JP2003100688A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2003100688A
JP2003100688A JP2001290966A JP2001290966A JP2003100688A JP 2003100688 A JP2003100688 A JP 2003100688A JP 2001290966 A JP2001290966 A JP 2001290966A JP 2001290966 A JP2001290966 A JP 2001290966A JP 2003100688 A JP2003100688 A JP 2003100688A
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substrate
cleaning
unit
inspection
foreign matter
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JP2001290966A
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English (en)
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Toru Asano
徹 浅野
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異物の検査結果に基づいて洗浄条件を制御で
きる基板処理装置を提供する。 【解決手段】 基板処理装置10に、基板W10の清浄
度を検査する検査部16を設ける。検査部16におい
て、基板W10の各点における異物の有無をレーザ光に
より検査する。検査結果に基づいて、清浄度判定部12
1で洗浄条件の修正の要否を判定する。洗浄条件を修正
する場合は、洗浄制御部12によって、洗浄液SOL1
の濃度および混合比、温度、洗浄時間を、清浄度に応じ
て適宜修正した後、W10の再洗浄、もしくは次の基板
W11の洗浄を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板、液晶
表示装置用ガラス基板等(以下、単に「基板」と称す
る)に対して洗浄処理を行う基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体デバイス等の製造プロセス
においては、基板の表面をきわめて高い清浄度に保つ必
要がある、そのために、製造プロセスにおける種々の工
程ごとに、必要に応じた洗浄処理がなされている。ま
た、洗浄処理の適否を検査するために、専用の検査装置
を用いて表面の異物(パーティクル等)の残存度合を調
べ、一定条件を満たすもののみ、後の工程に供すること
とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
基板処理装置における洗浄処理、および検査装置による
検査工程においては、洗浄用の基板処理装置で洗浄され
た基板を、別に配置された検査装置に搬送する必要があ
るため、製造におけるスループットを律速する要因とな
っていた。また、検査の結果次第では、洗浄条件の修正
を行う必要があるが、その際の修正の内容が作業者の技
能に依存し、基板の洗浄状態にばらつきが生じる場合も
あった。
【0004】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、異物の検査機能を備え、検査結果に基づき洗浄
条件を制御できる基板処理装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、基板に対し所定の処理を行う装
置であって、基板を処理液により洗浄する洗浄手段と、
前記洗浄手段による洗浄後の基板の表面を乾燥させる乾
燥手段と、前記乾燥手段により乾燥された基板の表面に
存在する異物を検出する異物検出手段と、前記検出手段
により検出された異物の検出量に応じて、前記洗浄手段
における洗浄条件を制御する制御手段と、を備えること
を特徴とする。
【0006】また、請求項2の発明は、基板に対し所定
の処理を行う装置であって、基板を処理液により洗浄す
る洗浄手段と、前記洗浄手段による洗浄後の前記基板の
表面を乾燥させる乾燥手段と、前記乾燥手段により乾燥
された基板の表面に存在する異物を検出する異物検出手
段と、を備え、さらに、前記洗浄手段、前記乾燥手段、
および前記異物検出手段が、前記装置において同一の略
閉空間に配置されていることを特徴とする。
【0007】また、請求項3の発明は、請求項2に記載
の基板処理装置であって、前記検出手段により検出され
た異物の検出量に応じて、前記洗浄手段における洗浄条
件を制御する制御手段を、さらに備えることを特徴とす
る。
【0008】また、請求項4の発明は、請求項1または
請求項3のいずれかに記載の基板処理装置であって、処
理液が純水の他に少なくとも1つの溶液を含み、かつ、
前記制御手段の制御対象が、溶液の濃度、純水に対する
溶液の混合比、処理液の温度、および処理液による洗浄
時間、のうち少なくとも1つであることを特徴とする。
【0009】また、請求項5の発明は、請求項4に記載
の基板処理装置であって、前記洗浄手段が、基板を保持
しつつ水平面内で回転させる回転手段と、基板に対し処
理液を吐出する処理液吐出手段と、を備えることを特徴
とする。
【0010】また、請求項6の発明は、請求項4に記載
の基板処理装置であって、前記洗浄手段が、処理液を貯
留する処理槽と、前記処理槽に処理液を供給する処理液
供給手段と、複数の基板を前記処理槽に浸漬させ、一定
時間経過後に前記処理槽から基板を引き上げる浸漬手段
と、を備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態> <装置の概要>図1は、第1の実施の形態における基板
処理装置10の平面図である。なお、図1には方向関係
を明確にするため、XY平面を水平面としZ軸方向を鉛
直方向とするXYZ直交座標系を付している。本実施形
態の基板処理装置10は、主としてインデクサID1
と、洗浄部群13と、搬送ロボット14と、検査部16
とを備えている。
【0012】洗浄部群13は、4つの洗浄部13A〜1
3Dを備え、搬送路15をはさ挟んで洗浄部13Aおよ
び洗浄部13Bと、洗浄部13Cおよび洗浄部13Dと
が対向配置されている。洗浄部群13の詳細については
後述する。
【0013】搬送ロボット14は搬送路15に配置され
ている。搬送ロボット14は、搬送路15に沿って移動
し、搬送アーム145により基板W1を搬送する。搬送
ロボット14は、搬送アーム145を複数備えている。
搬送アーム145は、後述する移載アーム171との間
で基板W1を受け渡す。また、洗浄部13A、13B、
13C、13D、および検査部16のいずれに対しても
基板W1を搬入し、いずれからも基板W1を搬出する。
【0014】インデクサID1は、搬送路15の長手方
向端部に設置されている。インデクサID1には、4つ
のカセットC11,C12,C13,C14を載置する
ことができる。カセットC11,C12には洗浄処理前
の未処理基板が収納され、カセットC13,C14には
洗浄処理後の処理済基板が収納されるものとする。各カ
セットC1〜C4には、多段の収納溝が刻設されてお
り、そえぞれの収納溝には1枚の基板W1を水平姿勢に
て(主面を水平面に沿わせて)収容する。従って、各カ
セットC1〜C4には、複数の基板W1を水平姿勢かつ
多段に所定の間隔を隔てて積層した状態にて収納する。
また、各カセットC1〜C4の少なくとも正面側((−
Y)側)は基板Wの出し入れが可能なように開放されて
いる。なお、カセットC1〜C4のインデクサID1へ
の載置、およびインデクサID1からの搬出は、作業者
が手作業にて行ってもよいし、AGV(Automatic Guide
d Vehicle)等によって自動的に行うようにしてもよい。
【0015】また、インデクサID1には、移載ロボッ
ト17が設けられている。移載ロボット17は、図1中
に矢印AR11にて示すように、X方向に沿って水平移
動可能に構成されている。また、移載ロボット17は回
転動作および昇降動作を行うとともに、移載アーム17
1を進退移動させる。これにより、移載ロボット17
は、移載アーム171をカセットC11〜C14のいず
れに対してもアクセスさせることができるとともに、搬
送ロボット14の搬送アーム145との間で基板W1の
受け渡しを行わせることができる。
【0016】なお、搬送ロボット14、移載ロボット1
7、搬送アーム145、および移載アーム171の動作
を行う駆動機構としては、公知の種々の機構を採用する
ことができる。
【0017】検査部16は、搬送路15をはさんでイン
デクサID1と対向するように設置されている。検査部
16についての詳細は後述する。
【0018】図2は、洗浄部13Aにおける洗浄・乾燥
処理、および検査部16における検査処理の概略を説明
する図である。図2に示すように、基板処理装置10
は、種々の動作制御などを行う制御部12と、基板処理
装置10に対して作業者が何らかの操作指示を行うため
の入力操作部19と、基板処理装置10の動作状況や入
力操作部19を通じた入力操作の内容などを表示する表
示パネル18とをさらに備えている。また制御部12に
は、検査部16により検出された異物の量を計量し、基
板の清浄度を判定する清浄度判定部121と、洗浄条件
に関する制御を行う洗浄制御部122とが備わってい
る。清浄度判定部121と洗浄制御部122についての
詳細は後述する。
【0019】<洗浄および乾燥処理の概要>次に、図2
に基づいて、洗浄部13Aにおける洗浄および乾燥処理
について説明する。なお、洗浄部13Aについての以降
の説明は、他の洗浄部13B〜13Dについても同様に
当てはまる。
【0020】洗浄部13Aは、回転基台131に基板W
11を載置し、回転基台131を回転させつつその主面
(表面)に洗浄液(処理液)SOL1を供給するするこ
とにより基板W11の洗浄を行う、いわゆる枚葉式と呼
ばれる構造をとっている。洗浄液SOL1は、過酸化水
素供給源T11から供給される過酸化水素溶液と、アン
モニア供給源T12から供給されるアンモニア溶液と、
フッ酸供給源T13から供給されるフッ酸水溶液と、純
水供給源TW1とから供給される純水とを含み、これら
の溶液等が混合部M1で混合された後、ノズルNZ1か
ら基板W11上に連続的に吐出される。なお、過酸化水
素供給源T11と混合部M1との間の配管にはバルブV
11が、アンモニア供給源T12と混合部M1との間の
配管にはバルブV12が、フッ酸供給源T13と混合部
M1との間の配管にはバルブV13が、純水供給源TW
1と混合部M1との間の配管にはバルブVW1が、それ
ぞれ備わっており、これらのバルブの開閉度合よって、
洗浄液SOL1における各々の溶液等の混合比が定まる
ことになる。また、混合部M1には温度制御手段H1が
組み込まれており、洗浄液SOL1を所定の温度に保っ
ている。
【0021】ノズルNZ1から吐出された洗浄液SOL
1は、基板W11の回転に伴い発生する遠心力によって
基板W11の全面に行き渡る。この全面に行き渡った洗
浄液SOL1が、基板W11の表面に付着した異物を溶
解、脱離等により除去することにより、清浄な表面が実
現される。なお、洗浄の際に定められる洗浄条件には、
それぞれの溶液の濃度に相当する溶液と純水との混合比
と、溶液同士の混合比と、洗浄液SOL1の温度と、洗
浄時間に相当する洗浄液SOL1の吐出時間とがある。
【0022】洗浄液SOL1を一定時間だけ吐出した後
には、純水供給源TW1から純水のみを供給し、洗浄液
SOL1を完全に除去する。さらにその後、純水の供給
も停止させ、基板W11の回転のみを継続して、基板W
11の表面上に残存する液体成分を遠心力により基板W
11の外へ吹き飛ばす、いわゆる振り切り乾燥を行うこ
とで、基板W11表面の乾燥が実現する。すなわち、本
実施形態においては、洗浄手段の一部として機能する回
転基台131が、乾燥手段としても機能することにな
る。
【0023】<異物検査の概要>洗浄および乾燥処理が
なされた基板は、搬送ロボット14においていずれかの
洗浄部13A〜13Dから検査部16に搬送されて、異
物の有無を検査される。検査部16においては、レーザ
光を利用して基板表面の異物の有無が検査される。図2
に示すように、検査部16は、レーザ発光部161とレ
ーザ受光部162とを備える。図示を省略するレーザ発
生源の作用によってレーザ発光部161から矢印AR1
2のように発光されたレーザ光が、基板W10の表面で
反射された後、所定の位置に配置されたレーザ受光部1
62により検知されるか否かによって、異物の有無が判
断される。
【0024】図3は、レーザ光を利用した異物検査の原
理を示す図である。図3(a)に示すように、レーザ発
光部61から基板Waの表面上の位置Oに対して、入射
光LIを入射角(基板面法線Nとレーザ光とがなす角)
θで入射させるものとする。位置Oに異物がなければ、
基板Waは反射角θで反射光LRを反射する。従ってこ
の反射光LRの光路上にレーザ受光部62を配置してお
けば、位置Oに異物がなければレーザ受光部62は反射
光LRを検知できることになる。しかし、位置Oに異物
が存在する場合、レーザ光は、異物によって例えば大き
さがΔθだけ異なる反射角で反射されることになる。こ
の場合の反射光をLR1とすると、異物がない場合の反
射光LRの光路上に配置されたレーザ受光部62は、こ
の異なる反射角を有する反射光LR1を検知することは
ない。
【0025】よって、レーザ発光部61からの入射角を
あらかじめ定めておき、この入射角に対応する反射角に
相当する光路上にレーザ受光部62を配置した状態で、
レーザ発光部61からレーザ光を発光すると、反射光が
受光できれば異物は存在せず、受光できない場合には何
らかの異物が存在すると判断されることになる。
【0026】なお、本実施形態においては、最大で基板
表面全体における異物の有無を検査する必要があるが、
そのためには、レーザ発光部61とレーザ受光部62と
が、上述の角度の関係を保ちつつ、同期して移動し、逐
次検査を行えばよい。すなわち、図3(b)に示すよう
に、基板Wbの表面上の位置Aにおける異物の有無を調
べる場合、位置61Aから入射光LIAを入射角(基板
面法線N1とレーザ光とがなす角)αで入射させるとす
れば、上述のように反射角がαとなる光路上の位置62
Aで反射光LRAの有無を調べればよいし、基板Wbの
表面上の位置Aとは別の位置Bにおける異物の有無を調
べるには、レーザ発光部が位置61Aから位置61Bに
移動するのと同期して、レーザ受光部が位置62Aから
位置62Bに移動させればよい。このような方法によ
り、位置Aにおける入射角(および反射角)αを保った
まま、位置Bにおける異物の有無が判断できることにな
る。
【0027】さらに、位置Aおよび位置Bを含む直線上
の各点についての検査が終了すれば、レーザ発光部61
とレーザ受光部62とを同期させつつ図3の紙面に垂直
な方向に適宜移動させた後、同様の検査を行えば、これ
らを繰り返すことにより、基板Wb全体の異物の有無を
検査できることになる。
【0028】図2に示す検査部16においても、図示を
省略する駆動部によって、矢印AR13に示すようにレ
ーザ発光部161とレーザ受光部162とを同期移動さ
せ、さらには図2の紙面に垂直な方向にレーザ発光部1
61とレーザ受光部162とを同期移動させることによ
り、基板W10の全体について、異物の有無の検査が行
える。
【0029】<処理の流れ>図4は、基板処理装置10
における洗浄、乾燥および検査処理の流れを示す図であ
る。以下、洗浄部13Aにおいて洗浄がなされる場合に
ついて示すが、以下の説明は、他の洗浄部13B、13
C、および13Dについても同様に当てはまるとする。
【0030】洗浄処理はまず、カセットC11ないしは
C12から、移載ロボット17の移載アーム171によ
って基板W1を取り出し、搬送ロボット14の搬送アー
ム145に受け渡した後に、搬送アーム145によって
洗浄部13Aの回転基台131に載置することから始ま
る(ステップS1)。載置された基板に対し、所定の条
件に従って、前述のように洗浄および乾燥が実行される
(ステップS2)。
【0031】乾燥まで終了すると、基板W1は搬送アー
ム145によって今度は検査部16に搬送され(ステッ
プS3)、検査部16において、清浄度検査がなされる
(ステップS4)。
【0032】清浄度検査において、基板W10が検査対
象となっているとする(図2)と、上述のように、基板
W10の検査対象領域の各点(正確には検査対象単位領
域ごと)において、レーザ発光部161から発光された
レーザ光が、所定位置のレーザ受光部162で検出され
るか否かによって、各点の異物の有無が判定される。
【0033】基板W10における各点の位置と異物の有
無とを対応させたデータが、清浄度判定部121で作成
されるとともに、表示パネル18によって作業者に提示
される。清浄度判定部121は、当該データとあらかじ
め定められた清浄度の基準と照合し、基板W10の清浄
度が基準に達しているか否かを判断する(ステップS
5)。
【0034】清浄度が基準に達している場合は、洗浄制
御部122に対し洗浄条件の修正を要求することはな
く、後続の基板が存在しない場合には、そのまま処理が
終了となり(ステップS6、S7)、存在する場合に
は、続けて処理が続行される(ステップS6、S8)。
【0035】ステップS4における清浄度検査で清浄度
が基準に達していない場合には、洗浄制御部122が洗
浄条件の修正を行う必要が生じる。その場合、基準に達
していない当該基板W10を廃棄するか、あるいは、検
査に供した基板W10を再洗浄するか、いずれの設定を
選択するかに応じて、洗浄条件の修正設定の仕方が異な
る(ステップS9)。なおこの選択はあらかじめ設定さ
れていてもよいし、表示パネル18に選択を要求する旨
の表示を行い、使用者に入力操作部19を通じた選択を
促すよう定めておいてもよい。
【0036】廃棄を選択する場合、基板W10は所定の
廃棄方法により廃棄され(ステップS10)、洗浄部1
3Aにおいては、後続の基板(例えば図2の場合は基板
W11)に対し洗浄処理が施されるので、洗浄制御部1
22における洗浄条件の修正は、未洗浄状態の基板W1
1に対する洗浄処理が十分に施されることを目的とする
修正になる(ステップS11)。
【0037】一方、再洗浄を選択する場合は、さらに洗
浄回数によって対応が異なる(ステップS12)。すな
わち、あらかじめ再洗浄可能な上限回数を定めておき、
何度か洗浄を繰り返し、上限回数に達してもなお清浄度
が基準に達しない場合は、基板W10には洗浄部13A
による洗浄処理では除去できないほどの異物が付着して
いると判断し、当該基板W10を廃棄する(ステップS
10)。上限回数には達していない場合は、基板W10
が搬送アーム145によって再び洗浄部13に戻される
(ステップS13)とともに、洗浄制御部122により
洗浄条件が修正され(ステップS14)、基板W10は
修正された洗浄条件によって再洗浄されることになる。
【0038】なお、洗浄条件の修正に際しては、作業者
が入力操作部19を通じて適宜条件設定を追加・修正す
ることが可能である。
【0039】適正に洗浄がなされた基板は、搬送アーム
145および移載アーム171によって、カセットC1
3あるいはカセットC14に収納され、以降の処理に供
されることになる。
【0040】<洗浄条件の制御>既述したように、清浄
度検査の結果に基づき、洗浄処理における洗浄条件が制
御される。制御される条件は、洗浄液SOL1を構成す
る溶液と純水との混合比、溶液同士の混合比、洗浄液S
OL1の温度、および洗浄時間に相当する洗浄液SOL
1の吐出時間である。
【0041】このうち溶液と純水との混合比、および溶
液同士の混合比については、バルブV11、V12、V
13、およびVW1の開閉により各溶液および純水の供
給量を調整することにより実現する。すなわち、純水供
給源TW1からの純水の供給量を一定に保ちつつ、過酸
化水素供給源T11からの過酸化水素溶液の供給量、ア
ンモニア供給源T12からのアンモニア溶液の供給量、
およびフッ酸供給源T13からのフッ酸溶液供給量につ
いて、バルブV11、V12、V13の開閉により互い
の供給量比を変えることなく増減させることにより、純
水に対する溶液の混合比、すなわち洗浄液SOL1の濃
度が制御される。また、特定の溶液の供給量だけを増減
させることで、洗浄液SOL1における各溶液の混合比
が制御される。
【0042】一方、洗浄液SOL1の温度の制御は、混
合部M1に設けられた温度制御手段H1により実現さ
れ、洗浄時間の制御は、バルブV11、V12、V1
3、およびVW1の開栓時間を制御することにより実現
される。
【0043】以上、第1の実施形態においては、基板処
理装置10内に検査部16を設け、洗浄後の基板の清浄
度を検査し、その結果を洗浄条件にフィードバックする
ことにより、洗浄条件の最適化や、処理時間の短縮を図
ることができる。
【0044】<第2の実施の形態>第1の実施形態にお
いては、基板処理装置10の内部に洗浄部13とは別に
検査部を設け、基板の清浄度の検査を行っているが、清
浄度を検査するための構成はこれに限定されない。以
下、第2の実施形態として、洗浄部内に清浄度の検査機
構を組み込んだ構成について説明する。
【0045】<装置の概要>図5は、第2の実施の形態
における基板処理装置20の平面図である。なお、図5
には図1と同様に、XYZ直交座標系を付している。本
実施形態の基板処理装置20においても、第1の実施形
態における基板処理装置10と同様に、主としてインデ
クサID2と、4つの洗浄部23A〜23Dからなる洗
浄部群23と、搬送路25に配置される搬送ロボット2
4とが備わっているが、独立した検査部を有しない点で
第1の実施形態と相異している。
【0046】また、本実施形態における搬送ロボット2
4および搬送アーム245、インデクサID2に備わる
カセットC21〜C24、移載ロボット27および移載
アーム271についての役割および動作については、第
1の実施形態においてこれらと対応する要素と同様であ
る。
【0047】図6は、洗浄部23Aにおける洗浄・乾燥
処理、および検査機構26による検査処理の概略を説明
する図である。以下、洗浄部23Aについての説明は、
他の洗浄部23B、23C、および23Dについても同
様に当てはまる。
【0048】図6に示すように、基板処理装置20にお
いても、第1の実施形態における基板処理装置10と同
様に、制御部22と、入力操作部29と、表示パネル2
8とが備わっており、制御部22にはさらに、清浄度判
定部221と、洗浄制御部222とが備わっている。こ
れらはいずれも、第1の実施形態の場合と同様の機能を
果たす。
【0049】また、洗浄および乾燥処理のための装置の
構成も、第1の実施形態における基板処理装置10と同
様である。すなわち、回転基台231、過酸化水素供給
源T21、アンモニア供給源T22、フッ酸供給源T2
3、純水供給源TW2、ノズルNZ2、バルブV21〜
V23およびVW2、混合部M2および温度制御手段H
2によって実現される洗浄処理および乾燥処理について
は、第1の実施形態における基板処理装置20の対応す
る要素と同様の作用によって実現する。
【0050】ただし、本実施形態においては、洗浄部2
3Aに基板上の異物を検査する機能が備わっており、こ
の点で第1の実施形態と相異している。すなわち、本実
施形態においては、洗浄部23Aに検査機構26とし
て、図示を省略するレーザ発生源によってレーザ光を発
光するレーザ発光部261と、基板に反射したレーザ光
を受光するレーザ受光部262とが備わっている。よっ
て、洗浄および乾燥処理がなされた基板W20に対し、
図3に示した原理に従い、基板W20を移動させること
なくその場で清浄度検査を行うことが可能である。な
お、検査機構26は、液滴の付着等を回避するために、
少なくとも洗浄および乾燥処理時には適宜格納あるいは
保護される構造を有するのが望ましい。これらの処理の
流れについて、後述する。
【0051】<処理の流れ>図7は、基板処理装置20
における洗浄、乾燥および検査処理の流れを示す図であ
る。以下、洗浄部23Aにおいて洗浄がなされる場合に
ついて示すが、以下の説明は、他の洗浄部23B、23
C、および23Dについても同様に当てはまるとする。
【0052】第1の実施形態と同様に、洗浄処理はま
ず、カセットC21ないしはC22から、基板W2を取
り出し、洗浄部23Aの回転基台231に載置すること
から始まる(ステップS21)。載置された基板に対
し、所定の条件に従って、洗浄液SOL2による洗浄、
およびその後の乾燥が実行される(ステップS22)。
【0053】乾燥まで終了すると、回転基台231の回
転が停止し、引き続き検査機構26による清浄度検査が
なされる(ステップS23)。基板W20が検査対象と
なっているとすると(図6)、基板W20の検査対象領
域の各点における異物の有無が判定される。なお、検査
機構26は、図3の原理に従い、矢印AR22に示す方
向、および図6の紙面に垂直な方向に同期して移動す
る。
【0054】清浄度判定部221で作成される異物デー
タは、表示パネル18によって作業者に提示される。清
浄度判定部221は、当該データとあらかじめ定められ
た清浄度の基準と照合し、基板W20の清浄度が基準に
達しているか否かを判断する(ステップS24)。
【0055】清浄度が基準に達している場合は、洗浄制
御部222に対し洗浄条件の修正を要求することはな
く、後続の基板が存在しない場合には、そのまま処理が
終了となり(ステップS25、S26)、存在する場合
には、続けて処理が続行される(ステップS25、S2
7)。
【0056】ステップS23における清浄度検査で清浄
度が基準に達していない場合には、洗浄制御部222が
洗浄条件の修正がなされるが、第1の実施形態と同様
に、再洗浄を行うか否かの設定、および再洗浄を行う場
合は洗浄回数が上限に達するか否かによって、なされる
処理と洗浄条件の修正の内容が異なる(ステップS28
〜S32)。
【0057】最終的に再洗浄を行う場合は、改めて回転
基台231が回転し、洗浄液SOL2が供給され、上述
の処理が繰り返される。
【0058】なお、洗浄条件の修正については、第1の
実施形態と同様に、清浄度判定部221における修正の
要否の判定に基づき、洗浄制御部222が行う。制御さ
れる条件および制御の原理については、第1の実施形態
と同様であり、バルブV21〜V23およびVW2によ
って各溶液および純水の供給量と供給時間とが制御さ
れ、混合部M2に備わる温度制御手段H2によって洗浄
液SOL2の温度が制御され、洗浄条件が修正される。
また、洗浄条件の修正に際しては、作業者が入力操作部
29を通じて適宜条件設定を追加・修正することが可能
である。
【0059】適正に洗浄がなされた基板は、搬送アーム
245および移載アーム271によって、カセットC2
3あるいはカセットC24に収納され、以降の処理に供
されることになる。
【0060】以上、第2の実施形態においては、洗浄部
23に清浄度の検査機能を組み込むことにより、処理時
間の短縮や、基板処理装置が占める床面積(いわゆるフ
ットプリント)の低減が可能となる。
【0061】<第3の実施の形態>第1および第2の実
施形態における基板処理装置はいずれも、基板を1枚ず
つ洗浄する、枚葉式の洗浄装置の態様であったが、本発
明の具体的態様はこれに限定されず、多数の基板を一度
に洗浄する、いわゆるバッチ式洗浄装置としても実施可
能である。以下、これを説明する。
【0062】<装置の概要>図8は、第3の実施形態に
おける基板処理装置30の一部についての平面図であ
る。図8においても図1などと同様に、XYZ直交座標
系を付している。また図9は、基板処理装置30におけ
る洗浄処理、乾燥処理、および検査処理の概略を示す図
である。
【0063】基板処理装置30は、収容器31と、昇降
機構32と、処理槽33と、乾燥ガス供給ノズル34
と、洗浄液供給ノズル35と、検査機構36とを主とし
て備えている。このうちの収容器31には、その内部に
昇降機構32、処理槽33、乾燥ガス供給ノズル34、
洗浄液供給ノズル35が収容される。収容器31の上部
は、図示を省略するスライド式開閉機構によって開閉可
能とされている。収容器31の上部を開放した状態で
は、その開放部分から基板W3の搬出入を行うことがで
きる。一方、収容器31の上部を閉鎖した状態では、そ
の内部を密閉空間とすることができる。
【0064】処理槽33は、主として、過酸化水素、ア
ンモニア、およびフッ酸の各溶液と純水とからなる洗浄
液SOL3を貯留して基板の洗浄処理を行う槽であり、
収容器31の内部に収容されている。処理槽33の底部
近傍には洗浄液供給ノズル35が配置されており、洗浄
液SOL3の処理槽33への供給はこの洗浄液供給ノズ
ル35からなされる。洗浄液SOL3の供給の詳細につ
いては後述する。
【0065】また、処理槽33の上端部外壁面にはオー
バーフロー槽331が設けられている。オーバーフロー
槽331は、処理槽33の上端から溢れ出た洗浄液SO
L3を回収する機能を有する。オーバーフロー槽331
に回収された洗浄液SOL3は基板処理装置30の外部
の排液ラインへと排出される。また、処理槽33には図
示を省略する急速排液機構も設けられており、処理槽3
3内に貯留されている洗浄液SOL3を強制的に急速に
基板処理装置30の外部へ排出することもできる。
【0066】昇降機構32は、処理槽33に貯留されて
いる洗浄液SOL3に、一組の複数の基板W3を浸漬さ
せる機構である。昇降機構32は、リフタ321と、リ
フタアーム322と、X方向に平行に配置された3本の
保持棒323a、323b、323cとを備えている。
リフタアーム322はリフタ321によって鉛直方向
(Z方向)に昇降可能に設けられており、3本の保持棒
323a、323b、323cが、リフタアーム322
に固設されている。3本の保持棒323a、323b、
323cのそれぞれには、X軸方向について同一位置か
つ所定間隔に、切欠状の保持溝が設けられている。この
保持溝の1つ1つに、基板W3の外縁部が1枚ごとには
まり込むことにより、複数の基板W3は起立姿勢にて、
X軸に垂直に保持される。以上のような構成をとること
により、リフタ321は、矢印AR32にて示すよう
に、処理槽33に貯留されている洗浄液SOL3に浸漬
する位置322a(図9の実線位置)と、処理槽33か
ら引き上げた位置322b(図9の2点鎖線位置)との
間で、複数の基板Wを昇降させる。なお、昇降機構32
には、種々の公知の機構を採用することが可能である。
【0067】収容器31の内部には2本の乾燥ガス供給
ノズル34が設けられている。2本の乾燥ガス供給ノズ
ル34のそれぞれは、中空の管状部材であり、その長手
方向に沿って等間隔にて配列された複数の吐出孔341
を備えている。そして、乾燥ガス供給ノズル34のそれ
ぞれは、複数の吐出孔341から有機溶剤の蒸気を吐出
し、処理槽33の上方に有機溶剤の蒸気を含む雰囲気を
形成する。本実施形態では、乾燥ガス供給ノズル34
は、IPA供給源342からバルブV34を経て供給さ
れるIPA(イソプロピルアルコール)の蒸気を吐出し
て、処理槽33の上方にIPAの蒸気を含む雰囲気を形
成する。
【0068】検査機構36は、第1および第2の実施形
態における検査部16あるいは検査機構26と同様に、
図示を省略するレーザ発生源の作用によりレーザ光を発
光するレーザ発光部361と、基板に反射したレーザ光
を受光するレーザ受光部362とを備える。本実施形態
の場合、図8の矢印AR31に示すように、レーザ光は
基板W3のうち一番手前側((−X)方向の端部)に配
置された基板W31にのみ照射される。また、レーザ発
光部361とレーザ受光部362とは、レーザ発光部3
61から発光されたレーザ光が、異物がない場合にはレ
ーザ光の光路がXY平面に平行な面内に含まれるように
配置される。さらに、レーザ発光部361とレーザ受光
部362とは、図示を省略する駆動源の作用により、図
9において矢印AR33に示すようにZ方向に同期して
移動することができ、基板W31の検査対象領域全体に
レーザ光を照射することが可能となっている。なお、検
査機構36は、液滴やIPA蒸気の付着等を回避するた
めに、少なくとも洗浄および乾燥処理時には適宜格納あ
るいは保護される構造を有するのが望ましい。
【0069】排気部37は収容器31の底部に付設され
ており、排気管を介して収容器31の内部を排気して減
圧することができる。
【0070】また、基板処理装置30には、図9に示す
ように、制御部42と、入力操作部49と、表示パネル
48とが備わっており、制御部42にはさらに、清浄度
判定部421と、洗浄制御部422とが備わっている。
これらはいずれも、第1および第2の実施形態の場合と
同様の機能を果たす。
【0071】<洗浄および乾燥処理の概要>本実施形態
における洗浄処理は、洗浄液SOL3が貯留された処理
槽33に、リフタ321によって複数の基板W3を下降
させ、基板W3を洗浄液SOL3に浸漬することにより
行う。洗浄液SOL3は、前述のように、過酸化水素、
アンモニア、およびフッ酸の各溶液と純水とからなって
いる。それぞれの溶液等は、過酸化水素供給源T31、
アンモニア供給源T32、フッ酸供給源T33、および
純水供給源TW3から、各配管とバルブV31〜V33
およびVW3とを経て、混合部M3で混合された後に、
洗浄液供給ノズル35から処理槽33に供給される。ま
た、混合部M3には温度制御手段H3が組み込まれてお
り、洗浄液SOL3を所定の温度に保っている。
【0072】一定時間の浸漬の後、リフタ321に基板
W3を保持させたまま、洗浄液供給ノズル35から処理
槽33内に純水のみを供給し、処理槽33内を純水で置
換する。これにより基板W3は純水によって水洗され
る。この水洗処理をもって洗浄処理は終了する。
【0073】水洗処理が終了すると、乾燥ガス供給ノズ
ル34からIPAの蒸気が吐出され、処理槽33の上方
にIPAの蒸気を含む雰囲気が形成される。そして、リ
フタ321が上昇して、基板W3が処理槽33からIP
Aの蒸気を含む雰囲気中に引き上げられる。これによ
り、基板W3の全体がIPA蒸気を含む雰囲気中に曝さ
れることとなり、それぞれの基板W3の表面にはIPA
蒸気が凝縮し、当該表面に付着していた水滴と置換す
る。この時点で、乾燥ガス供給ノズル34からのIPA
蒸気の吐出が停止されるとともに、処理槽33内に貯留
されていた純水が急速排水される。その後、排気部37
から排気を行って収容器31内を減圧雰囲気とすること
により、基板W3の表面に凝縮していたIPAが完全に
蒸発して乾燥する。すなわち基板W3に乾燥処理がなさ
れたことになる。
【0074】<処理の流れ>図10は、基板処理装置3
0における洗浄、乾燥および検査処理の流れを示す図で
ある。洗浄処理はまず、前述のようにリフタ321に保
持された基板W3を浸漬することから始まる(ステップ
S41)。浸漬された基板W3に対し、所定の条件に従
って、洗浄液SOL3による洗浄、およびその後の乾燥
が実行される(ステップS42)。
【0075】乾燥処理までが終了すると、図9の位置3
22bにおいて基板W3を保持したまま、検査機構36
による清浄度検査がなされる(ステップS43)。本実
施形態においては、図9において紙面手前側に位置する
基板W31のみが検査対象となり、基板W31の清浄度
で、同一時に洗浄された他の基板W3の清浄度を代表す
ることになる。
【0076】清浄度判定部421で作成される異物デー
タは、表示パネル48によって作業者に提示される。清
浄度判定部421は、データとあらかじめ定められた清
浄度の基準と照合し、基板W31の清浄度が基準に達し
ているか否かを判断する(ステップS44)。
【0077】清浄度が基準に達している場合は、洗浄制
御部422に対し洗浄条件の修正を要求することはなく
(ステップS45、S46)、後続の基板(の組)が存
在しない場合には、そのまま処理が終了となり、存在す
る場合には、続けて処理が続行される(ステップS4
5、S47)。
【0078】ステップS44において清浄度検査で清浄
度が基準に達していない場合には、洗浄制御部422に
より洗浄条件の修正がなされることになる。ただし、本
実施形態においては、第1および第2の実施形態とは異
なり、複数の基板を同時に洗浄しているために、1度の
洗浄処理で清浄度が基準に達しない場合であっても、直
ちに基板W3の廃棄処理を行うことはなく、必ず再洗浄
を行うものとする。そしてステップS48において洗浄
回数が上限に達した場合に限り、廃棄処理を行い(ステ
ップS49)、次の基板(の組)のために洗浄条件の修
正を行うものとする(ステップS50)。
【0079】再洗浄を行う場合は、洗浄条件が修正され
(ステップS51)、基板W3が改めて処理槽33に浸
漬され、上述した洗浄処理等が繰り返される。
【0080】なお、洗浄条件の修正については、第1お
よび第2の実施形態と同様に、清浄度判定部421にお
ける修正の要否の判定に基づき、洗浄制御部422が行
う。制御される条件は、洗浄液SOL3を構成する溶液
と純水との混合比、溶液同士の混合比、洗浄液SOL3
の温度、および洗浄時間に相当する処理槽33への基板
の浸漬時間である。制御の原理については洗浄時間を除
いては、第1および第2の実施形態と同様である。すな
わち、バルブV31〜V33およびVW3によって各溶
液および純水の供給量が制御される。また、混合部M3
に備わる温度制御手段H3によって洗浄液SOL3の温
度が制御される。洗浄時間、すなわち基板W3の処理槽
33における浸漬時間については、リフタ321を下降
させ保持している時間が制御の対象となる。洗浄条件の
修正に際しては、作業者が入力操作部29を通じて適宜
条件設定を追加・修正することが可能である。
【0081】以上、第3の実施形態においては、バッチ
式の基板処理装置30に検査機構36を設け、洗浄後の
基板の清浄度を検査し、その結果を洗浄条件にフィード
バックすることにより、洗浄条件の最適化や、処理時間
の短縮を図ることができる。
【0082】<変形例>洗浄液を構成する溶液は、上述
の例に限定されず、他の溶液が用いられてもよい。ま
た、液の種類も、3種類に限定されない。
【0083】第1の実施形態において、検査部16の配
置は上述の例に限定されない。
【0084】第1あるいは第2の実施形態においては、
洗浄部の数は4つに限定されない。また、検査部は複数
あってよい。
【0085】検査部あるいは検査機構における清浄度の
検査の方法は、上述の例に限定されない。またレーザ光
を用いた検査方法を用いる場合であっても、検査部ある
いは検査機構におけるレーザ発光部およびレーザ受光部
の配置、動作、レーザ光の検知方法については、上述の
例に限定されない。例えば、図3(b)において、レー
ザ発光部61およびレーザ受光部62が、位置Aにおけ
る位置関係を保ちつつ、図面に垂直な方向に同期して移
動し、この方向の各点について逐次異物の有無を確認し
た後、レーザ発光部61は矢印AR1に、レーザ受光部
62は矢印AR2に示す方向に移動して、先ほどと平行
な方向の検査を実行するような構成であってもよい。ま
た、第1および第2の実施形態においては回転基台を回
転させつつ基板にレーザ光を照射し、同心円上に検査を
行う構成であってもよい。
【0086】第3の実施形態においては、洗浄および乾
燥処理を、同一の収容器31内で行っているが、これら
は別の収容器にてそれぞれに処理されてよい。この場
合、検査処理は、乾燥処理が実行される収容器内で、第
3の実施形態と同様に実施されることになる。
【0087】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1、およ
び請求項3ないし請求項6の発明によれば、基板表面の
異物の検査結果に基づいて、基板の洗浄条件を制御する
ことができる。
【0088】また、請求項2ないし請求項6の発明によ
れば、洗浄および乾燥処理された基板に対して、直ちに
清浄度の検査を行うことができる。
【0089】特に、請求項3ないし請求項6の発明によ
れば、洗浄および乾燥処理された基板に対して、直ちに
清浄度の検査を行い、その結果に基づいて基板の洗浄条
件を制御することができる。
【0090】特に、請求項4ないし請求項6の発明によ
れば、基板の清浄度に応じた適切な洗浄条件の制御を行
うことができる。
【0091】特に、請求項5の発明によれば、洗浄液の
消費を抑制しつつ、基板の清浄度に応じた洗浄条件の制
御を行うことができる。
【0092】また、請求項6の発明によれば、複数の基
板を同時に洗浄する場合に、基板の清浄度に応じた洗浄
条件の制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における基板処理装置10の
平面図である。
【図2】洗浄部13Aにおける洗浄・乾燥処理、および
検査部16における検査処理の概略を説明する図であ
る。
【図3】レーザ光を利用した異物検査の原理を示す図で
ある。
【図4】基板処理装置10における洗浄、乾燥および検
査処理の流れを示す図である。
【図5】第2の実施の形態における基板処理装置20の
平面図である。
【図6】洗浄部23Aにおける洗浄・乾燥処理、および
検査機構26による検査処理の概略を説明する図であ
る。
【図7】基板処理装置20における洗浄、乾燥および検
査処理の流れを示す図である。
【図8】第3の実施形態における基板処理装置30の一
部についての平面図である。
【図9】基板処理装置30における洗浄・乾燥処理、お
よび検査機構36による検査処理の概略を示す図であ
る。
【図10】基板処理装置30における洗浄、乾燥および
検査処理の流れを示す図である。
【符号の説明】
10、20、30 基板処理装置 13、13A〜13D、23、23A〜23D 洗浄部 33 処理槽 34 乾燥ガス供給ノズル 35 洗浄液供給ノズル 61、161、261、361 レーザ発光部 62、162、262、362 レーザ受光部 131、231 回転基台 321 リフタ 322 リフタアーム 323a、323b、323c 保持棒 C11〜C14、C21〜C24 カセット H1、H2、H3 温度制御手段 ID1、ID2 インデクサ M1、M2、M3 混合部 NZ1、NZ2 ノズル S1〜S14、S21〜S32、S41〜S51 ステ
ップ SOL1、SOL2、SOL3 洗浄液 W、W1〜W3、W10、W11、W20、W31、W
a、Wb 基板
フロントページの続き Fターム(参考) 2H090 HC18 HC20 JB02 JC19 3B201 AA02 AA03 AB01 AB34 BB22 BB92 BB93 BB96 CC01 CC13 CC21 CD42 CD43

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に対し所定の処理を行う装置であっ
    て、 基板を処理液により洗浄する洗浄手段と、 前記洗浄手段による洗浄後の基板の表面を乾燥させる乾
    燥手段と、 前記乾燥手段により乾燥された基板の表面に存在する異
    物を検出する異物検出手段と、 前記検出手段により検出された異物の検出量に応じて、
    前記洗浄手段における洗浄条件を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 基板に対し所定の処理を行う装置であっ
    て、 基板を処理液により洗浄する洗浄手段と、 前記洗浄手段による洗浄後の前記基板の表面を乾燥させ
    る乾燥手段と、 前記乾燥手段により乾燥された基板の表面に存在する異
    物を検出する異物検出手段と、を備え、さらに、 前記洗浄手段、前記乾燥手段、および前記異物検出手段
    が、前記装置において同一の略閉空間に配置されている
    ことを特徴とする、基板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の基板処理装置であっ
    て、 前記検出手段により検出された異物の検出量に応じて、
    前記洗浄手段における洗浄条件を制御する制御手段を、 さらに備えることを特徴とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項3のいずれかに記
    載の基板処理装置であって、 処理液が純水の他に少なくとも1つの溶液を含み、か
    つ、 前記制御手段の制御対象が、溶液の濃度、純水に対する
    溶液の混合比、処理液の温度、および処理液による洗浄
    時間、のうち少なくとも1つであることを特徴とする基
    板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の基板処理装置であっ
    て、 前記洗浄手段が、 基板を保持しつつ水平面内で回転させる回転手段と、 基板に対し処理液を吐出する処理液吐出手段と、を備え
    ることを特徴とする基板処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の基板処理装置であっ
    て、 前記洗浄手段が、 処理液を貯留する処理槽と、 前記処理槽に処理液を供給する処理液供給手段と、 複数の基板を前記処理槽に浸漬させ、一定時間経過後に
    前記処理槽から基板を引き上げる浸漬手段と、を備える
    ことを特徴とする基板処理装置。
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