JP2003100893A - 高周波スイッチ装置 - Google Patents

高周波スイッチ装置

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JP2003100893A JP2002151219A JP2002151219A JP2003100893A JP 2003100893 A JP2003100893 A JP 2003100893A JP 2002151219 A JP2002151219 A JP 2002151219A JP 2002151219 A JP2002151219 A JP 2002151219A JP 2003100893 A JP2003100893 A JP 2003100893A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低損失、高アイソレーション、及び低歪みの
特性を損なうことなく、サージに対する耐性を向上でき
る、制御部内蔵型の高周波スイッチ装置を提供するこ
と。 【解決手段】 高周波スイッチ装置は、制御端子105
と、電源端子104と、GND端子106と、RF端子
101と、前記RF端子101から入力されるRF信号
の入出力経路を切り替えるスイッチ部110と、前記制
御端子105及び前記電源端子104に接続され、前記
スイッチ部110を制御する制御部130と、前記制御
端子105と前記RF端子101との間、前記制御端子
105と前記GND端子106との間、及び前記電源端
子104と前記GND端子106との間にそれぞれ設け
られた保護ダイオード165、166、167とを具備
することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RF信号の入出力
経路を切り替える高周波スイッチ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】携帯電話/PHS(Personal Handy Phon
e System)等においては、高周波スイッチ装置が用いら
れている。従来、これらのシステムにおいては、PIN
ダイオードによるオン/オフを利用した回路構成を有す
る高周波スイッチが主流であった。しかし、上記構成を
有するスイッチは、近年のデバイスの要求である小形化
には不向きである。従って、FETを用いて構成される
スイッチが主流となってきている。さらには、制御回路
内蔵型のスイッチが注目されている。制御回路内蔵型の
スイッチは制御端子を唯1つのみ有しているため、シス
テム設計の負担が軽減される。
【0003】図10は、インバータ回路を内蔵したSP
DT(Single Port Double Throw)スイッチの回路例を
示している。
【0004】図10に示すように、SPDTスイッチ
は、正電源電圧を単一電源として用いて動作する。SP
DTスイッチは2つの伝送経路を有する。そのため、互
いに反転した2つの制御信号が必要である。よって、イ
ンバータ回路を内蔵することにより、制御信号の入力端
子が単一であるSPDTスイッチが実現されている。S
PDTスイッチは、スイッチ部210と制御部(以下イ
ンバータ部)230とを有している。SPDTスイッチ
に含まれるFETとしては、マイクロ波帯ではGaAs
FETが用いることが多い。そしてSPDTスイッチ
は、各半導体素子を単一のGaAsチップ内に作製した
MMIC(Monolithic Microwave IC)として実現する
ことが望ましい。MMICであると、複数の端子を1つ
の端子に纏めることが出来るため、外付け部品を削減出
来る。また、ピン数の少ない小型パッケージとして、S
PDTスイッチを実装出来る。図10は、6ピンのパッ
ケージに実装することを前提とした回路構成を示してい
る。
【0005】RF端子201は、FET211の電流経
路を介してRF端子202と接続される。RF端子20
2は、FET213の電流経路を介して電源端子204
に接続される。また、RF端子201は、FET212
の電流経路を介してRF端子203と接続される。RF
端子203は、FET214の電流経路を介して電源端
子204に接続される。以下ではFET211、212
をスルーFET、FET213、214をシャントFE
Tと呼ぶ。電源端子204は容量素子220を介して接
地され、抵抗素子を介して電源が供給される。
【0006】制御端子205は、インバータ部230の
入力端子231に接続される。そして、抵抗素子224
を介してシャントFET214のゲートと接続され、ま
た抵抗素子221を介してスルーFET211のゲート
と接続される。インバータ部230の出力端子232は
抵抗素子223を介してシャントFET213のゲート
と接続され、抵抗素子222を介してスルーFET21
2のゲートと接続される。抵抗素子221〜224、及
びスルーFET211、212のバイアス抵抗225は
高抵抗であり、例えば数kΩの抵抗値を有する。
【0007】電源電圧3Vの単電源を用いて動作するS
PDTスイッチにおいて、例えば制御信号電圧が0Vの
場合、FET211はOFF状態になり、FET212
はON状態になる。従って、RF端子201とRF端子
203との間で、RF信号が伝搬する。逆に制御信号電
圧が3Vの場合、FET211はON状態になり、FE
T212はOFF状態になる。従って、RF端子201
とRF端子202との間で、RF信号が伝搬する。以上
のように、インバータ回路を内蔵したスイッチは、1つ
の端子で制御が可能である。
【0008】インバータ部230は、ドライバFET2
52と負荷FET251とで構成されたE/D型のイン
バータ回路250と、インバータ回路250の前段に設
けられたソースフォロワ回路240とを有する。ソース
フォロワ回路240はドライバFET252のゲートに
入力される電圧の最大値が、ショットキー電圧を越えな
いようにレベルシフトすることを目的としている。従っ
て、この例ではFET242、243の2個のFETで
電圧のシフト量を決めているが、FETの個数は電源電
圧によって変わる。なお、以上の回路においてFET2
11〜214、241〜244、251はデプレッショ
ン型FET、FET252はエンハンスメント型FET
である。
【0009】ソースフォロワ回路240の必要性は、イ
ンバータ回路が出力するローレベルの電位を十分に低く
しておくことにより、大信号入力時の歪みを低減するこ
とにある。ここでの“ハイレベル”“ローレベル”と
は、入力信号が“0”の場合のインバータ回路250の
出力電圧、及び入力信号が“1”の場合のインバータ回
路250の出力電圧のことである。
【0010】ソースフォロワ回路240がない場合、入
力電圧がショットキー電圧(およそ0.7V)よりも大
きくなるとショットキー電流が流れる。そして、FET
252のソース抵抗における電圧降下により、ローレベ
ルの電位が上昇する。例えば、入力電圧が3Vのときの
出力端子232の電圧は0.8Vである。しかし、ロー
レベルの電位が上昇すると、大信号が入力した際には線
形出力が得られず、歪みが発生するという事情がある。
この事情を説明するために、スイッチ部210のRF端
子201から信号が入力し、オン状態のスルーFET2
11を介してRF端子202に出力される場合を考え
る。
【0011】図11に、オフ状態にあるスルーFET2
12のゲート・ソ−ス間電圧(Vgs)と電流の関係を
示す。電源電圧に3V、FET211のゲート端子に3
V、FET212のゲート端子に0Vが与えられた場
合、FET212のゲート・ソース間電圧Vgsは−3
Vである。端子201からRF信号が入力すると、Vg
sは入力電力に応じた振幅を持つようになる。そして、
大信号が入力すると、VgsがFET212におけるし
きい値電圧(Vth)を上回る。従って、OFF状態に
あったスルーFET212が、ある時間帯ではON状態
になる。スルーFET212がON状態になると、電流
が端子203へ流れ始め、RF信号の波形がくずれる。
そして、例えば基本波以外の第2高調波スプリアスおよ
び第3高調波スプリアスなどの雑音電波が発生する。そ
の結果、システムに障害が発生する可能性がある。ロー
レベルの電位の上昇は、OFF状態にあるスルーFET
212のVgsを、その上昇電圧分だけ+側へシフトさ
せる。その結果、スルーFET212は、より小さい入
力電圧でON状態になってしまう。以上のように、イン
バータ回路250のハイレベルとローレベルの電位は大
信号入力時の歪みに大きく影響を及ぼす。従って、これ
らの電位は、インバータ回路の設計時には十分に配慮さ
れなければならない。
【0012】なお、ソースフォロワ回路240を持つ高
周波スイッチ装置は、例えば特開平11−261396
号公報に記載されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、インバ
ータ回路を内蔵することにより制御信号の入力端子を単
一にした制御スイッチは、携帯電話等のモバイル機器に
使用されることが多い。そして、モバイル機器は電池駆
動のため低消費電力化の要求が強い。そのため、インバ
ータ回路の消費電流はできるだけ小さいことが望まし
く、具体的には通常1mA以下が要求される。
【0014】上記要求を満たすためには、FETのゲー
ト幅を小さくすることで対応できる。しかし、ゲート幅
を小さくすると、同時にサージに弱くなる、という事情
があった。スイッチ回路を構成するFETは、オン抵抗
を小さくするために、比較的ゲート幅の広い、例えば1
mm程度のゲート幅のものが使用できる。従って、スイ
ッチ回路のみで構成されるSPDTスイッチでは、サー
ジはさほど問題にはならなかった。しかし、インバータ
回路においては、ゲート幅が10μm以下のものが用い
られる。従って、インバータ回路を内蔵するSPDTス
イッチでは、サージでインバータ回路部が破壊されるこ
とにより、SPDTスイッチが動作しない、という事情
が発生している。
【0015】また、単一のチップ内にスイッチ部とイン
バータ部を搭載したMMICによりスイッチを実現する
場合は、大信号入力時にスイッチ部からインバータ部へ
信号が漏れる場合がある。すると、駆動電流が小さいイ
ンバータ回路の動作が不安定になりやすい。例えば、R
F信号が伝搬する配線と、インバータ回路の出力端子に
接続された配線とがクロスオーバーすることにより、R
F信号が前記配線に漏れる場合がある。この場合には、
インバータ回路の出力端子の電位の揺らぎが問題とな
る。この問題を説明するために、図10において、電源
電圧が3V、制御端子205が0Vとなることによりイ
ンバータ回路250の出力端子232は3Vとなり、そ
の結果、RF端子201からRF端子203に信号が通
過する場合を考える。
【0016】図12は、スイッチ部の入力信号が、イン
バータ回路の出力端子の電位に及ぼす影響を示してい
る。より具体的には、RF端子201と出力端子232
間にクロスオーバー容量100fFが存在し、RF端子
201に0dBmの信号と20dBmの信号が入力した
場合の、インバータ回路の出力端子232の電位の時間
変化を示している。入力電力が0dBmの場合、出力端
子232の電位変化はほとんどない。しかし、入力電力
が20dBmの場合には、出力端子232の電位は1V
から4Vの範囲内で変化する。例えば出力端子232の
電位が1Vの場合、電源電圧が3VであるのでスルーF
ET212のゲート・ソース間電圧Vgsは−2Vとな
る。すなわち、FETの閾値電圧Vthが−1.5Vの
場合には、FET212のゲート・ソース間電圧Vgs
が閾値電圧Vthよりも小さくなる。従って、FET2
12はON状態にならず、一時的にFET212を信号
が通過しない時間が存在することになる。これはRF端
子201からRF端子203に信号が通過する際の歪み
となって現れ、入出力電力特性の劣化を引き起こす。以
上のようなRF信号の漏れは、歪み特性に大きな影響を
及ぼす。そして、クロスオーバー容量に起因するRF信
号の漏れが大きいほど、より小さな入力電力においても
歪みが出現することになる。勿論、出力端子に限らず、
インバータ回路の入力端子、電源端子、GND端子もス
イッチ部から信号が漏れ何らかの影響を受ける。しか
し、これらの端子はパッケージの端子として外部に出て
いるため、基板上でデカップリング容量を設ける等の対
策ができる。ところが、出力端子はチップ内部にある。
すると、チップサイズの制限から有効なデカップリング
容量をチップ内部に設けるのは難しい。
【0017】さらに、MMICとして6ピンのパッケー
ジに実装する場合、例えば図13に示すように、RF端
子201は他のRF端子202、203と対面するよう
に配置される必要がある。また、RF端子201に接続
される配線が、スイッチ部のDC端子やインバータ回路
の配線と交差することを避けることが望ましい。従来の
回路構成において配線の交差を避けるためには、配線を
迂回させる必要がある。その結果、チップサイズが大き
くなるという事情があった。
【0018】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、上記事情に鑑みなされたもので、その第1の目的
は、低損失、高アイソレーション、及び低歪みの特性を
損なうことなく、サージに対する耐性を向上できる、制
御部内蔵型の高周波スイッチ装置を提供することにあ
る。
【0019】また、その第2の目的は、チップサイズの
増大を抑制しつつ、大電力入力時の歪み対策と、制御部
の安定動作とを実現できる、制御部内蔵型の高周波スイ
ッチ装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、この発明に係る第1の高周波スイッチ装置
は、制御端子と、電源端子と、GND端子と、RF端子
と、前記RF端子から入力されるRF信号の入出力経路
を切り替えるスイッチ部と、前記制御端子及び前記電源
端子に接続され、前記スイッチ部を制御する制御部と、
前記制御端子と前記RF端子との間、前記制御端子と前
記GND端子との間、及び前記電源端子と前記GND端
子との間にそれぞれ設けられた保護ダイオードとを具備
することを特徴としている。
【0021】上記構成を有する高周波スイッチ装置によ
れば、制御端子とRF端子との間、制御端子とGND端
子との間、及び電源端子とGND端子との間にそれぞれ
にダイオードが挿入されている。すると、ESDによっ
て流れる大電流をこれらダイオードに逃がすことが出来
る。従って、制御部及びスイッチ部をESD破壊から保
護することができる。
【0022】また上記第2の目的を達成するために、こ
の発明に係る第2の高周波スイッチ装置は、制御端子
と、電源端子と、RF端子と、同一列に整列配置された
抵抗素子に接続されたゲートを有する複数のFET、並
びに前記抵抗素子が同一列に整列配置された領域上を通
過し且つ前記RF信号が伝搬されるRF信号用配線を含
み、前記RF端子から入力されるRF信号の入出力経路
を切り替えるスイッチ部と、前記制御端子及び前記電源
端子に接続され、前記スイッチ部を制御する制御部とを
具備することを特徴としている。
【0023】上記構成を有する高周波スイッチ装置によ
れば、RF信号用配線は、抵抗素子が一列に整列配置さ
れた領域上を通過する。すなわち、RF信号用配線は、
制御部の出力端子からスイッチ部を構成するFETのゲ
ートに向かう配線とは交差せず、前記配線とFETとの
間に接続される抵抗上で交差する。従って、スイッチ部
から漏れ出す大電力の入力信号が、制御部に伝わり難く
することができる。しかも、このような構成を、RF信
号用配線を迂回させずに得られるので、チップサイズの
増大を抑制しつつ、得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、
共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0025】この発明の第1の実施形態に係る高周波ス
イッチ装置について、制御回路内蔵型のスイッチを例に
挙げ、図1を用いて説明する。図1は、特に6ピンのパ
ッケージに実装されるMMIC(Monolithic Microwave
IC)として形成された高周波SPDTスイッチの回路
図である。
【0026】図1に示すように、高周波SPDTスイッ
チMMIC100(以下MMICと略す)は、6つの端
子101〜106、スイッチ部110、制御部(以下イ
ンバータ部)130、容量素子153、抵抗素子161
〜164、及び保護回路165〜167を備えている。
【0027】RF端子101とRF端子102との間、
及びRF端子101とRF端子103との間を、高周波
信号(RF信号)が伝搬する。電源端子104は、抵抗
素子107を介して電源電位が与えられ、容量素子10
8を介して接地されている。制御端子105には制御信
号Vconが入力され、また容量素子109を介して接
地されている。GND端子106には接地電位が与えら
れる。
【0028】スイッチ部110は、FET111〜11
4、及び抵抗素子121〜125を有している。RF端
子101は、FET111の電流経路(ソース・ドレイ
ン間)を介してRF端子102と接続される。RF端子
102は、FET113の電流経路を介して電源端子1
04に接続される。また、RF端子101は、FET1
12の電流経路を介してRF端子103と接続される。
RF端子103は、FET114の電流経路を介して電
源端子104に接続される。抵抗素子121は、FET
111のゲートと制御端子105との間に設けられてい
る。抵抗素子122は、FET112のゲートと、後述
するインバータ部130の出力端子132との間に設け
られている。抵抗素子123は、FET113のゲート
とインバータ部130の出力端子132との間に設けら
れている。抵抗素子124は、FET114のゲートと
制御端子105との間に設けられている。そして抵抗素
子125は、RF端子101と電源端子104との間に
設けられている。なお、抵抗素子125は、FET11
1、112のバイアス抵抗として機能する。
【0029】インバータ部130は、第1〜第3端子1
71、172、173、FETを複数有してなるソース
フォロワ回路140、及びFETを複数有してなるイン
バータ回路150を含む。第1〜第3端子171、17
2、173は、それぞれ制御端子105、電源端子10
4、GND端子106に接続されている。ソースフォロ
ワ回路140は、インバータ回路150を構成するFE
Tのゲート、特にスイッチング用のエンハンスメント型
FET152に印加されるゲート電圧の最大値が、ショ
ットキー電圧を超えないように、そのゲート電圧をレベ
ルシフトするものである。
【0030】ソースフォロワ回路140は、具体的に
は、互いに直列接続されたデプレッション型FET、例
えばデプレッション型GaAs MESFET(以下D
−FETと記す)141〜144を有している。D−F
ET141は、ドレインが第2端子172を介してイン
バータ部130の電源端子104に電気的に接続され、
ゲートが第1端子171を介してインバータ部130の
制御端子105に電気的に接続され、ソースがD−FE
T142のドレイン及びゲートに接続されている。D−
FET142のソースは、D−FET143のドレイン
及びゲートに接続され、D−FET143のソースは、
D−FET144のドレインに接続される。そして、D
−FET144のゲート及びソースは、第3端子173
を介してインバータ部130のGND端子106に接続
される。
【0031】また、インバータ回路150は、具体的に
は、互いに直列接続されたデプレッション型FET、例
えばデプレッション型GaAs MESFET(以下D
−FETと記す)151、及びエンハンスメント型FE
T、例えばエンハンスメント型GaAs MESFET
(以下E−FETと記す)152を有している。D−F
ET151は、ドレインが第2端子172を介して電源
端子104に電気的に接続され、そのゲート及びソース
は、E−FET152のドレインに接続されている。E
−FET152のゲートは、ソースフォロワ回路140
のD−FET143とD−FET144との相互接続ノ
ードに電気的に接続され、そのソースは、第3端子17
3を介してGND端子106に接続される。D−FET
151とE−FET152との相互接続ノードは、イン
バータ回路150の出力端子、即ちインバータ部130
の出力端子132に接続される。
【0032】容量素子153は、インバータ部130の
出力端子132と、第3端子173との間に設けられて
いる。
【0033】抵抗素子161は、第2端子172、すな
わちインバータ部130内に含まれるD−FET14
1、151のドレインと、電源端子104との間に設け
られている。抵抗素子162は、第1端子171、すな
わちD−FET141のゲートと、制御端子105との
間に設けられている。抵抗素子163は、第3端子17
3、すなわちE−FET152のソース並びにD−FE
T144のゲート及びソースと、GND端子106との
間に設けられている。抵抗素子164は、D−FET1
43のソースとD−FET144のドレインとの接続ノ
ードと、E−FET152のゲートとの間に設けられて
いる。
【0034】保護回路165は、RF端子101に接続
された一端と、制御端子105に接続された他端とを有
している。保護回路166は、制御端子105に接続さ
れた一端と、第3端子173に接続された他端とを有し
ている。保護回路167は、電源端子104に接続され
た一端と、GND端子106に接続された他端とを有し
ている。保護回路165〜167は、例えば双方向ダイ
オードによって構成される。以下では、保護回路165
〜167を、保護ダイオード165〜167と呼ぶこと
にする。
【0035】上記構成のSPDTスイッチにおいて、制
御端子105に制御信号Vcon=3Vが入力される
と、FET111がオン状態となり、FET112がオ
フ状態となる。従って、RF端子101とRF端子10
2との間をRF信号が伝搬する。そして、RF信号は、
RF端子101とRF端子103との間の伝搬を禁止さ
れる。制御信号Vcon=0Vが入力されると、逆に、
FET112がオン状態となり、FET111がオフ状
態となる。従って、RF端子101とRF端子103と
の間をRF信号が伝搬する。そして、RF信号は、RF
端子101とRF端子102との間の伝搬を禁止され
る。このようにして、SPDTスイッチは、2つの伝送
経路、すなわち、RF端子101〜RF端子102、及
びRF端子101〜RF端子103をスイッチング出来
る。
【0036】SPDTスイッチは、例えばPHSや携帯
電話における切り替えスイッチとして使用される。この
場合、RF端子101はアンテナに接続され、RF端子
102は受信部に接続され、RF端子103は送信部に
接続される。そして、基地局からの無線搬送波信号がア
ンテナで受信されると、FET111がオン状態とさ
れ、無線搬送波信号は受信部で受信される。受信部にお
いて、無線搬送波信号は、中間周波信号にダウンコンバ
ートされ、復調部にて復調される。他方、PHSや携帯
電話の通話ユニットから入力されたユーザの音声信号
は、圧縮符号化された後、変調部にてディジタル変調さ
れて中間周波信号となる。更に中間周波信号は、送信部
で無線搬送波信号にアップコンバートされる。そして、
FET112がオン状態とされることで、送信部から無
線搬送波信号がアンテナに送られ、アンテナから基地局
へ向けて送信される。
【0037】上記構成のSPDTスイッチであると、電
源端子104、制御端子105、GND端子106、及
び出力端子132に繋がるノード(133、131、1
34、132)に、抵抗素子161〜163、及び容量
素子153をそれぞれ設けている。すると、これらの半
導体素子によって静電気の放電が行われるため、SPD
TスイッチのESD(Electro Static Discharge)破壊
に対する耐性が向上される。
【0038】また、ソースフォロア回路140の出力ノ
ードとインバータ回路150の入力ノードとの間に抵抗
素子164を設けている。インバータ回路150の入力
ノード、すなわち、E−FET152のゲートには、オ
フ状態であっても、比較的高い電圧が印加される。従っ
て、E−FET152は特に静電破壊が生じやすい箇所
と言うことが出来る。しかし、E−FET152のゲー
トに抵抗素子164を設けることにより、E−FET1
52の静電破壊を防止出来、SPDTスイッチのESD
破壊に対する耐性を向上できる。
【0039】また抵抗素子162には、数10kΩの抵
抗値を持つものを使用することが望ましい。このような
高抵抗値の抵抗素子162をインバータ部130の入力
ノードに設けることで、ESDに対する耐性を強化する
効果だけでなく、ショットキー電流を低減する効果を併
せて得られる。これにより、インバータ部130の低消
費電力化を可能とする。
【0040】容量素子153を設けることにより、上記
のようにESD耐性を強化する効果が得られる。しか
し、上記効果のみならず、大電力信号が入力された際
に、スイッチ部110から漏れたRF信号の影響によっ
て出力端子132の電圧が揺らぐのを抑制する効果を併
せて得られる。その結果、FET111、112を通過
する際にRF信号に生ずる歪みを抑制する効果が得られ
る。
【0041】更に本実施形態に係る回路構成であると、
保護ダイオード165〜167が設けられている。これ
らの保護ダイオードは、ESDによって発生した大電流
を逃がす役割を有している。すなわち、ESDの発生時
に、抵抗素子や容量素子における電荷の放電が不十分な
場合であっても、ESDによる大電流をこれらの保護ダ
イオード165〜167に流すことが出来る為、スイッ
チ部110及びインバータ部130を保護出来る。イン
バータ部130は、保護ダイオード166、167によ
って、ESD破壊から保護されている。また、スイッチ
部110もインバータ部130と接続されている。従っ
て、スイッチ部110についてもESD破壊に対する保
護が必要である。このスイッチ部110の保護は、保護
ダイオード165を、制御端子105とRF端子101
との間に挿入することにより達成される。
【0042】より具体的には、ESD破壊に対する耐量
が、従来の保護ダイオードを全く含まない構成において
50Vであったのに対して、本実施形態に係る、保護ダ
イオード165〜167を挿入した構成では、110V
まで向上した。
【0043】なお、本第1の実施形態では、保護ダイオ
ード165を、制御端子105とRF端子101との間
に挿入したが、他のRF端子とDC端子との間に挿入す
るようにしても、同様の効果がある。
【0044】また、上記保護ダイオード165〜167
は、RF端子に接続されるため、使用電源電圧以上の耐
圧を必要とする。これにより、RF特性を損なうことな
く、ESD対策が可能となる。
【0045】上記のように、本実施形態に係るスイッチ
装置によれば、ESD対策用、低消費電力用、低歪み用
に、抵抗素子、容量素子、及び保護ダイオードを設けて
いる。その結果、低損失、高アイソレーション、及び低
歪みの特性を損なうことなく、サージ耐性を向上でき
る、制御部内蔵の高周波SPDTスイッチMMICを提
供できる。
【0046】次に、この発明の第2の実施形態に係る高
周波スイッチ装置について、制御回路内蔵型のスイッチ
を例に挙げ、図2を用いて説明する。図2は、特に6ピ
ンのパッケージに実装されるMMICとして形成された
高周波SPDTスイッチの回路図である。
【0047】図2に示すように、本実施形態に係るMM
IC100は、上記第1の実施形態に係る構成におい
て、抵抗素子161〜164及び保護ダイオード165
〜167を廃した構成を有する。そして、スイッチ部1
10内において、FET111〜114のゲートに接続
される抵抗素子121〜124と、バイアス抵抗素子1
25とが並行に一列に配置されている(領域AA1参
照)。さらに、抵抗素子121〜125が並ぶ領域AA1
上に、RF信号が伝播されるRF信号用のメタル配線を
通過させたものである。
【0048】抵抗素子121〜125の一例は、例えば
GaAs基板内に形成された不純物拡散層によって形成
されたものであり、数kΩの抵抗値を有する。抵抗素子
122、124、125のいずれかの断面構造を図3に
示す。図示するように、GaAs基板10内に、抵抗素
子122、124、125のいずれかとして機能する不
純物拡散層11が形成されている。GaAs基板10上
には層間絶縁膜12が設けられ、層間絶縁膜12上には
メタル配線層13が設けられている。メタル配線層13
は、不純物拡散層11にプラグ14によって接続されて
いる。更に層間絶縁膜12上に層間絶縁膜15が設けら
れ、層間絶縁膜15上に2本のメタル配線層16、16
が設けられている。メタル配線層16、16は、それぞ
れRF端子101に接続されたRF信号配線、及び電源
端子104に接続された電源配線である。そして、メタ
ル配線層16、16は、GaAs基板10に垂直な方向
で、不純物拡散層11とオーバーラップし、且つメタル
配線層13とはオーバーラップしないように配置されて
いる。
【0049】図4は、図2に示すSPDTスイッチが形
成された半導体チップの平面パターン図であり、特にパ
ッド配置に着目して示している。図示するように、半導
体チップ20内には、スイッチ回路21が形成されてい
る。スイッチ回路21は、図2に示すSPDTスイッチ
である。更に6つのボンディングパッド22−1〜22
−6が設けられ、ボンディングパッド22−1〜22−
6はチップ内配線23によってスイッチ回路21に接続
されている。ボンディングパッド22−1〜22−6
は、それぞれスイッチ回路21内のRF端子102、G
ND端子106、RF端子103、制御端子105、R
F端子101、及び電源端子104に接続されている。
特に、RF端子101に接続されるボンディングパッド
22−5は、RF端子102、103に接続されるボン
ディングパッド22−1、22−3と対向するようにし
て配置されている。また、ボンディングパッド22−5
からボンディングパッド22−1への配線距離が、ボン
ディングパッド22−5からボンディングパッド22−
3への配線距離と実質的に等しくなり、且つボンディン
グパッド22−5に対するボンディングパッド22−1
の位置関係が、ボンディングパッド22−5に対するボ
ンディングパッド22−3の位置関係と実質的に等しく
なるように、各ボンディングパッド22−1〜22−6
は配置されている。
【0050】図5は、図4に示す半導体チップが実装さ
れた様子を示している。図示するように、半導体チップ
20はリードフレームのダイパッド30上に搭載され
る。そして、各ボンディングパッド22−1〜22−6
は、インナーリード31−1〜31−6にボンディング
ワイヤ32によって接続されている。この際、ボンディ
ングパッド22−5にワイヤボンディングされるインナ
ーリード31−5は、ボンディングパッド22−1、2
2−3にワイヤボンディングされるインナーリード31
−1、31−3と対向するように配置されている。更
に、インナーリード31−1〜31−6は、図示せぬア
ウターリードに電気的に接続される。
【0051】図6は、半導体チップ20のパッケージン
グ後の外観を示している。図示するように、図5におけ
る半導体チップ20及びリードフレームは樹脂40によ
って封止されて、半導体装置が完成する。封止樹脂40
の外部には、6本のアウターリードが露出されており、
1〜6番ピンはそれぞれ、RF端子102、GND端子
106、RF端子103、制御端子105、RF端子1
01、及び電源端子104に接続されている。
【0052】なお、本実施形態に係るSPDTスイッチ
の動作は、上記第1の実施形態に係る構成と同様である
ので、説明は省略する。
【0053】上記のように、本実施形態に係るSPDT
スイッチによれば、高抵抗値を有する抵抗素子121〜
124を、FET111〜114のゲートに接続してい
る。これらの抵抗素子121〜124は、伝搬するRF
信号がFET111〜114のゲートへ漏れだし、更に
制御端子105やインバータ部130の出力端子13
2、及び電源端子104へ流れ込むことを阻止する役割
を果たすことが出来る。従って、RF端子101とRF
端子102、103との間において、RF信号を効率的
に伝搬することが出来、FET111〜114で発生す
る損失を低減できる。
【0054】また、抵抗素子121〜125を一列に配
列し、抵抗素子121〜125が配列された領域上に、
RF信号用のメタル配線を設けている。このように、半
導体素子と配線とをオーバーラップさせることにより、
空き領域を有効活用でき、その結果、チップサイズの小
型化を図ることが出来る。なお、抵抗素子121〜12
5は、上記のようにRF信号の漏れ出しを防止するため
のものであるので、高抵抗である。すると、抵抗素子1
21〜125を不純物拡散層で形成しようとすると、そ
の形状は横に長くなる。従って、不純物拡散層上に複数
本のメタル配線を設けることが可能である。本実施形態
では、RF端子101に接続されるRF配線と、電源端
子104に接続される電源配線の2本の配線を設けてい
る。勿論、これらの2本の配線だけでなく、それ以上の
配線を設けても構わない。更に、図3に示すように、不
純物拡散層11上には層間絶縁膜12、15が存在し、
その膜厚は十分大きい。従って、不純物拡散層11、メ
タル配線16、及び層間絶縁膜12、15で形成される
寄生容量は小さく、クロスオーバーするその他の配線間
で生ずる寄生容量よりも十分小さいため、問題になるこ
とはない。なお、抵抗素子121〜125は必ずしも不
純物拡散層で形成されなければならないものではなく、
例えばGaAs基板10上に形成したシリコン層やGa
As層等で形成しても良い。
【0055】更に、図4、図5に示すように、半導体チ
ップ20はMMICとして6ピンのパッケージに実装さ
れている。そして、RF端子101に接続されるパッド
は、RF端子102、103に接続されるパッドと対向
するように配置されている。その結果、RF端子101
からRF端子102への信号伝搬特性、及びRF端子1
01からRF端子103への信号伝搬特性が等しくな
り、RF信号の伝搬特性の対称性を実現できる。
【0056】ところで、従来の回路構成においてパッド
の対称配置を行おうとすると、配線が交差することを免
れない。しかし、配線の交差は、寄生容量発生の原因と
なる。更に、RF配線と交差する相手方の配線は、漏れ
だしたRF信号による悪影響を受ける。そのため、配線
を交差させることは避けるべきである。従って、配線を
迂回させることにより、配線の交差を防止しつつパッド
の対称配置を行うこととなる。すると、迂回路用の配線
領域を別途用意する必要があったため、パッドの対称配
置を行うにはチップサイズが増加する場合がある。すな
わち、パッドの対称配置を考えた場合、配線を交差させ
ないようにすることを優先させれば、配線を迂回させね
ばならず、チップサイズが大きくなる。逆に、チップサ
イズの縮小化を優先させれば、配線を交差させねばなら
ず、寄生容量やRF信号の漏れによって、スイッチの動
作信頼性が悪化する。
【0057】しかし、本実施形態に係る回路構成である
と、抵抗素子121〜125を整列配置し、その上の領
域にRF配線を設けている。この領域では、確かに抵抗
素子121〜125とRF配線とが交差しているが、前
述のように、寄生容量は極端に小さいため、両者の交差
はSPDTスイッチの動作に悪影響を及ぼし難い。この
ように、RF配線を抵抗素子121〜125と交差して
配置させることで、RF配線を迂回させる必要が無くな
るため、チップサイズの増加を招くことなくパッドの対
称配置を実現できる。更に、RF配線はあくまで抵抗素
子とのみ交差するのであって、他の配線とは交差しな
い。RF配線より漏れ出すRF信号による影響は、特に
配線部分においては顕著であるが、抵抗素子においては
殆ど影響を受けない。従って、抵抗素子122、12
4、125は、RF配線と交差しているが、FET11
2、114のゲート電位、及びFET11、112のバ
イアス電位は、RF配線から漏れ出すRF信号によって
影響を殆ど受けないで済む。その結果、RF端子間を伝
搬するRF信号に歪みが生ずることを抑制でき、更にF
ET111、112で発生する損失を低減できる。この
ように、従来では両立困難であった、チップサイズの縮
小化と、スイッチの動作信頼性とを両立出来る。
【0058】図7は、本実施形態に係るSPDTスイッ
チ、及び従来構成のSPDTスイッチの入力電力−損失
特性である。なお、従来の高周波SPDTスイッチで
は、図13に示すように、インバータ部230の出力端
子232(Vcon’)に接続される配線が、RF配線
と交差するものとする。
【0059】図示するように、従来のSPDTスイッチ
であると、入力電力Pinが15dBmまで大きくなる
と、1dBの損失が発生する。本実施形態に係るSPD
Tスイッチであると、入力電力Pinが23dBmまで
大きくなると、1dBの損失が発生する。すなわち、本
実施形態に係る構成であると、従来に比べて8dBほど
特性が改善されている。
【0060】なお、本実施形態においても、容量素子1
53が、インバータ部130の出力端子132とGND
端子106との間に設けられている。従って、パッケー
ジ外部にデカップリング容量を設けるのと同じ効果が得
られ、大信号入力時の安定動作が得られる。
【0061】上記第2実施形態に係るSPDTスイッチ
によれば、チップサイズの増大を抑制しつつ、大入力電
力時の歪み対策と、制御部の安定動作とを実現できる。
なお、図4に示したパッド22−1〜22−6は、図示
される配置に限定されるものではない。勿論、パッド2
2−5とパッド22−1、22−3とが完全に対称とな
る図4の配置が理想的である。しかし、例えば図8に示
すような配置であっても構わない。すなわち、パッド2
2−5とパッド22−1、22−3とが完全に対称で無
かったとしても、それによる特性変化が実使用上におい
て問題にならない程度であれば構わない。特に図8の配
置方法であると、図4の配置方法に比べてチップ面積を
小さくできる。
【0062】上記のように、この発明の第1、第2の実
施形態によれば、低損失、高アイソレーション、低歪み
の特性を損なうことなくサージ耐性を向上できる、制御
部内蔵型の高周波スイッチ装置を提供出来る。更に、チ
ップサイズの増大を抑制しつつ、大電力入力時の歪み対
策と、制御部の安定動作とを実現できる、制御部内蔵型
の高周波スイッチ装置を提供出来る。
【0063】なお、上記第1、第2実施形態はそれぞ
れ、単独で実施することが可能であるが、適宜組み合わ
せて実施することも、もちろん可能である。図9は、第
1、第2の実施形態の変形例に係るSPDTスイッチの
回路図である。図示するように、本変形例に係るSPD
Tスイッチは、第2の実施形態に係る回路構成におい
て、第1の実施形態で説明した抵抗素子161〜16
4、及び保護ダイオード165〜167を更に設けたも
のである。この構成によれば、第1、第2の実施形態で
説明した各々の効果を併せて得ることが出来る。また、
上記実施形態ではMESFETを用いた回路構成につい
て説明したが、勿論、MOSFETを用いても良い。更
にスイッチ装置の回路構成は、図1、図2、及び図9に
限られず、またSPDTスイッチのみに限定されるもの
ではない。
【0064】なお、本願発明は上記実施形態に限定され
るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施
形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される
複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の
発明が抽出されうる。例えば、実施形態に示される全構
成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が
解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発
明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合に
は、この構成要件が削除された構成が発明として抽出さ
れうる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、低損失、高アイソレーション、及び低歪みの特性を
損なうことなく、サージに対する耐性を向上できる、制
御部内蔵型の高周波スイッチ装置を提供出来る。また、
チップサイズの増大を抑制しつつ、大電力入力時の歪み
対策と、制御部の安定動作とを実現できる、制御部内蔵
型の高周波スイッチ装置を提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るSPDTスイッ
チの回路図。
【図2】この発明の第2実施形態に係るSPDTスイッ
チの回路図。
【図3】この発明の第2の実施形態に係るSPDTスイ
ッチの一部領域の断面図。
【図4】この発明の第2の実施形態に係るSPDTスイ
ッチの平面パターン図。
【図5】この発明の第2の実施形態に係るSPDTスイ
ッチが搭載されるリードフレームの平面パターン図。
【図6】この発明の第2の実施形態に係るSPDTスイ
ッチのパッケージの外観図。
【図7】この発明の第2実施形態に係るSPDTスイッ
チ、及び従来のSPDTスイッチの入力電圧−損失特性
を示す特性図。
【図8】この発明の第2の実施形態の変形例に係るSP
DTスイッチの平面パターン図。
【図9】この発明の第1、第2の実施形態の変形例に係
るSPDTスイッチの回路図。
【図10】従来のSPDTスイッチの回路図。
【図11】オフ状態にあるFETのゲート・ソ−ス間電
圧と電流の関係図。
【図12】インバータ回路の出力電圧の変化を示す特性
図。
【図13】従来のスイッチ部の回路図。
【符号の説明】
10…GaAs基板 11…不純物拡散層 12、15、16…層間絶縁膜 13…メタル配線層 14…プラグ 20…半導体チップ 21…SPDTスイッチ 22−1〜22−6…ボンディングパッド 30…ダイパッド 31−1〜31−6…リードフレーム 32…ボンディングワイヤ 40…封止樹脂 100、200…高周波SPDTスイッチMMIC 101〜103、201〜203…RF端子 104、204…電源端子 105、205…制御端子 106、206…GND端子 107、121〜125、161〜164、220〜2
25…抵抗素子 108、109、153、253…容量素子 110、210…スイッチ部 111〜114、141〜144、151、152、2
11〜214、241〜244、251、252…FE
T 130、230…制御部 131〜134、231〜234…ノード 140、240…ソースフォロア回路 150、250…インバータ回路 165〜167…保護回路 171〜173…第1〜第3端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03K 17/08 H01L 27/04 E // H04B 1/44 (72)発明者 兼田 直孝 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター内 Fターム(参考) 5F038 AV01 BE07 BH04 BH13 DF02 EZ02 EZ20 5F048 AA02 AB04 AB10 AC02 AC10 BA14 CC06 CC18 5J055 AX32 BX02 BX17 CX03 CX24 DX15 DX16 DX23 DX72 DX73 DX83 EX07 EY01 EY10 EY12 EY21 EZ00 EZ07 FX18 GX01 GX05 GX06 GX07 GX08 5K011 DA02 DA21 JA01 KA18

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御端子と、 電源端子と、 GND端子と、 RF端子と、 前記RF端子から入力されるRF信号の入出力経路を切
    り替えるスイッチ部と、 前記制御端子及び前記電源端子に接続され、前記スイッ
    チ部を制御する制御部と、 前記制御端子と前記RF端子との間、前記制御端子と前
    記GND端子との間、及び前記電源端子と前記GND端
    子との間にそれぞれ設けられた保護ダイオードとを具備
    することを特徴とする高周波スイッチ装置。
  2. 【請求項2】 制御端子と、 電源端子と、 RF端子と、 同一列に整列配置された抵抗素子に接続されたゲートを
    有する複数のFET、並びに前記抵抗素子が同一列に整
    列配置された領域上を通過し且つ前記RF信号が伝搬さ
    れるRF信号用配線を含み、前記RF端子から入力され
    るRF信号の入出力経路を切り替えるスイッチ部と、 前記制御端子及び前記電源端子に接続され、前記スイッ
    チ部を制御する制御部とを具備することを特徴とする高
    周波スイッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ部を制御する信号が出力さ
    れる前記制御部の出力端子に接続される配線は、いかな
    るRF信号用配線とも交差しないことを特徴とする請求
    項2記載の高周波スイッチ装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチ部を制御する信号が出力さ
    れる前記制御部の出力端子と、GND端子との間に設け
    られた容量素子を更に備えることを特徴とする請求項1
    または2記載の高周波スイッチ装置。
  5. 【請求項5】 前記抵抗素子は、半導体基板中に設けら
    れた不純物拡散層であることを特徴とする請求項2記載
    の高周波スイッチ装置。
  6. 【請求項6】 前記抵抗素子は、前記FETのゲートへ
    の前記RF信号の漏れ出しを妨げることを特徴とする請
    求項5記載の高周波スイッチ装置。
  7. 【請求項7】 前記制御端子と前記RF端子との間、前
    記制御端子とGND端子との間、及び前記電源端子とG
    ND端子との間にそれぞれ設けられた保護ダイオードを
    更に備えることを特徴とする請求項2記載の高周波スイ
    ッチ装置。
  8. 【請求項8】 前記制御端子に接続された、前記制御部
    の第1端子と、 前記電源端子に接続された、前記制御部の第2端子と、 GND端子に接続された、前記制御部の第3端子と、 前記第1端子と前記制御端子との間、前記第2端子と前
    記電源端子との間、及び前記第3端子と前記GND端子
    との間に、それぞれ設けられた抵抗素子とを更に備える
    ことを特徴とする請求項1または2記載の高周波スイッ
    チ装置。
  9. 【請求項9】 前記制御部は、FETを含むインバータ
    回路と、 前記インバータ回路に含まれる前記FETのゲートに印
    加されるゲート電圧の最大値が、ショットキー電圧を超
    えないように前記ゲート電圧をレベルシフトする、FE
    Tを含むソースフォロワ回路と、 前記ソースフォロワ回路の出力端子と、前記インバータ
    回路に含まれる前記FETのゲート端子との間に設けら
    れた抵抗素子とを備えることを特徴とする請求項1また
    は2記載の高周波スイッチ装置。
  10. 【請求項10】 前記保護ダイオードは、前記スイッチ
    部及び制御部をESD破壊から防止する為のものである
    ことを特徴とする請求項1または7記載の高周波スイッ
    チ装置。
  11. 【請求項11】 前記保護ダイオードはそれぞれ、双方
    向のダイオードを有することを特徴とする請求項1また
    は7記載の高周波スイッチ装置。
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