JP2003104434A - 毛髪化粧料用容器及び毛髪化粧料用品 - Google Patents

毛髪化粧料用容器及び毛髪化粧料用品

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JP2003104434A
JP2003104434A JP2001301312A JP2001301312A JP2003104434A JP 2003104434 A JP2003104434 A JP 2003104434A JP 2001301312 A JP2001301312 A JP 2001301312A JP 2001301312 A JP2001301312 A JP 2001301312A JP 2003104434 A JP2003104434 A JP 2003104434A
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container
layer
hair cosmetic
hair
basic dye
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JP2001301312A
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Takayuki Shirai
孝幸 白井
Masaaki Sakura
正明 佐倉
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Hoyu Co Ltd
Original Assignee
Hoyu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪化粧料中の塩基性染料の量の減少、及び
容器外部への漏出がなく、保存安定性に優れた毛髪化粧
料用容器及び毛髪化粧料用品を提供すること。 【解決手段】 毛髪化粧料用品1は、毛髪化粧料用ボト
ル5と、その中に収容された毛髪化粧料12とから構成
される。毛髪化粧料用ボトル5は、PETから成る本体
10と、蓋11とから構成されており、本体10の注ぎ
口10aの外側、及び蓋11の内側には、それぞれ、ね
じ山10b、ねじ溝11aが設けられている。従って、
ねじ山10bとねじ溝11aとを噛み合わせることによ
り、蓋11を、本体10に対して固定することができ
る。上記毛髪化粧料12は、塩基性染料として、BAS
IC BLUE3を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩基性染料を含有
する毛髪化粧料を収容するための毛髪化粧料用容器及び
毛髪化粧料用品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、毛髪化粧料を収容するための
容器として、ポリエチレン製容器が用いられてきた。こ
のポリエチレン製容器には、カチオン染料、ニトロ染料
等の塩基性染料を含有する毛髪化粧料を収容した際に、
塩基性染料が容器内壁に吸着し、徐々に内部に浸透する
ため、容器が着色されてしまうという問題があった。
【0003】そこで、塩基性染料による容器の着色を目
立たなくするために、予め色のついたポリエチレン製容
器が用いられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリエチレン
製容器に塩基性染料を含有する毛髪化粧料を収容するこ
とには、着色の問題とは別に、塩基性染料が容器内壁へ
吸着したり浸透したりすることにより、毛髪化粧料中の
塩基性染料の量が減少し、毛髪化粧料の染毛力が低下し
てしまうという問題があった。
【0005】更に、塩基性染料の容器内壁への浸透が進
むと、塩基性染料が外部に漏出する恐れがあった。本発
明は以上の点に鑑みなされたものであり、毛髪化粧料中
の塩基性染料の量の減少、及び容器外部への漏出がな
く、保存安定性に優れた毛髪化粧料用容器及び毛髪化粧
料用品を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明は、塩基性染料を含有する毛髪化粧料を収
容するための毛髪化粧料用容器であって、前記塩基性染
料に対してバリアー性を有する層を備えることを特徴と
する容器を要旨とする。
【0007】本発明の毛髪化粧料用容器は、塩基性染料
に対してバリアー性を有する層を備えているので、塩基
性染料を含有する毛髪化粧料を収容した場合でも、その
バリアー性を有する層の外側に、塩基性染料が吸着また
は浸透することがない。従って、毛髪化粧料の含有する
塩基性染料の量が減少したり、容器の外側に塩基性染料
が漏出したりすることがない。
【0008】・前記塩基性染料としては、例えば、カチ
オン染料とニトロ染料がある。カチオン染料としては、
例えば、BASIC BLUE 3,BASIC BLUE 6,BASIC BLUE 7,BA
SIC BLUE 9,BASIC BLUE 26,BASIC BLUE 41,BASIC BLUE
47,BASIC BLUE 99,BASIC BROWN 4,BASIC BROWN 16,BASI
C BROWN17,BASIC GREEN 1,BASIC GREEN 4,BASIC ORANGE
1,BASIC ORANGE 2,BASIC ORANGE 31,BASIC RED 1,BASI
C RED 2,BASICRED 22,BASIC RED 46,BASIC RED 51,BASI
C RED 76,BASIC RED 118,BASIC VIOLET1, BASIC VIOLET
3,BASIC VIOLET 4,BASIC VIOLET 10,BASIC VIOLET 11:
1,BASIC VIOLET 14,BASIC VIOLET 16,BASIC YELLOW 11,
BASIC YELLOW 28 BASIC YELLOW57,BASIC YELLOW 87等が
ある。
【0009】ニトロ染料としては、例えば、HC Blue No
2,HC Blue No4,HC Blue No5,HC Blue No6,HC Blue No7,
HC Blue No8,HC Blue No9,HC Blue No10,HC Blue No11,
HC Blue No12,HC Blue No13,HC Blue No14,HC Brown No
1,HC Brown No2,HC Green No1,HC Orange No1,HC Orang
e No2,HC Orange No3,HC Orange No5,HC Red No1,HCRed
No3,HC Red No7,HC Red No8,HC Red No9,HC Red No10,
HC Red No11,HC RedNo13,HC Red No14,HC Violet No1,H
C Violet No2,HC Yellow No2,HC Yellow No4,HC Yellow
No5,HC Yellow No6,HC Yellow No7,HC Yellow No8,HC
Yellow No9,HC Yellow No10,HC Yellow No11,HC Yellow
No12,HC Yellow No13,HC Yellow No14,HC Yellow No1
5,DISPERSE BLACK 9,DISPERS BLUE 1,DISPERSE BLUE 3,
DISPERSE Brown 4,DISPERSE Orange 3,DISPERSE Red 1
1,DISPERSE Red 15,DISPERSE Red17,DISPERSE Violet
1,DISPERSE Violet 4,DISPERSE Violet 15等がある。
【0010】・前記バリアー性とは、塩基性染料の透過
を低減、又は完全に防止する性質であり、例えば、塩基
性染料の透過する量が、ポリエチレン(PE)よりも小
さい性質をいう。更には、エチレン・ビニルアルコール
共重合体(EVOH)よりも塩基性染料の透過する量が
少ない性質が好ましい。
【0011】・前記毛髪化粧料用容器の種類としては、
例えば、ボトル容器、チューブ容器、パウチ容器があ
る。 ・前記毛髪化粧料としては、例えば、染毛剤、カラーリ
ンス、カラートリートメント、カラーシャンプー、毛髪
着色料等がある。 (2)請求項2の発明は、毛髪化粧料用容器自体が、前
記バリアー性を有する層から成ることを特徴とする前記
請求項1に記載の毛髪化粧料用容器を要旨とする。
【0012】本発明の毛髪化粧料用容器は、その容器自
体がバリアー性を有する層であるので、その構造が単純
である。従って、この毛髪化粧料用容器は、製造が容易
であり、製造コストを低く抑えることができるという特
長を有する。 (3)請求項3の発明は、毛髪化粧料用容器の基体の内
側に、前記バリアー性を有する層の単層、又は複数層が
設けられていることを特徴とする前記請求項1に記載の
毛髪化粧料用容器を要旨とする。
【0013】本発明の毛髪化粧料用容器は、その基体の
内側に、塩基性染料に対するバリアー性のある層を備え
ているので、塩基性染料を含有する毛髪化粧料を収容し
た場合でも、そのバリアー性を有する層の外側に、塩基
性染料が吸着または浸透することがない。
【0014】従って、毛髪化粧料の含有する塩基性染料
の量が減少したり、容器の外側に塩基性染料が漏出した
りすることがない。 ・前記基体とは、例えば、毛髪化粧料用容器の外殻を構
成する部材をいう。 (4)請求項4の発明は、前記バリアー性を有する層
が、塩基性染料に対する透過性の低い樹脂から成る層で
あることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記
載の毛髪化粧料用容器を要旨とする。
【0015】本発明の毛髪化粧料用容器は、バリアー性
を有する層として、塩基性染料に対する透過性の低い樹
脂から成る層を備えているので、塩基性染料を含有する
毛髪化粧料を収容した場合でも、その層の外側に、塩基
性染料が吸着または浸透することがない。
【0016】従って、毛髪化粧料の含有する塩基性染料
の量が減少したり、容器の外側に塩基性染料が漏出した
りすることがない。 ・前記塩基性染料に対する透過性の低い樹脂とは、例え
ば、ポリエチレン(PE)よりも、塩基性染料を透過さ
せる量が少ない樹脂(更に好ましくは、EVOHより
も、塩基性染料を透過させる量が少ない樹脂)であり、
具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、
ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリカーボネート
(PC)等がある。 (5)請求項5の発明は、前記透過性の低い樹脂が、ポ
リエチレンテレフタレート又はポリアクリロニトリルで
あることを特徴とする前記請求項4に記載の毛髪化粧料
用容器を要旨とする。
【0017】本発明の毛髪化粧料用容器は、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)又はポリアクリロニトリル
(PAN)から成る層を備えることにより、特に、塩基
性染料の吸着及び浸透を防止する効果が高い。 (6)請求項6の発明は、前記塩基性染料に対してバリ
アー性を有する層が、無機物からなる層であることを特
徴とする前記請求項1又は3に記載の毛髪化粧料用容器
を要旨とする。
【0018】本発明の毛髪化粧料用容器は、塩基性染料
に対してバリアー性を有する層として、無機物からなる
層を備えているので、塩基性染料を含有する毛髪化粧料
を収容した場合でも、その無機物からなる層の外側に、
塩基性染料が吸着または浸透することがない。
【0019】従って、毛髪化粧料中の塩基性染料の量が
減少したり、容器の外側に塩基性染料が漏出したりする
ことがない。 (7)請求項7の発明は、前記無機物が、二酸化珪素、
アルミナ、ダイヤモンドライクカーボンの中から選ばれ
る1又は2以上の物質であることを特徴とする前記請求
項6に記載の毛髪化粧料用容器を要旨とする。
【0020】本発明の毛髪化粧料用容器は、二酸化珪素
(SiO2)、アルミナ(Al23)、ダイヤモンドラ
イクカーボン(DLC)の中から選ばれる1又は2以上
の物質から成る層を備えることにより、特に、塩基性染
料の吸着及び浸透を防止する効果が高い。 (8)請求項8の発明は、前記無機物は、蒸着により形
成されることを特徴とする前記請求項6又は7に記載の
毛髪化粧料用容器を要旨とする。
【0021】本発明の毛髪化粧料用容器では、無機物か
ら成る層を蒸着により形成するので、無機物から成る層
の厚みを均一としながら、尚かつ、その厚みを、塩基性
染料の吸着や透過を防止するために必要な厚みに制御す
ることができる。 ・前記蒸着を行う基材層(蒸着基材層)としては、例え
ば、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリア
クリロニトリル樹脂(PAN)等が挙げられる。この中
では、ポリエステル樹脂が好ましい。
【0022】ポリエステル樹脂の具体例としては、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフ
タレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(P
BT)等が挙げられる。これらの中でも、ポリエチレン
テレフタレート(PET)がより好ましい。
【0023】ポリオレフィン系樹脂の具体例としては、
高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン
(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖
状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン
(PP)、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
ブテン共重合体、エチレン−ヘキセン共重合体、エチレ
ン−オクテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)、エチレン−メチルメタクリレート共重合
体、アイオノマー樹脂等が挙げられる。これらの中で
も、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度
ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピ
レンが好ましい。さらに、これらの中でも2軸延伸高密
度ポリエチレン、2軸延伸中密度ポリエチレン、2軸延
伸低密度ポリエチレン、2軸延伸直鎖状低密度ポリエチ
レン、2軸延伸ポリプロピレンが、より好ましい。
【0024】・前記蒸着により形成した層の内側に、例
えば、樹脂層(例えば、ナイロン(NY)/ポリエチレ
ン(PE))を形成し、蒸着により形成した層を保護す
ることができる。 (9)請求項9の発明は、前記塩基性染料に対してバリ
アー性を有する層が、アルミニウム層であることを特徴
とする前記請求項1又は3に記載の毛髪化粧料用容器を
要旨とする。
【0025】本発明の毛髪化粧料用容器は、塩基性染料
に対してバリアー性を有する層として、アルミニウム層
を備えているので、塩基性染料を含有する毛髪化粧料を
収容した場合でも、そのアルミニウム層の外側に、塩基
性染料が吸着または浸透することがない。
【0026】従って、毛髪化粧料の含有する塩基性染料
の量が減少したり、容器の外側に塩基性染料が漏出した
りすることがない。 ・前記アルミニウム層は、例えば、毛髪化粧料用容器
が、樹脂層を有する場合には、その樹脂層の内側に形成
することができる。その樹脂層としては、PE/PET
/PE(PE、PET、PEを外側から順番に積層した
もの)、PEが挙げられる。 (10)請求項10の発明は、前記アルミニウム層の内
側に、樹脂から成る層を有することを特徴とする前記請
求項9に記載の毛髪化粧料用容器を要旨とする。
【0027】本発明の毛髪化粧料用容器では、アルミニ
ウム層の内側(収容する毛髪化粧料に近い側)に、樹脂
から成る層を有しているので、毛髪化粧料が、直接アル
ミニウム層に接することがない。従って、例えば、毛髪
化粧料が、アルミニウム層を腐食させる成分を含んでい
る場合でも、アルミニウム層が腐食することがない。
【0028】・前記樹脂から成る層の材料としては、例
えば、PE、PETがある。また、PETとPEとを積
層したものとすることができる。 (11)請求項11の発明は、前記請求項1〜10のい
ずれかに記載の毛髪化粧料用容器と、前記毛髪化粧料用
容器に収容され、塩基性染料を含有する毛髪化粧料と、
を有することを特徴とする毛髪化粧料用品を要旨とす
る。
【0029】本発明の毛髪化粧料用品では、毛髪化粧料
中の塩基性染料は、毛髪化粧料用容器のバリアー層より
も外側に浸透したり、吸着したりすることがない。その
ため、毛髪化粧料中の塩基性染料の量が減少することに
より染毛力が低下したり、毛髪化粧料用容器の外側に塩
基性染料が漏出したりすることがない。 (12)請求項12の発明は、前記塩基性染料がカチオ
ン染料であることを特徴とする前記請求項11に記載の
毛髪化粧料用品を要旨とする。
【0030】本発明の毛髪化粧料用品では、毛髪化粧料
用容器が備えるバリアー層により、毛髪化粧料中のカチ
オン染料が、そのバリアー層の外側に浸透したり、吸着
したりすることがない。そのため、毛髪化粧料の含有す
るカチオン染料の量が減少して染毛力が低下したり、毛
髪化粧料用容器の外側にカチオン染料が漏出したりする
ことがない。
【0031】尚、塩基性染料としてニトロ染料を含む毛
髪化粧料を、前記請求項1〜10のいずれかに記載の毛
髪化粧料用容器に収容して成る毛髪化粧用品について
も、バリアー層によって、ニトロ染料の容器内壁への吸
着や、容器の外側への浸透が防止される。 (13)請求項13の発明は、前記カチオン染料の含有
量が、前記毛髪化粧料の全量に対して、0.01〜5重
量%であることを特徴とする前記請求項12に記載の毛
髪化粧料用品を要旨とする。
【0032】本発明の毛髪化粧料用品では、毛髪化粧料
中のカチオン染料の濃度が0.01〜5重量%であるの
で、カチオン染料がバリアー層の外側に浸透したり、吸
着したりすることがない。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に本発明の毛髪化粧料用容器
及び毛髪化粧料用品の実施の形態の例(実施例)を説明
する。尚、以下では、毛髪化粧料用容器として、毛髪化
粧料用ボトルを例に挙げて説明する。 (実施例1)本実施例1の毛髪化粧料用ボトル、及び毛
髪化粧料用品について説明する。
【0034】a)まず、本実施例1の毛髪化粧料用ボト
ル5、及び毛髪化粧料用品1の構成を、図1を用いて説
明する。毛髪化粧料用品1は、毛髪化粧料用ボトル5
と、その中に収容された毛髪化粧料12とから構成され
る。
【0035】上記毛髪化粧料用ボトル5は、PETから
成る本体10と、蓋11とから構成されており、本体1
0の注ぎ口10aの外側、及び蓋11の内側には、それ
ぞれ、ねじ山10b、ねじ溝11aが設けられている。
従って、ねじ山10bとねじ溝11aとを噛み合わせる
ことにより、蓋11を、本体10に対して固定すること
ができる。
【0036】また、上記毛髪化粧料12は、以下の組成
から成るものである。 BASIC BLUE3(カチオン染料、塩基性染
料):0.3重量部 ヒドロキシエチルセルロース:2.0重量部 キサンタンガム(増粘剤):0.3重量部 エタノール:10重量部 BASIC RED76(カチオン染料、塩基性染
料):0.05重量部 BASIC BROWN17(カチオン染料、塩基性染
料):0.05重量部 精製水:残量(全成分の合計が100重量部となる量) b)次に、本実施例1の毛髪化粧料用ボトル5及び毛髪
化粧料用品1の奏する効果を説明する。
【0037】本実施例1の毛髪化粧料用ボトル5は、本
体10が、塩基性染料に対してバリアー性を有するPE
Tから成るので、塩基性染料を含有する毛髪化粧料12
を収容した場合でも、本体10に塩基性染料が吸着した
り、本体10の外側に塩基性染料が漏出したりすること
がない。
【0038】従って、本実施例1の毛髪化粧料用品1で
は、収容する毛髪化粧料12中の塩基性染料の量が減少
したり、外側に塩基性染料が漏出したりすることがな
い。 (実施例2)本実施例2の毛髪化粧料用ボトル、及び毛
髪化粧料用品について説明する。
【0039】a)まず、本実施例2の毛髪化粧料用ボト
ル6及び毛髪化粧料用品2の構成を、図2を用いて説明
する。毛髪化粧料用品2は、毛髪化粧料用ボトル6と、
その中に収容された毛髪化粧料23とから構成される。
【0040】上記毛髪化粧料用ボトル6は、本体20
と、蓋22とから構成されており、上記本体20は、外
側のPE層20a(蒸着基材層)と、そのPE層20a
の内側に、蒸着により形成されたSiO2層20bとか
ら成る2層構造を有している。上記PE層20a及びS
iO2層20bの厚みは、それぞれ、300〜1000
μm(例えば800μm)、200〜1000Å(例え
ば400Å)である。
【0041】また、毛髪化粧料用ボトル6では、前記実
施例1の毛髪化粧料用ボトル5と同様に、本体20の注
ぎ口20cの外側に設けられたねじ山20dと、蓋22
の内側に設けられたねじ溝22aとを噛み合わせること
により、蓋22を、本体20に対して固定することがで
きる。
【0042】上記毛髪化粧料23は、前記実施例1の毛
髪化粧料12と同様の組成を有する。 b)次に、本実施例2の毛髪化粧料用ボトル6、及び毛
髪化粧料用品2の奏する効果を説明する。
【0043】本実施例2の毛髪化粧料用ボトル6は、本
体20の内側に、塩基性染料に対してバリアー性を有す
るSiO2層20bを有するので、塩基性染料を含有す
る毛髪化粧料23を収容した場合でも、本体20に塩基
性染料が吸着したり、本体20の外側に塩基性染料が漏
出したりすることがない。
【0044】従って、本実施例2の毛髪化粧料用品2で
は、収容する毛髪化粧料23中の塩基性染料の量が減少
したり、外側に塩基性染料が漏出したりすることがな
い。 (実施例3)本実施例3の毛髪化粧料用ボトル及び毛髪
化粧料用品について説明する。
【0045】a)まず、本実施例3の毛髪化粧料用ボト
ル7、及び毛髪化粧料用品3の構成を、図3を用いて説
明する。毛髪化粧料用品3は、毛髪化粧料用ボトル7
と、その中に収容された毛髪化粧料35とから構成され
る。
【0046】上記毛髪化粧料用ボトル7は、本体30
と、蓋34とから構成されており、上記本体30は、P
E層30a、アルミニウム(Al)層30b、PET層
30c、PE層30dの4層が、外側から順番に積層さ
れた4層構造を有している。上記PE層30a、Al層
30b、PET層30c、PE層30dの厚みは、それ
ぞれ、20〜100μm(例えば100μm)、10〜
15μm(例えば15μm)、10〜15μm(例えば
15μm)、70〜100μm(例えば90μm)であ
る。
【0047】また、上記毛髪化粧料用ボトル7では、前
記実施例1の毛髪化粧料用ボトル5と同様に、本体30
の注ぎ口30eの外側に設けられたねじ山30fと、蓋
34の内側に設けられたねじ溝34aとを噛み合わせる
ことにより、蓋34を、本体30に対して固定すること
ができる。
【0048】上記毛髪化粧料35は、前記実施例1の毛
髪化粧料12と同様の組成を有する。 b)次に、本実施例3の毛髪化粧料用ボトル7、及び毛
髪化粧料用品3の奏する効果を説明する。
【0049】本実施例3の毛髪化粧料用ボトル7は、本
体30の中に、塩基性染料に対してバリアー性を有する
Al層30cを有するので、塩基性染料を含有する毛髪
化粧料35を収容した場合でも、本体30に塩基性染料
が吸着したり、本体30の外側に塩基性染料が漏出した
りすることがない。
【0050】従って、本実施例3の毛髪化粧料用品3で
は、収容する毛髪化粧料35中の塩基性染料の量が減少
したり、外側に塩基性染料が漏出したりすることがな
い。また、本実施例3の毛髪化粧料用ボトル7では、A
l層30cよりも内側に、PET層30c、PE層30
dが設けられているので、毛髪化粧料35がAl層30
cに直接触れることはない。
【0051】従って、毛髪化粧料35により、Al層3
0cが腐食されることがない。尚、本発明は上記の形態
に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々の形態で実施することができる。 ・実施例1〜3において、毛髪化粧料用ボトルの代わり
に、チューブ容器、又はパウチ容器とすることができ
る。
【0052】・前記実施例1〜3において、毛髪化粧料
の含有する塩基性染料として、各種のカチオン染料及び
/又はニトロ染料を用いることができる。 ・前記実施例1において、本体10の材料として、PE
N、PAN、PCを用いることができる。
【0053】・前記実施例2において、SiO2層20
bの代わりに、Al23層、DLC層を用いることがで
きる。また、PE層20aの代わりに、PET層、PA
N層、PC層、ABS(アクリロニトリルブタジエンス
チレン)層、PE/NY/PEの3層を積層して成る
層、PE/EVOH(エチレン・ビニルアルコール共重
合体)/PEの3層を積層して成る層を用いることがで
きる。
【0054】・前記実施例2において、SiO2層20
bの内側に、更に、NY/PEの2層を設けてもよい。 ・前記実施例3において、Al層と樹脂層(PE層とP
ET層)との配置は、特に限定されないが、特に好まし
い例として、PE層/PET層/PE層/Al層/PE
層の配置(左側が外側の層)が挙げられる。
【0055】上記の層構成において、各層の厚みは、外
側から順番に、それぞれ、20〜40μm(例えば40
μm)、10〜15μm(例えば15μm)、10〜7
0μm(例えば50μm)、10〜15μm(例えば1
5μm)、30〜50μm(例えば50μm)とするこ
とができる。
【0056】・前記実施例1又は実施例3において、各
層間の接着には、層間接着又は接着剤を用いることがで
きる。この場合、層間に接着剤層を設ける方法と、各層
の構成材料に予め接着剤をブレンドしておく方法とがあ
る。
【0057】接着剤は特に限定されないが、変性ポリエ
チレン(PE)、変性ポリプロピレン(PP)、エチレ
ン−アクリル酸共重合体(EAA)、ナイロン等が好ま
しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の毛髪化粧料用品の構成を示す説明
図である。
【図2】 実施例2の毛髪化粧料用品の構成を示す説明
図である。
【図3】 実施例3の毛髪化粧料用品の構成を示す説明
図である。
【符号の説明】
1、2、3・・・毛髪化粧料用品 5、6、7・・・毛髪化粧料用ボトル 10、20、30・・・本体 10a、20c、30e・・・注ぎ口 10b、20d、30f・・・ねじ山 11、22、34・・・蓋 11a、22a,34a・・・ねじ溝 12、23、35・・・毛髪化粧料 20a,30a、30d・・・PE層 20b・・・SiO2層 30b・・・Al層 30c・・・PET層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E086 AA21 AD01 AD03 AD04 BA04 BA13 BA15 BA35 BB74 CA29 4C083 AC102 AC852 AD282 AD352 CC36 DD23 DD27 DD47 EE03 4F100 AA00A AA19A AA20A AA37A AB10A AD11A AK01C AK27B AK42B AR00A AR00B AT00C BA03 BA07 BA10A BA10C DA01 GB16 GB90 JD01A JD01B JL10 JN28

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩基性染料を含有する毛髪化粧料を収容
    するための毛髪化粧料用容器であって、 前記塩基性染料に対してバリアー性を有する層を備える
    ことを特徴とする毛髪化粧料用容器。
  2. 【請求項2】 毛髪化粧料用容器自体が、前記バリアー
    性を有する層から成ることを特徴とする前記請求項1に
    記載の毛髪化粧料用容器。
  3. 【請求項3】 毛髪化粧料用容器の基体の内側に、前記
    バリアー性を有する層の単層、又は複数層が設けられて
    いることを特徴とする前記請求項1に記載の毛髪化粧料
    用容器。
  4. 【請求項4】 前記バリアー性を有する層が、塩基性染
    料に対する透過性の低い樹脂から成る層であることを特
    徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪化粧
    料用容器。
  5. 【請求項5】 前記透過性の低い樹脂が、ポリエチレン
    テレフタレート又はポリアクリロニトリルであることを
    特徴とする前記請求項4に記載の毛髪化粧料用容器。
  6. 【請求項6】 前記塩基性染料に対してバリアー性を有
    する層が、無機物からなる層であることを特徴とする前
    記請求項1又は3に記載の毛髪化粧料用容器。
  7. 【請求項7】 前記無機物が、二酸化珪素、アルミナ、
    ダイヤモンドライクカーボンの中から選ばれる1又は2
    以上の物質であることを特徴とする前記請求項6に記載
    の毛髪化粧料用容器。
  8. 【請求項8】 前記無機物は、蒸着により形成されるこ
    とを特徴とする前記請求項6又は7に記載の毛髪化粧料
    用容器。
  9. 【請求項9】 前記塩基性染料に対してバリアー性を有
    する層が、アルミニウム層であることを特徴とする前記
    請求項1又は3に記載の毛髪化粧料用容器。
  10. 【請求項10】 前記アルミニウム層の内側に、樹脂か
    ら成る層を有することを特徴とする前記請求項9に記載
    の毛髪化粧料用容器。
  11. 【請求項11】 前記請求項1〜10のいずれかに記載
    の毛髪化粧料用容器と、 前記毛髪化粧料用容器に収容され、塩基性染料を含有す
    る毛髪化粧料と、 を有することを特徴とする毛髪化粧料用品。
  12. 【請求項12】 前記塩基性染料がカチオン染料である
    ことを特徴とする前記請求項11に記載の毛髪化粧料用
    品。
  13. 【請求項13】 前記カチオン染料の含有量が、前記毛
    髪化粧料の全量に対して、0.01〜5重量%であるこ
    とを特徴とする前記請求項12に記載の毛髪化粧料用
    品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006525977A (ja) * 2003-05-09 2006-11-16 ロレアル 熱を加えることによりケラチン繊維をトリートメントするための方法
JP2012148802A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Daizo:Kk 樹脂容器、それを用いた包装容器および包装製品

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