JP2003103947A - 磁気記録型熱溶融転写被記録材 - Google Patents

磁気記録型熱溶融転写被記録材

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JP2003103947A
JP2003103947A JP2001299989A JP2001299989A JP2003103947A JP 2003103947 A JP2003103947 A JP 2003103947A JP 2001299989 A JP2001299989 A JP 2001299989A JP 2001299989 A JP2001299989 A JP 2001299989A JP 2003103947 A JP2003103947 A JP 2003103947A
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receiving layer
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ethylene
ink
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Mari Ikushima
まり 生嶋
Kengo Kasayama
健吾 笠山
Masahiro Tsuchida
昌弘 土田
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂溶融インク及びワックス溶融インクの両方
に対する受理性および固着性に優れ、さらに捺印スタン
プなどにより付与される各種インクに対し迅速乾燥性を
示し、耐ブロッキング性に優れた、インク受理層を片面
に、磁気記録層を他面に有する磁気記録型熱溶融転写被
記録材を提供することを目的とする。 【解決手段】結着剤が、分子構造中にスルホン基の極性
基を有し、最低造膜温度が0℃以下で、軟化温度が13
0〜140℃である、ポリエステル系ウレタン樹脂、最
低造膜温度が75〜90℃であるエチレン−酢酸ビニル
−不飽和カルボン酸を有する極性モノマーとの共重合体
を含有する樹脂及び最低造膜温度が70〜90℃である
エチレン−不飽和カルボン酸を有する極性モノマーとの
共重合体のアルカリ金属塩を含有する樹脂であり、無機
顔料が非晶質シリカである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録型熱溶融
転写被記録材に係わるものである。さらに詳しく述べる
ならば、本発明は、片面に水系塗工剤により形成された
磁気記録層を有し、反対面の受理層は転写用リボンから
転写された樹脂溶融インク又はワックス溶融インクに対
し、優れた受理性を有し、さらに捺印スタンプなどによ
り付与される各種インクに対し、優れた迅速乾燥性を示
し、さらに耐ブロッキング性に優れた磁気記録型熱溶融
転写被記録材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録体は、磁気特性により情報を記
録することにより利用されている。磁気記録の他に可視
情報として表示することが要求されることも多く、支持
体の磁気記録層とは反対面に用途毎に対応する各種所要
事項の表示がなされている。例えば、テレフォンカード
のように同一の内容を多数枚作成し、かつ美麗な絵柄を
表示するものに対しては、一般の印刷方法による記録が
行われているが、交通機関の乗車券においては、各個に
表示内容が異なり、又、記録画像に対し、高度の堅牢性
や信頼性が要求されるものに対しては、インクリボンに
保持されているインクを加熱溶融させ、これを、被記録
材の受理層に転写する熱溶融転写方式が用いられてい
る。また、上質紙表面に直接印字可能なワックス溶融イ
ンクリボンによる券発行装置においては、この装置のサ
ーマルヘッドによってインクを溶融し、上質紙の内部に
溶融インクを浸透させて画像の形成が行われる。受理シ
ートとして上質紙を使用したものは、その上に受理層を
設けなくともワックス溶融インクの吸収性が良く、ま
た、捺印スタンプインクの迅速乾燥性に優れているとい
う利点を有している。しかし、ワックス溶融型インクリ
ボンを、従来の樹脂インク受理層を設けた被記録材に適
用すると、樹脂インク受理層はワックス溶融インクを吸
収することができないという問題を生ずる。また樹脂型
インクリボンを、樹脂インク受理層を設けていない上質
紙表面に適用すると、比較的平滑度の低い上質紙表面
は、樹脂型インクリボンとの接触が不均一になり、鮮明
な画像を受理することが出来ないという問題を生ずる。
【0003】従来、熱溶融転写方式では、カルナバワッ
クス(融点80〜86℃)等のように融点が低く、熱に
より容易に溶融する天然ワックスを主成分として含有す
るインクが用いられ、受理層としては上質紙表面が用い
られていた。しかしカルナバワックスのような天然ワッ
クスは、柔らかく融点が低いため、記録画像を爪で引っ
掻くと容易に損傷し、これを他の部品等と摩擦すると損
傷したり、或いは加熱により汚染され易いなどの問題が
ある。このため、カルナバワックスの代わりに、耐摩耗
性に強く、かつ融点の高い(約100℃程度以上)樹
脂、例えば、酢酸ビニル、塩化ビニル、又はアクリル等
の樹脂を主成分とするインクが用いられるようになって
来た。また転写記録スピードの向上により、発券に要す
る時間が短くなり、かつ画像を構成するドット単位面積
当たりの画像表示量も増加してきている。
【0004】そのため、従来の上質紙表面を受理層とす
る被記録材では、高融点樹脂インクを再現性良く転写
し、鮮明な転写画像を記録することが難しく、印字部に
著しいかすれを生ずるなどの事故が発生するようになっ
た。そこで、受理層として、水溶性高分子、例えば澱粉
又はポリビニルアルコールなどの水溶液をサイズプレス
により塗工して形成された受理層、クレー、炭酸カルシ
ウムを主成分とする水系塗工液を塗工して形成した塗布
層をキャレンダー処理し、それによって、一般の上質紙
よりも高い平滑度に仕上げられた(ベック平滑度が20
0秒以上:特公平5−19477、特公平5−7843
9)被記録材を用いる事が試みられたが、良好な記録結
果が得られなかった。そこで、水性系樹脂よりも著しく
高い平滑性を有する塗工層の形成が可能な溶剤系樹脂に
より受理層を形成することが試みられた。
【0005】しかし、溶剤系樹脂を受理層に用いた場
合、それに各種インクにより捺印が施されたとき、例え
ば交通機関の改札において、乗車券に捺印が施されたと
き、このインクに対する乾燥性が悪いため、捺印部分の
捺印スタンプインクによる画像を指などで消去し、容易
に改ざんし得るなどの欠点、および溶剤系樹脂により形
成された受理層の表面が緻密なために、樹脂インクの浸
透性が不良になり、かつ定着性が不良であるため、例え
ば爪で記録画像を削り落として改ざんすることが可能で
あるなどの問題点があった。また、溶剤系樹脂を用いて
受理層を塗抹することは、溶剤の蒸発による環境汚染を
生ずるなどの問題点があった。そこで比較的融点の高い
樹脂インクの受理性および固着性に優れ、かつ捺印スタ
ンプインクなどを迅速に乾燥させ得る受理層を有し、必
要により裏面に磁気記録層を形成し得る熱転写被記録材
の出現が強く要望されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、片面に水系
塗工剤により形成された磁気記録層を有し、反対面のイ
ンク受理層が、樹脂溶融インク及びワックス溶融インク
の両方に対する受理性および固着性に優れ、さらに捺印
スタンプなどにより付与される各種インクに対し迅速乾
燥性を示し、さらに耐ブロッキング性に優れた磁気記録
型熱溶融転写被記録材に関するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明の
下記磁気記録型熱溶融転写被記録材によって解決するこ
とができる。
【0008】すなわち本発明は、シート状支持体の片面
に水系塗工剤により形成された磁気記録層を設け、その
反対面に無機顔料および結着剤を含むインク受理層を設
け、該インク受理層が該結着剤としてポリエステル系ウ
レタン樹脂、エチレン−酢酸ビニル−不飽和カルボン酸
を有する極性モノマーとの共重合体を含有する樹脂およ
びエチレン−不飽和カルボン酸を有する極性モノマーと
の共重合体のアルカリ金属塩を含有する樹脂を、該無機
顔料として非晶質シリカを含み、更に、該ポリエステル
系ウレタン樹脂がその分子構造中にスルホン基の極性基
を持ち、かつ、その最低造膜温度が0℃以下、軟化温度
が130〜140℃であり、エチレン−酢酸ビニル−不
飽和カルボン酸を有する極性モノマーとの共重合体を含
有する該樹脂の最低造膜温度が75〜90℃であり、エ
チレン−不飽和カルボン酸を有する極性モノマーとの共
重合体のアルカリ金属塩を含有する該樹脂の最低造膜温
度が70〜90℃であり、該非晶質シリカの平均粒径が
1.0〜6.5μm、好ましくは1.0〜4.0μm
で、JIS K5101.21による吸油量が200〜
300ml/100g、BET法による比表面積が20
0〜400m2/gである磁気記録型熱溶融転写被記録
材およびその製造方法に関する。
【0009】なお、インク受理層の乾燥温度は、結着剤
中のエチレン−酢酸ビニル−不飽和カルボン酸を有する
極性モノマーとの共重合体を含有する該樹脂の最低造膜
温度と、エチレン−不飽和カルボン酸を有する極性モノ
マーとの共重合体のアルカリ金属塩を含有する該樹脂の
最低造膜温度のうちより低い温度以下で乾燥させるのが
好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の磁気記録型熱溶融転写被
記録材は、シート状支持体の片面に水系塗工剤により形
成された磁気記録層を有し、反対面は無機顔料および結
着剤を含むインク受理層を設けた磁気記録型熱溶融転写
被記録材において、該インク受理層が該結着剤としてポ
リエステル系ウレタン樹脂、エチレン−酢酸ビニル−不
飽和カルボン酸を有する極性モノマーとの共重合体を含
有する樹脂およびエチレン−不飽和カルボン酸を有する
極性モノマーとの共重合体のアルカリ金属塩を含有する
樹脂を、該無機顔料として非晶質シリカを含み、更に、
該ポリエステル系ウレタン樹脂がその分子構造中にスル
ホン基の極性基を持ち、かつ、その最低造膜温度が0℃
以下、軟化温度が130〜140℃であり、エチレン−
酢酸ビニル−不飽和カルボン酸を有する極性モノマーと
の共重合体を含有する該樹脂の最低造膜温度が75〜9
0℃であり、エチレン−不飽和カルボン酸を有する極性
モノマーとの共重合体のアルカリ金属塩を含有する該樹
脂の最低造膜温度が70〜90℃であることを特徴とす
る熱溶融転写被記録材を提供するものである。
【0011】結着剤として用いるポリエステル系ウレタ
ン樹脂とエチレン−酢酸ビニル−不飽和カルボン酸を有
する極性モノマーとの共重合体を含有する樹脂およびエ
チレン−不飽和カルボン酸を有する極性モノマーとの共
重合体のアルカリ金属塩を含有する樹脂の合計量との比
率は、ポリエステル系ウレタン樹脂の比率が多いほど、
インク受理性に優れている。しかし、本発明により製造
される磁気記録型熱溶融転写被記録材は、通常ロール紙
として巻き上げられるため、高温環境においてロール紙
の自重でインク受理層と磁気記録層がくっついたり、受
理層自体の強度が不足し、受理層が剥がれて磁気記録層
に付着する、いわゆるブロッキング現象を引き起こす。
一方、エチレン−酢酸ビニル−不飽和カルボン酸を有す
る極性モノマーとの共重合体を含有する樹脂とエチレン
−不飽和カルボン酸を有する極性モノマーとの共重合体
のアルカリ金属塩を含有する樹脂の合計量を増やすと、
(特にエチレン−不飽和カルボン酸を有する極性モノマ
ーとの共重合体のアルカリ金属塩を含有する樹脂の比率
を増やすと)、ブロッキング現象は解消するが、インク
受理性の劣化を来たしドットの再現性が悪くなる。この
ため、該インク受理層の結着剤中のポリエステル系ウレ
タン樹脂が100重量部に対して、エチレン−酢酸ビニ
ル−不飽和カルボン酸を有する極性モノマーとの共重合
体を含有する樹脂が30〜100重量部、エチレン−不
飽和カルボン酸を有する極性モノマーとの共重合体のア
ルカリ金属塩を含有する樹脂が10〜50重量部、より
好ましくはポリエステル系ウレタン樹脂100重量部に
対して、エチレン−酢酸ビニル−不飽和カルボン酸を有
する極性モノマーとの共重合体を含有する樹脂が40〜
70重量部、エチレン−不飽和カルボン酸を有する極性
モノマーとの共重合体のアルカリ金属塩を含有する樹脂
が10〜40重量部である。
【0012】本発明に用いる非晶質シリカは、インク受
理層における樹脂溶融インク又はワックス溶融インクの
転写インクのドット再現性を向上させ、かつ捺印スタン
プインクの吸収性能を向上させる。なお、非晶質シリカ
の粒径が小さく、吸油量と比表面積が大きい方が、転写
インクのドット再現性と捺印スタンプインクの吸収性に
好ましいが、粒径が小さすぎるとインク受理層と磁気記
録層の密着性がよくなり、ブロッキング現象を引き起こ
す。更に粒径が小さすぎ、吸油量と比表面積が大きすぎ
ると、受理層自体の強度が不足するようになり、これに
よって被記録材への印字の際にインク受理層が剥離する
恐れが出てくる。また粒径の大きいシリカを用いると耐
ブロッキング性は向上するが、転写インクのドット再現
性を悪化させる。一方、吸油量や比表面積が小さすぎる
と、インク受理層の剥離は押さえられるが、受理層の捺
印スタンプインクの吸収性が不十分なものとなる。また
この非晶質シリカの配合量が過多になると、受理層の表
面強度が低下し、印字の際インク受容層が剥離する恐れ
がある。このため、平均粒径1.0〜4.0μm、JI
S K5101.21による吸油量が200〜300m
l/100gであり、BET法による比表面積が200
〜400m2/gである非晶質シリカを使用し、非晶質
シリカ100重量部に対して、結着剤が100〜250
重量部の割合が好ましい。
【0013】このようにして得られたインク受理層用塗
液による塗工層を設け乾燥させるが、一般的には生産性
を考え乾燥温度をできるだけ高くして乾燥させるのが一
般的である。しかしながら、乾燥温度を結着剤中のエチ
レン−酢酸ビニル−不飽和カルボン酸を有する極性モノ
マーとの共重合体を含有する樹脂や、エチレン−不飽和
カルボン酸を有する極性モノマーとの共重合体のアルカ
リ金属塩を含有する樹脂の最低増膜温度のいずれか低い
温度以上に上げると、インク受理層の表面強度は向上す
るが、転写インクのドット再現性が低下するため、乾燥
温度は上記2種の樹脂の最低増膜温度のうちより低い温
度以下とするのが好ましい。
【0014】本発明における支持体としては、木材パル
プを主原料とし、他にタルク、炭酸カルシウムなどの填
料、合成樹脂、ロジン、アルキルケテンダーマー、澱粉
などのサイズ剤等を添加した紙、合成樹脂、澱粉、ポリ
ビニルアルコールなどの水性結着剤と、無機質及び/ま
たは有機質顔料とを主体とした塗料を塗工したコート層
を有する紙、合成紙、合成樹脂シートが使用される。
【0015】支持体に対して上記の受理層の反対側に形
成する水系の磁性塗料による磁気記録層を形成する。こ
の磁気記録層は、例えば、γ・Fe23,γ・Fe34
とFe34との混晶,CrO2,コバルトをドーブした
γ・Fe23またはFe34,バリウムフェライト,さ
らには、Fe−CoやFe−Co−Ni等の合金等によ
る磁性粉末粒子と、カゼイン,ポリビニルアルコール,
エポキシ変性ポリビニルアルコール,メチルセルロー
ス,カルボキシメチルセルロース,ヒドロキシエチルセ
ルロース,ポリアクリル酸,澱粉及びその誘導体,ウレ
タン樹脂,エポキシ樹脂等によるバインダー成分とを含
有し、さらに必要に応じて、高級脂肪酸の金属塩やワッ
クス類等の潤滑剤,帯電防止剤,分散剤,消泡剤等の添
加剤を適宜混合した水系の磁性塗料を利用して形成され
る。
【0016】磁気記録層は、前記磁性塗料による塗工層
を、グラビアコーターやリバースコーター等にて形成し
た後、必要に応じて、塗工中の磁性粉末粒子の配向を行
い、更に乾燥させることにより、厚さ10〜20μm程
度にする。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。なお、以下に示す部及び%はいずれも質量基準
である。 実施例1 《バリウムフェライト分散液の調製》 バリウムフェライト 100部 (保持力:21.5KA/m、平均粒径0.8μm) ポリアクリル酸ソーダ(40%水溶液) 4部 水 90部 以上の組成からなる物をサンドグラインダーで分散し、
粒径6μmの分散液を得た。 《磁性塗料の調整》 バリウムフェライト分散液 194部 ウレタン樹脂(38%) 76部 カーボンブラック(35%分散液) 14部 水 50部 以上の液を混合撹拌して磁気塗布層形成液の磁性塗料を
調整した。坪量157g/m2の上質紙に、上記磁性塗
料を80g/m2になるようにメイヤーバー塗布し、中
心磁界が3×107テスラの配向機で配向後、105℃
で乾燥し磁気記録層を得た。 《インク受理層液Aの調製》 (1)非晶質シリカ 60部 [平均粒子径1.6μm、吸油量270ml/100g 比表面積290m2/g((株)トクヤマ:ファインシールF−80) (2)ポリエステル系ウレタン樹脂(50%) 200部 [最低造膜温度<0℃、軟化温度135℃ (大日本インキ化学(株):ハイドランECOS−1000H)] (3)エチレン−酢酸ビニル−極性モノマーとの共重合体含有樹脂(40%) [最低造膜温度80℃(三井化学(株):ケミパールV300)] 160部 (4)エチレン−極性モノマーとの共重合体のアルカリ金属塩含有樹脂 (28%) [最低造膜温度70℃(三井化学(株):ケミパールS100)] 110部 (5)水 760部 以上の液を混合撹拌してインク受理層の塗料を調整し
た。坪量157g/m2の上質紙にあらかじめ磁気記録
層を形成した磁気記録紙に、上記受理層塗料を乾燥、塗
布量が5.5g/m2になるようにメイヤーバーで塗布
し、55℃で乾燥し、乾燥後塗工面をスーパーカレンダ
ー掛けして、磁気記録型熱溶融転写記録材を得た。
【0018】実施例2 実施例1と同様にして磁気記録層を形成した磁気記録紙
に、インク受理層液Aの代わりに、下記処方からなるイ
ンク受理層液Bを用いる以外は全く同様にして、実施例
2の磁気記録型熱溶融転写記録材を得た。 《インク受理層Bの調製》 (1)非晶質シリカ 80部 [平均粒子径1.6μm、吸油量270ml/100g 比表面積290m2/g((株)トクヤマ:ファインシールF−80) (2)ポリエステル系ウレタン樹脂(50%) 200部 [最低造膜温度<0℃、軟化温度135℃ (大日本インキ化学(株):ハイドランECOS−1000H)] (3)エチレン−酢酸ビニル−極性モノマーとの共重合体含有樹脂(40%) [最低造膜温度80℃(三井化学(株):ケミパールV300)] 160部 (4)エチレン−極性モノマーとの共重合体のアルカリ金属塩含有樹脂 (28%) [最低造膜温度70℃(三井化学(株):ケミパールS100)] 40部 (5)水 810部
【0019】実施例3 実施例1と同様にして磁気記録層を形成した磁気記録紙
に、インク受理層液Aの代わりに、下記処方からなるイ
ンク受理層液Cを用いる以外は全く同様にして実施例3
の磁気記録型熱溶融転写記録材を得た。 《インク受理層Cの調製》 (1)非晶質シリカ 60部 [平均粒子径3.7μm、吸油量280ml/100g 比表面積280m2/g((株)トクヤマ:ファインシールX−37B) (2)ポリエステル系ウレタン樹脂(50%) 200部 [最低造膜温度<0℃、軟化温度135℃ (大日本インキ化学(株):ハイドランECOS−1000H)] (3)エチレン−酢酸ビニル−極性モノマーとの共重合体含有樹脂(40%) [最低造膜温度80℃(三井化学(株):ケミパールV300)] 160部 (4)エチレン−極性モノマーとの共重合体のアルカリ金属塩含有樹脂 (28%) [最低造膜温度70℃(三井化学(株):ケミパールS100)] 110部 (5)水 760部
【0020】実施例4 実施例1と同様にして磁気記録層を形成した磁気記録紙
に、インク受理層液Aの代わりに、下記処方からなるイ
ンク受理層液Dを用いる以外は全く同様にして実施例4
の磁気記録型熱溶融転写記録材を得た。 《インク受理層Dの調製》 (1)非晶質シリカ 60部 [平均粒子径8.0μm、吸油量240ml/100g 比表面積360m2/g((株)トクヤマ:ファインシールP−78D) (2)ポリエステル系ウレタン樹脂(50%) 200部 [最低造膜温度<0℃、軟化温度135℃ (大日本インキ化学(株):ハイドランECOS−1000H)] (3)エチレン−酢酸ビニル−極性モノマーとの共重合体含有樹脂(40%) [最低造膜温度80℃(三井化学(株):ケミパールV300)] 160部 (4)エチレン−極性モノマーとの共重合体のアルカリ金属塩含有樹脂 (28%) [最低造膜温度70℃(三井化学(株):ケミパールS100)] 110部 (5)水 760部
【0021】実施例5 乾燥温度105℃で乾燥する以外は実施例2と同様にし
て磁気記録型熱溶融転写記録材を得た。
【0022】実施例6 乾燥温度105℃で乾燥する以外は実施例1と同様にし
て磁気記録型熱溶融転写記録材を得た。
【0023】比較例1 実施例1と同様にして磁気記録層を形成した磁気記録紙
に、インク受理層液Aの代わりに、下記処方からなるイ
ンク受理層液Eを用いる以外は全く同様にして比較例1
の磁気記録型熱溶融転写記録材を得た。 《インク受理層Eの調製》 (1)非晶質シリカ 50部 [平均粒子径1.6μm、吸油量240ml/100g 比表面積55m2/g(水沢化学工業(株):ミズカシルP527) (2)ポリエステル系ウレタン樹脂(20%) 625部 [最低造膜温度<0℃、軟化温度105℃、ガラス転移温度61℃ (大日本インキ化学(株):ハイドランAP−30)] (3)水 200部
【0024】比較例2 実施例1と同様にして磁気記録層を形成した磁気記録紙
に、インク受理層液Aの代わりに、下記処方からなるイ
ンク受理層液Fを用いる以外は全く同様にして比較例2
の磁気記録型熱溶融転写記録材を得た。 《インク受理層Fの調製》 (1)非晶質シリカ 50部 [平均粒子径1.6μm、吸油量270ml/100g 比表面積290m2/g((株)トクヤマ:ファインシールF−80) (2)ポリエステル系ウレタン樹脂(35%) 625部 [最低造膜温度13℃、軟化温度195℃、ガラス転移温度26℃ (大日本インキ化学(株):ハイドランAPX−110)] (3)水 240部
【0025】比較例3 実施例1と同様にして磁気記録層を形成した磁気記録紙
に、インク受理層液Aの代わりに、下記処方からなるイ
ンク受理層液Gを用いる以外は全く同様にして比較例3
の磁気記録型熱溶融転写記録材を得た。 《インク受理層Gの調製》 (1)非晶質シリカ 50部 [平均粒子径1.6μm、吸油量270ml/100g 比表面積290m2/g((株)トクヤマ:ファインシールF−80) (2)スチレンーブタジエンラテックス(45%) 140部 [スチレン:ブタジエン=8:2、ガラス転移温度40℃、粒径200 nm(旭化成(株):L1638)] (3)スチレンーブタジエンラテックス(45%) 140部 [スチレン:ブタジエン=8:2、ガラス転移温度40℃、粒径400 nm(旭化成(株):L8804)] (4)水 545部
【0026】実施例及び比較例で示された熱溶融転写記
録材について、効果を確認するために評価を行った。評
価項目は、熱転写印字品質、耐ブロッキング性、捺印性
であり、結果を表1に示す。また実施例1,2,5,6
に付いては、インク受理層の表面観察を行った。評価項
目の評価手順の詳細は、以下の通りである。
【0027】1.熱転写印字品質の印字条件及び評価は
次の通りである。 使用機器:プリンター 野崎印刷紙業(株)製サーマルプ
リンターSG−4000リボン ゼネラル(株)製
樹脂型リボン及びワックス型リボン 印字条件:プリンターのファンクション印字濃度(−1
2〜12)、チエックモード印字濃度(1〜10)、印
字スピード(1〜47)の組み合わせから選択される
が、今回評価に用いた印字条件を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】印字の評価:上記印字条件でバーコードを
印字し、印字画像を目視判定し、評価する。 評価:試験の結果を以下の基準により表す。 ◎ :印字スピードの異なる4画像共に、バーコードの
印字欠けが全くない。 ○ :印加エネルギーの高い印字スピード5,10で
は、バーコードの印字欠けは全くないが、(3),3で
は一部印字欠けが認められる。 △ :印字スピード10では、バーコードの印字欠けは
全くないが、(3),3,5では一部印字欠けが認めら
れる。 × :4条件共に、印字欠けが認められる。 ××:ほとんど、または全く印字できない。
【0030】2.耐ブロッキング性の試験の内容及び評
価は、次の通りである。 試験内容1:切符サイズ(30mm×57.5mm)にした
サンプルのインク受理層と磁気層面を重ね合わせて、5
60g/cm2の圧力で加重をかける。その状況で40
℃、90%RHの環境下で24時間保管する。保管後、
磁気層とインク受理層の重ね合わせた面に対し、はがれ
の発生の有無を目視判定し、評価する。 評価:試験の結果を以下の基準により表す。 ◎:容易にはがせ、磁気層面及びインク受理層面の汚れ
が全くない。 ○:はがせるが、磁気層面に点状の汚れが僅かに認めら
れる。 △:はがせるが、磁気層面の30〜50%の面積に汚れ
が認められる。 ×:はがすと、磁気層面ないしインク受理層面の何れか
で、紙むけする。
【0031】試験内容2:メイヤーバーで塗布したサン
プルを直ちにカレンダー処理し、70mm×340mmにし
たサンプルを、内径1インチ肉厚4mmの紙管にインク受
理層と磁気面が接触する様に巻き付け、500g/cm2
の圧力で加重をかける。その状況で30℃、85%RH
の環境下で16時間保管する。保管後、磁気層とインク
受理層で加重が直接掛かった面の汚れ発生の有無を目視
判定し、評価する。 評価:試験の結果を以下の基準により表す。 ◎:容易にはがせ、磁気層面及びインク受理層面の汚れ
が全くない。 ○:はがせるが、磁気層面に点状の汚れが僅かに認めら
れる。 △:はがせるが、磁気層面の30〜50%の面積に汚れ
が認められる。 ×:はがすと、磁気層面ないしインク受理層面の何れか
で、紙むけする。
【0032】4.捺印性の試験内容及び評価は、次の通
りである。 試験内容:各記録材のインク受理層面に、捺印スタンプ
インク(シャチハタ(株)製の速乾性捺印スタンパー
(商品名)と水性捺印スタンパー(商品名))による捺
印を施し、速乾性はその直後にまた水性は捺印後1分後
に該捺印部分を指先で摩擦したときの文字の判読の容易
さで、評価する。 評価:試験の結果を以下の基準により表す。 ○:文字が流れることなく残っている。 △:文字に流れが発生したが、判読可能。 ×:文字に流れが発生し、判読不可能。
【0033】5.インク受理層の表面観察は、次の通り
である。 試験内容:各記録材のインク受理層の未印字部及び印字
部の表面を、電子顕微鏡で観察し、受理層面の凹凸とイ
ンク受理性で評価した。 評価:試験の結果を以下の基準により表す。 ○:受理層面の凹凸がなく、インクも全てのドットに均
一に付いている。 △:受理層面に凹凸があり、インクも一部のドットが欠
けている。 ×:受理層面に多くの凹凸があり、インクもドット欠け
が多く、印字性を大きく低下させている。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】表2の結果から、本発明における磁気記
録型熱溶融転写被記録材は、インク受理層が、樹脂溶融
インク及びワックス溶融インクの両方に対し受理性およ
び固着性に優れ、さらに捺印スタンプなどにより付与さ
れる各種インクに対し、優れた迅速乾燥性を示し、さら
に耐ブロッキング性に優れている。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA06 HB13 JA01 KA15 LA14 2H111 AA01 AA26 CA03 CA05 CA23 CA31 CA33 CA47 5D006 CC01 CC03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状支持体の片面に水系塗工剤によ
    り形成された磁気記録層を設け、その反対面に無機顔料
    および結着剤を含むインク受理層を設けた磁気記録型熱
    溶融転写被記録材において、該インク受理層が該結着剤
    としてポリエステル系ウレタン樹脂、エチレン−酢酸ビ
    ニル−不飽和カルボン酸を有する極性モノマーとの共重
    合体を含有する樹脂およびエチレン−不飽和カルボン酸
    を有する極性モノマーとの共重合体のアルカリ金属塩を
    含有する樹脂を、該無機顔料として非晶質シリカを含
    み、更に、該ポリエステル系ウレタン樹脂がその分子構
    造中にスルホン基の極性基を持ち、かつ、その最低造膜
    温度が0℃以下、軟化温度が130〜140℃であり、
    エチレン−酢酸ビニル−不飽和カルボン酸を有する極性
    モノマーとの共重合体を含有する該樹脂の最低造膜温度
    が75〜90℃であり、エチレン−不飽和カルボン酸を
    有する極性モノマーとの共重合体のアルカリ金属塩を含
    有する該樹脂の最低造膜温度が70〜90℃であること
    を特徴とする磁気記録型熱溶融転写被記録材。
  2. 【請求項2】 該非晶質シリカの平均粒径が1.0〜
    6.5μm、そのJISK5101.21による吸油量
    が200〜300ml/100gで、そのBET法によ
    る比表面積が200〜400m2/gである請求項1記
    載の磁気記録型熱溶融転写被記録材。
  3. 【請求項3】 該インク受理層の非晶質シリカが100
    重量部に対して、結着剤を200〜500重量部含有す
    る請求項1記載の磁気記録型熱溶融転写被記録材。
  4. 【請求項4】 該インク受理層の結着剤中がポリエステ
    ル系ウレタン樹脂100重量部に対し、エチレン−酢酸
    ビニル−不飽和カルボン酸を有する極性モノマーとの共
    重合体を含有する樹脂を30〜100重量部およびエチ
    レン−不飽和カルボン酸を有する極性モノマーとの共重
    合体のアルカリ金属塩を含有する樹脂を10〜50重量
    部含有する請求項1記載の磁気記録型熱溶融転写被記録
    材。
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