JP2019173360A - 室内建具 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物に形成された開口部を正面から見た場合の左右方向を意味し、「見込方向」とは、開口部を介して連続する二つの空間の手前側と奥側を結ぶ室内外方向を意味する。
躯体2は、上下方向に延び、互いに離間する一対の柱21と、一対の柱21同士を連結する梁22と、を有する。
天井51は、室内上部で床面54に対向するように延びる天井パネル510により構成される。天井パネル510は、梁22の下端側に位置する野縁(図示せず)に固定される。
壁53は、開口部の周囲に上下方向に延びるように配置され、柱21の見付面に取り付けられる壁パネル530により構成される。
床面54は、天井パネル510に対向して配置される床パネル540により構成される。
なお、開口部の見込面で、戸体10の開閉方向の奥側には、幅狭の見込壁パネル550が配置される(図2参照)。
戸体10は、縦枠31及び上枠32の内側に配置され、片開きで取り付けられる板体である。戸体10の縦方向の長さは、本実施形態では1700〜2500mm程度である。
枠材3は、開口部の上下方向に延びるように配置される一対の縦枠31と、一対の縦枠31の上端部の間に見付方向に延びるように配置される上枠32と、を有し、戸当たり6が取り付けられる。
端部ピース4は、縦枠31の上端部に取り付けられ、縦枠31と上枠32又は天井パネル510等の開口部の上部との取り合いを調整する部材である。
図3(a)〜(e)に示すように、端部ピース4は、上面部41と、被覆部42と、固定部43と、長孔44と、リブ突起部45と、を有する。端部ピース4は、一対の縦枠31の左右いずれの側に用いられる場合も、同じ形状を有し、樹脂により形成される。
周縁部422は、被覆面421の周縁において、被覆面421から上方に向かって起立する側壁を形成する。図4に示すように、端部ピース4を縦枠31に取り付けた際、周縁部422が被覆面421の周縁から起立していることにより、人が下から見上げたときに、壁パネル530の上端と上枠32との間の隙間が覆われて見えづらくなる。
図4に示すように、端部ピース4は、リブ突起部45を縦枠31の中空部314に挿入しつつ、固定部43を戸当たり溝312の底部312aに当接させることで、縦枠31に上下方向にスライド移動可能に取り付けられる。
図5Aに示すように、縦枠31を取り付ける前に、天井パネル510に上枠32を取り付け、(上枠取付工程S5)また、開口部の下部に下枠33を取り付ける。上枠32を取り付けた後、縦枠31を取り付ける前に、上枠32を挟んで見込方向の一方及び他方側に天井パネル510を配置し、開口部の上部の野縁に固定する。
被覆部42は、縦枠31から見込方向に離れる方向、すなわち戸体10よりも開閉方向奥側へ延び、上枠32に当接するか、又は上枠32を被覆するように配置される。被覆部42は、被覆面421の周縁に周縁部422が上下に起立するように形成されている。このため、ドア1の利用者が下から見上げた状態では、縦枠31と上枠32との間にまだ隙間が存在しても、周縁部422により隙間が見えにくくなっている。
本実施形態では、ドア1を、開口部の上下方向に延びるように配置される一対の縦枠31と、縦枠31の上端部に取り付けられ、上下方向にスライド可能な端部ピース4と、を含んで構成した。また、端部ピース4を、縦枠31の上端部と、例えば天井パネル510のような開口部の上部又は上枠32との間に配置し、縦枠31の上端部と、開口部の上部又は上枠32との取り合いを調整させた。
端部ピース4を縦枠31の上端部にスライド可能に設けたので、縦枠31の上端と天井パネル510や上枠32との取り合いで隙間が形成されていても、この隙間を目立たないように縦枠31を取り付けることができる。このため、ドア1の戸体10が天井まで届くような天井納まりの建具であった場合に、枠材3の高さ寸法に若干の寸法誤差が発生しても、端部ピース4で微調整することができるため、容易に施工することができる。
また、端部ピース4によって枠材3の縦方向の長さを調節することができるため、縦枠31、上枠32をそれぞれ独立して取り付けることができるようになる。さらに、縦枠31、上枠32をそれぞれ独立して取り付けることができるため、いわゆる二方組や三方組のいずれにも用いることができ、開口部周囲の設計の自由度が向上する。
端部ピース4が上部に平坦な上面部41を有しているため、一対の縦枠31及び上枠32で構成される三方組でなく、上枠32を有さない二方組の構成であっても、上面部41が天井パネル510等の開口部の上部の構造体に接することができるので、室内建具の施工が容易になるとともに、開口部周囲の設計の自由度が向上する。
また、端部ピース4が被覆部42を有しているため、天井パネル510や上枠32等の開口部の上部の構造体と縦枠31の上端部との隙間が効果的に見えにくくなる。このため、開口部の上部の構造体や上枠32と縦枠31の上端部との隙間を、端部ピース4が厳密にぴったりと塞がない場合であっても、上記と同様の効果を奏する。
例えば、上記実施形態では、天井納まりを例として説明したが、室内建具は天井納まりで取り付けられる場合に限られない。例えば、室内建具は、天井から下垂する垂れ壁を構成する垂れ壁パネルに取り付けられてもよい。開口部の上部とは、天井パネル510に限らず、開口部の上部の構造体を含む。
4 端部ピース(高さ調整片)
10 戸体
31 縦枠
32 上枠
41 上面部
42 被覆部
43 固定部
510 天井パネル(開口部の上部)
S1 縦枠取付工程
S2 調整片仮取付工程
S3 高さ調整工程
S4 固定工程
S5 上枠取付工程
Claims (5)
- 開口部の上下方向に延びるように配置される一対の縦枠と、
前記縦枠の上端部に取り付けられ、上下方向にスライド可能な高さ調整片と、を備え、
前記高さ調整片は、前記縦枠の上端部と、前記開口部の上部又は上枠との間に配置され、前記縦枠の上端部と、前記開口部の上部又は上枠との取り合いを調整する、室内建具。 - 前記高さ調整片は、
上面が平坦な面により構成される上面部と、
前記縦枠に取り付けられた状態で、前記開口部の上部又は前記上枠を被覆する被覆部と、
前記被覆部から下方に延び、前記縦枠の上下方向に延びる溝部に固定される固定部と、を有する、請求項1に記載の室内建具。 - 前記一対の縦枠の上端部の間に見付方向に延びるように配置される前記上枠と、
前記縦枠及び前記上枠の内側に配置される戸体と、を備えるドアである、請求項1又は2に記載の室内建具。 - 室内建具の施工方法であって、
開口部の上下方向に延びるように配置される一対の縦枠を、前記開口部の上部又は上枠との間に取付ける縦枠取付工程と、
前記縦枠の上端部に、上下方向にスライド可能な高さ調整片を仮に取付ける調整片仮取付工程と、
前記縦枠の前記上端部と、前記開口部の上部又は上枠との間の隙間を小さくするように前記高さ調整片を移動させ、前記高さ調整片を、前記開口部の上部又は前記上枠に当接するように高さを調整する高さ調整工程と、
前記高さを調整した前記高さ調整片を前記縦枠に固定する固定工程と、を有する室内建具の施工方法。 - 前記縦枠取付工程の前に、前記開口部の上部に前記上枠を取り付ける上枠取付工程を有する請求項4に記載の施工方法。
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55174471U (ja) * | 1979-06-01 | 1980-12-15 | ||
JP2001254573A (ja) * | 2000-03-08 | 2001-09-21 | Izumo Keikinzoku Kk | 通気調整ドアーの外枠 |
JP2002276248A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-25 | Hou-Tech Co Ltd | 建具枠の取付け施工法 |
JP2006316407A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Intenza:Kk | 枠体の組付工法及び枠体の組付構造 |
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2018
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JPS55174471U (ja) * | 1979-06-01 | 1980-12-15 | ||
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