JPH1093302A - 信号切換えスイッチ - Google Patents

信号切換えスイッチ

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JPH1093302A
JPH1093302A JP8263537A JP26353796A JPH1093302A JP H1093302 A JPH1093302 A JP H1093302A JP 8263537 A JP8263537 A JP 8263537A JP 26353796 A JP26353796 A JP 26353796A JP H1093302 A JPH1093302 A JP H1093302A
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circuit
impedance
changeover switch
switch
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貴博 片又
Yoshizumi Kawaoka
良積 河岡
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング用半導体素子における電流的な
制限を緩和することにより、線形最大伝送可能電力を向
上させる。 【解決手段】 半導体素子Q1〜Q4がスイッチング素子
として用いられたスイッチ回路12と、複数の入出力端
子ANT,RX,TX端子を備え、スイッチ回路12に
よって各入出力端子ANT,RX,TX端子を互いに接
続したり、切り離したりするための信号切換えスイッチ
11において、前記入出力端子ANT,RX,TX端子
と前記スイッチ回路12との間にインピーダンス変換回
路M1〜M3を設け、スイッチ回路12からインピーダ
ンス変換回路M1〜M3をみたインピーダンスZSWを、
入出力端子ANT,RX,TX端子から外部回路をみた
インピーダンスZ0より大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は信号切換えスイッチ
に関する。例えば、本発明は、携帯電話の送受信切り換
え等に使用される高周波用の信号切換えスイッチに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来の携帯電話の送受信切り換
え等に使用される信号切換えスイッチ1を示す回路図で
ある。一般に、この種の回路はSPDT(Single-Pole-
Dual-Throw)スイッチと呼ばれている。
【0003】このSPDTスイッチは、入出力端子とし
て、送受信共用アンテナが接続されるANT端子(図で
は、ANTで示す)と、送信用電力増幅器が接続される
TX端子(図では、TXで示す)と、受信用低雑音増幅
器が接続されるRX端子(図では、RXで示す)とを備
えている。
【0004】この信号切換えスイッチ1は4つのスイッ
チング用半導体素子(以下、スイッチング用素子とい
う)Q1〜Q4を有しており、スイッチング用素子として
GaAs MESFET(GaAs Metal-Semiconducto
r FET)が用いられている。ANT端子−RX端子間
には、スイッチング用素子Q1のソース・ドレインが直
列に接続され、RX端子−グランド(以下、GNDと記
す)間には、スイッチング用素子Q2のソース・ドレイ
ンが直列に接続され、ANT端子−TX端子間には、ス
イッチング用素子Q3のソース・ドレインが直列に接続
され、TX端子−GND間には、スイッチング用素子Q
4のソース・ドレインが直列に接続されている。
【0005】各スイッチング用素子Q1〜Q4のゲート
は、それぞれ抵抗R1〜R4を介して制御電圧端子に接続
されている。V1〜V4は制御電圧端子を介して各スイッ
チング用素子Q1〜Q4のゲートに印加されている制御電
圧(ゲートバイアスVGB)である。各スイッチング用素
子Q1〜Q4は、ゲートにピンチオフ電圧VP以上の電圧
ONを印加する(V1〜V4≧VON)ことによりON(導
通)状態となり、逆に、ゲートにピンチオフ電圧VP
下の電圧VOFFを印加する(V1〜V4≦VOFF)ことによ
りOFF(遮断)状態となる。
【0006】しかして、信号切換えスイッチ1を通して
送信する場合には、スイッチング用素子Q1,Q4の制御
電圧V1,V4をVOFFにし、スイッチング用素子Q2,Q
3の制御電圧V2,V3をVONにすると、ANT端子−R
X端子間がOFFとなり、ANT端子−TX端子間がO
Nとなり、送信側の電力増幅器からアンテナに送信信号
が出力される。
【0007】また、信号切換えスイッチ1を通して受信
する場合には、スイッチング用素子Q2,Q3の制御電圧
2,V3をVOFFにし,スイッチング用素子Q1,Q4
制御電圧V1,V4をVONにすると、ANT端子−TX端
子間はOFFとなり、ANT端子−RX端子間はONと
なり、アンテナから受信側の低雑音増幅器に受信信号が
入力される。
【0008】RX端子−GND間のスイッチング用素子
2は、スイッチング用素子Q1がOFF状態となってい
る場合にON状態となり、OFF状態にあるスイッチン
グ用素子Q1のOFF容量を通してRX端子側に漏れて
きた信号電力をGNDに落とすことにより、RX端子の
アイソレーション特性を高める効果がある。同様に、T
X端子−GND間のスイッチング用素子Q4は、スイッ
チング用素子Q3がOFF状態となっている場合にON
状態となり、OFF状態にあるスイッチング用素子Q3
のOFF容量を通してTX端子側に漏れてきた信号電力
をGNDに落とすことにより、TX端子のアイソレーシ
ョン特性を高める効果がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図2は上記スイッチン
グ用素子(GaAs MESFET)Q1〜Q4の特性を
表わし、さらに、OFF状態のスイッチング用素子とO
N状態のスイッチング用素子のゲート・ソース間に加わ
っている信号電圧波形を表わす図であって、横軸はゲー
ト・ソース間電圧VGS、縦軸はドレイン電流IDSを示し
ている。なお、IDSSはゲート・ソース間電圧VGS=0
Vのときの飽和ドレイン電流、IFmaxはゲート・ソース
間電圧印加時の飽和ドレイン電流、VTHはゲート順方向
電流の立ち上がり電圧、VPはピンチオフ電圧、VBはゲ
ート逆方向耐圧である。
【0010】図2に示すように、従来の高周波用信号切
換えスイッチ1においては、ANT端子とRX端子又は
TX端子の間を伝搬する信号電圧ΔVGSが各スイッチン
グ用素子Q1〜Q4のゲートバイアスVGB=V1〜V4(す
なわち、制御電圧VON又はVOFF)を中心としてゲート
・ソース間電圧VGSに重畳されるので、送信時にTX端
子から大電力の信号が入力された場合、ゲート・ソース
間電圧VGSがスイッチング用素子Q1〜Q4のピンチオフ
電圧VPに達する。このとき、送信時にはON状態であ
るはずのスイッチング用素子Q3は、ゲート・ソース間
電圧VGS(=VO N+ΔVGS)がピンチオフ電圧VP以下
となる毎に一時的にOFF状態となるので、送信電力波
形がクリッピングされて波形歪が生じる。
【0011】また、TX端子から大電力の信号が入力さ
れた場合には、OFF状態であるはずのスイッチング用
素子Q1は、ゲート・ソース間電圧VGS(=VOFF+ΔV
GS)がピンチオフ電圧VP以上となる毎に一時的にON
状態となるので、送信電力の一部がRX端子へ漏れ、R
X端子のアイソレーションが悪化する。
【0012】さらに、TX端子から大電力の信号が入力
された場合には、OFF状態であるはずのスイッチング
用素子Q4は、ゲート・ソース間電圧VGSがピンチオフ
電圧VP以上となる毎に一時的にONとなるので、送信
電力の一部がGNDに落ち、挿入損失が増加する。
【0013】この結果、従来の信号切換えスイッチにお
いては、大きな電圧の信号による性能劣化により、線形
最大伝送可能電力が制限されていた。
【0014】しかし、信号切換えスイッチの用途によっ
ては低電圧動作を特に要求されない場合もあり、そのよ
うな場合にはピンチオフ電圧VPや制御電圧VON,VOFF
を、上記の電圧的な制限からくるスイッチ性能の劣化が
生じないよう、十分余裕を持って設定することが可能で
ある。すなわち、VON−VP,VP−VOFFを十分に大き
くすることにより、上記のようなスイッチ性能の劣化を
防止できる。
【0015】このように電圧的な制限が問題とならない
場合には、信号切換えスイッチ1の線形最大伝送可能電
力は、電流的な制限から決まる。すなわち、信号切換え
スイッチ1を伝搬する電流IDSがスイッチング用素子Q
1〜Q4のドレイン電流飽和領域に達すると、送信電力波
形がクリッピングされるため歪が生じ、このスイッチ性
能の劣化が信号切換えスイッチ1の線形最大伝送可能電
力を制限することになる。これは、スイッチング用素子
1〜Q4の飽和ドレイン電流IDSS(又は、IF max)で
決まり、線形最大伝送可能電力を増加させるには、スイ
ッチング用素子Q1〜Q4の飽和ドレイン電流IDSSを十
分大きく設定することが必要になる。
【0016】しかしながら、スイッチング用素子Q1
4の飽和ドレイン電流IDSSを大きくするには、スイッ
チング用素子Q1〜Q4の活性層のキャリア密度等の内部
構造が決定している場合、一般にゲート幅Wgを増やす
方法が採られる。しかし、ゲート幅Wgを大きくすると
スイッチング用素子Q1〜Q4の面積が増大することから
チップ面積が増大し、コストが増加するという問題が生
じる。また、スイッチング用素子Q1〜Q4のゲートは断
線等のプロセス不良が生じやすいため、ゲート幅Wgが
増大すると歩留りが低下するという問題が生じる。
【0017】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、スイッチン
グ用の半導体素子における電流的な制限を緩和すること
により、線形最大伝送可能電力を向上させることにあ
る。
【0018】
【発明の開示】請求項1に記載の信号切換えスイッチ
は、半導体素子がスイッチング素子として用いられたス
イッチ回路と、複数の入出力端子とを備え、スイッチ回
路によって各入出力端子を互いに接続したり、切り離し
たりするための信号切換えスイッチにおいて、前記入出
力端子と前記スイッチ回路との間にインピーダンス変換
回路を設け、スイッチ回路からインピーダンス変換回路
をみたインピーダンスを、入出力端子から外部回路をみ
たインピーダンスより大きくしたことを特徴としてい
る。ここで、入出力端子とは、入力端子、出力端子もし
くは入出力共用端子をさす。
【0019】請求項1に記載の信号切換えスイッチにあ
っては、スイッチ回路からインピーダンス変換回路をみ
たインピーダンスが、入出力端子から外部回路をみたイ
ンピーダンスより大きくなっているので、インピーダン
ス変換回路を設けたことにより、スイッチ回路内部を伝
搬する信号電力の電流波の振幅が小さくなる。
【0020】よって、スイッチ回路に用いられているス
イッチング用の半導体素子に要求される電流容量、例え
ば飽和ドレイン電流の制限を緩和することができ、信号
切換えスイッチにおける線形最大伝送可能電力を向上さ
せることができる。
【0021】すなわち、飽和ドレイン電流を大きくする
ことなく、つまりスイッチング用の半導体素子のゲート
幅を大きくすることなく、信号電流を小さくすることに
よって線形最大伝送可能電力を向上させることができ
る。
【0022】線形最大伝送可能電力を向上させるために
ゲート幅を大きくする必要がないので、チップ面積が大
きくならず、コストの増大という問題も生じない。さら
に、ゲート幅が大きくならないので、断線の恐れも増加
せず、信号切換えスイッチの歩留りが低下することもな
い。
【0023】請求項2に記載の実施態様は、請求項1記
載の信号切換えスイッチにおいて、前記インピーダンス
変換回路が、前記スイッチ回路が形成された半導体集積
回路のボンディングワイヤもしくはリードのインダクタ
ンスと、前記半導体集積回路のストレーキャパシタンス
とを用いたものであることを特徴としている。
【0024】請求項2に記載の実施態様にあっては、ス
イッチ回路が形成されている半導体集積回路のボンディ
ングワイヤもしくはリードのインダクタンスとストレー
キャパシタンスをインピーダンス変換回路に利用してい
るので、信号切換えスイッチの構成部品点数を削減する
ことができる。また、スイッチ回路及びインピーダンス
変換回路を構成された半導体集積回路のチップ面積を小
さくすることができる。
【0025】従って、信号切換えスイッチを小型化する
ことができると共に製造コストも安価にすることができ
る。
【0026】請求項3に記載の実施態様は、請求項1又
は2記載の信号切換えスイッチにおいて、前記インピー
ダンス変換回路が、誘電体多層基板内に形成されたイン
ダクタンス、キャパシタンス及び伝送線路から構成され
ていることを特徴としている。
【0027】このように、インピーダンス変換回路を構
成するインダクタンス、キャパシタンス及びボンディン
グワイヤを誘電体多層基板内に積層することにより、イ
ンピーダンス変換回路を小面積に形成することができ、
信号切換えスイッチの小型化を図ることができる。
【0028】また、請求項3に記載の実施態様によれ
ば、インピーダンスのQ値を下げることができ、広帯域
なインピーダンス変換が実現できる。よって、広帯域に
わたって信号切換えスイッチの性能を向上させることが
できる。
【0029】請求項4に記載の実施態様は、請求項1〜
3記載の信号切換えスイッチにおいて、前記インピーダ
ンス変換回路が、単一正電源動作用の直流カット用キャ
パシタンスと高周波チョーク用インダクタンスとを含ん
でいることを特徴としている。
【0030】この実施態様によれば、単一正電源動作用
の高周波チョーク用インダクタンス及び直流カット用キ
ャパシタンスをインピーダンス変換回路の一部として利
用しているので、信号切換えスイッチの素子数を削減で
き、半導体集積回路として構成する場合にはチップ面積
を減少させることができる。従って、製造コストの削減
を図ることができる。
【0031】請求項5に記載の実施態様は、請求項1〜
4に記載の信号切換えスイッチにおいて、前記入出力端
子から各インピーダンス変換回路をみたインピーダンス
が前記各外部回路の要求する最適インピーダンスにほぼ
等しくなっていることを特徴としている。
【0032】請求項5に記載の実施態様にあっては、イ
ンピーダンス変換回路が入出力端子に接続する外部回路
との最適インピーダンスによる整合機能を有しているの
で、入出力端子と外部回路との間に整合回路を設ける必
要がなくなる。
【0033】各入出力端子と外部回路との間に整合回路
が不要になるので、信号切換えスイッチの性能を向上さ
せた状態で、通信システム等の全体における変換損失の
低減を図ることができる。さらに、素子数を減少させ、
半導体集積回路においてはチップ面積を減少させること
ができるので、信号切換えスイッチの製造コストの削減
を図ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図3は、本発明の一実施形態による
信号切換えスイッチ11を示す回路図である。この信号
切換えスイッチ11は、スイッチング用素子Q1〜Q4
してGaAs MESFETのような半導体素子を用い
たスイッチ回路12と、入出力端子であるANT端子、
RX端子及びTX端子と、インピーダンス変換回路M1
〜M3とから構成されている。ここで、スイッチ回路1
2は、従来例として説明した信号切換えスイッチ(SP
DTスイッチ)1と同じものであるので、同一構成要素
には同一符号を付して説明を省略する。インピーダンス
変換回路M1はANT端子とスイッチ回路12の間に接
続されており、スイッチ回路12からインピーダンス変
換回路M1をみたインピーダンスZSWがANT端子から
外部回路をみたインピーダンスZ0より大きくなるよう
にしている。同様に、インピーダンス変換回路M2はR
X端子とスイッチ回路12の間に接続され、インピーダ
ンス変換回路M3はTX端子とスイッチ回路12の間に
接続されており、いずれもスイッチ回路12からインピ
ーダンス変換回路M2〜M3をみたインピーダンスZSW
がRX端子又はTX端子から外部回路をみたインピーダ
ンスZ0より大きくなるようにしている。
【0035】しかして、この信号切換えスイッチ11に
あっては、入出力端子であるANT端子、RX端子及び
TX端子とスイッチ回路12の間にそれぞれインピーダ
ンス変換回路M1〜M3を設け、スイッチ回路12から
インピーダンス変換回路M1〜M3をみたインピーダン
スZSWが、ANT端子、RX端子及びTX端子から外部
回路をみたインピーダンスZ0より大きくなるようにし
ているので、スイッチ回路12内部を伝搬する信号電力
の電流波の振幅を小さくすることができる。よって、ス
イッチング用素子Q1〜Q4としてのMESFETに要求
される電流容量、すなわち飽和ドレイン電流IDSSの制
限が緩和されるため、MESFETのゲート幅を短くで
きる。この結果、スイッチング用素子Q1〜Q4のチップ
面積の縮小が達成され、チップ面積の縮小によって製造
コストが低下し、またゲート幅が短いため製造プロセス
による歩留りが向上する。そして、同じゲート幅のスイ
ッチング用素子Q1〜Q4を用いた信号切換え用スイッチ
に比べて線形最大伝送可能電力を向上させることができ
る。
【0036】なお、本発明は、一般的にいうと、インピ
ーダンス変換回路M1〜M3によりスイッチ回路12の
内部のインピーダンスを増加させ、スイッチ回路12に
流れる信号の電流振幅を減少させたものである。すなわ
ち、スイッチ回路12のインピーダンスをZSW、スイッ
チ回路12に流れる電流波の最大振幅をISWとすると、
スイッチ回路12を伝送される電力Pは、P=(ISW 2
・ZSW)/2で表わされるから、スイッチ回路12に入
力される電力がPであるとすると、スイッチ回路12の
インピーダンスZSWを大きくすることにより、スイッチ
回路12を流れる電流ISWを小さくすることができる。
従って、スイッチング用素子Q1〜Q4の電流的な制限か
ら生じるスイッチング性能の劣化を緩和することができ
る。よって、本実施形態ではスイッチング用素子Q1
4としてGaAs MESFETを例として用いたが、
他の半導体素子、例えばPINダイオード等を用いて
も、許容電流等の電流的な制限を緩和することが可能で
ある(以下の実施形態においても同様)。
【0037】(第2の実施形態)図4は、本発明の別な
実施形態による信号切換えスイッチ13を示す回路図で
ある。インピーダンス変換回路M1は、L型接続された
インダクタンスLANTとキャパシタンスCANTからなるL
型無損失回路であり、信号の周波数をfとするとき、イ
ンダクタンスLANTによるインピーダンスがj(2π
f)LANT=j50Ω、キャパシタンスCANTによるイン
ピーダンス−j/(2πfCANT)=−j100Ωとな
っている。従って、ANT端子から外部回路をみたイン
ピーダンスがZ0=50Ωのとき、スイッチ回路12か
らインピーダンス変換回路M1をみたインピーダンスは
SW=100Ωになる。同様に、インピーダンス変換回
路M2,M3は、それぞれL型接続されたインダクタン
スLRX,LTXとキャパシタンスCRX,CTXとからなるL
型無損失回路であり、インダクタンスLRX,LTXによる
インピーダンスj(2πf)LRX=j50Ω、j(2π
f)LTX=j50Ω、キャパシタンスCRX,CTXによる
インピーダンス−j/(2πfCRX)=−j100Ω、
−j/(2πfCTX)=−j100Ωとなっている。従
って、RX端子又はTX端子から外部回路をみたインピ
ーダンスがZ0=50Ωのとき、スイッチ回路12から
RX端子又はTX端子をみたインピーダンスもZSW=1
00Ωになる。なお、インダクタンスLANT,LRX,L
TX、キャパシタンスCANT,CRX,CTXの素子定数は回
路を流れる信号の周波数fによって定まり、1.9GH
zにおいては、LANT=LRX=LTX=4.188nH、C
ANT=CRX=CTX=0.838pFとなっている。
【0038】図5及び図6はそれぞれ、信号切換えスイ
ッチ13にP=360mWの信号電力を入力したとき
の、入力端子(すなわち、TX端子またはANT端
子)、スイッチ回路12の内部、出力端子(すなわち、
ANT端子またはRX端子)における電流波形及び電圧
波形を示す図である。但し、簡単のため、スイッチ回路
12の内部での抵抗損失は0であるとして計算してい
る。入出力端子であるANT端子、RX端子、TX端子
はZ0=50Ω系であるから、電圧波の最大振幅は6V
[=(2PZ01/2]、電流波の最大振幅は120mA
[=(2P/Z01/2]となっているが、スイッチ回路
12の内部ではインピーダンス変換回路M1〜M3によ
りZSW=100Ω系となっているため、電圧波の最大振
幅は8.5V[=(2PZSW1/2]、電流波の最大振幅
は85mA[=(2P/ZSW1/2]となっている。
【0039】すなわち、TX端子又はANT端子から信
号電力を入力すると、スイッチ回路12を伝搬する電圧
波の最大振幅はインピーダンスがZ0=50Ωであると
6Vに達するが、インピーダンス変換回路M1〜M3に
よりインピーダンスがZSW=100Ωになっているた
め、スイッチ回路12を伝搬する電圧波の最大振幅は
8.5Vと√2倍に増加する。そのかわり、電流波の最
大振幅は、Z0=50Ωでは120mAであったが、Z
SW=100Ωでは85mAと1/√2倍に減少する。
【0040】従って、ANT端子、RX端子、TX端子
とスイッチ回路12の間にインピーダンス変換回路M1
〜M3を設け、スイッチ回路12からANT端子、RX
端子、TX端子をみたインピーダンスZSWを、ANT端
子、RX端子、TX端子から外部回路をみたインピーダ
ンスZ0より大きくなるように設定することで、スイッ
チ回路12の内部を伝搬する信号電力の電流波の振幅を
小さくできる。
【0041】これによって、スイッチング用素子Q1
4に流れる電流が、その飽和ドレイン電流IDSSに達し
にくくなるので、信号切換えスイッチ13に大きな電力
を供給できるようになり、線形最大伝送可能電力を大き
くすることができる。よって、同一のゲート幅のスイッ
チング用素子Q1〜Q4を用いた場合と比較して、線形最
大伝送可能電力を向上させることができる。
【0042】(第3の実施形態)図7は、本発明の別な
実施形態による信号切換えスイッチ14を示す平面図で
ある。この信号切換えスイッチ14においては、スイッ
チ回路12はIC(半導体集積回路)チップ15上に形
成されている。16、17、18はそれぞれ、ICチッ
プ15上に形成されているスイッチ回路12のANT側
端子電極、RX側端子電極、TX側端子電極である。ス
イッチ回路12を形成されたICチップ15は、ダイパ
ッド19上にダイボンドされている。ダイパッド19か
らは3本のグランド端子20が延出されている。また、
ICチップ15を封止しているモールドパッケージ21
には、ANT端子となるANTリード22と、RX端子
となるRXリード23と、TX端子となるTXリード2
4の各端部が埋めこまれている。ANTリード22とス
イッチ回路12のANT側端子電極16はボンディング
ワイヤ25により接続されており、RXリード23とス
イッチ回路12のRX側端子電極17はボンディングワ
イヤ26により接続されており、TXリード24とスイ
ッチ回路12のTX側端子電極18はボンディングワイ
ヤ27により接続されている。また、28、29、30
はそれぞれANT側端子電極16、RX側端子電極1
7、TX側端子電極18の近傍に設けられたグランド電
極であって、バイアホール31を介してダイパッド19
に導通している。スイッチ回路12のANT側端子電極
16とグランド電極28はMIMキャパシタ32によっ
て接続されており、スイッチ回路12のRX側端子電極
17とグランド電極29はMIMキャパシタ33により
接続されており、スイッチ回路12のTX側端子電極1
8とグランド電極30は、ICチップ15上に形成され
たMIMキャパシタ34により接続されている。
【0043】図8は上記信号切換えスイッチ14の等価
回路図である。この信号切換えスイッチ14にあって
は、ANT端子、RX端子、TX端子とスイッチ回路1
2の間に挿入されているインピーダンス変換回路M1〜
M3は、いずれもインダクタンスLL1,LL2,LL3とキ
ャパシタンスCS1,CS2,CS3からなるL型回路とイン
ダクタンスLW1,LW2,LW3とキャパシタンスCM1,C
M2,CM3からなるL型回路の2段構成となっている。
【0044】インピーダンス変換回路M1においては、
ANTリード22の先端がANT端子となっており、イ
ンダクタンスLL1はANTリード22のインダクタンス
により構成され、キャパシタンスCS1はANTリード2
2とグランド端子20の間のストレーキャパシタンスに
より構成され、インダクタンスLW1はボンディングワイ
ヤ25のインダクタンスにより構成され、大容量のキャ
パシタンスCM1はMIMキャパシタンス32により構成
されている。
【0045】同様に、インピーダンス変換回路M2にお
いては、RXリード23の先端がRX端子となってお
り、インダクタンスLL2はRXリード23のインダクタ
ンスにより構成され、キャパシタンスCS2はRXリード
23とグランド端子20の間のストレーキャパシタンス
により構成され、インダクタンスLW2はボンディングワ
イヤ26のインダクタンスにより構成され、大容量のキ
ャパシタンスCM2はMIMキャパシタンス33により構
成されている。
【0046】同じく、インピーダンス変換回路M3にお
いては、TXリード24の先端がTX端子となってお
り、インダクタンスLL3はTXリード24のインダクタ
ンスにより構成され、キャパシタンスCS3はTXリード
24とグランド端子20の間のストレーキャパシタンス
により構成され、インダクタンスLW3はボンディングワ
イヤ27のインダクタンスにより構成され、大容量のキ
ャパシタンスCM3はMIMキャパシタンス34により構
成されている。
【0047】本実施形態によれば、信号切換えスイッチ
14をモールドパッケージ21に納める際に問題とな
る、ANTリード22、RXリード23、TXリード2
4やボンディングワイヤ25,26,27の各インダク
タンスLL1,LL2,LL3やLW1,LW2,LW3、ANTリ
ード22、RXリード23、TXリード24とグランド
端子20の間のストレーキャパシタンスCS1,CS2,C
S3をインピーダンス変換回路M1〜M3の一部として積
極的に利用することができ、ICチップ15のチップ面
積を小さくすることが可能となり、信号切換えスイッチ
14の性能を向上した状態で、ICチップ15の面積を
小さくでき、製造コストを低廉にできる。
【0048】(第4の実施形態)図9は、本発明のさら
に別な実施形態による信号切換えスイッチ35を示す斜
視図、図10はその等価回路図である。この信号切換え
スイッチ35にあっては、インピーダンス変換回路M1
〜M3が構成された誘電体多層基板36の上面に、スイ
ッチ回路12を形成されたICチップ15が実装され、
ICチップ15と誘電体多層基板36とがボンディング
ワイヤ37により接続されている。
【0049】インピーダンス変換回路M1〜M3は、図
10に示すように、誘電体多層基板36の内部に多段に
形成されたインダクタンスLA1,LA2,LA3;LB1,L
B2,LB3;LC1,LC2,LC3とキャパシタンスCA1,C
A2,CA3;CB1,CB2,CB3;CC1,CC2,CC3と伝送
線路MS1,MS2,MS3により構成されている。
【0050】インピーダンス変換回路M1においては、
ANT端子とスイッチ回路12間に直列にインダクタン
スLA1、キャパシタンスCA1、伝送線路MS1、インダ
クタンスLA3が接続され、インダクタンスLA1とキャパ
シタンスCA1の接続点がインダクタンスLA2を介してグ
ランド(GND)に接続され、キャパシタンスCA1と伝
送線路MS1の接続点がキャパシタンスCA2を介してグ
ランドに接続され、伝送線路MS1とインダクタンスL
A3の接続点がキャパシタンスCA3を介してグランドに接
続されている。
【0051】同様に、インピーダンス変換回路M2,M
3においては、RX端子,TX端子とスイッチ回路12
間に直列にインダクタンスLB1,LC1、キャパシタンス
B1,CC1、伝送線路MS2,MS3、インダクタンスL
B3,LC3が接続され、インダクタンスLB1又はLC1とキ
ャパシタンスCB1又はCC1の接続点がインダクタンスL
B2,LC2を介してグランドに接続され、キャパシタンス
B1又はCC1と伝送線路MS2又はMS3の接続点がキャ
パシタンスCB2,CC2を介してグランドに接続され、伝
送線路MS2又はMS3とインダクタンスLB3又はLC3
接続点がキャパシタンスCB3,CC3を介してグランドに
接続されている。なお、ボンディングワイヤ37のイン
ダクタンスがインピーダンス変換回路M1〜M3に利用
されており、ボンデイングワイヤ37がインピーダンス
変換回路M1〜M3の一部となっている。
【0052】このように、インピーダン変換回路M1〜
M3を誘電体多層基板36に形成することにより、小さ
な実装面積において、インピーダンス変換回路M1〜M
3をインダクタンスLA1〜LC3、キャパシタンスCA1
C3、伝送線路MS1〜MS3及びボンディングワイヤ3
7により多段に形成することができる。
【0053】従って、インピーダンス変換回路M1〜M
3のQ値を下げることができ、広帯域なインピーダンス
変換が実現できる。よって、広帯域にわたってスイッチ
回路12の性能を向上することができる。また、このイ
ンピーダンス変換回路M1〜M3は誘電体多層基板36
に形成しているため、実装面積が小さくて済み、信号切
換えスイッチ35を小型化することができる。
【0054】(第5の実施形態)図11は、本発明のさ
らに別な実施形態による信号切換えスイッチ38を示す
回路図である。この信号切換えスイッチ38は、単一正
電源動作を実現するために直流カット用キャパシタンス
DCと高周波チョーク用インダクタンスLRFを付加して
おり、この直流カット用キャパシタンスCDCと高周波チ
ョーク用インダクタンスLRFをインピーダンス変換回路
M1〜M3の一部としている。
【0055】すなわち、インピーダンス変換回路M1
は、ANT端子とスイッチ回路12の間に挿入された直
流カット用キャパシタンスCDCと、この直流カット用キ
ャパシタンスCDCとスイッチ回路12間の接続点とグラ
ンドの間に直列に挿入されたインダクタンスLG及びキ
ャパシタンスCGと、この直流カット用キャパシタンス
DCとスイッチ回路12間の接続点に接続されて定電圧
DDを印加された高周波チョーク用インダクタンスLRF
とから構成されている。
【0056】また、インピーダンス変換回路M2は、R
X端子とスイッチ回路12の間に挿入された直流カット
用キャパシタンスCDCと、この直流カット用キャパシタ
ンスCDCとスイッチ回路12間の接続点とグランドの間
に直列に挿入されたインダクタンスLG及びキャパシタ
ンスCGと、スイッチング用素子Q2とグランドの間に挿
入された直流カット用キャパシタンスCDCと、この直流
カット用キャパシタンスCDCとスイッチング用素子Q2
の接続点に接続されて定電圧VDDを印加された高周波チ
ョーク用インダクタンスLRFとから構成されている。
【0057】同様に、インピーダンス変換回路M3は、
TX端子とスイッチ回路12の間に挿入された直流カッ
ト用キャパシタンスCDCと、この直流カット用キャパシ
タンスCDCとスイッチ回路12間の接続点とグランドの
間に直列に挿入されたインダクタンスLG及びキャパシ
タンスCGと、スイッチング用素子Q4とグランドの間に
挿入された直流カット用キャパシタンスCDCと、この直
流カット用キャパシタンスCDCとスイッチング用素子Q
4の接続点に接続されて定電圧VDDを印加された高周波
チョーク用インダクタンスLRF(インピーダンス変換回
路M2と共用)とから構成されている。
【0058】この信号切換えスイッチ38は、上記のよ
うに単一正電源動作用の高周波チョーク用インダクタン
スLRF及び直流カット用キャパシタンスCDCをインピー
ダンス変換回路M1〜M3の一部として利用しているの
で、信号切換えスイッチ38の素子数を削減でき、半導
体集積回路として構成する場合にはチップ面積を減少さ
せることができる。
【0059】(第6の実施形態)図12は、本発明のさ
らに別な実施形態による信号切換えスイッチ39を外部
回路と共に示す図である。ANT端子には送受信アンテ
ナ40が接続され、RX端子には受信用低雑音増幅器
(LNA)41が接続され、TX端子には送信用電力増
幅器(PA)42が接続されている。
【0060】この信号切換えスイッチ39においては、
スイッチ回路12からインピーダンス変換回路M1〜M
3をみたインピーダンスZSWを、例えば第1又は第2の
実施形態のように最大伝送可能電力が向上するような電
流が流れる適当な値とし(すなわち、スイッチ回路12
からインピーダンス変換回路M1〜M3をみたインピー
ダンスZSWをANT端子、RX端子及びTX端子から送
受信アンテナ40、受信用低雑音増幅器41、送信用電
力増幅器42等の外部回路をみたインピーダンスZ0
り大きくし)、さらに、ANT端子、RX端子及びTX
端子から各インピーダンス変換回路M1〜M3をみたイ
ンピーダンスを送受信アンテナ40、受信用低雑音増幅
器41、送信用電力増幅器42等の外部回路が要求する
最適インピーダンス(定格インピーダンス)ZANT,Z
LNA,ZPAとなるよう、各インピーダンス変換回路M1
〜M3が設計されている。これによってインピーダンス
変換回路にANT端子、RX端子、TX端子に接続する
外部回路との最適インピーダンスによる整合機能を持た
せている。
【0061】ここで、最適インピーダンスとは、送受信
アンテナ40では、送信回路から送受信アンテナ40に
入力された送信電力が全て空中へ放射され、逆に空中か
ら入射した受信電力が全て受信回路へ出力されるような
インピーダンスZANTである。また、送信用電力増幅器
42では、最大出力電力が得られるインピーダンスZPA
である。また、受信用低雑音増幅器41では、最小雑音
指数が得られるインピーダンスZLNAである。
【0062】信号切換えスイッチ39が最適インピーダ
ンスによる整合機能を有しない場合には、送受信アンテ
ナ40、送信用電力増幅器42、受信用低雑音増幅器4
1等の外部回路をANT端子、TX端子、RX端子に接
続する場合には、別途整合回路を用いることにより、A
NT端子、TX端子及びRX端子における外部回路との
特性インピーダンス(例えば50Ω)を外部回路が要求
する最適インピーダンスに変換した後、整合回路を介し
てANT端子、TX端子及びRX端子に送受信アンテナ
40、送信用電力増幅器42、受信用低雑音増幅器41
等の外部回路を接続する必要がある。
【0063】これに対し、本実施形態による信号切換え
スイッチ39では、インピーダンス変換回路M1〜M3
に、ANT端子、TX端子、RX端子に接続する外部回
路との最適インピーダンスによる整合機能を持たせてい
るから、ANT端子、RX端子、TX端子と外部回路と
の間に整合回路が不要になり、外部回路と接続する際の
構成を簡単にすることができる。
【0064】さらに、ANT端子、RX端子、TX端子
と外部回路との間に接続される整合回路が不要になるの
で、信号切換えスイッチ39の性能を向上させた状態に
おいて、信号切換えスイッチ39や通信システムにおけ
る変換損失を低減でき、さらに素子数を減少させ、半導
体集積回路を用いる場合にはチップ面積を減少させるこ
とができ、信号切換えスイッチ39の製造コストを安価
にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の信号切換え用スイッチを示す回路図で
ある。
【図2】スイッチング用素子の特性とスイッチング用素
子のゲートに印加される制御電圧に重畳された信号電圧
を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態による信号切換えスイッチ
を示す回路図である。
【図4】本発明の別な実施形態による信号切換えスイッ
チを示す回路図である。
【図5】同上の信号切換えスイッチに信号電力を入力し
たときの入力端子、出力端子及びスイッチ回路内部にお
ける電流波形を示す図である。
【図6】同上の信号切換えスイッチに信号電力を入力し
たときの入力端子、出力端子及びスイッチ回路内部にお
ける電圧波形を示す図である。
【図7】本発明のさらに別な実施形態による信号切換え
スイッチを示す平面図である。
【図8】同上の信号切換えスイッチの等価回路を示す回
路図である。
【図9】本発明のさらに別な実施形態による信号切換え
スイッチを示す外観斜視図である。
【図10】同上の信号切換えスイッチの等価回路を示す
回路図である。
【図11】本発明のさらに別な実施形態による信号切換
えスイッチを示す回路図である。
【図12】本発明のさらに別な実施形態による信号切換
えスイッチを示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1〜Q4 スイッチング用素子 M1〜M3 インピーダンス変換回路 LANT,LL1〜LL3,LW1〜LW3,LA1〜LA3,LB1
B3,LC1〜LC3インダクタンス CANT,CS1〜CS3,CM1〜CM3,CA1〜CA3,CB1
B3,CC1〜CC3キャパシタンス MS1〜MS3 伝送線路 LRF 高周波チョーク用インダクタンス CDC 直流カット用キャパシタンス ANT ANT端子 RX RX端子 TX TX端子 GND グランド 12 スイッチ回路 15 ICチップ 36 誘電体多層基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子がスイッチング素子として用
    いられたスイッチ回路と、複数の入出力端子とを備え、
    スイッチ回路によって各入出力端子を互いに接続した
    り、切り離したりするための信号切換えスイッチにおい
    て、 前記入出力端子と前記スイッチ回路との間にインピーダ
    ンス変換回路を設け、スイッチ回路からインピーダンス
    変換回路をみたインピーダンスを、入出力端子から外部
    回路をみたインピーダンスより大きくしたことを特徴と
    する信号切換えスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記インピーダンス変換回路は、前記ス
    イッチ回路が形成された半導体集積回路のボンディング
    ワイヤもしくはリードのインダクタンスと、前記半導体
    集積回路のストレーキャパシタンスとを用いたものであ
    ることを特徴とする、請求項1に記載の信号切換えスイ
    ッチ。
  3. 【請求項3】 前記インピーダンス変換回路は、誘電体
    多層基板内に形成されたインダクタンス、キャパシタン
    ス及び伝送線路から構成されていることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の信号切換えスイッチ。
  4. 【請求項4】 前記インピーダンス変換回路は、単一正
    電源動作用の直流カット用キャパシタンスと高周波チョ
    ーク用インダクタンスとを含んでいることを特徴とす
    る、請求項1〜3に記載の信号切換えスイッチ。
  5. 【請求項5】 前記入出力端子から各インピーダンス変
    換回路をみたインピーダンスが前記各外部回路の要求す
    る最適インピーダンスにほぼ等しくなっていることを特
    徴とする、請求項1〜4に記載の信号切換えスイッチ。
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