JP2003102752A - 操作性の良い人工歯 - Google Patents

操作性の良い人工歯

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JP2003102752A JP2001380749A JP2001380749A JP2003102752A JP 2003102752 A JP2003102752 A JP 2003102752A JP 2001380749 A JP2001380749 A JP 2001380749A JP 2001380749 A JP2001380749 A JP 2001380749A JP 2003102752 A JP2003102752 A JP 2003102752A
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Abstract

(57)【要約】 少なくとも頬側咬頭、舌側咬頭、近心小窩、及び遠心小
窩を有する人工臼歯において、頬側咬頭、舌側咬頭、近
心小窩、及び遠心小窩を有し、水平面に両咬頭を当接さ
せ、且つ頬側咬頭と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水
平面に対して直角としたとき、各咬頭及び小窩が相対的
な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼歯に関す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、歯科分野において義歯
作製に用いられる人工歯に関する。また、人工歯の排列
が容易に行え、パーシャルデンチャーとフルデンチャー
のどちらに於いても適用できる発明である。本発明は、
特に臼歯人工歯形態に関するものである。
【0002】また、本発明は、特に歯列を形成した場合
の人工歯同士の関係に関するものであり、更に人工歯各
部位の人工歯1部位ごとの形態に関するものであり、審
美性や機能性を追求するための技術である。
【0003】
【従来の技術】人工歯は、臼歯16歯を同時に使用する
場合と、その中から必要な部位のみを使用する場合とに
大別される。人工歯の開発にあたり、上下顎の対合する
人工歯や近心又は遠心に隣接する人工歯との関係も非常
に重要なものであり、各製品はそれらの関係に重点をお
き、製品化を行っている。
【0004】また、各人工歯は審美性を追求するため
に、天然歯形態に近づける努力が続けられてきた。その
結果、各人工歯は天然歯の形態と近似するが、義歯の製
作のしやすさや咀嚼効率などの機能的な面に於いて、ま
だまだ大きな問題を残している。
【0005】また、このような努力の結果、最近の人工
歯は以前の人工歯に比べて天然歯との近似の度合いが向
上しており、義歯として十分使用できるものであるが、
完全に満足できるものではなく、更に審美性と機能性を
追及した人工歯が求められている。しかしながら、大量
生産される人工歯は、あらゆる臨床のケースを考えて、
可能な限り広い症例に適用できるような方向で形態を決
定する傾向にあるため、その形態に様々な制約が加わる
ことから、斬新な形態とすることができない結果となっ
ている。
【0006】人工歯は個別の患者に合わせて作製された
歯冠補綴物形態と違い、可能な限り多様な口腔内環境に
適用できる様にしなければならない。この様に多様な口
腔内環境に適用できる人工歯の形態は存在しなかった。
また、人工歯は従来から天然歯の形態と近似した形態に
作製される傾向にあり、それらの形態はよく似たものが
多い。下記に、人工歯形態及び天然歯形態をあわせて、
各臼歯の形態について説明する。
【0007】従来の上顎第1小臼歯は、歯冠を咬合面か
らみると、その外形は頬舌径が近心・遠心径より大き
く、尖端を舌側に向けた卵円形又は丸味をおびた六角形
である。そして、従来の上顎第1小臼歯は、近心半部と
遠心半部の外形はほぼ等しいが、遠心頬側隅角部が近心
頬側隅角部より強く頬側に突出している点が異なる。
【0008】そこで六角形の輪廓のうち、近心頬側縁、
遠心頬側縁は同長に近いが、近心縁は遠心縁より、また
近心舌側縁は遠心舌側縁より短い。そして、遠心接触点
は、近心接触点より頬側に位する。
【0009】この従来の上顎第1小臼歯の咬合面側より
みた歯冠全体の大部分は咬合面であるが、頬側1/5は
頬面がしめ、また舌側縁に沿って僅かに舌面もある。そ
こで、従来の上顎第1小臼歯の解剖学的咬合面は咬合面
を囲む4縁の経過と4縁のなしている角度がによって示
され、半楕円形又は台形の外形の部分である。
【0010】すなわち、後述するごとく、頬側、舌側の
2つの山(咬頭)の頂とこれにつづく尾根、並びに2つ
の尾根の間を結ぶ丘隆(辺縁隆線)を境界線とし、この
中の盆地のような所を咬合面という。この真の上顎第1
小臼歯の咬合面は近心(咬合縁)、遠心(咬合縁)、頬
側(咬合縁)、舌側(咬合縁)の4縁に囲まれている。
このうち、頬側縁は最も長く、ほぼ真っ直ぐ又は軽度に
頬側に凸弯する経過をとり、遠心頬側より近心舌側に向
かう傾斜をしている。
【0011】上顎第1小臼歯の舌側縁は最も短く、舌側
に向かい強く凸弯している、そして、遠心縁はほぼ真っ
直ぐ又は軽度に外側に凸弯しているが、近心縁は直接又
は凹弯している。
【0012】そして、上顎第1小臼歯の頬側縁と近心
縁、遠心縁をなしている角近心頬側(咬合面)隅角、遠
心頬側(咬合面)隅角は明瞭な鋭角であり、咬合面から
みた輪廓と同様、遠心頬側隅角は頬側に向かって突出し
ているため、近心頬側隅角より鋭角をなしている。これ
に対し、舌側縁と近心縁、遠心縁は明瞭な角をなさず鈍
円をなして移行している。
【0013】上顎第1小臼歯の咬合面側よりみた際、歯
冠の大部分は、頬側半部と舌側半部にある2つのたかま
り、すなわち、上顎第1小臼歯の頬側咬頭と舌側咬頭か
ら構成されている観がある。この2つの咬頭を比べる
と、頬側咬頭が舌側咬頭より大きく高く尖っている。
【0014】上顎第1小臼歯の舌側咬頭頂は頬側咬頭頂
より平均1.14mm低く、また頬側咬頭の歯冠高径を
100とすると、舌側咬頭の高径は約85.9である。
この上顎第1小臼歯の咬頭の頂は頬側(又は舌側)咬合
縁のほぼ中央にあり、それより頬面(又は舌面)と咬合
面に向かい斜面をなしている。
【0015】要するに、上顎第1小臼歯の咬頭の範囲は
規定しにくいが、咬合面と頬面(又は舌面)の会合部に
一致したかまりである。そこで上顎第1小臼歯の咬合面
は、主として頬側、舌側咬頭頂より咬合面中央に向かう
2つの斜面よりなり、この2斜面が合する事によって生
ずるV型のくぼみを咬頭間腔と称する。
【0016】この斜面は平坦でなく、頬側、舌側咬頭頂
を結ぶ線に一致して、咬頭頂より咬頭間腔の底に向かう
比較的幅広い縦走隆線をなしている。これを隆線に形に
より、頬側三角隆線、舌側三角隆線と称している。前者
は明瞭であるが、後者は鈍で不明瞭なものも時に見られ
た。
【0017】上顎第1小臼歯の三角隆線のほかに、近心
縁、遠心縁に沿って近心・遠心辺縁隆線がある。三角隆
線ほど高くないが発達は良好であり、これによって、頬
側、舌側咬頭間を結びつけている。
【0018】また上顎第1小臼歯の犬歯と同様、頬側三
角隆線の近心・遠心に副隆線をみる。この上顎第1小臼
歯の隆線は遠心頬側咬合縁の中央より少し近心・遠心寄
りで、咬合縁付近に小結節状をなしているものと、三角
隆線に接し、これと平行して経過する小隆線状のものが
ある。
【0019】なお上顎第1小臼歯の副隆線が小結節状を
なしている際、これに一致して頬面で咬合縁のほぼ中央
付近が小突起をなしている。頬側よりも痕跡的である
が、舌側にも副隆線をみる。この際は遠心側が多い。
【0020】上顎第1小臼歯の咬合面には、上述の咬
頭、隆線を界する、H型又はU型の溝がある。「H」の
横棒に一致する横溝を中央(咬合面)溝と称し、縦棒に
一致する縦溝を近心・遠心三角溝と名付ける。上顎第1
小臼歯の中央溝は咬合面のほぼ中央を横走する溝で、頬
側咬頭と舌側咬頭を界する。
【0021】上顎第1小臼歯の溝の両端は近心・遠心辺
縁隆線まで達し、近心・遠心三角溝と合して小窩で終わ
る。この上顎第1小臼歯の小窩を近心小窩、遠心小窩と
称する。中央溝は、時に小窩を越えてさらに延長し、辺
縁隆線上に達し、また辺縁隆線を越えて隣接面に及ぶこ
とがある。
【0022】上顎第1小臼歯の近心・遠心三角溝は、咬
合面の近心縁、遠心縁に近く、これに沿って辺縁隆線と
中央隆線の間を縦走する溝である。
【0023】すなわち、上顎第1小臼歯の中央溝の近心
端、遠心端から、それぞれ近心頬側隅角部、遠心頬側隅
角部に向かい、頬側三角隆線と辺縁隆線の間を斜走する
溝を、近心頬側三角溝、遠心頬側三角溝と称する。そし
てこれと反対に、舌側の近心又は遠心隅角部に向かう溝
を近心舌側三角溝、遠心舌側三角溝という。
【0024】従来の上顎第2小臼歯において、咬頭頂
は、上顎第1小臼歯では歯冠幅のほぼ中央又は遠心寄り
に位するが、上顎第2小臼歯ではほぼ中央に位する。そ
こで上顎第2小臼歯の近心・遠心咬合縁は、上顎第1小
臼歯では近心咬合縁が遠心咬合縁より長いが、上顎第2
小臼歯ではほぼ同長のものが多い。また上顎第2小臼歯
の近心・遠心咬合縁は上顎第1小臼歯と同様直線のもの
が多い。
【0025】しかし、直線についで、上顎第1小臼歯で
は凸弯が多いが、上顎第2小臼歯では2重弯曲が多い。
そして上顎第2小臼歯の近心・遠心咬合縁をなしている
角は、上顎第1小臼歯より鈍でほぼ直線に近い。上顎第
2小臼歯の頬面のふくらみは、第1小臼歯と比べ非常な
差異がある。すなわち、上顎第2小臼歯では他の歯牙と
全く逆で、遠心隅角部が頬側へ突出し、近心半部の隣接
面への傾斜は遠心半部より弱い。
【0026】これに対し、上顎第2小臼歯ではこういう
特色はみられず、頬面の近心半部、遠心半部の隣接面へ
の傾斜はほとんど同じか、一般の歯牙にあるのと同様、
遠心半部の傾斜が、近心半部より弱いなお、上顎第2小
臼歯の頬面隆線、頬面溝も、上顎第1小臼歯ほど明確で
ない。
【0027】上顎第2小臼歯の舌側咬頭頂は、第1小臼
歯のごとく近心にかたよらず、舌面のほぼ中央に位す
る。そこで、上顎第2小臼歯の頬側、舌側咬頭を結ぶ線
と頬舌軸は、第1小臼歯のごとく交叉せず、平行又は一
致する。咬合面側よりみた時、上顎第2小臼歯の全体の
輪廓は上顎第1小臼歯のと同様六角形に近いが、隅角部
が丸味を持つため全体として卵円形に近い形となる。し
かして前述のごとく、上顎第2小臼歯の頬側、舌側咬頭
頂がほぼ中央に位置し、しかも遠心頬側隅角部の突出も
なくなるため、上顎第2小臼歯の咬合面よりみた歯冠全
体も咬合面の輪廓も左右対称的となる。
【0028】上顎第2小臼歯の頬側、舌側三角隆線の発
育は上顎第1小臼歯のと同じであるが、三角隆線の近心
・遠心に沿ってある副隆線の出現は上顎第1小臼歯のよ
り明確である。上顎第2小臼歯の中央溝は辺縁隆線の幅
が広いため上顎第1小臼歯のに比べ短い。また上顎第2
小臼歯の三角溝の出現状況は上顎第1小臼歯のと大差な
い。これに対し、上顎第2小臼歯の辺縁溝は、近心・遠
心溝とも約30%であり、近心辺縁溝の出現は上顎第1
小臼歯のの約半部である。
【0029】なお、三角溝並びに副隆線の間の溝が明確
で、中央溝が短いと、中央溝より放射状に溝が走ってい
る様な状態であるものがある。このような溝の状態は上
顎第2小臼歯のみに主としてある特色である。
【0030】従来の上顎第1大臼歯は、歯冠を咬合面か
ら見ると、幅径に比べ厚径が大きく外径は隅角が丸味を
もった平行四辺形又は菱形に近い形である。同様に人工
歯を見た場合には、幅径に比べ厚径が小さく平行四辺形
である。この従来の上顎第1大臼歯の咬合面より見た歯
冠全体は小臼歯の場合と同様大部分が咬合面であるが、
頬側縁にそった部分では頬面、または舌側ではさらに広
く全面の1/4の部分で舌側面が一緒に見られる。
【0031】しかし、従来の上顎第1大臼歯の隣接面は
見られない。これは、近心・遠心面は歯頚より咬合縁に
向い、外側方に広がる傾斜を有するが、頬・舌面は歯頚
より咬合面に向かって集まるような傾斜をなし、特に上
顎歯の特色として舌面でこの傾斜が強いためである。そ
こで従来の上顎第1大臼歯の咬合面は、頬・舌側面を除
いた稜線(咬合縁)に囲まれた平行四辺形の部分であ
る。すなわち、咬合面とは大臼歯歯冠を形づくる4つの
かたまり(咬頭)の頂点を結んだ稜線に囲まれたくぼん
だ部分である。
【0032】この従来の上顎第1大臼歯の咬合面を囲む
頬側縁,舌側縁、近心縁、遠心縁はほぼ直線又は軽度に
凸弯した経過をとり、その中では頬側縁が最も長く、遠
心縁が最も短い。そして、この4片をなしている角が平
行四辺形の外径であるため、頬側縁と近心縁をなしてい
る角(近心頬側咬合面隅角)、舌側縁と頬側縁をなして
いる角(遠心舌側咬合面隅角)は鋭角又は直角であり、
頬側縁と近心縁をなしている角(近心頬側咬合面隅角)
舌遠心と近心縁をなしている角は鈍角である。
【0033】なお、従来の上顎第1大臼歯の頬側縁と近
心縁となしている角は比較的明瞭であるが他の角は丸味
をおび鈍円で移行しているのが多い。従来の上顎第1大
臼歯の咬合面の特色は、面の4隅が高く尖った咬頭にな
っていることである。すなわち、頬側半部と舌側半部に
それぞれ2咬頭合計4咬頭が並んでいる。これをその位
置より、近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心頬側咬頭、
遠心舌側咬頭と名づけられている。
【0034】この咬頭の配置は、前述したごとく頬側の
咬頭にくらべ舌側の咬頭が遠心にずれている。いいかえ
れば、近心舌側咬頭は頬側の近くに、遠心咬頭の間に位
置し、遠心頬側咬頭は舌側の近くに、遠心咬頭の間にあ
る。また咬頭の高さとそのしめる範囲を相互に比べると
範囲は最も大きいのが近心舌側咬頭で舌側半の約2/3
をしめ、最も小さいのが遠心舌側咬頭である。そして中
間の大きさが、頬側の近心・遠心咬頭で両者はほぼ等大
である。
【0035】高さは近心咬頭に比べ遠心の咬頭が、また
舌側の咬頭が頬側の咬頭より低い。4咬頭の内、狭くて
低い遠心舌側咬頭は、上顎大臼歯の内では最も強い退化
傾向にあり、時には小咬頭小結節になり、稀には隆線化
して咬頭として機能しないこともある。人工歯において
は遠心舌側咬頭を機能させる必要があるために比較的明
瞭な大きさで配置されている。すなわち、大きな咬頭と
なるように作製される。
【0036】従来の上顎第1大臼歯の咬頭頂より咬合面
中央底部に向かう傾斜には、山の尾根のように各1つの
隆線が走っている。この隆線をその属する咬頭の名称に
従い、近心頬側三角隆線、遠心頬側三角隆線、近心舌側
三角隆線という。
【0037】また、従来の上顎第1大臼歯の近心舌側三
角隆線と遠心頬側三角隆線はしばしば1連続をなして1
つの高い隆線をなしている。これを斜走隆線という。人
工歯の場合は機能面に配慮し、これが明確に作製されな
い。若年歯牙においては小臼歯と同様に上顎第1大臼歯
の咬頭の三角隆線の近心・遠心側にそって細線状の副隆
線が咬合縁より咬合面中央に向かって走っている。近心
頬側三角隆線の遠心側副隆線並に近心舌側三角隆線の遠
心側副隆線なみに明確である。
【0038】近心・遠心縁にそって比較的発達の良好な
辺縁隆線が頬舌側咬頭間を結んでいる。このうち、上顎
第1大臼歯の近心辺縁隆線は遠心辺縁隆線にくらべ著し
く幅広く高く隆起している。なおこの隆線は、辺縁溝で
はしばしば2分され、三角溝との間で二個又は一個の小
結節を見ることも少なくない。
【0039】従来の上顎第1大臼歯の人工歯においてこ
れら隆線は設定されていない。斜走隆線を中心として、
その近心を遠心にくぼみがある。近心位あるくぼみは頬
側の近心・遠心舌側咬頭の間にあり、深く大きく三角形
の形で中央窩という。
【0040】従来の上顎第1大臼歯の遠心にあるくぼみ
は、舌側の近心・遠心頬側咬頭と遠心頬側咬頭の間にあ
り、浅く線状で遠心小窩という。従来の上顎第1大臼歯
の咬合面には、四咬頭を界するため、中央の横走する中
央溝とこれによって区別された頬側半部と舌側半部の咬
頭をさらに近心・遠心に2分する2本の縦溝(頬側溝、
遠心舌側溝)の3本の溝がある。この溝の歯冠全体は、
歯列弓に対して遠心に傾斜したH型である。これは舌側
咬頭が頬側の咬頭より遠心にずれているためである。
【0041】しかしてこのHの縦棒前脚は、頬面より近
心隣接面に向かい強く屈曲した経過を示し、頬側溝と中
央溝よりなり、後脚の遠心隣接面より舌面に向かう軽度
な湾曲をなし、遠心舌側溝よりなる。そして、横棒は中
央溝(遠心半部)よりなる。これらの溝のうちで、遠心
舌側溝は舌側の近心咬頭と遠心咬頭を界し、遠心咬合縁
のほぼ中央の付近におこり、舌側咬合縁の近心1/3と
中1/3の界の付近に向かい斜走する。なおこの溝は咬
合縁をこえて舌面に延長し、舌面溝となり、舌面を近心
遠心の2部部分に区別する。
【0042】従来の上顎第1大臼歯の中央溝は咬合面の
ほぼ中央を横走する溝で、近心頬側咬頭、遠心頬側咬
頭、と近心舌側咬頭を界する。経過は遠心舌側溝の起始
部(頬側がわ)より発生し、近心咬合縁のほぼ中央付近
に向かって経過する。なお、この溝の中央付近より頬側
溝が分岐する。そこでこの分岐点を中心として近心半部
と遠心半部に区別することができる。
【0043】従来の上顎第1大臼歯の近心半部(近心
溝)は近心頬側咬頭と近心舌側咬頭の界を形成し、遠心
半部(遠心溝)は遠心頬側咬頭と遠心舌側咬頭の界を形
成する。従来の上顎第1大臼歯の頬側溝は頬側半部の中
央を縦走し、頬側の近心咬頭と遠心咬頭を区別する。即
ち、中央溝のほぼ中央より垂直に頬側咬合縁の中央に向
かい経路を有している。なお、舌側溝と同様に頬側咬合
縁をこえて頬面に延長し、頬面溝となり、頬面を近心半
部と遠心半部の2部に区別している。
【0044】上述の各咬合間を界する溝(咬合間溝)の
ほかに、咬頭の3角隆線と辺縁隆線の間を縦走する3条
の3角溝がある。その位置より、近心頬側3角溝、近心
舌側3角溝、遠心頬側3角溝、と名づけられた。従来の
上顎第1大臼歯の近心溝の3角溝は中央溝の近心端よ
り、遠心側の3角溝は遠心舌側溝の頬側端よりおこり、
それぞれ咬合面隅角に向かって縦走している。
【0045】また、中央溝近心端、遠心端より溝が近心
遠心の延長して辺縁隆線上に達し時には更に隆線をこえ
て隣接面に達している。この延長部分を遠心辺縁溝とい
う。
【0046】従来の上顎第2大臼歯は、台形の外形であ
るが、全体が小さく著しく丸味をおびる。この外形を囲
む4縁のうち、歯頚線は真直ぐ水平に経過し、咬合縁が
頬側の2咬頭の突出によってW形をなしている点は変わ
りがない。ただ遠心頬側咬頭の退化が明確なため、咬合
縁の遠心咬頭頂部は著しく丸味をおびる。
【0047】ただ遠心半部の退化が第1大臼歯より著し
く明確なので、次の特色が第1大臼歯よりも顕著にあ
る。従来の上顎第2大臼歯は、咬合縁の遠心咬頭頂部は
丸味をおび、その上、歯頚線より咬頭頂までの高さは近
心に比べ遠心が著しく低く、そこで咬合縁の近心より遠
心へと歯頚に近づく傾斜は、上顎第1大臼歯より強い。
【0048】また、従来の上顎第2大臼歯の頬面の隣接
面への移行は、上顎第1大臼歯よりさらに鈍縁で近心・
遠心縁を定めることは出来ないが、特に遠心縁では鈍で
ある。そこで咬合面より見た弯曲徴はよく分かる。これ
と同様に、頬面よりみた輪郭線で咬合縁と近心・遠心縁
をなしている角も丸味をおびるが特に遠心隅角で明確で
ある。なお、遠心半部のふくらみが少ないから、咬合縁
の2咬頭の間より歯頚に向かい頬面上を縦走する頬面溝
は、見掛け上、中央より遠心にずれている。
【0049】従来の上顎第2大臼歯の舌面は、第1大臼
歯に比べ、舌面の遠心半部の退化は明確であり、その上
隣接面への移行も鈍であり(縁の鈍円化)また舌面の咬
合面への傾斜も著しい。従来の上顎第2大臼歯は、面全
体は著しく丸味をおび、外形も隅角が丸味をもった四辺
形である。そして、舌面を囲む4縁のうち、第1大臼歯
とかわりないのは直線状をなしている歯頚線のみであ
る。
【0050】従来の上顎第2大臼歯の近心・遠心縁は隣
接面との移行が明確で、舌側半部は半円柱状であって縁
を定めにくい。
【0051】そこで上顎第2大臼歯の咬合縁の外形は、
W型とV型並びにその中間型がある。また咬合縁の近心
より遠心へと歯頚に近づく傾斜は更に明確となる。なお
一般に1型の際の上顎第2大臼歯の咬頭は4咬頭、2型
では3咬頭半、3型では3咬頭半又は3咬頭、4型では
3咬頭であった。
【0052】また、2咬頭の間より歯頚に向かい縦走す
る舌面溝は、歯冠幅の中央よりはるかに遠心に移動し、
その長さも短く浅く、また遠心舌側咬頭の隆線化した時
は欠如する。従来の上顎第1大臼歯では、舌側溝の延長
線は舌側根の中央を縦走する溝と根尖を通るが、従来の
上顎第2大臼歯ではこの延長線は中央線より遠心にず
れ、根(尖)端と遠心舌側咬頭頂が同一線上にある。
【0053】従来の上顎第2大臼歯の咬合面よりみる
と、上顎第1大臼歯に比べ上顎第2大臼歯で、咬頭の縮
小並びに隅角部の鈍円化が明確であることがよく分か
る。すなわち、上顎第1大臼歯で平行四辺形であった外
形は、上顎第2大臼歯では遠心舌側隅角部、遠心頬側隅
角部、時に近心舌側隅角部の鈍角化がある。この鈍角化
は個体によりあらわれ方が様々様々である。そこで外形
は、平行四辺形のものから、菱形、不正四辺形、逆台形
と様々である。
【0054】従来の下顎第1小臼歯は、歯冠を咬合面か
らみると、外形は不正円形に近い形である。この歯冠全
体のうち、解剖学的咬合面は後2/3部であり、残りの
前1/3部は頬面である。従来の下顎第1小臼歯は、歯
を隣接面からみるとよく分かるが、頬面が舌側に向かっ
て傾斜しているためである。この傾向はすべての下顎臼
歯歯冠にある特色である。
【0055】この従来の下顎第1小臼歯の解剖学的咬合
面の外形は、頂を舌側縁の付近におき、頬側縁を底と
し、1辺が近心縁、他の1辺が遠心縁と舌側縁で囲まれ
た不正三角形である。そして、近心・遠心縁と舌側縁の
界は明らかでない。
【0056】従来の下顎第1小臼歯は、2咬頭のうち、
頬側咬頭が高く大きくとがっており、歯冠全体の大部分
を占めている。そして咬頭頂は、頬側咬合縁のほぼ中央
に位する。これに対し、舌側咬頭は、小さく低く結節状
で、その頂は舌側縁の中央より近心に位する。
【0057】従来の下顎第1小臼歯は、咬頭のうちで頬
側、舌側咬頭頂より咬合面に向かう斜面は真の咬合面を
なしている部分であるが、この傾斜面の中央は高い隆線
状をなしている。これを頬側、舌側三角隆線と名付けて
いる。従来の下顎第1小臼歯の隆線は咬頭の大きさと一
致し、頬側三角隆線は舌側三角隆線に比べ、著しく広く
明確である。
【0058】従来の下顎第1小臼歯の両隆線は、1本の
連合隆線となる。従来の下顎第1小臼歯の両隆線の連合
状態を側方よりみると、頬側三角隆線は咬合面に向かい
下に延びており、舌側三角隆線はほぼ水平又は軽度の傾
斜をなし、両者が軽度の切れ込みをなしているものが多
いが、時に頬側咬頭頂より、舌側咬頭頂まで真っ直ぐ下
に延びているものがみられた。
【0059】従来の下顎第1小臼歯は、頬側三角隆線が
2分し、一つは舌側三角隆線と結合し、他の一つが遠心
小窩に向かっている例がしばしば見られた。従来の下顎
第一小臼歯は、頬側三角隆線の近心側、遠心側で、この
三角隆線と平行して咬合縁より下に延びる細い副隆線が
ある。三角隆線の他に、近心縁、遠心縁に沿って頬側、
舌側咬頭間を結ぶ比較的明確な辺縁隆線が存在する。こ
の隆線は、舌側咬頭が近心に偏位しているので、近心辺
縁隆線は遠心辺縁隆線より短く、また高位に位する。こ
れは、下顎第1小臼歯の近心・遠心側を区別するのに役
立つ。以上の三角隆線と辺縁隆線の間は深く窪んでい
る。これを近心小窩、遠心小窩という。
【0060】この小窩に合流する溝は一般に不明確であ
るが、上顎小臼歯のごとく、中央溝、三角溝、辺縁溝が
考えられる。従来の下顎第1小臼歯の中央溝は、咬合面
のほぼ中央で斜めに近心頬側より遠心舌側に向かい経過
し、近心・遠心小窩と結ぶ。
【0061】従来の下顎第1小臼歯の三角溝は、頬側で
は比較的明瞭で辺縁隆線に沿って前走しているが、舌側
では不明確で短く一見したところでは分からない。
【0062】そこで、咬合面全体の溝の経過を、痕跡的
は線状溝を考慮せず、明確な溝のみについてみると、丁
度、「ハ」を逆さにした形のものが大部分であり、時に
U型、H型がみられた。
【0063】従来の下顎第2小臼歯は、舌側半部が大き
いので、咬合面から見た歯冠全体は不正四辺形である。
しかし、このうちで真の咬合面の占める範囲は、下顎第
1小臼歯の場合と同様に歯冠全体の後2/3部で、前1
/3部は頬面である。この真の咬合面の外形も、不正方
形及び不正円形である。
【0064】そこで、これを囲む4縁(近心縁、遠心
縁、頬側縁、舌側縁)の区別も下顎第1小臼歯より明ら
かである。なお、頬側縁と舌側縁の長さを比べると、ほ
ぼ同長であり、時に、舌側縁が長い場合もある。下顎第
2小臼歯の咬合面に見られるたかまりとしては、まず頬
側、舌側に各1個の咬頭がある。
【0065】下顎第2小臼歯の頬側咬頭は舌側咬頭より
大きく高い。しかし同大に近い場合もある。下顎第2小
臼歯の咬頭に属するものとして頬側、舌側咬頭頂より咬
合面に向かう斜面に一致して、各1条の縦走隆線(頬
側、舌側三角隆線)が見られる。咬頭の状況と一致して
頬側三角隆線は舌側三角隆線より発達が明確である。
このうち、頬側三角隆線はしばしば中央溝の付近で2分
し、一つは舌側三角隆線と合し、一つは遠心窩に達す
る。これは舌側咬頭の近心偏位の際に多いようである。
【0066】また、下顎第2小臼歯の頬側三角隆線の遠
心側、時に近心側にはしばしば副隆線を認める。すなわ
ち、三角隆線に沿って咬合縁より中央溝に向かい、中央
溝の付近で三角隆線とつながっている。以上の隆線に加
え、近心縁、遠心縁に沿って発育の良い近心辺縁隆線、
遠心辺縁隆線があり、三角隆線と共に頬側、舌側咬頭を
結びつけている。
【0067】これらの下顎第2小臼歯の隆線の間には、
他の小臼歯の際記したのと同じ溝がある。すなわち、下
顎第2小臼歯の頬側、舌側咬頭の間には直線、時に弯曲
した中央溝がある。この中央溝の両端は近心・遠心小窩
であり、ここより三角溝がおこり頬側、舌側の近心・遠
心隅角部付近に向かい斜走し、三角隆線と辺縁隆線を区
別している。またこの小窩より近心・遠心縁に向かう辺
縁溝がある。
【0068】下顎第2小臼歯の舌側咬頭の発育と位置、
並びに遠心舌側隅角部の咬頭化は個人によっても人工歯
によっても様々である。このため、咬合面の外形、溝形
態も変異に富んでいる。
【0069】従来の下顎第1大臼歯の歯冠を咬合面から
みた外形(輪郭)は、角が丸味をおびた方形又は六角形
である。上顎第1大臼歯と逆に、最大厚径に比べ最大幅
径が大きい。なお厚径は近心半部が遠心半部より大き
く、また幅径は頬側半部が舌側半部より大きい。そこで
咬合面よりみた輪郭線で近心・遠心縁は舌側へ、頬、舌
側は遠心へ集まるような経過方向を示す。
【0070】従来の下顎第1大臼歯の歯冠全体を上から
見た際、見える範囲の全部が咬合面でなく、頬側1/3
は頬面で、残り約2/3が咬合面である。なお舌面は上
顎と異なり舌側縁にそって僅かにある。
【0071】また従来の下顎第1大臼歯の隣接面は上顎
と同様、近心・遠心面が歯頚より咬合縁へと向かい扇状
に広がるため全くみられない。要するに解剖学的咬合面
は、咬合面と周囲の面を界する咬頭頂とこれにつづく隆
線によって囲まれた、真中のくぼんだ皿状の部分であ
る。
【0072】この台形の咬合面を囲む4つの咬合縁のう
ち、底をなしている最も長い下辺が頬側縁で凸弯し、上
辺にあたるのが舌側縁でほぼ直線である。そして側縁に
一致する近心・遠心縁はほぼ直線であるが、遠心縁はや
や凸弯している。そして側縁と頬側縁は鋭角、舌側縁と
は鈍角をなしている。
【0073】従来の下顎第1大臼歯の咬合面には、前述
のごとく、各発育葉に一致して5咬頭がある。この5咬
頭のうち4咬頭は、面を十字形に区分する様な配列で面
の4隅角部をしめる。
【0074】その位置により近心頬側咬頭、近心舌側咬
頭、遠心頬側咬頭、遠心舌側咬頭という。残り1つの咬
頭は、遠心頬側咬頭と遠心舌側咬頭の間で頬側寄りに存
在し、遠心咬頭という。以上の5咬頭について、各咬頭
の広がりを比べると、頬側の3咬頭のうちでは近心頬側
咬頭が最も大きく、舌側の2咬頭はほぼ同大である。な
お遠心咬頭は最も小さい。
【0075】また従来の下顎第1大臼歯の高さは、近心
咬頭に比べ遠心咬頭が低いのは上顎大臼歯と同様で、そ
のため頬舌側よりみて咬合縁は遠心に向かって歯頚にか
たむく傾向がある。これに対し、頬舌側咬頭を比べる
と、上顎大臼歯と反対に舌側咬頭が頬側咬頭より高く尖
っている傾向がある。
【0076】従来の下顎第1大臼歯の咬頭頂より咬合面
の中央に向かい、それぞれ1条の三角隆線が下に延びて
いる。すなわち、近心頬側三角隆線、近心舌側三角隆
線、遠心頬側三角隆線、遠心舌側三角隆線である。そし
て頬側と舌側の各隆線は中央溝を介して間接的に接して
いる。なお遠心咬頭には明瞭な隆線はみられない。
【0077】従来の下顎第1大臼歯は、上顎と同様、三
角隆線の近心・遠心側に沿って、副隆線が咬合面中央に
向かって走っている。この形成状況は、咬頭の広がりの
大きい近心頬側咬頭、近心・遠心舌側咬頭に属するもの
で明確である。特に舌側溝の両側に沿う遠心舌側三角隆
線の近心副隆線、近心舌側三角隆線の遠心副隆線並びに
近心頬側三角隆線の遠心副隆線であり、後2者は時に合
して連合隆線をなしている事がある。
【0078】また辺縁に沿う隆線のうち、近心辺縁隆線
は遠心辺縁隆線より高く、広い三角形である。ところが
遠心側では本来、隆線が存在する所に遠心咬頭、時に第
6咬頭が存在するため、欠如することが多く、存在する
際も小さく低い場合が多くある。従来の下顎第1大臼歯
の咬合面には、5つの咬頭を界するため、中央を横に走
る1本の溝(中央溝)と、この溝よりおこり頬側半部を
縦に走る2本の縦溝(頬側溝、遠心頬側溝)並びに舌側
半部を縦に走る1本の縦溝(舌側溝)と、合計4本の咬
頭間溝がある。
【0079】従来の下顎第1大臼歯の中央溝は、近心縁
(辺縁隆線)のほぼ中央付近より、遠心縁のほぼ中央に
向かい、咬合面の中央を横断する溝である。この溝によ
り頬側咬頭と舌側咬頭が区別される。溝の経過はほぼ直
線であるが、中央部付近に2つの小屈曲があり、丁度平
坦なM形の形となる。そしてMの頬側への2個の突出点
よりは頬側溝、遠心頬側溝が、舌側への1個の突出点よ
りは舌側溝がおこる。
【0080】従来の下顎第1大臼歯の舌側溝は、中央溝
のほぼ中央よりおこり、中央溝と約90°の角度をもっ
て舌側縁に向かっている。そして咬合面を越えて舌面に
延長する。この溝により舌側の近心咬頭と遠心咬頭が区
別される。従来の下顎第1大臼歯の頬側溝は、中央溝の
ほぼ中央で、舌側溝の起始と同一位置か、少し近心寄り
でおこる。そして中央溝とほぼ直角をなして頬側に向か
い頬側縁を越えて頬面上を走る。この溝は深い縦溝で頬
側の近心咬頭と遠心咬頭を区別する。
【0081】従来の下顎第1大臼歯の遠心頬側溝は、中
央溝の遠心半部(遠心溝)のほぼ中央よりおこり、中央
溝と約110度前後の角度をもって遠心頬側に向かう。
そして、頬側溝と同様に頬面に延長する。この溝によ
り、遠心頬側咬頭と遠心咬頭が区別される。
【0082】従来の下顎第1大臼歯の咬合面は、溝の経
過のうち、中央溝と舌側溝の交叉する付近の溝の形態
は、人類学的に重要な意味を持っている。すなわち、中
央溝は中央付近でM形をなし、上方の2つの突出点より
頬側溝、遠心頬側溝下方の1つの突出点より舌側がおこ
る。
【0083】この溝の状態をY型と呼ばれている。すな
わち近心舌側咬頭と遠心舌側咬頭の間の溝をYの下脚と
し、近心舌側咬頭と遠心頬側咬頭の間を上前脚、遠心頬
側咬頭と遠心舌側咬頭の間を上後脚とするY型で示され
るからである。
【0084】普通第1大臼歯では、近心頬側咬頭と遠心
舌側咬頭が接しないY型(基本型)が大部分であるが、
両咬頭が点状接触をする十型、両咬頭が線状接触するX
型もあることがある。
【0085】これに対し、遠心側の頬側半部では遠心咬
頭が存在するため、遠心頬側三角溝は欠如している。
(遠心頬側溝が三角溝の経過と一致する。)また遠心舌
側三角溝は比較的明確にあるが、辺縁隆線が欠如するこ
とが多く、この際、遠心咬頭と遠心舌側咬頭がこの溝を
介して接している。
【0086】従来の下顎第1大臼歯の咬合面の溝は、す
べて中央溝のほぼ中央部、近心端又は遠心端のいずれか
に合流する。このくぼみのうちで、咬合面のほぼ中央に
あり、比較的大きく深いくぼみを中央小窩と称し、中央
溝の近心・遠心端にある小さく浅いくぼみを近心小窩、
遠心小窩という。
【0087】従来の下顎第1大臼歯の中央小窩は、近心
・遠心頬側咬頭と近心・遠心舌側咬頭に囲まれたくぼみ
である。このくぼみの底は中央溝と舌側溝の会合点に一
致する。従来の下顎第1大臼歯の遠心小窩は、最も不明
瞭で、中央溝と遠心頬側溝の会合的に一致し、遠心頬、
舌側咬頭と遠心咬頭によって囲まれている。両窩がしば
しば一連続をなし、大きな窩をなしているので、これを
中央窩と総称している。そしてこの窩の中で、中央溝と
頬側溝、遠心頬側溝、舌側溝の会合点である深い小窩部
を中心、近心・遠心小窩と名付けることもある。
【0088】従来の下顎第1大臼歯の近心小窩は、近心
辺縁隆線に沿う浅い溝状のくぼみで、中央溝の近心端に
一致する。この小窩は他の小窩が咬頭間のくぼみである
のに対し、辺縁隆線と近心の頬、舌側咬頭で囲まれたく
ぼみである。
【0089】従来の下顎第2大臼歯において、咬合面よ
りみた外形は、遠心咬頭の退化に伴い、近心・遠心縁は
ほぼ平行になり、隅角部が丸味をもった四角形に近い形
となる。従来の下顎第2大臼歯の咬頭は下顎第1大臼歯
と同様、近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心頬側咬頭、
遠心舌側咬頭、遠心咬頭の5咬頭がある。ちなみに、下
顎第1大臼歯では遠心が凸弯し全体として六角形又は不
正五辺形が多い。
【0090】これに対し第7咬頭と対称的な頬側中間結
節は比較的多く、遠心頬側咬頭と遠心咬頭の間にあるこ
ともある。従来の下顎第2大臼歯は、咬頭の矮小化、消
失と共に咬頭間溝の形態も変化する。すなわち、遠心咬
頭の矮小化に伴い、遠心頬側溝は遠心頬側三角溝のごと
き観を呈す場合や、中央溝と舌側溝の交叉する付近の裂
溝形態が、下顎第1大臼歯でY型であったのが、下顎第
2大臼歯では頬側溝と舌側溝がほぼ一直線上にならび、
中央溝と十字型の交叉をするか、舌側溝がさらに近心に
ずれたX型をなしている。
【0091】下顎第1大臼歯では近心・遠心舌側咬頭と
遠心頬側咬頭の間の溝は、舌側溝を下脚とし、中央溝の
近心・遠心部の一部を上脚とするとY型である。ところ
が、下顎第2大臼歯では遠心咬頭が縮小、消失と共に、
近心舌側咬頭も大きさを減じ、近心頬側咬頭と同大とな
り、その結果4咬頭が一点で会し、中央溝と頬側溝、舌
側溝が十字形の交叉をする十型となる。すなわち、近心
頬側咬頭と遠心舌側咬頭が点状接触となる。
【0092】さらに近心舌側咬頭の縮小で舌側溝は頬側
溝より近心で中央溝と合しX型の溝となることもある。
すなわち、近心頬側咬頭と遠心舌側咬頭が線状に接触と
なる。
【0093】下顎第2大臼歯の三角隆線の出現は、下顎
第1大臼歯と同様明確である。またこの三角隆線の近心
・遠心側に沿う副隆線の出現は、下顎第1大臼歯と同様
明瞭であり、特に頬側溝、舌側溝の両側に沿う副隆線は
明確である。
【0094】辺縁隆線のうち、下顎第2大臼歯の遠心辺
縁隆線は下顎第1大臼歯と同様、遠心咬頭の存在のため
欠如しているのが多い。特に下顎第2大臼歯では隆線が
あるのはさらに少なく、その大部分(11歯中8歯)は
短い小隆線である。そして長いのは遠心咬頭の隆線化が
著しいものである。これに対し、下顎第2大臼歯は、近
心辺縁隆線は高く、明瞭であるが、下顎第1大臼歯より
幅が狭く、近心縁に沿って線状に延びている。
【0095】下顎第2大臼歯の三角溝は下顎第1大臼歯
と同様、近心側は明瞭であるが、遠心側では、遠心頬側
三角溝は遠心頬側溝が代わりに経過し、遠心舌側三角溝
は咬頭間溝(遠心舌側溝)として存在する。これに対
し、下顎第2大臼歯の辺縁溝は下顎第1大臼歯に比べ出
現率が低く、特に隣接面に達するものは少ない。(参考
資料:日本人永久歯解剖学 株式会社アナトーム社 上
條雍彦(著者))
【0096】
【発明が解決しようとする課題】従来の人工歯は、上下
顎人工歯の対向関係と前後的位置関係が不明確であった
ため、これらの関係が明確な形態が求められていた。
【0097】従来の人工歯は、排列しずらいものも多
く、排列に時間を要するものであった。従来の人工歯を
用いて出来上がった義歯は、食物の咀嚼に支障をきたす
ことがあった。口腔内に装着した場合は違和感のある義
歯であった。義歯を調整するとき、削合部分が不明確で
あるため削合部分が多いので作業に時間がかかり支障を
きたしており、機能する義歯を容易に実現する人工歯が
求められていた。
【0098】大量生産される人工歯は、多様な口腔内環
境を考慮して形態を決定する。個別に患者に合わせて作
製される歯冠補綴物のように環境にあわせて色々な形態
とすることができない。この色々な環境に適用できる人
工歯の形態が求められている。
【0099】
【課題を解決するための手段】本発明の人工歯は、少な
くとも頬側咬頭、舌側咬頭、近心小窩、及び遠心小窩を
有する人工臼歯であって、頬側咬頭、舌側咬頭、近心小
窩、及び遠心小窩を有し、水平面に両咬頭を当接させ、
且つ頬側咬頭と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水平面
に対して直角としたとき、頬側咬頭が、該咬頭の範囲内
で最高点A1を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最
高点A2を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点A
3を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点A4を有
し、
【0100】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
A1が(0.0+XA1、0.0+YA1、0.0+Z
A1)、点A2が(0.0+XA2、5.9+YA2
0.0+ZA2)、点A3が(−1.4+XA3、3.
9+YA3、−2.4+ZA3)、点A4が(1.9+
A4、3.2+YA4、−2.5+ZA4)、または
点A1が(0.0+XA1、0.0+YA1、0.0+
A1)、点A2が(0.0+XA2、5.9+
A2、0.0+ZA2)、点A3が(1.4+
A3、3.9+YA3、−2.4+ZA3)、点A4
が(−1.9+XA4、3.2+YA4、−2.5+Z
A4)、
【0101】であって、X、Y、Zの関係が、 XA1 +YA1 +ZA1 ≦ aA1 A2 +YA2 +ZA2 ≦ aA2 A3 +YA3 +ZA3 ≦ aA3 A4 +YA4 +ZA4 ≦ aA4 A1=aA2=aA3=aA4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
歯、
【0102】及び/または、頬側咬頭、舌側咬頭、近心
小窩及び、遠心小窩を有し、水平面に両咬頭を当接さ
せ、且つ頬側咬頭と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水
平面に対して直角としたとき、頬側咬頭が、該咬頭の範
囲内で最高点B1を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内
で最高点B2を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低
点B3を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点B4
を有し、
【0103】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
B1が(0.0+XB1、0.0+YB1、0.0+Z
B1)、点B2が(0.0+XB2、5.8+YB2
0.0+ZB2)、点B3が(−1.1+XB3、3.
4+YB3、−2.4+ZB3)、点B4が(2.0+
B4、3.3+YB4、−2.5+ZB4)、または
点B1が(0.0+XB1、0.0+YB1、0.0+
B1)、点B2が(0.0+XB2、5.8+
B2、0.0+ZB2)、点B3が(1.1+
B3、3.4+YB3、−2.4+ZB3)、点B4
が(−2.0+XB4、3.3+YB4、−2.5+Z
B4)、
【0104】であって、X、Y、Zの関係が、 XB1 +YB1 +ZB1 ≦ bB1 B2 +YB2 +ZB2 ≦ bB2 B3 +YB3 +ZB3 ≦ bB3 B4 +YB4 +ZB4 ≦ bB4 B1=bB2=bB3=bB4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
歯、
【0105】及び/または、近心頬側咬頭、近心舌側咬
頭、遠心舌側咬頭、遠心頬側咬頭、近心小窩、近心頬側
窩及び遠心小窩を有し、いずれか3つの咬頭が水平面に
当接しているとき、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点C1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点C2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点C3を有し、遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点C4を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点
C5を有し、近心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点C6
を有し、遠心小窩が、該の範窩囲内で最低点C7を有
し、
【0106】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
C1が(0.0+XC1、0.0+YC1、0.0+Z
C1)、点C2が(0.0+XC2、6.2+YC2
0.0+ZC2)、点C3が(4.7+XC3、7.2
+YC3、−0.2+ZC3)、点C4が(5.2+X
C4、1.6+YC4、0.0+ZC4)、点C5が
(−0.3+XC5、3.8+YC5、−2.1+Z
C5)、点C6が(1.9+XC6、3.5+YC6
−2.6+ZC6)、点C7が(5.3+XC7、4.
5+YC7、−2.4+ZC7)、
【0107】または点C1が(0.0+XC1、0.0
+YC1、0.0+ZC1)、点C2が(0.0+X
C2、6.2+YC2、0.0+ZC2)、点C3が
(−4.7+XC3、7.2+YC3、−0.2+Z
C3)、点C4が(−5.2+XC4、1.6+
C4、0.0+ZC4)、点C5が(0.3+
C5、3.8+YC5、−2.1+ZC5)、点C6
が(−1.9+XC6、3.5+YC6、−2.6+Z
C6)、点C7が(−5.3+XC7、4.5+
C7、−2.4+ZC7)、
【0108】であって、X、Y、Zの関係が、 XC1 +YC1 +ZC1 ≦ cC1 C2 +YC2 +ZC2 ≦ cC2 C3 +YC3 +ZC3 ≦ cC3 C4 +YC4 +ZC4 ≦ cC4 C5 +YC5 +ZC5 ≦ cC5 C6 +YC6 +ZC6 ≦ cC6 C7 +YC7 +ZC7 ≦ cC7 C1=cC2=cC3=cC4=cC5=cC6=c
C7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
歯、
【0109】及び/または、近心頬側咬頭、近心舌側咬
頭、遠心舌側咬頭、近心頬側咬頭、近心小窩、近心頬側
窩及び遠心小窩を有し、いずれか3つの咬頭が水平面に
当接しているとき、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点D1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点D2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点D3を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点D4を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点
D5を有し、近心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点D6
を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点D7を有
し、
【0110】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
D1が(0.0+XD1、0.0+YD1、0.0+Z
D1)、点D2が(0.0+XD2、5.9+YD2
0.0+ZD2)、点D3が(3.4+XD3、6.0
+YD3、−0.3+ZD3)、点D4が(4.2+X
D4、1.6+YD4、0.0+ZD4)、点D5が
(−1.0+XD5、3.1+YD5、−2.2+Z
D5)、点D6が(1.3+XD6、2.7+YD6
−2.2+ZD6)、点D7が(3.4+XD7、4.
0+YD7、−1.8+ZD7)、
【0111】または点D1が(0.0+XD1、0.0
+YD1、0.0+ZD1)、点D2が(0.0+X
D2、5.9+YD2、0.0+ZD2)、点D3が
(−3.4+XD3、6.0+YD3、−0.3+Z
D3)、点D4が(−4.2+XD4、1.6+
D4、0.0+ZD4)、点D5が(1.0+
D5、3.1+YD5、−2.2+ZD5)、点D6
が(−1.3+XD6、2.7+YD6、−2.2+Z
D6)、点D7が(−3.4+XD7、4.0+
D7、−1.8+ZD7)、
【0112】であって、X、Y、Zの関係が、 XD1 +YD1 +ZD1 ≦ dD1 D2 +YD2 +ZD2 ≦ dD2 D3 +YD3 +ZD3 ≦ dD3 D4 +YD4 +ZD4 ≦ dD4 D5 +YD5 +ZD5 ≦ dD5 D6 +YD6 +ZD6 ≦ dD6 D7 +YD7 +ZD7 ≦ dD7 D1=dD2=dD3=dD4=dD5=dD6=d
D7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
歯、
【0113】及び/または、頬側咬頭、舌側咬頭、遠心
小窩、及び近心小窩を有し、水平面に両咬頭を当接さ
せ、且つ頬側咬頭と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水
平面に対して直角としたとき、頬側咬頭が、該咬頭の範
囲内で最高点E1を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内
で最高点E2を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低
点E3を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点E4
を有し、
【0114】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
E1が(0.0+XE1、0.0+YE1、0.0+Z
E1)、点E2が(0.0+XE2、3.9+YE2
0.0+ZE2)、点E3が(−1.8+XE3、2.
3+YE3、−1.8+ZE3)、点E4が(1.6+
E4、2.7+YE4、−2.2+ZE4)、
【0115】または点E1が(0.0+XE1、0.0
+YE1、0.0+ZE1)、点E2が(0.0+X
E2、3.9+YE2、0.0+ZE2)、点E3が
(1.8+XE3、2.3+YE3、−1.8+
E3)、点E4が(−1.6+XE4、2.7+Y
E4、−2.2+ZE4)、
【0116】であって、X、Y、Zの関係が、 XE1 +YE1 +ZE1 ≦ eE1 E2 +YE2 +ZE2 ≦ eE2 E3 +YE3 +ZE3 ≦ eE3 E4 +YE4 +ZE4 ≦ eE4 E1=eE2=eE3=eE4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
歯、
【0117】及び/または、近心舌側咬頭、頬側咬頭、
遠心舌側咬頭、近心小窩、中心窩、及び遠心小窩を有
し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接しているとき、
近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点F1を有し、
頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点F2を有し、遠心
舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点F3を有し、近心
小窩が、該窩の範囲内で最低点F4を有し、中心窩が、
該窩の範囲内で最低点F5を有し、遠心小窩が、該窩の
範囲内で最低点F6を有し、
【0118】これら6点のうち少なくとも5点以上が点
F1が(0.0+XF1、0.0+YF1、0.0+Z
F1)、点F2が(0.0+XF2、4.8+YF2
0.0+ZF2)、点F3が(3.4+XF3、1.2
+YF3、0.0+ZF3)、点F4が(−1.2+X
F4、2.2+YF4、−2.2+ZF4)、点F5が
(1.4+XF5、2.2+YF5、−1.6+
F5)、点F6が(2.1+XF6、3.4+
F6、−1.4+ZF6)、
【0119】または点F1が(0.0+XF1、0.0
+YF1、0.0+ZF1)、点F2が(0.0+X
F2、4.8+YF2、0.0+ZF2)、点F3が
(−3.4+XF3、1.2+YF3、0.0+
F3)、点F4が(1.2+XF4、2.2+
F4、−2.2+ZF4)、点F5が(−1.4+X
F5、2.2+YF5、−1.6+ZF5)、点F6が
(−2.1+XF6、3.4+YF6、−1.4+Z
F6)、であって、X、Y、Zの関係が、 XF1 +YF1 +ZF1 ≦ fF1 F2 +YF2 +ZF2 ≦ fF2 F3 +YF3 +ZF3 ≦ fF3 F4 +YF4 +ZF4 ≦ fF4 F5 +YF5 +ZF5 ≦ fF5 F6 +YF6 +ZF6 ≦ fF6 F1=fF2=fF3=fF4=fF5=fF6
0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
歯、
【0120】及び/または、遠心頬側咬頭、近心舌側咬
頭、近心頬側咬頭、遠心咬頭、遠心舌側咬頭、遠心小
窩、遠心頬側窩、中心舌側窩、近心頬側窩、及び近心小
窩を有し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接している
とき、遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G1を
有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G2を
有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G3を
有し、遠心咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G4を有
し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G5を有
し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点G6を有し、遠
心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点G7を有し、中心舌
側窩が、該窩の範囲内で最低点G8を有し、近心頬側窩
が、該窩の範囲内で最低点G9を有し、近心小窩が、該
窩の範囲内で最低点G10を有し、
【0121】これら10点のうち少なくとも9点以上が
点G1が(0.0+XG1、0.0+YG1、0.0+
G1)、点G2が(0.0+XG2、6.8+
G2、0.0+ZG2)、点G3が(3.3+
G3、3.0+YG3、0.0+ZG3)、点G4が
(−2.8+XG4、−0.7+YG4、−0.7+Z
G4)、点G5が(−4.8+XG5、4.2+
G5、−0.5+ZG5)、点G6が(−3.6+X
G6、1.8+YG6、−2.3+ZG6)、点G7が
(−1.9+XG7、2.0+YG7、−2.2+Z
G7)、点G8が(−1.0+XG8、3.7+
G8、−2.2+ZG8)、点G9が(0.0+X
G9、3.6+YG9、−2.4+ZG9)、点G10
が(2.1+XG10、5.5+YG10、−2.0+
G10)、
【0122】または点G1が(0.0+XG1、0.0
+YG1、0.0+ZG1)、点G2が(0.0+X
G2、6.8+YG2、0.0+ZG2)、点G3が
(−3.3+XG3、3.0+YG3、0.0+
G3)、点G4が(2.8+XG4、−0.7+Y
G4、−0.7+ZG4)、点G5が(4.8+
G5、4.2+YG5、−0.5+ZG5)、点G6
が(3.6+XG6、1.8+YG6、−2.3+Z
G6)、点G7が(1.9+XG7、2.0+YG7
−2.2+ZG7)、点G8が(1.0+XG8、3.
7+YG8、−2.2+ZG8)、点G9が(0.0+
G9、3.6+YG9、−2.4+ZG9)、点G1
0が(−2.1+XG10、5.5+YG10、−2.
0+ZG10)、
【0123】であって、X、Y、Zの関係が、 XG1 +YG1 +ZG1 ≦ gG1 G2 +YG2 +ZG2 ≦ gG2 G3 +YG3 +ZG3 ≦ gG3 G4 +YG4 +ZG4 ≦ gG4 G5 +YG5 +ZG5 ≦ gG5 G6 +YG6 +ZG6 ≦ gG6 G7 +YG7 +ZG7 ≦ gG7 G8 +YG8 +ZG8 ≦ gG8 G9 +YG9 +ZG9 ≦ gG9 G10 +YG10 +ZG10 ≦ gG10 G1=gG2=gG3=gG4=gG5=gG6=g
G7=gG8=gG9=gG10=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
歯、
【0124】及び/または、遠心頬側咬頭、近心舌側咬
頭、遠心舌側咬頭、近心頬側咬頭、遠心小窩、中心窩及
び近心小窩を有し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接
しているとき、遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高
点H1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高
点H2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高
点H3を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高
点H4を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点H5
を有し、中心窩が、該窩の範囲内で最低点H6を有し、
近心小窩が、該窩の範囲内で最低点H7を有し、
【0125】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
H1が(0.0+XH1、0.0+YH1、0.0+Z
H1)、点H2が(0.0+XH2、7.2+YH2
0.0+ZH2)、点H3が(−3.8+XH3、3.
6+YH3、−0.1+ZH3)、点H4が(3.7+
H4、3.4+YH4、0.0+ZH4)、点H5が
(−2.2+XH5、1.4+YH5、−1.7+Z
H5)、点H6が(−0.1+XH6、3.6+
H6、−2.2+ZH6)、点H7が(1.9+X
H7、5.5+YH7、−2.2+ZH7)、
【0126】または点H1が(0.0+XH1、0.0
+YH1、0.0+ZH1)、点H2が(0.0+X
H2、7.2+YH2、0.0+ZH2)、点H3が
(3.8+XH3、3.6+YH3、−0.1+
H3)、点H4が(−3.7+XH4、3.4+Y
H4、0.0+ZH4)、点H5が(2.2+XH5
1.4+YH5、−1.7+ZH5)、点H6が(0.
1+XH6、3.6+YH6、−2.2+ZH6)、点
H7が(−1.9+XH7、5.5+YH7、−2.2
+ZH7)、
【0127】であって、X、Y、Zの関係が、 XH1 +YH1 +ZH1 ≦ hH1 H2 +YH2 +ZH2 ≦ hH2 H3 +YH3 +ZH3 ≦ hH3 H4 +YH4 +ZH4 ≦ hH4 H5 +YH5 +ZH5 ≦ hH5 H6 +YH6 +ZH6 ≦ hH6 H7 +YH7 +ZH7 ≦ hH7 H1=hH2=hH3=hH4=hH5=hH6=h
H7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼歯
である。
【0128】好ましい人工歯の1形態としては、頬側咬
頭、舌側咬頭、近心小窩、及び遠心小窩を有する人工臼
歯であって、水平面に両咬頭を当接させ、且つ頬側咬頭
と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水平面に対して直角
としたとき、頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点A1
を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点A2を有
し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点A3を有し、遠
心小窩が、該窩の範囲内で最低点A4を有し、
【0129】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
A1が(0.0+XA1、0.0+YA1、0.0+Z
A1)、点A2が(0.0+XA2、5.9+YA2
0.0+ZA2)、点A3が(−1.4+XA3、3.
9+YA3、−2.4+ZA3)、点A4が(1.9+
A4、3.2+YA4、−2.5+ZA4)、または
点A1が(0.0+XA1、0.0+YA1、0.0+
A1)、点A2が(0.0+XA2、5.9+
A2、0.0+ZA2)、点A3が(1.4+
A3、3.9+YA3、−2.4+ZA3)、点A4
が(−1.9+XA4、3.2+YA4、−2.5+Z
A4)、
【0130】であって、X、Y、Zの関係が、 XA1 +YA1 +ZA1 ≦ aA1 A2 +YA2 +ZA2 ≦ aA2 A3 +YA3 +ZA3 ≦ aA3 A4 +YA4 +ZA4 ≦ aA4 A1=aA2=aA3=aA4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするA型人工
臼歯である。
【0131】好ましい人工歯の1形態としては、頬側咬
頭、舌側咬頭、近心小窩及び、遠心小窩を有する人工臼
歯であって、水平面に両咬頭を当接させ、且つ頬側咬頭
と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水平面に対して直角
としたとき、頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点B1
を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点B2を有
し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点B3を有し、遠
心小窩が、該窩の範囲内で最低点B4を有し、
【0132】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
B1が(0.0+XB1、0.0+YB1、0.0+Z
B1)、点B2が(0.0+XB2、5.8+YB2
0.0+ZB2)、点B3が(−1.1+XB3、3.
4+YB3、−2.4+ZB3)、点B4が(2.0+
B4、3.3+YB4、−2.5+ZB4)、
【0133】または点B1が(0.0+XB1、0.0
+YB1、0.0+ZB1)、点B2が(0.0+X
B2、5.8+YB2、0.0+ZB2)、点B3が
(1.1+XB3、3.4+YB3、−2.4+
B3)、点B4が(−2.0+XB4、3.3+Y
B4、−2.5+ZB4)、
【0134】であって、X、Y、Zの関係が、 XB1 +YB1 +ZB1 ≦ bB1 B2 +YB2 +ZB2 ≦ bB2 B3 +YB3 +ZB3 ≦ bB3 B4 +YB4 +ZB4 ≦ bB4 B1=bB2=bB3=bB4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするB型人工
臼歯である。
【0135】また別の好ましい人工歯の1形態として
は、近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心舌側咬頭、遠心
頬側咬頭、近心小窩、近心頬側窩及び遠心小窩を有する
C型人工臼歯であって、いずれか3つの咬頭が水平面に
当接しているとき、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点C1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点C2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点C3を有し、遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点C4を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点
C5を有し、近心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点C6
を有し、遠心小窩が、該の範窩囲内で最低点C7を有
し、
【0136】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
C1が(0.0+XC1、0.0+YC1、0.0+Z
C1)、点C2が(0.0+XC2、6.2+YC2
0.0+ZC2)、点C3が(4.7+XC3、7.2
+YC3、−0.2+ZC3)、点C4が(5.2+X
C4、1.6+YC4、0.0+ZC4)、点C5が
(−0.3+XC5、3.8+YC5、−2.1+Z
C5)、点C6が(1.9+XC6、3.5+YC6
−2.6+ZC6)、点C7が(5.3+XC7、4.
5+YC7、−2.4+ZC7)、
【0137】または点C1が(0.0+XC1、0.0
+YC1、0.0+ZC1)、点C2が(0.0+X
C2、6.2+YC2、0.0+ZC2)、点C3が
(−4.7+XC3、7.2+YC3、−0.2+Z
C3)、点C4が(−5.2+XC4、1.6+
C4、0.0+ZC4)、点C5が(0.3+
C5、3.8+YC5、−2.1+ZC5)、点C6
が(−1.9+XC6、3.5+YC6、−2.6+Z
C6)、点C7が(−5.3+XC7、4.5+
C7、−2.4+ZC7)、
【0138】であって、X、Y、Zの関係が、 XC1 +YC1 +ZC1 ≦ cC1 C2 +YC2 +ZC2 ≦ cC2 C3 +YC3 +ZC3 ≦ cC3 C4 +YC4 +ZC4 ≦ cC4 C5 +YC5 +ZC5 ≦ cC5 C6 +YC6 +ZC6 ≦ cC6 C7 +YC7 +ZC7 ≦ cC7 C1=cC2=cC3=cC4=cC5=cC6=c
C7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするC型人工
臼歯である。
【0139】また別の好ましい人工歯の1形態として
は、近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心舌側咬頭、近心
頬側咬頭、近心小窩、近心頬側窩及び遠心小窩を有する
D型人工臼歯であって、いずれか3つの咬頭が水平面に
当接しているとき、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点D1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点D2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点D3を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点D4を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点
D5を有し、近心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点D6
を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点D7を有
し、
【0140】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
D1が(0.0+XD1、0.0+YD1、0.0+Z
D1)、点D2が(0.0+XD2、5.9+YD2
0.0+ZD2)、点D3が(3.4+XD3、6.0
+YD3、−0.3+ZD3)、点D4が(4.2+X
D4、1.6+YD4、0.0+ZD4)、点D5が
(−1.0+XD5、3.1+YD5、−2.2+Z
D5)、点D6が(1.3+XD6、2.7+YD6
−2.2+ZD6)、点D7が(3.4+XD7、4.
0+YD7、−1.8+ZD7)、
【0141】または点D1が(0.0+XD1、0.0
+YD1、0.0+ZD1)、点D2が(0.0+X
D2、5.9+YD2、0.0+ZD2)、点D3が
(−3.4+XD3、6.0+YD3、−0.3+Z
D3)、点D4が(−4.2+XD4、1.6+
D4、0.0+ZD4)、点D5が(1.0+
D5、3.1+YD5、−2.2+ZD5)、点D6
が(−1.3+XD6、2.7+YD6、−2.2+Z
D6)、点D7が(−3.4+XD7、4.0+
D7、−1.8+ZD7)、
【0142】であって、X、Y、Zの関係が、 XD1 +YD1 +ZD1 ≦ dD1 D2 +YD2 +ZD2 ≦ dD2 D3 +YD3 +ZD3 ≦ dD3 D4 +YD4 +ZD4 ≦ dD4 D5 +YD5 +ZD5 ≦ dD5 D6 +YD6 +ZD6 ≦ dD6 D7 +YD7 +ZD7 ≦ dD7 D1=dD2=dD3=dD4=dD5=dD6=d
D7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするD型人工
臼歯である。
【0143】好ましい人工歯の1形態としては、頬側咬
頭、舌側咬頭、遠心小窩、及び近心小窩を有するE型人
工臼歯であって、水平面に両咬頭を当接させ、且つ頬側
咬頭と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水平面に対して
直角としたとき、頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
E1を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点E2
を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点E3を有
し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点E4を有し、
【0144】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
E1が(0.0+XE1、0.0+YE1、0.0+Z
E1)、点E2が(0.0+XE2、3.9+YE2
0.0+ZE2)、点E3が(−1.8+XE3、2.
3+YE3、−1.8+ZE3)、点E4が(1.6+
E4、2.7+YE4、−2.2+ZE4)、
【0145】または点E1が(0.0+XE1、0.0
+YE1、0.0+ZE1)、点E2が(0.0+X
E2、3.9+YE2、0.0+ZE2)、点E3が
(1.8+XE3、2.3+YE3、−1.8+
E3)、点E4が(−1.6+XE4、2.7+Y
E4、−2.2+ZE4)、
【0146】であって、X、Y、Zの関係が、 XE1 +YE1 +ZE1 ≦ eE1 E2 +YE2 +ZE2 ≦ eE2 E3 +YE3 +ZE3 ≦ eE3 E4 +YE4 +ZE4 ≦ eE4 E1=eE2=eE3=eE4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするE型人工
臼歯である。
【0147】好ましい人工歯の1形態としては、近心舌
側咬頭、頬側咬頭、遠心舌側咬頭、近心小窩、中心窩、
及び遠心小窩を有するF型人工臼歯であって、いずれか
3つの咬頭が水平面に当接しているとき、近心舌側咬頭
が、該咬頭の範囲内で最高点F1を有し、頬側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点F2を有し、遠心舌側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点F3を有し、近心小窩が、該窩
の範囲内で最低点F4を有し、中心窩が、該窩の範囲内
で最低点F5を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低
点F6を有し、
【0148】これら6点のうち少なくとも5点以上が点
F1が(0.0+XF1、0.0+YF1、0.0+Z
F1)、点F2が(0.0+XF2、4.8+YF2
0.0+ZF2)、点F3が(3.4+XF3、1.2
+YF3、0.0+ZF3)、点F4が(−1.2+X
F4、2.2+YF4、−2.2+ZF4)、点F5が
(1.4+XF5、2.2+YF5、−1.6+
F5)、点F6が(2.1+XF6、3.4+
F6、−1.4+ZF6)、
【0149】または点F1が(0.0+XF1、0.0
+YF1、0.0+ZF1)、点F2が(0.0+X
F2、4.8+YF2、0.0+ZF2)、点F3が
(−3.4+XF3、1.2+YF3、0.0+
F3)、点F4が(1.2+XF4、2.2+
F4、−2.2+ZF4)、点F5が(−1.4+X
F5、2.2+YF5、−1.6+ZF5)、点F6が
(−2.1+XF6、3.4+YF6、−1.4+Z
F6)、
【0150】であって、X、Y、Zの関係が、 XF1 +YF1 +ZF1 ≦ fF1 F2 +YF2 +ZF2 ≦ fF2 F3 +YF3 +ZF3 ≦ fF3 F4 +YF4 +ZF4 ≦ fF4 F5 +YF5 +ZF5 ≦ fF5 F6 +YF6 +ZF6 ≦ fF6 F1=fF2=fF3=fF4=fF5=fF6
0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするF型人工
臼歯である。
【0151】更に好ましい人工歯の1形態としては、遠
心頬側咬頭、近心舌側咬頭、近心頬側咬頭、遠心咬頭、
遠心舌側咬頭、遠心小窩、遠心頬側窩、中心舌側窩、近
心頬側窩、及び近心小窩を有するG型人工臼歯であっ
て、いずれか3つの咬頭が水平面に当接しているとき、
【0152】遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
G1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
G2を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
G3を有し、遠心咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G4
を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G5
を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点G6を有
し、遠心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点G7を有し、
中心舌側窩が、該窩の範囲内で最低点G8を有し、近心
頬側窩が、該窩の範囲内で最低点G9を有し、近心小窩
が、該窩の範囲内で最低点G10を有し、
【0153】これら10点のうち少なくとも9点以上が
点G1が(0.0+XG1、0.0+YG1、0.0+
G1)、点G2が(0.0+XG2、6.8+
G2、0.0+ZG2)、点G3が(3.3+
G3、3.0+YG3、0.0+ZG3)、点G4が
(−2.8+XG4、−0.7+YG4、−0.7+Z
G4)、点G5が(−4.8+XG5、4.2+
G5、−0.5+ZG5)、点G6が(−3.6+X
G6、1.8+YG6、−2.3+ZG6)、点G7が
(−1.9+XG7、2.0+YG7、−2.2+Z
G7)、点G8が(−1.0+XG8、3.7+
G8、−2.2+ZG8)、点G9が(0.0+X
G9、3.6+YG9、−2.4+ZG9)、点G10
が(2.1+XG10、5.5+YG10、−2.0+
G10)、
【0154】または点G1が(0.0+XG1、0.0
+YG1、0.0+ZG1)、点G2が(0.0+X
G2、6.8+YG2、0.0+ZG2)、点G3が
(−3.3+XG3、3.0+YG3、0.0+
G3)、点G4が(2.8+XG4、−0.7+Y
G4、−0.7+ZG4)、点G5が(4.8+
G5、4.2+YG5、−0.5+ZG5)、点G6
が(3.6+XG6、1.8+YG6、−2.3+Z
G6)、点G7が(1.9+XG7、2.0+YG7
−2.2+ZG7)、点G8が(1.0+XG8、3.
7+YG8、−2.2+ZG8)、点G9が(0.0+
G9、3.6+YG9、−2.4+ZG9)、点G1
0が(−2.1+XG10、5.5+YG10、−2.
0+ZG10)、
【0155】であって、X、Y、Zの関係が、 XG1 +YG1 +ZG1 ≦ gG1 G2 +YG2 +ZG2 ≦ gG2 G3 +YG3 +ZG3 ≦ gG3 G4 +YG4 +ZG4 ≦ gG4 G5 +YG5 +ZG5 ≦ gG5 G6 +YG6 +ZG6 ≦ gG6 G7 +YG7 +ZG7 ≦ gG7 G8 +YG8 +ZG8 ≦ gG8 G9 +YG9 +ZG9 ≦ gG9 G10 +YG10 +ZG10 ≦ gG10 G1=gG2=gG3=gG4=gG5=gG6=g
G7=gG8=gG9=gG10=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするG型人工
臼歯である。
【0156】また更に好ましい人工歯の1形態として
は、遠心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心舌側咬頭、近心
頬側咬頭、遠心小窩、中心窩及び近心小窩を有するH型
人工臼歯であって、
【0157】いずれか3つの咬頭が水平面に当接してい
るとき、遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H1
を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H2
を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H3
を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H4
を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点H5を有
し、中心窩が、該窩の範囲内で最低点H6を有し、近心
小窩が、該窩の範囲内で最低点H7を有し、
【0158】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
H1が(0.0+XH1、0.0+YH1、0.0+Z
H1)、点H2が(0.0+XH2、7.2+YH2
0.0+ZH2)、点H3が(−3.8+XH3、3.
6+YH3、−0.1+ZH3)、点H4が(3.7+
H4、3.4+YH4、0.0+ZH4)、点H5が
(−2.2+XH5、1.4+YH5、−1.7+Z
H5)、点H6が(−0.1+XH6、3.6+
H6、−2.2+ZH6)、点H7が(1.9+X
H7、5.5+YH7、−2.2+ZH7)、
【0159】または点H1が(0.0+XH1、0.0
+YH1、0.0+ZH1)、点H2が(0.0+X
H2、7.2+YH2、0.0+ZH2)、点H3が
(3.8+XH3、3.6+YH3、−0.1+
H3)、点H4が(−3.7+XH4、3.4+Y
H4、0.0+ZH4)、点H5が(2.2+XH5
1.4+YH5、−1.7+ZH5)、点H6が(0.
1+XH6、3.6+YH6、−2.2+ZH6)、点
H7が(−1.9+XH7、5.5+YH7、−2.2
+ZH7)、
【0160】であって、X、Y、Zの関係が、 XH1 +YH1 +ZH1 ≦ hH1 H2 +YH2 +ZH2 ≦ hH2 H3 +YH3 +ZH3 ≦ hH3 H4 +YH4 +ZH4 ≦ hH4 H5 +YH5 +ZH5 ≦ hH5 H6 +YH6 +ZH6 ≦ hH6 H7 +YH7 +ZH7 ≦ hH7 H1=hH2=hH3=hH4=hH5=hH6=h
H7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするH型人工
臼歯である。
【0161】好ましい人工歯の形態のセット構成とし
て、頬側咬頭、舌側咬頭、近心小窩、及び遠心小窩を有
し、水平面に両咬頭を当接させ、且つ頬側咬頭と歯頸部
縁を結んだ最も長い線分を水平面に対して直角としたと
き、
【0162】頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点A1
を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点A2を有
し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点A3を有し、遠
心小窩が、該窩の範囲内で最低点A4を有し、
【0163】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
A1が(0.0+XA1、0.0+YA1、0.0+Z
A1)、点A2が(0.0+XA2、5.9+YA2
0.0+ZA2)、点A3が(−1.4+XA3、3.
9+YA3、−2.4+ZA3)、点A4が(1.9+
A4、3.2+YA4、−2.5+ZA4)、
【0164】または点A1が(0.0+XA1、0.0
+YA1、0.0+ZA1)、点A2が(0.0+X
A2、5.9+YA2、0.0+ZA2)、点A3が
(1.4+XA3、3.9+YA3、−2.4+
A3)、点A4が(−1.9+XA4、3.2+Y
A4、−2.5+ZA4)、
【0165】であって、X、Y、Zの関係が、 XA1 +YA1 +ZA1 ≦ aA1 A2 +YA2 +ZA2 ≦ aA2 A3 +YA3 +ZA3 ≦ aA3 A4 +YA4 +ZA4 ≦ aA4 A1=aA2=aA3=aA4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするA型人工
臼歯、
【0166】頬側咬頭、舌側咬頭、近心小窩及び、遠心
小窩を有し、水平面に両咬頭を当接させ、且つ頬側咬頭
と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水平面に対して直角
としたとき、
【0167】頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点B1
を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点B2を有
し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点B3を有し、遠
心小窩が、該窩の範囲内で最低点B4を有し、
【0168】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
B1が(0.0+XB1、0.0+YB1、0.0+Z
B1)、点B2が(0.0+XB2、5.8+YB2
0.0+ZB2)、点B3が(−1.1+XB3、3.
4+YB3、−2.4+ZB3)、点B4が(2.0+
B4、3.3+YB4、−2.5+ZB4)、
【0169】または点B1が(0.0+XB1、0.0
+YB1、0.0+ZB1)、点B2が(0.0+X
B2、5.8+YB2、0.0+ZB2)、点B3が
(1.1+XB3、3.4+YB3、−2.4+
B3)、点B4が(−2.0+XB4、3.3+Y
B4、−2.5+ZB4)、
【0170】であって、X、Y、Zの関係が、 XB1 +YB1 +ZB1 ≦ bB1 B2 +YB2 +ZB2 ≦ bB2 B3 +YB3 +ZB3 ≦ bB3 B4 +YB4 +ZB4 ≦ bB4 B1=bB2=bB3=bB4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするB型人工
臼歯、
【0171】近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心舌側咬
頭、遠心頬側咬頭、近心小窩、近心頬側窩及び遠心小窩
を有し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接していると
き、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C1を有
し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C2を有
し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C3を有
し、遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C4を有
し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点C5を有し、近
心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点C6を有し、遠心小
窩が、該の範窩囲内で最低点C7を有し、
【0172】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
C1が(0.0+Xc1、0.0+Yc1、0.0+Z
c1)、点C2が(0.0+XC2、6.2+YC2
0.0+ZC2)、点C3が(4.7+XC3、7.2
+YC3、−0.2+ZC3)、点C4が(5.2+X
C4、1.6+YC4、0.0+ZC4)、点C5が
(−0.3+XC5、3.8+YC5、−2.1+Z
C5)、点C6が(1.9+XC6、3.5+YC6
−2.6+ZC6)、点C7が(5.3+XC7、4.
5+YC7、−2.4+ZC7)、
【0173】または点C1が(0.0+XC1、0.0
+YC1、0.0+ZC1)、点C2が(0.0+X
C2、6.2+YC2、0.0+ZC2)、点C3が
(−4.7+XC3、7.2+YC3、−0.2+Z
C3)、点C4が(−5.2+XC4、1.6+
C4、0.0+ZC4)、点C5が(0.3+
C5、3.8+YC5、−2.1+ZC5)、点C6
が(−1.9+XC6、3.5+YC6、−2.6+Z
C6)、点C7が(−5.3+XC7、4.5+
C7、−2.4+ZC7)、
【0174】であって、X、Y、Zの関係が、 XC1 +YC1 +ZC1 ≦ cC1 C2 +YC2 +ZC2 ≦ cC2 C3 +YC3 +ZC3 ≦ cC3 C4 +YC4 +ZC4 ≦ cC4 C5 +YC5 +ZC5 ≦ cC5 C6 +YC6 +ZC6 ≦ cC6 C7 +YC7 +ZC7 ≦ cC7 C1=cC2=cC3=cC4=cC5=cC6=c
C7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするC型人工
臼歯、
【0175】及び、近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心
舌側咬頭、近心頬側咬頭、近心小窩、近心頬側窩及び遠
心小窩を有し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接して
いるとき、
【0176】近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
D1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
D2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
D3を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
D4を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点D5を
有し、近心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点D6を有
し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点D7を有し、
【0177】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
D1が(0.0+XD1、0.0+YD1、0.0+Z
D1)、点D2が(0.0+XD2、5.9+YD2
0.0+ZD2)、点D3が(3.4+XD3、6.0
+YD3、−0.3+ZD3)、点D4が(4.2+X
D4、1.6+YD4、0.0+ZD4)、点D5が
(−1.0+XD5、3.1+YD5、−2.2+Z
D5)、点D6が(1.3+XD6、2.7+YD6
−2.2+ZD6)、点D7が(3.4+XD7、4.
0+YD7、−1.8+ZD7)、
【0178】または点D1が(0.0+XD1、0.0
+YD1、0.0+ZD1)、点D2が(0.0+X
D2、5.9+YD2、0.0+ZD2)、点D3が
(−3.4+XD3、6.0+YD3、−0.3+Z
D3)、点D4が(−4.2+XD4、1.6+
D4、0.0+ZD4)、点D5が(1.0+
D5、3.1+YD5、−2.2+ZD5)、点D6
が(−1.3+XD6、2.7+YD6、−2.2+Z
D6)、点D7が(−3.4+XD7、4.0+
D7、−1.8+ZD7)、
【0179】であって、X、Y、Zの関係が、 XD1 +YD1 +ZD1 ≦ dD1 D2 +YD2 +ZD2 ≦ dD2 D3 +YD3 +ZD3 ≦ dD3 D4 +YD4 +ZD4 ≦ dD4 D5 +YD5 +ZD5 ≦ dD5 D6 +YD6 +ZD6 ≦ dD6 D7 +YD7 +ZD7 ≦ dD7 D1=dD2=dD3=dD4=dD5=dD6=d
D7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするD型人工
臼歯、
【0180】及び/または、頬側咬頭、舌側咬頭、遠心
小窩、及び近心小窩を有し、水平面に両咬頭を当接さ
せ、且つ頬側咬頭と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水
平面に対して直角としたとき、
【0181】頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点E1
を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点E2を有
し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点E3を有し、近
心小窩が、該窩の範囲内で最低点E4を有し、
【0182】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
E1が(0.0+XE1、0.0+YE1、0.0+Z
E1)、点E2が(0.0+XE2、3.9+YE2
0.0+ZE2)、点E3が(−1.8+XE3、2.
3+YE3、−1.8+ZE3)、点E4が(1.6+
E4、2.7+YE4、−2.2+ZE4)、
【0183】または点E1が(0.0+XE1、0.0
+YE1、0.0+ZE1)、点E2が(0.0+X
E2、3.9+YE2、0.0+ZE2)、点E3が
(1.8+XE3、2.3+YE3、−1.8+
E3)、点E4が(−1.6+XE4、2.7+Y
E4、−2.2+ZE4)、
【0184】であって、X、Y、Zの関係が、 XE1 +YE1 +ZE1 ≦ eE1 E2 +YE2 +ZE2 ≦ eE2 E3 +YE3 +ZE3 ≦ eE3 E4 +YE4 +ZE4 ≦ eE4 E1=eE2=eE3=eE4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするE型人工
臼歯、
【0185】近心舌側咬頭、頬側咬頭、遠心舌側咬頭、
近心小窩、中心窩、及び遠心小窩を有し、いずれか3つ
の咬頭が水平面に当接しているとき、近心舌側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点F1を有し、頬側咬頭が、該咬
頭の範囲内で最高点F2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬
頭の範囲内で最高点F3を有し、近心小窩が、該窩の範
囲内で最低点F4を有し、中心窩が、該窩の範囲内で最
低点F5を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点F
6を有し、
【0186】これら6点のうち少なくとも5点以上が点
F1が(0.0+XF1、0.0+YF1、0.0+Z
F1)、点F2が(0.0+XF2、4.8+YF2
0.0+ZF2)、点F3が(3.4+XF3、1.2
+YF3、0.0+ZF3)、点F4が(−1.2+X
F4、2.2+YF4、−2.2+ZF4)、点F5が
(1.4+XF5、2.2+YF5、−1.6+
F5)、点F6が(2.1+XF6、3.4+
F6、−1.4+ZF6)、
【0187】または点F1が(0.0+XF1、0.0
+YF1、0.0+ZF1)、点F2が(0.0+X
F2、4.8+YF2、0.0+ZF2)、点F3が
(−3.4+XF3、1.2+YF3、0.0+
F3)、点F4が(1.2+XF4、2.2+
F4、−2.2+ZF4)、点F5が(−1.4+X
F5、2.2+YF5、−1.6+ZF5)、点F6が
(−2.1+XF6、3.4+YF6、−1.4+Z
F6)、
【0188】であって、X、Y、Zの関係が、 XF1 +YF1 +ZF1 ≦ fF1 F2 +YF2 +ZF2 ≦ fF2 F3 +YF3 +ZF3 ≦ fF3 F4 +YF4 +ZF4 ≦ fF4 F5 +YF5 +ZF5 ≦ fF5 F6 +YF6 +ZF6 ≦ fF6 F1=fF2=fF3=fF4=fF5=fF6
0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするF型人工
臼歯、
【0189】遠心頬側咬頭、近心舌側咬頭、近心頬側咬
頭、遠心咬頭、遠心舌側咬頭、遠心小窩、遠心頬側窩、
中心舌側窩、近心頬側窩、及び近心小窩を有し、いずれ
か3つの咬頭が水平面に当接しているとき、
【0190】遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
G1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
G2を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
G3を有し、遠心咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G4
を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G5
を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点G6を有
し、遠心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点G7を有し、
中心舌側窩が、該窩の範囲内で最低点G8を有し、近心
頬側窩が、該窩の範囲内で最低点G9を有し、近心小窩
が、該窩の範囲内で最低点G10を有し、
【0191】これら10点のうち少なくとも9点以上が
点G1が(0.0+XG1、0.0+YG1、0.0+
G1)、点G2が(0.0+XG2、6.8+
G2、0.0+ZG2)、点G3が(3.3+
G3、3.0+YG3、0.0+ZG3)、点G4が
(−2.8+XG4、−0.7+YG4、−0.7+Z
G4)、点G5が(−4.8+XG5、4.2+
G5、−0.5+ZG5)、点G6が(−3.6+X
G6、1.8+YG6、−2.3+ZG6)、点G7が
(−1.9+XG7、2.0+YG7、−2.2+Z
G7)、点G8が(−1.0+XG8、3.7+
G8、−2.2+ZG8)、点G9が(0.0+X
G9、3.6+YG9、−2.4+ZG9)、点G10
が(2.1+XG10、5.5+YG10、−2.0+
G10)、
【0192】または点G1が(0.0+XG1、0.0
+YG1、0.0+ZG1)、点G2が(0.0+X
G2、6.8+YG2、0.0+ZG2)、点G3が
(−3.3+XG3、3.0+YG3、0.0+
G3)、点G4が(2.8+XG4、−0.7+Y
G4、−0.7+ZG4)、点G5が(4.8+
G5、4.2+YG5、−0.5+ZG5)、点G6
が(3.6+XG6、1.8+YG6、−2.3+Z
G6)、点G7が(1.9+XG7、2.0+YG7
−2.2+ZG7)、点G8が(1.0+XG8、3.
7+YG8、−2.2+ZG8)、点G9が(0.0+
G9、3.6+YG9、−2.4+ZG9)、点G1
0が(−2.1+XG10、5.5+YG10、−2.
0+ZG10)、
【0193】であって、X、Y、Zの関係が、 XG1 +YG1 +ZG1 ≦ gG1 G2 +YG2 +ZG2 ≦ gG2 G3 +YG3 +ZG3 ≦ gG3 G4 +YG4 +ZG4 ≦ gG4 G5 +YG5 +ZG5 ≦ gG5 G6 +YG6 +ZG6 ≦ gG6 G7 +YG7 +ZG7 ≦ gG7 G8 +YG8 +ZG8 ≦ gG8 G9 +YG9 +ZG9 ≦ gG9 G10 +YG10 +ZG10 ≦ gG10 G1=gG2=gG3=gG4=gG5=gG6=g
G7=gG8=gG9=gG10=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするG型人工
臼歯、
【0194】及び、遠心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心
舌側咬頭、近心頬側咬頭、遠心小窩、中心窩及び近心小
窩を有し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接している
とき、
【0195】遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
H1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
H2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
H3を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
H4を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点H5を
有し、中心窩が、該窩の範囲内で最低点H6を有し、近
心小窩が、該窩の範囲内で最低点H7を有し、
【0196】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
H1が(0.0+XH1、0.0+YH1、0.0+Z
H1)、点H2が(0.0+XH2、7.2+YH2
0.0+ZH2)、点H3が(−3.8+XH3、3.
6+YH3、−0.1+ZH3)、点H4が(3.7+
H4、3.4+YH4、0.0+ZH4)、点H5が
(−2.2+XH5、1.4+YH5、−1.7+Z
H5)、点H6が(−0.1+XH6、3.6+
H6、−2.2+ZH6)、点H7が(1.9+X
H7、5.5+YH7、−2.2+ZH7)、
【0197】または点H1が(0.0+XH1、0.0
+YH1、0.0+ZH1)、点H2が(0.0+X
H2、7.2+YH2、0.0+ZH2)、点H3が
(3.8+XH3、3.6+YH3、−0.1+
H3)、点H4が(−3.7+XH4、3.4+Y
H4、0.0+ZH4)、点H5が(2.2+XH5
1.4+YH5、−1.7+ZH5)、点H6が(0.
1+XH6、3.6+YH6、−2.2+ZH6)、点
H7が(−1.9+XH7、5.5+YH7、−2.2
+ZH7)、
【0198】であって、X、Y、Zの関係が、 XH1 +YH1 +ZH1 ≦ hH1 H2 +YH2 +ZH2 ≦ hH2 H3 +YH3 +ZH3 ≦ hH3 H4 +YH4 +ZH4 ≦ hH4 H5 +YH5 +ZH5 ≦ hH5 H6 +YH6 +ZH6 ≦ hH6 H7 +YH7 +ZH7 ≦ hH7 H1=hH2=hH3=hH4=hH5=hH6=h
H7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするH型人工
臼歯、からなることを特徴とする人工歯のセットであ
る。
【0199】更に好ましい人工歯セットの構成として、
頬側咬頭、舌側咬頭、近心小窩、及び遠心小窩を有し、
水平面に両咬頭を当接させ、且つ頬側咬頭と歯頸部縁を
結んだ最も長い線分を水平面に対して直角としたとき、
【0200】頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点A1
を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点A2を有
し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点A3を有し、遠
心小窩が、該窩の範囲内で最低点A4を有し、
【0201】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
A1が(0.0+XA1、0.0+YA1、0.0+Z
A1)、点A2が(0.0+XA2、5.9+YA2
0.0+ZA2)、点A3が(−1.4+XA3、3.
9+YA3、−2.4+ZA3)、点A4が(1.9+
A4、3.2+YA4、−2.5+ZA4)、
【0202】であって、X、Y、Zの関係が、 XA1 +YA1 +ZA1 ≦ aA1 A2 +YA2 +ZA2 ≦ aA2 A3 +YA3 +ZA3 ≦ aA3 A4 +YA4 +ZA4 ≦ aA4 A1=aA2=aA3=aA4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするA型人工
臼歯、
【0203】頬側咬頭、舌側咬頭、近心小窩、及び遠心
小窩を有し、水平面に両咬頭を当接させ、且つ頬側咬頭
と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水平面に対して直角
としたとき、
【0204】頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点A′
1を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点A′2
を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点A′3を有
し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点A′4を有し、
【0205】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
A′1が(0.0+XA′1、0.0+YA′1、0.
0+ZA′1)、点A′2が(0.0+XA′2、5.
9+YA′2、0.0+ZA′2)、点A′3が(1.
4+XA′3、3.9+YA′3、−2.4+
A′3)、点A′4が(−1.9+XA′4、3.2
+YA′4、−2.5+ZA′4)、
【0206】であって、X、Y、Zの関係が、 XA′1 +YA′1 +ZA′1 ≦ a′A′1 A′2 +YA′2 +ZA′2 ≦ a′A′2 A′3 +YA′3 +ZA′3 ≦ a′A′3 A′4 +YA′4 +ZA′4 ≦ a′A′4 a′A′1=a′A′2=a′A′3=a′A′4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするA′型人
工臼歯、
【0207】頬側咬頭、舌側咬頭、近心小窩及び、遠心
小窩を有し、水平面に両咬頭を当接させ、且つ頬側咬頭
と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水平面に対して直角
としたとき、
【0208】頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点B1
を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点B2を有
し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点B3を有し、遠
心小窩が、該窩の範囲内で最低点B4を有し、
【0209】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
B1が(0.0+XB1、0.0+YB1、0.0+Z
B1)、点B2が(0.0+XB2、5.8+YB2
0.0+ZB2)、点B3が(−1.1+XB3、3.
4+YB3、−2.4+ZB3)、点B4が(2.0+
B4、3.3+YB4、−2.5+ZB4)、
【0210】であって、X、Y、Zの関係が、 XB1 +YB1 +ZB1 ≦ bB1 B2 +YB2 +ZB2 ≦ bB2 B3 +YB3 +ZB3 ≦ bB3 B4 +YB4 +ZB4 ≦ bB4 B1=bB2=bB3=bB4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするB型人工
臼歯、
【0211】頬側咬頭、舌側咬頭、近心小窩及び、遠心
小窩を有し、水平面に両咬頭を当接させ、且つ頬側咬頭
と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水平面に対して直角
としたとき、
【0212】頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点B′
1を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点B′2
を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点B′3を有
し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点B′4を有し、
【0213】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
B′1が(0.0+XB′1、0.0+YB′1、0.
0+ZB′1)、点B′2が(0.0+XB′2、5.
8+YB′2、0.0+ZB′2)、点B′3が(1.
1+XB′3、3.4+YB′3、−2.4+
B′3)、点B′4が(−2.0+XB′4、3.3
+YB′4、−2.5+ZB′4)、
【0214】であって、X、Y、Zの関係が、 XB′1 +YB′1 +ZB′1 ≦ b′B′1 B′2 +YB′2 +ZB′2 ≦ b′B′2 B′3 +YB′3 +ZB′3 ≦ b′B′3 B′4 +YB′4 +ZB′4 ≦ b′B′4 b′B′1=b′B′2=b′B′3=b′B′4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするB′型人
工臼歯、
【0215】近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心舌側咬
頭、遠心頬側咬頭、近心小窩、近心頬側窩及び遠心小窩
を有し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接していると
き、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C1を有
し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C2を有
し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C3を有
し、遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C4を有
し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点C5を有し、近
心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点C6を有し、遠心小
窩が、該の範窩囲内で最低点C7を有し、
【0216】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
C1が(0.0+XC1、0.0+YC1、0.0+Z
C1)、点C2が(0.0+XC2、6.2+YC2
0.0+ZC2)、点C3が(4.7+XC3、7.2
+YC3、−0.2+ZC3)、点C4が(5.2+X
C4、1.6+YC4、0.0+ZC4)、点C5が
(−0.3+XC5、3.8+YC5、−2.1+Z
C5)、点C6が(1.9+XC6、3.5+YC6
−2.6+ZC6)、点C7が(5.3+XC7、4.
5+YC7、−2.4+ZC7)、
【0217】であって、X、Y、Zの関係が、 XC1 +YC1 +ZC1 ≦ cC1 C2 +YC2 +ZC2 ≦ cC2 C3 +YC3 +ZC3 ≦ cC3 C4 +YC4 +ZC4 ≦ cC4 C5 +YC5 +ZC5 ≦ cC5 C6 +YC6 +ZC6 ≦ cC6 C7 +YC7 +ZC7 ≦ cC7 C1=cC2=cC3=cC4=cC5=cC6=c
C7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするC型人工
臼歯、
【0218】近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心舌側咬
頭、遠心頬側咬頭、近心小窩、近心頬側窩及び遠心小窩
を有し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接していると
き、
【0219】近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
C′1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高
点C′2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最
高点C′3を有し、遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点C′4を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低
点C′5を有し、近心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点
C′6を有し、遠心小窩が、該の範窩囲内で最低点C′
7を有し、
【0220】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
C′1が(0.0+XC′1、0.0+YC′1、0.
0+ZC′1)、点C′2が(0.0+XC′2、6.
2+YC′2、0.0+ZC′2)、点C′3が(−
4.7+XC′3、7.2+YC′3、−0.2+Z
C′3)、点C′4が(−5.2+XC′4、1.6+
C′4、0.0+ZC′4)、点C′5が(0.3+
C′5、3.8+YC′5、−2.1+ZC′5)、
点C′6が(−1.9+XC′6、3.5+YC′6
−2.6+ZC′6)、点C′7が(−5.3+X
C′7、4.5+YC′7、−2.4+ZC′7)、
【0221】であって、X、Y、Zの関係が、 XC′1 +YC′1 +ZC′1 ≦ c′C′1 C′2 +YC′2 +ZC′2 ≦ c′C′2 C′3 +YC′3 +ZC′3 ≦ c′C′3 C′4 +YC′4 +ZC′4 ≦ c′C′4 C′5 +YC′5 +ZC′5 ≦ c′C′5 C′6 +YC′6 +ZC′6 ≦ c′C′6 C′7 +YC′7 +ZC′7 ≦ c′C′7 c′C′1=c′C′2=c′C′3=c′C′4=c′C′5=c′C′6= c′C′7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするC′型人
工臼歯、
【0222】近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心舌側咬
頭、近心頬側咬頭、近心小窩、近心頬側窩及び遠心小窩
を有し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接していると
き、
【0223】近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
D1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
D2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
D3を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
D4を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点D5を
有し、近心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点D6を有
し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点D7を有し、
【0224】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
D1が(0.0+XD1、0.0+YD1、0.0+Z
D1)、点D2が(0.0+XD2、5.9+YD2
0.0+ZD2)、点D3が(3.4+XD3、6.0
+YD3、−0.3+ZD3)、点D4が(4.2+X
D4、1.6+YD4、0.0+ZD4)、点D5が
(−1.0+XD5、3.1+YD5、−2.2+Z
D5)、点D6が(1.3+XD6、2.7+YD6
−2.2+ZD6)、点D7が(3.4+XD7、4.
0+YD7、−1.8+ZD7)、
【0225】であって、X、Y、Zの関係が、 XD1 +YD1 +ZD1 ≦ dD1 D2 +YD2 +ZD2 ≦ dD2 D3 +YD3 +ZD3 ≦ dD3 D4 +YD4 +ZD4 ≦ dD4 D5 +YD5 +ZD5 ≦ dD5 D6 +YD6 +ZD6 ≦ dD6 D7 +YD7 +ZD7 ≦ dD7 D1=dD2=dD3=dD4=dD5=dD6=d
D7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするD型人工
臼歯、
【0226】及び近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心舌
側咬頭、近心頬側咬頭、近心小窩、近心頬側窩及び遠心
小窩を有し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接してい
るとき、
【0227】近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
D′1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高
点D′2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最
高点D′3を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点D′4を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低
点D′5を有し、近心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点
D′6を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点D′
7を有し、
【0228】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
D′1が(0.0+XD′1、0.0+YD′1、0.
0+ZD′1)、点D′2が(0.0+XD′2、5.
9+YD′2、0.0+ZD′2)、点D′3が(−
3.4+XD′3、6.0+YD′3、−0.3+Z
D′3)、点D′4が(−4.2+XD′4、1.6+
D′4、0.0+ZD′4)、点D′5が(1.0+
D′5、3.1+YD′5、−2.2+ZD′5)、
点D′6が(−1.3+XD′6、2.7+YD′6
−2.2+ZD′6)、点D′7が(−3.4+X
D′7、4.0+YD′7、−1.8+ZD′7)、
【0229】であって、X、Y、Zの関係が、 XD′1 +YD′1 +ZD′1 ≦ d′D′1 D′2 +YD′2 +ZD′2 ≦ d′D′2 D′3 +YD′3 +ZD′3 ≦ d′D′3 D′4 +YD′4 +ZD′4 ≦ d′D′4 D′5 +YD′5 +ZD′5 ≦ d′D′5 D′6 +YD′6 +ZD′6 ≦ d′D′6 D′7 +YD′7 +ZD′7 ≦ d′D′7 d′D′1=d′D′2=d′D′3=d′D′4
d′D′5=d′D′6=d′D′7=0.5mmの相
対的な位置関係を満たすことを特徴とするD′型人工臼
歯、及び/または、
【0230】頬側咬頭、舌側咬頭、遠心小窩、及び近心
小窩を有し、水平面に両咬頭を当接させ、且つ頬側咬頭
と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水平面に対して直角
としたとき、
【0231】頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点E1
を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点E2を有
し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点E3を有し、近
心小窩が、該窩の範囲内で最低点E4を有し、
【0232】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
E1が(0.0+XE1、0.0+YE1、0.0+Z
E1)、点E2が(0.0+XE2、3.9+YE2
0.0+ZE2)、点E3が(−1.8+XE3、2.
3+YE3、−1.8+ZE3)、点E4が(1.6+
E4、2.7+YE4、−2.2+ZE4)、
【0233】であって、X、Y、Zの関係が、 XE1 +YE1 +ZE1 ≦ eE1 E2 +YE2 +ZE2 ≦ eE2 E3 +YE3 +ZE3 ≦ eE3 E4 +YE4 +ZE4 ≦ eE4 E1=eE2=eE3=eE4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするE型人工
臼歯、
【0234】頬側咬頭、舌側咬頭、遠心小窩、及び近心
小窩を有し、水平面に両咬頭を当接させ、且つ頬側咬頭
と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水平面に対して直角
としたとき、
【0235】頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点E′
1を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点E′2
を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点E′3を有
し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点E′4を有し、
【0236】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
E′1が(0.0+XE′1、0.0+YE′1、0.
0+ZE′1)、点E′2が(0.0+XE′2、3.
9+YE′2、0.0+ZE′2)、点E′3が(1.
8+XE′3、2.3+YE′3、−1.8+
E′3)、点E′4が(−1.6+XE′4、2.7
+YE′4、−2.2+ZE′4)、
【0237】であって、X、Y、Zの関係が、 XE′1 +YE′1 +ZE′1 ≦ e′E′1 E′2 +YE′2 +ZE′2 ≦ e′E′2 E′3 +YE′3 +ZE′3 ≦ e′E′3 E′4 +YE′4 +ZE′4 ≦ e′E′4 e′E′1=e′E′2=e′E′3=e′E′4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするE′型人
工臼歯、
【0238】近心舌側咬頭、頬側咬頭、遠心舌側咬頭、
近心小窩、中心窩、及び遠心小窩を有し、いずれか3つ
の咬頭が水平面に当接しているとき、
【0239】近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
F1を有し、頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点F2
を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点F3
を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点F4を有
し、中心窩が、該窩の範囲内で最低点F5を有し、遠心
小窩が、該窩の範囲内で最低点F6を有し、
【0240】これら6点のうち少なくとも5点以上が点
F1が(0.0+XF1、0.0+YF1、0.0+Z
F1)、点F2が(0.0+XF2、4.8+YF2
0.0+ZF2)、点F3が(3.4+XF3、1.2
+YF3、0.0+ZF3)、点F4が(−1.2+X
F4、2.2+YF4、−2.2+ZF4)、点F5が
(1.4+XF5、2.2+YF5、−1.6+
F5)、点F6が(2.1+XF6、3.4+
F6、−1.4+ZF6)、
【0241】であって、X、Y、Zの関係が、 XF1 +YF1 +ZF1 ≦ fF1 F2 +YF2 +ZF2 ≦ fF2 F3 +YF3 +ZF3 ≦ fF3 F4 +YF4 +ZF4 ≦ fF4 F5 +YF5 +ZF5 ≦ fF5 F6 +YF6 +ZF6 ≦ fF6 F1=fF2=fF3=fF4=fF5=fF6
0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするF型人工
臼歯、
【0242】近心舌側咬頭、頬側咬頭、遠心舌側咬頭、
近心小窩、中心窩、及び遠心小窩を有し、いずれか3つ
の咬頭が水平面に当接しているとき、近心舌側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点F′1を有し、頬側咬頭が、該
咬頭の範囲内で最高点F′2を有し、遠心舌側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点F′3を有し、近心小窩が、該
窩の範囲内で最低点F′4を有し、中心窩が、該窩の範
囲内で最低点F′5を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内
で最低点F′6を有し、
【0243】これら6点のうち少なくとも5点以上が点
F′1が(0.0+XF′1、0.0+YF′1、0.
0+ZF′1)、点F′2が(0.0+XF′2、4.
8+YF′2、0.0+ZF′2)、点F′3が(−
3.4+XF′3、1.2+YF′3、0.0+Z
F′3)、点F′4が(1.2+XF′4、2.2+Y
F′4、−2.2+ZF′4)、点F′5が(−1.4
+XF′5、2.2+YF′5、−1.6+
F′5)、点F′6が(−2.1+XF′6、3.4
+YF′6、−1.4+ZF′6)、
【0244】であって、X、Y、Zの関係が、 XF′1 +YF′1 +ZF′1 ≦ f′F′1 F′2 +YF′2 +ZF′2 ≦ f′F′2 F′3 +YF′3 +ZF′3 ≦ f′F′3 F′4 +YF′4 +ZF′4 ≦ f′F′4 F′5 +YF′5 +ZF′5 ≦ f′F′5 F′6 +YF′6 +ZF′6 ≦ f′F′6 f′F′1=f′F′2=f′F′3=f′F′4=f′F′5=f′F′6= 0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするF′型人
工臼歯、
【0245】遠心頬側咬頭、近心舌側咬頭、近心頬側咬
頭、遠心咬頭、遠心舌側咬頭、遠心小窩、遠心頬側窩、
中心舌側窩、近心頬側窩、及び近心小窩を有し、いずれ
か3つの咬頭が水平面に当接しているとき、
【0246】遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
G1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
G2を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
G3を有し、遠心咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G4
を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G5
を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点G6を有
し、遠心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点G7を有し、
中心舌側窩が、該窩の範囲内で最低点G8を有し、近心
頬側窩が、該窩の範囲内で最低点G9を有し、近心小窩
が、該窩の範囲内で最低点G10を有し、
【0247】これら10点のうち少なくとも9点以上が
点G1が(0.0+XG1、0.0+YG1、0.0+
G1)、点G2が(0.0+XG2、6.8+
G2、0.0+ZG2)、点G3が(3.3+
G3、3.0+YG3、0.0+ZG3)、点G4が
(−2.8+XG4、−0.7+YG4、−0.7+Z
G4)、点G5が(−4.8+XG5、4.2+
G5、−0.5+ZG5)、点G6が(−3.6+X
G6、1.8+YG6、−2.3+ZG6)、点G7が
(−1.9+XG7、2.0+YG7、−2.2+Z
G7)、点G8が(−1.0+XG8、3.7+
G8、−2.2+ZG8)、点G9が(0.0+X
G9、3.6+YG9、−2.4+ZG9)、点G10
が(2.1+XG10、5.5+YG10、−2.0+
G10)、
【0248】であって、X、Y、Zの関係が、 XG1 +YG1 +ZG1 ≦ gG1 G2 +YG2 +ZG2 ≦ gG2 G3 +YG3 +ZG3 ≦ gG3 G4 +YG4 +ZG4 ≦ gG4 G5 +YG5 +ZG5 ≦ gG5 G6 +YG6 +ZG6 ≦ gG6 G7 +YG7 +ZG7 ≦ gG7 G8 +YG8 +ZG8 ≦ gG8 G9 +YG9 +ZG9 ≦ gG9 G10 +YG10 +ZG10 ≦ gG10 G1=gG2=gG3=gG4=gG5=gG6=g
G7=gG8=gG9=gG10=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするG型人工
臼歯、
【0249】遠心頬側咬頭、近心舌側咬頭、近心頬側咬
頭、遠心咬頭、遠心舌側咬頭、遠心小窩、遠心頬側窩、
中心舌側窩、近心頬側窩、及び近心小窩を有し、いずれ
か3つの咬頭が水平面に当接しているとき、
【0250】遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
G′1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高
点G′2を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最
高点G′3を有し、遠心咬頭が、該咬頭の範囲内で最高
点G′4を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最
高点G′5を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点
G′6を有し、遠心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点
G′7を有し、中心舌側窩が、該窩の範囲内で最低点
G′8を有し、近心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点
G′9を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点G′
10を有し、
【0251】これら10点のうち少なくとも9点以上が
点G′1が(0.0+XG′1、0.0+YG′1
0.0+ZG′1)、点G′2が(0.0+XG′2
6.8+YG′2、0.0+ZG′2)、点G′3が
(−3.3+XG′3、3.0+YG′3、0.0+Z
G′3)、点G′4が(2.8+XG′4、−0.7+
G′4、−0.7+ZG′4)、点G′5が(4.8
+XG′5、4.2+YG′5、−0.5+
G′5)、点G′6が(3.6+XG′6、1.8+
G′6、−2.3+ZG′6)、点G′7が(1.9
+XG′7、2.0+YG′7、−2.2+
G′7)、点G′8が(1.0+XG′8、3.7+
G′8、−2.2+ZG′8)、点G′9が(0.0
+XG′9、3.6+YG′9、−2.4+
G′9)、点G′10が(−2.1+XG′10
5.5+YG′10、−2.0+ZG′10)、
【0252】であって、X、Y、Zの関係が、 XG′1 +YG′1 +ZG′1 ≦ g′G′1 G′2 +YG′2 +ZG′2 ≦ g′G′2 G′3 +YG′3 +ZG′3 ≦ g′G′3 G′4 +YG′4 +ZG′4 ≦ g′G′4 G′5 +YG′5 +ZG′5 ≦ g′G′5 G′6 +YG′6 +ZG′6 ≦ g′G′6 G′7 +YG′7 +ZG′7 ≦ g′G′7 G′8 +YG′8 +ZG′8 ≦ g′G′8 G′9 +YG′9 +ZG′9 ≦ g′G′9 G′10 +YG′10 +ZG′10 ≦ g′G′10 g′G′1=g′G′2=g′G′3=g′G′4=g′G′5=g′G′6= g′G′7=g′G′8=g′G′9=g′G′10=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするG′型人
工臼歯、
【0253】及び、遠心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心
舌側咬頭、近心頬側咬頭、遠心小窩、中心窩及び近心小
窩を有し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接している
とき、遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H1を
有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H2を
有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H3を
有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H4を
有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点H5を有し、
中心窩が、該窩の範囲内で最低点H6を有し、近心小窩
が、該窩の範囲内で最低点H7を有し、
【0254】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
H1が(0.0+XH1、0.0+YH1、0.0+Z
H1)、点H2が(0.0+XH2、7.2+YH2
0.0+ZH2)、点H3が(−3.8+XH3、3.
6+YH3、−0.1+ZH3)、点H4が(3.7+
H4、3.4+YH4、0.0+ZH4)、点H5が
(−2.2+XH5、1.4+YH5、−1.7+Z
H5)、点H6が(−0.1+XH6、3.6+
H6、−2.2+ZH6)、点H7が(1.9+X
H7、5.5+YH7、−2.2+ZH7)、
【0255】であって、X、Y、Zの関係が、 XH1 +YH1 +ZH1 ≦ hH1 H2 +YH2 +ZH2 ≦ hH2 H3 +YH3 +ZH3 ≦ hH3 H4 +YH4 +ZH4 ≦ hH4 H5 +YH5 +ZH5 ≦ hH5 H6 +YH6 +ZH6 ≦ hH6 H7 +YH7 +ZH7 ≦ hH7 H1=hH2=hH3=hH4=hH5=hH6=h
H7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
歯、
【0256】遠心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心舌側咬
頭、近心頬側咬頭、遠心小窩、中心窩及び近心小窩を有
し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接しているとき、
【0257】遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
H′1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高
点H′2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最
高点H′3を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で
最高点H′4を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低
点H′5を有し、中心窩が、該窩の範囲内で最低点H′
6を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点H′7を
有し、
【0258】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
H′1が(0.0+XH′1、0.0+YH′1、0.
0+ZH′1)、点H′2が(0.0+XH′2、7.
2+YH′2、0.0+ZH′2)、点H′3が(3.
8+XH′3、3.6+YH′3、−0.1+
H′3)、点H′4が(−3.7+XH′4、3.4
+YH′4、0.0+ZH′4)、点H′5が(2.2
+XH′5、1.4+YH′5、−1.7+
H′5)、点H′6が(0.1+XH′6、3.6+
H′6、−2.2+ZH′6)、点H′7が(−1.
9+XH′7、5.5+YH′7、−2.2+
H′7)、
【0259】であって、X、Y、Zの関係が、 XH′1 +YH′1 +ZH′1 ≦ h′H′1 H′2 +YH′2 +ZH′2 ≦ h′H′2 H′3 +YH′3 +ZH′3 ≦ h′H′3 H′4 +YH′4 +ZH′4 ≦ h′H′4 H′5 +YH′5 +ZH′5 ≦ h′H′5 H′6 +YH′6 +ZH′6 ≦ h′H′6 H′7 +YH′7 +ZH′7 ≦ h′H′7 h′H′1=h′H′2=h′H′3=h′H′4=h′H′5=h′H′6= h′H′7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするH′型人
工臼歯、からなることを特徴とする。
【0260】セット構成中に含まれる人工歯形態は同型
人工臼歯を1種ずつ含むことが好ましい。
【0261】最も好ましい人工歯セットは、A型人工臼
歯、B型人工臼歯、C型人工臼歯、D型人工臼歯、A′
型人工臼歯、B′型人工臼歯、C′型人工臼歯、D′型
人工臼歯がそれぞれ1歯ずつで構成される人工歯セット
である。
【0262】また別の最も好ましい人工歯セットは、E
型人工臼歯、F型人工臼歯、G型人工臼歯、H型人工臼
歯、E′型人工臼歯、F′型人工臼歯、G′型人工臼
歯、H′型人工臼歯がそれぞれ1歯ずつで構成される人
工歯セットである。
【0263】本発明の人工歯を義歯床上に配置する場合
の最も好ましい配置部位は、A型人工臼歯は上顎第1小
臼歯であり、B型人工臼歯は上顎第2小臼歯であり、C
型人工臼歯は上顎第1大臼歯であり、D型人工臼歯は上
顎第2大臼歯であり、E型人工臼歯は下顎第1小臼歯で
あり、F型人工臼歯は下顎第2小臼歯であり、G型人工
臼歯は下顎第1大臼歯であり、H型人工臼歯は下顎第2
大臼歯である。本発明に示される座標軸は、すべて3次
元直行座標で示されている。
【0264】
【発明の実施の形態】本発明の人工歯は口腔内で使用す
るためのものである。半透明な材料で作製されており、
半透明のエナメル層とデンチン色に着色されたデンチン
層との2層にして作製されることが多い。最も、単層に
て人工歯を作製することや、材質や色等を変更した3層
以上の複層にすることも少なくない。本発明の人工歯の
原料は、レジン成分にフィラー等を混合させた材料で作
製すると好ましい。
【0265】レジン成分は、通常歯科業界で用いられて
いるレジンを中心として使用することができる。フィラ
ーも同様に通常歯科業界で用いられているフィラーを使
用することができる。
【0266】本発明の人工歯の好ましい実施の形態は、
A型人工臼歯は上顎右側第1小臼歯であり、B型人工臼
歯は上顎右側第2小臼歯であり、C型人工臼歯は上顎右
側第1大臼歯であり、D型人工臼歯は上顎右側第2大臼
歯であり、E型人工臼歯は下顎右側第1小臼歯であり、
F型人工臼歯は下顎右側第2小臼歯であり、G型人工臼
歯は下顎右側第1大臼歯であり、H型人工臼歯は下顎右
側第2大臼歯である。
【0267】また、A′型人工臼歯は上顎左側第1小臼
歯であり、B′型人工臼歯は上顎左側第2小臼歯であ
り、C′型人工臼歯は上顎左側第1大臼歯であり、D′
型人工臼歯は上顎左側第2大臼歯であり、E′型人工臼
歯は下顎左側第1小臼歯であり、F′型人工臼歯は下顎
左側第2小臼歯であり、G′型人工臼歯は下顎左側第1
大臼歯であり、H′型人工臼歯は下顎左側第2大臼歯で
ある。
【0268】本発明の人工臼歯は、各人工歯に特徴を有
し、総合的な形態の集合として義歯に応用した場合のみ
でなく、パーシャルデンチャー用として、一人工歯や2
人工歯を口腔内で利用する場合に於いても十分な効果が
得られる。本発明の実施に於いて、重要なことは咬頭頂
と窩の関係にあり、それらの関係をバランスよく配置す
ることにより、本発明を実施することができる。また、
下記人工歯の口腔内での位置関係は重要であるが、口腔
内でほぼその位置に配置される場合は顕著な効果があ
る。
【0269】1人工歯のみを採用することにより、本発
明は達成され、効果を得られるが、好ましくは、これら
の人工歯から2人工歯以上を選び出し、口腔内で設置す
ることにある。さらに好ましくは、4人工歯以上を採用
することにある。また別に、左右の人工歯が、鏡像関係
をしている場合は本発明の効果が更に現れる。
【0230】更に好ましい人工歯の採用方法としては、
左右の対象の人工歯を1対として2対採用することが好
ましく、更に好ましくは4対採用することが好ましい。
上下に対応する人工歯を同臨床で採用するも好ましく、
上下の咬合関係に、より好ましい効果が得られる。ま
た、本発明の人工歯に於いて、鏡像関係で示される形態
であってもよい。鏡像関係の人工歯は反対側に利用する
ことが望ましい。以下に1人工歯ずつの形態の特徴につ
いて示す。
【0231】A型人工臼歯は上顎第1小臼歯として用い
ることが好ましい。本発明の上顎第1小臼歯は、天然歯
と共通する部分もあり、たとえば、歯冠を咬合面からみ
ると、その外形は頬舌径が近心・遠心径より大きく、尖
端を舌側に向けた丸味をおびた六角形である。
【0232】その他、共通する部分を下記に示す。近心
半部と遠心半部の外形はほぼ等しく突出しているが、遠
心頬側隅角部が近心頬側隅角部より強く頬側に突出して
いる点が異なる。外形の六角形の輪廓のうち、近心頬側
縁、遠心頬側縁は同長に近いが、近心縁は遠心縁より、
また近心舌側縁は遠心舌側縁より短い。そして、遠心接
触点は、近心接触点より頬側に位する。
【0233】本発明の上顎第1小臼歯の咬合面側よりみ
た歯冠全体の大部分は咬合面であるが、頬側の一部は頬
面がしめ、また舌側縁に沿って僅かに舌面にもある。本
発明の上顎第1小臼歯の解剖学的咬合面は咬合面を囲む
4縁の経過と4縁のなしている角度によって示され、台
形の外形をしている。すなわち、頬側、舌側の2つの咬
頭の頂とこれにつづく尾根、並びに2つの尾根の間を結
ぶ辺縁隆線を境界線とし、この中の盆地のような部分を
有し、通常咬合面と称する。
【0234】この真の上顎第1小臼歯の咬合面は近心咬
合縁、遠心咬合縁)、頬側(咬合縁、舌側咬合縁の4縁
に囲まれている。このうち、頬側縁は最も長く、ほぼ真
っ直ぐに頬側に凸弯する経過をとり、遠心頬側より近心
舌側に向かう傾斜をしている。
【0235】上顎第1小臼歯の舌側縁は短く、舌側に向
かい強く凸弯している、そして、遠心縁は凸弯してお
り、近心縁も凹弯している。そして、上顎第1小臼歯の
頬側縁と近心縁、遠心縁のなしている角近心頬側(咬合
面)隅角、遠心頬側(咬合面)隅角は明瞭な鋭角であ
り、咬合面からみた輪廓と同様、遠心頬側隅角は頬側に
向かって突出しているため、近心頬側隅角より鋭角をな
している。これに対し、舌側縁と近心縁、遠心縁は明瞭
な角をなさず鈍円をなして移行している。
【0236】上顎第1小臼歯の咬合面側よりみた際、歯
冠の大部分は、頬側半部と舌側半部にある2つのたかま
り、すなわち、上顎第1小臼歯の頬側咬頭と舌側咬頭か
ら構成されている。この2つの咬頭を比べると、頬側咬
頭が舌側咬頭より大きく高く尖っている。
【0237】この上顎第1小臼歯の咬頭の頂は頬側咬合
縁のほぼ中央にあり、それより頬面と咬合面に向かい斜
面をなしている。要するに、上顎第1小臼歯の咬頭の範
囲は規定しにくいが、咬合面と頬面の会合部に一致した
たかまりである。
【0238】そこで上顎第1小臼歯の咬合面は、主とし
て頬側、舌側咬頭頂より咬合面中央に向かう2つの斜面
よりなり、この2斜面が合する事によって生ずるV型の
くぼみを咬頭間腔と称する。この斜面は平坦でなく、頬
側、舌側咬頭頂を結ぶ線に一致して、咬頭頂より咬頭間
腔の底に向かう比較的幅広い縦走隆線をなしている。こ
れを隆線に形により、頬側三角隆線、舌側三角隆線と称
している。
【0239】上顎第1小臼歯の三角隆線のほかに、近心
縁、遠心縁に沿って近心・遠心辺縁隆線がある。三角隆
線ほど高くないが発達は良好であり、これによって、頬
側、舌側咬頭間を結んでいる。
【0240】また上顎第1小臼歯は、頬側三角隆線の近
心・遠心に副隆線を形成する。この上顎第1小臼歯の隆
線は遠心頬側咬合縁の中央より少し近心・遠心寄りで、
咬合縁付近に小結節状をなしているものと、三角隆線に
接し、これと平行して経過する小隆線状のものがある。
【0241】上顎第1小臼歯の咬合面には、上述の咬
頭、隆線を界するH型の溝がある。上顎第1小臼歯の中
央溝は咬合面のほぼ中央を横走する溝で、頬側咬頭と舌
側咬頭を界する。上顎第1小臼歯の溝の両端は近心・遠
心辺縁隆線まで達し、近心・遠心三角溝と合して小窩で
終わる。上顎第1小臼歯の近心辺縁溝は有するが、遠心
辺縁溝は無く、一側のみに辺縁溝がみられた際その側が
大体近心側といえる。上顎第1小臼歯の頬側の三角溝は
明確で、時には隅角部に達するが、舌側に向かう溝は、
短く浅く痕跡的であり、注意してよく見ないと分からな
い。
【0242】特に本発明の上顎第1小臼人工歯に見られ
る特徴は、頬側の咬頭の頂が頬側咬合縁の遠心にある。
更に舌側の咬頭頂は近心寄りにあり、舌側の咬合縁の近
心に位する。これにより相対する人工歯と接触滑走連動
が生じるよう配慮している。また本発明の上顎第1小臼
人工歯は近心咬合縁を長く設定することで相対する人工
歯とともに滑走運動が機能するよう設定したことを特徴
とする。
【0243】本発明の上顎第1小臼人工歯の最も重要
な、特徴としては、頬側咬頭、舌側咬頭、近心小窩、及
び遠心小窩を有し、水平面に両咬頭を当接させ、且つ頬
側咬頭と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水平面に対し
て直角としたとき、
【0244】頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点A1
を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点A2を有
し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点A3を有し、遠
心小窩が、該窩の範囲内で最低点A4を有し、
【0245】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
A1が(0.0+XA1、0.0+YA1、0.0+Z
A1)、点A2が(0.0+XA2、5.9+YA2
0.0+ZA2)、点A3が(−1.4+XA3、3.
9+YA3、−2.4+ZA3)、点A4が(1.9+
A4、3.2+YA4、−2.5+ZA4)、
【0246】または点A1が(0.0+XA1、0.0
+YA1、0.0+ZA1)、点A2が(0.0+X
A2、5.9+YA2、0.0+ZA2)、点A3が
(1.4+XA3、3.9+YA3、−2.4+
A3)、点A4が(−1.9+XA4、3.2+Y
A4、−2.5+ZA4)、
【0247】であって、X、Y、Zの関係が、 XA1 +YA1 +ZA1 ≦ aA1 A2 +YA2 +ZA2 ≦ aA2 A3 +YA3 +ZA3 ≦ aA3 A4 +YA4 +ZA4 ≦ aA4 A1=aA2=aA3=aA4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことである。また、aA1
=aA2=aA3=aA4=0.5mmであるが、好ま
しくは0.3mmであり、更に好ましくは0.1mmで
ある。
【0248】B型人工臼歯は上顎第2小臼歯として用い
ることが好ましい。 本発明の上顎第2小臼歯は、従来
の天然歯と共通する部分もあり、たとえば、咬頭頂は、
上顎第2小臼歯ではほぼ中央に位する。その他、共通す
る部分を下記に示す。
【0249】上顎第2小臼歯の近心・遠心咬合縁は、上
顎第2小臼歯ではほぼ同長である。また上顎第2小臼歯
の近心・遠心咬合縁は上顎第1小臼歯と同様直線であ
る。上顎第2小臼歯の近心・遠心咬合縁のなしている角
は、上顎第1小臼歯より鈍でほぼ直線である。
【0250】上顎第2小臼歯は遠心隅角部が頬側へ突出
し、近心半部の隣接面への傾斜は遠心半部より弱い。上
顎第2小臼歯の舌側咬頭頂は、舌面のほぼ中央に位す
る。上顎第2小臼歯の頬側、舌側咬頭を結ぶ線と頬舌軸
は、ほぼ平行となる。
【0251】咬合面側よりみた時、上顎第2小臼歯の全
体の輪廓は六角形に近いが、隅角部が丸味を持つため全
体として卵円形に近い形となる。上顎第2小臼歯の頬
側、舌側咬頭頂がほぼ中央に位置ししかも遠心頬側隅角
部の突出もなくなるため、上顎第2小臼歯の咬合面より
みた歯冠全体も咬合面の輪廓もほぼ左右対称的となって
いる。
【0252】上顎第2小臼歯の中央溝は辺縁隆線の幅に
比べ短い。咬合面の溝の全形はH型である。三角溝並び
に副隆線の間の溝が明確で、中央溝が短いと、中央溝よ
り放射状に溝が走っている様な状態である。
【0253】特に本発明の上顎第2小臼人工歯に見られ
る特徴は、天然歯にあるような鈍円化はさせていないと
ころにある。従来の人工歯や天然歯牙では左右の判別が
困難な場合が多く、使用上問題を生じていたため本発明
の上顎第2小臼人工歯では形状の明確化を図った。すな
わち、本発明の上顎第2小臼人工歯は従来咬合面からみ
た輪郭が左右対称ではなく、頬側の咬頭頂と舌側の咬頭
頂を近心寄りに設定される。
【0254】特に舌側の咬頭頂は相対する人工歯と舌側
1歯対1歯で接触することを特徴とする。頬側面に設定
した頬面溝と頬面隆線も第一小臼歯と同程度に設定し、
食物が義歯床の歯間乳頭部に流動するよう設定したこと
を特徴とする。
【0255】本発明の上顎第2小臼人工歯の最も重要
な、特徴としては、頬側咬頭、舌側咬頭、近心小窩及
び、遠心小窩を有し、水平面に両咬頭を当接させ、且つ
頬側咬頭と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水平面に対
して直角としたとき、
【0256】頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点B1
を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点B2を有
し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点B3を有し、遠
心小窩が、該窩の範囲内で最低点B4を有し、
【0257】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
B1が(0.0+XB1、0.0+YB1、0.0+Z
B1)、点B2が(0.0+XB2、5.8+YB2
0.0+ZB2)、点B3が(−1.1+XB3、3.
4+YB3、−2.4+ZB3)、点B4が(2.0+
B4、3.3+YB4、−2.5+ZB4)、
【0258】または点B1が(0.0+XB1、0.0
+YB1、0.0+ZB1)、点B2が(0.0+X
B2、5.8+YB2、0.0+ZB2)、点B3が
(1.1+XB3、3.4+YB3、−2.4+
B3)、点B4が(−2.0+XB4、3.3+Y
B4、−2.5+ZB4)、
【0259】であって、X、Y、Zの関係が、 XB1 +YB1 +ZB1 ≦ bB1 B2 +YB2 +ZB2 ≦ bB2 B3 +YB3 +ZB3 ≦ bB3 B4 +YB4 +ZB4 ≦ bB4 B1=bB2=bB3=bB4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことである。また、bB1
=bB2=bB3=bB4=0.5mmであるが、好ま
しくは、0.3mmであり、更に好ましくは0.1mm
である。
【0260】C型人工臼歯は上顎第1大臼歯として用い
ることが好ましい。本発明の上顎第1大臼歯は、従来の
天然歯と共通する部分もあり、たとえば、歯冠を咬合面
から見ると、幅径に比べ厚径が大きく外径は隅角が丸味
をもった平行四辺形に近い形である。
【0261】その他、共通する部分を下記に示す。本発
明の上顎第1大臼歯の咬合面より見た歯冠全体は大部分
が咬合面であるが、頬側縁にそった部分では頬面、また
は舌側ではさらに広い舌側面が一緒に見られる。
【0262】しかし、本発明の上顎第1大臼歯の隣接面
は見られない。これは、近心・遠心面は歯頚より咬合縁
に向い、外側方に広がる傾斜を有するが、頬・舌面は歯
頚より咬合面に向かって集まるような傾斜をなし、舌面
でこの傾斜が強いためである。
【0263】そこで本発明の上顎第1大臼歯の咬合面
は、頬・舌側面を除いた稜線(咬合縁)に囲まれた平行
四辺形の部分である。いいかえると、咬合面とは大臼歯
歯冠を形づくる4つのかたまり(咬頭)の頂点を結んだ
稜線に囲まれたくぼんだ部分である。
【0264】この本発明の上顎第1大臼歯の咬合面を囲
む頬側縁、舌側縁、近心縁、遠心縁はほぼ直線の経過を
とり、その中では頬側縁が最も長く、遠心縁が最も短
い。そして、この4片をなしている角が平行四辺形の外
径であるため、頬側縁と近心縁をなしている角(近心頬
側咬合面隅角)、舌側縁と頬側縁をなしている角(遠心
舌側咬合面隅角)は鋭角であり、頬側縁と近心縁をなし
ている角(近心頬側咬合面隅角)舌遠心と近心縁をなし
ている角は鈍角である。
【0265】さて本発明の上顎第1大臼歯の咬合面から
絶景の特色は、面の4隅が高くとがった咬頭である。す
なわち、頬側半部と舌側半部にそれぞれ2咬頭合計4咬
頭が並んでいる。これをその位置より、近心頬側咬頭、
近心舌側咬頭、遠心頬側咬頭、遠心舌側咬頭と名づけら
れている。
【0266】この咬頭の配置は、頬側の咬頭にくらべ舌
側の咬頭が遠心にずれている。いいかえれば、近心舌側
咬頭は頬側の近くに、遠心咬頭の間に位置し、遠心頬側
咬頭は舌側の近くに、遠心咬頭の間にある。また咬頭の
高さとそのしめる範囲を相互に比べると範囲は最も大き
いのが近心舌側咬頭であり、最も小さいのが遠心舌側咬
頭である。そして中間の大きさが、頬側の近心・遠心咬
頭で両者はほぼ等大である。
【0267】高さは近心咬頭に比べ遠心の咬頭が、また
舌側の咬頭が頬側の咬頭より低い。人工歯においては遠
心舌側咬頭を機能させる必要があるために比較的明瞭な
大きさで配置されている。
【0268】通常、上顎第1大臼歯の咬頭頂より咬合面
中央底部に向かう傾斜には、山の尾根のように各1つの
隆線が走っている。本発明の上顎第1大臼歯の人工歯に
おいてこれら隆線は設定されていない。近心位にあるく
ぼみは頬側と近心・遠心舌側咬頭の間にあり、深く大き
く三角形の形で中央窩という。本発明の上顎第1大臼歯
の遠心にあるくぼみは、舌側の近心・遠心頬側咬頭と遠
心頬側咬頭の間にあり、浅く線状で遠心小窩という。こ
の窩の最深部位は咬合面の溝の会合部に一致する。
【0269】本発明の上顎第1大臼歯の咬合面には、四
咬頭を界するため、中央の横走する中央溝とこれによっ
て区別された頬側半部と舌側半部の咬頭をさらに近心・
遠心に2分する2本の縦溝(頬側溝、遠心舌側溝)の3
本の溝がある。この溝の歯冠全体は、歯列弓に対して遠
心に傾斜したH型である。これは舌側咬頭が頬側の咬頭
より遠心にずれている。
【0270】これらの溝のうちで、遠心舌側溝は舌側の
近心咬頭と遠心咬頭を界し、遠心咬合縁のほぼ中央の付
近におこる。なおこの溝は咬合縁をこえて舌面に延長
し、舌面溝となり、舌面を近心遠心の2部分に区別す
る。本発明の上顎第1大臼歯の中央溝は咬合面のほぼ中
央を横走する溝で、近心頬側咬頭、遠心頬側咬頭、と近
心舌側咬頭を界する。尚、この溝の中央付近より頬側溝
が分岐する。そこでこの分岐点を中心として近心半部と
遠心半部に区別することができる。
【0271】本発明の上顎第1大臼歯の近心半部(近心
溝)は近心頬側咬頭と近心舌側咬頭の界をなし、遠心半
部(遠心溝)は遠心頬側咬頭と遠心舌側咬頭の界をなし
ている。本発明の上顎第1大臼歯の頬側溝は頬側半部の
中央を縦走し、頬側の近心咬頭と遠心咬頭を区別する。
即ち、中央溝のほぼ中央より垂直に頬側咬合縁の中央に
向い経路している。なお、舌側溝と同様に頬側咬合縁を
こえて頬面に延長し、頬面溝となり、頬面を近心半部と
遠心半部の2部に区別している。
【0272】その位置より、近心頬側3角溝、近心舌側
3角溝、遠心頬側3角溝、という。本発明の上顎第1大
臼歯の近心溝の3角溝は中央溝の近心端より、遠心側の
3角溝は遠心舌側溝の頬側端よりおこり、それぞれ咬合
面隅角に向かって縦走している。また、中央溝近心端、
遠心端より溝が近心遠心の延長して辺縁隆線上に達した
時には更に隆線をこえて隣接面に達している。
【0273】特に本発明の上顎第1大臼歯に見られる特
徴は、幅径に比べ厚径が小さい。また咬合面より見た場
合、近心辺縁隆線よりも遠心辺縁隆線の短い台形であ
る。本発明の上顎第1大臼人工歯の咬合面より見た歯冠
全体は小臼歯の場合と同様大部分が咬合面であるが、頬
側縁に沿った部分では頬面、または舌側ではさらに広く
咬合面の1/2の部分で舌側面が一緒に見られる。
【0274】上顎第1大臼人工歯の咬頭は天然歯に見ら
れるような、退化傾向にはなく比較的明瞭な咬頭が機能
を担う。特には近心舌側咬頭が相対する上顎第1大臼人
工歯と相まって機能上中心となる位置付けの部位であ
る。また天然歯牙に見られるカラベリー結節は上顎第1
大臼人工歯の機能上有利に作用する場合もあるが、本発
明の上顎第1大臼人工歯は形状的な再現性と機能性を勘
案し舌側面からの咬頭頂を直結させることで顎運動時に
上顎第1大臼人工歯舌側咬頭外斜面に誘導面が過剰発現
することを抑制している。
【0275】また、上顎第1大臼人工歯の中央窩から遠
心舌側溝に向けて咀嚼機能上有効に作用する斜走切痕を
設けている。
【0276】本発明の上顎第1大臼人工歯の最も重要
な、特徴としては、近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心
舌側咬頭、遠心頬側咬頭、近心小窩、近心頬側窩及び遠
心小窩を有し、
【0277】いずれか3つの咬頭が水平面に当接してい
るとき、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C1
を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C2
を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C3
を有し、遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C4
を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点C5を有
し、近心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点C6を有し、
遠心小窩が、該の範窩囲内で最低点C7を有し、
【0278】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
C1が(0.0+XC1、0.0+YC1、0.0+Z
C1)、点C2が(0.0+XC2、6.2+YC2
0.0+ZC2)、点C3が(4.7+XC3、7.2
+YC3、−0.2+ZC3)、点C4が(5.2+X
C4、1.6+YC4、0.0+ZC4)、点C5が
(−0.3+XC5、3.8+YC5、−2.1+Z
C5)、点C6が(1.9+XC6、3.5+YC6
−2.6+ZC6)、点C7が(5.3+XC7、4.
5+YC7、−2.4+ZC7)、
【0279】または点C1が(0.0+XC1、0.0
+YC1、0.0+ZC1)、点C2が(0.0+X
C2、6.2+YC2、0.0+ZC2)、点C3が
(−4.7+XC3、7.2+YC3、−0.2+Z
C3)、点C4が(−5.2+XC4、1.6+
C4、0.0+ZC4)、点C5が(0.3+
C5、3.8+YC5、−2.1+ZC5)、点C6
が(−1.9+XC6、3.5+YC6、−2.6+Z
C6)、点C7が(−5.3+XC7、4.5+
C7、−2.4+ZC7)、
【0280】であって、X、Y、Zの関係が、 XC1 +YC1 +ZC1 ≦ cC1 C2 +YC2 +ZC2 ≦ cC2 C3 +YC3 +ZC3 ≦ cC3 C4 +YC4 +ZC4 ≦ cC4 C5 +YC5 +ZC5 ≦ cC5 C6 +YC6 +ZC6 ≦ cC6 C7 +YC7 +ZC7 ≦ cC7 C1=cC2=cC3=cC4=cC5=cC6=c
C7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことである。
【0281】また、cC1=cC2=cC3=cC4
C5=cC6=cC7=0.5mmであるが、好まし
くは、0.3mmであり、更に好ましくは0.1mmで
ある。
【0282】D型人工臼歯は上顎第2大臼歯として用い
ることが好ましい。本発明の上顎第2大臼歯は、従来の
天然歯と共通する部分もあり、たとえば、台形の外形で
あるが、全体が小さく著しく丸味をおびる。
【0283】その他、共通する部分を下記に示す。この
外形を囲む4縁のうち、歯頚線は真直ぐ水平に経過し、
咬合縁が頬側の2咬頭の突出によってW形をなしている
点は変わりがない。本発明の上顎第2大臼歯は、咬合縁
の遠心咬頭頂部は丸味をおび、その上、歯頚線より咬頭
頂までの高さは近心に比べ遠心が著しく低く、そこで咬
合縁の近心より遠心へと歯頚に近づく傾斜は、本発明の
上顎第1大臼歯より強い。
【0284】頬面よりみた輪郭線で咬合縁と近心・遠心
縁をなしている角も丸味をおびるが特に遠心隅角で明確
である。
【0285】なお、咬合縁の2咬頭の間より歯頚に向い
頬面上を縦走する頬面溝は、見掛け上、中央より遠心に
ずれている。本発明の上顎第2大臼歯の舌面は、本発明
の第1大臼歯に比べ、舌面の遠心半部の退化は明確であ
り、その上隣接面への移行も鈍であり(縁の鈍円化)ま
た舌面の咬合面への傾斜も著しい。
【0286】本発明の上顎第2大臼歯は、面全体は著し
く丸味をおび、外形も隅角が丸味をもった四辺形であ
る。そして、舌面を囲む4縁のうち、本発明の第1大臼
歯とかわりないのは直線状をなしている歯頚線のみであ
る。本発明の上顎第2大臼歯の近心・遠心縁は隣接面と
の移行が明確で、舌側半部は半円柱状であって縁を定め
にくい。
【0287】咬合縁の外形は、W型とV型の中間型であ
る。また咬合縁の近心より遠心へと歯頚に近づく傾斜は
さらに明確となる。本発明の上顎第1大臼歯では、2咬
頭の間より歯頚に向かい縦走する舌面溝は、歯冠幅の中
央よりはるかに遠心に移動し、その長さも短く浅く、ま
た遠心舌側咬頭の隆線化した時は欠如する。
【0288】本発明の上顎第2大臼歯ではこの延長線は
中央線より遠心にずれ、根(尖)端と遠心舌側咬頭頂が
同一線上にある。本発明の上顎第2大臼歯の咬合面より
みると、本発明の上顎第1大臼歯に比べ本発明の上顎第
2大臼歯で、咬頭の縮小並びに隅角部の鈍円化が明確で
あることがよく分る。すなわち、本発明の上顎第1大臼
歯で平行四辺形であった外形は、本発明の上顎第2大臼
歯では遠心舌側隅角部、遠心頬側隅角部、時に近心舌側
隅角部の鈍角化がある。そこで外形は、不正四辺形であ
る。
【0289】特に本発明の上顎第2大臼歯に見られる特
徴は、咬頭の数が4咬頭である。本発明の上顎第2大臼
人工歯の咬合縁については、近心咬合縁が長く遠心咬合
縁の短い台形であり義歯後方形状すなわち上顎切痕の方
向に収束移行する形状としている。特に舌側面について
は、操作性を考慮し第一大臼歯と直線的な移行を図って
いる。
【0290】本発明の上顎第2大臼人工歯の最も重要
な、特徴としては、近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心
舌側咬頭、近心頬側咬頭、近心小窩、近心頬側窩及び遠
心小窩を有するD型人工臼歯において、
【0291】いずれか3つの咬頭が水平面に当接してい
るとき、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点D1
を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点D2
を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点D3
を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点D4
を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点D5を有
し、近心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点D6を有し、
遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点D7を有し、
【0292】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
D1が(0.0+XD1、0.0+YD1、0.0+Z
D1)、点D2が(0.0+XD2、5.9+YD2
0.0+ZD2)、点D3が(3.4+XD3、6.0
+YD3、−0.3+ZD3)、点D4が(4.2+X
D4、1.6+YD4、0.0+ZD4)、点D5が
(−1.0+XD5、3.1+YD5、−2.2+Z
D5)、点D6が(1.3+XD6、2.7+YD6
−2.2+ZD6)、点D7が(3.4+XD7、4.
0+YD7、−1.8+ZD7)、
【0293】または点D1が(0.0+XD1、0.0
+YD1、0.0+ZD1)、点D2が(0.0+X
D2、5.9+YD2、0.0+ZD2)、点D3が
(−3.4+XD3、6.0+YD3、−0.3+Z
D3)、点D4が(−4.2+XD4、1.6+
D4、0.0+ZD4)、点D5が(1.0+
D5、3.1+YD5、−2.2+ZD5)、点D6
が(−1.3+XD6、2.7+YD6、−2.2+Z
6)、点D7が(−3.4+XD7、4.0+
D7、−1.8+ZD7)、
【0294】であって、X、Y、Zの関係が、 XD1 +YD1 +ZD1 ≦ dD1 D2 +YD2 +ZD2 ≦ dD2 D3 +YD3 +ZD3 ≦ dD3 D4 +YD4 +ZD4 ≦ dD4 D5 +YD5 +ZD5 ≦ dD5 D6 +YD6 +ZD6 ≦ dD6 D7 +YD7 +ZD7 ≦ dD7 D1=dD2=dD3=dD4=dD5=dD6=d
D7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことである。また、dD1
=dD2=dD3=dD4=dD5=dD6=dD7
0.5mmであるが、好ましくは、0.3mmであり、
更に好ましくは0.1mmである。
【0295】E型人工臼歯は下顎第1小臼歯として用い
ることが好ましい。本発明の下顎第1小臼歯は、従来の
天然歯と共通する部分もあり、たとえば、歯冠を咬合面
からみると、外形は不正円形である。
【0296】その他、共通する部分を下記に示す。本発
明の下顎第一小臼歯の不正円形は、歯を隣接面からみる
とよく分かるが、頬面が舌側に向かって傾斜しているた
めである。この傾向はすべての下顎臼歯歯冠にある特色
であるが、下顎第一小臼歯には特に明確である。
【0297】この本発明の下顎第一小臼歯の解剖学的咬
合面の外形は、頂を舌側縁の付近におき、頬側縁を底と
し、1辺が近心縁、他の1辺が遠心縁と舌側縁で囲まれ
た不正三角形である。そして、近心・遠心縁と舌側縁の
界は明らかでない。
【0298】本発明の下顎第一小臼歯の咬合面からみた
歯冠全体では大小二つのたかまり(咬頭)によりつくら
れている。本発明の下顎第一小臼歯は、2咬頭のうち、
頬側咬頭が高く大きく尖っており、歯冠全体の大部分を
占めている。そして咬頭頂は、頬側咬合縁のほぼ中央に
位する。これに対し、舌側咬頭は、小さく低く結節状
で、その頂は舌側縁の中央より近心に位する。
【0299】本発明の下顎第一小臼歯は、咬頭のうちで
頬側、舌側咬頭頂より咬合面に向かう斜面は真の咬合面
をなしている部分であるが、この傾斜面の中央は高い隆
線状をなしている。これを頬側、舌側三角隆線と名付け
ている。本発明の下顎第一小臼歯の隆線は咬頭の大きさ
と一致し、頬側三角隆線は舌側三角隆線に比べ、著しく
広く明確である。
【0300】本発明の下顎第一小臼歯の両隆線の連合状
態を側方よりみると、頬側三角隆線は咬合面に向かい下
に延びており、舌側三角隆線はほぼ水平なし、両者が軽
度の切れ込みをなしている。
【0301】本発明の下顎第一小臼歯は、頬側三角隆線
が2分している。本発明の下顎第一小臼歯は、頬側三角
隆線の近心側、遠心側で、この三角隆線と平行して咬合
縁より下に延びている細い副隆線がある。三角隆線の他
に、近心縁、遠心縁に沿って頬側、舌側咬頭間を結ぶ比
較的明確な辺縁隆線が存在する。この隆線は、舌側咬頭
が近心に偏位しているので、近心辺縁隆線は遠心辺縁隆
線より短く、また高位に位する。これは、下顎第1小臼
歯の近心・遠心側を区別するのに役立つ特徴である。
【0302】以上の三角隆線と辺縁隆線の間は深くくぼ
んでいる。これを近心小窩、遠心小窩という。本発明の
下顎第一小臼歯の中央溝は、咬合面のほぼ中央で斜めに
近心頬側より遠心舌側に向かい経過し、近心・遠心小窩
と結ぶ。本発明の下顎第一小臼歯の三角溝は、頬側では
比較的明瞭で辺縁隆線に沿って前走しているが、舌側で
は短く一見したところでは分からない。
【0303】本発明の下顎第一小臼歯の咬合面全体の溝
を見ると、H型である。特に本発明の下顎第1小臼歯に
見られる特徴は、明瞭な頬側咬頭を有する。相対する機
能咬頭を受け止めるという機能的な配慮から咬合面溝も
明瞭であり、特には遠心窩が明瞭であるところに特徴を
有する。また本発明の下顎第1小臼人工歯は、遠心頬側
咬合縁が短く近心咬合縁が長いことで機能性を確保して
いることも特徴である。すなわち、相対する本発明の下
顎第1小臼人工歯との誘導面を形成し易くするための配
慮から天然歯牙とは異なる設定となっている。
【0304】本発明の下顎第1小臼人工歯の最も重要
な、特徴としては、頬側咬頭、舌側咬頭、遠心小窩、及
び近心小窩を有し、水平面に両咬頭を当接させ、且つ頬
側咬頭と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水平面に対し
て直角としたとき、頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高
点E1を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点E
2を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点E3を有
し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点E4を有し、
【0305】これら4点のうち少なくとも3点以上が点
E1が(0.0+XE1、0.0+YE1、0.0+Z
E1)、点E2が(0.0+XE2、3.9+YE2
0.0+ZE2)、点E3が(−1.8+XE3、2.
3+YE3、−1.8+ZE3)、点E4が(1.6+
E4、2.7+YE4、−2.2+ZE4)、
【0306】または点E1が(0.0+XE1、0.0
+YE1、0.0+ZE1)、点E2が(0.0+X
E2、3.9+YE2、0.0+ZE2)、点E3が
(1.8+XE3、2.3+YE3、−1.8+
E3)、点E4が(−1.6+XE4、2.7+Y
E4、−2.2+ZE4)、
【0307】であって、X、Y、Zの関係が、 XE1 +YE1 +ZE1 ≦ eE1 E2 +YE2 +ZE2 ≦ eE2 E3 +YE3 +ZE3 ≦ eE3 E4 +YE4 +ZE4 ≦ eE4 E1=eE2=eE3=eE4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことである。また、eE1
=eE2=eE3=eE4=0.5mmであるが、好ま
しくは、0.3mmであり、更に好ましくは0.1mm
である。
【0308】F型人工臼歯は下顎第2小臼歯として用い
ることが好ましい。本発明の下顎第2小臼歯は、従来の
天然歯と共通する部分もあり、たとえば、舌側半部を発
達しており、咬合面から見た歯冠全体は不正四辺形であ
る。このうちで真の咬合面の占める範囲は、歯冠全体の
多くが頬面である。この真の咬合面の外形も、不正方形
である。
【0309】そこで、これを囲む4縁(近心縁、遠心
縁、頬側縁、舌側縁)の区別も下顎第1小臼歯より明ら
かである。なお、頬側縁と舌側縁の長さを比べると、ほ
ぼ同長であり、時に、舌側縁が長い場合もある。下顎第
2小臼歯の咬合面に見られるたかまりとしては、まず頬
側、舌側に各1個の咬頭がある。
【0310】下顎第2小臼歯の頬側咬頭は舌側咬頭より
大きく高い。しかし同大に近い場合もある。下顎第2小
臼歯の咬頭に属するものとして頬側、舌側咬頭頂より咬
合面に向かう斜面に一致して、各1条の縦走隆線(頬
側、舌側三角隆線)が見られる。
【0311】また、下顎第2小臼歯の溝の発現状況は、
blackの分類により、y−typeと考えられる。
これは、大臼歯に類似しており、3咬頭型であり、舌側
咬頭の発育が良好で近心に偏位する。そして遠心舌側隅
角部に小咬頭(遠心舌側咬頭)がみられ、舌側半部は丁
度2咬頭の観がある。このため咬合面からみた外形は方
形であり、舌側縁は頬側縁より長い。
【0312】そこで、溝の形態は、近心頬側三角溝と中
央溝が一連続で、ほぼ真っ直ぐ近心頬側より遠心舌側へ
と向かい、遠心頬側より近心舌側へと向かう遠心頬側三
角溝とともにV字形をなしている。そしてこの合流点
(中央溝遠心側)より舌側溝(遠心舌側三角溝)が舌側
へ向かい、舌側2咬頭の間を縦走する。そこで溝の全形
はY字形をなしている。なおY字形の合流点は、中央小
窩と名付けている。
【0313】特に本発明の下顎第2小臼歯に見られる特
徴は、遠心窩が明確な人工歯である。本発明の下顎第2
小臼人工歯は、相対する咬頭を受け止め、かつ誘導面を
形成させるための副隆線と三角隆線を備えている。
【0314】本発明の下顎第2小臼歯の最も重要な、特
徴としては、近心舌側咬頭、頬側咬頭、遠心舌側咬頭、
近心小窩、中心窩、及び遠心小窩を有し、いずれか3つ
の咬頭が水平面に当接しているとき、近心舌側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点F1を有し、頬側咬頭が、該咬
頭の範囲内で最高点F2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬
頭の範囲内で最高点F3を有し、近心小窩が、該窩の範
囲内で最低点F4を有し、中心窩が、該窩の範囲内で最
低点F5を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点F
6を有し、
【0315】これら6点のうち少なくとも5点以上が点
F1が(0.0+XF1、0.0+YF1、0.0+Z
F1)、点F2が(0.0+XF2、4.8+YF2
0.0+ZF2)、点F3が(3.4+XF3、1.2
+YF3、0.0+ZF3)、点F4が(−1.2+X
F4、2.2+YF4、−2.2+ZF4)、点F5が
(1.4+XF5、2.2+YF5、−1.6+
F5)、点F6が(2.1+XF6、3.4+
F6、−1.4+ZF6)、
【0316】または点F1が(0.0+XF1、0.0
+YF1、0.0+ZF1)、点F2が(0.0+X
F2、4.8+YF2、0.0+ZF2)、点F3が
(−3.4+XF3、1.2+YF3、0.0+
F3)、点F4が(1.2+XF4、2.2+
F4、−2.2+ZF4)、点F5が(−1.4+X
F5、2.2+YF5、−1.6+ZF5)、点F6が
(−2.1+XF6、3.4+YF6、−1.4+Z
F6)、
【0317】であって、X、Y、Zの関係が、 XF1 +YF1 +ZF1 ≦ fF1 F2 +YF2 +ZF2 ≦ fF2 F3 +YF3 +ZF3 ≦ fF3 F4 +YF42+ZF4 ≦ fF4 F5 +YF5 +ZF5 ≦ fF5 F6 +YF6 +ZF6 ≦ fF6 F1=fF2=fF3=fF4=fF5=fF6
0.5mm の相対的な位置関係を満たすことである。また、fF1
=fF2=fF3=fF4=fF5=fF6=0.5m
mであるが、好ましくは、0.3mmであり、更に好ま
しくは0.1mmである。
【0318】G型人工臼歯は下顎第1大臼歯として用い
ることが好ましい。本発明の下顎第1大臼歯は、従来の
天然歯と共通する部分もあり、たとえば、歯冠を咬合面
からみた外形は、角が丸味をおびた長方形である。
【0319】その他、共通する部分を下記に示す。本発
明の上顎第1大臼歯と逆に、最大厚径に比べ最大幅径が
大きい。なお厚径は近心半部が遠心半部より大きく、ま
た幅径は頬側半部が舌側半部より大きい。そこで咬合面
よりみた輪郭線で近心・遠心縁は舌側へ、頬、舌側は遠
心へ集まるような経過方向を示す。
【0320】本発明の下顎第1大臼歯は、歯冠を上から
見た際、見える六角形の外形の範囲の全部が咬合面でな
く、頬側1/3は頬面で、残りが咬合面である。これは
頬面が咬合面に向かって著しく傾斜しているためであ
る。なお舌面は上顎と異なり舌側縁にそって僅かにあ
る。また本発明の下顎第1大臼歯の隣接面は、近心・遠
心面が歯頚より咬合縁へと向かい扇状に広がるため全く
みられない。
【0321】本発明の下顎第1大臼歯の咬合面には、5
咬頭がある。この5咬頭のうち4咬頭は、面を十字形に
区分する様な排列で面の4隅角部をしめる。その位置に
より近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心頬側咬頭、遠心
舌側咬頭という。残り1つの咬頭は、遠心頬側咬頭と遠
心舌側咬頭の間で頬側寄りに存在し、遠心咬頭という。
【0322】以上の5咬頭について、各咬頭の広がりを
比べると、頬側の3咬頭のうちでは近心頬側咬頭が最も
大きく、舌側の2咬頭はほぼ同大である。なお遠心咬頭
は最も小さい。また本発明の下顎第1大臼歯の高さは、
近心咬頭に比べ遠心咬頭が低いのは上顎大臼歯と同様
で、そのため頬舌側よりみて咬合縁は遠心に向かって歯
頚にかたむく。
【0323】これに対し、頬舌側咬頭を比べると、上顎
大臼歯と反対に舌側咬頭が頬側咬頭より高く尖ってい
る。本発明の下顎第1大臼歯の咬頭頂より咬合面の中央
に向かい、それぞれ1条の三角隆線が下に延びている。
【0324】すなわち、近心頬側三角隆線、近心舌側三
角隆線、遠心頬側三角隆線、遠心舌側三角隆線である。
そして頬側と舌側の各隆線は中央溝を介して間接的に接
している。本発明の下顎第1大臼歯は、上顎と同様、三
角隆線の近心・遠心側に沿って、副隆線が咬合面中央に
向かって走っている。
【0325】特に舌側溝の両側に沿う遠心舌側三角隆線
の近心副隆線、近心舌側三角隆線の遠心副隆線並びに近
心頬側三角隆線の遠心副隆線である。本発明の下顎第1
大臼歯の咬合面には、5つの咬頭を界するため、中央を
横に走る1本の溝(中央溝)と、この溝よりおこり頬側
半部を縦に走る2本の縦溝(頬側溝、遠心頬側溝)並び
に舌側半部を縦に走る1本の縦溝(舌側溝)と、合計4
本の咬頭間溝がある。
【0326】本発明の下顎第1大臼歯の中央溝は、近心
縁のほぼ中央付近より、遠心縁のほぼ中央に向かい、咬
合面の中央を横断する溝である。この溝により頬側咬頭
と舌側咬頭が区別される。溝の経過はほぼ直線である
が、中央部付近に2つの小屈曲があり、丁度平べったい
M形の形となる。そしてMの頬側への2個の突出点より
は頬側溝、遠心頬側溝が、舌側への1個の突出点よりは
舌側溝がおこる。
【0327】本発明の下顎第1大臼歯の舌側溝は、中央
溝のほぼ中央よりおこり、中央溝と約90度の角度をも
って舌側縁に向かう。そして咬合面を越えて舌面に延長
する。本発明の下顎第1大臼歯の頬側溝は、中央溝から
近心寄りにあり、舌側溝の起始より少し近心寄りでおこ
る。そして中央溝突出部より約110度頬側に向かい頬
側縁を越えて頬面上を走る。この溝は深い縦溝で頬側の
近心咬頭と遠心咬頭を区別する。
【0328】本発明の下顎第1大臼歯の遠心頬側溝は、
中央溝の遠心半部(遠心溝)のほぼ中央よりおこり、中
央溝と約130度の角度をもって遠心頬側に向かう。そ
して、頬側溝と同様に頬面に延長する。この溝により、
遠心頬側咬頭と遠心咬頭が区別される。
【0329】本発明の下顎第1大臼歯の咬合面は、溝の
経過のうち、中央溝と舌側溝の交叉する付近の溝の形態
は、人類学的に重要な意味を持っている。すなわち、中
央溝は中央付近でM形をなし、上方の2つの突出点より
頬側溝、遠心頬側溝下方の1つの突出点より舌側がおこ
る溝がY型をなしている。すなわち近心舌側咬頭と遠心
舌側咬頭の間の溝をYの下脚とし、近心舌側咬頭と遠心
頬側咬頭の間を上前脚、遠心頬側咬頭と遠心舌側咬頭の
間を上後脚とするY型で示される。
【0330】本発明の下顎第1大臼歯の三角溝は、近心
側では、近心辺縁に沿って、中央溝の近心端より近心の
頬、舌側隅角部に向かう近心頬側三角溝、近心舌側三角
溝がある。遠心側の頬側半部では遠心咬頭が存在するた
め、遠心頬側三角溝は欠如している。また遠心舌側三角
溝は比較的明瞭にあるが、辺縁隆線が欠如することが多
く、この際、遠心咬頭と遠心舌側咬頭がこの溝を介して
接している。
【0331】本発明の下顎第1大臼歯の咬合面の溝は、
すべて中央溝のほぼ中央部、近心端又は遠心端のいずれ
かに合流する。この3カ所の合流部位はくぼんでいる。
このくぼみのうちで、咬合面のほぼ中央にあり、比較的
大きく深いくぼみを中央小窩と称し、中央溝の近心・遠
心端にある小さく浅いくぼみを近心小窩、遠心小窩とい
う。
【0332】本発明の下顎第1大臼歯の中央小窩は、近
心・遠心頬側咬頭と近心・遠心舌側咬頭に囲まれたくぼ
みである。このくぼみの底は中央溝と舌側溝の会合点に
一致する。本発明の下顎第1大臼歯の遠心小窩は、最も
不明瞭で、中央溝と遠心頬側溝の会合的に一致し、遠心
頬、舌側咬頭と遠心咬頭によって囲まれている。
【0333】両窩がしばしば一連続をなし、大きな窩を
なしているので、これを中央窩と総称する。そしてこの
窩の中で、中央溝と頬側溝、遠心頬側溝、舌側溝の会合
点である深い小窩部を中心、近心・遠心小窩と名付ける
こともある。本発明の下顎第1大臼歯の近心小窩は、近
心辺縁隆線に沿う浅い溝状のくぼみで、中央溝の近心端
に一致する。この小窩は他の小窩が咬頭間のくぼみであ
るのに対し、辺縁隆線と近心の頬、舌側咬頭で囲まれた
くぼみである。
【0334】特に本発明の下顎第1大臼歯に見られる特
徴は、Y型5咬頭で明瞭な遠心舌側咬頭隆線を有する。
これにより総義歯の機能すなわち側方滑走運動を確保し
ている。本発明の下顎第1大臼人工歯の舌側溝は相対す
る機能咬頭が側方運動の際の通過経路となるところであ
る。
【0335】本発明の下顎第1大臼人工歯の最も重要
な、特徴としては、遠心頬側咬頭、近心舌側咬頭、近心
頬側咬頭、遠心咬頭、遠心舌側咬頭、遠心小窩、遠心頬
側窩、中心舌側窩、近心頬側窩、及び近心小窩を有し、
いずれか3つの咬頭が水平面に当接しているとき、遠心
頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G1を有し、近心
舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G2を有し、近心
頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G3を有し、遠心
咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G4を有し、遠心舌側
咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G5を有し、遠心小窩
が、該窩の範囲内で最低点G6を有し、遠心頬側窩が、
該窩の範囲内で最低点G7を有し、中心舌側窩が、該窩
の範囲内で最低点G8を有し、近心頬側窩が、該窩の範
囲内で最低点G9を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で
最低点G10を有し、
【0336】これら10点のうち少なくとも9点以上が
点G1が(0.0+XG1、0.0+YG1、0.0+
G1)、点G2が(0.0+XG2、6.8+
G2、0.0+ZG2)、点G3が(3.3+
G3、3.0+YG3、0.0+ZG3)、点G4が
(−2.8+XG4、−0.7+YG4、−0.7+Z
G4)、点G5が(−4.8+XG5、4.2+
G5、−0.5+ZG5)、点G6が(−3.6+X
G6、1.8+YG6、−2.3+ZG6)、点G7が
(−1.9+XG7、2.0+YG7、−2.2+Z
G7)、点G8が(−1.0+XG8、3.7+
G8、−2.2+ZG8)、点G9が(0.0+X
G9、3.6+YG9、−2.4+ZG9)点G10が
(2.1+XG10、5.5+YG10、−2.0+Z
10
【0337】または点G1が(0.0+XG1、0.0
+YG1、0.0+ZG1)、点G2が(0.0+X
G2、6.8+YG2、0.0+ZG2)、点G3が
(−3.3+XG3、3.0+YG3、0.0+
G3)、点G4が(2.8+XG4、−0.7+Y
G4、−0.7+ZG4)、点G5が(4.8+
G5、4.2+YG5、−0.5+ZG5)、点G6
が(3.6+XG6、1.8+YG6、−2.3+Z
G6)、点G7が(1.9+XG7、2.0+YG7
−2.2+ZG7)、点G8が(1.0+XG8、3.
7+YG8、−2.2+ZG8)、点G9が(0.0+
G9、3.6+YG9、−2.4+ZG9)、点G1
0が(−2.1+XG10、5.5+YG10、−2.
0+ZG10)、
【0338】であって、X、Y、Zの関係が、 XG1 +YG1 +ZG1 ≦ gG1 G2 +YG2 +ZG2 ≦ gG2 G3 +YG3 +ZG3 ≦ gG3 G4 +YG4 +ZG4 ≦ gG4 G5 +YG5 +ZG5 ≦ gG5 G6 +YG6 +ZG6 ≦ gG6 G7 +YG7 +ZG7 ≦ gG7 G8 +YG8 +ZG8 ≦ gG8 G9 +YG9 +ZG9 ≦ gG9 G10 +YG10 +ZG10 ≦ gG10 G1=gG2=gG3=gG4=gG5=gG6=g
G7=gG8=gG9=gG10=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことである。また、gG1
=gG2=gG3=gG4=gG5=gG6=gG7
G8=gG9=gG10=0.5mmであるが、好ま
しくは、0.3mmであり、更に好ましくは0.1mm
である。
【0339】H型人工臼歯は下顎第2大臼歯として用い
ることが好ましい。本発明の下顎第2大臼歯は、従来の
天然歯と共通する部分もあり、たとえば、咬合面よりみ
た外形は、遠心咬頭の退化に伴い、近心・遠心縁はほぼ
平行になり、隅角部が丸味をもった四角形に近い形とな
る。
【0340】その他、共通する部分を下記に示す。本発
明の下顎第2大臼歯の咬頭は近心頬側咬頭、近心舌側咬
頭、遠心頬側咬頭、遠心舌側咬頭の4咬頭がある。ちな
みに、下顎第1大臼歯では遠心が凸弯し全体として不正
4辺形である。本発明の下顎第2大臼歯は頬側溝と舌側
溝がほぼ一直線上にならび、中央溝と十字型をなしてい
る。
【0341】下顎第1大臼歯では近心・遠心舌側咬頭と
遠心頬側咬頭の間の溝は、舌側溝を下脚とし、中央溝の
近心・遠心部の一部を上脚とするY型である。ところ
が、下顎第2大臼歯では近心頬側咬頭と同大となり、4
咬頭が一点で会し、中央溝と頬、舌側溝が十字形の交叉
をする十型となる。すなわち、近心頬側咬頭と遠心舌側
咬頭が点状接触となる。
【0342】下顎第2大臼歯は、近心辺縁隆線は高く、
明瞭であり、近心縁に沿って線状に延びている。下顎第
2大臼歯の三角溝は、近心側は明瞭である。
【0343】特に本発明の下顎第2大臼歯に見られる特
徴は、咬合面を4咬頭でほぼ均等に分割する十字型で相
対する咬頭を十字部で受ける。この十字の中心から頬舌
的遠心方向に誘導面が形成できるよう隆線を設定したこ
とを特徴とする下顎第2大臼人工歯である。
【0344】本発明の下顎第2大臼人工歯は、この十字
の中心から頬舌的遠心方向に約45°後方に誘導面が形
成されていることが望ましい。
【0345】本発明の下顎第2大臼人工歯の最も重要
な、特徴としては、遠心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心
舌側咬頭、近心頬側咬頭、遠心小窩、中心窩及び近心小
窩を有し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接している
とき、遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H1を
有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H2を
有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H3を
有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H4を
有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点H5を有し、
中心窩が、該窩の範囲内で最低点H6を有し、近心小窩
が、該窩の範囲内で最低点H7を有し、
【0346】これら7点のうち少なくとも6点以上が点
H1が(0.0+XH1、0.0+YH1、0.0+Z
H1)、点H2が(0.0+XH2、7.2+YH2
0.0+ZH2)、点H3が(−3.8+XH3、3.
6+YH3、−0.1+ZH3)、点H4が(3.7+
H4、3.4+YH4、0.0+ZH4)、点H5が
(−2.2+XH5、1.4+YH5、−1.7+Z
H5)、点H6が(−0.1+XH6、3.6+
H6、−2.2+ZH6)、点H7が(1.9+X
H7、5.5+YH7、−2.2+ZH7)、
【0347】または点H1が(0.0+XH1、0.0
+YH1、0.0+ZH1)、点H2が(0.0+X
H2、7.2+YH2、0.0+ZH2)、点H3が
(3.8+XH3、3.6+YH3、−0.1+
H3)、点H4が(−3.7+XH4、3.4+Y
H4、0.0+ZH4)、点H5が(2.2+XH5
1.4+YH5、−1.7+ZH5)、点H6が(0.
1+XH6、3.6+YH6、−2.2+ZH6)、点
H7が(−1.9+XH7、5.5+YH7、−2.2
+ZH7)、
【0348】であって、X、Y、Zの関係が、 XH1 +YH1 +ZH1 ≦ hH1 H2 +YH2 +ZH2 ≦ hH2 H3 +YH3 +ZH3 ≦ hH3 H4 +YH4 +ZH4 ≦ hH4 H5 +YH5 +ZH5 ≦ hH5 H6 +YH6 +ZH6 ≦ hH6 H7 +YH7 +ZH7 ≦ hH7 H1=hH2=hH3=hH4=hH5=hH6=h
H7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことである。また、hH1
=hH2=hH3=hH4=hH5=hH6=hH7
0.5mmであるが、好ましくは、0.3mmであり、
更に好ましくは0.1mmである。
【0349】本発明に用いた人工歯の形態を測定する方
法を下記に示す。測定装置としては、観察ユニットVH
−7000C(株式会社キーエンス製)、レンズ部VH
−Z25(株式会社キーエンス製)、測定ユニットLT
−8010(株式会社キーエンス製)、レーザ変位計コ
ントローラLT−8100(株式会社キーエンス製)、
自動XYステージシステムBS−0505XY(株式会
社キーエンス製)、ベーススタンドBS−1010(株
式会社キーエンス製)、ステージコントローラMARK
−201(株式会社キーエンス製)、パーソナルコンピ
ュータ、3次元形状測定プログラムEMS98AM−3
D(株式会社キーエンス製)からなる3次元形状測定シ
ステムを用いて行う。
【0350】測定台として、X、Y方向に移動可能なス
テージ上の測定台に(株)松風製咬合器「プロアーチI
I」を設置する。プロアーチIIの下弓上に測定対象物
である人工歯を設置する測定台を設ける。一方プロアー
チIIの上弓には平らな板を取りつける。この平らな板
は測定対象物の向きを決定するときにガイドとして用い
る。そのため、この平らな板は上弓を下弓に装着して上
下顎を閉じた状態にしたときに、レーザ変位センサの発
光軸に対して垂直になるように予め調節しておく。
【0351】人工歯の向きの決定方法を下記に示す。咬
頭が二つの人工臼歯の場合(たとえば上顎第1、第2小
臼歯、下顎第1小臼歯の場合である)は、下弓上の測定
台に測定対象の人工歯を設置する。咬合器の上弓を下弓
に対合させた状態で2つの咬頭(頬側咬頭及び舌側咬
頭)を上弓の水平板に接触させる。この状態でさらに頬
側咬頭と、歯頸部縁を結んでできる最も長い線分を、水
平板に当接した最高点を結んだ線分の方向から見たとき
に、水平板に対して直角になるように人工歯の向きを調
節する。この状態にしたときの向きを測定方向とする。
人工歯の向きを維持したまま動かないように瞬間接着剤
を用いて固定する。必要により、粘土またはワックスを
用いても、またこれらを併用してもよい。
【0352】咬頭が3つ以上ある臼歯の場合は、咬合器
の上弓を下弓に対合させた状態でいずれか3つの咬頭に
ある頂点部分(もっとも高い部分)を上弓の水平板に接
触させる。この3点が平面板に接触したときの向きを測
定方向とする。人工歯の向きを維持したまま動かないよ
うに瞬間接着剤を用いて固定する。必要により、粘土ま
たはワックスを用いても、またこれらを併用してもよ
い。
【0353】測定は、測定台に測定対象物を設置した
後、レーザセンサの測定範囲内に測定対象物の必要部分
が入るようにZ軸方向のリニアステージを移動させてレ
ーザ変位センサの高さを調節する。次に測定対象物の全
体が入るようにX、Y方向の測定距離を設定する。レン
ズ部VH−Z25の倍率を25倍に設定してX、Yそれ
ぞれの方向に20μmのピッチで測定する。測定後、人
工歯の各部位が発明にかかわる範囲であるときは、本発
明の人工歯である。
【0354】
【実施例】義歯作製者である技工士は本発明の人工歯を
下記の条件で試験者にあわせて作製し、作製時の排列
性、削合のし易さを評価した。技工操作にあたっては、
排列及び削合時間を各々15分として作業を行った。試
験者は、使用時の咀嚼性、義歯安定性、違和感、審美的
満足度、について評価した。使用した本発明の人工歯は
次の条件を満たす人工歯を用いてた。その他の材料は、
技工士が日頃使用しているものを用い、作製方法も通常
行っている方法に従って作製した。
【0355】次に実施例で使用した人工歯の形態のつい
て示すが、各点の関係の単位はmmである。上顎第1小
臼歯として、頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点A1
を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点A2を有
し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点A3を有し、遠
心小窩が、該窩の範囲内で最低点A4を有し、点A1が
(0.0、0.0、0.0)、点A2が(0.0、5.
9、0.0)、点A3が(−1.4、3.9、−2.
4)、点A4が(1.9、3.2、−2.5)、
【0356】と点A1が(0.0、0.0、0.0)、
点A2が(0.0、5.9、0.0)、点A3が(1.
4、3.9、−2.4)、点A4が(−1.9、3.
2、−2.5)、の関係のものを用いた。
【0357】上顎第2小臼歯として、頬側咬頭が、該咬
頭の範囲内で最高点B1を有し、舌側咬頭が、該咬頭の
範囲内で最高点B2を有し、近心小窩が、該窩の範囲内
で最低点B3を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低
点B4を有し、点B1が(0.0、0.0、0.0)、
点B2が(0.0、5.8、0.0)、点B3が(−
1.1、3.4、−2.4)、点B4が(2.0、3.
3、−2.5)、
【0358】と点B1が(0.0、0.0、0.0)、
点B2が(0.0、5.8、0.0)、点B3が(1.
1、3.4、−2.4)、点B4が(−2.0、3.
3、−2.5)、の関係のものを用いた。
【0359】上顎第1大臼歯として、近心頬側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点C1を有し、近心舌側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点C2を有し、遠心舌側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点C3を有し、遠心頬側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点C4を有し、近心小窩が、該窩
の範囲内で最低点C5を有し、近心頬側窩が、該窩の範
囲内で最低点C6を有し、遠心小窩が、該の範窩囲内で
最低点C7を有し、
【0360】点C1が(0.0、0.0、0.0)、点
C2が(0.0、6.2、0.0)、点C3が(4.
7、7.2、−0.2)、点C4が(5.2、1.6、
0.0)、点C5が(−0.3、3.8、−2.1)、
点C6が(1.9、3.5、−2.6)、点C7が
(5.3、4.5、−2.4)、
【0361】と点C1が(0.0、0.0、0.0)、
点C2が(0.0、6.2、0.0)、点C3が(−
4.7、7.2、−0.2)、点C4が(−5.2、
1.6、0.0)、点C5が(0.3、3.8、−2.
1)、点C6が(−1.9、3.5、−2.6)、点C
7が(−5.3、4.5、−2.4)、の関係のものを
用いた。
【0362】上顎第2大臼歯として、近心頬側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点D1を有し、近心舌側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点D2を有し、遠心舌側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点D3を有し、近心頬側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点D4を有し、近心小窩が、該窩
の範囲内で最低点D5を有し、近心頬側窩が、該窩の範
囲内で最低点D6を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で
最低点D7を有し、
【0363】点D1が(0.0、0.0、0.0)、点
D2が(0.0、5.9、0.0)、点D3が(3.
4、6.0、−0.3)、点D4が(4.2、1.6、
0.0)、点D5が(−1.0、3.1、−2.2)、
点D6が(1.3、2.7、−2.2)、点D7が
(3.4、4.0、−1.8)、
【0364】と点D1が(0.0、0.0、0.0)、
点D2が(0.0、5.9、0.0)、点D3が(−
3.4、6.0、−0.3)、点D4が(−4.2、
1.6、0.0)、点D5が(1.0、3.1、−2.
2)、点D6が(−1.3、2.7、−2.2)、点D
7が(−3.4、4.0、−1.8)、の関係のものを
用いた。
【0365】下顎第1小臼歯として、頬側咬頭が、該咬
頭の範囲内で最高点E1を有し、舌側咬頭が、該咬頭の
範囲内で最高点E2を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内
で最低点E3を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低
点E4を有し、
【0366】点E1が(0.0、0.0、0.0)、点
E2が(0.0、3.9、0.0)、点E3が(−1.
8、2.3、−1.8)、点E4が(1.6、2.7、
−2.2)、
【0367】と点E1が(0.0、0.0、0.0)、
点E2が(0.0、3.9、0.0)、点E3が(1.
8、2.3、−1.8)、点E4が(−1.6、2.
7、−2.2)、の関係のものを用いた。
【0368】下顎第2小臼歯として、いずれか3つの咬
頭が水平面に当接しているとき、近心舌側咬頭が、該咬
頭の範囲内で最高点F1を有し、頬側咬頭が、該咬頭の
範囲内で最高点F2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の
範囲内で最高点F3を有し、近心小窩が、該窩の範囲内
で最低点F4を有し、中心窩が、該窩の範囲内で最低点
F5を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点F6を
有し、
【0369】点F1が(0.0、0.0、0.0)、点
F2が(0.0、4.8、0.0)、点F3が(3.
4、1.2、0.0)、点F4が(−1.2、2.2、
−2.2)、点F5が(1.4、2.2、−1.6)、
点F6が(2.1、3.4、−1.4)、
【0370】と点F1が(0.0、0.0、0.0)、
点F2が(0.0、4.8、0.0)、点F3が(−
3.4、1.2、0.0)、点F4が(1.2、2.
2、−2.2)、点F5が(−1.4、2.2、−1.
6)、点F6が(−2.1、3.4、−1.4)、の関
係のものを用いた。
【0371】下顎第1大臼歯として、いずれか3つの咬
頭が水平面に当接しているとき、遠心頬側咬頭が、該咬
頭の範囲内で最高点G1を有し、近心舌側咬頭が、該咬
頭の範囲内で最高点G2を有し、近心頬側咬頭が、該咬
頭の範囲内で最高点G3を有し、遠心咬頭が、該咬頭の
範囲内で最高点G4を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の
範囲内で最高点G5を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内
で最低点G6を有し、遠心頬側窩が、該窩の範囲内で最
低点G7を有し、中心舌側窩が、該窩の範囲内で最低点
G8を有し、近心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点G9
を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点G10を有
し、
【0372】点G1が(0.0、0.0、0.0)、点
G2が(0.0、6.8、0.0)、点G3が(3.
3、3.0、0.0)、点G4が(−2.8、−0.
7、−0.7)、点G5が(−4.8、4.2、−0.
5)、点G6が(−3.6、1.8、−2.3)、点G
7が(−1.9、2.0、−2.2)、点G8が(−
1.0、3.7、−2.2)、点G9が(0、3.6、
−2.4)点G10が(2.1、5.5、−2.0)、
【0373】と点G1が(0.0、0.0、0.0)、
点G2が(0.0、6.8、0.0)、点G3が(−
3.3、3.0、0.0)、点G4が(2.8、−0.
7、−0.7)、点G5が(4.8、4.2、−0.
5)、点G6が(3.6、1.8、−2.3)、点G7
が(1.9、2.0、−2.2)、点G8が(1.0、
3.7、−2.2)、点G9が(0、3.6、−2.
4)、点G10が(−2.1、5.5、−2.0)、の
関係のものを用いた。
【0374】下顎第2大臼歯として、遠心頬側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点H1を有し、近心舌側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点H2を有し、遠心舌側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点H3を有し、近心頬側咬頭が、
該咬頭の範囲内で最高点H4を有し、遠心小窩が、該窩
の範囲内で最低点H5を有し、中心窩が、該窩の範囲内
で最低点H6を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低
点H7を有し、
【0375】点H1が(0.0、0.0、0.0)、点
H2が(0.0、7.2、0.0)、点H3が(−3.
8、3.6、−0.1)、点H4が(3.7、3.4、
0.0)、点H5が(−2.2、1.4、−1.7)、
点H6が(−0.1、3.6、−2.2)、点H7が
(1.9、5.5、−2.2)、
【0376】と点H1が(0.0、0.0、0.0)、
点H2が(0.0、7.2、0.0)、点H3が(3.
8、3.6、−0.1)、点H4が(−3.7、3.
4、0.0)、点H5が(2.2、1.4、−1.
7)、点H6が(0.1、3.6、−2.2)、点H7
が(−1.9、5.5、−2.2)、の関係のものを用
いた。
【0377】前歯には、試作人工歯を試験者に合わせ
て、適宜用いた。義歯作製者は、3名の実務経験10年
以上の技工士に依頼した。試験者は、無歯顎者3名(試
験者1〜3)と左上下顎4〜7番目が無い3名(試験者
4〜6)を採用した。義歯作製は、各技工士が通常行っ
ている方法にて作製した。比較試験として、同一技工士
にエンデュラ臼歯を用いて同様に義歯を作製した。
【0378】
【表1】
【0379】
【表2】
【0380】評価結果について、記号で示してある内容
は下記のような内容である。 A: 十分に排列できない。 B: 時間が足りない。 C: 十分に噛めない。 D: 安定しない。 E: 悪くなった。 F: 今まで通り。 G: 改善された。
【0381】評価項目は下記の内容である。 評価1 作製時の排列性 評価2 削合のし易さ 評価3 使用時の咀嚼性 評価4 義歯安定性 評価5 違和感 評価6 審美的満足度
【0382】
【発明の効果】従来の人工歯は、審美的な面を重点的に
検討するあまり、機能面の問題が解決できなかった。本
発明は人工歯の咬頭や窩の位置をある一定の基準に配置
することで、近接する歯との関係を保ち、更にその咬頭
や窩の位置を保ちながら審美的な形態を得ることができ
た。
【0383】更に、このような発明のコンセプトから、
1歯ずつに特徴を見い出し、残存天然歯と一緒に用いた
とき、従来の人工歯に比べると格段とよい適合性を得ら
れるようになった。
【0384】本発明は排列性が良く、義歯作製時には食
物の咀嚼力が向上し、口腔内安定性に優れた義歯となる
効果が得られる。口腔内に装着した場合は違和感のない
義歯となり、口腔内での義歯安定が容易に実現できる人
工歯である。人工歯は審美的にもすぐれ口腔内に装着し
た場合であっても、違和感なく使用できるものである。
【0385】更に、人工歯に付着したプラーク除去が容
易である。本発明の人工歯はオーダーメイドでなく、大
量生産した場合においても、多くの臨床に応用でき、種
々の臨床ケースで効果を発揮することができる。ここで
の大量生産とは、金型等を用いて、同じ形態の人工歯を
一度に多数製造することのできる、プレス成形や射出成
形等の製造方法を用いて作製する方式のことをいう。
【0386】以下に図面に示される本発明の具体的な形
態について、説明する。本発明にかかわる人工歯の具体
的な実施形態として、図1から図56に示している。
【0387】本発明にかかわる人工歯の色彩は、人工歯
シェードガイドであるビターシェード(ビター社製)や
ビンテージハローNCCシェードガイド(松風社製)に
みられるように、半透明象牙色をしたデンチン層の上に
エナメル色をしたエナメル層を形成する。エナメル色と
は半透明な白色である。人工歯シェードガイドは、種々
色彩を示すものであるが、これらの色彩に類似した色彩
であれば何ら問題なく本発明の人工歯として使用するこ
とができる。
【0388】本発明の人工歯におけるエナメル層は主に
人工歯の咬頭部分を覆い、デンチン層は基底面方向を覆
っている。本発明の人工歯におけるエナメル層の厚さ
は、頬側面に於いては歯頚部に向かうにつれて薄くな
り、デンチン層の半透明象牙色が鮮明に浮き上り、歯頚
縁部にはエナメル層がないか、極薄く表面を覆うのみで
ある。
【0389】本発明の人工歯は、義歯床が覆う部分につ
いては、エナメル層で覆われることは少ない。本発明の
人工歯のエナメル層とデンチン層との境界は分割ライン
と称し、人工歯形状に反映されることが好ましい。しか
し、人工歯形状に反映された分割ラインや形状の窪み
と、色彩を反映する材料の境界とは一致しないことも多
い。
【0340】咬頭方向すなわち、咬合面の方向に向かう
につれて、エナメル層が厚くなり、ほとんどの咬頭部分
はほぼエナメル層で作製される。このことから、歯冠全
体を頬側方向から観察した場合は、咬合面方向にエナメ
ル層のみの部分が確認でき、デンチン層とエナメル層が
重なった部分とが色彩の違いによって確認できる。
【0341】歯冠全体を舌側方向から観察した場合は、
咬合面方向から観察できる部分と基底面方向から観察で
きる部分とその間に位置する帯状の部分とに大別され
る。舌側方向から観察した場合の咬合面方向から観察で
きる部分は、主にエナメル層から形成される。舌側方向
から観察した場合の基底面方向から観察できる部分は、
主にデンチン層から形成され、義歯作成時には床内へ埋
没される部分である。
【0342】舌側方向から観察した場合の帯状の部分
は、主にデンチン層から形成され、義歯作成時には舌側
面の大部分を形成する部分である。咬合面方向から観察
できる部分と帯状の部分との間には、人工歯のプレス成
型時にえられる分割ラインの痕跡がみられることがあ
る。ここの分割ラインを境界にエナメル層がデンチン層
に比べて、覆い被さるようにデンチン層が若干窪んだよ
うに成型されている場合が有る。
【0343】近心・遠心面から観察する場合は、舌側面
でもみられた分割ラインの延長線上を境界として、エナ
メル層とデンチン層に色彩の違いによって確認すること
ができる。近心・遠心面にみられる分割ラインは、舌側
から真直ぐに頬側側に進み、近心・遠心面の中央付近を
越えた辺りから大きく屈曲し、歯頚部縁に連結されてい
る。
【0344】近心・遠心面は、隣接歯との配列がしやす
くなっている。近心・遠心面方向から観察した場合は、
咬合面方向に一層のエナメル層のみの部分とデンチン層
にエナメル層が重なった部分との分割ラインが色彩の違
いによって確認することができる。咬合面の方向に向か
うにつれて、エナメル層が厚くなり、ほとんどの咬頭部
分はほぼエナメル層で作製される。
【0345】基底面には、義歯作成時に義歯床内に包埋
されるため、この部分にロゴマークなどを付したり、床
との機械的嵌合を期待して、凹部を設けたりすることが
ある。よって、基底面の床に包埋される部分以外の部分
に創作性をみることができる。
【0346】頬側面、舌側面と近心・遠心面に有する分
割ラインは、連結されており人工歯のプレス成型時に残
ってしまう分割ラインの痕跡がみられることがある。こ
の分割ラインの痕跡を境界として、咬頭頂側と歯頚部側
に向けて、アンダーカットを有さない。
【0347】本発明の人工歯の表面は滑沢性のよい面で
ある。もちろん、成型斑や効果収縮等により、表面状態
は多少滑沢性を失うこともある。本発明の人工歯は、咬
合面方向から観察される部分に特に特徴があり、本発明
として、重要な形態である。
【0348】図1〜6図及び49図は上顎左側第1小臼
歯の各種方向からの形態図である。
【0349】図1記載の上顎左側第1小臼歯の頬側面形
態を示す正面図について、以下に説明する。図1は左側
が遠心側、右側が近心側、上側が頬側咬頭、下側が歯頚
部である。上側に頬側咬頭が下側に歯頚線が観察され
る。
【0350】また、頬面は写真の関係上平坦に見える
が、頬面の中央には咬頭頂より歯頚に向かい中央頬面隆
線があり、中央頬面隆線の両側には近心頬面溝及び遠心
頬面溝と呼ばれる窪みが存在する。本図は白色である
が、本発明では頬側咬頭部に近い部分はエナメル色のエ
ナメル層であり、歯頚部に移行するに従って僅かに半透
明象牙色である。
【0351】図2記載の上顎左側第1小臼歯の咬合面形
態を示す上面図について、以下に説明する。図2は左側
が近心側、右側が遠心側、上側が頬側、下側が舌側であ
る。図の上側に頬側咬頭が、下側に舌側咬頭が観察さ
れ、中心部の左側に近心小窩が右側に遠心小窩が観察さ
れる。また、中心溝より舌側で写真の関係上平坦に見え
るが、中央に三角隆線があり、三角隆線の両側に近心舌
側三角溝及び遠心三角溝と呼ばれる窪みが存在する。
【0352】図3、4にこれら近心舌側三角溝及び遠心
三角溝の存在が明確に示されている。近心舌側三角溝及
び遠心三角溝は、窩に進むにつれて若干深くなってい
る。本図は白色であるが、本発明の咬合面頬側咬頭、及
び舌側咬頭付近はエナメル色のエナメル層であり、左右
小窩ではエナメル層の下にある半透明象牙層が反映され
ている。
【0353】図3記載の上顎左側第1小臼歯の近心面形
態を示す側面図について、以下に説明する。図3は左側
が頬側、右側が舌側、上側が咬合面、下側が基底面であ
る。図左上に頬側咬頭が、右上に舌側咬頭が観察され
る。本図は白色であるが、本発明の咬合面頬側咬頭、及
び舌側咬頭付近はエナメル色のエナメル層であり、基底
面に向かって半透明象牙層となる。近心面と基底面の境
界に欠けや、窪み等が観察されるが、これらは本発明の
特徴でなく、通常は湾曲したなだらかな曲線である。
【0354】図4記載の上顎左側第1小臼歯の遠心面形
態を示す側面図について、以下に説明する。図4は左側
が舌側、右側が頬側、上側が咬合面、下側が基底面であ
る。図左上に舌側咬頭が、右上に頬側咬頭が観察され
る。本図は白色であるが、本発明の咬合面頬側咬頭、及
び舌側咬頭付近はエナメル色のエナメル層であり、基底
面に向かって半透明象牙層となる。遠心面と基底面の境
界に、欠けや窪み等が観察されるが、これらは本発明の
特徴でなく、通常は湾曲したなだらかな曲線である。
【0355】図5記載の上顎左側第1小臼歯の舌側面形
態を示す背面図について、以下に説明する。図5は左側
が近心側、右側が遠心側、上側が咬合面、下側が基底面
である。上側奥に頬側咬頭が手前に舌側咬頭が、また、
下側には基底面の斜面が観察される。
【0356】なお、基底面左側から近心面かけて小さな
窪みが観察されるが、これは、本発明の形態と関係のな
い傷等であり、本来は存在しないものである。また、近
心側、遠心側の面が荒れて見えるが、本発明ではなだら
かな曲面である。本図は白色であるが、本発明の咬合面
頬側咬頭、及び舌側咬頭付近はエナメル色のエナメル層
であり、基底面に向かって半透明象牙色のデンチン層と
なる。
【0357】図6記載の上顎左側第1小臼歯の基底面形
態を示す底面図について、以下に説明する。図6は左側
が遠心側、右側が近心側、上側が頬側、下側が舌側であ
る。人工歯には、天然歯に存在する歯根は不要であるた
め削除される。歯頚線付近で歯根を削除した形態とな
り、その面はなだらかな平面が観察される。この面は通
常、床内に埋没される面である。本図は白色であるが、
本発明では半透明象牙色のデンチン層である。
【0358】これらの内容を総合して、図49には、全
体像の状態が明瞭に記載されている。特に、歯頚部の分
割ラインや咬合面の三角溝は、明確である。
【0359】図7記載の上顎左側第2小臼歯の頬側面形
態を示す正面図について、以下に説明する。図7は左側
が遠心側、右側が近心側、上側が頬側咬頭、下側が歯頚
部である。上側に頬側咬頭が下側に歯頚線が観察され
る。また、頬面は写真の関係上平坦に見えるが、頬面の
中央には咬頭頂より歯頚に向かい中央頬面隆線があり、
中央頬面隆線の両側には近心頬面溝及び遠心頬面溝と呼
ばれる窪みが存在する。
【0360】図8、9、10にこれら近心頬面溝及び遠
心頬面溝の存在が明確に示されている。近心頬面溝及び
遠心頬面溝は、咬頭頂側に進むにつれて若干深くなって
いる。本図は白色であるが、本発明の頬側咬頭部に近い
部分はエナメル色のエナメル層であり、歯頚部に移行す
るに従って僅かに半透明象牙色である。
【0361】図8記載の上顎左側第2小臼歯の咬合面形
態を示す上面図について、以下に説明する。図8は左側
が近心側、右側が遠心側、上側が頬側、下側が舌側であ
る。図の上側に頬側咬頭が、下側に舌側咬頭が観察され
る。また、中心部右側に近心小窩が左側に遠心小窩が観
察される。また、中心溝より舌側で写真の関係上平坦に
見えるが、中央に三角隆線があり、三角隆線の両側に近
心舌側三角溝及び遠心三角溝と呼ばれる窪みが存在す
る。
【0362】図9、10にこれら近心舌側三角溝及び遠
心三角溝の存在が明確に示されている。近心舌側三角溝
及び遠心三角溝は、窩に進むにつれて若干深くなってい
る。本図は白色であるが、本発明の咬合面頬側咬頭、及
び舌側咬頭付近はエナメル色のエナメル色であり、左右
小窩ではエナメル層の下にある半透明象牙色のデンチン
層が反映されている。
【0363】図9記載の上顎左側第2小臼歯の近心面形
態を示す側面図について、以下に説明する。図9は左側
が頬側、右側が舌側、上側が咬合面、下側が基底面であ
る。図左上に頬側咬頭が、右上に舌側咬頭が観察され
る。
【0364】本図は白色であるが、本発明の咬合面頬側
咬頭、及び舌側咬頭付近はエナメル色のエナメル層であ
り、基底面に向かって半透明象牙色のデンチン層とな
る。近心面と基底面の境界に欠けや、窪み等が観察され
るが、これらは本発明の特徴でなく、通常は湾曲したな
だらかな曲線である。
【0365】図10記載の上顎左側第2小臼歯の遠心面
形態を示す側面図について、以下に説明する。図10は
左側が舌側、右側が頬側、上側が咬合面、下側が基底面
である。図左上に舌側咬頭が、右上に頬側咬頭が観察さ
れる。本図は白色であるが、本発明の咬合面頬側咬頭、
及び舌側咬頭付近はエナメル色のエナメル層であり、基
底面に向かって半透明象牙色のデンチン層となる。
【0366】図11記載の上顎左側第2小臼歯の舌側面
形態を示す背面図について、以下に説明する。図11は
左側が遠心側、右側が近心側、上側が咬合面、下側が基
底面である。上側奥に頬側咬頭が手前に舌側咬頭が、ま
た、下側には基底面の斜面が観察される。
【0367】なお、基底面右側から遠心面かけて小さな
窪みが観察されるが、これは、本発明の形態と関係のな
い傷等であり、本来は存在しないものである。また、近
心側、遠心側の面が荒れて見えるが、本発明ではなだら
かな曲面である。本図は白色であるが、本発明の咬合面
頬側咬頭、及び舌側咬頭付近はエナメル色のエナメル層
であり、基底面に向かって半透明象牙色のデンチン層と
なる。
【0368】図12記載の上顎左側第2小臼歯の基底面
形態を示す底面図について、以下に説明する。図12は
左側が遠心側、右側が近心側、上側が頬側、下側が舌側
である。人工歯には、天然歯に存在する歯根は不要であ
るため削除される。歯頚線付近で歯根を削除したなだら
かな平面が観察される。なお、基底面の右及び左端の一
部に小さな欠けが観察されるが、これは発明とは何ら関
係のないものであって、本来は存在しないものである。
本図は白色であるが、本発明は半透明象牙色である。
【0369】これらの内容を総合して、図50には、全
体像の状態が明瞭に記載されている。特に、歯頚部の分
割ラインや咬合面の三角溝は、明確である。
【0370】図13記載の上顎左側第1大臼歯の頬側面
形態を示す正面図について、以下に説明する。図13は
左側が遠心側、右側が近心側、上側が頬側咬頭、下側が
歯頚部である。上側に手前右に近心頬側咬頭が左側に遠
心頬側咬頭が認められ、また、奥右側に舌側近心咬頭が
左側に舌側遠心咬頭が観察される。
【0371】下側に歯頚線が観察される。また、頬面は
写真の関係上平坦に見えるが、頬面の中央には頬面溝と
呼ばれる窪みが存在する。図14、16にこれら頬面溝
の存在が明確に示されている。頬面溝は、咬頭頂側に進
むにつれて深くなっている。本図は白色であるが、本発
明の頬側咬頭部に近い部分はエナメル色のエナメル層で
あり、歯頚部に移行するに従って僅かに半透明象牙色で
ある。
【0372】図14記載の上顎左側第1大臼歯の咬合面
形態を示す上面図について、以下に説明する。図14は
左側が近心側、右側が遠心側、上側が頬側、下側が舌側
である。図の上左側に近心頬側咬頭が、左側に遠心頬側
咬頭、そして図の下左側に近心舌側咬頭が、右側に遠心
舌側咬頭が観察される。また、中心部左側に近心小窩
が、右側に遠心小窩が観察される。本図は白色である
が、本発明の咬合面咬頭付近はエナメル色のエナメル層
であり、左右窩ではエナメル層の下にある半透明象牙色
のデンチン層が反映されている。
【0373】図15記載の上顎左側第1大臼歯の近心面
形態を示す側面図について、以下に説明する。図15は
左側が頬側、右側が舌側、上側が咬合面、下側が基底面
である。図左上に近心頬側咬頭が、右上に近心舌側咬頭
が観察される。近心面は写真の関係上平坦に見えるが、
近心面は大きく膨らんだ形状をしており、図14にはそ
れらの形状が明確に示されている。本図は白色である
が、本発明の咬合面頬側咬頭、及び舌側咬頭付近はエナ
メル色のエナメル層であり、基底面に向かって半透明象
牙色のデンチン層となる。
【0374】図16記載の上顎左側第1大臼歯の遠心面
形態を示す側面図について、以下に説明する。図16は
左側が舌側、右側が頬側、上側が咬合面、下側が基底面
である。図左上に遠心舌側咬頭が、右上奥に近心頬側咬
頭が、手前に遠心頬側咬頭が観察される。
【0375】遠心面は写真の関係上平坦に見えるが、遠
心面は大きく膨らんだ形状をしており、図14にはそれ
らの形状が明確に示されている。本図は白色であるが、
本発明の咬合面頬側咬頭、及び舌側咬頭付近はエナメル
色のエナメル層であり、基底面に向かって半透明象牙色
のデンチン層となる。
【0376】図17記載の上顎左側第1大臼歯の舌側面
形態を示す背面図について、以下に説明する。図17は
左側が近心側、右側が遠心側、上側が咬合面、下側が基
底面である。上側左奥に近心頬側咬頭が、右側に遠心頬
側咬頭が、上側左手前に近心舌側咬頭が、右に舌側遠心
咬頭が、また、下側には基底面の斜面が観察される。な
お、基底面に微細な凹凸、小さな黒点が観察されるが、
これは本発明の形態と関係のない傷等であり、本来は存
在しないものである。本発明ではなだらかな曲面であ
る。本図は白色であるが、本発明の咬合面頬側咬頭、及
び舌側咬頭付近はエナメル色のエナメル層であり、基底
面に向かって半透明象牙色のデンチン層となる。
【0377】図18記載の上顎左側第1大臼歯の基底面
形態を示す底面図について、以下に説明する。図18は
左側が遠心側、右側が近心側、上側が頬側、下側が舌側
である。人工歯には、天然歯に存在する歯根は不要であ
るため削除される。歯頚線付近で歯根を削除したなだら
かな平面が観察される。基底面の中央付近に小さな黒点
が2つ観察されるが、本来は存在しないものであり、な
だらかな局面である。本図は白色であるが、半透明象牙
色のデンチン層である。
【0378】これらの内容を総合して、図51には、全
体像の状態が明瞭に記載されている。特に、歯頚部の分
割ラインや咬合面の三角溝は、明確である。
【0379】図19記載の上顎左側第2大臼歯の頬側面
形態を示す正面図について、以下に説明する。図19は
左側が遠心側、右側が近心側、上側が頬側咬頭、下側が
歯頚部である。上側に手前右に近心頬側咬頭が左側に遠
心頬側咬頭が認められ、また、奥右側に舌側近心咬頭が
左側に舌側遠心咬頭が観察される。下側に歯頚線が観察
される。なお、下側の歯頚線に沿って細かい凹凸が見ら
れるが、本発明ではなだらかな曲面である。
【0380】また、頬面の中央には頬面溝と呼ばれる窪
みが存在する。 図20、22にこれら頬面溝の存在が
明確に示されている。頬面溝は、咬頭頂側に進むにつれ
て深くなっている。本図は白色であるが、本発明の頬側
咬頭部に近い部分はエナメル色のエナメル層であり、歯
頚部に移行するに従って僅かに半透明象牙色である。
【0381】図20記載の上顎左側第2大臼歯の咬合面
形態を示す上面図について、以下に説明する。図20は
左側が近心側、右側が遠心側、上側が頬側、下側が舌側
である。図の上左側に近心頬側咬頭、右に遠心頬側咬頭
が、そして図の下左側に近心舌側咬頭が、右側に遠心舌
側咬頭が観察される。本図は白色であるが、本発明の咬
合面咬頭付近はエナメル色のエナメル層であり、左右窩
ではエナメル層の下にある半透明象牙色のデンチン層が
反映されている。
【0382】図21記載の上顎左側第2大臼歯の近心面
形態を示す側面図について、以下に説明する。図21は
左側が頬側、右側が舌側、上側が咬合面、下側が基底面
である。図左上に近心頬側咬頭が、右上に近心舌側咬頭
が観察される。近心面は写真の関係上平坦に見えるが、
近心面は大きく膨らんだ形状をしており、図20にはそ
れらの形状が明確に示されている。本図は白色である
が、本発明の咬合面頬側咬頭、及び舌側咬頭付近はエナ
メル色のエナメル層であり、基底面に向かって半透明象
牙色のデンチン層となる。
【0383】図22記載の上顎左側第2大臼歯の遠心面
形態を示す側面図について、以下に説明する。図22は
左側が舌側、右側が頬側、上側が咬合面、下側が基底面
である。図左上奥に近心舌側咬頭が、右上奥に近心頬側
咬頭が、手前左に遠心舌側咬頭が、右に遠心頬側咬頭が
観察される。遠心面は写真の関係上平坦に見えるが、遠
心面は大きく膨らんだ形状をしており、図20にはそれ
らの形状が明確に示されている。
【0384】遠心面の頬側面方向中央であって、頬側溝
遠心側にみられる黒色線は、本発明とは関係のない傷等
又は写真現像時の塵である。なお、頬側面側の歯頚部に
微細な凹凸が観察されるが、これは本発明の形態と関係
のない傷等であり、本来は存在しないものである。本発
明ではなだらかな曲面である。本図は白色であるが、本
発明の咬合面頬側咬頭、及び舌側咬頭付近はエナメル色
のエナメル層であり、基底面に向かって半透明象牙色の
デンチン層となる。
【0385】図23記載の上顎左側第2大臼歯の舌側面
形態を示す背面図について、以下に説明する。図23は
左側が近心側、右側が遠心側、上側が咬合面、下側が基
底面である。上側左奥に近心頬側咬頭が、右側に遠心頬
側咬頭が、上側左手前に近心舌側咬頭が、右に遠心舌側
咬頭が、また、下側には基底面の斜面が観察される。な
お、基底面に微細な凹凸、3箇所に小さな黒点及び塵が
観察されるが、これは本発明の形態と関係のない傷等で
あり、本来は存在しないものである。本発明ではなだら
かな曲面である。本図は白色であるが、本発明の咬合面
頬側咬頭、及び舌側咬頭付近はエナメル色のエナメル層
であり、基底面に向かって半透明象牙色のデンチン層と
なる。
【0386】図24記載の上顎左側第2大臼歯の基底面
形態を示す底面図について、以下に説明する。図24は
左側が遠心側、右側が近心側、上側が頬側、下側が舌側
である。人工歯には、天然歯に存在する歯根は不要であ
るため削除される。歯頚線付近で歯根を削除したなだら
かな平面が観察される。
【0387】基底面の中央付近に小さな黒点が2つ及び
黒い細線等が観察されるが、之は汚れであって、形状に
かかわるものではない。これは本発明の形態と関係のな
い傷等であり、本来は存在しないものである。本発明で
はなだらかな曲面である。本図は白色であるが、半透明
象牙色のデンチン層である。
【0388】これらの内容を総合して、図52には、全
体像の状態が明瞭に記載されている。特に、歯頚部の分
割ラインや咬合面の三角溝は、明確である。
【0389】図25記載の下顎左側第1小臼歯の頬側面
形態を示す正面図について、以下に説明する。図25は
左側が遠心側、右側が近心側、上側が頬側咬頭、下側が
歯頚部である。上側に頬側咬頭が下側に歯頚線が観察さ
れる。また、頬面は写真の関係上平坦に見えるが、頬面
の中央には咬頭頂より歯頚に向かい中央頬面隆線があ
り、中央頬面隆線の両側には近心頬面溝及び遠心頬面溝
と呼ばれる窪みが存在する。本図は白色であるが、本発
明の頬側咬頭部に近い部分はエナメル色のエナメル層で
あり、歯頚部に移行するに従って僅かに半透明象牙色で
ある。
【0390】図26記載の下顎左側第1小臼歯の咬合面
形態を示す上面図について、以下に説明する。図26は
左側が近心側、右側が遠心側、上側が頬側、下側が舌側
である。図の上側に頬側咬頭が、下側に舌側咬頭が観察
される。また、中心部左側に近心小窩が右側に遠心小窩
が観察される。
【0391】また、中心溝より舌側で写真の関係上若干
平坦に見えるが、中央に三角隆線があり、三角隆線の両
側に近心舌側三角溝及び遠心三角溝と呼ばれる窪みが存
在する。本図は白色であるが、本発明の咬合面頬側咬
頭、及び舌側咬頭付近はエナメル色のエナメル層であ
り、左右小窩ではエナメル層の下にある半透明象牙色の
デンチン層が反映されている。
【0392】図27記載の下顎左側第1小臼歯の近心面
形態を示す側面図について、以下に説明する。図27は
左側が頬側、右側が舌側、上側が咬合面、下側が基底面
である。図左上に舌側咬頭が、右上に頬側咬頭が観察さ
れる。また、近心面は写真の関係上平坦に見えるが、近
心面は大きく膨らんだ形状をしており、図26にはそれ
らの形状が明確に示されている。本図は白色であるが、
本発明の咬合面頬側咬頭、及び舌側咬頭付近はエナメル
色のエナメル層であり、基底面に向かって半透明象牙層
となる。
【0393】図28記載の下顎左側第1小臼歯の遠心面
形態を示す側面図について、以下に説明する。図28は
左側が頬側、右側が舌側、上側が咬合面、下側が基底面
である。図左上に頬側咬頭が、右上に舌側咬頭が観察さ
れる。本図は白色であるが、本発明の咬合面頬側咬頭、
及び舌側咬頭付近はエナメル色のエナメル層であり、基
底面に向かって半透明象牙色のデンチン層となる。
【0394】図29記載の下顎左側第1小臼歯の舌側面
形態を示す背面図について、以下に説明する。図29は
左側が近心、右側が遠心、上側が咬合面、下側が基底面
である。上側奥に頬側咬頭が手前に舌側咬頭が、また、
下側には基底面の斜面が観察される。
【0395】なお、基底面上部に局面を成す細線が観察
されるが、これは、本発明の形態と関係のない傷等であ
り、本来は存在しないものである。また、近心側、遠心
側の面が荒れて見えるが、本発明ではなだらかな曲面で
ある。本図は白色であるが、本発明の咬合面頬側咬頭、
及び舌側咬頭付近はエナメル色のエナメル層であり、基
底面に向かって半透明象牙色のデンチン層となる。
【0396】図30記載の下顎左側第1小臼歯の基底面
形態を示す底面図について、以下に説明する。図30は
左側が遠心側、右側が近心側、上側が頬側、下側が舌側
である。人工歯には、天然歯に存在する歯根は不要であ
るため削除される。歯頚線付近で歯根を削除したなだら
かな平面が観察される。この面は通常、床内に埋没され
る面である。また、近心側、遠心側、頬側面の面が荒れ
て見えるが、本発明ではなだらかな曲面である。本図は
白色であるが、半透明象牙色である。
【0397】これらの内容を総合して、図53には、全
体像の状態が明瞭に記載されている。特に、歯頚部の分
割ラインや咬合面の三角溝は、明確である。
【0398】図31記載の下顎左側第2小臼歯の頬側面
形態を示す正面図について、以下に説明する。図31は
左側が近心側、右側が遠心側、上側が頬側咬頭、下側が
歯頚部である。上側奥に舌側咬頭が、手前に頬側咬頭
が、下側に歯頚線が観察される。また、頬面は写真の関
係上平坦に見えるが、頬面の中央には咬頭頂より歯頚に
向かい中央頬面隆線があり、中央頬面隆線の両側には近
心頬面溝及び遠心頬面溝と呼ばれる窪みが存在する。
【0399】図32、33、34にこれら近心頬面溝及
び遠心頬面溝の存在が明確に示されている。近心頬面溝
及び遠心頬面溝は、咬頭頂側に進むにつれて若干深くな
っている。本図は白色であるが、本発明の頬側咬頭部に
近い部分はエナメル色のエナメル層であり、歯頚部に移
行するに従って僅かに半透明象牙色である。
【0400】図32記載の下顎左側第2小臼歯の咬合面
形態を示す上面図について、以下に説明する。図32は
左側が遠心側、右側が近心側、上側が頬側、下側が舌側
である。図の上側に頬側咬頭が、下側左に副咬頭が、右
に舌側咬頭が観察される。また、中心部左側に遠心小窩
が、右側に近心小窩が観察される。本図は白色である
が、本発明の咬合面頬側咬頭、及び舌側咬頭付近はエナ
メル色のエナメル層であり、左右小窩ではエナメル層の
下にある半透明象牙色のデンチン層が反映されている。
【0401】図33記載の下顎左側第2小臼歯の近心面
形態を示す側面図について、以下に説明する。図33は
左側が舌側、右側が頬側、上側が咬合面、下側が基底面
である。図左上に舌側咬頭が、右上に頬側咬頭が観察さ
れる。本図は白色であるが、本発明の咬合面頬側咬頭、
及び舌側咬頭付近はエナメル色のエナメル層であり、基
底面に向かって半透明象牙色のデンチン層となる。
【0402】図34記載の下顎左側第2小臼歯の遠心面
形態を示す側面図について、以下に説明する。図34は
左側が頬側、右側が舌側、上側が咬合面、下側が基底面
である。図左上に頬側咬頭が、右上に舌側咬頭が観察さ
れる。
【0403】本図は白色であるが、本発明の咬合面頬側
咬頭、及び舌側咬頭付近はエナメル色のエナメル層であ
り、基底面に向かって半透明象牙色のデンチン層とな
る。頬側面と基底面の分割ラインに欠けや、窪み等が観
察されるが、これらは本発明の特徴でなく、通常は湾曲
したなだらかな曲線である。
【0404】図35記載の下顎左側第2小臼歯の舌側面
形態を示す背面図について、以下に説明する。図35は
左側が遠心側、右側が近心側、上側が咬合面、下側が基
底面である。上側奥に頬側咬頭が手前左に副咬頭が、右
に舌側咬頭が、また、下側には基底面の斜面が観察され
る。
【0405】なお、基底面中央付近に小さな黒点が観察
されるが、これは、本発明の形態と関係のない傷等であ
り、本来は存在しないものである。また、基底面の荒れ
が観察されるが、本発明ではなだらかな曲面である。本
図は白色であるが、本発明の咬合面頬側咬頭、及び舌側
咬頭付近はエナメル色のエナメル層であり、基底面に向
かって半透明象牙色のデンチン層となる。
【0406】図36記載の下顎左側第2小臼歯の基底面
形態を示す底面図について、以下に説明する。図36は
左側が近心、右側が遠心、上側が頬側、下側が舌側であ
る。人工歯には、天然歯に存在する歯根は不要であるた
め削除される。歯頚線付近で歯根を削除したなだらかな
平面が観察される。
【0407】なお、基底面に小さな黒点が観察される
が、これは発明とは何ら関係のないものであって、本来
は存在しないものである。 本図は白色であるが、本発
明は半透明象牙色である。これらの内容を総合して、図
54には、全体像の状態が明瞭に記載されている。特
に、歯頚部の分割ラインや咬合面の三角溝は、明確であ
る。
【0408】図37記載の下顎左側第1大臼歯の頬側面
形態を示す正面図について、以下に説明する。図37は
左側が近心側、右側が遠心側、上側が頬側咬頭、下側が
歯頚部である。上側左に近心頬側咬頭、中央に遠心頬側
咬頭、右に遠心咬頭が観察される。下側に歯頚線が観察
される。
【0409】また、頬面は写真の関係上平坦に見える
が、頬面には近心頬面溝と遠心頬面溝と呼ばれる窪みが
存在する。図38、39、40にこれら近心頬面溝と遠
心頬面溝の存在が明確に示されている。頬面溝は、咬頭
頂側に進むにつれて深くなっている。本図は白色である
が、本発明の頬側咬頭部に近い部分はエナメル色のエナ
メル層であり、歯頚部に移行するに従って僅かに半透明
象牙色である。
【0410】図38記載の下顎左側第1大臼歯の咬合面
形態を示す上面図について、以下に説明する。図38は
左側が遠心側、右側が近心側、上側が頬側、下側が舌側
である。図の上左側に遠心咬頭が、中央に遠心頬側咬頭
が、右側に近心頬側咬頭、そして図の下左側に遠心舌側
咬頭が、右側に近心舌側咬頭が観察される。また、中心
部右側に近心小窩が、中心部に中央小窩、左側に遠心小
窩が観察される。近心頬側咬頭と遠心頬側咬頭との間に
黒点を有するが、これは発明とは何ら関係のないもので
あって、本来は存在しないものである。本図は白色であ
るが、本発明の咬合面咬頭付近はエナメル色のエナメル
層であり、左右窩ではエナメル層の下にある半透明象牙
色のデンチン層が反映されている。
【0411】図39記載の下顎左側第1大臼歯の近心面
形態を示す側面図について、以下に説明する。図39は
左側が舌側、右側が頬側、上側が咬合面、下側が基底面
である。図左上に近心舌側咬頭が、右上に近心頬側咬頭
が観察される。近心面は写真の関係上平坦に見えるが、
近心面は大きく膨らんだ形状をしており、図38にはそ
れらの形状が明確に示されている。本図は白色である
が、本発明の咬合面頬側咬頭、及び舌側咬頭付近はエナ
メル色のエナメル層であり、基底面に向かって半透明象
牙色のデンチン層となる。
【0412】図40記載の下顎左側第1大臼歯の遠心面
形態を示す側面図について、以下に説明する。図40は
左側が頬側、右側が舌側、上側が咬合面、下側が基底面
である。図左上奥に遠心舌側咬頭が、手前に遠心咬頭
が、右上奥に近心頬側咬頭が手前に遠心頬側咬頭が観察
される。
【0413】遠心面は写真の関係上平坦に見えるが、遠
心面は大きく膨らんだ形状をしており、図38にはそれ
らの形状が明確に示されている。本図は白色であるが、
本発明の咬合面頬側咬頭、及び舌側咬頭付近はエナメル
色のエナメル層であり、基底面に向かって半透明象牙色
のデンチン層となる。
【0414】図41記載の下顎左側第1大臼歯の舌側面
形態を示す背面図について、以下に説明する。図41は
左側が遠心側、右側が近心側、上側が咬合面、下側が基
底面である。上側左奥に遠心咬頭が、中央に遠心頬側咬
頭、右側に近心頬側咬頭が、上側左手前に遠心舌側咬頭
が、右に近心舌側咬頭が、また、下側には基底面の斜面
が観察される。
【0415】なお、基底面に微細な凹凸が観察される
が、これは本発明の形態と関係のない傷等であり、本来
は存在しないものである。本発明ではなだらかな曲面で
ある。本図は白色であるが、本発明の咬合面頬側咬頭、
及び舌側咬頭付近はエナメル色のエナメル層であり、基
底面に向かって半透明象牙色のデンチン層となる。
【0416】図42記載の下顎左側第1大臼歯の基底面
形態を示す底面図について、以下に説明する。図42は
左側が遠心側、右側が近心側、上側が頬側、下側が舌側
である。人工歯には、天然歯に存在する歯根は不要であ
るため削除される。歯頚線付近で歯根を削除したなだら
かな平面が観察される。基底面の中央付近に小さな黒点
が2つ観察されるが、汚れであって、本発明の形態と関
係のない傷等であり、本来は存在しないものである。本
発明ではなだらかな曲面である。本図は白色であるが、
半透明象牙色のデンチン層である。
【0417】これらの内容を総合して、図55には、全
体像の状態が明瞭に記載されている。特に、歯頚部の分
割ラインや咬合面の三角溝は、明確である。
【0418】図43記載の下顎左側第2大臼歯の頬側面
形態を示す正面図について、以下に説明する。図43は
左側が近心側、右側が遠心側、上側が頬側咬頭、下側が
歯頚部である。上側左に近心頬側咬頭、右に遠心咬頭が
観察される。下側に歯頚線が観察される。
【0419】下側に歯頚線が観察される。なお、下側の
歯頚線に沿って細かい凹凸が見られるが、本発明ではな
だらかな曲面である。図44、45にこれら頬面溝の存
在が明確に示されている。頬面溝は、咬頭頂側に進むに
つれて深くなっている。本図は白色であるが、本発明の
頬側咬頭部に近い部分はエナメル色のエナメル層であ
り、歯頚部に移行するに従って僅かに半透明象牙色であ
る。
【0420】図44記載の下顎左側第2大臼歯の咬合面
形態を示す上面図について、以下に説明する。図44は
左側が遠心側、右側が近心側、上側が頬側、下側が舌側
である。図の上左側に遠心頬側咬頭が、右側に近心頬側
咬頭、そして図の下左側に遠心舌側咬頭が、右側に近心
舌側咬頭が観察される。本図は白色であるが、本発明の
咬合面咬頭付近はエナメル色のエナメル層であり、左右
窩ではエナメル層の下にある半透明象牙色のデンチン層
が反映されている。
【0421】図45記載の下顎左側第2大臼歯の近心面
形態を示す側面図について、以下に説明する。図45は
左側が舌側、右側が頬側、上側が咬合面、下側が基底面
である。図左上に近心舌側咬頭が、右上に近心頬側咬頭
が観察される。近心面は写真の関係上平坦に見えるが、
近心面は大きく膨らんだ形状をしており、図44にはそ
れらの形状が明確に示されている。本図は白色である
が、本発明の咬合面頬側咬頭、及び舌側咬頭付近はエナ
メル色のエナメル層であり、基底面に向かって半透明象
牙色のデンチン層となる。
【0422】図46記載の下顎左側第2大臼歯の遠心面
形態を示す側面図について、以下に説明する。図46は
左側が頬側、右側が舌側、上側が咬合面、下側が基底面
である。図左上に遠心頬側咬頭が、右上に遠心舌側咬頭
が観察される。本図は白色であるが、本発明の咬合面頬
側咬頭、及び舌側咬頭付近はエナメル色のエナメル層で
あり、基底面に向かって半透明象牙色のデンチン層とな
る。
【0423】図47記載の下顎左側第2大臼歯の舌側面
形態を示す背面図について、以下に説明する。図47は
左側が遠心側、右側が近心側、上側が咬合面、下側が基
底面である。上側左奥に頬側遠心咬頭が、右に近心頬側
咬頭が、上側左手前に遠心舌側咬頭が、右に近心舌側咬
頭が、また、下側には基底面の斜面が観察される。な
お、基底面に微細な凹凸が観察されるが、これは本発明
の形態と関係のない傷等であり、本来は存在しないもの
である。本発明ではなだらかな曲面である。本図は白色
であるが、本発明の咬合面頬側咬頭、及び舌側咬頭付近
はエナメル色のエナメル層であり、基底面に向かって半
透明象牙色のデンチン層となる。
【0424】図48記載の下顎左側第2大臼歯の基底面
形態を示す底面図について、以下に説明する。図48は
左側が遠心側、右側が近心側、上側が頬側、下側が舌側
である。人工歯には、天然歯に存在する歯根は不要であ
るため削除される。
【0425】歯頚線付近で歯根を削除したなだらかな平
面が観察される。舌側より中央部分に欠けが観察される
が、形状にかかわるものではない。これは本発明の形態
と関係のない傷等であり、本来は存在しないものであ
る。本発明ではなだらかな曲面である。本図は白色であ
るが、半透明象牙色のデンチン層である。
【0426】これらの内容を総合して、図56には、全
体像の状態が明瞭に記載されている。特に、歯頚部の分
割ラインや咬合面の三角溝は、明確である。
【0427】
【図面の簡単な説明】
【図1】上顎左側第1小臼歯の頬側面形態を示す正面図
【図2】上顎左側第1小臼歯の咬合面形態を示す上面図
【図3】上顎左側第1小臼歯の近心面形態を示す側面図
【図4】上顎左側第1小臼歯の遠心面形態を示す側面図
【図5】上顎左側第1小臼歯の舌側面形態を示す背面図
【図6】上顎左側第1小臼歯の基底面形態を示す底面図
【図7】上顎左側第2小臼歯の頬側面形態を示す正面図
【図8】上顎左側第2小臼歯の咬合面形態を示す上面図
【図9】上顎左側第2小臼歯の近心面形態を示す側面図
【図10】上顎左側第2小臼歯の遠心面形態を示す側面
【図11】上顎左側第2小臼歯の舌側面形態を示す背面
【図12】上顎左側第2小臼歯の基底面形態を示す底面
【図13】上顎左側第1大臼歯の頬側面形態を示す正面
【図14】上顎左側第1大臼歯の咬合面形態を示す上面
【図15】上顎左側第1大臼歯の近心面形態を示す側面
【図16】上顎左側第1大臼歯の遠心面形態を示す側面
【図17】上顎左側第1大臼歯の舌側面形態を示す背面
【図18】上顎左側第1大臼歯の基底面形態を示す底面
【図19】上顎左側第2大臼歯の頬側面形態を示す正面
【図20】上顎左側第2大臼歯の咬合面形態を示す上面
【図21】上顎左側第2大臼歯の近心面形態を示す側面
【図22】上顎左側第2大臼歯の遠心面形態を示す側面
【図23】上顎左側第2大臼歯の舌側面形態を示す背面
【図24】上顎左側第2大臼歯の基底面形態を示す底面
【図25】下顎左側第1小臼歯の頬側面形態を示す正面
【図26】下顎左側第1小臼歯の咬合面形態を示す上面
【図27】下顎左側第1小臼歯の近心面形態を示す側面
【図28】下顎左側第1小臼歯の遠心面形態を示す側面
【図29】下顎左側第1小臼歯の舌側面形態を示す背面
【図30】下顎左側第1小臼歯の基底面形態を示す底面
【図31】下顎左側第2小臼歯の頬側面形態を示す正面
【図32】下顎左側第2小臼歯の咬合面形態を示す上面
【図33】下顎左側第2小臼歯の近心面形態を示す側面
【図34】下顎左側第2小臼歯の遠心面形態を示す側面
【図35】下顎左側第2小臼歯の舌側面形態を示す背面
【図36】下顎左側第2小臼歯の基底面形態を示す底面
【図37】下顎左側第1大臼歯の頬側面形態を示す正面
【図38】下顎左側第1大臼歯の咬合面形態を示す上面
【図39】下顎左側第1大臼歯の近心面形態を示す側面
【図40】下顎左側第1大臼歯の遠心面形態を示す側面
【図41】下顎左側第1大臼歯の舌側面形態を示す背面
【図42】下顎左側第1大臼歯の基底面形態を示す底面
【図43】下顎左側第2大臼歯の頬側面形態を示す正面
【図44】下顎左側第2大臼歯の咬合面形態を示す上面
【図45】下顎左側第2大臼歯の近心面形態を示す側面
【図46】下顎左側第2大臼歯の遠心面形態を示す側面
【図47】下顎左側第2大臼歯の舌側面形態を示す背面
【図48】下顎左側第2大臼歯の基底面形態を示す底面
【図49】上顎左側第1小臼歯の斜視図
【図50】上顎左側第2小臼歯の斜視図
【図51】上顎左側第1大臼歯の斜視図
【図52】上顎左側第2大臼歯の斜視図
【図53】下顎左側第1小臼歯の斜視図
【図54】下顎左側第2小臼歯の斜視図
【図55】下顎左側第1大臼歯の斜視図
【図56】下顎左側第2大臼歯の斜視図

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも頬側咬頭、舌側咬頭、近心小
    窩、及び遠心小窩を有する人工臼歯において、頬側咬
    頭、舌側咬頭、近心小窩、及び遠心小窩を有し、水平面
    に両咬頭を当接させ、且つ頬側咬頭と歯頸部縁を結んだ
    最も長い線分を水平面に対して直角としたとき、頬側咬
    頭が、該咬頭の範囲内で最高点A1を有し、舌側咬頭
    が、該咬頭の範囲内で最高点A2を有し、近心小窩が、
    該窩の範囲内で最低点A3を有し、遠心小窩が、該窩の
    範囲内で最低点A4を有し、これら4点のうち少なくと
    も3点以上が点A1が(0.0+XA1、0.0+Y
    A1、0.0+ZA1)、点A2が(0.0+XA2
    5.9+YA2、0.0+ZA2)、点A3が(−1.
    4+XA3、3.9+YA3、−2.4+ZA3)、点
    A4が(1.9+XA4、3.2+YA4、−2.5+
    A4)、または点A1が(0.0+XA1、0.0+
    A1、0.0+ZA1)、点A2が(0.0+
    A2、5.9+YA2、0.0+ZA2)、点A3が
    (1.4+XA3、3.9+YA3、−2.4+
    A3)、点A4が(−1.9+XA4、3.2+Y
    A4、−2.5+ZA4)、であって、X、Y、Zの関
    係が、 XA1 +YA1 +ZA1 ≦ aA1 A2 +YA2 +ZA2 ≦ aA2 A3 +YA3 +ZA3 ≦ aA3 A4 +YA4 +ZA4 ≦ aA4 A1=aA2=aA3=aA4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
    歯、及び/または、頬側咬頭、舌側咬頭、近心小窩及
    び、遠心小窩を有し、水平面に両咬頭を当接させ、且つ
    頬側咬頭と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水平面に対
    して直角としたとき、頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最
    高点B1を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
    B2を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点B3を
    有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点B4を有し、
    これら4点のうち少なくとも3点以上が点B1が(0.
    0+XB1、0.0+YB1、0.0+ZB1)、点B
    2が(0.0+XB2、5.8+YB2、0.0+Z
    B2)、点B3が(−1.1+XB3、3.4+
    B3、−2.4+ZB3)、点B4が(2.0+X
    B4、3.3+YB4、−2.5+ZB4)、または点
    B1が(0.0+XB1、0.0+YB1、0.0+Z
    B1)、点B2が(0.0+XB2、5.8+YB2
    0.0+ZB2)、点B3が(1.1+XB3、3.4
    +YB3、−2.4+ZB3)、点B4が(−2.0+
    B4、3.3+YB4、−2.5+ZB4)、であっ
    て、X、Y、Zの関係が、 XB1 +YB1 +ZB1 ≦ bB1 B2 +YB2 +ZB2 ≦ bB2 B3 +YB3 +ZB3 ≦ bB3 B4 +YB4 +ZB4 ≦ bB4 B1=bB2=bB3=bB4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
    歯、及び/または、近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心
    舌側咬頭、遠心頬側咬頭、近心小窩、近心頬側窩及び遠
    心小窩を有し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接して
    いるとき、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C
    1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C
    2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C
    3を有し、遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C
    4を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点C5を有
    し、近心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点C6を有し、
    遠心小窩が、該の範窩囲内で最低点C7を有し、これら
    7点のうち少なくとも6点以上が点C1が(0.0+X
    C1、0.0+YC1、0.0+ZC1)、点C2が
    (0.0+XC2、6.2+YC2、0.0+
    C2)、点C3が(4.7+XC3、7.2+
    C3、−0.2+ZC3)、点C4が(5.2+X
    C4、1.6+YC4、0.0+ZC4)、点C5が
    (−0.3+XC5、3.8+YC5、−2.1+Z
    C5)、点C6が(1.9+XC6、3.5+YC6
    −2.6+ZC6)、点C7が(5.3+XC7、4.
    5+YC7、−2.4+ZC7)、または点C1が
    (0.0+XC1、0.0+YC1、0.0+
    C1)、点C2が(0.0+XC2、6.2+
    C2、0.0+ZC2)、点C3が(−4.7+X
    C3、7.2+YC3、−0.2+ZC3)、点C4が
    (−5.2+XC4、1.6+YC4、0.0+
    C4)、点C5が(0.3+XC5、3.8+
    C5、−2.1+ZC5)、点C6が(−1.9+X
    C6、3.5+YC6、−2.6+ZC6)、点C7が
    (−5.3+XC7、4.5+YC7、−2.4+Z
    C7)、であって、X、Y、Zの関係が、 XC1 +YC1 +ZC1 ≦ cC1 C2 +YC2 +ZC2 ≦ cC2 C3 +YC3 +ZC3 ≦ cC3 C4 +YC4 +ZC4 ≦ cC4 C5 +YC5 +ZC5 ≦ cC5 C6 +YC6 +ZC6 ≦ cC6 C7 +YC7 +ZC7 ≦ cC7 C1=cC2=cC3=cC4=cC5=cC6=c
    C7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
    歯、及び/または、近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心
    舌側咬頭、近心頬側咬頭、近心小窩、近心頬側窩及び遠
    心小窩を有し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接して
    いるとき、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点D
    1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点D
    2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点D
    3を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点D
    4を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点D5を有
    し、近心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点D6を有し、
    遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点D7を有し、これら
    7点のうち少なくとも6点以上が点D1が(0.0+X
    D1、0.0+YD1、0.0+ZD1)、点D2が
    (0.0+XD2、5.9+YD2、0.0+
    D2)、点D3が(3.4+XD3、6.0+
    D3、−0.3+ZD3)、点D4が(4.2+X
    D4、1.6+YD4、0.0+ZD4)、点D5が
    (−1.0+XD5、3.1+YD5、−2.2+Z
    D5)、点D6が(1.3+XD6、2.7+YD6
    −2.2+ZD6)、点D7が(3.4+XD7、4.
    0+YD7、−1.8+ZD7)、または点D1が
    (0.0+XD1、0.0+YD1、0.0+
    D1)、点D2が(0.0+XD2、5.9+
    D2、0.0+ZD2)、点D3が(−3.4+X
    D3、6.0+YD3、−0.3+ZD3)、点D4が
    (−4.2+XD4、1.6+YD4、0.0+
    D4)、点D5が(1.0+XD5、3.1+
    D5、−2.2+ZD5)、点D6が(−1.3+X
    D6、2.7+YD6、−2.2+ZD6)、点D7が
    (−3.4+XD7、4.0+YD7、−1.8+Z
    D7)、であって、X、Y、Zの関係が、 XD1 +YD1 +ZD1 ≦ dD1 D2 +YD2 +ZD2 ≦ dD2 D3 +YD3 +ZD3 ≦ dD3 D4 +YD4 +ZD4 ≦ dD4 D5 +YD5 +ZD5 ≦ dD5 D6 +YD6 +ZD6 ≦ dD6 D7 +YD7 +ZD7 ≦ dD7 D1=dD2=dD3=dD4=dD5=dD6=d
    D7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
    歯、及び/または、頬側咬頭、舌側咬頭、遠心小窩、及
    び近心小窩を有し、水平面に両咬頭を当接させ、且つ頬
    側咬頭と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水平面に対し
    て直角としたとき、頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高
    点E1を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点E
    2を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点E3を有
    し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点E4を有し、こ
    れら4点のうち少なくとも3点以上が点E1が(0.0
    +XE1、0.0+YE1、0.0+ZE1)、点E2
    が(0.0+XE2、3.9+YE2、0.0+
    E2)、点E3が(−1.8+XE3、2.3+Y
    E3、−1.8+ZE3)、点E4が(1.6+
    E4、2.7+YE4、−2.2+ZE4)、または
    点E1が(0.0+XE1、0.0+YE1、0.0+
    E1)、点E2が(0.0+XE2、3.9+
    E2、0.0+ZE2)、点E3が(1.8+
    E3、2.3+YE3、−1.8+ZE3)、点E4
    が(−1.6+XE4、2.7+YE4、−2.2+Z
    E4)、であって、X、Y、Zの関係が、 XE1 +YE1 +ZE1 ≦ eE1 E2 +YE2 +ZE2 ≦ eE2 E3 +YE3 +ZE3 ≦ eE3 E4 +YE4 +ZE4 ≦ eE4 E1=eE2=eE3=eE4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
    歯、及び/または、近心舌側咬頭、頬側咬頭、遠心舌側
    咬頭、近心小窩、中心窩、及び遠心小窩を有し、いずれ
    か3つの咬頭が水平面に当接しているとき、近心舌側咬
    頭が、該咬頭の範囲内で最高点F1を有し、頬側咬頭
    が、該咬頭の範囲内で最高点F2を有し、遠心舌側咬頭
    が、該咬頭の範囲内で最高点F3を有し、近心小窩が、
    該窩の範囲内で最低点F4を有し、中心窩が、該窩の範
    囲内で最低点F5を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で
    最低点F6を有し、これら6点のうち少なくとも5点以
    上が点F1が(0.0+XF1、0.0+YF1、0.
    0+ZF1)、点F2が(0.0+XF2、4.8+Y
    F2、0.0+ZF2)、点F3が(3.4+XF3
    1.2+YF3、0.0+ZF3)、点F4が(−1.
    2+XF4、2.2+YF4、−2.2+ZF4)、点
    F5が(1.4+XF5、2.2+YF5、−1.6+
    F5)、点F6が(2.1+XF6、3.4+
    F6、−1.4+ZF6)、または点F1が(0.0
    +XF1、0.0+YF1、0.0+ZF1)、点F2
    が(0.0+XF2、4.8+YF2、0.0+
    F2)、点F3が(−3.4+XF3、1.2+Y
    F3、0.0+ZF3)、点F4が(1.2+XF4
    2.2+YF4、−2.2+ZF4)、点F5が(−
    1.4+XF5、2.2+YF5、−1.6+
    F5)、点F6が(−2.1+XF6、3.4+Y
    F6、−1.4+ZF6)、であって、X、Y、Zの関
    係が、 XF1 +YF1 +ZF1 ≦ fF1 F2 +YF2 +ZF2 ≦ fF2 F3 +YF3 +ZF3 ≦ fF3 F4 +YF4 +ZF4 ≦ fF4 F5 +YF5 +ZF5 ≦ fF5 F6 +YF6 +ZF6 ≦ fF6 F1=fF2=fF3=fF4=fF5=fF6
    0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
    歯、及び/または、遠心頬側咬頭、近心舌側咬頭、近心
    頬側咬頭、遠心咬頭、遠心舌側咬頭、遠心小窩、遠心頬
    側窩、中心舌側窩、近心頬側窩、及び近心小窩を有し、
    いずれか3つの咬頭が水平面に当接しているとき、遠心
    頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G1を有し、近心
    舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G2を有し、近心
    頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G3を有し、遠心
    咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G4を有し、遠心舌側
    咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G5を有し、遠心小窩
    が、該窩の範囲内で最低点G6を有し、遠心頬側窩が、
    該窩の範囲内で最低点G7を有し、中心舌側窩が、該窩
    の範囲内で最低点G8を有し、近心頬側窩が、該窩の範
    囲内で最低点G9を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で
    最低点G10を有し、これら10点のうち少なくとも9
    点以上が点G1が(0.0+XG1、0.0+YG1
    0.0+ZG1)、点G2が(0.0+XG2、6.8
    +YG2、0.0+ZG2)、点G3が(3.3+X
    G3、3.0+YG3、0.0+ZG3)、点G4が
    (−2.8+XG4、−0.7+YG4、−0.7+Z
    G4)、点G5が(−4.8+XG5、4.2+
    G5、−0.5+ZG5)、点G6が(−3.6+X
    G6、1.8+YG6、−2.3+ZG6)、点G7が
    (−1.9+XG7、2.0+YG7、−2.2+Z
    G7)、点G8が(−1.0+XG8、3.7+
    G8、−2.2+ZG8)、点G9が(0.0+X
    G9、3.6+YG9、−2.4+ZG9)、点G10
    が(2.1+XG10、5.5+YG10、−2.0+
    G10)、または点G1が(0.0+XG1、0.0
    +YG1、0.0+ZG1)、点G2が(0.0+X
    G2、6.8+YG2、0.0+ZG2)、点G3が
    (−3.3+XG3、3.0+YG3、0.0+
    G3)、点G4が(2.8+XG4、−0.7+Y
    G4、−0.7+ZG4)、点G5が(4.8+
    G5、4.2+YG5、−0.5+ZG5)、点G6
    が(3.6+XG6、1.8+YG6、−2.3+Z
    G6)、点G7が(1.9+XG7、2.0+YG7
    −2.2+ZG7)、点G8が(1.0+XG8、3.
    7+YG8、−2.2+ZG8)、点G9が(0.0+
    G9、3.6+YG9、−2.4+ZG9)、点G1
    0が(−2.1+XG10、5.5+YG10、−2.
    0+ZG10)、であって、X、Y、Zの関係が、 XG1 +YG1 +ZG1 ≦ gG1 G2 +YG2 +ZG2 ≦ gG2 G3 +YG3 +ZG3 ≦ gG3 G4 +YG4 +ZG4 ≦ gG4 G5 +YG5 +ZG5 ≦ gG5 G6 +YG6 +ZG6 ≦ gG6 G7 +YG7 +ZG7 ≦ gG7 G8 +YG8 +ZG8 ≦ gG8 G9 +YG9 +ZG9 ≦ gG9 G10 +YG10 +ZG10 ≦ gG10 G1=gG2=gG3=gG4=gG5=gG6=g
    G7=gG8=gG9=gG10=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
    歯、及び/または、遠心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心
    舌側咬頭、近心頬側咬頭、遠心小窩、中心窩及び近心小
    窩を有し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接している
    とき、遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H1を
    有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H2を
    有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H3を
    有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H4を
    有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点H5を有し、
    中心窩が、該窩の範囲内で最低点H6を有し、近心小窩
    が、該窩の範囲内で最低点H7を有し、これら7点のう
    ち少なくとも6点以上が点H1が(0.0+XH1
    0.0+YH1、0.0+ZH1)、点H2が(0.0
    +XH2、7.2+YH2、0.0+ZH2)、点H3
    が(−3.8+XH3、3.6+YH3、−0.1+Z
    H3)、点H4が(3.7+XH4、3.4+YH4
    0.0+ZH4)、点H5が(−2.2+XH5、1.
    4+YH5、−1.7+ZH5)、点H6が(−0.1
    +XH6、3.6+YH6、−2.2+ZH6)、点H
    7が(1.9+XH7、5.5+YH7、−2.2+Z
    H7)、または点H1が(0.0+XH1、0.0+Y
    H1、0.0+ZH1)、点H2が(0.0+XH2
    7.2+YH2、0.0+ZH2)、点H3が(3.8
    +XH3、3.6+YH3、−0.1+ZH3)、点H
    4が(−3.7+XH4、3.4+YH4、0.0+Z
    H4)、点H5が(2.2+XH5、1.4+YH5
    −1.7+ZH5)、点H6が(0.1+XH6、3.
    6+YH6、−2.2+ZH6)、点H7が(−1.9
    +XH7、5.5+YH7、−2.2+ZH7)、であ
    って、X、Y、Zの関係が、 XH1 +YH1 +ZH1 ≦ hH1 H2 +YH2 +ZH2 ≦ hH2 H3 +YH3 +ZH3 ≦ hH3 H4 +YH4 +ZH4 ≦ hH4 H5 +YH5 +ZH5 ≦ hH5 H6 +YH6 +ZH6 ≦ hH6 H7 +YH7 +ZH7 ≦ hH7 H1=hH2=hH3=hH4=hH5=hH6=h
    H7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
    歯。
  2. 【請求項2】頬側咬頭、舌側咬頭、近心小窩、及び遠心
    小窩を有する人工臼歯において、水平面に両咬頭を当接
    させ、且つ頬側咬頭と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を
    水平面に対して直角としたとき、頬側咬頭が、該咬頭の
    範囲内で最高点A1を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲
    内で最高点A2を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最
    低点A3を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点A
    4を有し、これら4点のうち少なくとも3点以上が点A
    1が(0.0+XA1、0.0+YA1、0.0+Z
    A1)、点A2が(0.0+XA2、5.9+YA2
    0.0+ZA2)、点A3が(−1.4+XA3、3.
    9+YA3、−2.4+ZA3)、点A4が(1.9+
    A4、3.2+YA4、−2.5+ZA4)、または
    点A1が(0.0+XA1、0.0+YA1、0.0+
    A1)、点A2が(0.0+XA2、5.9+
    A2、0.0+ZA2)、点A3が(1.4+
    A3、3.9+YA3、−2.4+ZA3)、点A4
    が(−1.9+XA4、3.2+YA4、−2.5+Z
    A4)、であって、X、Y、Zの関係が、 XA1 +YA1 +ZA1 ≦ aA1 A2 +YA2 +ZA2 ≦ aA2 A3 +YA3 +ZA3 ≦ aA3 A4 +YA4 +ZA4 ≦ aA4 A1=aA2=aA3=aA4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする請求項1
    記載のA型人工臼歯。
  3. 【請求項3】頬側咬頭、舌側咬頭、近心小窩及び、遠心
    小窩を有する人工臼歯において、水平面に両咬頭を当接
    させ、且つ頬側咬頭と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を
    水平面に対して直角としたとき、頬側咬頭が、該咬頭の
    範囲内で最高点B1を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲
    内で最高点B2を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最
    低点B3を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点B
    4を有し、これら4点のうち少なくとも3点以上が点B
    1が(0.0+XB1、0.0+YB1、0.0+Z
    B1)、点B2が(0.0+XB2、5.8+YB2
    0.0+ZB2)、点B3が(−1.1+XB3、3.
    4+YB3、−2.4+ZB3)、点B4が(2.0+
    B4、3.3+YB4、−2.5+ZB4)、または
    点B1が(0.0+XB1、0.0+YB1、0.0+
    B1)、点B2が(0.0+XB2、5.8+
    B2、0.0+ZB2)、点B3が(1.1+
    B3、3.4+YB3、−2.4+ZB3)、点B4
    が(−2.0+XB4、3.3+YB4、−2.5+Z
    B4)、であって、X、Y、Zの関係が、 XB1 +YB1 +ZB1 ≦ bB1 B2 +YB2 +ZB2 ≦ bB2 B3 +YB3 +ZB3 ≦ bB3 B4 +YB4 +ZB4 ≦ bB4 B1=bB2=bB3=bB4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする請求項1
    記載のB型人工臼歯。
  4. 【請求項4】近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心舌側咬
    頭、遠心頬側咬頭、近心小窩、近心頬側窩及び遠心小窩
    を有するC型人工臼歯において、いずれか3つの咬頭が
    水平面に当接しているとき、近心頬側咬頭が、該咬頭の
    範囲内で最高点C1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の
    範囲内で最高点C2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の
    範囲内で最高点C3を有し、遠心頬側咬頭が、該咬頭の
    範囲内で最高点C4を有し、近心小窩が、該窩の範囲内
    で最低点C5を有し、近心頬側窩が、該窩の範囲内で最
    低点C6を有し、遠心小窩が、該の範窩囲内で最低点C
    7を有し、これら7点のうち少なくとも6点以上が点C
    1が(0.0+XC1、0.0+YC1、0.0+Z
    C1)、点C2が(0.0+XC2、6.2+YC2
    0.0+ZC2)、点C3が(4.7+XC3、7.2
    +YC3、−0.2+ZC3)、点C4が(5.2+X
    C4、1.6+YC4、0.0+ZC4)、点C5が
    (−0.3+XC5、3.8+YC5、−2.1+Z
    C5)、点C6が(1.9+XC6、3.5+YC6
    −2.6+ZC6)、点C7が(5.3+XC7、4.
    5+YC7、−2.4+ZC7)、または点C1が
    (0.0+XC1、0.0+YC1、0.0+
    C1)、点C2が(0.0+XC2、6.2+
    C2、0.0+ZC2)、点C3が(−4.7+X
    C3、7.2+YC3、−0.2+ZC3)、点C4が
    (−5.2+XC4、1.6+YC4、0.0+
    C4)、点C5が(0.3+XC5、3.8+
    C5、−2.1+ZC5)、点C6が(−1.9+X
    C6、3.5+YC6、−2.6+ZC6)、点C7が
    (−5.3+XC7、4.5+YC7、−2.4+Z
    C7)、であって、X、Y、Zの関係が、 XC1 +YC1 +ZC1 ≦ cC1 C2 +YC2 +ZC2 ≦ cC2 C3 +YC3 +ZC3 ≦ cC3 C4 +YC4 +ZC4 ≦ cC4 C5 +YC5 +ZC5 ≦ cC5 C6 +YC6 +ZC6 ≦ cC6 C7 +YC7 +ZC7 ≦ cC7 C1=cC2=cC3=cC4=cC5=cC6=c
    C7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする請求項1
    記載のC型人工臼歯。
  5. 【請求項5】近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心舌側咬
    頭、近心頬側咬頭、近心小窩、近心頬側窩及び遠心小窩
    を有するD型人工臼歯において、いずれか3つの咬頭が
    水平面に当接しているとき、近心頬側咬頭が、該咬頭の
    範囲内で最高点D1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の
    範囲内で最高点D2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の
    範囲内で最高点D3を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の
    範囲内で最高点D4を有し、近心小窩が、該窩の範囲内
    で最低点D5を有し、近心頬側窩が、該窩の範囲内で最
    低点D6を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点D
    7を有し、これら7点のうち少なくとも6点以上が点D
    1が(0.0+XD1、0.0+YD1、0.0+Z
    D1)、点D2が(0.0+XD2、5.9+YD2
    0.0+ZD2)、点D3が(3.4+XD3、6.0
    +YD3、−0.3+ZD3)、点D4が(4.2+X
    D4、1.6+YD4、0.0+ZD4)、点D5が
    (−1.0+XD5、3.1+YD5、−2.2+Z
    D5)、点D6が(1.3+XD6、2.7+YD6
    −2.2+ZD6)、点D7が(3.4+XD7、4.
    0+YD7、−1.8+ZD7)、または点D1が
    (0.0+XD1、0.0+YD1、0.0+
    D1)、点D2が(0.0+XD2、5.9+
    D2、0.0+ZD2)、点D3が(−3.4+X
    D3、6.0+YD3、−0.3+ZD3)、点D4が
    (−4.2+XD4、1.6+YD4、0.0+
    D4)、点D5が(1.0+XD5、3.1+
    D5、−2.2+ZD5)、点D6が(−1.3+X
    D6、2.7+YD6、−2.2+ZD6)、点D7が
    (−3.4+XD7、4.0+YD7、−1.8+Z
    D7)、であって、X、Y、Zの関係が、 XD1 +YD1 +ZD1 ≦ dD1 D2 +YD2 +ZD2 ≦ dD2 D3 +YD3 +ZD3 ≦ dD3 D4 +YD4 +ZD4 ≦ dD4 D5 +YD5 +ZD5 ≦ dD5 D6 +YD6 +ZD6 ≦ dD6 D7 +YD7 +ZD7 ≦ dD7 D1=dD2=dD3=dD4=dD5=dD6=d
    D7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする請求項1
    記載のD型人工臼歯。
  6. 【請求項6】頬側咬頭、舌側咬頭、遠心小窩、及び近心
    小窩を有するE型人工臼歯において、水平面に両咬頭を
    当接させ、且つ頬側咬頭と歯頸部縁を結んだ最も長い線
    分を水平面に対して直角としたとき、頬側咬頭が、該咬
    頭の範囲内で最高点E1を有し、舌側咬頭が、該咬頭の
    範囲内で最高点E2を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内
    で最低点E3を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低
    点E4を有し、これら4点のうち少なくとも3点以上が
    点E1が(0.0+XE1、0.0+YE1、0.0+
    E1)、点E2が(0.0+XE2、3.9+
    E2、0.0+ZE2)、点E3が(−1.8+X
    E3、2.3+YE3、−1.8+ZE3)、点E4が
    (1.6+XE4、2.7+YE4、−2.2+
    E4)、または点E1が(0.0+XE1、0.0+
    E1、0.0+ZE1)、点E2が(0.0+
    E2、3.9+YE2、0.0+ZE2)、点E3が
    (1.8+XE3、2.3+YE3、−1.8+
    E3)、点E4が(−1.6+XE4、2.7+Y
    E4、−2.2+ZE4)、であって、X、Y、Zの関
    係が、 XE1 +YE1 +ZE1 ≦ eE1 E2 +YE2 +ZE2 ≦ eE2 E3 +YE3 +ZE3 ≦ eE3 E4 +YE4 +ZE4 ≦ eE4 E1=eE2=eE3=eE4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする請求項1
    記載のE型人工臼歯。
  7. 【請求項7】近心舌側咬頭、頬側咬頭、遠心舌側咬頭、
    近心小窩、中心窩、及び遠心小窩を有するF型人工臼歯
    において、いずれか3つの咬頭が水平面に当接している
    とき、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点F1を
    有し、頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点F2を有
    し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点F3を有
    し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点F4を有し、中
    心窩が、該窩の範囲内で最低点F5を有し、遠心小窩
    が、該窩の範囲内で最低点F6を有し、これら6点のう
    ち少なくとも5点以上が点F1が(0.0+XF1
    0.0+YF1、0.0+ZF1)、点F2が(0.0
    +XF2、4.8+YF2、0.0+ZF2)、点F3
    が(3.4+XF3、1.2+YF3、0.0+
    F3)、点F4が(−1.2+XF4、2.2+Y
    F4、−2.2+ZF4)、点F5が(1.4+
    F5、2.2+YF5、−1.6+ZF5)、点F6
    が(2.1+XF6、3.4+YF6、−1.4+Z
    F6)、または点F1が(0.0+XF1、0.0+Y
    F1、0.0+ZF1)、点F2が(0.0+XF2
    4.8+YF2、0.0+ZF2)、点F3が(−3.
    4+XF3、1.2+YF3、0.0+ZF3)、点F
    4が(1.2+XF4、2.2+YF4、−2.2+Z
    F4)、点F5が(−1.4+XF5、2.2+
    F5、−1.6+ZF5)、点F6が(−2.1+X
    F6、3.4+YF6、−1.4+ZF6)、であっ
    て、X、Y、Zの関係が、 XF1 +YF1 +ZF1 ≦ fF1 F2 +YF2 +ZF2 ≦ fF2 F3 +YF3 +ZF3 ≦ fF3 F4 +YF4 +ZF4 ≦ fF4 F5 +YF5 +ZF5 ≦ fF5 F6 +YF6 +ZF6 ≦ fF6 F1=fF2=fF3=fF4=fF5=fF6
    0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする請求項1
    記載のF型人工臼歯。
  8. 【請求項8】遠心頬側咬頭、近心舌側咬頭、近心頬側咬
    頭、遠心咬頭、遠心舌側咬頭、遠心小窩、遠心頬側窩、
    中心舌側窩、近心頬側窩、及び近心小窩を有するG型人
    工臼歯において、いずれか3つの咬頭が水平面に当接し
    ているとき、遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
    G1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
    G2を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点
    G3を有し、遠心咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G4
    を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点G5
    を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点G6を有
    し、遠心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点G7を有し、
    中心舌側窩が、該窩の範囲内で最低点G8を有し、近心
    頬側窩が、該窩の範囲内で最低点G9を有し、近心小窩
    が、該窩の範囲内で最低点G10を有し、これら10点
    のうち少なくとも9点以上が点G1が(0.0+
    G1、0.0+YG1、0.0+ZG1)、点G2が
    (0.0+XG2、6.8+YG2、0.0+
    G2)、点G3が(3.3+XG3、3.0+
    G3、0.0+ZG3)、点G4が(−2.8+X
    G4、−0.7+YG4、−0.7+ZG4)、点G5
    が(−4.8+XG5、4.2+YG5、−0.5+Z
    G5)、点G6が(−3.6+XG6、1.8+
    G6、−2.3+ZG6)、点G7が(−1.9+X
    G7、2.0+YG7、−2.2+ZG7)、点G8が
    (−1.0+XG8、3.7+YG8、−2.2+Z
    G8)、点G9が(0.0+XG9、3.6+YG9
    −2.4+ZG9)、点G10が(2.1+XG10
    5.5+YG10、−2.0+ZG10)、または点G
    1が(0.0+XG1、0.0+YG1、0.0+Z
    G1)、点G2が(0.0+XG2、6.8+YG2
    0.0+ZG2)、点G3が(−3.3+XG3、3.
    0+YG3、0.0+ZG3)、点G4が(2.8+X
    G4、−0.7+YG4、−0.7+ZG4)、点G5
    が(4.8+XG5、4.2+YG5、−0.5+Z
    G5)、点G6が(3.6+XG6、1.8+YG6
    −2.3+ZG6)、点G7が(1.9+XG7、2.
    0+YG7、−2.2+ZG7)、点G8が(1.0+
    G8、3.7+YG8、−2.2+ZG8)、点G9
    が(0.0+XG9、3.6+YG9、−2.4+Z
    G9)、点G10が(−2.1+XG10、5.5+Y
    G10、−2.0+ZG10)、であって、X、Y、Z
    の関係が、 XG1 +YG1 +ZG1 ≦ gG1 G2 +YG2 +ZG2 ≦ gG2 G3 +YG3 +ZG3 ≦ gG3 G4 +YG4 +ZG4 ≦ gG4 G5 +YG5 +ZG5 ≦ gG5 G6 +YG6 +ZG6 ≦ gG6 G7 +YG7 +ZG7 ≦ gG7 G8 +YG8 +ZG8 ≦ gG8 G9 +YG9 +ZG9 ≦ gG9 G10 +YG10 +ZG10 ≦ gG10 G1=gG2=gG3=gG4=gG5=gG6=g
    G7=gG8=gG9=gG10=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする請求項1
    記載のG型人工臼歯。
  9. 【請求項9】遠心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心舌側咬
    頭、近心頬側咬頭、遠心小窩、中心窩及び近心小窩を有
    するH型人工臼歯において、いずれか3つの咬頭が水平
    面に当接しているとき、遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲
    内で最高点H1を有し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲
    内で最高点H2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲
    内で最高点H3を有し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲
    内で最高点H4を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最
    低点H5を有し、中心窩が、該窩の範囲内で最低点H6
    を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点H7を有
    し、これら7点のうち少なくとも6点以上が点H1が
    (0.0+XH1、0.0+YH1、0.0+
    H1)、点H2が(0.0+XH2、7.2+
    H2、0.0+ZH2)、点H3が(−3.8+X
    H3、3.6+YH3、−0.1+ZH3)、点H4が
    (3.7+XH4、3.4+YH4、0.0+
    H4)、点H5が(−2.2+XH5、1.4+Y
    H5、−1.7+ZH5)、点H6が(−0.1+X
    H6、3.6+YH6、−2.2+ZH6)、点H7が
    (1.9+XH7、5.5+YH7、−2.2+
    H7)、または点H1が(0.0+XH1、0.0+
    H1、0.0+ZH1)、点H2が(0.0+
    H2、7.2+YH2、0.0+ZH2)、点H3が
    (3.8+XH3、3.6+YH3、−0.1+
    H3)、点H4が(−3.7+XH4、3.4+Y
    H4、0.0+ZH4)、点H5が(2.2+XH5
    1.4+YH5、−1.7+ZH5)、点H6が(0.
    1+XH6、3.6+YH6、−2.2+ZH6)、点
    H7が(−1.9+XH7、5.5+YH7、−2.2
    +ZH7)、であって、X、Y、Zの関係が、 XH1 +YH1 +ZH1 ≦ hH1 H2 +YH2 +ZH2 ≦ hH2 H3 +YH3 +ZH3 ≦ hH3 H4 +YH4 +ZH4 ≦ hH4 H5 +YH5 +ZH5 ≦ hH5 H6 +YH6 +ZH6 ≦ hH6 H7 +YH7 +ZH7 ≦ hH7 H1=hH2=hH3=hH4=hH5=hH6=h
    H7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする請求項1
    記載のH型人工臼歯。
  10. 【請求項10】請求項1記載の人工臼歯において、頬側
    咬頭、舌側咬頭、近心小窩、及び遠心小窩を有し、水平
    面に両咬頭を当接させ、且つ頬側咬頭と歯頸部縁を結ん
    だ最も長い線分を水平面に対して直角としたとき、頬側
    咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点A1を有し、舌側咬頭
    が、該咬頭の範囲内で最高点A2を有し、近心小窩が、
    該窩の範囲内で最低点A3を有し、遠心小窩が、該窩の
    範囲内で最低点A4を有し、これら4点のうち少なくと
    も3点以上が点A1が(0.0+XA1、0.0+Y
    A1、0.0+ZA1)、点A2が(0.0+XA2
    5.9+YA2、0.0+ZA2)、点A3が(−1.
    4+XA3、3.9+YA3、−2.4+ZA3)、点
    A4が(1.9+XA4、3.2+YA4、−2.5+
    A4)、または点A1が(0.0+XA1、0.0+
    A1、0.0+ZA1)、点A2が(0.0+
    A2、5.9+YA2、0.0+ZA2)、点A3が
    (1.4+XA3、3.9+YA3、−2.4+
    A3)、点A4が(−1.9+XA4、3.2+Y
    A4、−2.5+ZA4)、であって、X、Y、Zの関
    係が、 XA1 +YA1 +ZA1 ≦ aA1 A2 +YA2 +ZA2 ≦ aA2 A3 +YA3 +ZA3 ≦ aA3 A4 +YA4 +ZA4 ≦ aA4 A1=aA2=aA3=aA4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするA型人工
    臼歯、頬側咬頭、舌側咬頭、近心小窩及び、遠心小窩を
    有し、水平面に両咬頭を当接させ、且つ頬側咬頭と歯頸
    部縁を結んだ最も長い線分を水平面に対して直角とした
    とき、頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点B1を有
    し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点B2を有し、
    近心小窩が、該窩の範囲内で最低点B3を有し、遠心小
    窩が、該窩の範囲内で最低点B4を有し、これら4点の
    うち少なくとも3点以上が点B1が(0.0+XB1
    0.0+YB1、0.0+ZB1)、点B2が(0.0
    +XB2、5.8+YB2、0.0+ZB2)、点B3
    が(−1.1+XB3、3.4+YB3、−2.4+Z
    B3)、点B4が(2.0+XB4、3.3+YB4
    −2.5+ZB4)、または点B1が(0.0+
    B1、0.0+YB1、0.0+ZB1)、点B2が
    (0.0+XB2、5.8+YB2、0.0+
    B2)、点B3が(1.1+XB3、3.4+
    B3、−2.4+ZB3)、点B4が(−2.0+X
    B4、3.3+YB4、−2.5+ZB4)であって、
    X、Y、Zの関係が、 XB1 +YB1 +ZB1 ≦ bB1 B2 +YB2 +ZB2 ≦ bB2 B3 +YB3 +ZB3 ≦ bB3 B4 +YB4 +ZB4 ≦ bB4 B1=bB2=bB3=bB4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするB型人工
    臼歯、近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心舌側咬頭、遠
    心頬側咬頭、近心小窩、近心頬側窩及び遠心小窩を有
    し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接しているとき、
    近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C1を有し、
    近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C2を有し、
    遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C3を有し、
    遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点C4を有し、
    近心小窩が、該窩の範囲内で最低点C5を有し、近心頬
    側窩が、該窩の範囲内で最低点C6を有し、遠心小窩
    が、該の範窩囲内で最低点C7を有し、これら7点のう
    ち少なくとも6点以上が点C1が(0.0+XC1
    0.0+YC1、0.0+ZC1)、点C2が(0.0
    +XC2、6.2+YC2、0.0+ZC2)、点C3
    が(4.7+XC3、7.2+YC3、−0.2+Z
    C3)、点C4が(5.2+XC4、1.6+YC4
    0.0+ZC4)、点C5が(−0.3+XC5、3.
    8+YC5、−2.1+ZC5)、点C6が(1.9+
    C6、3.5+YC6、−2.6+ZC6)、点C7
    が(5.3+XC7、4.5+YC7、−2.4+Z
    C7)、または点C1が(0.0+XC1、0.0+Y
    C1、0.0+ZC1)、点C2が(0.0+XC2
    6.2+YC2、0.0+ZC2)、点C3が(−4.
    7+XC3、7.2+YC3、−0.2+ZC3)、点
    C4が(−5.2+XC4、1.6+YC4、0.0+
    C4)、点C5が(0.3+XC5、3.8+
    C5、−2.1+ZC5)、点C6が(−1.9+X
    C6、3.5+YC6、−2.6+ZC6)、点C7が
    (−5.3+XC7、4.5+YC7、−2.4+Z
    C7)、であって、X、Y、Zの関係が、 XC1 +YC1 +ZC1 ≦ cC1 C2 +YC2 +ZC2 ≦ cC2 C3 +YC3 +ZC3 ≦ cC3 C4 +YC4 +ZC4 ≦ cC4 C5 +YC5 +ZC5 ≦ cC5 C6 +YC6 +ZC6 ≦ cC6 C7 +YC7 +ZC7 ≦ cC7 C1=cC2=cC3=cC4=cC5=cC6=c
    C7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするC型人工
    臼歯、及び、近心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心舌側咬
    頭、近心頬側咬頭、近心小窩、近心頬側窩及び遠心小窩
    を有し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接していると
    き、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点D1を有
    し、近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点D2を有
    し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点D3を有
    し、近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点D4を有
    し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点D5を有し、近
    心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点D6を有し、遠心小
    窩が、該窩の範囲内で最低点D7を有し、これら7点の
    うち少なくとも6点以上が点D1が(0.0+XD1
    0.0+YD1、0.0+ZD1)、点D2が(0.0
    +XD2、5.9+YD2、0.0+ZD2)、点D3
    が(3.4+XD3、6.0+YD3、−0.3+Z
    D3)、点D4が(4.2+XD4、1.6+YD4
    0.0+ZD4)、点D5が(−1.0+XD5、3.
    1+YD5、−2.2+ZD5)、点D6が(1.3+
    D6、2.7+YD6、−2.2+ZD6)、点D7
    が(3.4+XD7、4.0+YD7、−1.8+Z
    D7)、または点D1が(0.0+XD1、0.0+Y
    D1、0.0+ZD1)、点D2が(0.0+XD2
    5.9+YD2、0.0+ZD2)、点D3が(−3.
    4+XD3、6.0+YD3、−0.3+ZD3)、点
    D4が(−4.2+XD4、1.6+YD4、0.0+
    D4)、点D5が(1.0+XD5、3.1+
    D5、−2.2+ZD5)、点D6が(−1.3+X
    D6、2.7+YD6、−2.2+ZD6)、点D7が
    (−3.4+XD7、4.0+YD7、−1.8+Z
    D7)、であって、X、Y、Zの関係が、 XD1 +YD1 +ZD1 ≦ dD1 D2 +YD2 +ZD2 ≦ dD2 D3 +YD3 +ZD3 ≦ dD3 D4 +YD4 +ZD4 ≦ dD4 D5 +YD5 +ZD5 ≦ dD5 D6 +YD6 +ZD6 ≦ dD6 D7 +YD7 +ZD7 ≦ dD7 D1=dD2=dD3=dD4=dD5=dD6=d
    D7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
    歯、及び/または、頬側咬頭、舌側咬頭、遠心小窩、及
    び近心小窩を有し、水平面に両咬頭を当接させ、且つ頬
    側咬頭と歯頸部縁を結んだ最も長い線分を水平面に対し
    て直角としたとき、頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高
    点E1を有し、舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点E
    2を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点E3を有
    し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点E4を有し、こ
    れら4点のうち少なくとも3点以上が点E1が(0.0
    +XE1、0.0+YE1、0.0+ZE1)、点E2
    が(0.0+XE2、3.9+YE2、0.0+
    E2)、点E3が(−1.8+XE3、2.3+Y
    E3、−1.8+ZE3)、点E4が(1.6+
    E4、2.7+YE4、−2.2+ZE4)、または
    点E1が(0.0+XE1、0.0+YE1、0.0+
    E1)、点E2が(0.0+XE2、3.9+
    E2、0.0+ZE2)、点E3が(1.8+
    E3、2.3+YE3、−1.8+ZE3)、点E4
    が(−1.6+XE4、2.7+YE4、−2.2+Z
    E4)、であって、X、Y、Zの関係が、 XE1 +YE1 +ZE1 ≦ eE1 E2 +YE2 +ZE2 ≦ eE2 E3 +YE3 +ZE3 ≦ eE3 E4 +YE4 +ZE4 ≦ eE4 E1=eE2=eE3E4=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするE型人工
    臼歯、近心舌側咬頭、頬側咬頭、遠心舌側咬頭、近心小
    窩、中心窩、及び遠心小窩を有し、いずれか3つの咬頭
    が水平面に当接しているとき、近心舌側咬頭が、該咬頭
    の範囲内で最高点F1を有し、頬側咬頭が、該咬頭の範
    囲内で最高点F2を有し、遠心舌側咬頭が、該咬頭の範
    囲内で最高点F3を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で
    最低点F4を有し、中心窩が、該窩の範囲内で最低点F
    5を有し、遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点F6を有
    し、これら6点のうち少なくとも5点以上が点F1が
    (0.0+XF1、0.0+YF1、0.0+
    F1)、点F2が(0.0+XF2、4.8+
    F2、0.0+ZF2)、点F3が(3.4+
    F3、1.2+YF3、0.0+ZF3)、点F4が
    (−1.2+XF4、2.2+YF4、−2.2+Z
    F4)、点F5が(1.4+XF5、2.2+YF5
    −1.6+ZF5)、点F6が(2.1+XF6、3.
    4+YF6、−1.4+ZF6)、または点F1が
    (0.0+XF1、0.0+YF1、0.0+
    F1)、点F2が(0.0+XF2、4.8+
    F2、0.0+ZF2)、点F3が(−3.4+X
    F3、1.2+YF3、0.0+ZF3)、点F4が
    (1.2+XF4、2.2+YF4、−2.2+
    F4)、点F5が(−1.4+XF5、2.2+Y
    F5、−1.6+ZF5)、点F6が(−2.1+X
    F6、3.4+YF6、−1.4+ZF6)、であっ
    て、X、Y、Zの関係が、 XF1 +YF1 +ZF1 ≦ fF1 F2 +YF2 +ZF2 ≦ fF2 F3 +YF3 +ZF3 ≦ fF3 F4 +YF4 +ZF4 ≦ fF4 F5 +YF5 +ZF5 ≦ fF5 F6 +YF6 +ZF6 ≦ fF6 F1=fF2=fF3=fF4=fF5=fF6
    0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするF型人工
    臼歯、遠心頬側咬頭、近心舌側咬頭、近心頬側咬頭、遠
    心咬頭、遠心舌側咬頭、遠心小窩、遠心頬側窩、中心舌
    側窩、近心頬側窩、及び近心小窩を有し、いずれか3つ
    の咬頭が水平面に当接しているとき、遠心頬側咬頭が、
    該咬頭の範囲内で最高点G1を有し、近心舌側咬頭が、
    該咬頭の範囲内で最高点G2を有し、近心頬側咬頭が、
    該咬頭の範囲内で最高点G3を有し、遠心咬頭が、該咬
    頭の範囲内で最高点G4を有し、遠心舌側咬頭が、該咬
    頭の範囲内で最高点G5を有し、遠心小窩が、該窩の範
    囲内で最低点G6を有し、遠心頬側窩が、該窩の範囲内
    で最低点G7を有し、中心舌側窩が、該窩の範囲内で最
    低点G8を有し、近心頬側窩が、該窩の範囲内で最低点
    G9を有し、近心小窩が、該窩の範囲内で最低点G10
    を有し、これら10点のうち少なくとも9点以上が点G
    1が(0.0+XG1、0.0+YG1、0.0+Z
    G1)、点G2が(0.0+XG2、6.8+YG2
    0.0+ZG2)、点G3が(3.3+XG3、3.0
    +YG3、0.0+ZG3)、点G4が(−2.8+X
    G4、−0.7+YG4、−0.7+ZG4)、点G5
    が(−4.8+XG5、4.2+YG5、−0.5+Z
    G5)、点G6が(−3.6+XG6、1.8+
    G6、−2.3+ZG6)、点G7が(−1.9+X
    G7、2.0+YG7、−2.2+ZG7)、点G8が
    (−1.0+XG8、3.7+YG8、−2.2+Z
    G8)、点G9が(0.0+XG9、3.6+YG9
    −2.4+ZG9)、点G10が(2.1+XG10
    5.5+YG10、−2.0+ZG10)、または点G
    1が(0.0+XG1、0.0+YG1、0.0+Z
    G1)、点G2が(0.0+XG2、6.8+YG2
    0.0+ZG2)、点G3が(−3.3+XG3、3.
    0+YG3、0.0+ZG3)、点G4が(2.8+X
    G4、−0.7+YG4、−0.7+ZG4)、点G5
    が(4.8+XG5、4.2+YG5、−0.5+Z
    G5)、点G6が(3.6+XG6、1.8+YG6
    −2.3+ZG6)、点G7が(1.9+XG7、2.
    0+YG7、−2.2+ZG7)、点G8が(1.0+
    G8、3.7+YG8、−2.2+ZG8)、点G9
    が(0.0+XG9、3.6+YG9、−2.4+Z
    G9)、点G10が(−2.1+XG10、5.5+Y
    G10、−2.0+ZG10)、であって、X、Y、Z
    の関係が、 XG1 +YG1 +ZG1 ≦ gG1 G2 +YG2 +ZG2 ≦ gG2 G3 +YG3 +ZG3 ≦ gG3 G4 +YG4 +ZG4 ≦ gG4 G5 +YG5 +ZG5 ≦ gG5 G6 +YG6 +ZG6 ≦ gG6 G7 +YG7 +ZG7 ≦ gG7 G8 +YG8 +ZG8 ≦ gG8 G9 +YG9 +ZG9 ≦ gG9 G10 +YG10 +ZG10 ≦ gG10 G1=gG2=gG3=gG4=gG5=gG6=g
    G7=gG8=gG9=gG10=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とするG型人工
    臼歯、及び、遠心頬側咬頭、近心舌側咬頭、遠心舌側咬
    頭、近心頬側咬頭、遠心小窩、中心窩及び近心小窩を有
    し、いずれか3つの咬頭が水平面に当接しているとき、
    遠心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H1を有し、
    近心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H2を有し、
    遠心舌側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H3を有し、
    近心頬側咬頭が、該咬頭の範囲内で最高点H4を有し、
    遠心小窩が、該窩の範囲内で最低点H5を有し、中心窩
    が、該窩の範囲内で最低点H6を有し、近心小窩が、該
    窩の範囲内で最低点H7を有し、これら7点のうち少な
    くとも6点以上が点H1が(0.0+XH1、0.0+
    H1、0.0+ZH1)、点H2が(0.0+
    H2、7.2+YH2、0.0+ZH2)、点H3が
    (−3.8+XH3、3.6+YH3、−0.1+Z
    H3)、点H4が(3.7+XH4、3.4+YH4
    0.0+ZH4)、点H5が(−2.2+XH5、1.
    4+YH5、−1.7+ZH5)、点H6が(−0.1
    +XH6、3.6+YH6、−2.2+ZH6)、点H
    7が(1.9+XH7、5.5+YH7、−2.2+Z
    H7)、または点H1が(0.0+XH1、0.0+Y
    H1、0.0+ZH1)、点H2が(0.0+XH2
    7.2+YH2、0.0+ZH2)、点H3が(3.8
    +XH3、3.6+YH3、−0.1+ZH3)、点H
    4が(−3.7+XH4、3.4+YH4、0.0+Z
    H4)、点H5が(2.2+XH5、1.4+YH5
    −1.7+ZH5)、点H6が(0.1+XH6、3.
    6+YH6、−2.2+ZH6)、点H7が(−1.9
    +XH7、5.5+YH7、−2.2+ZH7)、であ
    って、X、Y、Zの関係が、 XH1 +YH1 +ZH1 ≦ hH1 H2 +YH2 +ZH2 ≦ hH2 H3 +YH3 +ZH3 ≦ hH3 H4 +YH4 +ZH4 ≦ hH4 H5 +YH5 +ZH5 ≦ hH5 H6 +YH6 +ZH6 ≦ hH6 H7 +YH7 +ZH7 ≦ hH7 H1=hH2=hH3=hH4=hH5=hH6=h
    H7=0.5mm の相対的な位置関係を満たすことを特徴とする人工臼
    歯、からなることを特徴とする人工歯セット。
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