JP2003099536A - 移動電子薬歴管理システム - Google Patents

移動電子薬歴管理システム

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JP2003099536A
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Tei Nomoto
禎 野本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入院患者、在宅患者、救急患者などに対して
直接その場で薬剤指導書を提供して充分な薬剤指導を迅
速に行うことができる。 【解決手段】 各種の薬剤情報を電子化して記憶させた
記憶装置を有する電算機１と、前記記憶装置に通信回線
を介して接続可能であるとともに前記記憶させてある薬
剤情報の内で出力を要するものを選択するための入力機
器を有する端末機器４および前記入力された情報に基づ
いて端末機器４に送信されてくる必要な薬剤情報を出力
するための印刷機５を移動診察用の台車に搭載した移動
用端末装置２とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、病棟内、或いは往
診や救急治療のように病院外で用いる薬剤についての情
報を電子的に管理するためのシステムに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、薬剤の処方について服薬指導が行
われるようになり、処方された薬剤の薬袋の表面に簡単
な表示が行われたり、別に薬剤指導書を発行したりして
いる。また、患者に充分な薬剤情報を簡単に行うために
薬剤情報の電子化が促進されている。
【０００３】そして、患者への充分且つ確実な薬剤情報
をきわめて簡単に且つ迅速に行うことが可能な薬剤情報
提供システムとして、例えば特開平９−３０７７２２号
公報などに提示されている。
【０００４】前記公報に提示されている薬剤情報提供シ
ステムは、電子化された薬剤情報を記憶させた記憶装置
と、前記薬剤情報を出力するための印刷機と、前記記憶
装置に記憶させてある薬剤情報の内で出力するものを選
択するための入力装置と、前記各装置を制御する制御装
置からなり、入力装置からの指令に基づき記憶させてあ
る薬剤情報の内、必要なものを印刷機により印刷するこ
とで薬剤情報を提供するものである。
【０００５】更に、前記入力装置として薬価算定用電算
機を入力装置とすることにより、薬価算定作業をするだ
けで薬剤情報を提供することができるなど、更に便利に
することができる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところが、病院内であ
っても病棟内で入院患者に対して処方される薬剤、通常
の外来患者が院内などの薬剤情報を管理する薬局から直
接受け取るのと異なり、院内薬局や病棟内に設けられた
調剤室などで薬剤師などが調整して医師や看護婦により
入院患者に与えられている。
【０００７】そのため、入院患者に対しては、処方され
た薬剤についての薬剤指導が充分に行われない、という
問題がある。また、患者が使用する薬剤に関して疑義の
あるときは、電話などの通信機器や看護婦室などに備え
られた端末機を操作して確認をしておりきわめて不便で
あるとともに、特に、入院患者に処方する薬剤について
例えば副作用などの薬剤情報を緊急的に知りたい場合な
どには著しい。
【０００８】更に、入院患者について使用した薬剤につ
いての会計処理などは、外来患者のようにすぐに算定す
ることなしに紙製の伝票に記入しておき、これを元にし
て会計部門において薬価算定用電算機に例えばキーボー
ドなどを用いて手動により入力されており、記入者なら
びに会計者ともにきわめて煩雑な作業を行っていた。
【０００９】更にまた、往診や救急治療のように病院外
で用いる薬剤についての情報を電子的に管理するシステ
ムは存在しない。
【００１０】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたこものであり、入院患者、在宅患者、救急患者など
に対して直接その場で薬剤指導書を提供して充分な薬剤
指導を迅速に行うことができるとともに、同様にして疑
義照会や薬歴照会なども簡単に行うことができ、更に
は、薬価算定用電算機、検査用電算機、電子カルテ用電
算機などの他の電算機に接続して電子化を図ることによ
りきわめて便利なシステムを構築することをも可能にす
るものである。
【００１1】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、各種の薬剤情報を電子化して記憶させた
記憶装置を有する電算機と、前記記憶装置に通信回線を
介して接続可能であるとともに前記記憶させてある薬剤
情報の内で出力を要するものを選択するための入力機器
を有する端末機器および前記入力された情報に基づいて
前記端末機器に送信されてくる必要な薬剤情報を出力す
るための印刷機を移動診察用の台車に搭載した移動用端
末装置とからなることを特徴とする。
【００１２】移動診察用の台車に端末機器および印刷機
を搭載した移動用端末装置を、病棟の入院患者のそばや
在宅あるいは緊急箇所に手押し、或いは車両などにより
搬送し、その場で、通信回線を介して薬剤情報を記憶さ
せてある記憶装置に接続した状態で必要な薬剤に関する
データを入力し、送信されてくる薬剤情報を印刷して患
者に配布し、必要であれば、その場にいる医者や看護婦
などが説明することにより、入院患者、在宅患者或いは
緊急患者に対して迅速且つ確実に薬剤指導を行うことが
できる。
【００１３】また、医師は診察時に薬剤を処方する際
に、同様にして記憶装置に記憶させてある薬剤情報を用
いて例えば副作用チェックや用法、用量などの各種の薬
剤情報を即座に入手することができ、適切な処方行為を
行うことができる。
【００１４】更に、本発明において、前記端末機器が通
信回線を介して薬価算定電算機に接続可能である場合に
は、端末装置から薬価算定電算機に直接データを入力す
ることにより、伝票を介することなく迅速且つ確実に算
定業務を行うことができる。加えて、前記端末機器が通
信回線を介して電子カルテ用電算機やオーダリングシス
テム用電算機に、医師や看護婦などが患者の病歴や薬歴
などを即時に確認することができることから適切な医療
や処方を行うことができ、前記端末機器が通信回線を介
して薬剤注文用の電算機に接続可能である場合には、そ
の場で直接薬局に薬剤の注文をすることができるので従
来の伝票による注文の手間が省け、また、迅速な納品が
可能である。
【００１５】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【００１６】図１は本発明のたとえば病棟回診について
本発明を利用した好ましい実施の形態の一例を示すもの
であり、本発明は、例えば病院内の薬局などに設置され
ている各種の薬剤情報を電子化して記憶させた記憶装置
を有する電算機１と、移動用端末装置２とから構成され
る。
【００１7】そして、移動用端末装置２は、下端に走行
車３３を有する４本の支柱３４により支えられた平面が
長方形で２段式の基台３１，３２を有する病棟回診用の
台車３と、前記台車３に搭載した端末機器４、印刷機
５、通信装置６などから形成される。
【００１８】この内、前記端末機器４は例えば汎用の電
算機からなり、通信機器６を介して接続した前記電算機
１に記憶させてある薬剤情報の内で出力を要するものを
選択するための例えばキーボードのような入力機器４１
を有し、印刷機５は前記端末機器４に接続されて前記入
力された情報に基づいて前記端末機器４に送信されてく
る必要な薬剤情報を出力する。
【００１９】尚、前記電算機１には、薬剤の単体情報を
はじめとして例えば副作用や重複服用チェックなど各種
の薬剤情報が含まれるが、特に、薬剤単体情報に関して
は薬剤の用途や用法などの他に薬剤の外形写真を電子化
したものを記憶させておき、これをカラーの印刷機５に
より出力することにより、入院患者に対してより具体的
に指導を行うことができる。
【００２０】更に、通信機器６は例えばオンラインやイ
ンターネットなどを用いて端末機器２と電算機１とを接
続するものであり、通信手段は有線あるか無線であるか
を問わず、携帯端末機器のようなものでもよい。
【００２１】また、図面中、符号４２は端末機器に接続
されたディスプレイである表示装置、符号７は患者が使
用する薬剤や医療機器の収納庫、７１は収納箱であり、
符号６１は病室内に設置されている通信の接続口に通信
装置６を接続するための接続線、符号８１は前記各機器
を駆動させるためのバッテリ、符号８２は電源供給線で
ある。
【００２２】更に、本実施の形態では、前記端末機器４
が通信機器６を介して、算定処理、患者の薬歴処理や電
子カルテ、更には、薬剤注文用管理やオーダリングシス
テムなどを行う管理用電算機（サーバ）９に接続可能で
ある。
【００２３】以上のように構成される本実施の形態は、
病棟用端末装置２を通常は病棟の廊下や看護婦室などに
常備されており、例えば医師や看護婦の回診や薬剤師の
調剤の際に取手３５を持って走行させることにより患者
の入院している病室へと移動させる。このとき、必要で
あれば収納庫や収納箱７１に薬剤や医療器具などを搭載
しておく。
【００２４】そして、電源供給線８２を病室内のコンセ
ント（図示せず）に差し込むか或いは予め台車３に搭載
してあるバッテリ８１を用いて端末機器４や印刷機５な
どに電源を供給してＯＮ状態にするとともに、通信機器
６を介して薬剤情報を記憶させてある電算機１に接続す
る。
【００２５】次に、入院患者に対して薬剤を渡したり、
用いたりする際に、その場で、通信回線を介して薬剤情
報を記憶させてある記憶装置に接続した状態で必要な薬
剤に関するデータを入力機器４１により入力し、送信さ
れてくる薬剤情報を印刷機５により印刷して入院患者に
配布し、必要であれば、その場にいる医者や看護婦など
が説明することにより、入院患者に迅速且つ確実に薬剤
指導を行うことができる。
【００２６】また、本実施の形態では、通信機器６を介
して算定処理を行う管理用電算機９に接続した状態で、
使用した薬剤や治療などの算定情報を入力装置４１によ
り入力して電子的に処理することにより、従来のような
手書きの伝票などを用いることなしにその場で簡単に算
定処理をすることができるのできわめて便利である。
【００２７】また、入院患者に対する医師の回診や看護
婦による処置の際に、電算機１や管理用電算機９に接続
した状態で薬剤情報だけでなく患者の電子カルテや薬歴
情報、検査結果、オーダリングなど各種の電子化された
情報を入手することにより患者のそばで各種の情報を確
認しながら診断や処置をすることができることから、き
わめて迅速且つ確実な治療を行うことができる。更に、
その際に、管理用電算機９に接続して薬剤の在庫を確認
したり注文をしたりすることもできる。
【００２８】尚、端末機器１にも記憶装置を付設して、
入力情報並びに入力情報に応じた通信情報を記憶してお
くことにより、記憶装置１に患者の薬歴などの各種情報
が蓄積されるので、これらの情報を必要とするときに
は、改めて、通信機器６を介して情報を得る手間が省け
る。
【００２９】尚、前記実施の形態は、本発明を病棟回診
用について実施した場合について説明したが、バッテリ
８１を主として利用するとともに通信機器６を利用する
ことにより、在宅患者の往診や緊急患者の現場での処置
など各種の用途について実施とすることができるもので
あり、また、移動装置の移動手段も車両などにより搬送
してもよい。
【００３０】
【発明の効果】以上のように、本発明は、入院患者の診
断や処置、或いは在宅患者の往診や緊急患者の処置のよ
うに、その場で、必要な薬剤情報を簡単且つ迅速に得る
ことができ充分な薬剤指導を行うことができ、必要であ
れば、その場にいる医者や看護婦などが説明することも
できる。
【００３１】また、医者は回診時に薬剤を処方する際
に、同様にして記憶装置に記憶させてある薬剤情報を用
いて例えば副作用チェックや用法、用量などの各種の薬
剤情報を即座に入手することができ、適切な処方行為を
行うこともできる。
【００３２】更に、前記端末機器が通信回線を介して薬
価算定電算機に接続可能である場合には、端末装置から
薬価算定電算機に直接データを入力することにより、入
院患者についても伝票を解することなく迅速且つ確実に
算定業務を行うことができ、前記端末機器が通信回線を
介して電子カルテ用電算機やオーダリングシステム用電
算機に接続可能である場合には、医師や看護婦が入院患
者の回診時に入院患者の病歴や薬歴などを即時に確認す
ることができることから適切な医療や処方を行うことが
でき、前記端末機器が通信回線を介して薬剤注文用の電
算機に接続可能である場合には、その場で直接薬局に薬
剤の注文をすることができるので従来の伝票による注文
の手間が省け、また、迅速な納品が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の好ましい実施の形態の一例を示す説明
図である。
【符号の説明】
１ 電算機、２ 移動用端末装置、３ 台車、４ 端末
機器、５ 印刷機、９管理用電算機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｆ 17/60 ＺＥＣ Ｇ０６Ｆ 17/60 ＺＥＣ Ａ６１Ｇ 12/00 Ａ６１Ｇ 12/00 Ｃ Ｌ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 各種の薬剤情報を電子化して記憶させた
    記憶装置を有する電算機と、前記記憶装置に通信回線を
    介して接続可能であるとともに前記記憶させてある薬剤
    情報の内で出力を要するものを選択するための入力機器
    を有する端末機器および前記入力された情報に基づいて
    前記端末機器に送信されてくる必要な薬剤情報を出力す
    るための印刷機を移動診察用の台車に搭載した移動用端
    末装置とからなることを特徴とする移動電子薬歴管理シ
    ステム。
  2. 【請求項２】 前記端末機器が通信回線を介して薬価算
    定電算機に接続可能である請求項１記載の移動電子薬歴
    管理システム。
  3. 【請求項３】 前記端末機器が通信回線を介して電子カ
    ルテ用電算機に接続可能である請求項１または２記載の
    移動電子薬歴管理システム。
  4. 【請求項４】 前記端末機器が通信回線を介して薬剤注
    文用の電算機に接続可能である請求項１，２または３記
    載の移動電子薬歴管理システム。
  5. 【請求項５】 前記端末機器が通信回線を介しオーダリ
    ング用の電算機に接続可能である請求項１，２，３また
    は４記載の移動電子薬歴管理システム。
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JPN6013014057; 熊本一朗　外１名: 'コンピュータと産婦人科診療-診療の全電算化（トータルシステム）-' 産科と婦人科 第５９巻，第１１号, 19921101, ｐ１６０９〜１６１５, 診断と治療社

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