JP2003104760A - 被覆光ファイバおよびこれを用いた光ファイバ心線 - Google Patents

被覆光ファイバおよびこれを用いた光ファイバ心線

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JP2003104760A
JP2003104760A JP2001302037A JP2001302037A JP2003104760A JP 2003104760 A JP2003104760 A JP 2003104760A JP 2001302037 A JP2001302037 A JP 2001302037A JP 2001302037 A JP2001302037 A JP 2001302037A JP 2003104760 A JP2003104760 A JP 2003104760A
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optical fiber
meth
acrylate
coated optical
layer
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JP2001302037A
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Atsushi Suzuki
厚 鈴木
Kazunori Tanaka
和典 田中
Tomoyuki Hattori
知之 服部
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバを確実に保護・補強でき、かつ耐
黄変性に優れた被覆光ファイバおよび光ファイバ心線を
提供する。 【解決手段】 被覆光ファイバ21は、光ファイバ11の表
面に軟質のプライマリ層12を設け、次いでプライマリ層
12の外側に硬質のセカンダリ層13を設けてなり、プライ
マリ層12とセカンダリ層13とが、特定構造を有する化合
物から選択された同一の化合物を含有する。また、光フ
ァイバ心線31は、被覆光ファイバ21にさらに着色層14を
設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信等に好適に
使用可能な被覆光ファイバおよびこれを用いた光ファイ
バ心線に関する。
【0002】
【従来の技術】光伝送用媒体として使用される光学ガラ
スファイバ(以下、単に光ファイバという)は、通常、
その直径が150μmφ以下であり、光ファイバの保護
補強を目的として、光ファイバに樹脂被覆層が設けられ
た被覆光ファイバが知られている。中でも、被覆光ファ
イバの耐側圧特性を高めるという観点から、光ファイバ
の表面に軟質のバッファ層(プライマリ層ともいう)を
設け、次いでバッファ層の外側に硬質の保護層(セカン
ダリ層ともいう)を設けてなる被覆光ファイバが広く知
られている。
【0003】また、被覆光ファイバは、しばしば、その
判別を目的として、さらに最外層として着色層が設けら
れた光ファイバ心線とされる。この場合、被覆光ファイ
バの樹脂被覆層は、着色層の下地層となるので、着色層
の色を確実に所望の色とするために、一般に、ほぼ無色
透明とされている。
【0004】このような被覆光ファイバあるいは光ファ
イバ心線は、一般に長期にわたり使用されるため、被覆
光ファイバの被覆層も長期にわたり物性変化の少ないこ
とが求められている。しかしながら、従来の被覆光ファ
イバは、ほぼ無色透明とされた樹脂被覆層が、蛍光灯の
光に含有されるような微弱紫外線に数日間さらされただ
けでも、黄変する場合があるという問題があった。ま
た、光ファイバ心線は、下地層としての、ほぼ無色透明
の樹脂被覆層が黄変することによって、最外層である着
色層が変色したように見え、光ファイバ心線の識別を誤
まる虞れが生じるという問題があった。
【0005】特開平6−242355号公報には、樹脂
被覆層の原料となる開始剤、モノマー、添加剤の種類を
制限することによって、樹脂被覆層の黄色度が40以下
とされた光ファイバ心線が開示されている(従来例
1)。従来例1によれば、樹脂被覆層あるいは着色層の
変色または劣化に起因して光ファイバ心線が識別不可能
となる虞れがない、という優れた効果が得られるとされ
ている。
【0006】また、特開2000−302829には、
特定構造を有するフェノール系酸化防止剤が含有された
液状樹脂組成物の硬化物が開示されている(従来例
2)。従来例2によれば、前記硬化物は耐光性に優れる
ことから、光ファイバ用の被覆材料として有用であると
されている。
【0007】しかしながら、近年では、被覆光ファイバ
および光ファイバ心線に対して、 1)光ファイバを確実に保護・補強できる、 2)光照射を受けても、ほぼ無色透明とされた樹脂被覆
層が、ほとんど黄変しない、 を共に満足することがさらに求められている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的は、光ファイ
バを確実に保護・補強でき、かつ耐黄変性に優れた被覆
光ファイバを提供することである。また、本発明の目的
は、光ファイバを確実に保護・補強でき、かつ耐黄変性
に優れた光ファイバ心線を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明者らは、鋭意検討の結果、特定構造の被
覆光ファイバの樹脂被覆層に、特定化合物を含有させる
ことにより、驚くべきことに、光ファイバを確実に保護
・補強できるとともに、耐黄変性に優れた光ファイバ心
線が得られることを見出し、本発明に至った。すなわ
ち、本発明の技術的構成およびその作用効果は以下の通
りである。
【0010】請求項1に係る被覆光ファイバは、光ファ
イバの外周に複数の樹脂被覆層を設けてなる被覆光ファ
イバであって、前記複数の樹脂被覆層の全ての層が、下
記一般式(1)で表される構造を有する化合物から選択
された同一の化合物を含有することを特徴としている。
【0011】
【化2】
【0012】このような構成によれば、被覆光ファイバ
は、光ファイバの外周に複数の樹脂被覆層を設けてなる
ので、これらの樹脂被覆層について、光ファイバの中心
に近づくにつれて軟質な層とし、光ファイバの中心から
離れるにつれて硬質な層とすることによって、外力をう
けた際に光ファイバへの応力を緩和して光の伝送損失の
増大を防ぐとともに、光ファイバの外傷を防ぐことがで
きる被覆光ファイバとすることができる。また、これら
の樹脂被覆層の全ての層が一般式(1)で表される構造
を有する化合物から選択された同一の化合物を含有する
ことによって、その作用は不明であるが、驚くべきこと
に、光照射を受けても、ほぼ無色透明とされた樹脂被覆
層は、ほとんど黄変しない。以上により、請求項1に係
る被覆光ファイバによれば、光ファイバを確実に保護・
補強できるとともに、耐黄変性に優れた被覆光ファイバ
とすることができる。
【0013】また、本発明者らは、前記式(1)で表さ
れる構造を有する化合物のR基がメチル基であることに
よって耐黄変性に優れた被覆光ファイバを確実に得るこ
とができることを見出した。よって、請求項2に係る被
覆光ファイバは、前記式(1)で表される構造を有する
化合物のR基がメチル基であることを特徴としている。
【0014】また、請求項3に係る光ファイバ心線は、
本発明に係る被覆光ファイバにさらに着色層を設けてな
ることを特徴としているので、光ファイバを確実に保護
・補強できる光ファイバ心線である。また、請求項3に
係る光ファイバ心線の着色層は、本発明に係る被覆光フ
ァイバを下地とするが、前記したように、本発明に係る
被覆光ファイバは、光照射を受けても、ほぼ無色透明と
された樹脂被覆層がほとんど黄変しないので、所望の色
とされた着色層の色が、被覆光ファイバの樹脂被覆層の
黄変によって見かけ上変化する虞れはほとんどない。よ
って、請求項3に係る光ファイバ心線によれば、光ファ
イバを確実に保護・補強できるとともに、耐変色性に優
れた光ファイバ心線とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。本発明の実施形態に係る被
覆光ファイバ21は、図1の模式断面図に示すように、光
ファイバ11の保護・補強を確実にするために、樹脂被覆
層として、光ファイバ11の表面に軟質のプライマリ層12
を設け、次いでプライマリ層12の外側に硬質のセカンダ
リ層13を設けてなる。ここで、光ファイバ11の直径Dg
は約125μm、プライマリ層12までの直径Dpは18
0μm〜210μm、セカンダリ層13までの直径Ds
240μm〜250μmとされるのが好ましい。
【0016】プライマリ層12とセカンダリ層13を構成す
る樹脂は、それぞれ、諸物性値が下記範囲内となるよう
に好適に構成される。 <プライマリ層> ヤング率:0.1MPa〜2MPa ガラス転移温度:−20℃〜20℃ 破断伸び:100%〜400% 破断強度:1MPa〜10MPa <セカンダリ層> ヤング率:100MPa〜1500MPa ガラス転移温度:50℃〜150℃ 破断伸び:20%〜200% 破断強度:10MPa〜100MPa
【0017】このような構成によって、外力を受けた際
に軟質のプライマリ層12が光ファイバ11への応力を緩和
して、光の伝送損失の増大を防ぐことができ、また、硬
質のセカンダリ層13が光ファイバ11の表面に傷が発生す
るのを防ぐことができる。すなわち、被覆光ファイバ21
は、光ファイバ11を確実に保護・補強できるように構成
される。
【0018】プライマリ層12とセカンダリ層13を構成す
る樹脂としては、樹脂被覆層の耐久性を優れたものにで
きる点、高速の被覆を容易とする点などから、紫外線硬
化型液状樹脂組成物が紫外線照射によって硬化された樹
脂であって、ほぼ無色透明のものを好適に挙げることが
できる。ここで、紫外線硬化型液状樹脂組成物(以下、
単に“液状樹脂組成物”ともいう)とは、紫外線照射に
より硬化しうる液状の樹脂組成物を意味する。
【0019】以下に、プライマリ層12とセカンダリ層13
を構成する樹脂を好適に作製し得る液状樹脂組成物につ
いて説明する。液状樹脂組成物としては、プライマリ層
12を作製するため液状樹脂組成物、および、セカンダリ
層13を作製するための液状樹脂組成物が、組成を変えて
それぞれ調製されるが、これらの液状樹脂組成物は、下
記一般式(1)で表される構造を有する化合物から選択
された同一の化合物を含有することを必須とする。この
ような構成によって、プライマリ層12とセカンダリ層13
とからなる樹脂被覆層は、光照射を受けてもほとんど黄
変しない。
【0020】
【化3】
【0021】Rとしては、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブ
チル基、イソブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル
等を挙げることができ、好ましくは、メチル基である。
Rがメチル基とされた一般式(1)で表される構造を有
する化合物としては、例えば、3,9−ビス[2−{3
−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピオニロキシ}−1,1−ジメチルエ
チル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.
5]ウンデカン、トリエチレングリコール−ビス{3−
(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート}等が挙げられる。これらの
うち3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニロ
キシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10
−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、トリエチ
レングリコール−ビス{3−(3−tert−ブチル−
5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト}が特に好ましい。
【0022】また、一般式(1)で表される構造を有す
る化合物は、液状樹脂組成物中で充分分散されるのが好
ましく、後述する重合性オリゴマーおよび重合性不飽和
モノマーとの相溶性が良好なものが好ましい。ここで、
重合性オリゴマーおよび重合性不飽和モノマーとの相溶
性が高い化合物は、プライマリ層用液状樹脂組成物とセ
カンダリ層用液状樹脂組成物とが接触するデュアルコー
ティング方式による樹脂被覆の場合、あるいは、樹脂被
覆層の温度が重合熱や紫外線照射等によって上昇する場
合などにおいて、プライマリ層とセカンダリ層との間を
層間移行しやすくなる(後に詳述するタンデムコーティ
ング方式による樹脂被覆であっても、紫外線硬化型液状
樹脂組成物が紫外線照射によって硬化された時に、樹脂
被覆層の温度が80℃以上になることがある。)。しか
しながら、本発明の実施の形態に係る被覆光ファイバ21
においては、プライマリ層用の液状樹脂組成物とセカン
ダリ層用の液状樹脂組成物とが、共に、上記一般式
(1)で表される構造を有する化合物から選択された同
一の化合物を含有するので、該化合物がプライマリ層と
セカンダリ層と間を層間移行しても相互作用による悪影
響は無く、所望の被覆光ファイバ21を確実に作製でき
る。なお、樹脂被覆層の温度は、例えば、以下の装置で
測定できる。 温度測定装置 :ノントクトII温度測定装置(販売;帝
人エンジニアリング社) 温度検出ヘッド:型番H−7202 コントローラー:型番NCT−7100
【0023】これらの一般式(1)で表される構造を有
する化合物の液状樹脂組成物に対する含有量は、液状樹
脂組成物の硬化性の点、および、樹脂被覆層の物性変化
低減効果の点から、0.1重量%〜1重量%が好まし
い。
【0024】液状樹脂組成物は、一般式(1)で表され
る構造を有する化合物に加え、繰り返し単位構造と重合
性二重結合とを併有する重合性オリゴマー、重合性不飽
和モノマー、および光重合開始剤を含有するものが好ま
しい。
【0025】重合性オリゴマーは、“ウレタン結合を有
する繰り返し単位構造”と(メタ)アクリル基とを併有
する重合性オリゴマーが好ましく、特に、ポリオール化
合物とジイソシアネート化合物と水酸基含有(メタ)ア
クリレートを用いて、ジイソシアネートのイソシアネー
ト基を、ポリオール化合物の水酸基および水酸基含有
(メタ)アクリレートの水酸基と反応させて得られる重
合性オリゴマーが好ましい。
【0026】ポリオール化合物としては、ポリエーテル
ジオールなどに代表されるポリエーテルポリオールを挙
げることができ、より具体的には、ポリプロピレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコール、プロピレンオ
キシドと他の一種以上のイオン重合性環状化合物を開環
共重合させて得られるポリエーテルポリオールなどが好
適に挙げられる。上記イオン重合性環状化合物として
は、例えばエチレンオキシド、ブテン−1−オキシド、
イソブテンオキシド、3,3−ビスクロロメチルオキセ
タン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフ
ラン、3−メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、ト
リオキサン、テトラオキサン、シクロヘキセンオキシ
ド、スチレンオキシド、エピクロルヒドリン、グリシジ
ルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル、アリル
グリシジルカーボネート、ブタジエンモノオキシド、イ
ソプレンモノオキシド、ビニルオキセタン、ビニルテト
ラヒドロフラン、ビニルシクロヘキセンオキシド、フェ
ニルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、
安息香酸グリシジルエステルなどの環状エーテル類が挙
げられる。これらのポリエーテルポリオールの平均官能
基数(例えばヒドロキシ基の数)は、本発明硬化物の良
好なゲル分率および液状樹脂組成物の適度な粘度を得る
観点から1.5〜6.0が好ましい。
【0027】上記ポリエーテルポリオールは、例えば、
EXCENOL720、1020、2020、303
0、4030、PREMINOL3010、4002、
4010(以上、旭硝子ウレタン製)、PPTG200
0、PPTG1000、(以上、保土谷化学工業製)な
どの市販品としても入手することができる。
【0028】重合性オリゴマーの合成に用いられるジイ
ソシアネート化合物としては、芳香族ジイソシアネー
ト、脂環族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート
等が挙げられる。芳香族ジイソシアネートとして、例え
ば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリ
レンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシア
ネート、1,4−キシリレンジイソシアネート、1,5
−ナフタレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソ
シアネート、p−フェニレンジイソシアネート、3,
3′−ジメチル−4,4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、3,3′−ジメチルフェニレンジイソシアネート、
4,4′−ビフェニレンジイソシアネート、ビス(2−
イソシアネートエチル)フマレート、6−イソプロピル
−1,3−フェニルジイソシアネート、4−ジフェニル
プロパンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジ
イソシアネート等が挙げられる。脂環族ジイソシアネー
トとして、例えば、イソフォロンジイソシアネート、メ
チレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、水
添ジフェニルメタンジイソシアネート、水添キシリレン
ジイソシアネート、2,5−ビス(イソシアネートメチ
ル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,6−ビス
(イソシアネートメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘ
プタン等が挙げられる。脂肪族ジイソシアネートとし
て、例えば、1,6−ヘキサンジイソシアネート、2,
2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、
リジンジイソシアネート等が挙げられる。これらのう
ち、樹脂被覆層の耐黄変性の観点から、脂環式ポリイソ
シアネートあるいは脂肪族ポリイソシアネートがより好
ましく、イソフォロンジイソシアネートが特に好まし
い。これらのジイソシアネート化合物は単独で用いて
も、2種以上併用しても良い。プライマリ層あるいはセ
カンダリ層のどちらか1層のみが、脂環式ポリイソシア
ネートあるいは脂肪族ポリイソシアネートを用いても耐
黄変効果(黄変抑制効果)はあるが、どちらの層に対し
ても脂環式ポリイソシアネートあるいは脂肪族ポリイソ
シアネートを用いるのが好ましい。
【0029】重合性オリゴマーの合成に用いられる水酸
基含有(メタ)アクリレートとしては、ジイソシアネー
ト化合物のイソシアネート基との反応性の点から、水酸
基が第一級炭素原子に結合した水酸基含有(メタ)アク
リレート(第一水酸基含有(メタ)アクリレートとい
う)および水酸基が第二級炭素原子に結合した水酸基含
有(メタ)アクリレート(第二水酸基含有(メタ)アク
リレートという)が好ましい。第一水酸基含有(メタ)
アクリレートとして、例えば、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アク
リレート、ネオペンチルグリコールモノ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールエタンジ(メタ)アクリレート、お
よび、一般式CH2=C(R1)-COOCH2CH2-(OCOCH2CH2CH2CH2CH
2)n-OH(式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、n
は1〜3の数を示す)で表される(メタ)アクリレート
等が挙げられる。第二水酸基含有(メタ)アクリレート
として、例えば、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メ
タ)アクリレート、4−ヒドロキシシクロヘキシル(メ
タ)アクリレート等が挙げられ、さらに、アルキルグリ
シジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、グリシジ
ル(メタ)アクリレート等のグリシジル基含有化合物
と、(メタ)アクリル酸との付加反応により得られる化
合物が挙げられる。
【0030】ポリオール化合物、ジイソシアネート化合
物及び水酸基含有(メタ)アクリレートの使用割合およ
び各化合物の種類は、前記したプライマリ層およびセカ
ンダリ層として好ましい物性値となるように、それぞれ
選択される。
【0031】ポリオール化合物とジイソシアネート化合
物と水酸基含有(メタ)アクリレートとの反応を実施す
る具体的方法としては、例えばポリオール化合物、ジイ
ソシアネート化合物及び水酸基含有(メタ)アクリレー
トを一括して仕込んで反応させる方法;ポリオール化合
物及びジイソシアネート化合物を反応させ、次いで水酸
基含有(メタ)アクリレートを反応させる方法;ジイソ
シアネート化合物及び水酸基含有(メタ)アクリレート
を反応させ、次いでポリオール化合物を反応させる方
法;ジイソシアネート化合物及び水酸基含有(メタ)ア
クリレートを反応させ、次いでポリオール化合物を反応
させ、最後にまた水酸基含有(メタ)アクリレートを反
応させる方法などが挙げられる。
【0032】重合性オリゴマーの合成においては、ナフ
テン酸銅、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛、ジブ
チル錫ジラウレート、トリエチルアミン、1,4−ジア
ザビシクロ〔2.2.2〕オクタン、2,6,7−トリ
メチル−1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタ
ン等のウレタン化触媒を、反応物の総量に対して0.0
1重量%〜1重量%用いるのが好ましい。また、反応温
度は、通常5℃〜90℃、特に10℃〜80℃が好まし
い。
【0033】なお、重合性オリゴマーの合成においてポ
リオールとともにジアミンを併用することも可能であ
り、このようなジアミンとしてはエチレンジアミン、テ
トラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、パラ
フェニレンジアミン、4,4′−ジアミノジフェニルメ
タン等のジアミンやヘテロ原子を含むジアミン、ポリエ
ーテルジアミン等が挙げられる。
【0034】また、水酸基含有(メタ)アクリレートの
一部をイソシアネート基に付加しうる官能基を持った化
合物に置き換えて用いることもできる。この化合物とし
ては、例えば、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどを
挙げることができる。これらの化合物を使用することに
より、光ファイバへの密着性をさらに高めることができ
る。
【0035】重合性オリゴマーの好ましい分子量は、液
状樹脂組成物として適度な粘度、および、前記したプラ
イマリ層またはセカンダリ層として好ましい物性値を鑑
みて設定されるものであるが、ゲルパーミュエーション
クロマトグラフ法によるポリスチレン換算の数平均分子
量で500〜40,000の範囲内とされるのが好まし
く、700〜30,000の範囲内とされるのがより好
ましい。
【0036】重合性オリゴマーは、以上例示したもの
を、単独または2種以上を組み合わせて用いることがで
きる。
【0037】重合性オリゴマーの液状樹脂組成物に対す
る含有量は、液状樹脂組成物として適度な粘度、およ
び、前記したプライマリ層またはセカンダリ層として好
ましい物性値を鑑みて設定されるものであるが、20重
量%〜85重量%の範囲内とされるのが好ましく、25
重量%〜80重量%の範囲内とされるのがより好まし
い。
【0038】以下に、重合性オリゴマーの具体的な合成
例を示す。 (重合性オリゴマーの合成例)撹拌機を備えた反応容器
に、数平均分子量が3000のポリプロピレングリコー
ル868.8g、イソフォロンジイソシアネート96.
4g、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.0
2g、フェノチアジン0.008gを仕込み、これらを
撹拌しながら液温度が15℃となるまで冷却する。ジブ
チル錫ジラウレート0.08gを添加した後、撹拌しな
がら液温度を1時間かけて35℃まで徐々に上げる。そ
の後、液温度を50℃に上げて反応させる。残留イソシ
アネート基濃度が1.26重量%(仕込量に対する割
合)以下となった後、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト33.6gを添加し、液温度約60℃にて撹拌し、反
応させる。残留イソシアネート基濃度が0.1重量%以
下になった時を反応終了とし、重合性オリゴマーを得
る。
【0039】次に、重合性不飽和モノマーについて説明
する。重合性不飽和モノマーとしては単官能性化合物及
び/または多官能性化合物を用いることができる。単官
能性化合物としては、例えばN−ビニルピロリドン,N
−ビニルカプロラクタム等のビニル基含有ラクタム;イ
ソボルニル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)ア
クリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレー
ト、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシク
ロペンテニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート等の脂環式構造含有(メタ)アク
リレート;ベンジル(メタ)アクリレート、4−ブチル
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、アクリロイルモ
ルホリン、ビニルイミダゾール、ビニルピリジン等が挙
げられる。さらに、一般式CH2=C(R2)-COO(R3O)m-R
4 (式中、R2 は水素原子またはメチル基を示し、R3
は炭素数2〜6、好ましくは2〜4のアルキレン基を示
し、R4 は水素原子または炭素数1〜12、好ましくは
1〜9のアルキル基を示し、mは0〜12、好ましくは
1〜8の数を示す)で表される(メタ)アクリレート
類;テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、フ
ェノキシエチル(メタ)アクリレート等のエーテル基含
有(メタ)アクリレート;ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、7−アミノ−3,7−ジメチルオクチル(メ
タ)アクリレート等のアミノ基含有(メタ)アクリレー
ト;ジアセトン(メタ)アクリルアミド、イソブトキシ
メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、t−オクチル(メタ)アクリルア
ミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,
N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等
の(メタ)アクリルアミド;ヒドロキシブチルビニルエ
ーテル、ラウリルビニルエーテル、セチルビニルエーテ
ル、2−エチルヘキシルビニルエーテル等のビニルエー
テル類等が挙げられる。このうち、一般式CH2=C(R2)-CO
O(R3O)m-R4で表される(メタ)アクリレート類として
は、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレート;メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)ア
クリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチ
ル(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレー
ト、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メ
タ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、イ
ソアミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アク
リレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル
(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニ
ル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレー
ト、イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メ
タ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ラ
ウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アク
リレート、イソステアリル(メタ)アクリレート等のア
ルキル(メタ)アクリレート;ブトキシエチル(メタ)
アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、
メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、エ
トキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メ
トキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレー
ト等のアルコキシ基含有(メタ)アクリレート;ポリエ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロ
ピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリア
ルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート等が挙げ
られる。
【0040】また、上記の重合性不飽和モノマーの単官
能性化合物の市販品としては、アロニックスM111、
M113、M114、M117(以上、東亞合成製);
KAYARAD、TC110S、R629、R644
(以上、日本化薬製);IBXA、ビスコート3700
(大阪有機化学工業製)等が挙げられる。
【0041】また、多官能性化合物としては、例えばト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオール
ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシ
エチル(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドキシエ
チル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、ト
リス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メ
タ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのエチレンオ
キサイドまたはプロピレンオキサイドの付加体のジオー
ルのジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAの
エチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイドの付加
体のジオールのジ(メタ)アクリレート、ビスフェノー
ルAのジグリシジルエーテルに(メタ)アクリレートを
付加させたエポキシ(メタ)アクリレート、トリエチレ
ングリコールジビニルエーテル等が挙げられる。これら
多官能性化合物の市販品としては、例えばユピマーUV
SA1002、SA2007(以上、三菱化学製);
ビスコート700(大阪有機化学工業製);KAYAR
AD R−604、DPCA−20、−30、−60、
−120、HX−620、D−310、D−330(以
上、日本化薬製);アロニックスM−210、M−21
5、M−315、M−325(以上、東亞合成製)等が
挙げられる。
【0042】重合性不飽和モノマーは、以上例示したも
のを、単独または2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
【0043】重合性不飽和モノマーの液状樹脂組成物に
対する含有量は、液状樹脂組成物として適度な粘度、お
よび、前記したプライマリ層またはセカンダリ層として
好ましい物性値を鑑みて設定されるものであるが、10
重量%〜80重量%の範囲内とされるのが好ましく、1
5重量%〜75重量%の範囲内とされるのがより好まし
い。
【0044】光重合開始剤としては、例えば1−ヒドロ
キシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキ
シ−2−フェニルアセトフェノン、キサントン、フルオ
レノン、ベンズアルデヒド、フルオレン、アントラキノ
ン、トリフェニルアミン、カルバゾール、3−メチルア
セトフェノン、4−クロロベンゾフェノン、4,4′−
ジメトキシベンゾフェノン、4,4′−ジアミノベンゾ
フェノン、ミヒラーケトン、ベンゾインプロピルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルジメチルケタ
ール、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ
−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、チオ
キサントン、ジエチルチオキサントン、2−イソプロピ
ルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−メ
チル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モル
ホリノ−プロパン−1−オン、2,4,6−トリメチル
ベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス−
(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリ
メチルペンチルフォフフィンオキシド等が挙げられる。
その市販品としては、IRGACURE184、36
9、651、500、907、CGI1700、CGI
1750、CGI1850、CG24−61、DARO
CUR1116、1173(以上、チバスペシャルティ
ーケミカルズ製);LUCIRIN TPO(BASF
製);ユベクリルP36(UCB製)等が挙げられる。
【0045】また、光重合開始剤と共に、必要に応じて
光増感剤を添加することができ、光増感剤としては、例
えばトリエチルアミン、ジエチルアミン、N−メチルジ
エタノールアミン、エタノールアミン、4−ジメチルア
ミノ安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4
−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ
安息香酸イソアミル等が挙げられる。その市販品として
は、ユベクリルP102、103、104、105(以
上、UCB製)等が挙げられる。
【0046】光重合開始剤の液状樹脂組成物に対する含
有量は、0.1重量%〜10重量%の範囲内とされるの
が好ましく、0.3重量%〜7重量%の範囲内とされる
のがより好ましい。
【0047】また、液状樹脂組成物には、必要に応じて
有機イオウ系二次酸化防止剤、ホスファイト系二次酸化
防止剤を配合することができる。有機イオウ系二次酸化
防止剤としては、例えば、IRGANOX PS800
FL、PS802FL(以上、チバスペシャルティケミ
カルズ製)、Sumilizer TL、MB(住友化
学工業製)等が挙げられる。ホスファイト系二次酸化防
止剤としては、例えば、Sumilizer TNP、
TPP−R、P−16(住友化学工業製)等が挙げられ
る。
【0048】さらに、液状樹脂組成物には、必要に応じ
て、液状樹脂組成物の特性を損なわない範囲で他の硬化
性のオリゴマー、ポリマー、非硬化性の増感剤、その他
の添加剤等を配合することができる。
【0049】他の硬化性のオリゴマー、ポリマーとして
は、例えばポリエステル(メタ)アクリレート、エポキ
シ(メタ)アクリレート、ポリアミド(メタ)アクリレ
ート、(メタ)アクリロイルオキシ基を有するシロキサ
ンポリマー、グリシジルメタアクリレート等が挙げられ
る。
【0050】また、液状樹脂組成物には、上記成分以外
に各種添加剤、例えば着色剤、紫外線吸収剤、光安定
剤、シランカップリング剤、熱重合禁止剤、レベリング
剤、界面活性剤、保存安定剤、可塑剤、滑剤、溶媒、フ
ィラー、老化防止剤、濡れ性改良剤、塗面改良剤等を必
要に応じて配合することができる。
【0051】紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフ
ェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤等を用いることができる。ベンゾフェノン系紫外線
吸収剤としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェ
ノン、2,2′−ジ−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン等が挙げられる。ベンゾトリアゾール系紫外線
吸収剤としては、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−3′,5′−t−ブチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−オクチル
フェニル)ベンゾトリアゾール、2,4−ジ−t−ブチ
ルフェニル−3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール等が挙げられる。これらのう
ち、本発明硬化物の耐光性向上作用の点から、ベンゾフ
ェノン系紫外線吸収剤が特に好ましい。これらの市販品
として、Sumisorb 110、130、140
(以上、住友化学製)、Seesorb102、10
3、501、202、712、704(以上、シプロ化
成製)、TINUVIN P、234、320、32
6、327、328、329、213(以上、チバスペ
シャルティケミカルズ製)等が挙げられる。これらのう
ち、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノンが特に好
ましい。
【0052】紫外線吸収剤の液状樹脂組成物に対する含
有量は、液状樹脂組成物の硬化性、および、前記したプ
ライマリ層またはセカンダリ層として好ましい物性値を
鑑みて設定されるものであるが、0.05重量%〜3重
量%の範囲内とされるのが好ましく、0.1重量%〜
1.5重量%の範囲内とされるのがより好ましい。
【0053】また、光安定剤としては、例えばTINU
VIN 292、144、622LD(以上、チバスペ
シャルティケミカルズ製)、サノールLS770(三共
製)、TM−061(住友化学工業製)等が挙げられ
る。シランカップリング剤としては、例えばγ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルト
リメトキシシラン、市販品として、SH6062、60
30(以上、トーレダウコーニングシリコーン製)、K
BE903、603、403(以上、信越化学工業製)
等が挙げられる。
【0054】本発明の実施の形態に係る被覆光ファイバ
の製造方法は特に限定されないが、例えば、図2の模式
断面図に示すような樹脂塗布装置43a,43b、紫外線照射
装置44a,44bを用いて好適に製造できる。すなわち、光
ファイバ母材41を線引炉42において線引して、光ファイ
バ11を得る。次いで光ファイバ11を第1の樹脂塗布装置
43aに通過させて、プライマリ層用の液状樹脂組成物
(図示せず)を光ファイバ11の表面に設けた後、第1の
紫外線照射装置44aに通過させて、該樹脂組成物を硬化
することによって、光ファイバ11にプライマリ層を設け
る。上記第1の紫外線照射装置44aは、光ファイバ1が
通過すべき中空筒状体45aと、液状樹脂組成物に紫外線
を照射する紫外線ランプ46aと、該紫外線を反射する反
射鏡47aとから構成されている。
【0055】次いで、プライマリ層が設けられた光ファ
イバ11を、第2の樹脂塗布装置43bに通過させて、セカ
ンダリ層用の液状樹脂組成物(図示せず)をプライマリ
層の上に設けた後、第2の紫外線照射装置44bに通過さ
せて、該樹脂組成物を硬化する。これにより、プライマ
リ層の外側にセカンダリ層が設けられて、被覆光ファイ
バ21が得られる。上記第2の紫外線照射装置44bは、前
記第1の紫外線照射装置44aと同様に、光ファイバ11が
通過すべき中空筒状体45bと、液状樹脂組成物に紫外線
を照射する紫外線ランプ46bと、該紫外線を反射する反
射鏡47bとから構成されている。上記のようにして得ら
れた被覆光ファイバ21は、次いで、巻取機48aに巻き取
られる。以上に示した被覆光ファイバの製造方法は、タ
ンデムコーティング方法として知られているが、光ファ
イバの表面にプライマリ層用の紫外線硬化型液状樹脂組
成物を設けるとともに、プライマリ層用の紫外線硬化型
液状樹脂組成物の外側にセカンダリ層用の紫外線硬化型
液状樹脂組成物を設け、次いで、紫外線を照射して、プ
ライマリ層とセカンダリ層とを作製する“デュアルコー
ティング方法”を使用してもよい。
【0056】本発明の実施の形態に係る光ファイバ心線
31は、図1に示すように、被覆光ファイバ21にさらに着
色層14を設けてなる。光ファイバ心線31の直径Diは、
250μm〜265μmとされるのが好ましい。着色層
14は、プライマリ層12およびセカンダリ層13と同様に、
樹脂被覆層であることが好ましく、着色層14を構成する
樹脂は、諸物性値が下記範囲内となるように好適に構成
される。 <着色層> ヤング率:700MPa〜1700MPa 破断伸び:3%〜10% 破断強度:30MPa〜80MPa
【0057】着色層14を構成する樹脂としては、着色材
を含有する紫外線硬化型液状樹脂組成物(以下、単に着
色材組成物という)が紫外線照射によって硬化された樹
脂を好適に挙げることができる。着色層14を作製するた
めの着色材組成物としては、公知のものを限定なく使用
できるが、例えば、以下に示すような、着色材として着
色顔料を含有する着色材組成物(I)および着色材組成
物(II)を好適に挙げることができる。
【0058】着色材組成物(I): (a)ビスフェノ
ールA又はビスフェノールFのアルキレンオキサイド付
加物と(b)ジイソシアネートと(c)ヒドロキシル基
含有(メタ)アクリレート化合物とを反応させてなるウ
レタン(メタ)アクリレートを5重量%〜80重量%
で、着色顔料を0.1重量%〜50重量%で、光重合開
始剤を0.5重量〜20重量%で含有する着色材組成
物。
【0059】着色材組成物(II): 下記一般式
(2)で表されるシリコーンジ(メタ)アクリレートを
0.01重量%〜20重量%で、エチレン性不飽和基を
有する単官能又は多官能モノマーを30重量%〜90重
量%で、着色顔料を0.1重量%〜50重量%で、光重
合開始剤を0.5重量〜20重量%で含有する着色材組
成物。
【0060】
【化4】
【0061】(式中、R11は水素原子又はメチル基を示
し、R12は炭素数1〜6のアルキレン基を示し、R13
ジイソシアネート残基を示し、R14は水素原子、メチル
基又はエチル基を示し、R15はメチル基又はエチル基を
示し、aは1〜10、b及びdは1〜100、cは1〜
500の整数を示す)
【0062】着色層14用の着色材組成物を構成する各成
分の種類・組成比は、着色材組成物として適度な粘度、
および、前記した着色層として好ましい物性値を鑑みて
設定される。また、この着色材組成物は、必要に応じ
て、前掲した光増感剤,二次酸化防止剤,他の硬化性の
オリゴマー,ポリマー,非硬化性の増感剤,その他の添
加剤等を配合することができる。
【0063】光ファイバ心線31の製造方法は特に限定さ
れないが、着色材組成物と、図3の模式断面図に示すよ
うな樹脂塗布装置と、紫外線照射装置とを用いて好適に
製造できる。すなわち、被覆光ファイバ21を、第3の樹
脂塗布装置43cに通過させて、着色材組成物(図示せ
ず)を被覆光ファイバ21の表面に設けた後、第3の紫外
線照射装置44cに通過させて、該着色材組成物を硬化す
る。これにより、被覆光ファイバ21の外側に着色層が設
けられて、被覆光ファイバ21が得られる。上記第3の紫
外線照射装置44cは、図2で示した第1の紫外線照射装
置44aおよび第2の紫外線照射装置44bと同様に、被覆光
ファイバ21が通過すべき中空筒状体45cと、着色材組成
物に紫外線を照射する紫外線ランプ46cと、該紫外線を
反射する反射鏡47cとから構成されている。上記のよう
にして得られた光ファイバ心線31は、次いで、巻取機48
bに巻き取られる。
【0064】以上のように、本発明の実施の形態に係る
光ファイバ心線31は、本発明の実施の形態に係る被覆光
ファイバ21にさらに着色層14を設けてなるので、光ファ
イバ11を確実に保護・補強できる光ファイバ心線31であ
る。また、光ファイバ心線31の着色層14は、被覆光ファ
イバ21を下地とするが、前記したように、被覆光ファイ
バ21は、光照射を受けても、ほぼ無色透明とされた樹脂
被覆層がほとんど黄変しないので、所望の色とされた着
色層14の色が、被覆光ファイバ21の樹脂被覆層の黄変に
よって見かけ上変化する虞れはほとんどない。すなわ
ち、光ファイバ心線31は、光ファイバ11を確実に保護・
補強できるとともに、耐変色性に優れた光ファイバ心線
である。
【0065】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
詳細に説明するが、これらは本発明を限定するものでは
ない。
【0066】(被覆光ファイバの作製)実施例および比
較例で使用する、重合性オリゴマー(a−1)〜(a−
7)の各組成を表1に示す。
【0067】
【表1】
【0068】次に、プライマリ層を作製するための液状
樹脂組成物(p−1)〜(p−4)、および、セカンダ
リ層を作製するための液状樹脂組成物(s−1)〜(s
−4)の各組成を表2および表3に示す。表2および表
3中、化合物(i−1)とは、3,9−ビス[2−{3
−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピオニロキシ}−1,1−ジメチルエ
チル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.
5]ウンデカンのことであり、一般式(1)で表される
構造(R=メチル基)を有する。また、化合物(i−
2)とは、酸化防止剤として知られている2,2−チオ
ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]のことで
あり、一般式(1)で表される構造(R=tert−ブ
チル基)を有する。化合物(i−1)と化合物(i−
2)の化学式を以下に示す。
【0069】
【表2】
【0070】
【表3】
【0071】
【化5】
【0072】図2に示したタンデムコーティング方法に
従い、実施例1〜2および比較例1〜4の被覆光ファイ
バ(Dg=125μm,Dp=200μm,Ds=245
μm)を作製し、すぐに、これらを暗室(遮光状態)で
保管する。実施例1〜2および比較例1〜4の被覆光フ
ァイバの作製時に使用した液状樹脂組成物は、表4に示
す通りである。
【0073】
【表4】
【0074】(耐黄色性試験)図4に示すように、長さ
約5cmに裁断された実施例1の被覆光ファイバ22を幅
方向に配列して簾状の被覆光ファイバ板35(約5cm×
約2.5cm)を5枚作製する。次に、これらの被覆光
ファイバ板35の配列面に対して、屋内照明用の蛍光灯36
(三菱/OSRAM ネオルミスーパー FL30S−
W 30W)を使用して照度1000ルクスの光をT時
間(T=24,72,168,336)、直接照射する
(被覆光ファイバ板35と蛍光灯36との距離は、約50c
m)。ここで、Tは、蛍光灯照射時間の積算時間であ
り、例えば、72時間の蛍光灯照射を行う場合は、24
時間の蛍光灯照射を受けた被覆光ファイバ板35に対し
て、さらに48時間蛍光灯を照射することにより行う。
【0075】次に、図5に示すように、蛍光灯によって
T時間照射された5枚の被覆光ファイバ板35を、蛍光灯
照射を受けた面が同一方向を向くように、かつ、隣り合
う被覆光ファイバ板35の被覆光ファイバ長手方向がほぼ
直角となるように積層させて、被覆光ファイバ積層体37
を作製する。黄色度の測定は、測色計を用いて、被覆光
ファイバ積層体37の蛍光灯照射を受けた面に対して光A
を照射し、反射光Bを検出する反射方式により行う。測
色計は、例えばミノルタ社製分光測色計「CM−350
0d」を使用できる。黄色度の指標は、ASTEM D
1925による黄色度YI(D)である。ここで、「C
M−3500d」は、測定結果に基づいて黄色度YIを
自動的に算出できるように構成されている。蛍光灯照射
前(T=0)の被覆光ファイバ積層体37、および、24
時間,72時間,168時間,336時間の各時間にて
蛍光灯照射された被覆光ファイバ積層体37について黄色
度YIを算出し、黄色度YIの最大値と蛍光灯照射前
(T=0)における黄色度YIとの差(ΔYI(D))
を算出することによって、実施例1の被覆光ファイバ22
の耐黄色性を試験する。
【0076】実施例2,比較例1〜4の被覆光ファイバ
についても、実施例1と同様の手順によって、ΔYI
(D)を算出して、耐黄色性を試験する。ΔYI(D)
の結果を表4に示す。
【0077】表4に示すように、プライマリ層およびセ
カンダリ層が共に一般式(1)で表される構造を有する
化合物から選択された同一の化合物を含有する実施例1
および実施例2の被覆光ファイバは、ΔYI(D)が1
であり、蛍光灯照射を受けてもほとんど黄変していな
い。
【0078】一方、本発明の規定を満たさない比較例1
〜4の被覆光ファイバは、実施例の被覆光ファイバと比
較してΔYI(D)が大きく、蛍光灯照射による黄変が
発生している。
【0079】
【発明の効果】請求項1に係る被覆光ファイバは、光フ
ァイバの外周に複数の樹脂被覆層を設けてなる被覆光フ
ァイバであって、前記複数の樹脂被覆層の全ての層が、
上記一般式(1)で表される構造を有する化合物から選
択された同一の化合物を含有するので、これらの樹脂被
覆層について、光ファイバの中心に近づくにつれて軟質
な層とし、光ファイバの中心から離れるにつれて硬質な
層とすることによって、外力を受けた際に光ファイバへ
の応力を緩和して、光の伝送損失の増大を防ぐととも
に、光ファイバの外傷を防ぐことができる被覆光ファイ
バとすることができる。また、これらの樹脂被覆層の全
ての層が一般式(1)で表される構造を有する化合物か
ら選択された同一の化合物を含有することによって、光
照射を受けても、ほぼ無色透明とされた樹脂被覆層は、
ほとんど黄変しない。以上により、請求項1に係る被覆
光ファイバによれば、光ファイバを確実に保護・補強で
きるとともに、耐黄変性に優れた被覆光ファイバを提供
できる。
【0080】請求項2に係る被覆光ファイバによれば、
上記式(1)で表される構造を有する化合物のR基がメ
チル基であるので、耐黄変性に優れた被覆光ファイバを
確実に提供できる。
【0081】請求項3に係る光ファイバ心線によれば、
本発明に係る被覆光ファイバにさらに着色層を設けてな
るので、光ファイバを確実に保護・補強できるととも
に、耐変色性に優れた光ファイバ心線を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る被覆光ファイバおよ
び光ファイバ心線の模式断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る被覆光ファイバの製
造方法を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る光ファイバ心線の製
造方法を説明する図である。
【図4】実施例の被覆光ファイバに対する蛍光灯照射を
説明する図である。
【図5】実施例の被覆光ファイバの黄色度測定を説明す
る図である。
【符号の説明】 11 光ファイバ 12 プライマリ層(樹脂被覆層) 13 セカンダリ層(樹脂被覆層) 14 着色層 21 被覆光ファイバ 31 光ファイバ心線
フロントページの続き (72)発明者 服部 知之 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H050 BB14W BB17W BB33W BC03 BD02 4G060 AA01 AA03 AC14 AD22 CB09 CB33 CB35 CB38

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバの外周に複数の樹脂被覆層を
    設けてなる被覆光ファイバであって、前記複数の樹脂被
    覆層の全ての層が、下記一般式(1)で表される構造を
    有する化合物から選択された同一の化合物を含有するこ
    とを特徴とする被覆光ファイバ。 【化1】
  2. 【請求項2】 前記式(1)で表される構造を有する化
    合物のR基がメチル基であることを特徴とする請求項1
    に記載の被覆光ファイバ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の被覆光ファイ
    バにさらに着色層を設けてなる光ファイバ心線。
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