JP2003104809A - 除草剤組成物 - Google Patents

除草剤組成物

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JP2003104809A
JP2003104809A JP2001300862A JP2001300862A JP2003104809A JP 2003104809 A JP2003104809 A JP 2003104809A JP 2001300862 A JP2001300862 A JP 2001300862A JP 2001300862 A JP2001300862 A JP 2001300862A JP 2003104809 A JP2003104809 A JP 2003104809A
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Nobuaki Mito
信彰 水戸
Shinsuke Shibuya
信介 渋谷
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/48Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • A01N43/541,3-Diazines; Hydrogenated 1,3-diazines

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Abstract

(57)【要約】 【課題】より除草効果が高く、幅広い殺草スペクトラム
を有し、作物に対し薬害の問題を生じない除草剤の提
供。 【解決手段】下記式(I) で示される化合物(I)と、N−(7−フルオロ−3,
4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロップ−2−イニル
−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロ
ヘキ−1−エン−1,2−ジカルボキシイミド及びN−
[2,4−ジクロロ−5−[4−(ジフルオロメチル)
−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル]フェニル]メタ
ンスルホンアミドからなる群より選ばれる1種以上の化
合物とを有効成分として含有することを特徴とする除草
剤組成物及び該除草剤組成物を用いた雑草の防除方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は除草剤組成物、特に
果樹園、ダイズ畑、非農耕地における雑草を防除するの
に適した除草剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】現
在、数多くの除草剤が市販され、使用されているが、防
除の対象となる雑草は種類も多く、発生も長期間にわた
るため、より除草効果が高く、幅広い殺草スペクトラム
を有し、作物に対し薬害の問題を生じない除草剤が求め
られている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は優れた除草剤
を見出すべく鋭意検討した結果、下記式(I)
【化4】 [式中、Zはハロゲン原子またはシアノ基を表し、Aは
酸素原子、硫黄原子またはNH基を表し、R1は、ヒド
ロキシル基、C1〜C7アルコキシ基、C3〜C7アル
ケニルオキシ基、C3〜C7アルキニルオキシ基、C5
〜C7シクロアルコキシ基、{(C1−C7アルコキ
シ)カルボニル}C1−C3アルコキシ基、(C1〜C
7アルキルアミノ)オキシ基、{ジ(C1〜C7アルキ
ル)アミノ}オキシ基、(C3〜C7アルキリデンアミ
ノ)オキシ基、C1〜C7アルキルアミノ基、ジ(C1
〜C7アルキル)アミノ基、C3〜C7アルケニルアミ
ノ基、C3〜C7アルキニルアミノ基、C5〜C7シク
ロアルキルアミノ基、{(C1−C7アルコキシ)カル
ボニル}C1−C3アルキルアミノ基または(C1−C
7アルコキシ)アミノ基を表し、R2は水素原子または
メチル基を表す。]で示される化合物(以下、化合物
(I)と記す。)と、N−(7−フルオロ−3,4−ジ
ヒドロ−3−オキソ−4−プロップ−2−イニル−2H
−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘキ−
1−エン−1,2−ジカルボキシイミド(一般名フルミ
オキサジン、以下フルミオキサジンと記す)及びN−
[2,4−ジクロロ−5−[4−(ジフルオロメチル)
−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル]フェニル]メタ
ンスルホンアミド(一般名スルフェントラゾン、以下ス
ルフェントラゾンと記す)からなる群より選ばれる1種
以上の化合物(以下、化合物(II)と記す。)とを併用
することにより種々の雑草を効果的に除草でき、しかも
その除草効力は、それらを単独で用いる場合に比較して
相乗的に増大し、低薬量で施用でき、更に殺草スペクト
ルが拡大し、特に果樹園、ダイズ畑においては広範囲の
雑草を除草できることを見出し、本発明に至った。即
ち、本発明は、 1.式(I)
【化5】 [式中、Zはハロゲン原子またはシアノ基を表し、Aは
酸素原子、硫黄原子またはNH基を表し、R1は、ヒド
ロキシル基、C1〜C7アルコキシ基、C3〜C7アル
ケニルオキシ基、C3〜C7アルキニルオキシ基、C5
〜C7シクロアルコキシ基、{(C1−C7アルコキ
シ)カルボニル}C1−C3アルコキシ基、(C1〜C
7アルキルアミノ)オキシ基、{ジ(C1〜C7アルキ
ル)アミノ}オキシ基、(C3〜C7アルキリデンアミ
ノ)オキシ基、C1〜C7アルキルアミノ基、ジ(C1
〜C7アルキル)アミノ基、C3〜C7アルケニルアミ
ノ基、C3〜C7アルキニルアミノ基、C5〜C7シク
ロアルキルアミノ基、{(C1−C7アルコキシ)カル
ボニル}C1−C3アルキルアミノ基または(C1−C
7アルコキシ)アミノ基を表し、R2は水素原子または
メチル基を表す。]で示される化合物(I)と、N−
(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−
プロップ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジ
ン−6−イル)シクロヘキ−1−エン−1,2−ジカル
ボキシイミド及びN−[2,4−ジクロロ−5−[4−
(ジフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル
−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル]フェニル]メタンスルホンアミドからなる群より
選ばれる1種以上の化合物とを有効成分として含有する
ことを特徴とする除草剤組成物(以下、本発明組成物と
記す。)、 2.化合物(I)において、Aが酸素原子であり、R1
がC1〜C7アルコキシ基である上記1に記載の除草剤
組成物、 3.化合物(I)において、式
【化6】 [式中、R1、R2及びAは前述と同じ意味を表す。]で示
される置換基が式(I)で規定された2位に置換してい
る化合物である上記1または2に記載の除草剤組成物、 4.化合物(I)において、式
【化7】 [式中、R1、R2及びAは前述と同じ意味を表す。]で示
される置換基が式(I)で規定された3位または4位に
置換している化合物である上記1または2に記載の除草
剤組成物、 5.化合物(I)において、Zがハロゲン原子であり、
2が水素原子である上記1、2または3に記載の除草
剤組成物、 6.化合物(I)において、Zがシアノ基である上記
1、2または4に記載の除草剤組成物、 7.化合物(I)と、N−(7−フルオロ−3,4−ジ
ヒドロ−3−オキソ−4−プロップ−2−イニル−2H
−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘキ−
1−エン−1,2−ジカルボキシイミド及びN−[2,
4−ジクロロ−5−[4−(ジフルオロメチル)−4,
5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル]フェニル]メタンス
ルホンアミドからなる群より選ばれる1種以上の化合物
との混合割合は重量比で1:0.5〜1:300である
上記1、2、3、4、5または6に記載の除草剤組成
物、 8.果樹園における雑草の防除に使用される上記1〜7
のいずれかに記載の除草剤組成物、 9.ダイズ畑における雑草の防除に使用される上記1〜
7のいずれかに記載の除草剤組成物、 10.非農耕地における雑草の防除に使用される上記1
〜7のいずれかに記載の除草剤組成物、 11.式(I)で示される化合物(I)とN−(7−フ
ルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロップ
−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−
イル)シクロヘキ−1−エン−1,2−ジカルボキシイ
ミド及びN−[2,4−ジクロロ−5−[4−(ジフル
オロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オ
キソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]フ
ェニル]メタンスルホンアミドからなる群より選ばれる
1種以上の化合物とを雑草に有効量処理することを特徴
とする除草方法、 12.雑草が果樹園における雑草である上記11に記載
の除草方法、 13.雑草がダイズ畑における雑草である上記11に記
載の除草方法及び 14.雑草が非農耕地における雑草である上記11に記
載の除草方法 を提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明において、式(I)におけ
るZで示されるハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子を意味し、R1で示されるC
1〜C7アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、1
−メチルプロポキシ基、2−メチルプロポキシ基、ペン
チルオキシ基、1−メチルブトキシ基、2−メチルブト
キシ基、3−メチルブトキシ基、2,2−ジメチルプロ
ポキシ基、ヘキシルオキシ基、1−メチルペンチルオキ
シ基、2−メチルペンチルオキシ基、3−メチルペンチ
ルオキシ基、4−メチルペンチルオキシ基、1,2−ジ
メチルブトキシ基、1,3−ジメチルブトキシ基、2,
3−ジメチルブトキシ基、3,3−ジメチルブトキシ
基、ヘプチルオキシ基等が挙げられ、R1で示されるC
3〜C7アルケニルオキシ基としては、2−プロピニル
オキシ基、3−ブテニルオキシ基、4−ペンテニルオキ
シ基、3−メチル−3−ブテニルオキシ基、3−メチル
−2−ブテニルオキシ基等が挙げられ、R1で示される
C3〜C7アルキニルオキシ基としては、2−プロピニ
ルオキシ基等が挙げられ、R1で示されるC5〜C7シ
クロアルコキシ基としては、シクロペンチルオキシ基、
シクロヘキシルオキシ基等が挙げられ、R1で示される
{(C1−C7アルコキシ)カルボニル}C1−C3ア
ルコキシ基としては、メトキシカルボニルメトキシ基、
エトキシカルボニルメトキシ基、1−(メトキシカルボ
ニル)−1−メチルエトキシ基等が挙げられ、R1で示
される(C1〜C7アルキルアミノ)オキシ基として
は、(メチルアミノ)オキシ基、(エチルアミノ)オキ
シ基等が挙げられ、R1で示される{ジ(C1〜C7ア
ルキル)アミノ}オキシ基としては、(ジメチルアミ
ノ)オキシ基、(メチル−エチルアミノ)オキシ基等が
挙げられ、R1で示される(C3〜C7アルキリデンア
ミノ)オキシ基としては、(イソプロピリデンアミノ)
オキシ基等が挙げられ、R1で示されるC1〜C7アル
キルアミノ基としては、メチルアミノ基、エチルアミノ
基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチル
アミノ基、1−メチルプロピルアミノ基、2−メチルプ
ロピルアミノ基、ペンチルアミノ基、1−メチルブチル
アミノ基、2−メチルブチルアミノ基、3−メチルブチ
ルアミノ基、2,2−ジメチルプロピルアミノ基、ヘキ
シルアミノ基等が挙げられ、R1で示されるジ(C1〜
C7アルキル)アミノ基としては、ジメチルアミノ基、
ジエチルアミノ基等が挙げられ、R1で示されるC3〜
C7アルケニルアミノ基としては、2−プロペニルアミ
ノ基等が挙げられ、R1で示されるC3〜C7アルキニ
ルアミノ基としては、2−プロピニルアミノ基等が挙げ
られ、R1で示されるC5〜C7シクロアルキルアミノ
基としては、シクロペンチルアミノ基、シクロヘキシル
アミノ基等が挙げられ、R1で示される(C1−C7ア
ルコキシ)アミノ基としては、メトキシアミノ基、エト
キシアミノ基、イソプロポキシアミノ基等が挙げられ
る。
【0005】フルミオキサジン、スルフェントラゾンは
それぞれFARM CHEMICALS HANDBOOK 2001 MEIST
ER PUBLISHING COMPANY発行、2001年)のC37
4、C35頁に記載の化合物である。
【0006】本発明組成物は、広範囲の雑草に対し除草
活性を有し、通常の耕起栽培が行われる作物畑、不耕起
栽培が行われる畑、果樹園等の農耕地及び運動場、空き
地、林地、線路端、道路端等の非農耕地に於いても優れ
た除草活性を発揮することから、除草剤として優れてい
る。本発明組成物は殊に果樹園に発生する広範囲の雑草
を防除する上で効果的であり、かつ、果樹に対して問題
となるような薬害を生じさせない。また、本発明組成物
は殊に冬期から春期にかけてダイズ畑に発生する広範囲
の雑草をダイズの播種前に防除する上でも効果的であ
り、処理後播種されたダイズに対して問題となるような
薬害を生じない。
【0007】本発明組成物は果樹園、ダイズ畑、非農耕
地等において問題となる下記の種々の雑草に対して殊に
除草効力を有する。 タデ科雑草:ソバカズラ(Polygonum con
volvulus)、サナエタデ(Polygonum
lapathifolium)、アメリカサナエタデ
(Polygonum pensylvanicu
m)、ハルタデ(Polygonum persica
ria)、ナガバギシギシ(Rumex crispu
s)、エゾノギシギシ(Rumex obtusifo
lius)、イタドリ(Poligonum cusp
idatum) スベリヒユ科雑草:スベリヒユ(Portulaca
oleracea) ナデシコ科雑草:ハコベ(Stellaria med
ia) アカザ科雑草:シロザ(Chenopodium al
bum)、ホウキギ(Kochia scopari
a) ヒユ科雑草:アオゲイトウ(Amaranthus r
etroflexus)、ホナガアオゲイトウ(Ama
ranthus hybridus) アブラナ科雑草:ワイルドラディッシュ(Raphan
us raphanistrum)、ノハラガラシ(S
inapis arvensis)、ナズナ(Caps
ella bursa−pastoris) マメ科雑草:アメリカツノクサネム(Sesbania
exaltata)、エビスグサ(Cassia ob
tusifolia)、フロリダベガ−ウィ−ド(De
smodium tortuosum)、シロツメクサ
(Trifolium repens) アオイ科雑草:イチビ(Abutilon theop
hrasti)、アメリカキンゴジカ(Sida sp
inosa) スミレ科雑草:フィ−ルドパンジ−(Viola ar
vensis)、ワイルドパンジ−(Viola tr
icolor) アカネ科雑草:ヤエムグラ(Galium apari
ne) ヒルガオ科雑草:アメリカアサガオ(Ipomoea
hederacea)、マルバアサガオ(Ipomoe
a purpurea)、マルバアメリカアサガオ(I
pomoea hederacea var integ
riuscula)、マメアサガオ(Ipomoea
lacunosa)、セイヨウヒルガオ(Convol
vulus arvensis) シソ科雑草:ヒメオドリコソウ(Lamium pur
pureum)、ホトケノザ(Lamium ampl
exicaule) ナス科雑草:シロバナチョウセンアサガオ(Datur
a stramonium)、イヌホオズキ(Sola
num nigrum) ゴマノハグサ科雑草:オオイヌノフグリ(Veroni
ca persica)、フラサバソウ(Veroni
ca hederaefolia) キク科雑草:オナモミ(Xanthium pensy
lvanicum)、野生ヒマワリ(Helianth
us annuus)、イヌカミツレ(Matrica
ria perforata or inodora)、
コ−ンマリ−ゴ−ルド(Chrysanthemum
segetum)、オロシャギク(Matricari
a matricarioides)、ブタクサ(Am
brosia artemisiifolia)、オオ
ブタクサ(Ambrosia trifida)、ヒメ
ムカシヨモギ(Erigeron canadensi
s)、ヨモギ(Artemisia princep
s)、セイタカアワダチソウ(Solidago al
tissima) ムラサキ科雑草:ワスレナグサ(Myosotis a
rvensis) ガガイモ科雑草:オオトウワタ(Asclepias
syriaca) トウダイグサ科雑草:トウダイグサ(Euphorbi
a helioscopia)、オオニシキソウ(Eu
phorbia maculata) イネ科雑草:イヌビエ(Echinochloa cr
us−galli)、エノコログサ(Setaria
viridis)、アキノエノコログサ(Setari
a faberi)、メヒシバ(Digitaria s
anguinalis)、オヒシバ(Eleusine
indica)、スズメノカタビラ(Poa annu
a)、ブラックグラス(Alopecurus myo
suroides)、カラスムギ(Avena fat
ua)、セイバンモロコシ(Sorghum hale
pense)、シバムギ(Agropyron rep
ens)、ウマノチャヒキ(Bromus tecto
rum)、ギョウギシバ(Cynodone dact
ylon)、オオクサキビ(Panicum dich
otomiflorum)、テキサスパニカム(Pan
icum texanum)、シャタ−ケ−ン(Sor
ghum vulgare)、メリケンニクキビ(Br
achiaria platyphylla) ツユクサ科雑草:ツユクサ(Commelina co
mmunis) トクサ科雑草:スギナ(Equisetum arve
nse) カヤツリグサ科雑草:コゴメガヤツリ(Cyperus
iria)、ハマスゲ(Cyperus rotund
us)、キハマスゲ(Cyperus esculen
tus)
【0008】本発明組成物において、化合物(I)と化
合物(II)との混合割合は対象とする雑草種、施用場
面、施用条件等により変わり得るが、重量比で通常1:
0.1〜1:500、好ましくは1:0.5〜1:30
0である。化合物(II)がフルミオキサジンである場
合、1:1〜1:100が更に好ましく、化合物(II)
がスルフェントラゾンの場合は1:2〜1:200が更
に好ましい。
【0009】本発明組成物は通常、固体担体、液体担体
等と混合し、必要により界面活性剤、その他の製剤用補
助剤等を添加して、乳剤、水和剤、懸濁剤、粒剤等に製
剤化して用いられる。これらの製剤中には化合物(I)
と化合物(II)が一般に合計で0.5〜90重量%、
好ましくは1〜80重量%含有される。
【0010】製剤化するに際し、用いられる固体担体と
しては、例えば粘土類(カオリナイト、珪藻土、合成含
水酸化珪素、フバサミクレー、ベントナイト、酸性白土
等)、タルク、その他の無機鉱物(セリサイト、石英粉
末、硫黄粉末、活性炭、炭酸カルシウム等)化学肥料
(硫安、燐安、硝安、塩安、尿素等)などの微粉末や粒
状物が挙げられ、液体担体としては、例えば水、アルコ
ール類(メタノール、エタノール等)、ケトン類(アセ
トン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等)、芳
香族炭化水素類(トルエン、キシレン、エチルベンゼ
ン、メチルナフタレン等)、非芳香族炭化水素類(ヘキ
サン、シクロヘキサン、ケロシン等)、エステル類(酢
酸エチル、酢酸ブチル等)、ニトリル類(アセトニトリ
ル、イソブチロニトリル等)、エーテル類(ジオキサ
ン、ジイソプロピルエーテル等)、酸アミド類(ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン
化炭化水素類(ジクロロエタン、トリクロロエチレン
等)などが挙げられる。
【0011】界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸
エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリ−ル
スルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類およびその
ポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエー
テル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘導
体などが挙げられる。その他の製剤用補助剤としては、
例えばカゼイン、ゼラチン、多糖類(澱粉、アラビアガ
ム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導
体、ベントナイト、合成水溶性高分子(ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸等)な
どの固着剤や分散剤、PAP(酸性リン酸イソプロピ
ル)、BHT(2、6―tert−ブチル−4―メチル
フェノール)、BHA(2−/3−tert−ブチル−
4―メトキシフェノール)、植物油、鉱物油、脂肪酸、
脂肪酸エステルなどの安定剤が挙げられる。
【0012】本発明組成物は、有効成分である化合物
(I)と化合物(II)を上述の製剤手法によりそれぞ
れ製剤化した後、これらを混合することにより調製する
こともできる。
【0013】本発明組成物は、そのままでまたは水等で
希釈して植物体茎葉部に散布される。本発明組成物は、
さらに、他の除草剤と混合して用いることにより除草効
力の増強を期待でき、さらに殺虫剤、殺菌剤、植物生長
調節剤、肥料、薬害軽減剤(セーフナー)、土壌改良剤
等と併用することもできる。
【0014】本発明組成物の施用量は、有効成分化合物
である化合物(I)と化合物(II)との混合比、気象条
件、製剤形態、施用時期、施用方法、施用場所、防除対
象雑草、対象作物により変わり得るが、1ヘクタール当
り有効成分化合物の合計量は、通常10gから2000
g、好ましくは20gから1000gである。乳剤、水
和剤、懸濁剤等は、その所定量を1ヘクタール当り通常
100〜1000リットルの水で希釈して施用する。ま
た、本発明組成物を雑草に茎葉処理する場合、本発明組
成物の希釈水にアジュバントを加え、雑草に対する効力
の増強を期待することができる。
【0015】また、本発明においては、上述の本発明組
成物の使用量、使用形態等に準じて有効成分である化合
物(I)と化合物(II)とを雑草に有効量処理すること
によっても、優れた除草効果を発揮し得る。
【0016】次に化合物(I)のいくつかを、具体的に
例示する。 式(I−a)で示される化合物
【化8】
【表1】
【0017】式(I−b)で示される化合物
【化9】
【表2】
【0018】式(I−c)で示される化合物
【化10】
【表3】
【0019】
【実施例】以下、製剤例を示す。以下の製剤例及び試験
例において化合物番号により示された化合物は表1〜3
の化合物を表し、部は重量部を表す。 製剤例1 化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−
6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−
1、C−2、C−3またはC−4 15部、フルミオキ
サジン75部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラ
ウリル硫酸ナトリウム2部および合成含水酸化珪素10
部をよく粉砕混合して各々水和剤を得る。 製剤例2 化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−
6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−
1、C−2、C−3またはC−4 0.8部、フルミオ
キサジン80部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、
ラウリル硫酸ナトリウム2部および合成含水酸化珪素1
4.2部をよく粉砕混合して各々水和剤を得る。 製剤例3 化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−
6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−
1、C−2、C−3またはC−4 20部、フルミオキ
サジン20部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラ
ウリル硫酸ナトリウム2部および合成含水酸化珪素55
部をよく粉砕混合して各々水和剤を得る。 製剤例4 化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−
6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−
1、C−2、C−3 8部、スルフェントラゾン80
部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸
ナトリウム2部および合成含水酸化珪素7部をよく粉砕
混合して各々水和剤を得る。 製剤例5 化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−
6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−
1、C−2、C−3またはC−4 0.4部、スルフェ
ントラゾン80部、リグニンスルホン酸カルシウム3
部、ラウリル硫酸ナトリウム2部および合成含水酸化珪
素14.6部をよく粉砕混合して各々水和剤を得る。 製剤例6 化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−
6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−
1、C−2、C−3またはC−4 10部、スルフェン
トラゾン20部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、
ラウリル硫酸ナトリウム2部および合成含水酸化珪素6
5部をよく粉砕混合して各々水和剤を得る。
【0020】製剤例7 化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−
6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−
1、C−2、C−3またはC−4 8部、フルミオキサ
ジン40部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエ
ート3部、CMC(カルボキシメチルセルロース)3部
および水46部を混合し、粒度が5ミクロン以下になる
まで湿式粉砕して各々懸濁剤を得る。 製剤例8 化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−
6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−
1、C−2、C−3またはC−4 0.4部、フルミオ
キサジン40部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオ
レエート3部、CMC(カルボキシメチルセルロース)
3部および水53.6部を混合し、粒度が5ミクロン以
下になるまで湿式粉砕して各々懸濁剤を得る。 製剤例9 化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−
6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−
1、C−2、C−3またはC−4 5部、フルミオキサ
ジン5部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエー
ト3部、CMC(カルボキシメチルセルロース)3部お
よび水84部を混合し、粒度が5ミクロン以下になるま
で湿式粉砕して各々懸濁剤を得る。 製剤例10 化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−
6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−
1、C−2、C−3またはC−4 4部、スルフェント
ラゾン40部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレ
エート3部、CMC(カルボキシメチルセルロース)3
部および水50部を混合し、粒度が5ミクロン以下にな
るまで湿式粉砕して各々懸濁剤を得る。 製剤例11 化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−
6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−
1、C−2、C−3またはC−4 0.2部、スルフェ
ントラゾン40部、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
オレエート3部、CMC(カルボキシメチルセルロー
ス)3部および水53.8部を混合し、粒度が5ミクロ
ン以下になるまで湿式粉砕して各々懸濁剤を得る。 製剤例12 化合物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−
6、A−7、B−1、B−2、B−3、B−4、C−
1、C−2、C−3またはC−4 5部、スルフェント
ラゾン10部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレ
エート3部、CMC(カルボキシメチルセルロース)3
部および水79部を混合し、粒度が5ミクロン以下にな
るまで湿式粉砕して各々懸濁剤を得る。
【0021】以下に試験例を示す。 評価基準 除草効力の評価は、調査時の供試雑草の生育の状態が無
処理のそれと比較して全くないしほとんど違いがないも
のを「0」とし、供試雑草が完全枯死または生育が完全
に抑制されているものを「10」として、0〜10の1
1段階に区分し、0、1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10で示す。薬害の評価は、薬害がほとんど認
められない場合は「無害」、軽度の薬害が認められる場
合は「小」、中程度の薬害が認められる場合は「中」、
強度の薬害が認められる場合は「大」で示す。
【0022】試験例1 直径11cm、深さ8cmのプラスチックポットに畑地
土壌を詰めメリケンニクキビ種子を播種し、温室内で2
8日間育成させた。 化合物A−1の乳剤(化合物A−1 5部、ソルポール
3005X(東邦化学工業株式会社商品名)6部及びキ
シレン89部をよく混合して調整。)、フルミオキサジ
ン製剤品(商品名プレッジ:住友化学工業株式会社製、
フルミオキサジン50%含有)、スルフェントラゾン製
剤品(商品名オーソリティー:DuPont社製、スル
フェントラゾン75%含有)、該化合物A−1乳剤とフ
ルミオキサジン製剤品との混合剤及び該化合物A−1乳
剤とスルフェントラゾンとの混合剤のそれぞれを、1%
のアグリデックス(AGRI−DEX、Helena社
製)を含有する水で希釈した。該希釈液を各々表4に記
載の有効成分量となるように小型噴霧器で前述のように
して育成させたメリケンニクキビの植物体上方より均一
に散布した。供試化合物処理後直ちにダイズの種子を播
種した。処理後5日間温室内で育成し雑草に対する効果
を判定した。また処理後14日後にダイズに対する薬害
を判定した。結果を表4に示す。
【表4】
【0023】
【発明の効果】本発明組成物を用いることにより殊に果
樹園、ダイズ畑、非農耕地における広範囲の雑草を選択
的に除草できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H011 AB01 BA01 BA06 BB09 BB10 BC01 BC06 BC07 BC19 DA14 DA16 DD03 DD04 DF04 DH03

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) 【化1】 [式中、Zはハロゲン原子またはシアノ基を表し、Aは
    酸素原子、硫黄原子またはNH基を表し、R1は、ヒド
    ロキシル基、C1〜C7アルコキシ基、C3〜C7アル
    ケニルオキシ基、C3〜C7アルキニルオキシ基、C5
    〜C7シクロアルコキシ基、{(C1−C7アルコキ
    シ)カルボニル}C1−C3アルコキシ基、(C1〜C
    7アルキルアミノ)オキシ基、{ジ(C1〜C7アルキ
    ル)アミノ}オキシ基、(C3〜C7アルキリデンアミ
    ノ)オキシ基、C1〜C7アルキルアミノ基、ジ(C1
    〜C7アルキル)アミノ基、C3〜C7アルケニルアミ
    ノ基、C3〜C7アルキニルアミノ基、C5〜C7シク
    ロアルキルアミノ基、{(C1−C7アルコキシ)カル
    ボニル}C1−C3アルキルアミノ基または(C1−C
    7アルコキシ)アミノ基を表し、R2は水素原子または
    メチル基を表す。]で示される化合物(I)と、N−
    (7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−
    プロップ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジ
    ン−6−イル)シクロヘキ−1−エン−1,2−ジカル
    ボキシイミド及びN−[2,4−ジクロロ−5−[4−
    (ジフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル
    −5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−
    イル]フェニル]メタンスルホンアミドからなる群より
    選ばれる1種以上の化合物とを有効成分として含有する
    ことを特徴とする除草剤組成物。
  2. 【請求項2】化合物(I)において、Aが酸素原子であ
    り、R1がC1〜C7アルコキシ基である請求項1に記
    載の除草剤組成物。
  3. 【請求項3】化合物(I)において、式 【化2】 [式中、R1、R2及びAは前述と同じ意味を表す。]で示
    される置換基が式(I)で規定された2位に置換してい
    る化合物である請求項1または2に記載の除草剤組成
    物。
  4. 【請求項4】化合物(I)において、式 【化3】 [式中、R1、R2及びAは前述と同じ意味を表す。]で示
    される置換基が式(I)で規定された3位または4位に
    置換している化合物である請求項1または2に記載の除
    草剤組成物。
  5. 【請求項5】化合物(I)において、Zがハロゲン原子
    であり、R2が水素原子である請求項1、2または3に
    記載の除草剤組成物。
  6. 【請求項6】化合物(I)において、Zがシアノ基であ
    る請求項1、2または4に記載の除草剤組成物。
  7. 【請求項7】化合物(I)と、N−(7−フルオロ−
    3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロップ−2−イ
    ニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シ
    クロヘキ−1−エン−1,2−ジカルボキシイミド及び
    N−[2,4−ジクロロ−5−[4−(ジフルオロメチ
    ル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1
    H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]フェニル]
    メタンスルホンアミドからなる群より選ばれる1種以上
    の化合物との混合割合が重量比で1:0.5〜1:30
    0である請求項1、2、3、4、5または6に記載の除
    草剤組成物。
  8. 【請求項8】果樹園における雑草の防除に使用される請
    求項1〜7のいずれかに記載の除草剤組成物。
  9. 【請求項9】ダイズ畑における雑草の防除に使用される
    請求項1〜7のいずれかに記載の除草剤組成物。
  10. 【請求項10】非農耕地における雑草の防除に使用され
    る請求項1〜7のいずれかに記載の除草剤組成物。
  11. 【請求項11】式(I)で示される化合物(I)とN−
    (7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−
    プロップ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジ
    ン−6−イル)シクロヘキ−1−エン−1,2−ジカル
    ボキシイミド及びN−[2,4−ジクロロ−5−[4−
    (ジフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル
    −5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−
    イル]フェニル]メタンスルホンアミドからなる群より
    選ばれる1種以上の化合物とを雑草に有効量処理するこ
    とを特徴とする除草方法。
  12. 【請求項12】雑草が果樹園における雑草である請求項
    11に記載の除草方法。
  13. 【請求項13】雑草がダイズ畑における雑草である請求
    項11に記載の除草方法。
  14. 【請求項14】雑草が非農耕地における雑草である請求
    項11に記載の除草方法。
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