JP5239121B2 - インジケーター付積層遮光フィルム及び外装袋 - Google Patents
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Description
少なくとも、酸素バリア層と、遮光層と、熱融着層とを有する積層フィルムであって、
前記遮光層は、アルミの未蒸着部分を有する蒸着アルミフィルムにて、このアルミの未蒸着部分に、グラビア印刷によりインジケーターを設けたものであり、
易酸化性物質及び光劣化物質が充填された1次容器を包装する外装袋を作成するのに用いられ、
外装袋にしたとき、インジケーターを設けたアルミ未蒸着部分が、外装袋表面積の1%以下であり、かつ、この外装袋で包装した1次容器の光劣化物質が充填された箇所と近接しないことを特徴とするインジケーター付積層遮光フィルムとしたものである。
JIS K 7126準拠のプラスチックフィルム及びシートの気体透過度試験方法に従って、温度20℃、湿度65%RHにて、測定した酸素透過度が5.0ml/m2/day/MPa以下であり、蒸着アルミを有する部分の全光線透過率が1%以下であることを特徴とする請求項1記載のインジケーター付積層遮光フィルムとしたものである。
前記アルミ未蒸着部分を、パスタ加工又はシーライト加工を用いて設けたことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載のインジケーター付積層遮光フィルムとしたものである。
前記酸素バリア層は、アルミナ又は酸化珪素が蒸着された透明蒸着フィルムであるか、或は、ナイロン樹脂層とエチレン−ビニルアルコール共重合とナイロン樹脂層からなる共押し出しフィルム、ナイロン樹脂層とMXDナイロン層とナイロン樹脂層からなる共押し出しフィルム等のバリアナイロンフィルムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインジケーター付積層遮光フィルムとしたものである。
前記1次容器は、アミノ酸、糖・電解液、ビタミンが分けられて充填されている輸液バックであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインジケーター付積層遮光フィルムとしたものである。
請求項1〜5の何れか1項に記載のインジケーター付積層遮光フィルムを用いて作成された外装袋としたものである。
実施例1の積層遮光フィルムの層構成は、
(A)/(B)/(C)/(D)/(E)/(F−1)/(E)/(G)
である。
実施例2の積層遮光フィルムの層構成は、
(A)/(B)/(C)/(D)/(E)/(F−2)/(E)/(G)
である。
比較例1の積層遮光フィルムの層構成は、
(A)/(B)/(C)/(D)/(E)/(F−3)/(E)/(G)
である。
比較例2の積層遮光フィルムの層構成は、
(A)/(E)/(F−1)/(E)/(G)
である。
*屈曲試験
検体サイズ:205mm×290mm
屈曲条件:440度ねじり×3.5インチ直進+2.5インチ直進
方法:5℃環境下2000回往復させ、ピンホール数を数えた(検体の個数をNとしたとき、N=2の総数)。
*全光線透過率の測定
測定機:SZ−Σ80(日本電色工業(株)製)
方法:上記測定機にて全光線透過率を測定した。
*酸素透過度の測定
測定機:OXTRAN(MOCON社製)
測定条件:温度20℃、湿度65%RH
方法:JIS K 7126準拠のプラスチックフィルム及びシートの気体透過度試験方
法に従って、上記測定機及び測定条件にて、酸素透過度を測定した。
実施例3のインジケーター付積層遮光フィルムの層構成は、
(D)/(E)/印刷層/(F’−1)/(E)/(G)
である。ここで、(F’−1)は、アルミの未蒸着部分を持った(F−1)遮光層であって、このアルミの未蒸着部分に、メチレンブルー、L−アスコルビン酸からなる酸素インジケーターインキを、グラビア印刷にて印刷することにより、酸素インジケーターを付けたものである。但し、アルミの未蒸着部分は、後述の4包パウチ(285mm×340mm)を作成したとき、この4包パウチの表面における未蒸着面積率が約0.3%となるものである。
比較例3のインジケーター付積層遮光フィルムの層構成は、
(D)/(E)/印刷層/(F”−1)/(E)/(G)
である。ここで、(F”−1)は、アルミの未蒸着部分を持った(F−1)遮光層であって、このアルミの未蒸着部分に、メチレンブルー、L−アスコルビン酸からなる酸素インジケーターインキを、グラビア印刷にて印刷することにより、酸素インジケーターを付けたものである。但し、アルミの未蒸着部分は、後述の4包パウチ(285mm×340mm)を作成したとき、この4包パウチの表面における未蒸着面積率が約1.3%となるものである。
*応答性確認試験
方法:実施例3、比較例3のインジケーター付積層遮光フィルムをそれぞれ用いて4包パウチ(285mm×340mm)を試作した。それぞれ2種類の4包パウチ(285mm×340mm)を試作した。第1種の4包パウチは、図2に示す1次輸液容器を包装したときに、図3に示すように、アルミの未蒸着部分に設けたインジケーター部(M)がビタミン室(K)から遠くに位置するものである。他方、第2種の4包パウチは、図2に示す1次輸液容器を包装したときに、アルミの未蒸着部分に設けたインジケーター部(M)がビタミン室(K)の近接に位置するものである。次に、それぞれの4包パウチに、脱酸素剤を収納し、3日以内に還元色を示した場合は○、それ以上日数がかかった場合は×とした。最後に還元色を示したパウチを開封し、酸化色に変わるまでの1日以内であれば○、
1日以上かかった場合は×とした。
*耐光性試験
方法:実施例3、比較例3のインジケーター付積層遮光フィルムを用いて、それぞれ2種類の4包パウチ(285mm×340mm)を試作した。第1種の4包パウチは、図2に示す1次輸液容器を包装したときに、図3に示すように、アルミの未蒸着部分に設けたインジケーター部(M)がビタミン室(K)から遠くに位置するものである。他方、第2種の4包パウチは、図2に示す1次輸液容器を包装したときに、アルミの未蒸着部分に設けたインジケーター部(M)がビタミン室(K)の近接に位置するものである。次に、それぞれの4包パウチで、図2に示す1次輸液容器として、高カロリー輸液 ネオパレン2号(1000ml、製造元:(株)大塚製薬工場)を包装した。最後に、蛍光灯照射試験(積算光量120万ルクス)を行って、アスコルビン酸残存量をUV−VIS吸収スペクトルから推定し、残存量50%以上を○、50%未満を×とした。
B…アンカーコート層
C…ポリエチレン層
D…酸素バリア層
E…接着剤層
F…遮光層
G…熱融着層
H…プラスティックポート部
I…イージーオープン部
J…輸液1次容器
K…ビタミン室
L…外包装
M…インジケータ部
Claims (6)
- 少なくとも、酸素バリア層と、遮光層と、熱融着層とを有する積層フィルムであって、
前記遮光層は、アルミの未蒸着部分を有する蒸着アルミフィルムにて、このアルミの未蒸着部分に、グラビア印刷によりインジケーターを設けたものであり、
易酸化性物質及び光劣化物質が充填された1次容器を包装する外装袋を作成するのに用いられ、
外装袋にしたとき、インジケーターを設けたアルミ未蒸着部分が、外装袋表面積の1%以下であり、かつ、この外装袋で包装した1次容器の光劣化物質が充填された箇所と近接しないことを特徴とするインジケーター付積層遮光フィルム。 - JIS K 7126準拠のプラスチックフィルム及びシートの気体透過度試験方法に従って、温度20℃、湿度65%RHにて、測定した酸素透過度が5.0ml/m2/day/MPa以下であり、蒸着アルミを有する部分の全光線透過率が1%以下であることを特徴とする請求項1記載のインジケーター付積層遮光フィルム。
- 前記アルミ未蒸着部分を、パスタ加工又はシーライト加工を用いて設けたことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載のインジケーター付積層遮光フィルム。
- 前記酸素バリア層は、アルミナ又は酸化珪素が蒸着された透明蒸着フィルムであるか、或は、ナイロン樹脂層とエチレン−ビニルアルコール共重合とナイロン樹脂層からなる共押し出しフィルム、ナイロン樹脂層とMXDナイロン層とナイロン樹脂層からなる共押し出しフィルム等のバリアナイロンフィルムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインジケーター付積層遮光フィルム。
- 前記1次容器は、アミノ酸、糖・電解液、ビタミンが分けられて充填されている輸液バックであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインジケーター付積層遮光フィルム。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載のインジケーター付積層遮光フィルムを用いて作成された外装袋。
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JP2006048097A JP5239121B2 (ja) | 2006-02-24 | 2006-02-24 | インジケーター付積層遮光フィルム及び外装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006048097A JP5239121B2 (ja) | 2006-02-24 | 2006-02-24 | インジケーター付積層遮光フィルム及び外装袋 |
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JP2007223654A JP2007223654A (ja) | 2007-09-06 |
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