JP2002277696A - 光ファイバ用硬化性樹脂組成物 - Google Patents

光ファイバ用硬化性樹脂組成物

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JP2002277696A
JP2002277696A JP2001074024A JP2001074024A JP2002277696A JP 2002277696 A JP2002277696 A JP 2002277696A JP 2001074024 A JP2001074024 A JP 2001074024A JP 2001074024 A JP2001074024 A JP 2001074024A JP 2002277696 A JP2002277696 A JP 2002277696A
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JP
Japan
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acrylate
meth
resin composition
diisocyanate
optical fiber
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JP2001074024A
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English (en)
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Takashi Ukaji
孝志 宇加地
Masanobu Sugimoto
雅信 杉本
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Original Assignee
JSR Corp
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材と適度な密着力を示し、破断伸びが低
く、光ファイバの被覆材として、特に光ファイバテープ
の連結材として好適な液状硬化性樹脂組成物を提供する
こと。 【解決手段】 ウレタン(メタ)アクリレート、ビニル
重合性モノマーおよび光重合開始剤を含有しそしてこれ
らの成分の合計1g当たりのウレタン基濃度が1.5×
10-4〜3×10-4mol/gである光ファイバ用硬化
性樹脂組成物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ用硬化
性樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、基材に対して
適度な密着力を示す光ファイバ用硬化性樹脂組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの製造においては、ガラスフ
ァイバを加熱溶融紡糸した直後に、保護補強を目的とし
て樹脂被覆が施されている。この樹脂被覆としては、光
ファイバの表面にまず柔軟な第一次の被覆層を設け、そ
の外側により剛性の高い第二次の被覆層を設けた構造が
知られている。また、これら樹脂被覆の施された光ファ
イバ素線を実用に供するため、平面上に数本例えば4本
または8本並べ、連結材料で固めて断面が長方形のテー
プ状構造にしたものや、このテープ状構造物をされに結
束剤で束ねた光ファイバテープ心線を作ることが知られ
ている。この第一次の被覆層を形成するための樹脂組成
物をソフト材、第二次の被覆層を形成するための樹脂組
成物をハード材、光ファイバ素線やテープ状構造物を束
ねるための材料を連結材と称している。
【0003】このような連結材に要求される特性には従
来のファイバに要求される特性に加え、連結したテープ
状構造物を通常の取り扱いでは保持することが要求され
るが、連結したテープを分割する場合には、テープ材を
破壊することなく連結材部分のみが破壊し、連結したテ
ープをテープ基材から剥離して分割できることが必要と
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光フ
ァイバ用硬化性樹脂組成物を提供することにある。本発
明の他の目的は、テープ基材に対して適度な密着力を示
しそして分割操作の場合には破壊できる程度のヤング率
と破断伸びを持つ硬化物を与える光ファイバ用硬化性樹
脂組成物を提供することにある。本発明のさらに他の目
的は、光ファイバテープの連結材として好適な液状硬化
性樹脂組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、(a)ウレタン(メタ)アク
リレート、(b)ビニル重合性モノマーおよび(c)光
重合開始剤を含有しそしてウレタン基濃度が1.5×1
-4〜3×10-4mol/gであることを特徴とする光
ファイバ用硬化性樹脂組成物によって達成される。以
下、本発明について詳述する。
【0006】本発明において(a)成分であるウレタン
(メタ)アクリレートは、ジオール、ジイソシアネート
および水酸基含有(メタ)アクリレートを反応させるこ
とにより製造される。すなわち、イソシアネートのイソ
シアネート基を、ジオールの水酸基および水酸基含有
(メタ)アクリレートの水酸基と、それぞれ反応させる
ことにより製造される。
【0007】この反応の実施方法としては、例えばジオ
ール、ジイソシアネートおよび水酸基含有(メタ)アク
リレートを一括に仕込んで反応させる方法;ジオールお
よびジイソシアネートを反応させ次いで水酸基含有(メ
タ)アクリレートを反応させる方法;ジイソシアネート
および水酸基含有(メタ)アクリレートを反応させ次い
でジオールを反応させる方法;ジイソシアネートおよび
水酸基含有(メタ)アクリレートを反応させ、次いでジ
オールを反応させ、最後にまた水酸基含有(メタ)アク
リレートを反応させる方法等が挙げられる。
【0008】ジオールとしては、例えば、ビスフェノー
ルAのエチレンオキサイド付加ジオール、ビスフェノー
ルAのブチレンオキサイド付加ジオール、ビスフェノー
ルFのエチレンオキサイド付加ジオール、ビスフェノー
ルFのブチレンオキサイド付加ジオール、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメ
チレングリコール、ポリヘキサメチレングリコール、ポ
リヘプタメチレングリコール、ポリデカメチレングリコ
ール、二種以上のイオン重合性環状化合物を開環共重合
させて得られるポリエーテルジオール等が挙げられる。
ここで、イオン重合性環状化合物としては、例えばエチ
レンオキシド、プロピレンオキシド、ブテン−1−オキ
シド、イソブテンオキシド、3,3−ビスクロロメチル
オキセタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒ
ドロフラン、3−メチルテトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、トリオキサン、テトラオキサン、シクロヘキセンオ
キシド、スチレンオキシド、エピクロルヒドリン、グリ
シジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル、ア
リルグリシジルカーボネート、ブタジエンモノオキシ
ド、イソプレンモノオキシド、ビニルオキセタン、ビニ
ルテトラヒドロフラン、ビニルシクロヘキセンオキシ
ド、フェニルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエ
ーテル、安息香酸グリシジルエステル等の環状エーテル
類が挙げられる。上記二種以上のイオン重合性環状化合
物の具体的な組み合わせとしては、例えばテトラヒドロ
フランとプロピレンオキシド、テトラヒドロフランと2
−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロフランと3
−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロフランとエ
チレンオキシド、プロピレンオキシドとエチレンオキシ
ド、ブテン−1−オキシドとエチレンオキシド、テトラ
ヒドロフランとブテン−1−オキシドとエチレンオキシ
ドの組合せ等を挙げることができる。また、ジオールと
しては、上記イオン重合性環状化合物と、エチレンイミ
ン等の環状イミン類、β−プロピオラクトン、グリコー
ル酸ラクチド等の環状ラクトン類あるいはジメチルシク
ロポリシロキサン類とを開環共重合させたポリエーテル
ジオールを使用することもできる。
【0009】これらのイオン重合性環状化合物の開環共
重合体はランダムに結合していてもよいし、ブロック状
の結合をしていてもよい。これらのジオールの中ではビ
スフェノールAのエチレンオキサイド付加ジオール、ビ
スフェノールAのブチレンオキサイド付加ジオール、ビ
スフェノールFのエチレノキサイド付加ジオールおよび
ビスフェノールFのブチレンオキサイド付加ジオールが
好ましい。
【0010】ジイソシアネートとしては、特に限定され
ないが、例えば2,4−トリレンジイソシアネート、2,
6−トリレンジイソシアネート、1,3−キシリレンジ
イソシアネート、1,4−キシリレンジイソシアネー
ト、1,5−ナフタレンジイソシアネート、m−フェニ
レンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、3,3’−ジメチル−4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、3,3’−ジメチルフェニレンジイソシアネ
ート、4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、1,6
−ヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネー
ト)、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート、ビス(2−イソシアネートエチル)フマレー
ト、6−イソプロピル−1,3−フェニルジイソシアネ
ート、4−ジフェニルプロパンジイソシアネート、リジ
ンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシア
ネート、水添キシリレンジイソシアネート、テトラメチ
ルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。これら
のうち、特に2,4−トリレンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート
およびメチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネー
ト)が好ましい。
【0011】水酸基含有(メタ)アクリレートとして
は、特に限定されないが、例えば2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールモノ
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシアルキルアクリ
ロイルホスフェート、4−ヒドロキシシクロヘキシル
(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールモノ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールエタンジ(メタ)ア
クリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリ
レート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリ
レート、下記式(1)または(2) CH2=C(R1)-COOCH2CH2-(OCOCH2CH2CH2CH2CH2)r-OH ...(1) CH2=C(R1)-COOCH2CH-(OH)CH2-O-(C6H5) ...(2) (式(1)、式(2)において、R1は水素原子または
メチル基を示し、rは1〜15の数を示す)で表わされ
る(メタ)アクリレートおよびアルキルグリシジルエー
テル、アリルグリシジルエーテル、グリシジル(メタ)
アクリレートの如きグリシジル基含有化合物とアクリル
酸との付加反応により得られる化合物を挙げることがで
きる。これら水酸基含有(メタ)アクリレートのうち、
特に、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等が好まし
い。
【0012】ジオール、ジイソシアネートおよび水酸基
含有(メタ)アクリレートの使用割合は、ポリオールに
含まれる水酸基1当量に対してジイソシアネートに含ま
れるイソシアネート基が1.1〜3当量、水酸基含有
(メタ)アクリレートの水酸基が0.2〜1.5当量とな
るようにするのが好ましい。またジオールおよび(メ
タ)アクリレート中の水酸基の当量とジイソシアネート
中のイソシアネート基の当量をほぼ等しくするのが好ま
しい。
【0013】ジオール、ジイソシアネートおよび水酸基
含有(メタ)アクリレートの反応においては、例えばナ
フテン酸銅、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛、ラ
ウリル酸ジn−ブチルスズ、トリエチルアミン、1,4
−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、2,6,7−ト
リメチル−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタ
ンの如きウレタン化触媒を、反応試剤の総量100重量
部に対して0.01〜1重量部用いるのが好ましい。ま
た、反応温度は、好ましくは10〜90℃、特に好まし
くは30〜80℃である。
【0014】本発明の(b)成分であるビニル重合性モ
ノマーは、重合性単官能モノマーと重合性多官能モノマ
ーに分けられる。重合性単官能モノマーとしては、例え
ばN−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタムの
如きビニル基含有ラクタム;イソボルニル(メタ)アク
リレート、ボルニル(メタ)アクリレート、トリシクロ
デカニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル
(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートの如
き脂環式構造含有(メタ)アクリレート;ベンジル(メ
タ)アクリレート、4−ブチルシクロヘキシル(メタ)
アクリレート、アクリロイルモルホリン、ビニルイミダ
ゾール、ビニルピリジン、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル
アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロ
ピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー
ト、アミル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)
アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペン
チル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリ
レート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メ
タ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イ
ソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、
デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アク
リレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレー
ト、イソステアリル(メタ)アクリレート、テトラヒド
ロフルフリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル
(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシエ
チレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシエチ
ル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレング
リコール(メタ)アクリレート、ジアセトン(メタ)ア
クリルアミド、イソブトキシメチル(メタ)アクリルア
ミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、t−
オクチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、7−アミノ−3,7−ジメチルオク
チル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチル(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリルアミド、ヒドロキシブチルビニルエーテ
ル、ラウリルビニルエーテル、セチルビニルエーテル、
2−エチルヘキシルビニルエーテル下記式(3) CH2=C(R2)-COO(R3O)s-R4 ...(3) (式中、R2は水素原子またはメチル基を示し、R3は炭
素数2〜6好ましくは2〜4のアルキレン基を示し、R
4は水素原子または炭素数1〜12好ましくは1〜9の
アルキル基を示し、sは0〜12好ましくは1〜8の整
数を示す)で表わされる化合物等が挙げられる。
【0015】これらの重合性単官能モノマーのうち、い
くつかのものは、例えばアロニックスM−111、M−
113、M−114、M−117(以上、東亜合成
(株)製);KAYARAD TC110S、R62
9、R644(以上、日本化薬(株)製);ビスコート
3700(大阪有機化学工業(株)製)等の市販品とし
て入手することができる。
【0016】重合性多官能モノマーとしては、例えばト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオール
ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールヒドロキシ
ピバレート、トリメチロールプロパントリオキシエチル
(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドキシエチル)
イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、トリス
(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)
アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メ
タ)アクリレート、ビスフェノールAのエチレンオキサ
イドまたはプロピレンオキサイドの付加体であるジオー
ルのジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAの
エチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイドの付加
体であるジオールのジ(メタ)アクリレート、ビスフェ
ノールAのジグリシジルエーテルに(メタ)アクリレー
トを付加させたエポキシ(メタ)アクリレートおよびト
リエチレングリコールジビニルエーテル等が挙げられ
る。
【0017】これらの重合性多官能モノマーのうち、い
くつかのものは、例えばユピマーUV SA1002、
SA2007(以上、三菱化学(株)製);ビスコート
700(大阪有機化学工業(株)製);リポキシ VR
−77(昭和高分子(株)製);KAYARAD R−
604、DPCA−20、−30、−60、−120、
HX−620、D−310、D−330、MANDA
(以上、日本化薬(株)製);アロニックスM−21
0、M−215、M−315、M−325(以上、東亜
合成(株)製)等が挙げられる。これらのうち、特に、
リポキシ VR−77、KAYARAD MANDAお
よびビスコート700等の市販品として入手することが
できる。
【0018】本発明の液状硬化性樹脂組成物は、さらに
(c)成分である光重合開始剤を含有する。光重合開始
剤としては、例えば1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセト
フェノン、キサントン、フルオレノン、ベンズアルデヒ
ド、フルオレン、アントラキノン、トリフェニルアミ
ン、カルバゾール、3−メチルアセトフェノン、4−ク
ロロベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフェ
ノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、ミヒラーケ
トン、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインエチル
エーテル、ベンジルジメチルケタール、1−(4−イソ
プロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロ
パン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フ
ェニルプロパン−1−オン、チオキサントン、ジエチル
チオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2
−クロロチオキサントン、2−メチル−1−〔4−(メ
チルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ−プロパン−1
−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホ
スフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジメトキシベン
ゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオ
キシド;IRGACURE184、369、651、5
00、907、CGI1700、CGI1750、CG
I1850、CG24−61、Darocur 111
6、1173(以上、チバスペシャルティケミカルズ
(株)製);Lucirin TPO、LR8728
(BASF社製);ユベクリルP36(UCB社製)等
が挙げられる。
【0019】本発明の液状硬化性樹脂組成物は、上記
(a)成分、(b)成分および(c)成分の合計重量に
基づいて、ウレタン(メタ)アクリレート(a)を、柔
軟性や吸湿性の観点から、好ましくは1〜20重量%、
より好ましくは2〜18重量%、特に好ましくは5〜1
6重量%含有する。また、(b)成分のビニル重合性モ
ノマーは、上記と同じ基準に対し、組成物中に、好まし
くは70〜98.99重量%、より好ましくは75〜9
5重量%、特に好ましくは78〜90重量%で含有され
る。70重量%未満では組成物の粘度が高くなりすぎて
塗工性が悪くなるばかりでなく硬化物の靱性が低下し易
く、硬化収縮率が高くなりがちであり、また98.99
重量%を超えると硬化物の靱性が失われ易くなる。
【0020】さらに、光重合開始剤は、(a)成分、
(b)成分および(c)成分の合計重量に基づいて、好
ましくは0.1〜10重量%、特に好ましくは0.5〜7
重量%で含有される。本発明の液状硬化性樹脂組成物
は、前記(a)成分、(b)成分および(c)成分の合
計1g当たりのウレタン基濃度が1.5×10-4〜3×
10-4mol/gであり、好ましくは2.3〜2.7mo
l/gである。
【0021】ウレタン基濃度が下限より低いときには基
材との接着力が低くなりすぎて製造工程中に剥離が生じ
ることがある。また上限より高いときには基材となる光
硬化性樹脂硬化物に対する接着力が大きすぎまた破断伸
度が大きすぎる硬化物を与えるので、テープ基材からの
剥離が円滑に行われ難くなる。本発明の液状硬化性樹脂
組成物は、基材となる光硬化性樹脂硬化物に対する密着
力が好ましくは10〜20g/cm、より好ましくは1
5〜20g/cmである。
【0022】本発明の液状硬化性樹脂組成物には、本発
明の液状硬化性樹脂組成物の特性を損なわない範囲で前
記の成分以外に、必要に応じて、光増感剤、硬化性の他
のオリゴマーまたはポリマー、反応性希釈剤、その他の
添加剤等を配合することができる。光増感剤としては、
例えばトリエチルアミン、ジエチルアミン、N−メチル
ジエタノールアミン、エタノールアミン、4−ジメチル
アミノ安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、
4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミ
ノ安息香酸イソアミル;ユベクリルP102、103、
104、105(以上、UCB社製)等が挙げられる。
【0023】上記硬化性の他のオリゴマーまたはポリマ
ーとしては、例えばポリエステル(メタ)アクリレー
ト、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリアミド(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシ基を有
するシロキサンポリマー、グリシジルメタアクリレート
とそのほかのビニルモノマーとの共重合体とアクリル酸
を反応させて得られる反応性ポリマー等が挙げられる。
【0024】また、上記成分以外に各種添加剤、例えば
酸化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、光安定剤、シラン
カップリング剤、熱重合禁止剤、レベリング剤、界面活
性剤、保存安定剤、可塑剤、滑剤、溶媒、フィラー、老
化防止剤、濡れ性改良剤等を必要に応じて配合すること
ができる。ここで、酸化防止剤としては、例えばIRG
ANOX1010、1035、1076、1222(以
上、 チバスペシャルティケミカルズ(株)製)、An
tigene P、3C、FR、GA−80(住友化学
工業(株)製)等が挙げられ;紫外線吸収剤としては、
例えばTinuvin P、234、320、326、
327、328、329、213(以上、チバスペシャ
ルティケミカルズ(株)製)、Seesorb102、
103、501、202、712、704(以上、シプ
ロ化成(株)製)等が挙げられ;光安定剤としては、例
えばTinuvin 292、144、622LD(以
上、チバスペシャルティケミカルズ(株)製)、サノー
ルLS770(三共(株)製)、Sumisorb T
M−061(住友化学工業(株)製)等が挙げられ;シ
ランカップリング剤としては、例えばγ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリメト
キシシラン、市販品として、SH6062、6030
(以上、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)
製)、KBE903、603、403(以上、信越化学
工業(株)製)等が挙げられる。本発明の液状硬化性樹
脂組成物は、放射線によって硬化されるが、ここで放射
線とは、赤外線、可視光線、紫外線、X線、電子線、α
線、β線、γ線等をいう。
【0025】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。以下において部と記述してあるのは重量部を意味す
る。合成例1(ウレタンアクリレートオリゴマー(a)の合
成1) 撹拌機を備えた反応容器に、2,4−トリレンジイソシ
アネート16.7部、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール0.024部、ジブチル錫ジラウレート0.08部
およびフェノチアジン0.008部を仕込み、これらを
撹拌しながら液温度が10℃以下になるまで氷冷した。
2−ヒドロキシエチルアクリレートを液温度を20℃以
下になるように制御しながら11.1部滴下した後、さ
らに、1時間撹拌して反応させた。次に数平均分子量1
500のビスフェノールAのエチレンオキサイド付加ジ
オールを72.0部加え、液温度70〜75℃にて3時
間撹拌を継続させ、残存イソシアネートが0.1重量%
以下になった時点を反応終了とした。このようにして得
られたウレタンアクリレートをUA−1とする。
【0026】合成例2(ウレタンアクリレートオリゴマ
ー(a)の合成2) 撹拌機を備えた反応容器に、2,4−トリレンジイソシ
アネート13.5部、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール0.024部、ジブチル錫ジラウレート0.08部
およびフェノチアジン0.008部を仕込み、これらを
撹拌しながら液温度が10℃以下になるまで氷冷した。
2−ヒドロキシエチルアクリレートを液温度が20℃以
下になるように制御しながら9.0部滴下した後、さら
に、1時間撹拌して反応させた。次に数平均分子量20
00のポリテトラメチレングリコールを77.5部加
え、液温度70〜75℃にて3時間撹拌を継続させ、残
存イソシアネートが0.1重量%以下になった時点を反
応終了とした。このようにして得られたウレタンアクリ
レートをUA−2とする。
【0027】合成例3(ウレタンアクリレートオリゴマ
ー(a)の合成3) 撹拌機を備えた反応容器に、2,4−トリレンジイソシ
アネート42.9部、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール0.024部、ジブチル錫ジラウレート0.08部
およびフェノチアジン0.008部を仕込み、これらを
撹拌しながら液温度が10℃以下になるまで氷冷した。
2−ヒドロキシエチルアクリレートを液温度が20℃以
下になるように制御しながら57.1部滴下した後、さ
らに、1時間撹拌して反応させた。続いて、液温度70
〜75℃にて3時間撹拌を継続させ、残存イソシアネー
トが0.1重量%以下になった時点を反応終了とした。
このようにして得られたウレタンアクリレートをUA−
3とする。
【0028】合成例4(ウレタンアクリレートオリゴマ
ー(a)の合成4) 撹拌機を備えた反応容器に、2,4−トリレンジイソシ
アネート16.7部、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール0.024部、ジブチル錫ジラウレート0.08部
およびフェノチアジン0.008部を仕込み、これらを
撹拌しながら液温度が10℃以下になるまで氷冷した。
2−ヒドロキシエチルアクリレートを液温度が20℃以
下になるように制御しながら11.1部滴下した後、さ
らに、1時間撹拌して反応させた。次に数平均分子量4
00のビスフェノールAのエチレンオキサイド付加ジオ
ールを19.2部加え、液温度70〜75℃にて3時間
撹拌を継続させ、残存イソシアネートが0.1重量%以
下になった時点を反応終了とした。このようにして得ら
れたウレタンアクリレートをUA−4とする。
【0029】実施例1および比較例1 表1中の各成分を撹拌機を備えた反応容器に仕込み、温
度50〜70℃に制御しながら3時間撹拌して、目的と
する液状硬化性樹脂を得た。同様にして基材となる光硬
化性樹脂を作成した。
【0030】
【表1】
【0031】試験例 1.硬化物のヤング率、破断伸びの測定 液状組成物を381μm厚のアプリケーターを用いてガ
ラス板上に塗布し、3.5kWメタルハライドランプを
用いて空気雰囲気下で1.0J/cm2の紫外線を照射
し、厚さ約200μm厚の硬化膜を得た。この硬化膜を
0.6cm幅に切りヤング率および破断伸び測定用の試
験片を得た。これを用いて、JIS K7113に準拠
してヤング率および破断伸びを測定した。このとき標線
間距離25mm、温度23℃、湿度50%RHの環境下
で、ヤング率の測定は引っ張り速度1mm/minで、
破断伸びの測定は引っ張り速度50mm/minで測定
した。 2.基材との密着力の測定 基材となる光硬化性樹脂を100μm厚になるように窒
素下で100mJ/cm 2の紫外線を照射して硬化し
た。この硬化膜の上に、50μmの厚さになるように液
状組成物を塗布して100mJ/cm2の紫外線を空気
下で照射して硬化した。得られた2層のフィルムの密着
力を180°ピール試験法により評価した。引っ張り速
度は100mm/minで、温度23℃、湿度50%R
Hの環境下で測定を行った。
【0032】表1から明らかなように本発明の樹脂組成
物は、ウレタン基濃度が低く基材との密着力が低く、破
断伸びが小さいことがわかる。一方、比較例ではウレタ
ン基濃度が高く密着力が高く、破断伸びが大きいことが
わかる。
【0033】
【発明の効果】本発明の液状硬化性樹脂組成物は、基材
と適度な密着力を示し、破断伸びが低いことから光ファ
イバの被覆材として、特に光ファイバテープの連結材と
して好適である。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H050 BA32 BB14Q BB32Q BB33Q BD05 4J011 QA03 QA06 QA08 QA12 QA13 QA18 QA23 QA24 QA25 QA33 QA34 QA37 QA38 QA39 QA45 QA46 QB16 QB20 QB24 SA04 SA14 SA16 SA19 SA25 SA26 SA27 SA28 SA29 SA34 SA54 SA58 SA61 SA63 SA64 SA78 SA84 UA01 UA03 UA04 WA03 4J027 AC03 AE02 AG04 AG09 AG23 AG24 AG27 AG33 BA04 BA07 BA08 BA11 BA12 BA13 BA14 BA15 BA19 BA20 BA21 BA24 BA26 BA28 CB10 CC04 CC05 CC06 CC08 CD03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ウレタン(メタ)アクリレート、
    (b)ビニル重合性モノマーおよび(c)光重合開始剤
    を含有しそしてこれら(a)成分、(b)成分および
    (c)成分の合計1g当たりのウレタン基濃度が1.5
    ×10-4〜3×10-4mol/gであることを特徴とす
    る光ファイバ用硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 その硬化物の破断伸びが25%以下であ
    りそして基材となる光硬化性樹脂硬化物に対する密着力
    が10〜20g/cmである請求項1に記載の組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007140116A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Fujikura Ltd プラスチック光ファイバテープ心線
KR100964642B1 (ko) 2008-02-22 2010-06-21 에스화인켐 주식회사 고굴절, 고탄성의 프리즘 시트와 이를 위한 조성물 및 그제조 방법

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