JP2003071364A - 計量塗布装置及び計量塗布方法 - Google Patents

計量塗布装置及び計量塗布方法

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JP2003071364A
JP2003071364A JP2001269693A JP2001269693A JP2003071364A JP 2003071364 A JP2003071364 A JP 2003071364A JP 2001269693 A JP2001269693 A JP 2001269693A JP 2001269693 A JP2001269693 A JP 2001269693A JP 2003071364 A JP2003071364 A JP 2003071364A
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coating
aluminum web
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coating liquid
supply
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Takeshi Nishino
剛 西野
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布開始時や塗布終了時に、厚塗りや異物故
障、塗布スジ等の発生を防止可能な計量塗布装置及び計
量塗布方法を得る。 【解決手段】 計量ロッド16は供給ノズル26より
も、アルミウエブ14も相対的に近い位置に配置され
る。塗布開始時にコーター30が上昇すると、まず計量
ロッド16がアルミウエブ14に接触し、その後、供給
ノズル26がアルミウエブ14に対して塗布液50を供
給可能な位置となる。塗布終了時は、コーター30の降
下によりまず、供給ノズル26がアルミウエブ14に対
し塗布液50を供給しなくなる位置まで離間し、次に計
量ロッド16がアルミウエブ14から離間する。少なく
とも供給ノズル26がアルミウエブ14に塗布液を供給
可能な位置となっているときには必ず、計量ロッド16
がアルミウエブ14に接触し、塗布液50を計量するこ
とができるので、塗布液50の厚塗りが確実に防止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計量塗布装置及び
計量塗布方法に関し、さらに詳しくは、塗布対象物に塗
布液を所望の量だけ塗布することが可能な計量塗布装置
及び計量塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば金属板などの塗布対象
物に一定量の塗布液を塗布するために、いわゆるロッド
塗布装置が使用されることがある。ロッド塗布装置とし
ては、一定方向に搬送される塗布対象物に対し、搬送方
向上流側に配置された供給ノズルと、下流側に配置され
た計量ロッドを有する構成とされることが多い。この構
成のロッド塗布装置では、供給ノズルによって塗布対象
物に供給転写された塗布液に対し、計量ロッドがその余
剰分を除去したり、不均一部分を均一化したりすること
で、塗布液が計量される。
【0003】ところで、塗布対象物としては、複数の塗
布対象物を接合して、全体として帯状に形成されたもの
とされることがある。このような帯状物に対し、接合部
にも連続して塗布液の塗布及び計量を行うと、接合部の
段差等に起因する塗布スジが発生したり、計量ロッドが
損傷を受けたりするおそれがある。そこで、塗布対象物
の接合部がロッド塗布装置を通過する前に一旦塗布を中
止し、接合部が通過した後、塗布を再開することが一般
的に行われている。
【0004】しかし、単に接合部の通過前後に塗布の中
止及び再開を行うだけでは、塗布対象物の塗布中止部分
及び塗布再開部分に、定常量を上回る塗布量で塗布液が
塗布されてしまい、いわゆる厚塗り部が発生してしまう
ことがある。厚塗り部は、ロッド塗布装置の下流に配置
された乾燥装置によって完全に乾燥されないため、乾燥
装置のさらに下流の搬送ローラー等に塗布液が付着し、
以後の搬送に支障をきたしたり、付着塗布液が塗布対象
物へ再転写されてしまったりする。また、付着塗布液が
搬送ローラーの表面で硬化すると、以後の搬送時に塗布
対象物に損傷を与えるおそれも生じる。
【0005】このような不都合を防止するために、塗布
中止時には、供給ノズルに塗布液を送っている送液ポン
プを停止することで供給ノズルへの塗布液の供給を一時
的に停止し、その後計量ロッドを塗布対象物から離間さ
せ、塗布再開時は計量ロッドが塗布対象物に接触した後
送液ポンプから供給ノズルへの塗布液の供給を再開する
方法がある。また、塗布中止時に、供給ノズルから迅速
に塗布液を抜き、塗布再開時には迅速に供給ノズルへの
塗布液の再供給ができるように、あらたに排出バルブや
伸縮性容器等を設ける方法も考えられる。
【0006】しかし、いずれの方法であっても、供給ノ
ズルから一時的に塗布液を抜いてしまうので、供給ノズ
ル内に乾燥部分(塗布液によって表面が濡らされていな
い部分)が発生し、塗布再開時に、いわゆる異物故障や
塗布スジ等が発生しやすくなる。特に、塗布液として揮
発性の高いものや、高粘度のものを使用している場合に
は、供給ノズル内に前記した乾燥部分が生じやすいの
で、異物故障や塗布スジ等が発生しやすくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮し、塗布開始時や塗布終了時に、厚塗りや異物故
障、塗布スジ等の発生を防止可能な計量塗布装置及び計
量塗布方法を得ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、一定方向に搬送される塗布対象物に対し塗布対象物
の厚み方向に接離可能とされ、塗布液を供給し転写する
供給部材と、前記塗布対象物の厚み方向に接離可能とさ
れ、前記供給部材によって塗布対象物に供給転写された
前記塗布液を計量する計量部材と、を有し、前記塗布対
象物の形状に対し、前記計量部材が前記供給部材よりも
相対的に近い位置に配置されていることを特徴とする。
【0009】すなわち、この計量塗布装置では、供給部
材によって、塗布液が塗布対象物に供給転写される。塗
布対象物は一定方向に搬送されており、転写された塗布
液は、次に計量部材によって計量(余剰塗布液の除去
や、塗布液の厚みの均一化等)が行われる。
【0010】計量部材は、供給部材よりも、塗布対象物
に対し相対的に近い位置に配置されている。従って、例
えば塗布開始時(あるいは塗布再開時)に塗布対象物を
供給部材及び計量部材に対し相対的に接近させると、ま
ず、計量部材が塗布対象物に接触し、ついで、供給部材
が塗布対象物に接触する。換言すれば、供給部材が塗布
液を塗布対象物に供給する位置まで接近する前に、計量
部材が塗布対象物に接触することになる。同様に、塗布
終了時(あるいは塗布中止時)に塗布対象物を供給部材
及び計量部材から相対的に離間させると、まず、供給部
材が塗布対象物から離間し、ついで、計量部材が塗布対
象物から離間する。換言すれば、供給部材が塗布液を塗
布対象物に供給しなくなる位置まで離間した後に、計量
部材が塗布対象物から離間する。このため、少なくとも
供給部材によって塗布液が塗布対象物に塗布されている
ときは、計量部材による計量が確実に行われることにな
るので、供給部材への塗布液の送液を停止することな
く、厚塗りを防止できる。供給部材への塗布液の送液を
停止しないので、供給ノズル内に塗布液によって表面が
濡らされていない部分が発生することもなく、異物故障
や塗布スジ等の発生を防止できる。
【0011】請求項1に記載の発明において、供給部材
と計量部材とは別体で構成されていてもよいが、請求項
2に記載のように、前記供給部材と、前記計量部材とを
少なくとも含んでコーターが構成され、前記コーターが
前記塗布対象物に対して接離可能とされていてもよい。
【0012】請求項2の構成では、コーターを塗布対象
物に対して接離させることで、供給部材や計量部材を塗
布対象物に対して一体的に接離させ、効率的に塗布又は
非塗布の切替ができる。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記供給部材よりも前
記塗布対象物の搬送方向上流側に配置された上流側ロー
ラーと、前記計量部材よりも前記塗布対象物の搬送方向
下流側に配置された下流側ローラーと、を有し、前記上
流側ローラーと前記下流側ローラーとの少なくとも一方
が、前記塗布対象物の厚み方向に移動可能とされている
ことを特徴とする。
【0014】従って、塗布対象物に塗布液を塗布し、且
つ計量している状態で、上流側ローラーと下流側ローラ
ーとの少なくとも一方を、塗布対象物の厚み方向に移動
させ、所望の塗布状態とすることが可能になる。例え
ば、塗布対象物の計量用ロッドに対する接触圧を所定の
範囲とすることで、塗布液を確実に計量できるようにす
ると共に、計量用ロッドの磨耗を防止することが可能に
なる。
【0015】請求項4に記載の発明では、一定方向に搬
送される塗布対象物に供給部材によって塗布液を供給す
る供給工程と、前記供給部材によって前記塗布対象物に
供給転写された前記塗布液を計量部材によって計量する
計量工程と、を有し、塗布開始時に前記供給部材が塗布
液を塗布対象物に供給する位置まで接近する前に前記計
量部材を塗布対象物に接触させ、塗布終了時に前記供給
部材が塗布液を塗布対象物に供給しなくなる位置まで離
間させた後に前記計量部材を塗布対象物から離間させ
る、ことを特徴とする。
【0016】すなわち、この計量塗布方法では、供給工
程において、供給部材により塗布液が塗布対象物に転写
される。塗布対象物は一定方向に搬送されており、転写
された塗布液は、次に計量工程において、計量部材によ
って計量(余剰塗布液の除去や、塗布液に厚みの均一化
等)が行われる塗布開始時(あるいは塗布再開時)に
は、供給部材が塗布液を塗布対象物に供給する位置まで
接近する前に計量部材を塗布対象物に接触させる。同様
に、塗布終了時(あるいは塗布中止時)には、供給部材
が塗布液を塗布対象物に供給しなくなる位置まで離間さ
せた後に計量部材を塗布対象物から離間させる。このた
め、少なくとも供給部材によって塗布液が塗布対象物に
塗布されているときは、計量部材による計量が確実に行
われることになるので、供給部材への塗布液の送液を停
止することなく、厚塗りを防止できる。供給部材への塗
布液の送液を停止しないので、供給ノズル内に塗布液に
よって表面が濡らされていない部分が発生することもな
く、異物故障や塗布スジ等の発生を防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1及び図2には、本発明の一実
施形態のロッド塗布装置12が示されている。このロッ
ド塗布装置12は、平版印刷版の製造ラインに組み込ま
れており、平版印刷版の基材であるアルミウエブ14に
塗布液50(感光液等)を塗布するために使用される。
アルミウエブ14は、図示しない搬送装置によって、そ
の長手方向に所定の搬送速度で搬送される。以下、単に
「搬送方向」というときは、アルミウエブ14の搬送方
向をいい、図面において矢印Fで示す。また、単に「幅
方向」というときはアルミウエブ14の幅方向をいい、
図面において矢印Wで示す。
【0018】ロッド塗布装置12は、アルミウエブ14
に対し下方から接触するように配置された計量ロッド1
6を有している。計量ロッド16は、略円柱状(又は略
円筒状)に形成されており、その長手方向が、アルミウ
エブ14の幅方向と一致する向きとなるように、軸受部
材18に支持されている。
【0019】軸受部材18の上面は、計量ロッド16の
外周面に沿って円弧状に形成された支持面18Sとされ
ており、計量ロッド16は、この支持面18Sに接触し
た状態で、回転可能に支持されている。
【0020】軸受部材18の上流側及び下流側にはそれ
ぞれ、堰部材20、22が配置されている。それぞれの
堰部材20、22と軸受部材18との間には所定の間隙
が構成されている。
【0021】軸受部材18及び堰部材20、22はホル
ダー28によって一体的に保持され、全体としてコータ
ー30が構成されている。上流側の堰部材20とホルダ
ー28の上流壁28Wとの間隙は塗布液供給路24とざ
れ、その上部が、供給ノズル26として機能している。
図示しない塗布液供給装置(給液ポンプ等)から送られ
た塗布液50は、塗布液供給路24を通り、供給ノズル
26からアルミウエブ14に転写される。
【0022】また、コーター30の上流側及び下流側に
は、コーター30の反対側(すなわち上側)からアルミ
ウエブ14に接触する上流側ローラー32、下流側ロー
ラー34が配置されている。上流側ローラー32、下流
側ローラー34がアルミウエブ14を上方から押圧する
ことで、アルミウエブ14に所定のテンションを作用さ
せながら所定に位置に保持し、計量ロッド16と接触さ
せることができるようになっている。
【0023】そして、図示しない昇降装置を駆動させる
ことで、コーター30を構成している軸受部材18及び
堰部材20、22を一体的に昇降させることができる。
【0024】計量ロッド16と供給ノズル26の相対的
な位置関係は、アルミウエブ14の位置を考慮し、計量
ロッド16が供給ノズル26よりも相対的に近くなるよ
うに設定されている。
【0025】図1(A)に示すように、コーター30が
降下した状態では、計量ロッド16がアルミウエブ14
に接触しておらず、供給ノズル26もアルミウエブ14
に塗布液を供給転写できる程度に接近していないので、
塗布液50はアルミウエブ14に塗布されない。
【0026】この状態から、コーター30を上昇させて
アルミウエブ14に接近させると、図1(B)に示すよ
うに、まず、供給ノズル26がアルミウエブ14に対し
塗布液50を供給することが可能な位置に至る前に、計
量ロッド16がアルミウエブ14に接触する。その後、
図1(C)に示すように、さらにコーター30を僅かに
上昇させることで、供給ノズル26がアルミウエブ14
に接近し、アルミウエブ14に対し塗布液50を供給す
ることが可能な位置に至る。
【0027】なお、計量ロッド16がアルミウエブ14
に接触した状態を維持しつつ、コーター30をわずかに
上下させることで所望の接触圧とし、アルミウエブ14
や塗布液50の種類に合わせた塗布を行うことができ
る。
【0028】図2及び図3には、計量ロッド16を回転
駆動させるための回転駆動装置36の概略構成が示され
ている。
【0029】回転駆動装置36は、モータ及び減速装置
等を含んで構成され、所定のトルク及び角速度で回転駆
動力を発生させる駆動源38を有している。駆動源38
の出力軸40には、第1ユニバーサル手継ぎ手42を介
してシャフト44が連結され、さらにシャフト44は、
第2ユニバーサル手継ぎ手46を介して、切替部材48
に連結されている。切替部材48は、計量ロッド16に
連結されて回転駆動力を伝達可能な伝達位置(図2に実
線で示す位置)と、計量ロッド16との連結を解除され
て回転駆動力を伝達しない非伝達位置(図2に二点鎖線
で示す位置)との間を移動するようになっている。
【0030】また、このように、2つのユニバーサル手
継ぎ手を介して、駆動源38と計量ロッド16とを連結
しているので、駆動源38の出力軸40に対する計量ロ
ッド16の角度と常に一定に維持しつつ(本実施形態で
は平行)、駆動源38の回転駆動力を計量ロッド16に
伝達することができる。例えば、コーター30をわずか
に上下させた場合や、図3に二点鎖線で示すように、コ
ーター30を降下させてアルミウエブ14から計量ロッ
ド16を離間させた場合でも、駆動源38の出力軸40
と計量ロッド16とが平行で、駆動源38の回転駆動力
を受けて計量ロッド16が回転する。
【0031】そして、本実施形態のロッド塗布装置12
では、計量ロッド16の周速が、アルミウエブ14の搬
送速度に対応した周速と異なる周速となるように、駆動
源38からの回転駆動力によって計量ロッド16を積極
的に回転させることも可能であり、また、計量ロッド1
6を、アルミウエブ14との摩擦によって従動させるこ
とも可能とされている。例えば、計量ロッド16を回転
数が−200/min(アルミウエブ14の搬送と逆方
向に回転)で回転させることから、連続的に+方向に変
化させたり、アルミウエブ14と同速で従動回転させた
りすることが可能である。
【0032】次に、本実施形態のロッド塗布装置12に
よってアルミウエブ14に塗布液50を塗布する方法、
及びロッド塗布装置12の作用を説明する。
【0033】アルミウエブ14に塗布液50を塗布する
ときには、図示しない搬送装置により、アルミウエブ1
4を一定の搬送速度で搬送する。
【0034】そして、塗布開始にあたって、図示しない
給液ポンプを駆動して塗布液を供給ノズル26に送ると
共に、コーター30を上昇させる。このとき、まず、図
1(B)に示すように、供給ノズル26がアルミウエブ
14に対し塗布液50を供給することが可能な位置に至
る前に、計量ロッド16がアルミウエブ14に接触す
る。その後、図1(C)に示すように、さらにコーター
30を僅かに上昇させることで、さらに供給ノズル26
がアルミウエブ14に接近し、アルミウエブ14に対し
て塗布液50を供給可能な位置となるので、この状態で
塗布液50をアルミウエブ14に塗布すれば、計量ロッ
ド16によって常に所定量(所定の厚み)となるように
塗布液50が計量され、アルミウエブ14に塗布され
る。
【0035】塗布を終了するときには、コーター30を
降下させる。このときは、塗布開始時とは逆に、まず、
供給ノズル26がアルミウエブ14に対し塗布液50を
供給しなくなる位置まで離間するが(図1(B)参
照)、この段階では、計量ロッド16はアルミウエブ1
4への接触状態を維持している。その後、さらにコータ
ー30を降下させると、計量ロッド16もアルミウエブ
14から離間する。
【0036】このように、本実施形態のロッド塗布装置
12では、塗布開始時に、まず、計量ロッド16がアル
ミウエブ14に接触し、その後、供給ノズル26がアル
ミウエブ14に塗布液50を供給可能な位置となる。ま
た、塗布終了時には、まず、供給ノズル26がアルミウ
エブ14に対し塗布液を供給しなくなる位置まで離間し
た後に、計量ロッド16がアルミウエブ14から離間す
る。すなわち、少なくとも供給ノズル26がアルミウエ
ブ14に塗布液を供給可能な位置となっているときには
必ず、計量ロッド16がアルミウエブ14に接触し、塗
布液50を計量することができるようになっている。従
って、塗布開始時や塗布終了時(あるいは塗布中止時や
塗布再開時)であっても、塗布液50の厚塗り(塗布液
50がアルミウエブ14上で局所的に厚くなってしまう
こと)が確実に防止される。また、アルミウエブ14に
接合部等、表面の形状が変化している部分があっても、
この接合部(形状変化部分)がコーター30を通過する
ときに連続して塗布しつつ、接合部に起因する厚塗りを
確実に防止することが可能となる。
【0037】しかも、厚塗りを防止するために、図示し
ない給液ポンプ等から供給ノズル26への塗布液50の
給液を停止する必要もないので、塗布液供給路24から
供給ノズル26に至る部分は常に塗布液50で満たされ
た状態となる。このため、これらの乾燥に起因する異物
故障や塗布スジ等の発生を防止できる。
【0038】特に、塗布液50として高粘度のものや、
揮発性の高いものを使用した場合は、給液ポンプ等から
供給ノズル26への塗布液50の供給を停止すると塗布
液供給路24から供給ノズル26に至る部分が乾燥しや
すいが、本実施形態のロッド塗布装置12では、これら
の部分を常に塗布液50によって濡らされた状態に維持
することで、異物故障や塗布スジ等の発生を防止でき
る。
【0039】図4には、本発明の第2実施形態のロッド
塗布装置56が示されている。第2実施形態において、
第1実施形態と同一の構成要素、部材等については同一
符号を付して説明を省略する。
【0040】第2実施形態のロッド塗布装置56では、
上流側の堰部材20と軸受部材との間隙が塗布液供給路
58とされ、その上部が、供給ノズル60として機能す
るようになっている。従って、第2実施形態のロッド塗
布装置56では、第1実施形態のロッド塗布装置12と
比較して、供給ノズルが計量ロッド16に対しより近接
した位置に配置されていることになる。
【0041】また、第1実施形態のロッド塗布装置12
と同様、供給ノズル60は計量ロッド16よりも、アル
ミウエブ14に対し相対的に近くなるように配置されて
いる。
【0042】このような構成とされた第2実施形態のロ
ッド塗布装置56においても、第1実施形態のロッド塗
布装置12と同様、塗布開始時に、まず、図4(B)に
示すように、計量ロッド16がアルミウエブ14に接触
し、その後、図4(C)に示すように、供給ノズル60
がアルミウエブ14に塗布液50を供給可能な位置とな
る。また、塗布終了時には、まず、供給ノズル60がア
ルミウエブ14に対し塗布液を供給しなくなる位置まで
離間した後に、計量ロッド16がアルミウエブ14から
離間する。このため、塗布開始時や塗布終了時(あるい
は塗布中止時や塗布再開時)の塗布液50の厚塗り(塗
布液50がアルミウエブ14上で局所的に厚くなってし
まうこと)が防止され、アルミウエブ14の接合部がコ
ーター30を通過するときに連続して塗布しつつ、接合
部に起因する厚塗りを確実に防止できる。
【0043】さらに、厚塗りを防止するために、図示し
ない給液ポンプ等から供給ノズル60への塗布液50の
給液を停止する必要もないので、異物故障や塗布スジ等
の発生を防止できる。
【0044】図5には、本発明の第3実施形態のロッド
塗布装置62が示されている。このロッド塗布装置62
は、第2実施形態のロッド塗布装置56と略同一構成と
されているが、さらに、下流側ローラー34が上下、す
なわちアルミウエブ14の厚み方向に移動可能に、図示
しない支持装置によって支持されている点が異なってい
る。
【0045】従って、第3実施形態のロッド塗布装置6
2も第2実施形態のロッド塗布装置56と同様に、塗布
開始時に、まず、図5(B)に示すように、計量ロッド
16がアルミウエブ14に接触し、その後、図5(C)
に示すように、供給ノズル60がアルミウエブ14に塗
布液50を供給可能な位置となる。また、塗布終了時に
は、まず、供給ノズル60がアルミウエブ14に対し塗
布液を供給しなくなる位置まで離間した後に、計量ロッ
ド16がアルミウエブ14から離間する。このため、塗
布開始時や塗布終了時(あるいは塗布中止時や塗布再開
時)の塗布液50の厚塗り(塗布液50がアルミウエブ
14上で局所的に厚くなってしまうこと)が防止され、
アルミウエブ14の接合部がコーター30を通過すると
きに連続して塗布しつつ、接合部に起因する厚塗りを確
実に防止できる。
【0046】さらに、厚塗りを防止するために、図示し
ない給液ポンプ等から供給ノズル60への塗布液50の
供給を停止する必要もないので、異物故障や塗布スジ等
の発生を防止できる。
【0047】加えて、第3実施形態のロッド塗布装置6
2では、図5(D)に示すように、塗布状態で、下流側
ローラー34を上下に移動させることで、計量ロッド1
6とアルミウエブ14との接触状態を変えることができ
る。従って、塗布状態において、例えば計量ロッド16
がアルミウエブ14との摩擦で磨耗するおそれがあると
きには、図5(D)に実線で示すように、下流側ローラ
ー34をわずかに上昇させ、計量ロッド16とアルミウ
エブ14との接触圧を小さくすれば、磨耗を防止するこ
とができる。もちろん、これに限らず、コーター30の
各部材又は部位や、上流側ローラー32及び下流側ロー
ラー34の位置に起因して何らかの問題が生じる場合
に、下流側ローラー34を上下に移動させてこれらの位
置関係を調整することが可能である。
【0048】また、移動させる部材は、下流側ローラー
34に限定されない。例えば、上流側ローラー32を上
下に移動させてもよい。さらに、これらに加えて、供給
ノズル60がアルミウエブ14に対して塗布液50を供
給可能な位置を維持し、且つ、計量ロッド16がアルミ
ウエブ14に接触して塗布液50を計量可能となる範囲
内で、コーター30を上下させるようにしてもよい。
【0049】第3実施形態のように、下流側ローラー3
4や上流側ローラー32の少なくとも一方を上下させる
構成を、第1実施形態のロッド塗布装置12に採用して
もよい。また、下流側ローラー34や上流側ローラー3
2を上下に移動させることで、アルミウエブ14を供給
ノズル26や計量ロッド16に接近させるようにしても
よい。
【0050】上記各実施形態において、計量ロッド16
と供給ノズル26又は60は、必ずしも一体で昇降する
ようになっていなくてもよく、別体で昇降する構成でも
よい。別体で昇降する構成では、塗布状態で計量ロッド
16と供給ノズルとを独立して昇降させることでこれら
の位置を調整し、不都合が生じないような最適な塗布状
態とすることも可能になる。これに対し、一体で昇降さ
せる構成では、昇降させるための機構を共通化できるの
で、構造が簡単になると共に、単一の動作で効率的に塗
布と非塗布との切替ができる。
【0051】以上説明したように、本発明のいずれの構
成においても、塗布開始時や塗布終了時(さらには、塗
布中止時及び塗布再開時)でのアルミウエブ14に対す
る塗布液50の厚塗りを防止することができる。厚塗り
部が生じないので、例えば、乾燥工程において乾燥が不
充分な個所が生じることもない。さらに、乾燥されなか
った塗布液が、搬送ローラー等に付着することもないの
で、塗布液のアルミウエブ14への再転写することもな
い。搬送ローラー等の表面で塗布液が硬化することもな
いので、アルミウエブ14の搬送に支障が生じたり、ア
ルミウエブ14が搬送中に損傷を受けたりすることも防
止できる。
【0052】また、供給ノズル26への塗布液50の供
給を停止する必要もないので、異物故障や塗布スジ等の
発生を防止できる。
【0053】さらに、アルミウエブ14の接合部等で塗
布を中断する必要がなく、連続して塗布できるので、接
合部近傍のアルミウエブ14を無駄にすることなく使用
できる。
【0054】本発明の計量ロッド16としては、周面が
フラットなロッドや、ロッド周面の周方向にワイヤーを
密に巻き付けて隣接するワイヤーどうしの間に溝を形成
したワイヤーロッド、さらには、ロッド周面の周方向に
ロッドの幅全長にわたって又は必要な部分に溝を刻設し
た溝切ロッド等を用いることができる。
【0055】ワイヤーロッドの場合には、塗布量の適正
化、高粘度の塗布液における塗布面質の向上及びワイヤ
ー断裂防止等の観点から、ワイヤー径を0.07mm〜
1.0mmとすることが好ましく、0.07mm〜0.
6mmとすることがさらに好ましい。ワイヤーの材質と
しては、耐蝕性、耐磨耗性、強度等から金属とすること
が好ましく、中でも、ステンレス鋼が好ましい。ワイヤ
ーロッドには、さらに耐磨耗性を向上させるために、表
面にメッキを施すことが好ましく、この場合には、ハー
ドクロムメッキが適している。
【0056】溝切りロッドの場合には、塗布量の適正
化、高粘度の塗布液における塗布面質の向上及び溝切り
精度維持等の観点から、溝のピッチは0.05mm〜
1.0mmが好ましく、0.1mm〜0.6mmとする
ことがさらに好ましい。溝部分の断面形状としては、耐
磨耗性や、磨耗量に対する塗布量変動の低減等の観点か
ら、正弦曲線あるいはこれに近似した形状のものや台形
状のものが好ましいが、これらに限定されず、他の断面
形状でもよい。また、溝切りロッドにも、さらに耐磨耗
性を向上させるために、表面にメッキを施すことが好ま
しく、ハードクロムメッキが適している。
【0057】計量ロッド16自体の材質としては、耐蝕
性、強度等の観点から金属が好ましく、特に、ステンレ
ス鋼が好ましい。
【0058】計量ロッド16の径は、真円度、真直度等
の製作精度向上及び、回転モーメントを重量とのバラン
ス等の観点から、1mm〜25mmとすることが好まし
く、6mm〜15mmとすることがさらに好ましい。
【0059】計量ロッド16に対するアルミウエブ14
のラップ角としては、塗布液50を確実に計量する観点
から、1°〜30°の範囲が好ましく、2°〜20°の
範囲がさらに好ましい。このラップ角は、塗布液50の
粘度等に応じて、最適な角度に変更することができる。
ラップ角の変更は、例えば、コーター30をわずかに昇
降させることで可能であるが、さらに例えば第3実施形
態のロッド塗布装置56では、下流側ローラー34(又
は上流側ローラー32)を上下にわずかに移動させるこ
とでも、変更可能である。
【0060】本発明の計量部材としても、上記した計量
ロッド16に限定されない。要するに、アルミウエブ1
4(塗布対象物)に転写された塗布液を計量することが
できればよく、例えば、エアナイフ塗布法、ブレード塗
布法、グラビア塗布法、ドクター(吸引)塗布法などに
使用される各種の計量部材を適宜使用することができ
る。
【0061】アルミウエブ14の単位面積当たりの塗布
量に関しては特に制限はないが、一般的には、3cm3
/m2〜100cm3/m2とされることが多い。この塗
布量は、例えば上記したワイヤーロッドの場合には、ワ
イヤーのサイズを変更することで調整可能である。ま
た、溝切りロッドの場合には、溝の大きさを変更するこ
とで調整可能である。
【0062】本発明の塗布対象物としても、上記したア
ルミニウム(アルミウエブ14)に限定されない。アル
ミニウム以外の金属や樹脂(プラスチックフィルム)、
紙(レジンコーティング紙、合成紙)等に、本発明のロ
ッド塗布装置を適応して、塗布液を塗布することができ
る。平版印刷版の支持体としてアルミニウム板を使用す
る場合には、例えば、JIS1050材、JIS110
0材、JIS1070材、Al−Mg系合金、Al−M
n系合金、Al−Mn−Mg系合金、Al−Zr系合
金、Al−Mg−Si系合金等を適用し得る。プラスチ
ックフィルムの場合の材質としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン、ポリ酢酸ビニル、ポ
リ塩化ビニル、ポリスチレン等のビニル重合体、6,6
−ナイロン、6−ナイロン等のポリアミド、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレー
ト等のポリエステル、ポリカーボネート、セルトースト
リアセテート、セルロースダイアセテート等のセルロー
スアセテト等が使用される。また、レジンコーティング
紙に用いるレジンとしては、ポリエチレンをはじめとす
るポリオレフィンが代表的であるが、これらには限定さ
れない。
【0063】アルミウエブ14の厚みも特に限定されな
いが、0.01mm〜1.0mm程度のものが取り扱い
や、汎用性の点で有利である。
【0064】また、塗布対象物は、帯状のものでもシー
ト状のものでも良い。
【0065】塗布液50の液物性としては、アルミウエ
ブ14の表面へ確実に濡れ広がるたたに、その粘度が1
00mPa・s以下であることが好ましく、50mPa
・s以下であることがさらに好ましい。塗布液50の表
面張力は、塗布面質及び乾燥時の面質の適正化の観点か
ら、20mN/m〜70mN/mの範囲が好ましい。
【0066】さらに、塗布液50としても、上記した感
光液に限定されず、例えば、高分子化合物の水溶液や、
有機水溶液、顔料分散液、コロイド溶液などを用いるこ
とができる。平版印刷版の感光層を構成するための塗布
液50としては、以下の(1)〜(11)の態様の感光
層を構成するような感光液が挙げられる。 (1) 感光層が赤外線吸収剤、熱によって酸を発生す
る化合物、および酸によって架橋する化合物を含有する
態様。 (2) 感光層が赤外線吸収剤、および熱によってアル
カリ溶解性となる化合物を含有する態様。 (3) 感光層が、レーザ光照射によってラジカルを発
生する化合物、アルカリに可溶のバインダー、および多
官能性のモノマーあるいはプレポリマーを含有する層
と、酸素遮断層との2層を含む態様。 (4) 感光層が、物理現像核層とハロゲン化銀乳剤層
との2層からなる態様。 (5) 感光層が、多官能性モノマーおよび多官能性バ
インダーとを含有する重合層と、ハロゲン化銀と還元剤
を含有する層と、酸素遮断層との3層を含む態様。 (6) 感光層が、ノボラック樹脂およびナフトキノン
ジアジドを含有する層と、ハロゲン化銀を含有する層と
の2層を含む態様。 (7) 感光層が、有機光導電体を含む態様。 (8) 感光層が、レーザー光照射によって除去される
レーザー光吸収層と、親油性層および/または親水性層
とからなる2〜3層を含む態様。 (9) 感光層が、エネルギーを吸収して酸を発生する
化合物、酸によってスルホン酸またはカルボン酸を発生
する官能基を側鎖に有する高分子化合物、および可視光
を吸収することで酸発生剤にエネルギーを与える化合物
を含有する態様。 (10) 感光層が、キノンジアジド化合物と、ノボラ
ック樹脂とを含有する態様。 (11) 感光層が、光又は紫外線により分解して自己
もしくは層内の他の分子との架橋構造を形成する化合物
とアルカリに可溶のバインダーとを含有する態様。
【0067】本発明のロッド塗布装置12としても、上
記説明では平版印刷版を製造する製造ラインにおいて、
アルミウエブ14(支持体)に感光液を塗布するロッド
塗布装置12(図2参照)を取り上げたが、これに限定
されない。
【0068】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに詳細に
説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものでは
ない。
【0069】<実施例>本実施例では、第1実施形態の
ロッド塗布装置12を使用して、アルミウエブ14に塗
布液50を塗布した。
【0070】まず、アルミニウム板に砂目仕立て、エッ
チング、電解粗面化及び陽極酸化等の必要な処理を施
し、アルミウエブ14を得た。このアルミウエブ14に
ロッド塗布装置12によって塗布液50を塗布し、乾燥
後、一旦ロール状に巻き取った。さらにこのアルミウエ
ブを巻出し、乾燥機のロールへの塗布液の付着の再転写
の有無によって、厚塗りが発生しているか否かを評価し
た。
【0071】塗布条件は、以下のように設定した。
【0072】 ・アルミウエブの幅 :500mm ・アルミウエブの厚さ :0.3mm ・搬送速度 :100m/min ・供給ノズルでの供給量 :0.05リットル/m2 ・計量ロッド通過後の塗布量 :0.02リットル/m2 ・コーターの昇降速度 :3m/min ・供給ノズルと計量ロッドとの距離:35mm ・計量ロッドの径 :10mm ・計量ロッドーの回転数 :−50/min(逆回転) ・塗布液の表面張力 :23mN/m 以上の条件で、塗布液の粘度を、0.7mN・s〜20
mN・sの範囲で段階的に変更し、且つ、アルミウエブ
14が計量ロッド16に接触する時点での、アルミウエ
ブ14と供給ノズル26との距離を、0.5mm〜6.
0mmの範囲で段階的に変化させ、塗布開始時と塗布終
了時での厚塗りの発生を確認した。結果を表1に示す。
【0073】
【表1】 表中の「距離」とは、上記した「アルミウエブ14が計
量ロッド16に接触する時点での、アルミウエブ14と
供給ノズル26との距離」を示す(図1、図4及び図5
に示す距離Lを参照)。
【0074】また、表中、「○」は厚塗りが発生してい
ないことを、「×」は厚塗りが発生していることを示
し、「/」の左側が塗布開始時、右側が塗布終了時の評
価である。
【0075】この表から分かるように、「距離」を1.
0mmに設定すれば、少なくとも粘度0.7mPa・s
の塗布液50の場合に、塗布開始時及び塗布終了時のい
ずれでも、厚塗りを防止できることが分かる。そして、
「距離」を大きくするに従って、塗布液の粘度が高い場
合でも、厚塗りを確実に防止できるようになることが分
かる。
【0076】また、各実施例において、供給ノズル近傍
を詳細に観察すると、塗布終了時において厚塗りが発生
しなくなった「距離」は、供給ノズルから吐出される塗
布液の高さと同一になっていることが分かった。
【0077】なお、表中のいずれの塗布液の粘度の場合
でも、厚塗りが発生しなくなるときの「距離」は、塗布
開始時と塗布終了時で2.0mmのずれがある。これ
は、アルミウエブ14が搬送されているため、供給ノズ
ルから計量ロッド16までアルミウエブ14が搬送され
るときの走行時間分だけ遅れと、この間にコーター30
が昇降するときの供給ノズルと計量ロッド16との距離
Lによるものと考えられる。このずれは、塗布液50の
表面張力等によっても変化することがあるが、概ね(ず
れ量の1/2)/(距離L)は、(コーターの昇降速
度)/(アルミウエブの搬送速度)とほぼ一致する。
【0078】
【発明の効果】本発明は上記の構成としたので、塗布開
始時や塗布終了時に、厚塗りや異物故障、塗布スジ等の
発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のロッド塗布装置の概略
構成を示す正面図であり、(A)は非塗布状態、(B)
は計量ロッドがアルミウエブに接触した状態。(C)は
塗布状態である。本発明の第1実施形態のロッド塗布装
置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態のロッド塗布装置の回転
駆動装置を示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態のロッド塗布装置の回転
駆動装置を示す側面図である。
【図4】本発明の第2実施形態のロッド塗布装置の概略
構成を示す正面図であり、(A)は非塗布状態、(B)
は計量ロッドがアルミウエブに接触した状態。(C)は
塗布状態である。
【図5】本発明の第2実施形態のロッド塗布装置の概略
構成を示す正面図であり、(A)は非塗布状態、(B)
は計量ロッドがアルミウエブに接触した状態。(C)は
塗布状態、(D)は塗布状態において下流側ローラーを
上昇させた状態である。
【符号の説明】
12 ロッド塗布装置 14 アルミウエブ(塗布対象物) 16 計量ロッド(計量部材) 26 供給ノズル(供給部材) 32 上流側ローラー 34 下流側ローラー 50 塗布液 56 ロッド塗布装置 62 ロッド塗布装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AC02 AC54 AC80 AC84 AC88 AC93 DA04 DB07 DB31 DB33 DB36 DB37 DB38 DB40 DB48 DB53 DC16 EA05 EA45 EB13 4F041 AA12 AB01 BA21 BA34 BA51 BA56 BA59 4F042 AA22 AB00 BA25 CB07 CB11 CC02 CC09 DD09 DD16 ED12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定方向に搬送される塗布対象物に対し
    塗布対象物の厚み方向に接離可能とされ、塗布液を供給
    し転写する供給部材と、 前記塗布対象物の厚み方向に接離可能とされ、前記供給
    部材によって塗布対象物に供給転写された前記塗布液を
    計量する計量部材と、 を有し、 前記塗布対象物の形状に対し、前記計量部材が前記供給
    部材よりも相対的に近い位置に配置されていることを特
    徴とする計量塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記供給部材と、前記計量部材とを少な
    くとも含んでコーターが構成され、 前記コーターが前記塗布対象物に対して接離可能とされ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の計量塗布装
    置。
  3. 【請求項3】 前記供給部材よりも前記塗布対象物の搬
    送方向上流側に配置された上流側ローラーと、 前記計量部材よりも前記塗布対象物の搬送方向下流側に
    配置された下流側ローラーと、 を有し、 前記上流側ローラーと前記下流側ローラーとの少なくと
    も一方が、前記塗布対象物の厚み方向に移動可能とされ
    ていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    計量塗布装置。
  4. 【請求項4】 一定方向に搬送される塗布対象物に供給
    部材によって塗布液を供給する供給工程と、 前記供給部材によって前記塗布対象物に供給転写された
    前記塗布液を計量部材によって計量する計量工程と、 を有し、 塗布開始時に前記供給部材が塗布液を塗布対象物に供給
    する位置まで接近する前に前記計量部材を塗布対象物に
    接触させ、 塗布終了時に前記供給部材が塗布液を塗布対象物に供給
    しなくなる位置まで離間させた後に前記計量部材を塗布
    対象物から離間させる、 ことを特徴とする計量塗布方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013043166A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Fujifilm Corp 塗布装置及び塗布方法

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