JP2003103616A - 中空成形法における中空成形品の取出方法 - Google Patents

中空成形法における中空成形品の取出方法

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JP2003103616A
JP2003103616A JP2001302604A JP2001302604A JP2003103616A JP 2003103616 A JP2003103616 A JP 2003103616A JP 2001302604 A JP2001302604 A JP 2001302604A JP 2001302604 A JP2001302604 A JP 2001302604A JP 2003103616 A JP2003103616 A JP 2003103616A
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Mikio Uchiyama
幹夫 内山
Kazue Inaba
和重 稲葉
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Tahara KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロー成形された中空成形品を産業用ロボッ
トを用いて予め定めてある軌道を通って効率的に取り出
すと共に、限られた機内空間域を有効に利用できる中空
成形品の取出方法を提供する。 【解決手段】 成形金型3で成形した中空成形品Sを成
形金型3に付設してある成形品ホルダー4で移管・保持
した後、その中空成形品Sを産業用多関節ロボット9の
把持部91に受渡・把持させ、受渡・把持させた個所か
ら水平動作と垂直面内で上昇・下降動作、斜め上昇・下
降動作等を行って予め教示してある軌道を通って中空成
形機の機内空間域Aで、かつ成形金型の型締方向にある
所定の位置に移送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空成形法におけ
る中空成形品の取出方法に関し、詳しくはブロー成形さ
れた中空成形品を予め定めてある軌道を通って効率的に
取り出すと共に、限られた機内空間域を有効に利用する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な中空成形品の成形方法として、
次の方法が知られている。
【0003】すなわち、先ず、中空成形機のプラテンに
取付けた成形金型を型開状態で押出機のダイスの直下に
位置させると共に、成形金型に付設した成形品ホルダー
を開放状態でエア吹込ノズルの直下に位置させ、この状
態で、ダイスから溶融・吐出した合成樹脂製のパリソン
を成形金型内に導入し、成形金型を型閉してパリソンを
挟持して後に、パリソンをパリソンカッターで切断し、
同時にプラテンあるいは成形金型に付設した成形ホルダ
ーを閉鎖して先に成形されている中空成形品を保持す
る。
【0004】続いて、パリソンが挟持されている成形金
型を、ノズル打込装置に備えてあるエア吹込ノズルの直
下に移動すると共に、プラテンあるいは成形金型に付設
されている成形品ホルダーは、先に成形されノズル打込
装置(およびエア吹込ノズル)の上昇でエア吹込ノズル
から分離されている中空成形品を、支持した状態で所定
の個所に移動する。
【0005】次いで、エア吹込ノズルをパリソン内に降
下して打込んで、パリソン内にエアを吹込み、パリソン
を膨大させて成形金型に刻設してあるキャビティに密着
させて中空成形品を得るブロー成形方法である。
【0006】この中空成形機には、成形金型の型開・型
閉や成形金型等に付設してある中空成形品用の成形品ホ
ルダーを開放・閉鎖するための型締装置が備えてある。
【0007】さらに中空成形機には、これら成形金型や
成形品ホルダーが型開・型閉や開放・閉鎖の動作および
これらの移動動作のために機内空間域が確保されてい
る。
【0008】通常、中空成形機の機内空間域は、安全
柵、安全扉等の金属製安全枠で、機内空間域に連なる中
空成形機の運転操作や監視あるいは成形された中空成形
品の集積・運搬等を行う作業領域とは仕切られている。
【0009】また、ブロー成形方法には、ダイスを装着
する単数のダイヘッドに、成形金型を取付けるプラテン
が一組備えられているシングルステーション方式と、ダ
イスを装着する単数のダイヘッドに、成形金型を取付け
るプラテンが二組備えられているダブルステーション方
式とがある。なお、単数のダイヘッドに複数のダイスを
装着する場合や一組のプラテンに複数の成形金型を取付
ける場合がある。
【0010】ブロー成形された中空成形品の取出方法
は、先ず、パリソンが挟持してある成形金型を、ダイス
の直下からエア吹込ノズルの直下方向(以下、スライド
方向という)へ往き移動させ、そのパリソン内へエアを
吹込んで中空成形品をブロー成形する。その中空成形品
を、型締装置(および成形金型)より開放してエア吹込
ノズルで吊下し、続いて、中空成形品を、戻り移動して
きたプラテンあるいは成形金型に付設してある成形品ホ
ルダーに移管・保持させると共に、ノズル打込装置(お
よびエア吹込ノズル)の上昇でエア吹込ノズルから開放
する。次いで、成形品ホルダーに移管・保持された中空
成形品を、型締装置(および成形金型)のスライド方向
への再度の往き移動でスライド方向にある中空成形機の
機内空間域の所定個所に移送し、そこに配してあるシュ
ータやベルトコンべヤー等の搬送装置あるいは吸着機能
等を備えた移管機器の搬送・移管手段に移した後に、そ
れらを用いてスライド方向に位置する作業領域の所定個
所に取出す方法で行われている。
【0011】別の方法として、エア吹込ノズルに吊下さ
れている中空成形品を、プラテンあるいは成形金型と別
体にして設けてある成形品ホルダーに移管・保持すると
共に、ノズル打込装置(およびエア吹込ノズル)の上昇
でエア吹込ノズルから開放し、次いで、成形品ホルダー
に移管・保持された中空成形品を、成形品ホルダーのス
ライド方向への往き移動でスライド方向にある中空成形
機の機内空間域の所定個所に移送し、これを前記と同
様、そこに配してあるシュータやベルトコンべヤー等の
搬送装置あるいは吸着機能等を備えた移管機器の搬送・
移管手段に移した後に、それらを用いてスライド方向に
位置する作業領域の所定個所に取出す方法で行われてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の中空成形品の取出方法では、成形品ホルダーに移管・
保持された中空成形品が、成形品ホルダーのスライド方
向への往き移動でスライド方向にある機内空間域の所定
の個所に移送され、その後に、シュータやベルトコンベ
アー等の搬送装置あるいは吸着機能等を備えた移管機器
によってスライド方向の作業領域に取り出されるように
なるので、成形品ホルダーの移動による移送は合理的で
あるが、中空成形品を型締装置の型締方向(中空成形機
の前面方向)の作業領域に取り出す場合等中空成形品の
取り出しに方向性を持たせるには、方向転換等の工夫が
必要になる。
【0013】また、シュータやベルトコンベアー等の搬
送装置あるいは吸着機能等を備えた移管機器の形態によ
っては、中空成形品が跳ね出したり、落下したりしない
ような防止策が必要になることがある。
【0014】また、ダブルステーション方式の場合、成
形品ホルダーの移動による移送の方向が型締装置(ある
いは成形金型)の型締方向に対して180度方向(中空
成形機の左右両側方向)になるため、中空成形品を取り
出すための搬送装置や移管機器が2系列必要になると共
に、2系列を合流させるための合流装置も必要になり、
これらを設置するのに広いスペースを要するようになる
ものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来例の
技術的課題を解決するために案出されたもので、請求項
1に記載の発明は、中空成形機の押出機のダイスから吐
出されたパリソンを成形金型内に導入して、そのパリソ
ン内にエア吹込ノズルを介してエアを吹込んで中空成形
品にブロー成形し、エア吹込ノズルに吊り下げられてい
る中空成形品を、移送手段で所定の個所に移送する中空
成形品の取出方法において、前記エア吹込ノズルに吊り
下げられている中空成形品を、成形金型の近傍に位置す
る成形品ホルダーに移管・保持させる工程と、前記移送
手段が、直線的または/および曲線的な軌道を通って移
行する把持部を有している産業用ロボットであって、成
形品ホルダーに移管・保持させた中空成形品を、成形品
ホルダーより前記産業用ロボットの把持部に受渡・把持
させる工程と、その中空成形品を、予め定めてある軌道
を通って中空成形機に存する機内空間域あるいは機内空
間域に連なる作業領域の所定の位置に移送する工程とを
備えたことを特徴としている。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の中空成形品の取出方法において、前記移送手段が、直
線的な軌道を通って移行する把持部を有している産業用
単軸ロボットであって、成形品ホルダーに移管・保持さ
せた中空成形品を、成形品ホルダーより前記産業用単軸
ロボットの把持部に受渡・把持させる工程と、その中空
成形品を、直線的な軌道を通って中空成形機に存する機
内空間域あるいは機内空間域に連なる作業領域の所定の
位置に移送する工程とを備えたことを特徴としている。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の中空成形品の取出方法において、移送手段が、水平動
作と垂直面内で上昇・下降動作、斜め上昇・下降動作等
を行って予め教示してある軌道を通って移行する把持部
を有している産業用多関節ロボットであって、成形品ホ
ルダーに移管・保持させた中空成形品を、成形品ホルダ
ーより前記産業用多関節ロボットの把持部に受渡・把持
させる工程と、その中空成形品を、水平動作と垂直面内
で上昇・下降動作、斜め上昇・下降動作等を行って予め
教示してある軌道を通って中空成形機に存する機内空間
域あるいは機内空間域に連なる作業領域の所定の位置に
移送する工程とを備えたことを特徴としている。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の中空成形品の取出方法において、前記移送手段が、直
線的な軌道を通って移行する把持部を有している産業用
単軸ロボットと水平動作と垂直面内で上昇・下降動作、
斜め上昇・下降動作等を行って予め教示してある軌道を
通って移行する把持部を有している産業用多関節ロボッ
トとの組合せであって、成形品ホルダーに移管・保持さ
せた中空成形品を、成形品ホルダーより前記産業用単軸
ロボットの把持部に受渡・把持させる工程と、産業用単
軸ロボットの把持部に受渡・把持させた中空成形品を、
把持部より前記産業用多関節ロボットの把持部に受渡・
把持させる工程と、その中空成形品を、水平動作と垂直
面内で上昇・下降動作、斜め上昇・下降動作等を行って
予め教示してある軌道を通って中空成形機に存する機内
空間域あるいは機内空間域に連なる作業領域の所定の位
置に移送する工程とを備えたことを特徴としている。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の中空成形品の取出方法において、前記移送手段が、前
記産業用単軸ロボットと共同して中空成形品を移送する
と共に、単独でも中空成形品を移送する前記産業用多関
節ロボットであって、成形品ホルダーに移管・保持させ
た中空成形品を、成形品ホルダーより前記産業用多関節
ロボットの把持部に受渡・把持させる工程と、その中空
成形品を、水平動作と垂直面内で上昇・下降動作、斜め
上昇・下降動作を行って予め教示してある軌道を通って
中空成形機に存する機内空間域あるいは機内空間域に連
なる作業領域の所定の位置に移送する工程とをさらに備
えたことを特徴としている。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項1,2,
3,4または5に記載の中空成形品の取出方法におい
て、軌道を通って移行する把持部が、2つの掴み体を有
する二股状掴み部を備え、かつその掴み体は小型電動機
の制御操作で掴み体同士の間隔が調整できる構成であっ
て、成形品ホルダーに移管・保持させた中空成形品を、
成形品ホルダーより前記把持部に受渡・把持させる工程
と、その中空成形品を、直線的な軌道または/および水
平動作と垂直面内で上昇・下降動作、斜め上昇・下降動
作等を行って予め教示してある軌道を通って中空成形機
に存する機内空間域あるいは機内空間域に連なる作業領
域の所定の位置に移送する工程とを備えたことを特徴と
している。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかわる中空成形
品の取出方法の実施形態を図面に基づいて詳述する。
【0022】本発明の中空成形機は、図1および図2に
示すように、押出機1に設けてある筒状のパリソンPを
吐出するダイス2と、パリソンPを中空成形品Sに成形
するキャビティを有する成形金型3と、プラテン10に
付設してある中空成形品用の成形品ホルダー4と、プラ
テン10および成形金型3を型閉・型開する電動機50
0を備えた型締装置5と、パリソンPを所定の長さに切
断するパリソン切断装置(図示せず)と、成形金型3を
移動させる金型移動用電動機300と、パリソンP内に
エアを吹込むためのエア吹込ノズル60を備えてあるノ
ズル打込装置6と、成形金型3や成形品ホルダー4等が
動作や移動する機内空間域Aとこれに連なる運転操作や
監視等を行う作業領域とを仕切るための安全柵や安全扉
等の金属製の安全枠8とにより構成されている。
【0023】取出装置は、この中空成形機に対して、移
送手段として、中空成形品用の成形品ホルダー4が中空
成形品を移管・保持する個所から所定の位置まで、安全
枠8に沿って形成されている軌道701を移行する自在
開閉式の把持部702が備えてある産業用の単軸ロボッ
ト7を設けた態様をしている。
【0024】型締装置5およびこれにプラテン10を介
して取付てある成形金型3は、成形金型3内にパリソン
Pを導入するためにダイス2の直下の位置に配され(図
1)、パリソンPを導入すると、そのパリソンP内にエ
アを吹込むためにエア吹込ノズル60の直下の方向(ス
ライド方向)に往き移動し、この際、プラテン10に付
設してある成形品ホルダー4は、単軸ロボット7が有し
ている自在開閉式の把持部702に中空成形品Sを受渡
・把持する位置になる(図2)。
【0025】パリソンP内へエアの吹込が終わると、成
形金型3は、再び内部にパリソンPを導入するためにダ
イス2の直下の方向に戻り移動し、この際、プラテン1
0に付設してある成形品ホルダー4は、エア吹込ノズル
60に吊下されている中空成形品Sを移管・保持する個
所になる。これらの往復移動は、金型移動用電動機30
0によって行われる。
【0026】単軸ロボット7は、自在開閉式の把持部7
02が成形品ホルダー4で移管・保持されている中空成
形品Sを受渡・把持できる位置になるように配されてお
り、中空成形品Sを受渡・把持した自在開閉式の把持部
702は、直線的な軌道701を通って中空成形品Sを
所定の位置に移送し、そこで把持部702を開放して中
空成形品Sを取り出す態様をしている。
【0027】以下、この中空成形品の取出装置の動作に
ついて説明する。
【0028】先ず、前記構成をした中空成形機を用い、
その基台G上に載置してある押出機1に設けたダイス2
からパリソンPを吐出させ、このパリソンPを電動機5
00で駆動する型締装置5により型開状態となっている
成形金型3のキャビティ内に挿入し、成形金型3とプラ
テン10に付設した中空成形品用の成形品ホルダー4と
を型閉・閉鎖し、パリソンPをパリソンカッター(図示
せず)で切断して成形金型3内に挟持する。
【0029】続いて、成形金型3を、パリソンPを挟持
した状態で金型移動用電動機300によってノズル打込
装置6のエア吹込ノズル60の直下に移動し、後に、パ
リソンP内にエア吹込ノズル60が打込まれ、そのノズ
ル60からエアが吹込まれてブロー成形が行われ、パリ
ソンPは中空成形品Sに成形される。
【0030】この成形された中空成形品Sは、成形金型
3および成形品ホルダー4の型開・開放により、エア吹
込ノズル60に係止した状態となる。
【0031】次いで、空の状態の成形金型3および成形
品ホルダー4を、金型移動用電動機300によってダイ
ス2の直下およびエア吹込ノズル60の直下に移動し
て、次に押出されたパリソンPを成形金型3内に挿入す
ると共に、先に成形されてエア吹込ノズル60に係止し
ている中空成形品Sをエア吹込ノズル60の上昇でエア
吹込ノズル60より離脱させて成形品ホルダー4で移管
・保持して、単軸ロボット7の把持部702が受渡・把
持する位置とする。
【0032】続けて、金型移動用電動機300によって
往き移動して、パリソンPを挟持した成形金型3を、エ
アー吹込ノズル60の直下とし、また先に成形された中
空成形品Sを移管・保持した状態の成形品ホルダー4
を、単軸ロボット7の把持部702が受渡・把持する位
置とする。
【0033】この成形品ホルダー4が移管・保持する中
空成形品Sを、成形品ホルダー4より自在開閉式の把持
部702に受渡・把持した後、成形品ホルダー4が中空
成形品Sを移管・保持する個所から単軸ロボット7の直
線的な軌道701を通って機内空間域Aを横切って所定
の位置まで移送し、中空成形品Sを自在開閉式の把持部
702から取外し、必要に応じてシュータやベルトコン
ベア等の搬送装置(図示せず)で機内空間域Aに連なる
作業領域に移載して終了する。
【0034】中空成形品Sを移送した後、単軸ロボット
7の自在開閉式の把持部702は、中空成形品Sを移送
してきた時とは軌道701を逆に通って成形金型3の成
形品ホルダー4が中空成形品Sを移管・保持する個所に
戻り、次に成形されて成形品ホルダー4に移管・保持さ
れる中空成形品Sの受渡・把持に備えるようになってい
る。
【0035】なお、本実施形態は、産業用単軸ロボット
を単数配した態様としてあるが、この単軸ロボットとは
反対側に同種の単軸ロボットあるいは産業用多関節ロボ
ットを配した態様としたり、この単軸ロボットに同種の
単軸ロボットを直列に配した態様としてあってもよい。
【0036】また、単数のダイヘッドに対してプラテン
(および成形金型)を一組備えたシングルステーション
方式の中空成形機の態様としてあるが、単数のダイヘッ
ドに対してプラテン(および成形金型)を二組備えたダ
ブルステーション方式の中空成形機を用いて、各々の成
形金型に産業用単軸ロボットを配した態様としてあって
もよい。
【0037】図3および図4は本発明の別の実施形態で
あって、中空成形機は、前記図1と同様、押出機1に設
けてある筒状のパリソンPを吐出するダイス2と、パリ
ソンPを中空成形品Sに成形するキャビティを有する成
形金型3と、プラテン10に付設してある中空成形品用
の成形品ホルダー4とプラテン10および成形金型3を
型閉・型開する電動機500を備えた型締装置5と、パ
リソンPを所定の長さに切断するパリソン切断装置(図
示せず)と、成形金型3を移動させる金型移動用電動機
300と、パリソンP内にエアを吹込むためのエア吹込
ノズル60を備えてあるノズル打込装置6と、これに図
4に示す成形金型3や成形品ホルダー4等が動作や移動
する機内空間域Aとこれに連なる運転操作や監視等を行
う作業領域とを仕切るための安全柵や安全扉等の金属製
の安全枠8とにより構成されている。
【0038】取出装置は、この中空成形機に対して、移
送手段として、中空成形品用の成形品ホルダー4が中空
成形品を移管・保持する個所から安全枠8の外方にある
所定の位置まで、垂直面内で水平動作と上昇・下降動
作、斜め上昇・下降動作等を行って予め教示された軌道
を移行する自在開閉式の把持部91が備えてある産業用
の多関節ロボット9を設けた態様をしている。
【0039】型締装置5およびこれにプラテン10を介
して取付てある成形金型3は、前記と同様、パリソンP
を導入するためにダイス2の直下の位置に配され(図
3)、パリソンPを導入すると、そのパリソンP内にエ
アを吹込むためにエア吹込ノズル60の直下の方向(ス
ライド方向)に往き移動し、この際、プラテン10に付
設してある成形品ホルダー4は、多関節ロボット9が有
している自在開閉式の把持部91に中空成形品Sを受渡
・把持する位置になる(図4)。
【0040】パリソンP内へエアの吹込が終わると、前
記と同様、成形金型3は、再び内部にパリソンPを導入
するためダイス2の直下の方向に戻り移動し、成形品ホ
ルダー4は、エア吹込ノズル60に吊下の中空成形品S
を移管・保持する個所になる。これらの往復移動は、金
型移動用電動機300によって行われる。多関節ロボッ
ト9は、自在開閉式の把持部91が成形品ホルダー4で
移管・保持されている中空成形品Sを受渡・把持できる
位置になるように配されており、中空成形品Sを受渡・
把持した自在開閉式の把持部91は、水平動作と垂直面
内で上昇・下降動作、斜め上昇・下降動作を行って予め
教示してある軌道を通って中空成形品Sを所定の位置に
移送し、そこで把持部91を開放して中空成形品Sを取
り出す態様をしている。
【0041】以下、この中空成形品の取出装置の動作に
ついて説明する。
【0042】先ず、前記構成の中空成形機を用い、前記
と同様、押出機1に設けたダイス2からパリソンPを吐
出させ、このパリソンPを電動機500で駆動する型締
装置5により型開状態となっている成形金型3のキャビ
ティ内に挿入し、成形金型3とプラテン10に付設した
中空成形品用の成形品ホルダー4とを型閉・閉鎖し、パ
リソンPをパリソンカッター(図示せず)で切断して成
形金型3内に挟持する。
【0043】続いて、成形金型3を、パリソンPを挟持
した状態で金型移動用電動機300によってノズル打込
装置6のエア吹込ノズル60の直下に移動し、後に、パ
リソンP内にエア吹込ノズル60が打込まれ、そのノズ
ル60からエアが吹込まれてブロー成形が行われ、パリ
ソンPは中空成形品Sに成形される。
【0044】成形された中空成形品Sは、成形金型3お
よび成形品ホルダー4の型開・開放により、エア吹込ノ
ズル60に係止した状態となる。
【0045】次いで、空の状態の成形金型3および成形
品ホルダー4を、金型移動用電動機300によってダイ
ス2の直下およびエア吹込ノズル60の直下に移動し
て、次に押出されたパリソンP内を成形金型3内に挿入
すると共に、先に成形されてエア吹込ノズル60に係止
している中空成形品Sをエア吹込ノズル60の上昇でエ
ア吹込ノズル60より離脱させて成形品ホルダー4で移
管・保持して、多関節ロボット9の把持部91が受渡・
把持する位置とする。
【0046】続けて、金型移動用電動機300によって
往き移動して、パリソンPを挟持した成形金型3を、エ
アー吹込ノズル60の直下とし、また先に成形された中
空成形品Sを移管・保持した状態の成形品ホルダー4
を、多関節ロボット9の把持部91が受渡・把持する位
置とする。
【0047】この成形品ホルダー4が移管・保持する中
空成形品Sを、成形品ホルダー4より自在開閉式の把持
部91に受渡・把持した後、成形品ホルダー4が中空成
形品Sを移管・保持する個所から多関節ロボット9の水
平動作と垂直面内で上昇・下降動作、斜め上昇・下降動
作を行って予め教示してある軌道を通って機内空間域A
を横切って安全枠8の外方にある所定の位置まで移送
し、中空成形品Sを自在開閉式の把持部91から取外
し、必要に応じてシュータやベルトコンベア等の搬送装
置(図示せず)で機内空間域Aに連なる作業領域の移載
して終了する。
【0048】中空成形品Sを移送した後、多関節ロボッ
ト9の自在開閉式の把持部91は、中空成形品Sを移送
してきた時とは軌道を逆に通って(あるいは移送してき
た軌道とは別の軌道を通って)成形金型3の成形品ホル
ダー4が中空成形品Sを移管・保持する個所に戻り、次
に成形されて成形品ホルダー4に移管・保持される中空
成形品Sの受渡・把持に備えるようになっている。
【0049】なお、本実施形態は、産業用多関節ロボッ
トを単体配した態様としてあるが、この多関節ロボット
とは反対側に同種の多関節ロボットを配した態様とした
り、産業用多関節ロボットの後段に産業用単軸ロボット
を配した態様としてあってもよい。
【0050】また、単数のダイヘッドに対してプラテン
(および成形金型)を一組備えたシングルステーション
方式の中空成形機の態様としてあるが、単数のダイヘッ
ドに対してプラテン(および成形金型)を二組備えたダ
ブルステーション方式の中空成形機を用いて、各々の成
形金型に産業用多関節ロボットを配した態様としてあっ
てもよい。
【0051】さらには、シングルステーション方式(あ
るいはダブルステーション方式)の中空成形機を2台設
置し、2台の中間部に産業用多関節ロボットを配した態
様とし、一方の中空成形機の成形金型でブロー成形され
た中空成形品をそこに付設の成形品ホルダーに移管・保
持し、他方の中空成形機の成形金型でブロー成形された
中空成形品をそこに付設の成形品ホルダーに移管・保持
し、それらの中空成形品を中間部に配した産業用多関節
ロボットの把持部で交互に受渡・把持し、これを移送す
るようにしてあってもよい。
【0052】またさらに、本実施形態では、成形品ホル
ダーに移管・保持した中空成形品は、移管・保持された
状態から90度回動した状態で移送された態様としてあ
るが、産業用多関節ロボットの把持部で受渡・把持して
いる間に任意の角度(例えば90度)自転させて、例え
ば印刷面を外側にして移送するようにしてあってもよ
い。
【0053】さらにまた、中空成形品を移送する方向
は、好ましくは型締装置(成形金型)の型締方向(中空
成形機の前面方向)の機内空間域あるいは機内空間域に
連なる作業領域であるが、中空成形機や付帯する機器類
の配置によっては、型締装置の型締方向に対して直角方
向の機内空間域あるいは機内空間域に連なる作業領域で
あってもよい。
【0054】図5および図6は本発明のさらに別の実施
形態であって、中空成形機は、前記図1と構成要素は同
じであるが、中空成形品Sが図5において成型金型30
の左側に出るように構成要素が反対に配置されており、
押出機1に設けてある筒状のパリソンPを吐出するダイ
ス2と、パリソンPを中空成形品Sに成形するキャビテ
ィを有する成形金型30と、プラテン100に付設して
ある中空成形品用の成形品ホルダー40と、プラテン1
00および成形金型30を型閉・型開する電動機501
を備えた型締装置50と、パリソンPを所定の長さに切
断するパリソン切断装置(図示せず)と、成形金型30
を移動させる金型移動用電動機301と、パリソンP内
にエアを吹込むためのエア吹込ノズル60を備えてある
ノズル打込装置6と、成形金型30や成形品ホルダー4
0等が動作や移動する機内空間域Aとこれに連なる運転
操作や監視等を行う作業領域とを仕切るための安全柵や
安全扉等の金属製の安全枠8,80とにより構成されて
いる。
【0055】取出装置は、この中空成形機に対して、移
送手段として、中空成形品用の成形品ホルダー40が中
空成形品Sを移管・保持する個所から型締方向にある安
全枠80の端縁近傍まで、直線的な軌道711,721
を通って移行する自在開閉式の把持部712,722が
備えてある第一・第二の産業用の単軸ロボット71,7
2が設けられ、安全枠80の端縁近傍から所定の位置ま
では、水平動作と垂直面内で上昇・下降動作、斜め上昇
・下降動作等を行って予め教示してある軌道を通って移
行する自在開閉式の把持部91を有している産業用の多
関節ロボット9を設けた態様をしている。
【0056】型締装置50およびこれにプラテン100
を介して取付てある成形金型30は、成形金型30内に
パリソンPを導入するためにダイス2の直下の位置に配
され(図5)、パリソンPを導入すると、そのパリソン
P内にエアを吹込むためにエア吹込ノズル60の直下の
方向(スライド方向)に往き移動し、この際、プラテン
100に付設してある成形品ホルダー40は、第一の単
軸ロボット71が有している自在開閉式の把持部712
に中空成形品Sを受渡・把持する位置になる(図6)。
【0057】パリソンP内へエアの吹込が終わると、成
形金型30は、再び内部にパリソンPを導入するために
ダイス2の直下の方向に戻り移動し、この際、プラテン
100に付設してある成形品ホルダー40は、エア吹込
ノズル60に吊下されている中空成形品Sを移管・保持
する個所になる。これらの往復移動は、金型移動用電動
機301によって行われる。
【0058】単軸ロボット71,72の内、第一の単軸
ロボット71は、自在開閉式の把持部712が成形品ホ
ルダー40で移管・保持されている中空成形品Sを受渡
・把持できる位置になるように配されており、中空成形
品Sを受渡・把持した自在開閉式の把持部712は、直
線的な軌道711を通って中空成形品Sを型締方向にあ
る安全枠80の近傍個所まで移送する態様をし、第二の
単軸ロボット72は、自在開閉式の把持部722が第一
の単軸ロボット71の把持部712で受渡・把持してい
る中空成形品Sを受渡・把持できる位置になるように配
されており、中空成形品Sを受渡・把持した自在開閉式
の把持部722は、直線的な軌道721を通って中空成
形品Sを型締方向にある安全枠80の端縁近傍まで移送
する態様をしている。
【0059】これら単軸ロボット71,72および多関
節ロボット9の自在開閉式の把持部712,722およ
び91は中空成型品Sの受渡・把持が好適に出来るよう
に、その把持部を構成する調整可能な間隔を有する二股
状の掴み部は180度開くようになっている。
【0060】これにより、中空成形品を成型品ホルダー
40が移管・保持する個所から第一の単軸ロボット71
および第一の単軸ロボット72さらには多関節ロボット
9を経由して所定の位置まで移送するのに、ホルダー4
0が移管・保持する中空成型品を、これに近接した18
0度開いた状態の単軸ロボット71の把持部712が成
型品ホルダー40より受渡・把持し後に、180度開い
た状態の単軸ロボット72の把持部722の位置に移行
して中空成型品を、単軸ロボット72の把持部722が
受渡・把持しさらに後、180度開いた状態の多関節ロ
ボット9の把持部91の位置に移行して中空成型品S
を、多関節ロボット9の把持部91が受渡・把持して所
定の位置まで移送する際、二股状の掴み部が衝突等を生
ずることなく中空成型品Sを受渡・把持して移送するこ
とができる。
【0061】また、移送が終了した多関節ロボット9、
第二の単軸ロボット72および第一の単軸ロボット71
の把持部91,722,712が、移送した個所から元
の個所に戻る際にも、各々の把持部91,722,71
2は、180度開いた状態で移行して元の位置に移行す
るので、二股状の掴み部が衝突等を生ずることなく次に
成形される中空成型品Sを受渡・把持するのに備えるこ
とができる。二股状掴み部は、把持部基体に対して二つ
の掴み部基体を各々外方に90度回動可能に装着し、そ
の掴み部基体の軸方向の中心部に長溝開口を有する長孔
を穿設し、その長孔にネジ桿を遊設し、掴み部基体に設
けてある掴み体を長溝開口に嵌合すると共に、ネジ桿に
係止した構成をしている。
【0062】そして、長孔に遊設してあるネジ桿は、回
転冶具の手動操作あるいはネジ桿端に備えた小型電動機
の制御操作で回転され、ネジ桿に係止した掴み体同士が
長溝開口に沿って接近・離遠するようになっているの
で、それらの操作によって中空成形品の直径に合わせて
掴み体の間隔を例えば10〜100mmの間で任意に調
整することができる。
【0063】また、多関節ロボット9は、自在開閉式の
把持部91が第二の単軸ロボット72の自在開閉式の把
持部722で受渡・把持している中空成形品Sを受渡・
把持できる位置になるように配されており、中空成形品
Sを受渡・把持した自在開閉式の把持部91は、水平動
作と垂直面内で上昇・下降動作、斜め上昇・下降動作を
行って予め教示してある軌道を通って中空成形品Sを所
定の位置に移送し、そこで把持部91を開放して中空成
形品Sを取り出す態様をしている。
【0064】以下、この中空成形品の取出装置の動作に
ついて説明する。
【0065】先ず、前記の中空成形機を用いて、前記と
同様、押出機1に設けたダイス2からパリソンPを吐出
させ、このパリソンPを電動機501で駆動する型締装
置50により型開状態になっている成形金型30のキャ
ビティ内に挿入し、成形金型30とプラテン100に付
設した中空成形品用の成形品ホルダー40とを型閉・閉
鎖し、パリソンPをパリソンカッター(図示せず)で切
断して成形金型3内に挟持する。
【0066】続いて、成形金型30を、パリソンPを挟
持した状態で金型移動用電動機301によってノズル打
込装置6のエア吹込ノズル60の直下に移動し、後に、
パリソンP内にエア吹込ノズル60が打込まれ、そのノ
ズル60からエアが吹込まれてブロー成形が行われ、パ
リソンPは中空成形品Sに成形される。
【0067】成形された中空成形品Sは、成形金型30
および成形品ホルダー40の型開・開放により、エア吹
込ノズル60に係止した状態となる。
【0068】次いで、空の状態の成形金型30および成
形品ホルダー40を、金型移動用電動機301によって
ダイス2の直下およびエア吹込ノズル60の直下に移動
して、次に押出されたパリソンPを成形金型30内に挿
入すると共に、先に成形されてエア吹込ノズル60に係
止している中空成形品Sをエア吹込ノズル60の上昇で
エア吹込ノズル60より離脱させて成形品ホルダー40
で移管・保持して、多関節ロボット9の把持部91が受
渡・把持する位置とする。
【0069】続けて、金型移動用電動機301によって
往き移動して、パリソンPを挟持した成形金型3を、エ
アー吹込ノズル60の直下とし、また先に成形された中
空成形品Sを移管・保持した状態の成形品ホルダー40
を、多関節ロボット9の把持部91が受渡・把持する位
置とする。
【0070】この成形品ホルダー40が移管・保持する
中空成形品Sを、成形品ホルダー40より第一の単軸ロ
ボット71の把持部712に受渡・把持した後、成形品
ホルダー40が中空成形品Sを保管・保持する個所から
第一の単軸ロボット71の直線的な軌道711を通って
機内空間域Aを横切って型締方向に在る安全枠80の近
傍個所まで移送する。
【0071】続いて、移送され、第一の単軸ロボット7
1の把持部712に受渡・把持する中空成形品Sを、安
全枠80の近傍個所で、第一の単軸ロボット71の把持
部712より第二の単軸ロボット72の把持部722に
受渡・把持した後、把持部722が中空成形品Sを受渡
・把持する個所から第二の単軸ロボット72の直線的な
軌道721を通って機内空間域Aを横切って型締方向に
在る安全枠80の端縁近傍まで移送する。
【0072】次いで、移送され、第二の単軸ロボット7
2の把持部722に受渡・把持する中空成形品Sを、安
全枠80の端縁近傍で、第二の単軸ロボット72の把持
部722より多関節ロボット9の把持部91に受渡・把
持した後、把持部91が中空成形品Sを受渡・把持する
個所から多関節ロボット9の垂直面内で水平動作と上昇
・下降動作、斜め上昇・下降動作等を行って予め教示し
てある軌道を通って機内空間域Aを横切って所定の位置
まで移送し、中空成形品Sを自在開閉式の把持部91か
ら取外し、必要に応じてシュータやベルトコンベア等の
搬送装置(図示せず)で機内空間域Aに連なる作業領域
の移載して終了する。
【0073】中空成形品Sを移送した後、第一・第二の
単軸ロボット71,72の把持部712,722は、中
空成形品Sを移送してきた時とは軌道711,721を
逆に通って、また多関節ロボット9の把持部91は、中
空成形品Sを移送してきた時とは軌道を逆に通って(あ
るいは移送してきた軌道とは別の軌道を通って)元の位
置に戻り、次に成形される中空成形品Sの受渡・把持に
備えるようになっている。
【0074】なお、本実施形態は、ダイヘッドに対して
プラテン(および成形金型)を一組備えたシングルステ
ーション方式の中空成形機において中空成形品を型締装
置(および成形金型)側に取り出し難い場合等に、中空
成形品を型締装置(および成形金型)の一方側(図の左
側)に取り出す態様としてあるが、この反対の態様とし
て中空成形品を型締装置(および成形金型)の他方側
(図の右側)に取り出すようにしてあってもよい。
【0075】また、シングルステーション方式の中空成
形機において中空成形品を型締装置(および成形金型)
の一方側(図の左側)より取り出して、この中空成形品
を産業用の単軸ロボットおよび多関節ロボットで移送す
る態様としてあるが、型締装置(および成形金型)の反
対側(図の右側)よりも取り出し、この中空成形品を配
置してある産業用多関節ロボットで移送するようにして
あってもよい。
【0076】さらに、シングルステーション方式の中空
成形機において型締装置(および成形金型)の反対側
(図の右側)の空間部に、観察機器等を配置して、中空
成形機が稼働している際の各種の装置類や機器類の動き
を観察できるようにしてあってもよい。
【0077】あるいは、この空間部に、一組の型締装置
(および成形金型)やノズル打込装置等を追加・組込ん
だ態様として、シングルステーション方式の中空成形機
をダイヘッドに対してプラテン(および成形金型)を二
組備えたダブルステーション方式の中空成形機に変更
し、ブロー成形した中空成形品を配置してある産業用多
関節ロボットで移送して、生産の増加を図るようにして
もよい。この場合は、基台、機器、配管・配線等ダブル
ステーション方式の中空成形機に必要な機能を予め付与
・装備して置く必要がある。
【0078】またさらに、本実施形態では、成形品ホル
ダーに移管・保持した中空成形品は、移管・保持された
状態から90度回動した状態で移送された態様としてあ
るが、産業用多関節ロボットの把持部で受渡・把持して
いる間に任意の角度(例えば90度)自転させて、例え
ば印刷面を外側にして移送するようにしてあってもよ
い。
【0079】さらにまた、中空成形品を移送する方向
は、好ましくは型締装置(成形金型)の型締方向(中空
成形機の前面方向)の機内空間域あるいは機内空間域に
連なる作業領域であるが、中空成形機や付帯する機器類
の配置によっては、型締装置の型締方向に対して直角方
向の機内空間域あるいは機内空間域に連なる作業領域で
あってもよい。
【0080】図7および図8は本発明のさらに別の実施
形態であって、中空成形機は、単数のダイヘッドに対し
て成形金型があるプラテンを二組備えたダブルステーシ
ョン方式を用いている。
【0081】この中空成形機は、押出機1に設けてある
筒状のパリソンPを吐出するダイス2と、パリソンPを
中空成形品S1,S2に成形するキャビティを有する成
形金型31,32と、プラテン101、102に付設し
てある中空成形品用の成形品ホルダー41,42と、プ
ラテン101、102および成形金型31,32を型締
・型開する電動機511,521を備えた型締装置5
1,52と、パリソンPを所定の長さに切断するパリソ
ン切断装置(図示せず)と、成形金型31,32を移動
させる金型移動用電動機311,321と、パリソンP
内にエアを吹込むためのエア吹込ノズル611,621
を備えてあるノズル打込装置61,62と、成形金型3
1,32や成形品ホルダー41,42等が動作や移動す
る機内空間域Aとこれに連なる運転操作や監視等を行う
作業領域とを仕切るための安全柵や安全扉等の金属製の
安全枠81,82とにより構成されている。
【0082】取出装置は、この中空成形機に対して、移
送手段として、直線的な軌道を通って移行する自在開閉
式の把持部712,722を有している第一・第二の産
業用の単軸ロボット71,72と、水平動作と垂直面内
で上昇・下降動作、斜め上昇・下降動作等を行って予め
教示してある軌道を通って移行する自在開閉式の把持部
91を有している産業用多関節ロボット9とを組合せた
態様をしている。
【0083】型締装置51およびこれにプラテン101
を介して取付てある成形金型31は、成形金型31内に
パリソンPを導入するためにダイス2の直下の位置に配
され(図7)、パリソンPを導入すると、そのパリソン
P内にエアを吹込むためにエア吹込ノズル611の直下
の方向(スライド方向)に往き移動し、この際、プラテ
ン101に付設してある成形品ホルダー41は、多関節
ロボット9が有している自在開閉式の把持部91に中空
成形品S1を受渡・把持する位置になる(図8)。
【0084】パリソンP内へエアの吹込が終わると、成
形金型31は、再び内部にパリソンPを導入するために
ダイス2の直下の方向に戻り移動し、この際、プラテン
101に付設してある成形品ホルダー41は、エア吹込
ノズル611に吊下されている中空成形品S1を移管・
保持する個所になる。これらの往復移動は、金型移動用
電動機311によって行われる。
【0085】また、他方の成形金型32は、一方の成形
金型31がダイス2の直下に位置している際は、ノズル
打込装置62に備えてあるエア吹込ノズル621の直下
に位置し、プラテン102に付設してある成形品ホルダ
ー42は、第一の単軸ロボット71が有している自在開
閉式の把持部712に中空成形品S2を受渡・把持する
位置になる。
【0086】そして、一方の成形金型31がエア吹込ノ
ズル611の直下に位置している際は、他方の成形金型
32は、ダイス2の直下に位置し、パリソンPを導入す
るとエア吹込ノズル621の直下の方向(スライド方
向)に往き移動し、成形品ホルダー42は、エア吹込ノ
ズル621に吊下されている中空成形品S2を移管・保
持する位置となる。これらの往復移動は、金型移動用電
動機321によって行われる。
【0087】単軸ロボット71,72の内、第一の単軸
ロボット71は、自在開閉式の把持部712が成形品ホ
ルダー42で移管・保持されている中空成形品S2を受
渡・把持できる位置になるように配されており、中空成
形品S2を受渡・把持した自在開閉式の把持部712
は、直線的な軌道711を通って中空成形品S2を型締
方向にある安全枠82の近傍個所まで移送する態様を
し、第二の単軸ロボット72は、自在開閉式の把持部7
22が第一の単軸ロボット71の把持部712で受渡・
把持している中空成形品S2を受渡・把持できる位置に
なるように配されており、中空成形品S2を受渡・把持
した自在開閉式の把持部722は、直線的な軌道721
を通って中空成形品S2を型締方向にある安全枠82の
端縁近傍まで移送する態様をしている。
【0088】これら単軸ロボット71,72および多関
節ロボット9の自在開閉式の把持部712,722およ
び91は、図5及び図6に示すように、前記の自在開閉
式の把持部712,722および91と同様に中空成型
品Sの受渡・把持が好適に出来るように、その把持部を
構成する調整可能な間隔を有する二股状の掴み部は18
0度開くようになっている。
【0089】また、多関節ロボット9は、自在開閉式の
把持部91が第二の単軸ロボット72の自在開閉式の把
持部722で受渡・把持している中空成形品S2と成形
品ホルダー4で移管・保持している中空成形品S1とを
別々に受渡・把持できる位置になるように配されてお
り、中空成形品S2およびS1を別々に受渡・把持した
自在開閉式の把持部91は、水平動作と垂直面内で上昇
・下降動作、斜め上昇・下降動作を行って予め教示して
ある軌道を通って中空成形品S2およびS1を別々に所
定の位置に移送し、そこで把持部91を開放して中空成
形品S2およびS1を別々に取り出す態様をしている。
【0090】以下、この中空成形品の取出装置の動作に
ついて説明する。
【0091】先ず、前記構成をした中空成形機を用い、
その基台G上に載置してある押出機1に設けたダイス2
からパリソンPを吐出させ、このパリソンPを電動機5
11で駆動する型締装置51により開放状態となってい
る成形金型31のキャビティ内に挿入し、成形金型31
とプラテン101に付設した中空成形品用の成形品ホル
ダー41とを型閉・閉鎖し、パリソンPをパリソンカッ
ター(図示せず)で切断して成形金型31内に挟持す
る。
【0092】続いて、成形金型31は、パリソンPを挟
持した状態で金型移動用電動機311によってノズル打
込装置61のエア吹込ノズル611の直下に移動し、後
に、パリソンP内にエア吹込ノズル611が打込まれ、
そのノズル611からエアが吹込まれてブロー成形が行
われ、パリソンPは中空成形品S1に成形される。
【0093】成形された中空成形品S1は、成形金型3
1および成形品ホルダー41の型開・開放により、エア
吹込ノズル611に係止した状態となる。
【0094】次いで、空の状態の成形金型31および成
形品ホルダー41は、金型移動用電動機311によって
ダイス2の直下およびエア吹込ノズル611の直下に移
動して、次に押出されたパリソンPを成形金型31内に
挿入すると共に、先に成形されてエア吹込ノズル611
に係止している中空成形品S1をエア吹込ノズル611
の上昇でエア吹込ノズル611より離脱させて成形品ホ
ルダー41で移管・保持して、多関節ロボット9の把持
部91が受渡・把持する位置とする。
【0095】この成形品ホルダー41が移管・保持する
中空成形品S1を、成形品ホルダー41より自在開閉式
の把持部91が受渡・把持した後、成形品ホルダー41
が中空成形品S1移管・保持する個所から多関節ロボッ
ト9の水平動作と垂直面内で上昇・下降動作、斜め上昇
・下降動作を行って予め教示してある軌道を通って機内
空間域Aを横切って安全枠82の外方にある所定の位置
まで移送し、中空成形品S1を把持部91から取外し、
必要に応じてシュータやベルトコンベア等の搬送装置
(図示せず)で機内空間域Aに連なる作業領域へ移載し
て、中空成形品S1の移送を終了する。
【0096】一方の成形金型31がエア吹込ノズル61
1の直下に移動すると、エア吹込ノズル621の真下に
位置していた他方の成形金型32がダイス2の真下に移
動し、ダイス2から吐出されるパリソンPを型開状態と
なっている成形金型32のキャビティ内に挿入し、成形
金型32と成形金型32に付設した中空成形品用の成形
品ホルダー42とを型閉・閉鎖し、パリソンPをパリソ
ンカッター(図示せず)で切断して成形金型32内に挟
持する。
【0097】続いて、成形金型32を、パリソン2を挟
持した状態で金型移動用電動機321によってノズル打
込装置62のエア吹込ノズル621の直下に移動し、後
に、パリソンP内にエア吹込ノズル621が打込まれ、
そのノズル621からエアが吹込まれてブロー成形が行
われ、パリソンPは中空成形品S2に成形される。
【0098】成形された中空成形品S2は、成形金型3
2および成形品ホルダー42の型開・開放により、エア
吹込ノズル621に係止した状態となる。
【0099】次いで、空の状態の成形金型32および成
形品ホルダー42は、金型移動用電動機321によって
ダイス2の直下およびエア吹込ノズル621の直下に移
動して、次に押出されたパリソンPを成形金型32内に
挿入すると共に、先に成形されてエア吹込ノズル621
に係止している中空成形品S2をエア吹込ノズル621
の上昇でエア吹込ノズル621より離脱させて成形品ホ
ルダー42で移管・保持して、第一の単軸ロボット71
の把持部712が受渡・把持する位置とする。
【0100】この成形品ホルダー42に移管・保持する
中空成形品S2を、成形品ホルダー42より第一の単軸
ロボット71の把持部712に受渡・把持した後、成形
品ホルダー42が中空成形品S2を保管・保持する個所
から、第一の単軸ロボット71の直線的な軌道711を
通って機内空間域Aを横切って型締方向に在る安全枠8
2の近傍個所まで移送する。
【0101】続いて、移送され、第一の単軸ロボット7
1の把持部712が受渡・把持する中空成形品S2を、
安全枠82の近傍個所で、第一の単軸ロボット71の把
持部712より第二の単軸ロボット72の把持部722
に受渡・把持した後、把持部722が中空成形品S2を
受渡・把持する個所から第二の単軸ロボット72の直線
的な軌道721を通って機内空間域Aを横切って型締方
向に在る安全枠82の端縁近傍まで移送する。
【0102】次いで、移送され、第二の単軸ロボット7
2の把持部722が受渡・把持する中空成形品S2を、
安全枠82の端縁近傍で、第二の単軸ロボット72の把
持部722より多関節ロボット9の把持部91に受渡・
把持した後、把持部91が中空成形品S2を受渡・把持
する個所から多関節ロボット9の垂直面内で水平動作と
上昇・下降動作、斜め上昇・下降動作等を行って予め教
示してある軌道を通って機内空間域Aを横切って所定の
位置まで移送し、中空成形品S2を自在開閉式の把持部
91から取外し、必要に応じてシュータやベルトコンベ
ア等の搬送装置(図示せず)で機内空間域Aに連なる作
業領域へ移載して、中空成形品S2の移送を終了する。
【0103】中空成形品S1,S2を移送した後、多関
節ロボット9の把持部91は、中空成形品S1を移送し
てきた時とは異なった軌道を通って、また第一・第二の
単軸ロボット71,72の把持部712,722は、中
空成形品S2を移送してきた時とは軌道711,721
を逆に通って元の位置に戻り、次に成形される中空成形
品S1,S2の受渡・把持に備えるようになっている。
【0104】なお、本実施形態は、ダイヘッドに対して
プラテン(および成形金型)を二組備えたダブルステー
ション方式の中空成形機を用いて、一方の成形金型から
成形された中空成形品を産業用多関節ロボットを使用し
て、また他方の成形金型から成形された中空成形品を産
業用単軸ロボットと産業用多関節ロボツトとを使用し
て、所定の個所に移送させてあるが、ダイヘッドに対し
てプラテン(および成形金型)を一組備えたシングルス
テーション方式の中空成形機を用いて、同じ成形金型か
ら、先に成形された中空成形品を産業用多関節ロボツト
を使用して所定の位置に移送し、その成形金型から、次
に成形された中空成形品を産業用単軸ロボットと産業用
多関節ロボツトとの組合せを使用して所定の位置に移送
させるようにしてあってもよい。
【0105】また、本実施形態では、成形品ホルダーに
移管・保持した中空成形品は、移管・保持された状態か
ら90度回動した状態で移送された態様としてあるが、
産業用多関節ロボットの把持部で受渡・把持している間
に任意の角度(例えば90度)自転させて、例えば印刷
面を外側にして移送するようにしてあってもよい。
【0106】さらに、中空成形品を移送する方向は、好
ましくは型締装置(成形金型)の型締方向(中空成形機
の前面方向)の機内空間域あるいは機内空間域に連なる
作業領域であるが、中空成形機や付帯する機器類の配置
によっては、型締装置の型締方向に対して直角方向の機
内空間域あるいは機内空間域に連なる作業領域であって
もよい。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、中空成形機の中空成形品の取出方法において、
移送手段が直線的または/および曲線的な軌道を通って
移行する把持部を有している産業用ロボットであって、
成形品ホルダーが移管・保持する中空成形品を、成形品
ホルダーより産業用ロボットの把持部に受渡・把持さ
せ、予め定めてある軌道を通って中空成形機の機内空間
域あるいは隣接の作業領域にある所定の位置に移送する
ことにより、中空成形品を予め定めた軌道を通って所定
の位置に効率的に取り出すことができると共に、中空成
形機にある限られた機内空間域および隣接する作業領域
を有効に利用することができる。
【0108】請求項2の発明によれば、中空成形機の中
空成形品の取出方法において、移送手段が直線的な軌道
を通って移行する把持部を有している産業用単軸ロボッ
トであって、成形品ホルダーが移管・保持する中空成形
品を、成形品ホルダーより産業用単軸ロボットの把持部
に受渡・把持させ、直線的な軌道を通って中空成形機の
機内空間域あるいは隣接の作業領域にある所定の位置に
移送することにより、中空成形品を比較的細い直線的な
軌道を通すので、素早く所定の位置に取り出すことがで
きると共に、機内空間域の端辺部・隅部を利用できるの
で、機内空間域を広くすることができる。
【0109】請求項3の発明によれば、中空成形機の中
空成形品の取出方法において、移送手段が水平動作と垂
直面内で上昇・下降動作、斜め上昇・下降動作等を行っ
て予め教示してある軌道を通って移行する把持部を有し
ている産業用多関節ロボットであって、成形品ホルダー
が移管・保持する中空成形品を、成形品ホルダーより産
業用多関節ロボットの把持部に受渡・把持させ、水平動
作と垂直面内で上昇・下降動作、斜め上昇・下降動作等
を行って予め教示してある軌道を通って中空成形機の機
内空間域あるいは隣接の作業領域にある所定の位置に移
送することにより、中空成形品を任意の軌道を通すの
で、無駄無く所定の位置に取り出すことができると共
に、機内空間域内の機器類を避けるのが容易であるの
で、機内空間域を有効に利用することができる。
【0110】請求項4の発明によれば、中空成形機の中
空成形品の取出方法において、移送手段が直線的な軌道
を通って移行する把持部を有している産業用単軸ロボッ
トと、水平動作と垂直面内で上昇・下降動作、斜め上昇
・下降動作等を行って予め教示してある軌道を通って移
行する把持部を有している産業用多関節ロボットとの組
合せであって、成形品ホルダーが移管・保持する中空成
形品を、成形品ホルダーより産業用単軸ロボットの把持
部に受渡・把持させ、続いて、産業用多関節ロボットの
把持部に受渡・把持させ、直線的な軌道と水平動作と垂
直面内で上昇・下降動作、斜め上昇・下降動作等を行っ
て予め教示してある軌道を通って中空成形機の機内空間
域あるいは隣接の作業領域にある所定の位置に移送する
ことにより、中空成形品を比較的細い直線的な軌道を通
すので、素早く、しかも機内空間域の端辺部・隅部を利
用でき、その上、中空成形品を任意の軌道を通すので、
無駄無く所定の位置に取り出すことができ、機内空間域
を有効に利用することができる。
【0111】請求項5の発明によれば、中空成形機の中
空成形品の取出方法において、移送手段が直線的な軌道
を通って移行する把持部を有している産業用単軸ロボッ
トと、水平動作と垂直面内で上昇・下降動作、斜め上昇
・下降動作等を行って予め教示してある軌道を通って移
行する把持部を有している産業用多関節ロボットとの組
合せであって、成形品ホルダーが移管・保持する中空成
形品を、成形品ホルダーより産業用単軸ロボットの把持
部に受渡・把持させ、続いて、産業用多関節ロボットの
把持部に受渡・把持させ、さらに、成形品ホルダーが移
管・保持する他の中空成形品を、産業用多関節ロボット
の把持部で受渡・把持させ、直線的な軌道と水平動作と
垂直面内で上昇・下降動作、斜め上昇・下降動作等を行
って予め教示してある軌道を通って中空成形機の機内空
間域あるいは隣接の作業領域にある所定の位置に移送す
ることにより、中空成形品の移送が一層自由度を増して
行うことができるので、効率的な取り出しができ、限ら
れた機内空間域を有効に利用することができる。
【0112】請求項6の発明によれば、中空成形機の中
空成形品の取出方法において、移送手段の軌道を通って
移行する把持部が2つの掴み体を有する二股状掴み部を
備え、かつその掴み体は小型電動機の制御操作で掴み体
同士の間隔が調整できる構成であって、成形品ホルダー
に移管・保持させた中空成形品を、成形品ホルダーより
前記把持部に受渡・把持させ、その中空成形品を、直線
的な軌道または/および水平動作と垂直面内で上昇・下
降動作、斜め上昇・下降動作等を行って予め教示してあ
る軌道を通って中空成形機に存する機内空間域あるいは
機内空間域に連なる作業領域の所定の位置に移送するこ
とにより、中空成形品の形状寸法、特に把持部が中空成
形品を移送する際に受渡・把持する中空成形品の胴部の
直径が変化した場合、把持部を構成する掴み体同士の間
隔を所望の範囲で任意に、かつ容易に調整することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシングルステーション方式の中空
成形機の要部構成を示す正面図である。
【図2】本発明による単軸ロボットを用いた中空成形機
の全体構成を示す平面図である。
【図3】本発明による別のシングルステーション方式の
中空成形機の要部構成を示す正面図である。
【図4】本発明による多関節ロボットを用いた中空成形
機の全体構成を示す平面図である。
【図5】本発明による別のシングルステーション方式の
中空成形機の要部構成を示す正面図である。
【図6】本発明による単軸ロボットと多関節ロボットを
用いた中空成形機の全体構成を示す平面図である。。
【図7】本発明によるダブルステーション方式の中空成
形機の要部構成を示す正面図である。
【図8】本発明による別の単軸ロボットと多関節ロボッ
トを用いた中空成形機の全体構成を示す平面図である。
【符号の説明】
P…パリソン S,S1,S2…中空成形品 A…機内空間域 1…押出機 2…ダイス 3,30,31,32…成形金型 300,301,311,321…金型移動用電動機 4,40,41,42…成形品ホルダー 5,50,51,52…型締装置 500,501,511,521…型締装置用電動機 6,61,62…ノズル打込装置 60,611,621…エアー吹込ノズル 7,71,72…単軸ロボット 701,711,721…単軸ロボットの軌道 702,712,722…単軸ロボットの把持部 8,80,81,82…安全枠 9…多関節ロボット 91…多関節ロボットの把持部 10,100,101,102…プラテン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空成形機の押出機のダイスから吐出さ
    れたパリソンを成形金型内に導入して、そのパリソン内
    にエア吹込ノズルを介してエアを吹込んで中空成形品に
    ブロー成形し、エア吹込ノズルに吊り下げられている中
    空成形品を、移送手段で所定の個所に移送する中空成形
    品の取出方法において、 前記エア吹込ノズルに吊り下げられている中空成形品
    を、成形金型の近傍に位置する成形品ホルダーに移管・
    保持させる工程と、 前記移送手段が、直線的または/および曲線的な軌道を
    通って移行する把持部を有している産業用ロボットであ
    って、 前記成形品ホルダーに移管・保持させた中空成形品を、
    成形品ホルダーより前記産業用ロボットの把持部に受渡
    ・把持させる工程と、 その中空成形品を、予め定めてある軌道を通って中空成
    形機に存する機内空間域あるいは機内空間域に連なる作
    業領域の所定の位置に移送する工程とを備えたことを特
    徴とする中空成形法における中空成形品の取出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の中空成形品の取出方法
    において、 前記移送手段が、直線的な軌道を通って移行する把持部
    を有している産業用単軸ロボットであって、 前記成形品ホルダーに移管・保持させた中空成形品を、
    成形品ホルダーより前記産業用単軸ロボットの把持部に
    受渡・把持させる工程と、 その中空成形品を、直線的な軌道を通って中空成形機に
    存する機内空間域あるいは機内空間域に連なる作業領域
    の所定の位置に移送する工程とを備えたことを特徴とす
    る中空成形法における中空成形品の取出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の中空成形品の取出方法
    において、 前記移送手段が、水平動作と垂直面内で上昇・下降動
    作、斜め上昇・下降動作等を行って予め教示してある軌
    道を通って移行する把持部を有している産業用多関節ロ
    ボットであって、 前記成形品ホルダーに移管・保持させた中空成形品を、
    成形品ホルダーより前記産業用多関節ロボットの把持部
    に受渡・把持させる工程と、 その中空成形品を、水平動作と垂直面内で上昇・下降動
    作、斜め上昇・下降動作等を行って予め教示してある軌
    道を通って中空成形機に存する機内空間域あるいは機内
    空間域に連なる作業領域の所定の位置に移送する工程と
    を備えたことを特徴とする中空成形法における中空成形
    品の取出方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の中空成形品の取出方法
    において、 前記移送手段が、直線的な軌道を通って移行する把持部
    を有している産業用単軸ロボットと水平動作と垂直面内
    で上昇・下降動作、斜め上昇・下降動作等を行って予め
    教示してある軌道を通って移行する把持部を有している
    産業用多関節ロボットとの組合せであって、 成形品ホルダーに移管・保持させた中空成形品を、成形
    品ホルダーより前記産業用単軸ロボットの把持部に受渡
    ・把持させる工程と、 産業用単軸ロボットの把持部に受渡・把持させた中空成
    形品を、把持部より前記産業用多関節ロボットの把持部
    に受渡・把持させる工程と、 その中空成形品を、水平動作と垂直面内で上昇・下降動
    作、斜め上昇・下降動作等を行って予め教示してある軌
    道を通って中空成形機に存する機内空間域あるいは機内
    空間域に連なる作業領域の所定の位置に移送する工程と
    を備えたことを特徴とする中空成形法における中空成形
    品の取出方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の中空成形品の取出方法
    において、 前記移送手段が、前記産業用単軸ロボットと共同して中
    空成形品を移送すると共に、単独でも中空成形品を移送
    する前記産業用多関節ロボットであって、 前記成形品ホルダーに移管・保持させた中空成形品を、
    成形品ホルダーより前記産業用多関節ロボットの把持部
    に受渡・把持させる工程と、 その中空成形品を、水平動作と垂直面内で上昇・下降動
    作、斜め上昇・下降動作を行って予め教示してある軌道
    を通って中空成形機に存する機内空間域あるいは機内空
    間域に連なる作業領域の所定の位置に移送する工程とを
    さらに備えたことを特徴とする中空成形法における中空
    成形品の取出方法。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4または5に記載の
    中空成形品の取出方法において、 軌道を通って移行する把持部が、2つの掴み体を有する
    二股状掴み部を備え、かつその掴み体は小型電動機の制
    御操作で掴み体同士の間隔が調整できる構成であって、 成形品ホルダーに移管・保持させた中空成形品を、成形
    品ホルダーより前記把持部に受渡・把持させる工程と、 その中空成形品を、直線的な軌道または/および水平動
    作と垂直面内で上昇・下降動作、斜め上昇・下降動作等
    を行って予め教示してある軌道を通って中空成形機に存
    する機内空間域あるいは機内空間域に連なる作業領域の
    所定の位置に移送する工程とを備えたことを特徴とする
    中空成形法における中空成形品の取出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109911830A (zh) * 2019-04-03 2019-06-21 台州市路桥绿康蓄电自动喷雾器厂 塑料容器食品的加工设备及方法
JP2020152014A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 株式会社タハラ 中空成形機の成形品取り出し装置
KR20210143736A (ko) 2019-01-30 2021-11-29 교라꾸 가부시끼가이샤 성형 장치 및 성형품의 제조 시스템

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