JP2003106388A - 自動変速機 - Google Patents
自動変速機Info
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- JP2003106388A JP2003106388A JP2001303916A JP2001303916A JP2003106388A JP 2003106388 A JP2003106388 A JP 2003106388A JP 2001303916 A JP2001303916 A JP 2001303916A JP 2001303916 A JP2001303916 A JP 2001303916A JP 2003106388 A JP2003106388 A JP 2003106388A
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- Japan
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- clutch
- sun gear
- planetary gear
- rotation
- input shaft
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- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
- Structure Of Transmissions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ラビニヨタイプの遊星歯車機構を構成している
部品及びクラッチを構成している部品の耐久性を向上さ
せることが可能な自動変速機を提供することを目的とし
ている。 【解決手段】クラッチハブ61は、ブッシュ65を介し
て入力軸50の外周に回転自在に支持されているハブ円
筒部61bを備え、このハブ円筒部の先端部に、第1の
遊星歯車機構10の小径のサンギヤ12の内周部が連結
されている。第1の遊星歯車機構10の大径のサンギヤ
11は、小径のサンギヤ12に対して軸方向にずれた位
置でブッシュ66を介してハブ円筒部61bの外周に回
転自在に支持されている。クラッチハブ61のハブ円筒
部61bと入力軸50との間に介装したブッシュ65
は、大径のサンギヤ11の内周部とハブ円筒部61bと
の間に介装したブッシュ66に対して軸方向の位置が一
致して配置されている。
部品及びクラッチを構成している部品の耐久性を向上さ
せることが可能な自動変速機を提供することを目的とし
ている。 【解決手段】クラッチハブ61は、ブッシュ65を介し
て入力軸50の外周に回転自在に支持されているハブ円
筒部61bを備え、このハブ円筒部の先端部に、第1の
遊星歯車機構10の小径のサンギヤ12の内周部が連結
されている。第1の遊星歯車機構10の大径のサンギヤ
11は、小径のサンギヤ12に対して軸方向にずれた位
置でブッシュ66を介してハブ円筒部61bの外周に回
転自在に支持されている。クラッチハブ61のハブ円筒
部61bと入力軸50との間に介装したブッシュ65
は、大径のサンギヤ11の内周部とハブ円筒部61bと
の間に介装したブッシュ66に対して軸方向の位置が一
致して配置されている。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラビニヨタイプの
遊星歯車機構を備えた自動変速機に関する。
遊星歯車機構を備えた自動変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】最小限の変速要素からなるプラネタリギ
ヤセットを用い、前進6速・後進1速を達成する自動変
速機として例えば特開2000-220705号公報の技術が提案
されている。特開2000-220705号公報の自動変速機を、
図5を参照して説明する。
ヤセットを用い、前進6速・後進1速を達成する自動変
速機として例えば特開2000-220705号公報の技術が提案
されている。特開2000-220705号公報の自動変速機を、
図5を参照して説明する。
【0003】この自動変速機は、フロントエンジン・フ
ロントドライブ(FF)車又はリヤエンジン・リヤドラ
イブ(RR)車用の横置式トランスアクスルの形態を採
っており、主軸の入力軸302上の周りには、プラネタ
リギヤセットGと、減速用プラネタリギヤG1と、第1
及び第2のブレーキB−1,B−2と、第1、第2及び
第3のクラッチC−1,C−2,C−3とを備える変速
ユニットが配置されている。前記主軸には、図示しない
カウンタ軸、ドライブシャフトが並列に配置されてお
り、カウンタ軸にはカウンタギヤが配置され、ドライブ
シャフトにはデファレンシャル装置が配置されており、
変速機構で変速された駆動力がカウンタギヤ及びデファ
レンシャル装置を介してホイール駆動力として出力され
るようになっている。
ロントドライブ(FF)車又はリヤエンジン・リヤドラ
イブ(RR)車用の横置式トランスアクスルの形態を採
っており、主軸の入力軸302上の周りには、プラネタ
リギヤセットGと、減速用プラネタリギヤG1と、第1
及び第2のブレーキB−1,B−2と、第1、第2及び
第3のクラッチC−1,C−2,C−3とを備える変速
ユニットが配置されている。前記主軸には、図示しない
カウンタ軸、ドライブシャフトが並列に配置されてお
り、カウンタ軸にはカウンタギヤが配置され、ドライブ
シャフトにはデファレンシャル装置が配置されており、
変速機構で変速された駆動力がカウンタギヤ及びデファ
レンシャル装置を介してホイール駆動力として出力され
るようになっている。
【0004】前記プラネタリギヤセットGは、大径のサ
ンギヤS2と、小径のサンギヤS3と、互いに噛合する
ロングピニオン(図示せず)とショートピニオン(図示
せず)とを支持するキャリアC2(C3)と、リングギ
ヤR2(R3)とで構成され、ロングピニオンが大径の
サンギヤS2とリングギヤR2とに噛合し、ショートピ
ニオンが小径のサンギヤS3に噛合するラビニヨ式のギ
ヤセットで構成されている。
ンギヤS2と、小径のサンギヤS3と、互いに噛合する
ロングピニオン(図示せず)とショートピニオン(図示
せず)とを支持するキャリアC2(C3)と、リングギ
ヤR2(R3)とで構成され、ロングピニオンが大径の
サンギヤS2とリングギヤR2とに噛合し、ショートピ
ニオンが小径のサンギヤS3に噛合するラビニヨ式のギ
ヤセットで構成されている。
【0005】この形態では、大径のサンギヤS2と小径
のサンギヤS3が減速回転の入力要素、キャリアC2
(C3)が非減速回転の入力要素、リングギヤR2が出
力要素とされている。キャリアC2(C3)は、第2の
クラッチC−2を介して入力軸302に連結され、か
つ、第2のブレーキB−2により変速機ケース304に
係止可能とされるとともに、ワンウェイクラッチF−1
により変速機ケース304に一方向回転係止可能とされ
ている。そして、リングギヤR2がカウンタドライブギ
ヤ305に連結されている。
のサンギヤS3が減速回転の入力要素、キャリアC2
(C3)が非減速回転の入力要素、リングギヤR2が出
力要素とされている。キャリアC2(C3)は、第2の
クラッチC−2を介して入力軸302に連結され、か
つ、第2のブレーキB−2により変速機ケース304に
係止可能とされるとともに、ワンウェイクラッチF−1
により変速機ケース304に一方向回転係止可能とされ
ている。そして、リングギヤR2がカウンタドライブギ
ヤ305に連結されている。
【0006】減速用プラネタリギヤG1は、サンギヤS
1が変速機ケース304に固定され、リングギヤR1が
入力要素として入力軸302に連結され、キャリアC1
が出力要素として第1のクラッチC−1及び第3のクラ
ッチC−3を介してプラネタリギヤセットGに連結され
ている。プラネタリギヤセットGの小径のサンギヤS3
は、ギヤ部の一端側から延長軸部306が軸方向に延在
している部材であり、入力軸302の外周にブッシュ3
08A,308Bを介して配置することで入力軸302
に回転自在に支持されている。なお、一方のブッシュ3
08Aは、ギヤ部の内側に配置されており、他方のブッ
シュ308Bは、延長軸部306の先端の内側に配置さ
れている。そして、延長軸部306の先端は、第1のク
ラッチC−1のシリンダ307の延長部にスプライン結
合で連結されている。
1が変速機ケース304に固定され、リングギヤR1が
入力要素として入力軸302に連結され、キャリアC1
が出力要素として第1のクラッチC−1及び第3のクラ
ッチC−3を介してプラネタリギヤセットGに連結され
ている。プラネタリギヤセットGの小径のサンギヤS3
は、ギヤ部の一端側から延長軸部306が軸方向に延在
している部材であり、入力軸302の外周にブッシュ3
08A,308Bを介して配置することで入力軸302
に回転自在に支持されている。なお、一方のブッシュ3
08Aは、ギヤ部の内側に配置されており、他方のブッ
シュ308Bは、延長軸部306の先端の内側に配置さ
れている。そして、延長軸部306の先端は、第1のク
ラッチC−1のシリンダ307の延長部にスプライン結
合で連結されている。
【0007】また、プラネタリギヤセットGの大径のサ
ンギヤS2も、ギヤ部の一端側から延長軸部310が軸
方向に延在している部材であり、小径のサンギヤS3の
延長軸部306の外周にブッシュ314A,314Bを
介して配置することで延長軸部306に回転自在に支持
されている。なお、一方のブッシュ314Aは、ギヤ部
の内側に配置されており、他方のブッシュ314Bは、
延長軸部310の先端の内側に配置されている。前記延
長軸部310の先端は、動力伝達部材312の内径筒部
312aにスプライン結合で連結されている。動力伝達
部材312の円筒状に形成した拡径部312bの端部
は、第3のクラッチC−3のドラム316の端面に噛み
合いで連結されている。
ンギヤS2も、ギヤ部の一端側から延長軸部310が軸
方向に延在している部材であり、小径のサンギヤS3の
延長軸部306の外周にブッシュ314A,314Bを
介して配置することで延長軸部306に回転自在に支持
されている。なお、一方のブッシュ314Aは、ギヤ部
の内側に配置されており、他方のブッシュ314Bは、
延長軸部310の先端の内側に配置されている。前記延
長軸部310の先端は、動力伝達部材312の内径筒部
312aにスプライン結合で連結されている。動力伝達
部材312の円筒状に形成した拡径部312bの端部
は、第3のクラッチC−3のドラム316の端面に噛み
合いで連結されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した自
動変速機は、減速用プラネタリギヤG1が回転を出力す
る際に、その回転を伝達する動力伝達部材312に大き
なトルクが作用する。そのため、トルクに抗する剛性を
必要とする動力伝達部材312は、肉厚を厚くした重量
が重い部材となっている。
動変速機は、減速用プラネタリギヤG1が回転を出力す
る際に、その回転を伝達する動力伝達部材312に大き
なトルクが作用する。そのため、トルクに抗する剛性を
必要とする動力伝達部材312は、肉厚を厚くした重量
が重い部材となっている。
【0009】この重量の重い動力伝達部材312は、内
径筒部312aと拡径部312bとを有した軸方向に長
い部材なので、この動力伝達部材312が高速で回転す
ると、その際の遠心力により大径のサンギヤS2とスプ
ライン結合している内径筒部312aの先端側に大きな
曲げモーメントが発生する。この曲げモーメントが発生
すると、内径筒部312aの先端側でスプライン結合し
ている大径のサンギヤS2の延長軸部310の先端部に
径方向内方に向けて荷重が作用し、延長軸部310の先
端部の内周側に配置したブッシュ314Bと、そのブッ
シュ314Bの内周側に位置する小径のサンギヤS3の
延長軸部306にも径方向内方に向けて荷重が作用す
る。ここで、荷重が作用するサンギヤS3の延長軸部3
06の内側と入力軸302との間にはブッシュが存在し
ないので、延長軸部306に径方向内方に向けて曲げ力
が作用してしまい、小径のサンギヤS3の強度が低下し
やすいという問題がある。
径筒部312aと拡径部312bとを有した軸方向に長
い部材なので、この動力伝達部材312が高速で回転す
ると、その際の遠心力により大径のサンギヤS2とスプ
ライン結合している内径筒部312aの先端側に大きな
曲げモーメントが発生する。この曲げモーメントが発生
すると、内径筒部312aの先端側でスプライン結合し
ている大径のサンギヤS2の延長軸部310の先端部に
径方向内方に向けて荷重が作用し、延長軸部310の先
端部の内周側に配置したブッシュ314Bと、そのブッ
シュ314Bの内周側に位置する小径のサンギヤS3の
延長軸部306にも径方向内方に向けて荷重が作用す
る。ここで、荷重が作用するサンギヤS3の延長軸部3
06の内側と入力軸302との間にはブッシュが存在し
ないので、延長軸部306に径方向内方に向けて曲げ力
が作用してしまい、小径のサンギヤS3の強度が低下し
やすいという問題がある。
【0010】また、曲げモーメントの発生によって延長
軸部310の先端部の内周側に配置したブッシュ314
Bにも偏荷重が加わりやすく、ブッシュ314Bの耐久
性も低下するおそれがある。そこで、本発明は上記事情
に鑑みてなされたもので、ラビニヨタイプの遊星歯車機
構を構成している部品及びクラッチを構成している部品
の耐久性を向上させることが可能な自動変速機を提供す
ることを目的としている。
軸部310の先端部の内周側に配置したブッシュ314
Bにも偏荷重が加わりやすく、ブッシュ314Bの耐久
性も低下するおそれがある。そこで、本発明は上記事情
に鑑みてなされたもので、ラビニヨタイプの遊星歯車機
構を構成している部品及びクラッチを構成している部品
の耐久性を向上させることが可能な自動変速機を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】したがって、本願の請求
項1記載の自動変速機は、入力軸の周囲に配設され、当
該入力軸の回転を入力として複数の変速回転を出力する
複数組の遊星歯車機構と、前記入力軸と前記遊星歯車機
構との間に介装され締結及び解放自在の第1のクラッチ
及び第3のクラッチとを備え、複数組のうちの一つの遊
星歯車機構は、キャリに支持されて互いに噛合するロン
グピニオン及びショートピニオンと、ロングピニオンに
噛合する第1のサンギヤと、ショートピニオンに噛合す
る第2のサンギヤと、ロングピニオン及びショートピニ
オンのいずれかに噛合するリングギヤとからなるラビニ
ヨタイプの遊星歯車機構である自動変速機において、前
記第2のサンギヤは、前記第1のクラッチに連結されて
回転が入力するとともに、第1のサンギヤは、前記第3
のクラッチに連結されて回転が入力する構成となってお
り、前記第2のサンギヤに連結している前記第1のクラ
ッチは、前記遊星歯車機構から回転が入力するクラッチ
ハブを有し、このクラッチハブは前記入力軸の外周に第
1のブッシュを介して同軸的に回転自在に配置したハブ
円筒部を備えており、前記第1のサンギヤは、前記ハブ
円筒部の外周に、前記第1のブッシュと軸方向の位置を
一致させた第2のブッシュを介して回転自在に配置され
ているとともに、前記第2のサンギヤは、前記第1のサ
ンギヤと軸方向において重なり合わない前記ハブ円筒部
の先端側で回転が伝達可能に連結されている。
項1記載の自動変速機は、入力軸の周囲に配設され、当
該入力軸の回転を入力として複数の変速回転を出力する
複数組の遊星歯車機構と、前記入力軸と前記遊星歯車機
構との間に介装され締結及び解放自在の第1のクラッチ
及び第3のクラッチとを備え、複数組のうちの一つの遊
星歯車機構は、キャリに支持されて互いに噛合するロン
グピニオン及びショートピニオンと、ロングピニオンに
噛合する第1のサンギヤと、ショートピニオンに噛合す
る第2のサンギヤと、ロングピニオン及びショートピニ
オンのいずれかに噛合するリングギヤとからなるラビニ
ヨタイプの遊星歯車機構である自動変速機において、前
記第2のサンギヤは、前記第1のクラッチに連結されて
回転が入力するとともに、第1のサンギヤは、前記第3
のクラッチに連結されて回転が入力する構成となってお
り、前記第2のサンギヤに連結している前記第1のクラ
ッチは、前記遊星歯車機構から回転が入力するクラッチ
ハブを有し、このクラッチハブは前記入力軸の外周に第
1のブッシュを介して同軸的に回転自在に配置したハブ
円筒部を備えており、前記第1のサンギヤは、前記ハブ
円筒部の外周に、前記第1のブッシュと軸方向の位置を
一致させた第2のブッシュを介して回転自在に配置され
ているとともに、前記第2のサンギヤは、前記第1のサ
ンギヤと軸方向において重なり合わない前記ハブ円筒部
の先端側で回転が伝達可能に連結されている。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の自動変速機において、前記第3のクラッチは、クラ
ッチドラムの先端部にスプライン結合している円盤形状
のシェルコネクティングを備え、このシェルコネクティ
ングの内径部が前記第1のサンギヤに固着されている。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の自動変速
機において、前記第3のクラッチのクラッチドラムは、
先端部が前記シェルコネクティングにスプライン結合し
ている略円筒形状のアウタードラムと、このアウタード
ラムの基端側に設けられて回転支持部材の外周に第3の
ブッシュを介して回転自在に配置されているアウタード
ラムとを備えている。
載の自動変速機において、前記第3のクラッチは、クラ
ッチドラムの先端部にスプライン結合している円盤形状
のシェルコネクティングを備え、このシェルコネクティ
ングの内径部が前記第1のサンギヤに固着されている。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の自動変速
機において、前記第3のクラッチのクラッチドラムは、
先端部が前記シェルコネクティングにスプライン結合し
ている略円筒形状のアウタードラムと、このアウタード
ラムの基端側に設けられて回転支持部材の外周に第3の
ブッシュを介して回転自在に配置されているアウタード
ラムとを備えている。
【0013】さらに、請求項4記載の発明は、請求項1
乃至3の何れかに記載の自動変速機において、前記複数
組の遊星歯車機構は、前記第1のクラッチ及び前記第3
のクラッチの関連的な締結動作により前記入力軸の減速
回転と非減速回転とを入力として複数の変速回転を出力
する第1の遊星歯車機構と、前記第1のクラッチの径方
向の内側に位置し、且つ、前記第1の遊星歯車機構に隣
接して配置されており、前記入力軸の回転を減速させて
前記第3のクラッチの締結により前記第1の遊星歯車機
構に出力する第2の遊星歯車機構とで構成されている。
乃至3の何れかに記載の自動変速機において、前記複数
組の遊星歯車機構は、前記第1のクラッチ及び前記第3
のクラッチの関連的な締結動作により前記入力軸の減速
回転と非減速回転とを入力として複数の変速回転を出力
する第1の遊星歯車機構と、前記第1のクラッチの径方
向の内側に位置し、且つ、前記第1の遊星歯車機構に隣
接して配置されており、前記入力軸の回転を減速させて
前記第3のクラッチの締結により前記第1の遊星歯車機
構に出力する第2の遊星歯車機構とで構成されている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明を適用し得る自動
変速機の全体構成を断面を示す。また、図2は、自動変
速機のギヤトレインをスケルトンで示す。この自動変速
機は、図1及び図2に示すように、いわゆる3軸構成と
され、フロントエンジン・フロントドライブ(FF)車
又はリヤエンジン・リヤドライブ(RR)車用の横置式
トランスアクスルの形態を有し、さらに変速機構として
は、前進6速・後進1速を実現するギヤトレインを備え
ている。
に基づいて説明する。図1は、本発明を適用し得る自動
変速機の全体構成を断面を示す。また、図2は、自動変
速機のギヤトレインをスケルトンで示す。この自動変速
機は、図1及び図2に示すように、いわゆる3軸構成と
され、フロントエンジン・フロントドライブ(FF)車
又はリヤエンジン・リヤドライブ(RR)車用の横置式
トランスアクスルの形態を有し、さらに変速機構として
は、前進6速・後進1速を実現するギヤトレインを備え
ている。
【0015】自動変速機は、ミッションケース180内
に、互いに並列的に配置された第1軸である入力軸5
0、カウンタ軸401、ドライブシャフト453a,4
53bの各軸上に変速ユニットやギヤ等の各種要素が配
設された構成を有する。入力軸50は、図示しないエン
ジンからトルクコンバータ230を介してトルクが入力
され、且つ出力側をトルクコンバータ230側に設けて
おり、また、カウンタ軸401は、入力軸50に平行に
配置され、この入力軸50の出力ギヤと噛み合ったカウ
ンタギヤ400を有し、さらに、ドライブシャフト45
3a,453bを支持するデフケース451には、カウ
ンタ軸401のカウンタギヤ400を介してトルク伝達
されるファイナルギヤ452が設けられている。ここ
で、ドライブシャフト453a,453bは、具体的に
は、差動歯車により差動回転する左右軸である。
に、互いに並列的に配置された第1軸である入力軸5
0、カウンタ軸401、ドライブシャフト453a,4
53bの各軸上に変速ユニットやギヤ等の各種要素が配
設された構成を有する。入力軸50は、図示しないエン
ジンからトルクコンバータ230を介してトルクが入力
され、且つ出力側をトルクコンバータ230側に設けて
おり、また、カウンタ軸401は、入力軸50に平行に
配置され、この入力軸50の出力ギヤと噛み合ったカウ
ンタギヤ400を有し、さらに、ドライブシャフト45
3a,453bを支持するデフケース451には、カウ
ンタ軸401のカウンタギヤ400を介してトルク伝達
されるファイナルギヤ452が設けられている。ここ
で、ドライブシャフト453a,453bは、具体的に
は、差動歯車により差動回転する左右軸である。
【0016】自動変速機は、図1及び図2に示すよう
に、入力軸50の周りに、変速ユニットが設けられてい
る。この変速ユニットは、入力軸50の減速回転と非減
速回転とを入力として複数の変速回転を出力する第1の
遊星歯車機構10と、入力軸50の回転を減速させて出
力する第2の遊星歯車機構30と、第2の遊星歯車機構
30及び第1の遊星歯車機構10の2つの異なるサンギ
ヤ11,12との間にそれぞれ介挿された締結及び解放
自在の第1及び第3のクラッチ60及び80と、入力軸
50と第1の遊星歯車機構10のキャリア14との間に
介挿された締結及び解放自在の第2のクラッチ70と、
第1の遊星歯車機構10のサンギヤ11及びキャリア1
3にブレーキ力を作用させる第1及び第2のブレーキ1
00及び110と、第2のブレーキ110と並列に介挿
されたワンウェイクラッチ90とを備えている。また、
自動変速機は、第1,第2及び第3のクラッチ60,7
0及び80に対応して配置される第1,第2及び第3の
油圧サーボ機構120,130及び140と、第1及び
第2のブレーキ100及び110に対応して配置される
第4及び第5の油圧サーボ機構150及び160とを備
えている。
に、入力軸50の周りに、変速ユニットが設けられてい
る。この変速ユニットは、入力軸50の減速回転と非減
速回転とを入力として複数の変速回転を出力する第1の
遊星歯車機構10と、入力軸50の回転を減速させて出
力する第2の遊星歯車機構30と、第2の遊星歯車機構
30及び第1の遊星歯車機構10の2つの異なるサンギ
ヤ11,12との間にそれぞれ介挿された締結及び解放
自在の第1及び第3のクラッチ60及び80と、入力軸
50と第1の遊星歯車機構10のキャリア14との間に
介挿された締結及び解放自在の第2のクラッチ70と、
第1の遊星歯車機構10のサンギヤ11及びキャリア1
3にブレーキ力を作用させる第1及び第2のブレーキ1
00及び110と、第2のブレーキ110と並列に介挿
されたワンウェイクラッチ90とを備えている。また、
自動変速機は、第1,第2及び第3のクラッチ60,7
0及び80に対応して配置される第1,第2及び第3の
油圧サーボ機構120,130及び140と、第1及び
第2のブレーキ100及び110に対応して配置される
第4及び第5の油圧サーボ機構150及び160とを備
えている。
【0017】第1,第2及び第3のクラッチ60,70
及び80並びに第1及び第2のブレーキ100及び11
0は、摩擦部材による多板構成とされており、第1のク
ラッチ60は、第2の遊星歯車機構30の外周側近傍に
配置され、その後方近傍に第3のクラッチ80が配置さ
れ、第2のクラッチ70は、ミッションケース180の
前端部に配置され、第1のブレーキ100は、第1のク
ラッチ60とミッションケース180の内周面との間に
配置され、第2のブレーキ110は、第1の遊星歯車機
構10とミッションケース180の内周面との間に配置
されている。また、ワンウェイクラッチ90は、第1の
ブレーキ100と第2のブレーキ110との間に配置さ
れている。
及び80並びに第1及び第2のブレーキ100及び11
0は、摩擦部材による多板構成とされており、第1のク
ラッチ60は、第2の遊星歯車機構30の外周側近傍に
配置され、その後方近傍に第3のクラッチ80が配置さ
れ、第2のクラッチ70は、ミッションケース180の
前端部に配置され、第1のブレーキ100は、第1のク
ラッチ60とミッションケース180の内周面との間に
配置され、第2のブレーキ110は、第1の遊星歯車機
構10とミッションケース180の内周面との間に配置
されている。また、ワンウェイクラッチ90は、第1の
ブレーキ100と第2のブレーキ110との間に配置さ
れている。
【0018】さらに、入力軸50には、軸内油路51が
形成されており、この軸内油路51に潤滑油を供給する
ことにより、第1及び第2の遊星歯車機構10及び3
0、第1、第2及び第3のクラッチ60,70及び8
0、並びに第1及び第2のブレーキ100及び110の
摩擦部材間の潤滑が行われる。第1の遊星歯車機構10
は、図1に示すように、カウンタドライブギヤ170の
後方近傍に配置されており、図2に示すように、大径の
サンギヤ11、小径のサンギヤ12、キャリア13,1
4及びリングギヤ17の4つの変速要素からなる。第1
の遊星歯車機構10は、ロングピニオン15が大径のサ
ンギヤ11に噛合し、ショートピニオン16が小径のサ
ンギヤ12に噛合し、ロングピニオン15がリングギヤ
17の内歯と噛合するラビニヨ式で構成されている。
形成されており、この軸内油路51に潤滑油を供給する
ことにより、第1及び第2の遊星歯車機構10及び3
0、第1、第2及び第3のクラッチ60,70及び8
0、並びに第1及び第2のブレーキ100及び110の
摩擦部材間の潤滑が行われる。第1の遊星歯車機構10
は、図1に示すように、カウンタドライブギヤ170の
後方近傍に配置されており、図2に示すように、大径の
サンギヤ11、小径のサンギヤ12、キャリア13,1
4及びリングギヤ17の4つの変速要素からなる。第1
の遊星歯車機構10は、ロングピニオン15が大径のサ
ンギヤ11に噛合し、ショートピニオン16が小径のサ
ンギヤ12に噛合し、ロングピニオン15がリングギヤ
17の内歯と噛合するラビニヨ式で構成されている。
【0019】大径のサンギヤ11及び小径のサンギヤ1
2は、第2の遊星歯車機構30を介して入力軸50から
の入力がなされる減速回転の入力要素をなす。すなわ
ち、小径のサンギヤ12は、第1のクラッチ60に連結
されて、第2の遊星歯車機構30からの入力がなされ、
また、大径のサンギヤ11は、第3のクラッチ80に連
結されて、第2の遊星歯車機構30からの入力がなされ
る。また、大径のサンギヤ11は、第1のブレーキ10
0によりミッションケース180に固定可能とされてい
る。
2は、第2の遊星歯車機構30を介して入力軸50から
の入力がなされる減速回転の入力要素をなす。すなわ
ち、小径のサンギヤ12は、第1のクラッチ60に連結
されて、第2の遊星歯車機構30からの入力がなされ、
また、大径のサンギヤ11は、第3のクラッチ80に連
結されて、第2の遊星歯車機構30からの入力がなされ
る。また、大径のサンギヤ11は、第1のブレーキ10
0によりミッションケース180に固定可能とされてい
る。
【0020】キャリア13,14は、互いに噛合するロ
ングピニオン15とショートピニオン16とを支持して
おり、入力軸50からの入力が直接なされる非減速回転
の入力要素をなす。キャリア14は、第2のクラッチ7
0を介して入力軸50に連結され、キャリア13は、第
2のブレーキ110によりミッションケース180に固
定可能とされるとともに、ワンウェイクラッチ90によ
りミッションケース180に一方向の回転のみが可能と
されている。ここで、ワンウェイクラッチ90は、係合
方向が第1速時の反力トルク支持方向に設定されて第2
のブレーキ110の機能を発揮するものである。また、
リングギヤ17は出力要素をなし、カウンタドライブギ
ヤ170に連結されており、カウンタドライブギヤ17
0は、第1の遊星歯車機構10と第2のクラッチ70と
の間に位置しており、入力軸50とは切離された中間隔
壁195に回転自在に支持されている。
ングピニオン15とショートピニオン16とを支持して
おり、入力軸50からの入力が直接なされる非減速回転
の入力要素をなす。キャリア14は、第2のクラッチ7
0を介して入力軸50に連結され、キャリア13は、第
2のブレーキ110によりミッションケース180に固
定可能とされるとともに、ワンウェイクラッチ90によ
りミッションケース180に一方向の回転のみが可能と
されている。ここで、ワンウェイクラッチ90は、係合
方向が第1速時の反力トルク支持方向に設定されて第2
のブレーキ110の機能を発揮するものである。また、
リングギヤ17は出力要素をなし、カウンタドライブギ
ヤ170に連結されており、カウンタドライブギヤ17
0は、第1の遊星歯車機構10と第2のクラッチ70と
の間に位置しており、入力軸50とは切離された中間隔
壁195に回転自在に支持されている。
【0021】第2の遊星歯車機構30は、図1に示すよ
うに、第1の遊星歯車機構10の後方近傍に配置されて
おり、図2に示すように、サンギヤ31、リングギヤ3
2及びキャリア33の3つの変速要素からなる。第2の
遊星歯車機構30は、サンギヤ31が後述するミッショ
ンケース180のサイドカバー200に形成されたスリ
ーブ部材210に固定され、リングギヤ32が入力要素
として入力軸50に連結され、キャリア33が出力要素
として第1及び第2のクラッチ60及び70を介して、
第1の遊星歯車機構10に接続されている。そして、サ
ンギヤ31及びリングギヤ32は、はすば歯車で構成さ
れている。
うに、第1の遊星歯車機構10の後方近傍に配置されて
おり、図2に示すように、サンギヤ31、リングギヤ3
2及びキャリア33の3つの変速要素からなる。第2の
遊星歯車機構30は、サンギヤ31が後述するミッショ
ンケース180のサイドカバー200に形成されたスリ
ーブ部材210に固定され、リングギヤ32が入力要素
として入力軸50に連結され、キャリア33が出力要素
として第1及び第2のクラッチ60及び70を介して、
第1の遊星歯車機構10に接続されている。そして、サ
ンギヤ31及びリングギヤ32は、はすば歯車で構成さ
れている。
【0022】カウンタギヤ400は、入力軸50と平行
でこの入力軸50に比較して短尺なカウンタ軸401の
後端側に固定された入力軸50のカウンタドライブギヤ
170に噛合する大径のカウンタドリブンギヤ402
と、カウンタ軸401においてカウンタドリブンギヤ4
02より前端側に固定された出力要素としての小径のリ
ダクションギヤ403とを備えている。ここで、カウン
タ軸401は、両端が第1及び第2の軸受404a,4
04bにより回転自在に支持されている。このカウンタ
ギヤ400は、カウンタドリブンギヤ402及びリダク
ションギヤ403により、入力軸50からの出力を減速
するとともに、反転させてディファレンシャル装置45
0に伝達することで、適宜の減速比を得るようにしてい
る。
でこの入力軸50に比較して短尺なカウンタ軸401の
後端側に固定された入力軸50のカウンタドライブギヤ
170に噛合する大径のカウンタドリブンギヤ402
と、カウンタ軸401においてカウンタドリブンギヤ4
02より前端側に固定された出力要素としての小径のリ
ダクションギヤ403とを備えている。ここで、カウン
タ軸401は、両端が第1及び第2の軸受404a,4
04bにより回転自在に支持されている。このカウンタ
ギヤ400は、カウンタドリブンギヤ402及びリダク
ションギヤ403により、入力軸50からの出力を減速
するとともに、反転させてディファレンシャル装置45
0に伝達することで、適宜の減速比を得るようにしてい
る。
【0023】ディファレンシャル装置450は、デフケ
ース451に固定されたファイナルギヤ452をカウン
タギヤ400のリダクションギヤ403に噛合させ、デ
フケース451内に配置された差動歯車の差動回転が左
右軸(ドライブシャフト)453a,453bに出力さ
れる構成とされている。このディファレンシャル装置4
50は、ミッションケース180及びその前端に取付け
られたコンバータハウジング231に支持されている。
ース451に固定されたファイナルギヤ452をカウン
タギヤ400のリダクションギヤ403に噛合させ、デ
フケース451内に配置された差動歯車の差動回転が左
右軸(ドライブシャフト)453a,453bに出力さ
れる構成とされている。このディファレンシャル装置4
50は、ミッションケース180及びその前端に取付け
られたコンバータハウジング231に支持されている。
【0024】ミッションケース180は、入力軸50及
びこれに取付けられている各要素、カウンタギヤ400
並びにディファレンシャル装置450を収納可能な形状
として形成されている。ミッションケース180は、大
別して、ケース本体190とその後端を覆うサイドカバ
ー200とから構成されている。ケース本体190は、
各軸上の各要素を収納するように最適形状に形成された
周壁により筒状に構成されている。すなわち、ケース本
体190は、入力軸50の外周側を覆って入力軸50を
収納する円筒状の第1軸収納部191と、図1で第1軸
収納部191の右上部に連接して設けられ、カウンタ軸
401の外周側を覆うと共に、カウンタ軸401の後端
面を覆ってカウンタ軸401を収納する第2軸収納部1
92と、図4で第1軸収納部191の右下部に設けら
れ、一方のドライブシャフト453aの外周側を覆うよ
うにして収納する第3軸収納部193とを備えている。
びこれに取付けられている各要素、カウンタギヤ400
並びにディファレンシャル装置450を収納可能な形状
として形成されている。ミッションケース180は、大
別して、ケース本体190とその後端を覆うサイドカバ
ー200とから構成されている。ケース本体190は、
各軸上の各要素を収納するように最適形状に形成された
周壁により筒状に構成されている。すなわち、ケース本
体190は、入力軸50の外周側を覆って入力軸50を
収納する円筒状の第1軸収納部191と、図1で第1軸
収納部191の右上部に連接して設けられ、カウンタ軸
401の外周側を覆うと共に、カウンタ軸401の後端
面を覆ってカウンタ軸401を収納する第2軸収納部1
92と、図4で第1軸収納部191の右下部に設けら
れ、一方のドライブシャフト453aの外周側を覆うよ
うにして収納する第3軸収納部193とを備えている。
【0025】第1軸収納部191には、第1及び第2の
遊星歯車機構10及び30、第1,第2及び第3のクラ
ッチ60,70及び80、並びに第1及び第2のブレー
キ100及び110等で構成される変速ユニットが収納
され、且つ出力ギヤとなるカウンタドライブギヤ170
が前面側に配設されており、第2軸収納部192には、
カウンタドライブギヤ170に噛合するカウンタドリブ
ンギヤ402及びその前面側に配置されたデフドライブ
ピニオンギヤ403で構成されるカウンタギヤ400の
みが設けられていることにより、第1軸収納部191の
後端側が第2軸収納部192の後端側より大きく後方に
突出されている。また、第1軸収納部191の後端開口
面に、略皿形状のサイドカバー200が複数のボルト2
21により取付けられている。
遊星歯車機構10及び30、第1,第2及び第3のクラ
ッチ60,70及び80、並びに第1及び第2のブレー
キ100及び110等で構成される変速ユニットが収納
され、且つ出力ギヤとなるカウンタドライブギヤ170
が前面側に配設されており、第2軸収納部192には、
カウンタドライブギヤ170に噛合するカウンタドリブ
ンギヤ402及びその前面側に配置されたデフドライブ
ピニオンギヤ403で構成されるカウンタギヤ400の
みが設けられていることにより、第1軸収納部191の
後端側が第2軸収納部192の後端側より大きく後方に
突出されている。また、第1軸収納部191の後端開口
面に、略皿形状のサイドカバー200が複数のボルト2
21により取付けられている。
【0026】第2軸収納部192は、カウンタ軸401
の後端面を覆う部分の内側面に取付けられた第1の軸受
404aにより、カウンタ軸401の一端を回転自在に
支持している。第3軸収納部193は、第2軸収納部1
92におけるカウンタ軸401の後端面を覆う部分に連
接された部分に、ドライブシャフト453aを外部に出
すための開口部が形成されている。
の後端面を覆う部分の内側面に取付けられた第1の軸受
404aにより、カウンタ軸401の一端を回転自在に
支持している。第3軸収納部193は、第2軸収納部1
92におけるカウンタ軸401の後端面を覆う部分に連
接された部分に、ドライブシャフト453aを外部に出
すための開口部が形成されている。
【0027】また、ケース本体190の前端面を閉塞す
るように、オイルポンプ240を収納したオイルポンプ
ケース241及びオイルポンプカバー242が配置され
ている。ケース本体190の前端には、オイルポンプケ
ース241の前方に位置して、コンバータハウジング2
31が取付けられており、コンバータハウジング231
の内側にトルクコンバータ241が配置されている。
るように、オイルポンプ240を収納したオイルポンプ
ケース241及びオイルポンプカバー242が配置され
ている。ケース本体190の前端には、オイルポンプケ
ース241の前方に位置して、コンバータハウジング2
31が取付けられており、コンバータハウジング231
の内側にトルクコンバータ241が配置されている。
【0028】サイドカバー200には、その内側面に、
入力軸50を回転自在に支持すると共に、第1及び第3
のクラッチ60及び80と第2の遊星歯車機構30を支
持するスリーブ部材210が取付けられている。以上の
ような構成を有する自動変速機は、図示しない電子制御
装置と油圧制御装置とによる制御で、運転者により選択
されたレンジに応じた変速段の範囲で車両負荷に基づ
き、前進6速(1ST〜6TH)、後進1速(REV)
の変速を行う。前進6速、後進1速を行う際の動作につ
いては以下のようになる。なお、図3は各クラッチ及び
ブレーキの係合及び解放(○印で係合、無印で解放を表
す)で達成される変速段を図表化して示す。
入力軸50を回転自在に支持すると共に、第1及び第3
のクラッチ60及び80と第2の遊星歯車機構30を支
持するスリーブ部材210が取付けられている。以上の
ような構成を有する自動変速機は、図示しない電子制御
装置と油圧制御装置とによる制御で、運転者により選択
されたレンジに応じた変速段の範囲で車両負荷に基づ
き、前進6速(1ST〜6TH)、後進1速(REV)
の変速を行う。前進6速、後進1速を行う際の動作につ
いては以下のようになる。なお、図3は各クラッチ及び
ブレーキの係合及び解放(○印で係合、無印で解放を表
す)で達成される変速段を図表化して示す。
【0029】第1速(1ST)は、第1のクラッチ60
とワンウェイクラッチ90の締結により達成される。こ
の場合、第1速では、入力軸50から第2の遊星歯車機
構30を経て減速された回転が第1のクラッチ60経由
で小径のサンギヤ12に入力され、ワンウェイクラッチ
90の締結によりミッションケース180に係止された
キャリア14に反力を取って、リングギヤ17の最大減
速比の減速回転がカウンタドライブギヤ170に出力さ
れる。なお、エンジンコースト時には、キャリア13に
かかる反力トルクが逆転するので、図3で括弧付きの○
で示すように、第2のブレーキ110を締結させる。
とワンウェイクラッチ90の締結により達成される。こ
の場合、第1速では、入力軸50から第2の遊星歯車機
構30を経て減速された回転が第1のクラッチ60経由
で小径のサンギヤ12に入力され、ワンウェイクラッチ
90の締結によりミッションケース180に係止された
キャリア14に反力を取って、リングギヤ17の最大減
速比の減速回転がカウンタドライブギヤ170に出力さ
れる。なお、エンジンコースト時には、キャリア13に
かかる反力トルクが逆転するので、図3で括弧付きの○
で示すように、第2のブレーキ110を締結させる。
【0030】また、第2速(2ND)は、第1のクラッ
チ60と第1のブレーキ100の締結により達成され
る。この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構30
を経て減速された回転が第1のクラッチ60経由で小径
のサンギヤ12に入力され、第1のブレーキ100の締
結によりミッションケース180に固定された大径のサ
ンギヤ11に反力を取って、リングギヤ17の減速回転
がカウンタドライブギヤ170に出力される。このとき
の減速比は、第1速(1ST)より小さくなる。
チ60と第1のブレーキ100の締結により達成され
る。この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構30
を経て減速された回転が第1のクラッチ60経由で小径
のサンギヤ12に入力され、第1のブレーキ100の締
結によりミッションケース180に固定された大径のサ
ンギヤ11に反力を取って、リングギヤ17の減速回転
がカウンタドライブギヤ170に出力される。このとき
の減速比は、第1速(1ST)より小さくなる。
【0031】また、第3速(3RD)は、第1のクラッ
チ60と第3のクラッチ80との同時締結により達成さ
れる。この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構3
0を経て減速された回転が第3のクラッチ80と第1の
クラッチ60経由で同時に大径のサンギヤ11と小径の
サンギヤ12に入力され、第1の遊星歯車機構10が直
結状態となるため、両サンギヤ11,12への入力回転
と同じリングギヤ17の回転が、入力軸50の回転に対
しては減速された回転として、カウンタドライブギヤ1
70に出力される。
チ60と第3のクラッチ80との同時締結により達成さ
れる。この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構3
0を経て減速された回転が第3のクラッチ80と第1の
クラッチ60経由で同時に大径のサンギヤ11と小径の
サンギヤ12に入力され、第1の遊星歯車機構10が直
結状態となるため、両サンギヤ11,12への入力回転
と同じリングギヤ17の回転が、入力軸50の回転に対
しては減速された回転として、カウンタドライブギヤ1
70に出力される。
【0032】また、第4速(4TH)は、第1のクラッ
チ60と第2のクラッチ70との同時締結により達成さ
れる。この場合、一方で入力軸50から第2の遊星歯車
機構30を経て減速された回転が第1のクラッチ60経
由で小径のサンギヤ12に入力され、他方で入力軸50
から第2のクラッチ70経由で入力された非減速回転が
キャリア14に入力され、2つの入力回転の中間の回転
が、入力軸50の回転に対しては僅かに減速されたリン
グギヤ17の回転としてカウンタドライブギヤ170に
出力される。
チ60と第2のクラッチ70との同時締結により達成さ
れる。この場合、一方で入力軸50から第2の遊星歯車
機構30を経て減速された回転が第1のクラッチ60経
由で小径のサンギヤ12に入力され、他方で入力軸50
から第2のクラッチ70経由で入力された非減速回転が
キャリア14に入力され、2つの入力回転の中間の回転
が、入力軸50の回転に対しては僅かに減速されたリン
グギヤ17の回転としてカウンタドライブギヤ170に
出力される。
【0033】また、第5速(5TH)は、第2のクラッ
チ70と第3のクラッチ80との同時締結により達成さ
れる。この場合、一方で入力軸50から第2の遊星歯車
機構30を経て減速された回転が第3のクラッチ80経
由で大径のサンギヤ11に入力され、他方で入力軸50
から第2のクラッチ70経由で入力された非減速回転が
キャリア14に入力され、リングギヤ17の入力軸50
の回転より僅かに増速された回転がカウンタドライブギ
ヤ170に出力される。
チ70と第3のクラッチ80との同時締結により達成さ
れる。この場合、一方で入力軸50から第2の遊星歯車
機構30を経て減速された回転が第3のクラッチ80経
由で大径のサンギヤ11に入力され、他方で入力軸50
から第2のクラッチ70経由で入力された非減速回転が
キャリア14に入力され、リングギヤ17の入力軸50
の回転より僅かに増速された回転がカウンタドライブギ
ヤ170に出力される。
【0034】また、第6速(6TH)は、第2のクラッ
チ70と第1のブレーキ100の締結により達成され
る。この場合、入力軸50から第2のクラッチ70経由
で非減速回転がキャリア14にのみ入力され、第1のブ
レーキ100の締結によりミッションケース180に固
定されたサンギヤ11に反力を取るリングギヤ17の更
に増速された回転がカウンタドライブギヤ170に出力
される。
チ70と第1のブレーキ100の締結により達成され
る。この場合、入力軸50から第2のクラッチ70経由
で非減速回転がキャリア14にのみ入力され、第1のブ
レーキ100の締結によりミッションケース180に固
定されたサンギヤ11に反力を取るリングギヤ17の更
に増速された回転がカウンタドライブギヤ170に出力
される。
【0035】また、後進(REV)は、第3のクラッチ
80と第2のブレーキ110の締結により達成される。
この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構30を経
て減速された回転が第3のクラッチ80経由でサンギヤ
11に入力され、第2のブレーキ110の締結によりミ
ッションケース180に固定されたキャリア14に反力
を取るリングギヤ17の逆転がカウンタドライブギヤ1
70に出力される。
80と第2のブレーキ110の締結により達成される。
この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構30を経
て減速された回転が第3のクラッチ80経由でサンギヤ
11に入力され、第2のブレーキ110の締結によりミ
ッションケース180に固定されたキャリア14に反力
を取るリングギヤ17の逆転がカウンタドライブギヤ1
70に出力される。
【0036】次に、図4は、第1の遊星歯車機構10
と、第2の遊星歯車機構30と、それらの周囲に配置さ
れている第1及び第2のクラッチ60,80等の具体的
な構成を、軸方向の半断面で示した図である。第1のク
ラッチ60は、クラッチハブ61と、このクラッチハブ
61のフランジ部61aの先端側外周を囲むように配置
されているクラッチドラム62と、クラッチハブ62の
フランジ部61aの先端側外周及びクラッチドラム62
の先端側内周に交互に配設された摩擦板63,64と、
摩擦板63、64の締結状態及び開放状態を制御する油
圧サーボ機構120とで構成されている。
と、第2の遊星歯車機構30と、それらの周囲に配置さ
れている第1及び第2のクラッチ60,80等の具体的
な構成を、軸方向の半断面で示した図である。第1のク
ラッチ60は、クラッチハブ61と、このクラッチハブ
61のフランジ部61aの先端側外周を囲むように配置
されているクラッチドラム62と、クラッチハブ62の
フランジ部61aの先端側外周及びクラッチドラム62
の先端側内周に交互に配設された摩擦板63,64と、
摩擦板63、64の締結状態及び開放状態を制御する油
圧サーボ機構120とで構成されている。
【0037】前記クラッチハブ61は、入力軸50に対
して径方向外方に延在する前記フランジ部61aと、こ
のフランジ部61aの内径部から軸方向に延在し、ブッ
シュ65を介して入力軸50の外周に回転自在に支持さ
れているハブ円筒部61bとを備えており、このハブ円
筒部61bの先端部に、第1の遊星歯車機構10の小径
のサンギヤ12の内周部がスプライン結合で連結されて
いる。
して径方向外方に延在する前記フランジ部61aと、こ
のフランジ部61aの内径部から軸方向に延在し、ブッ
シュ65を介して入力軸50の外周に回転自在に支持さ
れているハブ円筒部61bとを備えており、このハブ円
筒部61bの先端部に、第1の遊星歯車機構10の小径
のサンギヤ12の内周部がスプライン結合で連結されて
いる。
【0038】そして、第1の遊星歯車機構10の大径の
サンギヤ11は、小径のサンギヤ12に対して軸方向に
ずれた位置(図4の左方)においてブッシュ66を介し
てハブ円筒部61bの外周に回転自在に支持されてい
る。ここで、クラッチハブ61のハブ円筒部61bと入
力軸50との間に介装したブッシュ65は、大径のサン
ギヤ11の内周部とハブ円筒部61bとの間に介装した
ブッシュ66の内周側、即ち、軸方向の位置が一致して
配置されている。
サンギヤ11は、小径のサンギヤ12に対して軸方向に
ずれた位置(図4の左方)においてブッシュ66を介し
てハブ円筒部61bの外周に回転自在に支持されてい
る。ここで、クラッチハブ61のハブ円筒部61bと入
力軸50との間に介装したブッシュ65は、大径のサン
ギヤ11の内周部とハブ円筒部61bとの間に介装した
ブッシュ66の内周側、即ち、軸方向の位置が一致して
配置されている。
【0039】なお、フランジ部61a、大径のサンギヤ
11及び小径のサンギヤ12の軸方向の間に配置されて
いる符号67a,67b,67cの部材は、大径のサン
ギヤ11及び小径のサンギヤ12の軸方向の移動を保持
しているスラスト軸受である。前記第1のクラッチ60
は、油圧サーボ機構120の作動により摩擦板63、6
4が締結状態となり、第2の遊星歯車機構30の減速回
転が、クラッチハブ61を介して第1の遊星歯車機構1
0の小径のサンギヤ12に入力するようになっている。
11及び小径のサンギヤ12の軸方向の間に配置されて
いる符号67a,67b,67cの部材は、大径のサン
ギヤ11及び小径のサンギヤ12の軸方向の移動を保持
しているスラスト軸受である。前記第1のクラッチ60
は、油圧サーボ機構120の作動により摩擦板63、6
4が締結状態となり、第2の遊星歯車機構30の減速回
転が、クラッチハブ61を介して第1の遊星歯車機構1
0の小径のサンギヤ12に入力するようになっている。
【0040】第3のクラッチ80は、クラッチドラム8
1と、このクラッチドラム81の内周側に配設され、第
1のクラッチ60のクラッチドラム62に固定されたク
ラッチハブ82と、これらクラッチドラム81及びクラ
ッチハブ82間に交互に配設された摩擦板83,84
と、シェルコネクティング85とで構成されている。シ
ェルコネクティング85は円盤形状の部材であり、内周
端部が大径のサンギヤ11の軸方向後端部に固着され、
外周端部がクラッチドラム81の先端部にスプライン結
合されている。
1と、このクラッチドラム81の内周側に配設され、第
1のクラッチ60のクラッチドラム62に固定されたク
ラッチハブ82と、これらクラッチドラム81及びクラ
ッチハブ82間に交互に配設された摩擦板83,84
と、シェルコネクティング85とで構成されている。シ
ェルコネクティング85は円盤形状の部材であり、内周
端部が大径のサンギヤ11の軸方向後端部に固着され、
外周端部がクラッチドラム81の先端部にスプライン結
合されている。
【0041】クラッチドラム81は、先端部がシェルコ
ネクティング85にスプライン結合している略円筒形状
のアウタードラム81aと、このアウタードラム81a
の基端部に固着されており、スリーブ部材210の外周
にブッシュ68を介して回転自在に支持されているイン
ナードラム81bとで構成されている。そして、第3の
クラッチ80は、油圧サーボ機構140の作動により摩
擦板83,84が締結状態となり、第2の遊星歯車機構
30の減速回転が、クラッチドラム81及びシェルコネ
クティング85を介して第1の遊星歯車機構10の大径
のサンギヤ11へ入力するようになっている。
ネクティング85にスプライン結合している略円筒形状
のアウタードラム81aと、このアウタードラム81a
の基端部に固着されており、スリーブ部材210の外周
にブッシュ68を介して回転自在に支持されているイン
ナードラム81bとで構成されている。そして、第3の
クラッチ80は、油圧サーボ機構140の作動により摩
擦板83,84が締結状態となり、第2の遊星歯車機構
30の減速回転が、クラッチドラム81及びシェルコネ
クティング85を介して第1の遊星歯車機構10の大径
のサンギヤ11へ入力するようになっている。
【0042】次に、図4で示した具体的な構成を参照し
ながら、本実施形態の作用効果を説明する。第3速(3
RD)、第5速(5TH)、後退(REV)の変速を行
うと、第3のクラッチ80の締結により、入力軸50か
ら第2の遊星歯車機構30を経て減速された高速の回転
がクラッチドラム81及びシェルコネクティング85を
介して第1の遊星歯車機構10の大径のサンギヤ11に
入力する。
ながら、本実施形態の作用効果を説明する。第3速(3
RD)、第5速(5TH)、後退(REV)の変速を行
うと、第3のクラッチ80の締結により、入力軸50か
ら第2の遊星歯車機構30を経て減速された高速の回転
がクラッチドラム81及びシェルコネクティング85を
介して第1の遊星歯車機構10の大径のサンギヤ11に
入力する。
【0043】上記変速を行うと、シェルコネクティング
85には大きな回転トルクが作用する。本実施形態のシ
ェルコネクティング85は円盤形状をなして軸方向の寸
法が短く、軽量な部材となっている。このため、シェル
コネクティング85が高速で回転して遠心力が発生して
も小さな遠心力となるので、このシェルコネクティング
85に連結している大径のサンギヤ11にはほとんど曲
げモーメントが発生しない。
85には大きな回転トルクが作用する。本実施形態のシ
ェルコネクティング85は円盤形状をなして軸方向の寸
法が短く、軽量な部材となっている。このため、シェル
コネクティング85が高速で回転して遠心力が発生して
も小さな遠心力となるので、このシェルコネクティング
85に連結している大径のサンギヤ11にはほとんど曲
げモーメントが発生しない。
【0044】大径のサンギヤ11にほとんど曲げモーメ
ントが作用しないことから、大径のサンギヤ11の内周
部とハブ円筒部61bの外周との間に配置したブッシュ
66には偏荷重が加わらないので、ブッシュ66の耐久
性が低下しない。また、ほとんど曲げモーメントが発生
しない大径のサンギヤ11は、偏心せずに回転する。こ
の大径のサンギヤ11は、シェルコネクティング85を
介してクラッチドラム81と連結しているが、クラッチ
ドラム81のインナードラム81bを回転自在に支持し
ているブッシュ68にも、大径のサンギヤ11側からの
偏荷重が作用しない。このため、偏荷重が作用しないブ
ッシュ68を、軸方向の長さが短く、レイアウト的に有
利な小型の部材とすることができる。
ントが作用しないことから、大径のサンギヤ11の内周
部とハブ円筒部61bの外周との間に配置したブッシュ
66には偏荷重が加わらないので、ブッシュ66の耐久
性が低下しない。また、ほとんど曲げモーメントが発生
しない大径のサンギヤ11は、偏心せずに回転する。こ
の大径のサンギヤ11は、シェルコネクティング85を
介してクラッチドラム81と連結しているが、クラッチ
ドラム81のインナードラム81bを回転自在に支持し
ているブッシュ68にも、大径のサンギヤ11側からの
偏荷重が作用しない。このため、偏荷重が作用しないブ
ッシュ68を、軸方向の長さが短く、レイアウト的に有
利な小型の部材とすることができる。
【0045】また、トルクコンバータ230側からの振
動等により入力軸50が偏心しても、大径のサンギヤ1
1の内周部とハブ円筒部61bの外周との間に配置した
ブッシュ66と、ハブ円筒部61bの内周部と入力軸5
0の外周との間に配置したブッシュ65との軸方向位置
が一致していることから、ブッシュ65,66に挟まれ
ているハブ円筒部61bの偏心が防止される。このよう
に、ブッシュ65,66によってハブ円筒部61bの偏
心が防止されることから、フランジ部61aに曲げモー
メントが作用しないので、クラッチハブ61の強度が低
下しない。
動等により入力軸50が偏心しても、大径のサンギヤ1
1の内周部とハブ円筒部61bの外周との間に配置した
ブッシュ66と、ハブ円筒部61bの内周部と入力軸5
0の外周との間に配置したブッシュ65との軸方向位置
が一致していることから、ブッシュ65,66に挟まれ
ているハブ円筒部61bの偏心が防止される。このよう
に、ブッシュ65,66によってハブ円筒部61bの偏
心が防止されることから、フランジ部61aに曲げモー
メントが作用しないので、クラッチハブ61の強度が低
下しない。
【0046】なお、本実施形態においては、自動変速機
を前進6速を実現するギヤトレインを構成しているが、
これに限定されるものではなく、前進5速以下又は7速
以上の自動変速機にも本発明を適用することができる。
を前進6速を実現するギヤトレインを構成しているが、
これに限定されるものではなく、前進5速以下又は7速
以上の自動変速機にも本発明を適用することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の自動変速機によ
ると、第1のサンギヤの内周部と第1のクラッチのハブ
円筒部の外周との間に配置した第2のブッシュと、ハブ
円筒部の内周部と入力軸の外周との間に配置した第1の
ブッシュとの軸方向位置が一致していることから、若
し、入力軸が偏心しても、第1、第2のブッシュに挟ま
れているハブ円筒部の偏心を防止する。したがって、第
1のクラッチのクラッチハブの強度低下を防止すること
ができる。
ると、第1のサンギヤの内周部と第1のクラッチのハブ
円筒部の外周との間に配置した第2のブッシュと、ハブ
円筒部の内周部と入力軸の外周との間に配置した第1の
ブッシュとの軸方向位置が一致していることから、若
し、入力軸が偏心しても、第1、第2のブッシュに挟ま
れているハブ円筒部の偏心を防止する。したがって、第
1のクラッチのクラッチハブの強度低下を防止すること
ができる。
【0048】また、本発明の請求項2記載の自動変速機
によると、第3のクラッチのクラッチドラムの先端部に
スプライン結合しているシェルコネクティングが円盤形
状をなしており、軸方向の寸法が短く、軽量な部材とし
て第1のサンギヤに固着されていることから、シェルコ
ネクティングに大きな回転トルクが作用して遠心力が発
生しても、小さな遠心力しかシェルコネクティングには
発生しないので、シェルコネクティングに連結している
第1のサンギヤにはほとんど曲げモーメントが発生しな
い。したがって、曲げモーメントによって第1のサンギ
ヤ側から第1のクラッチのハブ円筒部に径方向内方に向
けて曲げ力がほとんど作用せず、ハブ円筒部の変形が防
止されて、第1のクラッチのクラッチハブの強度低下を
防止することができるとともに、第1のブッシュ、第2
のブッシュに偏荷重が加わらず、ブッシュの耐久性が低
下しない。
によると、第3のクラッチのクラッチドラムの先端部に
スプライン結合しているシェルコネクティングが円盤形
状をなしており、軸方向の寸法が短く、軽量な部材とし
て第1のサンギヤに固着されていることから、シェルコ
ネクティングに大きな回転トルクが作用して遠心力が発
生しても、小さな遠心力しかシェルコネクティングには
発生しないので、シェルコネクティングに連結している
第1のサンギヤにはほとんど曲げモーメントが発生しな
い。したがって、曲げモーメントによって第1のサンギ
ヤ側から第1のクラッチのハブ円筒部に径方向内方に向
けて曲げ力がほとんど作用せず、ハブ円筒部の変形が防
止されて、第1のクラッチのクラッチハブの強度低下を
防止することができるとともに、第1のブッシュ、第2
のブッシュに偏荷重が加わらず、ブッシュの耐久性が低
下しない。
【0049】また、請求項3記載の自動変速機による
と、ほとんど曲げモーメントが発生しない第1のサンギ
ヤは偏心せずに回転する。この第1のサンギヤは、シェ
ルコネクティングを介してクラッチドラムと連結してお
り、このクラッチドラムのインナードラムを回転自在に
支持している第3のブッシュにも、第1のサンギヤ側か
らの偏心による偏荷重が作用しない。このため、偏荷重
が作用しない第3のブッシュを、軸方向の長さが短く、
レイアウト的に有利な小型の部材とすることができる。
と、ほとんど曲げモーメントが発生しない第1のサンギ
ヤは偏心せずに回転する。この第1のサンギヤは、シェ
ルコネクティングを介してクラッチドラムと連結してお
り、このクラッチドラムのインナードラムを回転自在に
支持している第3のブッシュにも、第1のサンギヤ側か
らの偏心による偏荷重が作用しない。このため、偏荷重
が作用しない第3のブッシュを、軸方向の長さが短く、
レイアウト的に有利な小型の部材とすることができる。
【0050】さらに、請求項4記載の自動変速機による
と、第1のクラッチ及び第3のクラッチの関連的な締結
動作により入力軸の減速回転と非減速回転とを入力とし
て複数の変速回転を出力する第1の遊星歯車機構と、入
力軸の回転を減速させて第3のクラッチの締結により第
1の遊星歯車機構に出力する第2の遊星歯車機構とを備
えた自動変速機において、前述した請求項1から請求項
4と同様の作用効果を得ることができる。また、この請
求項4記載の自動変速機によると、第2の遊星歯車機構
が、第1のクラッチの径方向の内側に位置し、且つ、第
1の遊星歯車機構に隣接して配置されているので、自動
変速機の軸方向の短縮化を図ることができる。
と、第1のクラッチ及び第3のクラッチの関連的な締結
動作により入力軸の減速回転と非減速回転とを入力とし
て複数の変速回転を出力する第1の遊星歯車機構と、入
力軸の回転を減速させて第3のクラッチの締結により第
1の遊星歯車機構に出力する第2の遊星歯車機構とを備
えた自動変速機において、前述した請求項1から請求項
4と同様の作用効果を得ることができる。また、この請
求項4記載の自動変速機によると、第2の遊星歯車機構
が、第1のクラッチの径方向の内側に位置し、且つ、第
1の遊星歯車機構に隣接して配置されているので、自動
変速機の軸方向の短縮化を図ることができる。
【図1】本発明が適用された自動変速機の構成を示す断
面図である。
面図である。
【図2】上記自動変速機を示すスケルトン図である。
【図3】上記自動変速機の作動を示す図である。
【図4】本発明の要部を示す拡大断面図である。
【図5】従来例の自動変速機を示す要部断面図である。
10 第1の遊星歯車機構
15 ロングピニオン
16 ショートピニオン
17 リングギヤ
30 第2の遊星歯車機構
50 入力軸
11 大径のサンギヤ(第1のサンギヤ)
12 小径のサンギヤ(第2のサンギヤ)
60 第1のクラッチ
61 クラッチハブ
61a フランジ部
61b ハブ円筒部
62 クラッチドラム
65 ブッシュ(第1のブッシュ)
66 ブッシュ(第2のブッシュ)
68 ブッシュ(第3のブッシュ)
80 第3のクラッチ
81 クラッチドラム
81a アウタードラム
81b インナードラム
82 クラッチハブ
85 シェルコネクティング
210スリーブ部材(回転支持部材)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 3J028 EA25 EA28 EB08 EB13 EB33
EB35 EB37 FA06 FA31 FB06
FC18 FC24 FC63 GA01 HA14
HA15 HA32
3J057 AA05 BB04 CA01 DA10 FF01
FF07 FF10 FF12 FF15 GA02
GA11 HH02 JJ04
Claims (4)
- 【請求項1】 入力軸の周囲に配設され、当該入力軸の
回転を入力として複数の変速回転を出力する複数組の遊
星歯車機構と、前記入力軸と前記遊星歯車機構との間に
介装され締結及び解放自在の第1のクラッチ及び第3の
クラッチとを備え、複数組のうちの一つの遊星歯車機構
は、キャリに支持されて互いに噛合するロングピニオン
及びショートピニオンと、ロングピニオンに噛合する第
1のサンギヤと、ショートピニオンに噛合する第2のサ
ンギヤと、ロングピニオンに噛合するリングギヤとから
なるラビニヨタイプの遊星歯車機構である自動変速機に
おいて、 前記第2のサンギヤは、前記第1のクラッチに連結され
て回転が入力するとともに、第1のサンギヤは、前記第
3のクラッチに連結されて回転が入力する構成となって
おり、 前記第2のサンギヤに連結している前記第1のクラッチ
は、前記遊星歯車機構から回転が入力するクラッチハブ
を有し、このクラッチハブは前記入力軸の外周に第1の
ブッシュを介して同軸的に回転自在に配置したハブ円筒
部を備えており、前記第1のサンギヤは、前記ハブ円筒
部の外周に、前記第1のブッシュと軸方向の位置を一致
させた第2のブッシュを介して回転自在に配置されてい
るとともに、前記第2のサンギヤは、前記第1のサンギ
ヤと軸方向において重なり合わない前記ハブ円筒部の先
端側で回転が伝達可能に連結されていることを特徴とす
る自動変速機。 - 【請求項2】 前記第3のクラッチは、クラッチドラム
の先端部にスプライン結合している円盤形状のシェルコ
ネクティングを備え、このシェルコネクティングの内径
部が前記第1のサンギヤに固着されていることを特徴と
する請求項1記載の自動変速機。 - 【請求項3】 前記第3のクラッチのクラッチドラム
は、先端部が前記シェルコネクティングにスプライン結
合している略円筒形状のアウタードラムと、このアウタ
ードラムの基端側に設けられて回転支持部材の外周に第
3のブッシュを介して回転自在に配置されているアウタ
ードラムとを備えていることを特徴とする請求項2記載
の自動変速機。 - 【請求項4】前記複数組の遊星歯車機構は、前記第1の
クラッチ及び前記第3のクラッチの関連的な締結動作に
より前記入力軸の減速回転と非減速回転とを入力として
複数の変速回転を出力する第1の遊星歯車機構と、前記
第1のクラッチの径方向の内側に位置し、且つ、前記第
1の遊星歯車機構に隣接して配置されており、前記入力
軸の回転を減速させて前記第3のクラッチの締結により
前記第1の遊星歯車機構に出力する第2の遊星歯車機構
とで構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の
何れかに記載の自動変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001303916A JP2003106388A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 自動変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001303916A JP2003106388A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 自動変速機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003106388A true JP2003106388A (ja) | 2003-04-09 |
Family
ID=19123920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001303916A Pending JP2003106388A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 自動変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003106388A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006528320A (ja) * | 2003-07-23 | 2006-12-14 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 3つの遊星歯車組を有する多段自動変速機 |
WO2012101400A1 (en) * | 2011-01-24 | 2012-08-02 | Ricardo Uk Ltd | Rotary transmission |
-
2001
- 2001-09-28 JP JP2001303916A patent/JP2003106388A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006528320A (ja) * | 2003-07-23 | 2006-12-14 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 3つの遊星歯車組を有する多段自動変速機 |
JP4704336B2 (ja) * | 2003-07-23 | 2011-06-15 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 3つの遊星歯車組を有する多段自動変速機 |
WO2012101400A1 (en) * | 2011-01-24 | 2012-08-02 | Ricardo Uk Ltd | Rotary transmission |
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