JP2003105750A - ベントナイトが混合された地中連続壁の築造方法 - Google Patents
ベントナイトが混合された地中連続壁の築造方法Info
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Abstract
高い地中連続壁を築造するために使用する際に、ベント
ナイトを注入可能な状態にすることなく使用でき、遮水
性能が高い地中連続壁を確実に、容易に築造できるよう
にする。 【解決手段】ベントナイト(B)と水(W)との混合物
であり、かつ、その重量比(W/B)×100の値が、
100%〜液性限界の1.2倍までの範囲内であるベン
トナイト混合物2を、地中連続壁を築造する施工面に予
め掘削したガイド溝3内に予め敷設した後、切削部材1
1を有する無端チェーン12をカッターポスト13の周
囲で循環させる掘削攪拌装置10で該ベントナイト混合
物を地中に引き込むと共に、固化材液を前記カッターポ
スト中に設けられた供給管16により地中に供給しなが
ら所定の深さまで掘削することにより、所定の深さまで
ベントナイトと掘削土と固化材液が攪拌混合された状態
にする。
Description
合された地盤改良体による止水性の高い地中連続壁の築
造方法に関するものである。
多量の水を使用して流動化させて使用していた。また、
セメント等の固化材と併用される場合は、ベントナイト
が膨潤,分散,コロイド化する過程で、セメントによる
金属イオンがベントナイト粒子の表面に吸着し、ベント
ナイト粒子のその後の膨潤が妨げられ、沈殿を生じ、所
望の粘度や強度のものが得られない。
(W)入りのミキサーに、ベントナイト(B)を25K
g投入し((W/B)×100=1800%)、充分に
膨潤したベントナイトを分散,コロイド化させて流動化
させ、充分に時間をおいてセメントを所要量、例えば2
00Kg投入し、これにより注入液として使用し得るセ
メント・ベントナイト注入液としていた。このように、
ベントナイトを流動化させた後にセメントを投入するこ
とで、セメントよりの金属イオンがベントナイト粒子の
表面に吸着しても、もはや悪影響が発生しないようにし
ていた。
では、ベントナイトを分散,コロイド化させて流動化さ
せ、充分に時間をおいてセメントを投入していた。しか
し、この従来技術では、セメントを投入する前にベント
ナイトが充分に液状化していることが前提であり、セメ
ントの投入時期を誤ると、ベントナイトの性能を充分に
発揮することができない恐れがある。
あるベントナイトを遮水性能が高い地中連続壁、即ち透
水係数値が低い地中連続壁を築造するために使用する際
に、ベントナイトを注入可能な状態にすることなく使用
でき、遮水性能が高い地中連続壁を確実に、かつ、容易
に築造することができる、ベントナイトが混合された地
中連続壁の築造方法を提供することである。
ナイトの液性限界内、もしくは、液性限界の1.2倍程
度の水の含有状態でベントナイトを使用することであ
り、また、セメント等の固化材は地中連続壁を築造する
過程でベントナイトと混合される点にある。
(B)と水(W)との混合物であり、かつ、その重量比
(W/B)×100の値が、100%から、使用するベ
ントナイトの液性限界の1.2倍までの範囲内であるベ
ントナイト混合物を、地中連続壁を築造する施工面に予
め敷設した後、掘削攪拌装置で該ベントナイト混合物を
地中に引き込むと共に、固化材液を供給しながら所定の
深さまで掘削することにより、所定の深さまでベントナ
イトと掘削土と固化材液が攪拌混合された状態にするこ
とを特徴とするベントナイトが混合された地中連続壁の
築造方法である。
IS A 1205の土の液性限界試験方法に準じてい
る日本ベントナイト工業界標準試験法のJBAS−10
9−77に規定されているベントナイト(粉状)の液性
限界測定法により求められた液性限界である。この液性
限界は、ある条件で、試料皿の上の試料を2つに分ける
溝が埋まるのに必要な衝撃付与回数が25回のときのベ
ントナイトの含水量であり、そのときのベントナイト
(B)と水(W)との重量比(W/B)×100の値で
示される。
法は、米国でも、SFSA No. 13T65に規定され
た測定方法があり、英国でも、BSCRA No. 3に規
定された測定方法がある。いずれも、内容的には同じよ
うな測定方法である。
使用するベントナイトの種類により異なる値を示し、具
体的には、液性限界が900%を超えるベントナイト
も、400%未満であるベントナイトも存在する。膨潤
力も高く、一般に入手し易いベントナイトの液性限界
は、450〜500%前後程度である。
とにより明らかなように、ベントナイトは、液性限界の
状態でも、液性限界の1.2倍の水の使用状態でも、流
動性の乏しいものである。
((W/B)×100)が、100%〜1.2L%
(L:液性限界)のベントナイト混合物を予め地中連続
壁の施工面に敷設しておき、その後、掘削攪拌装置で地
中連続壁を築造する過程でセメント等の固化材が前記ベ
ントナイト混合物と混合される状態にするため、従来技
術のように充分に流動化したベントナイトにセメント等
の固化材を加えてセメント・ベントナイト注入液とする
場合のように、セメントの投入時期を誤ることがなくな
り、ベントナイトの性能を充分に発揮させることがで
き、遮水性能の高い地中連続壁を確実に、かつ、容易に
築造することができる。
B)×100)の最も好ましい値は、液性限界Lと同程
度の値であり、その液性限界の値の1.1倍前後の値の
ものが好適に使用できる。前記重量比が高すぎると、流
動性が増加して遮水性能が低下するため、また、低すぎ
ると、ベントナイト混合物が堅い方向になり、敷設する
ために長時間を要するようになるため、100%〜1.
2L%の範囲内とする。
と水(W)との混合物であり、かつ、その重量比(W/
B)×100の値が、100%から、使用するベントナ
イトの液性限界の1.2倍までの範囲内であるベントナ
イト混合物を、地中連続壁を築造する施工面に予め掘削
したガイド溝内に予め敷設した後、掘削攪拌装置で該ベ
ントナイト混合物を地中に引き込むと共に、固化材液を
供給しながら所定の深さまで掘削することにより、所定
の深さまでベントナイトと掘削土と固化材液が攪拌混合
された状態にすることを特徴とするベントナイトが混合
された地中連続壁の築造方法である。
じ作用効果が得られる他、ベントナイト混合物を、予め
掘削したガイド溝内に敷設しておくことにより、ベント
ナイト混合物を掘削攪拌装置で確実に地中に引き込むこ
とができる。
と水(W)との混合物であり、かつ、その重量比(W/
B)×100の値が、100%から、使用するベントナ
イトの液性限界の1.2倍までの範囲内であるベントナ
イト混合物を、地中連続壁を築造する施工面に、また
は、この施工面に予め掘削したガイド溝内に、予め敷設
した後、切削部材を有する無端チェーンをカッターポス
トの周囲で循環させる掘削攪拌装置で該ベントナイト混
合物を地中に引き込むと共に、固化材液を地表部または
地中に供給しながら所定の深さまで掘削することによ
り、所定の深さまでベントナイトと掘削土と固化材液が
攪拌混合された状態にすることを特徴とするベントナイ
トが混合された地中連続壁の築造方法である。
と同じ作用効果が得られる他、次に示す作用効果が得ら
れる。即ち、掘削攪拌装置としては、切削部材を有する
無端チェーンをカッターポストの周囲で循環させる構成
を有する装置が好適であり、このような装置を使用する
と、循環する切削部材を有する無端チェーンによりベン
トナイト混合物が地中に引きずり込まれると同時に、掘
削土等とも充分に攪拌混合され、また、固化材液とも攪
拌混合され、切削部材を有する無端チェーンの循環によ
り、ベントナイトや掘削土や固化材液等が充分に混合さ
れ、均一な状態とすることができ、得られた地中連続壁
の性能もより良好なものとなる。
と水(W)との混合物であり、かつ、その重量比(W/
B)×100の値が、100%から、使用するベントナ
イトの液性限界の1.2倍までの範囲内であるベントナ
イト混合物を、地中連続壁を築造する施工面に、また
は、この施工面に予め掘削したガイド溝内に、予め敷設
した後、切削部材を有する無端チェーンをカッターポス
トの周囲で循環させる掘削攪拌装置で該ベントナイト混
合物を地中に引き込むと共に、固化材液を前記カッター
ポスト中に設けられた供給管により地中に供給しながら
所定の深さまで掘削することにより、所定の深さまでベ
ントナイトと掘削土と固化材液が攪拌混合された状態に
することを特徴とするベントナイトが混合された地中連
続壁の築造方法である。
2、3と同じ作用効果が得られる他、固化材液を地中に
て供給するようにすると、それだけベントナイトと固化
材液の接触時間が遅れ、ベントナイトは、掘削土とも混
合された状態になると共に地中の水分を吸う状態が長く
保たれ、ベントナイトの性能を充分に発揮させることが
できる。
もセメントとフライアッシュと水との混合物であること
を特徴とする請求項1、2、3または4に記載のベント
ナイトが混合された地中連続壁の築造方法である。
いて、固化材液としては、セメントミルク単独であって
も、他の材料を含んでいてもよい。特に、セメントにフ
ライアッシュを併用すると、セメントに比べフライアッ
シュは安価であるので、使用材料の単価を下げることが
可能である。
を添加すると、流動性が増加し、その結果として、特に
砂質地盤において、地中連続壁の遮水性能が低下する恐
れ、即ち、地中連続壁の透水係数が上昇する恐れがあっ
た。しかし、本発明の地中連続壁の築造方法に従えば、
流動性に乏しいベントナイト混合物を使用するため、セ
メントにフライアッシュを併用しても、充分に実用性が
ある遮水効果を発揮することができる。
おいては、砂質地盤の場合であっても、固化材液は、少
なくともセメントとフライアッシュと水との混合物であ
ってもよい。
態に基づいて説明する。この実施形態は、ベントナイト
(B)と水(W)との混合物であり、かつ、その重量比
(W/B)×100の値が、100%から、使用するベ
ントナイトの液性限界の1.2倍までの範囲内であるベ
ントナイト混合物を、地中連続壁を築造する施工面に予
め掘削したガイド溝内に予め敷設した後、掘削攪拌装置
で該ベントナイト混合物を地中に引き込むと共に、固化
材を供給しながら所定の深さまで掘削することにより、
所定の深さまでベントナイトと掘削土と固化材液が攪拌
混合された状態にすることを特徴とするベントナイトが
混合された地中連続壁の築造方法である。
(図面では改良部と表示している部分)を築造中の状態
を示した図である。この図1において、ベントナイト
(B)と水(W)との混合物であり、かつ、その重量比
(W/B)×100の値が、100%〜1.2L%
(L:ベントナイトの液性限界)の範囲内のベントナイ
ト混合物(以下、これを単にベントナイト混合物と表記
する。)2を、地表部に予め掘削したベントナイト敷設
用のガイド溝3中に敷設する。
すような形状であり、このガイド溝3の幅は、切削部材
を有する無端チェーンをカッターポストの周囲で循環さ
せる掘削攪拌装置の掘削幅と同じにすることが好まし
い。
にも関係する。即ち、切削部材を有する無端チェーンを
カッターポストの周囲で循環させる掘削攪拌装置による
掘削土の容積に対して添加するベントナイト混合物2の
使用時の容積の関係でガイド溝3の深さが決定される。
例えば、掘削土の容積に対する使用時のベントナイト混
合物2の容積との比が一定であれば、ガイド溝3の深さ
は、地中連続壁1の深さに比例する。
に、例えばバックホウなどを使用して地中連続壁を築造
すべき位置に造る。この溝の地盤が軟弱の場合、事前に
地盤を固化改良する(破線の部分)。このバックホウな
どによる掘削時に発生した土砂は、図3(b) に示すよう
に、ガイド溝3の両側に積み上げて盛土4として、ベン
トナイト混合物2のガイド溝3への敷設時にベントナイ
ト混合物2が側方にこぼれないようにすることが好まし
い。図3(c) は、ベントナイト混合物2をガイド溝3内
に敷設した状態を示す図である。このようにガイド溝3
内にベントナイト混合物2を敷設した状態は、図1にも
示されている。
トナイト混合物2をガイド溝3内に敷設するためには、
回転型液体ポンプの一種であり、ネジ面を形成したロー
ターの回転によって移送可能な一軸型のスクリューポン
プであるモノポンプを使用すればよい。
切削刃などの切削部材11を有する無端チェーン12が
カッターポスト13の周囲で循環する装置である。無端
チェーン12の循環は、図では隠れて見えない駆動ロー
ラ14とアイドルローラ15との間に無端チェーン12
が掛け渡されていることによる。この無端チェーン12
の循環方向は、図1に示すように、ガイド溝3に敷設さ
れたベントナイト混合物2が地中に引き込まれる方向と
する。
ことにより、地盤が掘削される。それと共にカッターポ
スト13を後で説明する機構により横方向(図1に示し
た矢印方向)に横行させる。
スト13中に存在する注入管16から供給され、掘削土
とベントナイトと固化材液等が無端チェーン12の循環
により、充分に攪拌混合され、カッターポスト13の横
行に伴って改良部1が築造される。この改良部1が地中
連続壁となる部分である。
カッターポスト13との間に架設された油圧シリンダ1
8の伸長に伴い、架台17に沿って移動することによ
り、横行する。
行方向前方側の端部まで移動してカッターポスト13の
横行が不可能になったら、固化材液の吐出を停止し、カ
ッターポスト13が地中に挿入されて動かせない状態の
まま、クローラなどの走行装置19によって掘削攪拌装
置10を移動させながら、油圧シリンダ18を収縮させ
ることにより、カッターポスト13が掘削攪拌装置10
に対して相対的に進行方向後方側の端部に移動した状態
に戻る。そこで、再度、固化材液の注入を開始し、無端
チェーン12を循環させつつ、油圧シリンダ18を伸長
させることによって、カッターポスト13を横行させ、
カッターポスト13の横行と掘削攪拌装置10の移動の
繰り返しによって地中連続壁が築造される。
部の地中から吐出するようにしても、注入管16の長さ
を変えて下方のアイドルローラ15の近辺から吐出でき
るようにしてもよい。
をカッターポストの周囲で循環させる構成を有する装置
を使用すると、循環する切削部材を有する無端チェーン
によりベントナイト混合物が地中に引きずり込まれると
同時に、掘削土等とも充分に攪拌混合され、また、固化
材液とも攪拌混合され、切削部材を有する無端チェーン
の循環によりベントナイトや掘削土や固化材液等が充分
に混合され、均一な状態とすることができ、得られた地
中連続壁の性能も良好なものとなる。
ニゲルVI相当品を購入して実施した。このベントナイト
の液性限界は450%であった。このベントナイトを使
用し、(W/B)×100の値が500%となるよう
に、掘削土1m3 当たりベントナイト15Kgに対し水
75リットルを加え、20分間混合してベントナイト混
合物とした。このベントナイト混合物の容積は87リッ
トルであり、重量は80Kgであった。
シュを固化材として使用して下記の表1の配合条件とな
るように混練した。但し、ベントナイトと固化材とは一
緒に混練しないで別々に混練して使用する。
の固化材の固化材液とを使用して築造する地中連続壁の
壁厚は55cmで、深さは20mであるから、地中連続
壁の長さ1m当たりの体積は、0.55×20×1=1
1m3 となる。これが掘削土の体積に相当するから、ベ
ントナイト敷設用の溝の最低の深さは、ベントナイト1
5Kgの体積の87リットルが、幅55cm、長さ1m
から算出でき、11×87×1000/(55×10
0)=870/5=174cmとなる。そこで、深さ
1.8mのベントナイト敷設用のガイド溝3を掘ればよ
い。このガイド溝3は、図2や図3に示すように、ガイ
ド溝3を掘削した土を溝の両側に積み上げて盛土4とし
ている。このガイド溝3内に規定の量になるようにベン
トナイト混合物2をモノポンプを用いて敷設する。
イド溝3に沿って、図1に示した掘削攪拌装置10を用
いて、幅55cm、深さ20mの地中連続壁1を形成す
る。この際、固化材液の注入量は、表1に示した条件を
満足するように調整しながら施工する。
築造した地中連続壁を地中連続壁1aという。また、表
1の配合条件bに従って築造した地中連続壁を地中連続
壁1bという。
水係数を測定した。地中連続壁1aの透水係数は、5.
87×10-8cm/秒であり、地中連続壁1bの透水係
数は、3.47×10-7cm/秒であった。これらの値
は、地中連続壁のいずれの部分でもほぼ同じ値を示し、
均一に混合された地中連続壁が築造されていた。
土1m3 当たりセメントを300Kg使用した場合の本
発明に従って施工した地中連続壁の透水係数は、上記し
た地中連続壁1aの値よりも更に低くなり、遮水性能が
更に優れたものとなる。
用する全ての水とベントナイトを混練した後、この混練
物にセメントとフライアッシュとを加えて混練粒状物を
図1に示したと同じ掘削攪拌装置を使用して地中連続壁
を築造した。
配合aと同じ場合の地中連続壁を1cとし、セメントと
フライアッシュの量比の関係が配合bと同じ場合の地中
連続壁を1dとする。
係数を測定した。地中連続壁1cの透水係数は、2.7
4×10-6cm/秒であり、地中連続壁1dの透水係数
は、7.76×10-6cm/秒であった。
ベントナイト当たり240Kgの水と混合する場合は、
ベントナイト(B)と水(W)との重量比(W/B)×
100の値は、1600%になる。本発明例は、500
%である。
本発明に従って築造した地中連続壁の透水係数は低い値
を示し、遮水効果が高められている。
ついて説明したが、ガイド溝を設けずに、地中連続壁を
築造する施工面に直接敷設するようにしてもよい。ま
た、施工装置は、例示したものに限らず、その他の施工
装置を使用できることは、言うまでもない。
界内、もしくは、液性限界の1.2倍程度の水の状態で
ベントナイトを使用し、これを施工面や溝内に予め敷設
し、セメント等の固化材は地中連続壁を築造する過程で
ベントナイトと混合される状態にすることにより、次の
ような優れた効果を発揮する。
イトに固化材を加えてセメント・ベントナイト注入液と
する場合のように、セメントの投入時期を誤ることがな
くなり、ベントナイトの性能を充分に発揮させることが
でき、遮水性能の高い地中連続壁を確実に築造すること
ができる。
チェーンをカッターポストの周囲で循環させる構成を有
する装置を使用した場合は、循環する切削部材を有する
無端チェーンによりベントナイトが地中に引きずり込ま
れると同時に、掘削土等とも充分に攪拌混合され、ま
た、固化材液とも攪拌混合され、切削部材を有する無端
チェーンの循環によりベントナイトや掘削土や固化材液
等が充分に混合され、均一な状態とすることができ、施
工時間も短縮されると共に、得られた地中連続壁の性能
も良好なものとなる。
使用するため、固化材としてフライアッシュを併用した
場合でも、透水係数が低く、遮水効果の高い地中連続壁
とすることができる。
続壁の築造状況を示す装置の側面図である。
溝の状況を示す斜視図である。
成状況を順に示す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ベントナイト(B)と水(W)との混合
物であり、かつ、その重量比(W/B)×100の値
が、100%から、使用するベントナイトの液性限界の
1.2倍までの範囲内であるベントナイト混合物を、地
中連続壁を築造する施工面に予め敷設した後、掘削攪拌
装置で該ベントナイト混合物を地中に引き込むと共に、
固化材液を供給しながら所定の深さまで掘削することに
より、所定の深さまでベントナイトと掘削土と固化材液
が攪拌混合された状態にすることを特徴とするベントナ
イトが混合された地中連続壁の築造方法。 - 【請求項2】 ベントナイト(B)と水(W)との混合
物であり、かつ、その重量比(W/B)×100の値
が、100%から、使用するベントナイトの液性限界の
1.2倍までの範囲内であるベントナイト混合物を、地
中連続壁を築造する施工面に予め掘削したガイド溝内に
予め敷設した後、掘削攪拌装置で該ベントナイト混合物
を地中に引き込むと共に、固化材液を供給しながら所定
の深さまで掘削することにより、所定の深さまでベント
ナイトと掘削土と固化材液が攪拌混合された状態にする
ことを特徴とするベントナイトが混合された地中連続壁
の築造方法。 - 【請求項3】 ベントナイト(B)と水(W)との混合
物であり、かつ、その重量比(W/B)×100の値
が、100%から、使用するベントナイトの液性限界の
1.2倍までの範囲内であるベントナイト混合物を、地
中連続壁を築造する施工面に、または、この施工面に予
め掘削したガイド溝内に、予め敷設した後、切削部材を
有する無端チェーンをカッターポストの周囲で循環させ
る掘削攪拌装置で該ベントナイト混合物を地中に引き込
むと共に、固化材液を地表部または地中に供給しながら
所定の深さまで掘削することにより、所定の深さまでベ
ントナイトと掘削土と固化材液が攪拌混合された状態に
することを特徴とするベントナイトが混合された地中連
続壁の築造方法。 - 【請求項4】 ベントナイト(B)と水(W)との混合
物であり、かつ、その重量比(W/B)×100の値
が、100%から、使用するベントナイトの液性限界の
1.2倍までの範囲内であるベントナイト混合物を、地
中連続壁を築造する施工面に、または、この施工面に予
め掘削したガイド溝内に、予め敷設した後、切削部材を
有する無端チェーンをカッターポストの周囲で循環させ
る掘削攪拌装置で該ベントナイト混合物を地中に引き込
むと共に、固化材液を前記カッターポスト中に設けられ
た供給管により地中に供給しながら所定の深さまで掘削
することにより、所定の深さまでベントナイトと掘削土
と固化材液が攪拌混合された状態にすることを特徴とす
るベントナイトが混合された地中連続壁の築造方法。 - 【請求項5】 固化材液が少なくともセメントとフライ
アッシュと水との混合物であることを特徴とする請求項
1、2、3または4に記載のベントナイトが混合された
地中連続壁の築造方法。
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JP2001306061A JP3764081B2 (ja) | 2001-10-02 | 2001-10-02 | ベントナイトが混合された地中連続壁の築造方法 |
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