JP2003105677A - 液体柔軟剤組成物 - Google Patents

液体柔軟剤組成物

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JP2003105677A
JP2003105677A JP2001301272A JP2001301272A JP2003105677A JP 2003105677 A JP2003105677 A JP 2003105677A JP 2001301272 A JP2001301272 A JP 2001301272A JP 2001301272 A JP2001301272 A JP 2001301272A JP 2003105677 A JP2003105677 A JP 2003105677A
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acid
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polyoxyalkylene
mixture
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Jun Yokoyama
準 横山
Hiroo Miyasaka
広夫 宮坂
Emiko Hashiyama
恵美子 橋山
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Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 a)エチレンオキサイド、プロピレンオ
キサイド、ブチレンオキサイドの1種以上が付加重合し
たポリオキシアルキレン基の付加モル分布が狭い有機官
能基変性オルガノポリシロキサンと、b)カチオン性界
面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の混合物とを含
有してなることを特徴とする液体柔軟剤組成物。 【効果】 繊維に柔らかさ、ハリ・コシを付与すること
ができ、更に、乾燥後の繊維のシワを少なくすることが
できるのみならず、家庭用全自動洗濯機にて柔軟剤が自
動的に投入される場合においても良好な風合い改善効果
が得られ、更に、粘度安定性にも優れる液体柔軟剤組成
物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体柔軟剤組成物
に関し、より詳しくは、繊維に柔らかさ、ハリ・コシを
付与することができ、更に、乾燥後の繊維のシワを少な
くすることができるのみならず、家庭用全自動洗濯機に
て柔軟剤が自動的に投入される場合においても良好な風
合い改善効果が得られ、更に、優れた粘度安定性を得る
ことも可能な液体柔軟剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】カチオン性界面活性剤を含有してなる繊
維製品用液体柔軟剤組成物に、有機官能基変性オルガノ
ポリシロキサンを配合すると、特開平2−191774
号公報に開示されている通り、繊維に対して良好なすべ
り性が与えられる。また、カチオン性界面活性剤と特定
の有機官能基変性オルガノポリシロキサンを併用する
と、特開2000−110075号公報に開示されてい
る通り、繊維に適度なハリ・コシを与え、更に洗濯で生
じるシワを軽減する効果が与えられる。
【0003】このような液体柔軟剤組成物は、洗濯工程
において、洗浄が終了して濯ぎを施した後、最終の濯ぎ
段階において洗濯浴中に溶解させて使用するのが通常で
ある。しかし、近年、家庭用洗濯機の全自動化が進行
し、液体柔軟剤組成物の投入も自動的に行われるように
なった。液体柔軟剤組成物の自動投入は、通常、最終の
濯ぎ段階において洗濯槽に水を供給する際に、予め全自
動洗濯機の供給口に収納しておいた液体柔軟剤組成物
を、流水で自動的に洗い流して行われる。このような投
入形態であると、液体柔軟剤組成物が被洗物全体に均一
にいきわたり難くなり、十分な仕上がり感が得られない
ことがある。特に、有機官能基変性オルガノポリシロキ
サンを含有する液体柔軟剤組成物をこのような投入形態
で使用すると、有機官能基変性オルガノポリシロキサン
により発揮される良好なすべり性を、被洗物全体に対し
て均一に与えるのは困難であるという問題点があった。
【0004】一方、カチオン性界面活性剤と有機官能基
変性オルガノポリシロキサンを共に含有してなる液体柔
軟剤組成物は、製造後、様々な温度環境下にて保持され
た場合に、組成物の粘度が上昇する場合がある。特に、
高温環境下で長期間保持した場合や、低温環境下で液体
柔軟剤組成物が凍結した後、使用する際に解凍すると、
著しく粘度が上昇するという問題があった。液体柔軟剤
組成物の粘度が上昇すると、包装容器から排出する際の
妨げとなり、好ましくない。
【0005】そこで、カチオン性界面活性剤と有機官能
基変性オルガノポリシロキサンを共に含有してなる液体
柔軟剤組成物を高温環境下で長期間保持した場合や、凍
結後に解凍した場合においても、良好な使用性を維持す
ることを目的として、ノニオン性界面活性剤やアルコー
ル類を添加する方法が知られている。特開2000−1
10076号公報に開示されている通り、高級アルコー
ルなどのアルキレンオキシド付加物を添加すれば、高温
環境下で長期間保持しても、カチオン性界面活性剤と有
機官能基変性オルガノポリシロキサンを共に含有してな
る液体柔軟剤組成物の粘度上昇を抑制することができ
る。また、特開2000−110077号公報に開示さ
れている通り、炭素数が2〜6の1価アルコール、又は
多価アルコールを添加すれば、凍結後に解凍してもカチ
オン性界面活性剤と有機官能基変性オルガノポリシロキ
サンを共に含有してなる液体柔軟剤組成物の粘度上昇を
抑制することができる。
【0006】しかし、近年、自然環境負荷の低減が強く
求められており、環境中に排出する有機物質量は最小限
に留める必要があるが、従来技術では、繊維製品に対し
て風合い改善やシワ軽減など種々の効果を発揮する有効
成分である、カチオン性界面活性剤及び有機官能基変性
オルガノポリシロキサンに加え、アルコール類などを粘
度上昇抑制剤として添加する必要があった。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情
に鑑みなされたもので、繊維製品に好ましい柔軟性を付
与すると同時にハリやコシを維持し、洗濯によるシワを
低減するという効果が得られ、家庭用全自動洗濯機によ
り自動的に投入される場合においても、被洗物全体に均
一に良好なすべり性を与え、更に、アルコール類の添加
量が少量である場合においても、凍結後に解凍しても良
好な使用性を維持できる液体柔軟剤組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意検討を行った
結果、カチオン性界面活性剤を含有してなる液体柔軟剤
組成物に、下記一般式(1)で示されるポリオキシアル
キレン基を有する有機官能基変性オルガノポリシロキサ
ンを含む場合、下記一般式(1)においてポリオキシア
ルキレン基Xのアルキレンオキサイド付加モル数nの平
均値μが4≦μ≦100であり、付加モル数nがμ−2
≦n≦μ+2であるポリオキシアルキレン基の、ポリオ
キシアルキレン基X質量全体に対する質量割合wが55
%以上であることを特徴とする有機官能基変性オルガノ
ポリシロキサンを用いることにより、家庭用全自動洗濯
機により液体柔軟剤組成物が自動的に投入されても、被
洗物全体に均一に良好なすべり性を与えることができ、
更に、アルコール類とノニオン性界面活性剤を添加して
粘度安定性を良好にする場合、アルコール類の添加量が
少量であっても、凍結後に解凍しても良好な使用性を維
持することができることを見出し、本発明をなすに至っ
た。
【0009】即ち、本発明は、a)下記一般式(1)で
表される有機官能基変性オルガノポリシロキサンであっ
て、下記式中、Xで示されるポリオキシアルキレン基
が、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイドの1種又は2種以上の混合物の付加重合
によって得られる付加モル数の分布を有するポリオキシ
アルキレン基であり、該ポリオキシアルキレン基の平均
付加モル数μが4≦μ≦100であり、且つ付加モル数
nがμ−2≦n≦μ+2の範囲にあるポリオキシアルキ
レン基のポリオキシアルキレン基全体に対する質量割合
wが55%以上である有機官能基変性オルガノポリシロ
キサンから選ばれる1種又は2種以上の混合物と、
【0010】
【化2】 (但し、上記式中、Rは同一でも異なってもよく、いず
れも炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の炭化水素基を
表し、R1は炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の炭化
水素基を表し、R2は水素原子又は炭素数1〜4の飽和
あるいは不飽和の炭化水素基を表し、Xはポリオキシア
ルキレン基を表し、L、M、Nは平均値を示し、Lは0
〜5、Mは1〜100、Nは10〜1000の数を表
す。但し、ポリオキシアルキレン基Xの質量割合は、分
子全体質量を基準として10%以上50%未満であ
る。)
【0011】b)カチオン性界面活性剤から選ばれる1
種又は2種以上の混合物とを含有してなることを特徴と
する液体柔軟剤組成物を提供する。
【0012】ここで、上記液体柔軟剤組成物が、更に、
c)炭素数2〜10の1価アルコール、又は多価アルコ
ールから選ばれる1種又は2種以上の混合物と、d)直
鎖あるいは分岐の炭素数6〜22の炭化水素基を有する
アルコール、アミン、アルカノールアミド、脂肪酸、脂
肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の化合物に
アルキレンオキサイドを15〜150モル付加して得ら
れるノニオン性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以
上の混合物を含有し、且つ上記c)成分の含有量が6質
量%以下であると、より好適である。
【0013】以下、本発明をより詳細に説明すると、本
発明の液体柔軟剤組成物は、a)特定の有機官能基変性
オルガノポリシロキサンと、b)カチオン性界面活性剤
とを含有するものである。ここで、本発明で用いる成分
a)は、下記一般式(1)で表される有機官能基変性オ
ルガノポリシロキサンである。
【0014】
【化3】 (但し、上記式中、Rは同一でも異なってもよく、いず
れも炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の炭化水素基を
表し、R1は炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の炭化
水素基を表し、R2は水素原子又は炭素数1〜4の飽和
あるいは不飽和の炭化水素基を表し、Xはポリオキシア
ルキレン基を表し、L、M、Nは平均値を示し、Lは0
〜5、Mは1〜100、Nは10〜1000の数を表
す。但し、ポリオキシアルキレン基Xの質量割合は、分
子全体質量を基準として10%以上50%未満であ
る。)
【0015】本発明の成分a)としては、上記一般式
(1)で表される単一の有機官能基変性オルガノポリシ
ロキサンを使用してもよく、複数の異なる有機官能基変
性オルガノポリシロキサンを混合して使用してもよい。
【0016】上記一般式(1)において、Rで表される
置換基は、互いに同一でも異なっていてもよく、いずれ
も炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の直鎖又は分岐の
炭化水素基である。置換基Rとしては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基などの飽和炭化水素基が好
ましく、中でもメチル基が好ましい。R1で表される置
換基は、炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の直鎖又は
分岐の炭化水素基である。置換基R1としては、メチレ
ン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基などの飽
和炭化水素基が好ましく、中でもプロピレン基が好まし
い。R2で表される置換基は、水素原子又は炭素数1〜
4の飽和あるいは不飽和の直鎖又は分岐の炭化水素基で
ある。置換基R2が炭化水素基である場合には、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基などの飽和炭化水
素基が好ましい。置換基R2が水素原子であるのが特に
好ましい。
【0017】また、上記一般式(1)において、Xはポ
リオキシアルキレン基を表す。ポリオキシアルキレン基
Xは、ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン
基、ポリオキシブチレン基等であってもよく、あるいは
オキシエチレン単位、オキシプロピレン単位又はオキシ
ブチレン単位などが、ブロック状あるいはランダムに配
列してなる基であってもよい。但し、ポリオキシアルキ
レン基Xのアルキレンオキサイド付加モル数nの平均値
μは4≦μ≦100であり、好ましくは5≦μ≦50、
より好ましくは5≦μ≦20である。平均付加モル数が
小さすぎると柔軟処理を施した衣類にきしみ感が生じ、
大きすぎるとすべり性能が十分に発揮されない。なお、
ポリオキシアルキレン基が2種以上の場合、上記平均値
μは、各ポリオキシアルキレン基の平均値を合計した値
であり、例えば上記ポリオキシアルキレン基がオキシエ
チレン単位とオキシプロピレン単位とからなる場合、オ
キシエチレン付加モル数の平均値をμEO、オキシプロピ
レン付加モル数の平均値をμ POとすると、上記ポリオキ
シアルキレン基Xのアルキレンオキサイド付加モル数の
平均値μはμEO+μPOである。
【0018】また、ポリオキシアルキレン基Xのアルキ
レンオキサイド付加モル数nがμ−2≦n≦μ+2であ
るポリオキシアルキレン基のポリオキシアルキレン基X
の質量全体に対する質量割合wは55%以上であり、好
ましくは70%以上である。上記wが小さすぎると、ア
ルキレンオキサイド基の付加モル数分布(分子量分布)
が広く、本発明が目的とする効果が得られない。なお、
ポリオキシアルキレン基が2種以上の場合、上記質量割
合wは、各ポリオキシアルキレン基の付加モル数が上記
範囲にあるポリオキシアルキレン基の割合であり、例え
ば上記ポリオキシアルキレン基がオキシエチレン単位と
オキシプロピレン単位とからなる場合、オキシエチレン
付加モル数の平均値をμEO、オキシプロピレン付加モル
数の平均値をμPOとすると、オキシエチレン付加モル数
がμEO±2の範囲にあり、且つオキシプロピレン付加モ
ル数がμPO±2の範囲にあるポリオキシアルキレン基の
ポリオキシアルキレン基Xの質量全体に対する質量割合
である。
【0019】また、ポリオキシアルキレン基Xの質量割
合は、分子全体の質量を基準として10%以上50%未
満であり、好ましくは15〜45%であり、さらに好ま
しくは20〜35%以下である。ポリオキシアルキレン
基Xの質量割合が小さすぎると柔軟処理を施した衣類に
きしみが生じ、大きすぎると良好なすべり性が得られな
い。
【0020】更に、上記一般式(1)において、L、M
及びNは、いずれも各繰返し単位の数を表し、Lは0〜
5、好ましくは0〜1であり、Mは1〜100、好まし
くは1〜50であり、Nは10〜1000、好ましくは
20〜500である。なお、上記一般式(1)で表され
る有機官能基変性オルガノポリシロキサンは、各繰返し
単位がブロック状に配列しているブロックコポリマーの
構造を有するものであってもよく、あるいは、各繰返し
単位がランダムに配列しているランダムコポリマーの構
造を有するものであってもよい。
【0021】本発明で用いる成分a)の有機官能基変性
オルガノポリシロキサンの重量平均分子量は、3,00
0〜200,000の範囲であるのが好ましく、5,0
00〜100,000の範囲であるのがさらに好まし
い。重量平均分子量が小さすぎると良好なすべり性が得
られ難くなる場合があり、大きすぎるとカチオン性界面
活性剤との混合が困難となる場合がある。
【0022】上記一般式(1)で表される有機官能基変
性オルガノポリシロキサンの製造方法は、特に限定され
るものではないが、一般に、Si−H基を有するオルガ
ノハイドロジェンポリシロキサンと、例えばポリオキシ
アルキレンアリルエーテル等の、炭素−炭素二重結合を
末端に有するポリオキシアルキレンアルキルエーテルと
を付加反応させることにより製造することができる。
【0023】本発明に用いるオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンは、次のような常法により製造することが
できる。具体的な製造方法としては、まず、金属ケイ素
と塩化メチルとを銅触媒存在下で加熱する直接法によ
り、メチルクロロシラン類を得る。次に、このメチルク
ロロシラン類から分留したジメチルジクロロシラン(沸
点70.2℃)、トリメチルクロロシラン(沸点57.
3℃)、メチルハイドロジェンジクロロシラン(沸点4
0.4℃)を、所定の比率で混合し、多量の水を加えて
加水分解させることにより、環状、及び直鎖状ジメチル
/メチルハイドロジェンシロキサン共重合体の混合物を
得る。
【0024】更に、得られた環状、及び直鎖状ジメチル
/メチルハイドロジェンシロキサン共重合体の混合物
は、蒸留で低重合度の環状体(四量体、五量体)を分離
して、オルガノハイドロジェンポリシロキサンの重合に
用いる。オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、低
重合度の環状体を、アルカリ又は強酸を触媒として加熱
し、シロキサン結合の開裂と再結合を含む重合反応によ
り得ることができる。但し、アルカリ触媒による環状体
の重合は、アルカリ金属水酸化物を触媒とし、150℃
程度の高温で行われるが、水酸化リチウムと水酸化ナト
リウムは、この温度でも低重合度の環状体に溶解せず、
環状体を重合させることができないことがあるため、酸
触媒を用いる方がより好ましい。
【0025】また、酸触媒による環状体の重合は、硫
酸、塩酸、リン酸、活性白土、塩化鉄、ホウ酸、トリフ
ルオロ酢酸などを触媒とし、常温又は加温しておこなう
ことができる。但し、ポリジメチルシロキサンの場合に
は酸・塩基のどちらでも重合できるが、Si−H基を有
するオルガノハイドロジェンポリシロキサンの場合に塩
基性触媒を使用すると、重合中にSi−H基が分解して
ゲル化し易いため、酸触媒を用いる方がより好ましい。
このようなオルガノハイドロジェンポリシロキサンの重
合は、触媒を中和することによって停止させ、その後副
生した環状体はストリッピングにて除去し、目的のオル
ガノハイドロジェンポリシロキサンの製造は完了する。
【0026】本発明に用いるポリオキシアルキレンアリ
ルエーテルは、具体的には次の方法で製造することがで
きる。出発原料であるアリルアルコールと反応触媒を封
入した反応器を窒素置換した後、温度80〜230℃、
好ましくは120〜200℃、圧力0〜20atm、好
ましくは2〜10atmの条件下において、アルキレン
オキサイドを導入して付加反応させる。その後、50〜
80℃程度まで冷却し、必要であれば触媒を濾別してポ
リオキシアルキレンアリルエーテルが得られる。更に、
上記反応において反応触媒を特定すれば、得られるポリ
オキシアルキレンアリルエーテルのポリオキシアルキレ
ン付加モル数分布を制御することができる。
【0027】アルコールやフェノール等の活性水素を有
する有機化合物にアルキレンオキサイドを付加する場合
の反応触媒として、一般的にはアルカリ金属水酸化物、
硫酸、リン酸等の酸、スズ、亜鉛、鉄、ニッケル、アル
ミニウム等の金属のハロゲン化物、マグネシウム、亜
鉛、カルシウム等の金属のリン酸塩、硫酸塩、過塩素酸
塩、シュウ酸塩、カルボン酸塩、酢酸塩等が用いられ
る。これらの従来から使用される触媒を上記反応に用い
ると、特開平1−164437号公報に開示されている
通り、ポリオキシアルキレン基の分子量分布が広いポリ
オキシアルキレンアリルエーテルが得られる。
【0028】一方、Al3+、Ga3+、In3+、Tl3+
Co3+、Sc3+、La3+、及びMn 2+からなる群から選
ばれた金属イオンの1種又は2種以上が添加された酸化
マグネシウムを、特開平1−164437号公報に開示
されている方法で反応触媒として用いると、ポリオキシ
アルキレン基の分子量分布が狭いポリオキシアルキレン
アリルエーテルが得られる。また、金属イオンが添加さ
れた酸化マグネシウムとして、水酸化アルミニウム・マ
グネシウムを焼成活性化して得られたAl・Mg複合酸
化物を、特開平8−268919号公報に開示されてい
る方法で反応触媒として用いると、高い触媒活性により
触媒量が微量化できると共に、触媒濾過工程の負荷を低
減させることができ、合成工程の効率化が可能である。
更に、水酸化アルミニウム・マグネシウムを焼成活性化
して得られたAl・Mg複合酸化物に、クロム、モリブ
デン、マンガン、テクネチウム、鉄、コバルト、ニッケ
ル及びルテニウムから選ばれるいずれかの金属を添加
し、特開2000−61304号公報に開示されている
方法で反応触媒として用いると、アリルアルコールとポ
リオキシアルキレンの付加反応におけるポリアルキレン
グリコールの副生を抑制することができ、より純度の高
いポリオキシエチレンアリルエーテルを製造することが
できる。
【0029】本発明で用いるポリオキシアルキレン基を
有する有機官能基変性オルガノポリシロキサンは、上記
の方法で得られたメチルハイドロジェンオルガノポリシ
ロキサンとポリオキシアルキレンアリルエーテルとを、
常法により、10〜20ppmの塩化白金酸などの白金
系反応触媒共存下において110〜130℃で数時間付
加反応させることにより製造することができる。
【0030】本発明で用いるポリオキシアルキレン基を
有する有機官能基変性オルガノポリシロキサンには、低
重合度の環状シリコーン、エタノール、イソプロピルア
ルコール、ブチルカルビトールなどの製造時に用いる溶
剤、白金系反応触媒が微量残存するが本発明の効果に影
響を与えない。
【0031】成分a)の有機官能基変性オルガノポリシ
ロキサンは、十分な仕上げ効果を得るという観点及び液
体柔軟剤組成物の粘度を適度なものとするという観点か
ら、本発明の液体柔軟剤組成物中に0.5〜30質量%
配合するのが好適であり、さらに好ましくは1〜20質
量%、特に好ましくは3〜18質量%配合される。
【0032】本発明で用いる成分b)は、カチオン性界
面活性剤であり、その種類は特に限定されるものではな
いが、本発明の場合、分子内に少なくとも1個の炭素数
6〜26の飽和あるいは不飽和の炭化水素基を有するア
ミン化合物又はその中和物又は4級化物あるいはこれら
の混合物が好適である。成分b)として好適なアミン化
合物又はその中和物又は4級化物をより詳細に説明する
と、これらは、分子内に少なくとも1個、好ましくは1
〜2個、最も好ましくは2個の、炭素数6〜26、好ま
しくは14〜22の飽和あるいは不飽和の、アルキル基
又はアルケニル基などの炭化水素基を有する。該炭化水
素基は、鎖中にエステル基、逆エステル基、アミド基、
逆アミド基、エーテル基を有していてもよい。なお、こ
れらの炭化水素基は、例えば通常工業的に使用される牛
脂由来の未水添脂肪酸や不飽和部を水添或いは部分水添
して得られる脂肪酸、パーム椰子、油椰子などの植物由
来の未水添脂肪酸や脂肪酸エステル或いは不飽和部を水
添或いは部分水添して得られる脂肪酸や脂肪酸エステル
等を使用することにより、導入することができる。
【0033】成分b)であるカチオン性界面活性剤とし
て好適な上記アミン化合物又はその中和物又は4級化物
としては、例えば、下記一般式(2)〜(4)で表され
るアミン化合物又はその中和物又は4級化物を挙げるこ
とができる。
【0034】
【化4】
【0035】
【化5】
【0036】上記式(2)〜(4)において、R3は、
エステル基などの分断基を含まない炭素数8〜22、特
に16〜22の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐の炭化水
素基である。不飽和の炭化水素基である場合にはそのシ
ス体とトランス体との比率におけるシス体の比率は50
%未満であるのが好ましい。また、二重結合の位置は、
いずれの箇所であっても構わないが、二重結合が1個の
場合には、その二重結合の位置は、炭化水素基の中央で
あるか、もしくは中央値を中心に分布していることが望
ましい。R4は、R3又はR5であり、R5は、炭素数1〜
3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基あるいは−
(CH2−CH(Y)−O)n−H(式中、Yは水素又は
CH3であり、nは2〜10、特に2〜6の数である)
で表される基である。上記アルキル基、ヒドロキシアル
キル基としては、例えばヘキサデシル基、オクタデシル
基、cis−6−ヘキサデセニル基、trans−6−
ヘキサデセニル基、cis−7−ヘキサデセニル基、t
rans−7−ヘキサデセニル基、cis−8−ヘキサ
デセニル基、trans−8−ヘキサデセニル基、ci
s−9−ヘキサデセニル基、trans−9−ヘキサデ
セニル基、cis−10−ヘキサデセニル基、tran
s−10−ヘキサデセニル基、cis−6−オクタデセ
ニル基、trans−6−オクタデセニル基、cis−
7−オクタデセニル基、trans−7−オクタデセニ
ル基、cis−8−オクタデセニル基、trans−8
−オクタデセニル基、cis−9−オクタデセニル基、
trans−9−オクタデセニル基、cis−10−オ
クタデセニル基、trans−10−オクタデセニル
基、cis−11−オクタデセニル基、trans−1
1−オクタデセニル基、cis−12−オクタデセニル
基、trans−12−オクタデセニル基、ヒドロキシ
メチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基
等が挙げられる。R6はエステル基、逆エステル基、ア
ミド基、逆アミド基又はエーテル基で分断された炭素数
6〜26、特に16〜26の飽和又は不飽和の直鎖又は
分岐の炭化水素基、具体的には、例えばアシルオキシエ
チル基、アシルアミノエチル基、アシルアミノプロピル
基等が挙げられ、より具体的には、ヘキサデカノイルオ
キシエチル基、ヘキサデカノイルアミノエチル基、ヘキ
サデカノイルアミノプロピル基、オクタデカノイルオキ
シエチル基、オクタデカノイルアミノエチル基、オクタ
デカノイルアミノプロピル基、cis−ヘキサデカ−6
−エノイルオキシエチル基、trans−ヘキサデカ−
6−エノイルオキシエチル基、cis−ヘキサデカ−7
−エノイルオキシエチル基、trans−ヘキサデカ−
7−エノイルオキシエチル基、cis−ヘキサデカ−8
−エノイルオキシエチル基、trans−ヘキサデカ−
8−エノイルオキシエチル基、cis−ヘキサデカ−9
−エノイルオキシエチル基、trans−ヘキサデカ−
9−エノイルオキシエチル基、cis−ヘキサデカ−1
0−エノイルオキシエチル基、trans−ヘキサデカ
−10−エノイルオキシエチル基、cis−オクタデカ
−6−エノイルオキシエチル基、trans−オクタデ
カ−6−エノイルオキシエチル基、cis−オクタデカ
−7−エノイルオキシエチル基、trans−オクタデ
カ−7−エノイルオキシエチル基、cis−オクタデカ
−8−エノイルオキシエチル基、trans−オクタデ
カ−8−エノイルオキシエチル基、cis−オクタデカ
−9−エノイルオキシエチル基、trans−オクタデ
カ−9−エノイルオキシエチル基、cis−オクタデカ
−10−エノイルオキシエチル基、trans−オクタ
デカ−10−エノイルオキシエチル基、cis−オクタ
デカ−11−エノイルオキシエチル基、trans−オ
クタデカ−11−エノイルオキシエチル基、cis−オ
クタデカ−12−エノイルオキシエチル基、trans
−オクタデカ−12−エノイルオキシエチル基、cis
−ヘキサデカ−6−エノイルアミノエチル基、tran
s−ヘキサデカ−6−エノイルアミノエチル基、cis
−ヘキサデカ−7−エノイルアミノエチル基、tran
s−ヘキサデカ−7−エノイルアミノエチル基、cis
−ヘキサデカ−8−エノイルアミノエチル基、tran
s−ヘキサデカ−8−エノイルアミノエチル基、cis
−ヘキサデカ−9−エノイルアミノエチル基、tran
s−ヘキサデカ−9−エノイルアミノエチル基、cis
−ヘキサデカ−10−エノイルアミノエチル基、tra
ns−ヘキサデカ−10−エノイルアミノエチル基、c
is−オクタデカ−6−エノイルアミノエチル基、tr
ans−オクタデカ−6−エノイルアミノエチル基、c
is−オクタデカ−7−エノイルアミノエチル基、tr
ans−オクタデカ−7−エノイルアミノエチル基、c
is−オクタデカ−8−エノイルアミノエチル基、tr
ans−オクタデカ−8−エノイルアミノエチル基、c
is−オクタデカ−9−エノイルアミノエチル基、tr
ans−オクタデカ−9−エノイルアミノエチル基、c
is−オクタデカ−10−エノイルアミノエチル基、t
rans−オクタデカ−10−エノイルアミノエチル
基、cis−オクタデカ−11−エノイルアミノエチル
基、trans−オクタデカ−11−エノイルアミノエ
チル基、cis−オクタデカ−12−エノイルアミノエ
チル基、trans−オクタデカ−12−エノイルアミ
ノエチル基、cis−ヘキサデカ−6−エノイルアミノ
プロピル基、trans−ヘキサデカ−6−エノイルア
ミノプロピル基、cis−ヘキサデカ−7−エノイルア
ミノプロピル基、trans−ヘキサデカ−7−エノイ
ルアミノプロピル基、cis−ヘキサデカ−8−エノイ
ルアミノプロピル基、trans−ヘキサデカ−8−エ
ノイルアミノプロピル基、cis−ヘキサデカ−9−エ
ノイルアミノプロピル基、trans−ヘキサデカ−9
−エノイルアミノプロピル基、cis−ヘキサデカ−1
0−エノイルアミノプロピル基、trans−ヘキサデ
カ−10−エノイルアミノプロピル基、cis−オクタ
デカ−6−エノイルアミノプロピル基、trans−オ
クタデカ−6−エノイルアミノプロピル基、cis−オ
クタデカ−7−エノイルアミノプロピル基、trans
−オクタデカ−7−エノイルアミノプロピル基、cis
−オクタデカ−8−エノイルアミノプロピル基、tra
ns−オクタデカ−8−エノイルアミノプロピル基、c
is−オクタデカ−9−エノイルアミノプロピル基、t
rans−オクタデカ−9−エノイルアミノプロピル
基、cis−オクタデカ−10−エノイルアミノプロピ
ル基、trans−オクタデカ−10−エノイルアミノ
プロピル基、cis−オクタデカ−11−エノイルアミ
ノプロピル基、trans−オクタデカ−11−エノイ
ルアミノプロピル基、cis−オクタデカ−12−エノ
イルアミノプロピル基、trans−オクタデカ−12
−エノイルアミノプロピル基等であって、不飽和の炭化
水素基である場合にはそのシス体とトランス体との比率
におけるシス体の比率は50%未満であるのが好まし
く、R7及びR8はR6又はR4である。)
【0037】上記アミン化合物の中和は、通常の酸を用
いて行うことができる。酸としては、具体的には塩酸、
硫酸、リン酸等の無機酸、安息香酸、クエン酸、リンゴ
酸、コハク酸、アクリル酸等の有機酸を挙げることがで
きる。
【0038】上記アミン化合物の4級化物は、過アルキ
ル化法により長鎖アルキル基を有する3級アミンに、更
にアルキル基を結合することにより得ることができる。
過アルキル化剤としては、ジメチル硫酸又は塩化ベンジ
ルを使用することができる。また、これらの過アルキル
化剤の代わりに、沃化メチル、塩化メチル、塩化エチ
ル、臭化ブチル等の低級ハロゲン化アルキル、ジエチル
硫酸、又はエピクロロヒドリン等を使用してもよい。
【0039】アミン化合物の4級化物は、また、低級3
級アミンに長鎖ハロゲン化アルキルを作用させることに
より得ることもできる。長鎖ハロゲン化アルキルは、鎖
中にエーテル結合を有するものであってもよい。長鎖ハ
ロゲン化アルキルの代わりに、脂肪酸のクロロメチルエ
ステル、クロロエチルエステル、又はクロロプロピルエ
ステル等のクロロアルキルエステル、あるいはクロロメ
チル化酸アミド等を使用してもよい。
【0040】本発明の成分b)は、上記アミン化合物、
その中和物あるいは4級化物を1種単独で又は2種以上
の混合物として使用すると好適である。混合物とする場
合、これらの割合は任意とすることができ、特に限定さ
れない。
【0041】本発明の成分b)の配合量は、特に制限さ
れるものではなく、その種類などによって適宜選定する
ことができ、例えば上記アミン化合物、その中和物又は
4級化物を使用する場合、十分な仕上げ効果を得るとい
う観点及び液体柔軟剤組成物の粘度を適度なものとする
という観点から、本発明の液体柔軟剤組成物中に3〜5
0質量%配合するのが好適であり、さらに好ましくは5
〜30質量%、特に好ましくは8〜20質量%配合され
る。
【0042】本発明の液体柔軟剤組成物中における成分
a):成分b)の質量比は、特に制限されるものではな
いが、繊維製品に好ましい柔軟性を付与すると同時に繊
維製品のハリやコシを維持し、洗濯によるシワを低減す
るという観点から、5:95〜50:50の範囲内が好
適であり、10:90〜40:60の範囲内であるのが
より好ましく、更に好ましくは15:85〜30:70
の範囲内である。
【0043】本発明の液体柔軟剤組成物は、上記成分に
加え、更に、成分c)として、炭素数2〜10の1価ア
ルコール、又は多価アルコールから選ばれる1種又は2
種以上の混合物と、後述する成分d)とを配合すると、
より好適であり、上記成分c)としては、炭素数2〜1
0、好ましくは2〜6の1価アルコール、炭素数が好ま
しくは2〜12、より好ましくは2〜8の鎖状又は環状
の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基の2〜3価のア
ルコールである多価アルコールなどが挙げられ、具体的
には、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリ
コール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、
ヘキシレングリコール、トリメチルペンタンジオール、
ベンジルアルコール、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル、グリセリン、2−フェノキシエタノール、2
−フェニルエタノールなどである。エタノールについて
は、安息香酸デナトリウム、8−アセチル化蔗糖、ブル
シン、オレンジ、シトラスなどの変性剤で変性されてい
るものも使用することができる。
【0044】本発明の液体柔軟剤組成物に上記成分c)
を配合する場合、その配合量は、組成物全体に対して6
質量%以下、好ましくは1〜5質量%、より好ましくは
2〜4質量%である。配合量が多すぎると、アルコール
類の添加量を少量にするという目的が達成できない。
【0045】本発明で用いる成分d)は、直鎖あるいは
分岐の炭素数6〜22の炭化水素基を有するアルコー
ル、アミン、アルカノールアミド、脂肪酸、脂肪酸エス
テルから選ばれる化合物にアルキレンオキサイドを15
〜150モル付加して得られるノニオン性界面活性剤か
ら選ばれる1種又は2種以上の混合物であり、その炭化
水素基は、不飽和結合を含んでもよく、炭素数に分布が
あってもよい。炭化水素基は短鎖でも長鎖でもよいが、
好ましくは6〜20、より好ましくは8〜18である。
炭化水素基が直鎖である場合には6〜14のものが好ま
しく、より好ましくは8〜12である。炭化水素基が分
岐鎖である場合には、6〜17のものが好ましく、より
好ましくは9〜17、最も好ましくは13である。
【0046】これらの原料として具体的には、エクソン
化学(株)製エクサール、BASF社製Lutenso
l TO、協和発酵工業(株)オキソコールC13など
を使用することができる。また、特にアルコールのアル
キレンオキサイド付加物の場合には1級アルコールでも
2級アルコールでも使用できるが、1級アルコールを用
いたほうが組成物の分散性が良好である。炭素数が13
のアルコールは、ドデセンを原料に製造されるが、その
出発原料としてはブチレンでもプロピレンでも構わな
い。炭化水素基が不飽和基を含む場合には、炭素数は1
8であるものが好ましく、不飽和基の立体異性体構造
は、シス体又はトランス体であっても、両者の混合物で
あってもよいが、特にシス体/トランス体の比率が25
/75〜100/0(質量比)であることが好ましい。
【0047】アルキレンオキサイドとしては、エチレン
オキサイド(EO)が好ましいが、エチレンオキサイド
と共にプロピレンオキサイド(PO)又はブチレンオキ
サイド(BO)を付加しても構わない。EOの平均付加
モル数としては10〜100モルが好適であり、より好
ましくは20〜80モル、特に好ましくは30〜60モ
ルである。また、EOと共に付加するPO又はBOの平
均付加モル数としては、0〜5が好適であり、より好ま
しくは0〜3モルである。この際、EOを付加した後、
PO又はBOを付加しても、あるいはPO又はBOを付
加した後、EOを付加しても構わない。
【0048】成分d)であるノニオン性界面活性剤の具
体例としては、ノニルアルコールの平均EO9PO1付
加物、一級イソノニルアルコールの平均EO40モル付
加物、一級イソデシルアルコールの平均EO20モル付
加物、ラウリルアルコールの平均EO20モル付加物、
一級イソへキサデシルアルコールの平均EO60モル付
加物、一級イソトリデシルアルコールの平均EO40モ
ル付加物、牛脂アルキルアミンの平均EO60付加物、
牛脂アルキルアミンの平均EO60付加物、オレイルア
ミンの平均EO50付加物、ラウリン酸の平均EO20
モル付加物などが挙げられ、日本エマルジョン株式会社
のエマレックスシリーズ、三洋化成株式会社のエマルミ
ンシリーズ、ライオン化学株式会社のTDAシリーズ、
エソミンシリーズ、(株)日本触媒製ソフタノール30
0等のソフタノールシリーズ、BASF社製Luten
solシリーズ等を使用することができる。配合量は好
ましくは0〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質
量%、特に好ましくは0.3〜2質量%である。配合量
が少なすぎると上記成分c)を上記配合量で添加しても
凍結、解凍後の組成物の粘度上昇抑制効果が十分に得ら
れない場合があり、多すぎると液体柔軟剤組成物の製造
直後粘度が上昇する場合がある。
【0049】なお、本発明の液体柔軟剤組成物は、その
他の非イオン界面活性剤として、グリセリンと脂肪酸と
のエステル化物(モノ体、ジ体の混合物)、炭素数6〜
18のアルキルポリグルコシド、エトキシ化アルキルフ
ェノール、エトキシ化多価アルコール脂肪酸エステル、
エトキシ化脂肪酸アミド、ソルビタン脂肪酸エステル、
エトキシ化ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エ
ステル等、糖類とのエステル及びエトキシ化エステルを
本発明の効果を損なわない範囲で常用量用いることがで
きる。HLB値が5〜20の範囲内であるものが好まし
く、8〜16のものが特に好ましい。
【0050】また、本発明の液体柔軟剤組成物には、組
成物の粘度をコントロールする目的で、上記成分に加え
て、無機又は有機の水溶性塩類を用いることができる。
具体的には、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カル
シウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、硫酸ナ
トリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カリウム、硝酸ナト
リウム、硝酸マグネシウム、p−トルエンスルホン酸ナ
トリウム、グリコール酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、
酢酸カリウム、グリコール酸ナトリウム、酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム、グリコール酸カリウム、乳酸ナトリ
ウムなどが挙げられ、塩化ナトリウム、塩化カルシウ
ム、塩化マグネシウムを用いることが好ましい。これら
の水溶性塩の配合量は、0〜3質量%、好ましくは0〜
2質量%、さらに好ましくは0〜1質量%が好適であ
る。塩の添加は組成物製造のどの工程で入れても構わな
い。
【0051】本発明では、液体柔軟剤組成物の外観を向
上する目的で、上記成分に加えて、本発明の効果を損な
わない範囲で、任意の染料及び/又は顔料を配合するこ
とができる。好ましくは、酸性染料、直接染料、塩基性
染料、反応性染料及び媒染・酸性媒染染料から選ばれる
水溶性染料の1種以上である。添加できる染料の具体例
は、染料便覧(有機合成化学協会編,昭和45年7月2
0日発行,丸善株式会社)等に記載されている。液体柔
軟剤組成物の保存安定性や繊維に対する染着性の観点か
らは、分子内に水酸基、スルホン酸基、アミノ基、アミ
ド基から選ばれる少なくとも1種類の官能基を有する酸
性染料、反応性染料が好ましく、その配合量は好ましく
は1〜50ppm、より好ましくは1〜30ppmであ
る。
【0052】本発明では、組成物の芳香のために香料を
添加することができる。使用される香料原料のリスト
は、様々な文献、例えば「Perfume and F
lavor Chemicals 」,Vol.Ian
d II,Steffen Arctander,Al
lured Pub.Co.(1994)、「合成香料
化学と商品知識」、印藤元一著、化学工業日報社(19
96)、「Perfume and Flavor M
aterials of Natural Origi
n 」,Steffen Arctander,All
ured Pub.Co.(1994 )及び「香りの
百科」、日本香料協会編、朝倉書店(1989)、「P
erfumery Material Perform
anceV.3.3」,Boelens Aroma
Chemical Information Serv
ice(1996)及び「Flower oils a
nd Floral Compounds In Pe
rfumery」,Danute Lajaujis
Anonis,Allured Pub.Co.(19
93)等で見られ、それぞれを引用することにより本明
細書の開示の一部とされる。
【0053】本発明の液体柔軟剤組成物は、成分b)に
含まれるアミン化合物の繊維に対する吸着性を向上さ
せ、更に、成分b)がエステル基を含む場合にはその加
水分解を抑制する目的で、pHを1.0〜6.0の範囲
にすることが好ましく、pH1.5〜5.5、さらに好
ましくはpH2.0〜4.5の範囲である。pH調整に
は、任意の無機又は有機の酸及びアルカリを使用するこ
とができる。具体的には、塩酸、硫酸、リン酸、アルキ
ル硫酸、安息香酸、パラトルエンスルホン酸、酢酸、ク
エン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、グリコール酸など
のカルボン酸、アクリル酸などの高分子アクリル酸、ヒ
ドロキシエタンジホスホン酸、トリポリリン酸、フィチ
ン酸、エチレンジアミン四酢酸、トリエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、ジメチルアミン、N−メチル
エタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N
−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(2−
シアノエチル)アミン、N−メチル−N−(2−ヒドロ
キシエチル)プロパンジアミン、2,3−ジヒドロキシ
−N,N−ジメチルプロピルアミン、N,N−ジ(2−
ヒドロキシエチル)プロパンジアミン等の短鎖アミン化
合物又はそれらのアルキレンオキシド付加物、アルカリ
金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属珪酸
塩である。特に、塩酸、硫酸、メチル硫酸、水酸化ナト
リウム、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンを
用いることが好ましい。
【0054】本発明では、キレート剤や酸化防止剤を配
合することにより、液体柔軟剤組成物の香気や色調の安
定性を向上させることができる。キレート剤の例として
具体的には、ヒドロキシエタンジホスホン酸(ライオン
(株) フェリオックスCY−115)、エチレンジア
ミンテトラホスホン酸(モンサント社 Dequest
2041)、D−2000、2010、2066などの
ホスホン酸系キレート剤、エチレンジアミン四酢酸、ニ
トリロトリ酢酸、クエン酸、カプトカテキュ酸、トリポ
リリン酸、エチレンジアミンジコハク酸、メチルグリシ
ンジ酢酸、イミノジコハク酸、ヒドロキシイミノジコハ
ク酸、アスパラギン酸、ポリグリオキシ酸、ポリアスパ
ラギン酸、ポリアクリル酸、アクリル酸マレイン酸共重
合体(ポリマーの分子量は任意)及びそれらのナトリウ
ム等の塩などが挙げられる。
【0055】酸化防止剤の例として具体的には、アスコ
ルビン酸、アスコルビン酸パルミテート、没食子酸プロ
ピルの混合物、BHT(ブチル化ヒドロキシトルエ
ン)、BHA(ブチル化ヒドロキシアニソール)、没食
子酸プロピル、及びクエン酸の混合物、三級ブチルヒド
ロキノン、天然のトコフェロール、没食子酸の長鎖エス
テル(C8〜C22)、例えば没食子酸ドデシル、チバ
スペシャルティケミカル(株)から入手可能なイルガノ
ックス系化合物、好ましくはイルガノックス3125、
イルガノックス1425、イルガノックス3114、及
びそれらの混合物、また、クエン酸及び/又はクエン酸
イソプロピル、モンサントから入手可能な1−ヒドロキ
シエチリデン−1,1−ジホスホン酸(エチドロン酸)
という化学名をもつデクエスト2010、コダックから
入手可能な4,5−ジヒドロキシ−m−ベンゼンスルホ
ン酸/ナトリウム塩という化学名をもつタイロンのよう
な他のキレート化剤との混合物が挙げられる。
【0056】キレート剤は、好ましくは0〜3質量%、
酸化防止剤は、好ましくは0〜1質量%使用することが
できる。使用に際しては、b)成分の製造の際、製造
後、また組成物の製造前後など、本発明の効果を妨げな
い範囲で任意の場所に添加することができる。
【0057】本発明では、液体柔軟剤組成物の防腐力、
殺菌力を強化する目的で以下の化合物の1種又は2種以
上を混合して用いることができる。
【0058】イソチアゾロン系の有機硫黄化合物として
は、3−イソチアゾロン基を含む抗微生物性の有機防腐
・殺菌剤が好ましい。これらの化合物は、1981年5
月5日発行のLewisらの米国特許第4,265,8
99号明細書に開示されている。その例としては、5−
クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、
2−n−ブチル−3−イソチアゾロン、2−ベンジル−
3−イソチアゾロン、2−フェニル−3−イソチアゾロ
ン、2−メチル−4,5−ジクロロイソチアゾロン、5
−クロロ−2−メチル−3−イソチアゾロン、2−メチ
ル−4−イソチアゾリン−3−オン、及びそれらの混合
物が挙げられる。より好ましい防腐・殺菌剤は、5−ク
ロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンとの水溶性混
合物であり、さらに好ましくは約77質量%の5−クロ
ロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと約2
3質量%の2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン
との水溶性混合物である。ローム・アンド・ハース社の
ケーソンCG/ICP(約1.5質量%水溶液)、純正
化学社製のジュンサイド1(約5質量%水溶液)などジ
ュンサイドシリーズなど市販されているものを使用する
ことができる。
【0059】ベンズイソチアゾリン系の有機硫黄化合物
としては、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、
2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリ
ン−3−オンなどがあげられ、類縁化合物としてジチオ
−2,2−ビス(ベンズメチルアミド)なども使用でき
それらを任意の混合比で使用することができる。このよ
うな化合物としては、アビシア(株)製のプロキセルシ
リーズ〔BDN(有効分33質量%)、BD20(有効
分20質量%)、XL−2(有効分10質量%)、GX
L(有効分20質量%)、LV(有効分20質量%)、
TN(有効分60質量%)〕、デニサイドBIT/NI
PA等の市販品を用いることができる。
【0060】また、5−ブロモー5−ニトロー1,3−
ジオキサン又は2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,
3−ジオール又は5−クロロー5−ニトロー1,3−ジ
オキサン、又は2−クロロ−2−ニトロプロパン−1,
3−ジオールなども使用でき、Henkel社製Bro
nidoxL、Inolex社製Bronopol、吉
富製薬社製ブロノポール、ブーツ社製マイアサイドBT
などの市販品を用いることができる。
【0061】安息香酸類又はフェノール化合物として
は、安息香酸又はその塩、サリチル酸又はその塩、パラ
ヒドロキシ安息香酸又はその塩、パラオキシ安息香酸メ
チル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸
プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息
香酸ベンジル、3−メチル−3−イソプロピルフェノー
ル、o−フェニルフェノール、2−イソプロピル−5−
メチルフェノール、レゾルシン、クレゾール、2,6−
ジ−tert−ブチル−p−クレゾール等を使用するこ
とができる。
【0062】これらの防腐・殺菌剤は、組成物に対して
0〜0.1質量%配合されるのが好ましく、さらに好ま
しい配合量は、0.00001〜0.03質量%、より
好ましくは0.00005〜0.02質量%である。但
し、安息香酸類又はフェノール化合物を用いる場合は、
組成物に対して0〜3質量%配合されるのが好ましく、
さらに好ましくは0.01〜1.5質量%である。
【0063】上記の防腐・殺菌剤の内、ケーソンCG/
ICP、プロキセルシリーズBDN、マイアサイドB
T、安息香酸、ジデシルジメチルアンモニウム塩、塩化
ベンザルコニウム塩の2種以上を併用することが特に好
ましく、その配合量は0〜2質量%が好ましい。さらに
好ましくは、0.00001〜1質量%、より好ましく
は0.00005〜0.5質量%である。上記1)〜
3)の化合物は安定化のために、亜鉛、銅、カルシウ
ム、マグネシウムなどの金属イオンと塩酸、硝酸、硫酸
などの酸やプロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ールの存在下で組成物に添加されることが好ましい。
【0064】また、防腐・殺菌力を向上する目的でさら
に以下の化合物の1種以上を組成物に対して0〜0.5
質量%、好ましくは0〜0.1質量%用いることができ
る。ピリチオンナトリウム、1,3−ビス(ヒドロキシ
メチル)−5,5−ジメチル−2,4−イミダゾリジン
ジオン、ジメチロールジメチルヒダントイン、DMDM
ヒダントイン(Lonza社製Glydant、又はG
lydan Plus)、N−[1,3−ビス(ヒドロ
キシメチル)2,5−ジオキソ−4−イミダゾリジニ
ル]−N,N’−ビス(ヒドロキシメチル)尿素(一般
にジアゾリジニル尿素名で発売されている)、N,
N’’−メチレンビス{N’−[1−(ヒドロキシメチ
ル)−2,5−ジオキソ−4−イミダゾリジニル]尿
素}、一般にイミダゾリジニル尿素として知らているも
のなどのイミダゾリジンジオン化合物、ポリメトキシド
二環性オキサゾリジン化合物、ホルムアルデヒド、グル
タルアルデヒドなどの低分子量アルデヒド、式HCl・
NH2−(CH23−[−(CH2 3−NH−C(=N
H)−NH−C(=NH・HCl)−NH−(CH23
−]x−(CH23−NH−C(=NH)−NH・CN
を有するポリヘキサメチレンビグアニドとしても知られ
ているポリアミノプロピルビグアニド、ポリアミノプロ
ピルビグアニド、クロルヘキシジンとして一般に知られ
ている1,1’−ヘキサメチレンビス(5−(p−クロ
ロフェニル)ビグアニド)、酢酸及びジグルコン酸など
塩である二グルコン酸塩やその二酢酸塩、アビシア
(株)製ProxelIBなど市販されているものを使
用することができる。更に、1−(3−クロラリル)−
3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロ
リド、例えばDow ChemicalからDowic
il 200 の商品名で発売されているもの、デヒド
ロ酢酸、一般にプロパミジンイセチオネートとして知ら
れている4,4’−ジアミジノ−α,ω−ジフェノキシ
プロパンジイセチオネート、一般にヘキサミジンイセチ
オネートとして知られている4,4’−ジアミジノ−
α,ω−ジフェノキシヘキサンジイセチオネート、12
−(4’−チアゾリル)−ベンズイミダゾール、2−
(4−チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、メチ
ル−2−ベンズイミダゾールカルバミド等などのイミダ
ゾール系又はチアゾール系抗菌剤、クロロブタノールと
して一般に知られいる1,1,1−トリクロロ−2−メ
チルプロパン−2−オール、クロロブタノール、4,
4’−(トリメチレンジオキシ)ビス−(3−ブロモベ
ンズアミジン)ジイセチオネート、又はジブロモプロパ
ミジンなど、3,4,4’−トリクロロカルバニリド又
はトリクロカルバンとしても知られるN−(4−クロロ
フェニル)−N’−(3,4−ジクロロフェニル)尿
素、トリクロサンとして一般的に知られている2,4,
4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテ
ル、4,4’−ジクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエ
ーテル、商品名としては、チバスペシャルティケミカル
ズ(株)製チノサンHP100等、また、塩化亜鉛など
の亜鉛化合物等が挙げられる。
【0065】本発明の液体柔軟剤組成物には、本発明の
効果を妨げない範囲で、上記成分以外に、更に、通常の
家庭用液体柔軟剤組成物に使用されている添加剤などを
使用することができる。そのような添加剤として、具体
的には、高級アルコール硫酸エステル塩、エトキシ化高
級アルコール硫酸エステル塩、アルキルフェニルエーテ
ル硫酸エステル塩、エトキシ化アルキルフェニルエーテ
ル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高
級アルコールリン酸エステル塩、エトキシ化高級アルコ
ールリン酸塩等のアニオン性活性剤、高分子化合物、尿
素、アルコール類、シクロデキストリン類などの芳香時
間コントロール剤、ポリスチレンのエマルジョンなどの
乳濁剤、吸放水性コントロール剤としてのポリウレタン
及びそのエマルジョン、風合い及び平滑性向上としての
高融点ポリエチレン及びそのエマルジョン、布地柔軟化
クレイ、ポリビニルピロリドンなどの移染防止剤、蛍光
増白剤、チバスペシャルティケミカルズ(株)製Cib
a(登録商標)TINOSORB(登録商標)FR,F
D、CIBAFAST(登録商標)等、ベンゾチアゾー
ル系の紫外線吸収剤、酵素、セルロース誘導体、抑泡剤
などを配合することができる。
【0066】また、本発明の液体柔軟剤組成物は、常法
に準じて調製することができ、また、その使用方法など
も特に制限されるものではないが、実際に繊維製品の仕
上げを行う際の全使用水量に対し、成分b)の濃度が2
0ppm〜300ppmとなるような量で使用するのが
望ましく、45ppm〜200ppmとなるような量で
使用するのがさらに望ましい。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、液体柔軟剤組成物に、
ポリオキシアルキレン基の付加モル数分布が狭く、且つ
分子全体に対して特定の質量割合で付加したポリオキシ
アルキレン基を有する有機官能基変性オルガノポリシロ
キサンと、カチオン性界面活性剤、好ましくは特定のア
ミン化合物又はその中和物又は4級化物を共に含有する
ことにより、繊維製品に好ましい柔軟性を付与すると同
時にハリやコシを維持し、洗濯によるシワを低減すると
いう効果が得られ、家庭用全自動洗濯機により液体柔軟
剤組成物が自動的に投入される場合においても、被洗物
全体に均一に良好なすべり性を与えることができ、更
に、アルコール類の添加量が少量である場合において
も、凍結後に解凍しても良好な使用性を維持することが
可能である。
【0068】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。
【0069】[実施例1〜17及び比較例1〜8] [実験1]下記の要領により実施例及び比較例の液体柔
軟剤組成物を調製し、繊維製品を仕上げ処理した場合の
風合い付与及びシワ軽減効果を評価した。更に、同一の
液体柔軟剤組成物を用い、家庭用全自動洗濯機にて自動
的に投入して仕上げ処理した場合における、すべり性の
均一性を評価した。以下に具体的方法を示す。
【0070】〔1〕液体柔軟剤組成物の調製方法 以下に示す成分a)、及び成分b)を用い、表3及び表
4に示す組成により液体柔軟剤組成物を調製した。各成
分の添加量(質量%、純分換算)は、表3及び表4中の
( )内に示す。
【0071】試験用液体柔軟剤組成物は、内径100m
m、高さ150mmのガラス容器と、攪拌機(アジター
SJ型、(株)島津製作所製)を用い、1回あたり10
00gを次の手順により調製した。まず、成分a)、成
分b)、表7〜16に示す香料組成物A(添加量は0.
6質量%)、およびジブチルヒドロキシトルエン(住友
化学工業(株)製、添加量は300ppm)を攪拌し、
油相混合物を得た。また、共通成分1をバランス用精製
水に溶解させて水相混合物を得た。ここで、バランス用
精製水の質量は、990gから油相混合物および共通成
分1の質量を差し引いた残部に相当する。次に、成分
b)の融点以上に加温した油相混合物をガラス容器に収
納して攪拌しながら、成分b)の融点以上に加温した水
相混合物を2度に分割して添加し、攪拌した。ここで、
水相混合物の分割比率は35:65(質量比)とし、攪
拌は回転数1000rpmで、1回目の水相混合物添加
後に3分間、2回目の水相混合物添加後に2分間おこな
った。その後に、塩酸(試薬1mol/L、関東化学
(株)製)、または水酸化ナトリウム(試薬1mol/
L、関東化学(株)製)を添加してpH3.0に調製
し、更に全体質量が1000gになるように精製水を添
加して、目的の液体柔軟剤組成物(実施例3及び比較例
1)を得た。また、香料組成物Bおよび共通成分2を用
い、上記記載の手順に準拠して目的の液体柔軟剤組成物
(実施例4)を調製した。但し、pHは2.5に調整し
た。また、香料組成物Cおよび共通成分3を用い、上記
記載の手順に準拠して目的の液体柔軟剤組成物(実施例
1、2及び比較例3)を調製した。また、香料組成物D
および共通成分4を用い、上記記載の手順に準拠して目
的の液体柔軟剤組成物(比較例4)を調製した。
【0072】共通成分1 下記の成分は〔 〕内に示した量(有姿での配合量)を
添加した。 1−1 塩化カルシウム(トクヤマ(株)製)〔0.6
7質量%〕 1−2 C.I. Acid Red 138(住友
化学工業(株)製、スミノールミーリングブリリアント
レッドBS)〔10ppm〕 1−3 ヒドロキシエタンジホスホン酸(ライオン
(株)製)〔83.3ppm〕 1−4 ケーソンCG(ローム&ハース社製)〔10
0ppm〕 1−5 2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−
ジオール(ビーエーエスエフジャパン(株)社製:マイ
アサイドファーマBP)〔50ppm〕
【0073】共通成分2 下記の成分は〔 〕内に示した量(有姿での配合量)を
添加した。 2−1 C.I. Acid Blue 112(日
本化薬(株)製、カヤノールミーリングウルトラスカイ
SE)〔5ppm〕 2−2 ヒドロキシエタンジホスホン酸(ライオン
(株)製)〔83.3ppm〕 2−3 ケーソンCG(ローム&ハース社製)〔100
ppm〕 2−4 2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−
ジオール(ビーエーエスエフジャパン(株)社製:マイ
アサイドファーマBP)〔50ppm〕
【0074】共通成分3 下記の成分は〔 〕内に示した量(有姿での配合量)を
添加した。 3−1 塩化カルシウム(トクヤマ(株)製)〔0.6
7質量%〕 3−2 C.I. Acid Blue 9((株)
洛東化学工業所製、ラクトーブリリアントブルーFC
F)〔5ppm〕 3−3 ヒドロキシエタンジホスホン酸(ライオン化
学(株)製)〔166.6ppm〕 3−4 ケーソンCG(ローム&ハース社製)〔10
0ppm〕 3−5 2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−
ジオール(ビーエーエスエフジャパン(株)社製:マイ
アサイドファーマBP)〔50ppm〕
【0075】共通成分4 下記の成分は〔 〕内に示した量(有姿での配合量)を
添加した。 4−1 硫酸ナトリウム(日本化学(株)製 中性無
水芒硝)〔0.5質量%〕 4−2 C.I. Direct Blue 86
(日本化薬(株)製、カヤラスタークロイズブルーG
L)〔25ppm〕 4−3 ヒドロキシエタンジホスホン酸(ライオン
(株)製)〔166.6ppm〕 4−4 ケーソンCG(ローム&ハース社製)〔100
ppm〕 4−5 2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−
ジオール(ビーエーエスエフジャパン(株)社製:マイ
アサイドファーマBP)〔50ppm〕
【0076】〔2〕風合い付与効果及びシワ軽減効果の
評価方法 下記の(1)に示す要領で仕上げ処理を施した後、
(2)に示す評価基準により、仕上げた衣料の風合い
(柔軟性、ハリ・コシ)及びシワ軽減効果を評価した。
【0077】(1)仕上げ処理方法 まず、市販ダンガリーシャツ(綿100%、(株)ファ
ーストリテイリング製)1.5kgを、家庭用洗濯機
(CW−C30A1−H、三菱電機(株)製)にて洗浄
した。洗浄は、市販洗剤(トップ、ライオン(株)製)
15gを用い、25℃水道水30リットルにて10分間
行った。次いで、25℃水道水30リットルですすぎを
2回繰り返し行った。1回のすすぎ時間は3分間であ
り、すすぎの度に水道水を入れ替えて行った。更に、す
すぎ3回目に、表3及び表4に示す液体柔軟剤組成物を
25℃水道水30リットルに対して10g加えて1分間
攪拌後、衣料を投入し、3分間攪拌して仕上げ処理を行
った。その後、衣料をハンガーに掛け、20℃、40%
RHの条件で12時間自然乾燥し、以下の評価に供し
た。なお、洗浄、又はすすぎの各工程の間に、家庭用洗
濯機に付属の遠心脱水機により、1分間脱水を行った。
【0078】(2)風合い付与効果及びシワ軽減効果の
評価基準 表4中の比較例1の組成物を使用して仕上げ処理したダ
ンガリーシャツを対照として、専門パネル10名によ
り、官能による一対比較を行い、以下に示す基準で評価
を行った。結果を表5に示す。
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】〔3〕全自動洗濯機にて自動的に投入した
場合における、すべり性の均一性評価方法 下記の(1)に示す要領で仕上げ処理を施した後、
(2)に示す評価基準により、仕上げた試験布のすべり
性の均一性を評価した。
【0083】(1)全自動洗濯機の自動投入による仕上
げ処理方法 20cm×20cmの大きさに裁断したポリエステル布
(ポリエステルサテン、谷頭商店製)15枚と、木綿タ
オル(モラルテックス、(財)日本タオル検査協会製)
10枚を、家庭用全自動洗濯機(AW−F80HVP
(GS))の美白標準コース・水位自動設定にて洗浄し
た。試験用布の合計質量は1.5kgであった。洗剤に
は、市販洗剤(トップ、ライオン(株)製)15gを用
い、柔軟仕上げ処理には、表3及び表4に示す液体柔軟
剤組成物を10g用いた。液体柔軟剤組成物は、家庭用
全自動洗濯機に付属の仕上げ剤自動投入口にあらかじめ
収納して用いた。その後、ポリエステル布15枚の中か
ら無作為に選んだ10枚を取り出し、ハンガーに掛けて
20℃、40%RHの条件で12時間自然乾燥し、以下
の評価に供した。
【0084】(2)全自動洗濯機の自動投入により仕上
げ処理した布のすべり性、及びその均一性評価方法 市販おしゃれ着用仕上げ剤(アクロン仕上げのエッセン
ス、ライオン(株)製)の使用量を変えて仕上げ処理を
行ったポリエステル布を対照布として、15枚の中から
無作為に選別した試験用布10枚のすべり性を下記の6
段階点評価に基づいて、専門パネル10名による官能評
価により点数で表わし、10枚の平均点が4点以上を合
格とした。また、10枚の評点のバラツキを以下に示す
基準にて評価し、バラツキの少ない評価A、及びBを合
格とした。結果を表5に示す。
【0085】〔対照布の仕上げ処理条件〕まず、20c
m×20cmの大きさに裁断したポリエステル布(ポリ
エステルサテン、谷頭商店製)1.5kgを、家庭用洗
濯機(CW−C30A1−H、三菱電機(株)製)にて
洗浄した。洗浄は、市販中性洗剤(アクロン、ライオン
(株)製)40gを用い、25℃水道水30リットルに
て10分間行った。次いで、25℃水道水30リットル
ですすぎを2回繰り返し行った。1回のすすぎ時間は3
分間であり、すすぎの度に水道水を入れ替えて行った。
更に、すすぎ3回目に、下記に示す量の市販おしゃれ着
用仕上げ剤(アクロン仕上げのエッセンス、ライオン
(株)製)を、25℃水道水30リットルに対して加え
て1分間攪拌後、洗浄済みのポリエステル布を投入して
仕上げ処理を行った。その後、衣料をハンガーに掛け、
20℃、40%RHの条件で12時間自然乾燥し、表3
及び表4に示す液体柔軟剤組成物で仕上げ処理した試験
布のすべり性を評価する際の基準とした。
【0086】 6点:おしゃれ着用仕上げ剤を30g使用した場合と同
等のすべり性を有する 5点:おしゃれ着用仕上げ剤を20g使用した場合と同
等のすべり性を有する 4点:おしゃれ着用仕上げ剤を15g使用した場合と同
等のすべり性を有する 3点:おしゃれ着用仕上げ剤を10g使用した場合と同
等のすべり性を有する 2点:おしゃれ着用仕上げ剤を 5g使用した場合と同
等のすべり性を有する 1点:おしゃれ着用仕上げ剤を使用しなかった場合と同
等のすべり性を有する
【0087】〔仕上げ処理布のすべり性のバラツキ評価
基準〕 A:10枚の平均点に対し、±1点である試験布が10
枚 B:10枚の平均点に対し、±1点である試験布が8枚
以上10枚未満 C:10枚の平均点に対し、±1点である試験布が5枚
以上8枚未満 D:10枚の平均点に対し、±1点である試験布が5枚
未満
【0088】[実験2]下記の要領により実施例及び比
較例の液体柔軟剤組成物を調製し、凍結後に解凍した場
合における液体柔軟剤組成物の粘度安定性を評価した。
以下に具体的方法を示す。
【0089】更に、同一の液体柔軟剤組成物を用い、家
庭用全自動洗濯機にて自動的に投入して仕上げ処理した
場合における、すべり性の均一性を評価した。すべり性
の均一性の評価方法は、上記実験1に記載した方法に準
拠した。
【0090】〔4〕液体柔軟剤組成物の調製方法 以下に示す成分a)〜d)を用い、表3及び表4に示す
組成により液体柔軟剤組成物を調製した。各成分の添加
量(質量%、純分換算)は、表3及び表4中の( )内
に示す。
【0091】試験用液体柔軟剤組成物は、内径100m
m、高さ150mmのガラス容器と、攪拌機(アジター
SJ型、(株)島津製作所製)を用い、1回あたり10
00gを次の手順により調製した。まず、成分a)、成
分b)、表7〜16に示す香料組成物A(添加量は0.
6質量%)、およびジブチルヒドロキシトルエン(住友
化学工業(株)製、添加量は300ppm)を攪拌し、
油相混合物を得た。また、共通成分1、成分c)、およ
び成分d)をバランス用精製水に溶解させて水相混合物
を得た。ここで、バランス用精製水の質量は、990g
から油相混合物、共通成分1、成分c)、及び成分d)
の質量を差し引いた残部に相当する。次に、成分b)の
融点以上に加温した油相混合物をガラス容器に収納して
攪拌しながら、成分b)の融点以上に加温した水相混合
物を2度に分割して添加し、攪拌した。ここで、水相混
合物の分割比率は35:65(質量比)とし、攪拌は回
転数1000rpmで、1回目の水相混合物添加後に3
分間、2回目の水相混合物添加後に2分間おこなった。
その後に、塩酸(試薬1mol/L、関東化学(株)
製)、または水酸化ナトリウム(試薬1mol/L、関
東化学(株)製)を添加してpH3.0に調製し、更に
全体質量が1000gになるように精製水を添加して、
目的の液体柔軟剤組成物(実施例7、9、16及び比較
例2、8)を得た。また、香料組成物Bおよび共通成分
2を用い、上記記載の手順に準拠して目的の液体柔軟剤
組成物(実施例6、13、14及び比較例5)を調製し
た。但し、pHは2.5に調整した。また、香料組成物
Cおよび共通成分3を用い、上記記載の手順に準拠して
目的の液体柔軟剤組成物(実施例5、10、17及び比
較例6)を調製した。また、香料組成物Dおよび共通成
分4を用い、上記記載の手順に準拠して目的の液体柔軟
剤組成物(実施例8、11、12、15及び比較例7)
を調製した。
【0092】なお、共通成分1〜4は、上記実験1に記
載の内容と同一の成分を用いた。
【0093】〔5〕凍結後に解凍した場合の粘度安定性
評価方法 上記〔1〕及び〔4〕の方法により得られた液体柔軟剤
組成物を内容積100mLのガラス容器に収納して密閉
し、評価用サンプルとした。評価は、サンプルを−15
℃で40時間保持して凍結させた後、25℃で保持して
解凍し、解凍開始から8時間経過後の組成物の粘度をB
L型粘度計にて測定した。粘度の測定は25℃の温度条
件下において、ローターNo.2を用い、30rpmで
1分後の粘度を測定した。凍結・解凍後の粘度安定性
は、下記判定基準により、表4中の比較例2の組成物を
同一条件で保存した後の粘度を対照として評価し、評価
A及びBを合格とした。結果を表6に示す。
【0094】 〔凍結・解凍後の粘度安定性評価基準〕 評価 判定基準 A:保存後の粘度が対照の粘度に対し、±0mPa・s未満(対照より粘度が低 い) B:保存後の粘度が対照の粘度に対し、±0mPa・s以上、+50mPa・s 未満 C:保存後の粘度が対照の粘度に対し、+50mPa・s以上、+300mPa ・s未満 D:保存後の粘度が対照の粘度に対し、+300mPa・s以上
【0095】
【表1】
【0096】上記成分a)はいずれも、本文記載の常法
により、表2に示すジメチルジクロロシラン(DMDC
S)/トリメチルクロロシラン(TMCS)/メチルハ
イドロジェンジクロロシラン(MHDCS)のモル比で
混合したメチルクロロシラン類を加水分解して得られた
低重合度の環状体を、塩酸共存下で開環重合して得られ
たメチルハイドロジェンオルガノポリシロキサンと、本
文及び特開2000−61304号公報記載の方法に基
づき、表2に示す反応条件、及び触媒で合成して得られ
たポリオキシアルキレンアリルエーテルとを、常法によ
り、20ppmの塩化白金酸共存下において130℃で
3時間付加反応させて製造した。
【0097】また、上記成分a)の、ポリオキシアルキ
レン基Xのアルキレンオキサイド付加モル数nの平均値
をμとした場合、付加モル数nがμ−2≦n≦μ+2で
あるポリオキシアルキレン基Xの、ポリオキシアルキレ
ン基X質量全体に対する質量割合w(%)は、成分a)
の合成に用いたポリオキシアルキレンアリルエーテル
を、下記条件によりガスクロマトグラフを用いて分子量
分布を測定することにより決定した。
【0098】〔ガスクロマトグラフ測定条件〕 測定機種:GC−17A(FID)、(株)島津製作所
製 カラム :ULTRA2 0.32mm×5m 温度条件:オーブン 360℃、注入部 320℃、検
出部 360℃ 注入量 :1μL キャリアーガス:ヘリウム
【0099】
【表2】
【0100】〔条件1〕オートクレーブ中にアリルアル
コール(昭和電工(株)製)60g及び所定の触媒を仕
込み、オートクレーブ内を窒素で置換した後、撹拌しな
がら昇温した。次いで、温度を120℃、圧力を6at
mに維持しながら、エチレンオキサイド501gを導入
し、反応を行った。続いて熟成後、反応液を80℃に冷
却した。水180g及び濾過助剤として活性白土、珪藻
土をそれぞれ3.8g添加した後、触媒を濾別した。
【0101】〔条件2〕オートクレーブ中にアリルアル
コール(昭和電工(株)製)60g及び所定の触媒を仕
込み、オートクレーブ内を窒素で置換した後、撹拌しな
がら昇温した。次いで、温度を120℃、圧力を6at
mに維持しながら、エチレンオキサイド1047gを導
入し、反応を行った。続いて熟成後、反応液を80℃に
冷却した。水300g及び濾過助剤として活性白土、珪
藻土をそれぞれ3.8g添加した後、触媒を濾別した。
【0102】〔条件3〕オートクレーブ中にアリルアル
コール(昭和電工(株)製)60g及び所定の触媒を仕
込み、オートクレーブ内を窒素で置換した後、撹拌しな
がら昇温した。次いで、温度を120℃、圧力を6at
mに維持しながら、エチレンオキサイド5689gを導
入し、反応を行った。続いて熟成後、反応液を80℃に
冷却した。水800g及び濾過助剤として活性白土、珪
藻土をそれぞれ3.8g添加した後、触媒を濾別した。
【0103】〔条件4〕オートクレーブ中にアリルアル
コール(昭和電工(株)製)60g及び所定の触媒を仕
込み、オートクレーブ内を窒素で置換した後、撹拌しな
がら昇温した。次いで、温度を120℃、圧力を6at
mに維持しながら、エチレンオキサイド2822gを導
入し、反応を行った。続いて熟成後、反応液を80℃に
冷却した。水550g及び濾過助剤として活性白土、珪
藻土をそれぞれ3.8g添加した後、触媒を濾別した。
【0104】〔条件5〕オートクレーブ中にアリルアル
コール(昭和電工(株)製)60g及び所定の触媒を仕
込み、オートクレーブ内を窒素で置換した後、撹拌しな
がら昇温した。次いで、温度を120℃、圧力を6at
mに維持しながら、エチレンオキサイド250g、及び
プロピレンオキサイド335gを導入し、反応を行っ
た。続いて熟成後、反応液を80℃に冷却した。水18
0g及び濾過助剤として活性白土、珪藻土をそれぞれ
3.8g添加した後、触媒を濾別した。
【0105】〔条件6〕オートクレーブ中にアリルアル
コール(昭和電工(株)製)60g及び所定の触媒を仕
込み、オートクレーブ内を窒素で置換した後、撹拌しな
がら昇温した。次いで、温度を120℃、圧力を6at
mに維持しながら、エチレンオキサイド100g、及び
プロピレンオキサイド536gを導入し、反応を行っ
た。続いて熟成後、反応液を80℃に冷却した。水18
0g及び濾過助剤として活性白土、珪藻土をそれぞれ
3.8g添加した後、触媒を濾別した。
【0106】〔触媒1〕硝酸マグネシウム6水和物6
8.03g(0.265モル)、硝酸アルミニウム9水
和物47.69g(0.127モル)、硝酸マンガン6
水和物24.33g(0.085モル)を450gの脱
イオン水で溶解した溶液Aと、炭酸ナトリウム13.4
7g(0.127モル)を450gの脱イオン水で溶解
した溶液Bとを混合した液を、予め1800gの脱イオ
ン水を仕込んだ触媒調製槽に、2NのNaOHによりp
Hを9、温度を40℃に保ちながら1時間で滴下し、滴
下終了後、1時間熟成させた。母液を濾過により除き、
沈殿を6リットルの脱イオン水で洗浄し、噴霧乾燥する
ことにより30gの複合水酸化物を得た。この複合水酸
化物を、窒素雰囲気下800℃で3時間焼成して得られ
た、Mg、Al、Mnの複合酸化物触媒(Mg:Al:
Mn(原子比)=0.56:0.26:0.18)。
【0107】〔触媒2〕硝酸マグネシウム6水和物6
8.03g(0.265モル)、硝酸アルミニウム9水
和物47.69g(0.127モル)、酢酸マンガン4
水和物20.83g(0.085モル)を450gの脱
イオン水で溶解した溶液Aと、炭酸ナトリウム13.4
7g(0.127モル)を450gの脱イオン水で溶解
した溶液Bを混合した液を、予め1800gの脱イオン
水を仕込んだ触媒調製槽に、2NのNaOHによりpH
を9、温度を40℃に保ちながら1時間で滴下し、滴下
終了後、1時間熟成させた。母液を濾過により除き、沈
殿を6リットルの脱イオン水で洗浄し、噴霧乾燥するこ
とにより30gの複合水酸化物を得た。この複合水酸化
物を、窒素雰囲気下800℃で3時間焼成して得られ
た、Al、Mnの複合酸化物触媒(Mg:Al:Mn
(原子比)=0.56:0.26:0.18)。
【0108】〔触媒3〕2.5MgO・Al23・mH
2Oなる化学組成の水酸化アルミニウム・マグネシウム
(協和化学製、キョーワード300)を500℃で3時
間焼成活性化して得られた、Al−Mg複合酸化物触媒
粉末。
【0109】〔触媒4〕水酸化ナトリウム(第一級試
薬、関東化学(株)製)
【0110】〔触媒5〕水酸化カリウム(第一級試薬、
関東化学(株)製)
【0111】化学構造 B−1 上記一般式(2)で表されるアミン化合物を、
塩化メチルで4級化したもの(但し、R3及びR4は、炭
素数18の炭化水素基であり、R5はメチル基である) B−2 上記一般式(2)で表されるアミン化合物を、
塩化メチルで4級化したもの(但し、R3は、炭素数1
8の直鎖の炭化水素基であり、R4及びR5はメチル基で
ある) B−3 上記一般式(3)で表されるアミン化合物を、
塩化メチルで4級化したもの(但し、R6及びR7は、総
炭素数20のアシルオキシエチル基であり、R8はメチ
ル基である) B−4 上記一般式(3)で表されるアミン化合物を、
塩化メチルで4級化したもの(但し、R6は、総炭素数
20のアシルオキシエチル基であり、R7はC24OH
基であり、R8はメチル基である) B−5 上記一般式(3)で表されるアミン化合物を、
ジメチル硫酸で4級化したもの(但し、R6及びR7は、
炭素数20のアシルオキシエチル基であり、R8はC2
4OH基である) B−6 上記一般式(3)で表されるアミン化合物を、
ジメチル硫酸で4級化したもの(但し、R6は、炭素数
20のアシルオキシエチル基であり、R7及びR8はC2
4OH基である) B−7 上記一般式(3)で表されるアミン化合物を、
ジメチル硫酸で4級化したもの(但し、R6、R7及びR
8は、総炭素数20のアシルオキシエチル基である) B−8 上記一般式(3)で表されるアミン化合物を、
塩化メチルで4級化したもの(但し、R6は、炭素数2
0のアシルオキシエチル基であり、R7は、総炭素数2
1のアシルアミノプロピル基であり、R8はメチル基で
ある) B−9 上記一般式(2)で表されるアミン化合物の、
塩酸塩(但し、R3及びR4は、炭素数18の炭化水素基
であり、R5はメチル基である) B−10 上記一般式(3)で表されるアミン化合物
の、塩酸塩(但し、R6及びR7は、炭素数20のアシル
オキシエチル基であり、R8はメチル基である) B−11 上記一般式(3)で表されるアミン化合物
の、塩酸塩(但し、R6及びR7は、総炭素数20のアシ
ルオキシエチル基であり、R8はC24OH基である) B−12 下記一般式(3)で表されるアミン化合物
の、塩酸塩(但し、R6は、総炭素数20のアシルオキ
シエチル基であり、R7は、総炭素数21のアシルアミ
ノプロピル基であり、R8はメチル基である) B−13 上記一般式(4)で表されるアミン化合物
の、塩酸塩(但し、R3は、炭素数17の炭化水素基で
あり、R7は炭素数20のアシルアミノエチル基であ
る)
【0112】上記B−1、B−2及びB−9記載の長鎖
炭化水素基は、炭素数18の直鎖飽和脂肪酸と炭素数1
8の不飽和基を1個有する直鎖不飽和脂肪酸とを混合し
たものから合成され、最終的に、飽和炭化水素基/不飽
和炭化水素基の割合が、質量比で80/20であり、ま
た、不飽和炭化水素基の立体異性体のシス/トランス比
は45/55であった。なお、不飽和炭化水素基におけ
る二重結合の位置を特開2001−55359号公報に
記載の方法により分析した結果、炭化水素基末端から数
えて8〜10位に90%以上が分布していた。また、上
記記載のアシルオキシエチル基(B−3〜B−8及びB
−10〜B−12)、アシルアミノプロピル基(B−
8)、及びアシルアミノエチル基(B−13)のアシル
部分、及びB−13の長鎖炭化水素基は、炭素数18の
直鎖飽和脂肪酸と炭素数18の不飽和基を1個有する直
鎖不飽和脂肪酸とを混合したものを原料とし、最終的
に、飽和アシル(又は炭化水素基)/不飽和アシル(又
は不飽和炭化水素基)の割合が、質量比で60/40で
あり、また、不飽和アシル(又は不飽和炭化水素基)の
立体異性体のシス/トランス比は75/25であった。
なお、不飽和炭化水素基における二重結合の位置を特開
2001−55359号公報に記載の方法により分析し
た結果、炭化水素基末端から数えて8〜10位に90%
以上が分布していた。
【0113】C−1 未変性エタノール(一般99%合
成無変性アルコール、日本エタノール(株)製) C−2 イソプロピルアルコール(第一級試薬、東京化
成(株)製) C−3 エチレングリコール(三菱化学(株)製)
【0114】D−1 一級イソトリデシルアルコールの
平均EO40モル付加物(TDA400、ライオン
(株)製) D−2 ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エマル
ゲン120、花王(株)製) D−3 牛脂アルキルアミンの平均EO60モル付加物
(エソミンT70、ライオン(株)製) D−4 二級イソトリデシルアルコールの平均EO30
モル付加物(ソフタノール300、日本触媒(株)製)
【0115】
【表3】
【0116】
【表4】
【0117】
【表5】
【0118】自動投入時のすべり性は、平均点が4.0
点以上で、かつ均一性がA又はBの場合に合格と判断し
た。
【0119】表5に記載の通り、本発明の成分a)、成
分b)を含有する実施例1〜4の液体柔軟剤組成物によ
れば、家庭用全自動洗濯機の自動投入により液体柔軟剤
組成物を使用しても、良好なすべり性を被洗物全体に対
して均一に与えることが可能である。
【0120】なお、表5に示す評価結果(実施例1〜
4)は、共通成分1〜4を他の共通成分に変更しても同
様の結果が得られた。
【0121】
【表6】
【0122】凍結・解凍後の粘度安定性は、A又はBを
合格と判断した。また、自動投入時のすべり性は、平均
点が4.0点以上で、かつ均一性がA又はBの場合に合
格と判断した。
【0123】表6に記載の通り、本発明の成分a)、
b)を含有する実施例1〜17の液体柔軟剤組成物によ
れば、家庭用全自動洗濯機の自動投入により液体柔軟剤
組成物を使用しても、良好なすべり性を被洗物全体に対
して均一に与えることが可能であり、更に、成分a)〜
d)を含有する実施例5〜17の液体柔軟剤組成物によ
れば、液体柔軟剤組成物を凍結後に解凍した場合におけ
る粘度安定性も良好である。
【0124】なお、表6に示す評価結果(実施例1〜1
7)は、共通成分1〜4を他の共通成分に変更しても同
様の結果が得られた。
【0125】
【表7】
【0126】
【表8】
【0127】
【表9】
【0128】
【表10】
【0129】
【表11】
【0130】
【表12】
【0131】
【表13】
【0132】
【表14】
【0133】
【表15】
【0134】
【表16】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋山 恵美子 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4J035 BA02 CA07M FB01 GA08 LA08 LB08 4L033 AC02 BA01 BA11 BA37 BA45 BA53 BA96 CA60

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)下記一般式(1)で表される有機官
    能基変性オルガノポリシロキサンであって、下記式中、
    Xで示されるポリオキシアルキレン基が、エチレンオキ
    サイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドの
    1種又は2種以上の混合物の付加重合によって得られる
    付加モル数の分布を有するポリオキシアルキレン基であ
    り、該ポリオキシアルキレン基の平均付加モル数μが4
    ≦μ≦100であり、且つ付加モル数nがμ−2≦n≦
    μ+2の範囲にあるポリオキシアルキレン基のポリオキ
    シアルキレン基全体に対する質量割合wが55%以上で
    ある有機官能基変性オルガノポリシロキサンから選ばれ
    る1種又は2種以上の混合物と、 【化1】 (但し、上記式中、Rは同一でも異なってもよく、いず
    れも炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の炭化水素基を
    表し、R1は炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の炭化
    水素基を表し、R2は水素原子又は炭素数1〜4の飽和
    あるいは不飽和の炭化水素基を表し、Xはポリオキシア
    ルキレン基を表し、L、M、Nは平均値を示し、Lは0
    〜5、Mは1〜100、Nは10〜1000の数を表
    す。但し、ポリオキシアルキレン基Xの質量割合は、分
    子全体質量を基準として10%以上50%未満であ
    る。) b)カチオン性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以
    上の混合物とを含有してなることを特徴とする液体柔軟
    剤組成物。
  2. 【請求項2】 更に、c)炭素数2〜10の1価アルコ
    ール、又は多価アルコールから選ばれる1種又は2種以
    上の混合物と、d)直鎖あるいは分岐の炭素数6〜22
    の炭化水素基を有するアルコール、アミン、アルカノー
    ルアミド、脂肪酸、脂肪酸エステルから選ばれる1種又
    は2種以上の化合物にアルキレンオキサイドを15〜1
    50モル付加して得られるノニオン性界面活性剤から選
    ばれる1種又は2種以上の混合物を含有し、且つ上記
    c)成分の含有量が6質量%以下である請求項1記載の
    液体柔軟剤組成物。
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