JP2003103208A - バー塗布装置及びバー塗布方法 - Google Patents

バー塗布装置及びバー塗布方法

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JP2003103208A
JP2003103208A JP2001302877A JP2001302877A JP2003103208A JP 2003103208 A JP2003103208 A JP 2003103208A JP 2001302877 A JP2001302877 A JP 2001302877A JP 2001302877 A JP2001302877 A JP 2001302877A JP 2003103208 A JP2003103208 A JP 2003103208A
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bar
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coating liquid
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JP2001302877A
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Kazunori Ichikawa
和紀 市川
Takeshi Nishino
剛 西野
Nagayoshi Kaneko
修芳 金子
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布対象物の搬送速度を高速化したり塗布液
を高粘度化したりしても均一の塗布面質を得ることの可
能なバー塗布装置及びバー塗布方法を得る。 【解決手段】 塗布用バー16は、回転駆動装置によっ
て、アルミウエブ14の搬送速度に対応した周速と異な
る周速となるように回転させることができる。これによ
り、液溜まり52の縁部分52Eの形状を正弦曲線に近
い形状とし、液溜まり52を安定的に維持して、均一し
た塗布面質を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バー塗布装置及び
バー塗布方法に関し、さらに詳しくは、塗布対象物に塗
布液を所望の量だけ塗布することが可能なバー塗布装置
及びバー塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば金属板などの塗布対象
物に塗布液を塗布したり、塗布対象物から余剰の塗布液
を除去(いわゆる計量)したりするために、図5に示す
ようなバー塗布装置102が使用されることがある。
【0003】このバー塗布装置102では、一定の搬送
速度で搬送される金属板104に対し、この金属板10
4の搬送方向(矢印F1方向)と直交する方向で、金属
板104の塗布面(下面)に接触するように配置された
円柱状の塗布用バー106を有している。塗布用バー1
06は金属板104との摩擦により、金属板104の搬
送速度に等しい周速で回転する。この回転によって塗布
液108が掻き上げられ、堰部材112と金属板104
との間に液溜まり110が構成される。すなわち、液溜
まり110の塗布液が金属板104に塗布されると共
に、余剰の塗布液が金属板104から除去(計量)され
る。
【0004】しかし、塗布時の条件等によっては、この
液溜まりが安定しないことがある。特に最近では、金属
板104の搬送速度の高速化や塗布液の高粘度化等によ
り、液溜まりが安定的に維持されない可能性が高くな
る。液溜まりが不安定になると、例えば、液溜まりの乱
れによる塗布スジや膜切れが発生する等、均一な塗布面
質を得ることが難しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮し、塗布対象物の搬送速度を高速化したり塗布液を
高粘度化したりしても均一の塗布面質を得ることの可能
なバー塗布装置及びバー塗布方法を得ることを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、一定方向に搬送される塗布対象物に対し接触し塗布
対象物への塗布液の塗布及び塗布対象物からの余剰塗布
液の除去を行う塗布用バーと、前記塗布用バーよりも前
記塗布対象物の搬送方向上流側に配置され、塗布対象物
と前記塗布用バーとの間で塗布液の液溜まりを形成する
堰部材と、前記塗布用バーを、前記塗布対象物の搬送速
度に対応した周速と異なる周速となるように回転させる
回転駆動装置と、を有することを特徴とする。
【0007】すなわち、このバー塗布装置では、搬送さ
れる塗布対象物に対し塗布用バーを接触させて、塗布液
を塗布対象物に塗布する。ここで、このバー塗布装置で
は、塗布用バーを塗布対象物との摩擦によって回転させ
るのではなく、塗布対象物の搬送速度に対応した周速と
異なる周速となるように、回転駆動装置によって積極的
に回転させる。これにより、堰部材と塗布用バーと塗布
対象物との間に形成される塗布液の液溜まりを安定させ
ることができるので、例えば、塗布対象物の搬送速度を
高速化したり、塗布液を高粘度化したりした場合でも、
均一な塗布面質を得ることができる。
【0008】塗布用バーの回転数は、上記したようにそ
の周速が、塗布対象物の搬送速度に対応した周速と異な
る周速となっていれば特に限定されないが、請求項2に
記載のるように、塗布用バーの回転数を±500/mi
n以内とすれば、確実に液溜まりを安定させることがで
きる。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記回転駆動装置の回
転駆動力を、前記塗布用バーに伝達される伝達状態と伝
達されない非伝達状態とに切り替える切替手段、を有す
ることを特徴とする。
【0010】従って、切替手段により、回転駆動手段の
回転駆動力を塗布用バーに伝達させないようにすること
ができる。これにより、従来と同様に、塗布対象物との
摩擦によって塗布用バーを回転させることも可能とな
る。
【0011】請求項4に記載の発明では、一定方向に搬
送される塗布対象物に対し塗布用バーを接触させ塗布対
象物への塗布液の塗布及び塗布対象物からの余剰塗布液
の除去を行うバー塗布方法であって、前記塗布用バー
を、前記塗布対象物の搬送速度に対応した周速と異なる
周速となるように回転させることを特徴とする。
【0012】すなわち、このバー塗布方法では、塗布用
バーを塗布対象物との摩擦によって回転させるのではな
く、塗布対象物の搬送速度に対応した周速と異なる周速
となるように積極的に回転させる。これにより、塗布液
の液溜まりを安定させることができるので、例えば、塗
布対象物の搬送速度を高速化したり、塗布液を高粘度化
したりした場合でも、均一な塗布面質を得ることができ
る。
【0013】塗布用バーの回転数は、上記したようにそ
の周速が、塗布対象物の搬送速度に対応した周速と異な
る周速となっていれば特に限定されないが、請求項5に
記載のように、塗布用バーの回転数を±500/min
以内とすれば、確実に液溜まりを安定させることができ
る。
【0014】なお、上記請求項2又は請求項5でいう
「回転数」は、塗布用バーの塗布対象物との接触部分が
塗布対象物の搬送方向と同方向に移動する場合を「+」
としている。従って、「−」の場合には、塗布用バーの
塗布対象物との接触部分が、塗布対象物の搬送方向と逆
方向に移動する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1及び図2には、本発明の一実
施形態のバー塗布装置12が示されている。このバー塗
布装置12は、平版印刷版の製造ラインに組み込まれて
おり、平版印刷版の基材であるアルミウエブ14に塗布
液50(感光液等)を塗布するために使用される。アル
ミウエブ14は、図示しない搬送装置によって、その長
手方向に所定の搬送速度で搬送される。以下、単に「搬
送方向」というときは、アルミウエブ14の搬送方向を
いい、図面において矢印Fで示す。また、単に「幅方
向」というときはアルミウエブ14の幅方向をいい、図
面において矢印Wで示す。
【0016】バー塗布装置12は、アルミウエブ14に
対し下方から接触するように配置された塗布用バー16
を有している。塗布用バー16は、略円柱状(又は略円
筒状)に形成されており、その長手方向が、アルミウエ
ブ14の幅方向と一致する向きとなるように、軸受部材
18に支持されている。
【0017】軸受部材18の上面は、塗布用バー16の
外周面に沿って円弧状に形成された支持面18Sとされ
ており、塗布用バー16は、この支持面18Sに接触し
た状態で、回転可能に支持されている。
【0018】軸受部材18の上流側及び下流側にはそれ
ぞれ、堰板20、22が配置されている。それぞれの堰
板20、22と軸受部材18との間には所定の間隙が構
成されており、特に、上流側の堰板20と軸受部材18
との間隙は塗布液供給路24とされている。図示しない
塗布液供給装置から送られた塗布液50は、塗布液供給
路24を通り、塗布用バー16の回転によって、塗布液
50が順次掻き上げられて、アルミウエブ14に転移さ
れる。また、アルミウエブ14と塗布用バー16との接
触部分の上流側において、アルミウエブ14と堰板20
と塗布用バー16との間で塗布液50の液溜まり52が
形成される。
【0019】図2に示すように、軸受部材18及び堰板
20、22はホルダー28によって一体的に保持され、
全体としてコーター30が構成されている。また、コー
ター30の上流側及び下流側には、コーター30の反対
側(すなわち上側)からアルミウエブ14に接触するサ
ポートロール32、34が配置されている(図1ではサ
ポートロール32、34は図示を省略している)。サポ
ートロール32、34がアルミウエブ14を上方から押
圧することで、アルミウエブ14に所定のテンションを
作用させながら塗布用バー16と接触させることができ
るようになっている。
【0020】そして、図示しない昇降装置を駆動させる
ことで、コーター30を構成している軸受部材18及び
堰板20、22を一体的に昇降させることができる。図
2(A)に示すように、降下した状態では、塗布用バー
16がアルミウエブ14に接触しないので塗布液50を
塗布しないが、図2(B)に示すようにこれらを上昇さ
せることで塗布用バー16をアルミウエブ14に接触さ
せ、塗布液50を塗布可能となる。また、接触状態を維
持しつつ、コーター30をわずかに上下させることで所
望の接触圧とし、アルミウエブ14や塗布液50の種類
に合わせた塗布を行うことが可能になる。
【0021】図3及び図4には、塗布用バー16を回転
駆動させるための回転駆動装置36の概略構成が示され
ている。
【0022】回転駆動装置36は、モータ及び減速装置
等を含んで構成され、所定のトルク及び角速度で回転駆
動力を発生させる駆動源38を有している。駆動源38
の出力軸40には、第1ユニバーサル手継ぎ手42を介
してシャフト44が連結され、さらにシャフト44は、
第2ユニバーサル手継ぎ手46を介して、切替部材48
に連結されている。切替部材48は、塗布用バー16に
連結されて回転駆動力を伝達可能な伝達位置(図3に実
線で示す位置)と、塗布用バー16との連結を解除され
て回転駆動力を伝達しない非伝達位置(図3に二点鎖線
で示す位置)との間を移動するようになっている。
【0023】また、このように、2つのユニバーサル手
継ぎ手を介して、駆動源38と塗布用バー16とを連結
しているので、駆動源38の出力軸40に対する塗布用
バー16の角度と常に一定に維持しつつ(本実施形態で
は平行)、駆動源38の回転駆動力を塗布用バー16に
伝達することができる。例えば、コーター30をわずか
に上下させた場合や、図4に二点鎖線で示すように、コ
ーター30を降下させてアルミウエブ14から塗布用バ
ー16を離間させた場合でも、駆動源38の出力軸40
と塗布用バー16とが平行で、駆動源38の回転駆動力
を受けて塗布用バー16が回転する。
【0024】本実施形態のバー塗布装置12では、塗布
用バー16の周速が、アルミウエブ14の搬送速度に対
応した周速と異なる周速となるように、駆動源38から
の回転駆動力によって塗布用バー16を積極的に回転さ
せることが可能とされている。
【0025】次に、本実施形態のバー塗布装置12によ
ってアルミウエブ14に塗布液50を塗布する方法、及
びバー塗布装置12の作用を説明する。
【0026】アルミウエブ14に塗布液50を塗布する
ときには、図示しない搬送装置により、アルミウエブ1
4を一定の搬送速度で搬送する。
【0027】また、コーター30を図2(B)に示すよ
うに上昇させて塗布用バー16をアルミウエブ14に接
触させた状態とし、図示しない塗布液供給装置から、塗
布液50を供給する。ここで、本実施形態のバー塗布装
置12では、塗布時に、図3に実線で示すように、切替
部材48を伝達位置へと移動させ、駆動源38の回転駆
動力を塗布用バー16に伝達する。これにより、塗布用
バー16は、その周速が、アルミウエブ14の搬送速度
に対応した周速と異なる周速で、積極的に回転されるこ
ととなる。
【0028】一般的に、アルミウエブ14と堰板20と
塗布用バー16との間に構成される液溜まり52は、ア
ルミウエブ14と塗布用バー16との接触部分T(図1
に一点鎖線で示す)から見たときに、液溜まり52の縁
部分52Eが幅方向に周期的な曲線を描いている場合に
塗布面質が良好になり、特に、この縁部分52Eが正弦
曲線あるいはこれに近い形状となっているときに、塗布
面質がさらに良好になる。
【0029】本実施形態では、上記のように、塗布用バ
ー16の周速を、アルミウエブ14の搬送速度に対応し
た周速と異なる周速となるようにすることで、液溜まり
52の縁部分52Eの形状を正弦曲線に近い形状とし、
液溜まり52を安定的に維持している。従って、塗布さ
れた塗布液50に、液溜まりの乱れによる塗布スジ等が
生じず、均一した塗布面質を得ることが可能になってい
る。
【0030】特に、塗布液50として高粘度のものを使
用した場合や、アルミウエブ14の販促速度を高めた場
合であっても、液溜まり52の縁部分52Eの形状を正
弦曲線に近い形状とし、液溜まり52を安定的に維持す
ることができるので、塗布面質を均一にすることが可能
になる。かかる観点からは、塗布用バー16の回転速度
は、アルミウエブ14の搬送速度に対応した周速と異な
る周速となっていれば特に限定されないが、±500回
転以内とすることがより好ましく、±200回転以内と
することが特に好ましい。ここで、「+」は、塗布用バ
ー16のアルミウエブ14との接触部分がアルミウエブ
14の搬送方向と同方向に移動する場合を示している。
従って、「−」の場合には、塗布用バー16のアルミウ
エブ14との接触部分が、アルミウエブ14のの搬送方
向と逆方向に移動する。
【0031】なお、本実施形態では、実質的に、塗布用
バー16をアルミウエブ14との摩擦によって回転させ
る(回転駆動力を与えない)従来の構成と比較して、塗
布用バー16を低速で回転させていることになる。従っ
て、塗布用バー16に塗布液50が掻き挙げられたとき
の塗布液50の飛散(いわゆる液はね)を防止すること
もできる。
【0032】また、塗布用バー16を従来よりも低速で
回転させることで、液溜まり52を構成していた塗布液
50が、アルミウエブ14の幅方向両端部において、接
触部分54よりも下流側へ回り込んでしまうことも防止
できるため、いわゆる塗布液50のアルミウエブ14の
幅方向両端部における厚塗りを防止することも可能にな
る。
【0033】もちろん、アルミウエブ14の搬送速度や
塗布液50の粘度その他の条件によっては、従来と同様
に塗布用バー16をアルミウエブ14との摩擦によって
回転(従動)させたほうがよい場合もある。その場合に
は、切替部材48を図3に二点鎖線で示すように非伝達
位置へと移動させるだけで、容易に駆動源38の回転駆
動力が塗布用バー16に伝達されないようにすることが
可能となる。
【0034】本発明の塗布用バー16としては、周面が
フラットなバーや、バー周面の周方向にワイヤーを密に
巻き付けて隣接するワイヤーどうしの間に溝を形成した
ワイヤーバー、さらには、バー周面の周方向にバーの幅
全長にわたって又は必要な部分に溝を刻設した溝切バー
等を用いることができる。塗布用バー16の外径は、バ
ー転造精度(真直度・真円度)、回転モーメント及び重
量バランス等の観点からφ1〜30mmの範囲とするこ
とが好ましく、φ6〜20mmの範囲とすることがさら
に好ましい。
【0035】軸受部材18としては、塗布用バー16を
確実に支持することが可能であれば限定されないが、塗
布用バー16との摩擦係数が低いものが、塗布用バー1
6のスムーズな回転には好ましく、さらに、耐磨耗性の
高いものが好ましい。これらの条件を満たすものとして
は、ポリエチレン樹脂、フッ素樹脂、ポリアセタール樹
脂等を挙げることができる。なお、少なくとも支持面1
6S(塗布用バー16を支持する部分)を、上記した材
質のもので構成すれば、上記した効果を奏する。
【0036】また、バー塗布装置12によって塗布液5
0を塗布する塗布対象物(支持体)としても、帯状のも
のでもシート状のものでも良く、アルミニウム等の薄板
金属(上記したアルミウエブ16)、紙、プラスチック
フィルム、レジンコーティング紙、合成紙等を使用でき
る。平版印刷版の支持体としてアルミニウム板を使用す
る場合には、例えば、JIS1050材、JIS110
0材、JIS1070材、Al−Mg系合金、Al−M
n系合金、Al−Mn−Mg系合金、Al−Zr系合
金、Al−Mg−Si系合金等を適用し得る。プラスチ
ックフィルムの場合の材質としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン、ポリ酢酸ビニル、ポ
リ塩化ビニル、ポリスチレン等のビニル重合体、6,6
−ナイロン、6−ナイロン等のポリアミド、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレー
ト等のポリエステル、ポリカーボネート、セルトースト
リアセテート、セルロースダイアセテート等のセルロー
スアセテト等が使用される。また、レジンコーティング
紙に用いるレジンとしては、ポリエチレンをはじめとす
るポリオレフィンが代表的であるが、これらには限定さ
れない。
【0037】アルミウエブ16の厚みも特に限定されな
いが、0.01mm〜1.0mm程度のものが取り扱い
や、汎用性の点で有利である。
【0038】さらに、塗布液50としても、上記した感
光液に限定されず、例えば、高分子化合物の水溶液や、
有機水溶液、顔料分散液、コロイド溶液などを用いるこ
とができる。平版印刷版の感光層を構成するための塗布
液50としては、以下の(1)〜(11)の態様の感光
層を構成するような感光液が挙げられる。 (1) 感光層が赤外線吸収剤、熱によって酸を発生す
る化合物、および酸によって架橋する化合物を含有する
態様。 (2) 感光層が赤外線吸収剤、および熱によってアル
カリ溶解性となる化合物を含有する態様。 (3) 感光層が、レーザ光照射によってラジカルを発
生する化合物、アルカリに可溶のバインダー、および多
官能性のモノマーあるいはプレポリマーを含有する層
と、酸素遮断層との2層を含む態様。 (4) 感光層が、物理現像核層とハロゲン化銀乳剤層
との2層からなる態様。 (5) 感光層が、多官能性モノマーおよび多官能性バ
インダーとを含有する重合層と、ハロゲン化銀と還元剤
を含有する層と、酸素遮断層との3層を含む態様。 (6) 感光層が、ノボラック樹脂およびナフトキノン
ジアジドを含有する層と、ハロゲン化銀を含有する層と
の2層を含む態様。 (7) 感光層が、有機光導電体を含む態様。 (8) 感光層が、レーザー光照射によって除去される
レーザー光吸収層と、親油性層および/または親水性層
とからなる2〜3層を含む態様。 (9) 感光層が、エネルギーを吸収して酸を発生する
化合物、酸によってスルホン酸またはカルボン酸を発生
する官能基を側鎖に有する高分子化合物、および可視光
を吸収することで酸発生剤にエネルギーを与える化合物
を含有する態様。 (10) 感光層が、キノンジアジド化合物と、ノボラ
ック樹脂とを含有する態様。 (11) 感光層が、光又は紫外線により分解して自己
もしくは層内の他の分子との架橋構造を形成する化合物
とアルカリに可溶のバインダーとを含有する態様。
【0039】本発明のバー塗布装置12としても、上記
説明では平版印刷版を製造する製造ラインにおいて、ア
ルミウエブ14(支持体)に感光液を塗布するバー塗布
装置12(図2参照)を取り上げたが、これに限定され
ない。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに詳細に
説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものでは
ない。
【0041】<実施例>本実施例では、第1実施形態の
バー塗布装置12を使用して、アルミウエブ14に塗布
液50を塗布した。
【0042】まず、アルミニウム板に砂目仕立て、エッ
チング、電解粗面化及び陽極酸化等の必要な処理を施
し、アルミウエブ14を得た。このアルミウエブ14に
バー塗布装置12によって塗布液50を塗布し(このと
き、以下の表1に示すように、塗布用バー16は、アル
ミウエブ14の搬送速度に対応した周速と異なる周速で
回転させた)、乾燥後、一旦ロール状に巻き取った。さ
らにこのアルミウエブを巻出し、目視によって塗布面質
を評価した。
【0043】塗布条件は、以下のように設定した。
【0044】 ・アルミウエブの幅 :500mm ・アルミウエブの厚さ :0.3mm ・搬送速度 :150m/min ・塗布量 :0.02リットル/m2 ・塗布用バーの径 :10mm ・塗布用バーの回転数 :−50/min(逆回転) ・塗布液の粘度 :15mPa・s また、比較例として、アルミウエブ14の搬送速度を5
0m/min、塗布液の粘度を2mPa・s又は5mP
a・sとしたもの(比較例1又は比較例2)、アルミウ
エブ14の搬送速度を100m/min、塗布液の粘度
を5mPa・sとしたもの(比較例3)、及びアルミウ
エブ14の搬送速度を150m/min、塗布液の粘度
を15mPa・sとしたもの(比較例4)につき、塗布
用バー16をアルミウエブ14との摩擦により従動回転
させるようにし、実施例と同様に塗布面質を評価した。
【0045】なお、通常は、平版印刷版製造工程でのア
ルミウエブ14の搬送速度は、50m/min以下とさ
れることが多い。従って、上記の搬送速度(100m/
min及び150m/min)は、平版印刷版製造工程
におけるアルミウエブ14の搬送速度としては、相対的
に高速である。
【0046】
【表1】 表中、「◎」は結果が良好であり、問題や不都合が生じ
ないことを、「○」は「◎」と比較するとやや劣るもの
の、実用上は問題や不都合が生じない程度であること
を、「△」は「○」と比較するとさらに劣るものの、最
終的な平版印刷版の用途等によっては問題あるいは不都
合とならない場合もあり、この点で十分実用性があるこ
とを、「×」は問題や不都合が生じることがあることを
それぞれ示す。
【0047】この表から分かるように、塗布用バー16
をアルミウエブ14の搬送速度に対応した周速と異なる
周速で回転させた場合には、アルミウエブ14の搬送速
度が高速で、且つ塗布液50の粘度が高い場合であって
も、塗布面質が良好になっている(実施例1〜実施例6
参照)。特に、塗布用バー16を+500回転〜−50
0回転の範囲で回転させると、平版印刷版の種類や用途
を問わず塗布面質が良好になり(実施例2〜実施例5参
照)、+200回転〜−200回転の範囲で回転させる
と、平版印刷版の塗布面質がさらに良好になる(実施例
3及び実施例4参照)。
【0048】これに対し、塗布用バー16を従動回転さ
せた場合には、アルミウエブ14の搬送速度が50m/
minで、且つ塗布液50の粘度が2mPa・sの場合
(比較例1)には液溜まりが安定し、良好な塗布面質を
得ることができるが、塗布液50の粘度を5mPa・s
にした場合(比較例2)や、さらにアルミウエブ14の
搬送速度を100m/minにした場合(比較例3)、
及び塗布液50の粘度が15mPa・sでアルミウエブ
14の搬送速度が150m/min、の場合(比較例
4)では、液溜まりが不安定になり、塗布面質も、問題
や不都合が生じる程度に低下している。
【0049】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、塗布対象
物の搬送速度を高速化したり塗布液を高粘度化したりし
ても均一の塗布面質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のバー塗布装置の概略構
成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態のバー塗布装置の概略構
成を示す正面図であり、(A)は非塗布状態、(B)は
塗布状態である。
【図3】本発明の第1実施形態のバー塗布装置の回転駆
動装置を示す平面図である。
【図4】本発明の第1実施形態のバー塗布装置の回転駆
動装置を示す側面図である。
【図5】従来のバー塗布装置の概略構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
12 バー塗布装置 14 アルミウエブ(塗布対象物) 16 塗布用バー 20 堰板(堰部材) 36 回転駆動装置 50 塗布液 52 液溜まり
フロントページの続き (72)発明者 金子 修芳 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H025 AA18 AB03 EA04 4D075 AC22 AC32 AC72 AC94 CA48 DB07 DC16 DC40 EA45 4F040 AA24 AC01 BA12 BA23 CB11 CB36 CB37 4F041 AA12 AB01 BA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定方向に搬送される塗布対象物に対し
    接触し塗布対象物への塗布液の塗布及び塗布対象物から
    の余剰塗布液の除去を行う塗布用バーと、 前記塗布用バーよりも前記塗布対象物の搬送方向上流側
    に配置され、塗布対象物と前記塗布用バーとの間で塗布
    液の液溜まりを形成する堰部材と、 前記塗布用バーを、前記塗布対象物の搬送速度に対応し
    た周速と異なる周速となるように回転させる回転駆動装
    置と、 を有することを特徴とするバー塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記塗布用バーの回転数が±500/m
    in以内とされていることを特徴とする請求項1に記載
    のバー塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記回転駆動装置の回転駆動力を、前記
    塗布用バーに伝達される伝達状態と伝達されない非伝達
    状態とに切り替える切替手段、を有することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載のバー塗布装置。
  4. 【請求項4】 一定方向に搬送される塗布対象物に対し
    塗布用バーを接触させ塗布対象物への塗布液の塗布及び
    塗布対象物からの余剰塗布液の除去を行うバー塗布方法
    であって、 前記塗布用バーを、前記塗布対象物の搬送速度に対応し
    た周速と異なる周速となるように回転させることを特徴
    とするバー塗布方法。
  5. 【請求項5】 前記塗布用バーの回転数を±500/m
    in以内とすることを特徴とする請求項4に記載のバー
    塗布方法。
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