JP2003099925A - ウォブル信号検出装置及び光学的情報記録再生装置 - Google Patents

ウォブル信号検出装置及び光学的情報記録再生装置

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JP2003099925A JP2001294598A JP2001294598A JP2003099925A JP 2003099925 A JP2003099925 A JP 2003099925A JP 2001294598 A JP2001294598 A JP 2001294598A JP 2001294598 A JP2001294598 A JP 2001294598A JP 2003099925 A JP2003099925 A JP 2003099925A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学的情報記録媒体に情報を記録する時に、
記録条件に関係なく、ウォブル信号を低コストで精度良
く検出することができるウォブル信号検出装置を提供す
る。 【解決手段】 ウォブル信号検出装置は、第1の光電変
換信号Sc及び第2の光電変換信号Sdをそれぞれサン
プルホールドするサンプルホールド手段53a、53b
と、第1の光電変換信号及び第2の光電変換信号からそ
れぞれ所定のカットオフ周波数以上の周波数成分を除去
する高域制限手段58a、58bとを備え、光学的情報
記録媒体への情報の記録時に、記録条件に応じてサンプ
ルホールド手段及び高域制限手段のいずれかをアクティ
ブな状態とすることにより、記録条件に関係なく、ウォ
ブル信号に悪影響を及ぼすノイズ成分を効率良く除去す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウォブル信号検出
装置及び光学的情報記録再生装置に係り、さらに詳しく
は、CD−R(書き込み可能なCD)等の記録可能な光
学的情報記録媒体に形成されているウォブル信号を検出
するウォブル信号検出装置及び該ウォブル信号検出装置
を備える光学的情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ピックアップから出力されるレーザ光
を用いて、例えばスパイラル状の記録領域を有する光デ
ィスク等の光学的情報記録媒体に情報を記録したり、光
ディスクに記録されている情報を再生する光学的情報記
録再生装置(例えば、光ディスク装置)が実用化されて
いる。
【0003】近年、パーソナルコンピュータは、その機
能が向上するに伴い、音楽や映像といったAV(Audio-
Visual)情報を取り扱うことが可能となってきた。これ
らAV情報の情報量は非常に大きいために、情報の記録
媒体として光ディスクが注目されるようになり、その低
価格化とともに、光ディスク装置がパーソナルコンピュ
ータの周辺機器の一つとして普及するようになった。
【0004】一般的に、CD−R(CD-Recordable)等
の追記型光ディスクやCD−RW(CD-ReWritable)等
の書き換え可能型光ディスクの記録領域は、媒体上にト
ラック(プリグルーブ)と呼ばれる溝によって形成され
ている。そして、このトラックを蛇行(ウォブル)させ
ることにより各種付帯情報をウォブル信号として記録し
ている。
【0005】付帯情報として特に重要なものは、ATI
P(Absolute Time In Pregroove)情報である。ATI
P情報には、光ディスク上の絶対番地を示す時間情報
(絶対時間情報)が含まれており、記録時及び再生時に
おける光ピックアップの位置制御に用いられている。さ
らに、ATIP情報には、光ディスクの回転速度に同期
した信号も含まれている。
【0006】そこで、記録時にATIP情報が正しく得
られないと、所定の記録位置に光ピックアップを正確に
制御することができなくなるとともに、光ディスクの回
転との同期がとれなくなり、記録エラーが発生する場合
がある。特に、追記型であるCD−Rにおいては、記録
エラーが発生するとその光ディスクは再使用ができなく
なってしまう。また、再生時にATIP情報が正しく得
られないと、所望の情報が記録されている位置に光ピッ
クアップを正確に制御することができなくなり、再生エ
ラーが発生する場合がある。
【0007】従って、記録時及び再生時に、正確なAT
IP情報を得ることは非常に重要であり、そのために
は、ウォブル信号を精度良く検出することが必要であ
る。
【0008】従来、ウォブル信号は、トラックからの反
射光をトラックの接線方向に関して2分割された受光素
子(2分割受光素子)で受光し、各受光素子での光電変
換信号(出力信号)に基づいて得られるトラックエラー
信号から所定の周波数成分を分離することにより検出し
ていた。
【0009】光ディスクに情報を記録する場合は、記録
マーク(又はピット)を書き込む時に光ピックアップの
半導体レーザを大きな出力で発光させ、記録マークを書
き込まないスペースの時に再生時と同程度の小さな出力
で発光させている。すなわち、半導体レーザの発光波形
はパルス状を呈する。しかしながら、この場合における
受光素子の出力信号の波形はパルス状とはならない。例
えば、記録速度が4倍速程度の場合には、受光素子の出
力信号は、記録マークを書き込むために半導体レーザの
出力が大きくなった直後(発光波形における立ち上がり
直後)にピークを示し、記録マークが形成されるにつれ
て徐々に低下する。そして、スペースの時、すなわち半
導体レーザの出力が小さい期間の一部では、受光素子の
出力信号はほぼフラットとなる。受光素子の出力信号が
このように発光波形と異なる波形を呈する理由は、記録
マークが書き込まれると、光ディスク上のレーザが照射
された部分で化学変化等が生じ、トラックの反射率が変
化するためである。このように複雑な波形の場合に、ト
ラックエラー信号からウォブル信号成分を精度良く検出
することは困難であった。
【0010】そこで、光ディスクへの情報の記録時に、
ウォブル信号を精度良く検出するための検出装置が種々
提案され、例えば、特開2001−93147号公報等
に開示されている。
【0011】特開2001−93147号公報には、光
ディスクに照射される光ビームスポットのうちトラック
の接線方向に関して左右に2分割された部分(左部分と
右部分)それぞれの光検出を行なう光検出手段と、記録
時に光検出手段で検出された左部分の検出信号と右部分
の検出信号とをそれぞれサンプリング及びホールド(以
下、「サンプルホールド」という)するサンプルホール
ド手段と、該サンプルホールド手段から出力される左部
分の検出信号及び右部分の検出信号に含まれる、サンプ
リングにより発生するノイズ成分を除去する低域フィル
タ手段と、該低域フィルタ手段から出力される左部分の
検出信号と右部分の検出信号との差分を算出してウォブ
ル信号を得る減算手段とを有する光ディスク装置のウォ
ブル信号検出回路が開示されている。上記サンプルホー
ルド手段では、左部分の検出信号及び右部分の検出信号
におけるフラットな部分をサンプルホールドしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開2001
−93147号公報では、記録速度が小さい場合には、
光検出手段で検出される各検出信号(左部分の検出信号
及び右部分の検出信号)におけるフラットな部分が安定
しているために精度良くウォブル信号を検出することが
可能であるが、記録速度が大きい場合には、光検出手段
で検出される各検出信号は更に複雑な波形となり、フラ
ットな部分が安定していないために、サンプルホールド
手段から出力される各検出信号は複雑なノイズ成分を含
み、低域フィルタ手段にてノイズ成分を完全に除去する
ことができず、検出されたウォブル信号にエラーが含ま
れる場合があるという不都合があった。
【0013】また、記録速度が大きくなるにつれて、サ
ンプルホールドを行なう時間間隔が短くなり、それに応
じて、サンプルホールド手段としては、高速度で精度良
く安定して動作するものであることが要求され、ウォブ
ル信号検出装置の小型化や低価格化に対する障害の一つ
となっていた。
【0014】また、将来的に、光学的情報記録媒体の記
憶容量はさらに高容量化し、これに伴い、光学的情報記
録再生装置に要求される記録速度はますます高速化する
ことは確実である。
【0015】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その第1の目的は、光学的情報記録媒体に情報を記
録する時に、記録条件に関係なく、ウォブル信号を低コ
ストで精度良く検出することができるウォブル信号検出
装置を提供することにある。
【0016】また、本発明の第2の目的は、光学的情報
記録媒体に情報を記録する時に、高速で信頼性の高い良
好な記録を安定して行なうことができる光学的情報記録
再生装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光学的情報記録媒体のスパイラル状又は同心円状の
記録領域からの反射光を少なくとも前記記録領域の接線
方向に関して2分割された第1の受光領域と第2の受光
領域とで受光し、前記第1の受光領域からの第1の光電
変換信号と前記第2の受光領域からの第2の光電変換信
号とに基づいて、前記記録領域に形成されているウォブ
ル信号を検出するウォブル信号検出装置であって、前記
光学的情報記録媒体への情報の記録時に、記録条件に応
じて択一的にアクティブな状態となる、前記第1の光電
変換信号及び第2の光電変換信号をそれぞれサンプリン
グ及びホールドするサンプルホールド手段と;前記第1
の光電変換信号及び第2の光電変換信号からそれぞれ所
定のカットオフ周波数以上の周波数成分を除去する高域
制限手段と;を備えることを特徴とするウォブル信号検
出装置である。
【0018】本明細書において、光学的情報記録媒体と
は、CD−RやCD−RW等の光ディスクの他、付帯情
報等がウォブル信号として記録されている情報記録媒体
の全てを含む。
【0019】これによれば、光学的情報記録媒体に情報
を記録する時に、記録条件に応じてサンプルホールド手
段及び高域制限手段のいずれかが用いられる。ここで、
サンプルホールド手段がアクティブな状態となる場合に
は、サンプルホールド手段によってウォブル信号とは関
係のないノイズ成分を精度良く除去することが可能とな
る。一方、高域制限手段がアクティブな状態となる場合
には、高域制限手段によって各光電変換信号に含まれる
所定のカットオフ周波数以上の高周波数成分が除去され
る。例えば、ウォブル信号の周波数よりも若干高い周波
数をカットオフ周波数とすることにより、トラックの反
射率の変化によるノイズ成分を除去することが可能とな
る。
【0020】そして、例えば、低速で記録される場合や
書き込み時のレーザ出力が小さい場合にサンプルホール
ド手段がアクティブな状態となるときは、各光電変換信
号におけるフラットな領域が安定しているため、サンプ
ルホールド手段は、大量に生産され一般に市販されてい
る電子部品等を用いて安価に構成されていても、精度良
くサンプルホールドを行なうことができる。また、高域
制限手段は、大量に生産され一般に市販されている電子
部品等を用いて安価に構成されていても、記録条件に関
係なく所定のカットオフ周波数以上の高周波数成分を除
去することができる。
【0021】従って、請求項1に記載のウォブル信号検
出装置によれば、記録条件に関係なく、ウォブル信号を
低コストで精度良く検出することが可能となる。
【0022】この場合において、請求項2に記載のウォ
ブル信号検出装置の如く、前記高域制限手段にて所定の
カットオフ周波数以上の周波数成分が除去された前記第
1の光電変換信号と第2の光電変換信号の振幅をそれぞ
れ正規化する第1の正規化手段を更に備えることとする
ことができる。
【0023】上記請求項1及び2に記載の各ウォブル信
号検出装置において、請求項3に記載のウォブル信号検
出装置の如く、前記サンプルホールド手段及び前記高域
制限手段の入力段に配置され、前記第1の光電変換信号
及び第2の光電変換信号の振幅をそれぞれ調整する第1
の振幅調整手段を更に備えることとすることができる。
【0024】この場合において、請求項4に記載のウォ
ブル信号検出装置の如く、前記第1の振幅調整手段は、
所定の調整率に基づいて前記第1の光電変換信号及び第
2の光電変換信号の振幅をそれぞれ調整することとして
も良い。
【0025】この場合において、請求項5に記載のウォ
ブル信号検出装置の如く、前記調整率を決定する調整率
決定手段を更に備えることとすることができる。
【0026】この場合において、請求項6に記載のウォ
ブル信号検出装置の如く、前記調整率決定手段は、予め
設定されている少なくとも2種類の調整率の中から1つ
を選択し、前記調整率を決定することとしても良い。
【0027】上記請求項5及び6に記載の各ウォブル信
号検出装置において、請求項7に記載のウォブル信号検
出装置の如く、前記サンプルホールド手段がアクティブ
な状態となるとき、前記調整率決定手段は前記サンプル
ホールド手段でのサンプリング時における前記第1の光
電変換信号及び第2の光電変換信号の信号レベルがそれ
ぞれ飽和しないように前記調整率を決定することとする
ことができる。
【0028】上記請求項5及び6に記載の各ウォブル信
号検出装置において、請求項8に記載のウォブル信号検
出装置の如く、前記高域制限手段がアクティブな状態と
なるとき、前記調整率決定手段は前記第1の光電変換信
号及び前記第2の光電変換信号の信号レベルが飽和しな
いように前記調整率を決定することとすることができ
る。
【0029】上記請求項1〜8に記載の各ウォブル信号
検出装置において、請求項9に記載のウォブル信号検出
装置の如く、前記高域制限手段では、前記光学的情報記
録媒体に記録される情報に関する周波数成分が前記第1
の光電変換信号及び第2の光電変換信号から除去される
こととすることができる。
【0030】この場合において、請求項10に記載のウ
ォブル信号検出装置の如く、前記光学的情報記録媒体に
記録される情報はEFM変調されていることとしても良
い。
【0031】この場合において、請求項11に記載のウ
ォブル信号検出装置の如く、前記高域制限手段における
前記カットオフ周波数をf、前記ウォブル信号の周波
数をfwbl、前記EFM変調された情報の周波数をf
EFMとしたとき、前記カットオフ周波数fは、f
wbl≪f≪fEFMの関係にあることとすることが
できる。
【0032】上記請求項1〜11に記載の各ウォブル信
号検出装置において、前記記録条件としては、種々のも
のが考えられるが、請求項12に記載のウォブル信号検
出装置の如く、前記記録条件は、記録速度、書き込み時
のレーザ光出力及び前記光学的情報記録媒体の種類の少
なくとも一つを含むこととすることができる。
【0033】本明細書において、光学的情報記録媒体の
種類とは、光学的情報記録媒体の記録方式、材質及びメ
ーカ情報の他、光学的情報記録媒体に関する全ての情報
を含む。
【0034】この場合において、請求項13に記載のウ
ォブル信号検出装置の如く、前記記録条件は記録速度を
含み、前記第1の光電変換信号及び第2の光電変換信号
は、前記記録速度が所定の閾値未満の場合に前記サンプ
ルホールド手段にてそれぞれサンプリング及びホールド
され、前記記録速度が所定の閾値以上の場合に前記高域
制限手段にてそれぞれ所定のカットオフ周波数以上の周
波数成分が除去されることとすることができる。
【0035】上記請求項12に記載のウォブル信号検出
装置において、請求項14に記載のウォブル信号検出装
置の如く、前記記録条件は書き込み時のレーザ光出力を
含み、前記第1の光電変換信号及び第2の光電変換信号
は、前記レーザ光出力が所定の閾値未満の場合に前記サ
ンプルホールド手段にてそれぞれサンプリング及びホー
ルドされ、前記レーザ光出力が所定の閾値以上の場合に
前記高域制限手段にてそれぞれ所定のカットオフ周波数
以上の周波数成分が除去されることとすることができ
る。
【0036】上記請求項1〜14に記載の各ウォブル信
号検出装置において、請求項15に記載のウォブル信号
検出装置の如く、前記光学的情報記録媒体からの情報の
再生時に、前記第1の光電変換信号と第2の光電変換信
号の振幅をそれぞれ正規化する第2の正規化手段を更に
備えることとすることができる。
【0037】この場合において、請求項16に記載のウ
ォブル信号検出装置の如く、前記第2の正規化手段の入
力段に配置され、前記第1の光電変換信号及び第2の光
電変換信号の振幅をそれぞれ調整する第2の振幅調整手
段を更に備えることとしても良い。
【0038】この場合において、請求項17に記載のウ
ォブル信号検出装置の如く、前記第2の振幅調整手段
は、前記第1の光電変換信号及び第2の光電変換信号の
信号レベルがそれぞれ飽和しないように調整することと
することができる。
【0039】請求項18に記載の発明は、光学的情報記
録媒体上のスパイラル状又は同心円状の記録領域に光ス
ポットを照射し、情報の記録及び再生を行なう光学的情
報記録再生装置であって、前記記録領域からの反射光を
少なくとも前記記録領域の接線方向に関して2分割され
た第1の受光領域と第2の受光領域とで受光し、前記第
1の受光領域から第1の光電変換信号を出力し、前記第
2の受光領域から第2の光電変換信号を出力する光検出
手段と;前記第1の光電変換信号と第2の光電変換信号
とに基づいて前記記録領域に形成されているウォブル信
号を検出する請求項1〜17のいずれか一項に記載のウ
ォブル信号検出装置と;前記ウォブル信号検出装置にて
検出されたウォブル信号に基づいて前記光スポットの位
置を制御する制御手段と;を備えることを特徴とする光
学的情報記録再生装置である。
【0040】これによれば、光検出手段からの各光電変
換信号に基づいて、請求項1〜17のいずれか一項に記
載のウォブル信号検出装置により、ウォブル信号を精度
良く検出することができる。従って、結果的に、光学的
情報記録媒体に情報の記録を行なう時に、記録速度が大
きい場合でも信頼性の高い良好な記録を安定して行なう
ことが可能である。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図11に基づいて説明する。
【0042】図1は、本発明の一実施形態に係る光学的
情報記録再生装置としての光ディスク装置20の概略構
成を示すブロック図である。
【0043】この図1に示される光ディスク装置20
は、光学的情報記録媒体としての光ディスク15を回転
駆動するためのスピンドルモータ22、光ピックアップ
23、レーザコントロール回路24、エンコーダ25、
モータドライバ27、アナログ信号処理回路28、AT
IPデコーダ31、CDデコーダ32、サーボコントロ
ーラ33、バッファRAM34、CD−ROMデコーダ
35、D/Aコンバータ36、バッファマネージャ3
7、インターフェース38、ROM39、CPU40及
びRAM41等を備えている。
【0044】なお、本実施形態では、一例として、光デ
ィスク15の種類としてはCD−Rが用いられ、光ディ
スク15に記録される情報はCD系の規格であるEFM
(Eight to Fourteen Modulation)変調されるものとす
る。
【0045】前記光ピックアップ23は、光源としての
半導体レーザ、光学系、光ディスク15の記録領域とし
てのトラックからの反射光を受光する受光器、及び駆動
系(フォーカシングアクチュエータ、トラッキングアク
チュエータ及びシークモータ等)(いずれも図示省略)
等を内蔵している。
【0046】光ピックアップ23において、前記半導体
レーザで発生したレーザ光は、前記光学系を介して光デ
ィスク15のトラックに所定の大きさの光スポットとし
て照射される。また、トラックからの反射光は、前記光
学系を介して前記受光器に入射される。
【0047】受光器は、一例として、図2(A)に示さ
れるように、4分割受光素子80(第1の受光素子80
a、第2の受光素子80b、第3の受光素子80c及び
第4の受光素子80d)を含んで構成されている。な
お、図2(A)では、便宜上、紙面上下方向をX軸方
向、紙面左右方向をY軸方向、紙面垂直方向をZ軸方向
とする。第1の受光素子80aと第2の受光素子80b
は、それぞれ図2(A)における紙面左右方向(Y軸方
向)を長辺とする同一の長方形形状を有している。第3
の受光素子80cと第4の受光素子80dは、それぞれ
図2(A)における紙面上下方向(X軸方向)を長辺と
する同一の長方形形状を有している。そして、第2の受
光素子80bは、第1の受光素子80aの図2(A)に
おける紙面下側(−X側)に第1の受光素子80aに接
して配置されている。また、第4の受光素子80dは、
第3の受光素子80cの図2(A)における紙面左側
(−Y側)に第3の受光素子80cに接して配置されて
いる。
【0048】図2(B)に示されるように、トラックか
らの反射光RBは、光ピックアップ23の光学系を構成
するプリズム85で2方向に分岐され、プリズム85を
透過した一方の反射光RB1は第1の受光素子80aが
配置された受光領域及び第2の受光素子80bが配置さ
れた受光領域で受光される。プリズム85にて反射され
−X方向に分岐した他方の反射光RB2はさらに反射鏡
86にて+Z方向にその光軸が折り曲げられ、第3の受
光素子80cが配置された受光領域(第1の受光領域)
及び第4の受光素子80dが配置された受光領域(第2
の受光領域)で受光される(図2(A)参照)。
【0049】すなわち、図3(A)に示されるように、
反射光RB1のうち、図3(A)における紙面上側の反
射光RBaが第1の受光素子80aに照射され、図3
(A)における紙面下側の反射光RBbが第2の受光素
子80bに照射される。また、図3(B)に示されるよ
うに、反射光RB2のうち、図3(B)における紙面右
側の反射光RBcが第3の受光素子80cに照射され、
図3(B)における紙面左側の反射光RBdが第4の受
光素子80dに照射される。受光素子80a〜80dの
それぞれからは、受光量に応じた電流(電流信号)がア
ナログ信号処理回路28に出力される。
【0050】なお、受光器は、4分割受光素子80に限
定されるものではなく、例えば、2つの2分割受光素子
から構成されていても良い。また、4つの受光素子を並
設しても良い。さらに、各受光素子の形状及び配置も、
本実施形態に限定されるものではない。
【0051】図1に戻り、アナログ信号処理回路28
は、光ピックアップ23の各受光素子80a〜80dの
出力信号である電流信号を電圧信号に変換するI/Vア
ンプ(電流−電圧変換アンプ)部81と、ウォブル信号
を検出するウォブル信号検出回路30と、再生情報を含
むRF信号を検出するRF信号検出回路82と、フォー
カスエラー信号やトラックエラー信号等のエラー信号を
検出するエラー信号検出回路83とを備えている。
【0052】I/Vアンプ部81は、図4に示されるよ
うに、第1の受光素子80aからの電流信号を電圧信号
(信号Sa)に変換する第1のI/Vアンプ81aと、
第2の受光素子80bからの電流信号を電圧信号(信号
Sb)に変換する第2のI/Vアンプ81bと、第3の
受光素子80cからの電流信号を電圧信号(信号Sc:
第1の光電変換信号)に変換する第3のI/Vアンプ8
1cと、第4の受光素子80dからの電流信号を電圧信
号(信号Sd:第2の光電変換信号)に変換する第4の
I/Vアンプ81dとから構成されている。
【0053】RF信号検出回路82では、信号Saと信
号Sbと信号Scと信号Sdとをそれぞれ加算し、その
加算結果をさらに二値化し、RF信号として検出する。
【0054】エラー信号検出回路83では、信号Saと
信号Sbとの差分を求め、その結果をさらに二値化し、
フォーカスエラー信号として検出する。また、信号Sc
と信号Sdとの差分を求め、その結果をさらに二値化
し、トラックエラー信号として検出する。ここで検出さ
れたフォーカスエラー信号及びトラックエラー信号は、
それぞれサーボコントローラ33に出力される。
【0055】ウォブル信号検出回路30は、図5に示さ
れるように、第1の振幅調整回路51aと、第1のサン
プリング回路52aと、第2の振幅調整回路55aと、
第1の低域制限回路56aと、第1のフィルタ回路57
aと、第1の正規化回路60aと、第3の振幅調整回路
51bと、第2のサンプリング回路52bと、第4の振
幅調整回路55bと、第2の低域制限回路56bと、第
2のフィルタ回路57bと、第2の正規化回路60b
と、減算器70と、帯域制限回路71と、二値化回路7
2とを備えている。
【0056】第1の振幅調整回路51aでは、信号Sc
の振幅を調整し、第1のサンプリング回路52aに出力
する。ここでは、振幅を調整するために、予め少なくと
も2種類の調整率としてのゲインが設定されている。そ
して、その中の1つのゲインがCPU40の指示により
選択されるようになっている。なお、本実施形態では、
一例として2種類のゲインG1、G2(G1>G2)の
うちいずれかがCPU40の指示により選択されるもの
とする。
【0057】第1のサンプリング回路52aは、S/H
(サンプルホールド)回路53aと出力信号切替スイッ
チ54aとを備えている。出力信号切替スイッチ54a
では、CPU40の指示に基づいて、S/H回路53a
の出力信号及び第1の振幅調整回路51aの出力信号の
いずれかを選択し、第1のサンプリング回路52aの出
力信号として第2の振幅調整回路55aに出力する。S
/H回路53aでは、第1の振幅調整回路51aの出力
信号を所定のタイミングでサンプルホールドする。すな
わち、出力信号切替スイッチ54aを切り替えることに
より、第1の振幅調整回路51aの出力信号に対するサ
ンプルホールドを行なうか否かが選択されるようになっ
ている。
【0058】第2の振幅調整回路55aでは、第1のサ
ンプリング回路52aの出力信号における振幅を調整
し、第1の低域制限回路56aに出力する。ここでは、
振幅を調整するために、予め少なくとも2種類のゲイン
が設定されている。そして、そのうち1つのゲインがC
PU40の指示により選択されるようになっている。な
お、ここでの調整は、第1の振幅調整回路51aでの調
整よりも細かい調整が行なわれる。また、本実施形態で
は、一例として2種類のゲインG3、G4(G3>G
4)のうちいずれかがCPU40の指示により選択され
るものとする。
【0059】第1の低域制限回路56aは、HPF(ハ
イパスフィルタ)を含み、第2の振幅調整回路55aの
出力信号に含まれる直流成分を除去して第1のフィルタ
回路57aに出力する。
【0060】第1のフィルタ回路57aは、LPF(ロ
ーパスフィルタ)58aと、出力信号切替スイッチ59
aとを備えている。出力信号切替スイッチ59aでは、
CPU40の指示に基づいて、LPF58aの出力信号
及び第1の低域制限回路56aの出力信号のいずれかを
選択し、第1のフィルタ回路57aの出力信号として、
第1の正規化回路60aに出力する。
【0061】LPF58aでは、第1の低域制限回路5
6aの出力信号に含まれるEFM変調された記録データ
(以下、便宜上「EFM信号」という)の周波数成分を
除去し、いわゆるフィルタリングを行なう。LPF58
aのカットオフ周波数fは、次の(1)式を満たすよ
うに設定されている。
【0062】fwbl≪fc≪fEFM ……(1)
【0063】ここで、fwblはウォブル信号の周波数
であり、fEFMはEFM信号の周波数である。すなわ
ち、カットオフ周波数fは、除去対象であるEFM信
号の周波数fEFMよりも十分低く、かつ検出対象であ
るウォブル信号の周波数f blよりも十分高い周波数
に設定されている。そこで、例えば、記録速度が10倍
速の場合には、fwblは約200kHz、fEFMは1
0MHzとなることから、カットオフ周波数fは、次
の(2)式を満たすように設定される。
【0064】200kHz≪fc≪10MHz ……(2)
【0065】なお、カットオフ周波数fは、EFM信
号の周波数fEFMよりもウォブル信号の周波数f
wbl寄りの周波数が好ましく、例えば、記録速度が1
0倍速の場合には、1MHzに設定される。
【0066】すなわち、出力信号切替スイッチ59aを
切り替えることにより、第1の低域制限回路56aの出
力信号に対するフィルタリングを行なうか否かが選択さ
れるようになっている。
【0067】第1の正規化回路60aは、VCA(ボル
テージ・コントロール・アンプ)回路62aとAGC
(オートマチック・ゲイン・コントロール)回路61a
と出力信号切替スイッチ63aとを備えている。出力信
号切替スイッチ63aでは、CPU40の指示に基づい
て、VCA回路62aの出力信号及び第1のフィルタ回
路57aの出力信号のいずれかを選択し、第1の正規化
回路60aの出力信号として、減算器70に出力する。
【0068】AGC回路61a及びVCA回路62aで
は、第1のフィルタ回路57aの出力信号における振幅
の正規化を行なう。ここで、AGC回路61aは、VC
A回路62aの出力信号の振幅が所定のレベルとなるよ
うにフィードバック制御を行なっている。
【0069】すなわち、出力信号切替スイッチ63aを
切り替えることにより、第1のフィルタ回路57aの出
力信号における振幅の正規化を行なうか否かが選択され
るようになっている。
【0070】第3の振幅調整回路51bでは、信号Sd
の振幅を調整して第2のサンプリング回路52bに出力
する。ここでは、振幅を調整するために、予め少なくと
も2種類のゲインが設定されている。そして、そのうち
1つのゲインがCPU40の指示により選択されるよう
になっている。なお、本実施形態では、一例として、第
1の振幅調整回路51aと同様に2種類のゲインG1、
G2のうちいずれかがCPU40の指示により選択され
るものとする。
【0071】第2のサンプリング回路52bは、S/H
回路53bと出力信号切替スイッチ54bとを備えてい
る。出力信号切替スイッチ54bでは、CPU40の指
示に基づいて、S/H回路53bの出力信号及び第3の
振幅調整回路51bの出力信号のいずれかを選択し、第
2のサンプリング回路52bの出力信号として、第4の
振幅調整回路55bに出力する。S/H回路53bで
は、第3の振幅調整回路51bの出力信号を所定のタイ
ミングでサンプルホールドする。すなわち、出力信号切
替スイッチ54bを切り替えることにより、第3の振幅
調整回路51bの出力信号に対するサンプルホールドを
行なうか否かが選択されるようになっている。
【0072】第4の振幅調整回路55bでは、第2のサ
ンプリング回路52bの出力信号における振幅を調整し
て第2の低域制限回路56bに出力する。ここでは、振
幅を調整するために、予め少なくとも2種類のゲインが
設定されている。そして、そのうち1つのゲインがCP
U40の指示により選択されるようになっている。な
お、ここでの調整は、第3の振幅調整回路51bでの調
整よりも細かい調整が行なわれる。また、本実施形態で
は、一例として第2の振幅調整回路55aと同様に2種
類のゲインG3、G4のうちいずれかがCPU40の指
示により選択されるものとする。
【0073】第2の低域制限回路56bは、HPFを含
み、第4の振幅調整回路55bの出力信号に含まれる直
流成分を除去して第2のフィルタ回路57bに出力す
る。
【0074】第2のフィルタ回路57bは、LPF58
bと、出力信号切替スイッチ59bとを備えている。出
力信号切替スイッチ59bでは、CPU40の指示に基
づいて、LPF58bの出力信号及び第2の低域制限回
路56bの出力信号のいずれかを選択し、第2のフィル
タ回路57bの出力信号として、第2の正規化回路60
bに出力する。LPF58bでは、前述のLPF58a
と同一のカットオフ周波数fが設定されており、第2
の低域制限回路56bの出力信号に含まれるEFM信号
の周波数成分を除去する。すなわち、出力信号切替スイ
ッチ59bを切り替えることにより、第2の低域制限回
路56bの出力信号に対するフィルタリングを行なうか
否かが選択されるようになっている。なお、第1フィル
タ回路57a及び第2フィルタ回路57bは、大量に生
産され一般に市販されている電子部品等を用いて構成さ
れている。
【0075】第2の正規化回路60bは、VCA回路6
2bとAGC回路61bと出力信号切替スイッチ63b
とを備えている。出力信号切替スイッチ63bでは、C
PU40の指示に基づいて、VCA回路62bの出力信
号及び第2のフィルタ回路57bの出力信号のいずれか
を選択し、第2の正規化回路60bの出力信号として、
減算器70に出力する。
【0076】AGC回路61b及びVCA回路62bで
は、第2のフィルタ回路57bの出力信号における振幅
の正規化を行なう。ここで、AGC回路61bはVCA
回路62bの出力信号の振幅が所定のレベルとなるよう
にフィードバック制御を行なっている。
【0077】本実施形態では、第1の正規化回路60a
におけるVCA回路62aの出力信号と、第2の正規化
回路60bにおけるVCA回路62bの出力信号とは、
同一振幅となるように設定されている。
【0078】すなわち、出力信号切替スイッチ63bを
切り替えることにより、第2のフィルタ回路57bの出
力信号における振幅の正規化を行なうか否かが選択され
るようになっている。
【0079】減算器70では、第1の正規化回路60a
の出力信号と第2の正規化回路60bの出力信号との差
分を求め、帯域制限回路71に出力する。ここでは、第
1の正規化回路60aの出力信号に含まれるウォブル信
号成分と、第2の正規化回路60bの出力信号に含まれ
るウォブル信号成分とは位相が逆であるため、実質的に
ウォブル信号成分は増幅されることになる。また、第1
の正規化回路60aの出力信号に含まれるRF信号成分
と第2の正規化回路60bの出力信号に含まれるRF信
号成分とは位相が同じであるため、RF信号成分は低減
されることになる。
【0080】帯域制限回路71は、BPF(バンドパス
フィルタ)を有し、減算器70の出力信号からウォブル
信号成分を抽出し、二値化回路72に出力する。
【0081】二値化回路72は、コンパレータ等によっ
て構成され、帯域制限回路71の出力信号を二値化し、
ウォブル信号としてATIPデコーダ31に出力する。
【0082】図1に戻り、ATIPデコーダ31では、
ウォブル信号検出回路30にて検出されたウォブル信号
に含まれるATIP情報から絶対時間情報及び同期信号
等を抽出する。ここで抽出された絶対時間情報はCPU
40に出力され、同期信号はエンコーダ25に出力され
る。
【0083】CDデコーダ32は、RF信号検出回路8
2にて検出されたRF信号に対して、EFM復調、デイ
ンターリーブ処理及びCIRC(クロス・インターリー
ブ・リードソロモン・コード)による誤り訂正処理等を
行なう。
【0084】サーボコントローラ33は、エラー信号検
出回路83にて検出されたフォーカスエラー信号に基づ
いて、光ピックアップ23のフォーカシングアクチュエ
ータを制御する制御信号を作成し、モータドライバ27
に出力する。また、サーボコントローラ33は、エラー
信号検出回路83にて検出されたトラックエラー信号に
基づいて、光ピックアップ23のトラッキングアクチュ
エータを制御する制御信号を作成し、モータドライバ2
7に出力する。
【0085】D/Aコンバータ36は、光ディスク15
に記録されているデータが音楽データの場合に、CDデ
コーダ32の出力信号をアナログデータに変換し、オー
ディオ信号としてオーディオ等に出力する。
【0086】CD−ROMデコーダ35は、光ディスク
15に記録されているデータが音楽データ以外(例え
ば、画像データや文書データ等)の場合に、CDデコー
ダ32の出力信号に対して、データに付加されたチェッ
クコードに基づいてエラーチェック及びエラー訂正処理
を行ない、バッファマネージャ37を介してバッファR
AM34に格納する。
【0087】バッファマネージャ37は、バッファRA
M34へのデータの蓄積を管理し、蓄積されたデータ量
が所定の値になると、CPU40に通知する。
【0088】モータドライバ27は、サーボコントロー
ラ33からの制御信号に基づいて、光ピックアップ23
のフォーカシングアクチュエータ及びトラッキングアク
チュエータを駆動する。また、モータドライバ27は、
CPU40の指示に基づいて、光ディスク15の線速度
が一定(CLV:Constant Linear Velocity)又は回転
数が一定(CAV:Constant Angular Velocity)とな
るようにスピンドルモータ22を制御する。さらに、モ
ータドライバ27は、CPU40の指示に基づいて、光
ピックアップ23のシークモータを駆動し、光ピックア
ップ23のスレッジ方向(光ディスク15の半径方向)
の位置を制御する。
【0089】エンコーダ25は、バッファRAM34に
蓄積されているデータに対し、エラー訂正コードの付
加、インターリーブ処理及びEFM変調等を行ない、光
ディスク15への書き込みデータを作成する。そして、
CPU40からの指示に基づいて、ATIPデコーダ3
1からの同期信号に同期して、書き込みデータをレーザ
コントロール回路24に出力する。
【0090】レーザコントロール回路24は、エンコー
ダ25からの書き込みデータに基づいて、光ピックアッ
プ23の半導体レーザの出力を制御する。
【0091】インターフェース38は、ホスト(例え
ば、パーソナルコンピュータ)との双方向の通信インタ
ーフェースであり、ATAPI(AT Attachment Packet
Interface)及びSCSI(Small Computer System In
terface)等の標準インターフェースに準拠している。
【0092】CPU40は、ROM39に格納されてい
るプログラムに従って上記各部の動作を制御するととも
に、制御に必要なデータ等を一時的にRAM41に保存
する。
【0093】次に、前述のようにして構成された光ディ
スク装置20を用いて、光ディスク15にデータを記録
する場合の処理動作について説明する。本実施形態で
は、記録条件の一例として記録速度を用いるものとす
る。
【0094】ホストからインターフェース38を介して
記録要求コマンド及びデータ等を受信すると、CPU4
0は、バッファマネージャ37を介してバッファRAM
34にデータを蓄積する。さらに、CPU40は、ホス
トから指定された記録速度に基づいて、スピンドルモー
タ22の回転を制御するための制御信号をモータドライ
バ27に出力する。また、所定の書き込み開始地点に光
ピックアップ23が位置するように光ピックアップ23
のシーク動作を指示する信号をモータドライバ27に出
力する。
【0095】バッファマネージャ37は、バッファRA
M34に蓄積されたデータ量を監視し、所定量に達する
とCPU40に通知する。
【0096】CPU40は、バッファマネージャ37か
らの通知を受けると、ウォブル信号を検出するためにウ
ォブル信号検出回路30の設定を行う。ここでは、図6
のフローチャートを用いてウォブル信号検出回路30の
設定処理について説明する。図6のフローチャートはC
PU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに
対応している。
【0097】ステップ401では、記録速度が所定の閾
値S1(例えば8倍速)以上であるか否かをチェックす
る。記録速度が所定の閾値S1未満であれば、ここでの
判断は否定されステップ403に移行する。
【0098】ステップ403では、第1の振幅調整回路
51a及び第3の振幅調整回路51bに対してゲインG
1を選択する選択信号を出力する。さらに、第2の振幅
調整回路55a及び第4の振幅調整回路55bに対して
ゲインG3を選択する選択信号を出力する。すなわち、
各振幅調整回路ではともに大きいほうのゲインが選択さ
れる。
【0099】ステップ405では、S/H回路53aの
出力信号を第1のサンプリング回路52aの出力信号と
して選択する選択信号を、出力信号切替スイッチ54a
に出力する。さらに、S/H回路53bの出力信号を第
2のサンプリング回路52bの出力信号として選択する
選択信号を、出力信号切替スイッチ54bに出力する。
すなわち、サンプリング回路52a、52bのそれぞれ
ではサンプルホールドを行なうことを選択する。
【0100】ステップ407では、第1の低域制限回路
56aの出力信号を第1のフィルタ回路57aの出力信
号として選択する選択信号を、出力信号切替スイッチ5
9aに出力する。さらに、第2の低域制限回路56bの
出力信号を第2のフィルタ回路57bの出力信号として
選択する選択信号を、出力信号切替スイッチ59bに出
力する。すなわち、フィルタ回路57a、57bのそれ
ぞれではフィルタリングを行なわないことを選択する。
【0101】ステップ409では、第1のフィルタ回路
57aの出力信号を第1の正規化回路60aの出力信号
として選択する選択信号を、出力信号切替スイッチ63
aに出力する。さらに、第2のフィルタ回路57bの出
力信号を第2の正規化回路60bの出力信号として選択
する選択信号を、出力信号切替スイッチ63bに出力す
る。すなわち、正規化回路60a、60bのそれぞれで
は正規化を行なわないことを選択する。
【0102】一方、ステップ401において、記録速度
が所定の閾値S1以上であれば、ここでの判断は肯定さ
れステップ411に移行する。
【0103】ステップ411では、第1の振幅調整回路
51a及び第3の振幅調整回路51bに対してゲインG
2を選択する選択信号を出力する。さらに、第2の振幅
調整回路55a及び第4の振幅調整回路55bに対して
ゲインG4を選択する選択信号を出力する。すなわち、
各振幅調整回路ではともに小さいほうのゲインが選択さ
れる。
【0104】ステップ413では、第1の振幅調整回路
51aの出力信号を第1のサンプリング回路52aの出
力信号として選択する選択信号を、出力信号切替スイッ
チ54aに出力する。さらに、第3の振幅調整回路51
bの出力信号を第2のサンプリング回路52bの出力信
号として選択する選択信号を、出力信号切替スイッチ5
4bに出力する。すなわち、サンプリング回路52a、
52bのそれぞれではサンプルホールドを行なわないこ
とを選択する。
【0105】ステップ415では、LPF58aの出力
信号を第1のフィルタ回路57aの出力信号として選択
する選択信号を、出力信号切替スイッチ59aに出力す
る。さらに、LPF58bの出力信号を第2のフィルタ
回路57bの出力信号として選択する選択信号を、出力
信号切替スイッチ59bに出力する。すなわち、フィル
タ回路57a、57bのそれぞれではフィルタリングを
行なうことを選択する。
【0106】ステップ417では、VCA62aの出力
信号を第1の正規化回路60aの出力信号として選択す
る選択信号を、出力信号切替スイッチ63aに出力す
る。さらに、VCA62bの出力信号を第2の正規化回
路60bの出力信号として選択する選択信号を、出力信
号切替スイッチ63bに出力する。すなわち、正規化回
路60a、60bのそれぞれでは正規化を行なうことを
選択する。
【0107】ウォブル信号検出回路30では、上記の如
くして設定された条件で、信号Scと信号Sdとに基づ
いてウォブル信号を検出する。
【0108】ここで、ウォブル信号検出回路30におけ
る処理動作について以下に詳細に説明する。まず、記録
速度が所定の閾値S1未満の場合について説明する。な
お、本実施形態では、光ピックアップ23における半導
体レーザの発光パターンは、一例として図7(A)に示
されるようなパルス状であり、信号Scは、一例として
図7(B)に示されるような波形を有するものとする。
また、信号Sdは、図7(C)に示されるように、信号
Scとは振幅のみが異なる波形を有している。
【0109】信号Scは、第1の振幅調整回路51aに
てゲインG1で振幅調整される。ここでは、一例として
図7(D)に示されるように、次のS/H回路53aで
サンプリングされるタイミングでの信号レベル(信号波
形におけるフラットな部分)が最大レンジVdをオーバ
ーしないように、すなわち飽和しないように調整され
る。なお、図7(D)に示されるように、サンプリング
しないタイミングでの信号レベルは飽和しても良い。
【0110】第1の振幅調整回路51aの出力信号は、
第1のサンプリング回路52aにおいて、S/H回路5
3aによりサンプルホールドされる。すなわち、S/H
回路53aでは、図7(D)に示されるように、サンプ
リングパルスPSの立ち上がりのタイミングでサンプリ
ングを開始し、サンプリングパルスPSの立ち下がりの
タイミングでその時の信号レベルをホールドする。従っ
て、S/H回路53aの出力信号は、図7(E)に示さ
れるように、記録マークの書き込みに起因する成分が除
去された波形となる。
【0111】第1のサンプリング回路52aの出力信号
(ここでは、S/H回路53aの出力信号)は、第2の
振幅調整回路55aにてゲインG3で振幅調整される。
【0112】第2の振幅調整回路55aの出力信号に含
まれる直流成分は、第1の低域制限回路56aにて除去
される。第1の低域制限回路56aの出力信号は、第1
のフィルタ回路57a及び第1の正規化回路60aでは
何の処理も行なわれずに、そのまま減算器70の一方の
入力信号となる。
【0113】一方、信号Sdは、第3の振幅増幅回路5
1bにて第1の振幅増幅回路51aと同一のゲインG1
で振幅調整される。
【0114】第3の振幅増幅回路51bの出力信号は、
第2のサンプリング回路52bにおいて、S/H回路5
3bによりサンプルホールドされる。これによって、S
/H回路53bの出力信号は、信号Scの場合と同様
に、記録マークの書き込みに起因する成分が除去された
波形となる。
【0115】第2のサンプリング回路52bの出力信号
(ここでは、S/H回路53bの出力信号)は、第4の
振幅増幅回路55bにて第2の振幅増幅回路55aと同
一のゲインG3で振幅調整される。
【0116】第4の振幅調整回路55bの出力信号に含
まれる直流成分は、第2の低域制限回路56bにて除去
される。第2の低域制限回路56bの出力信号は、第2
のフィルタ回路57b及び第2の正規化回路60bでは
何の処理も行なわれずに、そのまま減算器70の他方の
入力信号となる。
【0117】ここで、第1の正規化回路60aの出力信
号(ここでは、第1の低域制限回路56aの出力信号と
同じ)と第2の正規化回路60bの出力信号(ここで
は、第2の低域制限回路56bの出力信号と同じ)とは
必ずしも同一振幅ではないが、ウォブル信号に対して悪
影響を及ぼすノイズ成分はすでに除去されている。
【0118】さらに減算器70にて、第1の正規化回路
60aの出力信号と第2の正規化回路60bの出力信号
との差分が求められ、続いて、帯域制限回路71にてウ
ォブル信号成分が、一例として図8(A)に誇張して示
されるように、抽出される。なお、ウォブル信号の周波
数はEFM信号の周波数よりも非常に小さいため、便宜
上、図8(A)における時間軸(図8(A)における紙
面左右方向)は、図7(A)〜図7(E)の場合よりも
かなり縮小して示されている。
【0119】このウォブル信号成分は、二値化回路72
にて所定の電圧レベルVr(図8(A)参照)と比較さ
れ、一例として図8(B)に示されるように、二値化さ
れる。この二値化された信号がウォブル信号としてAT
IPデコーダ31に出力される。
【0120】次に、記録速度が所定の閾値S1以上の場
合について説明する。なお、本実施形態では、光ピック
アップ23における半導体レーザの発光パターンは、一
例として図9(A)に示されるようなパルス状であり、
信号Scは、一例として図9(B)に示されるような波
形を有するものとする。また、信号Sdは、図9(C)
に示されるように、信号Scとは振幅のみが異なる波形
を有している。
【0121】信号Scは、第1の振幅調整回路51aに
てゲインG2で振幅調整された後、第1のサンプリング
回路52aでは何の処理も行なわれず、そのまま、第2
の振幅調整回路55aにてゲインG4で振幅調整され
る。ここでは、一例として図9(D)に示されるよう
に、第2の振幅調整回路55aの出力信号の信号レベル
が飽和しないようにゲインG2、G4のそれぞれが設定
されている。
【0122】第2の振幅調整回路55aの出力信号に含
まれる直流成分は、第1の低域制限回路56aにて除去
される。
【0123】さらに、第1の低域制限回路56aの出力
信号は、第1のフィルタ回路57aにおいて、LPF5
8aによりカットオフ周波数f以上の周波数成分が除
去される。これによって、第1の低域制限回路56aの
出力信号に含まれるEFM信号の周波数成分が平滑化さ
れ、一例として図9(E)に示されるような波形とな
る。すなわち、EFM信号に起因するノイズ成分が低減
される。
【0124】第1のフィルタ回路57aの出力信号(こ
こでは、LPF58aの出力信号)は、第1の正規化回
路60aにおいて、AGC61a及びVCA62aによ
り振幅の正規化が行なわれ、減算器70の一方の入力信
号となる。
【0125】一方、信号Sdは、第3の振幅調整回路5
1bにてゲインG2で振幅調整された後、第2のサンプ
リング回路52bでは何の処理も行なわれず、そのま
ま、第4の振幅調整回路55bにてゲインG4で振幅調
整される。
【0126】第4の振幅調整回路55bの出力信号に含
まれる直流成分は、第2の低域制限回路56bにて除去
される。
【0127】第2の低域制限回路56bの出力信号は、
第2のフィルタ回路57bにおいて、LPF58bによ
りカットオフ周波数f以上の周波数成分が除去され
る。これによって、第2の低域制限回路56bの出力信
号に含まれるEFM信号の周波数成分が平滑化される。
すなわち、EFM信号に起因するノイズ成分が低減され
る。
【0128】第2のフィルタ回路57bの出力信号(こ
こでは、LPF58bの出力信号)は、第2の正規化回
路60bにおいて、AGC61b及びVCA62bによ
り振幅の正規化が行なわれ、減算器70の他方の入力信
号となる。
【0129】すなわち、第1の正規化回路60aの出力
信号(ここでは、VCA62aの出力信号)と第2の正
規化回路60bの出力信号(ここでは、VCA62bの
出力信号)とは同一振幅となる。
【0130】さらに減算器70にて、第1の正規化回路
60aの出力信号と第2の正規化回路60bの出力信号
との差分が求められる。ここでは、第1の正規化回路6
0aの出力信号と第2の正規化回路60bの出力信号と
において、位相が同じノイズ成分が除去される。続い
て、帯域制限回路71にてウォブル信号成分が抽出され
る。
【0131】このウォブル信号成分は、二値化回路72
にて二値化され、ウォブル信号としてATIPデコーダ
31に出力される。
【0132】ATIPデコーダ31では、上記の如くし
てウォブル信号検出回路30で検出されたウォブル信号
に基づいて、ATIP情報が抽出される。ここで、AT
IPデコーダ31では、例えばATIP情報に付加され
ているエラー検出コード等によりATIP情報にエラー
が含まれていると判断した場合は、ATIP情報の検出
エラーとしてCPU40に通知する。CPU40は、A
TIP情報の検出エラー率を計測し、所定の値以上にな
ると、データの記録動作を中止するとともに、ホストに
その旨を通知する。
【0133】CPU40では、ATIPデコーダ31か
らATIP情報に含まれる絶対時間情報を受け取ると、
書き込み開始地点であるか否かをチェックする。
【0134】また、エンコーダ25では、バッファマネ
ージャ37を介してバッファRAM34から取り出され
たデータに対して、エラー訂正コードの付加、インター
リーブ処理及びEFM変調等が行なわれ、書き込みデー
タが作成される。
【0135】CPU40は、絶対時間情報に基づいて、
光ピックアップ23の位置が書き込み開始地点であると
判断すると、エンコーダ25に通知する。そして、エン
コーダ25では、レーザコントロール回路24及び光ピ
ックアップ23を介して、書き込みデータを光ディスク
15のトラックに記録する。なお、エンコーダ25で
は、ATIPデコーダ31からの同期信号に基づいてス
ピンドルモータ22の回転と同期をとっている。
【0136】次に、前述した光ディスク装置20を用い
て、光ディスク15に記録されているデータを再生する
場合の処理動作について説明する。
【0137】CPU40は、ホストから再生要求コマン
ド等を受信すると、再生速度に基づいてスピンドルモー
タ22の回転を制御するための制御信号をモータドライ
バ27に出力する。そして、所定の読み込み開始地点に
光ピックアップ23が位置するようにシーク動作を指示
する信号をモータドライバ27に出力する。
【0138】さらに、CPU40は、ウォブル信号を検
出するためにウォブル信号検出回路30の設定を行う。
ここでは、図10のフローチャートを用いてウォブル信
号検出回路30の設定処理について説明する。図10の
フローチャートはCPU40によって実行される一連の
処理アルゴリズムに対応している。
【0139】ステップ501では、第1の振幅調整回路
51a及び第3の振幅調整回路51bに対してゲインG
2を選択する選択信号を出力する。さらに、第2の振幅
調整回路55a及び第4の振幅調整回路55bに対して
ゲインG4を選択する選択信号を出力する。すなわち、
各振幅調整回路ではともに小さいほうのゲインが選択さ
れる。
【0140】ステップ503では、第1の振幅調整回路
51aの出力信号を第1のサンプリング回路52aの出
力信号として選択する選択信号を、出力信号切替スイッ
チ54aに出力する。さらに、第3の振幅調整回路51
bの出力信号を第2のサンプリング回路52bの出力信
号として選択する選択信号を、出力信号切替スイッチ5
4bに出力する。すなわち、サンプリング回路52a、
52bのそれぞれではサンプルホールドを行なわないこ
とを選択する
【0141】ステップ505では、第1の低域制限回路
56aの出力信号を第1のフィルタ回路57aの出力信
号として選択する選択信号を、出力信号切替スイッチ5
9aに出力する。さらに、第2の低域制限回路56bの
出力信号を第2のフィルタ回路57bの出力信号として
選択する選択信号を、出力信号切替スイッチ59bに出
力する。すなわち、フィルタ回路57a、57bのそれ
ぞれではフィルタリングを行なわないことを選択する。
【0142】ステップ507では、VCA62aの出力
信号を第1の正規化回路60aの出力信号として選択す
る選択信号を、出力信号切替スイッチ63aに出力す
る。さらに、VCA62bの出力信号を第2の正規化回
路60bの出力信号として選択する選択信号を、出力信
号切替スイッチ63bに出力する。すなわち、正規化回
路60a、60bのそれぞれでは正規化を行なうことを
選択する。
【0143】ウォブル信号検出回路30では、上記の如
くして設定された条件で、信号Scと信号Sdとに基づ
いてウォブル信号を検出する。
【0144】ここで、ウォブル信号検出回路30におけ
る処理動作について以下に簡単に説明する。本実施形態
では、光ディスク15のトラック上に、一例として、図
11(A)に示される記録パターンが形成されているも
のとする。この場合、信号Scは、図11(B)に示さ
れるような波形を有する。また、信号Sdは、図11
(C)に示されるように、信号Scとは振幅のみが異な
る波形を有する。
【0145】信号Scは、第1の振幅調整回路51aに
てゲインG2で振幅調整された後、第1のサンプリング
回路52aでは何の処理も行なわれず、そのまま、第2
の振幅調整回路55aにてゲインG4で振幅調整され
る。ここでは、図11(D)に示されるように、第2の
振幅調整回路55aの出力信号の信号レベルが飽和しな
いようにゲインG2、G4のそれぞれが設定されてい
る。
【0146】第2の振幅調整回路55aの出力信号に含
まれる直流成分は、第1の低域制限回路56aにて除去
される。
【0147】第1の低域制限回路56aの出力信号は、
第1のフィルタ回路57aでは何の処理も行なわれず、
第1の正規化回路60aにおいて、AGC61a及びV
CA62aにて振幅の正規化が行なわれ、減算器70の
一方の入力信号となる。
【0148】一方、信号Sdは、第3の振幅調整回路5
1bにてゲインG2で振幅調整された後、第2のサンプ
リング回路52bでは何の処理も行なわれず、そのま
ま、第4の振幅調整回路55bにてゲインG4で振幅調
整される。
【0149】第4の振幅調整回路55bの出力信号に含
まれる直流成分は、第2の低域制限回路56bにて除去
される。
【0150】第2の低域制限回路56bの出力信号は、
第2のフィルタ回路57bでは何の処理も行なわれず、
第2の正規化回路60bにおいて、AGC61b及びV
CA62bにて振幅の正規化が行なわれ、減算器70の
他方の入力信号となる。
【0151】すなわち、第1の正規化回路60aの出力
信号(ここでは、VCA62aの出力信号)と第2の正
規化回路60bの出力信号(ここでは、VCA62bの
出力信号)とは同一振幅となる。
【0152】減算器70にて、第1の正規化回路60a
の出力信号と第2の正規化回路60bの出力信号との差
分が求められる。これによって、減算器70からは、ウ
ォブル信号成分が増幅され、RF信号成分が除去された
出力信号が出力される。
【0153】続いて、帯域制限回路71にてウォブル信
号成分が抽出される。このウォブル信号成分は、二値化
回路72にて二値化され、ウォブル信号としてATIP
デコーダ31に出力される。
【0154】ATIPデコーダ31では、上記の如くし
てウォブル信号検出回路30で検出されたウォブル信号
に基づいて、ATIP情報を抽出する。なお、CPU4
0は、ATIP情報の検出エラー率を計測し、所定の値
以上になると、データの再生動作を中止するとともに、
ホストにその旨を通知する。
【0155】CPU40では、ATIPデコーダ31か
らATIP情報に含まれる絶対時間情報を受け取ると、
読み込み開始地点であるか否かをチェックする。
【0156】CPU40は、絶対時間情報に基づいて、
光ピックアップ23の位置が読み込み開始地点であると
判断すると、RF信号検出回路82に通知する。そし
て、RF信号検出回路82にてRF信号が検出され、さ
らにCDデコーダ32にて、EFM復調、誤り訂正及び
デインターリーブ処理等が行なわれる。
【0157】光ディスク15に記録されているデータが
音楽データの場合には、CDデコーダ32の出力信号は
D/Aコンバータ36にてアナログデータに変換され、
オーディオ等に出力される。
【0158】一方、光ディスク15に記録されているデ
ータが音楽データ以外の場合には、CDデコーダ32の
出力信号はCD−ROMデコーダ35にてエラーチェッ
ク及びエラー訂正処理が行なわれ、バッファマネージャ
37を介してバッファRAM34に蓄積される。
【0159】バッファマネージャ37は、バッファRA
M34に蓄積されたデータがセクタデータとして揃った
ときに、インターフェース38を介してホストに転送す
る。
【0160】以上の説明から明らかなように、本実施形
態に係る光ディスク装置20では、ウォブル信号検出回
路30とCPU40とでウォブル信号検出装置が構成さ
れている。そして、S/H回路53aとS/H回路53
bによってサンプリング手段が構成され、LPF58a
とLPF58bによって高域制限手段が構成されてい
る。さらに、第1の振幅調整回路51aと第3の振幅調
整回路51bとによって第1の振幅調整手段が構成さ
れ、第1の振幅調整回路51aと第2の振幅調整回路5
5aと第3の振幅調整回路51bと第4の振幅調整回路
55bとによって第2の振幅調整手段が構成されてい
る。また、CPU40によって調整率決定手段が構成さ
れ、VCA62a、62bとAGC61a、61bとに
よって第1の正規化手段及び第2の正規化手段が構成さ
れている。
【0161】また、本実施形態に係る光ディスク装置2
0では、第3の受光素子80cと第4の受光素子80d
とによって光検出手段が構成され、CPU40によって
制御手段が構成されている。
【0162】以上説明したように、本実施形態に係るウ
ォブル信号検出回路30によると、光ディスク15に情
報を記録する時に、記録速度が所定の閾値S1以上の場
合には、CPU40により、受光素子の出力信号Sc、
Sdに対して、サンプリング回路52a、52bではサ
ンプルホールドを行なわず、フィルタ回路57a、57
bにてフィルタリングを行なうように設定される。従っ
て、受光素子の出力信号Sc、Sdに含まれるカットオ
フ周波数以上の周波数成分がフィルタ回路57a、57
bで除去され、反射率の変化によるノイズ成分を低減す
ることが可能となる。
【0163】一方、記録速度が所定の閾値S1未満の場
合には、CPU40により、受光素子の出力信号Sc、
Sdに対して、サンプリング回路52a、52bにてサ
ンプルホールドを行ない、フィルタ回路57a、57b
ではフィルタリングを行なわないように設定される。こ
の場合、受光素子の出力信号Sc、Sdにおけるフラッ
トな領域が安定しているため、サンプルホールドを行な
うことにより、スペース時の信号レベルを精度良く抽出
することが可能となる。さらに、低速で記録する場合に
のみ、サンプルホールドを行なっているため、各サンプ
リング回路52a、52bにおけるS/H回路53a、
53bは、大量に生産され一般に市販されている電子部
品等を用いて安価に構成することができる。
【0164】従って、従来のように記録速度に関係なく
サンプルホールドを行なう場合に比べて、低コストで、
ウォブル信号を精度良く検出することが可能となる。
【0165】また、本実施形態によると、フィルタ回路
57a、57bにてフィルタリングされた信号は、正規
化回路60a、60bにて振幅の正規化が行なわれるた
めに、減算器70にてノイズ成分を効果的に低減するこ
とが可能となる。従って、結果的に、ウォブル信号をさ
らに精度良く検出することが可能となる。
【0166】さらに、本実施形態によると、サンプリン
グ回路52a、52bにてサンプルホールドが行なわれ
るのに先だって、受光素子の出力信号Sc、Sdの振幅
をサンプリング時の信号レベルが飽和しないように振幅
調整回路51a、51bにて調整しているために、結果
的に、ウォブル信号成分を選択的に増幅することが可能
となる。
【0167】また、本実施形態によると、フィルタ回路
57a、57bにてフィルタリングが行なわれるのに先
だって、受光素子の出力信号Sc、Sdの信号レベルが
飽和しないように振幅調整回路51a、51bにて調整
しているために、フィルタ回路57a、57bでは、カ
ットオフ周波数以上の周波数成分を効果的に除去するこ
とができる。
【0168】さらに、本実施形態によると、振幅調整回
路51a、51bでは、ゲインに基づいて受光素子の出
力信号Sc、Sdの振幅を調整しているために、調整精
度を向上することができる。しかも、CPU40によ
り、予め設定されている2種類のゲインの中から1つが
選択され、そのゲインに基づいて受光素子の出力信号S
c、Sdの振幅を調整しているために、後段の処理に最
適な調整を行なうことができる。
【0169】しかも、本実施形態によると、フィルタ回
路57a、57bでは、カットオフ周波数がウォブル信
号の周波数よりも大きく、EFM信号よりも小さくなる
ように設定されているために、EFM信号成分を効果的
に除去することができる。従って、結果的に、ウォブル
信号を精度良く検出することが可能となる。
【0170】さらに、本実施形態によると、光ディスク
15に記録されている情報を再生する時に、CPU40
により、受光素子の出力信号Sc、Sdに対して、サン
プリング回路52a、52bではサンプルホールドを行
なわず、フィルタ回路57a、57bではフィルタリン
グを行なわず、正規化回路60a、60bにて振幅の正
規化を行なうように設定されている。従って、減算器7
0では2つの入力信号におけるRF信号成分の振幅が同
一レベルとなり、RF信号成分を精度良く除去すること
が可能となり、結果としてウォブル信号を精度良く検出
することができる。
【0171】また、本実施形態によると、光ディスク1
5に記録されている情報を再生する時に、CPU40に
より、正規化回路60a、60bにて振幅の正規化を行
なうのに先だって、受光素子の出力信号Sc、Sdの信
号レベルが飽和しないように振幅調整回路51a、51
bにて調整しているために、減算器70にて、RF信号
成分をさらに精度良く除去することが可能となる。
【0172】さらに、本実施形態に係る光ディスク装置
20によると、光ディスク15に情報の記録を行なう時
に、記録速度に関係なく、ウォブル信号検出回路30に
よりウォブル信号を精度良く検出することができるた
め、結果として記録速度が大きい場合においても信頼性
の高い良好な記録を安定して行なうことが可能である。
【0173】なお、上記実施形態では、記録条件として
記録速度を用いる場合について説明しているが、これに
限定されるものではない。例えば、記録条件として記録
マークをトラックに書き込む時のレーザ光の出力(以
下、「LD発光出力」という)を用いても良い。ここで
は、CPU40は、LD発光出力が所定の閾値S2以上
であるか否かをチェックし、LD発光出力が所定の閾値
S2以上の場合は、ウォブル信号検出回路30に対し
て、記録速度が所定の閾値S1以上の場合と同様の設定
を行なう。一方、LD発光出力が所定の閾値S2未満の
場合は、CPU40はウォブル信号検出回路30に対し
て、記録速度が所定の閾値S1未満の場合と同様の設定
を行なう。LD発光出力が大きい程、ノイズ成分が大き
くなるためである。これらの閾値S1及びS2は、任意
に設定及び変更することが可能である。
【0174】また、記録条件として光ディスクの種類、
具体的には、光ディスクの記録方式(例えば、CD−R
とCD−RW)、及び光ディスクのメーカ情報等を用い
ても良い。これらの情報は、光ディスク15における絶
対時間情報が0分より前のトラックに設けられたリード
イン領域にATIP情報の一つとして記録されている。
また、CD−RとCD−RWとは、反射光の強度により
区別することが可能である。すなわち、CD−Rの反射
率は60%以上であるのに対し、CD−RWの反射率は
15〜25%である。そこで、反射率とATIP情報と
から光ディスクの種類を判別することが可能である。
【0175】さらに、記録条件として、記録速度、LD
発光出力、光ディスクの種類等のうちいずれか1つを用
いるのではなく、複数を組み合わせて用いても良い。
【0176】なお、上記実施形態では、光ディスク15
がCD−Rである場合について説明したが、これに限ら
ず、例えば、書き換え可能型の光ディスクは勿論、その
他、付帯情報等がウォブル信号として記録されている光
学的情報記録媒体であれば良い。
【0177】また、上記実施形態では、ウォブル信号か
らATIP情報を抽出する場合について説明したが、こ
れに限らず、例えば、ウォブル信号からアドレス情報
(ADIP(Address In Pre-groove)情報)を抽出し
ても良い。
【0178】さらに、上記実施形態では、記録データが
EFM変調されている場合について説明したが、本発明
がこれに限定されるものではない。
【0179】なお、上記実施形態では、振幅調整回路5
1a、51b、55a、55bにおいて、予め設定され
ている2種類のゲインのうちいずれかが、CPU40の
指示により選択される場合について説明したが、本発明
がこれに限定されるものではない。例えば、予め3種類
以上のゲインを設定しておき、それらの中から一つが選
択されても良い。また、予め設定されている複数のゲイ
ンの中から一つを選択するのではなく、CPU40から
任意の値のゲインを設定しても良い。
【0180】さらに、上記実施形態では、第1の振幅調
整回路51aのゲインと第3の振幅調整回路51bのゲ
インとが同じ場合について説明したが、それぞれ異なる
ゲインが選択されても良い。また、第2の振幅調整回路
55aのゲインと第4の振幅調整回路55bのゲインに
ついても、それぞれ異なるゲインが選択されても良い。
【0181】なお、上記実施形態では、サンプリング回
路52a、52bの出力信号切替スイッチ54a、54
bをCPU40に指示に応じて切り替えることにより、
サンプルホールドを行なうか否かの選択を行なっている
が、これに限らず、例えば、記録条件をサンプリング回
路52a、52bに通知し、該記録条件に応じてサンプ
リング回路52a、52b側で出力信号の選択を行なっ
ても良い。また、出力信号切替スイッチ54a、54b
に替えて、S/H回路53a、53bの入力段に、前段
の出力信号をS/H回路53a、53bに入力するか否
かを選択する切替スイッチを設けても良い。さらに、C
PU40の指示あるいは記録条件の情報等に応じて、S
/H回路53a、53bが択一的にスリープ状態又は稼
動状態となるように構成されても良い。上述のことは、
フィルタ回路57a、57bおよび正規化回路60a、
60bにおいても同様である。
【0182】また、上記実施形態に係る光ディスク装置
20は、ホストと同一の筐体内に配置される、いわゆる
内蔵タイプであっても良いし、ホストとは別の筐体内に
配置される、いわゆる外付けタイプであっても良い。
【0183】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るウォ
ブル信号検出装置によれば、記録条件に応じて、サンプ
ルホールド手段及び高域制限手段のいずれかがアクティ
ブな状態となるために、記録条件に関係なく低コストで
ウォブル信号を精度良く検出することができるという効
果がある。
【0184】また、本発明に係る光学的情報記録再生装
置によれば、光学的情報記録媒体に情報を記録する時
に、記録条件に関係なくウォブル信号を精度良く検出す
ることが可能なため、高速で信頼性の高い記録を安定し
て実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の光ディスク装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】図2(A)及び図2(B)は、それぞれ受光素
子の構成の一例を説明するための図である。
【図3】図3(A)及び図3(B)は、それぞれ各受光
素子に照射される反射光の領域を説明するための図であ
る。
【図4】図1のI/Vアンプ部の構成を説明するための
ブロック図である。
【図5】図1のウォブル信号検出回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】記録時におけるウォブル信号検出回路の設定を
説明するためのフローチャートである。
【図7】図7(A)は発光パターン、図7(B)及び図
7(C)は、それぞれ受光素子の出力信号、図7(D)
は振幅調整された後の信号波形、図7(E)はサンプル
ホールド後の信号波形を説明するための図である。
【図8】図8(A)は抽出されたウォブル信号成分、図
8(B)は二値化されたウォブル信号を説明するための
図である。
【図9】図9(A)は発光パターン、図9(B)及び図
9(C)は、それぞれ受光素子の出力信号、図9(D)
は振幅調整された後の信号波形、図9(E)はEFM信
号成分が除去された後の信号波形を説明するための図で
ある。
【図10】再生時におけるウォブル信号検出回路の設定
を説明するためのフローチャートである。
【図11】図11(A)は光ディスクのトラック上の記
録パターン、図11(B)及び図11(C)は、それぞ
れ受光素子の出力信号の信号波形、図11(D)は振幅
調整された後の信号波形を説明するための図である。
【符号の説明】
15…光ディスク(光学的情報記録媒体)、20…光デ
ィスク装置(光学的情報記録再生装置)、30…ウォブ
ル信号検出回路(ウォブル信号検出装置の一部)、40
…CPU(ウォブル信号検出装置の一部、調整率決定手
段、制御手段)、51a…第1の振幅調整回路(第1の
振幅調整手段の一部、第2の振幅調整手段の一部)、5
1b…第3の振幅調整回路(第1の振幅調整手段の一
部、第2の振幅調整手段の一部)、53a,53b…S
/H回路(サンプルホールド手段)、55a…第2の振
幅調整回路(第2の振幅調整手段の一部)、55b…第
4の振幅調整回路(第2の振幅調整手段の一部)、58
a,58b…LPF(高域制限手段)、61a,61b
…AGC(第1の正規化手段の一部、第2の正規化手段
の一部)、62a,62b…VCA(第1の正規化手段
の一部、第2の正規化手段の一部)、80c…第3の受
光素子(光検出手段の一部)、80d…第4の受光素子
(光検出手段の一部)。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的情報記録媒体のスパイラル状又は
    同心円状の記録領域からの反射光を少なくとも前記記録
    領域の接線方向に関して2分割された第1の受光領域と
    第2の受光領域とで受光し、前記第1の受光領域からの
    第1の光電変換信号と前記第2の受光領域からの第2の
    光電変換信号とに基づいて、前記記録領域に形成されて
    いるウォブル信号を検出するウォブル信号検出装置であ
    って、前記光学的情報記録媒体への情報の記録時に、記
    録条件に応じて択一的にアクティブな状態となる、 前記第1の光電変換信号及び第2の光電変換信号をそれ
    ぞれサンプリング及びホールドするサンプルホールド手
    段と;前記第1の光電変換信号及び第2の光電変換信号
    からそれぞれ所定のカットオフ周波数以上の周波数成分
    を除去する高域制限手段と;を備えることを特徴とする
    ウォブル信号検出装置。
  2. 【請求項2】 前記高域制限手段にて所定のカットオフ
    周波数以上の周波数成分が除去された前記第1の光電変
    換信号と第2の光電変換信号の振幅をそれぞれ正規化す
    る第1の正規化手段を更に備えることを特徴とする請求
    項1に記載のウォブル信号検出装置。
  3. 【請求項3】 前記サンプルホールド手段及び前記高域
    制限手段の入力段に配置され、前記第1の光電変換信号
    及び第2の光電変換信号の振幅をそれぞれ調整する第1
    の振幅調整手段を更に備えることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のウォブル信号検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の振幅調整手段は、所定の調整
    率に基づいて前記第1の光電変換信号及び第2の光電変
    換信号の振幅をそれぞれ調整することを特徴とする請求
    項3に記載のウォブル信号検出装置。
  5. 【請求項5】 前記調整率を決定する調整率決定手段を
    更に備えることを特徴とする請求項4に記載のウォブル
    信号検出装置。
  6. 【請求項6】 前記調整率決定手段は、予め設定されて
    いる少なくとも2種類の調整率の中から1つを選択し、
    前記調整率を決定することを特徴とする請求項5に記載
    のウォブル信号検出装置。
  7. 【請求項7】 前記サンプルホールド手段がアクティブ
    な状態となるとき、前記調整率決定手段は、前記サンプ
    ルホールド手段でのサンプリング時における前記第1の
    光電変換信号及び第2の光電変換信号の信号レベルがそ
    れぞれ飽和しないように前記調整率を決定することを特
    徴とする請求項5又は6に記載のウォブル信号検出装
    置。
  8. 【請求項8】 前記高域制限手段がアクティブな状態と
    なるとき、前記調整率決定手段は、前記第1の光電変換
    信号及び前記第2の光電変換信号の信号レベルが飽和し
    ないように前記調整率を決定することを特徴とする請求
    項5又は6に記載のウォブル信号検出装置。
  9. 【請求項9】 前記高域制限手段では、前記光学的情報
    記録媒体に記録される情報に関する周波数成分が前記第
    1の光電変換信号及び第2の光電変換信号から除去され
    ることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載
    のウォブル信号検出装置。
  10. 【請求項10】 前記光学的情報記録媒体に記録される
    情報はEFM変調されていることを特徴とする請求項9
    に記載のウォブル信号検出装置。
  11. 【請求項11】 前記高域制限手段における前記カット
    オフ周波数をf、前記ウォブル信号の周波数をf
    wbl、前記EFM変調された情報の周波数をf EFM
    としたとき、前記カットオフ周波数fは、fwbl
    ≪fEFMの関係にあることを特徴とする請求項1
    0に記載のウォブル信号検出装置。
  12. 【請求項12】 前記記録条件は、記録速度、書き込み
    時のレーザ光出力及び前記光学的情報記録媒体の種類の
    少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1〜11
    のいずれか一項に記載のウォブル信号検出装置。
  13. 【請求項13】 前記記録条件は記録速度を含み、前記
    第1の光電変換信号及び第2の光電変換信号は、前記記
    録速度が所定の閾値未満の場合に前記サンプルホールド
    手段にてそれぞれサンプリング及びホールドされ、前記
    記録速度が所定の閾値以上の場合に前記高域制限手段に
    てそれぞれ所定のカットオフ周波数以上の周波数成分が
    除去されることを特徴とする請求項12に記載のウォブ
    ル信号検出装置。
  14. 【請求項14】 前記記録条件は書き込み時のレーザ光
    出力を含み、前記第1の光電変換信号及び第2の光電変
    換信号は、前記レーザ光出力が所定の閾値未満の場合に
    前記サンプルホールド手段にてそれぞれサンプリング及
    びホールドされ、前記レーザ光出力が所定の閾値以上の
    場合に前記高域制限手段にてそれぞれ所定のカットオフ
    周波数以上の周波数成分が除去されることを特徴とする
    請求項12に記載のウォブル信号検出装置。
  15. 【請求項15】 前記光学的情報記録媒体からの情報の
    再生時に、前記第1の光電変換信号と第2の光電変換信
    号の振幅をそれぞれ正規化する第2の正規化手段を更に
    備えることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項
    に記載のウォブル信号検出装置。
  16. 【請求項16】 前記第2の正規化手段の入力段に配置
    され、前記第1の光電変換信号及び第2の光電変換信号
    の振幅をそれぞれ調整する第2の振幅調整手段を更に備
    えることを特徴とする請求項15に記載のウォブル信号
    検出装置。
  17. 【請求項17】 前記第2の振幅調整手段は、前記第1
    の光電変換信号及び第2の光電変換信号の信号レベルが
    それぞれ飽和しないように振幅を調整することを特徴と
    する請求項16に記載のウォブル信号検出装置。
  18. 【請求項18】 光学的情報記録媒体上のスパイラル状
    又は同心円状の記録領域に光スポットを照射し、情報の
    記録及び再生を行なう光学的情報記録再生装置であっ
    て、 前記記録領域からの反射光を少なくとも前記記録領域の
    接線方向に関して2分割された第1の受光領域と第2の
    受光領域とで受光し、前記第1の受光領域から第1の光
    電変換信号を出力し、前記第2の受光領域から第2の光
    電変換信号を出力する光検出手段と;前記第1の光電変
    換信号と第2の光電変換信号とに基づいて前記記録領域
    に形成されているウォブル信号を検出する請求項1〜1
    7のいずれか一項に記載のウォブル信号検出装置と;前
    記ウォブル信号検出装置にて検出されたウォブル信号に
    基づいて前記光スポットの位置を制御する制御手段と;
    を備えることを特徴とする光学的情報記録再生装置。
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