JP2003105908A - 間仕切り装置及びその横桟構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 間仕切り装置において、取付けるパネルがガ
ラスパネルであっても、金属製の表面材を貼着したパネ
ルであっても、共通する横桟を使用して部品点数の削減
を図ることで、低コストとなる間仕切り装置の提供。 【解決手段】 スタッド間に掛架した横桟５は上面側及
び下面側に嵌合溝９，９を設け、ガラスパネル４を取付
ける場合には嵌合溝９に嵌め、パネル２，２を取付ける
場合にはアタッチイメント１１を横桟５に取着すると共
にアタッチメント１１に形成した支持片に表面材に設け
たカギ１５を係止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は間仕切り装置におい
て、仕様に応じてガラスパネルと金属パネルの使い分け
が簡単に出来るようにした間仕切り装置、及びその横桟
構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】間仕切り装置は垂直に起立したスタッド
に金属板を表面材としたパネルを取付けて構成される
が、該パネルの取付け手段としては側端をネジ止めした
り、又はスタッドにスリット穴を形成してパネルに設け
たツメをスリット穴に嵌めて係止することも出来る。逆
にスタッド側にツメを設け、パネル側にスリット穴を形
成することもある。又パネルの代わりにガラスパネルを
取付ける場合も多い。

【０００３】図４は従来の間仕切り装置の縦断面を示し
ている具体例であり、下側にはパネル(イ)、(イ)が取付
けられ、上側にはガラスパネル(ロ)が取着されている。
該パネル(イ)、(イ)はスタッド(図示なし)に両側端に形
成している止着片を金具を介してネジ止めし、ガラスパ
ネル(ロ)はパネル(イ)、(イ)の上端に載せた繋ぎ材(ハ)
に載って取付けられている。

【０００４】ところで、間仕切り装置において、パネル
(イ)とガラスパネル(ロ)の組み合せ形態は色々あり、例
えば、同図の間仕切り装置においてガラスパネル(ロ)を
取付けないで、上方にパネル(イ)、(イ)を積み上げて取
付ける仕様の場合、上記繋ぎ材(ハ)は不要となり、別の
繋ぎ材が用いられる。又、天井との連結構造もガラスパ
ネル(ロ)とパネル(イ)、(イ)の場合では異なってしま
う。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このように、間仕切り
を構成するパネルの種類が異なることで、すなわち間仕
切り装置の仕様が変わることで繋ぎ材は別のものとな
り、装置全体としての構成部品の種類が多くなる。その
結果、間仕切り装置の製造並びに据え付け作業に要す費
用は高くなってしまう。本発明が解決しようとする課題
はこの問題点であり、パネル又はガラスパネルを取付け
る場合、共通する横桟に使用することが出来る間仕切り
装置、及びその横桟構造を提供する。

【０００６】

【課題を解決する為の手段】本発明の間仕切り装置にお
ける横桟は概略四角形の中空材であって、その上面側と
下面側には嵌合溝を形成している。そして嵌合溝が開口
出来るように補助材を取付けていて、この嵌合溝にはガ
ラスパネルの下端及び上端が嵌るようになっている。従
って、上記補助材はガラスパネルを取付ける際には取外
され、取付けた後で取着されて外れないようになる。

【０００７】一方、金属製の表面材を貼着したパネルを
取付ける場合には、上記横桟にアタッチメントを取着
し、このアタッチメントにパネル表面材を屈曲して形成
したカギが係止して取付けられる。アタッチメントの形
状はパネル裏面が当接する当りを有し、そしてパネルの
カギが係止する為の支持片を設けている。ここで、アタ
ッチメントの具体的な形状は限定しないことにする。以
下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

【０００８】

【実施例】図１は本発明の間仕切り装置の正面図を示し
ている実施例である。この間仕切り装置は下側から、ガ
ラスパネル１、パネル２、パネル３、及びガラスパネル
４がそれぞれ取付けられている。ここでパネル２，３と
は金属製の表面材を貼着して構成したパネルである。そ
して各ガラスパネル１、パネル２、パネル３、及びガラ
スパネル４との間には横桟５，５…が介在し、該横桟
５，５…はガラスパネル１、パネル２、パネル３、及び
ガラスパネル４の両側に起立しているスタッドに掛架し
て取着されている。

【０００９】図２は図１の縦断面拡大図を示している
が、最下端のガラスパネル１の下端部は巾木６に形成し
ている嵌合溝に嵌り、ガスケットを介して固定されてい
る。巾木６は床レール７に被覆されてアジャスター８に
て適当な高さに支えられ、ガラスパネル１の上端は横桟
５の下面側に形成している嵌合溝９に嵌っている。該嵌
合溝９には補助材１０が取着されていて、ガラスパネル
１を取付ける際には該補助材１０は取外され、取付けた
後で取着される。

【００１０】そして、該横桟５の上方にはパネル２が取
付けられているが、しかし直接取付けることが出来ない
為に、アタッチメント１１が横桟５に取着され、該アタ
ッチメント１１の支持片に表面材を屈曲して形成した下
カギが係止して取着される。そしてパネル上端は上方の
横桟５の下面側に取着しているアタッチメント１１の支
持片に係止している。

【００１１】図３はパネル２、パネル３、及びガラスパ
ネル４の連結構造を示している拡大図である。ガラスパ
ネル１，４は上下横桟５，５…間で形成される区画に１
枚が取付けられるが、パネル２，３の場合は各区画に２
枚が対を成して取付けられている。アタッチメント１１
は横桟５を抱くように取着され、中央に設けた２本の脚
１２，１２は嵌合溝９に嵌り、そして外側に設けている
２本のアーム１３，１３は横桟５の両側面に接してい
る。従ってアタッチメント１１は上記脚１２，１２とア
ーム１３，１３にて位置決めされ、ネジ止めにて取着さ
れている。

【００１２】図３に示すように同じアタッチメント１
１，１１が横桟５の下面側と上面側にそれぞれ取着さ
れ、アーム１３の先端にＬ型を成して形成している支持
片１４にパネル２の表面材の上端部を屈曲して形成して
いる上カギ１５が係止している。そしてパネル２の裏打
ち材１６の裏面は当り１７に当接している。当り１７は
強度を得る為に三角形断面を成し、該当り１７の垂直面
に裏打ち材１６が当接することで、支持片１４に係止し
たパネル２は安定して取付けられる。

【００１３】パネル３は横桟５の上面側に取着している
アタッチメント１１に取付けられる。すなわち、アーム
１３の中間位置にＬ型を成して形成している支持片１８
に表面材の下端部を屈曲して形成している下カギ１９が
係止して該パネル３を支え、そして裏打ち材１６の裏面
は当り１７に当接して取付けられる。パネル３の上端は
パネル２の場合と同じくアタッチメント１１の支持片１
４に上カギ１５が係止して取付けられる。

【００１４】そして横桟５の上方にはガラスパネル４が
取付けられている。ガラスパネル４を取付ける場合には
パネル３の場合とは異なり、アタッチメント１１を必要
とせず、横桟５の上側に設けている嵌合溝９に下端部が
嵌っている。横桟５の上側及び下側には嵌合溝９が形成
されているが、パネル２，３を取付けない場合はアタッ
チメント１１にて嵌合溝９が塞がることはない。

【００１５】ガラスパネル４の下端部は嵌合溝９に嵌
り、そしてガラスパネル４の両面側にはガスケット２
０，２０が介在し、嵌合溝９に嵌っている下端部は位置
ズレすることなく固定される。そしてガラスパネル４の
上端部は天井に取付けている天井レール２１の嵌合溝９
に嵌り、両面側に介在したガスケット２０，２０によっ
て固定されている。

【００１６】実施例の間仕切り装置は床面と天井間に３
本の横桟５，５…を設けて４区画を形成し、この区画に
ガラスパネル１、パネル２、パネル３、及びガラスパネ
ル４を取付けた場合である。本発明では該横桟５の本数
は限定せず、例えば間に１本の横桟５を設ける場合もあ
る。又間仕切り装置は必ずしも天井まで届く場合に限ら
ず、この横桟構造を用いてローパーティションを構成す
ることもある。

【００１７】以上述べたように、本発明の間仕切り装置
の横桟は上下面側にはガラスパネルが嵌る嵌合溝を設
け、又パネルを取付ける場合にはアタッチメントを取着
して間仕切り装置を構成するものであり、次のような効
果を得ることが出来る。

【００１８】

【発明の効果】本発明の間仕切り装置はスタッドに横桟
を掛架し、該横桟にガラスパネル及び金属製の表面材を
貼着したパネルを取付け出来る。ガラスパネルの場合
は、横桟の上面側と下面側に設けている嵌合溝に嵌めて
取付け出来る。又パネルを取付けする場合には、該横桟
にアタッチメントを取着し、アタッチメントの支持片に
表面材を屈曲して形成したカギを係止することが出来
る。このように、本発明の横桟はガラスパネルであって
も、表面材を貼着したパネルであっても、間仕切りの仕
様に応じて取付けできる為に、従来の間仕切り装置に比
較して部品点数は少なくて取付け作業は簡単となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】間仕切り装置の外観を示す正面図。

【図２】図１の縦断面拡大図。

【図３】本発明の横桟構造。

【図４】従来の間仕切り装置。

【符号の説明】

１ ガラスパネル ２ パネル ３ パネル ４ ガラスパネル ５ 横桟 ６ 巾木 ７ 床レール ８ アジャスター ９ 嵌合溝 10 補助材 11 アタッチメント 12 脚 13 アーム 14 支持片 15 上カギ 16 裏打ち材 17 当り 18 支持片 19 下カギ 20 ガスケット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2E016 AA01 BA03 BA04 BA05 CA01 CB01 CB03 CC00 DA01 DB07 DC01 DD03

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 垂直に起立したスタッド間に横桟を掛架
   し、該横桟にガラスパネル又は金属製の表面材を貼着し
   たパネルの上端部又は下端部の少なくとも一方側を取付
   けて成る間仕切り装置において、上記横桟の上面側及び
   下面側には嵌合溝を設け、ガラスパネルを取付ける場合
   には上記嵌合溝にガスケットを介して嵌め、又パネルを
   取付ける場合にはアタッチメントを横桟に取着すると共
   に該アタッチメントに形成している支持片に表面材に設
   けたカギを係止するものであり、上記アタッチメントは
   中央部に２本の脚を設けて嵌合溝に嵌合し、又両側には
   アームを有して横桟を抱き、そしてアームと反対側には
   パネル裏打ち材の裏面に当接する当りを形成し、さらに
   アーム先端にはＬ型をしてパネルの上カギが係止する支
   持片と、アームの中間部位にはパネルの下カギが係止す
   る支持片を設けたことを特徴とする間仕切り装置。
2. 【請求項２】 垂直に起立したスタッド間に掛架してガ
   ラスパネル又は金属製の表面材を貼着したパネルの上端
   部又は下端部の少なくとも一方側を支持する横桟構造に
   おいて、該横桟は上面側及び下面側にはガラスパネルが
   嵌る嵌合溝を設け、そしてパネルを取付ける場合にはパ
   ネル表面材に形成しているカギを係止することが出来る
   支持片を設けたアタッチメントを着脱自在に取付け、上
   記アタッチメントは中央部に２本の脚を設けて嵌合溝に
   嵌合し、又両側にはアームを有して横桟を抱き、そして
   アームと反対側にはパネル裏打ち材の裏面に当接する当
   りを形成し、さらにアーム先端にはＬ型をしてパネルの
   上カギが係止する支持片と、アームの中間部位にはパネ
   ルの下カギが係止する支持片を設けたことを特徴とする
   間仕切り装置の横桟構造。