板の背後に表示部材を
    設け、この表示部材に前記開口部から前方に突出し少な
    くとも前記指標部の一部を形成する隆起部を設けたこと
    を特徴とする指針式計器。
  2. 【請求項2】 前記隆起部の外径形状が前記開口部の内
    径形状に対応することを特徴とする請求項1記載の指針
    式計器。
  3. 【請求項3】 前記表示部材が弾性部を介して連結され
    た複数のブロック体からなることを特徴とする請求項2
    記載の指針式計器。
  4. 【請求項4】 前記指標部が目盛部を含み、この目盛部
    に対応して前記開口部が形成されることを特徴とする請
    求項1記載の指針式計器。
  5. 【請求項5】 前記表示板を照明する光源を有し、前記
    表示部材が前記光源の光を透過する導光部材からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の指針式計器。
  6. 【請求項6】 前記隆起部に前記光源の光を透過する着
    色層を設け、この着色層がメタリック色であることを特
    徴とする請求項5記載の指針式計器。
  7. 【請求項7】 前記指針が透光性材料からなる指示部材
    を有し、この指示部材の少なくとも表面に前記光源また
    は別途設けられた他の光源の光を透過するメタリック色
    層を設けたことを特徴とする請求項6記載の指針式計
    器。
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