JP2003105548A - 薄膜形成方法、基材、光学フィルム及び画像表示素子 - Google Patents
薄膜形成方法、基材、光学フィルム及び画像表示素子Info
- Publication number
- JP2003105548A JP2003105548A JP2001296651A JP2001296651A JP2003105548A JP 2003105548 A JP2003105548 A JP 2003105548A JP 2001296651 A JP2001296651 A JP 2001296651A JP 2001296651 A JP2001296651 A JP 2001296651A JP 2003105548 A JP2003105548 A JP 2003105548A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thin film
- compound
- gas
- base material
- forming method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Plasma Technology (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高機能性の薄膜を形成する薄膜形成方法、該
薄膜を有する基材、該基材を有する光学フィルムおよび
該光学フィルムを有する画像表示素子を提供する。 【解決手段】 大気圧又は大気圧近傍の圧力下におい
て、対向する電極間に反応ガス及び不活性ガスを含有す
る気体を存在させて高周波電圧を印加することにより放
電プラズマを発生させ、基材を前記放電プラズマに晒す
ことによって前記基材上に薄膜を形成する薄膜形成方法
において、前記放電プラズマに晒されている間の前記基
材の表面温度の最高温度が100〜400℃であること
を特徴とする薄膜形成方法。
薄膜を有する基材、該基材を有する光学フィルムおよび
該光学フィルムを有する画像表示素子を提供する。 【解決手段】 大気圧又は大気圧近傍の圧力下におい
て、対向する電極間に反応ガス及び不活性ガスを含有す
る気体を存在させて高周波電圧を印加することにより放
電プラズマを発生させ、基材を前記放電プラズマに晒す
ことによって前記基材上に薄膜を形成する薄膜形成方法
において、前記放電プラズマに晒されている間の前記基
材の表面温度の最高温度が100〜400℃であること
を特徴とする薄膜形成方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高機能な各種薄膜
を形成する薄膜形成方法、該薄膜を有する基材および光
学フィルムに関し、更に詳しくは、大気圧または大気圧
近傍の圧力下において反応性ガスをプラズマ状態にし、
基材を前記プラズマ状態の反応性ガスに晒すことによ
り、前記基材上に薄膜を形成する薄膜形成方法、該薄膜
を有する基材、該基材を有する光学フィルムおよび該光
学フィルムを有する画像表示素子に関する。
を形成する薄膜形成方法、該薄膜を有する基材および光
学フィルムに関し、更に詳しくは、大気圧または大気圧
近傍の圧力下において反応性ガスをプラズマ状態にし、
基材を前記プラズマ状態の反応性ガスに晒すことによ
り、前記基材上に薄膜を形成する薄膜形成方法、該薄膜
を有する基材、該基材を有する光学フィルムおよび該光
学フィルムを有する画像表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】一例に過ぎないが、LSI、半導体、表
示デバイス、磁気記録デバイス、光電変換デバイス、ジ
ョセフソンデバイス、太陽電池、光熱変換デバイス等の
各種製品には、基材上に高機能性の薄膜を設けた材料が
多数用いられている。
示デバイス、磁気記録デバイス、光電変換デバイス、ジ
ョセフソンデバイス、太陽電池、光熱変換デバイス等の
各種製品には、基材上に高機能性の薄膜を設けた材料が
多数用いられている。
【0003】これら高機能性の薄膜とは、例えば、電極
膜、誘電体保護膜、半導体膜、透明導電膜、エレクトロ
クロミック膜、蛍光膜、超伝導膜、誘電体膜、太陽電池
膜、反射防止膜、耐摩耗性膜、光学干渉膜、反射膜、帯
電防止膜、導電膜、防汚膜、ハードコート膜、下引き
膜、バリア膜、電磁波遮蔽膜、赤外線遮蔽膜、紫外線吸
収膜、潤滑膜、形状記憶膜、磁気記録膜、発光素子膜、
生体適合膜、耐食性膜、触媒膜、ガスセンサ膜、装飾膜
等のことである。
膜、誘電体保護膜、半導体膜、透明導電膜、エレクトロ
クロミック膜、蛍光膜、超伝導膜、誘電体膜、太陽電池
膜、反射防止膜、耐摩耗性膜、光学干渉膜、反射膜、帯
電防止膜、導電膜、防汚膜、ハードコート膜、下引き
膜、バリア膜、電磁波遮蔽膜、赤外線遮蔽膜、紫外線吸
収膜、潤滑膜、形状記憶膜、磁気記録膜、発光素子膜、
生体適合膜、耐食性膜、触媒膜、ガスセンサ膜、装飾膜
等のことである。
【0004】従来、このような高機能性の薄膜は、塗布
に代表される湿式製膜法か、あるいは、スパッタリング
法、真空蒸着法、イオンプレーティング法等の真空を用
いた乾式製膜法によって、形成されている。
に代表される湿式製膜法か、あるいは、スパッタリング
法、真空蒸着法、イオンプレーティング法等の真空を用
いた乾式製膜法によって、形成されている。
【0005】塗布は、生産性が高い点で有用であるが、
薄膜を構成する材料を溶媒に溶解あるいは分散した塗布
液としなければならないため、当該溶媒が薄膜中に残存
したり、膜厚の均一性を保つことが難しい等、あまり高
機能の薄膜形成には向いているとは言えない。また、塗
布後の乾燥工程において、塗布液から蒸発した有機溶剤
等の溶媒が環境に負荷を与えるという問題も含んでい
る。
薄膜を構成する材料を溶媒に溶解あるいは分散した塗布
液としなければならないため、当該溶媒が薄膜中に残存
したり、膜厚の均一性を保つことが難しい等、あまり高
機能の薄膜形成には向いているとは言えない。また、塗
布後の乾燥工程において、塗布液から蒸発した有機溶剤
等の溶媒が環境に負荷を与えるという問題も含んでい
る。
【0006】一方、上記真空を用いた乾式製膜法は、高
精度の薄膜が形成出来るため、高性能の薄膜を形成する
には好ましい方法である。しかし、乾式製膜法に用いる
真空装置は、被処理基材が大きくなると、装置が非常に
大型化し、値段も高額になる他、真空排気にも膨大な時
間を費やし、生産性が上げられないデメリットが大き
い。
精度の薄膜が形成出来るため、高性能の薄膜を形成する
には好ましい方法である。しかし、乾式製膜法に用いる
真空装置は、被処理基材が大きくなると、装置が非常に
大型化し、値段も高額になる他、真空排気にも膨大な時
間を費やし、生産性が上げられないデメリットが大き
い。
【0007】上記、塗布による高機能な薄膜が得にくい
デメリット、および、真空装置を用いることによる低生
産性のデメリットを克服する方法として、大気圧または
大気圧近傍の圧力下で放電し、反応性ガスをプラズマ励
起し、基材上に薄膜を形成する方法(以下、大気圧プラ
ズマ法とも称する)が特開平11−133205号、特
開2000−185362号、特開平11−61406
号、特開2000−147209号、同2000−12
1804号等に記載されている。これら公報に開示され
る大気圧プラズマ法は、対向する電極間に、高周波電圧
を印加し、放電プラズマを発生させるというものであ
る。
デメリット、および、真空装置を用いることによる低生
産性のデメリットを克服する方法として、大気圧または
大気圧近傍の圧力下で放電し、反応性ガスをプラズマ励
起し、基材上に薄膜を形成する方法(以下、大気圧プラ
ズマ法とも称する)が特開平11−133205号、特
開2000−185362号、特開平11−61406
号、特開2000−147209号、同2000−12
1804号等に記載されている。これら公報に開示され
る大気圧プラズマ法は、対向する電極間に、高周波電圧
を印加し、放電プラズマを発生させるというものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示される大気圧プラズマ法を適用しても、微少面
積への薄膜形成は可能であるが、大面積への均一製膜は
困難であることがわかった。また、高機能性の薄膜に要
求される性能を十分に満たしているとは言えないことが
わかった。そこで、上記記載のような種々の薄膜形成に
関する問題点の解決が要望されていた。
報に開示される大気圧プラズマ法を適用しても、微少面
積への薄膜形成は可能であるが、大面積への均一製膜は
困難であることがわかった。また、高機能性の薄膜に要
求される性能を十分に満たしているとは言えないことが
わかった。そこで、上記記載のような種々の薄膜形成に
関する問題点の解決が要望されていた。
【0009】本発明の目的は、上記問題点に鑑み、高機
能性の薄膜を形成する薄膜形成方法、該薄膜を有する基
材、該基材を有する光学フィルム及び該光学フィルムを
有する画像表示素子を提供することにある。
能性の薄膜を形成する薄膜形成方法、該薄膜を有する基
材、該基材を有する光学フィルム及び該光学フィルムを
有する画像表示素子を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、技術手段
(1)〜(18)項のいずれか1項により達成される。
(1)〜(18)項のいずれか1項により達成される。
【0011】(1) 大気圧又は大気圧近傍の圧力下に
おいて、対向する電極間に反応ガス及び不活性ガスを含
有する気体を存在させて高周波電圧を印加することによ
り放電プラズマを発生させ、基材を前記放電プラズマに
晒すことによって前記基材上に薄膜を形成する薄膜形成
方法において、前記放電プラズマに晒されている間の前
記基材の表面温度の最高温度が100〜400℃である
ことを特徴とする薄膜形成方法。
おいて、対向する電極間に反応ガス及び不活性ガスを含
有する気体を存在させて高周波電圧を印加することによ
り放電プラズマを発生させ、基材を前記放電プラズマに
晒すことによって前記基材上に薄膜を形成する薄膜形成
方法において、前記放電プラズマに晒されている間の前
記基材の表面温度の最高温度が100〜400℃である
ことを特徴とする薄膜形成方法。
【0012】(2) 大気圧又は大気圧近傍の圧力下に
おいて、対向する電極間に反応ガス及び不活性ガスを含
有する気体を存在させて高周波電圧を印加することによ
り放電プラズマを発生させ、基材を前記放電プラズマに
晒すことによって前記基材上に薄膜を形成することを特
徴とする薄膜形成方法において、前記放電プラズマに晒
されている間の前記基材の表面温度が100〜400℃
の範囲内であることを特徴とする薄膜形成方法。
おいて、対向する電極間に反応ガス及び不活性ガスを含
有する気体を存在させて高周波電圧を印加することによ
り放電プラズマを発生させ、基材を前記放電プラズマに
晒すことによって前記基材上に薄膜を形成することを特
徴とする薄膜形成方法において、前記放電プラズマに晒
されている間の前記基材の表面温度が100〜400℃
の範囲内であることを特徴とする薄膜形成方法。
【0013】(3) 前記対向する電極の少なくとも一
方の電極が無機物の誘電体で被覆されていることを特徴
とする(1)又は(2)に記載の薄膜形成方法。
方の電極が無機物の誘電体で被覆されていることを特徴
とする(1)又は(2)に記載の薄膜形成方法。
【0014】(4) 前記高周波電圧が100kHz〜
150MHzの周波数を有する電圧であることを特徴と
する(1)〜(3)のいずれか1項に記載の薄膜形成方
法。
150MHzの周波数を有する電圧であることを特徴と
する(1)〜(3)のいずれか1項に記載の薄膜形成方
法。
【0015】(5) 前記高周波電圧の放電出力が1W
/cm2〜50W/cm2であることを特徴とする(1)
〜(4)のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。
/cm2〜50W/cm2であることを特徴とする(1)
〜(4)のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。
【0016】(6) 前記基材は放電プラズマに晒す前
に100〜400℃に加熱されていることを特徴とする
(1)〜(5)のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。
に100〜400℃に加熱されていることを特徴とする
(1)〜(5)のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。
【0017】(7) 前記基材は放電プラズマに晒す前
に基材が変質しない温度以下で加熱されていることを特
徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載の薄膜形
成方法。
に基材が変質しない温度以下で加熱されていることを特
徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載の薄膜形
成方法。
【0018】(8) 前記不活性ガスは前記気体中に9
0〜99.9体積%含まれることを特徴とする(1)〜
(7)のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。
0〜99.9体積%含まれることを特徴とする(1)〜
(7)のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。
【0019】(9) 前記不活性ガスはHeガス又はA
rガスであることを特徴とする(1)〜(8)のいずれ
か1項に記載の薄膜形成方法。
rガスであることを特徴とする(1)〜(8)のいずれ
か1項に記載の薄膜形成方法。
【0020】(10) 前記反応ガスは前記気体中に
0.01〜10体積%含まれることを特徴とする(1)
〜(9)のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。
0.01〜10体積%含まれることを特徴とする(1)
〜(9)のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。
【0021】(11) 前記反応ガスは、フッ素化合
物、ケイ素化合物、チタン化合物、錫化合物、亜鉛化合
物、インジウム化合物、アルミ化合物、銅化合物、銀化
合物から選ばれる化合物であることを特徴とする(1)
〜(10)のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。
物、ケイ素化合物、チタン化合物、錫化合物、亜鉛化合
物、インジウム化合物、アルミ化合物、銅化合物、銀化
合物から選ばれる化合物であることを特徴とする(1)
〜(10)のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。
【0022】(12) 前記フッ素化合物はフッ化炭素
ガス又はフッ化炭化水素ガスであることを特徴とする
(11)に記載の薄膜形成方法。
ガス又はフッ化炭化水素ガスであることを特徴とする
(11)に記載の薄膜形成方法。
【0023】(13) 前記ケイ素化合物、前記チタン
化合物、前記錫化合物、前記亜鉛化合物、前記インジウ
ム化合物、前記アルミ化合物、前記銅化合物、前記銀化
合物は、有機金属化合物、金属水素化合物、ハロゲン化
金属化合物、金属アルコキシド化合物のいずれかである
ことを特徴とする(12)に記載の薄膜形成方法。
化合物、前記錫化合物、前記亜鉛化合物、前記インジウ
ム化合物、前記アルミ化合物、前記銅化合物、前記銀化
合物は、有機金属化合物、金属水素化合物、ハロゲン化
金属化合物、金属アルコキシド化合物のいずれかである
ことを特徴とする(12)に記載の薄膜形成方法。
【0024】(14) (1)〜(13)のいずれか1
項に記載の方法により形成された薄膜を有する基材。
項に記載の方法により形成された薄膜を有する基材。
【0025】(15) (1)〜(13)のいずれか1
項に記載の方法を複数回行って形成された複数の薄膜を
有する基材。
項に記載の方法を複数回行って形成された複数の薄膜を
有する基材。
【0026】(16) (14)に記載の基材を有する
光学フィルム。(17) (15)に記載の基材を有す
る光学フィルム。
光学フィルム。(17) (15)に記載の基材を有す
る光学フィルム。
【0027】(18) (16)又は(17)に記載の
光学フィルムを有する画像表示素子。
光学フィルムを有する画像表示素子。
【0028】以下に本発明を詳細に説明する。本発明者
らは、基材の表面に薄膜を形成させる薄膜形成方法にお
いて、放電プラズマに基材を晒している間の、基材の表
面温度の最高温度を100〜400℃の範囲内にするこ
とにより、基材に形成される薄膜が、緻密で強力な接着
力を有する薄膜となり、これにより高機能性の薄膜とな
ることを見出した。このときに、放電プラズマに基材を
晒している間中、ずっと基材の表面温度を100〜40
0℃とすることで、特に高機能性の薄膜を形成すること
ができることも見出した。
らは、基材の表面に薄膜を形成させる薄膜形成方法にお
いて、放電プラズマに基材を晒している間の、基材の表
面温度の最高温度を100〜400℃の範囲内にするこ
とにより、基材に形成される薄膜が、緻密で強力な接着
力を有する薄膜となり、これにより高機能性の薄膜とな
ることを見出した。このときに、放電プラズマに基材を
晒している間中、ずっと基材の表面温度を100〜40
0℃とすることで、特に高機能性の薄膜を形成すること
ができることも見出した。
【0029】本発明において、大気圧近傍の圧力下と
は、20kPa〜110kPaの圧力下であり、好まし
くは93kPa〜104kPaの範囲である。
は、20kPa〜110kPaの圧力下であり、好まし
くは93kPa〜104kPaの範囲である。
【0030】本発明において薄膜形成方法は、基材に薄
膜を形成する方法のことをいい、薄膜を有する基材と
は、薄膜形成方法により、基材上に薄膜を形成した基材
のことを言う。複数の薄膜を有する基材とは、薄膜形成
方法を複数回行って、複数の薄膜を形成した基材のこと
を言う。
膜を形成する方法のことをいい、薄膜を有する基材と
は、薄膜形成方法により、基材上に薄膜を形成した基材
のことを言う。複数の薄膜を有する基材とは、薄膜形成
方法を複数回行って、複数の薄膜を形成した基材のこと
を言う。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の薄膜形成方法、同方法に
より形成された薄膜を有する基材、同基材を有する光学
フィルム、同光学フィルムを有する画像表示素子につい
て、以下にその実施の形態を図を用いて説明するが、本
発明はこれらに限定されない。また、以下の説明には用
語等に対する断定的な表現があるが、本発明の好ましい
例を示すもので、本発明の用語の意義や技術的な範囲を
限定するものではない。
より形成された薄膜を有する基材、同基材を有する光学
フィルム、同光学フィルムを有する画像表示素子につい
て、以下にその実施の形態を図を用いて説明するが、本
発明はこれらに限定されない。また、以下の説明には用
語等に対する断定的な表現があるが、本発明の好ましい
例を示すもので、本発明の用語の意義や技術的な範囲を
限定するものではない。
【0032】図1は本発明の薄膜形成方法に用いること
ができる大気圧プラズマ処理装置の断面図である。本発
明の薄膜形成方法はこの大気圧プラズマ処理装置を用い
て行うことができる。
ができる大気圧プラズマ処理装置の断面図である。本発
明の薄膜形成方法はこの大気圧プラズマ処理装置を用い
て行うことができる。
【0033】1は基材である。本発明に用いることがで
きる基材としては、フィルム状のもの、レンズ状等の立
体形状のもの等、薄膜をその表面に形成できるものであ
れば特に限定はない。基材が電極間に載置できるもので
あれば、電極間に載置することによって、基材が電極間
に載置できないものであれば、発生したプラズマを当該
基材に吹き付けることによって薄膜を形成すればよい。
きる基材としては、フィルム状のもの、レンズ状等の立
体形状のもの等、薄膜をその表面に形成できるものであ
れば特に限定はない。基材が電極間に載置できるもので
あれば、電極間に載置することによって、基材が電極間
に載置できないものであれば、発生したプラズマを当該
基材に吹き付けることによって薄膜を形成すればよい。
【0034】基材を構成する材料も特に限定はないが、
大気圧または大気圧近傍の圧力下であることと、低温の
グロー放電であることから、樹脂を好ましく用いること
ができる。
大気圧または大気圧近傍の圧力下であることと、低温の
グロー放電であることから、樹脂を好ましく用いること
ができる。
【0035】例えば、本発明に係る薄膜が反射防止膜で
ある場合、基材として好ましくはフィルム状のセルロー
ストリアセテート等のセルロースエステル、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリスチレン、更にこれらの上
にゼラチン、ポリビニルアルコール(PVA)、アクリ
ル樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂等を塗設
したもの等を使用することが出来る。また、これら基材
は、支持体上に防眩層やクリアハードコート層を塗設し
たり、バックコート層、帯電防止層を塗設したものを用
いることが出来る。
ある場合、基材として好ましくはフィルム状のセルロー
ストリアセテート等のセルロースエステル、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリスチレン、更にこれらの上
にゼラチン、ポリビニルアルコール(PVA)、アクリ
ル樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂等を塗設
したもの等を使用することが出来る。また、これら基材
は、支持体上に防眩層やクリアハードコート層を塗設し
たり、バックコート層、帯電防止層を塗設したものを用
いることが出来る。
【0036】上記の支持体(基材としても用いられる)
としては、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、
ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、セロ
ファン、セルロースジアセテートフィルム、セルロース
アセテートブチレートフィルム、セルロースアセテート
プロピオネートフィルム、セルロースアセテートフタレ
ートフィルム、セルローストリアセテート、セルロース
ナイトレート等のセルロースエステル類またはそれらの
誘導体からなるフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィル
ム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレンビニルア
ルコールフィルム、シンジオタクティックポリスチレン
系フィルム、ポリカーボネートフィルム、ノルボルネン
樹脂系フィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリエ
ーテルケトンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエー
テルスルホンフィルム、ポリスルホン系フィルム、ポリ
エーテルケトンイミドフィルム、ポリアミドフィルム、
フッ素樹脂フィルム、ナイロンフィルム、ポリメチルメ
タクリレートフィルム、アクリルフィルムあるいはポリ
アリレート系フィルム等を挙げることができる。
としては、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、
ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、セロ
ファン、セルロースジアセテートフィルム、セルロース
アセテートブチレートフィルム、セルロースアセテート
プロピオネートフィルム、セルロースアセテートフタレ
ートフィルム、セルローストリアセテート、セルロース
ナイトレート等のセルロースエステル類またはそれらの
誘導体からなるフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィル
ム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレンビニルア
ルコールフィルム、シンジオタクティックポリスチレン
系フィルム、ポリカーボネートフィルム、ノルボルネン
樹脂系フィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリエ
ーテルケトンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエー
テルスルホンフィルム、ポリスルホン系フィルム、ポリ
エーテルケトンイミドフィルム、ポリアミドフィルム、
フッ素樹脂フィルム、ナイロンフィルム、ポリメチルメ
タクリレートフィルム、アクリルフィルムあるいはポリ
アリレート系フィルム等を挙げることができる。
【0037】これらの素材は単独であるいは適宜混合さ
れて使用することもできる。中でもゼオネックス(日本
ゼオン(株)製)、ARTON(日本合成ゴム(株)
製)などの市販品を好ましく使用することができる。更
に、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルフォ
ン及びポリエーテルスルフォンなどの固有複屈折率の大
きい素材であっても、溶液流延、溶融押し出し等の条
件、更には縦、横方向に延伸条件等を適宜設定すること
により、得ることが出来る。また、本発明に係る支持体
は、上記の記載に限定されない。膜厚としては10μm
〜1000μmのフィルムが好ましく用いられる。
れて使用することもできる。中でもゼオネックス(日本
ゼオン(株)製)、ARTON(日本合成ゴム(株)
製)などの市販品を好ましく使用することができる。更
に、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルフォ
ン及びポリエーテルスルフォンなどの固有複屈折率の大
きい素材であっても、溶液流延、溶融押し出し等の条
件、更には縦、横方向に延伸条件等を適宜設定すること
により、得ることが出来る。また、本発明に係る支持体
は、上記の記載に限定されない。膜厚としては10μm
〜1000μmのフィルムが好ましく用いられる。
【0038】本発明において、基材上に設ける薄膜が、
反射防止膜である場合には、本発明に用いる基材として
は、中でもセルロースエステルフィルムを用いることが
低い反射率の積層体が得られる為、好ましい。本発明に
記載の効果を好ましく得る観点から、セルロースエステ
ルとしてはセルロースアセテート、セルロースアセテー
トブチレート、セルロースアセテートプロピオネートが
好ましく、中でもセルロースアセテートブチレート、セ
ルロースアセテートプロピオネートが好ましく用いられ
る。
反射防止膜である場合には、本発明に用いる基材として
は、中でもセルロースエステルフィルムを用いることが
低い反射率の積層体が得られる為、好ましい。本発明に
記載の効果を好ましく得る観点から、セルロースエステ
ルとしてはセルロースアセテート、セルロースアセテー
トブチレート、セルロースアセテートプロピオネートが
好ましく、中でもセルロースアセテートブチレート、セ
ルロースアセテートプロピオネートが好ましく用いられ
る。
【0039】本発明において、反射防止膜を有する基材
として上記セルロースエステルフィルムを用いる場合、
このセルロースエステルフィルムには可塑剤を含有する
のが好ましい。
として上記セルロースエステルフィルムを用いる場合、
このセルロースエステルフィルムには可塑剤を含有する
のが好ましい。
【0040】可塑剤としては特に限定はないが、リン酸
エステル系可塑剤、フタル酸エステル系可塑剤、トリメ
リット酸エステル系可塑剤、ピロメリット酸系可塑剤、
グリコレート系可塑剤、クエン酸エステル系可塑剤、ポ
リエステル系可塑剤などを好ましく用いることが出来
る。リン酸エステル系では、トリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホ
スフェート、オクチルジフェニルホスフェート、ジフェ
ニルビフェニルホスフェート、トリオクチルホスフェー
ト、トリブチルホスフェート等、フタル酸エステル系で
は、ジエチルフタレート、ジメトキシエチルフタレー
ト、ジメチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジブ
チルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、
ブチルベンジルフタレート等、トリメリット酸系可塑剤
として、トリブチルトリメリテート、トリフェニルトリ
メリテート、トリエチルトリメリテート等、ピロメリッ
ト酸エステル系可塑剤として、テトラブチルピロメリテ
ート、テトラフェニルピロメリテート、テトラエチルピ
ロメリテート等、グリコール酸エステル系では、トリア
セチン、トリブチリン、エチルフタリルエチルグリコレ
ート、メチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタ
リルブチルグリコレート等、クエン酸エステル系可塑剤
として、トリエチルシトレート、トリ−n−ブチルシト
レート、アセチルトリエチルシトレート、アセチルトリ
−n−ブチルシトレート、アセチルトリ−n−(2−エ
チルヘキシル)シトレート等を好ましく用いることがで
きる。
エステル系可塑剤、フタル酸エステル系可塑剤、トリメ
リット酸エステル系可塑剤、ピロメリット酸系可塑剤、
グリコレート系可塑剤、クエン酸エステル系可塑剤、ポ
リエステル系可塑剤などを好ましく用いることが出来
る。リン酸エステル系では、トリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホ
スフェート、オクチルジフェニルホスフェート、ジフェ
ニルビフェニルホスフェート、トリオクチルホスフェー
ト、トリブチルホスフェート等、フタル酸エステル系で
は、ジエチルフタレート、ジメトキシエチルフタレー
ト、ジメチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジブ
チルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、
ブチルベンジルフタレート等、トリメリット酸系可塑剤
として、トリブチルトリメリテート、トリフェニルトリ
メリテート、トリエチルトリメリテート等、ピロメリッ
ト酸エステル系可塑剤として、テトラブチルピロメリテ
ート、テトラフェニルピロメリテート、テトラエチルピ
ロメリテート等、グリコール酸エステル系では、トリア
セチン、トリブチリン、エチルフタリルエチルグリコレ
ート、メチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタ
リルブチルグリコレート等、クエン酸エステル系可塑剤
として、トリエチルシトレート、トリ−n−ブチルシト
レート、アセチルトリエチルシトレート、アセチルトリ
−n−ブチルシトレート、アセチルトリ−n−(2−エ
チルヘキシル)シトレート等を好ましく用いることがで
きる。
【0041】その他のカルボン酸エステルの例には、オ
レイン酸ブチル、リシノール酸メチルアセチル、セバシ
ン酸ジブチル、種々のトリメリット酸エステルが含まれ
る。
レイン酸ブチル、リシノール酸メチルアセチル、セバシ
ン酸ジブチル、種々のトリメリット酸エステルが含まれ
る。
【0042】ポリエステル系可塑剤として脂肪族二塩基
酸、脂環式二塩基酸、芳香族二塩基酸等の二塩基酸とグ
リコールの共重合体を用いることが出来る。脂肪族二塩
基酸としては特に限定されないが、アジピン酸、セバシ
ン酸、フタル酸、テレフタル酸、1,4−シクロヘキシ
ルジカルボン酸などを用いることが出来る。グリコール
としては、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、1,2−プロピレ
ングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,3−
ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコールなど
を用いることが出来る。これらの二塩基酸及びグリコー
ルはそれぞれ単独で用いても良いし、二種以上混合して
用いても良い。
酸、脂環式二塩基酸、芳香族二塩基酸等の二塩基酸とグ
リコールの共重合体を用いることが出来る。脂肪族二塩
基酸としては特に限定されないが、アジピン酸、セバシ
ン酸、フタル酸、テレフタル酸、1,4−シクロヘキシ
ルジカルボン酸などを用いることが出来る。グリコール
としては、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、1,2−プロピレ
ングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,3−
ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコールなど
を用いることが出来る。これらの二塩基酸及びグリコー
ルはそれぞれ単独で用いても良いし、二種以上混合して
用いても良い。
【0043】これらの可塑剤の使用量は、フィルム性
能、加工性等の点で、セルロースエステルに対して1〜
20質量%であることが好ましい。
能、加工性等の点で、セルロースエステルに対して1〜
20質量%であることが好ましい。
【0044】本発明において、薄膜が反射防止膜である
場合、基材(支持体単独の場合もある)としては、液晶
等の劣化防止の観点から、紫外線吸収剤が好ましく用い
られる。
場合、基材(支持体単独の場合もある)としては、液晶
等の劣化防止の観点から、紫外線吸収剤が好ましく用い
られる。
【0045】紫外線吸収剤としては、波長370nm以
下の紫外線の吸収能に優れ、かつ良好な液晶表示性の観
点から、波長400nm以上の可視光の吸収が少ないも
のが好ましく用いられる。好ましく用いられる紫外線吸
収剤の具体例としては、例えばオキシベンゾフェノン系
化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリチル酸エス
テル系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリ
レート系化合物、ニッケル錯塩系化合物などが挙げられ
るが、これらに限定されない。又、特開平6−1484
30号記載の高分子紫外線吸収剤も好ましく用いられ
る。
下の紫外線の吸収能に優れ、かつ良好な液晶表示性の観
点から、波長400nm以上の可視光の吸収が少ないも
のが好ましく用いられる。好ましく用いられる紫外線吸
収剤の具体例としては、例えばオキシベンゾフェノン系
化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリチル酸エス
テル系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリ
レート系化合物、ニッケル錯塩系化合物などが挙げられ
るが、これらに限定されない。又、特開平6−1484
30号記載の高分子紫外線吸収剤も好ましく用いられ
る。
【0046】又、本発明の支持体に用いることのできる
紫外線吸収剤は特願平11−295209号に記載され
ている分配係数が9.2以上の紫外線吸収剤を含むこと
が、プラズマ処理工程の汚染が少なく、また、各種塗布
層の塗布性にも優れる為好ましく、特に分配係数が1
0.1以上の紫外線吸収剤を用いることが好ましい。
紫外線吸収剤は特願平11−295209号に記載され
ている分配係数が9.2以上の紫外線吸収剤を含むこと
が、プラズマ処理工程の汚染が少なく、また、各種塗布
層の塗布性にも優れる為好ましく、特に分配係数が1
0.1以上の紫外線吸収剤を用いることが好ましい。
【0047】可塑剤や紫外線吸収剤吸収剤を含むセルロ
ースエステルフィルムを基材として用いた場合、これら
がブリードアウトするなどによって、プラズマ処理部に
付着するなどして工程を汚染し、これがフィルムに付着
する可能性が考えられる。この問題を解決するために
は、支持体がセルロースエステルと可塑剤を有し、80
℃、90%RHで時間処理した前後の質量変化が±2質
量%未満である支持体を用いることが好ましい(保留
性)。このようなセルロースエステルフィルムは特願2
000−338883号記載のセルロースエステルフィ
ルム等が好ましく用いられる。又、この目的のために特
開平6−148430号、特願2000−156039
号記載の高分子紫外線吸収剤(または紫外線吸収性ポリ
マー)が好ましく用いることができる。高分子紫外線吸
収剤としては、PUVA−30M(大塚化学(株)製)
などが市販されている。特開平6−148430号の一
般式(1)あるいは一般式(2)あるいは特願2000
−156039の一般式(3)(6)(7)記載の高分
子紫外線吸収剤が特に好ましく用いられる。
ースエステルフィルムを基材として用いた場合、これら
がブリードアウトするなどによって、プラズマ処理部に
付着するなどして工程を汚染し、これがフィルムに付着
する可能性が考えられる。この問題を解決するために
は、支持体がセルロースエステルと可塑剤を有し、80
℃、90%RHで時間処理した前後の質量変化が±2質
量%未満である支持体を用いることが好ましい(保留
性)。このようなセルロースエステルフィルムは特願2
000−338883号記載のセルロースエステルフィ
ルム等が好ましく用いられる。又、この目的のために特
開平6−148430号、特願2000−156039
号記載の高分子紫外線吸収剤(または紫外線吸収性ポリ
マー)が好ましく用いることができる。高分子紫外線吸
収剤としては、PUVA−30M(大塚化学(株)製)
などが市販されている。特開平6−148430号の一
般式(1)あるいは一般式(2)あるいは特願2000
−156039の一般式(3)(6)(7)記載の高分
子紫外線吸収剤が特に好ましく用いられる。
【0048】本発明において、薄膜が反射防止膜である
場合の基材の光学特性としては、面内リターデーション
R0は0〜1000nmのものが好ましく用いられ、厚
味方向のリターデーションRtは0〜300nmのもの
が用途に応じて好ましく用いられる。又、波長分散特性
としてはR0(600)/R0(450)は0.7〜1.
3であることが好ましく、特に1.0〜1.3であるこ
と好ましい。
場合の基材の光学特性としては、面内リターデーション
R0は0〜1000nmのものが好ましく用いられ、厚
味方向のリターデーションRtは0〜300nmのもの
が用途に応じて好ましく用いられる。又、波長分散特性
としてはR0(600)/R0(450)は0.7〜1.
3であることが好ましく、特に1.0〜1.3であるこ
と好ましい。
【0049】ここで、R0(450)は波長450nm
の光による3次元屈折率測定に基づいた面内リターデー
ション、R0(600)は波長600nmの光による3
次元屈折率測定に基づいた面内リターデーションを表
す。
の光による3次元屈折率測定に基づいた面内リターデー
ション、R0(600)は波長600nmの光による3
次元屈折率測定に基づいた面内リターデーションを表
す。
【0050】本発明において、薄膜が反射防止膜である
場合、基材と放電プラズマ処理により形成される薄膜と
の密着性を向上させる観点から、1種以上のエチレン性
不飽和モノマーを含む成分を重合させて形成した層に、
上記記載の放電プラズマ処理をして形成されたものであ
ることが好ましく、特に、前記エチレン性不飽和モノマ
ーを含む成分を重合させて形成した層をpH10以上の
溶液で処理した後に放電プラズマ処理することにより、
さらに密着性が改善されるため好ましい。pH10以上
の溶液としては、0.1〜3mol/Lの水酸化ナトリ
ウムもしくは水酸化カリウム水溶液等が好ましく用いら
れる。
場合、基材と放電プラズマ処理により形成される薄膜と
の密着性を向上させる観点から、1種以上のエチレン性
不飽和モノマーを含む成分を重合させて形成した層に、
上記記載の放電プラズマ処理をして形成されたものであ
ることが好ましく、特に、前記エチレン性不飽和モノマ
ーを含む成分を重合させて形成した層をpH10以上の
溶液で処理した後に放電プラズマ処理することにより、
さらに密着性が改善されるため好ましい。pH10以上
の溶液としては、0.1〜3mol/Lの水酸化ナトリ
ウムもしくは水酸化カリウム水溶液等が好ましく用いら
れる。
【0051】エチレン性不飽和モノマーを含む成分を重
合させて形成した樹脂層としては、活性線硬化樹脂ある
いは熱硬化樹脂を構成成分として含有する層が好ましく
用いられるが、特に好ましく用いられるのは活性線硬化
樹脂層である。
合させて形成した樹脂層としては、活性線硬化樹脂ある
いは熱硬化樹脂を構成成分として含有する層が好ましく
用いられるが、特に好ましく用いられるのは活性線硬化
樹脂層である。
【0052】ここで、活性線硬化樹脂層とは紫外線や電
子線のような活性線照射により架橋反応などを経て硬化
する樹脂を主たる成分とする層をいう。活性線硬化樹脂
としては紫外線硬化性樹脂や電子線硬化性樹脂などが代
表的なものとして挙げられるが、紫外線や電子線以外の
活性線照射によって硬化する樹脂でもよい。紫外線硬化
性樹脂としては、例えば、紫外線硬化型アクリルウレタ
ン系樹脂、紫外線硬化型ポリエステルアクリレート系樹
脂、紫外線硬化型エポキシアクリレート系樹脂、紫外線
硬化型ポリオールアクリレート系樹脂、または紫外線硬
化型エポキシ樹脂等を挙げることが出来る。
子線のような活性線照射により架橋反応などを経て硬化
する樹脂を主たる成分とする層をいう。活性線硬化樹脂
としては紫外線硬化性樹脂や電子線硬化性樹脂などが代
表的なものとして挙げられるが、紫外線や電子線以外の
活性線照射によって硬化する樹脂でもよい。紫外線硬化
性樹脂としては、例えば、紫外線硬化型アクリルウレタ
ン系樹脂、紫外線硬化型ポリエステルアクリレート系樹
脂、紫外線硬化型エポキシアクリレート系樹脂、紫外線
硬化型ポリオールアクリレート系樹脂、または紫外線硬
化型エポキシ樹脂等を挙げることが出来る。
【0053】紫外線硬化型アクリルウレタン系樹脂は、
一般にポリエステルポリオールにイソシアネートモノマ
ー、もしくはプレポリマーを反応させて得られた生成物
に更に2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート(以下アクリレートにはメタ
クリレートを包含するものとしてアクリレートのみを表
示する)、2−ヒドロキシプロピルアクリレート等の水
酸基を有するアクリレート系のモノマーを反応させるこ
とによって容易に得ることが出来る(例えば、特開昭5
9−151110号等を参照)。
一般にポリエステルポリオールにイソシアネートモノマ
ー、もしくはプレポリマーを反応させて得られた生成物
に更に2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート(以下アクリレートにはメタ
クリレートを包含するものとしてアクリレートのみを表
示する)、2−ヒドロキシプロピルアクリレート等の水
酸基を有するアクリレート系のモノマーを反応させるこ
とによって容易に得ることが出来る(例えば、特開昭5
9−151110号等を参照)。
【0054】紫外線硬化型ポリエステルアクリレート系
樹脂は、一般にポリエステルポリオールに2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、2−ヒドロキシアクリレート系
のモノマーを反応させることによって容易に得ることが
出来る(例えば、特開昭59−151112号を参
照)。
樹脂は、一般にポリエステルポリオールに2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、2−ヒドロキシアクリレート系
のモノマーを反応させることによって容易に得ることが
出来る(例えば、特開昭59−151112号を参
照)。
【0055】紫外線硬化型エポキシアクリレート系樹脂
の具体例としては、エポキシアクリレートをオリゴマー
とし、これに反応性希釈剤、光反応開始剤を添加し、反
応させたものを挙げることが出来る(例えば、特開平1
−105738号)。この光反応開始剤としては、ベン
ゾイン誘導体、オキシムケトン誘導体、ベンゾフェノン
誘導体、チオキサントン誘導体等のうちから、1種もし
くは2種以上を選択して使用することが出来る。
の具体例としては、エポキシアクリレートをオリゴマー
とし、これに反応性希釈剤、光反応開始剤を添加し、反
応させたものを挙げることが出来る(例えば、特開平1
−105738号)。この光反応開始剤としては、ベン
ゾイン誘導体、オキシムケトン誘導体、ベンゾフェノン
誘導体、チオキサントン誘導体等のうちから、1種もし
くは2種以上を選択して使用することが出来る。
【0056】また、紫外線硬化型ポリオールアクリレー
ト系樹脂の具体例としては、トリメチロールプロパント
リアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアク
リレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレート、アルキル変性ジペンタ
エリスリトールペンタアクリレート等を挙げることが出
来る。
ト系樹脂の具体例としては、トリメチロールプロパント
リアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアク
リレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレート、アルキル変性ジペンタ
エリスリトールペンタアクリレート等を挙げることが出
来る。
【0057】これらの樹脂は通常公知の光増感剤と共に
使用される。また上記光反応開始剤も光増感剤としても
使用出来る。具体的には、アセトフェノン、ベンゾフェ
ノン、ヒドロキシベンゾフェノン、ミヒラーズケトン、
α−アミロキシムエステル、チオキサントン等及びこれ
らの誘導体を挙げることが出来る。また、エポキシアク
リレート系の光反応剤の使用の際、n−ブチルアミン、
トリエチルアミン、トリ−n−ブチルホスフィン等の増
感剤を用いることが出来る。塗布乾燥後に揮発する溶媒
成分を除いた紫外線硬化性樹脂組成物に含まれる光反応
開始剤又光増感剤は該組成物の2.5〜6質量%である
ことが好ましい。
使用される。また上記光反応開始剤も光増感剤としても
使用出来る。具体的には、アセトフェノン、ベンゾフェ
ノン、ヒドロキシベンゾフェノン、ミヒラーズケトン、
α−アミロキシムエステル、チオキサントン等及びこれ
らの誘導体を挙げることが出来る。また、エポキシアク
リレート系の光反応剤の使用の際、n−ブチルアミン、
トリエチルアミン、トリ−n−ブチルホスフィン等の増
感剤を用いることが出来る。塗布乾燥後に揮発する溶媒
成分を除いた紫外線硬化性樹脂組成物に含まれる光反応
開始剤又光増感剤は該組成物の2.5〜6質量%である
ことが好ましい。
【0058】樹脂モノマーとしては、例えば、不飽和二
重結合が一つのモノマーとして、メチルアクリレート、
エチルアクリレート、ブチルアクリレート、酢酸ビニ
ル、ベンジルアクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト、スチレン等の一般的なモノマーを挙げることが出来
る。また不飽和二重結合を二つ以上持つモノマーとし
て、エチレングリコールジアクリレート、プロピレング
リコールジアクリレート、ジビニルベンゼン、1,4−
シクロヘキサンジアクリレート、1,4−シクロヘキシ
ルジメチルアジアクリレート、前出のトリメチロールプ
ロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
アクリルエステル等を挙げることができる。
重結合が一つのモノマーとして、メチルアクリレート、
エチルアクリレート、ブチルアクリレート、酢酸ビニ
ル、ベンジルアクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト、スチレン等の一般的なモノマーを挙げることが出来
る。また不飽和二重結合を二つ以上持つモノマーとし
て、エチレングリコールジアクリレート、プロピレング
リコールジアクリレート、ジビニルベンゼン、1,4−
シクロヘキサンジアクリレート、1,4−シクロヘキシ
ルジメチルアジアクリレート、前出のトリメチロールプ
ロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
アクリルエステル等を挙げることができる。
【0059】例えば、紫外線硬化樹脂としては、アデカ
オプトマーKR・BYシリーズ:KR−400、KR−
410、KR−550、KR−566、KR−567、
BY−320B(以上、旭電化工業株式会社製)、ある
いはコーエイハードA−101−KK、A−101−W
S、C−302、C−401−N、C−501、M−1
01、M−102、T−102、D−102、NS−1
01、FT−102Q8、MAG−1−P20、AG−
106、M−101−C(以上、広栄化学工業株式会社
製)、あるいはセイカビームPHC2210(S)、P
HC X−9(K−3)、PHC2213、DP−1
0、DP−20、DP−30、P1000、P110
0、P1200、P1300、P1400、P150
0、P1600、SCR900(以上、大日精化工業株
式会社製)、あるいはKRM7033、KRM703
9、KRM7130、KRM7131、UVECRYL
29201、UVECRYL29202(以上、ダイセ
ル・ユーシービー株式会社)、あるいはRC−501
5、RC−5016、RC−5020、RC−503
1、RC−5100、RC−5102、RC−512
0、RC−5122、RC−5152、RC−517
1、RC−5180、RC−5181(以上、大日本イ
ンキ化学工業株式会社製)、あるいはオーレックスN
o.340クリヤ(中国塗料株式会社製)、あるいはサ
ンラッドH−601(三洋化成工業株式会社製)、ある
いはSP−1509、SP−1507(昭和高分子株式
会社製)、あるいはRCC−15C(グレース・ジャパ
ン株式会社製)、アロニックスM−6100、M−80
30、M−8060(以上、東亞合成株式会社製)ある
いはこの他の市販のものから適宜選択して利用できる。
オプトマーKR・BYシリーズ:KR−400、KR−
410、KR−550、KR−566、KR−567、
BY−320B(以上、旭電化工業株式会社製)、ある
いはコーエイハードA−101−KK、A−101−W
S、C−302、C−401−N、C−501、M−1
01、M−102、T−102、D−102、NS−1
01、FT−102Q8、MAG−1−P20、AG−
106、M−101−C(以上、広栄化学工業株式会社
製)、あるいはセイカビームPHC2210(S)、P
HC X−9(K−3)、PHC2213、DP−1
0、DP−20、DP−30、P1000、P110
0、P1200、P1300、P1400、P150
0、P1600、SCR900(以上、大日精化工業株
式会社製)、あるいはKRM7033、KRM703
9、KRM7130、KRM7131、UVECRYL
29201、UVECRYL29202(以上、ダイセ
ル・ユーシービー株式会社)、あるいはRC−501
5、RC−5016、RC−5020、RC−503
1、RC−5100、RC−5102、RC−512
0、RC−5122、RC−5152、RC−517
1、RC−5180、RC−5181(以上、大日本イ
ンキ化学工業株式会社製)、あるいはオーレックスN
o.340クリヤ(中国塗料株式会社製)、あるいはサ
ンラッドH−601(三洋化成工業株式会社製)、ある
いはSP−1509、SP−1507(昭和高分子株式
会社製)、あるいはRCC−15C(グレース・ジャパ
ン株式会社製)、アロニックスM−6100、M−80
30、M−8060(以上、東亞合成株式会社製)ある
いはこの他の市販のものから適宜選択して利用できる。
【0060】本発明に用いられる活性線硬化樹脂層は公
知の方法で塗設することができる。活性線硬化性樹脂を
光硬化反応により硬化皮膜層を形成するための光源とし
ては、紫外線を発生する光源であればいずれでも使用出
来る。例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、
超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、メタルハライドラン
プ、キセノンランプ等を用いることが出来る。照射条件
はそれぞれのランプによって異なるが、照射光量は20
〜10000mJ/cm2程度あればよく、好ましく
は、50〜2000mJ/cm2である。近紫外線領域
〜可視光線領域にかけてはその領域に吸収極大のある増
感剤を用いることによって使用出来る。
知の方法で塗設することができる。活性線硬化性樹脂を
光硬化反応により硬化皮膜層を形成するための光源とし
ては、紫外線を発生する光源であればいずれでも使用出
来る。例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、
超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、メタルハライドラン
プ、キセノンランプ等を用いることが出来る。照射条件
はそれぞれのランプによって異なるが、照射光量は20
〜10000mJ/cm2程度あればよく、好ましく
は、50〜2000mJ/cm2である。近紫外線領域
〜可視光線領域にかけてはその領域に吸収極大のある増
感剤を用いることによって使用出来る。
【0061】活性線硬化樹脂層を塗設する際の溶媒とし
て前述のバックコート層や導電性微粒子を含有する樹脂
層を塗設する溶媒、例えば、炭化水素類、アルコール
類、ケトン類、エステル類、グリコールエーテル類、そ
の他の溶媒の中から適宜選択し、あるいはこれらを混合
し利用できる。好ましくは、プロピレングリコールモノ
(炭素数1〜4のアルキル基)アルキルエーテルまたは
プロピレングリコールモノ(炭素数1〜4のアルキル
基)アルキルエーテルエステルを5質量%以上、さらに
好ましくは5〜80質量%以上含有する溶媒が用いられ
る。
て前述のバックコート層や導電性微粒子を含有する樹脂
層を塗設する溶媒、例えば、炭化水素類、アルコール
類、ケトン類、エステル類、グリコールエーテル類、そ
の他の溶媒の中から適宜選択し、あるいはこれらを混合
し利用できる。好ましくは、プロピレングリコールモノ
(炭素数1〜4のアルキル基)アルキルエーテルまたは
プロピレングリコールモノ(炭素数1〜4のアルキル
基)アルキルエーテルエステルを5質量%以上、さらに
好ましくは5〜80質量%以上含有する溶媒が用いられ
る。
【0062】紫外線硬化性樹脂組成物塗布液の塗布方法
としては、グラビアコーター、スピナーコーター、ワイ
ヤーバーコーター、ロールコーター、リバースコータ
ー、押し出しコーター、エアードクターコーター等公知
の方法を用いることが出来る。塗布量はウェット膜厚で
0.1〜30μmが適当で、好ましくは、0.5〜15
μmである。塗布速度は好ましくは10〜60m/分で
行われる。
としては、グラビアコーター、スピナーコーター、ワイ
ヤーバーコーター、ロールコーター、リバースコータ
ー、押し出しコーター、エアードクターコーター等公知
の方法を用いることが出来る。塗布量はウェット膜厚で
0.1〜30μmが適当で、好ましくは、0.5〜15
μmである。塗布速度は好ましくは10〜60m/分で
行われる。
【0063】紫外線硬化性樹脂組成物は塗布乾燥された
後、紫外線を光源より照射するが、照射時間は0.5秒
〜5分がよく、紫外線硬化性樹脂の硬化効率、作業効率
とから3秒〜2分がより好ましい。
後、紫外線を光源より照射するが、照射時間は0.5秒
〜5分がよく、紫外線硬化性樹脂の硬化効率、作業効率
とから3秒〜2分がより好ましい。
【0064】こうして得た硬化皮膜層に、ブロッキング
を防止するため、また対擦り傷性等を高めるために無機
あるいは有機の微粒子を加えることが好ましい。例え
ば、無機微粒子としては酸化ケイ素、酸化チタン、酸化
アルミニウム、酸化錫、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、硫
酸バリウム、タルク、カオリン、硫酸カルシウム等を挙
げることができ、また有機微粒子としては、ポリメタア
クリル酸メチルアクリレート樹脂粉末、アクリルスチレ
ン系樹脂粉末、ポリメチルメタクリレート樹脂粉末、シ
リコン系樹脂粉末、ポリスチレン系樹脂粉末、ポリカー
ボネート樹脂粉末、ベンゾグアナミン系樹脂粉末、メラ
ミン系樹脂粉末、ポリオレフィン系樹脂粉末、ポリエス
テル系樹脂粉末、ポリアミド系樹脂粉末、ポリイミド系
樹脂粉末、あるいはポリ弗化エチレン系樹脂粉末等を挙
げることができ、紫外線硬化性樹脂組成物に加えること
が出来る。これらの微粒子粉末の平均粒径としては、
0.005μm〜1μmが好ましく0.01〜0.1μ
mであることが特に好ましい。
を防止するため、また対擦り傷性等を高めるために無機
あるいは有機の微粒子を加えることが好ましい。例え
ば、無機微粒子としては酸化ケイ素、酸化チタン、酸化
アルミニウム、酸化錫、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、硫
酸バリウム、タルク、カオリン、硫酸カルシウム等を挙
げることができ、また有機微粒子としては、ポリメタア
クリル酸メチルアクリレート樹脂粉末、アクリルスチレ
ン系樹脂粉末、ポリメチルメタクリレート樹脂粉末、シ
リコン系樹脂粉末、ポリスチレン系樹脂粉末、ポリカー
ボネート樹脂粉末、ベンゾグアナミン系樹脂粉末、メラ
ミン系樹脂粉末、ポリオレフィン系樹脂粉末、ポリエス
テル系樹脂粉末、ポリアミド系樹脂粉末、ポリイミド系
樹脂粉末、あるいはポリ弗化エチレン系樹脂粉末等を挙
げることができ、紫外線硬化性樹脂組成物に加えること
が出来る。これらの微粒子粉末の平均粒径としては、
0.005μm〜1μmが好ましく0.01〜0.1μ
mであることが特に好ましい。
【0065】紫外線硬化樹脂組成物と微粒子粉末との割
合は、樹脂組成物100質量部に対して、0.1〜10
質量部となるように配合することが望ましい。
合は、樹脂組成物100質量部に対して、0.1〜10
質量部となるように配合することが望ましい。
【0066】このようにして形成された紫外線硬化樹脂
を硬化させた層は中心線表面粗さRaが1〜50nmの
クリアハードコート層であっても、Raが0.1〜1μ
m程度の防眩層であってもよい。本発明では、これらの
層の上にプラズマ処理することができる。特に本発明の
方法によれば、表面の凹凸のある基材上に均一な低屈折
率層あるいは高屈折率層等の光学干渉層を設けることが
出来る。特に、JISB 0601で規定される中心線
平均表面粗さ(Ra)が0.1〜0.5μmの防眩層上
に均一にプラズマ処理できるために好ましい。
を硬化させた層は中心線表面粗さRaが1〜50nmの
クリアハードコート層であっても、Raが0.1〜1μ
m程度の防眩層であってもよい。本発明では、これらの
層の上にプラズマ処理することができる。特に本発明の
方法によれば、表面の凹凸のある基材上に均一な低屈折
率層あるいは高屈折率層等の光学干渉層を設けることが
出来る。特に、JISB 0601で規定される中心線
平均表面粗さ(Ra)が0.1〜0.5μmの防眩層上
に均一にプラズマ処理できるために好ましい。
【0067】本発明においては、上記記載のような基材
面に対して本発明に係わる薄膜を設ける場合、平均膜厚
に対する膜厚偏差を±10%になるように設けることが
好ましく、更に好ましくは±5%以内であり、特に好ま
しくは±1%以内になるように設けることが好ましい。
面に対して本発明に係わる薄膜を設ける場合、平均膜厚
に対する膜厚偏差を±10%になるように設けることが
好ましく、更に好ましくは±5%以内であり、特に好ま
しくは±1%以内になるように設けることが好ましい。
【0068】本発明において反射防止膜を有する基材を
作製する場合、プラズマ処理する前にプラズマ処理面に
紫外線を照射することが形成される皮膜の密着性に優れ
るため好ましい。紫外線照射光量としては50〜200
0mJ/cm2であることが好ましい。50mJ/cm2
未満では、効果が十分ではなく、2000mJ/cm2
を越えると基材の変形等が生じる恐れがあり好ましくな
い。紫外線照射後、1時間以内にプラズマ処理すること
が好ましく、特に紫外線照射後10分以内にプラズマ処
理することが好ましい。プラズマ処理前の紫外線の照射
は、前述の紫外線硬化樹脂の硬化のための紫外線照射と
同時に行ってもよく、その場合、硬化のために最低限必
要な紫外線照射量よりも多くすることが好ましい。
作製する場合、プラズマ処理する前にプラズマ処理面に
紫外線を照射することが形成される皮膜の密着性に優れ
るため好ましい。紫外線照射光量としては50〜200
0mJ/cm2であることが好ましい。50mJ/cm2
未満では、効果が十分ではなく、2000mJ/cm2
を越えると基材の変形等が生じる恐れがあり好ましくな
い。紫外線照射後、1時間以内にプラズマ処理すること
が好ましく、特に紫外線照射後10分以内にプラズマ処
理することが好ましい。プラズマ処理前の紫外線の照射
は、前述の紫外線硬化樹脂の硬化のための紫外線照射と
同時に行ってもよく、その場合、硬化のために最低限必
要な紫外線照射量よりも多くすることが好ましい。
【0069】本発明において、反射防止膜を作製する場
合、プラズマ処理を行った後に紫外線照射することも、
形成された皮膜を早期に安定化させるために有効であ
る。
合、プラズマ処理を行った後に紫外線照射することも、
形成された皮膜を早期に安定化させるために有効であ
る。
【0070】このため、紫外線照射光量として50〜2
000mJ/cm2をプラズマ処理後にプラズマ処理面
に照射することが好ましい。これらの処理はプラズマ処
理の後、巻き取り工程までの間に行うことが好ましい。
また、プラズマ処理後の基材は50〜130℃に調整さ
れた乾燥ゾーンにおいて1〜30分処理されることが好
ましい。
000mJ/cm2をプラズマ処理後にプラズマ処理面
に照射することが好ましい。これらの処理はプラズマ処
理の後、巻き取り工程までの間に行うことが好ましい。
また、プラズマ処理後の基材は50〜130℃に調整さ
れた乾燥ゾーンにおいて1〜30分処理されることが好
ましい。
【0071】本発明において反射防止膜を有する基材
は、両面にプラズマ処理が施されていることが処理後の
カールが少なくなるため好ましい。裏面のプラズマ処理
は別々に行ってもよいが、両面同時にプラズマ処理を行
うことが好ましく、低反射加工側の裏面側には、プラズ
マ処理による裏面加工を行うことが好ましい。例えば、
特願2000−273066号記載の易接着加工、特願
2000−80043号記載の帯電防止加工があげられ
るが、特にこれらに限定されない。
は、両面にプラズマ処理が施されていることが処理後の
カールが少なくなるため好ましい。裏面のプラズマ処理
は別々に行ってもよいが、両面同時にプラズマ処理を行
うことが好ましく、低反射加工側の裏面側には、プラズ
マ処理による裏面加工を行うことが好ましい。例えば、
特願2000−273066号記載の易接着加工、特願
2000−80043号記載の帯電防止加工があげられ
るが、特にこれらに限定されない。
【0072】図1において、2は平板状の電極であり、
3は角柱型の電極であり、電極3は複数配列されてい
る。角柱型の電極3は円柱型の電極に比べて、放電範囲
を広げる効果があるので、本発明の薄膜形成方法に好ま
しく用いられる。電極2と、電極3のぞれぞれは対向す
るように配置されている。
3は角柱型の電極であり、電極3は複数配列されてい
る。角柱型の電極3は円柱型の電極に比べて、放電範囲
を広げる効果があるので、本発明の薄膜形成方法に好ま
しく用いられる。電極2と、電極3のぞれぞれは対向す
るように配置されている。
【0073】電極2,3には、高周波電圧を印加して、
均一なグロー放電状態を保つことができる電極を大気圧
プラズマ処理装置に採用する必要がある。
均一なグロー放電状態を保つことができる電極を大気圧
プラズマ処理装置に採用する必要がある。
【0074】2は基材1を保持することができる構造を
しており、加熱ヒーター5を内蔵している。さらに2
は、水平方向に往復移動することが可能である。加熱ヒ
ーター5は高周波電源4’で電圧を印加して基材1の表
面温度を電極2,3間で放電プラズマに晒す前に予め加
熱することができる。
しており、加熱ヒーター5を内蔵している。さらに2
は、水平方向に往復移動することが可能である。加熱ヒ
ーター5は高周波電源4’で電圧を印加して基材1の表
面温度を電極2,3間で放電プラズマに晒す前に予め加
熱することができる。
【0075】電極の材料としては、銀、白金、ステンレ
スアルミニウム、鉄等の金属等が挙げられるが、加工の
観点からステンレスが好ましい。
スアルミニウム、鉄等の金属等が挙げられるが、加工の
観点からステンレスが好ましい。
【0076】さらに、電極2,3は、誘電体を被覆した
ものであることが好ましい。少なくとも対向する印加電
極とアース電極の片側に誘電体を被覆すること、更に好
ましくは、対向する印加電極とアース電極の両方に誘電
体を被覆することである。
ものであることが好ましい。少なくとも対向する印加電
極とアース電極の片側に誘電体を被覆すること、更に好
ましくは、対向する印加電極とアース電極の両方に誘電
体を被覆することである。
【0077】誘電体としては、無機物の誘電体であるこ
とが好ましく、このような誘電体としては、アルミナ、
窒化珪素等のセラミックス、あるいは、ケイ酸塩系ガラ
ス、ホウ酸塩系ガラス等のガラスライニング材等があ
る。
とが好ましく、このような誘電体としては、アルミナ、
窒化珪素等のセラミックス、あるいは、ケイ酸塩系ガラ
ス、ホウ酸塩系ガラス等のガラスライニング材等があ
る。
【0078】また、基材を電極間に載置あるいは電極間
を搬送してプラズマに晒す場合には、基材を片方の電極
に接して搬送出来るロール電極仕様にするだけでなく、
更に誘電体表面を研磨仕上げし、電極の表面粗さRma
x(JIS B 0601)を10μm以下にすること
で、誘電体の厚み及び電極間のギャップを一定に保つこ
とができ、放電状態を安定化できること、更に熱収縮差
や残留応力による歪やひび割れを無くし、かつポーラス
でない高精度の無機誘電体を被覆することで大きく耐久
性を向上させることができる。更に好ましくは、表面粗
さの最大値が8μm以下であり、特に好ましくは、7μ
m以下に調整することである。また、JIS B 06
01で規定される中心線平均表面粗さ(Ra)は0.5
μm以下が好ましく、更に好ましくは0.1μm以下で
ある。
を搬送してプラズマに晒す場合には、基材を片方の電極
に接して搬送出来るロール電極仕様にするだけでなく、
更に誘電体表面を研磨仕上げし、電極の表面粗さRma
x(JIS B 0601)を10μm以下にすること
で、誘電体の厚み及び電極間のギャップを一定に保つこ
とができ、放電状態を安定化できること、更に熱収縮差
や残留応力による歪やひび割れを無くし、かつポーラス
でない高精度の無機誘電体を被覆することで大きく耐久
性を向上させることができる。更に好ましくは、表面粗
さの最大値が8μm以下であり、特に好ましくは、7μ
m以下に調整することである。また、JIS B 06
01で規定される中心線平均表面粗さ(Ra)は0.5
μm以下が好ましく、更に好ましくは0.1μm以下で
ある。
【0079】また、高温下での電極に対する誘電体被覆
による電極製作において、少なくとも基材と接する側の
誘電体を研磨仕上げすること、更に電極と誘電体間の熱
膨張の差をなるべく小さくすることが必要であり、その
ため製作方法において、電極表面に、応力を吸収出来る
層として泡混入量をコントロールして無機質の材料をラ
イニングする、特に材質としては琺瑯等で知られる溶融
法により得られるガラスであることが良く、更に電極に
接する最下層の泡混入量を20〜30vol%とし、次
層以降を5vol%以下とすることで、緻密でかつひび
割れ等が発生しない良好な電極が出来る。
による電極製作において、少なくとも基材と接する側の
誘電体を研磨仕上げすること、更に電極と誘電体間の熱
膨張の差をなるべく小さくすることが必要であり、その
ため製作方法において、電極表面に、応力を吸収出来る
層として泡混入量をコントロールして無機質の材料をラ
イニングする、特に材質としては琺瑯等で知られる溶融
法により得られるガラスであることが良く、更に電極に
接する最下層の泡混入量を20〜30vol%とし、次
層以降を5vol%以下とすることで、緻密でかつひび
割れ等が発生しない良好な電極が出来る。
【0080】また、電極に誘電体を被覆する別の方法と
して、セラミックスの溶射を空隙率10vol%以下ま
で緻密に行い、更にゾルゲル反応により硬化する無機質
の材料にて封孔処理を行うことであり、ここでゾルゲル
反応の促進には、熱硬化やUV硬化が良く、更に封孔液
を希釈し、コーティングと硬化を逐次で数回繰り返す
と、よりいっそう無機質化が向上し、劣化の無い緻密な
電極が出来る。
して、セラミックスの溶射を空隙率10vol%以下ま
で緻密に行い、更にゾルゲル反応により硬化する無機質
の材料にて封孔処理を行うことであり、ここでゾルゲル
反応の促進には、熱硬化やUV硬化が良く、更に封孔液
を希釈し、コーティングと硬化を逐次で数回繰り返す
と、よりいっそう無機質化が向上し、劣化の無い緻密な
電極が出来る。
【0081】上記電極間の距離は、電極に設置した固体
誘電体の厚さ、印加電圧の大きさ、プラズマを利用する
目的等を考慮して決定される。上記電極の一方に固体誘
電体を設置した場合の固体誘電体と電極の最短距離、上
記電極の双方に固体誘電体を設置した場合の固体誘電体
同士の距離としては、いずれの場合も均一な放電を行う
観点から0.5mm〜20mmが好ましく、特に好まし
くは1mm±0.5mmである。
誘電体の厚さ、印加電圧の大きさ、プラズマを利用する
目的等を考慮して決定される。上記電極の一方に固体誘
電体を設置した場合の固体誘電体と電極の最短距離、上
記電極の双方に固体誘電体を設置した場合の固体誘電体
同士の距離としては、いずれの場合も均一な放電を行う
観点から0.5mm〜20mmが好ましく、特に好まし
くは1mm±0.5mmである。
【0082】4は電極2,3間に高周波電圧を印加する
ための高周波電源である。本発明に用いることができる
高周波電源としては、特に限定はないが、パール工業製
高周波電源(200kHz)、パール工業製高周波電源
(800kHz)、日本電子製高周波電源(13.56
MHz)、パール工業製高周波電源(150MHz)等
が使用できる。
ための高周波電源である。本発明に用いることができる
高周波電源としては、特に限定はないが、パール工業製
高周波電源(200kHz)、パール工業製高周波電源
(800kHz)、日本電子製高周波電源(13.56
MHz)、パール工業製高周波電源(150MHz)等
が使用できる。
【0083】高周波電源4より電極2,3間に印加され
る電圧の周波数及び電力は適宜決定されるが、例えば、
電圧が0.5〜10kV程度に調整される。ここで電源
の印加法に関しては、連続モードと呼ばれる連続サイン
波状の連続発振モードとパルスモードと呼ばれるON/
OFFを断続的に行う断続発振モードのどちらを採用し
ても良いが連続モードの方がより緻密で良質な膜が得ら
れる。
る電圧の周波数及び電力は適宜決定されるが、例えば、
電圧が0.5〜10kV程度に調整される。ここで電源
の印加法に関しては、連続モードと呼ばれる連続サイン
波状の連続発振モードとパルスモードと呼ばれるON/
OFFを断続的に行う断続発振モードのどちらを採用し
ても良いが連続モードの方がより緻密で良質な膜が得ら
れる。
【0084】本発明において、電極間に印加する高周波
電圧の周波数の上限値は、好ましくは150MHz以下
である。
電圧の周波数の上限値は、好ましくは150MHz以下
である。
【0085】また、高周波電圧の周波数の下限値として
は、好ましくは100kHz以上、さらに好ましくは8
00kHz以上である。
は、好ましくは100kHz以上、さらに好ましくは8
00kHz以上である。
【0086】また、電極間に供給する電力の下限値は、
好ましくは1W/cm2以上であり、上限値としては、
好ましくは50W/cm2以下、さらに好ましくは30
W/cm2以下である。尚、電極における電圧の印加面
積(/cm2)は、放電が起こる範囲の面積のことを指
す。
好ましくは1W/cm2以上であり、上限値としては、
好ましくは50W/cm2以下、さらに好ましくは30
W/cm2以下である。尚、電極における電圧の印加面
積(/cm2)は、放電が起こる範囲の面積のことを指
す。
【0087】また、電極間に印加する高周波電圧は、断
続的なパルス波であっても、連続したサイン波であって
も構わないが、本発明の効果を高く得るためには、連続
したサイン波であることが好ましい。
続的なパルス波であっても、連続したサイン波であって
も構わないが、本発明の効果を高く得るためには、連続
したサイン波であることが好ましい。
【0088】本発明の薄膜形成方法は、放電プラズマに
基材を晒して基材上に薄膜を形成する薄膜形成方法にお
いて、基材に放電プラズマを晒している間に基材の表面
温度の最高温度が100〜400℃の間となるようにす
ることにより、高機能性な薄膜を形成するものである。
従って、放電プラズマに晒されている間で基材の表面温
度の最高温度を100〜400℃とする必要がある。放
電プラズマに晒されている間で基材の表面温度の最高温
度を100〜400℃とするためには、図1の加熱ヒー
ター5のような加熱手段等により放電プラズマに晒す前
の基材1の表面を予め加熱し100〜400℃としてお
く手段を用いても良いし、電極2,3間で発生させる放
電プラズマの温度を高くしておき、この高温の放電プラ
ズマを基材1に晒すことで、基材1の表面温度を放電プ
ラズマに晒している間に100〜400℃へと上昇させ
る手段を用いても良い。さらに、前述の加熱ヒーター5
で基材1の表面温度を100℃近辺ぐらいまで加熱して
おき、その後に高温の放電プラズマに晒すことで基材1
の表面温度を100〜400℃に到達させる手段等も用
いることができる。本発明では、放電プラズマに晒され
ている間のすべての期間において基材の表面温度が10
0〜400℃としておくことで、特に本発明の効果を発
揮することができることから、基材を加熱ヒーター5で
予め100〜400℃に加熱しておき、さらに100〜
400℃の放電プラズマに晒すという方法が好ましい。
これにより、放電プラズマに晒している間中ずっと基材
1の表面温度を100〜400℃の範囲内とすることが
できる。また、基材を予め加熱するには、図1のように
加熱ヒーター5で加熱する方法の他に、装置外で予め別
の手段で加熱した基材を用いるという方法もある。
基材を晒して基材上に薄膜を形成する薄膜形成方法にお
いて、基材に放電プラズマを晒している間に基材の表面
温度の最高温度が100〜400℃の間となるようにす
ることにより、高機能性な薄膜を形成するものである。
従って、放電プラズマに晒されている間で基材の表面温
度の最高温度を100〜400℃とする必要がある。放
電プラズマに晒されている間で基材の表面温度の最高温
度を100〜400℃とするためには、図1の加熱ヒー
ター5のような加熱手段等により放電プラズマに晒す前
の基材1の表面を予め加熱し100〜400℃としてお
く手段を用いても良いし、電極2,3間で発生させる放
電プラズマの温度を高くしておき、この高温の放電プラ
ズマを基材1に晒すことで、基材1の表面温度を放電プ
ラズマに晒している間に100〜400℃へと上昇させ
る手段を用いても良い。さらに、前述の加熱ヒーター5
で基材1の表面温度を100℃近辺ぐらいまで加熱して
おき、その後に高温の放電プラズマに晒すことで基材1
の表面温度を100〜400℃に到達させる手段等も用
いることができる。本発明では、放電プラズマに晒され
ている間のすべての期間において基材の表面温度が10
0〜400℃としておくことで、特に本発明の効果を発
揮することができることから、基材を加熱ヒーター5で
予め100〜400℃に加熱しておき、さらに100〜
400℃の放電プラズマに晒すという方法が好ましい。
これにより、放電プラズマに晒している間中ずっと基材
1の表面温度を100〜400℃の範囲内とすることが
できる。また、基材を予め加熱するには、図1のように
加熱ヒーター5で加熱する方法の他に、装置外で予め別
の手段で加熱した基材を用いるという方法もある。
【0089】加熱ヒーター5のような加熱手段で基材1
の表面を予め加熱する場合は、基材1が変質しない温度
で加熱することが好ましい。
の表面を予め加熱する場合は、基材1が変質しない温度
で加熱することが好ましい。
【0090】図1に示す大気圧プラズマ処理装置は、電
極2,3間に不活性ガス及び反応ガスを含有する気体を
存在させ、電極2,3間に高周波電源4によって高周波
電圧を印加することで、放電プラズマを発生させる。
極2,3間に不活性ガス及び反応ガスを含有する気体を
存在させ、電極2,3間に高周波電源4によって高周波
電圧を印加することで、放電プラズマを発生させる。
【0091】本発明に用いる気体は、反応ガスと不活性
ガスを含有する気体であるが、電圧の印加により放電プ
ラズマを発生し、基材への薄膜形成が可能となるのであ
れば何でもよい。反応ガスとして、好ましくは、有機フ
ッ素化合物、金属化合物を好ましく挙げることが出来
る。
ガスを含有する気体であるが、電圧の印加により放電プ
ラズマを発生し、基材への薄膜形成が可能となるのであ
れば何でもよい。反応ガスとして、好ましくは、有機フ
ッ素化合物、金属化合物を好ましく挙げることが出来
る。
【0092】有機フッ素化合物としては、フッ化炭素や
フッ化炭化水素等のガスが好ましく、例えば、フッ化メ
タン、フッ化エタン、テトラフルオロメタン、ヘキサフ
ルオロエタン、1,1,2,2−テトラフルオロエチレ
ン、1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパ
ン、ヘキサフルオロプロペン、6−フッ化プロピレン等
のフッ化炭素化合物;1,1−ジフルオロエチレン、
1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,2,
2,3−ペンタフルオロプロパン等のフッ化炭化水素化
合物;ジフルオロジクロロメタン、トリフルオロクロロ
メタン等のフッ化塩化炭化水素化合物;1,1,1,
3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール、1,
3−ジフルオロ−2−プロパノール、パーフルオロブタ
ノール等のフッ化アルコール;ビニルトリフルオロアセ
テート、1,1,1−トリフルオロエチルトリフルオロ
アセテート等のフッ化カルボン酸エステル;アセチルフ
ルオライド、ヘキサフルオロアセトン、1,1,1−ト
リフルオロアセトン等のフッ化ケトン等を挙げることが
出来るが、これらに限定されない。
フッ化炭化水素等のガスが好ましく、例えば、フッ化メ
タン、フッ化エタン、テトラフルオロメタン、ヘキサフ
ルオロエタン、1,1,2,2−テトラフルオロエチレ
ン、1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパ
ン、ヘキサフルオロプロペン、6−フッ化プロピレン等
のフッ化炭素化合物;1,1−ジフルオロエチレン、
1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,2,
2,3−ペンタフルオロプロパン等のフッ化炭化水素化
合物;ジフルオロジクロロメタン、トリフルオロクロロ
メタン等のフッ化塩化炭化水素化合物;1,1,1,
3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール、1,
3−ジフルオロ−2−プロパノール、パーフルオロブタ
ノール等のフッ化アルコール;ビニルトリフルオロアセ
テート、1,1,1−トリフルオロエチルトリフルオロ
アセテート等のフッ化カルボン酸エステル;アセチルフ
ルオライド、ヘキサフルオロアセトン、1,1,1−ト
リフルオロアセトン等のフッ化ケトン等を挙げることが
出来るが、これらに限定されない。
【0093】有機フッ素化合物がプラズマ放電処理によ
って、腐食性ガスあるいは有害ガスが発生しないような
化合物を選ぶのが好ましいが、それらが発生しない条件
を選ぶことも出来る。有機フッ素化合物を本発明に有用
な反応性ガスとして使用する場合、常温常圧で有機フッ
素化合物が気体であることが目的を遂行するのに最も適
切な反応性ガス成分としてそのまま使用でき好ましい。
これに対して常温常圧で液体または固体の有機フッ素化
合物の場合には、加熱や減圧等の気化装置などの手段に
より気化して使用すればよく、また適切な有機溶媒に溶
解して噴霧あるいは蒸発させて用いてもよい。
って、腐食性ガスあるいは有害ガスが発生しないような
化合物を選ぶのが好ましいが、それらが発生しない条件
を選ぶことも出来る。有機フッ素化合物を本発明に有用
な反応性ガスとして使用する場合、常温常圧で有機フッ
素化合物が気体であることが目的を遂行するのに最も適
切な反応性ガス成分としてそのまま使用でき好ましい。
これに対して常温常圧で液体または固体の有機フッ素化
合物の場合には、加熱や減圧等の気化装置などの手段に
より気化して使用すればよく、また適切な有機溶媒に溶
解して噴霧あるいは蒸発させて用いてもよい。
【0094】金属化合物としては、Al、As、Au、
B、Bi、Ca、Cd、Cr、Co、Cu、Fe、G
a、Ge、Hg、In、Li、Mg、Mn、Mo、N
a、Ni、Pb、Pt、Rh、Sb、Se、Si、S
n、Ti、V、W、Y、ZnまたはZr等の金属化合物
または有機金属化合物を挙げることができ、Al、G
e、In、Sb、Si、Sn、Ti、W、ZnまたはZ
rが金属化合物として好ましく用いられるが、特に、珪
素化合物、チタン化合物、錫化合物、亜鉛化合物、イン
ジウム化合物、アルミ化合物、銅化合物、銀化合物が好
ましい。
B、Bi、Ca、Cd、Cr、Co、Cu、Fe、G
a、Ge、Hg、In、Li、Mg、Mn、Mo、N
a、Ni、Pb、Pt、Rh、Sb、Se、Si、S
n、Ti、V、W、Y、ZnまたはZr等の金属化合物
または有機金属化合物を挙げることができ、Al、G
e、In、Sb、Si、Sn、Ti、W、ZnまたはZ
rが金属化合物として好ましく用いられるが、特に、珪
素化合物、チタン化合物、錫化合物、亜鉛化合物、イン
ジウム化合物、アルミ化合物、銅化合物、銀化合物が好
ましい。
【0095】これらのうち珪素化合物としては、例え
ば、ジメチルシラン、テトラメチルシラン、テトラエチ
ルシラン等のアルキルシラン;テトラメトキシシラン、
テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、ジメ
チルジエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エ
チルトリエトキシシラン等の珪素アルコキシド等の有機
珪素化合物;モノシラン、ジシラン等の珪素水素化合
物;ジクロルシラン、トリクロロシラン、テトラクロロ
シラン等のハロゲン化珪素化合物;その他オルガノシラ
ン等を挙げることが出来、何れも好ましく用いることが
出来る。また、これらは適宜組み合わせて用いることが
出来る。上記の有機珪素化合物は、取り扱い上の観点か
ら珪素アルコキシド、アルキルシラン、有機珪素水素化
合物が好ましく、腐食性、有害ガスの発生がなく、工程
上の汚れなども少ないことから、特に有機珪素化合物と
して珪素アルコキシドが好ましい。
ば、ジメチルシラン、テトラメチルシラン、テトラエチ
ルシラン等のアルキルシラン;テトラメトキシシラン、
テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、ジメ
チルジエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エ
チルトリエトキシシラン等の珪素アルコキシド等の有機
珪素化合物;モノシラン、ジシラン等の珪素水素化合
物;ジクロルシラン、トリクロロシラン、テトラクロロ
シラン等のハロゲン化珪素化合物;その他オルガノシラ
ン等を挙げることが出来、何れも好ましく用いることが
出来る。また、これらは適宜組み合わせて用いることが
出来る。上記の有機珪素化合物は、取り扱い上の観点か
ら珪素アルコキシド、アルキルシラン、有機珪素水素化
合物が好ましく、腐食性、有害ガスの発生がなく、工程
上の汚れなども少ないことから、特に有機珪素化合物と
して珪素アルコキシドが好ましい。
【0096】チタン化合物、錫化合物、亜鉛化合物、イ
ンジウム化合物、アルミ化合物、銅化合物、銀化合物と
しては、有機金属化合物、ハロゲン化金属化合物、金属
水素化合物、金属アルコキシド化合物が好ましい。有機
金属化合物の有機成分としてはアルキル基、アルコキシ
ド基、アミノ基が好ましく、テトラエトキシチタン、テ
トライソプロポキシチタン、テトラブトキシチタン、テ
トラジメチルアミノチタン等を好ましく挙げることが出
来る。有機チタン化合物、有機錫化合物、有機亜鉛化合
物、有機インジウム化合物、有機アルミ化合物、有機銅
化合物、有機銀化合物は、中屈折率層や高屈折率層を形
成するのに非常に有用である。ハロゲン化金属化合物と
しては、二塩化チタン、三塩化チタン、四塩化チタン等
を挙げることができ、更に金属水素化合物としては、モ
ノチタン、ジチタン等を挙げることができる。本発明に
おいては、チタン系の有機金属化合物を好ましく用いる
ことができる。
ンジウム化合物、アルミ化合物、銅化合物、銀化合物と
しては、有機金属化合物、ハロゲン化金属化合物、金属
水素化合物、金属アルコキシド化合物が好ましい。有機
金属化合物の有機成分としてはアルキル基、アルコキシ
ド基、アミノ基が好ましく、テトラエトキシチタン、テ
トライソプロポキシチタン、テトラブトキシチタン、テ
トラジメチルアミノチタン等を好ましく挙げることが出
来る。有機チタン化合物、有機錫化合物、有機亜鉛化合
物、有機インジウム化合物、有機アルミ化合物、有機銅
化合物、有機銀化合物は、中屈折率層や高屈折率層を形
成するのに非常に有用である。ハロゲン化金属化合物と
しては、二塩化チタン、三塩化チタン、四塩化チタン等
を挙げることができ、更に金属水素化合物としては、モ
ノチタン、ジチタン等を挙げることができる。本発明に
おいては、チタン系の有機金属化合物を好ましく用いる
ことができる。
【0097】上記または上記以外の反応ガスを適宜選択
して、本発明の薄膜形成方法に使用することにより様々
な高機能性の薄膜を得ることができる。その一例を以下
に示すが、本発明はこれに限られるものではない。
して、本発明の薄膜形成方法に使用することにより様々
な高機能性の薄膜を得ることができる。その一例を以下
に示すが、本発明はこれに限られるものではない。
【0098】電極膜 Au,Al,Ag,Ti,Ti,
Pt,Mo,Mo−Si 誘電体保護膜 SiO2,SiO,Si3N4,Al
2O3,Al2O3,Y2O3 透明導電膜 In2O3,SnO2 エレクトロクロミック膜 WO3,IrO2,MoO3,
V2O5 蛍光膜 ZnS,ZnS+ZnSe,ZnS+CdS 磁気記録膜 Fe−Ni,Fe−Si−Al,γ−Fe
2O3,Co,Fe3O4、Cr,SiO2,AlO3 超導電膜 Nb,Nb−Ge,NbN 太陽電池膜 a−Si,Si 反射膜 Ag,Al,Au,Cu 選択性吸収膜 ZrC−Zr 選択性透過膜 In2O3,SnO2 反射防止膜 SiO2,TiO2,SnO2 シャドーマスク Cr 耐摩耗性膜 Cr,Ta,Pt,TiC,TiN 耐食性膜 Al,Zn,Cd,Ta,Ti,Cr 耐熱膜 W,Ta,Ti 潤滑膜 MoS2 装飾膜 Cr,Al,Ag,Au,TiC,Cu 本発明において反射防止膜を有する基材は、屈折率が
1.8〜2.3の酸化チタンを主成分とする高屈折率
層、屈折率が1.3〜1.5の酸化ケイ素を主成分とす
る低屈折率層を長尺フィルム状の基材表面に連続して設
けることが好ましい。これにより各層の間の密着性が良
好となる。好ましくは基材フィルム上に紫外線硬化樹脂
層を設けた後、直ちにプラズマ処理によって高屈折率層
及び低屈折率層を設けることがより好ましい。
Pt,Mo,Mo−Si 誘電体保護膜 SiO2,SiO,Si3N4,Al
2O3,Al2O3,Y2O3 透明導電膜 In2O3,SnO2 エレクトロクロミック膜 WO3,IrO2,MoO3,
V2O5 蛍光膜 ZnS,ZnS+ZnSe,ZnS+CdS 磁気記録膜 Fe−Ni,Fe−Si−Al,γ−Fe
2O3,Co,Fe3O4、Cr,SiO2,AlO3 超導電膜 Nb,Nb−Ge,NbN 太陽電池膜 a−Si,Si 反射膜 Ag,Al,Au,Cu 選択性吸収膜 ZrC−Zr 選択性透過膜 In2O3,SnO2 反射防止膜 SiO2,TiO2,SnO2 シャドーマスク Cr 耐摩耗性膜 Cr,Ta,Pt,TiC,TiN 耐食性膜 Al,Zn,Cd,Ta,Ti,Cr 耐熱膜 W,Ta,Ti 潤滑膜 MoS2 装飾膜 Cr,Al,Ag,Au,TiC,Cu 本発明において反射防止膜を有する基材は、屈折率が
1.8〜2.3の酸化チタンを主成分とする高屈折率
層、屈折率が1.3〜1.5の酸化ケイ素を主成分とす
る低屈折率層を長尺フィルム状の基材表面に連続して設
けることが好ましい。これにより各層の間の密着性が良
好となる。好ましくは基材フィルム上に紫外線硬化樹脂
層を設けた後、直ちにプラズマ処理によって高屈折率層
及び低屈折率層を設けることがより好ましい。
【0099】また、前記高屈折率層が酸化チタンを主成
分とし、屈折率が2.2以上であることが特に好まし
い。
分とし、屈折率が2.2以上であることが特に好まし
い。
【0100】本発明において反射防止膜の高屈折率層及
び低屈折率層の炭素含有率は、ともに0.1〜5質量%
であることが下層との密着性と膜の柔軟性のために好ま
しい。より好ましくは炭素含有率は0.3〜3質量%で
ある。すなわち、プラズマ処理によって形成された層は
有機物(炭素原子)を含んでいるため、その範囲が膜に
柔軟性を与えるため、膜の密着性に優れ好ましい。炭素
の比率が多くなりすぎると経時で屈折率が変動しやすく
なる傾向がある。
び低屈折率層の炭素含有率は、ともに0.1〜5質量%
であることが下層との密着性と膜の柔軟性のために好ま
しい。より好ましくは炭素含有率は0.3〜3質量%で
ある。すなわち、プラズマ処理によって形成された層は
有機物(炭素原子)を含んでいるため、その範囲が膜に
柔軟性を与えるため、膜の密着性に優れ好ましい。炭素
の比率が多くなりすぎると経時で屈折率が変動しやすく
なる傾向がある。
【0101】本発明において、気体中に占める反応ガス
の割合は、0.01体積%〜10体積%であることが好
ましいが、更に好ましくは、0.1体積%〜5体積%で
ある。
の割合は、0.01体積%〜10体積%であることが好
ましいが、更に好ましくは、0.1体積%〜5体積%で
ある。
【0102】不活性ガスとしては、He、Ar等の希ガ
スが好ましく用いられるが、HeとArを混合した希ガ
スが好ましく、気体中に占める不活性ガスの割合は、9
0体積%〜99.9体積%であることが好ましい。大気
圧プラズマを効率よく発生させるという点から不活性ガ
ス中のArガス成分を多くするのも好ましいが、コスト
的な観点からもArガス成分を90体積%〜99.9体
積%用いるのが好ましい。
スが好ましく用いられるが、HeとArを混合した希ガ
スが好ましく、気体中に占める不活性ガスの割合は、9
0体積%〜99.9体積%であることが好ましい。大気
圧プラズマを効率よく発生させるという点から不活性ガ
ス中のArガス成分を多くするのも好ましいが、コスト
的な観点からもArガス成分を90体積%〜99.9体
積%用いるのが好ましい。
【0103】なお、気体には水素ガスや酸素ガスを不活
性ガスに対して0.1体積%〜10体積%混合させて使
用してもよく、このように補助的に使用することにより
薄膜の硬度を著しく向上させることが出来る。
性ガスに対して0.1体積%〜10体積%混合させて使
用してもよく、このように補助的に使用することにより
薄膜の硬度を著しく向上させることが出来る。
【0104】次に図1に示す大気圧プラズマ処理装置を
用いた薄膜形成方法について説明する。
用いた薄膜形成方法について説明する。
【0105】基材1は電極2に内蔵された加熱ヒーター
5により、放電プラズマに晒している最中の基材1の表
面温度の最高温度が100〜400℃となるように基材
1の表面温度を予め上昇させておく。電極2,3間には
反応ガス及び不活性ガスを含有する気体を存在させてお
く。反応ガス及び不活性ガスを含有する気体が存在する
電極2,3間には、高周波電源4によって高周波電圧が
印加される。これにより、電極2,3間に放電プラズマ
が発生する。電極2,3間に配置される基材1は電極
2,3間で発生した放電プラズマに晒され、これにより
基材1上に薄膜が形成される。尚、放電プラズマに晒し
ている最中の基材1の表面温度の最高温度は、加熱ヒー
ター5及び放電プラズマの有する熱との調整を行うこと
により100〜400℃の範囲となるようにする。好ま
しくは、基材1が放電プラズマに晒されている間中ずっ
と基材1の表面温度を100〜400℃の範囲となるよ
うにする。
5により、放電プラズマに晒している最中の基材1の表
面温度の最高温度が100〜400℃となるように基材
1の表面温度を予め上昇させておく。電極2,3間には
反応ガス及び不活性ガスを含有する気体を存在させてお
く。反応ガス及び不活性ガスを含有する気体が存在する
電極2,3間には、高周波電源4によって高周波電圧が
印加される。これにより、電極2,3間に放電プラズマ
が発生する。電極2,3間に配置される基材1は電極
2,3間で発生した放電プラズマに晒され、これにより
基材1上に薄膜が形成される。尚、放電プラズマに晒し
ている最中の基材1の表面温度の最高温度は、加熱ヒー
ター5及び放電プラズマの有する熱との調整を行うこと
により100〜400℃の範囲となるようにする。好ま
しくは、基材1が放電プラズマに晒されている間中ずっ
と基材1の表面温度を100〜400℃の範囲となるよ
うにする。
【0106】基材1に形成する薄膜は、電極2によっ
て、放電プラズマに晒される空間を往復移動させること
で、基材上に形成させる薄膜を厚くすることができるこ
とから、通過させる回数を制御することにより、基材上
に形成させる薄膜の膜厚を制御することも可能となる。
て、放電プラズマに晒される空間を往復移動させること
で、基材上に形成させる薄膜を厚くすることができるこ
とから、通過させる回数を制御することにより、基材上
に形成させる薄膜の膜厚を制御することも可能となる。
【0107】図2は本発明の薄膜形成方法に用いられる
他の大気圧プラズマ処理装置の断面図である。尚、図2
の説明においては、図1の説明で説明された符号、用語
と同じものの説明及びそれに関連する説明について省略
されている場合があるが、特に説明がない限りは図1の
説明と同じである。
他の大気圧プラズマ処理装置の断面図である。尚、図2
の説明においては、図1の説明で説明された符号、用語
と同じものの説明及びそれに関連する説明について省略
されている場合があるが、特に説明がない限りは図1の
説明と同じである。
【0108】図2において、長尺フィルム状の基材1は
搬送方向(図中、時計回り)に回転するロール状の電極
2に巻回されながら搬送される。固定されている角柱状
の電極3は電極2に対向させて複数設置されている。
搬送方向(図中、時計回り)に回転するロール状の電極
2に巻回されながら搬送される。固定されている角柱状
の電極3は電極2に対向させて複数設置されている。
【0109】電極2に巻回された基材1は、ニップロー
ラ7、8で押圧され、ガイドローラ9で規制されてプラ
ズマ放電処理容器11によって確保された放電処理空間
に搬送され、放電プラズマ処理され、次いで、ガイドロ
ーラ10を介して次工程に搬送される。
ラ7、8で押圧され、ガイドローラ9で規制されてプラ
ズマ放電処理容器11によって確保された放電処理空間
に搬送され、放電プラズマ処理され、次いで、ガイドロ
ーラ10を介して次工程に搬送される。
【0110】尚、放電プラズマ処理に用いられる気体
(不活性ガスと、反応ガスの混合ガス)は、給気口12
からプラズマ放電処理容器に導入され、処理後のガスは
排気口13から排気される。
(不活性ガスと、反応ガスの混合ガス)は、給気口12
からプラズマ放電処理容器に導入され、処理後のガスは
排気口13から排気される。
【0111】更に、図2の大気圧プラズマ処理装置は、
ガス発生装置14、高周波電源4、電極冷却ユニット1
5等が装置構成として配置されている。電極冷却ユニッ
ト15の冷却剤としては、蒸留水、油等の絶縁性材料が
用いられる。
ガス発生装置14、高周波電源4、電極冷却ユニット1
5等が装置構成として配置されている。電極冷却ユニッ
ト15の冷却剤としては、蒸留水、油等の絶縁性材料が
用いられる。
【0112】プラズマ放電処理容器11はパイレックス
(R)ガラス製の処理容器等が好ましく用いられるが、
電極との絶縁がとれれば金属製を用いることも可能であ
る。例えば、アルミニウムまたは、ステンレスのフレー
ムの内面にポリイミド樹脂等を張り付けても良く、該金
属フレームにセラミックス溶射を行い絶縁性をとっても
良い。
(R)ガラス製の処理容器等が好ましく用いられるが、
電極との絶縁がとれれば金属製を用いることも可能であ
る。例えば、アルミニウムまたは、ステンレスのフレー
ムの内面にポリイミド樹脂等を張り付けても良く、該金
属フレームにセラミックス溶射を行い絶縁性をとっても
良い。
【0113】図2に示す大気圧プラズマ処理装置を用い
た薄膜形成方法について説明する。プラズマ放電処理容
器11内にロール状の電極2、固定されている電極3を
所定位置に配置し、ガス発生装置14から気体を流量制
御して、給気口12よりプラズマ放電処理容器11内に
入れ、前記プラズマ放電処理容器11内を反応ガス及び
不活性ガスを含有する気体で充填し排気口13より排気
する。次に高周波電源4により電極2,3間に電圧を印
加し、放電プラズマを発生させる。ここでロール状の元
巻き基材16より基材1を供給し、ガイドローラ9を介
して、プラズマ放電処理容器11内の電極2,3間を片
面接触(ロール電極2に接触している)の状態で搬送さ
れ、基材1は搬送中に放電プラズマにより基材1上に薄
膜が形成される。基材1の表面温度は、放電プラズマの
熱により、放電プラズマに晒されている最中に100〜
400℃に達する。その後に基材1はガイドローラ10
を介して、次工程に搬送される。ここで、基材1はロー
ル状の電極2に接触していない面のみ放電処理がなされ
る。
た薄膜形成方法について説明する。プラズマ放電処理容
器11内にロール状の電極2、固定されている電極3を
所定位置に配置し、ガス発生装置14から気体を流量制
御して、給気口12よりプラズマ放電処理容器11内に
入れ、前記プラズマ放電処理容器11内を反応ガス及び
不活性ガスを含有する気体で充填し排気口13より排気
する。次に高周波電源4により電極2,3間に電圧を印
加し、放電プラズマを発生させる。ここでロール状の元
巻き基材16より基材1を供給し、ガイドローラ9を介
して、プラズマ放電処理容器11内の電極2,3間を片
面接触(ロール電極2に接触している)の状態で搬送さ
れ、基材1は搬送中に放電プラズマにより基材1上に薄
膜が形成される。基材1の表面温度は、放電プラズマの
熱により、放電プラズマに晒されている最中に100〜
400℃に達する。その後に基材1はガイドローラ10
を介して、次工程に搬送される。ここで、基材1はロー
ル状の電極2に接触していない面のみ放電処理がなされ
る。
【0114】本発明の薄膜形成方法を実施する装置とし
ては、図1,2に示す大気圧プラズマ処理装置に限定さ
れるものではなく、グロー放電を安定に維持し、薄膜を
形成するために放電プラズマを発生させるものであれば
よい。他の方式としては、基材を電極間ではない電極近
傍に載置あるいは搬送させ、発生したプラズマを当該基
材上に吹き付けて薄膜形成を行うジェット方式等があ
る。
ては、図1,2に示す大気圧プラズマ処理装置に限定さ
れるものではなく、グロー放電を安定に維持し、薄膜を
形成するために放電プラズマを発生させるものであれば
よい。他の方式としては、基材を電極間ではない電極近
傍に載置あるいは搬送させ、発生したプラズマを当該基
材上に吹き付けて薄膜形成を行うジェット方式等があ
る。
【0115】本発明の薄膜を有する基材、複数の薄膜を
有する基材は、薄膜が反射防止膜や透明導電膜等として
の機能を有する薄膜を形成することが可能であることか
ら、液晶やCRT、太陽電池等の光学フィルムとして用
いることができる。また、光学フィルムはLCD、有機
EL等の画像表示素子にも用いることができる。
有する基材は、薄膜が反射防止膜や透明導電膜等として
の機能を有する薄膜を形成することが可能であることか
ら、液晶やCRT、太陽電池等の光学フィルムとして用
いることができる。また、光学フィルムはLCD、有機
EL等の画像表示素子にも用いることができる。
【0116】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されない。
るが、本発明はこれらに限定されない。
【0117】図1に示す大気圧プラズマ処理装置を用い
て、基材1としてパイレックス(R)ガラスプレート
(100×100mm、厚み0.5mm(日本板硝子
製))を用いて薄膜を形成した。
て、基材1としてパイレックス(R)ガラスプレート
(100×100mm、厚み0.5mm(日本板硝子
製))を用いて薄膜を形成した。
【0118】電極2は、加熱ヒーター5として電熱線を
内蔵したステンレス製ジャケット母材に対してセラミッ
ク溶射によりアルミナを1mm被覆し、その後、テトラ
メトキシシランを酢酸エチルで希釈した溶液を塗布乾燥
後、紫外線照射により硬化させ封孔処理を行い、表面を
平滑にしてRmax5μmとした誘電体(比誘電率1
0)を有するようにした。一方電極3としては、中空の
角形のステンレスパイプに対し、上記同様の誘電体を同
条件にて被覆した。
内蔵したステンレス製ジャケット母材に対してセラミッ
ク溶射によりアルミナを1mm被覆し、その後、テトラ
メトキシシランを酢酸エチルで希釈した溶液を塗布乾燥
後、紫外線照射により硬化させ封孔処理を行い、表面を
平滑にしてRmax5μmとした誘電体(比誘電率1
0)を有するようにした。一方電極3としては、中空の
角形のステンレスパイプに対し、上記同様の誘電体を同
条件にて被覆した。
【0119】プラズマ発生に用いる高周波電源4は、神
鋼電機製高周波電源(50kHz)、ハイデン研究所製
インパルス高周波電源(連続モードで使用100kH
z)、パール工業製高周波電源(200kHz)、パー
ル工業製高周波電源(800kHz)、日本電子製高周
波電源(13.56MHz)を使用し、放電出力は0.
1〜100W/cm2の間で変化させた。
鋼電機製高周波電源(50kHz)、ハイデン研究所製
インパルス高周波電源(連続モードで使用100kH
z)、パール工業製高周波電源(200kHz)、パー
ル工業製高周波電源(800kHz)、日本電子製高周
波電源(13.56MHz)を使用し、放電出力は0.
1〜100W/cm2の間で変化させた。
【0120】電極2,3間には、不活性ガスとしてAr
ガスを99.4体積%、反応ガスとしてジブチル錫ジア
セテート0.1体積%及び酸素0.5体積%を含有する
気体を存在させておいた。尚、ジブチル錫ジアセテート
はリンテック社製気化器にてArガスに混合して気化さ
せたものを用いた。
ガスを99.4体積%、反応ガスとしてジブチル錫ジア
セテート0.1体積%及び酸素0.5体積%を含有する
気体を存在させておいた。尚、ジブチル錫ジアセテート
はリンテック社製気化器にてArガスに混合して気化さ
せたものを用いた。
【0121】試料1は、基材1を加熱ヒーター5により
表面温度が98℃になるまで加熱し、電極2,3間には
周波数50kHz、放電出力10W/cm2の電圧を印
加して放電プラズマを発生させ、基材1に該放電プラズ
マに晒して作製し、電極2を水平方向に1secの休止
をとりながら数十回移動を繰り返して100nmの膜厚
になるまで製膜を行って作製した。
表面温度が98℃になるまで加熱し、電極2,3間には
周波数50kHz、放電出力10W/cm2の電圧を印
加して放電プラズマを発生させ、基材1に該放電プラズ
マに晒して作製し、電極2を水平方向に1secの休止
をとりながら数十回移動を繰り返して100nmの膜厚
になるまで製膜を行って作製した。
【0122】高周波電源条件を表1に示すように変え、
さらに、加熱ヒーター5により基材1のプラズマ処理前
の表面温度を表1のようにした以外は試料1と同じ方法
で、試料2〜7を作製した。
さらに、加熱ヒーター5により基材1のプラズマ処理前
の表面温度を表1のようにした以外は試料1と同じ方法
で、試料2〜7を作製した。
【0123】尚、試料1〜7の放電プラズマ処理中の基
材の表面温度の最高温度は、温度パッチ(アイピー技研
社製)を基材の表面に予め貼り付けておき、処理後の温
度パッチの色変化から求め、表1に示した。基材が放電
プラズマに晒されているときに基材の表面温度が上昇し
ているのは、放電プラズマの有する熱により基材の表面
温度が暖められるためである。本実施例で用いられる電
源条件では、放電プラズマはすべて100℃となるため
に放電プラズマに晒されている間に基材の表面温度が1
00℃以下に低下することはない。従って、例えば試料
2は、基材の表面温度が放電プラズマに晒されている最
中は、102〜109℃の範囲であったことになる。
材の表面温度の最高温度は、温度パッチ(アイピー技研
社製)を基材の表面に予め貼り付けておき、処理後の温
度パッチの色変化から求め、表1に示した。基材が放電
プラズマに晒されているときに基材の表面温度が上昇し
ているのは、放電プラズマの有する熱により基材の表面
温度が暖められるためである。本実施例で用いられる電
源条件では、放電プラズマはすべて100℃となるため
に放電プラズマに晒されている間に基材の表面温度が1
00℃以下に低下することはない。従って、例えば試料
2は、基材の表面温度が放電プラズマに晒されている最
中は、102〜109℃の範囲であったことになる。
【0124】作製した試料1〜7は以下の表面比抵抗価
を測定した。 《表面比抵抗評価》試料1〜7は、23℃、55%RH
の条件にて24時間調湿し、川口電機株式会社製テラオ
ームメーターモデルVE−30を用いて測定した。測定
に用いた電極は、2本の電極(試料と接触する部分が1
cm×5cm)を1cm間隔で平行に配置した。前記電
極に試料を接触させて測定した値を5倍した値を表面比
抵抗値(Ω/cm2)とした。結果を表1に示す。
を測定した。 《表面比抵抗評価》試料1〜7は、23℃、55%RH
の条件にて24時間調湿し、川口電機株式会社製テラオ
ームメーターモデルVE−30を用いて測定した。測定
に用いた電極は、2本の電極(試料と接触する部分が1
cm×5cm)を1cm間隔で平行に配置した。前記電
極に試料を接触させて測定した値を5倍した値を表面比
抵抗値(Ω/cm2)とした。結果を表1に示す。
【0125】
【表1】
【0126】表1の結果から、放電プラズマに基材を晒
している間に基材の表面温度の最高温度が、100〜4
00℃となることで、薄膜の表面比抵抗が小さくなり高
機能性の薄膜が形成されることが判明した。特に、基材
が放電プラズマに晒されている間ずっと基材の表面温度
が100〜400℃であった試料2は表面比抵抗が最も
小さくなり、高機能性の薄膜が形成されることが判明し
た。
している間に基材の表面温度の最高温度が、100〜4
00℃となることで、薄膜の表面比抵抗が小さくなり高
機能性の薄膜が形成されることが判明した。特に、基材
が放電プラズマに晒されている間ずっと基材の表面温度
が100〜400℃であった試料2は表面比抵抗が最も
小さくなり、高機能性の薄膜が形成されることが判明し
た。
【0127】実施例2
以下に示す方法に従って、基材であるセルロースエステ
ルフィルムを作製した。
ルフィルムを作製した。
【0128】
《ドープGの調製》
(酸化ケイ素分散液Fの調製)
アエロジル200V(日本アエロジル(株)製) 1kg
エタノール 9kg
上記素材をディゾルバで30分間撹拌混合した後、マン
トンゴーリン型高圧分散装置を用いて分散を行った。
トンゴーリン型高圧分散装置を用いて分散を行った。
【0129】
(添加液Eの調製)
セルローストリアセテート(アセチル置換度:2.88) 6kg
メチレンクロライド 140kg
上記素材を密閉容器に投入し、加熱し、撹拌しながら、
完全に溶解、濾過した。これに10kgの上記酸化ケイ
素分散液Fを撹拌しながら加えて、さらに30分間撹拌
した後、濾過し、添加液Eを調製した。
完全に溶解、濾過した。これに10kgの上記酸化ケイ
素分散液Fを撹拌しながら加えて、さらに30分間撹拌
した後、濾過し、添加液Eを調製した。
【0130】
(ドープ原液Gの調製)
メチレンクロライド 440kg
エタノール 35kg
トリアセチルセルロース(アセチル置換度:2.88)
100kg
トリフェニルフォスフェート 9kg
エチルフタリルエチルグリコレート 4kg
チヌビン326(チバスペシャルティケミカルズ社製) 0.4kg
チヌビン109(チバスペシャルティケミカルズ社製) 0.9kg
チヌビン171(チバスペシャルティケミカルズ社製) 0.9kg
溶剤を密閉容器に投入し、攪拌しながら素材を投入し、
加熱、撹拌しながら、完全に溶解、混合した。ドープを
流延する温度まで下げて一晩静置し、脱泡操作を施した
後、安積濾紙(株)製の安積濾紙No.244を使用し
て濾過し、ドープ原液Gを調製した。
加熱、撹拌しながら、完全に溶解、混合した。ドープを
流延する温度まで下げて一晩静置し、脱泡操作を施した
後、安積濾紙(株)製の安積濾紙No.244を使用し
て濾過し、ドープ原液Gを調製した。
【0131】更にドープ原液G100kgあたり添加液
Eを2kgの割合で添加し、インラインミキサー(東レ
静止型管内混合機Hi−Mixer、SWJ)で十分混
合し、濾過し、ドープGを調製した。
Eを2kgの割合で添加し、インラインミキサー(東レ
静止型管内混合機Hi−Mixer、SWJ)で十分混
合し、濾過し、ドープGを調製した。
【0132】《セルロースエステルの置換度の測定》A
STM−D817−96に規定の方法に準じて行った。
STM−D817−96に規定の方法に準じて行った。
【0133】《セルロースエステルフィルムの作製》上
記で調製したドープGを用いて下記のようにしてセルロ
ースエステルフィルム1を作製した。
記で調製したドープGを用いて下記のようにしてセルロ
ースエステルフィルム1を作製した。
【0134】(セルロースエステルフィルム1の作製)
ドープGを濾過した後、ベルト流延装置を用い、ドープ
温度35℃で30℃のステンレスバンド支持体上に均一
に流延した。その後、剥離可能な範囲まで乾燥させた
後、ステンレスバンド支持体上からウェブを剥離した。
このときのウェブの残留溶媒量は35%であった。
ドープGを濾過した後、ベルト流延装置を用い、ドープ
温度35℃で30℃のステンレスバンド支持体上に均一
に流延した。その後、剥離可能な範囲まで乾燥させた
後、ステンレスバンド支持体上からウェブを剥離した。
このときのウェブの残留溶媒量は35%であった。
【0135】ステンレスバンド支持体から剥離した後、
幅方向に保持しながら115℃で乾燥させた後、幅保持
を解放して、ロール搬送しながら120℃の乾燥ゾーン
で乾燥を終了させ、フィルム両端に幅10mm、高さ5
μmのナーリング加工を施して、膜厚80μmのセルロ
ースエステルフィルム1を作製した。
幅方向に保持しながら115℃で乾燥させた後、幅保持
を解放して、ロール搬送しながら120℃の乾燥ゾーン
で乾燥を終了させ、フィルム両端に幅10mm、高さ5
μmのナーリング加工を施して、膜厚80μmのセルロ
ースエステルフィルム1を作製した。
【0136】セルロースエステルフィルム1の保留性
は、80℃、90%RHの条件下で48時間放置した前
後の質量変化より、5.0%であることがわかった。
は、80℃、90%RHの条件下で48時間放置した前
後の質量変化より、5.0%であることがわかった。
【0137】《基材フィルム1の作製》前述の方法で作
製したセルロースエステルフィルム1の片面(a面:流
延製膜時にベルト支持体にドープが接していた側(b
面)の反対側の面をa面と定義する)に下記の塗布組成
物(1)をウェット膜厚で13μmとなるように押し出
しコートし、次いで80℃に設定された乾燥部で乾燥さ
せ、バックコート層を塗設した。更に反対面(b面:流
延製膜時にベルト支持体にドープが接していた側の面)
に下記の塗布組成物(2)をウェット膜厚で13μmと
なるように押し出しコートし、次いで80℃に設定され
た乾燥部で乾燥した後、120mJ/cm2で紫外線照
射し、乾燥膜厚で4μmの中心線表面粗さ(Ra)15
nmのクリアハードコート層を設け、基材フィルム1を
作製した。
製したセルロースエステルフィルム1の片面(a面:流
延製膜時にベルト支持体にドープが接していた側(b
面)の反対側の面をa面と定義する)に下記の塗布組成
物(1)をウェット膜厚で13μmとなるように押し出
しコートし、次いで80℃に設定された乾燥部で乾燥さ
せ、バックコート層を塗設した。更に反対面(b面:流
延製膜時にベルト支持体にドープが接していた側の面)
に下記の塗布組成物(2)をウェット膜厚で13μmと
なるように押し出しコートし、次いで80℃に設定され
た乾燥部で乾燥した後、120mJ/cm2で紫外線照
射し、乾燥膜厚で4μmの中心線表面粗さ(Ra)15
nmのクリアハードコート層を設け、基材フィルム1を
作製した。
【0138】
塗布組成物(1)(バックコート層塗布組成物)
アセトン 30質量部
酢酸エチル 45質量部
イソプロピルアルコール 10質量部
ジアセチルセルロース 0.5質量部
超微粒子シリカ2%アセトン分散液(アエロジル200V:
日本アエロジル(株)製) 0.1質量部
塗布組成物(2)(クリアハードコート(CHC)層塗布組成物)
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート単量体 60質量部
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート2量体 20質量部
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート3量体以上の成分
20質量部
ジメトキシベンゾフェノン光反応開始剤 4質量部
酢酸エチル 50質量部
メチルエチルケトン 50質量部
イソプロピルアルコール 50質量部
基材フィルム1に図2に示す大気圧プラズマ処理装置を
用いて製膜処理を行った。
用いて製膜処理を行った。
【0139】図2の大気圧プラズマ処理装置は、保温媒
体による保温手段を有するステンレス製ジャケットロー
ル母材にセラミック溶射によりアルミナを1mm被覆
し、その後、テトラメトキシシランを酢酸エチルで希釈
した溶液を塗布乾燥後、紫外線照射により硬化させ封孔
処理を行い、表面を平滑にしてRmax5μmとした誘
電体(比誘電率10)を有するロール状の電極2を用
い、アース(接地)した。一方電極3としては、中空の
角形のステンレスパイプに対し、上記同様の誘電体を同
条件にて被覆し、対向する電極2,3とした。
体による保温手段を有するステンレス製ジャケットロー
ル母材にセラミック溶射によりアルミナを1mm被覆
し、その後、テトラメトキシシランを酢酸エチルで希釈
した溶液を塗布乾燥後、紫外線照射により硬化させ封孔
処理を行い、表面を平滑にしてRmax5μmとした誘
電体(比誘電率10)を有するロール状の電極2を用
い、アース(接地)した。一方電極3としては、中空の
角形のステンレスパイプに対し、上記同様の誘電体を同
条件にて被覆し、対向する電極2,3とした。
【0140】ただし、プラズマ発生に用いる使用電源
は、神鋼電機製高周波電源(50kHz)、ハイデン研
究所製インパルス高周波電源(連続モードで使用100
kHz)、パール工業製高周波電源(200kHz)を
使用した。放電出力は0.1〜100W/cm2の間で
変化させた。尚、ロール電極は、ドライブにて回転させ
た。
は、神鋼電機製高周波電源(50kHz)、ハイデン研
究所製インパルス高周波電源(連続モードで使用100
kHz)、パール工業製高周波電源(200kHz)を
使用した。放電出力は0.1〜100W/cm2の間で
変化させた。尚、ロール電極は、ドライブにて回転させ
た。
【0141】基材フィルム1には中屈折層、高屈折層、
低屈折層の順で製膜を行った。各薄膜の形成において電
極間に存在させる気体に含有される不活性ガス、反応ガ
ス及びこれらのガスの気体中の含有率を以下に示す。 〈中屈折層〉 ・不活性ガス Arガス(99.3%) ・反応ガス 酸素ガス(0.5%)、ジブチル錫ジアセテート(0.
1%)、フッ化メタン(0.1%) 尚、ジブチル錫ジアセテートはリンテック社製気化器に
てArガスに混合して気化した。 〈高屈折層〉 ・不活性ガス Arガス(99.4%) ・反応ガス 酸素ガス(0.5%)、テトライソプロポキシチタン
(0.1%) 尚、テトライソプロポキシチタンはリンテック社製気化
器にてArガスに混合して気化した。 〈低屈折層〉 ・不活性ガス Arガス(98.9%) ・反応ガス 酸素ガス(1.0%)、テトラエトキシシラン(0.1
%) 尚、テトラエトキシシランはリンテック社製気化器にて
Arガスに混合して気化した。
低屈折層の順で製膜を行った。各薄膜の形成において電
極間に存在させる気体に含有される不活性ガス、反応ガ
ス及びこれらのガスの気体中の含有率を以下に示す。 〈中屈折層〉 ・不活性ガス Arガス(99.3%) ・反応ガス 酸素ガス(0.5%)、ジブチル錫ジアセテート(0.
1%)、フッ化メタン(0.1%) 尚、ジブチル錫ジアセテートはリンテック社製気化器に
てArガスに混合して気化した。 〈高屈折層〉 ・不活性ガス Arガス(99.4%) ・反応ガス 酸素ガス(0.5%)、テトライソプロポキシチタン
(0.1%) 尚、テトライソプロポキシチタンはリンテック社製気化
器にてArガスに混合して気化した。 〈低屈折層〉 ・不活性ガス Arガス(98.9%) ・反応ガス 酸素ガス(1.0%)、テトラエトキシシラン(0.1
%) 尚、テトラエトキシシランはリンテック社製気化器にて
Arガスに混合して気化した。
【0142】基材フィルム1に、表2に示す電源条件で
中屈折層、高屈折層、低屈折層の膜を行い試料8〜10
を作製した。
中屈折層、高屈折層、低屈折層の膜を行い試料8〜10
を作製した。
【0143】大気圧プラズマ処理装置の基材フィルム1
の送り速度は、中屈折層、高屈折層、低屈折層の形成に
おいて、すべて10m/minとした。
の送り速度は、中屈折層、高屈折層、低屈折層の形成に
おいて、すべて10m/minとした。
【0144】尚、本実施例では、基材フィルム1の膜癖
抑制のため、プラズマ処理前の基材の表面温度はすべて
室温の30℃とした。試料8〜10のプラズマ処理中の
最高温度は実施例1と同様の方法で求め、結果を表2に
示した。
抑制のため、プラズマ処理前の基材の表面温度はすべて
室温の30℃とした。試料8〜10のプラズマ処理中の
最高温度は実施例1と同様の方法で求め、結果を表2に
示した。
【0145】さらに、作製した試料8〜10について以
下の平均反射率を測定し、その結果を表2に示した。
下の平均反射率を測定し、その結果を表2に示した。
【0146】《平均反射率の測定》作製した試料8〜1
0の平均反射率は分光光度計1U−4000型(日立製
作所製)を用いて、5度正反射の条件にて反射率の測定
を行った。測定は、観察側の裏面を粗面化処理した後、
黒色のスプレーを用いて光吸収処理を行い、フィルム裏
面での光の反射を防止して、反射率(400nm〜70
0nmの波長について)の測定を行った。この波長内に
おいて、反射率の平均値を採用した。
0の平均反射率は分光光度計1U−4000型(日立製
作所製)を用いて、5度正反射の条件にて反射率の測定
を行った。測定は、観察側の裏面を粗面化処理した後、
黒色のスプレーを用いて光吸収処理を行い、フィルム裏
面での光の反射を防止して、反射率(400nm〜70
0nmの波長について)の測定を行った。この波長内に
おいて、反射率の平均値を採用した。
【0147】
【表2】
【0148】表2の結果から明らかなように、本発明の
薄膜形成方法で薄膜を形成した基材は、平均反射率は低
くなっていることから、反射防止機能に優れた薄膜が形
成されたことが判明した。
薄膜形成方法で薄膜を形成した基材は、平均反射率は低
くなっていることから、反射防止機能に優れた薄膜が形
成されたことが判明した。
【0149】
【発明の効果】本発明により、基材上に高機能性の薄膜
を形成することができるようになった。
を形成することができるようになった。
【図1】本発明の薄膜形成方法に用いられる大気圧プラ
ズマ処理装置の一例を示す概略図である。
ズマ処理装置の一例を示す概略図である。
【図2】本発明の薄膜形成方法に用いられる大気圧プラ
ズマ処理装置の他の例を示す概略図である。
ズマ処理装置の他の例を示す概略図である。
1 基材
2,3 電極
4、4’ 高周波電源
5 加熱ヒーター
7,8 ニップローラ
9,10 ガイドローラ
11 プラズマ放電処理容器
12 給気口
13 排気口
14 ガス発生装置
15 電極冷却ユニット
16 元巻き基材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 戸田 義朗
東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会
社内
(72)発明者 辻 稔夫
東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会
社内
Fターム(参考) 4G075 AA24 BC04 CA02 CA25 CA47
CA51 CA62 DA02 DA18 EC21
FB01 FC15
4K030 AA04 AA09 AA11 AA16 BA07
BA14 BA30 BA42 BA43 BA44
BA45 BA50 FA03 JA06 JA10
JA16 JA18 KA24 LA03 LA16
LA20
5F045 AA08 AB02 AB04 AB32 AB33
AB37 AC02 AC07 AC08 AC09
AC16 AC17 AD05 AD06 AD07
AD08 AE25 AE29 AF07 BB07
DP22 EB11 EE12 EH04 EH07
EH08 EH12 EH19 EK07
Claims (18)
- 【請求項1】 大気圧又は大気圧近傍の圧力下におい
て、対向する電極間に反応ガス及び不活性ガスを含有す
る気体を存在させて高周波電圧を印加することにより放
電プラズマを発生させ、基材を前記放電プラズマに晒す
ことによって前記基材上に薄膜を形成する薄膜形成方法
において、前記放電プラズマに晒されている間の前記基
材の表面温度の最高温度が100〜400℃であること
を特徴とする薄膜形成方法。 - 【請求項2】 大気圧又は大気圧近傍の圧力下におい
て、対向する電極間に反応ガス及び不活性ガスを含有す
る気体を存在させて高周波電圧を印加することにより放
電プラズマを発生させ、基材を前記放電プラズマに晒す
ことによって前記基材上に薄膜を形成する薄膜形成方法
において、前記放電プラズマに晒されている間の前記基
材の表面温度が100〜400℃の範囲内であることを
特徴とする薄膜形成方法。 - 【請求項3】 前記対向する電極の少なくとも一方の電
極が無機物の誘電体で被覆されていることを特徴とする
請求項1又は2に記載の薄膜形成方法。 - 【請求項4】 前記高周波電圧が100kHz〜150
MHzの周波数を有する電圧であることを特徴とする請
求項1〜3のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。 - 【請求項5】 前記高周波電圧の放電出力が1W/cm
2〜50W/cm2であることを特徴とする請求項1〜4
のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。 - 【請求項6】 前記基材は放電プラズマに晒す前に10
0〜400℃に加熱されていることを特徴とする請求項
1〜5のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。 - 【請求項7】 前記基材は放電プラズマに晒す前に基材
が変質しない温度以下で加熱されていることを特徴とす
る請求項1〜5のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。 - 【請求項8】 前記不活性ガスは前記気体中に90〜9
9.9体積%含まれることを特徴とする請求項1〜7の
いずれか1項に記載の薄膜形成方法。 - 【請求項9】 前記不活性ガスはHeガス又はArガス
であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に
記載の薄膜形成方法。 - 【請求項10】 前記反応ガスは前記気体中に0.01
〜10体積%含まれることを特徴とする請求項1〜9の
いずれか1項に記載の薄膜形成方法。 - 【請求項11】 前記反応ガスは、フッ素化合物、ケイ
素化合物、チタン化合物、錫化合物、亜鉛化合物、イン
ジウム化合物、アルミ化合物、銅化合物、銀化合物から
選ばれる化合物であることを特徴とする請求項1〜10
のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。 - 【請求項12】 前記フッ素化合物はフッ化炭素ガス又
はフッ化炭化水素ガスであることを特徴とする請求項1
1に記載の薄膜形成方法。 - 【請求項13】 前記ケイ素化合物、前記チタン化合
物、前記錫化合物、前記亜鉛化合物、前記インジウム化
合物、前記アルミ化合物、前記銅化合物、前記銀化合物
は、有機金属化合物、金属水素化合物、ハロゲン化金属
化合物、金属アルコキシド化合物のいずれかであること
を特徴とする請求項12に記載の薄膜形成方法。 - 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか1項に記載
の方法により形成された薄膜を有する基材。 - 【請求項15】 請求項1〜13のいずれか1項に記載
の方法を複数回行って形成された複数の薄膜を有する基
材。 - 【請求項16】 請求項14に記載の基材を有する光学
フィルム。 - 【請求項17】 請求項15に記載の基材を有する光学
フィルム。 - 【請求項18】 請求項16又は請求項17に記載の光
学フィルムを有する画像表示素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001296651A JP2003105548A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 薄膜形成方法、基材、光学フィルム及び画像表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001296651A JP2003105548A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 薄膜形成方法、基材、光学フィルム及び画像表示素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003105548A true JP2003105548A (ja) | 2003-04-09 |
Family
ID=19117847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001296651A Pending JP2003105548A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 薄膜形成方法、基材、光学フィルム及び画像表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003105548A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090200948A1 (en) * | 2008-02-11 | 2009-08-13 | Apjet, Inc. | Large area, atmospheric pressure plasma for downstream processing |
WO2022201633A1 (ja) * | 2021-03-24 | 2022-09-29 | 株式会社Screenホールディングス | プラズマ発生装置、それを用いた基板処理装置、および、プラズマ発生方法 |
CN118326379A (zh) * | 2024-04-15 | 2024-07-12 | 江苏晟驰微电子有限公司 | 一种提升scr产品电压的气相沉积方法 |
-
2001
- 2001-09-27 JP JP2001296651A patent/JP2003105548A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090200948A1 (en) * | 2008-02-11 | 2009-08-13 | Apjet, Inc. | Large area, atmospheric pressure plasma for downstream processing |
US8361276B2 (en) * | 2008-02-11 | 2013-01-29 | Apjet, Inc. | Large area, atmospheric pressure plasma for downstream processing |
WO2022201633A1 (ja) * | 2021-03-24 | 2022-09-29 | 株式会社Screenホールディングス | プラズマ発生装置、それを用いた基板処理装置、および、プラズマ発生方法 |
CN118326379A (zh) * | 2024-04-15 | 2024-07-12 | 江苏晟驰微电子有限公司 | 一种提升scr产品电压的气相沉积方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100815038B1 (ko) | 박막 형성 방법, 박막을 갖는 물품, 광학 필름, 유전체피복 전극 및 플라즈마 방전 처리 장치 | |
US20030228413A1 (en) | Surface treatment method and optical part | |
JP2002322558A (ja) | 薄膜形成方法、光学フィルム、偏光板及び画像表示装置 | |
JP4000830B2 (ja) | プラズマ放電処理装置 | |
JP2004035941A (ja) | 表面処理方法及び光学部品 | |
JP2007017668A (ja) | 光学フィルム | |
JP2006299000A (ja) | 表面処理方法、プラズマ放電処理装置、防眩性フィルム及び防眩性低反射フィルム | |
JP2003105548A (ja) | 薄膜形成方法、基材、光学フィルム及び画像表示素子 | |
JP4092958B2 (ja) | Ito膜、ito膜材料及びito膜の形成方法 | |
JPWO2008001723A1 (ja) | 薄膜形成装置、及び、薄膜形成方法 | |
JP4356278B2 (ja) | 表面処理方法、防眩層の形成方法、防眩層フィルム及び防眩性低反射フィルム | |
JP2006306909A (ja) | 表面処理方法、表面処理装置、防眩層の形成方法、防眩性フィルム、及び、防眩性低反射フィルム | |
JP4556357B2 (ja) | 低反射偏光板及びそれを用いた表示装置 | |
JP2003229299A (ja) | 大気圧プラズマ処理装置、該大気圧プラズマ処理装置を用いて製造した膜、製膜方法及び該製膜方法を用いて製造した膜 | |
JP2003053882A (ja) | 光学フィルム、その製造方法、反射防止フィルム、偏光板 | |
JP4325183B2 (ja) | プラズマ放電処理装置及びプラズマ放電処理方法 | |
JP2003121602A (ja) | 光学フィルム及びその製造方法 | |
JP2003231765A (ja) | 反射防止フィルムの製造方法、その方法で製造された反射防止フィルム及びそれを用いた偏光板 | |
JP3835261B2 (ja) | 機能性薄膜の形成方法、機能性薄膜積層体、光学フィルム及び画像表示素子 | |
JP2003183836A (ja) | 大気圧プラズマ放電薄膜形成方法、光学フィルム、反射防止フィルム及び画像表示素子 | |
JP2003098303A (ja) | 光学フィルム、その製造方法 | |
JP2002228803A (ja) | 低反射積層体の製造方法及び低反射積層体 | |
JP2003201568A (ja) | プラズマ放電処理装置及びプラズマ放電処理方法 | |
JP2003246873A (ja) | 表面処理方法、プラズマ放電処理装置、防眩性フィルム及び防眩性低反射フィルム | |
JP4581366B2 (ja) | 放電プラズマ処理方法 |