JP2004137162A - 除草・植物生育調節組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】雑草防除剤の場合には、防除の対象となる雑草は種類も多く、発生も長期間に渡るため、雑草防除効果が高く、幅広い殺草スペクトラムを有し、作物に対し薬害の問題を生じない雑草防除剤が求められており、また、作物枯凋落葉剤の場合には、作物の茎葉部を枯凋及び/又は落葉させるための効果が高い作物枯凋落葉剤が求められおり、これら状況を解決するための優れた雑草防除剤又は作物枯凋落葉剤を提供すること。
【解決手段】N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミド及びポリオキシエチレンドデシルエーテルを含有することを特徴とする組成物等
【選択図】 なし
【解決手段】N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミド及びポリオキシエチレンドデシルエーテルを含有することを特徴とする組成物等
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は除草・植物生育調節組成物等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、数多くの雑草防除剤が市販され使用されている。また、数種の作物枯凋落葉剤が市販され使用されている。
【非特許文献1】
ファ−ムケミカルズハンドブック(マイスタ−パブリッシングカンパニ−)〔Farm Chemical Handbook(Meister Publishing Company)〕1999年度版のカタログ
【非特許文献2】
SHIBUYA INDEX 2002(SHIBUYA INDEX研究会)
【特許文献1】
特公平4−1748
【特許文献2】
国際特許出願第91/06216号公開公報
【特許文献3】
特開平9−59113
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
雑草防除剤の場合には、防除の対象となる雑草は種類も多く、発生も長期間に渡るため、雑草防除効果が高く、幅広い殺草スペクトラムを有し、作物に対し薬害の問題を生じない雑草防除剤が求められている。また、作物枯凋落葉剤の場合には、作物の茎葉部を枯凋及び/又は落葉させるための効果が高い作物枯凋落葉剤が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、優れた雑草防除剤又は作物枯凋落葉剤を見出すべく鋭意検討した結果、N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミドを有効成分として含有する雑草防除剤又は枯凋落葉剤に、ある種の界面活性剤を添加することにより、雑草防除剤又は枯凋落葉剤における当該有効成分の効果を一段と向上させることが可能であることを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は、
1.N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミド及びポリオキシエチレンドデシルエーテルを含有することを特徴とする組成物(以下、本発明組成物と記すこともある。);
2.畑地、水田、果樹園又は非農耕地における雑草を防除するための、前項1記載の組成物の使用;
3.作物の茎葉部を枯凋及び/又は落葉させるための、前項1記載の組成物の使用;
4.作物が馬鈴薯であることを特徴とする前項3記載の使用;
5.N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミド及びポリオキシエチレンドデシルエーテルを含有することを特徴とする雑草防除剤;
6.N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミド及びポリオキシエチレンドデシルエーテルを含有することを特徴とする作物枯凋落葉剤;
7.N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミド及びポリオキシエチレンドデシルエーテルを含有することを特徴とする馬鈴薯枯凋落葉剤;
8.N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミドを有効成分として含有する雑草防除剤又は枯凋落葉剤に、ポリオキシエチレンドデシルエーテルを添加することを特徴とする雑草防除剤における有効成分の雑草防除効果あるいは枯凋落葉剤における有効成分の作物の茎葉部を枯凋及び/又は落葉させるための効果の向上方法(以下、本発明方法と記すこともある。);
9.ポリオキシエチレンドデシルエーテルを散布対象に散布するための散布液の全量に対して0.05〜2%(v/v)になるように添加することを特徴とする前項8記載の方法;
等を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明組成物は、N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミド(一般名:フルミオキサジン、以下、フルミオキサジンと記す。)及びポリオキシエチレンドデシルエーテルを含有することを特徴とする組成物であり、上記2種の成分を混用することにより、フルミオキサジンを単独で用いる場合に比べて雑草防除効果又は作物の茎葉部を枯凋及び/又は落葉させるための効果が向上する。これは、フルミオキサジンとポリオキシエチレンドデシルエーテルとの組み合わせが散布液の高い付着と適正な濡れ易さ等を提供し、その結果、フルミオキサジンの散布対象への付着性を一段と向上させることがその主な要因の一つである。
フルミオキサジンは、THE PESTICIDE MANUAL,ELEVENTH EDITION(BRITISH CROP PROTECTIONCOUNCIL,1997年)577頁等に記載される化合物である。
ポリオキシエチレンドデシルエーテルは、分子式C12H25(CH2CH2O)nHで表される化合物であって、非イオン性界面活性剤として知られている。ドデカノールに、水酸化ナトリウム等の触媒の存在下でエチレンオキシドのガスを吹き込むことにより付加反応を起こし合成することができる。エチレンオキシドの吹き込み時間によりnを変えることができるが、nの値には、通常、ある分布が存在している。そしてnが4の場合におけるHLBは約8弱(例えば、7.7)であり、nが8の場合におけるHLBは約11弱(例えば、10.8)であり、nが12の場合におけるHLBは約13弱(例えば、12.8)であり、nが20の場合におけるHLBは約16弱(例えば、15.6)である。散布対象、散布液の全量、散布液中のフルミオキサジンの濃度、散布液中のポリオキシエチレンドデシルエーテルの濃度等に応じて、適宜、適切な分布が存在しているnの値を有するポリオキシエチレンドデシルエーテルを用いるとよい。尚、使用されるポリオキシエチレンドデシルエーテルは、雑草防除剤又は枯凋落葉剤におけるフルミオキサジンの効果を向上させることができるものであれば如何なるものであってもよいことは言うまでもないことであるが、例えば、具体的には、商品名サントクテン80(住友化学工業製:ポリオキシエチレンドデシルエーテル80%含有)や商品名レナテン(北興化学工業製:ポリオキシエチレンドデシルエーテル78%含有)等の市販のものをあげることができる
【0006】
本発明組成物において、ポリオキシエチレンドデシルエーテルの添加割合は、散布対象となる雑草又は作物、施用場面、施用条件等によって変わりうるが、ポリオキシエチレンドデシルエーテルを散布対象に散布するための散布液の全量に対して0.05〜2%(v/v)になるように添加することが好ましい。さらに、具体的には、畑地茎葉処理除草剤として用いる場合、散布液の全量が1000L/haにおいて、フルミオキサジン約50g〜約200g/haに対し、当該散布液の全量に対してポリオキシエチレンドデシルエーテルを約0.05〜約1%(v/v)になるように添加することが好ましい。水田茎葉処理除草剤として用いる場合、散布液の全量が1000L/haにおいて、フルミオキサジン約50g〜約200g/haに対し、当該散布液の全量に対してポリオキシエチレンドデシルエーテルを約0.05%〜約1%(v/v)になるように添加することが好ましい。果樹園茎葉処理除草剤として用いる場合、散布液の全量が1000L/haにおいて、フルミオキサジン約50g/ha〜約800g/haに対し、当該散布液の全量に対してポリオキシエチレンドデシルエーテルを約0.05%〜約1%(v/v)になるように添加することが好ましい。非農耕地茎葉処理除草剤として用いる場合、散布液の全量が1000L/haにおいて、フルミオキサジン約50g/ha〜約800g/haに対し、当該散布液の全量に対してポリオキシエチレンドデシルエーテルを約0.05%〜約1%(v/v)になるように添加することが好ましい。また、馬鈴薯(バレイショ)、綿(ワタ)、向日葵(ヒマワリ)及び大豆(タイズ)等の枯凋落葉剤として用いる場合には、散布液の全量が1000L/haにおいて、フルミオキサジン約50g/ha〜約200g/haに対し、当該散布液の全量に対してポリオキシエチレンドデシルエーテルを約0.2%〜約1%(v/v)になるように添加することが好ましい。
【0007】
フルミオキサジンは、通常、固体担体、液体担体等と混合し、必要により製剤用補助剤等を添加することにより、粉剤、乳剤、水和剤、顆粒状水和剤等に製剤化して雑草防除剤又は枯凋落葉剤として用いられる。これらの製剤中には、フルミオキサジンが、通常、約0.5重量%〜約95重量%、好ましくは約1重量%〜約90重量%含有される。
【0008】
本発明組成物は、フルミオキサジンとポリオキシエチレンドデシルエーテルとを各々別々に製剤化した後、これらを混合することにより、調製することもでき、また、施用時に混用又は併用することもできる。
【0009】
また、本発明組成物は、他の雑草防除剤と混合して用いることにより、雑草防除効果の増強が認められる場合がある。さらに、前記効果を妨げない薬剤の組み合わせ範囲において、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、肥料、土壌改良剤等と混用又は併用することもできる。
他の雑草防除剤の具体的な例としては、例えば、アトラジン(atrazine)、シアナジン(cyanazine)、ジメタメトリン(dimethametryn)、メトリブジン(metribuzin)、プロメトリン(prometryn)、シマジン(simazine)、シメトリン(simetryn)、クロルトルロン(chlorotoluron)、ジウロン(diuron)、フルオメツロン(fluometuron)、イソプロチュロン(isoproturon)、リニュロン(linuron)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron)、プロパニル(propanil)、ベンタゾン(bentazone)、ブロモキシニル(bromoxynil)、アイオキシニル(ioxynil)、ピリデ−ト(pyridate)、ブタミフォス(butamifos)、ジチオピル(dithiopyr)、エタルフルラリン(ethalfluralin)、ペンディメサリン(pendimethalin)、チアゾピル(thiazopyr)、トリフルラリン(trifluralin)、アセトクロ−ル(acetochlor)、アラクロ−ル(alachlor)、ブタクロ−ル(butachlor)、ジエタチルエチル(diethatyl−ethyl)、ジメテンアミド(dimethenamid)、フルチアミド(fluthiamide)、メフェナセット(mefenacet)、メトラクロ−ル(metolachlor)、プレチラクロ−ル(pretilachlor)、プロパクロ−ル(propachlor)、シンメシリン(cinmethylin)、アシフルオルフェン(acifluorfen)、アシフルオルフェンNa塩(acifluorfen−sodium)、ベンズフェンジゾン(benzfendizone)、ビフェノックス(bifenox)、ブタフェナシル(butafenacil)、クロメトキシニル(chlomethoxynil)、フォメサフェン(fomesafen)、ラクトフェン(lactofen)、オキサジアゾン(oxadiazon)、オキサジアルギル(oxadiargyl)、オキシフルオルフェン(oxyfluorfen)、カルフェントラゾンエチル(carfentrazone−ethyl)、フルアゾレート(fluazolate)、フルミクロラックペンチル(flumiclorac−pentyl)、フルチアセットメチル(fluthiacet−methyl)、イソプロパゾール(isopropazol)、サルフェントラゾン(sulfentrazone)、チジアジミン(thidiazimin)、アザフェニジン(azafenidin)、ピラフルフェンエチル(pyraflufen−ethyl)、シニドンエチル(cinidon−ethyl)、ジフェンゾコ−ト(difenzoquat)、ジクワット(diquat)、パラコ−ト(paraquat)、2,4−D、2,4−DB、クロピラリド(clopyralid)、ジカンバ(dicamba)、フルロキシピル(fluroxypyr)、MCPA、MCPB、メコプロップ(mecoprop)、キンクロラック(quinclorac)、トリクロピル(triclopyr)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron−methyl)、クロリムロンエチル(chlorimuron−ethyl)、クロルスルフロン(chlorsulfuron)、クロランスラムメチル(cloransulam−methyl)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、ジクロスラム(diclosulam)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、フルカルバゾン(flucarbazone)、フルメツラム(flumetsulam)、フルピリスルフロン(flupyrsulfuron)、ハロスルフロンメチル(halosulfuron−methyl)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、アイオドスルフロン(iodosulfuron)、メトスラム(metosulam)、メツルフロンメチル(metsulfuron−methyl)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、プリミスルフロンメチル(primisulfuron−methyl)、プロカルバゾンNa塩(procarbazone−sodium)、プロスルフロン(prosulfuron)、ピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron−ethyl)、リムスルフロン(rimsulfuron)、サルフォメツロンメチル(sulfometuron−methyl)、スルフォスルフロン(sulfosulfuron)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリベニュロンメチル(tribenuron−methyl)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、チフェンスルフロンメチル(thifensulfuron−methyl)、トリフルスルフロンメチル(triflusulfuron−methyl)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ビスピリバックNa塩(bispyribac−sodium)、ピリミノバックメチル(pyriminobac−methyl)、ピリチオバックNa塩(pyrithiobac−sodium)、イマザメス(imazameth)、イマザメタベンズメチル(imazamethabenz−methyl)、イマザモックス(imazamox)、イマザピック(imazapic)、イマザピル(imazapyr)、イマザキン(imazaquin)、イマゼタピル(imazethapyr)、テプラロキシジム(tepraloxydim)、アロキシジムNa塩(alloxydim−sodium)、クレトジム(clethodim)、クロディナホッププロパルギル(clodinafop−propargyl)、シハロホップブチル(cyhalofop−butyl)、ジクロホップメチル(diclofop−methyl)、フェノキサプロップ−エチル(fenoxaprop−ethyl)、フェノキサプロップ−p−エチル(fenoxaprop−p−ethyl)、フルアジホップブチル(fluazifop−buthyl)、フルアジホップ−p−ブチル(fluazifop−p−butyl)、ハロキシホップメチル(haloxyfop−methyl)、キザロホップ−p−エチル(quizalofop−p−ethyl)、セトキシジム(sethoxydim)、トラルコキシジム(tralkoxydim)、ジフルフェニカン(diflufenican)、フルルタモン(flurtamone)、ノルフルラゾン(norflurazone)、ベンゾフェナップ(benzofenap)、イソキサフルト−ル(isoxaflutole)、ピラゾレ−ト(pyrazolate)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、サルコトリオン(sulcotrione)、クロマゾン(clomazone)、メソトリオン(mesotrione)、イソキサクロルトール(isoxachlortole)、ビアラフォス(bialaphos)、グルフォシネ−トアンモニウム塩(glufosinate−ammonium)、グリフォセ−ト(glyphosate)、スルフォセート(sulfosate)、ジクロベニル(dichlobenil)、イソキサベン(isoxaben)、ベンチオカ−ブ(benthiocarb)、ブチレ−ト(butylate)、ジメピペレ−ト(dimepiperate)、EPTC、エスプロカーブ(esprocarb)、モリネ−ト(molinate)、ピリブチカーブ(pyributicarb)、トリアレ−ト(triallate)、ジフルフェンゾピル(diflufenzopyr)、ブロモブチド(bromobutide)、DSMA、MSMA、カフェンストロ−ル(cafenstrol)、ダイムロン(daimuron)、エポプロダン(epoprodan)、フルポキサム(flupoxam)、メトベンズロン(metobenzuron)、ペントキサゾン(pentoxazone)、ピペロフォス(piperophos)、トリアジフラム(triaziflam)、ベフルブタミド(beflubutamid)、ベンゾバイサイクロン(benzobicyclon)、クロメプロップ(clomeprop)、フェントラズアミド(fentrazamide)、フルフェナセット(flufenacet)、フロラスラム(florasulam)、インダノファン(indanofan)、イソキサジフェン(isoxadifen)、メソトリオン(mesotrione)、ナプロアニリド(naploanilide)、オキサジクロメフォン(oxaziclomefone)、ペソキシアミド(pethoxyamid)、フェノチオ−ル(phenothiol)、ピリダフォル(pyridafol)等をあげることができる。
尚、上記化合物は、ファ−ムケミカルズハンドブック(マイスタ−パブリッシングカンパニ−)〔Farm Chemical Handbook(Meister Publishing Company)〕1995年度版のカタログ、アグケムニュ−コンパウンドレビュ−1995版(アグケムインフォメ−ションサ−ビス)〔AG CHEM NEW COMPOUND REVIEW, VOL.13,1995 (AG CHEM INFORMATION SERVICE)〕、アグケムニュ−コンパウンドレビュ−1997版(アグケムインフォメ−ションサ−ビス)〔AG CHEM NEW COMPOUND REVIEW, VOL.15,1997(AG CHEM INFORMATION SERVICE)〕、アグケムニュ−コンパウンドレビュ−1998版(アグケムインフォメ−ションサ−ビス)〔AG CHEM NEW COMPOUND REVIEW, VOL.16,1998(AG CHEM INFORMATION SERVICE)〕、アグロウ No.296 22頁(AGROW No.296 p22)、アグロウ No.297 21頁(AGROW No.297 p21)、アグロウ No.308 22頁(AGROW No.308 p22)、アグロウ No.324 26〜27頁(AGROW No.324 pp26−27)又は「除草剤研究総覧(博友社)」等に記載されている。
【0010】
また、本発明組成物は、他の枯凋落葉剤と混合して用いることにより、作物の茎葉部を枯凋及び/又は落葉させるための効果の増強が認められる場合がある。さらに、前記効果を妨げない薬剤の組み合わせ範囲において、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、肥料、土壌改良剤等と混用又は併用することもできる。
他の枯凋落葉剤の具体的な例としては、例えば、カルフェントラゾンエチル(carfentrazone−ethyl)、フルミクロラックペンチル(flumiclorac−pentyl)、ピラフルフェンエチル(pyraflufen−ethyl)、ジクワット(diquat)、パラコ−ト(paraquat)、グルフォシネ−トアンモニウム塩(glufosinate−ammonium)、グリフォセ−ト(glyphosate)、スルフォセート(sulfosate)、エテホン(ethephon)、硫酸、シアン酸ナトリウム、チアジアズロン(thiaziazuron)トリブフォス(tribufos)、ジメチピン(dimethipin)、エンドタール(endothall)等をあげることができる。
尚、上記化合物は、ファ−ムケミカルズハンドブック(マイスタ−パブリッシングカンパニ−)〔Farm Chemical Handbook(Meister Publishing Company)〕1999年度版のカタログ、SHIBUYA INDEX 2002(SHIBUYA INDEX研究会)等に記載されている。
【0011】
本発明組成物は、広範囲の雑草に対し雑草防除効果を有し、また作物との選択性にも富み、通常の耕起栽培の他、不耕起栽培、果樹園等の農園芸分野及び運動場、空き地、林地、線路端、送電線下等の非農耕地においても優れた雑草防除効果を発揮することから、雑草防除剤として利用される。本発明組成物は、畑等において問題となる下記の種々の雑草に対して優れた雑草防除効果を有する。
アカバナ科雑草:オオマツヨイグサ(Oenothera erythrosepala)、メマツヨイグサ(Oenothera biennis)、コマツヨイグサ(Oenothera laciniata)
キンポウゲ科雑草:トゲミノキツネノボタン(Ranunculus muricatus)、イボミキンポウゲ(Ranunculus sardous)
タデ科雑草:ソバカズラ(Polygonum convolvulus)、サナエタデ(Polygonum lapathifolium)、アメリカサナエタデ(Polygonum pensylvanicum)、ハルタデ(Polygonum persicaria)、イタドリ(Polygonum cuspidatum)、ミチヤナギ(Polygonum aviculare)、ナガバギシギシ(Rumex crispus)、エゾノギシギシ(Rumex obtusifolius)、ヒメスイバ(Rumex acetosella)
スベリヒユ科雑草:スベリヒユ(Portulaca oleracea)
ナデシコ科雑草:ハコベ(Stellaria media)、オランダミミナグサ(Cerastium glomeratum)
アカザ科雑草:シロザ(Chenopodium album)、ホウキギ(Kochia scoparia)
ヒユ科雑草:アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、ホナガアオゲイトウ(Amaranthus hybridus)、オオホナガアオゲイトウ(Amaranthus palmeri)、トールウォーターヘンプ(Amaranthus tuberculatus)、コモンウォーターヘンプ(Amaranthus rudis)
アブラナ科雑草:ワイルドラディッシュ(Raphanus raphanistrum)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)、ナズナ(Capsella bursa−pastoris)、マメグンバイナズナ(Lepidium virginicum)
マメ科雑草:アメリカツノクサネム(Sesbania exaltata)、エビスグサ(Cassia obtusifolia)、フロリダベガ−ウィ−ド(Desmodium tortuosum)、シロツメクサ(Trifolium repens)、オオカラスノエンドウ(Vicia sativa)、コメツブウマゴヤシ(Medicago lupulina)
ケシ科雑草:ヒナゲシ(Papaver rhoeas)
アオイ科雑草:イチビ(Abutilon theophrasti)、アメリカキンゴジカ(Sida spinosa)、ギンセンカ(Hibiscus trionum)
スミレ科雑草:フィ−ルドパンジ−(Viola arvensis)、ワイルドパンジ−(Viola tricolor)
アカネ科雑草:ヤエムグラ(Galium aparine)
ヒルガオ科雑草:アメリカアサガオ(Ipomoea hederacea)、マルバアサガオ(Ipomoea purpurea)、マルバアメリカアサガオ(Ipomoea hederacea var integriuscula)、マメアサガオ(Ipomoea lacunosa)、セイヨウヒルガオ(Convolvulus arvensis)、ヒロハヒルガオ(Calystegia sepium)
シソ科雑草:ヒメオドリコソウ(Lamium purpureum)、ホトケノザ(Lamium amplexicaule)
ナス科雑草:シロバナチョウセンアサガオ(Datura stramonium)、イヌホオズキ(Solanum nigrum)、ワルナスビ(Solanum carolinense)
ゴマノハグサ科雑草:オオイヌノフグリ(Veronica persica)、タチイヌノフグリ(Veronica arvensis)、フラサバソウ(Veronica hederaefolia)
キク科雑草:オナモミ(Xanthium strumarium)、野生ヒマワリ(Helianthus annuus)、カミツレ(Matricaria chamomilla)、イヌカミツレ(Matricaria perforata or inodora)、コシカギク(Matricaria matricarioides)、コ−ンマリ−ゴ−ルド(Chrysanthemum segetum)、ブタクサ(Ambrosia artemisiifolia)、オオブタクサ(Ambrosia trifida)、ヒメムカシヨモギ(Erigeron canadensis)、ヨモギ(Artemisia princeps)、セイタカアワダチソウ(Solidago altissima)、オオアワダチソウ(Solidago gigantea)、セイヨウタンポポ(Taraxacum officinale)、ノボロギク(Senecio vulgaris)、ハキダメギク(Galinsoga ciliata)
ムラサキ科雑草:ワスレナグサ(Myosotis scorpioides)、ノハラムラサキ(Myosotis arvensis)
ガガイモ科雑草:オオトウワタ(Asclepias syriaca)
トウダイグサ科雑草:トウダイグサ(Euphorbia helioscopia)、オオニシキソウ(Euphorbia maculata)
フウロソウ科雑草:アメリカフウロ(Geranium carolinianum)
カタバミ科雑草:ムラサキカタバミ(Oxalis corymbosa)
ウリ科雑草:アレチウリ(Sicyos angulatus)
イネ科雑草:イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、エノコログサ(Setaria viridis)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)、メヒシバ(Digitaria sanguinalis)、オヒシバ(Eleusine indica)、スズメノカタビラ(Poa annua)、ブラックグラス(Alopecurus myosuroides)、カラスムギ(Avena fatua)、シルキーベントグラス(Apera spica−venti)、セイバンモロコシ(Sorghum halepense)、シバムギ(Agropyron repens)、ウマノチャヒキ(Bromus tectorum)、ギョウギシバ(Cynodone dactylon)、オオクサキビ(Panicum dichotomiflorum)、テキサスパニカム(Panicum texanum)、シャタ−ケ−ン(Sorghum vulgare)、ナルコビエ(Eriochloa villosa)、スズメノテッポウ(Alopecurus geniculatus)
ツユクサ科雑草:ツユクサ(Commelina communis)、マルバツユクサ(Commelina benghalensis)
トクサ科雑草:スギナ(Equisetum arvense)
カヤツリグサ科雑草:コゴメガヤツリ(Cyperus iria)、ハマスゲ(Cyperus rotundus)、キハマスゲ(Cyperus esculentus)
また、本発明組成物は、大豆(ダイズ)、玉蜀黍(トウモロコシ)、小麦(コムギ)等の不耕起栽培において問題となる種々の雑草を効果的に防除することができる。
【0012】
さらにまた、本発明組成物は、水田の乾田処理において問題となる下記の種々の雑草に対して優れた雑草防除効果を有する。
イネ科雑草:タイヌビエ(Echinochloa oryzicola)
ゴマノハグサ科雑草:アゼナ(Lindernia procumbens)、アメリカアゼナ(Lindernia dubia var. major)、タケトアゼナ(Lindernia dubia var. dubia)、ヒメアメリカアゼナ(Lindernia anagallidea)、アゼトウガラシ(Lindernia micrantha)、スズメノトウガラシ(Lindernia antipoda)
ミソハギ科雑草:キカシグサ(Rotala indica)、ヒメミソハギ(Ammannia multiflora)、ホソバヒメミソハギ(Ammannia coccinea)
ミゾハコベ科雑草:ミゾハコベ(Elatine triandra)
カヤツリグサ科雑草:タマガヤツリ(Cyperus difformis)、ホタルイ(Scirpus juncoides subsp. hotarui)、イヌホタルイ(Scirpus juncoides subsp. juncoides)、マツバイ(Eleocharis acicularis)、ミズガヤツリ(Cyperus serotinus)、クログワイ(Eleocharis kuroguwai)
ミズアオイ科雑草:コナギ(Monochoria vaginalis)
オモダカ科雑草:ウリカワ(Sagittaria pygmaea)、オモダカ(Sagittaria trifolia)、ヘラオモダカ(Alisma canaliculatum)
ヒルムシロ科雑草:ヒルムシロ(Potamogeton distinctus)
セリ科雑草:セリ(Oenanthe javanica)
【0013】
本発明組成物は、例えば、堤防ののり面、河川敷、道路の路肩及びのり面、鉄道敷、公園緑地、グランド、駐車場、空港、工場及び貯蔵設備等の工業施設用地、休耕地、あるいは、市街の有休地等の雑草の生育を制御する必要のある非農耕地、あるいは、樹園地、牧草地、芝生地、林業地等に発生する広範囲の雑草を効果的に防除することができる。
【0014】
本発明組成物は、馬鈴薯(バレイショ)、綿(ワタ)、向日葵(ヒマワリ)及び大豆(タイズ)等の広範囲の作物の茎葉部を枯凋及び/又は落葉させる効果を有する。尚、本発明組成物は、収穫物である馬鈴薯の地下茎、大豆の種子、向日葵の種子、綿の繊維に対して問題となるような薬害を生じない。
【0015】
【実施例】
以下、試験例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、下記の試験例における馬鈴薯の茎葉部を枯凋及び/又は落葉させる効果の評価は、調査時における馬鈴薯の茎葉部の生育の状態が、無処理区の生育の状態と比較して全く乃至は殆ど差異が無いものを「0」とし、馬鈴薯の茎葉部が完全に枯凋しているものを「100」として、枯凋の割合を「5」刻みで示した。
【0016】
試験例1
畑地を耕耘し馬鈴薯の種芋を播種し、馬鈴薯の塊茎が収穫できるまで生育させた。その後、フルミオキサジンの顆粒水和剤(フルミオキサジン50部、デモールEPパウダー(花王製)10部、エマール10パウダー2部(花王製)、勝光山クレー(勝光山製)38部を混合した後、粉砕し、さらに造粒して得た顆粒水和剤)の所定量を水で希釈したものと、当該顆粒水和剤とポリオキシエチレンドデシルエーテル製剤(商品名:サントクテン80、住友化学製)との混合物の所定量を水で希釈したものとの両者を、散布装置を用いて均一に馬鈴薯の茎葉部に約1000L/haの散布液量で散布処理した。8日後に馬鈴薯の茎葉部の枯凋の割合を調査した。結果を表1に示した。
【0017】
【表1】
【0018】
試験例3
畑地を耕耘し馬鈴薯の種芋を播種し、馬鈴薯の塊茎が収穫できるまで生育させた。その後、フルミオキサジンの顆粒水和剤(フルミオキサジン50部、デモールEPパウダー(花王製)10部、エマール10パウダー2部(花王製)、勝光山クレー38部(勝光山製)を混合した後、粉砕し、さらに造粒して得た顆粒水和剤)とポリオキシエチレンドデシルエーテル製剤(商品名:サントクテン80、住友化学製)との混合物の所定量を水で希釈したものと、ピラフルフェンエチル乳剤(商品名:デシカン乳剤、日本農薬製)の所定量を水で希釈したものと、、ジクワット液剤(商品名:レグロックス、武田薬品製)の所定量を水で希釈したものとの3者を、散布装置を用いて均一に馬鈴薯の茎葉部に約1000L/haの散布液量で散布処理した。8日後に馬鈴薯の茎葉部の枯凋の割合を調査した。結果を表2に示した。
【0019】
【表2】
【0020】
試験例3
高さ21cm、直径22cmの円柱形プラスティックポットに土壌を充填し、馬鈴薯の種芋を播種し、馬鈴薯の茎葉部の草高が40cmになるまで生育させた。その後、フルミオキサジンの顆粒水和剤(フルミオキサジン50部、デモールEPパウダー(花王製)10部、エマール10パウダー2部(花王製)、勝光山クレー(勝光山製)38部を混合した後、粉砕し、さらに造粒して得た顆粒水和剤)の所定量を水で希釈したものと、当該顆粒水和剤とポリオキシエチレンドデシルエーテル製剤(商品名:サントクテン80、住友化学製)との混合物の所定量を水で希釈したものと、当該顆粒水和剤とクロップオイルコンセントレイト(crop oil concentrate)(商品名:Agri−dex、ヘレナ製)との3者を、散布装置を用いて均一に馬鈴薯の茎葉部に約1000L/haの散布液量で散布処理した。5日後に馬鈴薯の茎葉部の枯凋の割合を調査した。結果を表3に示した。
【0021】
【表3】
【0022】
【発明の効果】
本発明は、優れた雑草防除組成物又は作物枯凋落葉組成物等を提供可能とした。
【発明の属する技術分野】
本発明は除草・植物生育調節組成物等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、数多くの雑草防除剤が市販され使用されている。また、数種の作物枯凋落葉剤が市販され使用されている。
【非特許文献1】
ファ−ムケミカルズハンドブック(マイスタ−パブリッシングカンパニ−)〔Farm Chemical Handbook(Meister Publishing Company)〕1999年度版のカタログ
【非特許文献2】
SHIBUYA INDEX 2002(SHIBUYA INDEX研究会)
【特許文献1】
特公平4−1748
【特許文献2】
国際特許出願第91/06216号公開公報
【特許文献3】
特開平9−59113
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
雑草防除剤の場合には、防除の対象となる雑草は種類も多く、発生も長期間に渡るため、雑草防除効果が高く、幅広い殺草スペクトラムを有し、作物に対し薬害の問題を生じない雑草防除剤が求められている。また、作物枯凋落葉剤の場合には、作物の茎葉部を枯凋及び/又は落葉させるための効果が高い作物枯凋落葉剤が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、優れた雑草防除剤又は作物枯凋落葉剤を見出すべく鋭意検討した結果、N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミドを有効成分として含有する雑草防除剤又は枯凋落葉剤に、ある種の界面活性剤を添加することにより、雑草防除剤又は枯凋落葉剤における当該有効成分の効果を一段と向上させることが可能であることを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は、
1.N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミド及びポリオキシエチレンドデシルエーテルを含有することを特徴とする組成物(以下、本発明組成物と記すこともある。);
2.畑地、水田、果樹園又は非農耕地における雑草を防除するための、前項1記載の組成物の使用;
3.作物の茎葉部を枯凋及び/又は落葉させるための、前項1記載の組成物の使用;
4.作物が馬鈴薯であることを特徴とする前項3記載の使用;
5.N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミド及びポリオキシエチレンドデシルエーテルを含有することを特徴とする雑草防除剤;
6.N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミド及びポリオキシエチレンドデシルエーテルを含有することを特徴とする作物枯凋落葉剤;
7.N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミド及びポリオキシエチレンドデシルエーテルを含有することを特徴とする馬鈴薯枯凋落葉剤;
8.N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミドを有効成分として含有する雑草防除剤又は枯凋落葉剤に、ポリオキシエチレンドデシルエーテルを添加することを特徴とする雑草防除剤における有効成分の雑草防除効果あるいは枯凋落葉剤における有効成分の作物の茎葉部を枯凋及び/又は落葉させるための効果の向上方法(以下、本発明方法と記すこともある。);
9.ポリオキシエチレンドデシルエーテルを散布対象に散布するための散布液の全量に対して0.05〜2%(v/v)になるように添加することを特徴とする前項8記載の方法;
等を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明組成物は、N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミド(一般名:フルミオキサジン、以下、フルミオキサジンと記す。)及びポリオキシエチレンドデシルエーテルを含有することを特徴とする組成物であり、上記2種の成分を混用することにより、フルミオキサジンを単独で用いる場合に比べて雑草防除効果又は作物の茎葉部を枯凋及び/又は落葉させるための効果が向上する。これは、フルミオキサジンとポリオキシエチレンドデシルエーテルとの組み合わせが散布液の高い付着と適正な濡れ易さ等を提供し、その結果、フルミオキサジンの散布対象への付着性を一段と向上させることがその主な要因の一つである。
フルミオキサジンは、THE PESTICIDE MANUAL,ELEVENTH EDITION(BRITISH CROP PROTECTIONCOUNCIL,1997年)577頁等に記載される化合物である。
ポリオキシエチレンドデシルエーテルは、分子式C12H25(CH2CH2O)nHで表される化合物であって、非イオン性界面活性剤として知られている。ドデカノールに、水酸化ナトリウム等の触媒の存在下でエチレンオキシドのガスを吹き込むことにより付加反応を起こし合成することができる。エチレンオキシドの吹き込み時間によりnを変えることができるが、nの値には、通常、ある分布が存在している。そしてnが4の場合におけるHLBは約8弱(例えば、7.7)であり、nが8の場合におけるHLBは約11弱(例えば、10.8)であり、nが12の場合におけるHLBは約13弱(例えば、12.8)であり、nが20の場合におけるHLBは約16弱(例えば、15.6)である。散布対象、散布液の全量、散布液中のフルミオキサジンの濃度、散布液中のポリオキシエチレンドデシルエーテルの濃度等に応じて、適宜、適切な分布が存在しているnの値を有するポリオキシエチレンドデシルエーテルを用いるとよい。尚、使用されるポリオキシエチレンドデシルエーテルは、雑草防除剤又は枯凋落葉剤におけるフルミオキサジンの効果を向上させることができるものであれば如何なるものであってもよいことは言うまでもないことであるが、例えば、具体的には、商品名サントクテン80(住友化学工業製:ポリオキシエチレンドデシルエーテル80%含有)や商品名レナテン(北興化学工業製:ポリオキシエチレンドデシルエーテル78%含有)等の市販のものをあげることができる
【0006】
本発明組成物において、ポリオキシエチレンドデシルエーテルの添加割合は、散布対象となる雑草又は作物、施用場面、施用条件等によって変わりうるが、ポリオキシエチレンドデシルエーテルを散布対象に散布するための散布液の全量に対して0.05〜2%(v/v)になるように添加することが好ましい。さらに、具体的には、畑地茎葉処理除草剤として用いる場合、散布液の全量が1000L/haにおいて、フルミオキサジン約50g〜約200g/haに対し、当該散布液の全量に対してポリオキシエチレンドデシルエーテルを約0.05〜約1%(v/v)になるように添加することが好ましい。水田茎葉処理除草剤として用いる場合、散布液の全量が1000L/haにおいて、フルミオキサジン約50g〜約200g/haに対し、当該散布液の全量に対してポリオキシエチレンドデシルエーテルを約0.05%〜約1%(v/v)になるように添加することが好ましい。果樹園茎葉処理除草剤として用いる場合、散布液の全量が1000L/haにおいて、フルミオキサジン約50g/ha〜約800g/haに対し、当該散布液の全量に対してポリオキシエチレンドデシルエーテルを約0.05%〜約1%(v/v)になるように添加することが好ましい。非農耕地茎葉処理除草剤として用いる場合、散布液の全量が1000L/haにおいて、フルミオキサジン約50g/ha〜約800g/haに対し、当該散布液の全量に対してポリオキシエチレンドデシルエーテルを約0.05%〜約1%(v/v)になるように添加することが好ましい。また、馬鈴薯(バレイショ)、綿(ワタ)、向日葵(ヒマワリ)及び大豆(タイズ)等の枯凋落葉剤として用いる場合には、散布液の全量が1000L/haにおいて、フルミオキサジン約50g/ha〜約200g/haに対し、当該散布液の全量に対してポリオキシエチレンドデシルエーテルを約0.2%〜約1%(v/v)になるように添加することが好ましい。
【0007】
フルミオキサジンは、通常、固体担体、液体担体等と混合し、必要により製剤用補助剤等を添加することにより、粉剤、乳剤、水和剤、顆粒状水和剤等に製剤化して雑草防除剤又は枯凋落葉剤として用いられる。これらの製剤中には、フルミオキサジンが、通常、約0.5重量%〜約95重量%、好ましくは約1重量%〜約90重量%含有される。
【0008】
本発明組成物は、フルミオキサジンとポリオキシエチレンドデシルエーテルとを各々別々に製剤化した後、これらを混合することにより、調製することもでき、また、施用時に混用又は併用することもできる。
【0009】
また、本発明組成物は、他の雑草防除剤と混合して用いることにより、雑草防除効果の増強が認められる場合がある。さらに、前記効果を妨げない薬剤の組み合わせ範囲において、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、肥料、土壌改良剤等と混用又は併用することもできる。
他の雑草防除剤の具体的な例としては、例えば、アトラジン(atrazine)、シアナジン(cyanazine)、ジメタメトリン(dimethametryn)、メトリブジン(metribuzin)、プロメトリン(prometryn)、シマジン(simazine)、シメトリン(simetryn)、クロルトルロン(chlorotoluron)、ジウロン(diuron)、フルオメツロン(fluometuron)、イソプロチュロン(isoproturon)、リニュロン(linuron)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron)、プロパニル(propanil)、ベンタゾン(bentazone)、ブロモキシニル(bromoxynil)、アイオキシニル(ioxynil)、ピリデ−ト(pyridate)、ブタミフォス(butamifos)、ジチオピル(dithiopyr)、エタルフルラリン(ethalfluralin)、ペンディメサリン(pendimethalin)、チアゾピル(thiazopyr)、トリフルラリン(trifluralin)、アセトクロ−ル(acetochlor)、アラクロ−ル(alachlor)、ブタクロ−ル(butachlor)、ジエタチルエチル(diethatyl−ethyl)、ジメテンアミド(dimethenamid)、フルチアミド(fluthiamide)、メフェナセット(mefenacet)、メトラクロ−ル(metolachlor)、プレチラクロ−ル(pretilachlor)、プロパクロ−ル(propachlor)、シンメシリン(cinmethylin)、アシフルオルフェン(acifluorfen)、アシフルオルフェンNa塩(acifluorfen−sodium)、ベンズフェンジゾン(benzfendizone)、ビフェノックス(bifenox)、ブタフェナシル(butafenacil)、クロメトキシニル(chlomethoxynil)、フォメサフェン(fomesafen)、ラクトフェン(lactofen)、オキサジアゾン(oxadiazon)、オキサジアルギル(oxadiargyl)、オキシフルオルフェン(oxyfluorfen)、カルフェントラゾンエチル(carfentrazone−ethyl)、フルアゾレート(fluazolate)、フルミクロラックペンチル(flumiclorac−pentyl)、フルチアセットメチル(fluthiacet−methyl)、イソプロパゾール(isopropazol)、サルフェントラゾン(sulfentrazone)、チジアジミン(thidiazimin)、アザフェニジン(azafenidin)、ピラフルフェンエチル(pyraflufen−ethyl)、シニドンエチル(cinidon−ethyl)、ジフェンゾコ−ト(difenzoquat)、ジクワット(diquat)、パラコ−ト(paraquat)、2,4−D、2,4−DB、クロピラリド(clopyralid)、ジカンバ(dicamba)、フルロキシピル(fluroxypyr)、MCPA、MCPB、メコプロップ(mecoprop)、キンクロラック(quinclorac)、トリクロピル(triclopyr)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron−methyl)、クロリムロンエチル(chlorimuron−ethyl)、クロルスルフロン(chlorsulfuron)、クロランスラムメチル(cloransulam−methyl)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、ジクロスラム(diclosulam)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、フルカルバゾン(flucarbazone)、フルメツラム(flumetsulam)、フルピリスルフロン(flupyrsulfuron)、ハロスルフロンメチル(halosulfuron−methyl)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、アイオドスルフロン(iodosulfuron)、メトスラム(metosulam)、メツルフロンメチル(metsulfuron−methyl)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、プリミスルフロンメチル(primisulfuron−methyl)、プロカルバゾンNa塩(procarbazone−sodium)、プロスルフロン(prosulfuron)、ピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron−ethyl)、リムスルフロン(rimsulfuron)、サルフォメツロンメチル(sulfometuron−methyl)、スルフォスルフロン(sulfosulfuron)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリベニュロンメチル(tribenuron−methyl)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、チフェンスルフロンメチル(thifensulfuron−methyl)、トリフルスルフロンメチル(triflusulfuron−methyl)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ビスピリバックNa塩(bispyribac−sodium)、ピリミノバックメチル(pyriminobac−methyl)、ピリチオバックNa塩(pyrithiobac−sodium)、イマザメス(imazameth)、イマザメタベンズメチル(imazamethabenz−methyl)、イマザモックス(imazamox)、イマザピック(imazapic)、イマザピル(imazapyr)、イマザキン(imazaquin)、イマゼタピル(imazethapyr)、テプラロキシジム(tepraloxydim)、アロキシジムNa塩(alloxydim−sodium)、クレトジム(clethodim)、クロディナホッププロパルギル(clodinafop−propargyl)、シハロホップブチル(cyhalofop−butyl)、ジクロホップメチル(diclofop−methyl)、フェノキサプロップ−エチル(fenoxaprop−ethyl)、フェノキサプロップ−p−エチル(fenoxaprop−p−ethyl)、フルアジホップブチル(fluazifop−buthyl)、フルアジホップ−p−ブチル(fluazifop−p−butyl)、ハロキシホップメチル(haloxyfop−methyl)、キザロホップ−p−エチル(quizalofop−p−ethyl)、セトキシジム(sethoxydim)、トラルコキシジム(tralkoxydim)、ジフルフェニカン(diflufenican)、フルルタモン(flurtamone)、ノルフルラゾン(norflurazone)、ベンゾフェナップ(benzofenap)、イソキサフルト−ル(isoxaflutole)、ピラゾレ−ト(pyrazolate)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、サルコトリオン(sulcotrione)、クロマゾン(clomazone)、メソトリオン(mesotrione)、イソキサクロルトール(isoxachlortole)、ビアラフォス(bialaphos)、グルフォシネ−トアンモニウム塩(glufosinate−ammonium)、グリフォセ−ト(glyphosate)、スルフォセート(sulfosate)、ジクロベニル(dichlobenil)、イソキサベン(isoxaben)、ベンチオカ−ブ(benthiocarb)、ブチレ−ト(butylate)、ジメピペレ−ト(dimepiperate)、EPTC、エスプロカーブ(esprocarb)、モリネ−ト(molinate)、ピリブチカーブ(pyributicarb)、トリアレ−ト(triallate)、ジフルフェンゾピル(diflufenzopyr)、ブロモブチド(bromobutide)、DSMA、MSMA、カフェンストロ−ル(cafenstrol)、ダイムロン(daimuron)、エポプロダン(epoprodan)、フルポキサム(flupoxam)、メトベンズロン(metobenzuron)、ペントキサゾン(pentoxazone)、ピペロフォス(piperophos)、トリアジフラム(triaziflam)、ベフルブタミド(beflubutamid)、ベンゾバイサイクロン(benzobicyclon)、クロメプロップ(clomeprop)、フェントラズアミド(fentrazamide)、フルフェナセット(flufenacet)、フロラスラム(florasulam)、インダノファン(indanofan)、イソキサジフェン(isoxadifen)、メソトリオン(mesotrione)、ナプロアニリド(naploanilide)、オキサジクロメフォン(oxaziclomefone)、ペソキシアミド(pethoxyamid)、フェノチオ−ル(phenothiol)、ピリダフォル(pyridafol)等をあげることができる。
尚、上記化合物は、ファ−ムケミカルズハンドブック(マイスタ−パブリッシングカンパニ−)〔Farm Chemical Handbook(Meister Publishing Company)〕1995年度版のカタログ、アグケムニュ−コンパウンドレビュ−1995版(アグケムインフォメ−ションサ−ビス)〔AG CHEM NEW COMPOUND REVIEW, VOL.13,1995 (AG CHEM INFORMATION SERVICE)〕、アグケムニュ−コンパウンドレビュ−1997版(アグケムインフォメ−ションサ−ビス)〔AG CHEM NEW COMPOUND REVIEW, VOL.15,1997(AG CHEM INFORMATION SERVICE)〕、アグケムニュ−コンパウンドレビュ−1998版(アグケムインフォメ−ションサ−ビス)〔AG CHEM NEW COMPOUND REVIEW, VOL.16,1998(AG CHEM INFORMATION SERVICE)〕、アグロウ No.296 22頁(AGROW No.296 p22)、アグロウ No.297 21頁(AGROW No.297 p21)、アグロウ No.308 22頁(AGROW No.308 p22)、アグロウ No.324 26〜27頁(AGROW No.324 pp26−27)又は「除草剤研究総覧(博友社)」等に記載されている。
【0010】
また、本発明組成物は、他の枯凋落葉剤と混合して用いることにより、作物の茎葉部を枯凋及び/又は落葉させるための効果の増強が認められる場合がある。さらに、前記効果を妨げない薬剤の組み合わせ範囲において、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、肥料、土壌改良剤等と混用又は併用することもできる。
他の枯凋落葉剤の具体的な例としては、例えば、カルフェントラゾンエチル(carfentrazone−ethyl)、フルミクロラックペンチル(flumiclorac−pentyl)、ピラフルフェンエチル(pyraflufen−ethyl)、ジクワット(diquat)、パラコ−ト(paraquat)、グルフォシネ−トアンモニウム塩(glufosinate−ammonium)、グリフォセ−ト(glyphosate)、スルフォセート(sulfosate)、エテホン(ethephon)、硫酸、シアン酸ナトリウム、チアジアズロン(thiaziazuron)トリブフォス(tribufos)、ジメチピン(dimethipin)、エンドタール(endothall)等をあげることができる。
尚、上記化合物は、ファ−ムケミカルズハンドブック(マイスタ−パブリッシングカンパニ−)〔Farm Chemical Handbook(Meister Publishing Company)〕1999年度版のカタログ、SHIBUYA INDEX 2002(SHIBUYA INDEX研究会)等に記載されている。
【0011】
本発明組成物は、広範囲の雑草に対し雑草防除効果を有し、また作物との選択性にも富み、通常の耕起栽培の他、不耕起栽培、果樹園等の農園芸分野及び運動場、空き地、林地、線路端、送電線下等の非農耕地においても優れた雑草防除効果を発揮することから、雑草防除剤として利用される。本発明組成物は、畑等において問題となる下記の種々の雑草に対して優れた雑草防除効果を有する。
アカバナ科雑草:オオマツヨイグサ(Oenothera erythrosepala)、メマツヨイグサ(Oenothera biennis)、コマツヨイグサ(Oenothera laciniata)
キンポウゲ科雑草:トゲミノキツネノボタン(Ranunculus muricatus)、イボミキンポウゲ(Ranunculus sardous)
タデ科雑草:ソバカズラ(Polygonum convolvulus)、サナエタデ(Polygonum lapathifolium)、アメリカサナエタデ(Polygonum pensylvanicum)、ハルタデ(Polygonum persicaria)、イタドリ(Polygonum cuspidatum)、ミチヤナギ(Polygonum aviculare)、ナガバギシギシ(Rumex crispus)、エゾノギシギシ(Rumex obtusifolius)、ヒメスイバ(Rumex acetosella)
スベリヒユ科雑草:スベリヒユ(Portulaca oleracea)
ナデシコ科雑草:ハコベ(Stellaria media)、オランダミミナグサ(Cerastium glomeratum)
アカザ科雑草:シロザ(Chenopodium album)、ホウキギ(Kochia scoparia)
ヒユ科雑草:アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、ホナガアオゲイトウ(Amaranthus hybridus)、オオホナガアオゲイトウ(Amaranthus palmeri)、トールウォーターヘンプ(Amaranthus tuberculatus)、コモンウォーターヘンプ(Amaranthus rudis)
アブラナ科雑草:ワイルドラディッシュ(Raphanus raphanistrum)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)、ナズナ(Capsella bursa−pastoris)、マメグンバイナズナ(Lepidium virginicum)
マメ科雑草:アメリカツノクサネム(Sesbania exaltata)、エビスグサ(Cassia obtusifolia)、フロリダベガ−ウィ−ド(Desmodium tortuosum)、シロツメクサ(Trifolium repens)、オオカラスノエンドウ(Vicia sativa)、コメツブウマゴヤシ(Medicago lupulina)
ケシ科雑草:ヒナゲシ(Papaver rhoeas)
アオイ科雑草:イチビ(Abutilon theophrasti)、アメリカキンゴジカ(Sida spinosa)、ギンセンカ(Hibiscus trionum)
スミレ科雑草:フィ−ルドパンジ−(Viola arvensis)、ワイルドパンジ−(Viola tricolor)
アカネ科雑草:ヤエムグラ(Galium aparine)
ヒルガオ科雑草:アメリカアサガオ(Ipomoea hederacea)、マルバアサガオ(Ipomoea purpurea)、マルバアメリカアサガオ(Ipomoea hederacea var integriuscula)、マメアサガオ(Ipomoea lacunosa)、セイヨウヒルガオ(Convolvulus arvensis)、ヒロハヒルガオ(Calystegia sepium)
シソ科雑草:ヒメオドリコソウ(Lamium purpureum)、ホトケノザ(Lamium amplexicaule)
ナス科雑草:シロバナチョウセンアサガオ(Datura stramonium)、イヌホオズキ(Solanum nigrum)、ワルナスビ(Solanum carolinense)
ゴマノハグサ科雑草:オオイヌノフグリ(Veronica persica)、タチイヌノフグリ(Veronica arvensis)、フラサバソウ(Veronica hederaefolia)
キク科雑草:オナモミ(Xanthium strumarium)、野生ヒマワリ(Helianthus annuus)、カミツレ(Matricaria chamomilla)、イヌカミツレ(Matricaria perforata or inodora)、コシカギク(Matricaria matricarioides)、コ−ンマリ−ゴ−ルド(Chrysanthemum segetum)、ブタクサ(Ambrosia artemisiifolia)、オオブタクサ(Ambrosia trifida)、ヒメムカシヨモギ(Erigeron canadensis)、ヨモギ(Artemisia princeps)、セイタカアワダチソウ(Solidago altissima)、オオアワダチソウ(Solidago gigantea)、セイヨウタンポポ(Taraxacum officinale)、ノボロギク(Senecio vulgaris)、ハキダメギク(Galinsoga ciliata)
ムラサキ科雑草:ワスレナグサ(Myosotis scorpioides)、ノハラムラサキ(Myosotis arvensis)
ガガイモ科雑草:オオトウワタ(Asclepias syriaca)
トウダイグサ科雑草:トウダイグサ(Euphorbia helioscopia)、オオニシキソウ(Euphorbia maculata)
フウロソウ科雑草:アメリカフウロ(Geranium carolinianum)
カタバミ科雑草:ムラサキカタバミ(Oxalis corymbosa)
ウリ科雑草:アレチウリ(Sicyos angulatus)
イネ科雑草:イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、エノコログサ(Setaria viridis)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)、メヒシバ(Digitaria sanguinalis)、オヒシバ(Eleusine indica)、スズメノカタビラ(Poa annua)、ブラックグラス(Alopecurus myosuroides)、カラスムギ(Avena fatua)、シルキーベントグラス(Apera spica−venti)、セイバンモロコシ(Sorghum halepense)、シバムギ(Agropyron repens)、ウマノチャヒキ(Bromus tectorum)、ギョウギシバ(Cynodone dactylon)、オオクサキビ(Panicum dichotomiflorum)、テキサスパニカム(Panicum texanum)、シャタ−ケ−ン(Sorghum vulgare)、ナルコビエ(Eriochloa villosa)、スズメノテッポウ(Alopecurus geniculatus)
ツユクサ科雑草:ツユクサ(Commelina communis)、マルバツユクサ(Commelina benghalensis)
トクサ科雑草:スギナ(Equisetum arvense)
カヤツリグサ科雑草:コゴメガヤツリ(Cyperus iria)、ハマスゲ(Cyperus rotundus)、キハマスゲ(Cyperus esculentus)
また、本発明組成物は、大豆(ダイズ)、玉蜀黍(トウモロコシ)、小麦(コムギ)等の不耕起栽培において問題となる種々の雑草を効果的に防除することができる。
【0012】
さらにまた、本発明組成物は、水田の乾田処理において問題となる下記の種々の雑草に対して優れた雑草防除効果を有する。
イネ科雑草:タイヌビエ(Echinochloa oryzicola)
ゴマノハグサ科雑草:アゼナ(Lindernia procumbens)、アメリカアゼナ(Lindernia dubia var. major)、タケトアゼナ(Lindernia dubia var. dubia)、ヒメアメリカアゼナ(Lindernia anagallidea)、アゼトウガラシ(Lindernia micrantha)、スズメノトウガラシ(Lindernia antipoda)
ミソハギ科雑草:キカシグサ(Rotala indica)、ヒメミソハギ(Ammannia multiflora)、ホソバヒメミソハギ(Ammannia coccinea)
ミゾハコベ科雑草:ミゾハコベ(Elatine triandra)
カヤツリグサ科雑草:タマガヤツリ(Cyperus difformis)、ホタルイ(Scirpus juncoides subsp. hotarui)、イヌホタルイ(Scirpus juncoides subsp. juncoides)、マツバイ(Eleocharis acicularis)、ミズガヤツリ(Cyperus serotinus)、クログワイ(Eleocharis kuroguwai)
ミズアオイ科雑草:コナギ(Monochoria vaginalis)
オモダカ科雑草:ウリカワ(Sagittaria pygmaea)、オモダカ(Sagittaria trifolia)、ヘラオモダカ(Alisma canaliculatum)
ヒルムシロ科雑草:ヒルムシロ(Potamogeton distinctus)
セリ科雑草:セリ(Oenanthe javanica)
【0013】
本発明組成物は、例えば、堤防ののり面、河川敷、道路の路肩及びのり面、鉄道敷、公園緑地、グランド、駐車場、空港、工場及び貯蔵設備等の工業施設用地、休耕地、あるいは、市街の有休地等の雑草の生育を制御する必要のある非農耕地、あるいは、樹園地、牧草地、芝生地、林業地等に発生する広範囲の雑草を効果的に防除することができる。
【0014】
本発明組成物は、馬鈴薯(バレイショ)、綿(ワタ)、向日葵(ヒマワリ)及び大豆(タイズ)等の広範囲の作物の茎葉部を枯凋及び/又は落葉させる効果を有する。尚、本発明組成物は、収穫物である馬鈴薯の地下茎、大豆の種子、向日葵の種子、綿の繊維に対して問題となるような薬害を生じない。
【0015】
【実施例】
以下、試験例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、下記の試験例における馬鈴薯の茎葉部を枯凋及び/又は落葉させる効果の評価は、調査時における馬鈴薯の茎葉部の生育の状態が、無処理区の生育の状態と比較して全く乃至は殆ど差異が無いものを「0」とし、馬鈴薯の茎葉部が完全に枯凋しているものを「100」として、枯凋の割合を「5」刻みで示した。
【0016】
試験例1
畑地を耕耘し馬鈴薯の種芋を播種し、馬鈴薯の塊茎が収穫できるまで生育させた。その後、フルミオキサジンの顆粒水和剤(フルミオキサジン50部、デモールEPパウダー(花王製)10部、エマール10パウダー2部(花王製)、勝光山クレー(勝光山製)38部を混合した後、粉砕し、さらに造粒して得た顆粒水和剤)の所定量を水で希釈したものと、当該顆粒水和剤とポリオキシエチレンドデシルエーテル製剤(商品名:サントクテン80、住友化学製)との混合物の所定量を水で希釈したものとの両者を、散布装置を用いて均一に馬鈴薯の茎葉部に約1000L/haの散布液量で散布処理した。8日後に馬鈴薯の茎葉部の枯凋の割合を調査した。結果を表1に示した。
【0017】
【表1】
【0018】
試験例3
畑地を耕耘し馬鈴薯の種芋を播種し、馬鈴薯の塊茎が収穫できるまで生育させた。その後、フルミオキサジンの顆粒水和剤(フルミオキサジン50部、デモールEPパウダー(花王製)10部、エマール10パウダー2部(花王製)、勝光山クレー38部(勝光山製)を混合した後、粉砕し、さらに造粒して得た顆粒水和剤)とポリオキシエチレンドデシルエーテル製剤(商品名:サントクテン80、住友化学製)との混合物の所定量を水で希釈したものと、ピラフルフェンエチル乳剤(商品名:デシカン乳剤、日本農薬製)の所定量を水で希釈したものと、、ジクワット液剤(商品名:レグロックス、武田薬品製)の所定量を水で希釈したものとの3者を、散布装置を用いて均一に馬鈴薯の茎葉部に約1000L/haの散布液量で散布処理した。8日後に馬鈴薯の茎葉部の枯凋の割合を調査した。結果を表2に示した。
【0019】
【表2】
【0020】
試験例3
高さ21cm、直径22cmの円柱形プラスティックポットに土壌を充填し、馬鈴薯の種芋を播種し、馬鈴薯の茎葉部の草高が40cmになるまで生育させた。その後、フルミオキサジンの顆粒水和剤(フルミオキサジン50部、デモールEPパウダー(花王製)10部、エマール10パウダー2部(花王製)、勝光山クレー(勝光山製)38部を混合した後、粉砕し、さらに造粒して得た顆粒水和剤)の所定量を水で希釈したものと、当該顆粒水和剤とポリオキシエチレンドデシルエーテル製剤(商品名:サントクテン80、住友化学製)との混合物の所定量を水で希釈したものと、当該顆粒水和剤とクロップオイルコンセントレイト(crop oil concentrate)(商品名:Agri−dex、ヘレナ製)との3者を、散布装置を用いて均一に馬鈴薯の茎葉部に約1000L/haの散布液量で散布処理した。5日後に馬鈴薯の茎葉部の枯凋の割合を調査した。結果を表3に示した。
【0021】
【表3】
【0022】
【発明の効果】
本発明は、優れた雑草防除組成物又は作物枯凋落葉組成物等を提供可能とした。
Claims (9)
- N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミド及びポリオキシエチレンドデシルエーテルを含有することを特徴とする組成物。
- 畑地、水田、果樹園又は非農耕地における雑草を防除するための、請求項1記載の組成物の使用。
- 作物の茎葉部を枯凋及び/又は落葉させるための、請求項1記載の組成物の使用。
- 作物が馬鈴薯であることを特徴とする請求項3記載の使用。
- N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミド及びポリオキシエチレンドデシルエーテルを含有することを特徴とする雑草防除剤。
- N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミド及びポリオキシエチレンドデシルエーテルを含有することを特徴とする作物枯凋落葉剤。
- N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミド及びポリオキシエチレンドデシルエーテルを含有することを特徴とする馬鈴薯枯凋落葉剤。
- N−(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロプ−2−イニル−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)シクロヘク−1−エン−1,2−ジカルボキサミドを有効成分として含有する雑草防除剤又は枯凋落葉剤に、ポリオキシエチレンドデシルエーテルを添加することを特徴とする雑草防除剤における有効成分の雑草防除効果あるいは枯凋落葉剤における有効成分の作物の茎葉部を枯凋及び/又は落葉させるための効果の向上方法。
- ポリオキシエチレンドデシルエーテルを散布対象に散布するための散布液の全量に対して0.05〜2%(v/v)になるように添加することを特徴とする請求項8記載の方法。
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JP2006306730A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 除草用組成物 |
WO2012161114A1 (ja) * | 2011-05-20 | 2012-11-29 | 日本農薬株式会社 | 作物の枯凋落葉剤組成物 |
WO2014077343A1 (ja) * | 2012-11-16 | 2014-05-22 | 日本農薬株式会社 | 除草剤組成物 |
CN105613521A (zh) * | 2016-02-24 | 2016-06-01 | 苏州佳辉化工有限公司 | 一种大豆田专用除草剂 |
-
2002
- 2002-10-16 JP JP2002301518A patent/JP2004137162A/ja active Pending
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